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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201831949分に読売新聞から、図解付きで下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

2012年12月、山口市の市道交差点で乗用車と衝突して死亡した原付きバイクの男性(当時23歳)の遺族が、「誤認しやすい信号機があり、設置に瑕疵があった」などとして、信号機を設置した県や乗用車の運転手らを相手取り約1億2000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が、28日、山口地裁であった。

 

福井裁判長は、「信号機は通常の安全性を欠いていた」などとして、県と運転手に計約1900万円を支払うよう命じた。

 

事故は同月15日未明に発生。

同市黒川の市道交差点で、男性は原付きバイクを運転中、乗用車と出合い頭に衝突して死亡した。

 

乗用車側には、交差点の数メートル手前に横断歩道用の押しボタン式信号機が設置されていたが、交差点への進入を規制する信号はなかった。

 

事故当時、押しボタン式信号機の車側は青で、運転手は徐行せず進行した。

運転手は自動車運転過失致死罪で起訴されたが、山口地裁は14年7月に無罪判決を言い渡し、確定した。

 

今回の判決は「信号機は規制の対象と内容が運転者に一見して分かる必要がある」と指摘。

その上で、「この信号機を設置した後、交差点では複数の事故が起きており、県には予見可能性があった。道路標識などを設置していれば、今回の事故が発生しなかった蓋然性は高い」として、県の過失を認定した。

 

運転手についても、「徐行の義務があった」と責任を指摘。

一方、原付きバイクの男性も、安全を確認すべき義務があったとして、5割を過失相殺した。

 

山口県警交通規制課によると、14年の調査で、事故現場と同様の状況の交差点が県内に116か所あることが判明。

一時停止線を設けるなど、すべての場所で対策を講じたという。

 

出典

『信号機「通常の安全性欠く」死亡事故で賠償命令』

http://www.yomiuri.co.jp/national/20180301-OYT1T50015.html 

 

 

2282138分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

この信号は、歩行者が横断する際に押しボタンと連動して表示が切り替わるタイプで、双方の道路を走る車両を交通整理するためのものではなかった。

 

現場は道交法上、交通整理されておらず、左右の見通しがきかない交差点に当たり、双方に徐行義務があった。

 

福井裁判長は判決理由で、信号の規制内容が誤解される可能性も踏まえ、徐行義務を期待するだけでなく、交差点のミニバイク側を一時停止規制して安全を確保すべきだったと指摘。

信号の設置直後に起きた複数の事故から、県には予見可能性があり、設置や管理に問題があったと判断した。

 

事故の刑事事件では、車側から見て歩行者のためのボタン式信号とは明らかではないなどとして、乗用車の運転手の無罪が既に確定。

山口県警は、「判決内容を慎重に検討し、今後の対応を決める」としている。

 

現場の交差点は、既に車両用の信号が設置された

 

出典

『「紛らわしい信号」で事故死は設置者の山口県にも責任あり…山口地裁が賠償命令』

http://www.sankei.com/west/news/180228/wst1802280087-n1.html 

 

 

 

(2018年3月14日 修正1 ;追記)

 

2018391919分にNHK山口から、県は控訴するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

県が近く控訴することになった。

 

県は、この判決を不服として控訴する方針を固め、今月5日、県議会に対し控訴することに承認を求める議案を提出していた。


この議案の採決が9日に開かれた県議会の本会議で行われ、議案は賛成多数で可決された。
控訴の期限は今月15日までで、県はきょうの議案の可決を受けて、近く控訴することになった。


死亡した男性の遺族の弁護士は、「もし今後、同じような事故が起きたら、県はどう責任を取るのか。今回の決定は非常に残念だ」とコメントしている。

 

出典

”信号機に欠陥”判決 県控訴へ

http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20180309/4060000040.html 

 

 

3121234分に産経新聞westから、県は控訴したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

県は12日、約1800万円の支払いを命じた2月28日の山口地裁判決を不服として、広島高裁に控訴した。

 

判決では、信号機は視認できるだけでなく運転手が瞬時に判断できる必要があると指摘。

信号設置直後に起きた複数の事故から県には予見可能性があり、設置や管理に問題があったと判断した。

 

県警監察官室は、「上級審で適切な判断を求めていく必要があると判断した」としている。

 

出典

『「紛らわしい信号」で死亡事故、山口県が控訴 賠償命令に不服』

http://www.sankei.com/west/news/180312/wst1803120037-n1.html 

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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