







2014年12月16日付で毎日新聞東京版(夕刊)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都港区のマンションで2006年6月、都立小山台高2年だった男子高校生(当時16歳)がシンドラーエレベータ社製のエレベーターに挟まれ死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた同社課長ら4被告の公判が16日、東京地裁であった。
検察側は論告で、「国民の間にエレベーターに対する不安や懸念を生み出し、社会に与えた悪影響は甚大」と批判。同社課長のH被告(46)に、禁錮1年6月を求刑した。
他に同罪に問われた保守管理会社「エス・イー・シーエレベーター」会長のS被告(71)に禁錮1年6月、同社社長のNI被告(55)に禁錮1年4月、元同社メンテナンス部長のNE被告(68)に禁錮1年2月を求刑した。
弁護側が来年2月に最終弁論し、結審する。
シ社側が事故原因となったブレーキ部品の異常摩耗への対策を怠るなどし、エス社側が未熟な社員を点検に従事させるなど、安全管理を怠った過失の競合があったとされたが、いずれも「事故は予見できなかった」などと無罪を主張している。
検察側は論告で、シ社側について、04年11月に事故機が停止階と約1.5mずれて止まる故障があり、H被告は点検に立ち会って異常摩耗に気付いたが、部品の調整のみで抜本的な対策を怠ったと指摘。「摩耗原因を調査するなど基本的な注意を怠った」と批判した。
エス社側については、現場の社員が事故機の点検方法を十分に把握していなかったと指摘。「十分な教育・指導体制を採らず、自社の利益を追求した」と非難した。
起訴状によると、4被告の過失の競合により、06年6月、扉が開いたままエレベーターが上昇し、乗降口との間に挟まれた男子高校生を死亡させた。
出典URL
http://mainichi.jp/shimen/news/20141216dde041040061000c.html
12月16日15時1分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
検察側は論告で、シンドラー社の元保守第2課長・H被告に禁錮1年6カ月を求刑した。「事故を予想できたのに回避する義務を怠った」と指摘した。
また、被害者が高校生だったことから、「尊い生命が奪われた結果は重大だ」とも主張した。
事故は06年6月3日に発生。
扉が開いたままエレベーターが上昇し、降りようとした高校生がエレベーターの床と外枠の間に挟まれて死亡した。
起訴状によると、H被告は、事故を起こしたエレベーターが04年11月に故障した際の点検を担当。
回線がショートしてブレーキの摩耗が進む状態だったのに、原因を十分調べずに再発防止策をとらなかったとされる。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASGDH77NXGDHUTIL050.html
(ブログ者コメント)
下記は関連記事。
2012年11月7 日掲載
2012年10月31日 金沢市のホテルで女性清掃員がシンドラー社製の業務用エレベーターに乗ろうとしてつまずき、上昇し続けたエレベーターに挟まれて死亡 (修正5)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2424/
(2015年10月2日 修正1 ;追記)
2015年9月29日18時4分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
東京地裁は、業務上過失致死の罪に問われた点検責任者の社員に、無罪の判決を言い渡した。
一方、保守会社の会長ら3人には、執行猶予の付いた有罪判決を言い渡した。
裁判では、事故の1年7か月前に点検を行った「シンドラーエレベータ」と、9日前に点検を行っていた保守会社の責任者が事故を予測できたかどうかなどが争点になり、4人はいずれも無罪を主張していた。
29日の判決で、杉山裁判長は、「事故後に行われた実験によると、ブレーキに異常が起きたのは事故の発生と近い日時とみられ、メーカーが点検を行った時には異常は発生していなかった」として、H専任課長に無罪を言い渡した。
一方、保守会社については、「ブレーキの部品の状況からみて、遅くとも保守会社が点検した時には異常が発生していた。会社は同じ種類のエレベーターのマニュアルを精査せず、見た目や音などの感覚による点検で十分だと安易に判断していた」として、S会長ら3人に、禁錮1年6か月から1年2か月、いずれも執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。
3人は判決を不服として、29日、控訴した。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20150929/5150932.html
9月29日23時50分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
シンドラー社は点検時の記録をほとんど残しておらず、検察は乏しい証拠による立証を強いられた。
事故時の点検担当だったエス社会長らに加え、事故2年前に起きた故障を点検したシンドラー社課長も「事故を予見できた」と起訴に踏み切ったが、判決は「科学的根拠がない」と退けた。
遺族にとっては不満の残る判断だが、裁判所が証拠を厳しく吟味した結果といえる。
検察は、ブレーキ部品の摩耗量などから発生時期を特定したとして起訴したが、その後の公判前整理手続きに入ってからも、摩耗の発生時期を調べる鑑定を繰り返した。
結果として裁判の長期化を招いた上、鑑定結果は判決で退けられた。
課長の弁護人は、「検察が適切な捜査をしていれば、課長の起訴はなかった」と疑問を呈した。
だが、課長が無罪になったとはいえ、判決は「事故原因の元となったブレーキ部品を採用したエレベーターの問題が大きい」と指摘し、シンドラー社にクギを刺した。
一方で、有罪としたエス社の会長らについて判決は、「視覚などの五感の作用で足りるとした保守管理体制が、異常摩耗を見逃した原因」と断じ、保守点検を担う会社に高い注意義務を課した。
「五感」に頼る点検は、広く保守点検業界で取り入れられているとされる。
業界は判決を重く受け止め、保守管理のあり方を改めて見直す必要がある。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20150930k0000m040156000c.html
2013年9月23日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。(新情報に基づき、タイトルも変更しました)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3278/
(2014年11月5日 修正2 ;追記)
2014年10月28日付で東京新聞夕刊から、不具合が生じた部品は建設以降、一度も交換されておらず目視点検もできなかった場所だという下記趣旨の記事が、図解付きでネット配信されていた。
10月28日18時47分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
事故原因を調査していた国土交通省の社会資本整備審議会は28日、特別展望台(250m)の真上にある機械室の設備が老朽化した影響で床の鉄板が落ち、ガラスを破ったのが原因とする報告書を公表した。
45年以上、交換されていない部品もあった。
審議会は、建築基準法に基づく定期検査の内容が不十分だと指摘し、国交省に点検強化を求める意見を付けた。
報告書によると、機械室にはモーターや滑車などが設置されている。
製造した三菱電機などが調べた結果、一部の滑車を固定する土台と床をつなぐ溶接が剥がれ、浮き上がった状態になっていた。
このため、滑車に傾きが生じ、3つある滑車の位置がずれて、エレベータを吊るすワイヤ(直径16mm)6本のうち1本に異常な力が働き、摩耗して破断。
ワイヤの外側に巻かれた細い鋼線がほどけた状態となり、この部分が鉄板に繰り返しひっかかり、鉄板のねじが外れ落下したとみられる。
鉄板は、ワイヤを通す床の穴の隙間をふさぐためのもので、長さ52cm、幅36cm、厚さ2.3mm、重さ3.5kg。
約20m落下して、エレベーターの窓ガラスを突き破った。
機械室内にある3つの滑車のうち2つは、特別展望台がオープンした1967年に作業用から人荷用に改造して以来、交換されていなかった。
建築基準法上の点検対象ではなく、床板の下に設置されていて、目視点検もできなかったという。
事故後、三菱電機などは滑車の土台をボルトで固定し、鉄板の形状を変更。保守点検の項目も増やした。
事故については、警察が業務上過失致傷容疑で調べている。
出典URL
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014102802000241.html
http://www.sankei.com/affairs/news/141028/afr1410280032-n1.html
2014年10月21日1時27分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後6時20分ごろ、大阪市中央区難波5の南海電鉄難波駅構内の上りエスカレーターから出火した。
火は約30分後にほぼ消し止められたが、周辺に白煙が立ち込め、隣接するホテルの男性従業員(28)が煙を吸って軽症。
当時、現場付近は帰宅ラッシュで混雑しており、騒然とした。
警察などによると、現場は1階北側と北改札口のある3階を結ぶ上下計4本のエスカレーター(長さ約20m、幅約1m)のうちの一つ。乗降客にけが人はいなかった。
エスカレーターのステップ内部が焦げており、警察は、機械の不具合が原因とみている。
南海電鉄によると、エスカレーターは国内メーカー製で2008年に設置された。
今月10日の定期点検の際には異常はなかった。
4本のエスカレーターや階段の一部を閉鎖したが、電車の運行に影響はなかった。
現場には消防車など計26台が出動し、消防隊員が放水作業に追われた。
1階の喫茶店で働く男性店員(27)は、「エスカレーター付近は焦げ臭く、白煙が充満して3階がまったく見通せないほどだった。怖かったが、大惨事にならなくてよかった」と話した。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20141021k0000m040129000c.html
2014年8月30日20時6分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月30日21時29分に共同通信から、8月30日19時8分にNHK東海NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後1時5分ごろ、名古屋市北区丸新町のタイヤ販売店「J店」の倉庫で、従業員の男性(35)が荷物用エレベーターの床と1階の天井部分に挟まれているのを、「助けてくれ」という声を聞き付けて駆け付けた同僚の男性従業員が発見。
男性は胸と首を挟まれており、病院に運ばれたが、死亡が確認された。
警察によると、倉庫は4階建て。
男性は、エレベーターでタイヤ3本を1階から2階に上げる作業中だった。
タイヤと一緒にエレベーターに乗った男性が、何らかの弾みで倒れ、胸から上がかご部分からはみ出して1階の天井との間に挟まれたとみられる。
警察が、当時の作業状況などを調べている。
かごは高さ3m、幅1.5m、奥行き2m。
警察によると、エレベーターは人の昇降を想定しておらず、かごの中に操作ボタンはなく、建物側の各階出入口に設置されていた。
また、扉の代わりに手で開閉する格子状の柵があるが、柵は閉まっていなかったという。
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014083090191049.html
http://www.47news.jp/CN/201408/CN2014083001001817.html
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20140830/4215171.html
キーワード;リフト、業務用エレベーター
2014年8月5日付で毎日新聞奈良版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前11時50分ごろ、奈良市紀寺町、寝具リース「M社」(本社・東大阪市)奈良営業所の倉庫(4階建て)内で、上昇中の貨物用エレベーター(幅約2.2m、高さ約1.75m、奥行き約1.3m)の金属製ワイヤ(直径約1cm)が切れ、2階(高さ約2m)付近から落下した。
乗っていた社員の男性(43)が両足かかと骨折など重傷。
警察によると、男性が助けを求め、別の社員が119番。
エレベーターは最大積載量は500kgで、1階から3階に上がっていた。
当時は布団など約80kgを積み、男性1人が作業中だった。
外部の業者による点検は、7月下旬に受けたという。
警察は、業務上過失傷害容疑も視野に捜査している。
出典URL
http://mainichi.jp/area/nara/news/20140805ddlk29040594000c.html
キーワード; 荷物用リフト 荷物用エレベーター 業務用エレベーター
2014年6月19日15時13分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月19日22時58分に毎日新聞から、6月19日18時34分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東京・中野区の都営地下鉄の駅の構内で、18日夜、下りエスカレーターを降りようとした女性が左足を巻き込まれて骨折し、後ろにいた男性も転倒して軽いけがをしていたことが分かった。
東京都交通局などは、踏み台の収納部分が、女性が持っていたスーツケースとぶつかって割れ、その隙間に足が巻き込まれたとみて調べている。
事故があったのは、東京・中野区にある都営地下鉄大江戸線の中野坂上駅で、18日午後8時ごろ、34歳のイタリア人の女性が、地下2階から地下3階に向かうエスカレーターを降りようとした際に左足を巻き込まれて転倒し、そのはずみで後ろにいた31歳の男性も転倒した。
消防などによると、2人とも病院に運ばれ、女性が左足を骨折する大けがをしたほか、男性も右足に軽いけがをしたという。
都交通局によると、女性は自分の後方のステップにスーツケースを置き、後ろ向きになってエスカレーターに乗っていた。
エスカレーターの踏み台が収納される部分に設置された、巻き込みを防ぐくし状のプラスチック製カバープレートの一部が割れており、この部分に足を挟まれた。
交通局などでは、プレートが、女性が持っていたスーツケースの車輪とぶつかって割れ、その隙間に女性の足が巻き込まれたのが事故の原因とみて調べている
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140619/k10015344371000.html
http://mainichi.jp/select/news/20140620k0000m040128000c.html
http://www.47news.jp/CN/201406/CN2014061901001555.html
6月20日付で朝日新聞(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
都によると、エスカレーターのステップが床下に潜り込む箇所のプラスチックカバーがスーツケースに当たって壊れた可能性があるという。
ステップと床の隙間は通常1mmほどしかないが、カバーが壊れて床の一部が浮き上がり、足が挟まれた可能性がある。
(ブログ者コメント)
手荷物などが原因となったエスカレーターでの人身事故は、たまに発生している。
本ブログでは、以下を紹介済。
2013年2月4日掲載
[昔の事例の顛末] 2013年4月24日 JR秋葉原駅でエスカレーターの手すりに指を挟まれ9人が重軽傷を負った事故は、直前の利用者が木材を側面に立てかけたことが原因
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3629/
2011年12月26日掲載
2011年12月21日 JR武蔵溝ノ口駅でエスカレーターの手すりに捨てられていた小瓶入りの袋が原因でベルトに革手袋が巻き込まれ中指先端切断などの重傷 (修正2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1153/
2014年5月30日14時43分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
太田国土交通相は30日、公共用に新設される機械式立体駐車場に、緊急停止ボタンや柵、人感センサーといった安全機能を義務づけることを衆院国土交通委員会で明らかにした。
7月に省令を改正し、来年1月から施行する。
答弁や国交省街路交通施設課によると、安全機能の義務化は駐車場法で規定のあるホテルや商業施設、時間貸しなど、不特定多数が利用する駐車面積500m2以上が対象。
マンション併設型は含まれないが、「有識者による検討委員会から必要性を指摘されており検討中」としている。
改修の際の補助制度導入も検討しているという。
立体駐車場では2007年度以降、死亡10人、重傷16人の重大事故が全国で発生。
装置内に人がいる状態で作動した事故が約4割。場所は半数がマンションだった。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG5Z3DJFG5ZUTIL008.html
(2014年10月24日 修正1 ;追記)
2014年10月20日2時21分に毎日新聞から、新設大規模駐車場には安全装置の設置が義務付けられることになったという、やや詳しい下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県稲沢市の機械式立体駐車場で1月に起きた女性(当時84歳)の死亡事故は、駐車場内に女性がいたにもかかわらず機械を操作したことが原因だった。
国土交通省によると、統計を取り始めた2007年度から今年2月までの間、機械式立体駐車場で死者・重傷者が出た事故は全国で26件に上る。
国交省は来年1月から安全装置の設置を義務付けるが、対象は新設の大規模駐車場のみ。
既設駐車場の安全対策は業者任せだ。
愛知県警は9日、駐車場の元経営者の男(70)と車を載せる駐車台を操作した元従業員の女(67)を業務上過失致死容疑で書類送検した。
県警によると、現場の駐車場は、ボタンを押すと駐車台が観覧車のように回り、車を出し入れする。
死亡した女性は、車を出すため駐車台に乗っていたが、元従業員が確認せずにボタンを操作。
駐車台が上昇して女性は転落し、降りてきた別の駐車台に挟まれたとみられる。
この駐車場では、人を感知すると自動で停止するセンサーが、05年から故障していた。
元経営者は、「修理費が高い」と放置していたという。
機械式立体駐車場は、限られたスペースで多くの駐車台数を確保でき、1980年代から商業施設やマンションなどで普及。
13年3月末で、全国累計約54万基(自動車約287万台分)が設置された。
07年以降、死傷者が出た事故の多くは運転者の誤操作で、家族などが巻き込まれている。
11年5月には福岡市博多区で1歳女児、12年7月に岩手県花巻市で4歳男児が、機械に挟まれ死亡した。
今回と似たケースも目立つ。
従業員などの操作による事故は他に3件あり、人がいるのに台を動かしたことによる事故は10件を占めた。
国交省は来年1月から、緊急停止ボタンや自動停止するセンサー、侵入防止柵の設置を義務づけるが、対象は新設の商業施設などの大規模駐車場(延べ500m2以上)。
既存の駐車場は、ガイドラインに「関係者が協議の場を設け、改修などの対策に取り組む」などと盛り込むことにとどめた。
東京都内で立体駐車場を管理する50代の男性は、「多額なので、全部の改修は無理だろう」と話す。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20141020k0000m040086000c.html
2014年4月24日付で毎日新聞兵庫版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後1時40分ごろ、神戸市灘区浜田町3の梱包会社の荷物搬送用エレベーター内で、従業員の男性(44)が倒れているのを女性事務員(60)が発見し、119番通報した。
警察によると、男性は右かかとを骨折するなどの重傷の模様。
警察によると、エレベーターは2階まである業務用で、幅約2m、奥行き約1.75m。ポールの手すりがコの字型についているという。
事故当時、つり上げワイヤが切れた状態だった。
男性がエレベーター内で作業中にエレベーターが落ちた可能性があるとみて、原因を調べている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20140424ddlk28040368000c.html
2014年4月4日5時3分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が掲載されていた。
国土交通省は、機械式立体駐車場の安全対策に関するガイドライン(指針)を初めてまとめた。
2007年度以降、子どもを含む利用者が死傷する重大な事故が、全国で26件も発生。
製造者、設置者、管理者、利用者のそれぞれが取り組むポイントを定め、「業界任せ」からの脱却を進める。
機械式の駐車装置は、1962年の日本橋高島屋が国内第1号。
都市部の駐車場不足から商業施設で増え、80年代後半からは土地を有効利用したいマンションなどで急速に広まった。
累計約54万基、自動車約287万台分が製造・出荷されているが、都道府県などへ設置の届け出義務があるのは、500m2以上の設備などだけで、約1400基にとどまる。
指針には、再発防止へ早急に取り組むべきことが明記された。
製造者には、専門知識がない一般の利用者を念頭に、子どもらが簡単に入れない構造、安全確認・緊急停止のボタンの設置、人が入っている状態では動かなくなる機能、を呼びかけた。
設置者には、安全柵や子どもの待機場所、荷物の積みおろし場所の設置を、
管理者には1~3カ月が目安の定期点検、
一般利用者にも、酒を飲んでの操作禁止などを求めた。
これまで、立体駐車場の安全性の目安は、製造34社が加盟する公益社団法人「立体駐車場工業会」(東京)の任意規格があるだけだった。
業界関係者によると、強制力がないため規格に沿わないものもあり、国交省に、統一した指針を求める声が上がっていた。
国交省は、外部有識者も交えた「安全対策検討委員会」を昨年11月に設置。4回の会合を重ね、先月末に指針を公表した。
今回の指針も強制力はないが、届け出義務がある500m2以上の設備には指針に従うよう求め、マンションなどにも勧める。
国交省は3日までに、関係10団体や都道府県などに要請した。
■強制力なし、法制化が課題に
便利な半面、後を絶たないのが悲惨な事故だ。
国交省によると、愛知県稲沢市では1月、民間駐車場で、出庫を待つ利用者の女性(当時84)が挟まれて亡くなった。係員が次の利用者の入庫のために作動させたためだった。人がいれば機械が動かないセンサーがあったが、故障したまま長期間放置されていた。
子どもが亡くなる痛ましい事故も起きている。
福岡市では11年5月、1歳女児が装置内に残っているのに気づかれず、扉を閉められて亡くなった。母親は「ついてきていると思った」と警察に話したとされる。
大阪府茨木市でも12年4月、マンション駐車場で、3歳男児が作動中に飛び乗って転倒し、挟まれた。
岩手県花巻市では12年7月、マンション敷地内の駐車場で、4歳男児が機械に挟まれて亡くなった。緊急停止ボタンを押したが、間に合わなかったという。
立体駐車場も様々で、車を2段以上に配置して運ぶマンションに多い多段方式が65%、装置内で車を転換させるホテルなどに多い垂直循環方式が15%、昇降・搬送装置を組み合わせて立体的に駐車する大型施設に多いエレベーター方式12%などに分かれる。
07年度以降の重大事故は死亡10人、重傷16人。装置内に人がいる状態で作動した事故が約4割を占める。場所は半数がマンションだった。
立体駐車場工業会の門田・安全部長は、「出始めは施設が大半で、係員が常駐していた。一般利用者が直接、操作するようになり事故が増えた」と話す。
消費者団体や被害者には、指針にとどまらず、明確な法規制を求める声が根強い。
国交省は「今後の宿題」としているが、そもそも実態がつかめておらず、都道府県などに6月末までの調査と報告を要請。大臣認定制度の導入や、すでにある施設への補助金支出などの対策と併せ、法制化を検討する考えだ。
委員会座長を務めた向殿男・明治大名誉教授(安全学)は、「関係者が一丸となって取り組む安全性向上への大きな一歩。ただ、罰則などの強制力はないので業者の一部が従わない恐れもある。法制化することが必要だ」と話している。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG426222G42UTIL022.html
2014年3月16日付で琉球新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後5時半ごろ、那覇市若狭のビジネスホテルから「エレベーターで男性が落ちた」との119番通報があった。消防が男性を午後5時42分に救出した。
男性は、使われていないエレベーター溝に落ち、約6m下のかご天井にぶつかった。右肋骨多発骨折や肺挫傷など重傷を負い、救急車で本島南部の病院に搬送された。命に別条はない。
警察によると、転落したのは宮古島市に住む男性(59)で、15日から家族と2人で同ホテルの5階の部屋に宿泊していた。
男性は、「(エレベーターに)乗ろうとしたら扉が開いていた」などと話しているという。
警察が、事故原因を詳しく調べている。
警察によると、ホテルにはエレベーターが2基設置されている。
1基は使用しておらず、かごが2階に固定されている状態だった。
事故当時は、使われていない側の5階部分の扉が何らかの原因で開いたままだったという。
男性は、下に降りようとして開いたままの扉からエレベーター溝に落ち、2階で固定されているかごの上に転落したとみられる。
エレベーターの保守点検は14日に行われ、15日午後1時ごろに5階部分の扉が開いていたのを清掃員の女性が目撃したという。
エレベーターの管理業務を受託している業者は取材に対し、「調査中のためコメントできない」と回答した。
出典URL
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-221447-storytopic-1.html
3月16日12時43分にNHK沖縄からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
このエレベーターでは、14日、5階の扉を開けて、隣にあるもう1つのエレベーターの点検作業が行われていたということで、警察は、点検のあと扉を閉め忘れた可能性もあるとみて、作業を行った業者やホテルの関係者から話を聴くなどして当時の状況を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/okinawa/5093010541.html?t=1395004875642
2014年2月28日22時37分にNHK山形から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午前11時前、山形市黒沢にある、クリーニング会社「Z社」の工場で、男性(20)が、洗濯物を運搬するベルトコンベアと、それを上の階に運ぶリフトの間のすき間に頭を挟まれているのが見つかった。
男性は、搬送先の病院で手当てを受けているが、意識不明の重体となっている。
警察によると、男性は、洗濯物を機械に入れたり、機械に挟まった洗濯物を取り除いたりする仕事を担当していて、事故当時は、1人で作業にあたっていたという。
警察は、男性がベルトコンベアとリフトの間に詰まった洗濯物をとろうとして挟まれた可能性もあると見て、事故の詳しい状況を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6025617071.html?t=1393624418155
(2014年10月11日 修正1 ;追記)
2014年10月9日11時36分に山形新聞から、事故時のやや詳しい状況などが、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(この記事をベースに、タイトルも修正した)
山形市の業務用クリーニング業Z社黒沢工場で今年2月、男性従業員(当時20)が機械に首などを挟まれた事故で、山形労基署は8日、労安法違反の疑いで同社と取締役の男性工場長(55)を書類送検した。
男性従業員は事故の約1カ月後、死亡した。
送検容疑は2月28日、工場内で洗濯や脱水、乾燥などを行うため洗濯物を移動させるかご付きリフトコンベヤーについて、安全管理や指導を徹底すべきだったにもかかわらず、必要な措置を講じなかった疑い。
同署によると、男性従業員は当時、工場1階で洗濯・脱水の作業を1人で行っていた。
乾燥・仕上げのため洗濯物を2階に上げる途中、リフトコンベヤーが停止。
機械のそばで調整していたところ、突然、動きだし、機械側面のカバーとかごの間に、あごから胸まで挟まれた。
出典URL
http://yamagata-np.jp/news/201410/09/kj_2014100900174.php
10月9日付で毎日新聞山形版からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
労基署によると、シーツなどの洗濯物が崩れてリフトが停止した際、男性従業員がシーツを再びリフトに乗せようとして上半身を挟まれ、死亡した。
工場側が機械を止めるなどの危険防止措置を取らなかった、としている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20141009ddlk06040244000c.html
10月9日付で朝日新聞山形版(聞蔵)からは、これまた若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社は、機械の調整作業時に機械の運転を止めることを徹底していなかった疑い。
2014年2月12日17時58分にNHK横浜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
また、2月12日10時58分に毎日新聞から、2月12日19時37分に朝日新聞から、2月13日付で毎日新聞神奈川版からも、補足的記事がネット配信されていた。
12日午前1時45分ごろ、藤沢市南藤沢の雑居ビルに入っている飲食店の従業員から、「エレベーターに女性が閉じ込められた」と通報があった。
消防のレスキュー隊が特殊な工具を使ってエレベーターのドアをこじ開け、およそ30分後に中にいたビルの飲食店に勤める20代の女性2人が救助された。
警察によると、このビルは8階建てで、エレベーターには6階で3人が乗り、5階で1人が降りたあと、突然急降下したという。
女性たちはビル6階に入居する飲食店に電話。1階の床からおよそ60cmの高さで止まっていたエレベーターから救助されたという。
警察は、女性たちが首や腰の痛みを訴えており、「何かが切れるような音がした」、「体が宙に浮いたような感じがした」と話していることから、エレベーターが急降下した可能性もあるとみて、事故の原因を調べている。
警察によると、東芝エレベーターが1974年に設置し、保守点検も担当していた。
3月には修理が予定されていたといい、警察が事故原因との関連を調べている。
事故後の調べで、正常に動いているかを測定するための金属製の「セレクターテープ」(長さ約25m)に複数の亀裂が見つかったという。
東芝エレベーターは、「この装置の異常を検知し、本来よりも早いタイミングでブレーキがかかった」、「ワイヤーなどに異常はなく落下はしなかったが、再発防止に努めたい」とコメントしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1055189421.html?t=1392243310578
http://mainichi.jp/select/news/20140212k0000e040158000c.html
http://www.asahi.com/articles/ASG2D2HYTG2DULOB001.html
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20140213ddlk14040212000c.html
2014年1月30日6時47分にmsn産経ニュースwestから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸すまいまちづくり公社は29日、モーター交換や自動化工事などの大規模更新のため昨年12月から運休中の「摩耶ロープウェー」のゴンドラが、システムの微調整中にホームに衝突する事故が発生したと発表した。
ゴンドラの修理のため、3月1日の運転再開予定を当面の間、延長する。
同公社によると、事故は23日午後6時ごろ発生。
今回更新した自動運転制御システムについて、施工業者がプログラムの切り替えなどの微調整を行っていたところ、ゴンドラが停止場所で止まらず、駅舎のホームに衝突した。
この事故で、ゴンドラに乗っていた同公社の男性職員1人がひじなどを打撲する軽傷。
ゴンドラも車体の一部がへこんだほか、ゴンドラをつり下げている部品もゆがんだだめ、工場で修理を行うという。
同公社は施工業者に指示し、事故原因を調査している。
同公社は「お客さまや関係者の方々にご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」とコメントしている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140130/waf14013006530000-n1.htm
2014年1月28日9時16分に朝日新聞から、図解と写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都千代田区のJR秋葉原駅で昨年4月、エスカレーターの手すりに指をはさまれ、利用者9人が重軽傷を負った事故で、原因は乗降客の手荷物の木材が踏み段(ステップ)に持ち上げられ、手すりの金属レールに当たって破損させたためだったことが、捜査関係者への取材でわかった。
警視庁は28日、木材を持ってエスカレーターに乗りこんだ埼玉県在住の会社役員の男(71)を過失傷害の疑いで書類送検する。男は「破損に気づかなかった」と話しているという。
事故が起きたのは、ホームに向かう上りエスカレーター(長さ13m)。
捜査関係者によると、昨年4月24日午前9時すぎ、男はエスカレーター側面に建築用木材(長さ90cm、幅25cm、厚さ1cm)1枚を立てかけた。
ステップが上昇するにつれて木材が持ち上がり、手すりベルトの下にあるレールを押し上げたという。
レールの金属板が約30cmにわたってめくれ上がり、手すりベルトとレールとの間のすきまが狭くなった。
その直後に乗り込んだ13~83歳の男女が次々と左手の親指などをこのすき間にはさまれ、4人が骨折などの重傷を、5人が軽傷を負った。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG1W7DRNG1WUTIL054.html
以下は、他の報道の関連記事。
msn産経ニュース)
警察によると、男はマンション工事で使用するために木材を運んでいた。
防犯カメラの映像などから男の関与が浮上。
木材は一部が破損していた。
男は「けが人の叫び声などにも気付かず、事故の報道も知らなかった」と供述しているという。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140128/crm14012814450014-n1.htm
(2014年1月28日16時12分 読売新聞)
万世橋署は28日、男性を書類送検した。
偶発性の高い事故でもあるとして、男性の起訴を求めない情状意見を付けた。
男性は右側から追い抜く人の邪魔にならぬように板を手すり側に寄せたといい、「板が引っかかったことはわかっていたが、事故が起きたことは知らなかった」と供述している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140128-OYT1T00535.htm
(2014/01/28 17:46 共同通信)
万世橋署は28日、男性を書類送検した。
被害者が告訴せず男性も反省しているため、同署は起訴を求めない意見を付けた。
http://www.47news.jp/CN/201401/CN2014012801002114.html
(ブログ者コメント)
朝日新聞の図解によれば、エスカレーターの最下段ステップに木材を置いた時はベルトとの間に余裕があったが、ステップが上がるにつれベルトとの間の隙間は狭くなり、ついにはベルト下のレールに接触し、レールを持ちあげてしまった模様。
2014年1月24日1時13分に中日新聞から、1月23日22時55分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後4時15分ごろ、愛知県稲沢市松下のゴンドラ式の立体駐車場「国府宮パーキング」で、軽乗用車を出庫しようとした無職の女性(84)が、突然上昇を始めたゴンドラから転落、搬送先の病院で3時間後に外傷性ショックで死亡した。
警察は、女性従業員(66)がゴンドラ操作を誤った可能性があるとみて、業務上過失致死容疑を視野に調べている。
駐車場はタワー型で、高さ約28m。
事故は2基のうち、右側の機械で起き、女性は1階の床とゴンドラの間に体が挟まれた状態で発見された。転落した際のゴンドラの高さは分かっていない。
警察によると、従業員は左側の機械の操作に気を取られていた。このため右側で女性の車の出庫を確認せず、次に訪れた客の車を出庫しようとゴンドラを動かすボタンを押してしまったという。
従業員は「ガタガタ」という異音に気付いて緊急停止ボタンを押したが、間に合わなかった。
駐車場は1基に29台の車が収納できる。
現場は名鉄国府宮駅前の市街地。
機械式立体駐車場をめぐっては、2007~13年に24件の人身事故があり、9人が死亡している。
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014012390222246.html
http://www.47news.jp/CN/201401/CN2014012301001951.html
また、2014年1月26日3時59分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
駐車場に人がいれば機械が動かないようにするセンサーが、約8年前に故障していたことがわかった。
事故が起きた「国府宮パーキング」を管理する男性経営者(69)が朝日新聞の取材に答えた。
経営者によると、センサーは駐車場入り口と駐車台両脇の計3カ所。
両脇のセンサーが車からの乗降を感知すると駐車台の昇降ができなくなるが、8年前に業者が点検し故障を指摘。
その後も、毎月の点検で修理が必要な「C評価」を受けたが、そのままにしたという。
経営者は、「入り口の感知装置が機能しており、作業中の目視確認が十分なら大丈夫と考えていた。認識が甘かった」と話した。
この事故では、アルバイトの女性従業員が、女性の車が出庫したと思い込み機械を動かしたとみられ、警察が業務上過失致死の疑いもあるとみて調べている。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG1T7J4QG1TOIPE01J.html
(ブログ者コメント)
人間のミスをカバーするために設置されているのがセンサー。
センサーの故障を人間でカバーするという考え方では本末転倒だ。
(2014年2月5日 修正1 ;追記)
2014年1月30日19時8分にNHK東海NEWS WEBから、センサー取り付けは業界の自主指標などという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
人を感知し機械を停止状態にする複数のセンサーが故障していたことが、その後の取材で分かった。
これまでの調べで従業員は、84歳の女性が車を出すため駐車場の中に入ったのを確認したあと、隣の駐車場にきた利用客の車に対応した。
その後、元の場所の駐車場に別の客が来たため、受け付けの中の機械を操作し、女性が中にいるにも関わらず駐車場を動かしたものとみられている。
警察の調べに対して従業員は、「女性が駐車場から出たものと思っていた」と話しているという。
この立体駐車場には、安全対策の一環として、人を感知して機械を停止状態にするセンサーが取り付けられていた。
しかし、約8年前からセンサーの一部が故障して使えなくなっていた。
メーカーは毎月定期点検を行い、その際に故障していることを指摘していたが、経営者は入り口のセンサー以外は機械に頼らず目視で確認するよう、従業員を指導していたという。
経営者は、NHKの取材に対して「事故の原因についてはわからないが安全に対する認識が甘かったと思うので深く反省している」と話している。
業界団体の「立体駐車場工業会」では、自主的な指標としてセンサーを取り付けるよう掲げている。
きっかけは、おととし岩手県と大阪で相次いで起きた死亡事故。
いずれも車の台座と壁の間に挟まれるなどして、幼い子どもが死亡した。
これを受けて、業界団体は、それまでの指標を見直して、車の台座などに、人がいることを感知するセンサーの取り付けを新たに盛り込んだ。
ただし、これはあくまでも業界団体の自主的な指標でしかなく、取り付けなくても駐車場の使用は可能で、罰則などもない。
相次いだ事故から1年以上たった去年11月、国は、ようやく、安全対策について本格的な検討を始めた。
国交省で初めて開かれた会合では、この5年余りの間に、あわせて9人が、死亡していることなどが報告された。国交省は委員会が今年3月までにまとめる提言を受けて、具体的な安全基準や必要な法律などの整備を進めることにしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20140130/4862551.html
(ブログ者コメント)
経営者の「認識が甘かった」背景として、『取り付けが義務づけられている安全設備ではないので、故障しても直す必要はない』といった意識はなかったのだろうか?
よく確認せず機械を動かした従業員の頭の中に、『もし誰かが中にいても、センサーが感知して機械は動かない筈』といった潜在意識はなかったのだろうか?
(2014年10月11日 修正2 ;追記)
2014年10月9日12時32分にNHK東海NEWS WEBから、元経営者らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、安全対策が不十分だったとして、元経営者(70)と元パート従業員(67)を、業務上過失致死の疑いで書類送検した。
元パート従業員は、中に人がいないか確認せずに機械を操作し、台座を動かしていたという。
元経営者は、従業員に十分な指導をしていなかった上、人を感知して機械を停止させるセンサーが故障して、維持管理を行う業者から、指摘を受けていたのに、放置していたという。
警察によると、元経営者は、任意の調べに対し「危険だということは認識していたがセンサーの修理は多額の費用がかかるためそのままにしていた」と話しているという。
この駐車場は、事故のあと、廃業している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20141009/5254101.html
2014年1月15日9時16分にNHK金沢から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日正午すぎ、加賀市別所町の倉庫で、飲食業の男性(73)が、荷物を上げ下げするリフトを解体するため、かごの下で作業をしていたところ、突然落下してきたかごとリフトを支える金属製の枠組みの間に体を挟まれた。
男性は腹のあたりを強く挟まれ、通報を受けて駆けつけた消防におよそ5時間後に救出されたが、まもなく死亡が確認された。
警察によると、倉庫は加賀市のNPOが所有しているが、長期間使われていなかったという。
男性はNPO法人の関係者と知り合いで、リフトを解体して鉄の部品を換金するためNPO法人に解体したいと申し出て、知人と3人で作業を行っていたという。
リフトには電気が通っていない状態だったということで、警察はかごが落下した原因を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3024483091.html?t=1389820719979
1月15日16時35分に石川テレビからは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、このエレベーターは荷物の運搬に使うもので、現在は使われておらず、電気も通っていないという。
現場となった倉庫は、自立支援施設などを運営する加賀市のNPO法人が3年前から所有していて、3階建てのうち、1階部分のみを荷物置き場として使っているという。
出典URL
http://www.ishikawa-tv.com/news/main.php?id=22223
(ブログ者コメント)
クレーンであれ、リフトであれ、エレベーターであれ、吊られている物の下に入ることは本質的に危険な行為だ。
今回の事例に関していえば、たとえば、かごを最初に撤去するとか、かごが落ちないように物理的に固定するなどの対策はとれなかったものだろうか?
2014年1月8日21時32分と1月9日7時15分にNHK横浜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前8時20分ごろ、川崎市中原区にある武蔵小杉駅のJR南武線と東急東横線を結ぶ連絡通路にある上りのエスカレーターが突然止まった。
警察などが監視カメラの映像を調べたところ、停止後にステップの部分が後ろに数mほど動き、中ほどから下にいた人たちが折り重なるように次々と後ろに倒れたという。
当時、エスカレーターにはおよそ40人が乗っていたが、この事故で22歳から82歳の男女10人が足や頭などにけがをし、このうち39歳の会社員の男性が足の骨を折る大けがをした。
警察によると、エスカレーターに4つある非常停止ボタンが押されたり、すき間に物がはさまったりしたことは確認されておらず、安全装置が適切に作動すればそのまま止まるはずのステップが反対の下りの方向に動いて事故が起きていることから、警察は機械のトラブルや誤作動がなかったか、詳しく調べることにしている。
一方、このエスカレーターを管理している川崎市は、会見で事故のいきさつを説明した上で「ご迷惑をおかけしました。被害者におわびします」と陳謝した。
川崎市によると、このエスカレーターは平成8年に設置され、市が月に2回、専門業者に委託している点検では、これまでトラブルの報告はなく、前回、先月20日の点検でも異常はなかったという。
川崎市によると、武蔵小杉駅を含めて市内の鉄道の駅には今回事故があったエスカレーターと同じメーカーで同じ時期に設置されたものがほかに5つあるということで、市では事故原因が解明されるまでいずれも使用を中止するとしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1056698631.html?t=1389224011926
http://www.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1056698781.html?t=1389223922408
また、1月11日17時14分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
発生の5日前にもこのエスカレーターが緊急停止していたことが11日、市への取材で分かった。
市によると、3日午前5時55分ごろ、試運転を始めた直後に緊急停止。
駅の始業は午前6時で、利用客はいなかった。
駆動チェーンにほこりなどが付着した振動で安全スイッチが作動したとみられる。
点検作業後、午前9時10分ごろ運転を始めたという。
国交省の調査で、8日の事故ではエスカレーターを動かす駆動チェーンが切れ、逆走を防ぐ安全装置も働いていなかったことが判明しているが、市は「因果関係は不明」としている。
市は8日の会見で、12月20日に行った定期点検で異常はなく、それ以降のトラブルについては調査中としていた。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140111/crm14011117150010-n1.htm
(2015年2月14日 修正1 ;追記)
2015年2月10日付で読売新聞から、不具合を把握しながら漫然と放置したなどとして関係者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月9日20時21分に毎日新聞から、2月9日15時54分にTBSからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は9日、保守点検会社「三菱電機ビルテクノサービス」(東京)の元川崎営業所長ら男性社員5人(24~59歳)を、業務上過失傷害容疑で書類送検した。
発表によると、5人はエスカレーターの点検作業などで不具合を把握しながら漫然と放置するなどした過失により、昨年1月8日朝、金属疲労による駆動チェーンの切断と安全装置の不作動による事故を起こし、利用者5人に重傷、6人に軽傷を負わせた疑い。
県警幹部の説明では、同社は月2回の定期点検と年1回の定期検査を請け負っていた。
5人のうち、川崎営業所の当時の係長(59)が2013年3月の定期検査で駆動チェーンの緩みに気づき、当時の所長(52)に報告したが、2人とも対処しなかった。
事故5日前の昨年1月3日早朝には、安全装置の作動でエスカレーターが停止したのに、別の社員(24)らが同10日の定期点検で対処すれば良いと判断し、チェーンが緩むと接触するよう設置されていたセンサーの位置をずらし、安全装置が作動しないよう細工して運行を続けたという。
調べに対し、安全装置の感度を下げて運行を続けた社員は、「チェーンが切れたことは今までなく、安易に考えてしまった」、「チェーンは太く、まさか切れるとは思わなかった」と供述、5人とも容疑を認めているという。
県警は書類送検にあたり、5人の起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/kanagawa/news/20150209-OYTNT50435.html
http://mainichi.jp/select/news/20150210k0000m050077000c.html
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2415265.html
2013年9月17日22時28分にmsn産経ニュースから、9月17日23時46分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後2時半ごろ、東京都港区の東京タワーで、特別展望台(地上250m)と大展望台(同150m)を結ぶエレベーターの強化ガラスが「ドーン」という音がして突然割れ、同207m付近で緊急停止した。
東京消防庁などによると、乗っていた12人が約2時間にわたり閉じ込められ、このうち男児(6)が割れたガラスの破片で右ひじなどを切る軽傷を負って、病院に搬送された。
タワーを運営する日本電波塔によると、エレベーターには当時、けがをした男児を含む乗客11人とエレベーターの操作員1人が乗っていた。
乗客の1人が「鉄の破片のようなものがぶつかり、突然ガラスが割れた」などと話したという。
同社は事故を受けてエレベーターを手動で徐々に降下させ、約2時間後に大展望台で全員を降ろすとともに、特別展望台に残っていた観光客約40人を職員が誘導し、階段で避難させた。
エレベーターは幅1.1m、奥行き1.7m、高さ2.2mで、扉部分以外の側面は、外の景色を見られるようガラス張りになっている。
同社は、エレベーターの運行と特別展望台の営業を当面取りやめ、事故原因を調べるとしている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130917/dst13091722320007-n1.htm
http://www.asahi.com/national/update/0917/TKY201309170471.html
また、2013年9月20日21時20分にNHK首都圏NEWS WEBから、9月20日21時6分に朝日新聞から、9月21日12時34分に毎日新聞から、9月22日20時43分にmsn産経ニュースから、機械室に設置していた塞ぎ板がガラスを突き破って飛びこんだなどといった、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察のこれまでの調べで、エレベーター内からは、窓ガラスを突き破ったU字型の鉄板(縦50cm、横35cm、重さ約3.5kg)が見つかったほか、エレベーターをつっていた6本の鉄製のワイヤ(直径16mm)のうち1本が破損していたことが分かっている。
これについて東京タワーの運営会社は、破損したワイヤをメンテナンス会社が詳しく調べたところ、ワイヤが破断していたことを明らかにした。
メンテナンス会社によると、昨年12月の法定検査では、エレベーターに異常は確認されなかった。
6本のワイヤは2年に1回すべて交換していて、最近では去年の3月に交換していた。
また、見つかった鉄板は、特別展望台の上にあるエレベーターを動かすモーターなどが設置された機械室から落下したもので、ワイヤを通している穴を囲んでいる「塞ぎ板」と呼ばれる部品だったという。
発表によると、鉄板は、ワイヤを上下に動かすモーターのある機械室の床面にビスで固定されていた。ワイヤが通る穴を覆って異物が入るのを防ぐもので、厚さ約2mm。
メンテナンス会社は定期点検を月2回実施していたが、鉄板を固定するねじの緩みなどは点検項目に入っていなかった。
事故前日の16日には台風を受け強風を警戒し、朝からエレベーターを停止させて目視でロープの状態などを点検したが、鉄板の状態は確認しなかったという。
メンテナンス会社は「鉄板が落下することを想定しておらず、点検項目に入れていなかった」と説明した。
鉄板にはエレベーターをつるすワイヤと接触した痕跡があったほか、ワイヤ1本が断裂しており、鉄板とワイヤが何度も擦れるなどしたため、鉄板のねじが外れて落下したとみられる。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20130920/4694542.html
http://www.asahi.com/national/update/0920/TKY201309200398.html
http://mainichi.jp/select/news/20130921k0000e040222000c.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130922/dst13092220430011-n1.htm
(ブログ者コメント)
ワイヤーの「破損」と「破断」という2つの言葉が使われているが、当初は、ワイヤーの外側のストランドの一部が切れただけと思って「破損」という言葉を使ったが、よく調べてみると破断していた・・・ということだった模様。
(2013年12月22日 修正1 ;追記)
2013年12月20日21時27分に時事通信から、2013年12月20日20時54分にNHK首都圏NEWS WEBから、原因が判明したという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
エレベーターを管理する三菱電機ビルテクノサービスによると、特別展望台の上にあるエレベーターの機械室で、梁の溶接部分が外れたことが主な原因。
このため、梁の上に設置されていたワイヤを通す滑車のような機器が傾き、ワイヤが上下する間に摩耗と金属疲労が進んで、6本あるワイヤのうち1本が破断した。
そして破断でほつれた部分が「ふさぎ板」と呼ばれる鉄板に接触し続けた結果、鉄板が変形・落下し、エレベーターに飛び込んだという
運営会社では、ワイヤや滑車の交換といった防止対策も完了したとして、21日から特別展望台の営業を再開することを決めた。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2013122001002
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20131220/4001812.html
その他、上記とは若干違った表現で、各メディアから下記記事がネット配信されていた。
(2013年12月21日8時21分 朝日新聞)
梁は溶接で固定されていたが、1967年の施工当時の溶接が甘かったという。
同社は、梁をボルトで固定し強度を強め、点検する作業員の人数も増やすなどの再発防止策をとったという。
http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312210004.html
(2013年12月21日15時42分 読売新聞)
同社は部品を新品に交換するとともに、窓ガラスの強度も従来の4.5倍にするなどしたという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131221-OYT1T00407.htm
2013年9月10日17時6分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日、東京・江東区のビルで業務用のエレベーターが2階付近から急上昇して5階の天井にぶつかった事故で、乗っていた運送会社の男性社員2人が、顔や頭の骨を折る大けがをしていたことがわかった。
警察は現場で検証を行って、エレベーターの安全管理に問題がなかったかどうか調べている。
この事故は9日夕方、江東区有明にある5階建てのビルで、業務用のエレベーターが2階付近から突然急上昇し、5階の天井に衝突して停止したもので、エレベーターに乗っていた「ヤマト運輸」の男性社員2人がけがをして病院に運ばれた。
警察は10日、現場で検証を行って詳しい状況を調べているが、社員2人は急上昇の弾みでエレベーター内の壁などにぶつかり、顔や頭の骨を折る大けがをしていたことがわかった。
警察によると、2人がビルの3階からエレベーターに乗り込んで下の階に降りようとした際に、エレベーターが2階付近から突然急上昇したという。
このエレベーターは大阪のメーカーが製造したもので、ヤマト運輸によると、8月行われた点検では異常はなかったという。
警察は、業務上過失傷害の疑いもあるとみて、関係者から事情を聴いて安全管理に問題がなかったどうか調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20130910/4418601.html
(2023年7月29日 修正1 ;追記)
2023年7月28日15時25分にNHK首都圏からは、過積載や想定外のフォークリフト使用により部品が疲労破壊で破断していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10年前の9月9日、東京・江東区の5階建ての倉庫でエレベーターが急上昇して昇降路と呼ばれる縦穴の最上部に衝突し、乗っていた男性2人が天井にぶつかって顔や頭の骨を折る大けがをしました。
事故の調査を進めてきた国土交通省の事故調査部会は、エレベーターのかごの上昇と下降を制御するための「リーマボルト」と呼ばれる部品が破断したことでブレーキがきかなくなり、かごが急上昇したと推定されるとの報告書をまとめました。
リーマボルトは長期間にわたって力がかかったことによる疲労破壊と認められ、その原因について調査部会は、定められた重さ以上の荷物を積み込む「過積載」が繰り返されていたことや、このエレベーターでは利用が想定されていないフォークリフトによる荷物の積み降ろしが行われていたためだと結論づけています。
報告書では、国土交通省に対し、フォークリフトの乗り入れに対応していないエレベーターについては、メーカーや点検業者がその旨を乗り場などに表示することや、過積載が疑われる場合は定期検査に加えて通常の保守点検の際にも、かごを制御する部品の検査を点検業者が行うことを指導するよう意見しています。
国土交通省は意見に基づき、必要な対策を文書にまとめ、点検業者などに呼びかけることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20230728/1000095278.html
2013年8月23日13時38分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後7時半ごろ、静岡市清水区の市営の草薙駅前駐車場で、45歳の女性が車に乗り込もうとしたところ突然、車を載せたリフトが90°回転し、転倒した。
女性は転んださいにリフトと床の間に足をはさまれ、打撲などの軽傷を負った。
駐車場は3階建ての機械式立体駐車場で、車を1階でリフトに載せたあと、リフトそのものが90°回転して車の方向を変える仕組みになっている。
静岡市によると、駐車場の管理は市が委託した会社が行っていて、事故はこの会社の81歳の従業員の男性が女性の乗り降りを十分に確認せずに操作した可能性があるという。
静岡市では、警察に状況を説明するとともに、早急に再発防止策を図るとしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3033971771.html?t=1377291947749


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。