①2012年5月25日1時15分にmsn産経ニュースから、爆発事故発生を伝える下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前10時半ごろ、新潟県南魚沼市の工事中の八箇(はっか)峠トンネル内で、爆発があった。入り口付近で作業していた34~67歳の男性3人が重軽傷を負った。
トンネル内にいた作業員4人が不明で、取り残されたとみられる。
トンネル内で高濃度ガスが検知され、消防は「可燃性や有毒を含む6種類のガスを検出した」と発表した。
警察は、業務上過失傷害などの疑いで捜査、新潟労働局も調査する方針。
工事を請け負ったゼネコンの佐藤工業などによると、トンネルは南魚沼市と十日町市を結ぶ全長2840mで、同社は1434mを掘削。
昨年の集中豪雨やこの冬の積雪のため中断した工事を再開するため、作業員がトンネルに入ったという。
酸素濃度は通常21%程度だが、トンネル入り口から900mの地点では13.7%で、人が意識を失うレベルだった。
爆発は入り口から1200mの地点で発生。
不明の4人は大型ファンの点検をしていた。けがをした3人は入り口から約100m外で道路工事を行っていた。
北陸地方整備局によると、トンネルは当初、総延長5kmの建設予定だったが、ガス発生の恐れがあり、2.8kmに短縮し、場所も変更された。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120524/dst12052411570008-n1.htm
②2012年5月25日1時22分にmsn産経ニュースから、救出活動は困難の極みという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
取り残されたとみられる4人の救出作業に向かった消防隊員らは何度も行く手を阻まれ、一進一退を強いられた。
「限界値を超えたぞ」。トンネル内はガスが充満し検知器の針が振り切れるほどの高濃度。ちりなどで視界も悪い。救助隊員の空気ボンベの持続時間は短く、二次災害の恐れも。救出作業は難航した。
南魚沼市消防本部によると、トンネル内の視界はライトをつけても約1mしかない。隊員が横一列に並んで、一歩一歩ゆっくりしか進めない状態という。
5人態勢の1次隊が捜索に入ったのは爆発から約1時間45分後の午後0時14分。
入り口から500mまでは空気ボンベなしで進めたが、徐々にガスの値が上昇し、空気ボンベを装着する。しかし700m地点で撤退。
「思うように入れない。難しい」。地元消防幹部は険しい表情で話した。
12人に増員した2次隊が入ったのは午後2時25分ごろ。
ガス濃度は下がっていたため860mまで進んだが、ボンベの酸素切れで午後3時22分に引き返した。
3次隊からは新潟市消防局などのハイパーレスキュー隊12人を投入。
約1時間半活動できるボンベを付けて900mまで到達するも、視界がほとんどなく撤退した。
奥に進むほどガス濃度が上がり、酸素濃度は大気中の3分の2程度と通常なら意識を失うレベル。ガス検知器の針は振り切れた。
ガス除去のため、南魚沼市消防本部は強力な送風機能のある車両を手配。夜も捜索活動を続けた。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120525/dst12052501230000-n1.htm
③2012年5月25日1時35分にmsn産経ニュースから、5月24日20時44分にNHK新潟から、現地の地質状況などについて、下記趣旨でネット配信されていた。
掘削工事には火薬類は使っておらず、トンネル内で可燃性を含む6種類のガスが検出されたことから、何らかの原因で引火した可能性がある。
新潟県は地質的にガスが多い場所として知られており、今回の工事でもガス発生の恐れがあるとして当初計画からルート変更した経緯もあった。
現場の八箇峠トンネル工事では、南魚沼市側からの掘削工事(約1.6km)をゼネコンの佐藤工業が受注。硬い岩を削り取る「山岳トンネル用掘削機」で掘り進め、発破用の爆薬などは使っていなかった。
南魚沼市消防本部によると、検出された可燃性・有毒ガスは、火山性ガスに含まれる硫化水素のほか、ホスゲン、一酸化炭素、水素、リン化水素、アセチレンの6種。
日本大学の島崎敏一教授(土木工学)は「トンネルの奥にたまった可燃性のガスに引火、爆発した可能性がある」と指摘。島崎教授によると、開通したトンネルであれば風が抜けるためガスがたまりにくいが、現場のトンネルは西側が掘削中で未開通だった。
新潟県は国内に7つある火山帯のうち富士火山帯など3つがまたがる地域にあり、地中に天然ガスが多い場所として知られる。
北陸地方整備局によると、同トンネルは平成17年の調査で当初の計画ルート上の地盤が緩く、ガスが噴き出す危険性が高いことが分かり、ルートを南側に約500mずらした。
だが変更後も地盤が悪く、工事は難航していたという。
地盤工学が専門で現場周辺の地質について詳しい新潟大学工学部の大川秀雄教授は「現場付近の地層は、地滑りで地中に巻き込まれた植物が腐り、ガスが発生しているところが多い地層で、そのガスが原因で爆発が起きた可能性は十分に考えられる」と話している。
その上で「こうした場所でのトンネル工事では、検知器を使ったり、換気を行ったりして、可燃性のガスに十分注意しながら作業する必要がある。事故当時、掘削作業は行われておらず、久しぶりにトンネル内に入ったということであれば、トンネル内に少しずつたまったガスが何らかの原因で爆発した可能性もある」と話している。
また、長岡技術科学大学の豊田浩史准教授(地盤工学)は「トンネルが通る『魚沼層』は火山灰などからできる砂礫層で、火山性ガスが溶け込んでいる可能性が高いが、事前の調査では大まかな地層を調べるだけで、ガスが多いかどうかは実際に工事するまでわからない」と指摘する。
だが、北陸地方整備局は「新しいルートにガスの影響はないとの前提で工事を進めていた」と説明。
工事を請け負った佐藤工業によると、トンネルに入る際は、ガスの検知を行うことにしていたが、今回、検知が行われたかは不明。ほかに特別な対策もしていなかったという。
トンネル工事をめぐっては、昭和51年と53年に山形県内で、充満した可燃性のメタンガスが爆発する事故が発生。計18人が死亡するなど、天然ガスによる被害が後を絶たない。
今回の事故について、ある工事関係者は「開通していないトンネルでは工事再開時にガスの点検をするのは初歩的なこと。佐藤工業のような大手ではマニュアル化しているはずだが」と首をかしげていた。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120525/dst12052501350001-n1.htm
http://www.nhk.or.jp/lnews/niigata/1006623301.html
④2012年5月27日0時52分にmsn産経ニュースから、施工計画書には毎日可燃性ガスの有無を点検する旨が記載されているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省北陸地方整備局は26日深夜記者会見し、受注した佐藤工業の施工計画書を根拠に「佐藤工業はガスの危険があることを認識していた」と主張した。
施工計画書は工事前、佐藤工業北陸支店が作成していた。
整備局は、坑内作業時に毎日点検して記録する事項として「可燃性ガスの有無および状態」が含まれている点を強調。
「我々は受注業者と打ち合わせて計画を作る。ガス発生の危険性を伝えたから、こうした計画になった。下請けには佐藤工業が伝えるべきだ」と述べた。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120527/dst12052700520000-n1.htm
⑤2012年5月27日20時44分にNHK富山から、29日0時4分に毎日新聞から、去年は毎回ガス検していたが今年5回入抗した時はいずれもガス検携帯せず、事故の前日入坑した時は換気設備は動かさなかった、という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐藤工業などによると、今年4月以降に計5日間、現場のトンネルに作業員が入ったが、いずれもガス検知器を携行していなかった。
事故の前日にも作業員がトンネルの最も奥にあたる1400m付近まで歩いて行き、見回りをしていたが、この日は、電気を使う換気設備は動かさなかったという。
警察などは、今回の爆発が換気設備がある付近で起きたとみられることから、事故当日の作業内容について、さらに詳しく調べることにしている。
また、工事を請け負った建設会社は着工前に工事を発注した北陸地方整備局から現場一帯で可燃性ガスが発生する恐れがあることを文書で伝えられていたという。
このため会社では去年7月に工事が中断されるまで毎回、ガスを測定していたが、ガスが検出されたことはなかったという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/toyama/3065402483.html
http://mainichi.jp/select/news/20120529k0000m040090000c.html
⑥2012年5月28日5時31分に朝日新聞から、当日も作業員はガス測定器を持たずにトンネル内に入った、不明だった4人は死亡が確認されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐藤工業が、トンネル内でガスが発生する危険性を伝えられていながら作業員らに徹底していなかったことが、同社への取材で27日、わかった。
作業員は事故当日、ガス測定器を持たずにトンネル内で換気設備の点検作業をしていた。
警察は、同社のガス対策が不十分だったことが爆発事故につながった可能性があるとみて、同社北陸支店など関連先3カ所を同日、業務上過失傷害容疑で捜索した。
トンネル内で作業していた4人の死亡も確認し、死因の特定を進めるとともに、容疑を業務上過失致死傷に切り替えて調べる。
佐藤工業は27日、朝日新聞の取材に「国からガス発生に留意する必要があると書面で指摘を受けていたことは、事故後に確認した」と説明。一方で、事故発生まで、ガスが発生する危険性の認識は薄かったと認めた。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0528/TKY201205270452.html
⑦2012年5月29日21時17分にmsn産経ニュースから、同日19時42分にNHK新潟から、着工前調査でガスが出る危険性はないと判断、またガス濃度の測定は掘削作業時に限っていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐藤工業が29日、国交省で会見し、社長(64)は「甚大で痛ましい事故を発生させてしまい、責任者としておわび申し上げます」と謝罪した。
現場のガスについて、社長らは、工事に先立つ調査をする前は、可燃性ガスが出る危険があると思っていたものの、実際に着工前の平成20年に行ったボーリング調査でガスが出なかったことから、可燃性ガスが出る危険性はないと判断したと説明。
換気設備も、火花を抑えてガス爆発を防ぐ「防爆」対策は不要としていたことを明らかにした。
一方、同社北陸支店が北陸地方整備局に提出した施工計画書では、「坑内作業時に可燃性ガスなどの有無や状態を点検、記録する」となっていたが、社長らによると、同社のルールではガスの測定は掘削作業中だけで、今回のような掘削を伴わない点検作業などでは、測定を義務づけていなかったという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120529/dst12052921190021-n1.htm
http://www.nhk.or.jp/lnews/niigata/1035448461.html
⑧2012年5月29日16時18分に毎日新聞から、国交省側も防爆構造でない換気設備を使うことを把握していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
発注元の国交省北陸地方整備局が、坑内に設置された換気設備がガス発生時に火花の発生を抑える「防爆構造」でないことを4年前から把握していたのに、受注した佐藤工業に改善を指導していなかったことが29日、整備局への取材で分かった。
整備局によると、換気設備の性能を記した規格書が同社から08年5月に提出されていた。
請負契約では「トンネルを完成させるために必要な一切の手段は、特別な定めがある場合を除き、全て施工業者の責任で決める」などと定められているといい、担当者は「業者が安全と判断しているのに、こちらが指導をするものではない」と説明している。
だが、国交省指針は、高濃度の可燃性ガスが発生する現場では「使用する電気設備機器は防爆構造のもの」と規定。整備局は事故後の会見などで、文書と口頭で同社に現場のガスの危険性を伝えていたと強調していた。
工事は07年着工。この換気設備はトンネルの入り口から1.2km付近に設置されていた。
同整備局は、工事の安全を点検する年1回の中間検査でも指摘していなかったとみられる。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20120529k0000e040208000c.html
(ブログ者コメント)
□どうやら、工事を長期に中断していた後、ガスの有無を確認せずに換気設備(非防爆)のスイッチを入れて爆発・・・そんな事故だったようだ。
□去年に工事を中断するまでは、毎回ガス検してガスは不検出だったということだが、それは、ガスが少量出ていても換気設備で排気されていた・・・そんな状態だったとも考えられる。
□もしそうだとすれば、過去の安全が将来の安全を約束するものではないということを、改めて教えてくれた事故だ。
□一方、危険場所判定の考え方に従えば、掘削時にはガス検していたということだから、トンネル内は2種場所という判定になるだろう。そうなれば当然、防爆仕様。
土木工事に危険場所判定の考え方があるかどうかは不明だが、ブログ者はそう感じた。
(2012年6月8日 修正1 ;追記)
2012年6月1日8時20分にmsn産経ニュースから、爆轟現象が発生していたという下記趣旨の記事が、図解付きでネット配信されていた。
約500mに及ぶ資材の散乱などの被害状況から、トンネル内部で音速(秒速約340m)を超える爆風を伴う「デトネーション(爆轟)」現象が発生したとみられることが31日、専門家への取材で分かった。
事故から1週間が経過。県は事故前後の状況から、空気より比重の軽いメタンがトンネル天井付近に滞留、何らかの原因で引火して爆発したとの見方を強めている。
爆発は5月24日午前、入り口から約1200m奥で発生したとみられる。
トンネル入り口の資材置き場にあった重さ約5kgの鉄板が500mも爆風で飛ばされ、入り口付近の山の斜面も大きく崩れた。
1300m地点で発見された作業員4人の死因は爆風による外傷性ショックで、入り口から約100m離れた場所にいた作業員3人も爆風で重軽傷を負っている。
爆風の威力などから、青山学院大の林光一教授(エネルギー・燃焼論)は、換気がされない密閉された空間で起きやすい爆轟現象が起きた可能性を指摘。林教授は「筒状のトンネルが大砲のような役割を果たし、強力な衝撃波が発生した可能性がある。現場付近に響いた大きな爆発音もデトネーションの発生を裏付けている」と分析している。
一方、国交省北陸地方整備局によると、爆発事故前の4月25日~5月23日の間に5回、作業員が点検作業のため入り口から1400mのトンネル最奥付近まで進入した。
いずれの日もガス検知器を携行していなかったが、作業員にガスによる体調不良などはなかった。
県防災局は、比重が0.55と空気より軽いメタンガスが地中から出て、高さ約7.5mのトンネル天井部分に徐々に滞留、下層では呼吸が可能な酸素濃度が保たれていたとみている。
トンネルは上り勾配(約3%)で未貫通。このため、メタンガスはトンネル奥でより濃度が高くなっていたとみられる。
事故発生直前、トンネル内では2層になっていた空気とメタンガスが作業員の進入などによって対流して混ざり合い、「爆発が発生する条件が整った」(県防災局)との見方もある。
トンネル最奥の約1400m付近の地下30~40mにはメタンガスを多く含む地層の「西山層」がある。
事故後、トンネル内からはメタンガスのほか、メタンが爆発した際に生成されるエチレンが検出されていた。
■デトネーション(爆轟)■
発生した炎が空気の圧力や温度を高めながら広がり、音速を超える爆風を引き起こす現象。
トンネル奥など密閉された空間で発生しやすい。
通常の爆発と異なり、爆風に炎が伴うのが特徴。爆風の速度は秒速約1000mに達する。
爆轟に必要なガス濃度はガスの種類によって異なるが、メタンでは5~15.5%。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120601/dst12060108220001-n1.htm
(ブログ者コメント)
産業現場で可燃性ガスが爆発し爆轟に至ったという事例は、ブログ者の記憶にはない。
しかし考えてみれば、トンネル内でメタンガスが爆発すれば、ガス濃度によっては爆轟になってしかるべしだ。
ブログ者の知らないところで、たまに発生しているのかもしれない。
そこで、F.P.リーの「産業安全工学ハンドブック」で調べてみたところ、過去の重大事故として6件の爆轟事例が記されていたが、ナフサ1件以外はニトロメタンとか有機過酸化水素などの特別な物質で、普通の可燃性ガスによる事例は記載されていなかった。
(2012年9月27日 修正2 ;追記)
2012年9月21日付で毎日新聞新潟版から、また9月20日20時34分にチューリップテレビから、トンネル最奥部でメタンの発生を確認した、などの情報がネット配信されていた。
県警が19日まで行った現場検証の結果、坑内の数地点でメタンガスが検出されたことが20日、分かった。
検出地点はいずれも爆発現場に近いトンネル最奥部付近で、県警では、湧出したメタンガスに引火して爆発事故が起こった可能性もあるとみて捜査を進める方針。
捜査関係者によると、奥部は未舗装で地面がむき出しになっており、路脇の数カ所で水がたまり気泡が湧き出ていた。気体の成分調査でメタンガスと断定された。
県警によると、現在も湧出しているメタンガスで爆発が起こる可能性は少ないとみられる。
また、4人の遺体が見つかった入り口から約1300m付近では、送風機を乗せていたとみられるトラックも見つかった。
現場周辺では、工具や乾電池、ライターのほか、ガスの検知器も見つかっていて、警察は、死亡した作業員が持ち込んだものどうかも含め、作業員の安全管理についても慎重に調べている。
一方、同トンネルの工事発注元である北陸地方整備局では今後、坑内の安全調査を行い、6月に設置した調査検討委員会での議論を経て、工事再開の判断を決定したいとしている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20120921ddlk15040015000c.html
http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/?TID_DT03=20120920203743
(2013年3月29日 修正3 ;追記)
2013年3月26日20時4分に読売新聞から、同日21時47分に共同通信から、同日19時39分にNHK首都圏から、メタンガスに引火したことが原因だったとする中間報告がまとまったという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省北陸地方整備局の事故調査・検討委員会(委員長・今田徹東京都立大名誉教授)は26日、「工事を休止していた冬季の約7か月間にメタンガスが蓄積し、濃度が高まったことが原因」などとする中間報告をまとめた。
ガスに引火した原因については「不明」とした。
中間報告によると、トンネル内では、微量のメタンガスの湧出があるが、換気していたため、ガス測定器では検知できない程度だったと推定。
工事休止の間、換気されず、ガスがたまったと考えられるとした。
そのうえで事故の再発を防ぐため、メタンガスの測定器や火花や静電気が起きないよう加工された工事の設備を使用するなど、安全対策を徹底するよう求めている。
ガスが地層から湧き出た原因について、トンネル工学が専門の今田委員長は記者会見で「東日本大震災との関連も否定できない」と指摘した。
同整備局は中間報告に基づき、防爆装置の設置など再発防止策を進める。局長は「安全を確保し、早ければ夏頃には工事を再開したい」と述べた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130326-OYT1T01091.htm
http://www.47news.jp/CN/201303/CN2013032601002549.html
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20130326/5eb2f91f9cc64cd7c942dffcffd6c55d.html
(2013年5月13日 修正4)
2013年5月11日付で朝日新聞新潟全県版(聞蔵)から、坑外の換気ファンから空気を送り込んで工事再開を目指すという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省北陸地方整備局は10日、13日から可燃性ガスの調査を始めると発表した。
坑内にガスが溜まっていないかを確かめ、夏までに工事再開を目指す。
現場は冬季、積雪のために誰も入坑していないため、すぐに入坑せず、坑外から調査を始める。
佐藤工業が坑内奥の切羽近くから入口までつながっている鋼管を使って奥の空気を吸い出し、ガスと酸素の濃度を測る。
調査と並行して、坑外の換気ファンから空気を坑内に送り込み、換気する。
16日午後2時55分ごろ、安城市東栄町の解体会社「S金属」東栄工場で、置いてあった使用済み燃料タンクが破裂し、一部がこの工場や隣接する自転車道を飛び越えて、約80m離れた自動車部品工場の壁にぶつかった。けが人はいなかった。
警察によると、作業員2人がガスバーナーで金属建材を解体中、近くにあった燃料タンクが突然、破裂したという。
タンクは岡崎市内のガソリンスタンドから回収した使用済みの埋設タンクで、直径1.5m、長さ6mの円筒形。
吹き飛んだ金属はタンクの端の円形部分で、重さは約90kgあったという。
警察は、バーナーの火がタンク内に残っていた気体に引火したものとみて、作業方法に問題がなかったか調べている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/news/20120517ddq041040015000c.html
(ブログ者コメント)
報道では「破裂」となっているが、状況から考えると「爆発」であろう。
18日午前9時ごろ、名古屋市港区の食品加工会社「D社」の工場で爆発音がした。
社長が確認したところ、58歳の従業員の男性がけがをしていたことから、同9時40分ごろ消防に連絡した。従業員は右手に軽いやけどを負った。
警察によると、同社では魚の加工品を作っている。
男性従業員が食材を揚げるためのフライヤーに点火しようとした際、爆発したという。
同社では加熱にプロパンガスを使っており、もれたガスに引火した可能性があるという。
爆発で工場のガラスや壁板、天井の一部が壊れた。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0418/NGY201204180017.html
13日午前10時過ぎ、熊本市中央区の自動車整備工場、「C熊本」からドラム缶が爆発したとの通報が消防にあった。
この爆発で40代のパートの作業員の男性が腕などにやけどを負っていて病院に搬送されたが、意識はあり命に別状はないという。
消防などによると、男性はゴミ入れにしようと200ℓのドラム缶のふたをガスバーナーで空けようとしていたところ、突然、ドラム缶が爆発したという。
工場の隣にあるスーパーの店長の男性は「2階の事務所にいところ、どーん、という音が聞こえ、煙があがり、ドラム缶が飛ぶのが見えた。最初は何が起こったのかわからなかった」と話していた。
現場はスーパーなど複数の店舗が集まっていて、多くの客が爆発音に驚いて集まり、一時騒然とした。
ドラム缶にはエンジンオイルの廃油が残っていたということで、警察は、ガスバーナーの火が何らかの原因で引火して爆発したとみて、原因を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5004417271.html
11日午前11時半頃、東根市蟹沢のガソリンスタンド「N給油所」で、解体作業中のレギュラーガソリンの鉄製地下タンク(長さ約6m、直径約1.5m、容量約1万ℓ)が爆発、作業をしていた男性(62)が左足首と左手首などにやけどを負った。命に別条はないという。
タンク内で気化したガソリンに、火花が飛ぶなどして引火した可能性があり、警察は業務上過失致傷容疑を視野に、関係者から詳しい作業手順などを聞いている。
警察などによると、スタンドはセルフ式への改装工事中で、客はいなかった。
男性が、電動カッターでタンクに約40cmの穴を空けたところ爆発し、火柱が約1m上がったという。
今回の工事は、N社(本社・天童市)から委託を受けた東根市の建設会社が主に担当。
タンクは工事前に、県内の別の業者が洗浄したというが、建設会社は警察の調べに、「可燃性ガスが内部に残っているかは検査していなかった」などと話しているという。
タンクに穴を開けるのは、気化したガソリンなどの残留物を完全に取り除くためで、11日朝から作業員8人が工事をしていた。
現場は国道13号沿い。近くの男性(67)は「ガソリンスタンドの工事は慎重にやってもらわないと怖い」と話した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/news/20120411-OYT8T01253.htm
一方、4月12日付の毎日新聞山形版からは、以下の関連情報がネット配信されていた。
・「給油所で爆発音がした」と通行人から119番通報があった。
・地下3mにあるガソリンタンクから出火した。
・他の作業員にけがはなかった。
・地下にはガソリン、軽油、灯油用の五つのタンクがあり、4月2日から全タンクの入れ替え作業を行っており営業していなかった。
・タンクはいずれも中身を抜き、発火しないように中和剤で洗浄していたという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20120412ddlk06040068000c.html
(ブログ者コメント)
□このケースでは、皿洗いなどと違い、単に内部を中和剤で洗っただけでは、洗浄したとは言えない。
□洗浄が完了したかどうか、洗浄業者と建設会社の双方ともに、ガス検知器で定量的に確認しなかったための事故ではないだろうか?
□両者の作業分担がどうなっていたかは不明だが、一般的に言うと、洗浄業者の責任で、ガス検知器などで確認する必要があった。
そして建設業者もその結果を確認する。望ましくは自社でもガス検知器で確認する。
その辺、専門の洗浄業者なら分かっていたはずだが・・・。
ひょっとして、洗浄作業を行ったのは専門外の業者だろうか?
10日午前7時半ごろ、札幌市白石区のガソリンスタンド「Nサービスステーション」で、1階倉庫内で爆発。火柱が上がり、2階建て店舗の1、2階の約15m2を焼いた。けが人はなかった。
消防車18台が出動し、火は約2時間後に鎮火。道の一部が一時通行止めとなった。
警察などによると、倉庫内にあった灯油をくみ上げるモーターから火花が出て、携行缶から気化したガソリンに引火、爆発したとみられる。
出火当時、開店前で客はおらず、従業員が1、2階に各2人いたが無事だった。
2階にいた女性従業員(58)は「1階でドーンという音がしたので階段を下りていったら、自分の背後で2回爆発がした。間一髪だった」と話した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20120411ddlk01040292000c.html
(ブログ者コメント)
□倉庫であれば密閉状態になることもある筈。なぜ、モーターを防爆仕様にしなかったのだろう?
SS新設時、よくそれで消防の検査を合格できたものだ。
□倉庫内にガソリン携行缶を置いていたことといい、当初の設計思想が時間の経過とともに薄れてきた末の事故ではないか?・・・・根拠はないが、そのような気がした。
4日午後2時50分ごろ、北九州市若松区にある「日本コークス工業北九州事業所」で、工場のパイプラインの一部から突然ガスが吹き出した。
この事故で、重さおよそ50kg、直径1m10cmの金属製の部品が吹き飛び、作業をしていたこの工場のメンテナンスを担当している会社の作業員の男性(42)にあたった。
男性は病院に運ばれたが、頭を強く打っていてまもなく死亡した。
警察によると、事故が起きたのはコークスを製造する際に出るガスを再利用する装置のパイプラインで、4日は装置を停止させ、パイプラインからガスを抜いたあと、定期点検を行う予定だった。
男性ともう1人の作業員の2人が部品を固定してあるボルトの一部を外したところ、ガスが吹き出し事故が起きたという。
警察は、パイプラインにガスが残っていた可能性が高いとみて事故当時の状況について詳しく調べている。
日本コークス工業は東京に本社があり、事故のあった北九州事業所では主に製鉄所向けのコークスの生産などを行っている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5024211701.html
一方、4月5日付の朝日新聞北九州版(聞蔵)からは、若干ニュアンスの違う下記主旨の記事がネット配信されていた。
ボイラーの保全作業をしていた男性が爆風に飛ばされ、転倒して死亡した。
死亡したのは保全工の男性で、配管のボルトを外している際、すき間から爆風が突然発生。配管のふた(直径1m、重さ約50kg)が吹き飛び、男性を直撃。男性はコンクリートの土台に頭をぶつけたという。
一緒に作業していた男性2人にけがはなかった。
(ブログ者コメント)
配管のエンドフランジが吹き飛んだようだが、運転側と工事側との連携ミスで、しばしば、このような事故が起きる。
パイプライン脱圧未了のまま、運転側が工事を指示したのか?
それとも工事側が、指示された場所以外で工事したのか?
(2014年2月7日 修正1 ;追記)
2014年2月6日18時52分にNHK北九州から、配管内のガスが爆発したことによる事故だったという記事が、下記趣旨でネット配信されていた。 よって、タイトルも変更した。
おととし4月、北九州市若松区にあるコークスを生産する工場で爆発が起き、作業員の男性が死亡した事故で、警察は、ボイラーの点検前にガスを抜く作業を怠ったなどとして、作業の管理者など2人を業務上過失致死の容疑で書類送検した。
書類送検されたのは「日本コークス工業北九州事業所」で作業の管理をしていた50歳の元部長と、現場の責任者だった60歳の元作業長の2人。
この工場では、おととし4月、ボイラーの点検作業中に、配管の中にたまった可燃性のガスが、別の工事で出た火花で引火して爆発し、吹き飛んだ部品にあたった42歳の男性が死亡した。
警察によると、ボイラーの点検を行う前には、配管に残ったガスを窒素などを注入して完全に抜く必要があるが、2人は点検前にこれを怠った上、配管のバルブを閉めなかったためガスが漏れ出た状態だった。
さらに2人は、すぐ近くで火花を伴う工事が行われていることを知っていたという。
このため警察は、爆発は十分に予見出来たとして、2人を業務上過失致死の容疑で書類送検した。
警察の調べに対して、2人は容疑を認めているという。
社員が書類送検されたことについて日本コークス工業は、「ご遺族や関係者の皆様に改めておわび申し上げます。安全対策を徹底するとともに再発防止に全社を挙げて取り組んで参ります」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5025066971.html?t=1391720717257
(2014年3月2日 修正2 ;追記)
2014年2月7日付の西日本新聞紙面に、上記とは若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事が掲載されていた。
送検容疑は、ボイラーの点検中にバルブを閉めるのを怠ってコークスガスを配管の外に漏出させ、別の作業員が溶接していた火花がガスに引火し、保全工の男性を死亡させた疑い
2日午後4時15分ごろ、塩釜市の船舶会社、Tドック鉄工の職員から「爆発事故が起きた」と119番通報があった。
すぐに鎮火したが、男性作業員(30)が顔や首にやけどを負い、病院に搬送された。
警察などによると、同社敷地内のドックで男性が、検査や塗装のために入庫中のオイルタンカー「第17菱安丸」(1586トン)の船底を溶接しようと点火したところ、船底に残っていたガソリンに引火したとみられる。
男性は意識はあるが、近くにいた作業員3人が耳に異常を訴えたという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120402/dst12040219050010-n1.htm
17日午前8時30分頃、霧島市の京セラ鹿児島国分工場敷地内にある半導体工場(鉄筋2階建て)2階で爆発があり、火災が発生した。
同10時過ぎに鎮火したが、社員の男性(58)が上半身に重いやけどを負った。病院に搬送されており、意識はあるという。警察などが原因を調べている。
警察などによると、男性は半導体の原料の化学薬品を1人で調合しており、空の容器に漏斗を差し込もうとした際に爆発したという。他の従業員は避難して無事だった。
住宅街に囲まれた工場は、屋根の一部が吹き飛び、建物からは黒煙が立ち上った。
同工場は1972年に操業を開始し、半導体や自動車部品などを製造している。敷地面積は約28万6600m2で、従業員数は4610人。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120217-OYT1T00503.htm
一方、機械の洗浄中だったという報道もあり、その代表として2月18日付の朝日新聞(聞蔵)の記事を記す。
男性は爆発が起きた際、工場2階にいて「セラミックパッケージ」と呼ばれる部品の原料製造設備を洗浄する作業をしていた。
設備は1階から2階に達する大きさで、当時は空だった。
男性は金属製のじょうごを使って洗浄液のトルエンを入れようとしていたらしい。
また17日付の京セラHPお詫び文書には、原因が掲載されていた。
セラミックパッケージの原料製造工程で使用する小型ミル(粉砕機)の一つで事故が起こり、消火器により消火、鎮火いたしました。
小型ミルの注入口での作業中に静電気が原因で溶剤に引火したことによります。
これによる生産設備および生産活動への影響はございません。
なお、弊社男性従業員1名がやけどを負っておりますが、命に別状はございません。
また近隣への影響はございません。
関係者の皆さまには多大なご心配、ご迷惑をおかけしましたことを謹んでお詫び申し上げますとともに、今後とも安全性には十分配慮してまいります。
出典URL
http://www.kyocera.co.jp/information/2012/0201_qwer.html
(ブログ者コメント)
□情報を総合すると、小型ミルを洗浄しようと、洗浄用溶剤を漏斗でミルの中に注ごうとした時に着火、爆発したものと思われる。
□とすれば、漏斗にアースをとっていなかった、あるいは人体帯電が原因だった可能性がある。
このような、溶剤を注入しようとした時の事故は過去に数多く発生しており、静電気火災爆発事故の典型ともいうべきものだが、同じような事故がまた起こってしまったのは、残念というほかない。
□それにしても、京セラは、その日のうちに、よくぞここまで原因を明らかにし、断定的表現でHPに掲載したものだ。
静電気の知識に詳しい人が社内にいて、なおかつ会社としての意思決定が素早いということだろう。
□一方、この手のお詫び文書では「原因究明中」とか「消防が調査中」と書くのが一般的で、ここまで踏み込んで書かれたものは、ブログ者の知る限り、初めてだ。
自社の教訓を他社の事故防止のための情報として積極的に発信する京セラの姿勢に敬意を表する。
企業ならびに消防には、事故が起きてしまった場合、これほど断定的でなくてよいので、推定原因だけは早期に発信していただきたいものだ。
30日午前10時15分ごろ、結城市の金属加工会社、Tハードフェイシングの結城工場で爆発が発生し、男性従業員(41)が腕を骨折するなどの重傷を負った。
警察によると、爆発が起きた工場は木造スレート平屋建て約378m2で、金属部品を溶接加工し製品化している。
爆発時は作業員3人で溶接作業中で、窓ガラスも割れ、入り口の木製ドアもはずれたという。他の2人にはけがはなかった。
溶接作業に取り掛かろうとしたところ、床下で「ドカン」という音と共に爆発が起こり、床に敷いた鉄板(長さ約2m、幅約1m、厚さ約20cm)6~8枚が吹き飛んだ。
重傷を負った社員は、鉄板の上で作業をしていた。
警察は、作業場内にある焼き入れのための炉はLPガスを使用しており、溶接の火が引火し、ガス爆発を引き起こした可能性があるとみて調べている。
関係者は、「溶接する金属部品を温めるプロパンガスが鉄板で覆っていたくぼみにたまり、何らかの原因で爆発したのでは」と話した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20120131ddlk08040187000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120131-OYT1T00425.htm
(2012年3月1日 修正1 ;追記)
2012年1月31日付の茨城新聞紙面に、現場のやや詳しい状況が、下記趣旨で掲載されていた。
鉄板の下は空洞になっており、屋外のガスボンベにつないだ複数の管が通っているという。
工場長は「床下にガスが漏れてたまっていたのかもしれない」と語った。
2011年12月3日11時12分に千葉日報から、12月2日11時47分にmsn産経ニュースから、12月2日13時9分に朝日新聞から、また12月3日付の読売新聞千葉版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午前9時55分ごろ、千葉市の「JFEケミカル」で、硫酸タンク(直径6m、高さ16m、最大容量305トン)が爆発し、タンクの補修作業をしていた59~20歳の作業員男性3人が重傷を負った。
爆発の衝撃でタンクの上ぶたが約100m吹き飛び、周囲の建物6棟の屋根や窓ガラスが破損した。
警察や消防が詳しい原因を調べている。
警察などによると、重傷を負ったのは、タンクの修理を請け負っていた設備工事会社の作業員3人。いずれも熱風で顔面にやけどを負い、男性一人(59)は腰骨も骨折。近くで作業していた別の男性(38)も病院に搬送されたが、けがはなかった。
作業は、同日午前9時ごろから、高さ約8mの部分に穴が2ケ所開いて一部ににじみが出ていたタンクを修復するため、3人が補修に当たり、1人が下で監視していた。
重傷を負った男性(20)が高さ8~9m付近で、パテを埋めやすいように表面をグラインダーで研削した際、爆発したという。
研削作業で出る火花がタンク内に充満していた可燃性ガスに引火して爆発した可能性もあり、警察は慎重に捜査している。
タンクには硫酸が104トン入っていたが、外部への流出はなく大気に与える影響もなかったという。
硫酸は、化学肥料の原料として保管されていた。
出典URL■■■
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(ブログ者コメント)
「硫酸タンクが爆発した」・・・。ブログ者は、まず、この言葉にビックリした。
そして次に頭に浮かんだのは、硫酸蒸気が爆発する筈がない、硫酸は金属と反応して水素を発生するので、その水素が爆発したのではないか?ということだ。
爆発した硫酸タンクは、腐食防止上、タンクの内側にライニングしていたのだろうか?
もしそうなら、そのライニングが剥がれた部分に穴が開き、そこからの漏れを防止するために、今回、工事していた・・・・そういったことが考えられる。
とすれば、ライニングが剥がれた部分の鉄材と硫酸が反応し、発生した水素がタンク気相部に溜まっていた可能性も考えられるのだが、いかんせん、200m2ほどある気相部に爆発範囲(4~74%)の水素が溜まるには、相当量の水素が必要になる。
この点、とても局部腐食で発生した水素が原因とは思えない。
一方、該社のHPで見ると、この工場では、コークス炉ガス中のアンモニアを硫酸で吸収し、硫酸アンモニウムを製造しているとのこと。
そのような、原料として使う硫酸タンクに可燃性ガスの配管がつながっていたとも考え難い。
いろいろ考えたが、何が爆発したのか、推定することはできなかった。
(2012年3月8日 修正1 ;追記)
2012年3月3日付の毎日新聞千葉版ならびに東京新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また3月2日付でJFEケミカルからプレスリリースされていた。
JFEケミカルは2日、濃度が80%未満の硫酸は、鉄と反応して水素ガスが発生するため注意が必要だったにもかかわらず、作業ミスでタンク内部の消泡板を希硫酸に浸してしまったことが原因だったと発表した。
もともと、タンクには濃度98%の硫酸が223トンあった。
そこに、設備停止で21%濃度の希硫酸8ンが発生した。
両者を混ぜても濃度は95%。
混ぜて問題ないと判断し、21%硫酸をタンクに入れたが、タンク内部にあった消泡板という鉄製の棚板が障害物となってうまく混じり合わず、またちょうど液面は消泡板付近にあり、消泡板自体が21%硫酸の層に浸ったことで、水素が発生したという。
このためタンク内にたまった水素に、補修作業時のサンダー掛け作業で発生した火花が引火、爆発したという。
同社は「作業時の危険予知が甘かった」と話している。
なお、当該タンクは当初、脱硫処理用の設備であり、消泡板が残ったまま硫酸貯蔵用タンクとして使用していた。
出典URL
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20120303ddlk12040109000c.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20120303/CK2012030302000055.html
http://www.jfe-chem.com/news/20120302.pdf
(ブログ者コメント)
□いつ混ぜたかは明らかにされていないが、混ぜた時に231トン、事故時は104トンだったことから考えると、混ぜてからしばらく時間が経っていたのだろう。
それは、タンク気相部に爆発範囲に入るだけの水素が溜まるのに十分な時間だったはずだ。
□「危険予知が甘かった」・・・。
それは、消泡板の存在を知っていて混ぜたことに対する危険予知のことだろうか?もしそうなら、確かに「甘かった」の一言に尽きる。
□しかし、消泡板の存在を知らないで混ぜたのなら、それは、既存設備を他目的に転用する場合の変更管理の問題にもなる。
既存設備では必要だったものが、転用後は無用の長物となり、まれに今回のように事故の引き金になることがある。
設備転用時は、極力、余計なものは撤去しておくことだ。
転用にあたって検討した内容を知っている人が、いつまでも現場にいるとは限らない。
2011年12月2日15時30分に、朝日新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後2時ごろ、品川区にあるオフィスや住宅などの複合施設「御殿山ガーデン」内のビル(地上25階、地下3階建て)の地下3階機械室で、「爆発があった」と119番通報があった。
消防などによると、室内で作業をしていた男性(35)が軽いけがをしたという。非常用発電装置の点検作業中に何かが爆発したらしい。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/1202/TKY201112020302.html
(ブログ者コメント)
原因不明だが、とりあえず「ガス爆発」カテゴリーに入れておく。
2011年11月20日付の毎日新聞徳島版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前11時半ごろ、北島町の「S化成工業」徳島工場内の薬品製造施設で、従業員がエタノールが入った蒸留缶(300ℓ入り)を清掃中、バルブから炎が噴き出し、38歳と59歳の男性従業員2人が顔などをやけどした。
警察によると、いずれも軽傷で、工場設備への延焼もなかった。
警察によると、蒸留缶は直径約1.3m、高さ約2.1mの円筒状で、パソコン基盤用のさび防止剤を製造するのに使われていた。
中のエタノールを抜き、バルブを開けて内部を掃除しようとしたところ、気化したガスに着火したとみられるという。
出典URL■■■
ちなみに11月20日付の朝日新聞徳島全県版(聞蔵)では、以下のように報道されていた。毎日新聞と、若干異なる内容だ。
□工場から「爆発があって2人がけがをした」と119番通報があった。
□缶に入っていたのはメタノール。
□缶の中を掃除するためバルブを開けた際に爆発したという。
(ブログ者コメント)
状況からして着火源は静電気だと思われる。
とすれば、バルブを開けて内部の可燃性蒸気が外に出てきた時に、折悪しく人体と設備間などで静電気放電が起きたのかもしれない。
(2011年12月1日 修正1 ;追記)
2011年11月20日付の徳島新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
警察などによると、2人は蒸留缶の内部の汚れを落とすために入れたメタノールを抜いた後、上部のバルブを開けて内部に金属製の清掃用具を入れようとしたところ、気化したガスが爆発したという。
(ブログ者コメント)
「金属製の清掃用具」というからには、静電気対策を考慮して作った道具なのだろうか?
それを入れようとして着火したとすれば、アースが外れていたのかもしれない。
2011年11月17日19時1分にMBSニュースから、11月18日付で朝日新聞神戸版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
明石市のD化学二見工場で、17日午前11時20分頃、「シンナーの作業中に爆発した」と消防に通報があった。
警察によると、この工場では機械金属の塗装などをしていて、作業員3人が工場用空気圧縮装置のタンク(高さ2.2m、直径1.3m)の塗装をシンナーで仕上げている最中に爆発したという。
「ボーンというすごい音がした。(作業員に)火がついていたから自分で消した」(工場にいた作業員)
火はすぐに消し止められたが、近くにいた46歳の男性作業員が顔や手にやけどをして重傷、別の作業員2人も熱風を吸い込むなどして軽傷。
警察と消防で現場検証をして、爆発の原因を調べている。
出典URL■■■
なお、作業状況については、メディアによって報道内容が若干異なっている。
「11月18日2時10分 msn産経ニュース兵庫」
同工場は、金属の表面のコーティング処理などを手がけており、従業員はシンナーを使用して空気タンク内の油を取り除く作業を行っていたという。
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「11月17日15時7分 KTVニュース」
作業員たちが空気を入れるタンクで、シンナーを使って内部のサビを取る清掃作業をしていた際に、突然、爆発が起きたという。
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「11月18日付 朝日新聞神戸版(聞蔵)」
シンナーを使って内部などの清掃作業をしていたところ、気化したシンナーに引火したらしい。
(ブログ者コメント)
タンク内部に充満したシンナーが爆発した模様。 とすれば、着火源は何か?
まず考えられるのは静電気だ。
しかし、タンクの大きさからすると、身体のそこかしこがタンク本体に接している状態だろうから、人体帯電ということは考え難い。
作業用の器具が関係した可能性もあるが、どんなものを使って作業していたのだろうか?
あとは、照明器具をタンク内に入れていたとかタンク外の着火源。
可能性があるとすれば、その程度だろう。
2011年11月6日付で、朝日新聞大分全県版(聞蔵)から、事故発生を報じる下記趣旨の記事がネット配信されていた。また5日17時30分に、テレビ大分から同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前10時ごろ、大分市の下水道工事現場でガス爆発があり、男性作業員(33)が顔や手にやけどを負った。
また、重さが40kgほどある周辺のマンホールの蓋が吹き飛び、駐車していた車の一部が破損した。
爆発があったのは、地下約2.4mの下水道管内。
市によると、作業員は管の横を地下1.3mまで掘削し、そこから住宅に配管するための穴開け作業をしていた。
作業中に飛び散った火花が管内に落ち、充満していた可燃性ガスに引火したという。
作業員は病院で治療を受けた後、帰宅した。
市は午前10時21分に現場監督から連絡を受けた後、民間会社にガス検知を依頼。可燃性ガスがあることが判明したため、2次災害防止の観点から、約6時間後の午後4時15分に119番通報した。
市の下水道建設課長は「すぐに鎮火したことや、ガスのにおいがしなかったことから、その時にはすぐに通報すべきだとは考えなかった」と話している。
出典URL■■■
また、その後の経緯や原因などについて、2011年11月8日付で朝日新聞大分全県版(聞蔵)と大分合同新聞から、下記趣旨でネット配信されていた。
7日、現場周辺の下水道管から高濃度の可燃性ガスが検知された。消防は一帯を火災警戒区域とし、ガス会社に団地内のプロパンガス供給(117世帯)を停止するよう指示。同日夕には、ガスは検知されなくなった。
市は、午前中、団地一帯の下水道管43箇所を調査。半数で可燃性ガスが検知され、3箇所では濃度100%だった。
これを受け、消防も午後2時ごろから消防車を出動させて現場周囲の下水道管を調べ、約25箇所でガスを検知した。
このため、住民に火の使用を控え、窓を閉めるように指示。
ガス会社に団地全体のガス供給停止を求めた。
また消防は約1時間、マンホール内に機械で空気を送り込み、ガスを拡散し除去した。
結果、ガス濃度が下がり、午後4時半に警戒区域を解除した。
供給されるプロパンガスは、団地内のタンクから地中のガス管を通じて家庭に送られる。
何らかの原因で漏れたガスが、同じ地中内に整備されている下水道管に流れ込んだとみて、市などが調べている。
家庭へのガスは、ボンベによる戸別供給に切り替えた。
管理会社によると、これまで40カ月に一度、配管の点検を実施。最後に点検したのは昨年6月で異常はなかった。2カ月以内に配管を全て交換する。
5日にあった爆発事故は、生活排水を流す設備を下水管につなぐ作業中に発生。何らかの原因で下水道に充満していたガスに電動工具を使った際の火花が引火したとみられる。
出典URL■■■
(ブログ者コメント)
今回事故の原因は外部からのガス流入だった模様だが、下水道管には、有機物が腐敗して生じるメタンガスが滞留している恐れもある。
一方、過去に本ブログでは、古河市の下水道工事でマンホール内に入り、酸欠になったという事例も紹介している。
普段、滅多に人が入ることがない場所に入るとか工事する時は、長時間開放後に入るとか事前にガス検知するなどの対応が望まれる。
(2011年11月30日 修正1 ;追記)
2011年11月28日付で朝日新聞大分全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故の善後策として、市がプロパンガスを使っている市内の集合住宅など、23箇所の供給方法を調べ始めた。
調査は、事故が起きた団地と同様に埋設管を使っているか、マンホール内に可燃性ガスがあるかどうかをチェックする。
(ブログ者コメント)
事故が起きた団地内だけの確認で済ますかと思いきや、他の集合住宅もチェックするという。
これぞ、事例の横展開対応だ。
(2012年4月24日 修正2 ;追記)
2012年4月20日19時45分にNHK大分から、また4月21日付で毎日新聞大分版と朝日新聞大分全県版(聞蔵)から、横展開調査した別の団地でもガス漏れが発見されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分市内の3つの住宅団地でガス漏れが起きているおそれがあることがわかった。
検出されたガスの濃度は低いため爆発のおそれはないが、ガス会社が新しい配管への交換作業を進めている。
ガス漏れが起きているおそれがあるのは、いずれも大分市のガス会社「ダイプロ」が配管でプロパンガスを供給している大分市の緑が丘団地、ふじが丘団地、光吉団地。
市によると、ガス管の腐食部分からガスが漏れてほぼ同深度の下水管に接続部から流入した可能性が高い。
会社によると、検出されたガスの濃度は0.02%から0.46%で、いずれも爆発するおそれのない低い濃度だという。
これは、去年11月に大分市森町で市の下水道のマンホールに高い濃度のガスが漏れ出して爆発した事故が起きたため、事故があったところと同じシステムでガスが供給され、かつ、市管理の下水道を利用している住宅団地を市が調べた結果、明らかになったもの。
ガス会社によると、緑が丘団地の配管はすでに交換を終え、残りの2つの団地も来月中には新しいガス管に交換する予定で、それまでは個別にボンベで供給するという。
会社は、「管の老朽化が原因で漏れ出たと考えられる。古いガス管を引いている団地については順次、新しい管に交換していきたい」と話している。
去年11月のガス漏れに関し、九州産業保安監督部は、「爆発事故との因果関係は不明だが、腐食防止の措置をしていないガス管があったため」と説明している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/oita/5074594441.html
http://mainichi.jp/area/oita/news/20120421ddlk44040558000c.html
(ブログ者コメント)
事例の横展開によって、次に起こるかもしれなかった事故を防げた感がある。
2011年10月28日22時40分に、msn産経ニュースから下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午後3時40分ごろ、佐世保市のM造船が建造中のタンカー船首部分で小規模な爆発が起きた。
近くで溶接をしていた造船所下請け会社作業員(56)が巻き込まれ、脚や上半身にやけどを負った。
やけどの程度は不明だが意識はあるという。
警察は、タンカー内のタンクにたまった可燃性ガスが、溶接作業の火花で引火した可能性があるとみて、爆発の原因を詳しく調べている。
出典URL■■■
(2011年11月13日 修正1 ;追記)
2011年11月10日17時42分にNHK長崎から、事故原因等に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
やけどを負って病院で治療を受けていた作業員男性が昨夜、亡くなった。
警察などによると、男性は、全身の60%にやけどを負う重傷で、治療が続けられていたが、昨夜11時半ごろ、細菌が血液に入りこむ敗血症が原因で、亡くなったという。
消防などによると、爆発は、塗装を終えた給水タンク付近で溶接作業を行ったときに起きたということで、塗装で発生した可燃性のガスが溶接の火花で引火したのではないかとみられている。
「M造船」などによると、男性はベテランの従業員だったということだが、溶接作業の際の換気が十分でなかったという話もあり、警察などでは、当時の詳しい状況を調べている。
出典URL■■■
(2011年12月4日 修正2 ;追記)
2011年12月2日7時1分にNHK広島から、当時の責任者らが書類送検されたという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、この船では事故の2日前に塗装作業が行われており、塗料などからでた可燃性のガスが船内にたまり溶接の火花に引火して爆発したとみられるという。
警察が調べを進めていたが、この会社の68歳の現場責任者と65歳の作業責任者の2人が、溶接作業の際に義務付けられている可燃性ガスの濃度の測定をしていなかったことが分かり、警察は1日、2人を業務上過失致死の疑いで書類送検した。
(2012年9月9日 修正3 ;追記)
2012年9月6日19時34分にNHK長崎から、また9月7日付で朝日新聞長崎版(聞蔵)から、タンクの塗装が乾燥しきってないのに周辺で火気工事させていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
爆発は塗装作業を終えたばかりのタンク付近で、作業の際に発生した可燃性のガスに溶接の火花が引火したことが原因だとわかった。
その後の佐世保労基署の調べで、現場に通じる船底タンクで別の下請け会社が、前日に有機溶剤を含む塗料を使用し、タンクが乾燥しきっていなかったにも関わらず、M造船は男性の下請け会社に対して引火しやすい危険性を周知しておらず、また、立ち入りを制限するなどの必要な措置も取っていなかった疑いが強まった。
このため、同署は、会社の安全管理に問題があったとして、M造船と会社の安全担当者を労安法違反の疑いで書類送検した。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5034823911.html
2011年10月18日付で、毎日新聞山口版から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山陽小野田市のガス容器検査会社「S容器検査」で17日午前9時ごろ、爆発があった。
ガスボンベを再利用するため、塗装を乾燥させる部屋で作業中に爆発したとみられ、男性社員(26)が両ひざをすりむくけがをした。
警察は爆発の原因を調べている。
警察によると、同社はガスボンベの再利用のために検査し、塗装やバルブの取り付けをする会社。
当時、男性社員は同僚男性と2人で、屋内の検査場(約380m2)に設けられたプレハブ平屋(縦6.6m、横2.2m)の乾燥室内で、プロパンガスが抜かれ再塗装したボンベをバーナーで乾燥させたり、バルブの取り付け作業中だった。
ガスボンベは作業前、別の場所でガスを抜くという。
乾燥室内にはガスを抜いた一般家庭用の50kgガスボンベ約20本が置かれていた。
爆発の影響で窓ガラス5枚が割れ、鉄板製とコンクリート製の壁が損壊するなど被害がでた。
現場付近は工場が点在する場所。
出典URL■■■
(ブログ者コメント)
ボンベに残留していたガスあるいは蒸発した塗料溶剤が爆発したものと思われる。
着火源はガスバーナーだろうが、これは強力な着火源につき、可燃性ガス濃度が2~3%(一般的な可燃性ガスの爆発下限濃度)に達すれば、爆発し得る。
普段より乾燥室の気密性が高かったとか、いつもより多くのボンベを同時に乾燥させていたとか、そんな事情はなかったのだろうか?
2011年9月24日2時9分に、msn産経ニュース群馬から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後5時45分ごろ、太田市の「O製鉄」群馬工場内の加熱炉付近でガス爆発、加熱炉一部とスレート葺き建屋の壁や天井の一部が壊れた。この事故によるけが人などはなかった。
警察によると、事故があったのは同工場敷地内の圧延工場に設置された加熱炉。
棒状の鉄スクラップを加熱し、板状に延ばす作業の準備のため、炉内温度をガスバーナーで1300℃まで温めていたところ、点火した火が突然消え、排気管のガスに何らかの火が引火して爆発したとみられる。
警察で詳しい原因を調べている。
出典URL■■■
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(ブログ者コメント)
9月23日0時53分のmsn産経ニュースでは、事故時の状況が以下のようにネット配信されていた。いずれが正か、あるいはどちらも正かは不明。
警察によると、当時は炉の予熱作業中で、炉の火が消えたため、バーナーに点火すると、爆発した。作業員は炉から離れた運転室で作業していた。
2011年9月7日11時38分に、朝日新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前10時25分ごろ、千代田区の科学技術館5階でガス爆発があり、「けが人がいる」と119番通報があった。
警察によると、5階イベントホールで41歳と47歳の男性作業員2人が天井の水漏れ工事中、配水管と間違えてガス管を電動のこぎりで切断し、漏れたガスに引火して爆発したという。2人は顔などをやけどして重傷。
7日は休館日だった。 同館の女性職員は「突然、ボンという大きな音がして、警報器が作動した。詳しい状況を確認している」と話した。
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(ブログ者コメント)
水道管や排水管と間違えてガス管に穴を開け爆発したという話は、しばしば聞くところだ。
間違えるのを防止するため、ダブルチェックとか対象配管のマーキングなど、いろいろと対策が取られていると思うが、今回、どこでミスしたのだろうか?
2011年9月6日15時21分にmsn産経ニュースから、同日20時6分にTBS NEWSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日正午ごろ、練馬区の都営アパートで、点検作業中のエレベーター付近で爆発が起き、作業に当たっていた「日本エレベーター製造」の男性作業員(26)が顔などにやけどの重傷。別の男性作業員(25)も腕などに軽いけがを負った。
警察などによると、2人はエレベーターの異常音の原因を調べるため、同日午前9時ごろから作業。
事故当時は、エレベータを1階に停止させ、1人がエレベーターの下に入って部品の交換作業をし、もう1人が内部で点検作業をしていたという。
エレベータの下に入って作業していた26歳の男性作業員は、「たばこに火を付けようとしたところ爆発した」と話しているという。
警察は、点検作業で有機溶剤を使い、揮発性の高いガスが充満しているところにたばこの火が引火したとみて、詳しい事故原因を調べている。
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(ブログ者コメント)
□「たばこの火が引火」と報道されているが、正確には、「たばこに火をつけようとした時のライターかマッチの火が引火」と書くべきだろう。
□しかし、そもそも、仕事中の現場でたばこを吸おうとしたこと自体が信じられない。4S、5S活動が徹底されない職場では、いつか事故が起きる・・・・そんなことを教えてくれる事例だ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。