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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20186292042分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

走行中の東海道新幹線「のぞみ」車内で乗客3人が殺傷された事件を受け、JR東海は29日、催涙スプレーや耐刃ベスト、盾など、乗務員が使うための護身用品を新幹線内に常備すると発表した。

 

今後の乗務員教育では、乗客の避難誘導などに加え、反秩序行為への対応や、けが人救護も充実させていくという。

 

JR東海によると、今回の事件では、車掌がシートから取り外した座面やキャリーバッグで身を守りながら、刃物を振るう容疑者を約15分間にわたって説得した。

 

新たに搭載する護身用品は、どの車両でトラブルが起きても対応できるように、車内の複数箇所に配備。

止血用具なども搭載する予定だ。

 

出典

新幹線内に催涙スプレーなど護身用品を常備 JR東海

https://www.asahi.com/articles/ASL6Y4W80L6YUTIL01X.html 

 

 

630日付で毎日新聞東京版(夕刊)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

JR東海は29日、東海道新幹線殺傷事件を受け、乗務員や警備員が列車内で使う防犯スプレーや盾などの装備を配備すると発表した。

三角巾や止血パッドといった医療用品も拡充する。

 

同日の記者会見で金子社長は、「警察と相談しながら、できるだけ早期に、実効性のある装備を充実させる」と話した。

 

JR東海によると、9日夜に起きた殺傷事件では、小島容疑者(22)に対し、男性車掌長がシートやキャリーケースで身を守りながら、「やめてください」と説得を続けた。

 

今後は、スプレーや盾のほか、耐刃手袋やベストを、車内の複数箇所に置く。

 

JR東海は事件後、既に、民間警備会社の警備員や警察官による車内巡回を強化した。

乗務員全員がスマートフォンで同時に会話し、情報共有する仕組みも導入する。

 

一方、乗客のボディーチェックや手荷物検査について金子社長は、「鉄道の利便性を著しく損なうので実施しない」と明言した。

 

出典

『東海道新幹線殺傷 事件受け、新幹線に防犯スプレーや盾配備 JR東海』

https://mainichi.jp/articles/20180630/dde/041/040/040000c

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

座席シートを車掌が盾として使用した件、よくぞ思いついたものだと感心していたが、以下の報道によれば、JR東海ではそのような教育を行っていたとのこと。

 

教育を受けていたからといって、今回のようなケースでは頭がパニックになり、実践できないこともありそうな気がするが、この車掌の方、よくぞ、教育されたとおりに対応できたものだ。

 

2018611 2016分 NHK NEWS WEB)

 

今月9日、東京発・新大阪行きの東海道新幹線「のぞみ265号」の車内で乗客3人がなたのような刃物で切りつけられ、兵庫県尼崎市の男性会社員が死亡したほか、20代の女性2人がけがをした。


この事件が起きたとき、現場に駆けつけた新幹線の車掌は警察に対して、「座席を外して容疑者に近づいたが、倒れた男性を見下ろすような形で無言で切りつけていた」と説明していたという。

 

また、発生直後の車内の様子を映像で見ると、座席のシートがいくつも取り外されて、乗客が身を守る盾として使った様子がうかがえる。

 

 

【JR東海では前から教育】

 

実際、JR東海では、日頃から乗務員に対して、不審者が暴れるなどした際、座席のシートを取り外して利用したり、カバンを使ったりして相手との距離を取り、安全を確保するよう教育しているという。

 

JR東海によると、平成28年5月に新幹線「のぞみ」の車内で男が包丁2本を持っているのが見つかり、男を取り押さえる際に、車掌の女性がけがをする事件が起きた。


その後、乗務員に対する安全教育が徹底されたということだが、「座席のシートを盾に」するよう教育し始めた時期は分からないという。

 

・・・・・

 

 

【他の鉄道会社では?】

 

実は、「座席のシートを盾に」するよう乗務員に教育している鉄道会社は、少数派のようだ。


JR東日本では、「盾のように使うことは想定していない」。
JR北海道でも、「座席は汚れた時のために取り外しが可能だが、盾として使うことは想定していない」とのこと。


新幹線ではないが、私鉄にも聞いてみた。


小田急電鉄では、「ロマンスカー5種類のうち、古いタイプを除いて、座席のシートは外れるが、飲食をしてこぼしてしまったときなどのため。簡単に外せるし、車内にはシートのスペアも置いてある。盾として使うことは想定していない」とのことだった。

 

近鉄も、「盾のように使うことは想定していない」とのこと。


一方で、通勤電車などに使われる長い「ロングシート」も、数人がかりなら取り外しが可能。

小田急や名鉄など、多くの私鉄では、事故が起きたときなどにとり外して、線路に乗客を降ろす「はしご」のように使うことが想定されているという。

 

少なくとも、回答のあったJR5社と大手私鉄の6社では、「シートを盾に使う」ことは想定されていなかった。

 

・・・・・

 

出典

「座席を盾に」は有効か

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180611/k10011473131000.html

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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