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東京と茨城を結ぶ通勤電車「つくばエクスプレス(TX)」で今年3月、運行前点検の作業ミスで車両のヒューズを破損させたことに気付かないまま運行し、2万ボルトの高電圧区間で正常に走行できなくなるトラブルを起こしていたことがわかった。
走行中、車体上部から火花が出るのを乗客が目撃、運転士に通報して判明した。
乗客ら約250人にケガなどはなかったが、運行会社側はトラブルを公表していなかった。
TXを運行する首都圏新都市鉄道によると、トラブルが起きたのは3月22日午後6時頃、茨城県内のみらい平―みどりの駅間を走行中の下り区間快速電車。
6両編成の2両目で、車体上部から火花が飛び散っていることに乗客が気付き、車内の非常通報装置を押して運転士に知らせた。
運転士はただちに車両への送電を止めて惰行運転で次の駅に到着。車体を調べたところ、パンタグラフ付近から焦げた臭いがしていたため、その場で運転を取りやめ、乗客を後続電車に案内した。
トラブルがあった車両は直流と交流の二つの電化方式での運行が可能。
同社の調べでは、車両基地で行った運行前点検の際、作業員が手順を間違って交流用の回路に直流電流を流した結果、2両目と4両目の車体上部にあるヒューズが破損した。
作業員はこのミスに気付かず、車両を運行させていた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130414-OYT1T00399.htm
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20130414/8891084de42653ccb0d643ea71c78159.html
トヨタ自動車は13日、北海道士別市の同社士別試験場の出張者用宿泊施設から、暖房用の灯油約6500ℓが漏れ、一部が川に流出していたことを明らかにした。地下水や漁業への影響は確認されていないという。
同社によると、5日午前10時ごろ、屋外に設置している灯油タンクの残量に異常があり、確認したところ、タンクの配管が破損していた。
雪の重みが原因で、土壌を通して灯油が川に流れ出たとみられる。
近くを流れる川で、約1kmにわたって油が浮いているのが確認された。
同社は、オイルフェンスや吸着マットなどで回収作業に当たった。
同社広報部は「地元消防や北海道、士別市にはすぐ報告した。漁協にも説明し、油の回収作業を実施した」としている。
士別試験場には、車両の開発を行うテストコースがある。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130413/hkd13041314230001-n1.htm
日本原子力研究開発機構は12日、高速増殖炉「もんじゅ」で、機器の腐食を防ぐアンモニア原液をためるタンクについて、有害物質貯蔵指定施設として国への届け出を忘れていたことを明らかにした。
同機構は同日、経産省と原子力規制委員会に申請した。
昨年6月の電気事業法の一部改正などで、有害物質を扱う設備の届け出が必要になったものの、「該当しない」と誤認。
4月3日に経産省へ確認し、同省から指導を受けたとしている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130413/fki13041302050001-n1.htm
(ブログ者コメント)
なぜ誤認したのだろう?
「誤認」というからには、法が改正されたことは知っていたはず。
まさか、空の状態だったから対象外と考えた、という理由ではないと思うが。
矢巾町は13日、町管理の間野々浄化センターから12日に濁水132m3が北上川などに流れたと発表した。
外部への放流は3月21日(155m3)、23日(22m3)に続き3回目。
施設故障が原因の過去2回と異なり、今回は人為的ミス。
度重なる放流事故で管理者責任が問われそうだ。
町によると、11日午後3時、点検のため町職員やメーカーの従業員ら5人が汚水を処理する水槽の上澄み排出装置を手動で停止したが、点検終了後、自動運転に戻すのを忘れた。
このため、12日午前3時から断続的に濁水が放出。同午後1時半に管理会社の社員が点検するまで気がつかなかった。
施設内の清掃などの後、13日午前11時35分に処理済みの水の放流を再開した。
同排出装置は、手動では装置を操作しなければ停止したまま。
水槽内が処理済み水と未処理水が混じった状態で一定の水量に達し、放流ポンプ槽などを経て水路から北上川に流れた。
町によると有害物質は含まれず、環境への影響はない。
出典URL
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20130414_1
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20130413-OYT8T01172.htm
11日午後2時すぎ、新潟市秋葉区七日町の工場で、トタン屋根の修理をしていた板金業の男性(64歳)が屋根を踏み抜いて、およそ7m下のコンクリートの地面に転落した。
男性は病院に運ばれたが、頭の骨やろっ骨を折るなどの大けがをした。
警察によると、男性は同僚の男性2人とともに工場の屋根に上り、先週末から今週初めにかけての強風の影響で壊れたところを修理していたという。
命綱は着けていなかったという。
出典URL
新潟県五泉市で2月に発生した作業小屋火災で、消防団の小型動力ポンプ付き積載車が出動する際、バッテリーが上がり現場への到着が遅れていたことがわかった。
市消防本部によると、火災は2月6日午前6時40分頃、同市三本木で起き、木造2階作業小屋212m2を全焼した。けが人はいなかった。
消火のため、ポンプ車3台、小型ポンプ車4台が出動した。
そのうち、現場から約200mの近距離にあった小型ポンプ車1台が、バッテリーが上がってエンジンがかからなかった。消防団員が自家用車からケーブルをつないで1~2分後にエンジンを動かし、出動した。
市消防本部は各消防団に道路運送車両法に基づく1年点検のほか、月1回以上の自主点検を呼び掛けていたが、徹底しきれていなかったという。
トラブルを起こした小型ポンプ車を最後に動かしたのは1月6日で、その際はすぐにエンジンがかかったという。
市消防本部の東間消防長は「あってはならないトラブルを起こしてしまい申し訳ない。再発防止のために消防団への指導を徹底したい」と話している。
出典URL
(ブログ者コメント)
非常用資機材は、いつでも使えるよう、整備点検しておかねばならない。
今回の事例では、1ケ月前に点検していたということだが、結果的にそれでは不十分だった。
自動車のバッテリーというもの、古くなれば放電しやすくなるらしい。
ブログ者のマイカーも、2週間乗らなかっただけで上がってしまったことがある。
この点から考えるに、一口に整備点検するといっても、対象の特性に応じた細やかなやり方が求められるのだろう。
ちなみに、前にも書いたことだが、緊急用車両のバッテリー上がり対策として、ブログ者の勤務していた事業所では、日常パトロール時などに緊急用車両を使用していた。
2013年4月11日付で読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前11時10分頃、平塚市の香料製造会社「高砂香料工業」平塚工場から出火、香料を作るフレーバー棟(鉄筋コンクリート造3階建て)約6300m2をほぼ全焼し、約6時間後に鎮火した。
けが人はなかったが、現場周辺は一時、異臭が立ち込め、工場から半径400m以内の住民約960人のうち、約160人が近くの中学校2校に避難した。
警察によると、同棟2階のフレーバー製造室では、歯磨き粉用のペパーミントの香料を作るため、化学薬品を調合中だった。何らかの原因で発火し、付近の薬品に燃え移ったという。
警察は、火が有害物質を含む薬品に延焼する可能性があるとして、工場の半径約400mを通行止めにし、この範囲内に住む約400世帯約960人に防災行政無線などで避難するよう呼びかけた。市は急きょ、市立中2校の体育館に避難所を開設した。
同棟では、歯磨き粉や食料品に添加する香料を作っている。工場では従業員約200人が働いているが、避難して無事だった。
現場はJR平塚駅から北に約1.5kmの工場地帯。工場からは黒煙が立ち上り続け、異臭も立ち込めた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news/20130410-OYT8T01651.htm
一方、4月12日付の朝日新聞横浜版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、歯磨き粉用の香料を製造していた同社社員は、「原料の化学物質を小分けしている際に発火した」と話しているという。
近くの可燃性の原料などに引火し、3階建て約6000m2の建物のうち、2、3階の約4000m2が全焼した。
(ブログ者コメント)
「小分け中の発火」という点から考えると、原因は静電気かもしれない。
(2013年4月26日 修正1 ;追記)
2013年4月11日付で高砂香料HPに、下記趣旨の記事が掲載されていた。
食品香料の調合作業中、アースの接続が不完全であったため、静電気が原因で引火した。
http://www.takasago.com/ja/news/2013/0411_1741.html
(2013年11月6日 修正2 ;追記)
2013年6月10日付で高砂香料社HPに事故報告書が掲載されていた。
要点のみ紹介する。
「事故の概要」
○ゴム手袋を装着した作業者が、1階から(ブログ者注記;酢酸エチル入りドラム缶を載せた?)台車を押して、エレベーターで2階に上がった。
○ドラム缶と小分け専用容器は、ともにアルミパレット上に置かれた。
○台車とパレットの間に位置した作業者は、エアーでドラム缶内を陽圧にし、アースを接続したサイフォン管を使って小分け作業を開始した。
○作業者は抜き出し具合を目視で確認していたが、容器に10cmほど貯まった時、容器内で突然発火した。
「事故の原因」
○静電気放電による火花が、小分け容器からの酢酸エチル蒸気(可燃性混合気)に引火したことによると考えられる。
○台車を移動させることでキャスターが摩擦帯電し、静電誘導により台車本体が放電可能な電荷を持った。そして作業者の脚が台車に接近した時、台車から作業者に向けて火花放電が発生した可能性がある。
http://www.takasago.com/ja/news/2013/0807_1103.html
10日午前11時ごろ、さいたま市北区の陸上自衛隊大宮駐屯地の車両整備工場で、大型トラックのタイヤ(直径約1m20cm、重さ約100kg)のチューブが破裂して吹き飛び、タイヤを整備していた隊員2人を直撃した。
同駐屯地などによると、2人は病院に運ばれたが、女性1等陸士(20)が心肺停止となり、意識不明の重体となった後、外傷性くも膜下出血で死亡した。男性2等陸曹(37)は意識があるものの、負傷の程度ははっきりしていない。
同駐屯地によると、2人は事故当時、車両整備工場の屋外スペースで大型トラックのタイヤ交換作業をしており、取り外した状態のタイヤに空気を入れていたという。
2人の隊員は、日ごろから車両の整備を担当していたという。
出典URL
http://www.saitama-np.co.jp/news04/11/09.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130413-OYT1T00870.htm
(ブログ者コメント)
4月11日にテレビ朝日モーニングバードを観ていたら、ブリジストン社の人が、タイヤの破裂事故は1年に20~30件程度起きている、といったことを話していた。
また、損傷があるタイヤに空気を充填することの危険性に関する啓蒙記事が、同社関連会社から破裂実験映像とともにネット配信されていた。
http://www.bst-nagoya.jp/article/14373083.html
10日午前9時半ごろ、岡山市中区湊の倉安川の河川敷で、護岸工事の最中に重機がおよそ3mの高さから川に転落し、運転していた47歳の作業員の男性が病院に搬送された。
岡山市によると、この作業員は、その後、容態が悪化し、死亡したという。
この作業員は、当時、工事で使われた重さ800kgあまりの鉄板を重機でつり下げて運ぶ作業をしていたという。
警察などでは、工事の安全管理などに問題がなかったか、事故の原因を調べている。
出典URL
県は9日、本庄市仁手の金属加工メーカー「DOWAハイテック」の工場で水酸化ナトリウム水溶液(濃度48%)の一部が漏れたと発表した。
県によると、工場外や河川への流出はなく、従業員への被害も出ていないが、工場内の集水マスの地下約10cmまでの土壌への浸透が確認されたという。
県によると、同日午前8時ごろ、DOWA社から県北部環境管理事務所などに漏えいの通報があった。
水酸化ナトリウムの水溶液を貯留タンク(約1.6トン)から配管を通じて自動的に小さなタンクに移送する際、配管の継ぎ目から漏れ出しているのが見つかったという。
うち0.6トンは中和されたが、コンクリート製の防液堤に溜まった残りのおよそ1トンを集水マスに送る際、破損していたバルブから漏れ、地下に染み込んだとみられている。
県は、蛇口が老朽化していたか破損していたとみている。ただ、水溶液は粘性が強いため、県は「これ以上の浸透はない」としている。
県は、汚染土壌の掘削や文書による事故の報告を求め、詳細な状況を把握した上で改善命令を出す考え。
水酸化ナトリウムは劇物で、せっけんなどの原料に使用されている。同工場では、強酸性の液体の中和剤として使われていた。
DOWAハイテックでは去年、利根川水系の浄水場で国の基準値を超えるホルムアルデヒドが検出された問題に絡み、原因物質を排出したとして行政指導を受けている。
出典URL
http://www.saitama-np.co.jp/news04/10/04.html
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20130410ddlk11040240000c.html
9日午後4時半ごろ、尾道市向島町立花にあるプレジャーボートなどの小型船舶や車を修理する工場「Mマリーナ」から火が出たと、工場の経営者から消防に通報があった。
消防車10台がかけつけ、火は、およそ1時間後に消し止められたが、鉄骨一部2階建ての工場、およそ65m2が全焼した。この火事によるけが人はいなかった。
出典URL
9日午後4時前、浜田市の浜田港で、出航するコンテナ船を引き出していた、長さおよそ12mのタグボート「第58港運丸」(11トン)が転覆したと、船を所有している会社から海保に通報があった。
このタグボートの乗組員の男性2人(47歳、43歳)が海に投げ出され、海保などが2人を救助したが、1人が死亡した。
出典URL
(2013年4月20日 修正1 ;追記)
2013年4月17日付で朝日新聞島根版(聞蔵)から、事故当時の詳しい状況などが、下記趣旨でネット配信されていた。
浜田港で9日、韓国船籍のコンテナ船「メリースター」(3997トン)を牽引していたタグボート(11トン)が転覆し、乗組員1人が海中に転落して死亡した事故で、浜田海保は16日、コンテナ船の韓国人船長(53)を業務上過失往来危険と業務上過失致死の疑いで書類送検した。
同海保によると、タグボートが引き綱を切り離す前に船長が加速したため、タグボートを転覆させた疑いがある。
「前方に気をとられ、引き綱が離れたことを確認しなかった」と、容疑を認めているという。
2013年4月10日10時3分に朝日新聞から、同日2時4分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前11時ごろ、堺市堺区の銅製造加工会社「N伸銅」の鋳造工場で溶解炉が爆発し、近くにいた従業員の男性2人(37歳と54歳)が全身やけどで死亡、41歳と61歳の男性2人が軽傷を負った。
溶解過程で水分が混入し、水蒸気爆発を起こした可能性がある。
警察は安全管理に問題がなかったか、業務上過失致死傷容疑で調べている。
警察によると、爆発したのは、複数ある円筒状の溶解炉の1基(直径1m、高さ2m)。
死亡した2人は、炉の上部にあるふたを開けてクレーンを使って銅や亜鉛などを入れて溶かし、棒状の真鍮をつくっていた。
炉のふたは開いたままだったといい、炉の上にある高さ約20mの天井が約30m2焼けていたという。
防護服や手袋、ヘルメットなどを着用していたが、溶けた原材料は約800℃にもなるという。
警察は、炉内で爆発が起き、上部から炎と共に噴き出した液状の金属を2人がかぶったとみている。
N伸銅によると、事故当時、工場内で約10人が作業していた。
別の炉で作業中だった軽傷の2人は、警察に「ドーンという音が聞こえ、炉から黒煙と火柱があがっていた」と話したという。
谷口管理本部長は「死亡した社員やその遺族にお悔やみ申し上げる。これまでこのような事故はなかった。原因究明を全力で進める」と話した。
N伸銅のホームページによると、同社は1938年設立で、従業員約200人。銅の棒やコネクター線などを製造しているという。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0409/OSK201304090022.html
http://mainichi.jp/select/news/20130409k0000e040187000c.html
(2013年12月8日 修正1 ;追記)
2013年12月3日20時43分に毎日新聞から、事故原因ならびに関係者らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
堺労基署は3日、危険防止措置を講じていなかったとして、同社と工場長の男性常務(62)を労安法違反の疑いで書類送検した。
容疑は、合金を安全に作る作業手順を定めていなかった上、防護壁を設置せず、作業員に耐火服も着用させないなど、危険防止策を取らなかった、としている。
事故は、同社本社工場で今年4月9日、銅3トンを溶解炉で溶かした後、亜鉛1.6トンなど別の金属を入れたところ、亜鉛などが急激に溶けて爆発。Nさん(当時37歳)ら男性社員2人が熱傷で死亡し、別の男性社員2人も軽傷を負った。
同署によると、亜鉛は907℃で気化するため、通常は、銅や亜鉛などを溶解炉に一緒に入れてから加熱していたが、この日は、溶解炉内の銅が既に1085℃以上の高温になってから亜鉛を入れたため、爆発した。
亜鉛は半径10mの範囲に飛び散ったという。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20131204k0000m040081000c.html
また、同趣旨の記事が12月3日23時22分に読売新聞から、以下のようにネット配信されていた。
堺労基署は3日、事故防止策を怠っていたとして、法人としての同社と、工場の安全管理責任者だった常務取締役(62)を労安法違反容疑で書類送検した。
発表によると、事故は4月9日午前、溶解炉(高さ約1.7m、直径約0.8m)で、銅と亜鉛を溶かす作業中に発生。
本来は銅と亜鉛を同時に投入するのに、炉のトラブルで手順を変更し、銅を溶かした後、亜鉛を入れたところ、急激に沸騰する「突沸」が生じたという。
この事故では、現場責任者の男性(当時54歳)と男性作業員(当時37歳)が高温の蒸気を浴び、全身にやけどを負って死亡し、他の2人も軽いやけどをした。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131203-OYT1T01169.htm
一方、同社HPには、2013年11月25日付で「火災事故について 第16報」として、事故報告書が掲載されていた。
報告書に記載されている事故原因を要約して下記する。
○炉の中で銅を高温で長時間保持したため、銅の溶湯表面に炉の耐火物が溶けて銅と化合したスラグ層が形成された。
○当該スラグ層は夜勤から昼勤への引き継ぎで炉の温度を下げた時に凝固したが、昼勤者は銅が溶け残っていると思い、スラグ層には気がつかなかった。
○昼勤者は通常どおり、亜鉛などを投入したが、投入された亜鉛などはスラグ層の下の溶けた銅と混じることなく、溶解した。
○その後、炉が昇温されて更に耐火物の損耗が進み、凝固したスラグ層の下に空間ができてスラグ層が棚吊り状態となった。
○異常に気付いた昼勤者が炉内を棒で探り、固い未溶解層に気付いて突いたところスラグ層が破れ、亜鉛の溶湯が高温の銅の溶湯と接触し急激に沸騰気化した。
○炉内で耐火材が溶けたスラグ層が凝固し棚吊り状態になる現象は、会社の70余年の生産活動で全く経験がなかった。
http://www.nippon-shindo.co.jp/pdf/131125kj.pdf
(ブログ者コメント)
○報道記事と事故報告書の内容があまりに乖離しているのは、なぜだろう?
肝心のスラグ層について、両紙ともに報じていない。
読売新聞の「炉のトラブルで手順を変更し」という記述も、どのトラブルで、どう手順を変更したのか、事故報告書を読んでもピンとこなかった。
○事故が起きるパターンの一つに、「長年、問題もなく運転してきたのに、まさかこんなことが起きるとは・・・」というものがある。
本ブログでも、そのような事例を何件も紹介してきた。
何もないところから事故発生を予見するのは、非常に難しい。
方策があるとすれば、過去の事例から同種事故が起きる可能性を検討する程度ではないか?ブログ者は、そのように考えている。
8日午後8時50分ごろ、JR函館線の八雲駅で、停車中の札幌から函館に向かう特急「北斗20号」の車両の床下から火が出て、煙が車内に入り込んだ。
すぐに消火され、乗客111人には、けがはなかった。
JRの調べで、火は7両編成のうち、4号車の床下にある「消音器」という装置の一部から出て、周辺には油のようなものが付着していた。
その後、近くのエンジンの上部に10cm程度の穴が開いていたことがJR北海道などへの取材でわかった。
JRは、この穴からエンジン内部に使われる潤滑油が漏れ、高温になっている「消音器」に付着して引火したとみている。
このエンジンは、24年間使われてきた特急列車として最も古いタイプ。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130409/e447eef5497c5d3afbb8114c70d8eb03.html
また、2013年4月10日6時20分に北海道新聞から、事故原因に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR北海道は9日、記者会見し、ディーゼルエンジン内部の部品の破損が原因との見方を明らかにした。
会見したJR車両部長は「重大なトラブルと受け止めている。他列車の安全に影響する事案で、なぜ破損したのか原因究明する」と述べた。
JRは同日、函館運輸所で問題の車両を調査した。さらに、近く苗穂工場に輸送し、エンジンを分解点検する。
JRによると、同日の調査で、エンジン上部の鉄板に縦25cm、横15cmの穴が開いているのが確認された。
穴からエンジン内部を目視すると、往復運動するピストンの先に伸びているはずの「連接棒」が見当たらなかった。
出典URL
(2013年4月17日 修正1 ;追記)
2013年4月16日23時52分に読売新聞から、4月17日2時8分に毎日新聞から、燃料噴射ポンプの部品が破損していたことが原因だったという下記趣旨の記事が、ともに図解付きでネット配信されていた。また4月16日17時54分にNHK札幌からも同主旨の記事がネット配信されていた。
JR北海道は16日、エンジンへの軽油供給量を調節する部品が破損し、エンジンの回転数が通常の高速走行時の1.25倍以上に高まっていたとみられると発表した。
部品の破損で適切な量よりも過剰に軽油が供給され続け、エンジンが異常な高回転状態に陥って出火に至ったとJRは推定している。
破損したのは「燃料噴射ポンプ」の「スライジングブロック」と呼ばれる部品。
通常の高速走行時、エンジンの回転数は1分間当たり2000回転程度だが、トラブル発生時には2500~2700回転にまで高まっていたとみられる。
その結果、車輪に動力を伝える回転軸とピストンをつないでいる連接棒が破損し、傾いたピストンの隙間から潤滑油が排気管に漏れ出し、消音器に流れて出火したという。
運転席にはエンジンの回転数を確認できる計器がなく、運転士は異常な回転に気づかなかった。
JRは、部品が壊れた原因を詳しく調べるとともに、16日から同じ型式のエンジンが使われている車両36両について部品の交換作業を進めている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130416-OYT1T00989.htm
http://mainichi.jp/select/news/20130417k0000m040137000c.html
一方、4月17日14時45分にNHK札幌からは、去年の同様なトラブルの対応が甘かったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JRは、去年あった同じようなトラブルを受けて、この部品を交換する基準を見直していたが、この基準が実際のトラブルの状況とあっていないことがわかり、JRは対策が甘かったとして、さらに見直した。
JRによると、去年9月にも同じ型のエンジンを積んだ特急列車で、同じ部品が折れてエンジンが破損したのを受けて、この部品の交換時期を、それまでの走行距離が50万kmになった時点から25万kmへと短縮した。
しかし、このときのトラブルは21万kmで起きていたうえ、今回も21万kmで生じていたという。
JRは、見直した基準が実際のトラブルの状況とあっていなかったとして、この部品の交換時期を「6か月に1回」とし、実質的に15万km未満で交換できるように見直したという。
JR北海道は、「去年のトラブルの原因を調査中だったので、暫定的な基準にしていたが、対策が甘かった」と話している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130417/8fef6859c646d005ac2570120fa09707.html
8日午後5時ごろ、愛知県半田市の衣浦港沿岸の市道で、港と道路の間にあった荷揚げ用のベルトコンベヤーを解体していた大型クレーン車が前のめりに倒れ、クレーン部分が港に停泊中の漁船に当たった。
船体の中央部分が壊れたが、当時漁船に人はおらず、けが人はなかった。クレーン車を運転していた50代の男性作業員にもけがはない。
警察によると、クレーンは最大高3.5m。ベルトコンベヤーは漁船からの荷揚げ用で長さ20mほど。
全体を幾つかの部分に分けて、順番にクレーンでつり上げる作業中で、残りは7mほどだった。
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013040890234432.html
8日午後4時すぎ、和歌山市の新日鐵住金和歌山製鉄所から、「工場の中から火が出ている」と消防に通報があった。
製鉄所の自衛消防隊が消火活動にあたったほか、消防車など約20台が出動し、火は50分後に消し止められた。この火事で工場の施設の一部が焼けたが、けが人はいなかった。
同所によると、約1200℃の状態の溶けた鉄が270トン入った高さ5mのたるの形をした容器をクレーンを使って高さ22mの位置まで引き上げた際、操作を誤ってクレーンの金属製フックが容器の一部にひっかかり、容器が傾いて容器内の鉄の一部が流れ出し、近くにあった油圧設備にこぼれ、作動油が発火して当該設備が焼けたという。
現場は製鉄所の中の鉄をつくる工程で、当時は自動車の車体などに使われる鉄を鋳造する作業が行われていたという。
警察と消防が出火の原因を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2043767411.html?t=1365455680648
http://wbs.co.jp/news/?p=20599
8日午前10時半ごろ、大阪市住之江区南港北の市有のコンテナ車用駐車場で、停車していた観光バスの男性運転手が入り口付近にあった直径約50cm、深さ約1.5mの穴に転落し、両足打撲などの軽傷を負った。
市港湾局によると、この駐車場では、入り口の門を建てるため、同サイズの穴を計8カ所に掘っていた。
すべての穴を厚さ約4cmの板で覆っていたが、うち1カ所の板の上を男性が歩いて通った際に板が割れ、男性は両足から腰のあたりまで落下した。
同局は、この穴の板の強度が落ちていたことが原因と判断。また、板がずれないよう上に置いていた土嚢がなくなっていたため、男性が避けて通らなかったとみている。
出典URL
津市と伊賀市にまたがる青山高原にある大型風力発電所「ウインドパーク笠取」で7日に風車の羽根が鉄柱からなくなった事故で8日朝、鉄柱上部から発電機と羽根が落下しているのが見つかった。
発電所を管理運営する中部電力の子会社「シーテック」が、鉄柱周辺に発電機などが散乱しているのを見つけた。周辺に建物はなく、けが人はなかった。
事故があった風車は、19基ある発電機のうち最も東側にある19号機。
落下した羽根はグラスファイバー製の3枚組で、1枚の長さは40mで重さ6.5トン。羽根の回転軸の後部についた発電機と合わせ重さ140トンで、高さ65mの鉄柱の先端に取り付けられていた。
発見時、発電機は地面にめり込み、3枚の羽根の破片が周囲に飛び散っていた。
現場の周囲に立つ木々は巨大な破片がぶつかったとみられ、なぎ倒されたような状態。
鉄柱は中央付近でよじれ、東側へ「く」の字に曲がっており、その根元には、長さ約40mの羽根が1枚、縦に裂けたような状態で巻き付いていた。一部は数百m離れた谷底まで吹き飛ばされていた。
シーテックの担当者によると、羽根が回りながら発電機ごと落ちたとみられる。
津地方気象台によると、7日の三重県中部は北西からの強風が吹き、最大瞬間風速は津市で午後5時半ごろに19.9m、伊賀市で午後4時40分に16.3mを観測した。
19号機は発電能力2000KWで、2010年12月に稼働。
シーテックと製造した日本製鋼所によると、最大瞬間風速が30mを超えると、風を受け流すように羽根の角度を風と平行に変え、自動停止させる。
設計上は最大瞬間風速70mまで耐えられるという。
同型機は九州や中国地方、北海道などに105基あり、羽根が落下したのは初めて。耐用年数は20年ほど。
19号機は、津市と伊賀市を結ぶ国道163号・新長野トンネルそばの山中に建設されている。
7日午後4時半すぎ、電力供給が止まったことを知らせる警報が本社と津市の事務所で鳴ったが、構造物が欠落した場合の警報装置などはなかった。
現場付近では8日朝から、報道機関などのヘリコプターが上空を旋回。事故現場に向かう私有地の管理用道路には従業員2人が配置され、報道機関や住民への対応に当たっていた。
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013040890115607.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130409/dst13040914390017-n1.htm
また、4月9日2時38分に毎日新聞から、経産省が日本製鋼所製の風車に安全点検を求めるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
経産省は8日、全国に設置されている日本製鋼所製105基を対象に、運転事業者に詳細な安全点検を行うよう近く通知する方針を固めた。
先月には京都府伊根町で別のメーカー製の風車が倒壊する事故も起きており、同社製以外でも発電能力が2000KWを超す大型風力発電施設については、風車の自主点検を呼び掛ける方針だ。
シーテックによると、風車は風速25mを超えると、破損防止のため自動停止する仕組みで、7日午後3時ごろには停止した。
風速70mまで耐えられるとされていたが、風車に取り付けた風速計が記録した最大瞬間風速は7日午後4時37分の27.9mだった。
同省によると、原子力発電以外の発電設備は、原則として事業者が自主点検している。
シーテックは半年に1度、点検を実施しており、直近では3月15日に行ったが、異常はなかったという。
三重県によると、津市と伊賀市の市境付近は風の通り道になっているうえ、広大な土地があることから、大型風力発電施設が4カ所あり、51基の風力発電機が集積している。
シーテックは全基を停止し、原因究明を急ぐ方針。
風力発電を巡っては、沖縄県・宮古島で03年9月、最大瞬間風速74.1mを記録した台風14号の暴風で3基が倒壊。
07年1月には青森県の「岩屋ウインドファーム」で1基が根元から倒れる事故が発生。
沖縄の事故は想定を超える強風に風車が耐えられず、青森は2本必要なボルトを1本しか付けていなかったことが判明した。
原因は落雷(24.6%)や暴風(10.8%)など外的要因が55.9%で、製造不良(6.2%)や整備の不備(2.1%)などの人的要因は15%だった。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20130409k0000m040133000c.html
(ブログ者コメント)
伊根町の事例は、本ブログ掲載済。
※記載は省略したが、伊根町の風車はオランダからの輸入品とのこと。
(2013年5月3日 修正1 ;追記)
2013年5月2日19時12分にNHK三重から、同日23時42分に毎日新聞から、羽根角度調節装置の歯車状部品が擦り減っていたことが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
シーテックは津市で会見を開き、これまでの調査でわかったことを説明した。
それによると、風車には強風が吹いたとき羽根の面を風と平行にして風を受け流すようにする装置がついているが、事故当時、装置が正常に動かず、3枚の羽根が直接、最大瞬間風速42mの強風を受けたため、風車が通常の3倍のスピードで回転したという。
そして、高速で回転した羽根が大きくしなって鉄塔に接触し、羽根と柱の結合部のボルトが破断したことが、羽根や発電機が落下した原因ではないかと見ている。
羽根の角度を調節する装置に使われている歯車状部品に摩耗しやすいアルミ合金が使われ、この部品が想定より擦り減り、角度を保つ機能が通常の5分の1〜10分の1に低下していたことが判明したという。
このためシーテックは残りの18基についても、同じ装置に問題がないか調べることにしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/tsu/3074321131.html?t=1367531207194
また、2013年5月3日付で朝日新聞伊賀版(聞蔵)からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
シーテックは2日、羽根の付け根の部品の素材に、柔らかくて不適切なアルミ合金を使っていたため落下につながったと発表した。
同社によると、事故当時は毎秒27.9mの風が吹いていて、風を受けて角度を変えた羽根をそのままで固定する装置に使われていたアルミ合金が摩耗し、羽根の角度を固定する力が想定の5分の1になっていた。
そのため、強風を受けた風車は通常の3倍ほどの回転数になり、変圧器などが入った機械室と風車の支柱をつなぐボルトが壊れ、落下につながったという。
同社は、敷地にあるほかの18基と県内の12基についても、同様の部品を使っていないか調べる。
2013年4月5日20時16分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力は5日、福島第一原発3号機で、使用済み核燃料の一時貯蔵プールの冷却装置が約3時間、停止したと発表した。
冷却装置用の配電盤に金網を設置する時、針金がケーブルの端子に触れて漏電した可能性が高いという。
同原発では3月18日に停電が発生し、1、3、4号機の燃料プールの冷却が停止。屋外にある仮設配電盤にネズミが侵入し、ショートしたのが原因だった。
このため、配電盤にネズミが入るのを防ぐ金網の設置を5日に始めていた。
同原発ではこの日、再臨界防止用のホウ酸水を貯蔵するタンクで、ヒーターの部品が焦げた跡も見つかった。約1時間後に予備のヒーターに切り替えたという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130405-OYT1T00988.htm
(ブログ者コメント)
3月18日のネズミ侵入事例は、本ブログ掲載済。
キーワード;小動物
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。