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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201810191214分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

京都市北区の京福電鉄北野線で今年7月、遮断棒の下りていない踏切にタクシーが進入し、普通電車と衝突する事故があり、京都府警は19日、京福電鉄の運輸課長(53)ら社員4人を業務上過失傷害の疑いで書類送検した。

 

当時、踏切や信号を手動で操作する訓練中で、遮断棒や警報音が作動していなかった。

 

北署によると、4人は7月17日午後1時すぎ、踏切に社員を立たせず、警報音や遮断棒が正常に作動するかの確認を怠り、衝突事故を招いて、タクシー運転手の男性(74)に6カ月の大けがを負わせた疑いがある。

いずれも「間違いない」と容疑を認めているという。

男性は腰の骨が折れ、現在も入院している。

 

同電鉄によると、指令台で踏切を手動で操作した場合、4秒以内に信号を手動で切り替えないと遮断棒が下りず警報音も鳴らないが、4人ともこの仕組みを把握していなかった。

鉄道部の担当者は、「今年中に4秒制限のある手動システムを修正したい」と説明した。

 

北署は、進入前に一時停止せず、安全確認が不十分だったとして、男性についても過失往来危険の疑いで書類送検した。

 

出典

京福電鉄課長ら書類送検 踏切遮断棒下りず、事故の疑い

https://www.asahi.com/articles/ASLBM3DN5LBMPLZB003.html 

 

 

10191319分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

府警や嵐電によると、事故当時は同市右京区の運転指令所から手動で踏切を作動させる訓練中だった。

 

警報は鳴ったものの、社内の周知不足が原因で、北野白梅町駅に設置された信号機を一定時間内に操作しなかったため、遮断機が下りなかったという。

 

出典

遮断機下りずに事故 京福課長ら書類送検 業務上過失傷害疑い

https://www.sankei.com/affairs/news/181019/afr1810190018-n1.html 

 

 

1019642分にNHK NEWS WEBからは、以下の記事がネット配信されていた。

 

京福電鉄は、この日、踏切を制御するシステムの訓練をしていましたが、警報機や遮断機が正常に作動しているか確認しておらず、現場で安全確認する社員なども配置していなかったということです。


警察は、重大な事故につながるおそれがある危険な状態だったとして、訓練の責任者だった運輸課長など4人を19日にも、業務上過失傷害の疑いで書類送検する方針です。

出典

京福電鉄の踏切事故 遮断機下りず 課長ら書類送検へ 京都

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181019/k10011677041000.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

NHKから、監視カメラの映像が放映されていた。


それによると、線路沿いの道路を走ってきたタクシーが、ほとんどスピードを緩めることなく、右折して踏切に侵入。
その直後、タクシーと同方向から走行してきた電車と衝突している。

 

 

 

 

(2021年3月9日 修正1 ;追記)

 

202138187分にNHK京都からは、運輸課長は無罪判決を受けたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

平成30年7月、京都市の京福電鉄北野線の踏切で遮断機が下りず、電車とタクシーが衝突し、タクシーの70代の運転手が大けがをしました。


当時、京福電鉄は踏切を制御するシステムの訓練を行っていて、責任者だった56歳の運輸課長が安全管理を怠ったとして業務上過失傷害の罪で在宅起訴され、罰金50万円を求刑されていました。


8日の判決で、京都地方裁判所の入子裁判長は、「システムを手動で操作する場合、手順によっては遮断機が降下しない仕組みが組み込まれていたことは事故が起きるまで会社内で知られておらず、事故を予見することはできなかった。被告に注意義務を怠った過失があるとは認められない」として運輸課長に無罪を言い渡しました。


判決について京福電鉄は「引き続き、全社を挙げて安全運行に取り組んで参ります」というコメントを出しました。


一方、京都地方検察庁の北次席検事は「判決内容を精査し、適切に対応したい」とコメントしています。

 



 

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20210308/2010009678.html

 

 

382035分に毎日新聞からは、システム開発会社は4秒以内切り替えの仕組みを嵐電に説明していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

判決などによると嵐電は、システムに不具合が生じた場合に備え、踏切の遮断機などを手動で遠隔操作する装置を導入。

 

この装置を使って訓練を実施している際に事故が起きた。

 

入子裁判長は判決で、装置は踏切の警報機を作動させて4秒以内に電車用の信号機を切り替えないと遮断機が下りない仕組みだが、実際に信号機が操作されたのは約6秒後だったと指摘。

 

ただ、装置開発会社は嵐電にこの仕組みを説明しておらず、運輸課長の注意義務違反は問えないと判断した。

 

https://mainichi.jp/articles/20210308/k00/00m/040/225000c 

 

 

 

 






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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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