忍者ブログ
                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
 ブログ内検索 Site Search 
キーワードに合致した記事を検索できます(複数キーワード検索可)
 最新記事 Latest Articles 
(03/01)
(02/28)
(02/27)
(02/26)
(02/25)
(02/25)
(02/24)
(02/24)
(02/24)
(02/24)
(02/23)
(02/23)
(02/22)
(02/22)
(02/21)
(02/20)
(02/20)
(02/19)
(02/19)
(02/18)
(02/18)
(02/17)
(02/16)
(02/15)
(02/14)
 最古記事 Oldest Article 
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/10)
(04/10)
(04/10)
(04/10)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
[663]  [664]  [665]  [666]  [667]  [668]  [669]  [670]  [671]  [672]  [673

20101217日 旧ブログ掲載記事)

 

201012161811分にmsn産経ニュースから、同日1540分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

今年3月25日、姫路市のごみ処理施設「エコパークあぼし」の温水プール建設現場で9人が重軽傷を負った爆発事故で、姫路市は、16日、平成15年の土壌調査で、メタンガスの発生が予測されるとの報告を受けていたと発表した。
6月下旬、職員が建設業者との契約関係種類を確認した際、ロッカーに報告書があることに気付いたという。市は、報告書の取り扱いについては、「担当部署の職員が入れ替わっており、分からない」としている。
警察は、本件に関し、業務上過失傷害の疑いで捜査を進めているが、同罪が成立するには、事故があらかじめ予見できる「予見可能性」がキーワードとなるため、この報告書が今後の捜査に影響を与えそうだ。

 

出典URL

http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/hyogo/101216/hyg1012161852007-n1.htm
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003679557.shtml

 

 

事故時の状況を報じる記事は下記。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/100325/dst1003251200005-n1.htm

 

 

爆発原因を土壌から発生したメタンと推定した記事は下記。
http://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/0002882597.shtml
http://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/0003188750.shtml

 

 

(2011年1月16日 修正1; 追記)

 

20111141558分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

姫路市が設置した調査・安全対策検討委員会は、14日、事故原因をまとめた報告書を市長に提出した。埋め立て地の汚泥などから高濃度のメタンガスが発生、建物内に入って爆発した可能性が高いという。
事故は、建設中の健康増進センターで発生。床下で配管の作業をしていた男性が、小型バーナーを着火した瞬間に爆発した。
報告書によると、埋め立てに使った汚泥などに含まれる有機物からガスが発生。地中で化学反応を起こし、メタンの濃度が高まった。さらに掘削調査の結果、現場床下付近にガスのたまりやすい層があり、配管用の穴の隙間から建物内に入り充満したとみられる。
事故後に現場近くで採取したガスを分析した結果、メタン濃度は、爆発下限濃度の16倍前後だった。
市は、現場周辺にガス抜き用のパイプを設けるなど安全対策を講じた上で、健康増進センターを再建する予定。

 

出典URL

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003737927.shtml

 

 

(2011年6月7日 修正2; 追記)

 

201157日付で朝日新聞播磨版(聞蔵)と毎日新聞播磨・姫路版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

姫路市は、中断していた工事を10日から再開すると発表した。早ければ来年11月にも完成する見込み。

爆発を防ぐ安全対策は下記など。市の第三者機関「調査・安全対策検討委員会」が今年1月にまとめた調査報告書に基づいている。

・健康増進センターの建物の周囲に、メタンを大気中に逃がす通気口を設ける

・建物の地下にメタンが溜まらないよう、空気ダクトを使って空気を循環させる

 

出典URL

http://mainichi.jp/area/hyogo/archive/news/2011/05/07/20110507ddlk28040459000c.html

 

 

(2015年2月5日 修正3 ;追記)

 

201524127分にNHK神戸から、ガス発生の可能性を認識しながら安全対策を怠ったとして関係者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察は、安全対策を怠ったとして、工事を発注した姫路市の当時の担当者や建設会社の現場責任者らあわせて3人を、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。

 

警察が捜査を進めた結果、工事を発注した姫路市が、事故の7年前に行われた調査の結果によって、可燃性のメタンガスが発生する恐れがあると知っていたにも関わらず、当時の担当の主幹2人が安全対策を怠った疑いがあることが分かったという。


また建設会社の当時の現場責任者も、臭いなどからガスが発生している可能性があることを認識していたが、市に対し、安全対策を提案するなどしなかった疑いがあるという。


警察の調べに対して3人は、「爆発するとは思ってなかった」と容疑を否認しているという。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025144471.html?t=1423084618724

 

 

 

(2015年3月12日 修正4 ;追記)

 

20153111912分にNHK神戸から、嫌疑不十分で不起訴になったという記事がネット配信されていた。

 

神戸地検姫路支部は、11日、起訴できる証拠がないとして、嫌疑不十分で不起訴にした。

 

出典URL)

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023126351.html?t=1426101016441

 

 

 

(2016年4月11日 修正5 ;追記)

 

2016481835分にNHK神戸から、建設会社と市とでは、市に8割の責任ありとの判決が出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

被害者への賠償金などの負担をめぐり、姫路市と建設会社が争っていた裁判で、大阪高等裁判所は「建設会社が受けた損害のうち8割は市に責任があった」とする1審判決を支持し、市に2億6900万円あまりを支払うよう命じる判決を言い渡した。

 

姫路市は、「判決内容は、承服できるものではないが、判決文を精査したうえで、上告するか検討したい」と話しています。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025694321.html?t=1460145306595

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

PR
(2010年11月30日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年11月29日13時47分に、msn産経ニュース大阪版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
11月29日午前10時35分ごろ、大阪市大正区の大阪府済生会泉尾病院から、「爆発音がした」と119番通報があった。
消防等によると、病院1階のスプリンクラー集中制御室で、業者が3階の設備のスイッチを切った直後に、室内の鉄製マンホール(直径65cm)が爆音とともにハネ上がったという。けが人なし。
消防隊員が駆けつけたところ、室内で一酸化炭素を検出した。マンホールは地下水槽(深さ約2m)の蓋で、水槽内は水がほぼ満杯まで入っていた。
病院では、この日、朝から業者2人がスプリンクラーを点検していた。消防などが原因を調べている。
 
 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

2010116日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年11月5日12時9分付で読売新聞から、同日23時28分付で山陽新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
11月5日午前8時40分ごろ、岡山市の飲料用アルミ缶製造「ユニバーサル製缶岡山工場」で、タンクローリーから消石灰を貯蔵タンク(高さ約10m)に充填中、貯蔵タンクが爆発し、金属製の上蓋(直径約3m、重さ約500キロ)が爆発音とともに吹き飛んで約10m離れたJR山陽本線の線路上に落下した。けが人なし。
警察などによると、通行人が「ドンという音がして煙が舞った」と110番通報していた。
消石灰は酸を中和する性質があり、アルミ缶の製造過程で発生する廃水の処理に使用している。爆発直前に粉じんが舞ったという情報もあり、作業手順などを調べている。
 
 
 

(ブログ者コメント)
 
メーカーのMSDSによれば、消石灰、別名水酸化カルシウムは白色粉末で不燃性。よって、爆発直前に粉じんが舞っていたとしても、粉じん爆発ではないと思われる。
MSDSには、「水の存在下で金属と反応し、水素を生成する」とあるので、水分管理不備などが原因の可能性もある。
 
読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[1回]

20101024日 旧ブログ掲載記事)

 

2010年10月23日0時31分に、以下の趣旨の記事が読売新聞からネット配信されていた。

 

10月22日午後9時15分ごろ、東京都小金井市の東京農工大応用化学部門の実験室で薬品が爆発したと119番通報があった。

 

警察などによると、大学院生が左手小指を失い右腕もやけどするなどの重傷を負った。

院生は一人で化学実験を行っており、突然爆発が起きてビーカーが破裂したという。

 

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101023-OYT1T00050.htm

 

 

 

(2016年9月30日 修正1 ;追記)

 

20169281810分に時事ドットコムから、当時の状況など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

9282057分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

実験中に起きた爆発事故で左手小指を切断して失うなどの重傷を負った元東京農工大大学院生の男性(29)が、安全配慮義務を怠ったとして、同大に約6000万円の損害賠償を求めた訴訟は、28日、東京地裁で和解が成立した。


原告、被告双方によると、大学側が安全管理体制が不十分だったことを認めた上で、3100万円を男性に支払う。


訴状によると、同大小金井キャンパス(東京都小金井市)で、2010年10月、男性が1人で化学物質を合成する実験中、ガラス製のフラスコから化合物を取り出そうとしたところ、爆発した。

 

男性は、白衣にゴーグルと手袋を着用していただけで、「大学側が防具の使用を指導していれば、けがは防げた」と主張していた。


原告側代理人は、「本件を契機に、大学で学生が安全に研究・実験できる環境の整備が進むことを期待したい」とコメント。

 

大学は、「本学の学生が重傷を負ったことは大変遺憾で、本学にも管理責任があったと考えています。二度とこのような事故が起きないよう、再発防止と安全教育の徹底に努めます」としている。

 

出典

実験中に指損傷、和解成立=東京農工大と元院生-地裁

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016092800764&g=soc 

実験中爆発、東京農工大が和解 負傷学生に3100万円

http://www.asahi.com/articles/ASJ9X633CJ9XUTIL03N.html

 

 

 

 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

20101018日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年10月13日ならびに14日付でデイリー東北新聞社より、10月14日付で河北新報社と東奥日報社より、以下の趣旨の記事がネット配信されていた。
 
(事故の概要)
 2007年11月5日午後7時55分ごろ、第一溶錬工場内の、ステンレス原料を製造する第7号炉(直径約20m、高さ約5.5m)の点検口から、高温のガスとともに原料のニッケル鉱石が数秒間、大量に噴き出し、原料の投入作業中だった3人が死亡した。火傷死とみられる。
 
(事故原因)
科学警察研究所の調査に基づき、警察は、電気炉上部に設置された冷却用ホースが外れて多量の水が漏れ、高温の炉内に入って水蒸気爆発を起こしたものと判断したことが、13日、捜査関係者への取材で分かった。
なお、会社側は、当初、水蒸気爆発については否定的な見解を示し、過熱状態の液体が激しく沸騰する「突沸現象」の可能性を示唆していた。
 
(顛末)
警察は、事故は、現場責任者が水蒸気爆発の危険性があったのに十分な対策を講じなかったことを重視し、当時の製造部門責任者ら数人を、業務上過失致死、労安法違反の疑いで、また会社を労安法違反の疑いで書類送検する方針を固めたことが、12日、捜査関係者への取材で分かった。
 
 

(修正1;2010年10月19日 情報追記)


2010年10月19日付の毎日新聞ネット版、10月18日15時10分にネット配信された東奥日報に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。

□業務上過失致死容疑は、炉の冷却管に不具合があり、冷却水が炉内に流れ込む危険を知りながら修理せず放置していたことが理由。
□労安法違反容疑は、多量の高熱物を取扱う作業を行う場所であるにもかかわらず、火傷その他の危険を防止するため、労働者に耐熱服などの保護具を使用させるなどの適当な措置を講じなかったことが理由。
 


修正2 ; 2010年10月28日 情報追記)

2010年10月28日付で、下記趣旨の記事が朝日新聞青森版として、ネット配信されていた。

青森地検は、27日、当時の製造部長代理ら3人を略式起訴したと発表した。
発表によると、3人は、電気炉で給排水ホースの1本を修繕する際、作業員が不十分なつなぎ方をしたのに十分に点検せず、ホース全体を交換させるという指導監督を怠ったとされている。地検は、3人が不十分な修繕が日常的に行われていたのを認識していたことなどから、刑事責任があると判断したという。
事故は、このホースの修繕部分が水圧によって外れ、漏れた冷却水が高熱の電気炉に流れ込んで、水蒸気爆発を起こしたとされている。



(ブログ者コメント)
 
□冷却用ホースの設置状況について別途調査結果、以下のホースメーカー資料に、設置状況を示すと思われる写真が掲載されていた。これを見ると、やはり炉の上方に多数のホースが通っているように見える。このことに対し、最初は、万一のホース水漏れを考えると危険であろうと違和感を感じたが、よくよく考えてみると、化学業界でも加熱炉のチューブ内に可燃性のガスや液体を通している。要は、しっかり管理しておけば大丈夫ということなのだろう。

□太平洋金属は当初、突沸説を主張したらしいが、水蒸気爆発説で納得したのだろうか?場合によっては、いわば素人の科学警察研究所よりも、設備・工程を熟知している会社の言い分のほうが正しい場合もあるのだが・・・。
 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

(2010年10月6日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年9月18日付の下野新聞に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
 
9月17日午前11時15分ごろ、下野市の自治医大研究室で窒素ボンベが破裂。室内の流し台と天井約3m2が破損したほか、入口ドアのガラスが割れた。事故当時、研究員ら11人は別室でミーティング中だったためケガ人はなく、実験材料や薬品などの被害もなかった。
同大によると、事故現場の研究室は広さ約48m2で、ネズミにだけ感染するマラリアのワクチン研究を行っている。破裂したボンベは直径約15cm、高さ約40cm、容量10ℓ。このボンベを圧力源とした実験機材を95年に撤去したが、ボンベはそのまま流し台の下に放置されていた。
同大は、ボンベが老朽化し腐食していたことが原因ではないかと話している。
 
 
(ブログ者コメント)
 
・事故が発生した場合、人がケガする、あるいは死亡するかどうかは、全くの偶然に左右されることが多い。このケースも、まさにそれ。破裂するタイミングがちょっとだけずれていたら、研究員がボンベのそばにいて被災していたかもしれない。
・不要になった機器は、一式、撤去することが原則。いつか利用できるかも・・・などと考えて一部を残しておくと、そのうち、誰がどう管理しているのか、分からなくなってしまう。
・研究室の定期的な整理整頓を行っていれば、この事故は防げたかもしれない。
 
読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[1回]

2010105日 旧ブログ掲載記事)
 
201092019:55付で、読売新聞から以下の趣旨の記事がネット配信されていた。
 
9月20日午前0時15分ごろ、京セラ滋賀野洲工場の太陽電池基板製造工場(鉄筋6階建て)の1階鋳造炉で爆発があった。
アルミ製ドアが外れ、1階天井に穴が開き、炉などを焼いて、約1時間30分後に鎮火した。ケガ人なし。
警察、同社などによると、炉は幅約0.9m、高さ約2m。炉などのシステム異常を示す警報音が鳴って小爆発が起き、作業員が炉を非常停止させたが、その直後に爆発が数回あったという。
炉は、太陽電池パネル基板製造用で、シリコンを溶かし、型に流し入れる工程に使われている。同工場は3月に完成し、事故のあった炉は8月から稼働していた。
 
 
 
(事故原因;追記)
 
2010年9月29日付でネット配信された読売新聞滋賀版に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
 
京セラ野洲工場で20日に起きた鋳造炉爆発事故は、作業員の作業ミスが原因だったことがわかった。同社や消防局によると、シリコンを溶かして型に流し入れる工程で、炉に鋳型を入れ忘れたために、1400℃に熱せられたシリコンが炉の冷却水に直接流れ込んで、水蒸気爆発を起こしたという。
同社は、再発防止に向け、作業工程にミスが生じた時点で自動的に運転停止するようにシステムを改善した。
 
 
 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

(2010年9月28日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年4月17日付の読売新聞(ネット; YOMIURI ONLINE)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
 
日油愛知事業所で昨年11月、作業員1人が死亡した爆発事故で、同事業所は16日、作業手順を守らなかったことによる人災と結論づけた最終報告書を町長に提出した。
報告書によれば、火薬製造の作業手順では、混合槽に水を投入してから火薬成分を入れなければならないのに、先に火薬成分を投入したため、水分不足となった火薬成分が塊になってしまい、撹拌される際に摩擦によって発火、爆発した可能性が高いという。
撹拌は初めに手で行い、その後モーターで撹拌するが、どちらの段階で発火、爆発したかは分からなかった。
 
事故時の状況は、11月4日の日油記者会見内容として、武豊町議のブログに詳しく掲載されている。
 
着火源は、中部近畿産業保安監督部が作成した資料に、以下のいずれかだと記されている。
 
①火薬成分が撹拌機の回転軸とステーターの間に入り、摩擦により発火。
②火薬成分がアルミ製撹拌棒によって打撃あるいは摩擦を受けて発火。
他方、同じ資料に、間接原因として以下のようなことが書かれている。
□作業者には、火薬成分は湿っていれば大丈夫との思い込みがあったように思われる。誤った認識による勝手な現場の作業標準が発生しないよう、教育が必要。
□調査結果、水より先に火薬成分を投入する作業は、今回に限ったことではなかった。
 
 

(ブログ者コメント)
 
□作業手順を無視した理由は不明だが、おそらくは手順どおりにやるよりも楽だったのだろう。そうだとすれば、ちょうど11年前、9月30日に起きたJCO事故の教訓が活かされなかったことになる。JCOでは、作業を早く終わらせたいと手順に定められた以外の容器を使用したために、日本初の臨界事故を起してしまった。
□手順を無視した作業は、一度は成功しても次が成功するとは限らない。また一度無視すると、最初はちょっとした無視でも段々とエスカレートしていくものだ。日油もJCOも、普通の危険物より格段に危険度の高い物質を取り扱っていたので、そのツケが顕著な形で表れてしまったということだろう。
□湿った火薬は安全だと思い込んでいたのでは、どうしようもない。火薬類の危険性を、どこまで教育していたのだろうか?使用する側での教育以上に、製造する側では密度の濃い教育をしていると思いたいのだが・・・・。
□作業していた人は、2人とも経験10年程度のベテラン。ベテランほど自分の知識経験に頼り過ぎて作業手順を無視しやすいとは、よく言われることだが、今回もそうだったのだろうか?
 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

(2010年9月25日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年9月24日19時04分に共同通信から、また、同日21時15分に朝日新聞から、ネットで題記の記事が配信されていた。以下は、両方の情報を加味して作成したもの。
 
9月24日午後2時20分ごろ、三沢市の住友化学三沢工場でタンクが爆発し、溶接作業をしていた下請け会社の作業員が死亡した。
警察によると、被災者は、高さ2.8m、直径約2mの円柱形タンクの上部に手すりを取り付ける作業をしていたところ、突然爆発し、はじき飛ばされて約3m下の地面に転落した。出火はしなかったが、タンク上部は、約3分の2がめくれ上がった。
タンクにはアルコールが入っていたが、定期修理のため8月上旬にすべて抜き取り、内部は洗浄された状態で空だった。
 
 
 

(ブログ者コメント)
 
以下のようなことが原因だった可能性がある。
 
□火気工事前にタンク内ガス検知を実施していなかった。実施していたとしても朝一番だけで、午後一番では実施していなかった。
□仕切り板を入れていなかった配管経由で、誤操作などによって可燃性ガスがタンク内に侵入した。
□タンク底などに残っていたスラッジから可燃性ガスが放出された。しかし、8月上旬に内容物を抜き取ってから時間が経っているので、この可能性は薄いかも。
 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[1回]

2010922日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年2月9日付の朝日新聞三重全県版(ネット;聞蔵)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
 
石原産業四日市工場で、1月29日、プラントの配管の一部が破裂して塩素ガスなどが漏れた事故で、同工場は8日、報告書(第一報)を知事に提出した。
事故の原因は未確定。また、事故直後にケガ人なしと発表していたが、物品納入業者が吐き気などを訴え、病院で受診していたと訂正した。
 

一方、下記趣旨の報告書が、2010年6月9日付で、該社からプレスリリースされていた。
 
(事故原因)
食塩を電気分解する電解槽において、塩素ガスを発生させる陽極と水素ガスを発生させる陰極とを仕切っているイオン交換膜が破れたため、水素ガスが塩素ガス側に漏れ込んだ。
次工程の塩素乾燥塔において、乾燥用に使用している濃硫酸の液滴に溜まっていた静電気が放電して着火源となり、爆発を起こした。
結果、乾燥塔の損傷、樹脂製配管等の破裂が起こり、塩素を含むガスが流出した。
イオン交換膜の破れは、装置緊急停止などの影響で電解槽上部に短時間ながら塩素ガス溜まりが発生し、当該塩素ガスによって膜が損傷を受けたことによる。
 
(対策)
イオン交換膜が破れないようにするための対策など、ハード面、ソフト面の対応をとった由。

以下は、該社からのプレスリリース資料。
 
読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

(2010年9月19日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年4月8日付の朝日新聞徳島全県版(ネット;聞蔵)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
 
4月7日午前11時ごろ、阿南市の日亜化学工業で、冷却装置の銅製タンク(直径10cm、長さ20cm)が破裂し、装置の修理をしていた男性が左手に軽傷を負った。
男性は、午前10時ごろから別の作業員と2人でタンクからフロン系のガスが漏れてないか点検。タンク内に窒素を注入する作業を始めた直後、爆発したような大きな音とともに、タンクの一部がめくれるように裂けたという。
当該装置は、1ケ月以上前から温度調整ができなくなっており、同社がメーカーに調査を依頼していた。


読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

(2010年9月18日 旧ブログ掲載記事)
 
速報した表記の事故に関し、2010年8月30日付の中日新聞の記事には、以下の内容が記載されていた。
 
□運転手は、本来使うべきものとは別の排気口で気化したガソリンを空気中に放出していた。事情聴取に、早くガスを逃がしたかった、と話している。警察では、給油法に問題がなかったか調べている。
 

(速報段階での記事)
 
以下の趣旨の情報が、ネットに掲載されていた。
 
8月29日午前6時ごろ、愛知県幸田町のガソリンスタンド「ユニー・オイル幸田店」で、タンクローリーから地下タンクにガソリン20キロリットルを移送し終えた直後に、鉄筋2階建ての事務所が爆発。2階にいた従業員が軽傷を負った。近隣民家数軒も窓ガラスが割れるなどの被害があった。
給油中に気化したガソリンが建屋1階のコンプレッサー室に充満し、コンプレッサーが作動した時に着火した可能性があるとみて調べている。
 


(ブログ者コメント)
 
ガソリン蒸気にどのようにして火がついたかは不明のままだが、間接原因はマニュアル違反だった模様。
 
読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

(2010年9月18日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年3月11日付の朝日新聞夕刊(聞蔵)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
 
京都市の日本新薬で、昨年11月16日午後1時45分ごろ、同社社員が廃液処理をしていたところ、ドラム缶が爆発し、新幹線の線路を飛び越えて民間の駐車場に落下した事故で、警察は業務上過失激発物破裂の疑いで、同社社員3人を書類送検した。
3人は、ドラム缶に入った廃液を処理する際、過酸化水素水が入っていることを確認せずに苛性ソーダを加え、急激に酸素と水に分解される化学反応を起させ、ドラム缶を破裂させて周囲に危険を生じさせた疑いがある。
本件に関し、該社からは以下の趣旨のプレスリリースが出されていた。
不要となったクーリングタワー冷却水のスライム除去剤(過酸化水素が主成分)を処理するにあたり、物質の確認を十分に行わず、誤って苛性ソーダによる中和を試みたため、化学反応を起したことが原因。更に詳細な原因の究明に努める。
 
 

 
(ブログ者コメント)
 
このような単純な事故では、間接原因こそが類似災害防止の参考になる。
教育不足?報連相不徹底?マニュアル不備?それとも、思いがけない落とし穴でもあったのだろうか?
 
 
読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

(2010年9月17日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年7月23日付の朝日新聞宮崎全県版(聞蔵)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
 
延岡市の清掃工場の灰処理施設混練装置で4月に起きた小爆発事故で、同市は20日、ごみ焼却後の飛灰と重金属安定剤が反応し、想定外の可燃性ガス、二硫化炭素が発生し、爆発したと推定されると発表した。着火原因としては、飛灰搬送中の静電気、あるいは飛灰の温度が高くなっていたことが考えられる。
同市によれば、全国1300の清掃工場のうち、約200施設が同じメーカーの混練装置(飛灰に重金属安定剤を加え、鉛などが溶けださないようにするためのもの)を使っているが、爆発は初めてという。
同市では、可燃性ガスが発生しにくい薬剤への変更、ガス排気設備の設置などの対策を実施する。
 
関連ネット記事は下記。
 
 
二硫化炭素の性状は下記。(化学物質安全情報提供システム;神奈川県から引用)

空気中で非常に燃えやすい。爆発範囲1.3~50%。引火点-30℃。発火点100~141℃。許容濃度10ppm。
 

以下の実験では、重金属安定剤から二硫化炭素は数10~数100ppm程度発生している。
 
 
(ブログ者コメント)

□機器選定時は、どうしても実績重視になる。約200の施設で使われていて過去に問題がなかったというのであれば、市としても安心して導入したことであろう。
□重金属安定剤から可燃性ガスが発生するという記事は、調べた範囲では見つからなかった。爆発したのが二硫化炭素であれば、実験MAX値の100倍以上が発生したことになる。想定外のガス発生とは、このことか?
□二硫化炭素が発生しにくい薬剤があるなら、なぜ最初からそれを選ばなかったのだろうか?性能が劣っているから?値段が高いから?もし、二硫化炭素が発生することを知らなかった、知らされてなかったというのなら、ちょっと問題だ。



 
読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

(2010年9月16日 旧ブログ掲載記事)
 
以下の趣旨の記事が、2010年5月13日付の朝日新聞(聞蔵)に掲載されていた。
 
愛知県刈谷市の産業廃棄物処理会社「三和油化工業」で、昨年10月26日に廃油タンクが爆発炎上した事故で、警察は業務上過失激発物破裂ならびに無許可工事の疑いで当時の工場長ら4人と同社を書類送検する方針。
4人は、タンクにつながる配管を溶接する際、火花が周辺に広がらないようにすることを怠り、タンク内の油などに引火させ爆発を引き起こした疑い。
作業当時、タンク内の廃油を重油にリサイクルするため、可燃性の水溶性アルコールを注入していた。
警察は、タンク近くで火気を使えば爆発を起こす危険があることは明らかで、4人は事故を予見することが可能だったのに、回避する措置を怠ったとみている。
同社では過去にも爆発や火災があったことや、広範囲にタンクの破片が飛び散って被害が出た事故の重大性などを踏まえ、刑事責任が問われることになった。
 
事故当時の状況を伝えるネット記事
 
書類送検を伝えるネット記事
 
2009年11月16日付 該社お詫びのプレスリリース
 
2010年5月18日付 該社書類送検に関するプレスリリース
 
 

(ブログ者コメント)
 
いまいち、事故時の状況が明確でないが、上記5つの情報を総合すると、以下のような原因だったのかもしれない。
 
□タンクに水溶性アルコールを注入する作業を行っていたため、タンク液面上昇につれ、ベントから可燃性蒸気が大気に流出していた。
□そのような状況下、タンクの近くで溶接作業を行ったが、火花飛散防止用に水を撒くとか、防炎シートで周囲を囲う、また事前のガス検知などの対策をとっていなかったため、ベントから出た蒸気に引火。火がタンク内に引き込まれて爆発した。
 

 
読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

2010915日 旧ブログ掲載記事)
 
2009年11月4日に下関市彦島の下関三井化学にて、三フッ化窒素充填時に爆発が起こり、近隣住民を含めた4名が負傷、民家など多数が破損した事故の報告書が、2010年4月23日付で該社より公表されていた。
報告書に記載されている事故の状況は、以下のとおり。
 
□トレーラーに積載してある17本のボンベに、1日2~3本ずつ充てん。17本全ての充填を、事故当日の午前中に終了した。
□充填した三フッ化窒素の出荷用分析を行おうと、13時20分ごろ、17本のボンベの元弁を一斉に開けたところ、作業者が熱風を感じて被災した。
□13時23分ごろ、火災報知器、ガス検知器発報により、計器室でも事故を確認。自衛消防隊出動等。
□13時45分ごろ、第1回目の爆発。
□13時50分ごろ、第2回目の爆発。
原因は、以下のように記載されている。(下線部はブログ者の推定加筆)
□日を違えて充填したため、各ボンベの充填圧力に差が生じていた。
□そのような状態で全ボンベの元弁を一斉に開けたため、圧力の高かった2本のボンベから高密度、高流速の三フッ化窒素が一気に流れ出し、その摩擦熱によって当該ボンベの元弁の温度が上昇。ボンベ溶栓部の可溶合金が溶融して、高温の三フッ化窒素ガスとともに噴出した。
□溶けた可溶合金が火種となって充填場の難燃性カーテンが燃え、隣にあったトレーラーのタイヤにも燃え拡がった。(難燃性カーテンが燃えた理由;三フッ化窒素は支燃性。今回は特に高温状態で活性が高くなっていたために、難燃性カーテンの燃焼が促進された可能性がある)
□結果、当該トレーラーに積まれてあったボンベが加熱され、爆発した。
対策は、17本全てを同時充填する方法に変更する等。
 
 
下関三井化学から、都度、公表された資料は下記にまとめられている。
 
第2報に添付されている三フッ化窒素の性状表は以下のとおり。
 
 

(ブログ者コメント)
 
着火源はガス流れによる摩擦熱とされているが、高圧ボンベの弁を一気に開けた時に高温になったということで、断熱圧縮現象が起きた可能性もある。その点についても検討されたのだろうか?
 

 
読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

201096日 旧ブログ掲載記事)
 
7月27日付の朝日新聞静岡版(聞蔵)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
 
7月26日午前8時50分ごろ、静岡市の三保造船所で、ドックに停泊し修理中だった船舶内で爆発。4人がケガした。
警察や同社によると、船のかじを動かす機械がある舵機(だき)室で溶接作業中に爆発。数人の作業員がガスバーナーに火をつけたところ、可燃性ガスに引火したらしい。
舵機室の下にはペンキを塗ったばかりのタンクがあり、ペンキが気化して可燃性ガスが発生する可能性があったため、船内でガス検知を行っていたが、その説明が伝わっておらず、溶接作業を続けていたとみられる。
同社の部長は、連絡不徹底から起きた事故ではないかと話している。
 
 

(2011年1月7日 修正1; 追記)
 
2010年7月26日13時21分の共同通信は、事故の状況を以下のように報道していた。
 
警察などによると、造船所では、漁船(760トン)内のタンクに揮発性のペンキを塗る作業が行われており、4人はペンキからガスが発生していないか安全点検していた。
別の作業員が船内で溶接作業を始めると、爆発が起きたという。
警察は、安全点検を終えないうちに溶接作業を始め、ガスに引火した可能性が高いとみて詳しい状況を調べている。
 
 
 
また、2011年1月6日14時44分に静岡新聞から、20時27分にNHK静岡放送局から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
当該事故に関し、労基署が調べた結果、溶接作業で発生した火花が、船内に塗られていたペンキから発生した引火性の気体に引火したことが原因とみられることがわかった。
また、現場には、法律で義務づけられている火気使用禁止看板などは設置されておらず、引火性の気体の濃度測定も行われていなかったことがわかった。
労基署は6日、造船会社と安全管理責任者2人を、労安法違反の疑いで書類送検した。
容疑は、責任者の一人は、引火性のある蒸気が充満している場所やその周辺で火気を使うと爆発する危険があったのに、火気使用禁止表示などの対策を講じなかった疑い。
もう一人の責任者は、船内で溶接作業を行わせる際、作業場所とその周辺の引火性の蒸気と可燃性ガスの濃度を測定しなかった疑い。
会社の容疑は、2人の容疑について管理する義務があったのに、適切に対応しなかった疑い。
一方、警察も業務上過失傷害の疑いで捜査を続けている。
 
 


 
(2011年6月9日 修正2; 追記)
 
 
201117日付の朝日新聞静岡版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
労基署は、6日、同社の主任2人を労安法違反の疑いで書類送検した。
労基署によると、2人は船内で火気の使用を禁じる表示をせず、可燃性ガスなどの濃度測定を怠った疑い。
 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

(2010年9月4日  旧ブログ掲載記事)
7月22日付の神戸新聞に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。

7月21日午後4時10分ごろ、堺市の工業薬品製造販売会社NIケミテックの工場内で爆発があったと、同社従業員から110番があった。
警察によると、1階の第2試験室にいた従業員一人が全身にやけどを負い重傷。別室にいた従業員2人が爆風などで軽いケガをした。やけどしたのは同社の技術部リーダーで、当時、実験用の高速ミキサーで薬品を混ぜ、顆粒状の殺菌剤を製造していた。殺菌剤メーカーの依頼で試験をしていたが、実際に製造に取り組むのは、この日が初めてだった。

(参考)

ネットに、以下の情報も掲載されていた。

午後4時10分ごろ、樹脂添加剤としての抗菌剤を開発するため、ミキサーで粉状の2種類の薬剤を調合していた時に爆発したとみられる。事故直後、ケガした従業員は、混合した薬剤の温度を上げ過ぎたと話していた。また、会社としては、ミキサーの回転翼の摩擦熱で調合中の薬剤の温度が上がり、何らかの原因で引火して粉じん爆発が起きた可能性がある、と説明している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100721-00000591-san-soci
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100722k0000m040146000c.html
http://www.sankei-kansai.com/2010/07/22/20100722-041609.php
  
(ブログ者コメント)
ビーカースケールでの実験を終え、本格設備で試作していた時の事故だったのだろうか?スケールアップ時、特に反応を伴う時は、予期しない事態が起こり勝ちだとは、よく聞く話だが・・・。

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

(201093日  旧ブログ掲載記事)
以下の趣旨の記事が、ネットに掲載されていた。

午後5時40分すぎ、住友化学の関係会社であるエスエヌ化成第一工場から出火。鉄骨4階建ての3、4階部分が焼け、午後9時前に鎮火した。ケガ人なし。
4階で自動車や電化製品の部品などに使うABS樹脂に着色するための着色剤などを混合し、3階のタンクに配管を通じて移送している際に着火したとのこと。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201004/2010042900464   
http://sankei.jp.msn.com/region/shikoku/ehime/100511/ehm1005112047002-n1.htm 


また、朝日新聞愛媛版(聞蔵)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。

5月1日付)
工場(延べ面積約6060m2)のうち、3、4階の計約2000m2が焼け、約5時間半後にいったん鎮火したが、30日午前2時45分ごろに4階部分の一部に炎や煙があがり、再び消し止めた。29日夜には60代の男性が、30日には高校生2人がのどの痛みのため、病院で診察を受けた。

5月12日付)
11日、エスエヌ化成の社長らが県庁と市役所を訪れ、火災の原因と再発防止策などをまとめた報告書を提出。あらためて陳謝した。
報告書によると、ABS樹脂を製造する工場で、原料の樹脂と添加剤を混ぜ合わせてタンクに移す際、原料に帯電した静電気がタンク内の粉じんに放電して着火し、爆発したとのこと。静電気を逃がすアースを設置していながら除電が不十分だったことについて、粉じんや塗料のくずが付着してアースを弱くしたと考えているが、想定はできていなかった、と説明した。
住友化学では、愛媛工場で昨年4、5月に塩素ガスの漏出が相次ぎ、今年4月22日にも塩酸漏れトラブルが発生していることから、工場全体の安全管理を強化し、全従業員に防災教育を徹底するほか、市消防本部に迅速に通報するためのオートダイアルを導入する。


[事故原因]

住友化学がプレスリリースした報告書に、以下のように原因が記載されていた。

混合機で混合した原料を中間タンクへ移す際、原料に帯電した静電気が中間タンク内で生じていた粉塵雲に放電して着火し、爆発。その後、中間タンク内で発生した粉塵爆発が混合機から集塵ダクト、集塵機へと着火伝播し、複数回の粉塵爆発を発生させ、樹脂原料等にも延焼した。
原料の静電気帯電対策としては、中間タンクに鰐口クリップによる接地接続をしていたが、除電効果が不十分であったために放電着火したのではないかと推測する。

http://www.sumitomo-chem.co.jp/japanese/gnews/news_pdf/20100512_1.pdf


(ブログ者コメント)

タンク本体から粉じん雲に向けての放電は、ちょっと考え難い。タンク本体から接地不良になっていた鰐口クリップに向けての放電であれば納得できるのだが・・・。

    Keyword ; dust explosion , accident , static electricity





読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

(2010年9月2日 旧ブログ掲載記事)

以下の情報が、ネットに掲載されていた。

4月15日午後1時20分ごろ、電子基板の塗料の粉末を製造・集積する過程で、ブタジエンガスが発生。何らかの原因で着火し、爆発した。
 

(ブログ者コメント)

着火原因に言及した記事は、見当らなかった。


 
読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

 通信欄 
問合せなどあれば記事末尾の読者通信欄に名前(匿名可)とメルアドを記入し ①確認ボタンをクリック ②記入欄に用件記入   ③確認ボタンをクリック ④内容がOKであれば送信ボタンをクリック    してください。     ちなみに「ご送信ありがとうございました」との返信がありますが。それは通信欄会社からの自動メッセージですので、ご留意ください。
 カテゴリー Category 
 最新コメント Latest Comments 
[06/09 ※無記名]
[06/01 ※無記名]
[02/08 ※無記名]
[02/08 ※無記名]
[01/20 ※無記名]
[08/31 ガーゴイル]
[09/27 三浦]
[03/02 南方英則]
[11/20 山城守]
[07/20 記事内容について訂正をお願いします。]
[07/16 神戸ファン]
[04/21 Rawi]
[08/12 山田晴通]
[04/24 道産子]
[04/15 道産子]
[04/15 道産子]
[04/05 道産子]
[04/02 道産子]
[04/01 道産子]
[02/27 道産子]
[02/26 愛読者]
[01/10 愛読者]
[11/07 愛読者]
[10/12 愛読者]
[08/24 愛読者]
 ツイッターなどへの接続 
 製造業ブログランキングへの接続 
下記をクリックすれば、2種類の製造業ブログランキングにつながります
にほんブログ村 企業ブログ 製造業へ
にほんブログ村 人気ブログランキングへ
 最新トラックバック 
 バーコード 
 カウンター 
 アクセス解析 
 プロフィール Profile 
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

Template by ららららいふ / Material by 素材くん「無料WEB素材屋」

忍者ブログ [PR]