2018年10月20日12時15分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
強風でいかりが利かず船が流される「走錨(そうびょう)」による海難事故が国内で相次ぎ、第3管区海上保安本部(横浜)は、東京湾の海上施設への衝突に注意を呼び掛けている。
羽田空港や東京湾アクアラインのほか、海上に点在する原油や液化天然ガス(LNG)の受け入れ基地に衝突すると、大惨事につながる。
関係機関に対し、「特に東京湾に不慣れな外国船には事前に情報提供し、積極的に走錨防止に取り組んでほしい」と、訴えている。
9月の台風21号では、走錨したタンカーが関西空港の連絡橋にぶつかり、大きな被害が出た。
台風24号でも、10月1日未明に外国船籍の貨物船が約4km流され、川崎市川崎区の護岸に衝突する事故が発生した。
シーバースと呼ばれる原油やLNGの受け入れ基地が近くにあり、担当者は、「走錨した方位によっては、シーバースに衝突する危険性があった」と、危機感を募らせる。
3管管内の海事関係者や関係官公庁など官民が参加した「海の安全運動推進連絡会議」が19日、横浜市中区の横浜第2合同庁舎で開かれ、3管は2件の走錨事故を報告。
「いずれも人命を失うことはなかったことは、不幸中の幸い。東京湾内で同様の海難を防ぐため、注意喚起を行いたい」と、異例の呼び掛けを行った。
3管によると、東京湾での船の位置は、東京湾海上交通センターが船舶自動識別装置(AIS)やレーダーで把握。
停泊する船の全長や水深といった数値からモニター上に仮想の円を描き、船が円の外に出たら走錨の可能性があるとして、アラームが鳴る仕組みで監視している。
走錨を認知した場合は、船長に情報提供や勧告を行う。
3管は、「根幹は、船長が海域や地域の特性、気象海象、自船の操縦性能を含めて対策を徹底することだ。特に外国船に対して、協議会や団体を通じて趣旨を伝えてほしい」と呼び掛けた。
出典
『強風で流される船続出 衝突に注意、海保が呼び掛け』
https://www.kanaloco.jp/article/366895/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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