2022年3月27日18時10分にmBS NEWSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年7月に川内川の支流・春田川が氾濫し、薩摩川内市中心部の24ヘクタール・142棟が浸水した豪雨災害では、川内川河川事務所が管理する排水ポンプ2基のうち、1基が当初、2時間半に渡って作動していませんでした。
27日、川内川河川事務所は排水ポンプについて「操作要領通り操作ができていれば浸水被害を大幅に低減できた」として責任を認め、住民らに国家賠償法に基づく賠償金を支払うと表明しました。
(川内川河川事務所 杉町所長):
「あらためてお詫び申し上げたい。再発防止にむけポンプの改良など取り組む」
国は今後、被害金額の確認などを行い、早ければ来年春にも賠償金の支払いを始める方針です。
https://www.mbc.co.jp/news/article/2022032700055330.html
※昨年2021年11月25日9時30分に朝日新聞からは、ポンプを操作する担当者に事前に大雨に関する予報が適切に伝えられていなかったため、到着とポンプの作動開始が遅れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国土交通省川内川河川事務所と鹿児島県、薩摩川内市は23日、7月10日の大雨で川内川の支流・春田川近くの排水ポンプが一時作動しなかった問題を検証する委員会を開き、ポンプが正常に運転されていれば浸水被害は大幅に軽減できた可能性があるとのシミュレーション結果を報告した。
この大雨では、JR川内駅近くの市街地約24ヘクタールが水にひたり、住宅など142棟で浸水被害がおきた。
当時はポンプを操作する担当者に事前に大雨に関する予報が適切に伝えられず、排水機場への到着とポンプの作動開始が遅れ、不具合にもつながった。
シミュレーションでは、ポンプが操作要領どおり運転できた場合、春田川の水位は下がり、浸水被害は大幅に解消されるとした。
これを受けて、今後は大雨が予想される場合は事前に市の担当課が操作員へ出動の可能性を伝え、ポンプの運転状況などの情報も国と共有して態勢を強化することなどを提案した。
https://www.asahi.com/articles/ASPCS6VH4PCRTLTB00X.html
※昨年、2021年7月31日9時30分に朝日新聞からは、あちこちで同時多発的に冠水したので広報には限界があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国土交通省川内川河川事務所は29日夜、市国際交流センターで住民説明会を開き、トラブルを陳謝した。
今後、管理を委託する市に県も加え、有識者を含めて原因究明と改善策の検討を進めるという。
「防災無線などの広報が一度もなかった。もう少し早く状況を伝えてくれたら、被害も軽減されたのではないか」。
説明会には、浸水被害があったJR川内駅周辺の自治会長ら20人ほどが出席。
大雨の当日朝に春田川の水を川内川に排出するポンプの不具合が直ちに知らされなかったことへの疑問の声が相次いだ。
川内川河川事務所と市によると、10日未明、春田川下流にある向田排水機場で、主ポンプへ空気を送るための真空ポンプから水が噴出していた。
業者を呼んで点検する間の約2時半、2基のうち1基を作動させられなかったという。
9日から10日の大雨では、県内では人的被害は無かったものの、4市2町で住宅被害があった。
春田川も未明から水があふれ出し、周辺の市街地約24ヘクタールが濁流に浸り、142棟が浸水などの被害にあった。
ポンプの不具合が浸水に与えた影響について、川内川河川事務所は「しっかり検証し、結果に的確に対応していきたい」と述べた。
この日の同事務所と市の説明からは、当時、ポンプの状況に関する情報共有が関係機関の間で必ずしも図られておらず、住民への情報提供に至らなかった側面も浮き彫りになった。
市は、「市内のあっちこっちで同時多発的に冠水し、(ポンプの不具合を)広報するのは少し限界もあった」と説明した。
https://www.asahi.com/articles/ASP7Z6VJ1P7ZTLTB004.html
※昨年、令和3年7月29日付で河川事務所から、当時の状況が詳しいイラストや写真付きで公表されていた。
https://www.city.satsumasendai.lg.jp/www/contents/1627630962884/simple/12.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。