2018年10月19日18時2分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州電力は19日、14日に実施した太陽光発電を一時停止する「出力制御」で起きたトラブルについて、制御システムのプログラムの不具合が原因だったと明らかにした。
不具合により、停止する必要がなかった太陽光発電事業者を30分間止めてしまった。
不具合は修正済みで、九電は20日も出力制御を実施する予定で、21日は実施の可能性があるとしている。
九電は2017年9月に、出力制御のためのシステムを導入した。
システムは東芝製で、当日の電力需給を見ながら制御対象数を調整していたが、14日の出力制御の際にトラブルが発生した。
発電事業者の一部に制御を解除する指令を送信したはずが、プログラムの不具合が原因で、実際は届いていなかった。
九電担当者らが手作業で送り直したものの、30分間にわたって、計約17万5000KW分を余分に止めてしまった。
複数回の事前テストでは、確認不足もあり、不具合が発見できなかった。
今後のシステム運用では、当面、監視体制を強化するという。
九電は13日に、離島以外では国内で初めて、出力制御した。
九州では太陽光発電が急増しており、電気が余って供給が不安定になり、大規模停電につながるのを防ぐために踏み切った。
出典
『九電の出力制御トラブル、システム不具合原因』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3669755019102018EA6000/
10月21日21時42分にNHK福岡からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州では、原発の再稼働に加え、日照条件がよいことなどから太陽光発電の導入が増えていて、九州電力は電力の過剰な供給を抑え、大規模な停電を防ぐため、先の土、日に続き、20日と21日も太陽光発電を一時的に停止させる「出力制御」を実施した。
しかし、九州電力によると、21日午前、発電を停止する必要がない福岡と鹿児島の11の太陽光発電所に対し、誤って、出力制御を行うよう連絡していたことが分かった。
九州電力は、出力制御を行う場合、前日までに対象とする太陽光発電所に、メールや自動音声の電話で連絡するシステムを使っているが、このシステムに不具合が発生したということで、すぐに、事業者に直接電話をかけて訂正したため、実際には太陽光発電を制御することはなかったと説明している。
九州電力は、10月14日にもシステムの不具合で、必要ないのに3000を超える太陽光発電所を30分にわたって停止させるトラブルを起こしている。
九州電力は、「トラブルが続き、大変申し訳ありません。原因を早急に調べ、再発防止にあたります」と話している。
出典
『九電が太陽光出力制御で誤連絡』
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20181021/0002602.html
10月21日23時47分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
九州電力は21日、太陽光発電の一部事業者に発電の一時停止を指示する再生可能エネルギーの出力制御を、前の週末と20日に続き、実施した。
制御対象は最大93万KWで、過去の実施日の中で最も大きい規模となった。
一方で、発電を停止する必要のない福岡、鹿児島両県の11設備に、一時制御の指示を出すシステム障害も発生。
九電によると、すぐに訂正の連絡をしたため、実際に制御した事業者はなかった。
制御を指示したのは午前9時~午後4時で、対象は出力10KW以上の事業者。
21日は過去の実施日よりも気温が上がらず、冷房使用が少なくなったとみられ、需要が一段と低下した。
(共同)
出典
『九州電力 最大規模の太陽光出力制御 2週続けて土日実施』
https://mainichi.jp/articles/20181022/k00/00m/020/030000c
(ブログ者コメント)
13日に実施した初の出力制御は、本ブログでも紹介スミ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。