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2016年9月4日0時10分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月3日21時14分に朝日新聞から、9月3日18時50分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後4時10分ごろ、西宮市鳴尾浜2で、「倉庫脇にあるパレットが燃えている」と通行人の男性から119番があった。
消防車など26台が出動し消火に当たったが、火は倉庫全体に燃え広がり、パレットを所有する会社の倉庫2棟(920m2)を全焼したほか、周辺の会社にも燃え広がったが、約7時間後、ほぼ消し止められた。
男性従業員(68)が両腕に2週間のやけどを負った。
警察によると、けがをした男性従業員が焼却施設でパレットを燃やしていた。
調べに対し、「気付いたら別のパレットから煙が出ていた」と話しているという。
倉庫の脇には、フォークリフト用の使い古した木製のパレットと空き瓶が大量に保管されていた。
現場は武庫川の河口付近で、阪神電鉄武庫川団地前駅の南西1.4kmの工場地帯。
周辺の市街地まで黒煙が広がり、騒然となった。
近くで働いていた会社員男性(34)は、「目の前が赤くなり、見上げたらパレットから炎が上がっていた。うちの会社にも燃え移っており、どうすればいいのか」と話していた。
現場から上がる大量の黒煙は、近くを通る阪神高速湾岸線や、阪神対ⅮeNA戦が進行中の約3km離れた阪神甲子園球場の観客席からも見えた。
出典
『鳴尾浜の倉庫で火災 周辺にも類焼』
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201609/0009452737.shtml
『市街地に黒煙、倉庫燃える 男性けが 兵庫・西宮』
http://www.asahi.com/articles/ASJ9366FYJ93PIHB012.html
『西宮の倉庫街に黒煙 数棟、激しく炎上 兵庫』
http://www.sankei.com/west/news/160903/wst1609030059-n1.html
(ブログ者コメント)
積まれていたパレットに火が着き、なかなか消えなかった事例は、過去にも紹介済。
2012年6月7日掲載
2012年6月1日 福岡県久山町のパレットレンタル会社で屋外のパレットから出火し、5万枚置いてあった倉庫が全焼
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1894/
2016年9月3日10時41分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月3日19時6分にテレビ朝日からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後11時半すぎ、むつ市川内町の国道338号線で、バーベキュー帰りの18歳から20歳の男女5人が乗った軽トラックが道路左側の電柱に衝突した。
警察によると、この事故で荷台に乗っていた男女4人が投げ出され、このうち、いずれもむつ市に住む会社員の男性(19)と高校生の男性(18)の2人が頭を強く打って、搬送先の病院で死亡が確認された。
荷台に乗っていたほかの19歳の女性2人と運転していた男性も重軽傷を負ったが、命に別状はないという。
警察は、運転していたむつ市の漁業者、山崎容疑者(20)を、過失運転傷害の疑いでその場で逮捕した。
現場は、街灯の少ない緩やかな左カーブで、警察は、山崎容疑者がハンドル操作を誤ったのが事故の原因ではないかとみて調べている。
現場近くに住む男性は、「大きな音がしたので外に出て、軽トラックの運転手に何があったのか聞いたところ、『カーブを曲がり切れないと感じ、慌ててハンドルを切ったら電柱にぶつかった』と答えていた」と話している。
出典
『軽トラックが電柱に衝突 荷台の若者2人死亡 青森 むつ』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160903/k10010667291000.html
『BBQ帰りの軽トラ衝突 荷台から投げ出され少年死亡』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000082695.html
(ブログ者コメント)
○映像によれば、事故が起きたのは漁港沿いの道路。
○荷台に乗った人が死傷する事故は、乗ること自体が原則禁止ということもあり、報道されることは滅多にない。
2016年9月3日1時5分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後2時半ごろ、愛知県みよし市三好次町笠松の市立学校給食センターの天井裏で、電気工事をしていた自営業の男性(52)が倒れているのを別の作業員が見つけ、119番通報した。
男性は市内の病院に運ばれたが、間もなく死亡した。
感電したという。
警察と市によると、市給食センターは耐震化などの工事中だった。
男性は、発見された際、左手に絶縁体、右手にニッパーを持っていた。
警察は、何らかの原因で過って感電したとみている。
市給食センターは、市内の8小学校、4中学校、7公立保育園向けに、1日計約7600食を作っている。
事故の影響で、5、6の両日は給食を提供できないという。
小中学校では弁当の持参を呼びかけ、公立保育園は園で調理する。
7日以降の対応は未定という。
出典
『天井裏で電気工事の男性感電死 愛知の学校給食センター』
http://www.asahi.com/articles/ASJ9301X8J92OIPE02F.html
2016年9月2日11時55分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月2日11時53分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午前8時前、東京・世田谷区にある東急田園都市線の用賀駅構内で、中央林間発清澄白河行きの上りの電車の窓ガラスが割れた。
割れたのは、10両編成の電車の前から5両目にある乗客が乗り降りするドアの窓ガラスで、近くにいた乗客の男子高校生が顔を切るなどのけがをしたという。
当時、車内はラッシュ時で混み合っていて、ドア付近にいた複数の乗客がバランスを崩し、その勢いで高校生が頭から窓ガラスにぶつかり、割れたという。
この影響で東急田園都市線は、一時、最大で25分程度の遅れが出た。
割れたのは強化されたガラスで、こうした状況になるのはあまり例がないということで、東急電鉄は原因を調べている。
電車は用賀駅で12分停車した後、ガラスの割れた部分を段ボールで覆うなどして、運行を再開した。
出典
『東急田園都市線 ドアの窓ガラス割れ高校生けが』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160902/k10010665611000.html
『満員車内揺れて…頭当たりガラス割れる 東急田園都市線』
http://www.asahi.com/articles/ASJ9233WVJ92UTIL009.html
9月6日16時6分にNHK横浜から、東急は同じ型の全車両のガラスを厚いものに交換するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東急電鉄は、同じ型の車両のガラスを強度を高めたものに、順次、交換することにした。
東京・渋谷を発着する東急田園都市線は、9月2日の朝、ラッシュで混み合う上り列車の車内で、乗客がバランスを崩してドアの窓ガラスにぶつかり、ガラスが割れて顔を切るなどのけがをした。
この車両のドアの窓ガラスは厚さが3mmあり、2.2トンの重さに耐えられるものだったが、ガラスが割れたことを受けて東急電鉄は、およそ5トンの重さに耐えられる、厚さ4mmのものに交換することにした。
ドアの窓ガラスの交換は、田園都市線と大井町線で運行している同じ型の車両164両すべてを対象に、およそ2か月かけて順次行われるという。
東急電鉄は、「多くのお客様にご心配とご迷惑おかけしておわび申し上げます。2度と起きないよう安全性をさらに向上していきたい」と話している。
出典
『東急 車両ドア窓ガラス強化へ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1056001271.html?t=1473196964433
(ブログ者コメント)
○東急電鉄HPに、下記趣旨のお詫びと報告記事が掲載されていた。
・当時の混雑率は約140%。
・ドアガラスは厚さ3mmの強化ガラスで、2.2tの重さが加わっても割れない強度があり、列車混雑によりお客さまが押し付けられることで割れることはありません。
これまでに、硬い物体(石など)がガラスの一点に衝突した場合に、破損するという事例はありました。
・安全性のさらなる向上のため、厚さ3mmの強化ガラスを使用している車両は、順次4mmのガラスに交換してまいります。
これにより、強度は2.3倍程度になります。(該当車両164両)
http://www.tokyu.co.jp/information/list/?id=888
○JISの「鉄道車両用安全ガラス」によれば、長方形又は正方形の平面強化ガラスの寸法は以下の模様。
1 枚の面積が 0.9m2以上,又は辺の長さが 1 200mm を超えるときは3.2mm
1 枚の面積が 1.8m2以上,又は辺の長さが 1 800mm を超えるときは4mm
http://kikakurui.com/r3/R3213-2008-01.html
このことから類推するに、1ランク上のガラスに交換する、ということかもしれない。
2016年9月1日19時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が解説図付きでネット配信されていた。
車のタイヤのパンクが増えている。
日本自動車連盟(JAF)のパンク救援は、昨年度は36万件余りと、過去最多を記録した。
JAFは、セルフ式ガソリンスタンド(GS)の増加で空気圧点検がおろそかになっているとみて、注意を呼びかけている。
群馬県昭和村の関越自動車道で、昨年9月13日夜、パンクで止まっていた乗用車に大型トラックが追突。
乗用車の会社員男性(20)と無職女性(20)が死亡し、同乗の2人も負傷した。
警察によると、4人は東京ディズニーリゾート(千葉県)から帰る途中で、ハザードランプを点滅させて助けを待っていた。
県警高速隊の登坂副隊長は、「パンクでも死亡事故につながり、高速道路上は特に危険だ」と話す。
JAF(会員数1855万人)によると、昨年度のパンクによる救援は36万1942件。
活動を始めた1963年度以来、最も多く、10年前と比べ5万3506件(約17%)増えた。
車の性能向上で救援総数は10年間で2割減っており、全体に占めるパンクの割合は、10.3%から15.5%に上昇。
発生場所別では、一般道が92.3%で、高速道路は7.7%、
月別では、夏休みで遠出する機会が増える8月が最も多く、3万6494件と、全体の約1割を占める。
JAFは、パンクの増加要因として、セルフ式GSの増加をあげる。
全国のセルフ式GSは、今年3月末時点で9728店と、全GSの3割を占め、年々増えている。
JAFの広報担当者は、「身近な車の点検所であるGSで専門的な知識を持った店員との接触が減り、タイヤの点検回数も減る。その結果、空気圧不足の車が増え、パンクが増える」と話す。
日本自動車タイヤ協会が毎年4月に全国6~7の高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)で希望者にするタイヤ点検で、空気圧不足だった乗用車の割合は、13年が19.6%、14年が20.5%、15年が28.1%だった。
JAFの会員調査では、タイヤメーカーが勧める毎月の空気圧点検をしているのは14%だった。
工学院大の中島幸雄教授(タイヤ工学)は、「それぞれのデータを見ると、セルフ式GSの増加がパンク増加の一因と言える」と話す。
「タイヤの空気が減っている車や点検不足が目立つ」。
東京都墨田区の東京スカイツリー近くのGS「百瀬商店」社長の百瀬さん(48)は言う。
最近、1000円分だけ給油し、タイヤの空気圧チェックを頼む客がいる。
普段はセルフ式GSを使うが、空気圧の減りが心配になり、自身でチェックできないため来店するという。
東京都世田谷区のセルフ式GS「シンエネ八幡山」。
日中、12ある給油レーンに、次々と乗用車やトラックが停車する。
店員2人は誘導に追われるが、毎月、空気圧をチェックする近くの自営業男性(62)は、「自分から店員に声を掛ければ、空気圧を測る機器を貸してくれる。使い方を覚えれば操作も簡単」と話す。
店内には、空気圧をチェックする機器がある。
まずは運転席のドア付近に貼られたシールに表示された指定空気圧を機器に入力。
タイヤのエアバルブに機器のホースの先を押し当てると、自動的に指定空気圧に調整される。
タイヤ4本の点検で2~3分程度だ。
副店長の木村さん(54)は、「空気圧に不安があれば気軽に声を掛けて欲しい。もちろん無料です」と話す。
出典
『車のパンク救援、過去最多 セルフ式GS増で点検甘く?』
http://www.asahi.com/articles/ASJ8Y35RNJ8YUTIL006.html
2016年9月1日12時0分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
災害が起きると、必ず深刻な問題となるトイレ。
断水や排水管の損傷で家の水洗トイレが使えなくなったら、仮設トイレを使うしかない。
だが、日頃の準備次第では、家のトイレで用を足すことができるという。
「災害食」に関するコラムを、先月、寄せてくれた管理栄養士の今泉マユ子さんが、9月1日の「防災の日」を機に、災害時に家庭で使うさまざまなトイレを試し、体当たりリポートを書き下ろしてくれた。
失敗だらけの“奮戦記”を読んで、失敗しない「災害用トイレ」を準備してはいかがだろう。
**********************
阪神・淡路大震災、東日本大震災など大震災が起きるたび、トイレの問題が浮上します。
トイレに行かなくて済むように水分摂取を控えたりすると、脱水症状を招きます。
最悪の場合、血栓ができて、エコノミークラス症候群など、命にかかわる事態になりかねません。
私は日頃、日本災害食学会災害食専門員、防災食アドバイザーとして、災害時の食事の大切さをお伝えしていますが、トイレは食事と同じか、それ以上に大事な問題だと考えています。
大きな震災があっても、自宅で過ごせるなら、家のトイレを使いたいもの。
でも、おそらく断水で、トイレの水は出ないはず。
排水管も、破損しているかもしれません。
水は流れるとしても、下水道が復旧するまでは、トイレの水を流してはいけません。
それまで、どうやって排せつ物を処理したらよいのでしょうか?
被災経験者に、ご自宅のトイレがどうなったか、聞き取ったコメントの一部を紹介します。
「便器は無事だったが、水の備蓄がなくて流せなかった」
「尿は便器にためて、1日1回、くみ置き水で流した。便は新聞紙に取ってポリ袋にためた」
「仮設トイレは遠かったので、庭に穴を掘って排せつ物を埋めた」
「満潮時に便器から下水が逆流してきた」
「便器に水を張らないと排水管の臭いがした」
これらを考慮して、家庭用の災害トイレに求めることを3つに絞りました。
・自宅のトイレで用を足せること
・誰でも簡単に使えること
・後始末が簡単で衛生的なこと
これらの条件に合うトイレとはどのようなものか、12歳の息子の協力を得て考えてみました。
「実験1:便器の代わりになるもの」
下水道が復旧するまで、排せつ物は家庭で保管しなければならないので、しっかり密閉できるポリ袋に用を足し、固めなくてはいけません。
どんなポリ袋がトイレの代わりになるか試したところ、女性は狙ったところに排尿できないので、小さいポリ袋だと失敗する恐れがあります。
最低でも,便器を覆うくらいの大きさが欲しいところです。
「実験2:おとな用紙オムツは吸収量に注意」
おとな用紙オムツも試してみました。
「しっかり2回分吸収」と書いてあるスリムタイプの紙オムツを使ったところ、1回で尿があふれてしまいました。よく読むと、1回の排尿量150mℓと書いてありました。
個人差もありますが、吸収しきれない場合を考えると、尿取りパッドを敷いておくほうが安心だと思います。
オムツの種類によっても吸収量は違います。
長時間タイプは吸収量が多いですが、お尻が膨らんで歩きにくくなります。
いろいろ試して考えた結果、オムツは、昼間活動する時には不向きだという結論に至りました。
「実験3:尿の量は1回平均200~400mℓ?」
何度も尿があふれるうち、まずは自分の尿量を知らなくてはいけないことに気づき、息子と2人で尿量を計ることにしました。
一般的に言われている尿量は、平均200~400mℓ。1日4~8回するとして、1日1~2ℓです。
でも、尿量は毎回驚くほど差がありました。
尿量は自分でコントロールできず、思ったより少なかったり多かったり。
尿量が少なかった時は数回分をためてから凝固剤などで固めて捨てる、反対に多かった場合はスペアの吸収シートやキッチンペーパーなどを入れて固めればよいということも分かりました。
(2/3に続く)
(1/3より続く)
「実験4:防臭タイプのポリ袋は有効」
排せつ物の臭いは、しっかり封じ込めたいもの。
市販されている防臭タイプのポリ袋と携帯トイレのポリ袋など4種類に、それぞれキムチを100g入れて1か月間放置して、臭いを比較しました。
「臭わない」と書いてある防臭袋は、たしかに有効だと分かりました。
オムツ用の防臭袋や消臭作用のある凝固剤や吸収シートもありますので、今後試してみたいと思います。
「実験5:市販の「携帯トイレ」の使いやすさは?」
市販されている携帯トイレも、数種類試してみました。
使い方の手順に沿って、気づいたことをお伝えします。
まず、一般的な携帯トイレは、ホームセンター、防災コーナーのあるお店、アウトドアショップ、通信販売などで購入できます。
中身は、汚物袋(ポリ袋)と尿を固める物のセットになっているものが多く、固め方は、主に凝固剤タイプか吸収シートタイプになります。
凝固剤タイプは、先に入れておくタイプと、用を足してから後から振りかけるタイプがあり、吸収シートタイプは、すでに汚物袋の中にセットされているものがあります。
使い終わったら、携帯トイレは口をしっかり結び、一般廃棄物として各自治体のルールに従って処分してください。
それぞれ使い方は異なりますので、必ず説明書を読んでから使用してください。
<洋式便器に携帯トイレを取り付ける>
洋式便器の場合は、便座に大きなポリ袋を1枚かぶせて固定し、その上に携帯トイレをつけて使用し、排せつ後、携帯トイレだけ交換することをオススメします。
便器にそのまま携帯トイレを設置すると、底面に水がつき、袋の口を縛る時に手がぬれますし、置くと床が汚れます。
これは、自分が失敗して分かったことです。
携帯トイレのポリ袋の色は青、黒、緑、白などいろいろあります。
黒や青が多いのは、汚物が見えないようにするからだと思いますが、私の場合は尿の色が分からず、不安になりました。
尿の色は健康のバロメーターなので、白をオススメします。
和式便器の場合は、便器の上に板や段ボールなどを置いて便器を封鎖し、その上に簡易トイレやバケツなどを設置して携帯トイレをつけてください。
<用を足し、排せつ物を固める>
用を足したら、排せつ物を凝固剤や吸収シートなどで固めなくてはいけません。
ただし、凝固剤を投入するのは、子どもにとってはちょっと手間かもしれません。
また、糖尿病のお薬を飲んでいる方の尿は固まりにくいことがあるので、注意してください。
凝固剤も吸収シートも、吸収量に注意が必要です。
「1枚で水約3000mℓを吸収」と書いてある商品があります。3ℓも吸収してくれるのかと錯覚しそうですが、よく読むと「尿の場合は500mℓ」と書かれていました。
物によって吸収できる量が違うので、気をつけてください。
「吸水目安400mℓ」「容量500mℓ」「おしっこ3回分吸収」などと表示されている商品を試したところ、実際は吸収しきれませんでした。
吸収パッドを追加で入れるとか、凝固剤やキッチンペーパーを一緒に使えばよかったと後悔しました。
経験、体験をすると気づきがたくさんあり、失敗しておくことも本当に大切だと思いました。
<携帯トイレをポリ袋に入れ、口を強くしばって捨てる>
使用済みとなった携帯トイレは、市町村の指示に従って処分します。
被災後、ゴミ収集車の回収がストップすると、汚物はしばらく家に置いておかなくてはいけません。
ふた付きのバケツや臭わない防臭ポリ袋などで保管することをオススメします。
口が結びやすいポリ袋は便利でした。
ベランダなどで保管する場合は、カラスなどに袋を破かれる場合がありますので気を付けて下さい。
我が家では、大きなふた付きバケツを用意しています。
(3/3に続く)
(2/3からく)
「実験6:下水道が無事なら、くみ置き水で処理」
断水しても、下水道が無事で水を流せるなら、くみ置きした水で処理することができます。
我が家では、ペットボトルが空くたびに、飲料用でなく生活用水として水を入れて蓄えています。
1回に使う水の量は、バケツ1杯(6~8ℓ)くらいです。最新のトイレは洗面器1杯分(3~4ℓ)でも流せるそうですが、我が家の場合、3ℓではきれいに流れませんでした。
尿だけなら、少ない水でも大丈夫ですが、紙などで排水管が詰まるのを防ぐためにも、2~3回に一度は多めの水(10~12ℓ)を流すとよいでしょう。
「備えておく衛生用品」
健康を維持するために、トイレの衛生管理はとても大切です。
トイレ空間を清潔にするために、便器、床が汚れていた場合は、ウェットティッシュで汚れを拭き取り、清潔に保ってください。消臭剤、消臭スプレーの使用もオススメします。
トイレットペーパー、生理用品、ウェットティッシュ、アルコール消毒などの備蓄も忘れずに。
携帯型の洗浄器や赤ちゃん用のおしり拭きも便利です。
水や食料と同じで、災害時のトイレも、1週間程度は乗り切れるように備えることが理想です。
今回、いろいろ試して分かりましたが、携帯トイレを備蓄したら、一度は試しに使ってみることが大事です。
手を汚したり、失敗したりすることもあります。「これが災害時だったら大変なことだ」と何度も思いました。
自分で経験、体験しておくことが、いざという時の安心につながります。
携帯用トイレ、くみ置きした水でトイレを流す経験も、ぜひ平時に行ってください。
避難所のトイレについては、内閣府の「避難所におけるトイレの確保、管理ガイドライン」をご参照ください。
出典
『失敗して分かった! 失敗しない災害時のトイレ』
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20160831-OYT8T50059.html?page_no=1
2016年9月1日10時29分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察庁は、1日、悪質な自転車運転者に安全講習を義務付ける制度が昨年6月に始まってから今年5月末までの1年間、自転車乗車中の死者が前年同期より89人(14.7%)少ない517人だったと発表した。
自転車関連の事故は1万4032件(13.1%)減少し、9万3484件だった。
新制度の開始後と過去の事故の推移を調べるため、2011年以降の同じ期間(6月~翌年5月)の事故数を集計したところ、死者、事故とも一番少なかった。
担当者は、「新たな制度による事故抑止効果が一定程度あったのではないか」と分析している。
出典
『自転車の死者減り517人 安全講習制度開始1年』
http://this.kiji.is/143890638932312068?c=39546741839462401
2016年9月2日7時43分にNHK横浜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後7時すぎ、伊勢原市と厚木市にまたがった日産自動車の研究施設「テクニカルセンター」で、従業員から「実験棟から火が出て数人がけがをしている」と消防に通報があった。
消防が現場に駆けつけたが、すでに火は消えていて、消防によると、この火事で8階建ての建物の7階にある実験室の床の一部などが焼け、30代から50代の従業員の男性4人が煙を吸って病院に搬送され、手当てを受けた。
4人はのどにやけどをしていて、このうち2人の症状が重いという。
警察によると、当時、実験室では6人の従業員がエンジンを動かして排ガスの状況を調べる試験を行っていたということで、警察と消防は、火が出た原因を調べている。
日産自動車によると、「テクニカルセンター」は昭和56年に開設された研究施設で、建物内で車の開発に関するさまざまな試験を行っているという。
出典
『日産の研究施設で火事4人けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1055320381.html?t=1472847384319
9月3日付で朝日新聞横浜版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
室内の一部が焼け、午後10時10分ごろ、鎮火した。
警察によると、室内にいた4人が病院に運ばれた。
警察によると、研究室の床下をエンジンの排気管が通っており、排気管が過熱して床から出火したらしい。
2016年9月2日7時30分に福井新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月2日付で中日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9月2日と3日付の福井新聞紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
1日午後4時半ごろ、福井市照手3丁目の市三秀プールで、大きな爆発音が複数回、発生した。
市によると、市職員らが期限切れの消毒用塩素剤をプールに廃棄したところ、混合してはならない3種類の塩素剤を同時に投げ込んだため、化学反応が起きたとしている。
この塩素剤3種を混合すると有毒なガスが発生する可能性があり、廃棄した職員は市の調べに対し、「混ぜてはいけないということは知っていたが、認識が甘かった」と話したという。
住宅密集地の同プール近辺には塩素のにおいが広がり、一時、騒然となった。
けが人はなかった。
市スポーツ課によると、同プールは2014年夏から老朽化のため閉鎖された。
現在は塩素の倉庫として使用され、管理棟で、市内の小学校のプールで使う塩素剤を保管している。
市や消防によると、夏休みの終わりとともに、市内の小学校のプールの開放期間が終わったため、市職員1人と施設管理の委託業者の3人が、期限切れを含む塩素約100kgを、数日前の雨でプールの底にたまった水たまりに溶かして処分しようとした。
塩素剤は錠剤と顆粒剤があり、職員は4、5回爆発が起きたと話しているという。
市によると、水に溶かすと、1つがアルカリ性、残り2つが酸性の水溶液になるといい、特に酸性になる塩素剤の1つは、アルカリ性の液体と反応しやすいという、
市環境課が現場付近の空気を検査した結果、有毒な成分は検出されなかったとした。
プールに残った水は、環境に悪影響を及ぼす恐れがあるとして、市は、2日に搬出して処分する。
市では通常、塩素剤を廃棄する場合、市内の各小学校の水を張った状態のプールに溶かし、成分を薄めて廃棄している。
三秀プールでは閉鎖以降、廃棄処理はしていなかったが、この日は水深20cmほどの雨水がたまっていたため、投棄したという。
市では、混ぜてはならない塩素剤は同時に廃棄しないことにしているが、明文化したマニュアルはないとしている。
3種の塩素剤はガスが発生したり、爆発を引き起こしたりする可能性があり、メーカーの説明書では、混ぜ合わせを禁じている。
同課は、「混ぜてはいけない塩素剤を水中に投入し、大量に混ぜ合わせてしまったことが原因ではないか。付近の住民に迷惑をかけ大変申し訳ない」とした。
発生したガスを吸い込んで気分が悪くなり、その場に座り込む職員もいた。
近くに住む女性(34)は、「パーンという大きな爆発音が10回ほど聞こえた。発砲音にも似ていて暴力団の抗争が起きたかと思った。驚いて窓を開けると塩素のにおいが漂ってきた」と心配そうな表情で話した。
出典
『塩素剤をプールに投げ込み爆発音 廃棄の福井市職員「甘かった」』
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/103646.html
『福井の旧市営プールで破裂音 廃棄塩素が化学反応か』
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20160902/CK2016090202000020.html
9月3日7時10分に福井新聞からは、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
市は2日、残っていた廃液を撤去した。
有毒な塩素ガスが発生する危険性があるためで、廃棄物処理業者と職員が回収に当たった。
一方で、市は再発防止策についても検討。
今後は、専門の業者に委託するなどして、適切に廃棄するという。
廃液は7.8m3あった。
同日、廃棄物処理業者が中和剤を流し込んで塩素ガスが発生しないよう廃液を安定させた後、ポリエステル製コンテナにポンプで廃液をくみ上げた。
溶け残った塩素剤も、市職員らがスコップですくい、バケツに回収。
コンテナとバケツはプール敷地内に仮置きし、週明けにあらためて業者に処分を委託する。
同プールの管理棟には、期限切れの塩素剤がまだ約100kg残っており、こちらも合わせて処分する。
有効期限前の塩素剤は、来年に小学校のプールなどで活用。
その後は、保管せずに使い切るように努め、市スポーツ課は「それでも残った場合には、同じように業者に頼むなどして廃棄する」としている。
3種の塩素剤は、いずれも「混合禁止」の注意書きが包装紙に書いてあった。
市によると、水に溶かすと一つがアルカリ性、残り二つが酸性の水溶液になるといい、特に酸性になる塩素剤の一つはアルカリ性の液体と反応しやすいという。
このために爆発が起こったとみて、市はさらに調査を進める。
塩素ガスは、吸い込むと気道の炎症や肺気腫などを引き起こす危険性がある。
出典
『塩素剤で爆発音、プール廃液撤去 有毒ガス発生の危険恐れ、福井市』
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/103709.html
(2016年10月7日 修正1 ;本文修正)
2016年9月2日と3日付の福井新聞紙面に掲載されていた内容を、本文に加筆修正した。
(タイトルも若干修正した)
2016年9月2日11時1分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後3時20分ごろ、四街道市の木材会社作業場で、倉庫の屋根を修理していた大工の男性(76)がアクリル樹脂製の天窓を踏み抜き、約7〜8m下の床に落下した。
男性は頭などを強く打ち、搬送先の病院で間もなく死亡が確認された。
警察は、詳しい事故の原因を調べている。
警察によると、男性は同社から依頼を受け、今週の台風10号による強風で壊れた天窓の修理作業を2人で行っていたという。
出典
『台風被害の修理中 転落し男性死亡 四街道』
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/348244
2016年7月6日付で千葉労働局から、下記趣旨のプレスリリースがネット配信されていた。
3 事件の概要
被疑者Aは,建設業を営む個人事業主であるが,同人は、平成 27 年 11 月 16 日, 千葉県市原市に所在するB社建屋のスレート葺き屋根等を撤去する工事において,労働者C(当時 64 歳)に高さが地上から約5.25m乃至約5.55mの屋根上で作業を行わせるに当たり,スレート葺き屋根の踏み抜き防止のための適切な措置を講じていなかったものである。
その結果,労働者Cは,作業中にスレート葺き屋根を踏み抜き地面に墜落し,同日 頭蓋骨骨折等により死亡した。
4 参考
(1)労働安全衛生規則では,スレートで葺かれた屋根の上で作業を行う場合は,踏み抜きにより労働者に危険を及ぼすおそれがある時は,幅が30cm以上の歩み板を設け,防網を張る等踏み抜きによる労働者の危険を防止するための措置を講じなければならないとしている。
(2)災害発生時は,歩み板として屋根上に足場板が1 枚設置されていたが,足場板の幅は25cmであった。
出典
『労働安全衛生法違反被疑事件の送検について』
http://chiba-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/library/chiba-roudoukyoku/houdou/201676145256.pdf
2016年8月31日18時44分にNHK福岡NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午後4時ごろ、筑紫野市光が丘の国道200号線のバイパスで、大型トラックが車体の下から白煙をあげて停車しているのを、パトロール中の警察官が見つけた。
駆けつけた警察官が消火にあたろうとしたところ、突然、車体の一部が破裂して部品などが周囲に飛び散り、40代の男性警察官が顔などにけがをした。
警察官は病院に運ばれたが、命に別状はないという。
一方、トラックの運転手に、けがはないという。
警察が、当時の状況を詳しく調べている。
出典
『トラックから白煙 警察官けが』
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20160831/5274891.html
2016年8月31日22時38分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午後3時ごろ、滋賀県米原市梅ケ原のヤンマー中央研究所1号館から出火。コンクリート造3階建て2階の研究室の一室約110m2が全焼した。
出火当時、室内には研究員4人がいたが、けがはなかった。
この火事で、研究員ら約600人が、一時、屋外に避難した。
警察や同研究所によると、室内は仕切で二分され、当時無人だった側で突然「ポーン」という音がしたのを、もう一方にいた研究員が聞き、見に行くと、実験に使うバッテリーから黒煙と炎が上がっていたという。
バッテリーは出火の約1時間前まで充電が行われていたが、研究員の1人が終了を確認し、電源も切ったといい、出火原因を調べる。
出典
『ヤンマー研究所で火災 滋賀・米原 600人が一時、避難』
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20160831000170
9月1日付で朝日新聞滋賀全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
火は約2時間15分後に消し止められた。
警察によると、当時、研究室では、社員3人が電気機器のモーターを動かすリチウム電池の充電と放電の実験をしていた。
実験が終了し、16個の電池を2段に重ねて置いておいたところ、黒煙が上がったという。
2016年9月2日付で朝日新聞福島中会版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月1日8時36分に福島民友からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
会津若松市日新町で8月31日に会社員宅木造住宅2階建てが全焼した火災は、ガス管の取り換え工事の際に、作業員が誤ってドリルでガス管に穴を開け、火花が引火したことが原因とわかった。
事態を重く見た経産省関東東北産業保安監督部は、1日、職員を派遣し、現場の調査や関係者からの聴取を行った。
若松ガスによると、敷設されたガス管を地震や腐食に強いものに交換するため、工事業者の作業員が地面のコンクリートを砕く作業を行っていたところ、ガスが流れていた直径25mmの管に穴を開けてしまったという。
作業員が初期消火してガス漏れを止めたが、火が家に燃え移ったという。
近所の人の話しでは、地面の付近から炎が上がり、家の壁に燃え移った。
家の中には3人がいたが、向かいの家に避難して無事だった。
作業員6人にも、けがはなかった。
出火当時、勤務先にいた会社員は、「工事は2~3時間で終わるものかと思っていたが、家が燃えているという連絡を受けて驚いた。ガスを止めずに工事を行うものなのだろうか」と憤る。
調査を行った監督部東北支部保安課の中沢課長補佐は、「これまでに聞いたことがないケースだ。調査結果を持ち帰り、法令違反などがあるか検討したい」と語ったが、「ガスを止めると一定の範囲の家庭で使えなくなってしまう」との理由から、ガスを通したまま工事を進めた点については、理解を示した。
若松ガスの鈴木取締役は、「当社始まって以来のことで、大変なご迷惑をおかけし、心からおわび申し上げたい」と話していた。
現場は日新小の南西の住宅街で、煙が充満し、辺りは一時騒然となった。
近くに住む女性(70)は、「ボンという爆発音が聞こえ驚いた。煙がひどかった」と話した。
付近にはJR只見線の線路があり、煙の影響で、同線の西若松―七日町駅間の上り線で一時運転を見合わせた。1本に70分の遅れが出て、乗客15人に影響した
出典
『ガス漏れ引火か、会津若松で住宅全焼 「ボンという爆発音が」』
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160901-105307.php
2016年9月1日0時21分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
台風10号による大雨は、死者11人を出す惨事となった。
岩手県では、濁流と流木がグループホームを襲い、静かに暮らしていた高齢者9人の命を奪った。
朝から降り続いていた雨が、強風を伴って猛烈な勢いになった。
30日午後6時すぎ、岩手県岩泉町乙茂のグループホーム「楽(ら)ん楽(ら)ん」。
ホームから約5km下流の赤鹿観測所では、普段の小本川の水位は1mほどだが、この日は午後6時からの1時間で2m近く増して5.1mとなり、堤防の高さ(4.87m)を超えた。
午後8時には6.61mに達し、31日午前0時40分ごろまで、堤防を越える水位が続いた。
「楽ん楽ん」と同じ敷地内にある3階建ての介護老人保健施設「ふれんどりー岩泉」の従業員女性によると、施設では雨が激しくなり始めてから10~15分もしないうちに、腰の高さまで水かさが増した。
「ドーン、ドーン」という地響きが聞こえた。
「ふれんどりー」の入所者らは2階以上に避難し、無事だった。
女性は、「もうちょっと上がってきたらダメかなと思った」。
壁には、高さ2mほどまで水位が上がったとみられる泥の跡が、くっきりと残されていた。
一方、高齢の入所者9人と女性職員1人がいた平屋建ての「楽ん楽ん」では、入所者9人全員が死亡した。
それぞれ、居室やキッチンなどで遺体で見つかった。
関係者によると、職員は入所者の1人を抱きかかえながら助けを待ったが、水位が下がる前に入所者は亡くなったという。
「楽ん楽ん」の佐藤事務局長は、「申し訳なく思っている。認識が甘かったかもしれない。2011年の秋に周辺が少し浸水したことがあったが、施設は無事で、今回もそれぐらいだと思っていた」と話した。
「40年以上暮らしていて、これほど水が上がったのは初めて」。近くに住む雑貨店経営の藤田さん(女性、67歳)は振り返る。
30日午後6時半ごろ、気づくと道路が冠水。そのままだんだん水が増え、31日午前2時ごろには床上1.5mほど浸水した。
停電でテレビがつかず、携帯電話もつながらない。
川がごうごうと流れる音が響き、店が心配で一睡もできなかった。
「商品が全て水につかった」と話した。
近くの男性(38)は、トタンやごみが流れてぶつかる「バリバリ」という音を聞きながら、家の窓から外を見たり、1階で床上浸水が進む状況を確認したりして夜を過ごした。
「ほかの家より1mほど高い土地に家を造っているが、今までここに住んでいて、床上まで水が上がることはなかった」と驚いていた。
岩泉町が30日午後2時に避難勧告を出した安家地区。
一人で住む女性(81)は、「数年前の台風でも被害はなかった。今回も大したことはない」と自宅にとどまったが、雨脚が強くなると1時間もせずに1階が浸水。午後7時ごろに2階に避難したが、水が階段の残り2段まで迫り、「この家も水にのみ込まれるかもしれない」と覚悟したという。
「みるみるうちに水位が上がり、道路が冠水して逃げられなかった。生きた心地がしなかった」
出典
『「ドーン」と地響き、濁流と流木一気に 岩手の施設』
http://www.asahi.com/articles/ASJ805TS5J80UTIL048.html
(ブログ者コメント)
今回の台風については、「史上最強クラス」とか「非常に勢力が強い」、「特徴は大雨」といったフレーズが数日前からテレビで繰り返し流されていた。
それなのに、まさかの大惨事。
事故が起きた原因や背景については様々な報道があるが、過去に大きな水害は起きていないので今回も起きないだろうと、関係者が甘く見ていた点が一番大きいような気がする。
しかし、過去に起きたことがないような大災害でも起きることがあることは、東日本大震災時に学んだ筈だ。
特に岩手の人たちは、身に染みていたと思うのだが・・・。
それなのに・・・。
喉元過ぎれば、ということだろうか?
それとも、山間部の人たちにとって大津波のような出来事は、所詮、他人事だったのだろうか?
2016年8月31日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月30日23時57分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都港区で2006年6月、都立小山台高2年の市川さん(当時16歳)がシンドラーエレベータ社製エレベーターに挟まれ死亡した事故について、消費者庁の消費者安全調査委員会(消費者事故調)は、30日、最終報告書をまとめた。
事故後に国交省が打ち出した安全対策のうち、ドアが開いたまま昇降するのを防ぐ「戸開走行保護装置」の設置促進を不十分と認定。
エレベーターの所有者と管理者が点検マニュアルを共有する仕組みも整備されていないことを指摘し、国交省に改善を求めた。
消費者事故調は、コイルのショートでブレーキに不具合が生じたままエレベーターが動き続けたため、ブレーキが摩耗して十分にかからなかったことを主な原因と判断した。
また、ブレーキ部品の稼働が目視でしか確認できない点を、「適切な調整ができない可能性があり、保守点検員に頼り過ぎた」と批判した。
エレベーターは、シンドラー社を含む3社が保守管理にあたっていたが、点検マニュアルは共有されなかった。
過去に発生した不具合の情報が詳細に引き継がれなかった理由については、3社が「競争関係にあったため」と分析した。
国交省は、09年の建築基準法改正後に新設・改修されたエレベーターについて、戸開走行保護装置の設置や、点検マニュアルの提供を義務づけた。
今年2月に示したガイドラインでは、製造業者が作成した保守点検に関する文書を所有者が保存し、必要に応じて業者が閲覧できるようにすることを掲げた。
しかし事故調は、既設のエレベーター約70万台について、戸開走行保護装置の後付けがほとんど進んでいない、点検マニュアルの共有が担保されていない、と指摘。
現状を把握、分析して対策を講じるよう、要求した。
国交省によると、一般的な既存機1台の改修で150万~500万円はかかる費用の問題や、工事中の住民の不便さなどから、改修は進んでいない。
国内の約73万台の既存機のうち、改修されたのは約2割の15万台程度だという。
シンドラー社のエレベーター事故は、12年11月、消費者事故調による最初の調査対象として選定された。
事故機が分解されていたこともあって、調査は難航。
事故原因は、09年9月に国交省が出した事故報告書と同様の内容となった。
「シンドラー社エレベーター事故の経過」
※ブログ者注;転記省略
出典
『東京・芝のエレベーター事故死 シンドラー事故 戸開走行の防止、不十分 消費者事故調、国に改善求める』
http://mainichi.jp/articles/20160831/ddm/041/040/046000c
『エレベーター事故「繰り返す危険性」 シンドラー事故調』
http://www.asahi.com/articles/ASJ8Z4PSTJ8ZUTIL02G.html
また、柳田邦夫氏の寄稿文が、8月31日1時51分に毎日新聞からネット配信されていた。
事故調査に詳しいノンフィクション作家の柳田邦男さんが、シンドラー社のエレベーター事故を巡る消費者事故調の最終報告書について、毎日新聞に寄稿した。
「柳田邦男さんの話」
今回発表されたエレベーター事故の原因調査報告書は、分析の視点と原因のとらえ方において、画期的なものだ。
システムの事故とは、保守点検の会社とか作業員のミスだけに原因があるのでなく、安全性確立の制度(行政)から設計・製造・運用にかかわる組織の全般にわたって、どこかに故障あるいはミスが生じても事故にならないようにする防護策が万全でないために起こるのだという「組織事故」の視点こそが重要だ。
今回の報告書は、刑事訴追における過失責任者に絞って問題点を論じるという原因のとらえ方と違って、エレベーターが何か問題があったら必ず「止まる」という安全確保の大原則が破綻した原因は、行政による規制からメーカー、保守運用会社の全分野において内在していた欠陥の重なり合いにこそあったのだということを具体的に明らかにした。
その上に、メーカーが安全性確保に必要な技術情報を開示しないとか、業界全体が安全性を顧慮せずに経済性(金額の安さ)で保守管理を引き受けるという安全文化欠落の体質になっていたという問題にまで踏み込んでいる。
こうした事故原因の構造的なとらえ方は、生活空間の中でさまざまな形で起きている事故の原因調査のあり方や、行政・事業者の安全への取り組み方に、大きな影響を与えると思う。
出典
『シンドラー事故 柳田邦男さん 「組織事故」の視点が重要』
http://mainichi.jp/articles/20160831/k00/00m/040/129000c
(ブログ者コメント)
○関連記事は下記参照。
2014年12月23日掲載
[昔の事例の顛末] 2006年6月3日 東京都港区のマンションで男子高校生がエレベーターに挟まれて死亡した事故でシンドラー社社員に無罪、保守会社会長らに有罪判決 (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4512/
○事故調の報告書(概要版、全24ページ)は、下記参照。
http://www.caa.go.jp/csic/action/pdf/4_houkoku_gaiyou.pdf
その22ページに、国土交通大臣への意見として、以下が記されている。
(1)保全性を確保した設計の徹底
(2)適切な保守管理の実現
(3)既設のエレベーターに対する戸開走行保護装置の設置の促進
(4)所有者・管理者への働き掛け
(5)緊急時の初動体制・救助体制確保に向けた取組の促進
2016年9月1日23時12分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月31日午後6時半ごろ、奈良市のM社敷地内にある車の解体作業場付近から出火し、鉄骨屋根つきの解体作業場約100m2が全焼した。
さらに、北側のプラスチック製品販売会社の2階建て倉庫延べ約260m2が全焼した。
この火災で、解体作業場北側の飲食店から逃げようとした男性が転倒し、顔に軽傷を負った。
警察によると、車の解体作業中、車体からガソリンを抜き取る作業をしていたと従業員が話しているという。
近くの飲食店で働く女性店員は、「真っ赤な火が高くのぼっていた。消防から危ないので建物内にいるように言われた」と話した。
出典
『車解体作業場と倉庫が全焼 男性、顔に軽傷 奈良』
http://www.asahi.com/articles/ASJ807DW5J80POMB018.html
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![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。