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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年9月2日13時52分にmsn産経ニュース大阪から、同日15時54分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

2日午前8時55分ごろ、東大阪市の生コンクリート会社「M社」敷地内にある3階建ての立体駐車場で、軽乗用車を載せて降りてきた昇降台と床の間に、この会社の臨時従業員(日雇い勤務)の男性(73)が挟まれ、搬送先の病院で死亡が確認された。

警察によると、昇降台の操作ボタンは1階にあり、女性従業員(43)が3階から車を降ろそうと安全を確認した上でボタンを押したが、昇降台が降りきる前にその場から離れたという。

当該立体駐車場は従業員専用。女性は、「操作している時は誰もいなかった」と説明しているという。

警察は、女性が目を離したすきに男性が昇降台の下に立ち入ったとみて、詳しい事故原因を調べている。


出典URL■■■
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(ブログ者コメント)

□3階から昇降台が降り切るのに、そう時間はかからないだろう。この女性、わずかの時間だからと甘く考え、その場を離れたのだろうか?

□一方、下に入った男性は、昇降台がゆっくり動いていたので、降りてきていることに気がつかなかったのかもしれない。

□産業現場でも、作業中にその場を離れたために事故が起きたとは、しばしば聞く話だ。 特に、何かを動かしたり圧力を加えているような場合、その場を離れる時には、よくよく注意が必要だ。







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2011年8月20日17時51分に、msn産経ニュースから下記趣旨の記事がネット配信されていた。

国交省は20日までに、平成21年の技術基準強化以前に設置されたエレベーターについて、扉が開いたまま動くのを防ぐ保護装置や、地震の揺れを感知した際に最寄り階まで行って止めるシステムを取り付ける費用を補助する方針を固めた。
東日本大震災で多発したエレベーター内の閉じ込め事故などを防ぎ、安全性を向上させる狙い。24年度予算の概算要求に必要額を盛り込む。

国交省によると、現状で保護装置が設置されていないエレベーターは全国で約65万基あるが、そのうち20万基近くあるとされるマンションのエレベーターを中心に対象を絞り込む考え。
保護装置などを追加したものとそうでないものを区別するため、エレベーターにマークを付ける制度も来年春にも始める。


出典URL■■■




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2011年7月29日12時18分にmsn産経ニュースから、同日12時31分に朝日新聞から、同日13時39分と18時34分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。


東京メトロは29日、練馬区の有楽町線・副都心線平和台駅で26日午後3時頃、エレベーターが数m落下する事故があり、乗っていた50代の女性が、しりもちをつくなどして尻や肘に2週間の打撲傷を負ったと発表した。

発表によると、事故があったのは、地下1階と地上とを結ぶエレベーター(高低差約7.5m、定員11人)。上昇中に急に落下し始め、非常停止装置が作動して止まったという。
同装置は一定速度以上の降下を感知した際、かごの横からブレーキパッドをあてて落下を防ぐ仕組み。
調べたところ、エレベーターのかごをつり下げている直径1cmの金属製ワイヤロープ3本が全て切れていた。

メンテナンス会社の三菱電機ビルテクノサービスによると、エレベーターは2004年1月に導入。
このエレベーターのロープには昨年9月の定期検査でさびが見つかっていたが、基準に達していなかったため交換していなかった。今月14日の保守点検でも特に異常は見あたらなかったという。
同社は「ロープ全てが一気に切れるという事態は過去に例がない。原因究明に全力を挙げる」としている。

東京メトロは同機種のエレベーター計64台を緊急点検し、同様にロープがさびているのが見つかった4台についてロープを交換した。

国交省は29日、三菱電機ビルテクノサービスが扱っている約20万台のエレベーターについて調査するよう、全国の自治体に要請した。


出典URL ■■■
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(2012年1月16日 修正1 ;追記)
 
2012年1月12日18時2分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
国交省は12日、劣化が原因とする事故調査報告書を公表した。

報告書によると、事故はかごを支えていたワイヤ3本すべてが切れ、かごが落下したと断定。
エレベーターの使用回数が1日約1800回と非常に多いため、ワイヤが繰り返し曲がり、断線が進んだと指摘した。

三菱電機ビルテクノサービスは、ワイヤを昨年3月末までに交換する予定だったが、事故当時まで交換されていなかった。

国交省は、定期検査でワイヤの内部損傷などを把握するのが現状では不十分だとして、今年度内に検査方法の規定を見直すという。


出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120112/dst12011218020018-n1.htm
 
 
事故報告書は下記(38ページ、1.7MB)
http://www.mlit.go.jp/common/000188107.pdf
 


(2012年3月24日 修正2 ;追記)
 
2012年3月19日11時27分に読売新聞から、保守管理会社の所長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
警視庁は19日、エレベーターの保守管理を担当していた「三菱電機ビルテクノサービス」練馬営業所の所長(50)や担当者ら4人を業務上過失傷害容疑で書類送検した。
同営業所がワイヤロープのさびを放置したことが、原因だったと判断した。

送検されたのは、同営業所長のほか、エレベーターの管理を担当していた同営業所の係長(47)と元係長(42)、保守担当者(38)の3人。

発表によると、4人は、同駅地下1階と地上を結ぶエレベーター(定員11人)の金属製ワイヤロープ3本(直径1cm)がさびているのに気付きながら放置。
昨年7月26日午後3時頃、ロープの切断でエレベーターを落下させ、乗っていた女性(52)に腰の打撲など2週間のけがを負わせた疑い。

ロープは2007年3月に交換していたが、10年9月の同社の検査担当による定期検査で3本ともさびていることが発覚。交換を指示されたが放置したという。

4人は調べに対し容疑を認め「交換時期の判断を誤った」などと供述している。
一般的にロープ交換の目安は3年とされているという。

同社広報室は「書類送検された事実を重く受けとめ、再発防止に向けて全力をあげています」とコメントした。

 
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120319-OYT1T00391.htm
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
検査担当の指示が放置されたために事故が起きたということだが、一体、検査担当はどのような指示をし、それがなぜ放置されたのか?
その点について、前出の事故報告書から抜粋した経緯は下記。
いろいろな原因が絡み合って事故が起きたようだ。

 
「検査担当による検査結果」

○素線切れはなかった。
※素線切れは内部で先に発生していたため、目視や触診では発見できなかった。
   (内部断線に対応した検査方法なし)


○錆の発生が確認されたため、ロープの交換が必要である旨、社内報告した。
※交換が必要と判断したのは、社内基準で「錆を確認した場合には取替を計画」となっていたため。

○ただ、その錆はウエスでぬぐえばとれるものだったため、錆が著しい場合に必要な「要重点点検の指摘有り」の報告は行わなかった。
※「錆が著しい」という具体的判断基準は規定されていなかった。
 
「検査結果を受けての対応」

○2011年3月31日までに交換するように計画を立てたが、実際には交換されず。
※内部手続きのミスの模様。

○4月に交換しようとしたが、社内システムへの入力が7月に遅れ、9月交換の計画になってしまった。(しかし、7月に事故発生)
 
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201169220分に、msn産経ニュースから下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
国交省は9日、エレベーターが扉が開いたまま降下、けが人が出た事故に関する調査報告書を発表した。
平成20年12月に京都市左京区で起きた事故は、かごを上下させるジャッキを制御する油圧弁に異物が挟まって急降下したと推定。
昨年11月の千葉県柏市の事故は、ブレーキの利きを調整するワイヤが不適切に巻かれていたことが原因とした。
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
国交省から公表された報告書をダイジェストで紹介する。(再発防止策などは紹介省略)
 
①京都市の共同住宅での事故
 
[事故の概要]
平成20年12月8日21時ごろ、1階からエレベーター(東芝製)に乗った女性が4階で降りようとしたところ、扉が開いたまま突然降下。女性は乗り場床とかごの出入口の上部に腰部を挟まれ、骨盤を骨折する重傷を負った。女性は1人でエレベーターに乗っていた。
 
「事故の原因」
□4階で扉が開いた後、油圧ジャッキの作動油が急激にタンクに逆流したため、床合わせ補正が機能する前に、かごが急激に降下したものと推定される。
□作動油が逆流したのは、逆止機能を果たすボールとリングの接触面に何らかの微細な異物が混入し、接触面に隙間が生じたためと考えられる。
□事故後の調査において、そのような異物の存在は確認できなかった。
しかし、他の部位に異常が無かったこと、接触面に隙間ができることで同様の現象が生じること、オイルフィルターの目の粗さから異物が入り込むことが否定できないこと、また作動油が汚れていたことにより、このように推定した。
 
 
 
②東大柏キャンパスでの事故
 
[事故の概要]
平成22年11月11日14時45分ごろ、19人乗りのエレベーター(シンドラー社製)に1 階から18人が乗り込んだところ、戸開の状態でゆっくり降下。扉が閉まり始めた時に2名が脱出したが、既に生じていた床段差によって1名が膝を打撲した。
エレベーターは1階と地下1階の間に戸閉状態で停止した後、自動で上昇し、1階に着床。扉が開いて全員脱出した。
 
[事故の原因]
□左右2個あるブレーキのうち、右側のブレーキの手動開放レバーが引かれた状態だったため、ブレーキが効かなかった。
□レバーが引かれた状態だった理由は下記。
・ブレーキ手動開放ワイヤーが、通常状態と異なり2.5回巻きだったため、ブレーキディスクとブレーキパッドに隙間が生じた。
・レバーの状態はワイヤーの状態で容易に変わる構造であったが、ワイヤーを固定するとかワイヤーの状態の確認をルール化するといった、ワイヤーの状態を保持する適切な措置が講じられていなかった。
 
 
 
 
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20116421分に、msn産経ニュース兵庫から下記趣旨の記事がネット配信されていた。 
 
姫路市の食品製造業「O食品協業組合」の工場で、平成21年2月、女性従業員(当時57)が荷物用エレベーターと壁に挟まれ死亡した事故で、神戸地検は3日、業務上過失致死罪などで、同社と当時の副工場長(57)、工場責任者(30)を在宅起訴し、工場長(56)については嫌疑不十分で不起訴処分にしたと発表した。

起訴状によると、副工場長はエレベーターの不具合を認識しながら定期検査などの安全対策を怠り、工場責任者は事故を予見できたにもかかわらず、利用中止の措置を取るなどの注意義務を怠ったなどとされる。
事故は21年2月25日に発生し、警察が昨年3月に当時の工場長ら3人を書類送検していた。
 
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
□本事例に関し、過去の報道内容を調べた結果を下記する。
 
2009226日付の朝日新聞(聞蔵)から、当時の状況が下記趣旨でネット配信されていた。
 
25日午後1時20分ごろ、工場で荷物運搬用のリフトと壁の間に人が挟まれていると、119番があった。救急隊員が病院に運んだが死亡が確認された。亡くなったのはパート従業員の女性(57)。
同僚男性(28)がリフトの2階搬入口が開いたままなのを見つけ、内部を覗いたところ、リフトが1階と2階の間で停止し、壁との隙間(約50cm)に挟まれた被災者がうめき声をあげていたという。
 
リフトは、工場(3階建)が完成した93年から稼働。高さ約1.8m、幅2m、奥行き1.5m。ボタンを押して昇降や扉開閉の操作をし、リフトが到着しないと扉は開かない仕組みになっている。
警察は、製品をリフトに乗せようとした被災者が、扉が開いたのにリフトが到着していないため、内部を確認しようとして誤って落ちた可能性があるとみている。
 
工場には計4台のリフトがあり、過去にも動かなくなるなどのトラブルが年に2~3回あった。昨年9月に保守点検会社に4台の点検を依頼したという。
保守点検会社は「昨年5月に4台のワイヤーを交換した際、古いリフトだと思った。工場に『補修点検したらどうですか』と提案したが断られた。昨年9月は1台を調整しただけ」と説明した。
 
厚労省によると、工場の昇降機は労安法で、積載量が1トン未満の場合、設置時に労基に報告書を提出。その後、年1回の点検が義務付けられている。ただし報告義務はない。
 
組合によると、被災者は10年以上勤めたベテランで、週5回程度、製品の選別や点検、箱詰めを担当していた。工場ではアイスクリームのコーンやモナカの皮を製造し、1、2階が製造ライン、3階が倉庫になっている。
 
新宿区の葬儀会社ビルでは、今月16日、エレベータが到着していないのに扉が開き、男性が転落死する事故が起きている。
 
(ブログ者コメント)
□上記「新宿区の葬儀社ビル事例」は、本ブログに20101212日に、「20092月、新宿のビルでエレベーターが落ちて死亡した事故は、手動扉に問題あり」というタイトルで掲載している。
当該記事に、今回再調査で見つかった昇降の仕組みや過去の点検状況などの記事を、修正1として追記しておいた。
 
 
また、2009410日付の朝日新聞(聞蔵)から、その後の動きがネット配信されていた。
 
この事故を受け、国交省は、9日、リフトを設置した昇降機製造「Sリフト」が手掛けた大阪府と兵庫県内の計28基のリフトやエレベータについて緊急点検するよう、府と県に要請した。
国交省によると、建築基準法で建築確認の申請が必要だが、無届だった。また複数のワイヤが必要だが、事故が起きたリフトのワイヤは1本しかなく、建築基準法違反の疑いがあるという。
 
 

(2011年8月27日 修正1 ;追記)

裁判の経過に関し、2011年8月24日12時35分に神戸新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

初公判が24日、神戸地裁で開かれ、2人はいずれも起訴内容をおおむね認めた。
当時の副工場長は「エレベーターが不具合を起こしているのは知っていたが、(女性が転落した)2階で故障があるとは知らなかった。しかし私に責任の一端があることは間違いない。心からおわびしたい」と傍聴席の遺族に謝罪した。
また労安法違反の罪に問われた同社も併合して審理され、理事長が「間違いございません」と起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述でエレベーターの不具合について、事故前に社員から何度も報告が上がっていた上、業者からの点検依頼もあったが、是常被告らが放置していたと指摘した。


出典URL■■■


また、国交省による点検要請の結果に関し、日経BPから下記趣旨の記事がネット配信されていた。(配信日不詳)

事故の後、国交省は「新輝リフト製のエレベーターで、建築確認の対象になるもの」の緊急点検を実施し、2009年5月20日にその結果を公表した。 【結果の概要】 点検対象台数     22台 「適」とされたもの   0台 「否」とされたもの   22台(100%) 【「否」とされた理由】 かごを支えるロープが2本以上必要なのに1本しかない。 ピット深さが1.2メートル必要なのに足りない。 メーンロープの直径が10ミリ以上必要なのに足りない。  「否」とされたエレベーター22台は、すべてが、確認申請書が提出されていない違法設備だった。その所在地は、大阪府が13台、兵庫県が9台となっている。

出典URL■■■

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2011412日 旧ブログ掲載記事)
 
201144225分に、msn産経ニュース京都から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午前8時ごろ、京都市伏見区の研磨剤販売会社「松見」の事務所兼資材置き場で、従業員の松見大良さん(23)が作業中に昇降用のリフトに首を挟まれ、間もなく死亡した。警察が事故の原因を調べている。
松見さんは平成17年度の全国高校ラグビー大会で優勝した伏見工業高校チームのメンバー。卒業後は社会人クラブチーム「時計台クラブ」で活躍していた。


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(2011年3月2日 旧ブログ掲載記事)
 
3月2日付の千葉日報紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
 
1日午前9時10分ごろ、千葉市のマンションの可動式立体駐車場で、同マンションに住む女性(60)が車を出すために中段を下げたところ、下段にいた女性(39)が腕などを挟まれて重傷を負った。

警察は、女性(60)が安全を確認しなかったとみて原因を調べている。


警察によると、立体駐車場は地上3段建てで、上中段に止めた車を出庫する際は、下の段が地下に沈む構造。

駐車場が下がったため、被災者は固定された外枠にしがみつき、降下してきた中段の底板に挟まれたとみられる。

駐車場は、建物から通りに向かって4列並んでおり、操作スイッチは建物側に、現場は最も離れた通り側にあった。
 
 
(ブログ者コメント)
 
□事前確認不足、あるいはスイッチ操作場所から現場が見通せなかった・・・そういったことが原因だったのだろうか?

□日常生活上の事故ではあるが、産業現場でも起きる可能性があると感じたので紹介する。
 





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(2011年2月21日 旧ブログ掲載記事)
 
2011年2月20日13時4分に、msn産経ニュース埼玉から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
19日午後0時40分ごろ、埼玉県松伏町のクリーニング会社「ベネック東埼玉事業所」で、洗濯物を洗浄機械に運ぶためのリフトコンベアーが落下し、コンベアーの下で作業をしていた社員(36)が全身を挟まれ重体。
警察によると、被災者は1人でコンベアーの油圧ポンプの部品を交換する作業をしていた。コンベアーは長さ2.6m、幅0.9m。作業時には約2.2mの高さで固定されていたという。
 
 
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(2011年1月9日 旧ブログ掲載記事)
 
2011年1月9日付の毎日新聞東京版、8日18時13分のmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 
8日午前9時15分ごろ、中野区のオフィスビル(地上30階)で、エレベーター保守作業中の作業員(55)が23階付近のエレベーター側面で宙づりになっているのが見つかった。
病院に運ばれたが頭蓋骨を折るなどしており、死亡が確認された。

警察によると、被災者はエレベーターレールのボルト交換用の足場を組む業者で、23階部分で足場を組んでいた。
その作業中に、停止していた隣のエレベーターが地下1階から上昇。このエレベーターとワイヤでつながった重り(鉄製、重さ約4トン)が最上階付近から下降して、被災者を直撃したとみられる。

警察によると、別の作業員が、「作業前だと思い、エレベーターを作動させた」と話しており、同署は業務上過失致死容疑で事情を聴いている。
ビルでは、同日、約15人が作業していた。
 
 

(2011年12月1日 修正1 ;追記)

2011年11月29日18時4分に、msn産経ニュースから事故原因に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。

中野区の複合施設「中野坂上サンブライトツインビル」で起きたこの事故で、作業員同士の連絡調整を怠ったとして、東京労働局は29日、労安法違反容疑で、元請けの大成建設の作業所長の男性(47)と、法人としての同社を書類送検した。

同局によると、下請けだった作業員は23階付近の昇降路内で作業。
1階にいた別の下請け作業員が上での作業は始まっていないと勘違いし、エレベーターを動かしたという。


出典URL■■■


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(2011年1月6日 旧ブログ掲載記事)
 
2011年1月5日17時3分に、msn産経ニュース埼玉版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
5日午前9時20分ごろ、さいたま市の市立栄和小学校で、給食の運搬用エレベーターの改修作業をしていたエレベーター管理会社社員(43)が、エレベーターのかごと積み下ろし口の上部との間に挟まれた。被災者は病院に運ばれたが、胸を強く打っており、約1時間後に死亡した。
警察によると、エレベーターは給食を2~4階まで昇降させるためのもので、かご部分は高さ1.4m、横0.8m、奥行き1.25m。被災者は2階の積み下ろし口からエレベーターのかごの上にあおむけに乗り出し、ワイヤのさびを取る作業をしていた。
警察では、何らかの原因でエレベーターが急に上昇し、挟まれたとみている。
 
 
 
(2011年1月16日 修正1; 追記)
 
2011年1月6日付の埼玉新聞紙面に、下記情報が掲載されていた。
 
□エレベーターを吊り上げる滑車が老朽化していたための作業だった。
 
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(2010年12月30日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年12月30日0時6分に神戸新聞から、また29日14時37分にmsn産経ニュース、同日16時11分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
29日午前10時40分ごろ、姫路市の米穀加工会社「五百城ニュートリイ」の工場2階で、荷物専用エレベーターの昇降かごと床の間に、パート従業員(54)が挟まれているのを工場長が見つけ、119番通報した。被災者は病院に運ばれたが、約4時間半後に死亡した。
警察によると、被災者は台車に乗せた荷物をエレベーターに積み込んでいたが、1階に降ろす途中に昇降かごが止まったため、停止ボタンを押し、中をのぞいたところ、かごが突然落下。かごの上部分と2階の床の間に頭を挟まれたという。
かごは縦約1・6m、横約1m、奥行き約0・9mで、これまで機械トラブルは無かったという。
台車の一部がエレベーターのかごに引っ掛かり、直した際にワイヤーのたるみが戻って、かごが下降したという話もあり、警察で原因を調べている。
この日は従業員が工場内を清掃中で、被災者は一人で作業していたという。
 
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(2010年12月2日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年12月1日夕刊として毎日新聞東京版から、また同日12時50分に読売新聞から、14時56分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
新宿区の帝都典礼ビルの荷物用エレベーターで、09年2月、かごが来ないと開かないはずの手動扉が開き、乗ろうとした男性(当時74歳)が転落して死亡した事故で、国土交通省の事故対策委員会は、1日、調査報告書を公表した。

報告書では、扉を開けようとすると施錠が解除される方向に力が加わる構造上の問題があったと指摘。部品図と異なるバネが使われていたために扉をロックする力が弱かったことなども加わって扉が開いたと結論づけた。
 
要旨は下記。
 
①施錠装置は、扉側と壁側に取り付け荒れたフックを噛みあわせて手動で開閉する構造。
かごが到着すると、かみ合っていた鉄製フックの一方が回転して外れ、もう一方が動けるようになって扉が開閉できるようになっている。施錠時は、バネの力で回転しないよう抑えている。
ところが、扉を開けようとすると、抑えている側のフックを回転させようとする力が働くことが判明した。

②さらに、バネの巻き数が本来の半分の「5」しかなく、設計上の力を出せないことが分かった。また、フックが摩耗したりオイルなどの汚れが付着していたりして摩擦力が低下していたため、外れやすい状態になっていた。
エレベーターは「三精輸送機(吹田市)」が製造し、保守作業もしていたが、部品図と異なるバネが何時、付けられたかは不明。事故直前の定期点検は08年3月で、異常なしと報告されていたが、バネの巻き数や摩耗は点検項目になかった。

③同社が製造し、同型の施錠装置がある全国のエレベーター63基に使われている計220個の施錠装置を調べた結果、78個は部品図と異なるバネが使われていた。 国交省によると、同社製以外の手動式扉のエレベーター2142台のうち22台に問題があり、対策済みでない5台は運転休止中という。
 
 


(2011年6月5日 修正1: 追記
 
他事例調査中に、この事故の当時の状況について知る機会を得た。
以下は、朝日新聞(聞蔵)からネット配信されている記事の趣旨。
 
2009年2月16日(夕刊)
16日正午すぎ、地上5階、地下1階のビルで、「1階からエレベーターに乗ろうとした男性が地下に転落した」と119番があった。男性はそばを出前にきていた店主。1階のドアから乗ろうとして地下1階に落ちたらしい。
エレベーターの昇降機は5階で止まっていた。エレベーターはドアを手動で開けるタイプで、男性は約4.4m下に落ちたという。
 
2009年2月17日(夕刊)
1階の扉のロック装置に不具合があった可能性が高いことがわかった。製造元の三精輸送機によると、エレベータは700kg積載の荷物用。各階にある扉と昇降機に付いた扉を、それぞれ手動で開けて乗り降りする。
各階の扉にはロック装置が付いており、昇降機が停止した階の扉だけが開けられる。
このエレベータは、63年に製造され、翌年から使用されていた。
同社が年1回の法定点検、月2回の定期点検を請け負っており、今月4日の点検では異状は見当らなかったという。
 
2009年2月18日(朝刊)
三精輸送機によると、1階の扉は、扉上部にある金属製のフックが壁に固定されたロック装置とかみ合って施錠されている。昇降機が各階に到着すると、昇降機の一部がロック装置に接触してフックが外れ、扉を開けることが可能になる。
警察が検証した結果、扉を閉めてもロックがかからない状態になっていた疑いがあるという。
 
2009年2月19日(朝刊)
三精輸送機は、18日、ロック装置は、1964年の納入以来、45年間、一度も部品交換してない可能性があると明らかにした。同社は、製造時、ロック装置の使用年数の基準を、電気系統設備の耐久性から10年と定めていたという。
しかし、部品を交換したという記録は見つかっていない。
10年を超えても部品を交換していない理由について、同社は、「交換の判断は、年数だけでなく、使用回数や使い方にもよる。このエレベーターは使用頻度は少なく、月2回の点検でも問題はなかった」と説明した。
 


(2012年11月27日 修正2 ;追記)

2012年11月20日12時38分に毎日新聞から、同日12時5分に読売新聞から、点検担当者らが書類送検されたという下記趣旨の記事がネット配信されていた。

警視庁は20日、ビルの安全管理を担当していた当時の同社常務(60)と、エレベーター保守点検会社の契約社員(63)を業務上過失致死容疑で書類送検した。

契約社員の送検容疑は、03年1月と07年6月、点検作業でエレベーターの扉の留め金が摩耗し、かごが到着する前に扉が開く故障に気づいたのに部品交換などをせず、そのまま放置したとしている。
元常務は、故障情報をきちんと把握しなかったほか、荷物用のエレベーターだったにもかかわらず、社員や出入り業者に使用させていたとしている。

同庁によると、契約社員は、「故障は分かっていたが、扉の留め金の調整をすれば大丈夫と思った」と供述、元常務は「荷物搬送以外で使わせてはいけないことは分かっていた」と容疑を認めている。

同庁は、2人の過失が重なって死亡事故につながったと判断した。


出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20121120k0000e040205000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121120-OYT1T00726.htm

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(2010年12月2日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年12月1日14時11分に共同通信から、また同日夕刊として東京新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
12月1日午前9時50分ごろ、横浜港の日産自動車本牧埠頭において、停泊中の自動車運搬船ベガ・リーダ(パナマ船籍、5万1496トン)内で車を載せる可動式の鋼鉄製の床が約3.5m落下し、作業していた10人が一緒に落ちたり下敷きになったりした。1人が重傷。9人が軽傷。
 
横浜水上署によると、落ちた床は縦12m、横16m、重さ約15トンで、車を揚げ降ろしするリフトに使われていた。上にいた5人と車7台がともに落ち、下にいた5人が下敷きになった。重傷の1人は鉄板の上にいた。
 
床を支える四隅のフックが外れたために落下したとみられ、同署は、リフトの制御に問題がなかったかなど、詳しい原因を調べている。
 
船は日本郵船の所有で、日産自動車を中南米に輸出する準備をしていた。
 
 
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(2010年11月25日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年11月24日20時00分にTBS Newsから、同日20時30分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
11月24日午前11時40分ごろ、埼玉県蕨市の「蕨スカイマンション」で、エレベーターのかごを8階部分に停止させ、かごを吊るすワイヤーの交換作業を行っていたところ、突然、かごが22m下の1階まで落下。かごの上に乗って作業していた人が全身を強く打ち、約2時間後に死亡した。
 
警察によると、被災者は、別の会社の人と2人で、23日から、ワイヤーとモーターの交換作業をしており、この日は午前9時ごろから、ワイヤーを交換する作業を行っていた。事故当時は一人で作業していた。
エレベーターのかごは鉄製のチェーンで支えられていたが、警察は、何らかの原因でチェーンが外れたとみて、一緒に作業していた人に話を聴くなどして、原因を調べている。
 

(ブログ者コメント)
 
記事から類推するに、かごをワイヤー交換の足場として使っていた可能性が高い。仮設足場に比べれば、下も見えず足場自体も堅固に思えるだろうが、それでも高所作業に変わりはない。基本を守り、安全帯を着用しておくべきだった。
 
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(2010年11月16日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年11月13日19時35分に、以下の趣旨の記事がmsn産経ニュースからネット配信されていた。
 
11月13日午後1時ごろ、宮崎県国冨町の太陽電池パネル製造会社「ソーラーフロンティア」国冨工場で、生産ラインの整備・保守作業中の作業員が降下してきた資材用リフトの下敷きになり病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。
警察によると、同工場は来年の稼働に向けて準備中だったという。
 
 
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(2010年10月30日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年10月29日10時52分にMSN産経ニュースから、同日11時18分に読売新聞から、以下の趣旨の記事がネット配信されていた。
 
10月29日午前4時5分ごろ、埼玉県所沢市のタカタニ所沢物流センターで、同社社員のAさんが倉庫の搬入口で倒れているのを、離れた場所で作業していた人が発見。110番通報した。
Aさんは、屋外にある固定式のリフトと搬入口の床面(ヘリの部分?;高さ1.1m)との間に首を挟まれた状態で、すでに死亡していた。
警察によると、Aさんは、当時、一人でリフトを使ってパレットを倉庫から出し入れする作業を行っていた。リフトと床面の間には約10cmの隙間があったという。警察で事故原因を調べている。
 
 
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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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