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2014年12月18日付で日本経済新聞(夕刊)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月18日10時44分に朝日新聞から、12月8日13時39分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
羽田空港で2012年3月、上海発の日本航空のボーイング777型機が着陸時に機体後部を滑走路に引きずった事故で、運輸安全委員会は18日、エンジンを逆噴射させて減速していたのに、機長のミスで接地後に再び離陸しようとしたことなどが原因だとする事故調査報告書を公表した。
事故は12年3月31日午後4時すぎに発生。
機体がいったん接地してから再び離陸するまでの間に、機体後部が路面に接触する「テールストライク」が起き、外板や圧力隔壁の一部を損傷した。
機体は再上昇して、約30分後に着陸をやり直した。
乗客乗員308人にけがはなかった。
報告書によると、当時操縦を担当していた副操縦士は、後部車輪が滑走路に着いた後、減速のための逆噴射を行う「逆推力装置レバー」を操作した。
これに対し、計器確認などを担当していた機長は、接地後の軽い上下の揺れを、機体がバウンドして浮き上がったと錯覚し、次の接地時の衝撃を避けようと再離陸を決断した。
機長は、再接地の際に強い衝撃を受けないよう、着陸やり直しを副操縦士に指示した。
さらに、副操縦士に操縦の交代を宣言せずに同レバーを元に戻して再加速を試み、自ら操縦かんを引いて機首を上げようとした。
機体のマニュアルでは、同レバー操作後の再離陸は危険を伴うため認められていなかった。
副操縦士は、機長の指示や操作に疑問を指摘しなかった。
この間、機体は減速して揚力が落ち、再離陸が可能な出力が得られるまでに時間がかかり、機長の操縦で機首だけが上がった状態のまま滑走した。
機体後部を約7秒間、数100mにわたって引きずったとみられるが、機長も副操縦士も、接触には気づいていなかったという。
安全委は、2人の連携ミスが誤った判断を招き、事故につながった可能性があると指摘。
機長が交代を宣言せずに操縦を始めたことで、一時的に役割分担が不明確になり、計器類の確認が十分できていなかった点などを問題視した。
日航は事故後、機長と副操縦士間の操縦引き継ぎの手順や操縦中のアドバイスの方法を見直し、運航ガイドラインを改正した。
出典URL
http://www.nikkei.com/article/DGKKASDG18H2C_Y4A211C1CR0000/
http://www.asahi.com/articles/ASGDK6KLDGDKUTIL04J.html
http://mainichi.jp/select/news/20141218k0000e040230000c.html
2014年12月18日21時10分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月19日付で朝日新聞播磨版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前11時5分ごろ、兵庫県姫路市香寺町のネスレ日本の姫路工場で「電気設備から煙が出ている」と従業員から119番があった。
午後3時45分に消し止め、けが人はなかったが、電気の供給が止まり、工場の生産は中止した。
警察などによると、電気施設の2階にある受電設備から煙が出ていた。
コンデンサーなどが焼けた。
19日に警察と消防が実況見分する予定。
ネスレ日本によると、姫路工場では主に粉末タイプのコーヒーを生産しているという。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/141218/wst1412180074-n1.html
2014年12月17日付で毎日新聞京都版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
稼働中の機械の掃除をさせたため社員が大けがをしたとして、京都南労基署は16日、「S社H工場]の元工場長の男性(65)を労安法違反容疑で書類送検した。
容疑をおおむね認めているという。
容疑は今年8月29日午後5時40分ごろ、危険を及ぼす恐れがあったにも関わらず運転を停止する措置をとらず、男性社員(35)にロール機の掃除をさせたとされる。
社員は機械に腕を挟まれ、左肘下から切断した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20141217ddlk26040449000c.html
2014年12月17日12時28分にNHK大分から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前2時すぎ、日出町大神にあるブロック製造工場で、この会社の役員の男性(53歳)が機械に上半身を挟まれた状態で亡くなっているのが見つかった。
警察によると、この工場ではセメント製のブロックを製造している。
男性は16日の昼すぎまで、妻と2人で製造したブロックを移動させる作業などを行っていたが、その後、男性が帰宅しないため、妻が工場に戻ったところ、男性が機械に挟まれていたという。
男性は、製造したブロックを置く鉄製の台の上でうつぶせの状態で倒れていて、上半身にはブロックを挟んで運搬する機械が乗った状態だった。
警察では、男性が運搬用の機械を操作していて誤って挟まれたとみて調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/oita/5074037241.html?t=1418853030393
2014年12月16日付で毎日新聞東京版(夕刊)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都港区のマンションで2006年6月、都立小山台高2年だった男子高校生(当時16歳)がシンドラーエレベータ社製のエレベーターに挟まれ死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた同社課長ら4被告の公判が16日、東京地裁であった。
検察側は論告で、「国民の間にエレベーターに対する不安や懸念を生み出し、社会に与えた悪影響は甚大」と批判。同社課長のH被告(46)に、禁錮1年6月を求刑した。
他に同罪に問われた保守管理会社「エス・イー・シーエレベーター」会長のS被告(71)に禁錮1年6月、同社社長のNI被告(55)に禁錮1年4月、元同社メンテナンス部長のNE被告(68)に禁錮1年2月を求刑した。
弁護側が来年2月に最終弁論し、結審する。
シ社側が事故原因となったブレーキ部品の異常摩耗への対策を怠るなどし、エス社側が未熟な社員を点検に従事させるなど、安全管理を怠った過失の競合があったとされたが、いずれも「事故は予見できなかった」などと無罪を主張している。
検察側は論告で、シ社側について、04年11月に事故機が停止階と約1.5mずれて止まる故障があり、H被告は点検に立ち会って異常摩耗に気付いたが、部品の調整のみで抜本的な対策を怠ったと指摘。「摩耗原因を調査するなど基本的な注意を怠った」と批判した。
エス社側については、現場の社員が事故機の点検方法を十分に把握していなかったと指摘。「十分な教育・指導体制を採らず、自社の利益を追求した」と非難した。
起訴状によると、4被告の過失の競合により、06年6月、扉が開いたままエレベーターが上昇し、乗降口との間に挟まれた男子高校生を死亡させた。
出典URL
http://mainichi.jp/shimen/news/20141216dde041040061000c.html
12月16日15時1分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
検察側は論告で、シンドラー社の元保守第2課長・H被告に禁錮1年6カ月を求刑した。「事故を予想できたのに回避する義務を怠った」と指摘した。
また、被害者が高校生だったことから、「尊い生命が奪われた結果は重大だ」とも主張した。
事故は06年6月3日に発生。
扉が開いたままエレベーターが上昇し、降りようとした高校生がエレベーターの床と外枠の間に挟まれて死亡した。
起訴状によると、H被告は、事故を起こしたエレベーターが04年11月に故障した際の点検を担当。
回線がショートしてブレーキの摩耗が進む状態だったのに、原因を十分調べずに再発防止策をとらなかったとされる。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASGDH77NXGDHUTIL050.html
(ブログ者コメント)
下記は関連記事。
2012年11月7 日掲載
2012年10月31日 金沢市のホテルで女性清掃員がシンドラー社製の業務用エレベーターに乗ろうとしてつまずき、上昇し続けたエレベーターに挟まれて死亡 (修正5)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2424/
(2015年10月2日 修正1 ;追記)
2015年9月29日18時4分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
東京地裁は、業務上過失致死の罪に問われた点検責任者の社員に、無罪の判決を言い渡した。
一方、保守会社の会長ら3人には、執行猶予の付いた有罪判決を言い渡した。
裁判では、事故の1年7か月前に点検を行った「シンドラーエレベータ」と、9日前に点検を行っていた保守会社の責任者が事故を予測できたかどうかなどが争点になり、4人はいずれも無罪を主張していた。
29日の判決で、杉山裁判長は、「事故後に行われた実験によると、ブレーキに異常が起きたのは事故の発生と近い日時とみられ、メーカーが点検を行った時には異常は発生していなかった」として、H専任課長に無罪を言い渡した。
一方、保守会社については、「ブレーキの部品の状況からみて、遅くとも保守会社が点検した時には異常が発生していた。会社は同じ種類のエレベーターのマニュアルを精査せず、見た目や音などの感覚による点検で十分だと安易に判断していた」として、S会長ら3人に、禁錮1年6か月から1年2か月、いずれも執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。
3人は判決を不服として、29日、控訴した。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20150929/5150932.html
9月29日23時50分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
シンドラー社は点検時の記録をほとんど残しておらず、検察は乏しい証拠による立証を強いられた。
事故時の点検担当だったエス社会長らに加え、事故2年前に起きた故障を点検したシンドラー社課長も「事故を予見できた」と起訴に踏み切ったが、判決は「科学的根拠がない」と退けた。
遺族にとっては不満の残る判断だが、裁判所が証拠を厳しく吟味した結果といえる。
検察は、ブレーキ部品の摩耗量などから発生時期を特定したとして起訴したが、その後の公判前整理手続きに入ってからも、摩耗の発生時期を調べる鑑定を繰り返した。
結果として裁判の長期化を招いた上、鑑定結果は判決で退けられた。
課長の弁護人は、「検察が適切な捜査をしていれば、課長の起訴はなかった」と疑問を呈した。
だが、課長が無罪になったとはいえ、判決は「事故原因の元となったブレーキ部品を採用したエレベーターの問題が大きい」と指摘し、シンドラー社にクギを刺した。
一方で、有罪としたエス社の会長らについて判決は、「視覚などの五感の作用で足りるとした保守管理体制が、異常摩耗を見逃した原因」と断じ、保守点検を担う会社に高い注意義務を課した。
「五感」に頼る点検は、広く保守点検業界で取り入れられているとされる。
業界は判決を重く受け止め、保守管理のあり方を改めて見直す必要がある。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20150930k0000m040156000c.html
2014年12月16日19時0分に大分放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月17日付で朝日新聞大分全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後1時前、大分市西ノ洲の新日鉄住金大分製鉄所構内にある関連会社の工場で、石炭を運ぶベルトコンベアのローラーとベルトの間に派遣社員の男性(24)が左腕を挟まれた。
男性は意識不明の重体となり、病院に運ばれたが、約2時間後に死亡した。
警察によると、ベルトコンベアは直径が30cm、幅が66cmで、周囲にはフェンスが設置されている。
男性は当時、1人でコンベアの保守・点検作業をしていたという。
発見時、機械は作動中だったという。
警察は、業務上過失致死の疑いもあるとみて、当時の作業状況や安全管理体制などを調べている。
出典URL
http://www.e-obs.com/news/detail.php?id=12160028689&day=20141216
2014年12月16日10時43分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月16日付で朝日新聞ちば首都圏版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後1時10分ごろ、船橋市栄町2の建機メーカー「クボタ」の京葉工場船橋事業所で、銑鉄を入れる容器の歯車を交換していた修理会社の社員男性(29)が、倒れてきた金属性の吊梁(つりばり)の下敷きになって、間もなく死亡した。
警察は、詳しい事故原因を調べている。
警察によると、吊梁は容器を宙づりにして運搬するためのもので、容器の上部についていた。幅約2.6m。重量は、計約1トン。
事故当時、吊梁の安全固定装置が外れていたという。
出典URL
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/230386
2014年12月16日11時28分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月17日付で朝日新聞南京都版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後0時25分ごろ、京都府久御山町林八幡講の水道敷設工事現場で、作業員の男性(44)が歩道を掘削した溝の中で、崩れたアスファルトの塊に左脚などを挟まれた。
宇治市内の病院に搬送されたが、同日夜に死亡が確認された。
警察によると男性は現場責任者で、昼休み中、1人で溝の中でのり面の安全を確認していたという。
警察が、原因と詳しい状況を調べる。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/141216/wst1412160023-n1.html
2014年12月15日12時57分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前8時45分ごろ、愛知県知多市北浜町の中部飼料本社工場で、止まっていた大型トラックが突然、前方に動きだし、別の大型トラックの荷台側面に衝突、2台に挟まれた男性が胸を強く打って死亡した。
警察は、亡くなったのは衝突されたトラックの運転手(46)とみて身元確認を急ぐとともに、動いた方のトラック運転手(43)から事情を聴いている。
警察によると、動いた方のトラックは、積み荷の穀物を流し下ろすために荷台を傾けていた。
荷台が元の位置に戻った際、タイヤをロックしていたブレーキが解除され、反動で前へ動きだしたらしい。
サイドブレーキがかかっていたかは調査中。エンジンは止まっていた。
事故当時、運転手は飲料を買いに行き、現場にいなかった。
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014121590125735.html
2014年12月15日19時16分にNHK徳島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前8時半ごろ、吉野川市山川町前川の河原で、橋の橋脚部分の基礎工事を行っていた土木作業員の男性(58歳)が、傾いてきた土を掘り起こす掘削機と近くにあった重機の間に挟まれた。
そばにいた別の作業員が119番通報し、男性は吉野川市内の病院に運ばれたが、胸を強く打っていて、およそ1時間後に死亡した。
警察によると、男性は掘削機を組み立てていた途中で、現場には男性を含め、6人から7人が朝から作業にあたっていたという。
このうち男性は、掘削機にとりつける直径およそ90cmの鉄製の円筒型の歯をクレーンで吊るし、もう一回り大きい円筒に上から重ねて組み立てる作業中、横に立って、調整する担当だったという。
警察は労災事故とみて、現場にいた責任者や作業員から話を聞くなどして、掘削機が傾いた原因などについて調べを進めている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/tokushima/8023989581.html?t=1418680131514
2,014年12月12日18時0分にテレビ大分から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後3時50分ごろ、大分市の木材製造工場「I社」で、会社員の男性(35歳)が木材の塗装に使う機械のローラーに右腕を肩まで挟まれ、意識不明の状態で発見された。
その後、男性は市内の病院に搬送されが、発見からおよそ1時間15分後に死亡が確認された。
男性は機械の清掃中に腕を挟まれたと見られていて、警察では、事故の詳しい原因を調べている。
出典URL
http://www.tostv.jp/news/index.php?nno=16217
2014年12月12日付で大分合同新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月12日19時12分にNHK大分から、12月12日21時44分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前9時5分ごろ、大分市西ノ洲の新日鉄住金大分製鉄所の構内で爆発があった。
警察などによると、施設の一部が壊れたが、けが人はいないもよう。
爆発音は衝撃を伴って市内の広い範囲に響き渡り、周辺地域の店舗などに鉄製の部品が飛び散るなど影響が出た。
爆発が起きたのは、グループ会社「大分サンソセンター」の工場。
同社によると、現場では午前8時ごろから、酸素などを抽出する装置から円筒形のステンレス製タンクへ、配管を通して液体酸素や液体窒素を移す作業をしていた。
爆発音がしたため確認すると、タンクが破裂していた。
同センターによると、爆発したタンクは、液体酸素と液体窒素などを気化させて大気中に放出するために使われる。
市消防局は、高濃度の酸素が漏れて引火しやすい状態にあるとして、所内でタンクの半径50mを立ち入り禁止にした。
同社の中嶋常務らは、会見で「ご迷惑をおかけしました」と謝罪した上で、「有毒なものではない」と説明、今後詳しい状況を調べるとしている。
警察によると、現場から約600m離れた県道大在大分港線(40m道路)の交差点で信号待ちをしていた軽乗用車に金属片が当たり、車が破損した。
同製鉄所総務部の池上主幹によると、市内の3カ所に鉄製の部品が散乱したのを把握したという。
「部品の用途は分かっていないが、爆発によって落下したものとみて調べている」と話した。
出典URL
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2014/12/12/125150855
http://www.nhk.or.jp/lnews/oita/5073914571.html?t=1418420201301
http://www.yomiuri.co.jp/national/20141212-OYT1T50133.html?from=ycont_top_txt
12月13日12時25分にNHK大分からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
タンクは直径4m、高さ6mのステンレス製で、一番上の部分には、気体を外に逃すための直径40cmの配管があるという。
爆発は、液体酸素と液体窒素をタンクに移していたときに起きたと推定されていて、タンクの上部が原型をとどめないほど損壊していた。
原因はわかっていないが、会社によると、何らかの要因でタンクが密閉状態になったあと、気化した酸素などでタンク内の圧力が高まり、爆発した可能性があるという。
会社では引き続き、原因について詳しく調べている。
一方、警察では、爆発で飛んだ金属が工場の屋根を破損させるなどの被害が出ていることから、業務上過失激発物破裂の疑いもあるとして、調べを進めている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/oita/5073919221.html?t=1418505140985
12月13日付で毎日新聞大分版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社によると、爆発したのは、空気から酸素や窒素を作る空気分離装置に付属するタンク。
分離装置は5基あるが、事故があった装置は1977年に設置された古いもので、現在は予備的に使われている。
今回は、主要装置の点検に伴って、11月1日から稼働していたという。
タンクは、液体の酸素と窒素をため、自然蒸発させる装置。上部は穴があいている開放タイプで、通常、圧力が高まることはないという。
記者会見では、爆発の原因について質問が相次いだが、同社は「40年近く運転してきたが初めての事故。調査しないと原因は分からない」と繰り返した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/oita/news/20141213ddlk44040527000c.html
(ブログ者コメント)
報道では、「爆発」と「破裂」という2つの言葉が使われている。
事故原因はまだ不明だが、仮に容器内に可燃物があってそれが液体酸素と急激に反応したのであれば「爆発」、単に蒸発速度が速すぎただけであれば「破裂」、ということかもしれない。
(2015年2月11日 修正1 ;追記)
2015年1月24日付で朝日新聞大分全県版(聞蔵)から、容器内部で水が凍ったことが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
親会社の大陽日酸が23日、現段階の調査状況を明らかにした。
ステンレス製の容器の内部で凍った水がガスの排気口を塞いで容器内部の圧力が増し、爆発した可能性が高いという。
同社によると、ステンレス製の容器の内部は通常、水が混入しない構造になっているが、事故当時は何らかの原因で容器内に水が入ったようだという。
その水がマイナス190℃前後のタンク内で凍り、気化したガスを放出する排気口を塞いだ結果、容器内の圧力が急激に増して爆発した可能性が高いという。
同社は、今月末までに調査結果をまとめて、県に報告する考えだ。
この爆発事故でけが人は報告されていないが、敷地外に複数の金属塊が飛び散り、工場の屋根を突き抜けて落下したものもあった。
一歩間違えば、近隣住民を巻き込んだ死傷事故になる恐れがあった。
(ブログ者コメント)
○空気中の水分が凝縮して配管立ち下がり部に溜まり、その水が冬場に凍結して配管内を通っている空気の流れが遮断され、設備が停止した事例がある。類似トラブルにはご用心。
○報告書を県に提出したという記事が出るのを待っていたが、未だ目にしておらず、大陽日酸のHPにも掲載されていない。
2014年12月12日23時18分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前5時頃、東京都新宿区歌舞伎町のビル敷地内で女性(22)が頭から血を流して倒れているのが見つかり、同ビル9階の飲食店員が110番した。
女性は、搬送先の病院で死亡が確認された。
9階のトイレには屋外に面した扉があり、警察は、女性が誤って転落した可能性もあるとみて、ビル側の安全管理に問題がなかったか調べている。
警察によると、女性は知人数人と9階の店を訪れ、午前4時半頃、トイレに行くと言って席を立ったまま戻らず、店員らが捜していた。
店員が施錠されたトイレ個室に入ると、個室内から屋外に直結する扉が開いていた。外側には階段などの足場はない構造になっていた。
ビル所有会社によると、扉は換気用で、中から開けられる状態になっていた。
扉は縦約150cm、横約85cmで、床から30~40cmチの高さにあり、扉の前には、出られないように約1mの高さに鉄棒が渡してあったという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20141212-OYT1T50141.html
http://www.asahi.com/articles/ASGDD6G9YGDDUTIL02G.html
(ブログ者コメント)
○転落を防止するための鉄棒だったようだが、それだけでは、いかにも甘かった。
酔客が使う場所なのに、なぜ、鍵を使わないと開けられないなど、もっとガチガチの転落防止策をとっておかなかったのだろうか?
○産業現場でも、転落や酸欠などの危険がある場所に、立ち入り禁止措置をすることがある。
その場合、ありがちなのは、ロープを1本か2本渡し、そこに立ち入り禁止表示札などをぶら下げておくことだが、それでは不十分。
物理的に内部に人が入れないよう、たとえば階段やマンホールでは、隙間なくロープを張り巡らすなどの対策が必要だ。
○本件、12月14日に「怠け者」さんから頂戴したコメントの内容に通じるところがある。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3938/
話しは変わり、以下はブログ者の勝手な憶測。
●12月16日朝、テレビ朝日のワイドショーで、この扉は建築基準法の開口面積を満たすために設置したものだという、ビル所有者の話が報じられていた。
とすれば、建築基準法第2条の「特殊建築物」に該当し、第28条「居室の採光及び換気」が適用された、ということかもしれない。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S25/S25HO201.html
しかし、トイレ個室は居室なのだろうか?
また、同法では、開口面積は床面積に対し一定の比率とするように定められているが、トイレ個室のような狭い場所であれば、そんなに広い面積は必要ない筈。
もしかして、建築後にフロアーのレイアウトを変更した?
扉に鉄棒1本だったのは、扉であれば転落防止を・・・ということで、誰かに注意されて後からつけた?
とまあ、様々なことが頭をよぎった、これは事例であった。
2014年12月10日19時2分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2014年12月10日18時15分に北日本放送から、12月11日付で朝日新聞富山全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前11時前、高岡市二塚にある「中越パルプ工業二塚製造部」の敷地内で、原材料の輸送に使う貨物列車がコンテナをつんでバックで移動していたところ、踏切を横断していた大型トラックと衝突した。
このはずみで、誘導員として列車の先頭部に立って乗車していた会社員の男性(54)が転落し、その上に貨物列車に積まれていた重さ1.7トンのコンテナが落ちて下敷きになった。
男性は病院に運ばれたが、まもなく死亡した。
工場の関係者によると、列車は空のコンテナ40個ほどを積んで、JR城端線の二塚駅から工場に向かって、時速7km程度の非常にゆっくりとしたスピードで移動していて、踏切には大型トラックの方が先に入り、事故が起きた当時は、ほぼ渡り終えるところだったという。
この踏切には警報機などもあり、警察は、大型トラックを運転していた男性(60)が注意を怠っていたとみて、過失運転致死の疑いを視野に、事故の詳しい状況や原因を調べている。
トラックを運転していた男性は、線路を横断する前、列車の接近を知らせる警報音を聞いていたという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/toyama/3063864381.html?t=1418249855695
http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=5780
2014年12月10日19時53分に北陸放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日昼前、能登町の鉄工所で作業中の男性が死亡していて、警察では、鋼材に挟まれたと見て調べをすすめている。
事故があったのは、能登町宇出津の「I社」。
9日午前11時20分ごろ、工場内で鋼材の溶接作業をしていた従業員の男性(54歳)が倒れているのを、工場へ営業に訪れた会社員が発見した。
男性はすぐに病院に搬送されたが、およそ2時間後に死亡が確認された。
警察によると、男性はクレーンを使い、重さおよそ3トンの鋼材を吊りながら溶接作業をしている途中、吊っていた鋼材と後ろに置いてあった鋼材に挟まれたとみられている。
事故当時、工場内には作業員が9人いて、警察では、会社の関係者から事情を聞いている。
出典URL
http://www.mro.co.jp/news/detail.php?cd=2528769
2014年12月10日付で毎日新聞岡山版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月9日12時27分に瀬戸内海放送から、12月10日付で朝日新聞岡山全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前1時45分ごろ、備前市久々井の薬品会社「大鵬薬品工業」岡山工場第1原料資材倉庫から出火。
鉄骨造り一部2階建て工場のうち、1階の原料資材倉庫選別室の一部約100m2を焼いた。けが人はなかった。
工場は24時間稼働しており、栄養ドリンク剤「チオビタ・ドリンク」の4種類を、1日100万本を製造していた。
工場内では当時、作業員10人が働いていた。
栄養ドリンクの瓶の選別作業をしていた男性作業員(23)が選別室内のベルトコンベア付近から火が出ているのに気づき、119番した。
全員避難して無事だったという。
ベルトコンベアのモーターや配線付近の焼け方が激しく、モーターからの出火、あるいは配線の断線などが原因とみられている。
大鵬薬品岡山工場の総務課によると、工場は9日夕現在、操業を停止している。同課は「早急に再稼働できるよう、原因究明に努めたい」とした。
また、同工場は、一般の人の見学を受け入れているが、9日は見学予定者がおらず、10日に予約していた人たちには、断りの連絡を入れたという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/okayama/news/20141210ddlk33040507000c.html
http://www.ksb.co.jp/newsweb/index/2504
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。