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(2010年12月17日 旧ブログ掲載記事)
2010年12月16日18時11分にmsn産経ニュースから、同日15時40分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年3月25日、姫路市のごみ処理施設「エコパークあぼし」の温水プール建設現場で9人が重軽傷を負った爆発事故で、姫路市は、16日、平成15年の土壌調査で、メタンガスの発生が予測されるとの報告を受けていたと発表した。
6月下旬、職員が建設業者との契約関係種類を確認した際、ロッカーに報告書があることに気付いたという。市は、報告書の取り扱いについては、「担当部署の職員が入れ替わっており、分からない」としている。
警察は、本件に関し、業務上過失傷害の疑いで捜査を進めているが、同罪が成立するには、事故があらかじめ予見できる「予見可能性」がキーワードとなるため、この報告書が今後の捜査に影響を与えそうだ。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/hyogo/101216/hyg1012161852007-n1.htm
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003679557.shtml
事故時の状況を報じる記事は下記。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/100325/dst1003251200005-n1.htm
爆発原因を土壌から発生したメタンと推定した記事は下記。
http://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/0002882597.shtml
http://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/0003188750.shtml
(2011年1月16日 修正1; 追記)
2011年1月14日15時58分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
姫路市が設置した調査・安全対策検討委員会は、14日、事故原因をまとめた報告書を市長に提出した。埋め立て地の汚泥などから高濃度のメタンガスが発生、建物内に入って爆発した可能性が高いという。
事故は、建設中の健康増進センターで発生。床下で配管の作業をしていた男性が、小型バーナーを着火した瞬間に爆発した。
報告書によると、埋め立てに使った汚泥などに含まれる有機物からガスが発生。地中で化学反応を起こし、メタンの濃度が高まった。さらに掘削調査の結果、現場床下付近にガスのたまりやすい層があり、配管用の穴の隙間から建物内に入り充満したとみられる。
事故後に現場近くで採取したガスを分析した結果、メタン濃度は、爆発下限濃度の16倍前後だった。
市は、現場周辺にガス抜き用のパイプを設けるなど安全対策を講じた上で、健康増進センターを再建する予定。
出典URL
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003737927.shtml
(2011年6月7日 修正2; 追記)
2011年5月7日付で朝日新聞播磨版(聞蔵)と毎日新聞播磨・姫路版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
姫路市は、中断していた工事を10日から再開すると発表した。早ければ来年11月にも完成する見込み。
爆発を防ぐ安全対策は下記など。市の第三者機関「調査・安全対策検討委員会」が今年1月にまとめた調査報告書に基づいている。
・健康増進センターの建物の周囲に、メタンを大気中に逃がす通気口を設ける
・建物の地下にメタンが溜まらないよう、空気ダクトを使って空気を循環させる
出典URL
http://mainichi.jp/area/hyogo/archive/news/2011/05/07/20110507ddlk28040459000c.html
(2015年2月5日 修正3 ;追記)
2015年2月4日12時7分にNHK神戸から、ガス発生の可能性を認識しながら安全対策を怠ったとして関係者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、安全対策を怠ったとして、工事を発注した姫路市の当時の担当者や建設会社の現場責任者らあわせて3人を、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
警察が捜査を進めた結果、工事を発注した姫路市が、事故の7年前に行われた調査の結果によって、可燃性のメタンガスが発生する恐れがあると知っていたにも関わらず、当時の担当の主幹2人が安全対策を怠った疑いがあることが分かったという。
また建設会社の当時の現場責任者も、臭いなどからガスが発生している可能性があることを認識していたが、市に対し、安全対策を提案するなどしなかった疑いがあるという。
警察の調べに対して3人は、「爆発するとは思ってなかった」と容疑を否認しているという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025144471.html?t=1423084618724
(2015年3月12日 修正4 ;追記)
2015年3月11日19時12分にNHK神戸から、嫌疑不十分で不起訴になったという記事がネット配信されていた。
神戸地検姫路支部は、11日、起訴できる証拠がないとして、嫌疑不十分で不起訴にした。
出典URL)
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023126351.html?t=1426101016441
(2016年4月11日 修正5 ;追記)
2016年4月8日18時35分にNHK神戸から、建設会社と市とでは、市に8割の責任ありとの判決が出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
被害者への賠償金などの負担をめぐり、姫路市と建設会社が争っていた裁判で、大阪高等裁判所は「建設会社が受けた損害のうち8割は市に責任があった」とする1審判決を支持し、市に2億6900万円あまりを支払うよう命じる判決を言い渡した。
姫路市は、「判決内容は、承服できるものではないが、判決文を精査したうえで、上告するか検討したい」と話しています。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025694321.html?t=1460145306595
消防等によると、病院1階のスプリンクラー集中制御室で、業者が3階の設備のスイッチを切った直後に、室内の鉄製マンホール(直径65cm)が爆音とともにハネ上がったという。けが人なし。
消防隊員が駆けつけたところ、室内で一酸化炭素を検出した。マンホールは地下水槽(深さ約2m)の蓋で、水槽内は水がほぼ満杯まで入っていた。
病院では、この日、朝から業者2人がスプリンクラーを点検していた。消防などが原因を調べている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101105-OYT1T00560.htm
(ブログ者コメント)
(2010年10月24日 旧ブログ掲載記事)
2010年10月23日0時31分に、以下の趣旨の記事が読売新聞からネット配信されていた。
10月22日午後9時15分ごろ、東京都小金井市の東京農工大応用化学部門の実験室で薬品が爆発したと119番通報があった。
警察などによると、大学院生が左手小指を失い右腕もやけどするなどの重傷を負った。
院生は一人で化学実験を行っており、突然爆発が起きてビーカーが破裂したという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101023-OYT1T00050.htm
(2016年9月30日 修正1 ;追記)
2016年9月28日18時10分に時事ドットコムから、当時の状況など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月28日20時57分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
実験中に起きた爆発事故で左手小指を切断して失うなどの重傷を負った元東京農工大大学院生の男性(29)が、安全配慮義務を怠ったとして、同大に約6000万円の損害賠償を求めた訴訟は、28日、東京地裁で和解が成立した。
原告、被告双方によると、大学側が安全管理体制が不十分だったことを認めた上で、3100万円を男性に支払う。
訴状によると、同大小金井キャンパス(東京都小金井市)で、2010年10月、男性が1人で化学物質を合成する実験中、ガラス製のフラスコから化合物を取り出そうとしたところ、爆発した。
男性は、白衣にゴーグルと手袋を着用していただけで、「大学側が防具の使用を指導していれば、けがは防げた」と主張していた。
原告側代理人は、「本件を契機に、大学で学生が安全に研究・実験できる環境の整備が進むことを期待したい」とコメント。
大学は、「本学の学生が重傷を負ったことは大変遺憾で、本学にも管理責任があったと考えています。二度とこのような事故が起きないよう、再発防止と安全教育の徹底に努めます」としている。
出典
『実験中に指損傷、和解成立=東京農工大と元院生-地裁』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016092800764&g=soc
『実験中爆発、東京農工大が和解 負傷学生に3100万円』
http://www.asahi.com/articles/ASJ9X633CJ9XUTIL03N.html
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2010/10/14/new1010140901.htm
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/10/20101014t23025.htm
http://www.rab.co.jp/nnn/news8762199.html
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2010/20101014090944.asp
(修正1;2010年10月19日 情報追記)
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2010/20101018151004.asp
(修正2 ; 2010年10月28日 情報追記)
2010年10月28日付で、下記趣旨の記事が朝日新聞青森版として、ネット配信されていた。
青森地検は、27日、当時の製造部長代理ら3人を略式起訴したと発表した。
(ブログ者コメント)
□太平洋金属は当初、突沸説を主張したらしいが、水蒸気爆発説で納得したのだろうか?場合によっては、いわば素人の科学警察研究所よりも、設備・工程を熟知している会社の言い分のほうが正しい場合もあるのだが・・・。
(ブログ者コメント)
http://www.asahi.com/national/update/0924/TKY201009240310.html
(ブログ者コメント)
事故の原因は未確定。また、事故直後にケガ人なしと発表していたが、物品納入業者が吐き気などを訴え、病院で受診していたと訂正した。
一方、下記趣旨の報告書が、2010年6月9日付で、該社からプレスリリースされていた。
次工程の塩素乾燥塔において、乾燥用に使用している濃硫酸の液滴に溜まっていた静電気が放電して着火源となり、爆発を起こした。
結果、乾燥塔の損傷、樹脂製配管等の破裂が起こり、塩素を含むガスが流出した。
(速報段階での記事)
給油中に気化したガソリンが建屋1階のコンプレッサー室に充満し、コンプレッサーが作動した時に着火した可能性があるとみて調べている。
http://www.mainichi.jp/select/jiken/news/20100830k0000m040114000c.html
(ブログ者コメント)
以下の実験では、重金属安定剤から二硫化炭素は数10~数100ppm程度発生している。
□機器選定時は、どうしても実績重視になる。約200の施設で使われていて過去に問題がなかったというのであれば、市としても安心して導入したことであろう。
□重金属安定剤から可燃性ガスが発生するという記事は、調べた範囲では見つからなかった。爆発したのが二硫化炭素であれば、実験MAX値の100倍以上が発生したことになる。想定外のガス発生とは、このことか?
□二硫化炭素が発生しにくい薬剤があるなら、なぜ最初からそれを選ばなかったのだろうか?性能が劣っているから?値段が高いから?もし、二硫化炭素が発生することを知らなかった、知らされてなかったというのなら、ちょっと問題だ。
(ブログ者コメント)
(ブログ者コメント)
警察や同社によると、船のかじを動かす機械がある舵機(だき)室で溶接作業中に爆発。数人の作業員がガスバーナーに火をつけたところ、可燃性ガスに引火したらしい。
舵機室の下にはペンキを塗ったばかりのタンクがあり、ペンキが気化して可燃性ガスが発生する可能性があったため、船内でガス検知を行っていたが、その説明が伝わっておらず、溶接作業を続けていたとみられる。
同社の部長は、連絡不徹底から起きた事故ではないかと話している。
別の作業員が船内で溶接作業を始めると、爆発が起きたという。
警察は、安全点検を終えないうちに溶接作業を始め、ガスに引火した可能性が高いとみて詳しい状況を調べている。
また、現場には、法律で義務づけられている火気使用禁止看板などは設置されておらず、引火性の気体の濃度測定も行われていなかったことがわかった。
容疑は、責任者の一人は、引火性のある蒸気が充満している場所やその周辺で火気を使うと爆発する危険があったのに、火気使用禁止表示などの対策を講じなかった疑い。
もう一人の責任者は、船内で溶接作業を行わせる際、作業場所とその周辺の引火性の蒸気と可燃性ガスの濃度を測定しなかった疑い。
会社の容疑は、2人の容疑について管理する義務があったのに、適切に対応しなかった疑い。
一方、警察も業務上過失傷害の疑いで捜査を続けている。
7月21日午後4時10分ごろ、堺市の工業薬品製造販売会社NIケミテックの工場内で爆発があったと、同社従業員から110番があった。
警察によると、1階の第2試験室にいた従業員一人が全身にやけどを負い重傷。別室にいた従業員2人が爆風などで軽いケガをした。やけどしたのは同社の技術部リーダーで、当時、実験用の高速ミキサーで薬品を混ぜ、顆粒状の殺菌剤を製造していた。殺菌剤メーカーの依頼で試験をしていたが、実際に製造に取り組むのは、この日が初めてだった。
(参考)
ネットに、以下の情報も掲載されていた。
午後4時10分ごろ、樹脂添加剤としての抗菌剤を開発するため、ミキサーで粉状の2種類の薬剤を調合していた時に爆発したとみられる。事故直後、ケガした従業員は、混合した薬剤の温度を上げ過ぎたと話していた。また、会社としては、ミキサーの回転翼の摩擦熱で調合中の薬剤の温度が上がり、何らかの原因で引火して粉じん爆発が起きた可能性がある、と説明している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100721-00000591-san-soci
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100722k0000m040146000c.html
http://www.sankei-kansai.com/2010/07/22/20100722-041609.php
午後5時40分すぎ、住友化学の関係会社であるエスエヌ化成第一工場から出火。鉄骨4階建ての3、4階部分が焼け、午後9時前に鎮火した。ケガ人なし。
4階で自動車や電化製品の部品などに使うABS樹脂に着色するための着色剤などを混合し、3階のタンクに配管を通じて移送している際に着火したとのこと。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201004/2010042900464
http://sankei.jp.msn.com/region/shikoku/ehime/100511/ehm1005112047002-n1.htm
また、朝日新聞愛媛版(聞蔵)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
5月1日付)
工場(延べ面積約6060m2)のうち、3、4階の計約2000m2が焼け、約5時間半後にいったん鎮火したが、30日午前2時45分ごろに4階部分の一部に炎や煙があがり、再び消し止めた。29日夜には60代の男性が、30日には高校生2人がのどの痛みのため、病院で診察を受けた。
5月12日付)
11日、エスエヌ化成の社長らが県庁と市役所を訪れ、火災の原因と再発防止策などをまとめた報告書を提出。あらためて陳謝した。
報告書によると、ABS樹脂を製造する工場で、原料の樹脂と添加剤を混ぜ合わせてタンクに移す際、原料に帯電した静電気がタンク内の粉じんに放電して着火し、爆発したとのこと。静電気を逃がすアースを設置していながら除電が不十分だったことについて、粉じんや塗料のくずが付着してアースを弱くしたと考えているが、想定はできていなかった、と説明した。
住友化学では、愛媛工場で昨年4、5月に塩素ガスの漏出が相次ぎ、今年4月22日にも塩酸漏れトラブルが発生していることから、工場全体の安全管理を強化し、全従業員に防災教育を徹底するほか、市消防本部に迅速に通報するためのオートダイアルを導入する。
[事故原因]
住友化学がプレスリリースした報告書に、以下のように原因が記載されていた。
混合機で混合した原料を中間タンクへ移す際、原料に帯電した静電気が中間タンク内で生じていた粉塵雲に放電して着火し、爆発。その後、中間タンク内で発生した粉塵爆発が混合機から集塵ダクト、集塵機へと着火伝播し、複数回の粉塵爆発を発生させ、樹脂原料等にも延焼した。
原料の静電気帯電対策としては、中間タンクに鰐口クリップによる接地接続をしていたが、除電効果が不十分であったために放電着火したのではないかと推測する。
http://www.sumitomo-chem.co.jp/japanese/gnews/news_pdf/20100512_1.pdf
(ブログ者コメント)
タンク本体から粉じん雲に向けての放電は、ちょっと考え難い。タンク本体から接地不良になっていた鰐口クリップに向けての放電であれば納得できるのだが・・・。
Keyword ; dust explosion , accident , static electricity
以下の情報が、ネットに掲載されていた。
4月15日午後1時20分ごろ、電子基板の塗料の粉末を製造・集積する過程で、ブタジエンガスが発生。何らかの原因で着火し、爆発した。
(ブログ者コメント)
着火原因に言及した記事は、見当らなかった。
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。