2023年2月17日17時39分にHTBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後、札幌市北区にある北海道大学の薬学部が入る校舎で爆発がありました。
ボイラーの配管で水蒸気爆発が起きたとみられています。
渡辺記者:
「消防がハシゴを使って中の様子を調べてます。学生らは一時避難していて、外からその様子を伺っています」。
17日午後1時半すぎ、札幌市北区北12条西6丁目の北海道大学の薬学部の校舎で「爆発音がした後、煙が出た」と、大学の職員から消防に通報がありました。
消防などによりますと、建物が燃えることはなく、校舎内にいた人も避難して無事でした。
北大の学生:
「みんな状況が分からない感じで、慌てて外に出てきた」。
渡辺記者:
「どんなにおい?」
学生:
「こげたというよりは変な匂いがしました」。
警察によりますと、1階のボイラー室にある暖房用の配管が水蒸気爆発を起こしたとみられていて、警察と消防が詳しい原因を調べています。
https://www.htb.co.jp/news/archives_19145.html
2月17日14時52分にNHK北海道からは、ボイラー室で不凍液の配管が破裂したらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後1時40分ごろ、札幌市北区にある北海道大学薬学部の建物から大きな爆発音がしたと消防に通報がありました。
消防によりますと、薬学部の校舎1階にあるボイラー室で不凍液の配管が破裂したとみられるということですが、火や煙は確認されず、けがをした人もいませんでした。
現場には通報を受けて消防車など14台が駆けつけたほか、校舎内にいた大勢の学生らが建物の外に避難するなど、周囲は一時騒然としました。
その後、安全が確認されたため、学生たちはすでに校舎に戻っているということです。
警察や消防が詳しい状況をさらに調べています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230217/7000055280.html
2022年12月13日19時34分にYAHOOニュース(山口放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日未明、宇部市の工場で建物の一部を破損する爆発事故があった。
けが人はなく、周辺への影響も確認されていないという。
事故があったのは、宇部市にある宇部スチールの製鋼工場。
宇部スチールによると午前4時すぎ、鉄筋などの鋼材を製造する作業をしていたところ、不純物を処理場に流し入れる際に水蒸気爆発が起きたという。
工場ではスレートの壁の一部が破損している。
当時はおよそ20人の従業員が作業を行っていたが、けが人はいなかった。
工場の周辺への影響もないという。
宇部スチールでは、工場内の工業用水の配管に水漏れがあったことが水蒸気爆発に繋がったとみて、配管の撤去を検討するほか、再発防止のため従業員の安全管理の徹底を行うとしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/41f3027e2db1fd48b57bc6565e2774d9f11e6c3a
2022年9月6日18時4分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前6時50分ごろ、いわき市南台の「いわき大王製紙」の工場で爆発がありました。
消防や警察などによりますと、爆発があった建物の外で清掃作業をしていた関係グループ会社の60代の社員1人が、爆風でけがをして病院に運ばれました。
手や首などにやけどを負いましたが、けがの程度は軽いということです。
現場の映像からは、製紙工場の建物の外壁の一部が大きくめくれて数か所穴があき、建物の外に鉄骨のようなものが散乱している様子が確認できます。
現場は、いわき市の南部にあるJR常磐線植田駅から北西におよそ5キロの山あいの地域で、会社によりますと、この工場では段ボールの原料や新聞用の紙を製造していました。
工場内では2基のボイラーが稼働していて、このうち発電用の1基が爆発したということで、警察は、7日、現場検証を行って爆発の原因を調べることにしています。
爆発があった工場から南東におよそ500メートル離れた所に住んでいる78歳の男性は、「何かが破裂したようなバーンという音が聞こえて、周りの空気が振動したように感じました。大きな音だったので少し心配になりましたが、けがをした人が1人で命に別状はないと聞いて安心しました。事故には気をつけてほしいです」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20220906/6050020028.html
9月6日12時27分にFNN PRIME(福島テレビ)からは、燃料の木材チップを投入しようとしたところ爆発したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
会社などによると、6日午前6時50分ごろに、発電用のボイラーへ燃料の木材チップを投入しようとしたところ、爆発が起きたという。
工場の近くに住む人:
「パン、とはじくような、普通の音とは感じが違かったです」
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b5a36619c98e48e3954c81ed69ceea3b7a1a9c3
9月6日18時53分にYAHOOニュース(福島放送)からは、ボイラーはバイオマス、水蒸気爆発が起きたらしい、今年5月の点検では異常なかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
爆発で、清掃作業をしていた、グループ会社の男性従業員(60代)が爆風に飛ばされ、市内の病院に搬送されましたが、命に別条はないということです。
いわき大王製紙によりますと、爆発したのは、木質チップなどを燃やし、発電する建物内にある、バイオマスボイラーで、当時2~3人が、燃料を入れる作業を行なっていました。
また、2022年4月から5月にかけて点検した時、異常はなかったということです。
工場は、何らかの原因で、水蒸気爆発が起きた可能性が、高いとみています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/58cf3115884e98654dd439eb3d1481f2176b60d8
会社によりますと、爆発したボイラーの内部には水が流れている金属製の管が通っていて、木製チップなどを燃やしてこの管を熱して水蒸気を発生させ発電機のタービンを回していたということで、何らかの原因でボイラー内に水が漏れて水蒸気爆発が起きたとみられています。
定期点検は半年ごとに行われ、ことし5月の点検でも異常は確認されていなかったということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20220907/6050020049.html
(2023年7月9日 修正1 ;追記)
2023年7月7日16時17分にNHK福島からは、配管に1ケ所破損が見つかった、破損原因は不明という事故報告者が公表されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故について、親会社の大王製紙は、社内外のメンバーによる組織を作って調査を進め、6日、報告書を公表しました。
それによりますと、現場のボイラーを詳しく調べたところ、内部にある水を通す配管に破損が1か所見つかり、ここから大量の水が漏れて、高温の砂と接触して急激に膨張する水蒸気爆発が起きたと推定されるとしています。
さらに、水蒸気爆発はボイラーの中と外で、合わせて2回にわたって立て続けに起きた可能性があり、設備の破損や被害が大きくなったとみられるとしています。
爆発のきっかけになった水を通す配管の破損の原因は分かっていないということで、大王製紙は、こうした点も明らかにしたうえで、爆発が起きた設備について再発防止対策を講じ、運転の再開を検討したいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20230707/6050023167.html
本件、7月6日付で大王製紙のHPに事故報告書が掲載されていた。
以下は、破口部は当局に押収されているため、破口原因は未検討だという記述。
3)水蒸気爆発の原因(水管破口の原因)
・・・
(2)第一破口部は当局に押収されており、寸法検査・組織観察・硬さ試験等、様々な視点の調査を要請中です。
現状におきましては、第一破口部の詳細状況が明確になっていないため、複数の推定原因からの絞り込みには至っておりません。
(3)したがいまして、当該設備の復旧に向けては、想定される全ての原因に対する対策を適用することとします。
今後、当局での調査結果が入手できた際には、必要に応じ、改めて事故調査委員会を開催し、原因の特定及び必要追加対策について協議することとしております。
以下は、漏れた水で水蒸気爆発が起きたメカニズムに関する記述。
3-2 現状の把握
2) 第一破口部(推定)の特徴
・目視上、破面は減肉無く、脆性的な破壊の様相。
・管内面に内面スケールの付着が認められた。但し、爆発前に付着したものかは不明。
・破口部は、シールフィンにより本来は砂もガスも到達しないスペース(三角スペース)内。
・・・
3-5 火炉損壊の原因(漏洩が水蒸気爆発に至った原因)について
・#30破口部の詳細分析は未実施のため、破口の原因は明確になっていないが、 当該部の目視での点検結果などから、#30に破口が発生し、三角スペースという空間で 一気に大きく開口することで大量の漏洩水が発生し、シールフィンを破壊して 保有熱量の多い流動材と一気に接触したことで水蒸気爆発が発生、 ボイラ損壊に至った可能性が高いと考えられた。
・・・
https://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr/tdnetg3/20230706/e79bkm/140120230706518678.pdf
2020年7月15日18時12分にYAHOOニュース(静岡放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
<桑原アナウンサー>
「I合金の工場前です。屋根がふっ飛んでしまったと。トタン屋根が吹き飛んでしまった様子が確認できます。爆発の勢いが見て取れます」
7月15日午前9時過ぎ、伊豆市下白岩にあるI合金の工場で、「爆発音がした」と近所の人から消防に通報がありました。
<近所の人>
「すごい音だったね、ドーンと」
「音と同時に白煙が上がった。地響きがしたくらい」
<桑原アナウンサー>
「側面は窓が割れています。側面も吹き飛んでしまっています」
警察や消防などによりますと、工場内で爆発が起きたとみられ、建物の一部が大破したほか、中にいた従業員2人がやけどなどの軽傷を負いました。
<杉村カメラマン>
「また工場から白い煙が出ました」
爆発事故が起きたI合金は、アルミダイカスト製品を手がけていました。
アルミダイカストとは、アルミ合金などを溶かして金型に注入し、成形することで製品を作る技術です。
寸法の精度が高いアルミ製品を、短時間で大量生産することができます。
爆発が起きた工場では、モーターの部品などさまざまなアルミ製品を製造していて、SBSの取材に対し会社側は、アルミを溶かして製品を作る機械が内側から爆発のような現象を起こしたと説明しています。
当時、この爆発した機械は動いていたということです。
県内の工場を巡っては7月5日、吉田町で大規模な火災により警察官と消防隊員ら合わせて4人が死亡する事故が起きたばかりです。
不幸な事故を起こさないために、さらなる注意が必要と専門家は指摘します。
<十朱寧教授>
「直近で(県内で)火災が2回起きてしまったことは残念に思う。火災に関する管理の部分と作業者への教育が必要。火災は一定の条件がそろえば必ず発生するので、その要素を未然に防ぐことが火災への対策になる。」
機械はどのような理由で爆発してしまったのか。
警察と消防が詳しい原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c180b4a5ae78482619a9a70ee9a15925989012bb
7月15日14時59分に産経新聞からは、火はほとんど出なかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大仁署によると、火はほとんど出ておらず、午前11時すぎに鎮火したという。
工場から200メートルほど離れた自宅にいた自営業の佐藤さん(67)は、「『ドーン』という地響きのような音が聞こえて外に出ると、工場の屋根から白い煙がもうもうと上がっていた」と不安そうな表情を浮かべていた。
工場は伊豆箱根鉄道修善寺駅から東に約2キロの田畑に住宅が点在する地域にある。
https://www.sankei.com/affairs/news/200715/afr2007150013-n1.html
7月16日7時59分にYAHOOニュース(静岡新聞)からは、機械の一部が破裂したことで爆発が発生したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
伊豆市下白岩の金属加工業「I合金」の工場で15日午前にあった爆発事故で、稼働中だった工場内の機械の一部が破裂したことで爆発が発生したとみられることが同日、関係者への取材で分かった。
工場の男性従業員は同日、静岡新聞社の取材に対し、「いつも通りの作業をしていたら機械が突然爆発した」と証言した。
大仁署と駿東伊豆消防本部は、機械が破裂した事実の確認や爆発との関連など原因の特定を進めている。
男性従業員によると、当時、工場内には35人ほどの従業員がいたという。
同工場はアルミニウムの溶解や形成などの加工作業を行っている。
爆発が発生した建物は鉄骨平屋建てで壁はトタン製。
爆発によって屋根と壁約130平方メートルが損壊した。
同署によると、破裂した機械のそばで作業をしていたとみられる男性従業員2人が爆発による飛散物で軽いやけどを負って病院に搬送された。
周辺の住宅などへの被害は確認されていない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/586da62004aa44de14b89c4feebfc8f6f9c893e1
(ブログ者コメント)
以下は、静岡放送映像の3コマ。
2018年7月28日に掲載した第2報がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正4として掲載します。
第2報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8627/
(2019年7月9日 修正4 ;追記)
2019年7月2日19時26分にNHK岡山から、社長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、浸水の危険性を認識しながら操業停止などを指示しなかったとして、社長と工場長の2人を業務上過失傷害などの疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、総社市下原にある「Aアルミ産業」の54歳の社長と42歳の工場長。
警察によると、2人は、この日の日中には工場が浸水する危険性を認識していたにも関わらず、すぐに操業停止などを指示せず、その後に起きた爆発で住民20人にけがをさせた業務上過失傷害や、業務上失火の疑いが持たれている。
警察の調べに対して、2人はいずれも容疑を認めているという。
「Aアルミ産業」は現在操業しておらず、親会社の「Aセイレン」の担当者は、取材に対し、「詳しい内容がわからないのでコメントできない」と話している。
出典
『総社工場爆発で社長ら書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20190702/4020003088.html
7月2日22時35分に山陽新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は、隣接する川が氾濫して工場が浸水、爆発する危険性を予見しながら、早期の操業停止など適切な対応を怠った過失があると判断した。
県警捜査1課によると、2人は事故当日の昨年7月6日午後3時すぎ、隣接する川が逆流しているのを確認したが、しばらく様子を見ることを決定。
同8時40分ごろに溶解炉内にアルミニウムを入れるのを中止し、取り出す作業だけに切り替えた。
約1時間後、高温(700~800℃)のアルミニウムが炉内に残されたまま工場の浸水が始まり、同11時半ごろ水蒸気爆発が発生。
当時、炉内には約28トンがあったという。
出典
『総社のアルミ工場爆発で書類送検 容疑で岡山県警が役員と工場長』
https://www.sanyonews.jp/article/915001
(2021年1月21日 修正5 ;追記)
2021年1月20日16時33分にNHK岡山からは、社長らは嫌疑不十分で不起訴になったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岡山地方検察庁は、「溶解炉の中のアルミニウムを抜き取る作業を夕方までに始めていれば爆発は避けられたが、当時は、溶解炉への大量の浸水を予見できなかった疑いが残る」として、20日、社長と工場長をいずれも嫌疑不十分で不起訴にしました。
工場は現在操業しておらず、親会社の担当者は、「当時、多くの人が大変な思いをされたのは事実だが、こちらの事情も一部認められたと思っている」とコメントしました。
爆発事故で被害を受けた総社市下原地区の自治会長、小西さんは不起訴について、「どのような原因で事故が起きたのか知りたいと思っていたので、残念でショックだ」と話しました。
小西さんは工場の爆発の影響で自宅が全壊に近い被害を受け、事故による精神的なケアなどをめぐり、自治会長として会社側と話し合いを続けています。
小西さんは、「多くの家が新しくなってハード面では復興は進んだが、気持ちの面ではまだ苦しい思いをしている人もいる。不起訴になったことは残念だが、これからも会社側との話し合いを続けていきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20210120/4020007778.html
1月20日19時25分にYAHOOニュース(岡山放送)からは、同業他社などから聞き取りした結果、予見することはできなかった疑いが残ると判断したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査の焦点は、爆発を回避できた事故当日の夕方の時点で、川が氾濫して大量の水が炉の中へ入ることを予見できたかどうかでした。
地検は、同じ業種の会社や河川工学の専門家などに聞き取りをした結果、予見することができなかった疑いが残ると判断し、2人を嫌疑不十分で不起訴処分としました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3486dc8fac9d0aea602faeb80ef5c79a601a1066
(2021年10月1日 修正6 ;追記)
2021年9月27日19時51分に日本経済新聞からは、該社が破産したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
アルミ材料メーカーのAアルミ産業(岡山県総社市)は、15日付で岡山地裁倉敷支部から破産手続きの開始決定を受けた。
負債総額は54億円。
2018年に本社工場一体が西日本豪雨に見舞われ、高温の溶解アルミニウムを扱う溶解炉が浸水して大規模な爆発事故が発生し、周辺地域や住民に被害が出た。
親会社のAセイレン(大阪府八尾市)が中心になり事故処理に当たり、工場を閉鎖後、20年5月に不動産を売却・整理。
被害者への賠償など調整を進めていた。
帝国データバンクによると、同社は1980年設立。
アルミスクラップなどの原料を加工して製鉄用副資材を製造していた。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC278SC0X20C21A9000000/
9月27日19時30分に山陽新聞からは、負債総額54億円のうち30億円は補償関係だなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
破産管財人によると負債額は約54億円で、うち約30億円が被災者への補償に関わる債務という。
管財人によると、同社と被災者の補償交渉は一部が解決済みだが、金額面で合意できていないなど十数件の訴訟を抱えるという。
親会社のAセイレン(大阪府)は、「これまで可能な限りの補償を行ってきた。今後の補償は管財人の判断となるのでコメントできない」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/30e82d2a5513ec6a74fa6c84aea19d46afcb0228
2018年7月14日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報修正1は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8570/
(2018年7月28日 修正2 ;追記)
2018年7月20日16時0分にNHK岡山から、近くの川の水位が氾濫注意水位を超えてから炉からアルミを取り出し始めたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月20日7時57分に同じNHK岡山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によると、警察のこれまでの調べで、従業員が「過去にも大雨の際に近くの川があふれて浸水したことがある」と説明していることが、新たにわかった。
従業員は、上司の指示を受けて、近くの川の水位がすでに氾濫への注意が必要な「氾濫注意水位」を超えていた午後8時以降に、炉にあった20トンほどのアルミの取り出し作業を始めたが、作業の途中で工場が浸水し始めたため、避難したという。
炉の中にあったアルミを安全に取り出すには、十分な時間ではなかったとみられている。
警察は、過去にどの程度浸水したのか、関係者から更に詳しく話を聞くとともに、業務上過失傷害の疑いで捜索と現場検証を行い、押収した資料などから爆発の原因究明を進めることにしている。
出典
『工場爆発「過去にも大雨で浸水」』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20180720/4020000988.html
『アルミ工場爆発 処理時間不足か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20180720/4020000979.html
7月22日19時12分にNHK岡山からは、住宅被害は10億円規模の見込みなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受けて会社側は21日、被害の大きかった下原地区の住民に対して説明会を開いた。
参加した住民などによると、会社側は爆発した工場を再建しないとした上で、下原地区にある住宅などへの被害はおよそ10億円規模と見込んでいると明らかにしたという。
この地区は豪雨による浸水被害も受けているが、会社側は、けがをした人の治療費や住宅の修繕費などは、すべて爆発の被害として「全額賠償する方針だ」と説明し、この地区以外についても、今後、調査を行って対応を検討するという。
出典
『アルミ工場爆発会社側が賠償説明』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20180722/4020001007.html
7月24日13時34分にNHK岡山からは、一度は上司と連絡をとったが操業続行を指示されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によると、従業員は、近くを流れる川があふれそうになっていたため、「このままでは危険だと思い、上司と連絡をとったが、操業を続けるように言われた」という趣旨の話をしていることが分かった。
その後、従業員は改めて上司からの指示を受けて、川が氾濫注意水位を超えた午後8時以降に、高温のアルミおよそ20トンを炉から出す作業を始めたが、工場が浸水したため避難したという。
出典
『アルミ工場爆発「上司と連絡」』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20180724/4020001022.html
(2018年8月6日 修正3 ;追記)
2018年8月2日9時58分にNHK岡山からは、炉を安全に停止するには5~6時間必要だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
これまでの調べで、工場の関係者は、炉の操業を止めてから、アルミが水と触れ合っても爆発などが起きない温度までアルミを冷ますのに「5時間から6時間が必要だった」と話していることが、捜査関係者への取材で新たに分かった。
警察は、爆発を防ぐための作業を開始したのが遅かった可能性もあるとみて、調べを進めている。
出典
『工場爆発”冷却に5〜6時間”』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20180802/4020001111.html
8月3日4時51分にNHK NEWS WEBからは、大雨対策を記したマニュアルがあったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
これまでの調べで、この工場を経営する会社が、大雨や洪水などに備えて爆発を防ぐための措置をどのように行うか記したマニュアルを作成していたことが、捜査関係者への取材で新たにわかった。
警察は、今回の豪雨の際に、マニュアルを基に爆発を防ぐ手だてを講じていたか、関係者から話を聞いて詳しく調べることにしている。
出典
『工場爆発 大雨対応マニュアルで防止策講じたか捜査』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180803/k10011561311000.html
8月3日20時4分にNHK岡山からは、雨量がマニュアルに記載された基準に達していなかったため操業を続けていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
これまでの調べで、大雨などへの対応を記したマニュアルに、1時間あたりの雨量が50ミリから80ミリ未満の「非常に激しい雨」だった場合、操業を止めるように決められていたが、当時は基準に達していなかったため操業を続けていたことが、捜査関係者への取材で新たに分かった。
マニュアルでは、基準に達していない場合でも「周囲の状況などから、操業を止めるかどうか適切に判断する」としていて、工場にいた従業員は午後8時以降に、近くの川があふれそうになっていることを上司に電話で報告したが、その際、操業を止めるようにという指示はなかったという。
警察は、雨量のほかに周囲の状況などから爆発の可能性を認識できたかどうか、詳しく調べることにしている。
出典
『工場爆発 雨量未到達で操業』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20180803/4020001126.html
2018年7月22日10時20分に琉球新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後5時28分ごろ、浦添市伊奈武瀬のごみ処理施設「浦添市クリーンセンター」で、焼却灰を再利用するために溶かす溶融炉の冷却用水槽内で水蒸気爆発が発生した。
当時、周辺を巡回していた民間管理会社の男性(22)=沖縄市=が、背中など半身をやけどする重傷を負った。
同センターによると、燃焼室の壁面に付着していた高温のばいじんが水槽内に落ちて水蒸気爆発が発生、あふれた水が男性に掛かったとみられるという。
溶融炉は緊急停止した。
溶融炉を冷やした後、警察などが現場検証するという。
男性は本島南部の病院に搬送され、治療を受けている。
出典
『水蒸気爆発 男性重傷 ごみ処理施設溶融炉』
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-766382.html
2018年7月7日6時49分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後11時半ごろ、岡山県総社市下原にある「Aアルミ産業」のアルミ工場で爆発があった。
警察によると、周辺の住宅の窓ガラスが割れるなどして、住民10数人がけがをしたが、いずれも軽傷とみられるという。
また、爆発の影響で、工場の近くの住宅や車庫など3棟が全焼したという。
爆発が起きた時、工場は操業しておらず、敷地内に人はいなかったという。
岡山県には大雨の特別警報が出されていて、総社市の隣の倉敷市では、6日午後11時半までの1時間に17ミリの、やや強い雨が降っていた。
工場の近くを流れる高梁川の周辺は広い範囲で水につかり、警察や消防が現場に近づけないという。
警察は、アルミニウムを溶かす炉が何らかの原因で爆発した可能性が高いとみて、原因を調べることにしている。
出典
『岡山 総社 アルミ工場で爆発 10数人けが』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180707/k10011519171000.html
7月7日11時51分に朝日新聞からは、周辺民家の被害状況に関する下記趣旨の記事が、工場周辺の空撮写真とともにネット配信されていた。
工場の近くに住むAさん(男性、62歳)は6日夜、自宅で「ドーン」と下から突き上げるような激しい音を聞いた。
蛍光灯が消え、部屋の床一面に割れた窓ガラスが散乱したという。
隣室にいた妻は、飛んできたガラスで足を切って救急車で病院に運ばれたといい、「一体どうなっているのか。途方に暮れるしかない」と、茫然とした様子で語った。
近くに住む主婦(72)は、「家のガラス25枚くらいが全て割れた。蛍光灯も落ちて、家具もひっくり返った。けがはなかったけど、本当に恐ろしかった」と振り返った。
出典
『岡山・総社の工場が爆発 「二次爆発」の恐れで避難指示』
https://www.asahi.com/articles/ASL772VZXL77PPZB00J.html
7月8日18時57分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
近くに住む女性(63)は、自宅で「ドン」という爆発音を聞いた直後、燃えたアルミ片とみられる赤い物体が降ってきたため、思わずテーブルの下に身を隠したという。
屋根に穴が開いており、「何が起こったかもわからず、とにかく地獄のようだった。ここで死ぬのかと思った」と、声を震わせた。
工場から北約2kmの市立神在小学校では、入り口のドアの窓ガラス1枚にひびが入った。
当時、大雨で富原地区の約120人が避難しており、富原自治会長の下山さん(男性、71歳)は、「大雨と爆発という、これまでに経験のないことが起きた」と、不安そうに話していた。
出典
『大雨に加え爆風、赤い物体降る「死ぬと思った」』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180708-OYT1T50023.html
7月7日21時42分に毎日新聞からは、川が増水したため炉を止め避難していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
工場は高梁川沿いにあり、増水したため同日午後10時ごろに炉の運転を停止し、従業員は退避していた。
浸水による漏電や落雷の可能性があるという。
再爆発の恐れがあり、住民は近くの施設に避難した。
出典
『工場 アルミ溶解炉が爆発 3棟全焼 十数人けが 岡山』
https://mainichi.jp/articles/20180707/k00/00e/040/225000c
7月8日0時28分に時事ドットコムからは、浸水で溶解炉が水蒸気爆発した可能性大という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は、近くを流れる川の氾濫で工場の溶解炉が浸水し、水蒸気爆発が起きた可能性が高いとみて調べている。
出典
『アルミ工場で爆発=浸水影響か、土砂崩れも-岡山』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018070700354&g=soc
(ブログ者コメント)
〇写真などによれば、工場周辺は川からあふれ出した茶色い水で、一面、水浸し状態だ。
〇仮に、洪水で侵入した水による水蒸気爆発だったとすれば、聞いたことがない事例だ。
〇結果論になるが、炉の運転を、もう少し早く停止していれば、爆発は免れた可能性があったような気がする。
ただ、いくら大雨が降り続いているからといって、川が溢れそうなどという切迫した情勢にならない限り、そう簡単には操業停止できなかったのかもしれない。
(2018年7月20日 修正1 ;追記)
2018年7月19日14時12分に産経新聞westから、浸水の恐れがあったので炉を停止していたが水が膝まできたので避難したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
県警は19日、業務上過失傷害の疑いで工場を現場検証した。
当時、県内に大雨特別警報が出ており、工場内に浸水していた。
県警は、水が高温のアルミニウムに触れて水蒸気爆発したとみて、安全管理に問題がなかったか調べる。
工場は通常24時間操業だが、大雨で近くの川が増水して浸水の恐れがあったため、事故前に炉の運転を中止。
6日午後10時ごろには従業員全員が退社し、爆発時は無人だった。
捜査関係者によると、最後まで工場に残っていた従業員は、「高温のアルミを炉から取り出す作業をしていたところ、膝のあたりまで浸水がきて、ひどくなってきたので避難した」という趣旨の話をしている。
出典
『岡山の工場爆発で現場検証、浸水で水蒸気爆発か』
http://www.sankei.com/west/news/180719/wst1807190050-n1.html
2018年6月22日15時30分に大分合同新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月22日11時30分にテレビ大分からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前6時半ごろ、大分市西ノ洲の新日鉄住金大分製鉄所構内で「爆発音が聞こえ、黒い煙が上がっている」と近くの住民が119番通報した。
製鋼工場に隣接した建物の壁の一部(約0.3m2)が燃えたが、男性作業員が消火器で消し止めた。
けが人はなかった。
同製鉄所と市消防局によると、爆発音がしたのは正門から北側約1kmにある建物内。
肥料や路盤材の原料となる高温(約500℃)の「スラグ」を冷やす作業をしていたという。
床に置いたスラグにシャワー状に水をかける工程で小規模な水蒸気爆発が起こったとみられ、詳しい原因を調べている。
当時、近くに人はおらず、製造に影響はない。
消火と現場の確認作業をしている間に、住民が消防に通報したという。
同製鉄所では今年に入り、火事などのトラブルが3件発生している。
同製鉄所は、「近隣住民に心配を掛けて申し訳ない。原因を究明し再発防止に努める」と話した。
出典
『新日鉄住金で爆発音 壁の一部燃える』
http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2018/06/22/133053602
『新日鉄住金 構内で小規模爆発』
https://www.tostv.jp/news/2663.html
2017年5月2日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7057/
(2017年5月27日 修正1 ;追記)
2017年4月26日付の北海道新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
工場責任者によると、溶かした鉄が詰まるトラブルは半年前にもあり、同様の措置をとったが、この時は水はなく、問題はなかったという。
(2017年6月25日 修正2 ;追記)
2017年6月23日21時11分にNHK北海道から、床に水がたまらない対策をとっていなかったとして社長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
本来は、爆発を防ぐため排水路を設けるなどして床に水がたまらないようにする必要があるが、この鉄工所では、特に対策をとっていなかったという。
このため、北海道労働局は23日、会社と社長の書類を労安法違反の疑いで旭川地方検察庁に送った。
・・・・・
出典
『鉄工所の死傷事故で書類送検』
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170623/4542401.html
2017年5月1日19時21分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前11時50分ごろ、掛川市大渕の金属加工会社「M工業」の工場で「爆発事故が起きた」と工場の従業員から消防に通報があった。
消防が駆けつけたところ、40代の男性作業員が足にけがをし病院へ運ばれたが、軽傷だという。
また、爆発による火災はなかった。
警察によると、男性作業員は複数の同僚と一緒に、型枠から漏れた余分なアルミを溶かして取り除く作業をしていたところ、小規模な爆発が起きたとみられるという。
警察が、作業の手順に問題がなかったかなど、事故の原因を調べている。
事故があった工場はJR掛川駅から南に15kmの海岸沿いで、周囲に民家はない。
出典
『金属加工工場で爆発事故1人けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3033079171.html
5月2日付で朝日新聞静岡版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、40代の男性作業員が足を骨折するなどのけがをした。
当時、男性作業員は、溶け落ちて床に固まったアルミの除去作業をしていた。
警察などは、除去作業で使用していた酸素カッターで溶断した際に高温のアルミに水分が混入し、水蒸気爆発が起きたとみて、詳しい原因を調べている。
(ブログ者コメント)
どこから水分が混入したのか不明だが、水蒸気爆発だったとすれば、4月25日に旭川市の鉄工所で起きたばかりだ。(本ブログ掲載スミ)
2017年4月26日付で毎日新聞北海道版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午前8時半ごろ、北海道旭川市のH鉄工所で「工場の炉が爆発した」と119番があった。
警察によると、爆発したのは鉄を溶かして鋳物を製造する炉の内部で、熱風を浴びた工場長の佐藤さん(56)が全身やけどを負って運ばれた病院で死亡。
20~60代の男性従業員5人も軽傷を負った。
溶けた鉄が冷却水に触れ、水蒸気爆発が起きた可能性もあるとみて、原因を調べている。
警察によると、鉄工所は鉄骨平屋一部2階建て約1200m2。
この日は、従業員16人が午前8時に作業を開始し、佐藤さんら6、7人が炉の近くで作業していた。
発生時には大きな爆発音が上がって鉄工所の窓ガラスが割れ、近隣住民によると、周囲の建物が揺れるほどだった。
消防は、再び爆発する恐れがあるとして、従業員や付近の住民に、一時、避難を呼び掛けた。
現場はJR旭川駅から北東に約2kmJR宗谷線沿いで、住宅や事業所が混在する地域。
JR北海道によると、宗谷線は現場付近で約2時間にわたって運行を見合わせ、同線と石北線の7本が運休。特急オホーツクなど3本が遅れた。
H鉄工所のホームページによると、同社は1923年創業。
出典
『爆発 鉄工所の炉 1人死亡、5人軽傷』
http://mainichi.jp/articles/20170426/ddr/041/040/005000c
4月26日18時56分にNHK北海道からは、より詳しい下記趣旨の記事が溶解炉の図解付きでネット配信されていた。
4月26日6時15分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
爆発の原因となった溶解炉は、煙突と一体型になっている。
現場では、当時、複数の従業員が溶解炉で鉄を溶かして延べ板の鋳型を作る作業を行っていたが、何らかの原因で、溶けた鉄を取り出す管から鉄が出てこないトラブルが発生した。
このままでは、溶解炉内の温度が急上昇し炉が壊れるおそれがあるとして、従業員は緊急の措置として、メンテナンス用に開け閉めできる炉の底の扉を開けて、鉄を取りだそうとした。
しかし、溶解炉の下の土間には、本来あるはずのない水がたまっていて、溶けた鉄とこの水が接触し、水蒸気爆発が起きた可能性があるという。
この溶解炉は、電気炉とは違い、コークスという燃料を使って鉄を溶かす「キューポラ」と呼ばれるタイプで、炉の周りには冷却水で炉を冷やす装置も設置されていた。
ただ、土間にたまっていた水が冷却水だったかどうかは、わかっていないという。
出典
『鉄出す際に水接触で水蒸気爆発か』
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170426/5917602.html
『鉄工所爆発 全身やけどの工場長が死亡 北海道・旭川』
https://mainichi.jp/articles/20170426/k00/00m/040/196000c
4月29日付で朝日新聞北海道総合版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
炉の冷却設備の一部が破損しているのが見つかった。
警察が28日までに終えた現場検証で確認したという。
警察によると、炉は高さ約6m、直径約1.5mの円筒状。
冷却装置は上下2段に分かれ、いずれも炉の外側を腹巻状に囲んでいる。
破損が見つかったのは、下のほうにある装置。
警察は、この破損が冷却水の漏れを引き起こしたか、慎重に調べる方針。
(ブログ者コメント)
〇溶鉄による水蒸気爆発は、本ブログでも数多く紹介してきた。
以下は、今回の事例と同じような事例
2015年4月25日掲載
『2015年4月18日 岡山県倉敷市のJFEで精錬炉底のレンガが外れ溶鉄200トンが漏洩、炉の下のピットに水がたまっていたため水蒸気爆発が起き、熱風を浴びた5人が重軽傷 (修正1)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4815/
それ以外、冷却水が原因だった事例としては下記があった。
2014年10月23日掲載
『2014年10月13日 福島県いわき市の小名浜製錬所で炉の操作時に体調不良となり、炉を傾け過ぎたため溶けた銅が飛び散ってゴムホースと接触、中の水とも接触して小規模な水蒸気爆発』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4364/
また、たまり水ではなく、砂に含まれていた水が原因だった事例もあった。
2016年3月19日掲載
『2012年10月20日 広島市のマツダで溶鉄を運ぼうとした際に容器が倒れ、周辺の砂に水分が含まれていたため水蒸気爆発、3人が軽傷 (第2報;修正4)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5740/
〇それにしても、熔鉄を扱う職場ゆえ水蒸気爆発の知識はあった
はず。
炉から熔鉄を抜き出す前に、なぜ、抜き出し先に水がないことを確かめなかったのだろう?
通常の作業であれば確認することになっていたが、緊急対応で慌てていたので確認し忘れた・・・そんな事情でもあったのだろうか?
2012年10月27日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正4として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2392/
(2016年3月19日 修正4 ;追記)
見つけるのがかなり遅くなったが、2012年12月14日付でマツダのHPに、対策等に関する下記趣旨の記事が掲載されていた。
1. 事故概要
10 月 20 日(土)午前 1 時 49 分頃、弊社宇品中地区の鋳造 C 棟 2 階 電気炉付近で、溶かした鉄を 運搬するための容器(直径約 1 メートル、高さ約 1.5 メートル)が転倒し、流出した高温の鉄と設備内 の砂に含まれた水分が接したことで水蒸気爆発が発生しました。
弊社では直ちに広島市消防局に通報しましたが、防火自衛団による初期消火が奏功し、広島市消防局 による消火活動には至りませんでした。
3. 再発防止策
「容器を転倒させない」、「万一の際にも高温の鉄と水分を接触させない」を基本に以下の対策を実施し ました。
今後、二度と同様の事故を発生させないよう、全社一丸となって再発防止に努めてまいります。
・ 容器の転倒を防ぐため、溶かした鉄の運搬方法と運搬経路を見直しました。
・ 電気炉周辺の乾燥状態の維持、確認に万全を期するため、炉下ピットに換気装置と漏水センサー を設置しました。
・ 万一に備えて、運搬経路に防湯堤を設置し、鉄の飛散・流出を最小限にとどめるようにしました。
・ 今回の再発防止策に合わせた始業点検手順マニュアルに改訂するとともに、作業従事者の教育を 実施しました。
出典URL
http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2012/201212/121214a.pdf
2016年2月25日9時57分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後1時15分ごろ、神戸市灘区灘浜東町の神戸製鋼所で、敷地内にある鉄鋼スラグの処理場で水蒸気爆発が起き、近くに駐車していたブルドーザー1台から出火しているのを同社の男性従業員が見つけ、消防に連絡した。
ブルドーザーは全焼。
周囲にいた従業員約20人に、けがはなかった。
警察などによると、処理場では、製鋼の際にできるスラグと水が接触し、化学反応を起こした結果、加熱された水が一気に蒸発する水蒸気爆発が発生。
その際に飛び散ったスラグがブルドーザーに当たり、引火したとみられるという。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/160225/wst1602250023-n1.html
2016年1月26日20時4分に福井テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
坂井市三国町のテクノポートの敷地内にあるアルミニウム板の製造工場で、26日、水蒸気爆発が発生し、男性従業員2人が全身をやけどするなど、大けがをした。
事故があったのは、坂井市三国町にある国内最大手のアルミニウム板メーカー「U社」の福井製造所。
警察や消防、会社側によると、26日午後1時ごろ、約700℃の溶けたアルミを鋳型に入れて水で冷やす作業中、アルミの中に直接水が入って水蒸気爆発が起こり、溶けたアルミが飛び散ったという。
この事故で、作業中の男性従業員のうち、30代の男性が全身やけど、50代の男性が右腕の骨を折る大けがをした。
病院に搬送されたが、命に別条はないという。
警察と消防で、事故の原因を詳しく調べている。
出典URL
http://www.fukui-tv.co.jp/?post_type=fukui_news&p=65493&page=1
1月26日21時45分に時事ドットコムからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、同社社員のMさん(男性、30歳)とKさん(男性、54歳)が顔や腕にやけどをするなどの重傷、20代の男性が軽傷を負った。
同製造所によると、横1m、奥行き50cm、高さ8mの鋳型に700℃以上の溶けたアルミニウムを注いで直方体に鋳造する作業中、何らかの理由で水が混入。
アルミが飛び散り、Mさんらにかかった。
Mさんらは、当時、燃えにくい防護服やヘルメットなどを着用していたという。
出典URL
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2016012600676
1月26日23時13分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
社員のMさん(30)が顔などに重度のやけどを負い、Kさん(54)も右肘の骨を折る重傷を負った。20代の派遣社員の男性も首に軽いけが。
警察によると、機械で溶けたアルミを型に流し込んだ際に蒸気が噴出し、アルミも飛び散ったといい、何らかの原因で型の中に水分があった可能性があるとみて調べている。
Mさんらは、近くで点検作業中だった。
火災は発生しなかった。
U社は、平成25年に古河スカイと住友軽金属工業が経営統合して発足したアルミ加工最大手。
福井製造所は、昭和58年から操業している。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/160126/wst1601260104-n1.html
2015年11月21日9時32分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前3時半ごろ、愛知県豊田市新生町のS社の工場で爆発があり、近くで作業をしていた男性社員(30)が全身にやけどを負い、意識不明の重体という。
警察によると、工場ではアルミを再生していて、男性は他の2人とアルミを溶かす溶鉱炉の下にたまったアルミの燃えかすの清掃作業中だった。
溶鉱炉の下を通る配管付近が爆発したという。
他の2人にけがはなかった。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASHCP2T3QHCPOIPE002.html
キーワード ; 水蒸気爆発
2015年9月1日13時28分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月1日19時21分にNHK北九州から、9月2日付で毎日新聞西部版から、9月7日11時38分に毎日新聞からも、同趣旨の記事が掲載されていた。
1日午前6時20分ごろ、北九州市若松区のS社の工場で、アルミニウムを溶かす釜からアルミが漏れ出し、爆発が複数回起きた。
この工場は24時間操業で、爆発が起きた当時、工場内には従業員6人がいたが、避難してけが人はなかった。
消防が消火作業にあたったが、溶けたアルミの温度が下がるのを待つ必要があったため、火災はおよそ9時間後の午後3時25分になって、ようやく消し止められた。
爆発の影響で、工場のトタン製の屋根や壁の一部、約400m2が破損し、振動で周辺の事務所の窓ガラスが割れたという。
同社はアルミを使ったメッキ加工会社。
工場は準耐火造2階建てで、延べ約1800m2。
警察や消防などによると、当時、縦1.5m、横3m、深さ1.5mの釜の中で、約700℃で溶かしたアルミに製品を入れてメッキ加工する作業をしていた。
警察によると、作業員は、「突然、爆発した。アルミを溶かす釜のまわりに水がたまっていた」と話していることから、警察は、釜に開いた穴からアルミが漏れ出し、床に張り巡らしている排水路の水に接触、水蒸気爆発が起きたとみて、詳しい原因を調べている。
従業員の男性(35)は、「漏れ出たアルミを取り除こうとしたが、勢いが止まらず避難した。ドーンという音がして近くの窓ガラスが割れた」と状況を説明。
近所の40代の男性は、「地震のような爆発音が何度も響き、白煙とともに火花が四方に飛び散っているのが遠目からでも見えた」と話している。
現場はJR若松駅から西南約3kmの地点で、洞海湾に面した工業地帯の一角。
出典URL
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_kitakyushu_keichiku/article/192393
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5024575761.html?t=1441140534753
http://mainichi.jp/area/news/20150902ddp041040032000c.html
http://mainichi.jp/select/news/20150907k0000e040162000c.html
(ブログ者コメント)
NHKの映像を見ると、煙の発生元付近で2回ほど瞬間的に爆発による?光が見えていた。
2015年4月24日19時20分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前4時ごろ、室蘭市茶津町にある「日本製鋼所室蘭製作所」で、「スラグ」と呼ばれる鉄から取り除いた高温の不純物を水で冷やしていたところ、突然、爆発が起こった。
この爆発で、作業が行われていた製鋼工場から高温のスラグの一部が壁を突き破って外に飛び出し、120mほど離れた施設内にある変電所の屋根裏に飛び込み、およそ40m2が焼けた。
爆発当時、製鋼工場で冷却作業にあたっていた従業員2人にケガはなく、スラグが飛び込み火事が起きた変電所に、当時、人はいなかったという。
警察のこれまでの調べで、スラグが十分に冷却されないまま積まれていたため、付着した水分が蒸発し水蒸気爆発が起きたとみられるという。
警察が消防とともに、さらに詳しく原因を調べている。
会社によると、この爆発で12時間にわたって施設の一部が使えなくなったが、操業への影響はなかったという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20150424/4301251.html
(ブログ者コメント)
山状に積まれたスラグの内部に高温のスラグが結構大量に残っていて、そこに水が入りこんだ・・・ということだったのかもしれない。
2015年4月20日付の毎日新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
4月19日1時56分に毎日新聞から、4月19日15時48分に共同通信から、4月19日18時34分に読売新聞から、4月20日1時2分に山陽新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後10時35分ごろ、岡山県倉敷市のJFEスチール西日本製鉄所倉敷地区から、「精錬炉の底が抜けて溶けた鉄が漏れ出し、工場内で火災が発生した」と119番があった。
警察などによると、製鉄所の第1製鋼工場にある不純物除去設備の精錬炉から溶けた鉄が漏れ出し、周囲の資材などに引火した。
同工場の自衛消防団と市消防局が、約2時間後に消し止めた。
また、熱風などを浴び、炉から約5m離れたオペレーター室で作業していた同社の男性作業員(26)が全身やけどなどで重傷、下請け会社の22~43歳の社員4人が軽傷を負ったが、いずれも命に別条はないという。
事故で工場壁面に穴が開き、建物が倒壊するおそれがあり、また高温の蒸気が充満するなど、二次災害の恐れがあるため、警察は19日の現場検証を中止した。
同製鉄所によると、精錬炉は、直径約4m、高さ約4.8mの鍋形で、1回に鉄約200トンの不純物を除去する。
事故当時の鉄の温度は約1500℃で、中身の鉄約200トンのほとんどが漏れた。
現場は、JR倉敷駅の南西約11kmにある臨海工業地帯の一角で、水島港に面している。
この製鉄所では2014年2月、工場内の電気炉で溶けた鉄がはじけて飛び散り、男性作業員1人が重体、別の1人が軽傷を負う事故が起きた。
12年4月には、作業を請け負った会社の男性社員が感電死する事故があり、JFEの関連会社や現場責任者が労安法違反容疑で書類送検されるなど、事故が相次いでいる。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20150419k0000m040109000c.htm
http://www.47news.jp/CN/201504/CN2015041901001217.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150419-OYT1T50018.html
http://www.sanyonews.jp/article/162787/1/
(ブログ者コメント)
2014年2月の電気炉での事故は下記参照。
2014年2月15日掲載
2014年2月7日 岡山県倉敷市のJFEで電気炉の横の専用穴からスラグを取り除く作業中、穴の隙間から飛び散った熔鉄を浴びて1人重体、1人軽傷
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3655/
2012年4月の感電事故は下記参照。
2012年4月15日掲載
2012年4月10日 倉敷市のJFE製鉄所の変電室で変圧器補修工事中に作業員が死亡、感電か?
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1660/
(2015年12月10日 修正1)
2015年12月3日12時26分に山陽新聞から、水蒸気爆発が起きていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
JFEスチール西日本製鉄所倉敷地区で4月、精錬炉から溶けた鉄が漏れ、水蒸気爆発が発生し、作業員5人が重軽傷を負った事故で、倉敷労基署は3日、同社(東京)と倉敷地区の管理責任者男性2人(57、51歳)を、労安法違反の疑いで書類送検した。
送検容疑は、高温の溶鋼などを扱う際、水蒸気爆発が起きないよう設備周辺に水がないことを確認する義務を怠った疑い。
同署は、炉のふたの変形を防ぐために使った冷却水が付近にたまっていたため、炉の底の部品が抜け落ちて漏れ出た溶鋼と触れ、水蒸気爆発が起きたとみている。
この事故では、同社の男性社員(27)が全身に熱風を浴びて重傷、協力会社の男性4人も頭や首のやけどなど軽傷を負った。
いずれも回復し職場に復帰している。
出典URL
http://www.sanyonews.jp/article/267109
半年ほど前の2015年6月30日付で毎日新聞岡山版からも、やや詳しい、同趣旨の記事がネット配信されていた。
倉敷市のJFEスチール西日本製鉄所倉敷地区で4月18日、5人が重軽傷となった爆発火災事故で、同市消防局は、溶鋼を入れた鍋の底が外れ、漏れた溶鋼の高熱で水蒸気爆発が起きたとする調査結果をまとめた。
同局によると、同地区第1製鋼工場で、溶鋼に専用のガスを吹き込んで硫黄分を除去し、精製する工程で発生。
溶鋼運搬用の鍋の底に取り付けたレンガ(直径約20cm)が外れ、約1500℃の溶鋼が鍋の下のピットに漏れ落ち、たまっていた水と反応して水蒸気爆発を引き起こした。
ピットは、レンガが外れることも想定して設置されているが、水がたまっていたのに気付かなかったという。
同製鉄所は既に、水漏れ状況を監視するカメラを設置するなどの対策を取ったという。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20150630/ddl/k33/040/565000c
2014年10月15日付で河北新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前5時15分ごろ、いわき市小名浜にある小名浜製錬所の熔錬工場で、高熱の溶けた銅が流出して小規模な水蒸気爆発が起き、近くのケーブルなどが焼けた。けが人はなかった。
製錬所によると、精製炉内の銅を流し出す穴から銅が勢いよく出たため、受け皿から飛び散り、近くのホースなどに触れた。
コントロール室の作業員がレバーで炉を操作した際、体調が悪くなり、炉を傾けすぎたという。
警察が、詳しい原因を調べている。
小名浜製錬所では今年1月、熔錬工場で爆発事故が起き、7月にも鋳造工場で高熱の銅が流出。
8月には硫酸の製造プラントでガス漏れがあった。
製錬所は、「周辺住民に度々心配と迷惑を掛け、申し訳ない。再発防止に取り組む」と謝罪した。
出典URL
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201410/20141015_63033.html
2013年10月15日付で朝日新聞福島中会版(聞蔵)からも、同趣旨の記事が若干異なる表現でネット配信されていた。
警察などによると、傾いていた炉を戻そうとした男性従業員が、炉のレバーを倒した直後、男性が失神。
炉が傾き、炉内の銅が漏れたという。
銅は、炉の下にある受け鍋からあふれて床に漏れ、ゴムホースと接触。
ホースの中の水などと反応して、水蒸気爆発を起こしたという。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。