2018年6月28日13時17分にNHK東北から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし8月、仙台空港でパイロットを養成する航空大学校の訓練用の小型機が胴体着陸した事故について、運輸安全委員会は28日、調査結果をまとめた。
それによると、小型機は、教官がサポートしながら学生1人が主に操縦し、滑走路に着陸したあと、すぐに離陸する訓練を行おうとしていたが、飛行中、機体のドアが完全に閉まっていないことに気づいた。
この時、教官は着陸した際にドアを閉め直せばそのまま離陸できると考え、学生に訓練を続けさせたという。
しかし、その後、風の影響などで本来の飛行コースを外れたことで学生が動揺し、車輪を出し忘れたまま着陸しようとしたことに加え、サポートすべき教官も、ドアを閉め直すことに気をとられて車輪の状態を確認していなかった。
運輸安全委員会は、教官の不適切な対応も事故の要因になったと結論づけ、「適切な訓練環境が得られない場合、教官は飛行の安全を優先して、ただちに訓練を中止する必要がある」と指摘している。
出典
『訓練機胴体着陸 教官対応も要因』
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20180628/0001770.html
※以下は当時の報道。
(2016年8月25日22時24分 毎日新聞)
25日午後1時40分ごろ、仙台空港(宮城県名取市、岩沼市)の滑走路で、航空大学校仙台分校の訓練機が胴体着陸した。
60代の男性教官と20代の学生3人の計4人が乗っていたが、いずれもけがはなかった。
滑走路は約3時間20分にわたって閉鎖され、国内線発着の計18便が欠航した。
運輸安全委員会は調査官を派遣し、26日に原因を調べる。
訓練機は小型双発プロペラ機「ビーチクラフト式G58型」。
航空大学校によると、25日午後1時32分に仙台空港を離陸。
着陸直後に離陸する「タッチアンドゴー」の訓練を25回繰り返す予定だった。
当時、学生が教官の指導を受けながら操縦しており、最初の着陸をしていたという。
出典
『仙台空港 訓練機が胴体着陸 滑走路に』
https://mainichi.jp/articles/20160826/k00/00m/040/058000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。