2020年7月18日付で毎日新聞徳島版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
徳島市は16日、市立勝占認定こども園で、園児用プールの消毒に台所用漂白剤を誤って使用したと発表した。
少量で、プールへ入った園児15人に異状は見られないという。
園が保護者に説明し、謝罪した。
市子ども施設課によると、女性保育教諭が16日午前9時45分ごろ、プールの水を消毒する際、消毒液が見当たらず、新型コロナウイルス対策としてトイレに置いてあった台所用漂白剤約20ミリリットルをプールの水約1700リットルに入れた。
5歳児15人が約15分間プールで遊び、次の園児が入る前に、保育教諭が再び漂白剤を入れようとしたのを、同僚が気づいて発覚した。
市がメーカーに問い合わせると、「使用量から考え、洗浄すれば問題はないとみられる」との回答だった。
誤って使った保育教諭は、「消毒液として代用できると勘違いしていた」と説明しているという。
市子ども施設課は、「プール用薬品の取り扱いについて、再度全職員に周知し、使用時の確認を複数人で実施するなど再発防止に努めたい」としている。
https://mainichi.jp/articles/20200718/ddl/k36/040/388000c
7月16日20時30分にNHK徳島からは、成分が同じだと勘違いしたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前、徳島市内の認定こども園で、40代の女性職員が子供用のプールの塩素濃度を調整するため、誤って台所用の塩素系漂白剤を入れました。
園児15人がプール遊びをしたあとに誤りに気付いて直ちにシャワーなどで洗い流し、今のところ園児に健康被害はないということです。
使用した漂白剤はキャップ5分の4程度で、市がメーカーに問い合わせたところ、よく洗えば人体に影響が出る量ではないという回答がありました。
市によりますと、女性職員は本来使用するはずの消毒液が見つからず、成分が同じだと勘違いして漂白剤を入れてしまったということです。
市は、プール用の薬品の取り扱いについて改めて職員全員に周知するほか、使用する際は複数の職員で確認することにしています。
徳島市子ども施設課は、「子どもの安心・安全の保育の場であるはずが、こうした間違いが起きて申し訳ない。再発防止に努めていく」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20200716/8020008224.html
(ブログ者コメント)
使おうとして見つからなかったプールの消毒液は、おそらくは次亜塩素酸ナトリウム。
台所用漂白剤については報道されていないが、ブログ者でも知っているのはキッチンハイター。
仮にそうだったとして、その成分を花王のHPで調べてみると、以下のように表示されている。
これは他社製品でも似たり寄ったりではなかろうか。
次亜塩素酸ナトリウム(塩素系)、界面活性剤(アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム)、水酸化ナトリウム(アルカリ剤)
主成分はプール消毒剤と同じ。
濃度管理さえしておけば問題ない・・・そう考えても不思議ではない。
となると、副成分として含まれている水酸化ナトリウムが人体に悪影響を及ぼす恐れがあるので、代用品として使ってはいけなかった、ということなのだろうか?
その辺、メディア各社には、もう少し突っ込んで取材してほしかった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。