







(ブログ者コメント)
当時の高圧ガスボンベの耐圧検査は3年毎につき、1967年の再検査刻印が打たれていなければ、おおよその不法投棄時期が推定できるかもしれない。
耐圧検査の時期については、以下の㈱サイサンHPの解説図付き説明文が分かりやすかった。
高圧ガス容器は定期的な耐圧検査(=容器再検査)をすることが義務づけられております。
耐圧検査はその容器が所定の圧力に耐えられるものかどうかを確認するためのものです。
耐圧検査期限が切れている容器への高圧ガスの充填は禁止されています。
(使用は禁止されていません)
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耐圧検査期限がいつまで有効かはその容器が製造された年によって異なります。
もしその容器が1989年3月以前に製造された容器の場合、耐圧検査期限は3年間ということになります。
一方、1989年4月以降に製造された容器は5年間になります。
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https://daitoh-mg.jp/2011/06/post-30.html
以下は今回の情報。
2025年5月28日5時0分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前9時30分頃、東京都江戸川区東葛西の住宅建設工事現場で、掘削作業中に爆発が起き、作業員や近隣の住民ら20~70歳代の男女計10人が軽傷を負った。
爆風で半径約100メートルの住宅やコンビニ店など、周囲の約40棟に窓ガラスが割れるなどの被害が出た。
警視庁葛西署は、掘削作業で地中に埋まっていたガスボンベが損傷し、漏れたガスに火花が引火したとみて詳しい状況を調べている。
同署によると、現場では当時、ドリル付きの重機で基礎のくい打ちに備えて穴を掘る作業が行われていた。
操縦士が50~60センチほど掘削したところで白煙が上がり、作業員らが退避した後、爆発が起きた。
重機は全焼した。
操縦士ら作業員4人と近隣住民ら6人は、煙や爆風の影響で、のどや耳の痛みを訴えているという。
現場は東京メトロ東西線葛西駅から北東に約300メートルの住宅街。
捜査関係者によると、ボンベ付近からは金属の溶接に使われる可燃性の高い「アセチレンガス」が検出された。
現場に隣接するアパートに住む会社員の須藤さん(69)によると、「ガスだ。最悪だ」という作業員の叫び声が聞こえた後、爆発音とともに割れた窓ガラスの破片が室内に飛び散ったという。
「最初は何が起きたかわからなかった。しばらくはホテルで生活するしかない」と話した。
自宅兼店舗の窓ガラスが割れた洗剤販売店経営の木内さん(68)は、「空気が揺れるほどの爆発だった。保育園児の散歩道も近く、死者が出なかったのは奇跡だ」と振り返った。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250528-OYT1T50029/
5月28日1時22分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、アセチレンボンベが原因だった、2024年度に回収された放置ボンベの中ではアセチレンボンベが最多(246本)だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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爆発の原因とみられるのは地中にあったガスボンベ。
ここから漏れ出たガスに引火した可能性があります。
関係者によると、充填されていたのはアセチレンガスだということです。
アセチレンガスは、建設現場や工場でよく使われる可燃性の高いガスです。
酸素と合わされば3300度という高温の炎になり、金属の切断や溶接などに用いられます。
そのぶん危険性も高く、ボンベに強い圧力が加わったりするだけで爆発することもあるといいます。
■『アセチレンガス』の威力は
事故につながったことも少なくありません。
中国・天津の倉庫では2015年、化学薬品が水と反応を起こしてアセチレンガスが発生し、大爆発が起きました。
爆風は半径3キロに及び、165人の死者と800人近い負傷者を出す大惨事となりました。
爆発事故は日本でもたびたび起きています。
山口県の工業用ガスの製造工場では2015年、機械に空気が混入したことで、アセチレンが爆発。
工場はほぼ全焼しました。
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2024年度、全国で放置され回収されたガスボンベをみると、アセチレンが246本で最も多くなっています。
そのうちの29本は解体・建設現場で見つかっていて、所有者も分かっていないということです。
警視庁は28日以降、ガスボンベを回収し、地中にあった理由などを調べる方針だということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a43f8ca9a7835b9bfa32c15e1cf95b139e3303a1
5月28日19時57分に毎日新聞からは、現場は約40年前から駐車場だった、51本の杭を打つ10本目で事故が起きた、ボンベには直径約6cmの穴が開いていた、半径120mの少なくとも38棟に被害が出たなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場は約40年前から舗装された駐車場だったことが捜査関係者への取材で判明した。
現場の地中で見つかったガスボンベは全体的にさびており、警視庁は長年埋まっていたとみて経緯を調べる。
警視庁は28日、業務上過失致傷容疑などで現場検証を実施し、深さ約60センチの地中からボンベ(全長約103センチ、直径約26センチ)1本を回収した。
警視庁によると、ボンベの規格や成分の簡易鑑定の結果から、漏れたのは可燃性の「アセチレンガス」と特定した。
事故は、基礎工事で深さ9メートルまで51本のくいを打つ作業の10本目で発生。
ボンベの中央付近に直径約6センチの穴があり、くい打ち作業で使うドリルで開けられたとみられる。
爆風の影響で半径約120メートルの、少なくとも38棟の窓ガラスが割れたり、壁面や室外機などが破損したりする被害が出た。
https://mainichi.jp/articles/20250528/k00/00m/040/280000c
5月28日20時54分にYAHOOニュース(日テレNEWS)からは、現場は駐車場になる前は建築会社の寮で、その前は資材置き場だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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長年住んでいる人によると、ここにはかつて、建築会社の寮や資材置き場があったそうです。
60年以上在住 :
「バラックみたいなのが建っていた。荷物置き場」
「ガスボンベは知らないけどタイヤとか捨ててあった」
「(この辺りは)建築の小さい会社が山ほどあったから」
約60年在住 :
「(建築会社の)寮があって、その前は資材置き場」「
(Q.ボンベもあった?)
「いろんなのが置いてあった。置き場が汚い時は、俺が小学校のころ。」
(Q.今おいくつ?)
「64。」
(Q.50年くらい前?)
「だからすごく前」
地図で振り返ってみます。
45年ほど前の1980年前後、爆発現場は空き地でした。
それから数年後(1984年~1986年)、周囲に建物がたちならびますが、爆発現場は空き地のまま。
資材置き場となっていたのは、この頃でしょうか。
さらに数年後(1987年~1990年)。
白い屋根の建物が、爆発現場に建っているようにも見えます。
それからおよそ20年後(2009年)。
建物のようなものがなくなり、今度は駐車場に。
近所の人によると、これ以降、建物は建っていないといいます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc23b99b7e4456c93240b36bff934a1d36cfe2a5
5月29日12時10分にNHK NEWS WEBからは、ボンベには1964年に出荷前検査した刻印が打たれていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日の現場検証で回収したボンベを詳しく調べたところ、61年前の1964年11月に出荷前の検査に合格したことを示す刻印がされていたことが捜査関係者への取材で新たにわかりました。
現場は少なくとも40年前から駐車場として使われていた場所で、警視庁は駐車場ができる以前、土地が舗装されるよりも前にボンベが埋められたとみています。
28日の現場検証では地中からジュースのビンなども見つかったということで、警視庁は爆発の原因の特定を進めるとともに、ボンベが埋められた経緯について引き続き調べています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250529/k10014819681000.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。