警察の調べでは、ポンプ室には水をくみ上げるモーターや配電盤などの消防設備があり、この日は7人でスプリンクラーの点検作業をしていた。
作業員らは「配電盤のモーターの電源スイッチを入れたところ火が出た」と話しているといい、警察はガス漏れによる爆発の可能性もあるとみて詳しい事故原因を調べている。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20110618-OYT8T00843.htm
(2012年10月28日 修正1 ;追記)
2012年10月20日付で毎日新聞埼玉版から、前からガス臭がしていたのに放置していた、などの新情報がネット配信されていた。
県警は19日、マンション管理会社の29歳と42歳の男性社員2人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
容疑は、男性社員(29)が10年3月、「プロパンガスに似たにおいがする」などの報告を同社管理員から受けたが、忘れて放置。
さらに男性社員(42)は昨年5月、マンホールから噴出している泡とガス臭に似た異臭を自ら確認したが、措置を取らず放置した。
これにより、マンションに供給されている都市ガスの配管の穴が開いた部分からガスが漏出し続け、消防設備の点検作業中に引火、爆発。
男性(当時63歳)が全身やけどで死亡し、別の男性(32)が全身やけどで全治6カ月の重傷を負ったとしている。
県警によると、2人は容疑を認めているという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20121020ddlk11040236000c.html
また、10月20日付で朝日新聞埼玉版(聞蔵)からも、若干異なるニュアンスの記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
警察によると、2人は都市ガスの配管が腐食で劣化し、ガスが漏れているのを確認していたにもかかわらず、点検作業をさせ、引火爆発によって男性作業員(当時63)を死亡させ、別の男性兌業員(32)にも大やけどを負わせた疑い。
警察は、2人が事故の約1ケ月前に実際にガスの臭いなどを確認していたことを重視。
対策せずに放置したため爆発が起きたと判断した。
同製鉄所などによると、事故当時はボイラーへの点火作業を2人で行っていた。もう1人の作業員は目に異物が入ったが、けがはなかった。爆発の影響で配管などの付帯設備が損傷した。同ボイラーは、構内の工場が操業するためのボイラーの一つ。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110618/ibr11061802500002-n1.htm
警察は、溶接などの際にガスが漏れ、鉄板を削る作業で飛んだ火花が引火した可能性があると見て会社側から作業の安全性について事情を聴いている。
近くで植木の手入れをしていた男性(68)によると、シューッと音がした後、ガスの臭いがして、突然「ドーン」と爆発音が響いた。作業員とみられる男性2人が路上に飛び出し、「消防と救急を呼んでください」と言うと地面に座り込んだ。タンクからは赤い火柱が上がり、建物の2階部分まで達していたという。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20110615-OYT8T01264.htmhttp://mainichi.jp/area/saitama/news/20110616ddlk11040302000c.html
(2011年9月20日 修正1 ;追記)
2011年9月16日付で、朝日新聞備後版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三原労基署は、15日、O造船所の艤装部長(65)と同社を労安法違反の疑いで書類送検したと発表した。
コンテナ船の改造工事で、溶接作業する前に引火性ガスの濃度を測定しなかった疑い。
事故の2日前に内部で塗装作業があり、ガスは塗装材から出たとみられる。
事故では溶接作業で出た火花が船首の内部に溜まっていたガスに引火して爆発。船首の甲板付近で作業していた下請けの派遣会社社員だった中国人男性が吹き飛ばされ、転落死した。
(ブログ者コメント)
事故発生時の状況が第1報と違うが、最新版の今回記事のほうが正しいのだろう。
消防などによると、同社には地下室があり、バナナを熟成させるため、カーバイドと水を使ってアセチレンガスを発生させていた。
警察が原因を調べている。
海保によると、Aさんは船の点検のために乗船し、ガスコンロに火をつけようとしたところ、爆発したという。海保は、ガス漏れが原因とみて調べている。
警察は、溶接作業で発生した火花が、タンク内に充満していた気体などに引火した可能性があるとみている。18日午前9時から実況見分し、詳しい原因を調べる。
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20110518ddlk18040702000c.html
2011年5月16日2時6分に、msn産経ニュース滋賀から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前11時15分ごろ、守山市の段ボール加工会社「もりた紙業」の工場が爆発音とともに出火。火は約1時間半後に消し止められたが、鉄骨平屋建ての工場と、隣接する鉄骨2階建ての事務所計約660m2が全焼した。警察は工場の内部から爆発、出火したとみており、詳しい原因を調べている。
第1発見者(63)によると、「ボーン」と突然大きな爆発音がして、直後、工場の窓ガラスが割れ、火が窓から3~4mの高さまで吹き出したという。
警察によると、「もりた紙業」では段ボールの加工や印刷を行っており、工場内には段ボールのほか、インクや機械類が置いてあったという。
15日は工場の定休日だったが、工場長が午前11時ごろまで事務作業をしていた。機械類は動かしていなかったという。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110516/shg11051602080003-n1.htm
(ブログ者コメント)
報道された内容から考えると、結構大量の可燃性ガスor蒸気が、工場内全体あるいはどこかの部屋に充満していたのかもしれない。
最も考えられるのは、腐食か何かでガス管に穴が開いて、ということだ。
印刷インクに含まれる溶剤の蒸気だった可能性も考えられるが、インク缶の1ケや2ケ、蓋を開けたまま置いていたからといって、それほど大量の溶剤蒸気が充満するとは考え難い。
原因は不明だが、とりあえず「ガス爆発」カテゴリーに入れておく。
出火時の状況は、3つの情報を整理すると、オフセット輪転機から出火したので乾燥機の電源を従業員が一旦落としたが、火が収まったと思って再び電源を入れたところ爆発した、ということらしい。ガスを使っていたという情報もある。
http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011051301000436.html
警察によると、被災者は畑で汚れた手を洗うために水をためるおけを作っており、切断時に発生した火花が、缶の中の物質に引火したとみられる。
□破裂ということから考えると、キャップを閉めたまま切断したのではないか?キャップさえ開けていれば、そこから火が噴き出す程度で済んだかもしれない。ただ、ロケットのようにドラム缶が飛んで行った可能性はあるが・・・。
警察などによると、けが人は確認されていないが、工場と隣接するアパートの窓ガラスが割れた。撤去作業は午前8時ごろから行われていたといい、詳しい原因を調べている。
(ブログ者コメント)
石油タンクなどでは、それを狙って屋根部分の強度をわざと弱くする放爆構造が採用されることがあるが、このLPGタンクもそうだったのだろうか
建物は、鉄筋コンクリート5階建て。2~5階の客室部分の被害が大きく、特に3階の奥(山側)が最も損傷がひどい。
事故後、客や従業員は「ガスの臭いがしていた」と話している。
当該建物は06年に全面改修。その際、LPガスによる暖房設備に更新した。
本館北側で管をはわせている山の斜面の擁壁の一部が手前に押されるようにずれ、設置時にはあった擁壁と管との隙間がなくなっていたという。斜面からの圧力が管にかかり、接続部分に亀裂が生じた可能性がある模様。
直近の昨年5月の点検では、異常は見つからなかったという。
経産省石油ガス保安課によると、ガス管を延長する場合は地下に埋設するか、壁に沿わせるのが一般的。山崩れなどの恐れのある場所には設置してはならないと定められている。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/news/20110208-OYT8T01131.htm
http://www.shinmai.co.jp/news/20110211/KT110210FTI090025000022.htm
(2011年2月23日 修正1; 追記)
さらに詳しくは、エルボにネジこんでいる配管の雄ネジ部に亀裂が入っていた。ちょうどエルボの口の部分。それは山の斜面に圧縮される形で押された配管の反対側末端エルボだった。
(2013年1月22日 修正2 ;追記)
2013年1月21日12時45分にmsn産経ニュースから、ガス会社の関係者が長期間点検を怠っていたとして書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
茅野署などは21日、業務上過失激発物破裂の疑いで、プロパンガス販売業「蓼科商事」の柿沢拓社長(74)ら3人を書類送検した。
容疑は、ガス設備の点検を長期間怠ったため、11年2月7日、漏れて滞留したガスを暖房器具に引火爆発させ、ホテルの客室などを損壊させた疑い。
県警などによると、当時十数人の宿泊客がいたが、女性1人が気分の不調を訴えたほかは、けが人はいなかった。
地形の変化でガス管が圧迫され漏出しやすい状態になっていたという。
蓼科商事は「担当者がいないため、コメントできない」としている
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130121/crm13012112460010-n1.htm
警察は、下水道内に充満していた可燃性ガスに引火したとみて、詳しい原因を調べている。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110208/chb11020820380002-n1.htm
(ブログ者コメント)
通常はハサミを使うが、持っていなかったため、自分のライターを使ったらしい。
爆風で、付近の2箇所のマンホールの蓋(鉄製、直径65cm、重さ約5kg)が吹き飛んだ。約50m北のマンホールの蓋は18m飛び、軽乗用車のバンパーを直撃した。さらに北、約50mの蓋も2m飛び、事務所のプラスチック製外壁の一部を壊した。
地上にいた作業員2人にケガはなかった。
(ブログ者コメント)
それなら低濃度でも爆発する。
警察によると、機械は直径1・6m、高さ2・3mのステンレス製で、中が空洞になっている。乾燥作業を終え、2人が上からエタノールを流して内部を洗浄していると「ボン」と音がし、機械上部から一瞬爆風と炎が上がった。
周囲に火の気はなく、平塚署は静電気がエタノールに引火した可能性があるとみている。
(ブログ者コメント)
火災は従業員らによって間もなく消し止められたが、従業員(38)が頬などに軽いやけどを負ったほか、作業用機械1台が壊れ、作業場の屋根に穴が開いた。
警察の調べによると、従業員が作業場2階で有機溶剤メチルシクロヘキサン約200ℓを撹拌機に注ぎ込むため、作業用機械にセットした後、爆発した。何らかの原因でメチルシクロヘキサンに引火した可能性があるとみて調べている。
同工場は瞬間接着剤「アロンアルフア」で知られる東亞合成の関連会社「アロンエバーグリップリミテッド」の茨城工場。
爆風で波型スレート屋根の一部、約20m2が吹き飛び、ドラム運搬回転機1台が破損した。作業場は鉄筋2階建て、約620m2。
(2010年12月17日 旧ブログ掲載記事)
2010年12月16日18時11分にmsn産経ニュースから、同日15時40分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年3月25日、姫路市のごみ処理施設「エコパークあぼし」の温水プール建設現場で9人が重軽傷を負った爆発事故で、姫路市は、16日、平成15年の土壌調査で、メタンガスの発生が予測されるとの報告を受けていたと発表した。
6月下旬、職員が建設業者との契約関係種類を確認した際、ロッカーに報告書があることに気付いたという。市は、報告書の取り扱いについては、「担当部署の職員が入れ替わっており、分からない」としている。
警察は、本件に関し、業務上過失傷害の疑いで捜査を進めているが、同罪が成立するには、事故があらかじめ予見できる「予見可能性」がキーワードとなるため、この報告書が今後の捜査に影響を与えそうだ。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/hyogo/101216/hyg1012161852007-n1.htm
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003679557.shtml
事故時の状況を報じる記事は下記。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/100325/dst1003251200005-n1.htm
爆発原因を土壌から発生したメタンと推定した記事は下記。
http://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/0002882597.shtml
http://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/0003188750.shtml
(2011年1月16日 修正1; 追記)
2011年1月14日15時58分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
姫路市が設置した調査・安全対策検討委員会は、14日、事故原因をまとめた報告書を市長に提出した。埋め立て地の汚泥などから高濃度のメタンガスが発生、建物内に入って爆発した可能性が高いという。
事故は、建設中の健康増進センターで発生。床下で配管の作業をしていた男性が、小型バーナーを着火した瞬間に爆発した。
報告書によると、埋め立てに使った汚泥などに含まれる有機物からガスが発生。地中で化学反応を起こし、メタンの濃度が高まった。さらに掘削調査の結果、現場床下付近にガスのたまりやすい層があり、配管用の穴の隙間から建物内に入り充満したとみられる。
事故後に現場近くで採取したガスを分析した結果、メタン濃度は、爆発下限濃度の16倍前後だった。
市は、現場周辺にガス抜き用のパイプを設けるなど安全対策を講じた上で、健康増進センターを再建する予定。
出典URL
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003737927.shtml
(2011年6月7日 修正2; 追記)
2011年5月7日付で朝日新聞播磨版(聞蔵)と毎日新聞播磨・姫路版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
姫路市は、中断していた工事を10日から再開すると発表した。早ければ来年11月にも完成する見込み。
爆発を防ぐ安全対策は下記など。市の第三者機関「調査・安全対策検討委員会」が今年1月にまとめた調査報告書に基づいている。
・健康増進センターの建物の周囲に、メタンを大気中に逃がす通気口を設ける
・建物の地下にメタンが溜まらないよう、空気ダクトを使って空気を循環させる
出典URL
http://mainichi.jp/area/hyogo/archive/news/2011/05/07/20110507ddlk28040459000c.html
(2015年2月5日 修正3 ;追記)
2015年2月4日12時7分にNHK神戸から、ガス発生の可能性を認識しながら安全対策を怠ったとして関係者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、安全対策を怠ったとして、工事を発注した姫路市の当時の担当者や建設会社の現場責任者らあわせて3人を、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
警察が捜査を進めた結果、工事を発注した姫路市が、事故の7年前に行われた調査の結果によって、可燃性のメタンガスが発生する恐れがあると知っていたにも関わらず、当時の担当の主幹2人が安全対策を怠った疑いがあることが分かったという。
また建設会社の当時の現場責任者も、臭いなどからガスが発生している可能性があることを認識していたが、市に対し、安全対策を提案するなどしなかった疑いがあるという。
警察の調べに対して3人は、「爆発するとは思ってなかった」と容疑を否認しているという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025144471.html?t=1423084618724
(2015年3月12日 修正4 ;追記)
2015年3月11日19時12分にNHK神戸から、嫌疑不十分で不起訴になったという記事がネット配信されていた。
神戸地検姫路支部は、11日、起訴できる証拠がないとして、嫌疑不十分で不起訴にした。
出典URL)
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023126351.html?t=1426101016441
(2016年4月11日 修正5 ;追記)
2016年4月8日18時35分にNHK神戸から、建設会社と市とでは、市に8割の責任ありとの判決が出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
被害者への賠償金などの負担をめぐり、姫路市と建設会社が争っていた裁判で、大阪高等裁判所は「建設会社が受けた損害のうち8割は市に責任があった」とする1審判決を支持し、市に2億6900万円あまりを支払うよう命じる判決を言い渡した。
姫路市は、「判決内容は、承服できるものではないが、判決文を精査したうえで、上告するか検討したい」と話しています。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025694321.html?t=1460145306595
消防等によると、病院1階のスプリンクラー集中制御室で、業者が3階の設備のスイッチを切った直後に、室内の鉄製マンホール(直径65cm)が爆音とともにハネ上がったという。けが人なし。
消防隊員が駆けつけたところ、室内で一酸化炭素を検出した。マンホールは地下水槽(深さ約2m)の蓋で、水槽内は水がほぼ満杯まで入っていた。
病院では、この日、朝から業者2人がスプリンクラーを点検していた。消防などが原因を調べている。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。