2016年12月16日18時49分にNHK和歌山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鏡などに反射した太陽の光が1点に集中することで発生する「収れん火災」が、先月に続き、15日にも和歌山市内で起きていた可能性が高いことが分かり、消防では、改めて注意を呼びかけている。
収れん火災は、太陽の光が反射したり屈折したりして1点に集中することで起きるもので、和歌山市内では、先月29日、カーテンの隙間から入った光が鏡に反射して座布団の一部が焼けた。
こうしたなか、15日午後、外出先から市内の自宅に帰った女性が革製のバッグが焦げているのを見つけて通報し、消防が詳しく調べたところ、凹面鏡の光が集中していた可能性の高いことが分かった。
収れん火災は、水の入った透明な花瓶やペットボトルなどでも引き起こされるということで、消防では、特に冬の時期には太陽の位置が低く、部屋の奥まで光が差し込みやすいとして、注意を呼びかけている。
そして、鏡などは、日の当たらない場所に置き、外出の際にはカーテンをしっかり閉めるなど、十分に気をつけてほしいとしている。
出典
『「収れん火災」 また発生か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2045333751.html?t=1481920280569
12月20日9時44分に産経新聞westからも、同趣旨の記事などがネット配信されていた。
室内に置かれた鏡などが太陽光を集めて発火する収斂火災が、和歌山市内で11、12月と、2カ月続いて発生している。
年末火災特別警戒(15~31日)に合わせ、和歌山市消防局では、「太陽の位置が低い冬は、部屋に光が差し込みやすいため、特に注意してほしい」と呼びかけている。
「何かが燃えているような跡がある」
今月15日、和歌山市内の自宅に帰宅した女性は、バッグが焦げついたにおいに気づき、バッグを購入した店舗へ電話。店員に勧められ、119番した。
同市消防局によると、原因は、女性の部屋の凹面鏡(直径15cm)だった。
差し込んできた太陽光が鏡に集められて屈折、反射し、革製のバッグへ照射。
温度が高くなり、バッグが焦げ付いていたという。
鏡やレンズなどが太陽光を集約し、屈折、反射させ、対象物に照射し、発火温度まで高まることで起きる収斂火災。
11月末にも同市内の民家で、カーテンのすき間から凹面鏡に集まった太陽光が座布団を照射し、焼損する火災も起きた。
日差しの弱い冬は、収斂火災が起きにくそうに思えるが、同市消防局の担当者は、「冬こそ特に注意が必要」と強調する。
冬場は太陽の位置が低く、部屋の奥まで太陽光が差し込みやすいことから、特に注意が必要になるという。
収斂火災は、今年、同市内では11年ぶりに発生し、全国では、昨年、計23件発生。
また、平成13年に神奈川県川崎市でステンレス製のボールが、19年には福岡市でペットボトルが原因で収斂火災が発生。
鏡だけでなく、花瓶なども含め、レンズの役割となるものすべてが原因となる可能性がある。
同市消防局では、「レンズとなる可能性のある物を直接日光の当たる場所に置かず、外出時にはきちんとカーテンを閉めたり、鏡を伏せたりするなどの予防をしてほしい」としている。
出典
『室内鏡などに太陽光が反射して起こる収斂火災 和歌山市消防局が注意呼びかけ』
http://www.sankei.com/west/news/161220/wst1612200027-n1.html
平成28年12月16日付で和歌山市HPにも、同趣旨の記事が掲載されていた。
平成28年11月、和歌山市内の民家において、太陽光が凹面鏡に反射、座布団に収束し火災になったことをお知らせしていましたが、12月に入り、さらに1件、鏡の太陽光反射による「収れん火災」が発生しました。
居室内の床に置いていた丸型の凹面鏡(直径約15cm)に窓から差し込む太陽光があたり、鏡から55cm離れた場所の床に置かれていた革製のハンドバッグを焦がしたものです。
幸い、家人が帰宅直後に焦げ臭いにおいで気づいたので、大事には至りませんでした。
出典
『鏡による火災が連続発生』
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/syoubou/bousai_yobou/1007724/1014144.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。