2018年2月1日9時48分に時事通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北九州市は1日までに、化学品専門商社K(山口県下関市)の小倉営業所(北九州市小倉北区)でシアン化ナトリウム1kgがなくなったと発表した。
5000人分の致死量に相当する。
市や同社によると、1月31日午前10時ごろ、従業員が倉庫で薬品の容器を数えたところ、シアン化ナトリウム500g入り容器2本が足りないことに気付いた。
同30日朝に確認した際は、異常はなかったという。
倉庫は常時施錠しており、鍵も事務所の中で保管していたため、部外者が倉庫に容易に侵入できないようになっていた。
出典
『北九州でシアン化ナトリウム1キロ不明=致死量5000人分』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018020100406&g=soc
2月1日3時3分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
シアン化ナトリウムは電子部品の金メッキの添加剤用で、取引先に卸す商品だった。
危険性が高いため管理を厳重にし、シャッター付きの倉庫内で二重に施錠していた。
営業所の従業員13人のうち、10人前後が倉庫に立ち入ることができたという。
出典
『窃盗容疑か 猛毒1キロ紛失 北九州の商社倉庫』
https://mainichi.jp/articles/20180201/k00/00m/040/200000c
2月2日付で毎日新聞北九州版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
営業本部長ら幹部が1日、北九州市保健所の立ち入り調査後、記者団の取材に応じた。
幹部らは「市民、関係者に多大なご迷惑ご心配をおかけし、大変申し訳ありません」と陳謝した。
同社によると、倉庫内に毒物用の専門庫があり、鍵を事務所内で管理。
在庫は出荷ごとにチェックして帳簿に記録しており、夜間は警備会社が倉庫や事務所への出入りを監視していた。
1月30日午前6時半、社員2人が納品のために在庫を帳簿と照合し、紛失していないことを確認。
翌31日午前10時、棚卸しの際に紛失が発覚した。
夜間の人の出入りはなかったという。
社員が30日分の納入先に赴いて確認したが、誤配送もなかったため、市に31日午後4時ごろ、紛失を報告した。
1日午前に立ち入り調査した市保健所は、管理体制について「専用の保管庫や施錠などを巡り、毒物劇物取締法上の不備はなかった」との見解を示した。
警察は、窃盗の疑いもあるとみて、現場の状況確認や従業員への聞き取りを進めている。
出典
『北九州・猛毒紛失 シアン化ナトリウム紛失 「2本ない 捜査に協力」 コタベ幹部、立ち入り後陳謝 /福岡』
http://mainichi.jp/articles/20180202/ddl/k40/040/399000c
(2018年3月2日 修正1 ;追記)
2018年3月2日6時0分に西日本新聞から、K社は扉の開錠に静脈認証機能を導入したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
青酸ソーダは、1カ月が経過した今も見つかっていない。
営業所の被害届を受理した小倉北署が行方を追っている。
営業所の保管倉庫は外部の第三者が侵入した形跡は確認されておらず、署は、数量の数えミスなどの可能性も視野に、取引先などからも事情を聴いている。
紛失を受け、K社小倉営業所は、倉庫扉を解錠する際に指の静脈パターンを読み取る「静脈認証」機能を導入。
倉庫内に防犯カメラも新設し、再発防止を図る。
出典
『毒物や劇薬紛失相次ぐ 青酸ソーダ1カ月経過 アドレナリンも一時不明 北九州市内 [福岡県]』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_kitakyushu_keichiku/article/398204/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。