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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201910132356分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京消防庁は13日、福島県いわき市平で、台風19号の救助活動に当たっていた消防ヘリ「はくちょう」の救助隊員が77歳の女性を誤って落下させる事故が起きたと発表した。

 

女性は心肺停止状態で同市内の医療機関に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。

 

同庁によると、13日午前10時ごろ、女性の夫からの要請で浸水地域に到着したヘリから2人の救助隊員が地上に降下。

 

孤立住宅の玄関先で待っていた女性にハーネスを付け、隊員1人が抱きかかえた状態で引き上げられたが、ヘリに女性を収容する際、誤って高度約40メートルから落下させたという。

 

引き上げ時、ハーネスの取り付け具がフックにかけられていなかったといい、地上で付け損ねたまま引き上げたとみられる。

 

通常は救助者を地面に座らせて作業するが、今回は50センチほど浸水していたため、隊員が抱きかかえた状態で作業したことからミスが生じた可能性があるという。

 

同庁の清水次長は13日夕、記者会見を開き「救助中の手順を誤った。大変申し訳ない。再発防止と信頼回復に全力を尽くす」と謝罪した。

 

https://mainichi.jp/articles/20191013/k00/00m/040/111000c

 

 

10131825分にFNN PRIMEからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

福島・いわき市で、台風19号の救助活動中に、東京消防庁のヘリコプターから救助されていた女性(77)が、およそ40メートル下に転落し、心肺停止の状態。

 

13日午前10時すぎ、いわき市平地区で、FNNのカメラが捉えた東京消防庁による救助活動の様子。

 

救助隊員が、高齢の女性を抱えてつり上げられているが、ヘリの中に収容する直前に、女性だけ落下した。

女性は、40メートルの高さから地上に落ち、心肺停止の状態。

 

通常、救助者にはつり上げるためのホイストと呼ばれる装置と金具で固定されることになっているが、今回、この金具が取り付けられておらず、東京消防庁は「救助活動の手順を誤った」としている。

 

https://www.fnn.jp/posts/00425551CX/201910131825_CX_CX

 

 

10132012分に朝日新聞からは、本来は2人で分担する作業を足場が悪いため1人で実施したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京消防庁によると、13日午前10時ごろ、いわき市平地区で、浸水が約50センチある自宅の玄関先で夫とともに孤立していた女性(77)をヘリに収容しようとしたが、女性を支えるハーネス(安全ベルト)のフックをヘリのワイヤに付け忘れたまま隊員が抱えて引き上げ、ヘリの中にいた別の隊員に引き渡す際に落下させてしまったという。

 

女性は水面に転落し、全身を強く打ったとみられるという。

 

救助は、本来は2人でハーネスの取り付け役と確認役とを分担する。

                                                               

今回は浸水で足場が悪く、隊員1人で女性を引き上げるなどしたため、確認を怠った可能性があるという。

 

同庁は会見で女性の家族に謝罪し、「再発防止に全力を尽くす」として経緯を説明した。

 

https://www.asahi.com/articles/ASMBF5G6KMBFUTIL04Z.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

以下は、FNN PRIME映像の2コマ。

ナレーションから考えると、上側のコマのシーンの後、事故が起きたのかもしれない。

 



 

 

 

(2019年12月11日 修正1 ;追記)

 

201912101946分にNHK福島から、隊員2人が書類送検されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

ことし10月13日、いわき市では台風19号による豪雨で浸水被害が相次ぎ、平地区ではヘリコプターで救助されていた77歳の女性が、高さおよそ40メートルから落下して死亡しました。


救助活動を行っていたのは、東京消防庁の「エアハイパーレスキュー」と呼ばれる部隊の隊員で、東京消防庁によりますと、30代の消防隊員2人がつり上げる際に、女性の体を支える救助装置のフックを付け忘れ、取り付ける際の手順も守られていなかったということです。


警察は、こうしたミスが事故につながったとして、隊員2人を10日、業務上過失致死の疑いで書類送検しました。


亡くなった女性の関係者によりますと、女性の夫は告別式で、「懸命な救助活動を行ってくれたことには感謝している。隊員の厳しい処罰は望んでいない」と話していたということです。


東京消防庁は、隊員が書類送検されたことを受けて、「消防活動において一般の方を死亡させる事故を起こしたことについて、あらためて深くおわび申し上げるとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りします」とコメントしています。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20191210/6050008263.html

 

 

 

(2020年3月29日 修正2 ;追記)

 

2020327191分にNHK福島から、隊員2人は不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

福島地方検察庁いわき支部は26日づけで2人を不起訴処分にしました。


検察は不起訴の理由について明らかにしていませんが、「ご遺族の気持ちや事故後の対応などを総合的に判断した」とコメントしています。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20200327/6050009520.html

 

 

 

2020年9月26日 修正3 ;追記)

 

20209251218分に朝日新聞からは、女性を抱えた隊員が吊り上げ途中にフック忘れに気付いたが両手が塞がっていて連絡できなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京消防庁は25日、原因の調査結果と再発防止策をまとめ、発表した。

 

同庁によると、事故の原因は、女性を支える安全ベルトのフックをヘリのワイヤにつけ忘れたことだった。

 

地上に2人の隊員が降りて装着と安全確認を分担する決まりだが、約7080センチの浸水があり、1人が女性を両手で抱えていたことや周囲の警戒に気を取られたことなどから、分担がうまくできなかったという。

 

その上、女性を抱えた隊員は上空でフックのつけ忘れに気付いたが、両手をふさがれ、地上や機上の隊員らに伝えられなかったという。

 

同庁ではこれまで、ヘリによる浸水現場からの救助は想定しておらず、訓練も実施していなかった。

 

両手をふさがれた状態でも意思疎通ができる、ハンズフリー式の無線も配備されていなかったという。

 

同庁は再発防止策として、

▽訓練内容の見直し

▽フック装着の確認の徹底

▽機上の隊員による地上の隊員への声かけ

などを挙げた。

ハンズフリー式の無線の導入も目指すという。

 

https://www.asahi.com/articles/ASN9T3VTQN9TUTIL00G.html

 

 

9251727分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京消防庁が設置した有識者らの委員会が25日、調査報告書を公表した。

 

フックの掛け忘れが原因で、背景にヘリを使った訓練時間の不足があると指摘。

 

ダブルチェックの徹底や地上との連携強化などの再発防止策を盛り込んだ。

 

報告書によると、昨年10月13日、浸水で孤立状態の女性を救助するためヘリで急行。

男性消防士長2人がヘリから下ろしたワイヤでつり上げ作業に当たったが、安全確認担当の1人が担架にフックを掛け忘れた。

 

女性を抱きかかえていたもう1人が上空で気付いたが、他の隊員に伝えられずに力尽き、女性は高さ約40メートルから落下。

 

指揮したヘリの部隊長もミスに気付けなかった。

 

https://www.sankei.com/affairs/news/200925/afr2009250021-n1.html

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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