2019年8月3日5時0分に沖縄タイムスから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
那覇署と那覇地区交通安全協会は12日、波之上自動車学校で飲酒運転実体験教室を実施した。
大同火災海上保険や沖縄ガスリビング、那覇市役所から約15人が参加した。
参加者らは飲酒前に校内を走行してクランクや車庫入れなどを体験。
その後、約1時間飲酒した後、再び同じコースを走行した。
ふらつく車や速度超過の車が目立ち、中には車庫入れに失敗して車をぶつけてしまう参加者もいた。
1時間で泡盛の水割りをグラス4杯飲んだという沖縄ガスリビングの野原係長は、「速度コントロールが予想以上にできず、スピードを出し過ぎて停止線で止まれなかった。危険性を職場の部下にも伝えたい」と話した。
市役所市民生活安全課の吉田さん(20)は缶酎ハイ2杯を飲んだ後の運転で、車庫入れ時にハンドル操作を誤り、後方のポールにぶつけた。
「いつも通り運転しているつもりだったのに、道や車の幅が分からなくなった」と振り返った。
同自動車学校の上原指導員は、「飲酒後は細かいアクセルやブレーキの操作ができなくなり、縁石に乗り上げる人や速度を出し過ぎる人が目立った。飲酒運転は人の命を奪う重大な事故につながる。絶対にしてはいけない」と強く呼び掛けた。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/452860https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/452860
2018年9月29日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8869/
(2019年7月30日 修正3 ;追記)
2019年7月25日17時47分にNHK宮崎から、さらなる対策が決まったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を減らすため、さらなる対策が決まった。
おととし、全国の交差点で最も事故が多かった宮崎市の江平五差路について、信号が見にくかった下り車線に、新たに補助信号機を設置することなどが決まった。
宮崎市中心部にある江平五差路は、片側3車線の国道10号線に3つの市道が交わる交差点で、日本損害保険協会の調査では、おととし1年間で20件の人身事故が起き、全国の交差点で最も多かったという。
このため、道路を管理する宮崎河川国道事務所や宮崎市、それに警察などが合同の会議を設け、対策を進めている。
ことし2月には注意を呼びかける看板を新たに設置しているが、25日開かれた会議で、さらなる対策が決まった。
交差点が広く、南方面に向かう車線では、信号が見にくかったことから、新しく補助信号機を設置することや、道路上にバラバラの位置に設置され見にくかった標識を集約したうえで、行き先の案内板の矢印と道路の車線を同じ色にして、運転手に分かりやすくすること、さらに、交差点手前にあるバス停と交差点まで距離が短く、バスは発車後すぐに車線変更を迫られるほか、後続の車にも影響がでかねないことから、バス停自体をおよそ100m、交差点から離して移設することなどが決まった。
対策会議では、これらの対策を来年度までにすべて終えたいとしている。
宮崎河川国道事務所によると、江平五差路では去年8月までの3年半の間で54件の人身事故があり、おととし1年間の事故の件数は、全国で最も多い20件に上った。
こうした事態を受けて国や宮崎市、それに警察などが合同の対策会議を設け、事故の分析を進めるとともに、順次、できる対策を進めてきた。
54件の事故のうち、42件が運転手の不注意によるもので最も多くを占めていたことから、ことし2月には「追突注意」や「脇見注意」の看板を設置したり、道路に「追突注意」と大きく表示したりした。
その結果、2月から6月までに交差点での運転者の不注意による人身事故の件数は去年の同じ時期より半減し、3件にとどまったということで、宮崎河川国道事務所では対策に一定の効果があったとしている。
出典
『江平五差路の事故防止対策決まる 2018.9.29に追記』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20190725/5060003923.html
※以下は音声による情報と、その時に流された映像。
対策のポイントは「ドライバーへの分かりやすさ」だ。
交叉点に近づいてくると標識が次々と現れ、慣れない人には分かりにくくなっている。
道路上にバラバラに設置されていた標識。
これを1カ所にまとめ、見やすくする。
国道10号線の赤い矢印と道路3車線分の赤い色を同じ色にするなど、行先の案内板の色と車線を同じ色にする。
(上が従来、下が変更後)
2019年7月19日19時59分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ゼブラゾーン(導流帯)に保冷車を停車し死亡事故を誘発したなどとして、大阪府警住之江署は19日、自動車運転処罰法違反(過失致死)と道交法違反(ひき逃げ)容疑で、大阪府岸和田市額原町、生花加工配送会社社員、仲山容疑者(男性、70歳)を逮捕した。
同署によると、仲山容疑者は当時勤務中で、「自分が責任を取りたくないという思いから通報を怠った」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は18日午後5時45分ごろ、大阪市住之江区南港東の市道で、保冷車を走行車線脇のゼブラゾーンに停車。
走行中のバイクを転倒させ、路上に投げ出された運転手の男性会社員(61)が隣を走っていたトレーラーにひかれて死亡する事故を誘発したが、そのまま逃げたとしている。
出典
『ゼブラゾーンに停車、死亡事故を誘発 容疑で70歳逮捕』
https://www.sankei.com/west/news/190719/wst1907190048-n1.html
(ブログ者コメント)
本ブログでは今年7月1日にも、ゼブラゾーンがらみの事故を紹介している。
『[昔] 2018年11月16日 大阪市吹田市のトンネル入口でゼブラゾーンに駐車中のトレーラーにバイクが追突し運転していた女性が死亡した事故で、トレーラー運転手を異例の書類送検』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9781/
2019年6月27日付で中日新聞三重版に、下記趣旨の記事がビフォア・アフターの写真付きでネット配信されていた。
どの信号を見て渡ればいいの?
伊賀市緑ケ丘西町の交差点にある歩行者信号の1つが裏向きになっていることが分かり、伊賀署は24日、正しい方向に直した。
裏向きの信号が見つかったのは、伊賀白鳳高前を通る市道の交差点。
横断歩道をはさんで設置された2基とも、北西を向いていた。
このため、同方向に横断する際、いずれの信号も裏向きで表示が見えなかった。
署によると、信号は2002年に設置された。
稼働させる際に確認しており、当時は正しい方向になっていたという。
信号機には車などが衝突した形跡はなかった。
添交通課長は、「過去に市民からの通報もなく、いつ、どのように向きが変わったかは分からない」と話している。
読者からの情報提供を受け、本紙が署に指摘した。
出典
『裏返し信号機、直りました 伊賀・緑ケ丘西町の交差点』
https://www.chunichi.co.jp/article/mie/20190627/CK2019062702000038.html
(ブログ者コメント)
少し前、縦型LED信号の向きが逆になっていたという情報を紹介したばかりだ。
あの事例は気が付かない可能性大だったが、この事例はすぐに気が付きそうなものだ。
皆が皆、そのうち直るだろう・・・的に考えていたのだろうか?
2019年6月24日17時46分に神戸新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
23日午後6時15分ごろ、兵庫県小野市中谷町の田んぼに軽トラックが転落したと119番があった。
市道から約10m下へ落ちたにもかかわらず、乗っていた高齢の夫婦は奇跡的に軽傷で済んだ。
2人ともシートベルトを着用しており、田植え後に水を張った状態の田んぼはクッションのようになっていたとみられる。
警察によると、運転していたのは市内の男性(86)。
のり面に落ちた車体は2度回転した後、着地。
男性は携帯電話で息子に助けを求めた。
助手席の妻(83)は一時重傷とみられたが、病院で検査した結果、打撲などの軽傷と分かった。
現場はガードレールがなく、山際に田んぼが連なる。
2人は農作業の帰りだったとみられ、落下した田んぼは偶然にも自分たちの所有だった。
警察は、男性がハンドル操作を誤ったとみている。
出典
『軽トラ10m転落も、高齢夫婦軽傷 ベルト着用で』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201906/0012456735.shtml
(ブログ者コメント)
写真によれば、遠目だが、軽トラは原形を留めているように見える。
2019年6月19日16時35分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
世界遺産・金閣寺(京都市北区)前の市道に設置された縦型の予告信号機が、上から「青黄赤」と通常の信号機とは上下逆向きになっていたことが分かった。
事故などは確認されていないが、指摘を受けて同日、京都府警が正しい「赤黄青」の並びに設置し直した。
府警交通規制課によると、今年3月に電球式からLED(発光ダイオード)式に切り替えた際、設置業者が上下を誤ったとみられる。
道交法施行令では、縦型信号機は上から順に「赤黄青」と規定。
予告信号の場合の並びは「厳密には定められていない」(同課)というが、「他の信号機と同じように設置するべきで、本来、あってはいけないこと。府警としても十分な点検ができていなかった」として、17日に向きを変更した。
出典
『2カ月以上「青黄赤」 金閣寺前の縦型予告信号』
https://www.sankei.com/west/news/190619/wst1906190026-n1.html
6月19日13時44分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
京都市北区の金閣寺前の交差点の縦型の予告信号が約3カ月間、業者の設置ミスでさかさまになっていたことがわかった。
京都府警が取材に明らかにした。
本来は上から「赤黄青」の順だが、「青黄赤」になっていた。
府警は17日、正しい向きに直した。
信号を見間違ったことによる事故は確認されていない。
交通規制課によると、府警から受注した業者が3月23日、電球式の信号をLED式に取り換えた際、向きを誤った。
道路交通法の施行令では、縦型信号は「上から赤黄青」と規定されている。
近くに住むタクシー運転手の男性(48)は、「毎日、この道を通るが、まったく気がつかなかった。赤か青かは気にするけど、信号の上下なんて意識していないからね。こんなことがあるなんて驚き」と話した。
出典
『金閣寺前の信号、3カ月逆さまだった 運転手もびっくり』
https://www.asahi.com/articles/ASM6L624MM6LPLZB019.html
(ブログ者コメント)
ブログ者が当該信号機を見たとしても、おそらくは違和感すらおぼえなかったことだろう。
2019年6月6日17時8分にNHK滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高齢者の運転による重大な交通事故が相次いでいることを受けて、事故を防ぐためアクセルとブレーキの踏み間違いによる急発進を防ぐ安全装置を買い求める人が、県内でも増えている。
今月3日、大阪・此花区で80歳の男性が運転する車が歩道に突っ込んで、子ども2人を含む4人がけがをしたほか、4日は福岡市早良区で80代の男性が運転する車が猛スピードで逆走して交差点に突っ込み、男性と妻の2人が死亡、7人がけがをするなど、高齢者による暴走事故が相次いでいる。
こうした中、全国およそ600店舗を展開する自動車用品店によると、高齢で運転する人などのために車内に取り付けられる安全装置の販売が増えていて、先月の販売数は前の月に比べて全国で14倍、滋賀県でも10倍になったという。
この装置は、車の配線に取り付けると、時速10km未満の時にアクセルペダルを勢いよく踏み込んでもエンジンの回転数が上がらず、急発進を防ぐ仕組みになっている。
草津市にある店舗には、6日も60代後半の高齢者が訪れ、店員に1時間ほどかけて装置を車に取り付けてもらい、「アクセルペダルを急に踏むと警報音も鳴って回転数が上がりません」などと、踏み込み方について説明を受けていた。
購入した男性は、「最近は高齢者の事故が多いので、買わないといけないと思った。本当は踏み間違いをしない運転をするべきだが、万が一の時には少し安心になると思う」と話していた。
店には「事故のニュースを見て気になった」という問い合わせの電話も、一日多いときで10件ほどあるということで、スーパーオートバックス湖南の販売担当の田中さんは、「購入するのは高齢者が多く、子どもが父親のために買うというケースもある。若い人でも踏み間違いをする可能性はあるので幅広い世代の方に知ってもらいたい」と話していた。
出典
『踏み間違い防ぐ安全装置 販売増』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20190606/2060002807.html
(ブログ者コメント)
〇以下は映像の1コマ。
手のひらに乗る程度の大きさの装置が配線で取り付けられて
いる。
〇最寄りのイエローハットに行き、ドラレコやカーナビ売り場を中心に捜してみたが、当該装置は見あたらなかった。
中規模店には置いていない?
すでに品薄?
〇テレビ朝日からも、6月8日17時36分に同じような内容が動画配信されていた。
映像中、熊本県玉名市に20年前から踏み間違い防止ベダルを作っている会社があり、社長談「9月、10月までは仕事が詰まっている」という情報もあったが、それは本ブログで過去に掲載した会社だ。
2018年3月9日掲載
『2018年2月28日報道 高齢者らによるブレーキとアクセルの踏み間違い事故を防ぐため、各地の町工場が安全ペダルを開発している、2社のペダルは後付け可能 (修正1)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8110/
2019年6月6日12時10分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「事故防止には『左足ブレーキ』が有効では」。
アクセルとブレーキの踏み間違いによる交通事故が全国で多発している実態を先月18日付の朝刊で報じたところ、読者からこんな意見が複数寄せられた。
アクセルもブレーキも同じ右足で操作するから踏み間違える。
ならば、ブレーキは左足に任せてみよう・・・という発想だ。
大胆かつ合理的な提案のようにも聞こえるが、それって正しいの?
「もう20年以上、この運転方法です」。
手紙を寄せてくれた神戸市北区の男性(71)は左足ブレーキのベテランだ。
後部座席に同乗し、住宅街を走ってもらった。
道路脇を歩く子どもを見掛けると、左足でブレーキを踏み、徐々に減速。
通り過ぎると右足でアクセルを踏み、ゆっくりと加速する。
通常の運転の乗り心地と、何ら変わりはなかった。
左足でクラッチを踏むマニュアル車に慣れていたこともあり、オートマチック車に乗り換えてからは、左足でブレーキを操作するように。
アクセルペダルとブレーキペダルの位置が近く、両足を使うと窮屈そうにも見えるが、「右足だけだと踏み替えが必要になり、ばたばたして苦手」と話す。
左足ブレーキを始めて3年という男性からもメールがあった。
さいたま市の男性(70)。
悲惨な踏み間違い事故を報道で知ったのが実践のきっかけだったという。
高齢ドライバーへのプレッシャーを感じ、「左足を使えば踏み間違えることはなさそうだ」と考えた。
かつては2~3時間運転を続けても平気だったが、年齢とともに右足に疲れを感じるようにもなっていた。
そこで、信号待ちの際にブレーキを左足に変えてみたところ、「とても楽になった」。
最近では、停止中だけでなく、運転中も思い通りに左足でブレーキをかけられるという。
プロの指導者の見方はどうか。
神戸市東灘区の教習所「リエゾンドライビングスクール」の副管理者で、約20年の指導歴がある白神さん(男性、57歳)に尋ねた。
結論は、「一般的には、あまり推奨できません」。
理由は、「右足が利き足の場合、左足だと踏み込む加減が分からず、急ブレーキになりやすい」からだという。
同教習所では、警察庁監修の指導要領例を基に作成された教本通り、アクセルとブレーキは右足で操作するよう指導している。
同要領例を作成する「全日本指定自動車教習所協会連合会」によると、「左足は運転席の床につけ、運転姿勢を安定させるのが基本。左右の足を使うと踏ん張りが利かないため、姿勢が安定せず、事故につながる可能性がある」という。
白神さんも、「アクセルの操作時以外は、右足を常にブレーキペダルに載せることが重要。とっさに踏んだとしても停車できる」とアドバイスする。
ただし、左足ブレーキが禁止されているわけではない。
さいたま市の男性も、「ブレーキ操作にはそれぞれの流儀があり、右足、左足のどちらかが正解というわけではない」と指摘した上で、「今の私には、左足も使う“二刀流”が合っている」と話した。
【アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故】
警察庁によると、2008~17年の10年間に、アクセルとブレーキの踏み間違いなどで死傷者が出た事故は全国で6万239件に上り、450人が死亡した。
誤操作した運転手の年代では、10~20代の割合が27%で最も高く、次いで70歳以上が24%。
兵庫県内では同じ期間に2133件の事故があり、26人が亡くなった。
出典
『ブレーキ踏み間違いに「左足で踏めば」 正しい?』
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201906/0012401128.shtml
(ブログ者コメント)
踏み間違いは高齢者の専売特許のような報道が相次いでいるが、実際は10~20代が一番高いとは知らなかった。
気になり調べてみると、交通事故総合分析センター公表の、平成24年(2012年)から28年(2016年)の全事故件数に占めるベダル踏み間違い事故割合を年齢別に整理したデータ(折れ線グラフ表示)では、高齢者のほうが若者より高くなっていた。
母数をどうとるかで、見方が違ってしまう?
出典
『交通事故分析レポート №124 アクセルとブレーキベダルの踏み間違い事故 高齢ドライバーに特徴的な事故の防止に向けて』
https://www.itarda.or.jp/itardainfomation/info124.pdf
(2019年6月22日 修正1 ;追記)
2019年6月21日に読売新聞から下記趣旨の記事が、年代別の死亡事故件数の棒グラフ付きでネット配信されていた。
このデータでは、10~20代より70歳以上の事故割合のほうが大きくなっている。
75歳以上の高齢者が2018年に起こした交通死亡事故は、運転免許証を持つ10万人当たり8.2件で、75歳未満(3.4件)の約2・4倍だったことが、19年版「交通安全白書」で明らかになった。
死亡事故の原因では、ブレーキとアクセルの踏み間違いが5.4%に上り、75歳未満(1.1%)の約5倍に上った。
白書は政府が21日の閣議で決定した。
それによると、18年の交通死亡事故は3449件。
過失が最も重い「第1当事者」と判断された運転者の年齢層別(5歳ごと)の割合を見ると、免許人口10万人当たりの件数は85歳以上が16.3件で最も多く、16~19歳の11.4件、80~84歳の9.2件と続いた。
高齢者に加え、免許を取得したばかりの若者の多さも目立った。
交通事故による死者数は3532人で、統計を取り始めた1948年以降では最少となった
ただ、65歳以上の割合は55.7%で、過去最高となった。
白書は「今後も一層高齢化が進展するのに伴い、高齢者の交通安全は、歩行者としても運転者としても重要な課題である」としている。
政府は18日に決定した交通安全の緊急対策に基づき、
〈1〉ペダルを踏み間違えた際の加速抑制装置の性能認定制度
〈2〉運転支援機能を備えた「安全運転サポート車」に限定した高齢者向け運転免許
の導入に向けた検討を急ぎ、高齢ドライバーによる交通事故の防止に取り組む方針だ。
出典
『ブレーキ踏み間違いでの死亡事故、75歳以上になると多発』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190621-OYT1T50312/
2019年6月3日18時43分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横断歩道の赤信号を無視して交差点を歩いて渡り、バイクと衝突して転倒させ、バイクの運転手を死亡させたとして、静岡県警静岡中央署は3日、静岡市駿河区の男性会社員(41)を重過失致死容疑で静岡地検に書類送検した。
容疑は、1月16日午後11時45分ごろ、静岡市葵区の国道交差点で、赤信号を無視して横断歩道を歩いて渡り、青信号で進入してきたバイクと衝突。
バイクを転倒させ、運転手の同区の男性(当時47歳)を死亡させたとしている。
男性会社員も首の骨を折る重傷を負って入院したが、現在は退院しているという。
同署によると、男性会社員は、当時飲酒していたとみられ、赤信号を渡ったことは認めているが、「詳細は覚えていない」と話しているという。
重過失致死罪は、不注意の程度が大きい過失で人を死亡させた場合に適用されるが、同署は
▽赤信号を無視して渡れば事故を招くことが予見できた
▽バイクの進行に気づいたのに回避措置をとらなかった
ことが重大な過失に当たると判断した。
同署は、バイクの男性も、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑で、容疑者死亡のまま書類送検した。
同署は2016年に原付きバイクと衝突した歩行者を、17年は自転車とぶつかった歩行者を、それぞれ重過失致傷容疑で立件している。
同署は、「信号無視で歩行者が立件されるのは珍しい。車両の運転手に限らず、歩行者も処罰対象になることはあるので、交通ルールを順守してほしい」としている。
出典
『信号無視の歩行者、衝突したバイク男性死なせた疑いで書類送検 北九州市でも2018年11月に類似事例あり』
https://mainichi.jp/articles/20190603/k00/00m/040/119000c
(ブログ者コメント)
同様な赤信号無視歩行者の書類送検事例は、2018年11月に北九州市でも起きている。(本ブログ紹介スミ)
2019年5月23日付で日本海新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鳥取市気高町宝木の山陰道鳥取西道路で21日、反対車線にはみ出しそうになった普通乗用車が、道路中央のワイヤロープに衝突する事故があった。
12日の全線開通後、初めての事故。
乗用車は衝突後に停止しており、正面衝突防止のために設置されたワイヤロープが早速、効果を発揮した。
鳥取県警高速隊によると、事故は21日午後2時40分ごろから同3時ごろまでの間に発生した。
現場は片側1車線で、見通しのいい直線道路。
運転していたのは鳥取市の10代女性で、吉岡温泉インターチェンジ方面に進行中、脇見運転し、ワイヤロープにぶつかった。
女性にけがはなかった。
衝突の衝撃で支柱6本が折れ曲がった。
ワイヤロープは道路中央に張られた5本の鉄製ワイヤ。
死亡事故防止策として、18年から全国で設置が広がり、県内では鳥取西道路で初めて導入された。
県警高速隊の山下副隊長は、「ワイヤロープがなければ、対向車と正面衝突していたかもしれない。ドライバーの皆さんは、しっかり前方を見て運転してほしい」と呼び掛けた。
出典
『ワイヤ効果発揮 鳥取西道路初事故、大事に至らず』
https://www.nnn.co.jp/news/190523/20190523049.html
5月23日付で毎日新聞鳥取版からも同趣旨の記事が、現場と思われる写真付きでネット配信されていた。
山陰道・鳥取西道路で21日午後、19歳女性の運転する乗用車が中央のワイヤロープにぶつかる単独事故を起こした。
12日に全線開通して初の事故。
車は大破したが、県内で初めて採用された強力ワイヤのお陰で対向車線には飛び出ず、一歩間違えれば大惨事という事態を避けることができた。
事故は鳥取市内の瑞穂宝木~吉岡温泉の両IC間で発生。
県警高速隊によると、女性の車はワイヤに接触して停止。
前方部が大破したが、女性にけがや、他に巻き込まれた車両はなかった。
直径18mmの鉄製ワイヤは5本ずつ、計4km設置している。
国交省鳥取河川国道事務所は、「飛び出していたら重大事故につながった可能性が高い。効果を発揮できてよかった」と話した。
出典
『ワイヤロープ 命守った!飛び出し防ぐ 車大破もけがはなし 鳥取西道路初の事故』
https://mainichi.jp/articles/20190523/ddl/k31/040/435000c
(ブログ者コメント)
高速道路のワイヤロープについては、ロープが奏功した事例を含め、過去に何件か情報を紹介している。
2019年5月20日16時34分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、土煙状態の写真付きでネット配信されていた。
20日午後1時ごろ、北海道浦幌町の道東道本別インターチェンジ(IC)と浦幌IC間の上下線で、トラックや高速バスなどが衝突する事故が3件相次いだ。
合計12台が事故に遭い、14人が重軽傷を負った。
警察は、強風で畑から舞い上がった土煙で視界が悪くなったことが事故の一因とみて調べている。
警察によると、札幌方面に向かっていたトラックに後続の乗用車とトラックの計3台が次々と追突。
その100m後方で、高速バスやタンクローリーなど6台も衝突した。
さらに、対向車線でも乗用車とトラックが衝突したという。
高速バスの運転手の40代男性、乗客の50代男性、対向車線の乗用車の30代女性の3人が骨折などの重傷を負った。
バスを運行する北海道拓殖バス(北海道音更町)によると、バスは北海道釧路市の釧路空港から北海道帯広市内へ向かっていた。
バスには運転手1人、乗客3人が乗っていたという。
札幌管区気象台によると、浦幌町では、午後1時40分に最大瞬間風速12.5mを記録した。
出典
『バスなど12台が事故、14人重軽傷 土煙で視界不良か』
https://www.asahi.com/articles/ASM5N55WJM5NIIPE017.html
5月21日18時16分にNHK北海道からは、警察などは事故が起きるまで道路が異常な状態になっていることを把握できていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故が起きる1時間40分ほど前のパトロールでは異常は確認されず、道路の管理者や警察が道路状況の急変を事故が起きるまで把握できなかったことがわかった。
この区間を管理する釧路開発建設部によると、事故が起きる1時間40分ほど前の午前11時10分ごろに車両でパトロールをした際には、異常は確認されなかった。
また、警察も風速15m以上で速度規制の検討に入るが、それを下回っていたため速度規制はかけていなかった。
その後、道路状況が急変し、事故が起きるまで道路の管理者や警察が把握できていなかったことがわかった。
また警察は、この事故で搬送された14人について医療機関での診察の結果、けが人の数は重傷2人と軽傷7人になったと修正した。
出典
『事故発生するまで急変把握できず』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190521/0010432.html
5月21日5時0分に北海道新聞からは、事故時の状況に関する関係者の証言が、下記趣旨でネット配信されていた。
「まるでブリザードだった」。
20日午後に浦幌町貴老路(きろろ)の道東道でバスとタンクローリーが衝突するなど、計3カ所で12台が絡んだ衝突事故は、発生時、強風による土煙で現場の視界が極めて悪くなっていたとみられる。
運転者や事故車両に乗り合わせた関係者は、当時の状況を恐怖とともに振り返った。
現場周辺は畑が広がる地域。
帯広測候所によると、事故発生当時の午後1時ごろはJR浦幌駅付近の観測地点で最大瞬間風速12mを記録するなど風が強く、乾燥も続いており、土煙が起きやすい状況だった。
軽乗用車を運転していた胆振管内白老町の橋本さん(72)と助手席の妻(67)は、搬送先の本別町国保病院で「冬のブリザードのように、少しも先が見えなかった」と、事故発生当時を振り返った。
2人は観光などで網走市を訪れた帰りに事故に遭い、軽傷を負った。
恵子さんは、「前のトラックが止まり、自分たちもハザードランプをつけて止まったが、数分後に後ろから激突された」。
車は後ろのガラスが全て割れたという。
タンクローリーとバスの100mほど前を運転していた釧路市の吉本さん(48)の乗用車も、追突事故に巻き込まれた。
視界不良で停車後、トラックに追突され、安全のために車を離れた。
「脇に寄せて車を降り、土手をよじ登っていたら、後方でドンという衝突音が2回聞こえた」。
トラックで根室市から音更町に向かっていた田中さん(49)は、「視界が真っ白で、運転は難しい状況だった」と話した。
現場に近い浦幌町上浦幌支所によると、20日は昼すぎから強風が吹き始め、土煙が舞い始めたという。
救急車のサイレンを聞いて現場に向かったという山本支所長は、「畑から土や砂が舞い上がり、黒い帯が見えた。視界は10~20mほどで全身砂まみれになった。こんな状況は初めて」と驚いていた。
事故による通行止めのため、浦幌インターチェンジで道東道を下りた浦幌町の女性(62)は、「もう10分早く走っていたら、自分も巻き込まれたかもしれない」と胸をなで下ろしていた。
出典
『「視界が真っ白」 土煙の恐怖、運転者語る 浦幌・道東道多重事故14人重軽傷』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/307009/
5月22日5時0分に北海道新聞からは、土煙に遭遇したらライトをつけて徐行をという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日に起きた多重衝突事故は、乾燥した畑の土が強風で飛ばされて土煙を発生させ、運転者の視界を遮ったとみられている。
土煙による視界不良が起きた場合、専門家はライトをつけての徐行などの対応を助言している。
札幌管区気象台によると、事故現場周辺では10日以上、降水がなく、畑の土が乾いて軽くなっていたとみられる。
20日は日本海側に低気圧、太平洋側に高気圧が張り出し、気圧の高低差が大きくなって全道的に風が強まった。
気象台は「例年ではあまりない気圧配置で、乾燥と強風が重なった」と説明する。
運転中に土煙に遭遇した場合について、日本自動車連盟(JAF)北海道本部の担当者は、「土煙の危険を感じたら、近くの駐車場などに避難し、強風が落ち着くのを待つのがいい」とし、「高速道路ですぐに停止できない場合は、ライトを点灯し時速10km程度ののろのろ運転で、前方に注意してほしい」とアドバイスする。
北大大学院の萩原亨教授(交通工学)は、土煙による視界不良に加え、路上に砂やほこりが積もり、路面が滑りやすくなった可能性も指摘する。
「土煙で一気に道路状況が悪くなったと考えられる」と話す。
交通災害に詳しい寒地土木研究所(札幌)の松沢勝グループ長は、「土煙を想定し、道路管理者は監視カメラを設置して道路状況を確認するなど、道路の安全を守っていくべきだ」と話している。
出典
『土煙に遭遇したら… ライトつけ徐行を 専門家が注意喚起』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/307450/
2019年5月18日14時34分に高知新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【松山市は普及 大人が率先】
18歳以下の子どもは自転車に乗る際にヘルメットをかぶってもらおう、という高知県自転車安全条例が、施行から1カ月半過ぎた。
しかし、高知市で朝夕の通学路や街を見渡すと、ヘルメット姿の子どもはほとんど見掛けない。
なぜ?
春の全国交通安全運動を控えた10日。
午前7時半、高知市梅ノ辻の鏡川に架かる「潮江橋」では、登校する中高生の自転車がぐんと増えてきた。
そのほとんどが・・・ノーヘルだ。
ヘルメットをかぶっている生徒を数えてみた。
8時までの30分間に橋を渡った生徒283人のうち、わずか16人。
高校3年男子は、「周りにもほとんどいない。かぶった方がいいと知ってるけど、自分だけ『浮く』のはちょっと」。
2年女子は、「ママチャリやき。スポーツ用ヘルメットはかっこ悪いき」。
1年男子は、「なんで18歳以下だけ? 大人だって事故のリスクは同じだと思うけど」。
そう言い残し、すいーっと去っていった。
4月1日の施行後も変わらない風景。
普及しない理由の一つに、子どもを取り巻く「ルール」の構造がある。
【高校校則はゼロ】
県条例11条にはこうある。
「保護者は、児童らが自転車を利用するときはヘルメットを着用させるよう『努めなければならない』」
あくまで保護者に対して、その子どもにかぶらせよう、という内容。
いわゆる努力規定で、罰則などもない。
校則はどうか。
自転車通学を認めている県内の小学校64校(高知市1校)は、全て着用を義務化している。
中学校では76校が義務化しているが、高知市内は3校だけ。
高校に至っては、全47校でゼロ。
県警が4月の施行直後に行った調査では、中学生の着用率は高知市が5.9%と、本紙記者が潮江橋で数えた調査とほぼ同じだが、同市以外は74.9%。
つまり、高知市が「着用ルール」の網からすっぽり抜けている。
市内の県立高で交通安全を担う教諭がつぶやく。
「毎年、生徒の事故が起きてるし、かぶってほしいが・・・。お金もかかるし、義務でもないし。施行後すぐ校則に、ともいかない」
【縛り方次第?】
一方、同じ「努力規定」でも、街の風景が一変した自治体もある。
お隣の愛媛がそうだ。
愛媛は2013年7月に条例を施行。
高知と違うのは、着用を求める対象を「自転車を利用する全ての人」としたこと。
その結果・・・。
16日、松山市の愛媛県庁。
出勤する職員を本紙記者がチェックした。
150人のうち、かぶっていたのは実に148人。
近くを登校する中高生も、500人まで数えたが、非着用はたった4人。
街を行くヘルメットはカラフルでデザインも多様。
むしろ、かぶってない方が「浮いて」いた。
愛媛も、ここまで来るのに曲折があった。
13年の施行後、県職員の着用率は11.5%と低迷した。
だが15年2月、県職員が率先してかぶる「着用宣言」を採択し、状況は一変する。
わずか3カ月で県庁で100%を達成するとともに、そのすぐ後には県立高生の全員にヘルメットを無償配布し、校則で着用を促した。
今年4月時点の全世代の着用率は69.1%だったという。
記者が見る限り、通勤・通学が一段落した午前8時半以降は着用率はぐんと下がり、高知市とさほど変わらない風景に戻った。
子どもと公務員が先行し、率先している格好だ。
記者は10日朝、高知県庁でも調べた。
出勤した215人のうち、着用は5人。
県民生活・男女共同参画課の担当者は、「強制できない。職員の自主性に任せている」とする。
高知で条例制定に動いた県議らは、着用の進まない現状に、「努力」の対象を広げる改正も視野に入れているという。
問われているのは、「18歳以下」ではないのかもしれない。
出典
『なぜ増えない?生徒のヘルメット 自転車条例施行1カ月半の高知市』
https://www.kochinews.co.jp/article/277748/
2019年5月16日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
園児2人が死亡した大津市の交通事故をきっかけに、地域特有とされる危険な運転が注目を集めている。
対向車がいるのに強引に右折するといった長野県松本市の「松本走り」について、菅谷市長は13日の定例記者会見で、「松本走りが根付いているなら残念。直していかなければならない」と話した。
全国でも、「茨城ダッシュ」「伊予の早曲がり」などが指摘されており、警察は注意喚起している。
「松本走り」とは、「対向車が左折するすきを見て、ほぼ同時に右折」などが特徴。
観光客から苦情が寄せられているといい、松本市は3月、広報誌に特集を掲載。
ルールの確認や譲り合う運転を呼び掛けた。
市によると、「松本走り」が当てはまる右折時の交通事故は、昨年、市内で78件発生している。
山梨県警は3年前、公式ツイッターで「山梨ルール」について言及。
「右折車が対向直進車のすきを突いて曲がる」、「横断歩行者がいても一時停止しない」ケースを挙げ、「重大事故につながる」と注意を呼び掛けた。
こうした危険な運転のほとんどは、右折時のものだ。
大津市の事故も、右折車が直進車と衝突したことで起きた。
同様の事故は昨年、全国で1万8712件発生。
うち死亡事故は130件だった。
危険な運転に地域性はあるのか。
長野県警幹部は、「市民の性格の問題ではないだろう」とみる。
「旧城下町の松本市は片側1車線の道路が多く、右折しようとすると渋滞になる。後続車に迷惑をかけないように早く右折する意識が強いのではないか」
愛媛県で聞かれる「伊予の早曲がり」や茨城県の「茨城ダッシュ」も、右折時の危険な運転だ。
いずれも、交差点で信号待ちをしていた車が青に変わった直後に急発進し、対向する直進の先頭車より先に右折するという。
「伊予の早曲がり」は、言葉が生まれた時期や経緯は定かでない。
他県より多いわけではないが、愛媛県内では昨年、道路横断中に歩行者がはねられる事故が相次ぎ、年間の死者59人中、22人が横断中だった。
「茨城ダッシュ」について茨城県警の担当者は、「一つの信号を早く通過できても、目的地への到着時間は大きくは変わらない」と話す。
16年連続で交通事故死者数が全国ワーストの愛知県では、ウインカーなしの車線変更や信号無視、無理な割り込みなどの危険な運転を「名古屋走り」と呼んでいる。
自動車保有台数が全国最多で、道幅が広く車線も多いことが「名古屋走り」を誘発しているとみられる。
愛知県警は、持ち運び可能な速度違反取り締まり装置を使った摘発や取り締まりを強化している。
【識者「意識変えられる」 】
危険運転を防ぐことはできるのか。
専門家は可能だと指摘する。
藤井聡・京都大大学院教授(交通心理学)は、「地域特有の運転文化が形成されるのは、若い運転手が周囲を模倣することで運転を学んでいくからだ」としたうえで、「例えば、日本で公共の場での禁煙が広まったように、こうした文化は教育や啓発活動を通じて意図的に変えられる。大津市の事故を機に、地域特有の運転の危険性を認識し、安全を最優先して文化の変容を目指すべきだ」と語った。
名古屋工業大の松井寛名誉教授(交通工学)は、「道路構造は簡単には変えられないので、ドライバーの意識を変えていくしかない。運転免許更新時の講習で、その街に特有の道路構造の問題点をドライバーに丁寧に周知してもらうことが求められる」と話した。
出典
『ご当地危険運転 なくそう 松本走り・茨城ダッシュ・山梨ルール・伊予の早曲がり これ全部、強引な右折』
https://mainichi.jp/articles/20190516/ddm/041/040/125000c
※「松本走り」については、上記報道の前日、2019年5月15日に信濃毎日新聞からも、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大津市で右折車が対向車に衝突し、園児らが巻き込まれた事故を受け、松本市に多いとされ、強引に右折しようとする危険運転の通称「松本走り」が注目を集めている。
城下町で狭い道が多く、右折レーンを設けにくいといった背景があるとされるが、悲惨な事故を機に、松本市は根絶に向けて改めて注意を呼び掛けている。
市交通安全・都市交通課によると、松本走りは交差点で対向車が接近しているにもかかわらず右折したり、後続車がいるのに左折する対向車に合わせて右折したりする危険運転。
いつから呼ばれるようになったかは不明だが、県外の観光客らが訪れる大型連休や長期休みが終わると、交通マナーの悪さを指摘する書面が届くこともある。
大津市の事故後にはインターネット上でも話題に。
「松本に行きたくなくなった」などの書き込みも出始めた。
「『おいおい』と思うタイミングで曲がってくる車がある」。
1カ月前に京都府から松本市に転勤してきた会社員男性(41)は話す。
歩行者の横断を邪魔するような運転もあったとし、「強引な印象は否めない」。
大阪府から1年前に転入した会社員男性(26)は、「右折専用レーンが少ない環境が問題」と指摘する。
松本市は今年3月、広報紙で「危険知っていますか?松本走り」と題して特集。
反則金の対象になる交通違反であることも紹介した。
担当者は、「痛ましい事故をきっかけに話題になるのは、市民にとっても悲しいこと。譲り合いの運転を心掛けてほしい」と求める。
菅谷市長は13日の定例記者会見で、「根付いているなら残念なことで、直していく必要がある」と述べた。
松本署によると、市内では今年、右折車と対向車の事故が10日までに19件起きた。
出典
『大津の事故で「松本走り」に注目 強引な右折根絶呼び掛け』
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190515/KT190514FTI090018000.php
(ブログ者コメント)
ブログ者の住んでいる市原市では、信号で右折する際、直前までウインカーを出さない、あるいは右折し始めてからウインカーを出すという車をしばしば見かける。
片側1車線の道路であればまだしも、片側2車線以上の、直進と右折の両方が可能なレーンでこれをやられると、後ろに並んでいた直進車はクソッと思ってしまう。(ブログ者だけかもしれないが)
その車をよけて前に進もうと車線変更する際に、左側車線を走ってきた車に追突される恐れもある。
これなど「市原曲がり」?
2019年5月15日に掲載した第1報(2/2)がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報(2/2)は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9649/
(2019年5月21日 修正1 ;追記)
2019年5月14日7時0分に京都新聞からは、急ハンドルや急発進はなく前の右折車との間に一定の距離もあったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
直進の軽乗用車と衝突した右折車は、急発進などの運転はしていなかったことが13日、関係者への取材で分かった。
軽乗用車のドライブレコーダーに写っていたという。
警察は、さらに事故の状況と原因の分析を進める。
関係者によると、軽乗用車のドライブレコーダーは前方を写しており、衝突前から歩道奥で停車するまでの事故の一部始終が記録されていた。
事故をした乗用車は、ゆっくりと右折レーンから曲がり始めており、急発進や急ハンドルはなかった。
乗用車の前には別の車が右折していたが、一定の距離があり、連なるように右折したのではないという。
出典
『右折車、急発進や急ハンドルなし 直進車ドラレコ分析、大津』
https://this.kiji.is/500790405050418273?c=39546741839462401
5月17日23時12分に産経新聞westからは、右折車の運転手は考え事をしていた、時速10㎞で右折したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大津地検は17日、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)の罪で、同市一里山の無職、S容疑者(女性、52歳)を起訴した。
起訴状によると、S被告は8日午前10時15分ごろ、大津市大萱(おおがや)の県道交差点を、考えごとをしていて安全確認をせずに時速約10kmで右折し、対向車と衝突。
歩道で信号待ちをしていた保育園児らの列に対向車が突っ込み、園児2人を死亡させたほか、14人にけがをさせたとしている。
出典
『大津事故「考え事をしていた」 右折車の女を起訴』
https://www.sankei.com/west/news/190517/wst1905170033-n1.html
(2019年10月19日 修正2 ;追記)
2019年10月18日19時32分に産経新聞から、公判中に起こしたストーカー行為でもS容疑者が起訴されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
知り合いの男性に連絡を取るように執拗(しつよう)に迫ったとして、大津地検は18日、ストーカー規制法違反などの罪で、大津市一里山の無職、S容疑者(53)を起訴した。
起訴状によると、S被告は8月27日、男性の携帯電話に「悪になる」「さらす」とのメッセージを送信して脅迫。
9月2日と同5日には男性の勤務先に電話をかけ、「こんなに好きやのに。苦しい。(男性の)写真は消さへんよ。2人で話したい」などと連絡をとるようにしつこく迫ったとしている。
S被告は5月、大津市の交差点で信号待ちをしていた保育園児らの列に車が突っ込み、16人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われ、大津地裁で公判中。
https://www.sankei.com/affairs/news/191018/afr1910180065-n1.html
※5月に事故を起こしたのに公判中の8月にストーカー行為?
調べてみると、あれだけの事故を起こした人間とは思えないような以下のような情報が見つかった。
(2019年10月1日19時54分 J-CASTニュース)
大津市内で保育園児2人が死亡するなどした事故で、原因となった右折車を運転していた無職の女(53)が地方公務員の男性(49)にストーカー行為をしたとして逮捕され、ネット上で驚きの声が上がっている。
公判中にも関わらずに事件を起こしていたからだ。
事故の被害弁護団からも、厳しい声が聞かれた。
【起訴事実認めた初公判、しかしそのときすでに... 】
「考えごとをしていた」。
女は2019年5月8日の事故当時、前をよく見ていなかったといい、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた7月17日の大津地裁での初公判では、「間違いありません」と起訴事実を全面的に認めた。
女は、このときすでに保釈されていたが、滋賀県警の捜査第1課にJ-CASTニュースが10月1日に聞いたところなどによると、この初公判前の6月下旬には、滋賀県内在住の男性と出会い系サイトで知り合っていた。
しかし、直接会ったことがないまま、男性が「連絡を止めましょう」と女にLINE上で伝えると、女は8月27日、男性とのやり取りをネット上などに晒すと、複数回にわたって脅迫した疑いが持たれている。
また、9月2、5日には、男性が勤める役所に計10回以上も電話し、「2ちゃんねる(5ちゃんねる)に写真を上げたらどうするの?」などと男性に話して連絡を取ることを強要しようとしたとも見ている。
女は、9月30日にストーカー規制法違反などの疑いで逮捕され、県警の調べに「間違いない」と容疑を認めているという。
公判中に起こした事件だけに、ネット上では、大きな話題になっている。
「事故後にこういう事をするとは信じられません」「本当に反省してたのかな?と感じてしまう」「ご遺族の気持ちを考えるといたたまれない」と疑問や批判の声が次々に上がった。
【ヒラヒラの着いた服を着て、被害者側に頭下げず】
一方、「事故を起こして精神的に辛かったのかもしれない」「自暴自棄になってやってしまった?」といった憶測も出ていた。
事故の被害弁護団の広報をしている石川弁護士は10月1日、初公判のときの女の様子について、取材にこう話した。
「法廷に入って来たときは、検察官席近くにいる被害者の皆さんに頭を下げることなく、被告人席に歩いて行きました。会釈をするのが普通だと思っていましたが、見向きもしなかったですね。服は肩にレース状のヒラヒラが着いた白いブラウスを着ており、髪も内側にカールしておめかしした姿で、ちょっと感覚がおかしいのではないかと思いました。法廷を出るときも、被害者の方を見向きもしなかったので、呆気に取られましたね。被害者の皆さんからは、『反省の態度が見られない』との声が上がっていました」
初公判前には、女の代理人弁護士から「謝罪の手紙を送りたい」との連絡はあった。
拒否せずに受け取った被害者もいたが、「ありふれた反省の言葉が並んでいました。弁護士の指導を受けて、無難な内容になっていたのだと思います」。
女は、被害者の住所を知らなかったため謝罪などに来なかったというが、「顔も見たくない」という被害者がほとんどだそうだ。
女が初公判前に出会い系サイトを利用していたことを報道で知り、「聞いたときはびっくりしました」と石川弁護士は言う。
「精神的に辛いなどというのは、言い訳にはなりません。裁判官は、被告が反省と悔悟の日々を送っていると思っています。被告への心証が悪くなるのは、間違いないと思います」と話した。
2回目の公判は、10月8日に予定しているが、女が事件を起こしたことで証人尋問や被告人質問はなくなり、併合審理にするのかといった公判の進め方を確認することになるという。
https://www.j-cast.com/2019/10/01369031.html?p=all
(2019年11月11日 修正3 ;追記)
2019年11月8日14時46分にNHK滋賀からは、事故後の横展開対応状況に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
県や大津市では補正予算を組み、一部ではガードレールや防護柵が設置されるなど整備が始まっています。
一方で、周辺の住民との調整が必要なうえ、工事をするには入札が必要なことなどからほとんどで整備が進んでいないということで安全対策の対応が終わるには時間がかかる見通しです。
【行政の対策は】
事故を受け、国は保育園や幼稚園などの周辺の道路の緊急点検を求め、9月末時点で国と県、それに市と町が管理する道路808か所で早急な安全対策が必要とされています。
このうち、県が管理する道路では、今年度中におよそ3億5000万円かけて、50か所で防護柵を、377か所で歩道と車道を区切るブロックの設置や横断歩道の補修が行われることになっています。
一方、大津市では、国道や県道、それに県警が管理する横断歩道などを除く697か所について、およそ9億円かけて、歩道にガードレールなどを新たに設置したり、小学校の通学路に歩道を整備したりする工事を行うことにしています。
工事は先月末までに24か所で始まり、今年度中にすべて完了する予定です。
このほか、市では、ことし7月に全国に先駆けて、市内4か所の保育園とこども園の周辺に「キッズゾーン」を設置しました。
「キッズゾーン」は、小学校の通学路に設けられている「スクールゾーン」のように、道路にペイントするなどして近くに保育施設があることをドライバーに知らせ注意を促そうというものです。
市では効果を検証しながら、市内の保育施設187か所の周辺でも設置を検討しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20191108/2060003777.html
(2020年2月19日 修正4 ;追記)
2020年2月17日18時53分に朝日新聞からは、被告に実刑判決という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
裁判所は「安全確認という基本的なことを怠ったことで、幼い命や未来が突如、奪われた」と指摘し、禁錮4年6か月の実刑判決を言い渡しました。
・・・・・
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200217/k10012288851000.html
2019年5月10日付で秋田魁新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
子どもが絡む交通事故を根絶するために、歩行者やドライバーらはルールを守るほかに何ができるのか。
事故対策を研究する秋田大大学院理工学研究科の水戸部一孝教授(人間情報工学)に聞いた。
【子どもは空間認識困難】
水戸部教授によると、小学校低学年くらいまでの子どもは、奥行きのある空間を認識する機能が発達しきっていない。
そのため、物陰から車が飛び出してくる危険性を子ども自身が想定するのは困難。
道路横断中、走行する車がどの程度の時間で至近に迫るかの予測も難しく、危険な横断をしてしまう恐れがあるという。
対策は、「高学年の上級生や保護者が付き添って登下校するしかない」と指摘。
付き添う側も、横断歩道を渡っているから安心と思い込みがちだとした上で、「歩道や横断歩道も車が通る公道である以上、決して安全ではない。ドライバーに配慮を期待する考えは、自分の命を他人に預けるようなもの。周囲に目を配り、自分の身は自分で守る意識が必要」
【時速50kmで致死率80%】
ドライバーは、通学路周辺や子どもが多い道路で速度を抑制することが求められる。
車と歩行者の事故について、歩行者の致死率は時速30kmまでほとんど高まらないが、それ以上になると一気に上昇し、50kmで約80%に達するという。
「速度を落とせば、幅広いエリアに注意を配れるので、事故予防にもつながる」
生活道路での交通事故を減らすため、県内では最高速度を30kmに制限する「ゾーン30」の整備区域が増えている。
【家族が認知機能を確認】
高齢ドライバーが運転操作を誤って事故を起こすケースも後を絶たない。
75歳以上は運転免許更新時に認知機能検査が義務付けられるが、3年に1度。
「高齢者の認知機能は、その日の体調や服薬などに影響されやすい。年1回でも足りないくらい」
ただ、日常的に検査を受けるのは現実的でない上、機能低下を自覚するのは難しい。
有効なのが、家族ら周囲によるチェックだ。
「交通違反で取り締まりを受けたり、車をこすったりぶつけたりしたら、認知機能の低下を疑ってほしい」。
また、高齢者ほど運転に自信を持ちがちで、日頃から謙虚な姿勢で運転することが大事という。
出典
『子供の事故どう防ぐ、謙虚な運転を 水戸部・秋大教授に聞く』
https://www.sakigake.jp/news/article/20190510AK0009/
2019年5月11日付で上毛新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後2時50分ごろ、南牧村大仁田の烏帽子岳登山口駐車場付近の村道で、停車中のマイクロバスが動きだし、道を外れて斜面に転落した。
車内にいた茨城県取手市の登山グループの50~80代の14人が救急搬送され、このうち女性3人が重傷、男女11人が軽傷を負った。
警察は、業務上過失傷害の疑いで、バスを運転していた茨城県守谷市立沢、自営業、E容疑者(66)を現行犯逮捕し、事故原因を調べている。
逮捕容疑は、同日午後2時50分ごろ、運転手としてバスが動かないように安全に停止させる義務を怠り、乗客にけがをさせた疑い。
容疑を認め、「サイドブレーキはかけたと思うが、甘かったかもしれない」などと供述しているという。
バスはエンジンをかけたまま停車していたが、E容疑者が車外に出ていた際に前方向に動き出し、村道を50mほど進んだ後、ガードレールのない部分から転落。
落差約20mの斜面で木々の間に突っ込んだ状態で止まった。
当時、車内には15人が乗っており、E容疑者のほかに3人が車外にいた。
警察は、バスのギアがニュートラルに入っていたとみて詳しく捜査する。
乗っていたのは、茨城県取手市の「取手山の会」のメンバー18人。
この日、南牧村の烏帽子岳を登山した後、同県内に戻るところだった。
E容疑者は同会から依頼を受けて、自ら所有するレンタカーのマイクロバスを運転していた。
バスが動きだした際は、車外で荷物を積み込んでいたという。
通報を受けて、県のDMATやドクターヘリなども出動。
重傷者を前橋日赤や長野県佐久市の病院に搬送したほか、軽傷者は公立富岡総合病院で治療を受けた。
現場は大仁田ダムの東約350mで、村道は険しい坂道となっている。
転落の衝撃で車内の通路に投げ出されたという男性(68)は、「止まっていたバスに乗客が乗り込んでいる最中に急に動きだした。キャーという叫び声が聞こえた」と、車内の混乱ぶりを振り返った。
別の男性(81)は、「シートベルトを締めた直後に動きだした。発車したのかと思った」と話した。
出典
『南牧村でバス転落 茨城の登山グループ14人が重軽傷』
https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/130553
5月10日22時28分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
バスのギアはニュートラルの状態だった。
出典
『バス斜面滑落、ギアをニュートラルで運転手放置』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190510-OYT1T50295/
5月11日6時55分にNHK群馬からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
その後の調べで、バスは停車した際もエンジンがかかったままの状態だったとみられることがわかった。
出典
『バス エンジンかけたまま停車か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20190511/1060004453.html
5月13日付で上毛新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
バスが停車していた際、車輪が動きだすのを防ぐ「タイヤストッパー」を置いていなかったことが12日、捜査関係者への取材で分かった。
出典
『停車時にタイヤ止めなし バス運転手を送検 南牧の12人重軽傷』
https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/130871
(2019年5月31日 修正1 ;追記)
2019年5月30日13時47分にNHK茨城から、運転手が白バス容疑で再逮捕されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
その後の警察の捜査で、マイクロバスは事業用ではない、いわゆる「白ナンバー」だったのに、E容疑者が登山客から運賃を受け取るなど無許可で運送事業を行っていたことがわかり、警察は30日、道路運送法違反の疑いで再逮捕した。
調べに対し、容疑を認めたうえで、「去年7月ごろから運賃をもらって運行していた」などと供述しているということで、警察が違法な営業の実態をさらに調べている。
出典
『転落バス運転手 無許可で運送か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20190530/1070006337.html
(2019年10月19日 修正2 ;追記)
2019年10月17日付で上毛新聞から、運転手に執行猶予付きの有罪判決が下ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬県南牧村大仁田で乗客13人が重軽傷を負ったバス事故で、道路運送法違反(白バス営業)と業務上過失傷害の罪に問われた茨城県守谷市、自動車修理販売業の男(66)の判決公判が16日、前橋地裁であった。
国井裁判長は「不十分な安全管理で旅客運送の安全を軽視した上、車の改造費目的の動機は極めて身勝手」などとして、懲役2年、罰金50万円、執行猶予4年(求刑懲役2年、罰金50万円)を言い渡した。
判決では、坂道でバスを止める際、確実に停止させる基本的な注意義務を怠ったと指摘。
前進したバスが樹木に衝突して止まらなければ、多数の人の命や身体の安全を害する危険性があり、「被害者らの受けた恐怖は相当なものだった」とした。
一方、けがをした13人のうち、11人と示談が成立しているなどとして、執行を猶予するとした。
https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/167162
2019年5月9日11時37分にNHK鹿児島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
法律で義務づけられている自動車の後部座席のシートベルト着用率が一般道で全国で最も低いとされた鹿児島県で、警察のアンケートに対し、およそ4割のドライバーが一般道でのシートベルト着用は「義務ではないと思っていた」と誤解していたことがわかった。
去年10月、警察庁とJAF=日本自動車連盟が行った調査で、鹿児島県では後部座席のシートベルト着用率が一般道で17.5%と、全国で最も低くなった。
これを受けて県警察本部がことし1月から2月にかけて、3025人の県内のドライバーを対象にアンケート調査をしたところ、全体の4割にあたる39.2%が後部座席のシートベルト着用について、「一般道では義務ではない」と誤った認識だったことがわかった。
また、後部座席に乗った人に一般道でシートベルトを着用するよう促すか尋ねたところ、「全く促さない」と「あまり促さない」と答えた人は、あわせて54.8%にのぼった。
その理由については、「義務ではないから」や「着用している人があまりいないから」などに加え、「言いにくいから」という答えも多かったという。
後部座席でシートベルトを着用せずに事故に遭うと、外に放り出されたり、同乗者にぶつかってけがを負わせたりするおそれがあることから、県警察本部は、今後、ドライバーへの呼びかけなどを通し、周知をはかりたいとしている。
出典
『後席ベルト着用義務 4割が誤解』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20190509/5050006301.html
2019年5月9日11時34分にmBS NEWSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前10時すぎ、大津市大萱の交差点で、直進してきた軽乗用車が右折しようとした乗用車と衝突した後、信号待ちをしていた園児13人と保育士3人の列に突っ込んだ。
この事故で2歳のIちゃん(男児)とHちゃん(女児)が死亡、2歳の男の子が意識不明の重体で、ほかの園児らも重軽傷を負った。
警察によると、乗用車を運転していたS容疑者(女性、52歳)が「前を見ていなかった」という趣旨の供述をし、軽乗用車を運転していた女性(62)は「右折してきた車を左に避けようとした」などと話しているということで、62歳の女性は8日夜、釈放された。
過失の程度が低いと判断されたとみられる。
警察は、軽乗用車に設置されていたドライブレコーダーを解析するなどし、事故の原因を調べている。
出典
『大津市園児2人死亡事故 右折車の女「前を見ていなかった」と供述』
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20190509/GE000000000000027681.shtml
5月10日12時1分にmBS NEWSからは、対向車を確認しないまま前の車に続いて右折したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を起こした車のドライブレコーダーを解析したところ、事故当時、現場には右折を待つ車の列ができていて、乗用車を運転していたS容疑者(52)が前の車に続いて右折していた。
「右折車がずっと続いていた。その列が続いていて直進車とぶつかった」(目撃者)
警察は、S容疑者が対向車を確認せずに前にいた車に付いていく形で右折しようとしたとみて調べている。
出典
『衝突直前、前の車に続くように右折 大津・園児死傷事故』
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20190510/GE000000000000027694.shtml
5月9日22時16分に産経新聞westからは、現場は混雑する交差点として知られていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故が発生した大津市大萱の周辺住民によると、現場の県道交差点は、見通しがいいものの、滋賀県第2の都市である草津市方面に向かう右折車が多く、「よく混雑している交差点」として知られていた。
「右折できる時間が短いので、焦って曲がろうとする車が多い印象がある」。
事故後、近隣住民の男性(68)は現場について、こう語った。
近くの無職の女性(81)は、琵琶湖沿いの直線道路のため、「眺めも良く、直進車のスピードが出がちだ」と説明する。
滋賀県警によると、この交差点では過去5年間に、人身事故はなかったものの、物損事故は13件あった。
このうち追突事故は6件、直進車と右折車の事故は3件発生している。
事故対策のため、滋賀県は車道に減速帯を表示。
県道路保全室の担当者は、「現場は交通量が多く、渋滞も発生する。車のスピードも速いため、危険箇所として対策を講じていた」としており、事故を受けて新たな交差点対策を検討中という。
交通事故総合分析センター(東京)によると、平成29年に起きた人身事故47万2165件の約4割が交差点内の事故。
このうち約3割が右折事故だった。
同センターの担当者は、「右折は、歩行者や対向車など、多くの危険に同時に注意を向けなければならず、非常に高度な作業。ちょっとした油断で安全確認を怠ると重大事故につながることがある」と指摘している。
出典
『大津事故 現場の交差点は渋滞多発、右折に焦り』
https://www.sankei.com/west/news/190509/wst1905090034-n1.html
5月10日14時30分にFNN PRIME(めざましテレビ)からは、事故現場の後追い取材では右折できるまで8分かかったなど、下記趣旨の記事が複数の図解付きでネット配信されていた。
右折車と直進車の事故による死亡率は、正面衝突、追越追抜事故に次ぐ3位。
どういうタイミングで起きやすいのか?
元千葉県警交通事故捜査官の熊谷宗徳氏は、「事故は、黄信号から赤信号に変わるタイミングに発生することが多い。お互いに“止まるだろう、譲ってくれるだろう”という気持ちがあるのだろう」と話す。
実は、信号機が「ある」交差点の方が右折車の事故が起こりやすいという統計もある。
取材班は、東京都内で最も右折車の事故が多いという板橋区の熊野町交差点を走行してみた。
ここは山手通りと川越街道が交わる場所だ。
取材班の車が交差点に差しかかっても、対向車が直進なのか左折なのかギリギリまでわからない。
交通量は非常に多く、交通整理をされる警察官の姿もあった。
この交差点で起きた年間19件の人身事故のうち14件が右折時に起きていて、信号の変わり目で、無理な右折による事故が多発しているという。(一般社団法人「日本損害保険協会」HPより)
大津市で車が保育園児の列に突っ込む事故が起きた交差点でも、似た状況があった。
事故があった丁字路に差しかかると、信号が青にもかかわらず、右折レーンには20台、100m程の列ができている。
対向する直進車両の数が多く、右折車がなかなか先に進めない。
信号を曲がりきるまでに8分かかった。
事故が起きた大津市の交差点も、東京・板橋区の熊野町交差点も、右折待ちの列が長く、少しでも直進車の間隔が空くと、車の隙間を縫うようにして車が右折していた。
中でも危険なのが、後追い右折だ。
前の車が右折できても、自分が右折できるタイミングだとは限らない。
では、交差点の入り口に止まった車が右折し終わるまでに、どのくらいかかるのか?
都内の交差点で測ってみると、車が右折するのに要する時間は約6秒。
一方で、時速50kmで直進する車が6秒間に進む距離は、およそ84m。
対向車が離れていると思っていても、あっという間に近づいてくるのだ。
右折の矢印でも、警戒が必要だ。
信号の矢印が点灯している間は対向車線は赤になり、右折できる時間となるが、熊谷氏は「絶対に対向車が止まってから右折するべき」と話す。
矢印が点灯する限られた時間内に曲がろうと焦ったり、油断することが事故を生みやすいという。
このように、右折する際には多くの安全確認が必要だ。
対向車の動きだけでなく、歩行者やバイクの動きなど、確認すべきことはたくさんある。
熊谷氏は「安全だと思える状況がなければ右折はしてはいけない」と話す。
今回の事故で問われるガードレールの設置基準について、国交省は、「車の速度が速い箇所」や「歩行者の交通量が多い箇所」を中心に設置しているとする。
また、滋賀県大津市の道路を管理する道路課は、「ここ数年、人身事故が無かったことと直線で見通しがよかったことから、ガードレールは設置されていなかった」としている。
出典
『滋賀大津市の事故を二度と起こさないために “右折事故危険地帯”にみた危険性
と対策』
https://www.fnn.jp/posts/00045190HDK
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
5月14日付で毎日新聞東京版からは、事故の波紋が広がっているなど、下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。
園児2人が死亡、1人が重体、保育士を含む13人が重軽傷を負った大津市の事故を受け、滋賀県は14日、現場の交差点を調べ、車が乗り上げた歩道に金属ポールを立てるなどの安全対策を検討する予定だ。
全国の保育園でも散歩ルートの確認や見直しの動きが広がる一方、歩行者を守るガードレールの設置は自治体に委ねられており、課題も残る。
事故から5日たった13日。
現場となった大津市大萱(おおがや)6の滋賀県道交差点から200mほど南にある園児らが通うレイモンド淡海(おうみ)保育園(同市萱野浦)は、受け入れを再開した。
職員が見守る中、園児らは保護者に手を引かれながら園内へ入っていった。
事故は8日午前10時15分ごろ発生。
同市一里山3、無職、S容疑者(52)=自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で送検=の乗用車が右折し、対向車線を直進してきた無職女性(62)=同法違反(過失致傷)容疑で現行犯逮捕後に釈放=の軽乗用車と衝突。
軽乗用車は歩道に乗り上げ、信号待ちをしていたIちゃん(男児、2歳)とHちゃん(女児、2歳)が死亡、男児(2歳)が意識不明の重体となり、保育士を含む13人が重軽傷を負った。
事故を受け、行政も対策を進める。
大津市は9日、市立と民間の保育園、幼稚園など計180カ所に対し、散歩コースの危険箇所を改めて点検するなど、安全管理を徹底するよう通知した。
点検に市職員が同行することも計画している。
13日には緊急対策会議を開いて、今後の方針を確認した。
一方、現場の道路を管理する県は、当面の措置として、事故時の衝撃を和らげる緩衝具「クッションドラム」6個を交差点の歩道などに設置した。
事故現場も含め、県が管理している1日あたりの交通量が1万台以上の交差点について今月中に安全を確認し、必要な対策を打ち出す方針だ。
【柵設置は自治体判断】
「日本は、諸外国に比べ、歩行者が犠牲となる割合が非常に
高い」。
警察庁の栗生長官は9日の記者会見でこう述べ、通学路のガードレール設置などの安全対策を関係機関と進める考えを示した。
警察庁によると、各国の2016~18年のデータを比較したところ、日本は交通事故死者の約36%を歩行者が占めるが、イギリスは約25%、アメリカとフランスは約16%、ドイツは約15%となっている。
かつて警察庁科学警察研究所で交通事故の鑑定や分析をした山梨大大学院の伊藤安海教授(安全医工学)は、国内の道路について、「1964年の東京五輪に合わせ、歩行者の安全よりも車が走りやすい道づくりが優先された」と歴史的背景を挙げ、その後も、ガードレールの設置や、車がスピードを出しにくい道路にするなどの安全対策は広がっていないと分析する。
ガードレールを含む防護柵の設置基準について、国交省は「歩行者の危険度が高い」などと定めているが、道路の幅や沿道の状況、交通量などはそれぞれ異なるため、明確な基準を設けるのは難しいという。
設置は道路管理者である自治体に委ねられており、同省の担当者は、「一律に設置すると、点字ブロックや車いすの利用者などには不便になる可能性がある。周辺の交通状況を総合的に判断するしかない」と話す。
文科省は、12年4月に京都府亀岡市で児童ら3人が死亡した事故を受け、全国の通学路を対象に緊急点検を実施。
横断歩道やガードレールがないような危険箇所が計7万4483カ所確認された。
18年3月末までに約97%で通学路の変更や路肩の拡幅などの安全対策がとられたが、土地の買収が難航するなどの理由で対策が進んでいない箇所もあるという。
また、通学路以外の幼稚園や保育園の経路は対象外だ。
一方、警察庁によると、昨年に全国で直進車と右折車の死亡事故は130件あった。
右折車の運転手が「まだ直進車は来ない」と考えて右折を始め、衝突するケースが目立つという。
伊藤教授は、「交差点が混雑している場合、焦って右折発進してしまうことも多い」と指摘。
右折車両を感知器で検出し、青信号を延長する技術もあり、「信号を守れば右折できるという安心感があれば、運転手は無理をしなくなる」と話す。
伊藤教授は、「運転手の安全への認識と信号の技術、ガードレールなどの防護柵を組み合わせれば有効だ」と指摘する。
【園外活動、悩む保育所】
全国の保育所では、散歩ルートの安全確認と見直しの動きが広がっている。
「この五差路は直進か左折かが分かりにくい。ウインカーを出さずに左折する車も見かけるので、注意しないと」。
横浜市の認可保育所「キッズパオ日吉あおぞら園」では13日、保育士らが散歩に使う主な道を歩き、危険はないか確認した。
「いつも通っている道でも、季節や工事によって状況が変わる」と平本園長。
危険箇所を色分けしたシールを地図に貼り、保護者にも公開するという。
運営会社のマミーズファミリー(本社・松山市)は全国に40園を展開。
キッズパオ日吉を含む34園には園庭があるが、日常的に散歩をしているため、15日までの再点検と報告を指示した。
東京都文京区の別の私立保育所もルートの検証をする予定で、園長は「ガードレールのある交差点は交通量が多いし、遠回りをすると歩く時間が長くなってしまう」と頭を痛める。
認可保育所には、児童福祉法に基づき、子どもの数に応じた屋外遊戯場整備が義務付けられている。
しかし、公園などを代替地とすることも認めており、厚労省は2011年に「移動の安全が確保されていれば、必ずしも保育所と隣接する必要はない」と通知した。
国の12年度調査では、全国の93%の認可保育所が、園庭だけで遊戯場の面積基準を満たしていたが、待機児童対策で増設が急がれる都市部では様相が異なる。
民間団体「保育園を考える親の会」が全国主要100都市で調査したデータによると、基準を満たす園庭を持つ施設の割合は、15年度の80.3%から18年度は73.8%に低下。
東京23区では12区が5割以下で、特に施設が急増した地域で「園庭なし」が多かった。
また、認可外施設には、そもそも遊戯場の確保義務もない。
一方、地域交流や交通ルールを学ぶ観点から、園外での活動は必要だとする声も強い。
長男(1歳)を都の認証保育所に預ける目黒区の堀田さん(女性、21歳)は、「事故に遭わないかの心配はあるが、外には毎日出掛けてほしい」と訴える。
NPO法人「保育の安全研究・教育センター」の掛札代表理事は、「保育園の散歩中の交通事故死は、私が知る限り、近年起きていない。今回は『巻き添え事故』で、理由なく散歩を自粛するのは過剰反応だ。ガードレールがない歩道が大半であることや、園庭がなくても保育園設置が認められることこそ問題ではないか」と指摘する。
【複数の歩行者らが巻き込まれた主な事故】
2006年9月
埼玉県川口市で、脇見運転のワゴン車が保育園児の列に突っ込み、園児4人が死亡、保育士と園児計17人が重軽傷
2011年4月
栃木県鹿沼市で、登校中の児童の列にクレーン車が突っ込み小学生6人が死亡
運転手はてんかんの持病を隠していた
2012年4月
京都府亀岡市で、無免許の少年の車が集団登校中の列に突っ込み、児童2人と妊娠中の保護者の計3人が死亡、7人が重軽傷
2016年10月
横浜市港南区で、認知症の高齢男性が運転する軽トラックが集団登校の列に突っ込み、小学1年の男児が死亡、7人が重軽傷
2018年5月
神奈川県茅ケ崎市で、高齢女性が運転する車が横断歩道を渡る歩行者ら4人をはね、自転車の女性が死亡
2019年4月19日
東京都豊島区のJR池袋駅近くで、高齢男性が運転する車が暴走
3歳の女児と母親が死亡、8人が重軽傷
2019年4月21日
神戸市中央区のJR三ノ宮駅前で、市営バスが横断歩道を渡っていた歩行者をはね、2人が死亡、6人が重軽傷
出典
『クローズアップ 遅れた歩行者安全策 大津事故で各地見直し』
https://mainichi.jp/articles/20190514/ddm/003/040/038000c
2019年4月25日10時42分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
自転車乗車中の事故で、ヘルメットをしていない場合の致死率は着用時の約2.5倍。
5月11日から始まる春の全国交通安全運動を前に、警察庁は25日、こんな調査結果を発表した。
2014~18年の5年間で、自転車乗車中に死亡したり重傷を負ったりした事故は4万6374件。
死亡者の6割は頭の傷が致命傷だったが、大半はヘルメットを着用していなかった。
また、学校に通う児童・生徒のうち、高校生のヘルメット着用率は特に低く、3~4%台。
高校生の死亡・重傷交通事故は4157件で、小学生と中学生のそれぞれ約2倍だった。
高校生の月別では5月が最多で、4月の352件から5月は480件と、128件増えている。
通行目的別にみると、登下校時が最多の2669件で約6割を占め、時間帯は午前7~8時台に集中していた。
道路交通法は、自転車に乗る13歳未満の子どもの保護者に対し、ヘルメットを子どもに着用させる努力義務を定めているが、条例で18歳未満や高齢者のヘルメット着用の努力義務を定めた自治体もあるという。
警察庁は「ヘルメットで命を守ったり、けがを防いだりできる」と訴えている。
出典
『ヘルメット未着用時の致死率2.5倍に 自転車事故』
https://www.asahi.com/articles/ASM4R6CT8M4RUTIL050.html
4月25日15時31分に読売新聞からは、同じニュース源ではあるが違うところにもスポットを当てた、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2014~18年の5年間に全国で起きた自転車が歩行者をはねた死亡・重傷事故で、自転車を運転していた1528人を警察庁が分析したところ、10代が最多の36%を占めたことがわかった。
スマホ操作やイヤホンで音楽を聴くなどの「ながら運転」による事故も相次いでおり、全国の警察本部は、5月11日から始まる「春の全国交通安全運動」で自転車の指導取り締まりを強化する。
警察庁によると、自転車対歩行者の事故で、自転車を運転していた1528人のうち、10代は555人。
高校生が301人で最も多く、中学生(132人)の約2.3倍だった。
高校生の事故の約4割は、登校時間帯の午前7~8時台に集中していた。
8割近くは安全運転義務違反や、一時不停止などの法令違反があったという。
イヤホンで音楽を聴いたり、スマホを操作したりする「ながら運転」による事故も相次いでいる。
昨年6月、茨城県で歩行者の男性が自転車にはねられて死亡した事故では、男子大学生がスマホを見ながらマウンテンバイクを運転していた。
一方、自転車乗車中に車にはねられるなどして死傷した高校生のヘルメット着用率は1割未満だったことも判明。
致死率は、ヘルメット着用時は0.20%だったのに対し、非着用時は約2.5倍の0.52%に達した。
警察庁は、交通安全運動でヘルメット着用も呼びかける方針。
出典
『歩行者はねた自転車運転、10代が最多36%』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190425-OYT1T50167/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。