2021年9月10日19時15分にYAHOOニュース(HTB)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
野生のシカやカモを使ったジビエ料理が注目を集めていますが、狩猟で使う鉛の銃弾が原因で多くの鳥が中毒死していることをご存知でしょうか。
道が独自の規制を始めて20年。
政府がようやく動きました。
小泉環境大臣:
「2030年度までに鉛製の銃弾に起因する鳥類の鉛中毒の発生をゼロとすることをめざして、2025年度から全国的な鉛製銃弾の使用規制制度を段階的に導入できるよう作業を進める」
小泉環境大臣は、狩猟で使う鉛弾の使用を2025年度から段階的に規制し、2030年度には鳥類の鉛中毒を全国でゼロにすると発表しました。
そして、会見でこう続けました。
小泉大臣:
「北海道の皆さんに、全国の制度が始まる前から取り組まれていたこと、敬意と感謝を申し上げたい」
鳥類の鉛中毒を防ぐため、道は2000年に独自にライフルの鉛弾の使用を禁止しましたが、道外のハンターが持ち込んで使用し、被害はいまも続いています。
そこで、全国で規制するよう国に訴えてきました。
道自然環境課 武田課長補佐:
「(鉛中毒は)北海道の問題だとして、本州のハンターからは危機感が感じられなかった」
鉛中毒は、ハンターが撃って放置したシカの体内に残る鉛弾の破片をオオワシなどの猛きん類が肉と一緒に食べたり、散弾銃の鉛の弾を水鳥が飲み込むことで発症します。
2000年頃には毎年、絶滅危惧種のオオワシやオジロワシが大量死しました。
大型猛禽類の鉛中毒を世界で初めて発見し、治療にあたってきたのは、釧路の獣医師・齊藤Kさん。
鉛弾の撤廃を訴えてきました。
今回の環境省の発表に…
猛禽類医学研究所 齊藤獣医師:
「全国規制を待ち望んでいたので、ようやく元栓を閉じるという行動に環境省が出てくれた。すごくうれしいですね。まずはホッとしました。2030年までに(鉛中毒を)ゼロにする目標を明確に示したこと、非常に評価できる」
ハンターが放置したシカの死骸を食べる絶滅危惧種のクマタカ。
鉛中毒は全国で報告されています。
小泉環境大臣:
「2025年以降、全国的な制度になれば、世界に誇れる方向性になる」
https://news.yahoo.co.jp/articles/28de2fbd9d887adf9b5f98487089a4d5b0232ebf
9月10日12時6分にYAHOOニュース(HTB)からは、ライフル銃、散弾銃ともに鉛弾の使用を禁止する方針だなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
事実上、2030年度までに狩猟での鉛弾の使用を、ライフル銃、散弾銃ともに全国で禁止する方針です。
鳥類の鉛中毒を防ぐために鉛弾の撤廃を進めるのは、世界的にも例がないということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2450d64284b0b1dbaf5c4c00e297948e92cd1322
9月10日17時38分に読売新聞からは、代替銃弾は合金製など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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北海道では1998年度に猛禽類の鉛中毒が26件確認され、2000年度以降、鳥獣保護法や条例により、エゾシカ猟の鉛弾規制が段階的に導入された。
狩猟には銅や鉛以外の合金製の銃弾が使われているという。
本州以南ではイヌワシ、オオタカ、クマタカの中毒死が計4件確認されているが、データ不足から、規制にまで至っていない。
環境省は実態調査を踏まえ、規制する地域や銃弾の種類など、具体的な内容を検討する。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210910-OYT1T50161/
(ブログ者コメント)
本ブログでは、以前、射撃場の鉛弾が土壌汚染を引き起こしているという情報を提供したことがある。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。