2021年3月19日15時10分にYAHOOニュース(ニッポン放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
あなたの朝がいつもイイ朝でありますように―
ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。
今回のテーマは「信号機」です。
横に長い信号機は、一般的に左から「青・黄・赤」と色の順番が決められています。
これは、日本が左側通行であることと関係しているそうです。
この並び順ですと、赤が道路の中央寄り、つまり右側になります。
それによってドライバーから見やすくするのが、大きな目的とされています。
また信号機によっては、街路樹の枝などで隠れてしまうことが想定されるそうです。
その場合でも、赤信号だけはちゃんと見えるようにしておけば、ドライバーも注意しやすくなり、事故を防ぐことにつながるそうです。
信号機は現在、電球式からLED式への整備が進められています。
現在、全国にある信号機のうち、LED式の信号機は約58.0%を占めています。
LED式のメリットとして、電球式の場合、西日などが当たった場合、点灯しているように見えることがあるそうです。
LED式にすることで、そうした現象を防ぐことができます。
その他、LED式は電球式に比べて、消費電力が6分の1程度で済むそうです。
また電球式の場合、寿命は約半年から1年ですが、LED式は6年から8年といわれています。
さらに今後の技術の進歩によって、長くなることも期待されています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ac4b9bc7774f7b75fccf03953238d8b5d6ba154
2021年3月6日7時30分にYAHOOニュース(くるまのニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
夜間の走行中にクルマのルームランプを点灯すると、道路交通法違反で警察官の取り締まられるという話があります。
なぜ、走行中のルームランプ点灯は違法になるといわれているのでしょうか。
道路交通法には、ルームランプ(室内灯)に関する明確な決まりはありません。
ただし、ルームランプが直接の原因ではなくても、道路交通法における「安全運転義務違反」に問われる可能性があります。
道路交通法第70条では「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない」と規定されています。
そのため、自分のハンドルやブレーキを確実に操作できない行為は違反の対象になる場合があるのです。
また、ルームランプの光の特性が自分や他人の運転に悪影響を与えることも違反になってしまう可能性があります。
一般的に、暗い場所から明るい場所を見るときはよく見えますが、明るい場所から暗い場所は見えにくいため、ルームランプをつけた場合、明るい車内から暗い車外を見ると外の様子が見にくくなります。
そのため、車内が明るい状態だとドライバーの確実な運転操作ができない恐れがあり、取り締まりの対象になる可能性があるのです。
安全運転義務違反は、「前方不注意」「安全不確認」など7つに区分されており、交通事故の70%が安全運転義務違反によるものとされています。
警察庁交通局によると、2017年における交通事故の発生状況では安全不確認が30.7%と、さまざまな状況下でもっとも多かったようです。
なお、安全運転義務に違反した場合には、違反点数が2点、反則金は普通自動車の場合9000円が科されます。
取り締まりをおこなう警察官は、ルームランプについて以下のように話します。
「ルームランプをつけて走行しているからといって、積極的に
検挙して切符を切るわけではありません。
ただし、、道路交通法第70条の安全運転義務違反に抵触する可能性があることは忘れてはいけません。
車内が照らされることによってガラスが反射して周囲が見えにくいと事故に繋がりますし、ほかのドライバーを眩惑して事故につながる可能性も考えられます。
事故を起こしたときにルームランプが点灯していた事実が明らかになれば、過失運転致死傷罪に問われることもあるかもしれません。
そのため、警察が危険と判断すると、注意および取り締まりをおこなうことはあります。
危険を未然に回避するためにも、ルームランプの使用は停車時が望ましいでしょう」
一方で、路線バスなどは室内灯をつけたまま走行しています。
これは乗客の安全確保の義務によるもので、道路交通法第52条1項では次のように定められています。
「車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。
以下この条及び第六十三条の九第二項において同じ。)、
道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。
政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあっても、同様とする」
このように、車内が暗いままだと乗客が安全に歩行できない点や、防犯上の理由もあり、夜間に限らず室内灯の使用が義務付けられています。
外が暗い夜間に室内灯を使用したまま走行すると、外の景色が見づらくなって事故につながるほか、車内が鏡のようにガラスに反射することで、さらに車外の状況把握が難しくなることがあるため、出来る限り、安全な状況で使用するのが望ましいといえます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/96a29470e6bdfc1db5578e5936db599e67732d40
3月某日の午後、市原市の養老川付近をサイクリング中、信号機の黄色が点灯しっ放しのように見えた。
おかしいなあ・・・と思いつつ近寄ってみれば、なんとランプ上のシェードが外れていた。
シェードは信号を見やすくするためについていることは知っていたが、これほどの効果があるとは・・・。
改めて認識した。
なにごとも自分の目で見れば納得度が増すとは、このことだ。
黄色につき、このまま放置しておいても、大きな支障はないのかもしれないが、そこは安全ブログ主催者としての自覚が頭をもたげ(笑)、その日のうちに交番に行き、情報提供した。
普段は無人のことも多い交番だが、この時は警官がいたので、状況を話す。
すると警官、住宅地図を出して場所を尋ねてきた。
「ここです」と地図を指すと、「ああ、ここですか。さっきまで、その辺を巡回していたのですが、気が付きませんでした。スミマセン」との返事。
あの「スミマセン」は、「わざわざ足を運んでいただきスミマセン」という意味だったのだろうか?
それとも「巡回時に気がつかなくてスミマセン」という意味だったのだろうか?
どうでもいいことだが、ちょっと気になった。
日本語は難しい。
その後の応対は下記。
警 官 「交通に支障が出そうですか?」
ブログ者「反対側の車線、かつ赤と青のシェードは外れてないので、大きな支障はないと思います」
警 官 「わかりました。所管の交通〇〇課に連絡しておきます。ただ、すぐ対処というわけにはいかないかもわかりません」
ブログ者「高所作業車を使っての作業になるし、他に優先順位の高い工事もあるかもしれないので、それは了解しています」
そのようなやりとりをした後、交番を出たのだが、数10秒ほどして、現場を撮ったデジカメを持っていたことを思い出し、交番に戻ったところ、もう交通〇〇課に電話連絡している最中だった。
これにはビックリ。
なんと対応が早いことよ!
話しを遮るのもナンなので、写真を目の前にかざすと、了解したといった感じの目くばせあり。
これで任務(?)は終わったと、安堵して交番を後にした。
・・・
その2日後、袖ヶ浦インターチェンジ付近の国道16号を車で走っていた際、またまた黄色信号が異常に光って見えることに気がついた。
近づいた際に見てみると、やっぱりシェードが外れていた。
滅多にないであろうことを、日を置かずして2度目撃するとは・・・・。
そこそこ外れることがあるが、これまでは気が付かなかっただけで、一度気が付いたため、それまで見過ごしていたものが目に留まるようになった・・・ということだろうか?
そのようなことがあったので、翌日、まだ対応してないだろうなあ・・と気になって見にいくと、なんと既に対応スミだった。
ヒヤリグレードの情報なのに超迅速な対応で、ちょっと驚いた。
2021年2月22日21時22分にYAHOOニュース(静岡第一テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡市清水区に、わずか2週間で交通死亡事故が相次いだ「橋」がある。
なぜ、この橋で事故が続いたのか、専門家と検証した。
静岡市清水区を流れる巴川にかかる「千歳橋」。
22日午後、橋の近くでは、警察官らが、懐中電灯や反射材を配って、通行人に交通ルールの徹底を呼びかけた。
一見、どこにでもあるりそうな「橋」と「道路」だが、1月から、死亡事故が相次いでいる。
1月30日深夜には、道路を横断していた女性2人が走ってきたタクシーにはねられ、70代女性が死亡した。
2週間後の2月13日早朝にも、道路を横断していた80代男性がタクシーにはねられて 死亡した。
千歳橋は、見通しの良い直線道路。
橋の手前には信号機のついた横断歩道がある。
なぜ事故が続いたのだろうか。
橋には横断禁止の標識が設置されているが、横断歩道ではないところを渡る人が多く見られたのだ。
橋の構造はどうか検証するために、交通事故鑑定人の中島博史氏に現場を見てもらった。
指摘したのは“距離感の錯覚”だ。
交通事故鑑定人 中島博史氏
「橋に向かって登り坂になっている。
運転手の目線から見ると、高いものは遠くに感じてしまう。
橋の近くを横断すると、走っている車からは、かなり遠くを横断しているように見える。
実は橋までの距離は思ったより近いので、到達したときには、まだ(横断者が)渡りきっていない」
道路の幅は約10メートル。
歩いて12歩。
10秒ほどで渡り終える距離だ。
仮に車は時速50キロで走ってきた場合、同じ10秒間で約140メートル進むことになる。
交通事故鑑定人 中島博史氏
「歩行者がこの道路を渡ろうと思ったら、見通しが非常に
良い。
歩行者は交通弱者ですから、自分が渡っていたら車は止まるはずだと思い込みで渡ってしまう。
車側からは見えているから、(車は)止まるだろうと思っていたら、近づいて来てしまったという事故が起きている」
さらに取材を進めると、2015年以降、現場付近では10件の人身事故が発生し、その半数以上が夜間にこの橋を東方向に進む車と右から左に横断してきた歩行者が衝突する事故だった。
その要因の一つと考えられるのが街灯の明るさ。
交通事故鑑定人の中島氏は、右側が比較的暗いことでドライバーが橋を横断し始めた人を認識するのが遅れると指摘した。
事故を無くすためにも、警察や静岡市は死亡事故を受けて、ポールの設置や外側線をひくなどの検討を始めた。
しかし、未だ有効な対策は見つかっていない。
交通事故鑑定人 中島博史氏
「この場所で事故が多いのは、いくつかの要因が重なっている。
1つこれをすればという対策は難しくて、いくつかの対策をしないと、同じような事故は起きる」
事故が多発する千歳橋。
悲劇を繰り返さないためにも、歩行者側の交通ルールの徹底と、警察や行政の一刻も早い対策が求められている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/93c17c127b44b9ef412a7b77d282693d6562e761
2月19日16時1分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からも、同趣旨のレポート記事がネット配信されていた。
静岡市清水区にある橋で、2週間のうちに2度の死亡事故が発生しました。
さらに調べてみると、過去5年間で、この橋の周辺では10件の横断中の事故が起きていました
一体なぜ、この場所で事故が相次いでいるのでしょうか。
【2週間に2度の死亡事故】
・・・・・
【重大な歩行者事故が多発】
・・・・・
【5年間で道路横断中の事故が10件】
2015年からおよそ5年間で、道路横断中の事故が10件発生。
特に千歳橋の西側で、午後8時から午前1時までの間に事故が多く、このうち8件は、横断歩道ではない場所を歩行者が渡ろうとしていました。
現場を取材した時にも次々に道を渡る人の姿が・・・ 。
左右をきょろきょろと見た後、小走りにわたる人。
男女で次々と渡る人。
釣りに来たのでしょうか、釣竿を持って渡る人。
スマートフォンを見ながらわたる、危険な人もいました。
【どうしても最短距離を通りたくなってしまう】
千歳橋がある浜田地区の連合自治会長に話を聞くと、川沿いの道を歩いてきて道路を横断する人が多いことがわかりました。
雨宮帆風記者
「こちらに向かって歩いていた方が事故にあわれてたということなんですけど」
清水区浜田地区連合自治会・植野克秀会長
「どうしても正直言って、ここを真っすぐ渡っちゃいたいうような気持ちにはなりますけど。(横断歩道まで)ほんのちょっとなんですけど、どうしても最短距離を通りたくなってしまうという」
横断歩道までは、橋の東側から35メートル、西側も40メートルですが、その少しの距離を歩くのが手間だと感じてしまう住民が多いといいます。
話を聞いている最中にも・・・
清水区浜田地区連合自治会・植野会長
「いまちょうどまた渡りましたよね。 あんな感じの人が多いでね」
特に高齢者が渡ろうとして、渡り切れずに事故にあったケースが10件中、半分の5件でした。
周辺住民
「うちの家族も渡ろうとすることが多いので、渡るなとは注意している。もうくせですね昔からの。年齢の関係もあるし、足ももつれてきたりするので余計危ないので」
【周辺にスナックや居酒屋が点在】
そして、この道を夜行き来する人が多い理由は他にもありました。
雨宮帆風記者
「千歳橋周辺、特に新清水駅のある北側にはスナックや居酒屋が多く点在しています」
千歳橋の周辺は多くのスナックや居酒屋が点在していて、夜間、道路を横断する人が多くいるといいます。
15日午後9時から11時まで、実際にどのぐらいの人が渡っているか調べてみた結果、2時間で10人いました。
すし店を取材すると・・・
利用客「やっぱりあそこは危険だと感じた時もあります」
寿司店「うちにくるお客さんがはねられそうになったっていうことを何回も聞きましたね、昔から」
【夜間は歩行者を見つけにくい】
タクシーの運転手の間でも、この橋が危険だとよく知られていました。
タクシー運転手
「千歳橋はちょっと危険だね、よく事故があるもんだから。『ここは(横断)ダメですからやめてください』『バカヤロー!ここ通るな!』という感じよ」
夜間は、現場を走ってみると、歩行者を見つけにくいのがわかります。
川沿いの道から来た人たちに気づいたのは直前でした。
橋の周辺は暗く、橋の中央が緩やに盛り上がっているため、橋のたもとを渡ろうとする歩行者がやや見えにくくなります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/07549214fb6424bb09ac4fe294eb8f2e4fab776d?page=1
2021年2月10日17時53分にNHK京都から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国の安全基準を満たしていないバイク用のヘルメットをインターネットで販売したとして、三重県の自営業の男性ら3人が書類送検されました。
同型のヘルメットを装着したバイクの運転手が頭に大けがを負う事故も起きていて、警察は違法な販売の実態や事故との関連を調べています。
書類送検されたのは、三重県四日市市に住む32歳の自営業の男性ら3人です。
京都府警察本部によりますと、3人は、去年9月から11月にかけてインターネットのショッピングサイトで、国の安全基準を満たしていないバイク用のヘルメットを販売したなどとして、消費生活用製品安全法違反の疑いがもたれています。
バイクのヘルメットは、衝撃の吸収性や強度などを検査したうえで、国の基準に適合したことを示す「PSC」と呼ばれるマークを付けて販売することが義務づけられていますが、中国のメーカーが製造し、こうした手続きは取られていなかったということです。
また、警察がこのヘルメットを検査したところ、衝撃吸収性など、検査項目のほとんどで基準を満たしていなかったということです。
3人は1個4000円程度で、これまでにおよそ130個を販売していたということで、警察の調べに対して三重県の男性は「ヘルメットに一定の安全基準が必要なことはわかっていた」と話しているということです。
京都府内では、同型のヘルメットを装着したバイクの運転手が車と衝突して転倒した際に、顔の骨を折るなどの大けがを負う事故も2件起きているということで、警察は違法な販売の実態や事故との関連を調べています。
【バイク用品店では】
国内の大手メーカーの商品を取りそろえる京都市右京区のバイク用品店では、ヘルメットを販売する際には、安全性の確認を徹底して行っています。
事故で転倒した際にヘルメットが脱げることがないよう、購入前には、頭の周囲を測ったり試着してもらったりして、形やサイズがあっているかもチェックしているということです。
ヘルメットの買い替えのために店を訪れた60代の男性は、「前回はヘルメットの色などで選びましたが、自分の身は自分で守るということで、説明も聞いて今回は安全性を重視して選ぼうと思いました」と話していました。
店長の川本さんは、「安全基準に満たないヘルメットが販売されていることは、あってはならないことだと思う。外見や装飾を見ただけでは安全性は判断しづらく、摘発や規制を強化してほしい」と話していました。
【専門家“氷山の一角”】
元プロのバイクレーサーで、二輪車の事情に詳しい大阪国際大学の山口直範教授は、「海外では日本円で500円から600円程度で新品が買える状況で、日本の安全基準を満たしていないヘルメットも販売されている。今回の事件は氷山の一角で、インターネット販売を通じて、こうしたヘルメットが国内でも広く流通している可能性がある」と述べました。
そのうえで山口教授は、バイク事故では運転手のおよそ4割が頭を強く打ったことが原因で亡くなっていると指摘し、「ヘルメットを販売する側は、お客様の命を守る商品だという意識を持って販売し、購入する側は自分の命や家族の生活を守る安全のための装備だと意識して購入することが重要だ。インターネット販売に対してどう対策していくかが、今後、大切になってくる」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20210210/2010009417.html
2月10日19時43分にYAHOOニュース(関西テレビ)からは、警察がサイバーパトロール中に発見して検挙に至ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると去年4月、国内のヘルメットメーカーと酷似しているものの安全基準を満たしていない中国製のヘルメットが、インターネットサイトで販売されているのを「サイバーパトロール」で発見、検挙に至ったということです。
技術基準に適していないヘルメットは普通のヘルメットと比べてかなり軽く、取材した記者の力でも簡単に変形できることができました。
書類送検された男3人のうち、2人は容疑を認めていて、1人は「サイトは開設したが販売の認識はなかった」と話しているということです。
昨年、京都市内では同じ中国メーカーのヘルメットを着用したバイク運転手が車と衝突し、重傷を負う事故が2件発生していて、京都府警は、メーカーのホームページを確認して基準に適合しているかどうか調べて購入するよう呼び掛けています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/04e185f9549dac2e00527ef77b930ac65e67202e
2月10日19時48分にYAHOOニュース(京都新聞)からは、不適ヘルメット販売業者の摘発は全国初など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
基準不適合のヘルメットはネット上で多数流通しており、販売業者の摘発は全国初とみられるという。
府警の説明では、3人はネットストアを少なくとも2店舗運営。
ヘルメットの価格は約4千円で、日本の大手メーカー品の1割程度だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc549acad54152cf59132aa8462cf3643bb0fdf5
2021年1月22日19時52分にYAHOOニュース(神戸新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県西宮市里中町3の交差点で2018年、乗用車が中央分離帯に乗り上げた事故を巡り、運転手が「交差点の街灯が点灯せず、暗くて中央分離帯が見えなかった」などとして同市に約64万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、神戸地裁であった。
泉薫裁判官は事故との因果関係を認め、街灯を設置・管理する同市に約19万円の支払いを命じた。
判決によると、事故は18年10月5日午後7時ごろ発生。
運転手は交差点の赤信号で停止後、「大型等右左折禁止(直進のみ可)」の標識に気付かず、時速5~10キロで左折して中央分離帯に乗り上げた。
車のライトはついていたが、交差点内を照らす唯一の街灯は切れていた。
判決で泉裁判官は、街灯が点灯しておらず、周囲に十分な光源がなかったことなどから、交差点内の視認性が大幅に低下していたと認定。
ただ過失の割合は「前方の注視が不十分で不適切な左折をした運転手の方が(市より)大きい」とし、賠償額は請求から減額した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3570d479f5a0a0f827633d7e393219effc1fd55d
1月24日10時0分に朝日新聞からは、街灯は球切れだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
車で中央分離帯に乗り上げた自損事故は、街灯の故障で交差点内が暗かったからなどとして、車の運転手が国家賠償法に基づいて兵庫県西宮市に約64万円の賠償を求めた裁判の判決が22日、神戸地裁であった。
泉薫裁判官は、街灯の故障が事故の一因と認め、設置・管理する市に約19万円の支払いを命じた。
判決によると、運転手は2018年10月5日夜、西宮市内の交差点内を車で走行中に、「大型等右左折禁止(直進のみ可)」との標識に気づかずに左折し、中央分離帯に乗り上げた。
泉裁判官は判決で、交差点内を照らす唯一の街灯が球切れの状態で点灯しておらず、夜間は大幅に見通しが悪くなっていたとして、自損事故との因果関係を認めた。
ただ「(運転手の)前方の注視は不十分で、左折方法も不適切だった」として、賠償額は減額した。
西宮市は22日、朝日新聞の取材に「判決文をまだ見ていないのでコメントは差し控える」とした。
https://www.asahi.com/articles/ASP1R7G3KP1QPIHB019.html
(ブログ者コメント)
一方的に運転手側に非があるのでは?と思い、どのような交差点かグーグルアースで調べたところ、街路灯(写真中央、信号の下)、大型等直進の矢印標識(写真左側の電柱)、中央分離帯の3条件が揃っている、以下の交差点だった可能性がある。
この交差点だったとすれば、街路灯が消えていて暗かったにせよ、まだ午後7時ということで民家や店の灯りもあったことだろうし、アッパーライトでゆっくり曲がればよかっただけの話しではなかろうか?
ちなみに、左折禁止の場所を左折した点について、反則金などの処分を受けたという報道は見つからなかった。
2021年1月20日21時6分に中国新聞から下記趣旨の記事が、事故検分時の写真付きでネット配信されていた。
広島市中区の平和記念公園内の市道を自転車で走行中、裏返しになっていた側溝の金属製のふたに前輪が引っかかって転倒し、けがをしたとして、市内の自営業男性(73)が市道を管理する市に約320万円の損害賠償を求めて広島地裁に提訴した。
ふたの裏面は溝状で、車輪がはまる恐れがある形状。
市内各地で同様のふたが使われており、男性は原因究明と再発防止も求めている。
訴状などによると、男性は2019年1月10日午前10時ごろ、公園内の市道の車道の左端を自転車で走っていた際、側溝のふた(縦80センチ、横27センチ、厚さ7・5センチ)の溝に前輪が引っかかって転倒。
前に投げ出され、頭などを打った。
両側外傷性慢性硬膜下血腫と診断されて手術を受け、10日間入院した。
事故の約1カ月後、道路を管理する中区維持管理課に状況を説明。
同課の職員が現場を確認すると、縦4センチ、横2・8センチの格子状になっている表面ではなく、幅2・8センチの溝状になった裏面が路面上にある状態だった。
男性は20年1月、市に賠償を求め、原因究明と再発防止を要請した。
市は同8月、事故の原因は不明、道路パトロールで定期的に確認している―などと回答。
同11月には、過失割合は市が9割、男性が1割で、賠償額は約42万円と算定したと答えた。
男性には算定の根拠が判然としないため、同12月に提訴した。
同課は中国新聞の取材に対し、側溝内にたまったごみの清掃を業者に委託しており、ふたが裏返しだった理由について、業者が清掃後に誤って裏返しにしたか、誰かがいたずらした可能性が考えられると説明。
事故現場と同じ側溝のふたは市内各地に設置されているが、同様の事故の発生例は把握していないという。
男性は、「道路の管理に瑕疵(かし)があるのは明らか。観光客を含め、多くの市民が側溝のふたの上を自転車で走行しており、市は原因を究明し、再発防止策を取るべきだ」と訴えている。
同課は訴訟について、「訴訟の内容を確認し適切に対処する」としている。
(ブログ者コメント)
本ブログでは、過去に似たような事例も紹介している。
『[昔] 2016年6月 岡山市の市道をロードバイクで走行中、タイヤが車道脇に掘られた幅2cmの溝にはまり転倒してけがをしたとして、岡山市に損害賠償訴訟 (修正3)』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8297/
(2022年5月20日 修正1 ;追記)
2022年5月17日18時50分にNHK広島からは、裁判で市に支払い命令が出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3年前、広島市内の道路を自転車で走行中に車輪が側溝のふたにひっかかり、転倒してけがをしたとして、自転車に乗っていた70代の男性が道路を管理する広島市に損害賠償を求めた裁判で、広島地方裁判所は市に215万円あまりを支払うよう、命じました。
訴状などによりますと、広島市の74歳の男性は、平成31年1月、広島市中区の平和公園にある市道の左端を自転車で走行中、裏返しになっていた側溝のふたに車輪が引っかかって転倒し、頭を打つなどして手術を受けて10日間入院したということです。
男性は、多数の自転車が走行する道路で側溝のふたが裏返しのままになっていたのは市の管理に問題があったなどとして裁判を起こし、320万円あまりの賠償を求めていました。
17日の判決で広島地方裁判所の絹川裁判長は、「現場は自転車の走行が十分予想でき、ふたが裏返しになっていたのは事故の危険性があった」と指摘しました。
そのうえで、「市は月に3回程度道路のパトロールを行っているが、事故からおよそ1か月たった後も、ふたが裏返しになっていたことを発見できておらず、管理に欠陥があった」として、市に対し、215万円あまりの賠償を命じました。
判決について広島市は、「内容を精査した上で今後の対応を検討します」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20220517/4000017645.html
5月18日6時48分に読売新聞からは、裁判長は自転車が側溝の上を走ることは予見できたとも述べたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
絹川裁判長は、側溝の蓋が、前輪が挟まりやすい裏返しの状態で設置されていたとして市の管理責任を認め、約215万円の賠償を命じた。
絹川裁判長は判決で、自転車が側溝の蓋の上を走ることは予見できたとした上で、「市の管理体制は不十分だった」と指摘した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220518-OYT1T50009/
2020年12月26日5時31分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が該当自転車のイラスト付きでネット配信されていた。
消費者庁の消費者安全調査委員会(消費者事故調)は25日、前のハンドルや後ろの荷台に幼児を乗せる座席を付けた自転車が転倒するなどした事故について原因を調べ、報告書をまとめた。
報告書では、事故の分析や走行実験の結果から、安全な使用法を提言。
幼児1人を乗せる場合は、後部の座席に乗せた方がハンドル操作への影響が少なく、安全性は高いとしたほか、幼児2人を乗せる場合は、通常の自転車よりも安定性が高い電動アシスト自転車の方が望ましいとした。
消費者事故調は、幼児が同乗した自転車(電動を含む)事故のうち、都内で1221人が救急搬送された事故(2011~17年)と消費者庁が医療機関から情報提供を受けた1029人の事故(10~18年)の状況を分析した。
事故調によると、幼児を同乗させる自転車は、ハンドル中央部に幼児座席が元々装備されている「前乗せタイプ」と、後部にあらかじめ幼児座席が設置されている「後ろ乗せタイプ」の2種類に大別される。
幼児2人を同乗させる場合は、後付けで前後に座席を付ける場合が多いという。
事故の分析から、これらの使用方法を検討した。
幼児1人を乗せる場合に、「前乗せ」では、幼児の重さなどでハンドル操作がふらつく恐れがあるとして「後ろ乗せ」を推奨。
幼児2人を乗せる場合は、ハンドル上に最初から設置されている「前乗せ」を選び、後部座席を後付けで設置することや、電動アシスト自転車を選ぶことを勧める。
都内で救急搬送された1221人の事故は停止中の転倒事故が大半で、幼児896人が負傷。
そのうち63%の幼児は前座席に乗っていた。
また、座席に幼児を乗せたり下ろしたりする際などにバランスを崩して転倒する恐れが高いことも分かった。
09~18年の10年間で自転車に同乗していてけがをした幼児は計1万235人おり、うち7人が死亡。
18年には横浜市で、前部の幼児用座席に長男を乗せ、次男(当時1歳4カ月)をひもで抱っこして電動自転車を運転していた母親が転倒し、次男が死亡する事故が起きている。
幼児用座席付き自転車は保育園や幼稚園への送迎で利用される機会が多く、特に自家用車での送迎が認められない都市部では重要な移動手段となっている。
道交法や自治体の規則の改正で、09年に幼児2人を乗せた3人乗りが認められ、それに対応して電動アシスト自転車の出力も引き上げられて約10年となることから、消費者事故調が事故の原因や再発防止策を調査していた。
幼児用座席付き自転車を選ぶポイント(消費者庁の消費者安全調査委員会の報告書から)
自転車の車体の安全性を示す「BAA」「SG」マークや、3人乗りなら「幼児2人同乗基準適合車」マークが付いたものを選ぶ。
【幼児1人を乗せる場合】
・「後ろ乗せ」を選び、後部の座席に乗せる
【幼児2人を乗せる場合】
・「前乗せ」を選び、後付けで後ろ座席を設置する
・「後ろ乗せ」を選び、ハンドル上に座席を後付けする場合は、スペースに余裕のある製品を選ぶ
・安定性の面から電動自転車を選んだ方がよい
https://mainichi.jp/articles/20201225/k00/00m/040/412000c
2020年12月11日15時10分にYAHOOニュース(中央日報)から下記趣旨の記事が、事故車の写真付きでネット配信されていた。
今月9日、ソウル龍山区(ヨンサング)のアパート地下駐車場で発生したテスラ「Model X」火災死亡事故について、専門家は「テスラの先端機能がかえって仇になった」という意見を提示した。
事故現場を検視した大林(テリム)大学自動車学科のキム・ピルス教授は、「車両前面が激しく破損しており、バッテリーが全焼するほど長時間燃焼したとみられる」とし、「内燃機関車ならすぐに消火できたのに、電気自動車の特性上、なかなか火が消えなかったものとみられる」と話した。
電気自動車バッテリーに火がつくと、スパークが起こって爆発する「熱暴走現象」が発生する。
火災死亡事故は、地下駐車場に進入する過程で発生した。
ゲートを通り、直進通路を通過した後、地下1階の駐車場に入る直前に左右で分かれる地点で、車両の左側が壁に衝突した。
その後、火災が発生し、これによって助手席にいた車の所有者が亡くなった。
当時、Model Xを運転していた代行運転手は、警察の取り調べに対して、「突然、車両が制御できなくなった」とし、「急発進」の可能性を提起した。
地下駐車場で、徐行した車両が突然壁に衝突した後、死亡事故まで続いた点は異例だ。
警察は国立科学捜査研究院に事故原因の調査を依頼する予定だ。
キム・ピルス教授は、「車両左側が対角線に壁に衝突したことで、バッテリーパックが右側に傾き、助手席(右側)の下から火災が起こった」としながら、「急発進というよりは、オートパイロットなど先端機能に対する誤作動、または運転者が、このような機能に対する認知未熟が結合して事故につながった可能性が高いものと思われる」と話した。
また、Model Xの「ファルコンウィング(翼のように、上方に向かって開くドア)」とポップアップ型のドアハンドルなども、救助当時に障害物として作用した。
キム教授は、「上に開くドアは、車両が激しくゆがんだ場合、開くのが大変」とし、「電力供給が切れれば外からは開くことができないドアハンドルも、(救助状況で)ゴールデンタイミングを逃すことになった理由の一つ」と話した。
実際、車両衝突後に駐車場職員が助手席に乗っていた所有者を見つけてドアを開けようとしたが、開かなかった。
その後、出動した消防署員も同じだった。
結局、25分後にトランクを通じて助手席に乗っていた所有者を救助したが、タイミングを逃した後だった。
ポップアップ型のドアハンドルは、テスラの他にもメルセデスベンツSクラスなど、高級車種に導入される予定だ。
匿名を求めた業界関係者は、「今回の事故は不運が重なって死亡までつながったケース」とし、「運転者の便宜のための先端仕様がかえって仇になった側面がある」と話した。
続いて、「先端機能を搭載した電動化車両の普及が増加しているが、事故が起きた時の電気自動車の特別な機能に対処するマニュアルなどはまだ不十分な実情」と話した。
テスラコリアは今回の火災死亡事故に対して、「現在は(論評する内容が)ない」と明らかにした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/99e2cb4c53d5d703c31c33f9c3b44f9594dfa2c8
12月11日11時10分にYAHOOニュース(ハンギョレ新聞)からも、消火と救助に手間取ったという消防関係者の話しが、下記趣旨でネット配信されていた。
消防当局は、電気自動車であるテスラの特性上、一般的な自動車火災に比べ、鎮火に長い時間がかかったと話した。
車で発生した火災は、発生から1時間たった夜10時48分ごろ消火された。
龍山消防署関係者は、「一般的な自動車火災の場合、鎮火にこんなに長い時間はかからない。電気自動車が使用するバッテリーの場合、衝撃によって火災が発生すると、供給を遮断する方法がなくなり、鎮火が難しい。そのため、水を集中的に撒いた」とし、「ドアも一般乗用車とは違って上に向かって開く硬い形なので、普段使用していた装備を利用して一般乗用車のように早く救助するのは難しかった」と話した。
事故が起きた車は今年生産されたテスラのモデルXロングレンジで、現存する最大のSUV電気自動車とされている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2377c679cdca546d37bacfd7761dda89f6bb90d7
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、2年前にもアメリカで同じテスラ社モデルXの火災事故があった、ガソリン車むけの消火技術はEV火災時は逆効果になる恐れありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(2018年6月26日5時56分 Sankei Biz)
3月、米カリフォルニア州マウンテンビューで起きた米テスラの電気自動車(EV)「モデルX」による事故現場で、消防士らは燃えさかるバッテリーパックに水を浴びせていた。
【リチウム電池の発火】
事故車両は、同社のエンジニアらによって動力電池の約4分の1が取り除かれ、高速道路を使って安全に撤去できるものと判断された。
だが、強力で引火性の高いリチウムイオン電池の再発火は避けられなかった。
最初の事故から24時間の間に、車両はさらに2回燃え出し、6日後にも再発火した。
EVの火災はまれだが、バッテリーに揮発性のある電解質が使われており、消火に特別な訓練を要する。
自動車メーカー各社がEV生産を大幅に増加させる構えの中、これは新たな安全上の問題だ。
ガソリン車向けの消火技術は、EV火災においては逆効果となる恐れがあるからだ。
マサチューセッツ工科大学のドナルド・サドウェイ教授(材料科学)は、「私たちは未知の領域にいる。自動車に70キロワット時のバッテリーを搭載するようになったのだから、携帯電話のときとは全く状況が異なる」と話す。
家電製品から自転車まで、リチウムイオン電池はあらゆるものに使用されるようになった。
だが、その人気は、火災の発生により定期的に水を差されている。
電子たばこやノートパソコン、さらには米ボーイングの旅客機787などにおけるバッテリー火災が原因で、政府は規制を強化。
米運輸安全委員会(NTSB)と米道路交通安全局(NHTSA)も調査を行っている。
充電可能なリチウムイオン電池は構造上、もともと火災を起こしやすい。
発火に火花が必要なガソリンと異なり、リチウムイオン電池には、ショートすると熱や火花を発生させるエネルギー源が貯蔵されている。
さらに、炎に燃料を供給する溶媒や酸素を供給する酸化金属も使われており、消火活動を複雑にする。
「これは、リチウムイオン電池の永遠の課題だ」と、ピッツバーグ大学のパラシャント・クムタ教授(工学)は話す。
【爆竹のようなもの】
同教授によれば、電池業界は、通常運転時および充電時における電池の安全性についてはかなりの進歩を遂げたものの、激しい衝突で電池が引き裂かれてしまえば、できることはほとんどない。
「熱暴走」と呼ばれる現象が起こると、ショートした電池が大量の熱を発し、隣接する電池に炎と熱の連鎖反応が起こる。
「爆竹のようなものだ。一つの電池に火が付けば、隣の電池に燃え移り、すぐに全体が炎に包まれる」とクムタ教授は解説する。
全米防火協会(NFPA)の最新データによると、米国では2015年に17万4000件の自動車火災が発生し、445人が死亡した。
多数の自動車火災の中で、ごく少数のテスラ車による火災に注目が集まることに、同社はいらだちを覚えている。
同社のイーロン・マスク会長は13年、ガソリン車が火災を起こす危険性は、テスラのEV「モデルS」と比べて4倍以上高いとブログで述べた。
NHTSAは11年、米ゼネラル・モーターズのEV「シボレー・ボルト」の火災を受けた報道発表で、EVが他の自動車より火災を起こしやすいとは考えていないと述べている。
これに対し、消費者団体である自動車安全センターのエグゼクティブディレクター、ジェーソン・レビン氏は、EV火災に関する政府資料が少ないため、問題の重要性を検証することが難しい点を指摘する。
だが、議論の余地がない事実もある。
大型リチウムイオン電池における燃焼の激しさだ。
16年11月、米インディアナ州インディアナポリスで「モデルS」が木や建物に高速で衝突した事故で、現場に駆けつけた消防士らは、バッテリーが爆発して空に飛び散る花火のような光景を目にすることになった。
マウンテンビューの事故では車の前方がつぶれ、床下の電池パックが損傷を受けた。
消防士らが到着したときには、車体の半分が焼けていたという。
シリコンバレーに近い同地はEVが多く、消防士らは14年にテスラの工場でバッテリー火災の訓練を受けていた。
だが、今回の事件は、さらなる訓練の必要性を明らかにすることとなった。
ガソリン火災には泡消火剤を使用するが、NFPAは、バッテリー火災については同剤の使用を推奨していない。
業界団体ナショナル・アライアンス・フォー・アドバンスト・テクノロジー・バッテリーズ・インターナショナルのジョン・ワーナー会長によれば、科学者らは発火の危険性が少ないリチウムイオン電池の開発に取り組んでおり、電池ケースの耐衝撃性は高まっていくことが予測される。
だが、それまでは消防士や救急隊員に対するさらなる教育が必要だと、同氏は述べた。
(ブルームバーグ Alan Levin)
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/180626/mcb1806260500002-n1.htm
2020年12月2日19時11分にYAHOOニュース(長野放送)から下記趣旨の記事が、くねくね表示の写真付きでネット配信されていた。
長野市のJR長野駅の近くに、「くねくね」や「かくかく」の白い線で整備された不思議な道路があります。
一体、何なのでしょうか?
JR長野駅東口近くの住宅街。
11月末、突如、道路に謎の白線が。
まっすぐな道路なのに「くねくね」…「かくかく」のものも。
(記者リポート)
「一本、道を入ると、こちら、直線道路上に白線が波を描くようにひかれています」
住民は…:
「えって思いますよね、最初は」、「なんだこれ、と思った」
一体、この「くねくね白線」何なのでしょうか?
実は、長野駅東口周辺には、同じような道路が4ヵ所あります。
共通点は、幹線道路に接する脇道です。
車で運転してみると…。
(記者リポート)
「カーブが連続して、走りにくいですね」
白線をひいた理由を、市の担当者に聞いてみました。
長野市駅周辺整備課・北原勝係長
「幹線道路から走ってくる車が、前の信号を見て赤だった時に、左によけて抜け道として使ってしまう。それで事故を起こす」
理由の一つは、抜け道としての通行を減らすこと。
もう一つは、車のスピードを抑えることです。
長野市駅周辺整備課・北原係長:
「カーブを描くことによって、右左とハンドル操作が必要なる。そうするとスピードが落ちる形になりますので、スピードが落ちることは安全性が向上するということになる」
長野市は、静岡市などの事例を参考に今年10月、検証実験を実施。
生活道路の安全を確保するために、くねくねした白線の「スラローム型」の道路を導入することにしました。
先月24日から26日の間に、もともとまっすぐだった線を「くねくね」に変更したのです。
実際に、通行する車を見てみると…。
走行した人:
「初めてで、舗装の走行に沿って走らなきゃいけないというところでは、走りにくいなって思いました」
ただ、ほとんどの人が、まっすぐ通過していました。
住民は:
「どうやってここの線に沿って通ったらいいのか、まっすぐ行ったらいいのかわからない」
まだ、住民や利用者は戸惑っているようです。
長野市は、視覚的にもわかりやすくするために、先月30日から赤や緑のカラー塗装をはじめました。
長野市駅周辺整備課・北原係長:
「歩道のところに緑の着色をして、安全なスペースを確保する。入ってくるところに赤い着色をして視覚的、心理的に、この道路に流入しにくい効果を発揮し、抜け道を減少させるということを狙ってる」
市は、同じ効果を期待して、かくかくした白線、「クランク型」の道路を今後、市内12ヵ所に整備する予定です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f96a1b6866aac694790956832f94195a6587ce5
(2020年12月19日 修正1 ;追記)
2020年12月18日19時50分にYAHOOニュース(長野放送)からは、白線に沿って走らないと違反になるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長野市に出現した「くねくね白線」の道路。
周知不足もあって困惑の声もありますが、警察は「原則、白線に沿って走行する必要があり、守らない場合は違反になる」との見解です。
長野駅東口近くの住宅街に、突如現れた「くねくね白線」の道路。
蛇行するようラインが引かれ、このほど、路側帯に色も塗られました。
ドライバー:
「走りにくいなって思いました」
これは、長野市が静岡市などの事例を参考に取り入れた「スラローム型」の道路で、住宅街の4区間に設けられました。
その目的は…。
長野市駅周辺整備課・北原係長:
「カーブを描くことによって、ハンドル操作が必要になる。そうするとスピードが落ちる形になりますので、スピードが落ちることは安全性が向上するということになる」
目的は通行量の抑制と事故の防止。
この道路は、抜け道として使われることが多いため、わざと走行しにくくし、スピードも抑える狙いがあります。
近隣の住民には説明したということですが、周知不足で困惑の声も…。
住民:
「ここの線に沿って通ったらいいのか、まっすぐ行ったらいいのかわからない」
「迷っちゃうよね。見ててもあの形の通りに走る車っていうのはまずない。ちょっとぶつかりそうになったのも見たし」
ラインに沿って蛇行する車もあれば、まっすぐ進む車も…。
双方から車が来た場合は、はみ出して、すれ違うしかありません。
警察は「道交法第17条により、すれ違う場合以外は、原則、白線に沿って運転する必要がある」とし、「まっすぐ走った場合は、速度や距離にもよるが違反となる」としています。
罰則は3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金です。
交通違反になるケースも考えられる「くねくね白線」の道。
突如できたとは言え、慎重に運転する必要があります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/85ed0941338ea7f7f7e1b0c93e3180b4807d4a63
2020年11月18日19時42分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神奈川・湯河原町で撮影された車両火災の映像。
黒煙と激しい炎を上げて燃える赤い車。
車の左側から、消防隊員がホースを持って近づこうとしている。
すると、次の瞬間、2度の爆発音が鳴り響き、一段と激しい炎が上がった。
18日午前10時すぎ、湯河原町で発生したこの火災。
走行中に焦げ臭さを感じた運転手が、コンビニの駐車場に停車したところ、ボンネットから出火したという。
目撃者:
「(最初は)30cmくらいかな、火柱がバーって上がっていて、その後、煙がワーッて出てきて...」
火はおよそ20分後に消し止められたが、この火災でコンビニの看板が溶ける被害が出た。
車に乗っていた男女2人を含め、けが人はいないという。
※ブログ者注;以下は爆発音とともに白煙があがっている1コマ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7825ed6661af8c180040ebc105a39f459739ef36
11月19日20時57分に日テレNEWS24からは、ボンネットを開けたところ出火したという記事がネット配信されていた。(本文転記省略)
https://www.news24.jp/articles/2020/11/19/07765661.html
(ブログ者コメント)
翌日、韓国LG社製のバッテリーを搭載したEV車で火災が相次いでいるとの記事が、たまたま目に入った。
関係があるかどうかは不明だが、気になったので併せて紹介する。
(2020年11月19日14時21分 YAHOOニュース;ロイター)
現代自動車製の電気自動車(EV)でバッテリー火災が相次いでいる問題で、韓国の消費者約200人が集団で提訴した。
弁護団が明らかにした。
同社に供給されているバッテリーは韓国LG化学製で、専門家によると、問題の製品をすべて交換した場合、両社は最大でおよそ560億円の損失を被る可能性があるという。
問題の車は、現代自製のEV「コナ」。
原告は現代自に対し、部品のうち最も高価なバッテリーパックの交換を要求。
また、弁護団の1人によると、車の価値が下がったとして、原告1人当たり約75万円の支払いを求めている。
現代自はすでにコナ7万4000台以上をリコールしている。
また米GMは先週、EV6万8000台をリコールすると発表。
5件の火災と、2件の負傷事故を受けた措置だ。
対象車両のバッテリーはいずれも韓国LG化学製で、同じ製品が現代自にも供給されている。
専門家は、環境負荷の少ない車の売り上げが世界的に上昇する中、今回の問題はEV需要に影響を与えかねないと懸念している。
だが、いま最も頭を抱えているのは、現代自とLG化学だ。
業界の専門家によると、問題のバッテリーをすべて交換した場合、両社は最大およそ560億円の損失を被る可能性があるという。
現代自はロイターの取材に対し、火災の原因は明らかになっていないとしたうえで、供給会社や関係省庁の協力を得て調査中だとしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/459a53befa3dbf4c056812c721f59818695d2cfb
1ケ月ほど前、2020年10月16日22時36分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原燃(青森県六ケ所村)は16日、使用済み核燃料再処理工場の放射線管理区域外で、7月にトラックから出火したのは、火元となったエンジン部分に鳥の巣があったことが原因と発表した。
放射性物質の漏えいはなかった。
原燃によると、巣は直径約10センチ。
4月の定期点検時にはなかったという。
今後、運行前の点検でエンジンルーム内に可燃物がないか確認する。
同社は「安全管理を徹底し、再発防止に努める」としている。
火災は7月3日午前8時35分ごろ発生。
トラックのエンジン部分から火と煙が出た。
https://www.sankei.com/life/news/201016/lif2010160064-n1.html
以下は、ネタ元と思われる10月16日付の日本原燃プレスリリース。
2020年7月3日に発生した再処理事業所構内の一般廃棄物処理建屋(管理区域外)前の駐車スペースにおける、事業所内物品(事務用品・什器備品等)運搬車両の火煙について、今般、火煙の原因と対策を取りまとめましたので、お知らせします。
【原因】
運搬車両のエンジンおよび排出ガス浄化装置※1の作動中に、エンジンルーム内にある排気マニホールド※2とターボチャージャー※3の接続部分の熱が上昇し、同接続部分にあった木くず(鳥の巣)が発火して火煙が発生したと判断しました。
※1 排出ガス浄化装置:
ディーゼル車の排出ガスに含まれる煤(すす)を除去するために、フィルターで捕集し、定期的に燃焼させる装置
※2 排気マニホールド:
エンジンの各気筒からの排気を1本の管(マフラー)に集めるために使用される部品
※3 ターボチャージャー:
エンジンに多くの空気を取り込むための過給器
【対策】
(1)本運搬業務における対策
運搬車両のエンジンルーム内の可燃物(鳥の巣、枯れ草等)の確認を含めた運行前日常点検を実施し、安全管理を徹底するとともに、点検結果を当社が確認することとした。
(2)本運搬業務以外への水平展開
当社構内に入構するすべての車両において、エンジンルーム内の可燃物(鳥の巣、枯れ草等)の確認を含めた運行前日常点検を実施し、安全管理の徹底を義務付ける。
※2020年7月3日にお知らせした内容
本日、8時35分頃、再処理事業所構内の一般廃棄物処理建屋※(管理区域外)近傍において、作業開始前に協力会社作業員が廃棄物運搬車両を確認した際に、異臭を感じてエンジン部分を確認したところ、火煙を確認したことから、直ちに消火器により消火するとともに、公設消防に通報しました。
公設消防による現場確認の結果、9時20分に火災と判断されるとともに、鎮火が確認されました。
本事象による負傷者はおりません。
原因については調査中です。
https://www.jnfl.co.jp/ja/release/press/2020/detail/20201016-1.html
2020年11月4日5時40分にNHK香川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
香川県では、交通事故で死亡する人の割合が全国的に見て高い状態が続いています。
県が、事故が多発していた交差点など、およそ430か所の路面に色を塗ったり、路面標示を改めたりした結果、対策を講じる前と比べて、事故の発生件数が半分以下に減ったことがわかりました。
香川県では、平成24年まで2年連続で、交通事故で死亡した人の割合が全国で最も高い状態が続いたため、県が平成25年から平成28年にかけて、合わせて434か所で路面に色を塗って交差点の場所を際立たせたり、交差点の手前の車線に「交差点注意」などの路面標示をしました。
県によりますと、これらの地点では、対策が講じられる前の平成22年までの4年間に、1年間の平均で合わせて1288件の交通事故が起きていましたが、対策を講じたあと、ことし6月末までに発生した事故の件数は1年間の平均で618件と、対策前と比べておよそ52%減少しました。
特に、交差点での出会い頭の事故は、1年間の平均で201.1件から65件と、およそ68%減少しています。
香川県は、対策によってドライバーが交差点の存在に気づき、車の速度を落とすなどしたことが事故の発生を抑えたとみて、「カラー舗装や路面標示がある地点を通る際は、特に気をつけて運転してほしい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20201104/8030008368.html
2020年11月2日17時1分にYAHOOニュース(WEB CARTOP)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【「リチウム」を含有した複数金属の「配合」にポイントが
ある】
電動車両の増加によって、搭載されるリチウムイオンバッテリーの危険性を懸念する人があるかもしれない。
なぜなら、携帯機器を含め、発熱等による膨張や発火の事故が伝えられてきたからだ。
もし、クルマでそのような事故が起きたら大変である
しかし、リチウムイオンバッテリーの正極(プラス電極)に使われるリチウム金属には種類があり、すべてが危険というわけではない。
クルマで使われるリチウム金属は、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、そしてマンガン酸リチウムという金属リチウムを適切に配合して作られている。
このうち、コバルト酸リチウムは、リチウムの含有量が多く、携帯機器など家庭電化製品などでよく使われている。
リチウムイオンバッテリーの充放電のしかたは、エンジン車に搭載されている鉛バッテリーや、ハイブリッド車に搭載されているニッケル水素バッテリーと異なる。
鉛バッテリーやニッケル水素バッテリーは、電解液によって電極の金属が化学反応を起こし、別の物質に変化するときに出る電子のやり取りにより充放電を行う。
それに対し、リチウムイオンバッテリーは、金属リチウムに含まれるリチウムを、プラス極とマイナス極を行き来させ、充放電を行うので、電極物質は変化しない。
そこで、リチウムをより多く含む金属リチウムをプラス電極に使えば、充電容量を大きくすることができ、すなわち、小さなバッテリーでも長時間使えたり、長距離を走れたりできる。
一方で、リチウムを多く含むコバルト酸リチウムは、その結晶構造によって、リチウムを出し切ってしまうと結晶が壊れ、ショートし、発熱し、事故を誘発しかねない。
これに対し、マンガン酸リチウムは結晶構造が異なることにより、万一リチウムをすべて出し切ってしまっても結晶が壊れないので、ショートしにくい。
そのように、リチウムを含む金属でも、容量の多いものや安全性の高いものを組み合わせてプラス電極を作ることにより、クルマのリチウムイオンバッテリーは安全性が高いのである。
【マージンを残した制御でも安全を確保】
同時にまた、金属リチウムに含まれるリチウムをすべて出し切らないような電子制御を行うことでも、安全を確保している。
充電し過ぎたり、放電し過ぎたりしないようにしているのだ。
そうした安全確保を視野に入れた物づくりと保守管理機能を併用することによって、安全な電動車両を開発している。
考えてみれば、ガソリンは、化石燃料のなかでもっとも揮発性が高く、そのため発火したら爆発的に燃え広がりやすい燃料だ。
そんな危険な燃料を車体に積んで走ってきたのが、これまでのガソリン車である。
それを安全に利用できるように管理しているからこそ、我々は爆発の心配や不安なしにクルマを利用してきたのである。
家庭電化製品などの事故を見て、電動車は危険ではないかなどと思ってしまうのは早合点であり、それなら、ガソリン車さえ乗っていられないはずだ。
自動車メーカーは、そうした長所と短所を熟知したうえで、より安全な電動車開発をしているはずだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1dd66db8a9e2dd525d7678031b14732cdd3e7120
2020年10月25日9時30分にYAHOOニュース(くるまのニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【「自然発車」の9割以上は操作ミスなどの人的要因で起こる】
クルマを停車や駐車させるとき、AT車なら「P(パーキング)」に、MT車なら「N(ニュートラル)」にしてから、パーキングブレーキ(サイドブレーキ)などをかけるのが一般的です。
しかし、駐車したあとにクルマが勝手に動き出す「自然発車」によって、事故が起きることがあるといいます。
それは一体どういうことなのでしょうか。
愛知県津島市で2020年9月18日、会社員の女性が自宅の駐車場にワンボックスカーを停めて荷物を降ろしていたところ、クルマが急にバックで動き出し、止めようとした女性が塀に挟まれて、意識不明の重体となる事故が発生しました。
全国の交通事故を調査・分析している交通事故総合分析センターによると、自然発車による事故では重大事故に発展する確率が非常に高いというデータが発表されています(出展元:交通事故総合分析センター イタルダインフォメーション No.134)。
自然発車とは、警察が人身事故を取り扱うときに作成する「交通事故統計原票」(交通事故のデータ収集を目的とした調査票)で定義されている言葉のひとつで、「ドライバーの運転以外の原因でクルマが動き出したことによる交通事故」のことを指しています。
交通事故総合分析センターの統計によると、2009年から2018年の10年間で、この自然発車による交通事故が2352件発生。
絶対数こそ少ないものの、重傷事故が387件、軽傷事故が1803件、そして死亡事故は162件も発生しています。
とくに2014年から2018年の5年間での死亡事故は、その前の5年間より2.5倍も増加しており、交通事故全体の死亡事故率が0.8%なのに対し、自然発車による死亡事故率は約11%と、格段に高いことがわかっています。
交通事故の全体数も死亡事故数も減少傾向にも関わらず、この自然発車の死亡事故率が高いのは気になります。
重大事故に発展しやすい自然発車は、どんな状況で起きるのでしょうか。
まず自然発車による事故の特徴として、重傷者の約62%、死亡事故に至っては82%がドライバーと、クルマを運転して駐車した本人が重傷を負ったり死亡したりすることが、巻き込まれる歩行者より圧倒的に多いことが挙げられます。
このデータに関して交通事故総合分析センターの想定では、ドライバーがクルマを降り、何らかの理由により動き出したクルマに気づき、止めようと努力したものの轢かれてしまう、またはそのまま電柱や壁などに挟まれてしまう可能性が高いとのことです。
次にクルマのタイプを見てみると、自然発車するクルマは貨物車が多そうなイメージもありますが、実際は乗用タイプの普通車による死亡事故が36件ともっとも多く、軽自動車も19件あります(貨物車両では中型車が30件、軽貨物が29件)。
重量の重い中型貨物車はもちろんですが、車両重量が重すぎるわけでもない乗用の普通車や軽自動車でも多いことが分かります。
つまり自然発車は、一般のドライバーにも起こりうる交通事故の1種であるといえそうです。
さらに交通事故総合分析センターの調査によると、自然発車による交通事故の原因は、車両整備不良などの車両的要因は1%、環境的要因があったのは4%にとどまり、約92%が不適切なブレーキ操作などといった操作上のミスによる人的なものだったことがわかっています。
自然発車の事故を起こしやすい人についても、ある傾向が見られるといいます。
自然発車は、免許取得10年以上のドライバーが約83%の割合を占めており、死亡事故や重傷事故になると90%前後になっています。
交通事故全体では運転歴の浅い20代のドライバーが多いのに対し、自然発車の事故では熟練の60歳代ドライバーが約23%と、もっとも高い割合になっているのです。
免許取得してすぐの初心者より、運転に慣れたベテランドライバーだからこそ、気がつかないうちにブレーキ操作を誤り、動き出したクルマに慌てて対処しようとして事故になってしまうケースが多いようです。
普段、日常的に運転しているからこその慣れによる不注意や誤操作が大きな事故に発展してしまうということなのでしょう。
※ ※ ※
自然発車の事故が発生した場所では、勾配がついている坂道で発生することが多く、3%の勾配でも重大事故につながるケースもあるとされています。
ベテランドライバーでも、毎日利用している駐車場でサイドブレーキの引き忘れたことで自然発車事故も報告されています。
この事故を調査した交通事故総合分析センターによると、0.9%の上り勾配がついていたそうです。
この事故例から、普段使い慣れた駐車場でも必ずしも平坦ではない可能性もあり、サイドブレーキなどパーキング用ブレーキの重要性を改めて意識する必要がありそうです。
【「P」レンジとパーキングブレーキの併用を忘れずに】
自然発車による事故を防ぐために我々ができることはなんでしょうか。
交通事故総合分析センターは次のような防止策を提案しています。
●タイヤに動力を伝えるドライブシャフトをロック
AT車なら「P(パーキング)」レンジに、MT車の場合はエンジン停止後、上り勾配ならギアを1速に、下り勾配ならギアをリバースに入れるというものです。
また、アルファロメオなどに搭載される「セレスピード」のようなセミATでは、通常のPレンジが存在しないため、エンジン停止後にギアを入れておいたほうが安全です。
●パーキングブレーキの活用(&タイヤ止めの併用)
パーキングブレーキには手動タイプと電動タイプがありますが、とくに手動タイプは人力でブレーキを引く必要があり、ゆるく引きがちにならないように注意が必要です。
またフットブレーキと比較して効きが弱いということも覚えておきたいポイントだといえます。
ただし寒冷地では、ブレーキ凍結防止のためパーキングブレーキを使用しないほうがいい場合もあります。
その場合は、できるだけ平坦な場所で駐車し、タイヤ止めなどを併用しましょう。
対策を講じても自然発車が発生してしまった場合は、クルマの進行方向に出て無理に止めようとせずに、事故に巻き込まれないように注意することを優先して欲しいそうです。
発生してしまった場合は、クルマが動き出してしまったことを周りに知らせ、2次事故を最小限にさせる行動を取るようにしましょう。
※ ※ ※
最近の新型車は電動パーキングブレーキが増えていますが、手動式のサイドブレーキ採用車もまだまだあります。
「カチカチ」と引き上げる力が弱いと動き出してしまう可能性もあることを覚えておきましょう。
また、手動のサイドブレーキはワイヤー式が一般的で、このワイヤーが伸びてしまったり、「カチカチ」と鳴るプレートのギザギザ部分がサビによる腐食で減ってしまうこともあります。
最近サイドブレーキの効きが悪いと感じたら、すぐにディーラーや販売店、整備工場などで点検してもらってください。
https://news.yahoo.co.jp/articles/40128883a08056233e0691cef1cde3d470e8c3bd
(ブログ者コメント)
自然発車事例については、本ブログでも過去に何件も紹介スミ。
ただ、同じような事故が多いので、最近は特段の事例以外は紹介を割愛している。
2020年10月19日19時37分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、事故現場の写真付きでネット配信されていた。
千葉市花見川区犢橋町の「花見川サイクリングコース」で18日午後1時45分ごろ、同市の会社員男性の自転車と習志野市津田沼1丁目の建設業兼行さん(男性、66歳)の自転車がすれ違いざまに衝突した。
兼行さんは頭を強く打って病院に運ばれたが、約7時間後に死亡した。
県警千葉北署によると、2人ともクロスバイクを運転しており、双方の右のグリップが接触して互いに転倒したらしい。
男性にけがはなかった。
署は詳しい原因を調べている。
事故現場は花見川に沿ったコースで、幅約3メートルの舗装道。
自動車は入れず、ほぼ直線となっている。
県警によると、自転車が絡んだ県内の事故は今年1~9月、2228件(前年同期比763件減)で死者は18人(同1人増)となっている。
ただ、自動車が絡まない今回のようなケースでの死亡事故は珍しいとみられる。
【相次ぐ自転車側への高額賠償命令 保険加入義務付け進む】
全国では、自転車側が加害者になった後遺症が残る事故などで、2005年5千万円、07年5438万円、08年9266万円、13年9520万円など、高額の賠償命令が出ている。
このため、自転車事故による高額な賠償に備えた「自転車損害賠償保険」などへの加入義務付けが全国で進んでおり、東京都は今年4月から義務化した。
千葉県は「今のところ努力義務」(くらし安全推進課)という。
千葉市は来年4月から自転車損害賠償保険などへの加入を自転車利用者らに義務づける方針。
17年施行の「市自転車を活用したまちづくり条例」では、保険加入は努力義務だったが、これを改正する。
保険加入の義務化は、千葉県内で初めての見込みという。
自転車利用者が未成年の場合は、保護者などが加入の義務対象となる。
市のインターネットアンケートによると、保険加入率は17年6月時点で49%。
条例施行後の19年8月に61%に上がったが、20年6月時点は61%にとどまった。
市は保険加入義務化で加入率を上げたい考えだ。
市自転車政策課の担当者は、「罰則規定はないが、これを機に加入率が上がると期待している」と話す。
https://www.asahi.com/articles/ASNBM6DYXNBMUDCB001.html
10月20日12時54分にYAHOOニュース(千葉日報)からは、死亡した男性が歩行者をよけた後に接触したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉市花見川区犢橋町の花見川沿いのサイクリングコースで18日午後1時45分ごろ、習志野市津田沼1の建設業、兼行さん(66)が乗っていた自転車と同区の男性会社員(40)の自転車がすれ違いざまに衝突した。
兼行さんは転倒して頭などを打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。
千葉北署で詳しい事故原因を調べている。
同署によると、自転車の右ハンドル同士がぶつかり、2人とも進行方向の左側に倒れた。
兼行さんが歩行者をよけた後に接触したとみられる。
兼行さんはヘルメットをかぶっていなかったという。
男性会社員も転倒したが、けがはなかった。
自転車はいずれもスポーツタイプだった。
目撃者が110番通報した。
現場は見通しの良い幅員2・9メートルの直線。
同署の担当者は「スピードを出しすぎず、ヘルメットをかぶって自転車に乗って。歩行者にも注意して運転してほしい」と呼び掛けた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b5543052618e96db6f5938383db5d7aa9fd1058
2020年10月14日23時10分に京都新聞から、下記趣旨の記事が講習風景の写真付きでネット配信されていた。
配食サービス「ウーバーイーツ」の配達員に交通マナーを順守してもらうため、日本の運営法人「ウーバージャパン」(東京都)は14日、京都市左京区の宝池自動車教習所で、配達員を対象にした自転車の交通安全講習を開いた。
実技形式の講習は全国で初めてで、約50人がスマートフォンを見る「ながら運転」の危険性を体感していた。
新型コロナウイルスの影響で需要が拡大して配達員が急増する一方、ウーバー社とは雇用契約を結んでいないため、交通安全教育が十分ではないとの懸念が出ている。
京都府内では配達員の自転車事故が4月以降に3件あり、一部で赤信号無視などのマナー違反も確認されているという。
講習はウーバー社が府警に依頼して実施した。
スマホで地図を見ながら自転車走行する配達員もいるため、京都府警の担当者は「ながら運転は禁止です」と指導。
実技ではスマホを手にした配達員が教習所のコースを自転車やバイクで蛇行し、視野が狭まって事故につながりやすい危険性を学んでいた。
参加した配達員(24)は「いい機会になった。早く料理を届けたいという思いはあるが、丁寧に配達をしていきたい」と実感を込めた。
ウーバー社の田中・コンプライアンス部長は「配達員の安全意識の向上を目指していきたい」と語った。
https://www.47news.jp/localnews/5373840.html
2020年10月8日13時3分にNHK沖縄から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後6時すぎ、うるま市前原で県道85号線の坂を下っていた自転車が転倒しました。
警察によりますと、自転車に乗っていたのは近くに住む高校生の玉城さん(男性、16歳)で、病院に搬送されましたが、頭などを強く打っていて、8日未明、死亡しました。
現場は400メートルほど続く直線の坂で、坂の真ん中あたりで転倒したということです。
そのおよそ20メートル手前には3センチほどの石が落ちていて、警察はスピードが出たまま石に接触し、バランスを崩して倒れた可能性もあるとみて、事故の原因を詳しく調べています。
近くに住む60代の男性は、「スピードが出て危ない坂なので、自分が自転車で坂を下るときは、ブレーキを両方しっかり握るようにしている」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20201008/5090011988.html
10月8日12時28分にYAHOOニュース(琉球朝日放送)からは、近くの電柱にぶつかった跡があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場は下り坂になっていて、近くにあった電柱にぶつかった跡があったということです。
警察では、別の自転車で一緒に坂道を走っていた友人から話を聞くなど、事故原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d044acb486f144a0db076943d12b41780bf622f1
2020年9月5日13時45分に新潟日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
信号機のある交差点を右折する車が、横断中の歩行者をはねる重大事故が8月26日以降、新潟県内で4件相次いだ。
2人が死亡し、1人が重体、1人が重傷を負った。
県警は、「右折時は対向車だけでなく、横断する人にも十分注意してほしい」と呼び掛けを強めている。
県警によると、4件とも日中に発生している。
上越市幸町の県道交差点では8月26日、横断歩道を渡っていた70代女性がはねられ、出血性ショックで死亡。
9月3日には、新発田市富塚町3の国道交差点で80代女性がはねられ、脳挫傷で死亡した。
いずれも、歩行者に信号無視などの法令違反はなかった。
県警交通企画課は、同様の事故が多発する背景について「対向車に気を取られがちで、左折時に比べてアクセルを強く踏み込んでしまうため、重大事故につながりやすい」と分析。
安全確認の徹底を促している。
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20200905566159.html
2020年8月28日12時44分にNHK石川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことしに入っての死者の数が32人と、早くも去年1年間の数字を上回った県内の交通死亡事故について警察が状況を分析したところ、車のスピードが時速40キロを超えた場合に死亡事故が集中していることがわかりました。
26日、金沢市の県道で、乗用車が建物などに衝突して横転し、運転していた80歳の男性が死亡しました。
ことし、県内で交通事故で亡くなった人は32人となり、去年1年間の死者数31人を早くも上回りました。
警察が、ことしの死亡事故について、直前にドライバーがブレーキを踏んだりハンドルを切ったりした時のスピード、「危険認知速度」を調べたところ、時速40キロ以上だったとみられるケースが22件と、全体のおよそ7割を占めました。
中でも、ことし大幅に増えた(去年同期は1件)車両単独の死亡事故、9件についてみてみると、「危険認知速度」が40キロ未満だった事故は1件にとどまり、調査ができなかったケースなどを除く残り6件の事故すべてで時速40キロ以上のスピードが出ていたとみられることがわかりました。
警察庁などによりますと、統計的にも「危険認知速度」が時速40キロを上回った場合に、死亡事故が増える顕著な傾向がみられるということです。
警察は、ことし、県内で死亡事故が急増している背景についてさらに分析を進めるとともに、安全運転の呼びかけやスピード違反の取締りなどを強化していく方針です。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20200828/3020005847.html
(ブログ者コメント)
本ブログでは、過去に以下のような情報も紹介している。
(2012年11月15日掲載)
『2012年11月8日報道 交通事故防止上、車の速度が時速30kmであれば10人中9人が助かる』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2451/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。