2016年5月30日18時21分に時事通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後0時5分ごろ、愛知県刈谷市の自動車ブレーキメーカーA社刈谷工場で爆発が起きたと119番があった。
工場2階でガス爆発が発生し、20~40代の男性従業員4人が負傷した。うち3人は軽傷で、1人は重傷の可能性があるという。
同社によると、従業員らは当時、ブレーキ部品の塗装ラインの「乾燥炉」で、不調だった排気ダクトを修理していた。
何らかの原因でガス爆発が起き、従業員は一時、全員が避難。工場は全面的に停止した。
同社によると、他の生産ラインは無事で、31日に操業を再開する見込み。
破損した塗装工程は、別の工場で代替する。
出典
『A社子会社でガス爆発=4人負傷、塗装ラインで-愛知』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016053000351&g=soc
5月30日19時25分にNHK東海NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、爆発が起きたのは、4階建ての工場の2階部分にある製品に塗料を塗る工程で、近くにいた21歳から43歳の男性社員4人が、飛ばされた物が当たるなどしてけがをし、病院に搬送された。
このうち、21歳の男性はけがの程度が重いという。
調べによると、爆発が起きた工程では、30日朝、塗料を使う機械に不具合が起きて動かなくなったため、修理を行っていたという。
警察は、機械から出た可燃性のガスが排気ダクトの中にたまり、何らかの原因で引火して爆発した可能性があるとみて、詳しい状況を調べている。
出典
『自動車関連工場爆発 4人けが』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20160530/5721861.html
5月31日付で毎日新聞中部版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
A社刈谷工場で30日発生した爆発事故で、爆発したのは塗装した部品をガスの熱で乾かす乾燥炉で、けがをした作業員らは、いずれも乾燥炉の修理中だったことが、警察などへの取材で分かった。
警察や同社などによると、負傷したのは21〜43歳の男性作業員4人で、1人が腰の骨を折ったとみられ、3人が軽傷だった。
工場では車のブレーキの関連部品を製造しており、爆発は、塗装工程を行う2階の乾燥炉で発生した。
乾燥炉に不具合があり、作業員らはこの日朝から排気ダクトを修理していた。
出典
『愛知・刈谷の車部品工場爆発 爆発は乾燥炉 作業員修理中』
http://mainichi.jp/articles/20160531/ddq/041/040/020000c
2016年5月30日12時02分にテレビ長崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月29日19時19分にNHK長崎から、5月30日付で毎日新聞長崎版から、5月29日18時31分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
島原市のし尿処理施設のタンク内で、きのう小規模の爆発があり清掃中の作業員3人がやけどを負った事故で、業者は事前にタンク内のガスの濃度を測るなど、安全対策は行っていたとしている。
事故があったのは、島原市前浜町のし尿処理施設・島原市浄化苑にある、し尿の汚れを分解するための第一消化槽で、きのう正午ごろ、何らかの原因で爆発が起きた。
当時、市から委託を受けて、佐世保市の業者が消化槽の上部にたまった汚れなどを取り除く作業をしていて、タンクの上にいて槽内をのぞき込んでいた59歳の作業員の男性が頭やのどを、タンクの中にいた57歳と35歳の作業員の男性が頭や背中などにヤケドを負った。
病院に搬送されて手当を受けているが、意識はあり、けがの程度は2人が重傷、1人は軽いという。命に別条はないという。
島原市によると、タンクは高さ10mほど、直径は底のほうがおよそ15m、上の部分は3mほどあるという。
業者によると、消化槽では、汚れを分解する際にメタンガスや硫化水素が発生することがあるが、作業員は、事前にガスの濃度を測って安全確認を行っていたという。
また、発火については、作業員の服の静電気も可能性として考えられるとしている。
3人は、市から委託を受けて、年に1度の掃除をしていた。
出典
『し尿処理施設爆発事故 業者は事前にガス測定』
http://www.ktn.co.jp/news/2016053070625/
『浄化施設で出火 3人重軽傷』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5035702211.html?t=1464642676035
『消化槽内で3人がやけど 島原・し尿処理施設』
http://mainichi.jp/articles/20160530/ddl/k42/040/224000c
『し尿処理施設で爆発 3人けが』
http://www.sankei.com/west/news/160529/wst1605290045-n1.html
5月30日付で朝日新聞(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
施設によると、作業員は中で足場を組み、水面にたまった汚泥の泡をホースで吸引中だった。
浄化槽は、汚泥からメタンガスや硫化水素が発生するため、作業前に排気していたが、残ったガスに何らかの原因で火がついた可能性があるという。
(2016年6月18日 修正1 ;追記)
2016年5月30日付の長崎新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
市によると、タンクは紙などを取り除いた汚泥を貯める第一消化槽。
佐世保市の業者が内部にたまった汚泥の一部、50m3を取り除き、清掃していた。
上部にある2カ所の蓋(直径1.5m)から管を入れて排気したり、メタンガスや硫化水素などの可燃性ガス、酸素の濃度を測定したりしながら、作業を進めていたという。
2016年5月18日20時33分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後3時35分頃、北海道釧路市新野の化粧品原料を製造するB社の工場から出火、鉄筋コンクリート造り平屋の工場内部などを焼いた。
火は約2時間後に消し止められたが、工場長の男性(41)が全身にやけどを負い、市内の病院にドクターヘリで搬送された。
男性は、「換気扇のスイッチを入れたら爆発した」と説明しているといい、警察が出火原因を調べている。
警察によると、工場では、サケの軟骨から抽出した美容成分「プロテオグリカン」を生産。
男性は、建物南側の「洗浄乾燥室」で作業していたとみられる。
工場内には製造過程で使用する揮発性で引火性の高い「アセトン」があり、警察で火災との関連を調べる。
この工場では、2013年7月にも従業員の男女2人が死亡する火災があり、警察が業務上過失致死容疑で捜査している。
出典
『化粧品製造会社の工場から出火、1人搬送…釧路』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160518-OYT1T50090.html
5月19日7時51分にNHK北海道NEWS WEBからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
社長が警察の調べに対し、「作業で有機溶剤のアセトンを使っていた」と話していることが捜査関係者への取材でわかった。
警察は、この有機溶剤が爆発に関連した可能性があるとみて、19日午前10時から現場検証をして詳しく調べることにしている。
アセトンは消防法で危険物に定められている有機溶剤の一種で、気化しやすく、空気と混ざった状態で引火すると爆発するおそれがある。
出典
『爆発“作業でアセトン使用”』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160519/5434701.html
(ブログ者コメント)
3年前の事故は、下記記事参照。
2013年7月29日掲載
2013年7月23日 釧路市の化粧品製造などの工場で爆発を伴う火災が発生し2人死亡、成分抽出用のアセトンを保管していた部屋の損傷が激しい模様 (修正3)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3083/
(2016年6月20日 修正1 ;追記)
2016年6月17日12時23分にNHK北海道NEWS WEBから、3年前の事故以降、アセトンは使わないと消防に説明していたが無許可で使っていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月17日18時51分にNHK北海道NEWS WEBからも、同趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
先月18日、釧路市にある化粧品などの原料メーカーB社の工場で爆発が起き、工場長の男性が全身にやけどをして意識不明の重体になっている。
当時、工場内では消防法で危険物に定められている有機溶剤のアセトンが使われていて、気化した溶剤に引火したことが爆発の原因とみられている。
この会社では、3年前にもアセトンが原因とみられる爆発で従業員2人が死亡する事故があったが、工場を建て直し、去年、操業を再開していた。
その際、消防の査察に対して会社の社長が「商品の製造方法を変更したためアセトンなどの危険物は使わない」と説明し、使用許可も得ていなかったことが、NHKが情報公開請求で入手した文書でわかった。
ところが、捜査関係者によると、社長は警察の調べに対し、今回、工場でアセトンが使われていたいきさつについて、「別の製法では十分な品質が保てなかったので、許可を得ずにアセトンを使用していた」と話しているという。
警察は、業務上過失傷害などの疑いで捜査を進めている。
出典
『工場爆発“危険物使わず”説明』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160617/3151281.html
『工場爆発「危険物無許可使用」』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160617/3151301.html
2016年4月23日付で朝日新聞茨城版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前11時半ごろ、水戸市の金属原料卸解体会社「K」の作業場で爆発があったと、事務員の女性から119番通報があった。
ガスバーナーで金属の溶断作業をしていた会社員のMさん(男性、23歳)が頭部を損傷して死亡し、近くにいた作業員の男性が左腕に軽いけがをした。
警察は、作業中に何らかの爆発があったとみて、調べている。
警察によると、当時、作業場では、4人の作業員がいたが、Mさんは一人で作業をしていたという。
別の作業員の男性が「ドーン」という破裂音を聞いて駆け付け、Mさんが倒れているのを発見したという。
2016年4月20日20時43分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前9時35分ごろ、三重県紀宝町鵜殿の北越紀州製紙紀州工場で「事故があった」と119番があった。
警察などによると、タンクには再生紙の原料となるパルプが保管され、上部が爆発の影響で破損した。
他にけが人はいなかった。
男性は、タンクの配管の亀裂を補修していた。
警察は、内部で発生したガスが作業中に引火した可能性があるとみて、原因を調べている。
出典
『三重の製紙工場でタンク爆発 38歳の作業員1人死亡』
http://www.sankei.com/west/news/160420/wst1604200091-n1.html
古紙から再生したパルプを貯蔵しているタンクが爆発した。
当時、この男性作業員は、タンクの上で配管を補修するための溶接作業の準備をしていて、突然、爆発が起き、転落したという。
現場の工場は和歌山県との県境を流れる熊野川の河口付近に位置していて、近くには住宅などもあるが、警察によると、爆発の影響は特になかったという。
出典
『製紙工場で爆発 1人死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/3074707541.html?t=1461190591724
4月20日19時33分にCBC NEWSからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、男性は、他の4人と一緒に配管の亀裂の補修作業をしていたという。
タンクには、溶剤を使って色抜き作業をした古紙が入っていた。
出典
『製紙工場で爆発事故 三重・紀宝町』
https://hicbc.com/news/detail.asp?cl=c&id=000403D7
4月20日21時15分に中日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、男性は下請け会社の作業員で、同僚4人とタンクの配管を修理していた。
爆発が起きた時、男性はタンクの上部で、電気系統を1人で確認していた。
警察は、何らかの原因で内部でガスが発生し、爆発につながったとみて調べている。
出典
『貯蔵タンク爆発、修繕中の男性死亡 三重・紀宝町の製紙工場』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016042090211517.html
2016年4月19日19時1分に日テレNEWS24(ミヤギテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今日午前11時半頃、登米市のE食品工場で爆発事故があり、改修工事中の作業員3人がヤケドなどの軽傷。壁の一部やシャッターなどが破損。
当時、工場は製造ラインを入れ替える改修工事中で、作業員が誤ってガスの配管を外してしまったという。
出典
『食品工場で爆発3人軽傷』
http://www.news24.jp/nnn/news8736907.html
4月19日付で河北新報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
現場にいた工事業者の20~60代の男性作業員3人が、顔や足などにやけどをした。意識はあるという。
警察と工場によると、作業員がガスが残った管を開けた際、ナットを締める電動工具の火の粉が引火したとみられる。
現場では、新しい製造ラインに入れ替える工事をしていた。
消防車5台が出動し、約30分後に鎮火した。
工場には従業員約50人がいたが、避難して無事だった。
出典
『E社食品工場爆発3人けが』
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201604/20160419_13059.html
2016年1月16日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5568/
(2016年3月26日 修正2 ;追記)
2016年3月18日付で毎日新聞中部版から、炉内のガス抜き作業を怠ったまま点火したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともども、タイトルも修正した)
愛知製鋼は、炉内にたまったガスを抜く作業を怠ったまま点火したことが原因と断定。
ガスを抜かないと点火できない仕組みを取り入れるなどの再発防止策を整える。
また、他社で代替生産手続きを円滑にする事前調整なども進め、危機管理体制を強化する。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20160318/ddq/008/020/002000c
(ブログ者コメント)
本件、2016年3月17日付で愛知製鋼HPに、下記趣旨のニュースリリースが掲載されていた。
(1)事故の発生原因について
定期補修後の再稼動において、加熱炉の点火前に行う「エアパージ作業※1」が実施されなかったことに加え、「ガス通し作業※2」で作業手順と異なる作業の実施により、加熱炉内にガスが流入する 事態が発生。
滞留したガスに点火したパイロットバーナー(火種)の火が引火し 事故に至ったと考 えております。
(2)再発防止策について <詳細は別紙のとおり>
再発防止策として、作業手順の見直し、作業者への安全に関わる再教育等による人的対策と、各作業において、「フェールセーフ機能※3」をもたせるための「インターロック機能※4」を追加する 物的対策を実施しております。
併せて人的、物的両面の対策の全社展開を図ることで、事故を二度と発生させないよう体質の強化を図って参ります。
※1:点火前にブロアを運転し、炉内を換気して爆発を防止するための作業
※2:加熱炉の再稼動時に配管内の窒素ガスを都市ガスに置換する作業
※3:誤操作に対しても安全側に働く機能
※4:ある一定の条件が整わないと他の作業に移れない機能(安全装置・機構の一つ)
http://www.aichi-steel.co.jp/topics/data/pdf/topics160317.pdf
2016年3月19日付で朝日新聞岐阜全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後4時45分ごろ、下呂市のホテル「G」本館の厨房室付近で冷蔵庫を修理中に爆発があり、作業中の男性2人がけがをした。
警察によると、作業をしていた電気製品メンテナンス業者の24歳の従業員が顔面にやけどや足に切り傷を負い、32歳の従業員が足にやけどを負って、いずれも病院に運ばれた。
どちらも、命に別状はないという。
同ホテルによると、爆発による爆風で厨房の窓が割れたが、火災などは起きず、客や従業員らへの被害はなかった。
作業をしていた2人は、野菜などを保管する冷蔵室の調子が悪かったために、厨房の外に置かれた室外機の修理をしていたという。
警察が、爆発の原因を調べている。
2016年2月7日20時8分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前8時半ごろ、幌延町の天塩川に架かる橋の建設工事現場で、工事関係者のワゴン車が突然、爆発し、原形をとどめないほどに壊れた。
この爆発で、近くにあったプレハブ小屋の壁の一部も吹き飛ばされるなどして、室内にいた36歳の作業員の男性が軽いけがをした。
警察や消防によると、ワゴン車の荷台には、業務用のアセチレンガスのボンベが数本、積まれていて、当時、このうち2本にホースをつないで、車の外で溶接作業が行われていた。
警察は、何らかの理由で漏れたガスに引火した可能性があると見て、爆発原因の特定を進めるとともに、当時の安全管理に問題がなかったかについても調べることにしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160207/5710991.html
(ブログ者コメント)
○映像を見ると、バンパーらしきものが10~20mほど飛ばされており、車体はワゴン車かどうか判別不能なほどメチャメチャに壊れていた。
思うに、雪が降るなどの理由で、窓やドアをほぼ閉め切っていたのかもしれない。
○車に積んでいたボンベが爆発した事例は、最近では下記。
今回のように車体が判別不能なまで壊れていたか気になり、当時の報道を確認したところ、佐伯市の事例では、ワゴン車は後部バンパー付近に壊れた跡がみられたものの、車体は健全で窓ガラスも割れていないように見える。
報道されてはいないが、今、考えるに、事故当時は後部ハッチを全開にしていて、そこから爆風が抜けたのかもしれない。
残る2事例は、写真では状況が確認できなかった。
2015年11月24日掲載
2015年11月17日 大分県佐伯市のアパート駐車場で防犯カメラの動力源に使う水素を水素が入ったボンベから予備ボンベに移し替え中、爆発して1人重傷
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5400/
2015年3月4日掲載
2015年2月24日 秋田県大館市で溶接用ボンベを積んでいたほろ付きトラックの荷台に作業員が上がった直後?に爆発、4人死傷、漏れたガスがほろの中に充満していた模様 (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4664/
2013年6月19日掲載
2013年6月13日 志摩市の林道でトラックの荷台に積まれたLPGボンベが爆発し、吹き飛ばされて全身やけどの重傷
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2951/
2016年1月9日11時2分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月9日12時25分に日本経済新聞から、1月9日10時40分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県東海市荒尾町の特殊鋼メーカー「愛知製鋼」の知多工場で、8日午後11時45分ごろ、鉄を溶かすための加熱炉が爆発する事故があった。
同社の説明では、現場は第2棒線圧延工場で、当時は社員23人がいた。
警察によると、事故で炉が損傷し、工場内の壁が崩れ落ちるなどした。
同社などによると、煙を吸うなどした男性従業員4人が病院に搬送されたが、いずれもけがはなかった。
爆発による火災は発生しなかった。
当時、点検のために休止していた加熱炉を再稼働するところだったといい、加熱炉を温めるためにガスを入れていたところ、何らかの原因で引火して爆発が起きたという。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASJ190H7WJ18OIPE02L.html
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG09H2D_Z00C16A1CC0000/
http://mainichi.jp/articles/20160109/k00/00m/040/121000c
(2016年2月4日 修正1 ;追記)
2016年2月2日5時0分に朝日新聞から、この事故の影響でトヨタは国内での生産を1週間一斉に取りやめるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月1日22時35分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
トヨタ自動車は、8日から1週間、トヨタ車の国内生産を一斉に取りやめる。
傘下の特殊鋼メーカー、愛知製鋼の爆発事故を他社の代替生産で乗り切ろうとしたが、大雪などで輸送が遅れて部品不足に陥った。
生産を停止する工場は、愛知県豊田市などにあるトヨタの4工場のほか、生産子会社やダイハツ工業、日野自動車など、生産委託先の工場がある10都道府県に及ぶ。
トヨタの海外工場の生産は、続ける方針。
トヨタ車の国内生産の全停止は、2011年の東日本大震災直後以来。
1日に始めた残業の停止などを含めると、生産の遅れは10万台程度にのぼる見通しだ。
「品質が不十分な車をつくるわけにはいかない。生産停止はやむをえない」。
1日朝、トヨタ幹部は無念そうに、こう話した。
トヨタ関連の部品メーカーは、国内だけで2万社を超える。
製品はトヨタ向けだけ、という小さな会社も珍しくない。
愛知県豊田市内の金型部品メーカーも、その一つ。
社長は、「1週間も仕事がない……。寝耳に水だ」と嘆く。
約20人の社員には、急きょ、有給休暇をとってもらうつもりだという。
販売現場の混乱も予想される。
2月は、年間で最も車が売れる時期。引っ越しや入学などに向け、「今注文すれば年度内に間に合います」と言って売ったケースもあり、関東地方の販売会社社員は、「生産停止が長引くのは避けてほしい」。
トヨタは、今後2週間で特殊鋼部品の在庫をため、「15日に全車両の組み立てラインで生産を再開する予定」としている。
愛知製鋼も、3月末をめどに事故があったラインの生産再開をめざしているが、計画通りにできるかは不透明だ。
トヨタは、今後、残業や休日出勤などを増やして、生産の遅れを取り戻すことになるが、当面は綱渡りでのやりくりを余儀なくされる。
今回の工場停止は、トヨタにとって見込み違いの結果だ。
愛知製鋼は、1月8日の爆発事故を受けて、神戸製鋼所など他メーカーに代替生産を頼み、20日にはトヨタも、完成車の安定生産のめどを大筋で立て、部品メーカーに「生産は継続できる」と説明していた。
その見通しが狂ったのは、特殊鋼は「ノウハウの塊」(業界関係者)で、スムーズに生産を肩代わりしてもらうのが難しいからだ。
強度などを増してつくる特殊鋼は、安全性に直結する重要部品に使われる。
代替生産でも、材料は愛知製鋼が船で九州や北海道などに運ぶが、「大雪もあって、想定以上に輸送に時間がかかった」(同社幹部)という。
今回の事態は、「万が一への備え」と「効率的なクルマづくり」の間でメーカーが抱えるジレンマを、改めて浮き彫りにした。
自動車の工場は、これまでもしばしば、災害や事故の影響で停止に追い込まれてきた。
トヨタでは、2011年の東日本大震災では、全工場の生産再開に1カ月以上かかった。
1台で3万点ともいわれる部品が一つでも欠ければ、車はつくれないからだ。
自動車業界では、大規模生産停止のたびに、仕入れ先の分散、緊急時の代替生産先をあらかじめ確保といった対策をとってきた。
だが、手元の在庫を増やすことには、後ろ向きだった。
コストがかさむ上、部品の不具合が生じたときに原因を突き止めにくくなるといったマイナスが大きいとみているからだ。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/DA3S12189196.html
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20160201-OYT1T50188.html?from=y10
(ブログ者コメント)
事故が起きると、その経済的・時間的損失は、事故を起こした会社だけにとどまらない。
特にキーとなる会社では、その影響は広範囲に及ぶ。
今回の事故は、その典型的な例だ。
まこと、事故は最大の無駄である。
2015年12月15日14時38分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前10時半ごろ、大阪市淀川区新北野のマンションで「爆発音がした」と119番があった。
9階の一室のベランダでエアコンの室外機に冷却用のフロンガスを補充中に爆発が起き、男性作業員(65)がやけどを負った。命に別条はない。
警察によると、窓ガラスにひびが入るなどしたが、火災にはならなかった。
立ち会っていたマンションの管理会社の男性にけがはなく、部屋の住人は外出中で、周辺にも影響はなかった。
爆発の原因を調べている。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/151215/wst1512150052-n1.html
(ブログ者コメント)
エアコン室外機の爆発事例は、過去にもあった。
以下は、原因についてブログ者が調べた結果(手順を間違えて空気が入ると圧縮により冷凍機油が発火点に達し爆発、取り外しには専門知識が必要)も併記した記事。
2013年10月8日掲載
2013年10月1日 東大阪市のマンションのベランダでエアコン室外機取り外し中、配管を外そうとした時に爆発して作業員2人がけが、室外機は原形をとどめないほど変形
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3326/
今回の事故を契機に、再度調べたところ、原因についてより詳しく書かれた以下の記事が見つかった。
当該記事中、「空気が混入する」という条件は、爆発混合気を形成するためだろうが、「閉そく部がある」という条件は分かりにくい。
調べた範囲では、その理由について言及している記事は見当たらない。
ブログ者は、閉そく部があると断熱圧縮が起こり、気体の温度が急上昇して着火源になるからではないかと思っているのだが・・・。
(日本冷凍空調工業会HP)
コンプレッサーは、以下の3つの条件がそろい空気圧縮運転をすると、異常高温高圧になり、最悪の場合、冷凍機油の温度が着火点まで上昇して破裂するおそれがあります。
・冷凍サイクル内に空気が混入する(配管接続部やコンプレッサーの吸込み側のリーク)
・冷媒回路中に閉そく部がある(液側バルブ閉止、絞り機構・冷凍サイクルの詰まり)
・コンプレッサーを運転させている
http://www.jraia.or.jp/product/com_aircon/compressor.html
(2015年12月30日 修正1 ;追記)
読者の方より、爆発のメカニズムについて、以下の情報をメールで頂戴したので紹介します。
日冷工のページにて挙げられている条件の内、「空気が混入する」は、空気や窒素といった不凝縮ガスが冷媒系統中に混入すると、高温・高圧になりやすい事を意味します。
(冷媒と違って凝縮しないので、温度が上がりやすい)
「閉そく部がある」は、例えば膨張弁が詰まっていたりした場合、その上流側でも圧力上昇しやすくなります。(いわゆるチョーク)
このあたりは、「冷凍」関連の書籍に詳しく記載されています。
(例えば冷凍機械責任者のテキスト)
仰る通り、上記は「断熱圧縮」となりますが、「摩擦」もあると思います。
酸素ではバルブの急開閉等により、この手の事故が多いようですね。
2015年12月6日付で鹿児島テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月7日7時44分に南日本放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日、霧島市の住宅街で爆発音がしてアスファルトの地面が隆起し、ブロック塀が倒れているのが見つかった。
けが人はいなかったが、原因が分からないため、近くの住民が、避難を続けている。
消防などによると、5日午前7時20分ごろ、「霧島市国分清水1丁目付近で、爆発音がした」と、住民から消防に通報があった。
消防が確認したところ、マンションの敷地内のアスファルトが長さ10mほど盛り上がり、近くのブロック塀が4.6mに渡って倒れていたという。
けが人はいなかったが、現場では一時異臭がしたほか、一酸化炭素が高い所で500ppm測定され、人体に影響が出るおそれがあることから、市は現場周辺の11世帯23人に避難勧告を出し、5世帯11人が5日から、公民館などに避難している。
消防などが、隆起した地面を掘り返すなどして調査を進めているが、今のところ原因は特定されていない。
現場は、このマンションが建つ前は、畑だったという。
出典URL
http://news.ktstv.net/e61192.html
http://www.mbc.co.jp/newsfile/mbc_news_disp.php?ibocd=2015120700013468
12月7日19時15分にNHK鹿児島からは、7日になってもまだCOガスが検知されているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後からは霧島市役所で災害対策本部の会議が開かれ、これまでの調査でマンションの敷地のうち7日夕方までに10か所で調べたところ、建物の下50cmから300ppmの高い濃度の一酸化炭素が検出され、それ以外の場所では検出されなかったことなどが報告された。
市によると、マンションではLPガスを使っているが、地下には配管はないということで、消防などが地下2mを掘り起こして調査を続けているが、今後は専門家にも調査に参加してもらうなどして、原因を調べることにしている。
(音声のみの報道)
住民談)マンションが持ち上がって揺れた感じだった。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/5054100631.html?t=1449517858484
12月8日19時14分にNHK鹿児島からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
消防などは、7日、一酸化炭素が検出されたマンションの真下の地面を掘り下げて原因の調査を続けるとともに、その周辺で計測したところ、5か所のうち、3か所で一酸化炭素が検出され、濃度は最大で456ppmに達したという。
また、午後からは、地球化学が専門の鹿児島大学の坂元隼雄名誉教授が調査のために現地を訪れ、霧島市の前田市長とともに状況を確認した。
坂元名誉教授は、「きょうの調査で可燃性ガスが検出されず、一酸化炭素のみが出るこうしたケースはまれで、何かの可燃性ガスが爆発したあと不完全燃焼して一酸化炭素が出た可能性が高い」と話していた。
市は、破裂音がする前に予兆とみられる異常がなかったか住民に聞き取り調査を行ったり、掘り起こした場所を密閉して何らかの可燃性ガスが検出されないか、引き続き、調べることにしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/5054132201.html?t=1449609031717
12月13日付で読売新聞鹿児島版からは、避難勧告が解除されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月12日20時59分に鹿児島読売テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
市は12日、避難勧告を6日ぶりに解除した。
原因は特定できていないが、一酸化炭素濃度は減少傾向にあり、可燃性ガスが検出されていないため、危険性は低いと判断した。
市によると、現場周辺の一酸化炭素濃度は6日に500ppmを超えたが、9日は最大198ppm、12日は検出されなかった。
メタンなどの可燃性ガスに関しては、8日以降、測定を続けてきたが、12日まで一度も検出されていない。
一方、原因を巡っては、11日の調査で汚水を流す配管に亀裂が見つかった。
しかし、亀裂が生じた時期は不明で、爆発を招く要因となったかどうかは分からないという。
配管の取り換え工事が終わったことなどから、避難解除を解除した。
今後も一酸化炭素や可燃性ガスの測定は継続する。
市は12日、住民説明会を開き、避難勧告の解除について伝えた。
説明会では、調査に当たった専門家が、「地下に溜まった生ごみや生活排水などからメタンガスが発生し、何らかの原因で爆発、一酸化炭素が発生した」との見解を示した。
マンションの隣の家に住み、公民館などで避難生活を送ってきた中洲さん(女性、84歳)は、「原因がはっきりせず不安もあるが、家に帰れて良かった」と話していた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20151212-OYTNT50070.html
http://www.kyt-tv.com/nnn/news8727083.html
12月12日付で鹿児島テレビから、12月12日19時5分にNHK鹿児島からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日朝の調査で、坂元名誉教授は、「地中の枯れ葉などにより発生したメタンガスに、何らかで引火し爆発した可能性が高い。一酸化炭素や可燃性ガスはいずれも地上では検出されず、住民生活に支障はない」との判断を示した。
これを受け、市は避難住民への説明会を開いた。
出典URL
http://news.ktstv.net/e61304.html
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/5054212571.html?t=1449955404264
2015年11月28日1時26分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月28日1時4分にso-netニュース(共同通信)から、11月29日付で朝日新聞福岡版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後10時半ごろ、福岡市博多区中洲4の日本料理店から、「料理運搬用リフトから爆発音がした」と119番があった。
1階のリフトの近くにいた男性従業員1人(24)が爆風で手に軽いやけどを負ったほか、リフトの扉が曲がり、1階出入り口のドアガラスが割れた。
警察などによると、店は、7階建ての雑居ビルの1階から3階部分を占めている。
当時は閉店後の後片付けのため、カセットコンロ、ガスボンベ約5本、食器などをリフトに載せて3階から1階に移動中だったといい、警察などが、爆発の原因を調べている。
現場は、福岡市地下鉄中洲川端駅に近い、那珂川沿いの飲食店などが建ち並ぶ一角。
店内には、客1人と従業員約6人ほどがいたという。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20151128k0000m040187000c.html
http://news.so-net.ne.jp/article/abstract/1177921/
(ブログ者コメント)
詳細不明だが、コンロにボンベがセットされたままで、そのボンベがずれてガスが漏れていた・・・というのも可能性の一つだ。
2015年11月17日15時53分に大分合同新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月17日12時5分に大分放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前8時50分ごろ、佐伯市春日町のアパート駐車場で、水素入りボンベを載せたワゴン車が爆発、炎上し、近くの女性から119番通報があった。
車付近で作業をしていた3人のうち、長野県千曲市の会社員男性(42)が右腕を骨折するなど重傷。他の2人にけがはなかった。
警察によると、爆発したのはワゴン車の後部荷台。
ボンベはマンションなどの防犯カメラの動力源に使うもので、男性は、水素が入ったボンベから予備ボンベに水素を移し替える作業をしていた。
3人はエネルギー関連会社の社員で、佐伯市内のマンションに水素ボンベを設置する準備をしていたという。
警察は、業務上過失致傷の疑いもあるとみて調べる。
現場は、住宅や商店が立ち並ぶ通り。大きな爆発音を聞き、多くの人が駆け付けた。
近くにいた女性は、「ボンという大きな音がし、何事かと驚いて様子を見に来た」と話した。
警察署員らは、「まだボンベがあるので離れてください」と注意を呼び掛け、周辺には規制線が張られた。
出典URL
http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2015/11/17/131223463
http://www.e-obs.com/news/detail.php?id=11170032028&day=20151117
(ブログ者コメント)
水素が防犯カメラの動力源?
以下に示すような燃料電池を使っているのだろうか?
http://panasonic.co.jp/ap/FC/doc01_00.html
ザッと調べてみたが、分からなかった。
2015年9月18日22時1分に共同通信から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
9月19日1時0分に読売新聞から、9月18日20時32分に朝日新聞から、9月19日21時17分にNHK青森から、9月19日23時0分に産経新聞から、9月20日付で読売新聞青森版から、9月20日付で河北新報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後3時ごろ、青森県黒石市三島宮元の市立六郷小学校の1階調理室付近で爆発があった。
爆発の規模は、調理室や4つの教室の窓ガラス計約70枚を割るほどの大きさで、壁や天井が壊れ、調理室の窓は外に吹き飛ばされ、窓のサッシは折れ曲がっていた。
この爆発で、調理室付近にいた給食の臨時調理員、木立さん(女性、55歳)が業務用冷蔵庫の下敷きになって死亡した。
また、男性作業員(47)と調理室にいた女性の調理員(45)と栄養士(44)が顔などにやけどを負い、調理室と同じ1階の教室にいた男子児童2人がガラスの破片で軽傷を負った。
警察などによると、調理室では、当時、害虫駆除が行われていた。
男性作業員が床下で噴煙式の殺虫剤に着火しようとした際、爆発が起きた。
警察が19日、消防などと共に現場検証を行った結果、調理室に隣接する部屋に設置されていた9本のガスボンベから調理室の床下に配管が通っていて、そこから可燃性ガスが漏れていた可能性があることがわかった。
床下は深さ約1.2mで、灯油の配管もあった。
18日は午前にガスボンベ数本を定期交換し、調理室では午前中に調理員が給食を作っていたという。
室内にはガス検知器があった。
学校によると、2学期が始まってから、調理室の一部のガスコンロで火が付きにくかったり、一部児童から「(調理室に近い)トイレの回りでガスの臭いがする」などの声が上がったりしていたという。
警察は、ガスが床下に充満していたとみて、さらに詳しく事故の原因を調べることにしている。
出典URL
http://www.47news.jp/CN/201509/CN2015091801001720.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150918-OYT1T50134.html?from=ycont_top_txt
http://www.asahi.com/articles/ASH9L6CTZH9LUTIL07P.html
http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/6085080831.html?t=1442695973864
http://www.sankei.com/affairs/news/150919/afr1509190022-n1.html
http://www.yomiuri.co.jp/local/aomori/news/20150919-OYTNT50355.html
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201509/20150920_23016.html
(2016年9月23日 修正1 ;追記)
2016年9月17日付で朝日新聞青森全県版(聞蔵)から、過去に2度、床下に水がたまり腐食環境にあったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
事故前に2度、調理室の床下に水がたまっていたことが、市教委への取材でわかった。
床下にはLPガスと灯油の配管があり、警察は、たまった水の影響で配管が劣化し、可燃性ガスが漏れ出た可能性があるとみて捜査している。
市教委によると、初めて水がたまっているのが確認されたのは、2013年2月。
床下の配線工事の際、業者が見つけたという。
当時は原因がわからず、排水をして様子を見ることにしたという。
その後、14年10月に学校職員が床下を確認したところ、再び水がたまっているのを発見。
配水管の継ぎ目が壊れ、漏れていたとわかり、修理したうえで排水した。
市教委によると、この排水後は、爆発が起きるまで、床下に人は入っていないという。
(2018年3月17日 修正2 ;追記)
2018年3月14日12時34分にYAHOOニュース(東奥日報)から、漏水で床下にたまった水によってガス配管が腐食していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
事故当日に調理室床下で害虫駆除に当たった業者の作業員男性(49)が十分に安全を確認しなかった疑いが強まったとして、黒石署と県警捜査1課は16日にも、業務上過失致死傷容疑で書類送検する方針を固めたことが、14日午前、捜査関係者への取材で分かった。
事故は15年9月18日午後3時すぎに発生。
小バエなどの駆除を行おうとした作業員が深さ約1.2mの床下に入り、くん煙式の殺虫剤を擦った際に爆発が起きた。
黒石署や県警などの調べでは、床下にはLPガスの配管が通っており、事故後回収された鉄製のガス管の一部からは腐食やさびが見つかった。
事故前の13~14年には2度、配水管の漏水などによって床下に大量の水たまりがあることを学校側が確認し、排水作業を行っていた。
捜査当局は、水によって腐食した配管からガスが漏れ床下に充満した状態となり、事故につながったとみている。
黒石署と県警は、これまで関係者からの聴取を続け、今年に入ってからも、校舎を管理する学校関係者の立件を検討したが、通常の校舎点検では床下部分の見回りは行わないことなどから過失責任を問えないと判断した。
事故で亡くなった臨時給食員の木立さん=当時(55)=の夫は、事故から2年半でようやく捜査が終結する見通しとなったことを受け、東奥日報紙の取材に「一段落といえば一段落だが…。ただ、通常の害虫駆除を行っていたのではありえない規模の爆発が起きており、ガス漏れに気付かなかった管理者側の責任はどうなるのか、との疑問は消えない」と、複雑な胸の内を語った。
出典
『黒石・六郷小爆発事故 死亡事故から2年半/業過致死傷疑い、作業員書類送検へ』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180314-14123457-webtoo-l02
3月16日17時24分に毎日新聞からは、作業員はガスの臭いに気付かなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警黒石署は16日、安全確認を怠ったとして、害虫駆除業者の男性社員(49)を業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
県警捜査1課によると、配水管の水漏れでガス管が腐食。
漏れ出たガスが床下に充満していたとみられる。
男性は「ガスの臭いに気付かなかった」と話しているという。
出典
『小学校爆発事故 害虫駆除業者を書類送検 青森県警』
https://mainichi.jp/articles/20180317/k00/00m/040/018000c
3月17日付で朝日新聞青森全県版(聞蔵)からは、床下にガスが溜まっているとは思わなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
作業員が勤める害虫駆除業者によると、作業員は月1回ほど調理室内で害虫を駆除していたが、当日は学校側から「小バエが出る」と言われ、初めて床下に入った。
担当者は「下水道などではガスが充満していないかを点検するが、床下にガスが溜まっているとは思わないので、点検しなかった」と話した。
2015年8月10日19時45分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月11日付で朝日新聞宮崎全県版(聞蔵)から、8月11日付で宮崎日日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後1時ごろ、芋焼酎「K霧島」で知られるK酒造の本社工場(宮崎県都城市)で、焼酎の原酒を貯蔵していたタンク内で爆発が起き、ふたが吹き飛んだ。けが人はなかった。
警察が、爆発原因を調べている。
警察によると、爆発したタンクはステンレス製で、直径約6.7m、深さ約8.5mの円筒形。容量は300kℓで、中には焼酎の原酒280kℓが入っていた。
30代と40代の男性作業員2人が、タンク下部の外側についている配管を付け替えるため切断した直後に爆発が起きて、タンク上部の内ぶた(重さ5kg、直径65cm)が吹き飛び、離れた敷地内のアスファルトの上に落ちた。
内ぶたとともにタンク上部の外ぶた(重さ19kg、直径89cm)も吹き飛んだが、タンク本体と鎖でつながれていたため、地面には落ちてこなかったという。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/150810/wst1508100077-n1.html
http://www.the-miyanichi.co.jp/kennai/_13979.html
(ブログ者コメント)
K酒造では、去年も焼酎タンクの爆発事故が起きている。
2014年6月20日掲載
2014年6月12日 宮崎県都城市の酒造工場で焼酎の貯蔵タンクが機械でかき混ぜ中に爆発、撹拌用水中ポンプ電源ケーブルの劣化による短絡火花が原因だった (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4006/
2015年7月26日9時18分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月26日7時3分に産経新聞千葉版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後4時ごろ、成田市寺台の自動車販売店「千葉日産自動車成田空港店」の店舗建て替え工事現場で爆発があり、作業をしていた40歳くらいの男性が顔や左腕にやけどを負い、病院に搬送された。
警察によると、命に別条はないという。類焼はなかった。
警察は、男性の身元確認を急ぐとともに、詳しい事故原因を調べている。
警察によると、男性は事故当時、建設中の新店舗の天井付近の鉄骨を足場に上がってガスバーナーで切断する作業をしていたという。
出典URL
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/269335
http://www.sankei.com/region/news/150726/rgn1507260016-n1.html
2015年5月12日18時11分に岩手放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月12日19時47分にNHK盛岡からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後、一関にあるセメント工場で爆発事故があり、作業員2人がけがをした。命に別状はなく、警察で原因を調べている。
事故があったのは、一関市東山町の三菱マテリアル岩手工場。
12日午後2時前、工場から、「やけどをしている人が2人いる」と119番通報があった。
警察によると、男性作業員2人が、高さ5m、直径3mの廃油タンク2つをつなげる足場を作るため、タンクの上で電流を流して熱を発生させる方法で溶接作業をしていたところ、爆発が起きたという。
会社の説明によると、けがをしたのは32歳と57歳の男性で、下請け会社の4人のチームで作業中、タンクの上にいた2人がけがをしたという。
2人の作業員はともに意識があり、命に別状はない。
作業中、タンクには廃油と水が混じった液体が入っていたという。
警察は、溶接作業の熱がなんらかの原因で廃油タンクの中にあるガスか廃油に引火した可能性があるとみて、詳しく調べている。
現場は、JR大船渡線の猊鼻渓駅から南西に500mほど離れた工業地帯。
出典URL
http://news.ibc.co.jp/item_24410.html
http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/6044702531.html?t=1431464419365
(2015年6月20日 修正1 ;追記)
2015年5月13日付の岩手日報紙面に、上記情報とは異なり、タンクは空だったなどという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
(こちらのほうがありそうな話しなので、タイトルは、こちらの情報に基づき書き直した)
高さ5.2m、直径3.2mの円筒タンク2基の上部に点検用足場を電気溶接中、1基から爆発が2度起きた。
作業員4人のうち、上部にいた2人が負傷した。
タンク内には、通常、セメント製造の中で焼却する廃油をためているが、今回は点検のため、空だった。
タンク内の微量の残留物の影響などで引火した可能性もあり、警察が原因を調査している。
2015年4月29日付で朝日新聞茨城版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午後1時15分ごろ、水戸市鯉淵町の鯉淵学園農業栄養専門学校から「爆発があった」と119番通報があった。
燻製室で作業をしていた職員の男性(27)が、顔やひじなどにやけどを負った。命に別条はないという。
警察などによると、職員は28日正午すぎ、ソーセージを燻製にするため、携帯用ガスコンロに点火。
一旦、室外に出て約1時間後に戻り、火が消えていたためライターで着火したところ、周囲に火が広がり、顔などに引火したという。
(ブログ者コメント)
詳細は不明だが、燻製室というからには、そう広くないスペースでは?
また、煙が外に出ないよう、燻製室の扉は閉めたはず。
とすれば、室内の酸素が消費し尽くされて火が消え、しかしガスは出放しだったところに扉が開いて空気が入り、そこに火をつけたため爆発した・・・ということだったのかもしれない。
2015年4月19日21時20分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月19日11時14分にTBS News iから、4月20日13時46分に千葉日報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前6時45分ごろ、市川市国府台にあるガラス加工場で爆発があったと、近くの住民から警察に通報があった。
警察によると、爆発があったのは個人経営のガラス加工場の作業場で、3階建て建物の1階。
1人で作業をしていた男性(75歳)が腕や顔などに軽いやけどをした。
ガラス加工場はシャッターがめくれ上がり、中にあるガラス製品などが散乱したほか、向かい側にある建物の窓ガラス数枚にひびが入るなどの被害が出たが、他にけが人はいなかった。
男性は、19日朝6時ごろから、作業場のシャッターを閉めた状態で屋外に設置してあるボンベから室内にLPガスを引き込み、ガラスを熱する作業をしていたということで、警察は、何らかの原因でガスが漏れて引火した可能性があるとみて、当時の状況を詳しく調べている。
現場は、北総線矢切駅から南に約600mの住宅街。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1084153101.html?t=1429476498481
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2472871.html
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/252241
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。