2018年9月11日13時49分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道地震で液状化現象が起きた札幌市清田区で、北海道テレビ(札幌市)の女性アナウンサーと男性記者が泥にはまり、消防に救助されたとして、同社は10日、公式ホームページに「取材活動についてのお礼とお詫び」を掲載した。
北海道テレビによると、アナウンサーと記者は、地震が発生した6日の正午前に清田区の液状化現場で泥にはまった。
消防が救助活動を行ったが、手間取り、助け出されたのは午後5時半ごろだったという。
その様子を他の民放が撮影していたことから、ネット上で取材活動に批判の声が上がっていた。
北海道テレビはテレビ朝日系の地方局。
岡CSR広報室長は、「被災者救助に向けられるべき消防の活動に支障を生じさせたことを深く反省し、ご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます」と話している。
出典
『北海道テレビのアナらが泥にはまり、救助に6時間 「消防の活動に支障」と謝罪』
http://www.sankei.com/affairs/news/180911/afr1809110018-n1.html
(ブログ者コメント)
北海道テレビのHPに掲載されているお詫び文には、以下の記載もあった。
このたびのことを教訓とし、社員・スタッフの教育を徹底して再発防止に努め、取材中の安全確保の徹底を図り、引き続き報道、情報の発信に尽くしてまいります。
https://www.htb.co.jp/news/20180906/
2018年9月7日12時11分にFNN PRIMEから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道地震で道内全世帯が停電する中、北海道を中心に展開するコンビニが営業を続け、温かい食事を提供するなど被災者を助けているとして、SNSなどで称賛の声が相次いでいる。
コンビニエンスストアのセイコーマートは、9月6日の被災直後、停電などで多くのスーパーなどが休業を余儀なくされている中でも、(※電気自動車ではない)車のバッテリーから電源を取り、営業を続けた。
セイコーマートによると、北海道内に1100ある店舗のうち、従業員などが出勤できない店舗を除く1050の店舗が営業したという。
セイコーマートの一部の店舗には店内でガス調理する施設があり、おにぎりや総菜など、温かい料理を提供していた。
こうした対応に、SNSの投稿者によると
「できたてのおにぎりが出てくるなんて、神すぎる」
「北海道の誇り」
などと、非常時の対応に賞賛の声が上がっている。
実は、こうした対応は、会社側が普段から非常電源キットを各店舗に配布していて、今回はそれを使い、従業員の車などから電源を取ったことから可能になったという。
出典
『“神対応”停電でも営業続けた地元コンビニに賞賛の声』
https://www.fnn.jp/posts/00359920HDK
9月11日5時0分に北海道新聞電子版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
6日未明に起きた胆振東部地震で、コンビニ道内最大手セコマ(札幌)の対応が注目されている。
同社は、2004年の台風18号による停電で、店内レジが使えなくなった。
その後、車のバッテリーから電源を取ってレジを稼働できるようにし、商品発注用の端末もレジとして使えるように対応。
胆振東部地震でも、6日から約1050店舗で営業した。
店内調理「ホットシェフ」でも、停電後、約500店舗のガス釜で、多くの人に行き渡るよう、おにぎりを集中的に作った。
過去の大災害を教訓にした備えが奏功した。
出典
『セコマ 停電中でも大半が営業 過去の教訓生かす』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/226975/
(ブログ者コメント)
9月10日昼に放映されたTBS「ひるおび」では、下記趣旨の説明もあった。
・非常電源キットと共にマニュアルも全店舗に配布していた。
・津波対策として高い場所に物流倉庫を移し、そこに燃料も備蓄していた。
今回の地震では、そこから各店舗に向けて、商品や店で使う燃料を配送した。
・従業員の意識も高く、自宅の片づけを最小限にとどめ出勤した従業員によって、店を開くことができた。
ちなみに、高い場所に移した倉庫とは、下記かもしれない。
(2016/11/25 08:25 リアルエコノミー;北海道の地域経済ニュースサイト)
セコマ(本社・札幌市中央区)は卸・物流を担うグループ企業、セイコーフレッシュフーズ(同・同市白石区)の釧路配送センター移転新築工事を進めていたが28日から本格稼働することに伴い、取引先関係者約100人を集めた内覧会を24日開催した。
同社は、釧路市星が浦にあった旧釧路配送センターが、築18年で老朽化していることから用地を近隣に取得して移転を検討。
しかし、東日本大震災後の津波対策強化でさらに内陸の土地が必要と判断、釧路市阿寒町下舌辛(しもしたから)に約4万㎡を確保して新配送センターを建設していた。
総工費は約20億円。
新センターは、海抜20m以上で海から内陸へ25㎞入ったところにあり津波の心配は少ない。
自家発電設備(330KV)2台を配備。
敷地に3万5000㎘のA重油タンクを設置しており、周囲が停電になっても最大で20日間は稼働を続けられる。
また、自前の給油スタンドも持ち、4万8000㎘を備蓄。
周辺エリアで給油できなくても常時使用する40台のトラックがセイコーマート店舗とセンター間を3週間往復できる。
配送エリアは釧路市や根室市、北見市、網走市など道東22市町村で、セイコーマート131店舗のほか、外部取引先80店舗など合計300店に毎日商品を供給していく。
セコマは、道や各市町村、自衛隊と災害協定を結んでおり災害時でも機能する道東の物流拠点として位置付ける。
・・・・・
出典
『セコマが「釧路配送センター」移転新築 阿寒IC直結の防災機能備えた3温度帯対応』
http://hre-net.com/keizai/ryutu/21572/
2018年9月11日11時23分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道胆振地方を震源とする地震で最大震度7を記録し、大きな被害が出た北海道厚真町の避難所に、東日本大震災を教訓に開発された段ボールベッド500台が設置された。
ベッドで眠った避難中の住民たちは、一夜明けた11日朝、「久しぶりによく寝られた」「寝起きも楽だった」と喜んだ。
段ボールベッドは、2011年3月の大震災直後、体育館などの冷たい床で雑魚寝する被災者をテレビで見た大阪府八尾市の段ボールメーカーの社長が考案した。
寝台が床から高いため、ほこりを吸い込むことを防ぎ、寝起きする際の足腰への負担も軽減される。
直接、床で寝るよりも、エコノミークラス症候群を防ぐ効果も期待されるほか、断熱性もある。
16年4月の熊本地震でも、避難所で使われた。
今回は、同道北見市の日本赤十字北海道看護大学に備蓄してあったベッドを搬入し、10日に避難者と協力しながら組み立てた。
避難しているお年寄りたちは、早速、座ったり寝転がったりしながら、「いい感じ」と笑顔。
ベッドは約1畳分で、寝台の高さは30cmほどで、仕切りもあるためプライバシー確保にもつながる。
妻と避難中の塚田さん(72)は腰痛を抱えており、「普通のベッドと変わらない良い寝心地で、昨晩は10時間も寝た。トイレに行く時も寝起きが楽だった」と笑顔を見せた。
出典
『北海道震度7 「よく寝られた」避難所に段ボールベッド』
https://mainichi.jp/articles/20180911/k00/00e/040/189000c
(ブログ者コメント)
段ボールベッドについては、本ブログでも何回か紹介スミ。
ただ、実際に使った避難者の感想が報じられたのは、ブログ者の知る限り、初めてだ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。