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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20191014日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

台風19号の被害が拡大した12日、東京都台東区が、路上生活者など区内の住所を提示できない人を避難所で受け入れていなかったことが、同区などへの取材で明らかになった。

 

台東区によると、台風19号の接近に伴って11日午後5時半以降、区内4カ所に避難所を開設。

12日に区立忍岡小の避難所を訪れた2人に対し、「住所がない」という理由で受け入れを拒否した。

 

受け入れを断られた北海道出身の男性(64)は脳梗塞(こうそく)を患い、会話が不自由な状態だ。

約1カ月前に上京し、路上生活を続けていたという。

 

屋内に避難できなかったため、12日夜はJR上野駅周辺の建物の陰で傘を差して風雨をしのいだ。

取材に「避難所に受け入れてくれたら助かったのにという思いはある」と語った。

 

区災害対策課によると、避難者には住所や氏名を記入してもらう。

同課は「区民が今後来るかもしれない状況だったため、区民を優先した」と説明した。

 

この対応について、貧困者の支援団体などからは「路上生活者の締め出しだ」という批判が上がっている。


一般社団法人「あじいる」代表の今川さんによると12日、複数の路上生活者から「避難所に行ったが断られた」という訴えを聞いたという。

 

帰宅困難者向けには区や東京都が浅草文化観光センターと東京文化会館を緊急滞在施設として開放。


しかし区広報課によると、そもそも住所不定者を避難者として認識していなかったという。

受け入れを断った2人にこの2施設を案内することもしなかった。

 

同課の田畑課長補佐は「結果として支援から漏れてしまったのは事実で、今回の対応に多くの批判もいただいている。住所のない人の命をどう守るか。他の自治体などを参考に支援のあり方を検討していきたい」と話した。

 

https://mainichi.jp/articles/20191014/ddm/041/040/121000c

 

 

10131527分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

台風19号が接近、上陸した12日、東京都台東区が、自主避難所を訪れたホームレスの男性2人を受け入れなかったことが、区や関係者への取材でわかった。

 

区側は、避難所は区民を対象としたもので、2人が住所不定であることを理由に受け入れを断ったという。

 

区は「住所不定者をどうするかとの観点が抜けていた」と説明し、「反省点とし、今後、住所不定者をどう援助できるかを検討する」としている。

 

区などによると、ホームレスの男性(64)が12日午前9時ごろ、自主避難所となっていた区立忍岡小学校を訪れた。

自主避難所は区民が対象で、受付の際に氏名や住所を記入してもらっていた。

 

区によると、区職員が記入を促したところ、男性に「住所がない」と言われたので「区民対象ですので入れません」と断ったという。

 

男性は取材に対し、「『北海道に住所がある』と説明したところ、『都民のための避難所です』と断られた」と話している。

 

男性は建物の軒下でビニール傘を広げて一晩を過ごしたといい、「風が強く雨も降っていて受け入れてもらいたかった」と取材に答えた。

 

別の男性も午後に同じ避難所を訪れたが、同様に受け入れを断られたという。

 

こうした対応を受け、野宿者支援団体の一般社団法人「あじいる」の今川代表らが避難所を訪れるなどして「多くのホームレスがいるので避難場所を用意して欲しい」と訴えた。


だが、区によると、区災害対策本部員である区危機管理室長の判断で準備できないと断ったという。

 

今川代表は「いつ誰がホームレスになるかわからないのに、人命にかかわるときでも差別するのかと目の前が真っ暗になった」と話している。

 

今回の台風で別の区の避難所では住所不定者を受け入れていた。

渋谷区防災課の行廣課長は「避難所は原則区民向けだが、今回は大型の台風で人命にかかわるとして受け入れた」とした。

 

災害救助法について詳しい津久井進弁護士は、「内閣府は災害救助法に基づき、被災者の現在地での自治体が救助を行う『現在地救助の原則』を基本としている。今回の行為は原則に反する行動で、人権侵害でもある。論外だ」と話している。

 

https://digital.asahi.com/articles/ASMBF3RVWMBFUTIL01K.html?_requesturl=articles%2FASMBF3RVWMBFUTIL01K.html&rm=497 

 

 

1015199分に朝日新聞からは、区長が陳謝したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京都台東区が台風19号で自主避難所を訪れたホームレスの男性の受け入れを断った問題で、同区の服部征夫区長は15日、「対応が不十分であり、避難ができなかった方がおられたことにつきましては、大変申し訳ありませんでした」とのコメントを出した。

 

今後、災害時にすべての人たちを援助する方策を検討していくという。

 

区や男性によると、ホームレスの男性(64)が12日午前、自主避難所となっていた区立忍岡小学校を訪れたが、区職員は「区民のための施設です」と断った。

 

受付時に氏名や住所を記入してもらうことになっており、区側は、男性に「北海道に住民登録がある」と言われ、断ったという。

 

男性は結局、建物の軒下でビニール傘の陰で一晩を過ごした。

男性は「風が強く雨も降っていて受け入れてもらいたかった」と話した。

 

この避難所にはほかにもホームレスの男性2人が訪れたが、区は「住所がない」と言われたので同様に断ったという。

 

区によると、12日午後に支援団体がホームレスの受け入れを求めたが、「受け入れられない」と断った。

 

区は「住所不定者をどうするかとの観点が抜けていた」と説明している。

区は15日に課長級の検討組織を立ち上げ、今後の災害時の受け入れ態勢を検討する。

 

https://www.asahi.com/articles/ASMBH6224MBHUTIL05B.html

 

 

10151118分に毎日新聞からは、この問題に関する首相の答弁が下記趣旨でネット配信されていた。

 

安倍晋三首相は15日午前の参院予算委員会で、台風19号に関連し、東京都台東区が路上生活者など区内の住所を提示できない人の避難所受け入れを拒否していたことについて「各避難所においては避難した人全ての被災者を適切に受け入れることが望ましいと考える。関係自治体に事実関係を確認し、適切に対応していく」と述べた。

 

武田良太防災担当相は「尊い人命を守るためには全力を尽くしていかなければならない」と述べた。

 

いずれも国民民主党の森裕子氏への答弁。

 

https://mainichi.jp/articles/20191015/k00/00m/040/055000c

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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