2024年12月14日21時4分にYAHOOニュース(福島中央テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
いわき市でソーラーパネルを点検していた男性2人が約3メートル落下し、重傷を負う事故がありました。
事故が起きたのは、いわき市四倉町の住宅で、宮城県仙台市の35歳の男性作業員と、仙台市の42歳の男性会社役員が重傷を負いました。
警察によりますと、2人は12月14日午前11時半ごろ、住宅のソーラーパネルの点検作業中に、1階屋根から2階の屋根に脚立をかけて登ろうとしたところ、脚立とともに約3.2メートルの高さからコンクリート敷きの床に落下したということです。
この事故で、35歳の男性作業員が左肘と両足を骨折し、42歳の会社役員は外傷性くも膜下出血の疑いで病院で手当を受けています。
警察は重傷労災事故として原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d45ffbdd48593472995a7f6cca02a5ee4f2b1ccd
2024年9月19日14時46分にYAHOOニュース(HUFFPOST)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
脚立やはしごの使用中に起きる事故を防ごうと、国民生活センターがスタントマンによる“再現動画”をXアカウント(@kokusen_ncac)に公開し、注意を呼びかけている。
衝撃の大きさがじかに伝わってくる内容となっており、「すごく重要な動画」、「1メートルは一命取る」といったコメントも寄せられている。
【動画】衝撃の大きさが伝わってくる…スタントマンによる事故の再現映像がこれだ
■死亡事故も発生
同センターによると、脚立やはしごは労働現場だけでなく、庭木の手入れや荷物の整理など家庭でも広く使用されている。
一方、作業中にバランスを崩すなどして転落する事故が相次いでおり、医療機関ネットワークには2010年12月~19年2月、計433件の情報が寄せられているという。
そのうち、死亡事故は3件、入院を要する事故は206件で、頭がい内損傷や脊髄損傷、大腿や骨盤骨折など重篤なけがを負った事例もあった。
なお、事故の半数以上(236件)は60~70歳代によるものだった。
実際に起きた事故は次の通り。
「梅をとろうと約3メートルの脚立に乗っていたところ、コンクリートの地面に転落。外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、頚椎椎体骨折のけがを負った」(70歳代後半・男性)
「庭で剪定作業中にはしごから転落。頚髄損傷があり、完全麻痺で入院し、同日中にドクターヘリで脊髄損傷の専門機関に転院した」(60歳代後半・男性)
■6つの事故のケースとは
同センターが公開したスタントマンによる再現動画(45秒)では、
①天板で上向き作業
②がたついた脚立
③脚立にまたがる
④体を乗り出す
⑤立てかけた脚立
⑥角度が急なはしご
の6つのケースで起きる事故について説明。
いずれも転落するまでの過程や衝撃の大きさが伝わってくる。
また、死亡事故や重篤なけがにつながることもわかる。
同センターは、脚立やはしごを使用しない方法を検討したり、一人きりでの作業をやめたりすることのほか、ヘルメットや動きやすい服、滑りにくい靴などを準備するよう呼びかけている。
その上で、「作業中の『あと少し』をなくしましょう」と発信していた。
この動画を見た人たちからは、「怖い」「本当に危険」「天板に乗らない、またがらない」「脚立を使う人全てに見てほしい」といった声が寄せられていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4c228fb3c8c45807cdf58c031f627c3d75b718a
2024年7月24日11時15分にYAHOOニュース(岩手朝日テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後4時ごろ、北上市村崎野にある神社の敷地内で、建物の増改築作業をしていた花巻市上諏訪の大工高橋さん(男性、75歳)が高さおよそ1.4メートルの足場から転落しました。
高橋さんは頭を強く打っていて、同僚の119番通報で北上市内の病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。
警察によりますと、高橋さんはヘルメットを着用していたものの、脚立を2つ横に並べた上に板を敷いた簡易的な足場での上で作業をしていたということで、警察は安全面に問題がなかったかなど、詳しい事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/78e8760e1e531268797162fead3b27e2bde57030
2024年4月27日6時20分に北海道文化放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道新ひだか町のゴルフ練習場で4月26日、樹木を剪定(せんてい)していた男性が脚立から転落し、死亡しました。
事故があったのは新ひだか町静内真歌のゴルフ練習場で、26日午前9時30分ごろ、「作業中の男性が高所から転落した」などと、施設関係者から119番通報がありました。
消防が駆け付けた際には、同町に住むアルバイト従業員の男性(73)が頭や耳付近から血を流して倒れていて、病院に搬送されましたが、その後、死亡しました。
警察によりますと、男性は止めた軽トラックの荷台に脚立を立て、その上にのぼって枝を切っていました。
男性は作業中にバランスを崩し、約3メートル下のアスファルトの地面に転落し、頭などを強打したとみられています。
男性はゴルフ練習場の設備管理として勤務していて、当時は数人で剪定作業に当たっていました。
警察が当時の状況などを詳しく調べています。
https://www.uhb.jp/news/single.html?id=42227
2023年10月14日19時36分にYAHOOニュース(長野放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前、長野県安曇野市で、庭木の剪定をしていた男性が宙づり状態となり、安全ベルトで胸を締めつけられ、死亡しました。
亡くなったのは安曇野市の無職の男性(72)です。
男性は自宅の庭木を剪定していましたが、脚立が倒れたことで、約20分、約3メートルの高さで宙づり状態となりました。
家族が見つけ、病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。
死因は外傷性窒息で、腰にしていた安全ベルトがずれて、胸部を強く締めつけられたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ebe35f9abbc131dc50ed96defba876afd1579597
10月14日18時51分にYAHOOニュース(信越放送)からは、安全ベルトが徐々に胸までずり上がったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
庭木の剪定をしていて脚立が倒れ、安全ベルトで宙づり状態となった安曇野市の男性が死亡しました。
亡くなったのは、安曇野市の72歳の無職の男性です。
男性は14日午前、息子と一緒に脚立を使って自宅の庭木の剪定をしていましたが、脚立が倒れ、木と自分をつないでいた安全ベルトで、3メートル程の高さに宙づり状態になったということです。
警察によりますと、安全ベルトが徐々に胸の高さまでずり上がり、呼吸困難になったとみられます。
男性は駆けつけた救急隊により、松本市内の病院に運ばれましたが、午後3時前に死亡が確認されました。
警察では、事故の詳しい原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/249e681aa2e4f829d492d1f75873976546a66136
2023年8月30日11時33分にYAHOOニュース(ABCテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午前3時20分ごろ、滋賀県長浜市西浅井町余のJR北陸本線の線路上で、点検作業をしていたJRの関連会社の男性作業員(24)がはしごから転落して、死亡しました。
警察などによりますと、男性は夜間の定期点検で架線を支える構造物のボルトを確認するため、はしごに登って作業していた際、約6メートルの高さから転落したということです。
意識不明の状態で病院に運ばれましたが、約5時間後に死亡が確認されました。
男性は、他の複数の作業員とともに、点検作業にあたっていたということで、警察が事故の詳しい原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/339b3c991752984a1834194842eafe20c9e26810
2023年7月21日17時48分にYAHOOニュース(信越放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前9時半ごろ、飯山市瑞穂(みずほ)の老人福祉センター「Y荘」の敷地で木のせん定をしていた、近くに住むパート従業員=小林さん(76歳)がはしごから転落しました。
大塚記者:
「一緒に作業をしていた人の話によりますと、2メートル程の高さから落ちたということです」
警察などによりますと、この日は施設からの依頼を受けて男性2人で作業をしていたということで、小林さんは、はしごから降りようとした際に2メートルほどの高さから転落したと見られます。
小林さんと一緒に作業をしていた人:
「あーって言ったら転落して仰向けになってた。ドスンと落ちた音が事務所まで音した」
一緒に作業をしていた男性が施設を通じて通報し、小林さんは中野市内の病院に運ばれましたが、頭を強く打っていて、およそ2時間後に死亡が確認されました。
小林さんは以前からこの施設で木のせん定作業などをしていて、この日もヘルメットを着用していたということです。
警察で事故の原因を調べています。
【写真を見る】【続報】はしごを降りる途中で2メートルほどの高さから転落 剪定作業中に転落して死亡した76歳の男性はヘルメットを着用して作業
https://news.yahoo.co.jp/articles/8c56e340c2aa4d8179190ef78605bdcaabb9bb3b
2022年5月11日18時28分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
墜落防止措置を取らず社員に高所作業をさせたとして、淀川労働基準監督署(大阪市)は11日、労働安全衛生法違反の疑いで、ヤマト運輸(東京)と同社の伊丹空港支店(大阪府豊中市)の40代の男性センター長を書類送検した。
社員は約3メートルの高さから落下して頭を打ち、意識不明の状態という。
書類送検容疑は昨年9月4日、同支店で社員が脚立に乗って高所に掲示物を貼る際、足場を組むなどの墜落防止措置を取らなかったとしている。
https://www.sankei.com/article/20220511-BALFKCCMYJLJPDREG4PTYHDABU/
2021年12月17日7時34分に時事ドットコムから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
皇居・宮殿で8日、天井の点検作業をしていた宮内庁職員が転落し、5日後に死亡していたことが16日、同庁関係者への取材で分かった。
宮殿での事故で死者が出たのは初めてという。
同庁関係者によると、亡くなったのは宮殿管理官付の50代男性職員。
8日朝、宮殿「豊明殿」の廊下で、脚立を使って高さ約3メートルの天井と、屋根の間に置かれたバケツに水がたまっているかどうかを点検中に落下したとみられる。
肋骨(ろっこつ)を折るなどして東京都内の病院に救急搬送されたが、13日夜に死亡した。
この点検は通常、数日おきに複数人で行っているが、事故当日は同じグループの担当が休暇中で、1人で作業していた。
作業に当たっての明確な規則はなかった。
同庁は、改めて安全管理を徹底し、今後、1人での作業を行わないとしている。
宮殿は天皇陛下や皇族方が公的な儀式や行事の際に使われる建物。
鉄骨鉄筋造りの地上2階、地下1階で1968年に完成し、翌年から使用されている。
豊明殿は宮中晩さん会などで用いられる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/029463b97c897db240185236f53c295b39b4853d
12月17日13時1分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、落下した職員は携帯で別の職員に助けを求めていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性職員は今月8日の午前、皇居の豊明殿の西廊下の天井の水漏れを調べるため、脚立を使って天井を点検していた際に、あやまって落下したということです。
西廊下の天井はおよそ3メートルの高さがあり、職員は脚立から落下した後、自分の携帯で別の職員に助けを求め、救急搬送されましたが、今月13日に死亡したということです。
こうした点検作業は本来、複数の職員で行うことになっているということで、宮内庁は事故を受けて、改めて、点検などの作業は複数人で行うよう指示を出したということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c69e172f82bc2e063f4f42e82955e92fdd803207
2021年12月12日17時5分にYAHOOニュース(朝鮮日報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月中旬、大邱市西区のある木材家具工場で、倉庫の棚を整理していた従業員が滑りやすい床の上に設置されたはしごが倒れて2.3メートル下に落下し、死亡する事故が発生した。
忠清北道陰城郡では、移動式のはしごに乗って野外の造園作業を行っていた従業員が60センチの高さから落ちて死亡した。
韓国雇用労働部は2018年から今年9月までの3年9カ月間、こうしたはしごによって発生した事故で143人が死亡した、と発表した。
年度別の死亡者は
2018年が45人
19年が43人
20年が30人
今年1-9月までが25人
となっている。
死亡者は建設業が86人と最も多く、次いで施設管理業(20人)、製造業(17人)の順となった。
建設業では主に10億ウォン(約9600万円)未満の小規模現場で、建設業以外の業種は30人未満の小規模事業場で主に事故が発生している。
死亡の原因は「作業中の転落」が102人と最も多く、次いで「はしごの昇降中に転落」が40人、「倒れてきたはしごに当たったケース」が1人だった。
死亡事故は、はしごの高さとは関係なく、産業現場の至る所で発生している。
転落当時、足の位置を基準に、地面から
1メートル未満の高さから転落して死亡したケースが3人
1-2メートルが28人
2-3.5メートルが63人
3.5メートル以上が25人
高さが正確に確認されていないケースが24人
だった。
労働部は現在、はしごの安全指針として、
「滑らず平坦な地面にA型に設置」
「安全帽の着用」
「3.5メートル超過の高さやはしご最上部での作業の禁止」
などを提示している。
労働部は来年1月の重大災害処罰法の施行を控え、産業現場内の危険要因を除去するため、事業主に注意を呼び掛ける一方で、来年までに各種の告示を改正し、安全なはしごの製作基準を設ける計画だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a7463429fcbc7f2a378b73edc8f54c346f7f9199
(ブログ者コメント)
日本の労災状況としては、毎年30人弱がはしご・脚立から転落して死亡している。
※令和3年3月17日 厚労省から各団体宛、墜落・転落災害防止協力の要請文書中、ページ5/8の平成23年~27年データ折れ線グラフ参照。
https://www.jeca.or.jp/files/libs/3305/202104071603015892.pdf
韓国の人口は日本の約半分。
また、今回報じられた統計に脚立が含まれているかどうかは不明。
そういった点から考えると、韓国での発生率は日本の2倍以上と言えるかもしれない。
2021年5月25日付で労働新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛媛・松山労働基準監督署は、安全に昇降できるように移動はしごを整備していなかったとして、青果物受託販売業のI青果(愛媛県伊予市)と同社業務管理部長を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで松山地検に書類送検した。
労働者が高さ3.48メートルから墜落し、死亡する災害が発生している。
災害は令和3年1月13日、愛媛県伊予市の青果市場棟内で発生した。
46歳の労働者は中2階部分で検品などの1人作業を行っていた。
中2階への昇降には移動はしごしか使用できない状態だったため、中2階から墜落、もしくは移動はしごを昇降中に墜落したとみられている。
移動はしごは立てかけられているのみで、普段から不安定な状態だった。
はしご下部にある角度を調整するための留め具は変形し、破損していた。
https://www.rodo.co.jp/column/105371/
2021年3月4日19時31分にYAHOOニュース(日本海テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鳥取県江府町にある砂防ダムの建設現場で、4日午前9時ごろ作業をしていた男性が、はしごから転落し意識不明の重体となっている。
事故があったのは、江府町佐川にある鳥取県の砂防ダムの建設現場。
69歳の男性が、ダムの堰堤付近ではしごに乗り、工具を使ってコンクリートに穴を開ける作業中、約3メートル下に転落した。
男性は米子市内の病院に搬送され手当てを受けたが、意識不明の重体。
現場は米子自動車道にほど近い丘陵地で、去年から工事が進められていた。
事故の原因については、黒坂警察署などが詳しく調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d57c723c21c38e2f29ee965136a9016500a60a8c
3月5日付の日本海新聞紙面に、はしごは固定されていなかったなど、下記趣旨の記事が掲載されていた。
県によると、男性は1人でコンクリートの壁に立て掛けたはしごに上り、壁面を機械で削る作業をしていたところ、足を踏み外してあおむけに転落した。
はしごは固定されていなかったという。
2020年10月27日10時20分にYAHOOニュース(Buzz FeeD JAPAN)から、下記趣旨の記事が複数枚の写真付きでネット配信されていた。
庭木の剪定や果実の収穫、大掃除などの場面で、はしごや脚立が活躍する時期がやってきた。
一方で、これらの不適切な取り扱いや注意による転倒・転落事故が多く、重傷に至る事故が発生しているとして、NITE(製品評価技術基盤機構)が注意を呼びかけている。
NITEによると、はしごと脚立の事故は10月から12月にかけて増加する。
12月は年間で最も多く発生しているという。
実際にNITEに通知された事故情報を見ると、2010年度から19年度の10年間に合計398件(はしご111件、脚立287件)あり、そのうち365件(92%)が人的被害を伴い、死亡事故3件、重傷事故154件と、重篤な被害も多く発生しているという。
直近の5年間の事故は減少しているものの、毎年、重傷事故が発生していることには変わりないとしている。
そして、はしごと脚立の事故の198件(約50%)が使用上の不注意によって発生しており、「適切に取り扱うことで多くの事故を防ぐことができます」と、NITEは呼びかけるとともに、「リコール対象製品による事故も発生しているため、お持ちの製品がリコール対象かどうかを確認してください」と啓発している。
【事故事例と正しい使い方】
実際にどんな事故が発生したのか。
NITEは事故の事例を紹介している。
〇傾斜した地面の上に脚の左右の高さと角度が揃わない状態ではしごを設置し、補助者を付けず使用したため、バランスが崩れ、転落する事故が発生した。【2018年7月、長崎県】
〇床を傷つけないために脚の先端に布を巻いたはしごを、養生シートの上で使用したため、滑りやすくなり、転落する事故が発生した。【2018年12月、宮崎県】
〇看板を下ろす際に、脚立の天板をまたいで(左右の踏ざん【段】に足を乗せた状態で)重い看板を下ろそうとしたため、脚立が傾き、身体のバランスを崩して転落する事故が発生した。【2018年7月、埼玉県】
では、どう気をつければいいのか。
示された主なポイントは以下の通りだ。
〇傾斜のある場所や滑りやすい場所で使用しないでください。
〇はしごで作業する際は必ず補助者をつけてください。
〇脚立の天板をまたいで作業しないでください。
〇製品の安定性を失うため、加工や改造を行わないでください。
〇注意表示を必ず確認し、正しい使用方法を遵守してください。
なお、NITEは、はしごの使い方を動画でも紹介している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ceffbd085ca6159a6774efb967df86aa728e5a3d
(ブログ者コメント)
ネタ元と思われる資料は下記。
『誤った使い方で大けがを負うことも ~はしご・脚立の事故に
注意~』
(令和2年10月22日(木) NITE プレスリリース)
資料の概要:
11月から年末にかけて、庭木の剪定や果実の収穫、大掃除などの場面ではしごや脚立が活躍します。
今年は新型コロナウイルスの影響で外出を控えるため、DIY※1に挑戦する方も増え、これらの製品の使用頻度が増加すると考えられます。
また、帰省などが控えられることにより、普段は子や孫に作業を任せている高齢者が自ら脚立などを使用する機会が増えることが想定されます。
これらの製品では不適切な取り扱いや不注意による転倒・転落事故が多く、重傷に至る事故が発生しています。
はしご・脚立の事故は10月から12月にかけて増加し、12月は年間で最も多く発生します。
製品の正しい取り扱い方法を確認し、注意して使用することで事故を未然に防ぎましょう。
NITE(ナイト)に通知された製品事故情報※2において、はしご・脚立※3の事故は2010年度から2019年度の10年間に合計398件※4(はしご111件、脚立287件)あります。
そのうち365件(92%)が人的被害※5を伴っており、死亡事故3件、重傷事故154件と重篤な被害も多く発生しています。
10年前と比較し、直近の5年間の事故は減少していますが、依然として毎年重傷事故が発生しているため、注意喚起を行います。
はしご・脚立の事故では、198件(約50%)が使用上の不注意によって発生していますので、適切に取り扱うことで多くの事故を防ぐことができます。
その他、リコール対象製品による事故も発生しているため、お持ちの製品がリコール対象かどうかを確認してください。
・・・・・
(※1) [Do It Yourself]の略称。専門業者でない一般消費者が作成や修繕などを行うこと。
(※2) 消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故(ヒヤリハット情報(被害なし)を含む)。
(※3) ロフト用のはしごや天井収納型のはしごの事故を除く。はしご兼用脚立は、はしご状態として使用したときに発生した事故は「はしご」、脚立状態として使用したときに発生した事故は「脚立」としてカウントする。
(※4) 2020年8月31日現在、重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
(※5) 使用者が負傷したもの。
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2020fy/prs201022.html
2020年10月20日20時40分にYAHOOニュース(北海道文化放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
倉庫の中で作業していた60代の男性がはしごから転落し、意識不明の重体です。
転落事故が起きたのは、北海道深川市メム地区の農業の60代の男性がコメやソバを保管する倉庫です。
10月20日午後0時30分ごろ、「作業中に転落した」と男性の家族から消防に通報がありました。
男性は倉庫の中で約5メートルの高さのはしごから落下し、頭を強く打つなどして意識不明の重体で病院に運ばれました。
警察などによりますと、男性は1人ではしごに上り、乾燥機のメンテナンスなどをしていたとみられ、何らかの理由で転落したとみられます。
当時、男性は命綱は装着せず作業をしていて、警察が詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f245773826f1bf7477dea7e456dbec8a10dc5a7
2020年10月17日付で沖縄テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前、那覇高校でプールサイドにある遮光ネットの修繕作業をしていた30代の男性が高所から転落し死亡した。
亡くなったのは37歳の男性で、16日午前11時ごろ、那覇高校で脚立を使いプールサイドにある遮光ネットの修繕作業をしていたところ、何らかの原因でバランスを崩し、5メートルほどの高さから転落した。
男性はコンクリートの地面に全身を強く打ち、意識不明の状態で病院に搬送されたが、約17時間後に死亡した。
警察の調べによると、同僚と2人で作業に当たっていて、ヘルメットは着用していなかった。
警察は現場の責任者から話しを聴くなどして原因を詳しく調べている。
10月17日5時0分に沖縄タイムスからは、建物の梁の部分に脚立を立てて作業していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前10時50分ごろ、那覇高校のプール用遮光ネットの修繕作業をしていた建設業の男性社員(37)が高さ約5メートルから転落、全身を強く打ち、意識不明の重体で救急搬送された。
那覇署によると、男性は建物の梁(はり)部分に脚立を立て作業していた。
ヘルメット未着用だったという。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/649253
2020年9月26日20時38分に茨城新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神栖署は26日、神栖市波崎の空き家で22日に蜂の巣の駆除作業をしていた同所、農業、男性(62)が脚立から転落した事故で、意識不明の重体だった男性が脳挫傷のため死亡したと発表した。
同署によると、男性は約2メートル下のアスファルトに転落、後頭部を強く打ち、病院に搬送されたが、25日に死亡が確認された。
空き家は2階建てで、蜂の巣は2階ベランダの床下付近にあったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/39fb4dc61d2741fd55fe398ec5fa6775e42da46f
9月22日23時24分にYAHOOニュース(茨城新聞)からは、1人で作業していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前8時半ごろ、神栖市波崎の空き家で、脚立に上って蜂の巣の駆除作業をしていた同市、農業、男性(62)が約2メートル下のアスファルトに転落した。
同署によると、男性は1人で作業をしていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/017f95312b76bcb490297b09870b4a4d440a6cc7
2020年7月24日付で労働新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京・池袋労働基準監督署は、墜落防止措置を怠ったとして、剪定業のF社(東京都墨田区)と同社作業責任者を労働安全衛生法第21条(事業者の講ずべき措置等)違反などの疑いで東京地検に書類送検した。
入社1年目だった28歳の労働者1人が高さ7.2メートルから墜落し、死亡している。
災害は平成29年11月15日、東京都練馬区の施設敷地内で発生した。
高さが2メートル以上の箇所で作業を行う場合、足場の組立てや高所作業車を使用させなければならないが、同社はスライド式の脚立を使用させていた疑い。
労働者は樹木の剪定作業中、脚立上を移動していたところ足を滑らせて墜落し、脳挫傷により死亡した。
https://www.rodo.co.jp/column/92815/
(ブログ者コメント)
関連情報調査中、脚立からの転落事故は東京だけで年間300件程度発生しているなど、以下の情報も見つかった。
ご参考まで。
『脚立からの転落事故の発生状況 ―東京消防庁管内の実態分析』
(東京都生活文化局消費生活部生活安全課 2019 年 12 月 調査報告)
1 はじめに
脚立の転倒、脚立からの転落による事故が発生しており、死亡例や重症例も確認されて いる。
本調査では、「脚立」は専用脚立、三脚脚立及び脚立状態のはしご兼用脚立を指し、作業台、踏み台及びはしご状態のはしご兼用脚立は含まないこととし、上っていた脚立が転倒したり、脚立から転落することにより受傷した事案を「脚立からの転落事故」と呼ぶ。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下「NITE」という。)の報告によると、日本国内で発生し NITE に通知された製品事故情報(就労中、就労外の両者を含む)のうち、2006 年度から 2010 年度の 5 年間に脚立による事故(転落以外の事故も含む)で 5 人の死亡例があり 1)、2011 年度から 2015 年度の 5 年間では、脚立による事故(作業台による事故を含む。転落以外の事故が含まれている可能性がある)は 162 件あり、このうち人的被害が重傷であったのは 80 件(49.4%)であった 2)。
・・・・・
脚立からの転落事故では受傷部位は四肢に多いが、死亡や重症事例では頭部に多かった 3)、4)。
一方で、消費者の脚立からの転落事故の総数は把握されておらず、就労外の脚立からの転落事故を調査する必要がある。
・・・・・
3 結果
傷者及び事故の属性を表 3 に、発生月と事故発生時の作業内容を図 2 に示す。
東京消防庁管内で就労外の脚立からの転落事故は年間 300 件程度発生していた。
傷者の男女比はおよそ 2:1 であり、年齢は 70 歳代が最も多かった。
事故のおよそ半数である 303 件は「23 区内その他」地域で発生しており、事故発生時の作業内容は「剪定・果実収穫」が約半数 を占めていた。
転落時の高さは 100 ㎝以上200 ㎝未満が38.6%と最も多かった。
・・・・・
5 結語
東京消防庁の救急活動記録を用い、救急搬送された就労外の脚立からの転落事故の総数や、受傷した消費者の属性、受傷時の作業内容等を明らかにした。
東京消防庁管内における脚立からの転落事故は年間 300 件程度発生しており、事故は男性、70 歳代、多摩東部、多摩西部、剪定・果実収穫作業中に多く発生していた。
被害軽減のため、このような属性を持つ消費者や剪定・果実収穫作業を多く行う消費者を重点対象とした脚立の正しい使用方法の普及が求められる。
http://www.kokusen.go.jp/research/pdf/kk-201912_7.pdf
2020年5月22日23時0分に鹿児島テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後3時50分ごろ、鹿児島県薩摩川内市東郷町鳥丸の山あいで、電柱に通信用のケーブルを通す作業をしていた男性が地面に倒れているのを、別の場所で作業をしていた工事関係者が発見しました。
この事故で、鹿児島市喜入一倉町の通信工事業弓指さん(男性、60歳)が鹿児島市内の病院に運ばれましたが、およそ4時間半後に死亡が確認されました。
弓指さんが倒れていた場所のそばには、地上7メートルの電柱があり、3メートル以上ある工事用の脚立が立てかけられていたということです。
警察は、弓指さんが何らかの原因で電柱か脚立から転落したものとみて、事故の原因を調べています。
https://www.kts-tv.co.jp/news/
2020年1月25日16時55分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
24日午前10時20分ごろ、愛知県刈谷市野田町十三塚の市道交差点で、下水管の清掃をしていた同県武豊町山ノ神、会社員、林さん(男性、47歳)がマンホールから頭を出した際、右折しようとした近くに住むパート、重野さん(47)の乗用車と接触した。
林さんは25日未明、脳挫傷により、搬送先の病院で死亡した。
県警刈谷署によると、マンホールは信号交差点の横断歩道上にあり、林さんは作業を終え、地上に出ようとしていた。
接触により、3・2メートル下まで転落したという。
当時、マンホールのふたは開いた状態で、作業中と分かる柵などはなかった。
地上に警備員が1人いたが、他の車を誘導していたという。
同署が安全管理に問題がなかったかなどを調べている。
https://mainichi.jp/articles/20200125/k00/00m/040/106000c
1月25日16時51分に朝日新聞からは、警備員は南側にいて車は北側から進入してきたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県刈谷市野田町の市道交差点で24日午前10時20分ごろ、男性警備員から「車と接触した作業員がマンホールに落下した」と119番通報があった。
深さ約3・2メートルのマンホールの底から男性作業員が救助、病院に搬送されたが、頭を強く打ち、死亡した。
亡くなったのは、武豊町山ノ神の会社員林さん(47)。
刈谷署によると、林さんは事故当時、ヘルメットを着用し、マンホール内の下水管を1人で清掃していた。
交差点の横断歩道内にあるマンホールから頭を出したところ、右折してきた乗用車の底部と頭が接触したという。
現場の南側で男性警備員が交通誘導をしていたが、車は北側から交差点に進入した。
囲いなどは設置されていなかったという。
https://www.asahi.com/articles/ASN1T5608N1TOIPE001.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。