







2013年7月24日0時10分と12時6分に北海道新聞から、7月24日6時47分にNHK札幌から、7月24日22時14分に毎日新聞から、また7月25日付の朝日新聞北海道版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後2時5分ごろ、釧路市新野、化粧品製造などのB社本社工場内で爆発を伴う火災があり、鉄筋コンクリート平屋の事務所兼工場の内部約750m2を全焼した。
焼け跡から同社のパート従業員の女性Tさん(35)と、男性の遺体が発見された。同社によると、工場長のKさん(46)と連絡が取れず、警察が身元の確認を急いでいる。
警察などによると、出火当時、工場には社員7人がおり、5人は窓から逃げるなどして無事だった。
工場内部は爆発の衝撃で天井が落ち、窓ガラスが割れたり、壁が吹き飛んだりしたという。
消防車両12台が出動し、約1時間半後に鎮火した。
同社によると、工場ではサケの鼻軟骨から成分を抽出し、化粧品や健康食品の原料となる「プロテオグリカン」を製造している。
2人の遺体は、「プロテオグリカン」を製粉する部屋付近で見つかった。
Kさんは出火時、引火性の高い化学物質「アセトン」を使い、「プロテオグリカン」を抽出する作業に従事していたらしい。
普段は、作業全般を担当するKさんと、危険物取扱い資格のある別の男性社員がこの作業をしているというが、23日は男性社員が休暇で、Kさんは古くなったアセトンを蒸留して再利用するための準備をし、Tさんが隣の部屋で製粉作業をする予定だった。
Kさんは、アセトンを使う部屋と製粉室を行き来していたらしい。
工場内にはアセトンが100ℓ以上あり、アセトンが保管されていた部屋の損傷が激しいという。
同社は社長を含め9人の体制。
この日は7人で作業にあたり、逃げた5人は「ドーン」という音を聞いて、天井などが崩れ落ちる中、財布や携帯電話など何も持たずに工場内から飛び出した。
難を逃れた男性従業員(34)は「いきなり車両が突っ込んできたような音がして、壁がぶっ飛んできた。とにかく必死に逃げた」。
崩れ落ちた天井で玄関から出られず、窓をこじ開けて避難したという女性従業員(59)は「あっという間に黄色い煙が充満し、割れたガラスが散らばっていて歩けなかった」と、地面にへたり込んだ。
同社の社長は報道陣に「火種になるようなものはなかった」と語った。
出典URL
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/481274.html
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/481423.html
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130724/3243451.html
http://mainichi.jp/select/news/20130725k0000m040075000c.html
(2013年8月12日 修正1 ;追記)
2013年7月25日付の北海道新聞紙面に、事故当時の詳しい状況などが下記趣旨で掲載されていた。
損傷が激しかったのはアセトンを取り扱っていた部屋だったが、死者2人は、それとは別の原料保管庫で見つかっていたことが24日、捜査関係者への取材で分かった。
避難した従業員によると、2人は火災発生直前、アセトン室と原料保管庫の間にある製粉室で作業していたという。
警察などは、爆風で飛ばされた可能性もあるとみて、原因の調査を進める。
従業員によると、23日は製粉室で原料のサケ鼻軟骨を粉状に砕く作業を、アセトン室ではアセトンを再利用するための蒸留作業を行っていた。
製粉室やその付近には、粉状になった原料が舞っていたという。
アセトンは、サケ鼻軟骨から余分な脂分を取り除くのに使用している。
同社の社長によると、工場では最大約100ℓのアセトンをタンクと一斗缶で保管していた。
80ℓ以上取り扱う場合は、消防への届け出が必要だったが、同社は無届けだった。
(2013年11月10日 修正2 ;追記)
2013年9月24日14時56分に釧路新聞から、原因究明は難航しているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
爆発事故から2カ月が過ぎた。2012年、第4回ものづくり日本大賞で、道内で初めて内閣総理大臣賞に輝き、事業が軌道に乗り始めた矢先の事故。
爆発事故を専門的に調査する科学警察研究所(千葉)なども加わり現場検証が行われたが、原因究明は難航しており、事業再開の見通しは立たないままだ。
出典URL
http://www.hokkaido-nl.jp/detail.cgi?id=17159
(2014年4月1日 修正3 ;追記)
2014年4月1日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)から、死亡した女性の遺族が損害賠償を求めて提訴したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
死亡した2人のうちの1人の女性(当時35)の遺族が31日、会社に7286万円の賠償を求める訴訟を釧路地裁に起こした。
訴状によると、会社は引火性の高いアセトンを100ℓ以上も保管して作業に使わせ、危険物の取扱い責任者が不在中、安全確認が不十分なまま作業させた過失により、アセトンに引火し爆発事故が起きたとしている。
2013年7月20日9時48分に沖縄タイムスから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前11時35分ごろ、西原町N石油西原製油所の加熱炉建屋で爆発があった。
建屋の外壁2カ所が破損して飛び散ったが、火災や油漏れはなく、けが人は出なかった。
定期点検後の操業に向けて原油を加熱するバーナーに着火した際、爆発した。
事故を受け、消防は加熱炉の使用停止を命令。同社は20日の操業を見送り、22日から消防と合同で原因を究明する。
N石油などによると、加熱炉の建屋は鉄骨と鉄板でできた東西10m、南北8m、高さ19mの建物。原油を精製するために350℃まで加熱する装置があり、パイプ内に原油を通し、ガス燃料のバーナーで熱する。
爆発では、建屋外壁が最大4mにわたって破損。炉内を仕切っていたれんがが約80m先、外壁に敷き詰められた断熱材の一部が30m四方に飛散した。
製油所では今月2日から定期点検に入り、20日の操業開始に向けて19日は作業員が加熱炉の着火テストをしていた。
同社によると、テスト時に原油がパイプ内を通っていたかどうかは不明。「作業員は経験約30年のベテランで、手順通りに作業をしていた。操業40年で初めてのケースだ」と話しており、建屋内の圧力が何らかの原因で高まっていたために爆発したとみられるという。
地元小那覇自治会の新川会長(68)は、事故から約50分後、N石油から「加熱炉の壁がはがれた」と電話連絡を受けた。
爆発という説明がなかったことについて新川会長は「心配させたくないという気持ちがあったのだろうが、老朽化した施設が火災になれば大変だ」と話した。
西原製油所内では6月、重油漏れによる火災が発生している。
出典URL
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-07-20_51896
2013年7月20日付で琉球新報からは、上記の補完的記事が下記趣旨でネット配信されていた。
N石油などによると、作業員が加熱炉内に種火を入れて点火しようとした際、中のプロパンガスに引火し、爆発した。
加熱炉は幅8m、長さ10m、高さ19m。本来なら炉内にプロパンガスはないという。
加熱炉は当時、定期整備のため停止しており、20日に稼働する予定だった。
現場では、作業員3人が稼働に向けた作業をしていた。
出典URL
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-209781-storytopic-1.html
2013年7月25日19時31分にNHK沖縄からは、事故原因に係る下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故を受けて、N石油のイシカワ社長ら5人が25日、県庁を訪れ、高良副知事に謝罪した。
そして事故の原因として、加熱炉にあるガスを供給する弁がしっかり閉じられないまま、プロパンガスが漏れた状態で装置に点火したことや、マニュアルで定められた加熱炉内のガス濃度の測定を行わずに作業したことを説明した。
その上で、今後、ブラジルの本社から専門スタッフを派遣して、事故が起きた装置だけでなく製油所全体の調査を行うなどして再発防止を徹底する考えを伝えた。
これに対し高良副知事は「人的な被害が出なくて幸いだったが、N石油は今年に入って3回の事故を起こしている。製油所の周辺に住む人たちに不安を与えないよう再発防止策にしっかり取り組んでほしい」と述べた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/okinawa/5093285881.html?t=1374795908950
(2013年8月12日 修正1 ;追記)
2013年7月23日付と7月27日付の沖縄タイムス紙面に、事故時の更に詳しい状況などが、下記趣旨で掲載されていた。
22日、バーナーにガスを送るパイプのバルブが十分に閉まらずプロパンガスが漏れ、引火して爆発したことが、消防などの調べで分かった。
パイプには8つのバルブがあり、うち4つが十分に閉まっていなかった。
バルブには、サビなどの鉄粉が詰っていたとみられる。
事故によるけが人はいなかったが、爆発の衝撃で加熱炉外壁の一部が剥がれた。
今回の事故で、当時の作業員が社内マニュアルを守っていなかったことが、同社への取材で分かった。
マニュアル破りの理由について同社は「コメントを差し控えたい」としている。
来週中にはブラジル本社から技術専門スタッフが沖縄入りするが、事故報告やマニュアル見直しの目途は未定だという。
爆発は、作業員が点火テストをした際に発生した。
点火前にプロパンガスの濃度測定をせず、ガスのバルブが閉まっているかどうかの確認も怠ったため、ガス漏れを把握できなかった。
点火前には加熱炉内を約1時間換気したが、プロパンガスは空気より重いため、建屋に滞留。爆発事故の一因となった。
点火作業をしていた3人のうち1人は、勤務歴約30年のベテランだった。
(ブログ者コメント)
紙面に掲載されていた写真を見たが、加熱炉の凸型をした面のほぼ半分がパックリ口を開いた状態になっていた。
(2013年7月15日 修正1 ;追記)
2013年6月20日付の上毛新聞紙面に、当該施設のやや詳しい状況が、下記趣旨で掲載されていた。
同工場などによると、排水処理施設は、高さ約10mの鉄筋コンクリート建て。
内部に9つの貯水槽があり、製造工程で発生した排水や工場内の汚水から不純物、有用物質などを取り除いて、外部に排水している。
中には、メタンガスを発生させ、燃料として再利用する槽もある。
ただ、爆発で跳ね上がったふたの下にある2つの槽は、メタンガスが発生する場所ではなかったという。
また、6月21日付の上毛新聞紙面には、事故原因がほぼ特定できたという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
サントリー酒類は、事故原因をほぼ特定し、対策を講じたとして、21日に工場の操業を再開することを決めた。
同社と、工事を請け負っていた業者が当時の状況を調べたところ、
①工事をしていた屋上の取水口から火花が入ったとみられる
②取水口の下の貯水槽で可燃性ガスがたまっていた可能性がある
③工事中、換気用の扇風機を使っていなかった
ことなどが原因とみられると判明した。
サントリー種類は20日、県警と消防に調査結果を報告。貯水槽内でガスがたまらない措置などをとった。
21日午後1時40分ごろ、白山市松本町のプラスチックなどの製品を製造している「S化学」の工場で「爆発が起きた」と消防に通報があった。
警察などが調べたところ、従業員の男性2人が広さ3m2ほどの作業部屋で、機械に付着したプラスチックを溶かしてとりのぞくためガスバーナーに点火しようとしたところ爆発したという。
この事故で、作業をしていた2人の男性とすぐそばにいたもう1人の男性の合わせて3人が顔や手などに軽いやけどを負って、金沢市などの病院に運ばれたという。
警察などではガス漏れによる爆発ではないかと見て、当時の詳しい状況や安全管理に問題がなかったかなどについて調べている。
「S化学」は金沢市に本社があるプラスチックなどの合成樹脂の製品を製造・販売している会社で、爆発のあった工場では主に目薬などの医薬品を入れる容器を製造し、事故当時、従業員およそ120人が働いていたという。
工場は北陸自動車道の美川インターチェンジから東におよそ2km離れたところにあり、石油化学工場や物流会社など30余りの企業の建物が建ち並ぶ「松本工業団地」の中にある。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3025473383.html?t=1371842233668また6月22日付で朝日新聞石川全県版(聞蔵)から、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、医薬品容器の製造ラインで、鉄の棒に付いた樹脂をガスバーナーで溶かす作業をしていた。
バーナーの管を取り付ける元栓の一つが外れていたため、ガスが漏れて引火したとみられる。
19日午前11時40分ごろ、群馬県千代田町にある「サントリー酒類利根川ビール工場」の敷地内にある排水処理施設の屋上で突然、爆発が起きた。
警察によると、この爆発で屋上の床に設置されていた縦横およそ3mの鉄板が飛んで現場にいた男性作業員2人に当たり、49歳の作業員が右足の骨を折るなどの大けがをしたほか、42歳の作業員も足に軽いけがをした。
警察によると、爆発が起きた施設はビールなどを製造する過程で出る排水を処理している3階建ての建物で、当時、2人は電動工具などを使って配管を移設する作業をしていたという。
工場などによると、工場ではビールやノンアルコール飲料を生産。
排水処理場には、可燃性のメタンガスをためる槽もあるという。
警察は、作業中に飛んだ火花が、処理場で発生したメタンガスに引火した可能性があるとみて調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1065412011.html?t=1371675416385
http://www.asahi.com/national/update/0619/TKY201306190349.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130619/dst13061918170010-n1.htmまた、2013年6月22日付で朝日新聞群馬全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
工場は21日、停止していた生産を再開した。事故の原因を特定し、安全が確認されたためという。
同工場によると、事故当時、配水管の移設工事で使用していたグラインダーの火花が可燃性ガスに引火したことが、爆発の原因と考えられているという。
施設の貯水槽には可燃性のガスが発生しやすいが、当時、ガスを空気中に滞留させないための措置がとられていなかったという。
工場側は、警察などに調査結果を報告し、安全が確認できたとしている。
13日午後3時半ごろ、志摩市志摩町越賀の林道で、トラックの荷台に積まれたプロパンガスボンベが爆発した。
ガスボンベを運搬していた会社員の男性(43)が全身やけどの重傷を負い、三重大学病院を経て名古屋市の社会保険中京病院に搬送された。
警察によると、男性は、同日朝からトラックでガスボンベの配送作業を一人でしており、積んでいた50kgボンベ15本、20kgボンベ6本のうちの20kgボンベ1本が爆発した。
出典URL
(ブログ者コメント)
荷台からボンベが転げ落ちでガスが噴出した、という事例は過去に何件もあったが、荷台に積んでいたボンベが(熱あるいは大きな力を加えられずに?)爆発したという事例は、技術未確立の昔はいざ知らず、ブログ者は聞いたことがない。
そこで調べたところ、ウィキニュース(ネタ元;毎日新聞)に下記趣旨の記事が掲載されていた。
2011年9月19日午前10時45分頃、鹿児島県喜界町のガス会社「K瓦斯」所有の駐車場で、トラック3台に積んだガスボンベ計57本の一部が爆発、引火し、この3台を含む7台の車が全焼した。
同社は18、19日は休みで駐車場に人はおらず、けが人はなかった。
中国北部の吉林省徳恵市の鶏肉加工工場で3日午前6時(日本時間同7時)ごろ、火災が発生し、少なくとも119人が死亡、54人が負傷した。中国メディアが伝えた。
地元当局は液体アンモニアが漏れ、爆発を引き起こしたとしており、因果関係などを調べている。
付近の住民によると、早朝に爆発音が3度聞こえた後、工場から炎が上がった。
工場では当時、300人の従業員が加工作業に当たっており、現場責任者が「火がついた」と叫ぶと、従業員は大挙して外に逃げ出した。
工場の周辺には強烈な異臭が漂っており、逃げ出した後に異臭を吸った従業員が次々に近くの病院に運ばれた。工場から逃げ遅れた従業員が犠牲になったとみられる。
出典URL
(ブログ者コメント)
○アンモニアは爆発範囲が狭く最小着火エネルギーが大きい、比較的爆発し難いガスだ。
もし、報じられているとおりにアンモニアが爆発したのであれば、めったにない珍しい事故だ。
○今年4月にテキサスの肥料工場で起きた大爆発事故(本ブログで紹介済)も、アンモニアが爆発した可能性がある(あるいは硝酸アンモニウム)と報じられている。
21日午前10時半ごろ、オホーツク海側の遠軽町生田原の農場で、経営者の男性が牛舎脇の地下の堆肥貯蔵タンクで作業していたところ、突然、爆発が起きた。
男性は全身やけどの大けがを負い病院で手当てを受けたが、午後8時すぎに死亡した。
警察によると、男性は貯蔵タンクを修理するため、一人でタンク内に入り作業をしていた。
タンクは縦4m、横15m、深さ2m。コンクリート製で、天井部分にマンホール型の鉄製の蓋が付いていた。
爆発音とともに、火が1mほど上がったという。
警察は、何らかの火が、堆肥の発酵で発生したメタンガスに引火したとみている。
出典URL
24日午前2時5分ごろ、東大阪市の塗料製造工場「K社」の付近住民から「爆発音がしている」と119番があった。
鉄骨2階建ての工場約400m2がほぼ全焼したが、当時は無人で機械だけが作動しており、約2時間後に鎮火した。
警察などによると、1階ではアクリル系樹脂を撹拌していた。
有毒物質の発生はなく、南側の塀が爆風とみられる影響で破壊された。
出火当時は消防車13台が出動し、付近は一時騒然とした。
現場の300mほど東で自動車整備業を営む男性(82)は、「最初に『ズドドーン』と地震か雷のような音が聞こえ、起きて外に出ると赤黒い炎が上がっていた。その後も7、8回爆発音がした」と話した。
出典URL
(ブログ者コメント)
一般紙やテレビ局の報道は見当たらなかった。
カシュー社HPにプレスリリースが掲載されていたが、事故発生を伝える内容にとどまっていた。
21日午後1時半ごろ、新庄市松本の国家公務員宿舎の敷地内で、ガスボンベ庫のボンベ1本が爆発した。
金属製の天井の一部がめくれ、吹き飛んだ鉄製扉が近くに停めてあった乗用車に傷をつける被害がでた、けが人はいなかった。
警察によると、ボンベ庫は15m2のコンクリート製で、宿舎に供給するプロパンガス50kgボンベ16本を置いてあった。
電気系統による可能性もあるとみて、警察が原因を調べている。
(2013年3月29日 修正1 ;追記)
2013年2月23日付の山形新聞紙面に、高圧ホースの亀裂から流れたガスが配電設備に触れて爆発した可能性があるという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
警察などによると、ボンベにつないでいた高圧ホースの亀裂からガスが流れたとみられ、警察は、小屋の配電設備にガスが触れ、爆発した可能性があるとして調べている。
ホースは直径が約2cm。中心が樹脂で、外側がゴムや金属の網でコーティング処理したタイプ。
2006年12月に設置し、使用期限まで3年残っていたという。
小屋は宿舎とは別棟で平屋。
爆発したボンベのほか、同サイズのボンベが15本あったが、影響はなかった。
4日午前0時半ごろ、文京区白山5丁目の「H塗装興業」から爆発音がするのを近くの男性が聞き、119番通報した。
鉄筋3階建てのビル、延べ約120m2が全焼し、2階で倒れていた同社社長(67)が病院に搬送されたが、まもなく死亡が確認された。
警察によると、ビルは1階が倉庫、2階が住居、3階が事務所になっており、倉庫に保管されていた塗料缶が激しく燃えている。
警察が、出火原因や死因を調べている。
出典URL
30日午後3時ごろ、神栖市の東京電力鹿島火力発電所から「ガス爆発で、男性が倒れている」と119番通報があった。
警察によると、男性は設備工事の作業をしていたTプラントシステムの社員(48)で、死亡が確認された。死因は頭部打撲による脳幹部損傷
警察によると、男性は、屋外の燃料ガス圧縮設備の配管に頭を入れて点検中だった。
破裂音がしたので同僚が駆けつけると、男性が頭から血を流し倒れていたという。
何らかの衝撃で吹き飛ばされて頭を打ったとみられるという。
圧縮設備や配管に目立った損傷は見つかっておらず、警察が爆発の原因を調べている。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0130/TKY201301300321.html
http://www.47news.jp/CN/201301/CN2013013001001825.html
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20130202ddlk08040217000c.html
(ブログ者コメント)
状況から推察するに、配管内に残っていたガスが爆発したのだろうか?
2013年1月21日19時34分にNHK津から、同日19時31分にFNN東海テレビNEWSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後4時45分ごろ、菰野町川北の陶器工場「Y陶器」の従業員から、「工場で爆発があった」と消防に通報があった。
警察などによると、この爆発で工場の北側の壁が吹き飛んだほか窓ガラス4枚が割れ、従業員の1人が飛んできた陶器の破片で顔を切るなどのけがをした。命に別状はないという。
警察によると、けがをした従業員は陶器を焼く窯に火を付けようとガスの栓を開いて点火したところ、爆発が起きたという。周辺への被害は今のところ、確認されていないという。
Y陶器によると、爆発があったのは作業場に3つあるガス釜のうちの1つで、縦2m、横1.5m、奥行きが1.5mほどだという。
事故当時、室内にはガスが充満していたとみられ、警察は、従業員がガスボンベを開ける手順を過ったとみて、調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/tsu/3076480431.html?t=1358803269022
http://tokai-tv.com/news/fnn-tokai/ondemand/20130121/20130121_04.html
11日午後4時すぎ、大阪・柏原市で「ドラム缶のようなものが飛んだ」と消防に通報があった。
警察によると、柏原市円明町にあるガスバーナーのメーカー、中外炉工業の研究施設で、敷地内にある高さ2m、直径1mの円柱の形をしたガスタンクが吹き飛ばされた。
この事故で、研究施設の窓ガラスが割れたほか、施設の屋根の一部が壊れ、タンクは敷地内に落下したという。
従業員などにけがはなかった。
当時、タンクの中で水素ガスや都市ガスなどを混ぜ合わせていたところ、突然タンクが吹き飛んだということで、警察は何らかの原因でタンク内の圧力が高まったとみて調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20130111/4747631.html
(ブログ者コメント)
ガスを混ぜ合わせていて?爆発したという事例は、先日も京都大学で起きたばかりだ。
7日午後4時20分頃、京都市の京都大学先端科学研究棟4階にあるエネルギー科学研究科の実験室で爆発があり、吹き飛ばされた男子大学院生(24)が腰の骨を折る重傷を負った。
延焼などの被害はなかった。
警察などの発表では、実験室で男子大学院生ら2人が、ディーゼルエンジンの新燃料の燃焼実験を行っていた。
鉄製の円筒容器(直径15cm、高さ20cm)に水素、酸素、可燃性ガスのエチレンなどの混合気体を入れて燃焼させたところ、容器が突然破裂したという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130107-OYT1T00918.htm
また1月7日22時34分に京都新聞から、若干ニュアンスの違う下記趣旨の記事が、現場写真付きでネット配信されていた。
金属製のタンク(直径約15cm、高さ約20cm)でガスを混合した際にタンク内で爆発が起き、ふたが吹き飛んだ。
爆発が起きたとき、室内にいたのはこの大学院生1人だったという。
出典URL
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20130107000132
(ブログ者コメント)
「燃焼させたところ爆発」したのか?「ガスを混合した際に爆発」したのか?両者で原因は異なる可能性がある。
20日正午ごろ、北海道函館市旭岡町の自動車修理業の男性(33)宅で、敷地に置いていた廃油入りのドラム缶が爆発し、男性が上半身に軽いやけどを負った。
警察によると、男性が、固くて開かなかったドラム缶のふたをバーナーで熱して開けようとしたところ、爆発して上面が飛んだ。
警察は、底に残り気化した油に引火したとみている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121020/dst12102015510007-n1.htm
3日午前9時5分ごろ、甲賀市水口町のガソリンスタンド「Mセルフ甲賀水口給油所」敷地内で、業者が掘削工事中に突然、爆発音が聞こえ、工事現場そばのマンホールの蓋が吹き飛んだ。
蓋はスタンドの金属製の屋根(高さ約7m)を突き破って、近くの歩道に落下。
現場にいた従業員3人にけがはなかったが、給油中の50代の男性客が耳鳴りを訴え病院で手当てを受けた。
警察によると、マンホールのふたは直径約65cm、重さ約36kgで、地下にあるガソリンスタンドの電源系統の上にある。
掘削機が地下約60cmの地点で金属のような固形物にあたり、業者が先のとがった金属棒で突いて確認していたところ、爆発音がしたという。
このスタンドでは、約40年前に給油機をつなぐ配管が折れて大量のガソリンが漏れ、平成18年の改装時に土中にも残存していることが判明。
このため、スタンドは毎年、業者に頼み、掘削したうえで土壌の浄化作業を進めていた。
今回は先月18日から始まり、3日にも終える予定だったという。
警察は、固形物に可燃性ガスがたまっていたとみて事故の詳しい原因を調べている。
現場は近江鉄道水口駅から西に約1km。民家や商店が混在する一角で、近くには大型量販店もある。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/121004/shg12100402040003-n1.htm
(ブログ者コメント)
つついた際の金属火花が着火源と思われる。
静電気については、つついた回数は、そう多くないだろうし、周囲の土壌も湿っていたと思われるので、可能性は低い気がする。
21日午後1時55分ごろ、米沢市の国道287号沿いにあるN石油店米沢中央サービスステーションで埋設されたガソリンタンクが爆発し、清掃作業中の会社員の男性Hさん(23)が頭部や両腕、両足などに、同Eさん(26)が顔にやけどを負うなどした。
2人は病院に搬送されたが、命に別条は無いという。
警察などによると、2人は地下タンク清掃会社の社員で、午前8時ごろから作業を開始。
容量10kℓの鉄製タンク(直径約1.4m、長さ約6.5m)内に防水シートを貼り付ける工事に伴い、タンク内を清掃する作業をしていた。
Hさんがタンク内に入り、Eさんが上から作業を監視したり、補助していたとみられる。
同ステーションは営業中だったが客はなく、従業員3人にもけがはなかった。
隣接する飲食店経営の男性が119番通報した。
タンクは地下約2mに埋設。全部で4基あり、爆発したのはレギュラーガソリンを貯蔵していたものだった。
ガソリンを抜いたタンク内に中和剤を入れ、作業していたという。
2人の同僚によると、タンク内につるしたライトが落下したことが、爆発の原因になった可能性があるという。
警察が作業の安全管理に問題がなかったかを含めて調べているほか、消防も原因を調査している。
現場は市中心部で、付近には商店や住宅が密集している。
事故の影響で、国道287号は約3時間40分にわたり、全面通行止めとなった。
近くに住む会社員は「地震かと思うほどすごい衝撃だった。一人が歩道に飛ばされ、もう一人がゆらゆらと地下タンクから出てきた。服はボロボロで、足が焼けただれていた」と話していた。
ガソリンスタンドの地下タンクをめぐっては、老朽化による油漏れが相次いでいることから消防庁は2年前に対策を強化し、設置して40年を超えるタンクの改修工事を全国のガソリンスタンドに義務づけている。
このガソリンスタンドでも、3日前から工事を始めていた。
警察では、関係者から事情を聞いて事故の原因を調べている。
危険物を取り扱う業界団体によると、去年から今年にかけ栃木県や滋賀県でも同じような事故が起きていて、工事業者に対して注意を呼びかけていた。
出典URL
http://yamagata-np.jp/news/201209/22/kj_2012092200631.php
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6025190061.html?t=1348260131681
(ブログ者コメント)
「地震かと思うほどすごい衝撃」があった爆発なのに、タンク内にいて、よくぞ命に別条なかったものだ。
ブログ者は以前、爆心地にいた場合は、爆風がそこを中心に外に拡がるので、案外と無事なことがある、と聞いた?読んだ?覚えがあるが、今回もそういうことだったのかもしれない。
(2013年5月1日 修正1 追記)
2013年4月30日22時48分にNHK山形から、引火を防ぐ構造の照明器具を使うよう指示しなかったとして書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
工事を担当していた東京の「N工発」の現場監督を務めていた30代の男性社員が、引火を防ぐ構造を持つ照明器具を使うよう指示せず、安全を確保する必要な措置を講じていなかったとして、米沢労基署は、N工発と男性社員を労安法違反の疑いで書類送検した。
N工発は「事故のあと、可燃性ガスの濃度が0%であることが確認できるまでは工事を行わないようにするなど対策を行った。今後、同じような事故を起こさないよう指導を徹底していきたい」とコメントしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6024278401.html?t=1367356763557
また2013年5月1日付で毎日新聞からは、防爆仕様でない投光器を現場監督が持ちこんでという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
送検容疑は、地下のガソリンタンクの清掃作業で使用した投光器に爆発を防ぐ性能はなく、引火の恐れがあるにもかかわらず、危険を防止する措置をとらなかったとしている。
同署によると、投光器が火元となってタンク内で爆発し、作業員2人が全身や顔をやけどするなどした。
現場監督は「投光器は自分で持ち込んだ。軽率だった」と話している。
出典URL
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20130501ddlk06040014000c.html
(2013年7月8日 修正2 ;追記)
2013年7月6日10時40分に山形新聞から、投光器が地面に落下した際の火花が原因だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
米沢署は5日までに、業務上過失傷害の疑いで、男性現場監督(36)と、タンクの外で作業を監視していた男性作業員(26)を書類送検した。
送検容疑は、引火防止機能のある投光器を使用せず、当日使った投光器を固定するなどの安全管理を怠ったため、投光器を落下させて爆発事故を起こし、他の男性作業員(23)に全身やけどの大けがを負わせた疑い。
捜査関係者によると、現場監督と作業員2人は東京都内に本社がある地下タンク清掃会社の社員。
3人は、地下タンク内の防水シートを貼り付ける工事現場で、内部の清掃をしていた。
爆発の危険がある作業現場では、引火防止機能を備えた投光器を使うことが義務付けられている。
投光器がタンク近くの地面に落下し、充満していたガソリンの蒸気に火花が引火したことで爆発したという。
出典URL
http://yamagata-np.jp/news/201307/06/kj_2013070600150.php
31日午後3時ごろ、三春町にある「N化学工業」の福島第二工場で爆発が起きた。
警察などによると、この事故で61歳と35歳の従業員の男性2人が顔や両脚などに大やけどを負って病院で手当てを受けているが、いずれも意識はあるという。
警察などによると、薬品製造で出る廃液を一時的に保管するタンク(直径3.5m、高さ5m、容積40m3)を洗浄するために、点検口の直径約60cmの蓋を開けようとして、61歳の男性が蓋を止めてあったボルトをガスバーナーで焼き切ろうとした時に、突然、爆発が起きたという。
タンクは廃棄予定で屋外に置かれ、老朽化して、蓋が外れにくくなっていたという。
作業は4人で行っており、35歳の男性は点検口の近くにいて巻き込まれた。他の2人にけがはなかった。
警察では、ガスバーナーの火花がタンク内にあった可燃性のガスに引火したものと見ている。
N化学工業は東京に本社があり、福島第二工場では、医薬品の製造などに使われる化学薬品を製造している。
警察は、作業の安全管理に問題がなかったかどうかなど、詳しい状況を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6054684241.html?t=1346453289611
http://www.minpo.jp/news/detail/201209013407
http://www.minyu-net.com/news/news/0901/news6.html
2012年8月18日21時37分に朝日新聞から、また8月19日付の読売新聞青森版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後3時20分ごろ、青森市の青森競輪場内の食堂で爆発事故があり、食堂の店主の男性(72)と従業員の女性(75)が重傷、別の従業員女性(60)が軽傷を負った。
警察によると、ガス爆発の可能性が高いという。
大規模な出火や煙は確認されなかった。
施設を所有する青森市によると、爆発があったのは、観覧席や車券売り場があるメーンスタンド3階南側にある「食堂V」。
L字形のカウンターに席が10席ほど並ぶ大きさで、昼食時以外は利用する客は少なかったという。
この食堂ではプロパンガスを使っており、ボンベ自体は建物の外で管理されている。
施設を管理する「日本トーター株式会社」の女性社員(30)によると、ズドーンという大きな音がし、建物全体が揺れたという。次の瞬間、警報が鳴り響き、3階に向かった他の社員から、「ガスの臭いがするから近づくな」と言われたという。
この後、けが人の手当てのためタオルを持って3階に向かったところ、店主が血を流して倒れていたという。
競輪場はこの日、静岡市や四日市市で開催されるレースの車券を販売していた。車券を購入する客は主に窓口のある2階と5階部分にいて、無事だった。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0818/TKY201208180203.html
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/news/20120818-OYT8T01224.htm
(2017年1月27日 修正1 ;追記)
2017年1月26日18時9分に青森朝日放送から、ガス管腐食を知りながら修理しなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月27日付で朝日新聞青森全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
警察は、当時のガス会社の保安業務責任者と競輪場の施設管理担当者、そして飲食店経営者の3人を、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
警察によると、爆発は飲食店内の腐食していた配管からガスが漏れ出し、給湯器の種火に引火して起きたという。
警察は、3人が事前の点検で配管が腐食してガス漏れの危険があると知りながら、ガス管の交換や修理をしていなかったとみている。
この爆発で、飲食店経営者など3人がやけどなどのけがをしたが、命に別状はなかった。
出典
『競輪場ガス爆発で書類送検』
http://www.aba-net.com/sp/news/news006.html
(ブログ者コメント)
「点検時に配管が腐食してガス漏れの危険があると知っていた」という件、点検時に外面腐食を見つけたということだろうか?
しかし、著しい外面腐食なら、ガス会社として対処する筈。
この程度の外面腐食なら、まだ使えると判断したのだろうか?
ブログ者が調べた範囲では、その点について報じている記事は見つからなかった。
(2017年7月2日 修正2 ;追記)
2017年6月30日20時20分にNHK青森から、書類送検されていた3人が不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、爆発の原因となった配管の腐食を把握していたのにも関わらず、適切な対応をとっていなかったとして、ガスを供給していた会社の保安責任者と競輪場施設の管理担当者、それに、食堂の店主の合わせて3人を業務上過失傷害の疑いで、ことし1月、書類送検していた。
青森地方検察庁は、この3人について30日付けで不起訴とした。
検察は不起訴の理由などを明らかにしていないため、この事件の捜査は、責任の所在が明確にならないまま終結する形となった。
出典
『競輪場食堂爆発事故 3人不起訴』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/6084756431.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。