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4日午前0時半ごろ、文京区白山5丁目の「H塗装興業」から爆発音がするのを近くの男性が聞き、119番通報した。
鉄筋3階建てのビル、延べ約120m2が全焼し、2階で倒れていた同社社長(67)が病院に搬送されたが、まもなく死亡が確認された。
警察によると、ビルは1階が倉庫、2階が住居、3階が事務所になっており、倉庫に保管されていた塗料缶が激しく燃えている。
警察が、出火原因や死因を調べている。
出典URL
人体に有害な水銀を規制する「水俣条約」が1月に合意されたのを受け、政府は批准に向けた国内体制の整備に入る。
日本への影響が大きいのは輸出入の制限だ。
水俣病を経験した日本は、使用を減らしてきた一方で、工業などで出る水銀の多くを回収して海外に売っている。
数年後に条約が発効すると、廃棄物として保管・処分を求められる。
北海道北見市の山里にある野村興産イトムカ鉱業所。
非鉄金属の製錬工程で出た副産物から水銀を取り出す作業や、水銀を使う蛍光灯・電池のリサイクルを行う建屋が並ぶ。
銅や亜鉛、鉛の鉱石には水銀が含まれ、ここには国内17カ所の製錬所から砂状の副産物が運ばれてくる。リサイクルでは全国の自治体の半数近くと契約している。
ここで回収される高純度の水銀は年50~60トンほど。かつて水銀は化学工業や乾電池など産業界で広く使われたが、水俣病の経験を踏まえて別の物質への置き換えが進み、水銀鉱山もすべて閉山。ピーク時の1964年に約2500トンあった国内需要も、最近は年10トン程度にとどまる。
国内だけでは余るため、多くが海外に輸出されている。
日本の過去10年間の輸出量は年54~250トンで世界有数だ。輸出先はインドやシンガポールなど二十数カ国。国内外の環境NGOは「さらにほかの途上国に流れ、水銀を使う小規模な金採掘現場での健康被害につながっているのでは」と疑念の目を向け、輸出禁止を日本政府に求めている。
新条約が発効すると、貿易は条約で認められた一部製品・製造工程向けなどに制限される。
「商品」だった余剰水銀の大半は「廃棄物」となり、国内で環境に悪影響を及ぼさない形で管理・処分する必要がある。
ただ現在は、鉱石やリサイクルから取り出される高純度の水銀を廃棄物として処分する仕組みや環境面の基準はない。蛍光灯など水銀を含むごみは、水に溶け出す水銀が一定量以下なら、一般の不燃ごみや産業廃棄物として捨てられる。
常温の水銀は液体で、安全に処分するには漏れ出さないよう半永久的に安定した状態にする技術が必要。
環境省などが進める処分方法の研究に参加するイトムカ鉱業所の藤原所長は、「固体で水に溶けない硫化水銀などにすれば安定化できる」と話す。
すでに保管や処分が行われている海外でも固体にするのが一般的という。
このほか、処分のルールや環境汚染を防ぐ仕組みを定める必要があり、費用をだれが負担するのか、といった問題も避けて通れない。
環境省や関連産業などは、条約が発効する数年後に向けて、対処を本格的に検討する構えだ。
出典URL
3日午前10時すぎ、北名古屋市にある大手飲料品メーカー「ポッカサッポロフード&ビバレッジ」の工場の屋根裏から煙が出ているのを工事をしていた作業員が見つけ、作業員や駆けつけた消防によって火は約1時間後に消し止められた。
警察などによると、この火事で鉄筋2階建ての工場の屋根など120m2余りが焼け、52歳の男性の作業員が屋根裏から避難する際、8mほど下の床に転落して腰の骨を折る大けがをしたほか、2人がやけどなどの軽いけがをした。
出火当時、屋根裏では溶接などの作業が行われていたということで、溶接の火花が飛んで燃え広がったとみられる。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagoya/3005260411.html?t=1359934754319
65歳以上の高齢者が自宅などで入浴中に意識障害を起こしておぼれたり、脳卒中や心筋梗塞を発症したりして急死するとされる「入浴関連死」が、全国で年間約1万7千人に上るとの推計を、東京都健康長寿医療センター研究所が2日までにまとめた。
入浴中の急死は冬場に多発。温度差による血圧の急激な変化が原因と指摘されるが、実態はよく分かっていない。
熱中症も原因の一つと言われており、厚労省は、具体的な発症要因を探り防止策につなげようと実態把握を進める方針だ。
出典URL
(ブログ者コメント)
新発田労基署は1日、阿賀野市の建設会社「H工業」と、同社で作業の安全管理の責任を負う専務取締役(40)を、労安法違反容疑で書類送検した。
(ブログ者コメント)
「労安則528条」
事業者は、脚立(きやたつ)については、次に定めるところに適合したものでなければ使 用してはならない。
一 丈夫な構造とすること。
二 材料は、著しい損傷、腐食等がないものとすること。
三 脚と水平面との角度を七十五度以下とし、かつ、折りたたみ式のものにあつては、脚と水平面との 角度を確実に保つための金具等を備えること。
http://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-1-2h9-0.htm
山口労基署は1日、下関市の運送会社「H貨物運送」と男性取締役(44)を、労安法違反(作業主任者の未選任)の疑いで書類送検した。
昨年10月18日、山口市鋳銭司のJA山口中央の倉庫で、従業員が高さ4mに積み重ねられた玄米袋から転落し、腰の骨が折れるけがを負った。
(ブログ者コメント)
「労安則428条」
http://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-1-2h7-0.htm
札幌市消防局は2日、火災現場から心肺停止状態の男性(58)を救急搬送する際、人工呼吸の酸素ボンベのバルブを開け忘れるミスがあったと発表した。
男性は搬送先の病院で約9時間後に死亡が確認された。死因は一酸化炭素中毒で、ミスとの関連を調べている。
市消防局などによると、火災は2日午前1時50分ごろ、同市南区のマンションで発生。
南消防署の救急隊が、煙を吸い心肺停止状態の男性を救急車に収容し、手動式の人工呼吸器を使用する際、30代の隊長が酸素ボンベの元栓は開けたものの、酸素量を調整する装置のバルブを開け忘れたため、通常の空気は送られるが、脳の損傷を抑える効果があるとされる高濃度酸素は送られなかった。
19分後に合流した医師が気づき、酸素投与を開始した。
同局によると、救急隊長は「バルブを回したと思いこんだ」と話しており、同乗の救急隊員2人も酸素の流入量を示すメーターを確認していなかった。
その後、酸素ボンベを扱う際は複数の隊員が作業を確認するとしていたが、今回、再びミスが起きた。
これを受けて、市消防局は、バルブを開けなくても自動的に酸素を送る装置を2月中に救急車に導入することを決めた。
7日から3日間、すべての救急隊長を集めて新たに導入する装置の使用の習熟をはかり、再発防止を徹底するための研修を開くという。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20130203k0000m040080000c.html
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/438562.html
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130202/e16c1aa19af9083ff761768105c0d7bc.html
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130205/723e2993a0ef6c6e24fbb20d738e208a.html
(ブログ者コメント)
(2013年2月8日 修正2 ;追記)
2012年12月9日に掲載した表記記事の続報として、未崩落部分のボルト183本の6割が耐久力不足だった、過去に点検計画を変更していた、などの新情報を紹介します。
(2013年2月1日21時30分 msn産経ニュース)
未崩落部分の天井板のつり金具を支えるボルトの引き抜き試験の結果、接着剤不足やさびでの腐食などで約6割が耐久力不足だったことが1日、国交省の調べで明らかになった。
国交省などによると、トンネル上部のコンクリート部分に穴をあけ、ボルトを埋め込み、天井板をつる金具を固定する構造。
埋め込まれるボルト部分は13cmで、本来は樹脂製の接着剤で覆われている。
しかし、未崩落部分の183本で引き抜き試験を実施した結果、113本で設計上の耐久力を満たしていなかった。
ボルトの中には、接着剤が足りず全体に行き渡っていないものやさびでの腐食もあった。
事故後の緊急点検では、ボルトに関する不具合が1028カ所見つかり、なかには手で簡単に抜ける脱落も確認されている。
不具合は、崩落区間近くで最も集中していた。
ボルト自体の試験では、設計上求める値を上回る強度を有していたことが判明。
また、コンクリートの採取試験では15カ所中1カ所で設計強度を下回り漏水も多数見つかるなどしたが、国交省は「コンクリートは十分な強度を備えていた」としている。
このため、国交省では不十分な接着を含めたボルトの固定状態に問題があった可能性もあるとみて、接着剤の化学的な分析などを進め、約130mにわたる天井板の連鎖崩落に至った原因を調べる。
一方、管理する中日本高速道路が天井板の撤去や詳細な点検を何度も検討しながら、長期間の通行止めによる社会的影響や緊急性などを理由に見送っていたことも判明した。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130201/dst13020121310014-n1.htm
(2013年2月5日16時3分 読売新聞 ;接着剤注入図解付き)
原因調査の焦点は、巨大な天井板をつり下げる「アンカーボルト」に絞り込まれている。
ボルトは特殊な接着剤で固定されていたが、国交通の調査では約6割が想定強度を下回っていた。各ボルトは施工時に均等量の接着剤が使用されており、同省では経年変化による固着力の低下を想定していなかった設計、保守管理の両面に問題があったとみて調べている。
◆すすけたボルト◆
「ばらつきの多い結果は、なぜなのか」。
国交省の調査検討委員会の今田徹委員長は今月1日、同省が事故後、「強度試験」を行ったボルトで、183本中113本が設計上の想定強度を満たしていなかったことに疑問を投げかけた。
ボルトの想定強度は4トン超だが、113本中16本は天井板の重さ約1.2トンの荷重も支えられない状態だった。
手がかりとなりそうなのが、ボルトごとに異なる接着剤の状態だ。
全長約20cmのボルトで、想定強度を満たしていなかったものは先端から約12cmにしか接着剤が付着していなかった。
1.2トンを満たしていなかったボルトは先端から約9cmにしか付着しておらず、排ガスとみられる物質で黒くすすけていた。
◆穴の形状◆
強度試験で引き抜いたボルトは、接着剤が付着した範囲に差異があったが、施工した際のミスなどで接着剤の量が不足していた可能性は低いという。
施工手順では、アンカーボルトはトンネルの天井部分に穴を開け、そこに接着剤入りのカプセルを挿入してボルトを押し込む。カプセルが砕けて穴が接着剤で満たされる仕組みで、同省幹部は「手順を誤る可能性は少なく、接着剤の量が異なることは考えにくい」と指摘。別の幹部は「施工不良ならもっと早く不具合が出たはずで、経年変化と考えるのが自然」と語る。
ただ、穴の大きさに差があったり、ボルトの差し込み方が不適切だったりして、接着剤がボルトに十分に固着しなかったという可能性も残る。
同省では今後、ボルトを引き抜いた後の穴の形状を調べ、内部の接着剤の状況などを調べる。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130205-OYT1T00004.htm
(2013年2月1日18時6分 NHK甲府)
国の事故調査委員会は1日会合を開き、中日本高速が笹子トンネルで過去に行った点検の内容や、現地の調査結果などが報告された。
それによると、中日本高速は、崩落した天井板から5m余り上にあるボルト部分について、平成20年と去年の2回、足場を組んで近くで行う点検をいったん計画していたが、いずれも計画が変更され、取りやめていたという。
このうち平成20年の点検は、各地のトンネルでタイルの落下事故が相次いだことを受けてタイルのみを対象にした点検に変更し、去年は、より重要度が高いと思われる箇所の点検を優先するため、点検内容が変更されたという。
また、中日本高速は4年前の平成21年、トンネルの天井板を撤去する計画を作成していたが、約1年にわたってトンネル付近を通行止めにする必要があることから、平成23年に計画を見直し、天井板を撤去しないことになったという。
さらに、事故直前の去年9月に行われた定期点検でボルトやナットの欠落や緩みなどの不具合があわせて51か所で見つかっていたことが新たにわかったが、その後、補修は行われていなかったという。
国の事故調査委員会は、点検や天井板の撤去の計画を変更した経緯や補修の考え方などについてさらに調べることにしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kofu/1045210301.html?t=1359755114919
(2013年2月7日7時2分にmsn産経ニュース)
笹子トンネル上り線で、天井板を支えるつり金具のアンカーボルトが過去に652カ所で補修されていたことが6日、中日本高速が国交省に報告した調査結果で分かった。
補修されたボルトは崩落現場近くに集中しており、中日本高速や補修にかかわった業者が補強や修理が必要で危険な状態と認識していた可能性もある。
山梨県警は業務上過失致死傷容疑での捜査を進めており、保守点検の実態解明とともに、補修の経緯も調べる。
国交省によると、昨年12月の事故後に中日本高速が調査。記録にない補修の形跡が652カ所で見つかった。
うち275カ所は正規の位置にボルトがあるが、近くに追加する形で別のボルトを設置していた。
12カ所は正規の位置に穴だけがあり、付近に補充するようにボルトを設置していた。
残る365カ所は「L型鋼」と呼ばれる鋼材を使って、正規の位置とは離れた場所に取り付けていたという。
事故は東京側出口から1.7km付近で発生したが、ボルトの補修は、崩落区間から東京側出口寄り数100mの範囲に200カ所以上集中していた。
中日本高速は、「調べたが記録がなく、建設当時の補修なのか、いずれかの点検の際に補修したのかなど、経緯は分からない」としている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130207/dst13020707050001-n1.htm
埼玉県川口市東領家の重機レンタル会社「A社」で1日夕、従業員の男性(50)が、部品と荷台に挟まれ死亡する事故があり、警察は、業務上過失致死の疑いもあるとみて調べている。
事故は1日午後5時25分ごろ発生。
男性ら3人がトラックの荷台に乗り込み、パワーショベルでつり下げた重機の部品(長さ10mのアーム、重さ4トン)を積み込んでいた際、アームが傾き、部品と荷台の間に挟まれ頭を強く打ったという。
警察によると、居合わせた作業員らは「部品が突然動き始めた」と説明しており、作業手順などに問題があった可能性もあるとみて、警察は原因を調べている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130202/stm13020219120004-n1.htm
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130202-OYT1T00415.htm
全国の市町村道にある2362本のトンネルを管理する692市町村すべてが、トンネルの点検方法などを定めたマニュアルを持っていないことが、国交省の調査で分かった。
トンネル管理の責任があるのに、財源や人手の不足などを理由にまともな点検はほとんど実施されていなかったとみられる。
同省は、早急に点検するよう市町村に求めるとともに、2月中旬をメドに市町村向けのマニュアルを作って配る方針だ。
中央道笹子トンネルの天井板が崩落した事故を受けて、国交省が昨年12月、トンネルを管理する自治体から聞き取りをした。
その結果、都道府県や指定市はマニュアルを策定したり、国のマニュアルなどを参考にしていたが、692の市町村はまったく策定していなかった。
トンネルが完成して以降、一度も詳細な点検をしていなかったり、中央道での事故後に初めて点検したりした市町村が数多くあった。
策定しなかった理由は、「トンネルは壊れにくいと思っていた」、「維持管理には予算が付きにくく、点検できなかった」などがあった。
技術系職員の不足も原因だ。国交省が昨年7月にまとめた調査では、技術系職員がまったくいないのは全ての町の5割、村で7割にのぼる。
国交省は、トンネル構造に詳しい職員の不足が、マニュアルを策定しなかったり保守点検が進まなかったりする一因になっている可能性があると見ている。
国は1989年、マニュアルをつくるよう高速道路各社や各自治体に求めているが、策定は各自治体任せで、国交省も中央道の事故以前に策定しているかを確認したことはなかった。
国交省は、コンクリートやモルタルのはくらくを未然に防ぐ打音検査などを明示した市町村向けのマニュアルを配布し、点検を後押しする。
◇
《トンネルの維持管理》
旧建設省(国土交通省)が1989年、全国の自治体などに「トンネルの維持・修繕では、あらかじめ点検保守要領を定めて実施する」と通達。
その後、同省などがマニュアル作成の参考として「道路トンネル維持管理便覧」を作り、点検の頻度をおおよそ5年に1回としている。
これをもとに、高速道路のトンネルは高速道路会社が、国道のトンネルは国が別途マニュアルを定めている。
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(ブログ者コメント)
2013年1月31日のNHKクローズアップ現代から、「問われる『維持管理』~笹子トンネル事故の波紋」というタイトルで、下記趣旨の放映があった。
期せずして、同じ日に同じような内容の報道だったので、併せて紹介する。
番組中、設計図が残されていないので、補修は図面を作るところから始めねばならず、さらに費用がかさむ・・・といったことも解説されていた。
9人の命が犠牲になった中央自動車道笹子トンネルの天井崩落事故からまもなく2ヶ月。
事故をきっかけにNHKが取材を進めた結果、全国各地の道路や橋といったインフラの維持・管理が危うい実態になっていることが見えてきた。
多くのインフラが作られた高度経済成長時代の建設業者は、「維持・管理を考えていなかった」と証言。
さらに、管理している自治体には、点検や修繕の際に必要な“設計図面や構造図面”すら、きちんと保存されていない実態も明らかになった。
政府は、来年度予算案の中で、インフラの老朽化・安全対策に重点を置くことを打ち出したが、具体策は見えていない。
維持管理を着実に行い、安全な社会にどうしたら舵を切れるのか考えていく。
出典URL
2013年2月1日付で読売新聞群馬版から、2月2日付で毎日新聞群馬版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午前11時50分頃、中之条町山田の送電線用鉄塔工事現場で「爆発があり、けが人が出た」と119番があった。
男性作業員2人がやけどや骨折の重傷を負い、ドクターヘリなどで病院に搬送された。
現場では、基礎工事で直径約3m、深さ約10~15mの縦穴を掘る作業が行われており、岩盤を除去するために使用したダイナマイトが穴の中で誤って爆発したとみられる。
警察や労基署は、業務上過失傷害や労安法違反の疑いもあるとみて、関係者から事情を聞いている。
警察の発表によると、けがを負ったのは、松本市の「T土木」の社員のMさん(40)とNさん(50)の2人。消防によると、Mさんは、顔面やのどにやけどを負っていたという。Nさんは、腕を骨折した。現場ではほかに9人が作業にあたっていたが、けがは無かった。
現場では、鉄塔の基礎工事のため四つの円筒状の穴を掘り進めており、2人はこのうち、南西にある穴(深さ約8m)に入り、午前11時頃からドリルなどを使って掘削作業を行っていた。
この穴では、前日に固い岩盤を砕くため、計3.6kgのダイナマイトを使用しており、警察は、地中に残ったダイナマイトに削岩機が触れたことにより爆発が起きたとみて、業務上過失傷害の疑いで捜査を進めている。
全国火薬類保安協会(東京都)によると、起爆装置の不具合や導線の接続ミスなどが原因で、爆薬が不発のまま土中に残ることは起こりうるという。
不発の爆薬の有無は、岩盤の壊れ具合などで分かるが、同協会は「作業員の経験で判断することもある」としている。
工事は、同町と埼玉県内を結ぶ送電線整備のため、東京電力が発注。送電線工事会社「システック・エンジニアリング」(東京都)が受注し、「U産業」(前橋市)が実際の施工にあたっていた。けがをした2人は応援で作業にきていたという。
事故の際に、別の穴で作業にあたっていた男性は「『ドーン』と、突然大きな音がした。ダイナマイトの準備はしていないので、おかしいと思って音がした穴をのぞいたが、土煙で見えなかった」と驚いた様子で話した。
現場は中之条町の中心部から西に約4.5kmの山中で、工事は頂上付近の斜面で進められていた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20130131-OYT8T01743.htm
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20130202ddlk10040155000c.html
(2014年3月13日 修正1 ;追記)
2014年3月11日18時02分にNHK前橋から、現場責任者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
また、3月10日23時14分にmsn産経ニュースからも、同主旨の記事がネット配信されていた。
警察は、当時の現場責任者の男性が注意義務を怠っていたとして、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、当時、この工事現場の責任者を務めていた47歳の男性。
警察によると、事故当時、2人は現場で掘削機を使って穴を掘る作業をしていたが、掘削機の先端が穴の中に残っていたダイナマイトに誤って当たり、爆発したという。
警察では、現場責任者の男性が、前の日の作業で使ったダイナマイトが残っている可能性を認識しながらも爆発を防ぐための注意や指示をせず、工事を進めたことが事故につながったとして、男性を業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
警察の調べに対して、男性は容疑を認めた上で、「現場責任者として、責任を感じている」と供述しているという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1065881071.html?t=1394570149198
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140310/dst14031023160022-n1.htm
30日午後3時ごろ、神栖市の東京電力鹿島火力発電所から「ガス爆発で、男性が倒れている」と119番通報があった。
警察によると、男性は設備工事の作業をしていたTプラントシステムの社員(48)で、死亡が確認された。死因は頭部打撲による脳幹部損傷
警察によると、男性は、屋外の燃料ガス圧縮設備の配管に頭を入れて点検中だった。
破裂音がしたので同僚が駆けつけると、男性が頭から血を流し倒れていたという。
何らかの衝撃で吹き飛ばされて頭を打ったとみられるという。
圧縮設備や配管に目立った損傷は見つかっておらず、警察が爆発の原因を調べている。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0130/TKY201301300321.html
http://www.47news.jp/CN/201301/CN2013013001001825.html
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20130202ddlk08040217000c.html
(ブログ者コメント)
状況から推察するに、配管内に残っていたガスが爆発したのだろうか?
30日午後1時5分ごろ、国分寺市日吉町1の新築アパート工事現場で、防護ネットが鉄骨製の支柱ごと風に飛ばされ、すぐ脇を走るJR中央線の架線に倒れかかった。
支柱は国立−西国分寺駅間を走行中の上り特別快速電車(10両)のパンタグラフに接触、電車は緊急停止した。
乗客約950人にけがはなかったが、東京の大動脈が5時間も止まった。
警察などによると、支柱は工事用の足場で、高さ約5m。防護ネットで囲っていた。
下請け業者によると、通常は建築物の柱などを組み立ててからネットで囲うが、今回は元請けの指示で上棟前に囲い、風の影響を受けやすかった可能性もあるという。
JR東日本によると、建設業者側とあらかじめ工事方法に関する覚書を作成。業者は作業中に見張る取り決めだったが、この日は作業がなく、見張りは不在だったという。
気象庁によると、国分寺市周辺はこの日、「やや強い風」が吹き、近くの府中観測所では午後0時13分に最大瞬間風速10.9mを記録していた。
ネットが倒れる直前に「足場が強風にあおられて倒れそうだ」との110番通報があったことから、警察は、足場のボルトが緩むなどしていて倒れた可能性もあるとみている。
沿線を歩いていた国分寺市の主婦(45)はその瞬間を目にした。「工事用の足場が倒れ、電線に接触すると、バチバチと花火のように火が上がった。火は土手の枯れ草に燃え移り、電車内に取り残された乗客が火の手が上がった付近を心配そうに見ていた」
さらに国立−立川駅間を走行中の上り快速電車も停止、乗客約480人が約400m離れた国立駅まで歩いた。
中央線は一時、国分寺−立川駅間などで運転を見合わせ、私鉄と路線バスによる振り替え輸送が行われた。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20130131k0000m040015000c.html
http://www.asahi.com/national/update/0131/TKY201301310010.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130130/dst13013018190006-n1.htm
県南部と会津の南部をつないでいるトンネルで、おととしから路面が隆起し、通行する車に注意の呼びかけが行われている。
29日、この問題の原因や対策を検討する専門家を集めた会議が開かれ、県は原因究明に向けた調査結果を明らかにした。
路面の隆起が確認されているのは西郷村と下郷町の境にある全長4.3kmの甲子トンネル。
おととし3月の震災直前に国が行った道路パトロールで、初めて確認された。
現場は、トンネルのちょうど真ん中辺りで、およそ300mにわたって隆起が3か所、確認されている。
このうち、一番大きいものでは、高さ25cmも路面が膨らんでいる。
県は、路面の隆起によって事故が起こらないよう、注意を呼びかける塗装を道路に施すなど、対策を講じてきた。
この地面の隆起の原因を突き止めるため県が作った専門家による会議が29日開かれ、県は現場でボーリングなどを行った結果を明らかにした。
この中で、道路の地下では「盤ぶくれ」という現象が起こっているのではないかという見解が示された。
「盤ぶくれ」とは、地中の鉱物などが膨張することで、路面などを押し上げ隆起・変形する現象。
県によると、トンネルがある山には、水を含むと膨張しやすい性質を持つ鉱物が多く含まれていていることがわかったという。
29日の会議では今後、交通への影響を考えながら対策工事についても検討していくことも決めた。
委員長を務める東北大学の京谷孝史教授は、「トンネルが通る山が膨張するような性質を持っていたことが、原因と結論付けられた。今後や、工事の施工性や地域の重要な道路を止めずに済むようなことも考えて検討を進めていきたい」と話していた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6055105311.html?t=1359496482068
29日午後5時前、白山市知気寺町の防火扉を作っている作業場で、自営業の男性(40)が鉄製の防火扉の下敷きになっているのを訪れた人が見つけて警察に通報した。
警察から連絡を受けた消防が駆けつけ、男性はまもなく救出されて病院で手当てを受けたが、およそ1時間後に死亡が確認された。
警察によると、現場の状況から、男性が防火扉をフォークリフトに積んだあと、後ろを向いて作業をしていたところ、積み上げてあった防火扉13枚が何らかの原因で崩れ落ちてきて下敷きになったとみられるという。
警察で事故の状況や原因を詳しく調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3025144471.html?t=1359496773649
一方、1月29日付で日テレNEWS24(テレビ金沢)からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察や消防によると、フォークリフトに立てかけてあった鉄製の防火扉13枚が倒れ、すぐそばで作業をしていた男性が下敷きになったという。
出典URL
http://news24.jp/nnn/news8716161.html
2013年1月29日23時2分に秋田魁新報から、また1月30日付で読売新聞秋田版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後2時半ごろ、横手市雄物川町の穀物貯蔵施設・カントリーエレベーター建設工事現場(JA秋田ふるさと発注)で、作業員3人が高さ約7mの足場付近から転落した。
屋根からの落雪に巻き込まれたとみられる。
うち1人(30)が約1時間20分後、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は窒息死。
他の2名も、1人(27)は腰の骨を折り、もう一人(41)は胸の骨を折って重傷。
警察の調べでは、3人は午後1時すぎから建物南東側の屋根付近で足場の解体作業を行っていた。
地上にいた現場責任者が「ザー」という大きな音を聞いて駆け付け転落事故があったことを確認、別の作業員を通じて119番した。
3人はヘルメットと安全帯を着けて作業していたが、雪の衝撃で外れたのか、発見時は着用していなかった。地面は圧雪状態だった。
警察は、当時の状況について関係者から話を聞き、落雪を予測できなかったかなどを調べている。
出典URL
http://www.sakigake.jp/p/akita/national.jsp?kc=20130129r
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20130129-OYT8T01390.htm
(2013年3月2日 修正1 ;追記)
2013年1月30日付の秋田魁新報紙面に、事故時の若干詳しい状況が下記趣旨で掲載されていた。
JAによると、4段に組まれた足場のうち、一番上の足場が外されたことで、屋根の雪が一気に落下した可能性がある。
3人のうち2人は高さ約1mの雪の山から顔を含めて半身が出ていたが、死亡した男性はすっぽり雪の中に埋まって、姿が見えなかったという。
悲鳴を聞いてすぐに救助に向かった作業員の男性は、「雪が硬く、掘り起こすまで10分以上はかかった」と話した。
別の作業員の男性によると、屋根には全面に雪が積もっており、積雪は30cmほどあったという。
(ブログ者コメント)
今冬も、落雪による被害が多発している。
屋根に積もった雪で建物が崩壊したという報道も、数回目にした。
ことほどさように、積もった雪は重いらしい。
今回事例も、掘り起こすまで10分以上かかったとのこと。
そこで、積もった雪がどの程度重いものか調べたところ、気象協会から「雪の重さを考える」というタイトルで、下記趣旨の報文がネット配信されていた。
参考までに紹介する。
○雪の密度は、乾いた雪で0.05程度、湿った雪で0.1程度。
○屋根雪の平均的な密度は0.3以上。
○投影面積あたりの重さで考えると、軽乗用車で53cmの積雪に相当する。
○1mの雪なら、埋もれたら自力脱出はまず不可能。
出典URL
https://www.jwa.or.jp/news/docs/2012-02-09.pdf
2013年1月30日付で朝日新聞北九州版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前8時50分ごろ、北九州市若松区の東京製鉄九州工場の電気炉で、重さ約3トンの電極が落下、点検作業をしていた同社員の男性(59)にぶつかった。
男性は、まもなく死亡が確認された。
電極は直径約70cm、長さ約5mの円筒状。
警察は、落下原因などを調べている。
(2013年3月2日 修正1 ;追記)
2013年1月30日付で西日本新聞紙面に、事故時のやや詳しい状況が下記趣旨で掲載されていた。
電気炉の上部に固定されていたカーボン製の円柱状の装置(直径約70cm、高さ約5m、重さ約3トン)が落下。点検作業をしていた社員の男性(59)が下敷きになり、死亡した。
警察は、安全管理に問題がなかったか調べている。
警察などによると、電気炉は稼働を止めて点検していた。円柱状の装置は、鉄を溶かす高さ約6mの炉の上部から落下し、男性に当たったという。
2013年1月28日付で朝日新聞青森全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後4時半ごろ、八戸市の公共岸壁で、M船舶工業八戸事業所の関連会社の作業員(52)が顔面に軽いやけどを負う事故があった。
警察によると、岸壁で火が出ていると目撃者から119番があり、現場では18ℓの塗料缶が約90缶と、ジェットヒーター3台が燃えた。
警察は、治療中の作業員の回復を待って事情を聴くことにしている。
(ブログ者コメント)
ジェットヒーターとはいかなるものか調べてみたが、定義らしきものは見つからなかった。
ただ、得られた情報を総合すると、屋内外の暖房や建築現場の塗装、コンクリートの養生などに使われるもので、灯油を燃やして温熱風を送る、業務用ファンヒーターといったものらしい。
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。