10月18日10時45分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大手食用油メーカーの「Jーオイルミルズ」は、台風19号による高潮の影響で、静岡市の工場から農薬として使われるリン化アルミニウムが入ったアルミボトル3本が流出したと発表しました。
農薬として使われるリン化アルミニウムが流出したのは、静岡市清水区にあるJーオイルミルズの静岡工場です。
会社によりますと、この工場では台風19号による高潮の影響で浸水する被害があり、台風が通過した10月14日に、農薬を保管していた保管庫の扉が壊れ、粒状の農薬1キログラムが入ったアルミ製のボトル4本がなくなっているのを職員が見つけたということです。
このうち1本は工場の敷地内で見つかっていて、残る3本を引き続き探しているということです。
リン化アルミニウムは、毒物に指定されていて、穀物を保管する際に病害虫の発生を防ぐためガス状にして使います。
会社によりますと、農薬が入ったボトルは頑丈で、開けるには専用の道具が必要なため、中身が漏れ出す可能性は低いとしていますが、農薬を直接口に入れたり、空気中の水分と反応して発生したガスを大量に吸い込むと、死亡する危険性もあるということです。
このため、ボトルを見つけた場合は、絶対に手を触れずに、最寄りの警察か、会社に連絡するよう呼びかけています。
「Jーオイルミルズ」は「大変なご心配とご迷惑をお掛けし、深くお詫び申し上げます」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20191018/3030004560.html
10月17日付で該社からも下記趣旨の記事がボトルの写真付きでネット配信されていた。
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【遺失物の内容】
指定特定毒物リン化アルミニウム材(製品名フミトキシン) 1 ㎏入り(アルミボトル)3 本
静岡工場のサイロ内での穀物の燻蒸の際に病害虫の発生を防ぐ防虫剤として従前から使用している農薬です。
日本国内で農薬登録されているほか世界中で広く使用されています。
なお、開封には専用の用具が必要です。
通常の状態では開封できない仕組みです。
【遺失の経緯について】
当社ではサイロ脇の保管庫で施錠の上収納しておりました。
台風 19 号接近に伴い、保管庫の補強と、土嚢を配して対策をしておりましたが、台風通過後の 14 日に確認したところ、高潮により土嚢とともに 扉が流出し、保管していた 6 本のうち 4 本が不明となりました。(後に敷地内で 1 本を発見)
直ちに場内、近隣を探索するとともに、警察、消防、保健所、海上保安庁、植物検疫局、市環境局に報告し、現場検証と指導をいただきました。
また、購入先にも協力をいただき取扱い等についての協議をいたしました。
現在も継続して探索しております。
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https://www.j-oil.com/notices_20191017.pdf
(ブログ者コメント)
どのような保管庫だったのだろうかと気になり、写真がないか調べてみたが、見つからなかった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。