2025年1月7日6時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都足立区は6日、区立小学校の体育館の床の木片がクラブ活動中の児童の尻に刺さり、けがをする事故が昨年末にあったと発表した。
その後の点検で床に数十カ所の傷が確認され、式典などを除いて体育館の使用を禁止している。
区によると、12月26日夕、体育館でダンスをしていた児童が床で尻を擦った際、床からはがれた長さ7センチ、幅6ミリほどの木片が4センチほど刺さった。
児童は出血し、病院で傷口を縫ったという。
体育館は築10年で、木片がはがれた原因は調査中としている。
区が点検したところ、この体育館では床にへこみなどの傷が数十カ所確認された。
区は7日までに区立の全小中学校(101校)で調査し、危険が確認されれば修繕するとしている。
同区では小学校の教室で施工不良があり、昨年11月に天井が落下。
その後の点検で、計6校13教室で落下の危険性が確認されていた。
https://www.asahi.com/articles/AST1641TKT16OXIE03FM.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n
2025年1月10日7時48分にYAHOOニュース(ブラジル日報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
アマゾン川中流、アマゾナス州都マナウスから西に356キロ離れたパリンチンス地方マウエス市のムクラ川沿いナベガンテス地区で5日、サッカーのトーナメント試合中にゴールキーパーを務めていたエジソン・ロペス・ガマさん(16歳)がペナルティキックのボールの直撃を胸に受けて死亡した。
CNNブラジルやグローボ、地元ノルチ・アマゾナスTV局など現地メディアが報じた。
事故は6日深夜1時ごろに起きた。
その場に居合わせた目撃者は、その場でエジソンさんの蘇生を試みたが命を取り留めることができなかったと話す。
少年の姉妹エリジア・ロペス・ガマさんによると、エジソンさんが病院に着いたのは事故発生11時間後の12時15分だったという。
処置が遅れた原因として、事故が発生した地域は都市部から離れており、しかも河川が干ばつで、病院がある町まで運ぶのが困難だったことがある。
遺族は死因を確認するため、医師の診断結果を待っている。
エジソンさんは特に心臓疾患はなかったが、今回の試合の際は始まる前から胸に痛みがあると訴え続けていたという。
そのため、胸の痛みに関係する部位にボールが偶然ぶつかってしまったか、今までの打撃の蓄積が原因だと考えられる。
エリジアさんは、以前からトーナメント戦中に少年がボールを胸で受けていた蓄積で今回、亡くなったのではないかと疑っている。
エジソンさんの胸にボールが当たり、地面に倒れて助けを求める瞬間が撮影され、SNSに投稿されている。
この動画をSNSにあげた「Maués 24 horas」には多くのコメントが寄せられた。
ジョゼ・オランダさんから「このトーナメント戦ではゴール位置とボールを蹴る距離に規則を定めるべきだ。プロの試合と比較にもならない試合だ」と注意を喚起するコメントがされていると地元メハダル・アマゾニコ(RADAR AMAZONICO)が取り上げた。
エリジアさんは「エジソンは負傷しても、毎回欠かさず試合に参加し、ボールに人生を注いでいたが、皮肉にもボールが彼の命を奪った」と悲しんだ。
エジソンさんの死に遺族は動揺しており、特にエジソンさんの母親は立ち直れないでいるという。
エリジアさんは「エジソンと母はいつも一緒にいました。それにエジソンは、愛情深い少年で愛されていました」と語った。
8日付アマゾナス州のテレビ局「R7」ニュースは心臓科医コッタ・ジュニオル氏に取材し、「心臓疾患の初期症状がある部位に、電撃的なショックが加わった場合に心臓停止が起こることがある。世界中のサッカー選手10万人に一人程度の非常に稀な事例」と解説した。
エジソンさんは7日10時に、彼が住んでいた地域に埋葬された。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f0c7436112dc8ff898530672a9f1d88fd6d15f86
2024年9月13日20時5分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神奈川県大和市立中学校の陸上部で、男子部員が走り高跳びの練習中に頭を打ち、後遺障害を負ったのは、顧問教諭の安全配慮義務違反が原因などとして、市と県に約4557万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が13日、横浜地裁であった。
小西裁判長は義務違反を認め、市と県に連帯して約3145万円を支払うよう命じた。
判決によると、2019年3月、当時2年生だった男子部員は、両足で踏み切っての背面跳びを教諭に指示された。
マットが左右に広がっておらず、不安を覚えたが、教諭から「お前は跳べないのか」「ポンコツ」などと言われて跳躍を試み、マットの外に落下。
外傷性てんかんなどによる後遺障害を負った。
判決は、教諭は安全に着地できるようマットの位置を工夫する義務があり、男子部員がこの日初めてこの跳躍方法に取り組み、跳躍をためらっていることを認識していたことなどから、義務違反があったと認めた。
一方、男子部員は危険性を認識しながら跳躍したことなどから、「過失割合を3割の限度で認めるのが相当」とした。
大和市教委の担当者は「判決文が届いておらずお答えできない」とコメントした。
https://www.asahi.com/articles/ASS9F3HVKS9FULOB00MM.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n
(ブログ者コメント)
「危険性を認識しながら跳躍したことに過失あり」という判断、ちょっと違うような気がした。
2024年8月29日20時11分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前9時半ごろ、北海道北広島市白樺町の市営「白樺プール」で、市立緑ケ丘小6年の女子児童が水泳の授業中に溺れ、地元消防によると、意識不明の状態で搬送された。
北広島市教育委員会は同日午前、「意識が戻った」と発表したが、午後に記者会見を開き、誤りだったと訂正。
「情報が錯綜した」としている。
麻酔を使って治療が続いているという。
市教委によると、プールがない緑ケ丘小は白樺プールで水泳学習を実施。
同日午前9時ごろから6年の児童39人が授業を受けていた。
女児と一緒に25メートルプールで泳いでいた別の児童が水から上がってこないことに気付き、報告を受けた教諭が水面に顔をつけて浮かんでいるのを発見。
水深は95センチだった。
当時、教諭3人とボランティアの水泳指導員がいて、3人がプールの中、1人は外で監視していたという。
事故を受け、市教委は全ての市立小で水泳授業を休止し、監視態勢などを見直すとしている。
https://www.sankei.com/article/20240829-TLKHWT7RYVOAFHLXZYG5XIWBJQ/
8月29日19時29分にYAHOOニュース(北海道文化放送)からは、ゴール付近で沈んでいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25メートルを泳ぐ練習中に女の子がゴール付近で沈んでいるのを、並んで泳いでいた他の児童が見つけたということです。
プールの水深は95センチで、教職員ら4人が見守っていました。
(音声情報のみ)
Aと書いてある場所から泳いでいき、赤い丸の事故発生場所で沈んだまま上がってこなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/44b2bf15455669af852f20534cf74c913b505e69
8月29日18時42分にYAHOOニュース(HTB)からは、溺れた児童は習熟度が一番高いグループに所属していた、25m泳ぎ切った付近で溺れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北広島市教委によりますと、プールの中では、教員2名と水泳指導員の資格を持つ地域ボランティア1人が授業を行っていました。
プールの脇で監視を行っていたのは、教員1人だけだったということです。
水泳の授業は、習熟度別に生徒を3グループに分けて行われ、女子児童は習熟度の一番高いAグループに所属していたため、深さ95センチの一般用プールで泳いでいたということです。
北広島市教育部・吉田部長:
「当該女子児童は、習熟度の高いグループに所属していて、25mを完泳する練習に取り組んでいた。
当該児童の事故が起きたのは、Aグループの右の丸の付いているところで起こっております。
この7レーンにおいて、当該児童と発見者の児童2人が並走して泳ぎゴールをしたのちに、発見した児童が、当該児童のプールから上がってこないことに気づき、すぐに指導者Aに伝えた」。
北広島市教委によりますと、女子児童は学校が行った朝の健康状態のチェックでは異常はなかったということです。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/06eaf21d5e222e4eee7ab0364296263d7f3ffed7
8月30日20時25分にYAHOOニュース(北海道放送)からは、女児はクロールの練習をしていた、高知県の事例を受け市教委は各校に安全管理を確認するよう伝えていた、プール内の教員ら3人は習熟度別の3クラスに1人ずつついていた模様など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
女の子は泳ぎの習熟度が一番高いクラスに入っていて、一般用と、幼児・児童用のうち、長さ25メートル、深さ95センチの一般用プールでクロールの練習をしていました。
女の子は、授業前のチェックでは体調に異常はなかったということです。
7月、高知県で水泳の授業中に小学生が死亡した事故を受け、北広島市の教育委員会は各学校に、安全管理を確認するよう伝えていました。
・・・
国の通知では、プールの管理について「安全に利用できるよう、監視員は十分な数を配置する」などとしていますが、具体的な人数の基準はありません。
市教委によりますと、人員の配置は各学校の判断で決めていて、通常、市教委が確認することはないということです。
今回の授業では、児童を習熟度別の3つのクラスに分け、教諭2人と指導員1人がプールに入り、それぞれのグループについていたとみられます。
このほかに、教諭1人がプールサイドにいました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4d3b6ff6b401db469e49eae61e5174ccf534b58
2024年7月16日20時44分にNHK岩手から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後5時半ごろ、盛岡市本宮の盛岡商業高校から陸上競技のやり投げの練習中、生徒にやりが刺さったと消防に通報がありました。
警察や学校によりますと、けがをしたのは陸上競技部に所属する2年生の男子生徒で、地面に向かってやりを突き刺す練習をしていた際、跳ね返ったやりが首の左側に刺さったということです。
近くにいた生徒がすぐに気づいて教諭に伝え、生徒は救急車で病院に運ばれ、手当てを受けています。
警察によりますと、詳しいけがの程度などは分からないということですが、運ばれた当時、意識はあったということです。
警察が当時の状況について詳しく調べるとともに、学校も部活動の指導などに問題がなかったか調べています。
盛岡商業高校のタカ橋校長は「生徒の無事を祈るとともに、詳細を確認して今後の対応を検討したい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20240716/6040022244.html
7月17日7時57分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、事故当時、陸上部の顧問は一時的に現場を離れていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後5時半ごろ、盛岡商業高校のグラウンドで、陸上部に所属する2年生の男子生徒がやり投げ用のやりを足元の地面に突き刺す練習をしていたところ、跳ね返ったやりが自分の首に刺さりました。
男子生徒は、意識のある状態で病院に運ばれました。
事故当時、陸上部の顧問は一時的に、その現場を離れていたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/700184ed8ce5909727d9344aecee32fd498ead37
(2024年8月9日 修正1 ;追記)
2024年8月8日7時0分にYAHOOニュース(withnews)からは、助走練習中に転倒し、やりの後ろ部分が刺さった、陸上競技の投擲物が人に当たる事故は定期的に発生している、他の種目と同じ場所で練習せざるを得ないことが多いので練習時間を分けるといった対策が必要など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
陸上競技の大会や練習で、やり投げに使用されるやりが人に刺さる事故が何度も発生しています。
「首やのどに」「下腹部から背中へ」といった痛々しいニュースにはネットに反響が多く寄せられますが、なぜ事故をなくすのが難しいのでしょうか。
投てき物や競技自体の特徴を、選手への取材とあわせて紹介します。
■投てき物自体の特徴
7月16日、岩手県の商業高校の関係者から「生徒の首にやりが刺さった」と119番通報があり、陸上競技部員の男子生徒が練習中、やりが体に刺さって搬送されました。
男子生徒は当時、校庭でやり投げの練習をしていましたが、助走の練習中に転倒し、持っていたやりの後ろの部分が自分ののど付近に刺さったとみられるということです。
2013年5月には、石川県の大学で、陸上競技部員がグラウンドでやり投げの練習をしていた際、やりが刺さる事故がありました。
このケースでは、自分が投げて地面に刺さったやりを取りに行く際、誤ってやりの後部が刺さり、下腹部から背中に貫通しました。
共に重傷を負いましたが、命に別条はなかったということです。
このように、やりが自分に刺さったケース以外にも、2012年7月には広島県の大学で、練習中に投げたやりが当時高校1年の女子生徒の頭に刺さり、骨を折るけがを負わせたとして学生と監督が書類送検されたケースや、1997年4月、兵庫県の高校において、やり投の練習中に投げたやりが別の生徒の側頭部に当たり、けがをしたケースなどがあります。
陸上競技の投てき物が人に当たる事故は、国内で定期的に発生しています。
例えば日本スポーツ振興センターのデータでは、2013~20年度の8年間に災害共済給付が始まった事例の中で、中高の部活で投てき物が人に当たる形で起こった重大事故は、7件(ハンマー投げ4件、砲丸投げ1件、円盤投げ1件、やり投げ1件)でした。
投てき物による事故が起きる背景には、いくつかの理由があります。
まずは、投てき物の重量と形状です。
競技者の年齢や性別により違いがありますが、オリンピックで使用される投てき物の重量は砲丸・ハンマーで男子用が7.26kg、女子用は4kg。
円盤は男子2kg、女子1kg。
そしてやりは、この中では軽い方ですが、それでも男子800g、女子600gと、500mlペットボトル以上の重量があります。
それが、選手たちの助走と投げる力によってエネルギーを持たされた状態で空中に放り出され、やり投げであれば男子の世界記録で最長約100m飛ぶことになるため、競技や練習の方法が適切でなければ危険であることは否めません。
また、競技用のやりは長さや重心の位置や柄の直径などにも規定があり、先端だけでなく後部も尖っており、むしろ後部の方が細くなっています。
このように、まずは投てき物自体の特徴により、例えば重量の軽いボールなどを使用する競技と比較して、事故が起きやすい事情があります。
■投てき競技の特徴も
もう一つは、陸上競技の大会や練習などの進行方法の事情です。
陸上競技の大会は、投てきだけを行う専門の大会でない限り、同じスタジアムの中で、走る競技や跳ぶ競技と同時並行で競技を行います。
オリンピックなどは、夏場のため競技時間をずらすことはあるものの、基本的に同時並行の試合を観ることができます。
広い陸上競技のグラウンドであっても、最長100mの飛距離があるとすると、警戒しなければいけない範囲は広くなります。
オリンピックなど上位の大会であれば、審判員や補助員の全体としての習熟度も高くなりますが、陸上競技にはさまざまな競技レベルを対象とした大会があります。
2012年にはドイツで、やり投げ競技中、やりがのどにささって競技役員が死亡する事故も起きています。
さらに、日常の練習では、気の緩みが発生しやすくなります。
また、大会とは異なり、サッカーやラグビーなど、陸上部が他の部活と共同でグラウンドを利用する場合も多くなります。
ただし、危険な場合はそもそも、特にやり投げではグラウンドでの練習が禁止されていたり、専用の練習場で別に練習したりすることもあります。
公益財団法人日本陸上競技連盟(JAAF)の安全対策ガイドラインでは、<他の種目と練習場を共用で使用することにより、投てき物が他の選手に衝突する危険性がある。>とし、次の注意事項を挙げています。
・他の部活動や種目等と時間帯や練習場を分けるなどの対策を講じる。
・サークル(記者注※砲丸、ハンマー、円盤を投げる場所)以外では試技をしない。
・投てき者は確実に周囲の安全を確認し、大声で「行きます」または「投げます」と周知し、必ず自ら前方と周囲の者の反応を確認する。
すべての安全が確認できた時に初めて投てき動作に入る。
・周囲の者は投てき物が落下するまで投てき物から目を離さない。
東京品川病院陸上競技部所属のやり投げの選手で、やり投げを安全に行うための啓発活動に取り組む鐘ヶ江さんは、こうした注意事項があっても「徹底できていないことがある」と指摘します。
「声を出しても、声が小さいことが多く、周囲の人に聞こえないこともしばしばあります。大きな声をだすのが恥ずかしいようですが、『そういった人はやりを触ってはならない』と選手教育をしていくべきだと感じます」
また、同時並行で試合が行われるとき、「トラック種目とやり投げが被ることがある」場合は、「より一層、注意が必要」と鐘ヶ江さん。
「周回系の競技では、ランナーが通りかかるタイミングと投てきのタイミングが読みづらくなり、より安全管理が難しくなります。
そうした場合は投てき者が待つことが多く、投てきのタイミングを自分で決める、というルールの公平性の観点からしても、周回系のトラック種目とやり投げは、分けていくべきだと思います」
その上で、やり投げの事故を防ぐために必要なこととして、鐘ヶ江さんは、
「危険性の周知」
「知らない人でも近づいてはいけないとわかる仕組み」
「トレーニング器具の活用などによる投てき物自体の安全性を上げる取り組み」
を挙げます。
「まずは、やり投げが危険を伴う競技であることの周知を、私たち選手も含めてもっと行っていくべきです。
そして、やり投げを知らない人(危険性を認知していない人)ほど、安全管理が難しくなるので、コーンや注意看板など、誰が見てもそこに入ってはいけないとわかるような仕組みを作る必要があると考えています。
また、先端の尖っていないものや、短いもの、クッション性のあるものなど、危険性の低い器具を開発し、練習を取り入れることも有効ではないでしょうか。
やり投げは危険を伴う競技ですが、大きな魅力もあります。
うまくリスクを管理しながら、文化を発展させていければと思います」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f5dc7f3ee1baa053b3fc69040fab90e463f9a83a
2024年7月3日23時44分にTBS NEWSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富山県の中学校で、陸上競技部の顧問の教諭が投げた砲丸が誤って生徒の頭を直撃する事故がありました。
報告 ;
「こちらの白線付近から砲丸を投げ、6メートル先の見学していた生徒の頭部に当たったということです」
きのう午後4時半すぎ、富山県上市町の中学校で、陸上競技部の1年生部員が練習を見学していた際、顧問の教諭が投げた重さ4.5キロの砲丸が生徒の右側頭部を直撃したということです。
生徒は頭蓋骨陥没骨折の重傷を負いました。
きょう夕方、教育委員会が会見をし、安全確認に問題があったとして謝罪しました。
教諭が模範投てきをした際、けがをした生徒は斜め前方にいて、下を向いていたということです。
教諭は生徒に気づいておらず、声かけをしないまま砲丸を投げたということです。
上市中学校 校長;
「見学生徒が2名おりましたので、配置についてはこちらとしては間違いだったと思っております。これは明らかに管理上の管理職のミスで、さほど徹底していなかったという反省があります」
教諭は陸上競技部で3年間顧問を務めていますが、砲丸投げを含め、陸上競技の経験はありませんでした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f328ea13aec5226e3efb047501ad90861fa0a5a0
7月3日17時12分にYAHOOニュース(チューリップテレビ)からは、練習には当初、別の顧問教諭が付き添い、練習にも加わっていた、その教諭と交代した顧問教諭が投げた砲丸が左側にそれたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富山県上市町の上市中学校で教諭の投げた砲丸が生徒の頭を直撃した事故で3日、学校側が記者会見を開き、安全確認に問題があったと説明しました。
概要は次の通りです。
説明者:
「きのう7月2日午後3時45分後ごろから上市中学校グラウンドにあります砂場において、陸上競技部の顧問教諭が付き添いの上、陸上競技部員が砲丸投げの練習をしていました。
部員のほか顧問教諭も練習に加わり、砲丸を投げておりました。
砂場の周辺では他の陸上競技部員が練習を見学していたのであります。
その後、別の顧問教諭が現場に来たことから、最初に練習に付き添っていた顧問教諭と交代をしました。
午後4時35分ごろに交代した顧問教諭が砲丸を投げたところ、その砲丸重さ4.5キログラムが左側にそれ、砂場に外側、左前方にいた1年生部員の右側頭部に直撃し、当該生徒はその場に倒れこみました。
養護教諭が事故現場において、当該生徒の様子を確認しました。
生徒には意識はありましたが、生徒本人は自分に何がおきたのか全く分かっていなかったとのことであります。
このあとすぐに校長の指示で救急車を要請しました。
午後4時50分ごろに病院に向け当該生徒の搬送が開始され、搬送先の富山市民病院で検査を行ったところ、右側頭部の頭蓋骨が陥没骨折していることが判明しました。
午後8時ごろから手術を行うことになりまして、手術は午前0時ごろに終了すると保護者からお聞きしております。
当該生徒の本日の様態ですが、手術後に集中治療室において治療を受けていますが、現在受け答えができ、命に別状はなく、会見前の時点でお伺いした時点ではありますが、本日MRIなどの検査を受けて、一般病棟に移る予定だとお聞きしています。
・・・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/f85d7f03dbbe175d86d42b34ef21a5cbb61bcce4
7月3日20時22分にYAHOOニュース(北日本放送)からは、生徒に見本を見せるために投げた、全国の学校で起きた砲丸投げ事故は過去20年で9件、うち8件は中学校で起きていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
部活動が行われていた2日午後4時半ごろ。
グラウンドの砂場で,陸上競技部の20代の顧問の教諭が生徒に見本を見せるために砲丸を投げました。
・・・
教諭は陸上部の顧問を3年間務めているものの、砲丸投げの経験は浅く、日本陸上競技連盟が定める投げる際の声かけなどを行わずに安全確認を怠ったとみられています。
教育施設での事故事例をまとめている日本スポーツ振興センターによりますと、全国の学校などで砲丸投げにより児童生徒に障害が残った事故は、2005年度から2024年1月までに9件で、そのうち8件が中学校で起きています。
日本陸上競技連盟は、事故防止のために気を付けるべき点を挙げています。
投げる人は確実に周囲の安全を確認し、大声で「いきます」「投げます」と周知し、必ず前方と周りの人の反応を確認します。
すべての安全が確認できた時に、初めて、投げる動作に入ります。
また周囲の人は、砲丸が落下するまで目を離さないことが重要としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0d9246e90de136997a5d728012b208beb458a38
7月8日21時2分にYAHOOニュース(チューリップテレビ)からは、事故が起きた場所は砲丸投げの練習場所ではなく、走り幅跳び用の砂場だった、投げた教員の顧問経験は2年目だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日開かれた全校集会で白井校長は、生徒およそ400人を前に事故の経緯を説明し、今回の事故は、学校側の安全管理が怠っていたため起きたとして、けがをした生徒や全校生徒に謝罪したということです。
・・・
当時練習していた砂場の近くには部員4人がいましたが、顧問の教諭は、砲丸を投げる際近くに部員がいるかどうかの確認を怠り、声かけもしないまま砲丸を投げ事故が起きたということです。
顧問は陸上競技は専門外でした。
・・・
事故の3日後に開かれた陸上部の保護者向けの説明会では、保護者への説明が遅かったことの指摘や顧問の決め方を疑問視する声が相次いだといいます。
また、過去に砲丸投げ専用の練習場所がありましたが長年使用しておらず、現在は走り幅跳び用の砂場で練習していたということです。
記者:
本来の砲丸投げの場所は今どうなっていますか?
白井校長:
「実際、自分も確認していなくて、昔はあったということしか聞いていないですね」
また、学校側は教諭が陸上部の顧問をしていた期間を当初「3年間」と説明していましたが、「2年目」に訂正しました。
上市中学校は8日、すべての部活動を停止し、それぞれの顧問が部活動中の事故の危険性について確認を行うということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/276562b3c37f0aab3b1a45c9ebe4f17d50d96fef
(ブログ者コメント)
〇最初に砲丸を投げていた別の顧問教諭は砲丸投げの経験があったのだろうか?
気になって調べてみたが、情報は見つからなかった。
〇本ブログではこれまで中学校4件、高校1件の砲丸投げ事故事例を紹介している。
2024年6月22日15時17分にYAHOOニュース(中国放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広島県廿日市市の中学校で、野球部員の男子生徒が練習中に頭部を打撲し、その後死亡した事故で、市教育委員会は22日午後3時から、記者会見を開き、詳しい状況を説明しています。
会見の冒頭、生田教育長は、「学校の管理下において、取り返しのつかない極めて重大な事故が生じ、大切な命が失われてしまったことを大変申し訳なく思っています。亡くなられました生徒本人とご遺族の皆様に心からお詫び申し上げます」と謝罪しました。
市教委によりますと、今月11日午後5時半ごろ、廿日市市内の中学校で、野球部の2年生の男子生徒(14)が練習中に頭を打撲する事故が起きました。
すぐに医療機関を手配して生徒は受診しましたが、その日の夜に容体が急変したということです。
生徒は、救急搬送され緊急手術が行われましたが、意識が戻らないまま、17日に亡くなったということです。
男子生徒は、ロングティーバッティングの練習で、外野で守備をしていたところ、捕球しようとした際にほかの生徒と衝突。
そのときに頭を打ったとみられるということです。
養護教諭が駆けつけたところ、生徒に意識障害はなく、会話ができていたということです。
出血はありませんでしたが、左側頭部に腫れを確認したとこから、病院で受診したほうがいいと判断。
保護者に連絡し、学校側が手配した医療機関に受診するよう依頼したということです。
市教委は今後、専門家による調査委員会を設置し、課題を分析したうえで、再発防止策を講じたいとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2781b4dba43b12afa328543f88fe242cd9c88e56
6月22日19時11分にNHK NEWS WEBからは、生徒はぶつかった後、起き上がることができた、医療機関でCT画像も撮影したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月11日、広島県廿日市市の中学校で生徒が野球部の練習中に頭を打ち、その後死亡した事故がありました。
市の教育委員会は22日の記者会見で、安全配慮と事故後の対応が不十分だったとして、専門家による調査委員会を設置し、検証することを明らかにしました。
廿日市市の教育委員会によりますと、今月11日、市立大野東中学校の軟式野球部で、部活動の指導員が指導していた際、2年生の男子生徒(14)がバッティング練習中に飛んできたボールを追い、別の部員と衝突して頭を打ちました。
生徒はぶつかったあと起き上がることができて、問いかけにも応じていたということです。
その後、学校が生徒の保護者に連絡して医療機関で受診し、CT画像も撮影して帰宅したということです。
夜になっておう吐するなどしたため、別の医療機関に救急搬送されて手術が行われましたが、意識が戻らないまま、今月17日に死亡しました。
市の教育委員会は今回の事故について、衝突を想定して声を掛け合う指導を徹底するなどの安全配慮と、事故が起きたあとの状況の確認が不十分だったとしています。
廿日市市教育委員会の生田教育長は22日の記者会見で、「学校の管理下で取り返しのつかない極めて重大な事故が生じてしまい、大切な命が失われてしまったことを大変申し訳なく思っている。安全配慮と事故後の対応が不十分だった」と述べました。
その上で、今後、外部の専門家による調査委員会を設置し、検証することを明らかにしました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240622/k10014489361000.html
廿日市市教委によると、事故直後は養護教諭が生徒の頭に赤みがあるのを確認。
しかし出血もなく、自力で歩ける状態だったため、救急車は要請しませんでした。
事故のあった中学校が救急車を要請する際の8項目の基準です。
意識障害やショック症状の持続など、全てに当てはまらなかったということです。
頭のケガの危険性について専門家は。
荒木脳神経外科病院 荒木院長 :
「頭を打って怖いのは頭の中に出血を起こすこと。
大きな後遺症を残したり、命に関わる危険があるので、1~2日は慎重に経過をみないといけない」
意識がはっきりしていても安心できないと話します。
荒木院長 :
「頭痛や吐き気がある場合には、 遅れて頭に出血を起こす危険もあるので、その時も意識があるからと安心せずに、専門の病院をすぐに受診することが大切だと思います」
https://news.yahoo.co.jp/articles/214bff545ec1633daf19ecf638143459d7958163
2024年6月17日17時18分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日、青森市で開催された中学校の陸上競技の大会で、競技を前に練習を行っていた男子生徒にほかの生徒が投げた砲丸が当たり、頭の骨を折る大けがをしました。
大会を主催する体育連盟や警察が詳しい状況を調べています。
青森市など東青地区の中学校が加盟する「東青中学校体育連盟」などによりますと、16日午前8時前、青森市の新青森県総合運動公園の「補助陸上競技場」で、大会の競技が始まる前に砲丸投げの練習をしていた男子生徒の頭に、ほかの生徒が投げた砲丸が当たったということです。
当時、生徒たちは競技で使用する専用の円形のサークルから1人ずつ順に砲丸を投げる練習をしていて、男子生徒は自分の投てきを終えてサークルから離れた場所に立っていたところ、砲丸が当たったということです。
男子生徒は、頭の骨を折る大けがをして病院に運ばれましたが、運ばれた時に意識はあり、命に別状はないということです。
中学生の大会で使われる砲丸の種類は男子用の5キロと女子用の2.72キロの2種類ありますが、連盟では生徒の特定につながるとして、砲丸の重さは公表できないとしています。
この会場では16日までの2日間、東青地区の中学校が参加する夏季陸上競技大会が開催され、砲丸投げにはけがをした生徒を含めて男女合わせて46人が出場登録を行っていて、競技は予定どおり行われたということです。
「東青中学校体育連盟」の大友会長は、「事故が発生した以上、安全管理に何らかの問題があったと言わざるを得ない。当時の状況をしっかり検証したうえで、安全管理の体制を強化して再発防止策を講じる」としています。
今回の事故について警察も関係者から詳しい話を聞くなどして、当時の状況について調べを進めているということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20240617/6080022884.html
2024年6月14日19時47分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋市教育委員会は14日、滝ノ水中学校(同市緑区)の2年の男子生徒が部活中に頭を強く打ったのに、顧問が救急車を呼んでいなかったと発表した。
市教委がまとめた「緊急度判断基準」によると、今回の事例は救急要請が必要だった。
母親が病院へ連れていき、男子生徒は急性硬膜外血腫と診断されたが、命に別条はないという。
市教委によると、5月25日午前9時ごろ、市内で練習試合中に相手校の生徒のひざが男子生徒の頭部に強く当たった。
引率していた顧問の20代男性教諭は接触の瞬間を見ておらず、別の生徒から報告を受け、頭部の腫れに気づいた。
生徒が受け答えができ、呼吸の乱れもないことなどから救急車を呼ばず、約1時間後に生徒の母親に連絡したという。
迎えに来た母親が近くの病院へ連れていき、その後、救急救命センターに緊急搬送された。
名古屋市では2022年にも、小学校で児童が顔の骨を折る大けがをしたのに救急車を呼ばず、母親が119番通報して入院に至る事案があった。
これを受け、市教委は救急車を呼ぶ症状例などを記した「緊急度判断基準」を作成した。
今回のケースは、頭を強く打っているため治療の遅れは危険とし「救急車を呼ぶ」事例だったという。
市教委は「救急搬送の要請の徹底ができていなかった。当該校へ厳しく指導し、教育委員会の指導体制について猛省する」としている。
https://www.asahi.com/articles/ASS6G33HJS6GOIPE01GM.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n
6月14日19時35分にYAHOOニュース(名古屋テレビ)からは、顧問は管理職や保護者の連絡網を持っていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月25日、緑区の滝ノ水中学校の2年の男子生徒は、他校での練習試合中に相手校の生徒の膝があたり、目の上が大きく腫れました。
その際、顧問の20代の男性教師は管理職や保護者の連絡網を持っておらず、約2時間、救急搬送の要請などを怠りました。
男子生徒は保護者が近くの病院に連れて行き、その後、救命救急センターへ救急搬送され、急性硬膜外血種の緊急手術を行い、12日間入院しました。
教育委員会は、教師の対応が不適切だったとして、今後、生徒が負傷した際の緊急対応を徹底していくとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe52499f600ee61ae68092c6856399ffa99f90ae
6月14日19時6分にNHK東海からは、生徒は休憩中に気分の悪さを訴えた、別の保護者が生徒の保護者に連絡した、病院からは更に処置が遅れていたら命にかかわっていたと言われたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
生徒は休憩中、気分の悪さを訴えましたが、当時、顧問の教員は保護者の連絡先を携帯していなかったことから、別の保護者がこの生徒の保護者に連絡し、生徒は1時間後、迎えに来た保護者と近くの病院を受診しました。
生徒は、専門医による対応が必要だとして救急搬送された別の病院で「急性硬膜外血腫」と診断され、開頭手術を受けたということです。
生徒は病院から「さらに処置が遅れていれば命に関わっていた」と説明を受けたということで、12日間入院しましたが、現時点で後遺症はなく、13日から登校しているということです。
名古屋市では、2年前にも、頭を打った小学生をすぐに病院へ搬送せず、その後、緊急手術を受ける事案が起きていて、教育委員会は、頭を強く打った場合はすぐに救急車を呼ぶよう手引きを改定していました。
市教育委員会は、「救急車を呼ばなかったことや保護者の連絡先を持っていなかったことなど、適切な対応ができていなかった」として陳謝しました。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20240614/3000036015.html
2024年6月8日7時35分に東京新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県桶川市立桶川中学校の男子バスケットボール部顧問の40代男性教諭が、試合中に他校の選手と衝突して強い痛みを訴える男子生徒(13)を、事故後に放置していたことが分かった。
生徒はあごの骨折で全治1カ月のけがと診断された。
学校側は「不適切な対応だった」と認めたが、口頭での指導にとどめ、教諭はそのまま顧問を続けている。
【試合中に強打し「痛すぎて無理です」と言っているのに】
保護者によると、生徒は4月29日に他校との試合に出場。
相手チームの選手の頭が顔にぶつかり、あごに強い痛みを覚えた。
泣きながら座っていたが、顧問の教諭は応急処置をせず、保護者に連絡しなかった。
生徒は友人から借りた冷却剤で患部を冷やしたという。
自宅近所の医療機関を受診したが、エックス線撮影の設備がなく、様子見に。
痛みも少し治まったため、5月4日に別の試合に出場。
その際、相手チームの選手の肩が前回と同じあごにぶつかり、頭部全体に激痛を覚えたという。
痛みで動けず、タオルを顔に当てて泣いていたところ、顧問の教諭から「行くぞ」と移動するよう指示された。
「痛すぎて無理です」と答えたが、聞き入れられなかった。
さらに教諭は体育館の鏡の前で生徒に顔を確認するように命じ、「(あごは)曲がっていないから、折れていないんだよ」としかったという。
【応急処置と保護者への連絡を怠り、校長にも報告せず】
この時も教諭は応急処置をせず、保護者に連絡もしなかった。
別の生徒の保護者が「痛みがひどくて歩けない」という生徒を見かね、自宅まで車で送った。
生徒は帰宅後も痛みが続き、救急車で病院に行って骨折が判明した。
教諭はその日の夜、「あごが割れていた」との連絡を別の保護者を通じて受けたが、2度の事故とも校長に報告しなかった。
同校は取材に対し、部活中の首から上のけがについて、
▽教員が応急処置をする
▽保護者に連絡する
▽必要に応じて医療機関を受診するよう保護者に伝える
▽管理職に報告する
ことが前提だが、今回は「いずれも守られていなかった」と認めた。
事故発生後に保護者から抗議を受け、教諭に聞き取り調査を実施。
その過程で、口頭で「不適切な対応なので改善を指導した」とする。
だが、「学校として部活の顧問を交代させることは考えていない。桶川市教委に報告しており、処分は市教委の判断を待つ」と回答した。
【顧問を続投させた学校側の判断に保護者が怒り】
生徒の保護者は、「教諭と面談したが、全く反省する様子がなくて驚いた。学校は口頭で指導したというが、具体的な改善策や処分は示されていない。バスケットボールという、けがをしやすいスポーツの部活動で教諭が顧問を続けるのは安心安全とはいえない。最低限、顧問を交代させるべきだ」と訴えている。
部活動中の頭部の外傷は重大な結果を引き起こす危険があることから、国も学校に適切な対応を呼びかける。
文部科学省は今年3月の指針で、治療に30日以上を要するけがについては県教委への報告、調査や再発防止策の実施を求めている。
スポーツ庁も昨年5月、「脳脊髄液減少症が起こることがある」として、学校をはじめ関係機関に事務連絡を出した。
応急処置や医療機関の受診、家族への連絡を早期に取るよう呼びかけている。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/332305
2024年3月22日8時3分にYAHOOニュース(現代ビジネス)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【低反発バット導入の契機の1つとなった事故】
ホームランどころか、外野手の頭を越える打球もめっきり少なくなっている今年のセンバツ。
今大会から導入された低反発の新基準バットの影響が大きく出ていることは間違いなさそうだ・・・。
今回のバットの新基準はなぜ導入されたのか。
反発係数など、具体的にどういった数値を、どんな理由で策定したのか。
詳細を日本高等学校野球連盟の古谷事務局次長に聞いた。
日本高野連にとって今回の新基準バット導入は「今年の大きなトピックスの1つ」との位置付けにとどまらないという。
「金属製バットを初めて高校野球で導入したのは1974年ですから、ちょうど50年が経ちました。
その50年間、日本高野連がずっとこだわり続けていることが、大きく言えば2つあります。
1つは、やはり部員の経済的な負担軽減。
木製バットは今でも、高ければ2万円位します。
しかも、極端に言えば一球で折れてしまう可能性もありますので、高校の部活動ということから言えば、経済的な負担が大きいわけです。
もう1つは、あくまで木製バットの代用であること。
バットの性能見直しの契機となったのは、2019年4月に設置した『投手の障害予防に関する有識者会議』で、球数制限以外にも、現場での指導経験をお持ちの委員の方などから『打球が飛びすぎる』といったお話があり、投手の負担軽減を考えて、バットの反発性能をより木製に近づけるべきとのご提案をいただきました」
さらに、その年の夏の選手権大会で岡山学芸館高校の投手が打球を顔面に受けて頬骨を骨折するという事故が起きてしまう。
【NCAA(全米大学体育協会)のバット】
「私も大会本部にいて本当に肝を冷やしました。
幸い、その彼は試合中にベンチに戻ってきて、その後は関東の大学で野球を続けていくということで少し安心したのを覚えています。
そうしたことが重なり、9月に『業務運営委員会』という、日本高野連の主要な理事の方々が集まる会議で、すぐに着手しようということになりました」
元指導者の委員で構成される「技術・振興委員会」を中心に動き出すが、木製バットに近づけるといっても、材質が違う以上、同じ性能にすることはかなわない。
では、打球速度をどれほど抑えればいいのか、反発係数をいくつまで落とせばいいのか。
正解はないのかもしれない。
バットの買い替えの負担を考えれば、一度、定めたものをすぐに改めるというわけにもいかないだろう。
そうした中で、目指したバットがあるという。
「それ以前から金属製バットの反発性能の国際基準を作りたいと、アメリカの関係者の方などとミーティングを重ねていたんです。
その中でNCAA(全米大学体育協会)が定めているBBCOR(打球の反発係数)が、当時の日本のものよりも10%弱低い、より木製に近づけたもので、それを参考にしました」
【重大事故が起きてからでは遅い】
NCAAのBBCORは、圧搾空気によって約219km/hに加速したボールをバットに衝突させ、ボールの衝突速度、反発速度などを測定。
それらによって求められたBBCORが0.5以下であることと規定されている。
そのBBCORバットと従来の日本のバットで同じ球速の球を同じスイングスピードで打った場合、BBCORバットが100mなら、日本のバットは108~109mの飛距離が出るという。
「国際基準ではないものの、より木製に近い基準があるにもかかわらず、それに近づける努力をしなかったら、もし重大事故が発生したときに悔やみきれません。
技術・振興委員会でも、導入への反対意見はありませんでした。
危ないのは投手だけではありません。
委員の方からは、サードの強襲ライナーも非常に危険とのご指摘もありました。
事故を防止するためにBBCORの基本バットを1つの目標にしました」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b411f4196d5e0c338572f657d992e9ddc7947c73
3月23日9時3分にYAHOOニュース(現代ビジネス)からは、新基準のバットの詳細など、下記趣旨の続編記事がネット配信されていた。
【予期せぬリスクの発生】・・・
新基準バットの目指す方向が定まり、「非木製バット専門部会」を発足して尽力してくれた製品安全協会や、全日本野球バット工業会とも議論を重ね、コロナ禍の影響もあったが、技術・振興委員会も計4回の会議が行われ、22年2月18日の理事会にて「金属製バットの新基準」が正式に決定した。
【1】最大径の制限
67mmから64mm未満
【2】設計の規程
バット本体は金属製バットの単層管であること
【3】質量の規程
従来通り900g以上
【4】形状の規程
バットの先端からグリップ部までは、なだらかな傾斜でなければならない。
打球部(芯付近)からグリップ部に向かって徐々に細くなっていくテーパー部は、絞りのはじめから終了までの長さに対する半径の寸法減少割合が10%を超えてはならない。
また、テーパー部における任意の50mmの長さに対する半径の減少割合が20%を超えてはならない。
さらに、BBCOR(打球の反発係数)が0.500相当になるように圧縮強度を求めた結果、打球部の肉厚はこれまでの約3mmから4mm程度の製品仕様となり、この点も実質上の変更点に挙げられる。
ちなみに打球音が変わったとの声もよく聞かれるが、それは肉厚になったことで剛性が上がり、打球音が高くなる傾向があることによるものと考えられる。
打球部を肉厚にすることは結果的にバットの製品寿命を延ばすことにも繋がった。
だが、打球部の耐久性の向上は望ましいものの、同時にテーパー部などの耐久性を上回ることとなり、金属疲労が進んで折損してしまうリスクが生まれてしまった。
【敢えて変形しやすくする】
古谷氏も「技術・振興委員会で低反発の基準以上に議論され、非常に頭を悩ませました」と明かすのが、折れたバットによる選手の受傷事故をいかに防ぐかということだった。
「金属製バットでも寿命があり、使い続けていれば折れることもあるわけです。
以前のバットは、打球部が打っていくとはげてくるんですが、最近は染料も良くなって、なかなかそういう形になりません。
ある日、突然折れてしまうというようなことだけは避けたい。
バットのテーパー部での折損が起きる前にバットの寿命をユーザーにどう知らせるかという課題の中で、カウンターをつけるなどいろいろなアイデアが出ました。
しかし、たとえば打った回数が1万回、2万回と言っても、150km/hの球を打った1万回と、100km/hの1万回では全然違う。
では年数でと言っても、使用開始時期や頻度も環境もそれぞれで異なってくる。
そこは議論の大きなポイントの1つだったと記憶しています」
果たして、製品安全協会、全日本野球バット工業会の知見も得て、バット先端部付近での亀裂を誘発するため、その部分の強度を新たに規定し、折損する前に先端部が変形や割れるなどして使用限度を示す設計へとたどり着いた。
こうして生まれた新基準バットは、旧基準のものよりも打球初速で約3.6%、反発性能で5~9%減少。
スイングマシーンのスイング速度を一定にしてティーアップした硬式球を打撃(バット先端から約15cmの位置)する実験では、最大飛距離で比べるとBBCOR基本バットよりも5~6m、旧基準バットよりも10m飛ばないことが確認されている。
「芯で打てば、飛距離はこれまでと変わらない」といった選手、指導者の反応も耳にするが実験結果からはありえないことで、ちょっとした打ち出し角度の違いなどによる感覚的なものに過ぎないと考える方が無理はないのではないか。
【バットではなくボールを変える選択肢は】
「いろいろなメディアや雑誌を見ても、そうしたコメントをしている選手は多いですね。
ただ、芯を外すと明らかに飛ばないと言っている選手が非常に多いので、そのギャップなどもあるのかもしれませんね」
最大径の3mm減も、わずかと思われるかもしれないが、実際に手にすると「細く感じる」との証言も聞かれ、バットに当てること自体も難しくなったと言える。
バットを変えるよりも、ボールの反発係数を下げる方が簡単だったのではないかという疑問も残るが、バットだった理由はいかなるものだったのか。
「バットの旧基準が採用されたのは2001年ですが、ボールもそのあとの07年の選抜大会から低反発球の導入を行っているんです。
バット、ボールときて、今度はバット、という流れですね。
バットが飛びすぎるというのは19年以前からも出ていた話ですし、上のカテゴリーで野球を続ける場合を考えても、木製に近いバットで技術を身につけてもらった方がいい。
そして、前回記事の冒頭でもお話した通り、木製に近づけるというのは日本高野連の大命題ですから、今回はバットを変えようということになりました」
1974年3月の常任理事会で金属製バット導入の決定がなされたが、当時は「金属、木製では反発力が異なるので時期尚早」「金属製バットの基準を策定してから導入すべき」と、連盟内では消極的意見が多かったという。
それでも、木製バットでは経費が掛かりすぎ、高校野球の発展の足かせになると判断した当時の佐伯会長が英断を下して採用されている。
それから50年。
今回の新基準に対しては否定的な声も、たしかにある。
それでも、選手の安全面、高校野球の永続的な発展を考えたなら、やはり英断だったのか。
その答えも、すぐにわかるものではないだろう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bee95ca2dfa0643ed1bbc0a696378b056e704f16
2024年3月7日18時30分にYAHOOニュース(朝日新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
奈良県立生駒高校(生駒市)で5日、剣道部顧問の男性講師(70)が部活で居合の指導中に日本刀で男子生徒にけがを負わせた問題で、県教育委員会は7日に会見を開き、けがは深さ約3・5センチに達し、全治2~3カ月の重傷と明らかにした。
歩くには松葉杖が必要という。
顧問は6日付で退職した。
県教委によると、居合道6段の顧問は5日午前9時半から、剣道部と空手道部の生徒28人を前に、日本刀の真剣(刃渡り約74センチ)での居合の演武を披露。
その後、空手道部員に模造刀をさやから抜いて構える体験をさせた際、防御の姿勢を教えようと向けた真剣の刃先が、生徒の太ももに刺さったという。
顧問は、教諭を定年退職後、2年前から同校で講師をしていた。
これまで他校で2回演武を披露したが、トラブルはなかったという。
顧問は「けがをさせると思っていなかった。反省している。刀は処分する」と話しているという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d99b9c244ddf784dde8730961a6d7588db5ffe2
3月7日19時30分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、一般的に居合道5段以上の高段者は模擬刀ではなく真剣を使うなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
剣道部の顧問が本物の日本刀を使い、生徒の脚にけがをさせていたことが分かりました。
■深さ3センチ超 居合道の高段者
古くから伝わる武道「居合道」。
日本刀を使って仮想の敵を倒す「形」を修練する武道です。
その居合道を体験する高校の部活動で日本刀が使われ、生徒がけがをする事故が起きました。
奈良県教育委員会 吉田教育長 :
「常識的に『こんなん、あかんやん』と我々は思うんですけども、ところが(居合道の)高段者にとっては日本刀を使うことが逆に常識のようになっているので」
5日、奈良県立生駒高校で剣道部の顧問を務める臨時講師が日本刀を使って居合道を体験する練習を行ったところ、誤って2年の男子生徒の太ももを突き刺す事故が起きました。
吉田教育長 :
「居合道というものを子どもたちに教えるということで、まずは演武をして、その後に講義しながら子どもたちに体験をしてもらう。
その時に対峙(たいじ)する形で間合いの取り方等を指導するなかで、誤って子どもの太ももに日本刀が刺さった、突き刺さった、刃先が刺さったということで。
子どものけがの状況でありますけど、特に神経や動脈への損傷はなく、現在、松葉杖をついて歩いているが全治2、3カ月であると聞いています」
男子生徒は幅3センチ、深さ3.5センチの傷を負ったということです。
日本刀を使用した臨時講師は70歳の男性で、少なくとも15年の修練が必要とされる居合道6段の高段者。
一般的に5段以上は模擬刀ではなく真剣を使うとのことです。
今回、部活動で日本刀を使うことは学校に知らせていませんでした。
吉田教育長 :
「我々は日本刀を学校に持ってくるということは駄目やないかと当然、思っているんですけども、そしたらそれが禁止されているのかというと禁止規定はないと。
銃刀法所持違反ではなくて登録された美術品。
岐阜県で登録された日本刀を臨時講師が所持をしていて、そして高段者であるということで、その日本刀で演武をしたりすることに関しては認められていると。
彼は認められているので学校の中で日本刀を使用して演武をしていたと」
■真剣での指導必要?
様々な形がある居合道は1人で演武して技の正確さなどの技術を競いますが、今回、臨時講師は演武を見せる時だけでなく、生徒と向かい合って間合いの取り方を指導する時にも日本刀を使用し、生徒の右太ももを突き刺したということです。
奈良県立生駒高校 嶋岡校長 :
「(臨時講師は)当たるとは思っていなかったと。慢心というか…ではないかなと思います」
全日本剣道連盟の草間居合道委員長は、学校に日本刀を持ち込んだこと自体を疑問視しています。
草間委員長 :
「生徒に対して真剣を持って指導すること自体が違っているんだと思いますし、考えられないと思います。
間合いのことについてやるのであれば、模擬刀を使うとか、けがをしないような安全な木刀を使って指導します」
奈良県教育委員会は規程に不備があったとして、今後は学校には有資格者でも日本刀を持ち込むことを禁止するということです。
草間委員長 :
「未経験者に対しては、真剣を持たずに指導するのが指導者としての一番の大切な心得ではないでしょうか」
臨時講師は6日付で依願退職。
男子生徒側は警察に被害届を出さない意向を示しているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/37b309e8ebe63edb2f9141bfe08ae6897115add6
3月7日20時26分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、別の居合道指導者は手で指導するだけなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
別の道場で居合道を指導する人に話を聞きました。
勇進流刀技術「勇進舘」 瀬戸さん :
「おかしい。
指導するのは離れて、本人がやっているのを先生が近づいていくだけ。
私の場合は、手で指導する」
日本刀を使うことについては…
瀬戸さん :
「絶対使わない、真剣は。
日本刀の研いだよく切れる刀で相手を教えるというのは、ちょっと考えられない」
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/0bcbf5ddc44bb80ead7945e195d4411b8cfe6d68
2024年2月22日13時14分にYAHOOニュース(バレーボールマガジン)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
一般社団法人ジャパンバレーボールリーグ(JVL)は22日、2月17日(土)にエントリオ(愛知県稲沢市)で開催されたV.LEAGUE DIVISION1 MEN ウルフドッグス名古屋 vs. パナソニックパンサーズの試合において、テレビ中継用カメラとの接触によりパナソニック・仲本選手が頭部を負傷した事故について、JVLと中継放送局からの調査結果を報告した。
この試合では、仲本選手がプレー中にネットポールに衝突した際、ネットポールに設置していたリモコンカメラを支えていた2本のアームの接続部分のネジが破損。
これにより、リモコンカメラとアームの上部部分が移動し、カメラの先端部が仲本選手の額に当たり、頭部に6針を縫う怪我を負っていた。
調査結果として、JVLは以下のように報告した。
●テレビ中継局が使用していた機材はこれまでも使用実績があり、「ボールのカメラへの衝突」や「選手のネットポールへの衝突による衝撃」では破損しないものであったことから、今回の使用機材について何らかの不具合があった可能性があると考えられる。
●試合前に関係者にてカメラの設置確認は行っていたものの、安全確認が十分でなく、大会主催者としてJVLがテレビ中継局に対してネットカメラ設置時に明確な安全対策を提示していなかったことも、発生の一因であると考えている。
また、破損した後の機材の確認で正確な原因を特定することは困難であるものの、テレビ中継局が当該機材を設置した業者への聞き取りを行った結果、以下のような原因の可能性があることがわかった。
・ジョイント式のアームを使用しており、2本のアームを接合する形での設置となっていたこと
・カーボン製のアームを使用しており、アーム自体の重量が負荷となっていたこと
・アームの耐久性の確認が十分でなかったこと
・同じネット支柱にチャレンジカメラ(ビデオ判定用のカメラ)が設置されており、より高い位置に当該カメラを設置していたこと
・ネットを張ることでポールが内側に反り、ポールとアームが平行にならず、接合部への衝撃の負荷が大きくなったこと
・ポールにアームを取り付ける際のテープ等での補強の確認が十分でなかったこと
・セット間などでの点検は行っておらず、試合中の安全確認が十分でなかったこと
JVLは、このいずれかの原因、または複数の要素が絡んで当該事象が発生したものであると判断しているとした。
さらに今後の対応として、以下のように報告した。
●当面の措置として、V・ファイナルステージを含む今シーズンの残り全試合において、テレビ中継用ネットカメラは設置しないこととし(チャレンジカメラについては安全対策の上、引き続き設置)、テレビ中継局の協力を仰ぎながら、リーグとして今後に向けての再発防止策の制定を進める。
●次シーズン以降については、再発防止策の実行が担保され、選手の安全が確保できると判断した上で、テレビ中継用ネットカメラの設置の再開を検討する。
JVLは、「現在SNS等に本事象についてあたかも仲本選手の責任であるかのような書き込みやコメントが散見されますが、前述のとおり、通常は『選手のネットポールへの衝突による衝撃』でのネットカメラの移動や落下は発生しないことから、仲本選手には何ら責任がないことは明白であり、この点については正しくご理解をいただきたいと思います」と注意を促している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/196736ca123e45f1e6da381da3c9a042e862abbd
(ブログ者コメント)
どのような状態でカメラがポールに設置されているのだろうか?
写真でもないか調べてみたが、見つからなかった。
2023年11月22日14時16分に琉球新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
沖縄県内の県立高校で2月17日午後5時50分ごろ、部活動で野球部生徒が打った硬式球が、運動場に隣接する市道を歩いていた20代女性に当たり、肋軟骨(ろくなんこつ)を折る事故があった。
28日開会の県議会11月定例会で、双方が和解し損害賠償額を定めるための議案が提出される。
高校などによると、生徒は2人1組で行うトス打撃をしていた。
打撃練習者の正面に置く高さ約2・3メートルの平面ネットと、運動場と道路との間に張る高さ約10メートルの防球ネットを越えて、約30メートル離れた市道を歩いていた女性に直撃。
女性は全治1カ月のけがを負った。
同校の野球部は事故発生後に施設賠償責任保険に加入した。
現在、防球ネットに向かっての打撃練習は取りやめている。
損害賠償額は治療費など42万7082円。
県議会に議案提出後、文教厚生委員会で審査される見通し。
https://ryukyushimpo.jp/news/national/entry-2496876.html
2023年10月10日17時8分にYAHOOニュース(山陰放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2021年、鳥取県米子市内の高校で野球部の練習中、ピッチング練習をしていた投手の投げたボールが、他の部員の右眼に直撃し、失明に近い障害を負う事故がありました。
10日、被害を受けた本人らが、鳥取県高等学校野球連盟に対して再発防止の徹底を求め、申入書を提出しました。
高橋・代理人弁護士(本人コメント代読) :
「他の人には自分と同じ思いをしてほしくない。
二度と今回のような事故が起こらないよう、自分の事故を生かして、今後、安全な環境作りに役立てて欲しい。」
2021年3月27日、米子北高等学校のグラウンドで、野球部の練習中に発生した事故。
当時高校2年生の野球部員がティーバッティングをしていた際、近くでピッチング練習をしていた投手のボールが右眼を直撃しました。
その後、右眼の視力は著しく低下し、失明に等しい障害を負ったということです。
当時、被害生徒と投手の距離は27メートルで、投げた球の速さは100キロ近く出ていたとみられるということです。
被害生徒の周りには、防護ネットなどはありませんでした。
この事故の約2週間前にも、バッティング練習でトスを上げていた生徒にバッターの打ったボールが直撃する事故が起きていました。
障害を負った本人と家族らは、10日、鳥取県高等学校野球連盟に対し、事故の再発防止と野球部活動中における安全配慮について、指導を徹底するよう要望書を手渡しました。
代理人弁護士によりますと、今年6月、学校長のほか、当時の野球部の部長と監督が、障害を負った野球部員に対して直接謝罪を行ったということです。
そして、学校側が障害を負った野球部員に対して、損害賠償金を支払う旨の合意が10日に成立しましたが、当然の予防策が施されていれば防げたはずの事故を2度と起こさないよう、高野連への申し入れと事故の公表に至ったとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f2a613adbd0d112e6f0ac2282fa1f0e7a7a20ae
10月11日10時30分に朝日新聞からは、障害を負った男性とキャッチボールをしていた2人はほぼ一直線に並んでいた、男性と受け手との距離は12mなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高橋弁護士によると、男性は21年3月27日午前11時20分ごろ、高校のグラウンドでティーバッティングをしていたところ、キャッチボールをしていた別の部員のボールが右目に当たった。
男性と、キャッチボールをしていた2人の部員はほぼ一直線上に並んでおり、男性と、2人のうち男性に近かった部員は約12メートル離れていたという。
男性の右目はほぼ失明状態になったが、退部はせず、卒業したという。
男性は卒業後の22年11月11日、グラウンド上の安全確保に問題があり、謝罪もないなどとして、学校と当時の野球部長に対し、損害賠償と謝罪、再発防止を申し入れた。
そして今年6月16日、吉川校長と当時の部長、監督が男性に直接謝罪したという。
10日に合意した賠償額は非公表。
吉川校長は取材に、「男性には申し訳なかった。再発防止をしっかり徹底していく」と話した。
男性や両親は、「事実を明らかにして広く世間に知ってもらい、社会の目で見守ってもらうことが再発防止に重要だ」として、公表に踏み切ったという。
https://www.asahi.com/articles/ASRBB73MSRBBPUUB007.html
(ブログ者コメント)
すっぽ抜けたのか?受け損ねたのか?
どちらが先に練習していたのか?
いつも、そんな位置関係で練習していたのか?
その辺の情報がないか調べてみたが、見つからなかった。
2023年7月10日12時2分にYAHOOニュース(下野新聞)から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
栃木県鹿沼市内で5月、市内の中学校3校の合同陸上練習会で、生徒が投げた砲丸が別の生徒の頭に当たる事故が発生した。
事故後、下野新聞「あなた発 とちぎ特命取材班」に読者から投稿が寄せられた。
「陸上部の投てき種目の練習で、生徒同士の安全を確保するルールはあるのか」。
取材を進めると、県内中学校の陸上部で種目別の共通の練習ルールは明文化されていなかった。
事故を受け、県中学校体育連盟(中体連)陸上競技専門部は、種目別の安全管理マニュアルを新たに作成し、再発防止に取り組んでいる。
事故は5月6日、同市内の陸上競技場で起きた。
生徒が投げた砲丸が、自分の砲丸を回収しようとした生徒の頭を直撃。
左側頭部に軽傷を負った。
同市によると、練習会には生徒約90人と教員6人が参加。
砲丸投げは生徒8人が練習していた。
教員は近くにいたが、複数の競技に目を配っており、事故当時は砲丸投げの練習を見ていなかった。
同市は事故原因として、練習中の種目ごとの留意点や生徒に対し配慮すべきことについて、指導者間で情報交換が不十分だったことなどを挙げた。
県内中学の陸上部で、共通の練習ルールはあったのか—。
県中体連の陸上競技専門部は、大会の開催時、県中体連の危機管理マニュアルに沿い安全管理を行う。
事故防止のチェックリスト、けが人が出た場合や災害発生時の対応などを定めているが、練習時の各種目の細かなルールは明文化されていなかったという。
事故を受け、同専門部は5月下旬、各種目の練習上の留意点をまとめた資料を作成し、県内各地区に周知した。
投てき種目として
(1)環境づくり
(2)競技者への安全指導
(3)事故につながる危険とその対策
などを盛り込んだ。
砲丸投げでは、投てき練習の場所をコーンなどで明確にし、声を出して周囲の安全を確認するなど、安全に取り組むための指導を行うことを示した。
投てき種目の事故は昨年、長野市内の中学校や茨城県内の高校でも発生している。
女子やり投げの元日本代表海老原有希さんを指導した栃木陸上競技協会の渡辺専務理事(68)は、「投てき種目は特に慎重な指導が必要。教員自身が安全や危険を意識してこそ、生徒たちにも指導できる」と話した。
取材後、投稿読者に見えてきた状況を伝えた。
読者は「被害者はもちろん、加害者側も苦痛を味わう。練習のルールを作るだけでなく、徹底させる仕組みが必要だ」と訴えた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3526be4b988f5b2f5fc40a83bb8282bbc27b7650
(ブログ者コメント)
鹿沼市ならびに昨年の長野市(5月20日)&茨城県(7月1日)の事例は本ブログでも紹介スミ。
2023年5月12日21時18分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
私立札幌新陽高校(札幌市南区)は12日、同校の女子硬式野球部に所属する生徒が、6日の練習準備中に移動式バッティングケージの下敷きになったと発表した。
生徒は頭を強く打ち、意識不明の重体という。
北海道警が原因を調べている。
12日に札幌市内で会見を開いた同校の赤司校長(47)は、「負傷した生徒と家族に謹んでおわび申し上げたい。一日も早い回復を祈っている」と陳謝した。
同校などによると、事故は6日午前9時半ごろ、同市豊平区にある札幌大学の野球場で起きた。
女子部員5人がバッティングケージ(高さ2・9メートル、奥行き6・0メートル、後ろの幅2・5メートル)を三塁側ベンチ付近からホームベース付近に運搬していたところ、ケージが倒れ、1人が鉄製の支柱やネットの下敷きになった。
事故当時、同校教員で顧問の3人も野球場にいたという。
同校の女子野球部は校内に練習場所がなく、普段は地元企業が所有する同市南区のグラウンドで練習していた。
事故当日は、そのグラウンドを使用できなかったため、同大学の野球場を初めて使ったという。
これまでも類似のケージを運搬しているが、同様の事故はなかったとしている。
同校は12日までに道教育委員会や文部科学省などに報告し、保護者や全校生徒にも事故概要を伝えた。
今後、第三者による調査委員会を設置し、事故の原因究明と再発防止策を検討する。
赤司校長は「部活動に関する危機管理マニュアルや顧問への研修を見直す」と述べたが、安全管理に不備があったかについては「現時点では回答を控える」とした。
札幌新陽高女子硬式野球部は2017年4月に創部し、22年夏の全国高校女子硬式野球選手権大会などに出場している。
https://mainichi.jp/articles/20230512/k00/00m/040/244000c
5月12日19時25分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、当時はやや強い風が吹いていた、使い慣れていないケージの移動は難しいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
グラウンド関係者:
「普段は(男性)4人で運んでいるけど、女子だと力がちょっと…。倒れてしまったのかなと思います」
Q.女子高校生1年生が5人だと?:
「普段使い慣れてないと重いので簡単には運べないかなと。
古いのでさび付いていたりして車輪も動かないので。
だいぶ力を入れないと押しづらいかなと思う」
6日午前9時の札幌市は最大瞬間風速14.7メートルで、やや強い風が吹いていました。
ただ、事故が強風によるものなのかどうかについて、学校側は経緯を捜査中のため「答えられない」などとしています。
【バッティングケージ扱い注意点】
バッティングケージの扱いについて、他校の野球部での取り組みを取材しました。
最も注意しているのは、バランスを崩さないよう、運び手が車輪の向きをしっかり確認することだそうです。
札幌創成高校野球部・戸出直督:
「4人でそれぞれの鉄柱を持って移動するという形でやっている。
車輪の向きもそうだし、老朽化とか押していても途中で止まったり、タイミングがズレるとケージも揺れるので。
慣れていないケージや違った種類はちょっと難しいと思う」
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ae02d749a7f9fbf480cdcd66053e63de9c5c199
5月13日13時45分に毎日新聞からは、同大の野球部員は押す側と引く側が息を合わせないとケージはバランスを崩すと述べた、腕力に差がある女子が男子と同じ用具を使うことに問題ありとする関係者もいるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日朝、事故があった札幌大学(同市豊平区)の野球場で、同大野球部の男性部員は「(運搬中に倒れた)バッティングケージは、車輪がある4カ所の支柱に人を配置して、押す側と引く側が息を合わせて一緒に移動しないとバランスを崩します」と解説した。
普段から使い慣れている同大野球部の男性部員でも、重い鉄製の支柱とネットでできているバッティングケージを運ぶ際は注意を払うという。
同大によると、ケージの車輪や支柱に不具合はなく、ネットは1~2年に一度、張り替えているといい、担当者は「事故があった用具に不備はなく、新陽高にも注意点を説明した」と語る。
一方、札幌新陽高の女子野球部は同大のグラウンドで練習するのは初めてで、このバッティングケージを使ったこともなかった。
女子生徒らは類似の用具を使用した経験があり、事故があった日も顧問らが「複数人で運ぶように」などと注意喚起していたというが、事故は起こった。
今回の事故と類似の事例は、これまでにも全国で確認されている。
2022年9月には、長崎県波佐見高のグラウンドで、台風の接近に備えてバッティングケージの撤去作業をしていた野球部員の男子生徒(当時16歳)がケージの下敷きとなり、首の骨を折るなどの重傷を負った。
日本スポーツ振興センター(JSC)によると、05年度~21年度に中学・高校の部活動や授業中に起きた事故で給付金を支給した事例のうち、用具などの下敷きになったことが原因で死亡や障害が残るような重大な事故は、少なくとも計5件あったという。
では、重大事故を防ぐために、どのようなことに気を付ければいいだろうか。
日本スポーツ協会は、運動施設や用具を利用する際の注意点として、活動人数の考慮、用具の安全な準備や配置、良好な環境の確保――などを挙げている。
指導者の目や手などが行き届く人数で活動することや、指導者が用具の管理や監督をする責任があることなどに触れている。
一方で、男女が同じ用具を使用することに疑問を投げかける関係者もいる。
日本野球連盟道地区連盟の柳俊之会長は、「これまで野球は男性のスポーツとして発展してきたが、近年は女性の野球人口も増えている」とした上で、大学生や高校生といった身体の発達の度合いや、一般的に男女で腕力などに差があることを踏まえ、「改めて、用具や備品の在り方について考え直さなければいけないと思う」と指摘。
今回、事故に遭った女子生徒には「回復を祈るばかりです」と語った。
https://mainichi.jp/articles/20230513/k00/00m/040/012000c
5月12日18時30分にTBS NEWSからは、ケージは強風の時は使用しないようにしている高校もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高校は12日午後、会見を開き、事故の公表が6日後になった理由などを説明しました。
札幌新陽高校・赤司校長:
「負傷した生徒とそのご家族には謹んでおわび申し上げたいと思っております。
けがをした生徒のご家族のご意向に従って、外部への発表を控えたというのが第一。
きょう全校生徒に伝えるという順を追って進めてきた結果、きょうリリースになった」。
札幌市北区にある札幌創成高校。
高橋海斗:
「ケージを運ぶ時はそれぞれ4本のポールに4人がついて、車輪が進行方向を向いているかを確認してから押し始めます。
いきます、せーの。」
こちらの野球部では、バッティングケージを移動する際に事故が起こらないよう、複数の部員同士で声を掛け合って運ぶほか、強風の時には使用しないということです。
札幌創成高校硬式野球部・戸出監督:
「基本的にケージはコの字なので、コの字にして移動させる。
ケージを運ぶ時は(指導者が)常にいる状態にしている」。
https://news.yahoo.co.jp/articles/98cbbe63780700f68935aa990ef00da9316690d0
(2023年5月28日 修正1 ;追記)
2023年5月16日12時16分にYAHOOニュース(北海道文化放送)からは、前日の雨でできたぬかるみにキャスターがひっかかった可能性もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
学校によりますと、事故当時、前日に雨が降ったため、グラウンドを整備する作業が行われていたということです。
このため、キャスターがぬかるみに引っかかりバランスを崩して倒れた可能性もあるとみられています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fc668652cd03d37b95ea442da52112a02c27a0e8
5月27日19時0分にYAHOOニュース(北海道文化放送)からは、別の高校野球部ではグラウンドがぬかるんでいる場合はケージを使わない練習に切り替えることもあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
学校での安全対策に詳しい専門家は、今回の事故をどのように見ているのでしょうか。
大阪教育大学 藤田大輔 教授:
「移動型のゴールポストや遊具などを運ぶ際の事故は、少なからず発生していた。
移動する際には人数を多くすることと、大勢で声を出してタイミングを合わせる運び方をするべき」
バッティングケージを使って練習している他の高校では、どのような対策を取っているのでしょうか。
札幌市北区の「札幌創成高校」の硬式野球部を訪ねました。
札幌創成高校 硬式野球部 戸出 監督:
「バッティングケージは重いので、4人1組で『せーの』とかけ声を出し、ケージの車輪の向きを整えてから運んでいる」
車輪の向きをそろえてから移動させることで、バランスを崩しにくくしているといいます。
また、生徒が4人1組となり、かけ声を出してタイミングをあわせます。
さらに…。
戸出 監督:
「雨でグラウンドがぬかるんでいる場合などは、バッティングケージを使わない練習に切り替えることも」
移動が難しい場合にはバッティングケージを使わない練習をするなど、内容を変更しています。
子どもたちを指導する大人の認識が重要です。
藤田 教授:
「事故は日本のどこの学校でも起こりうること。
よその学校で起こったことととらえるのではなく、自分の学校は大丈夫かという視点で指導にあたり、道具の利用を考える必要がある」
生徒や児童が安心してスポーツに打ち込めるよう、細心の注意と対策が必要です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/42e2ce9f9e8324c822d5b8c2911daa527f07f7a3
(2023年12月16日 修正2 ;追記)
2023年12月15日13時39分にYAHOOニュース(北海道放送)からは、第三者委員会の調査報告書が公表された、報告書には事故時の詳細な様子や顧問らの安全管理不備状況などが記載されているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、札幌新陽高校は原因究明と再発防止に向けて、弁護士やスポーツ新聞の元社長ら、7人の有識者による第三者委員会を設置…。
その調査結果を15日午後、下記のように公表しました。
・コの字型で安定のケージが一直線になったため、倒れた
・一直線になった原因は不明
・意識不明の女子部員は画像の赤丸の支柱を押す
・支柱が頭部を直撃
・動きの悪い車輪はあったが、直接の原因ではないとみられる
・顧問3人の意思疎通、安全管理体制が不足
・当時、顧問が3人いたのに、ケージの移動は生徒任せ
・初めて使用のグラウンド
・生徒と一緒に運ぶ、そばで声かけで防げた可能性あり
・顧問側は、生徒にケージの転倒が生命、身体に害を与える危険なことであることを伝えていない
その上で、第三者委員会は、再発防止に向けて、新陽高校に対し以下の提言を行っています。
・女子野球部による重い衝立型ケージ(目安300キロ超)の使用を当面禁止
・ケージに関する安全教育の徹底
・顧問の役割分担、責任の範囲の明確化
さらに、第三者委員会は、高校野球関係者に対し「二度と同様の事故を起こさせないという決意をもって、各校の監督・部長を指導していかなければならない」と指摘しました。
下敷きとなった女子生徒は現在も入院中で、治療を続けているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9d2617befd660a430eacea9adc52339ce5838bc
12月15日20時52分に毎日新聞からは、被害に遭った部員が支えていた柱の車輪は進むのが遅く、そのため四隅の速度がそろわず、ケージがコの字型から不安定な一直線状に変形したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
第三者委員会(委員長・林菜つみ弁護士)は15日、報告書を同校側に提出した。
顧問教員や生徒への聞き取りなどを元にとりまとめ、顧問の危険性の認識不足や、学校の安全管理不足を事故の要因に挙げた。
報告書によると、5人は四隅の柱をそれぞれ1~2人で支えながら移動していたが、ケージがコの字から不安定な一直線状に変形。
柱を引くように進んでいた部員に向かって倒れた。
部員が支えた柱に付いていた車輪は進むのが遅く、四隅の速度がそろわず形が崩れた。
ぬかるみにはまった可能性がある。
ケージ移動中の重大事故は長崎県でも昨年発生しているが、顧問から生徒へ具体的な安全への指導はなく、「顧問は危険性は認識していたが、顧問や生徒には、ケージが生命・身体に害を及ぼす危険があるとの認識が不十分だった」と指摘。
また、札幌大球場での練習はこの日が初めてだったが、顧問3人はケージの安全確認をせず、移動中も別の作業のため手伝いや付き添いはしなかった。
顧問たちは「危機感を欠いていた」などと話しているという。
報告書はこのほか、学校側の管理体制の不備などにも触れた。
同校は事故直後からケージの使用を取りやめ、全ての部活動で安全管理マニュアルを更新。
再発防止策として今年度内に教員や生徒に安全講習を実施するとした。
https://mainichi.jp/articles/20231215/k00/00m/040/261000c
(2024年5月9日 修正3 ;追記)
2024年5月8日13時36分に読売新聞からは、部員らの近くにいながら安全対策を怠った疑いで女性監督が書類送検されたなど下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道警が、部の女性監督(30)を業務上過失傷害容疑で札幌地検に書類送検したことが捜査関係者への取材で分かった。
送検は7日付。
道警は起訴の判断を地検に委ねる「相当処分」の意見を付けた。
捜査関係者によると、監督は当時、部員らの近くにいながら安全対策を怠った疑い。
頭部にケージの直撃を受けた部員は、現在も意識不明が続くという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240508-OYT1T50069/
5月8日17時22分にYAHOOニュース(テレビ北海道)からは、事故当時、監督は離れた場所で別の作業をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上過失致傷の疑いで書類送検されたのは当時の女性監督で、去年5月、札幌市内の大学グラウンドで野球部の練習中に適切な安全管理の義務があるにもかかわらず生徒5人でケージを運ばせ生徒にけがを負わせた疑いです。
事故当時、監督は離れた場所で別の作業をしていたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d29c47444c3c188835642336a4ff44c81a2add72
5月9日7時42分に読売新聞からは、顧問2人は離れた場所で作業していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
部員5人がケージの移動を始めた際、顧問2人は離れた場所で水たまりを除く作業をしており、ケージ付近にいた監督もグラウンドを管理する担当者と会話するなどしていた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240509-OYT1T50023/
5月8日16時17分にYAHOOニュース(HTB)からは、第三者委員会は監督と部員は危険性を十分に把握できなかったとしているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故の調査を行った第三者委員会は、原因は特定できていないものの、監督と部員はケージの危険性を十分に把握できていなかったとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ccc0ad7d7d6b1ded54cc4fa9d4691e5ab3f3578
2023年5月6日17時39分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前10時50分ごろ、栃木県鹿沼市にある陸上競技場で砲丸投げの練習をしていた中学3年生の15歳の男子生徒の頭に、別の中学生が投げた重さおよそ4キロの砲丸が当たり、病院に救急搬送されました。
男子生徒は頭を打撲する軽いけがをしたということです。
鹿沼市教育委員会によりますと、男子生徒は自分が投げ終わった砲丸を拾う際に、ほかの生徒が投げた別の砲丸が当たったとみられるということです。
警察は現場にいた教員らに話を聞くなどして、当時の安全管理など、事故が起こった状況について詳しく調べています。
6日は鹿沼市内の中学校3校による陸上競技の合同練習会が行われていて、砲丸投げ以外の競技も含め、およそ90人の生徒が参加していたということで、鹿沼市教育委員会は「絶対に起こしてはならない事故が起きたことを重く受け止めている。
今後は指導体制について、検証した上で再発防止に努めていく」などとコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20230506/1000092173.html
5月6日21時16分にYAHOOニュース(下野新聞)からは、別の学校の生徒が投げた砲丸が当たったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前10時50分ごろ、栃木県鹿沼市旭が丘のヤオハンいちごパーク(鹿沼運動公園)陸上競技場で、砲丸投げの練習をしていた同市、中学3年男子生徒(15)の頭に、別の生徒が投げた砲丸(重さ約2キログラム)が当たった。
男子生徒は病院に搬送され、左側頭部を打撲する軽症。
命に別条はないという。
鹿沼署や市教育委員会によると、男子生徒は自分が投げ終わった砲丸を回収しに行った際、別の生徒が投げた砲丸が当たった。
競技場では、市内の中学校3校による陸上の合同練習会が午前8時ごろから開かれ、生徒約90人と教員6人が参加。
砲丸投げは生徒8人が練習しており、別の中学校の男子生徒が投げた砲丸が当たったという。
教員は競技場を巡回していた。
事故発生時に砲丸投げの練習を見ていた教員はいなかったという。
練習会の関係者が119番した。
同署は事故が起きた状況などを調べている。
中村・市教育長は「事故が起きたことを重く受け止めている。生徒たちにつらい思いをさせてしまい申し訳ない。指導体制について検証の上、再発防止に努める」とコメントした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/58f81b8d803c221cb47830ca2db801dbd539cd2b
5月6日19時52分に産経新聞からは、投げた生徒がよく前を見ていなかったらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前10時50分ごろ、栃木県鹿沼市の鹿沼運動公園陸上競技場で、砲丸投げの練習中だった男子中学生(15)の頭に、別の男子生徒が投げた砲丸が当たった。
病院に搬送され、頭部左側を打撲する軽傷。
自分が投げた砲丸を取りに行った際に当たったといい、県警鹿沼署は、当てた側の生徒が前をよく見ていなかったとみて当時の状況を調べている。
同署によると、市内の中学3校が午前8時ごろから合同で練習会を開き、午前11時に終了予定で生徒約90人が参加していた。
https://www.sankei.com/article/20230506-MGM42ULDPZKOJPCSSTMS2WVWBQ/
2023年4月25日19時53分にYAHOOニュース(茨城新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
茨城県立高で昨年7月、陸上部の練習中に投げられたハンマーが部員の頭に当たり、頭の骨を折る重傷事故が起きていたことが25日、分かった。
事故を公表した消費者庁は、待機場所に防護ネットが設置されていなかったと指摘。
県教委は事故後、防護ネットがある他校や陸上競技場で練習するよう、県立の中高に通知した。
同庁によると、昨年7月1日、陸上部のハンマー投げ練習で、部員が投げたハンマーが、待機中の他の部員の頭に当たった。
この部員は頭蓋骨骨折や脳挫傷、高次脳機能障害などの重傷を負ったという。
県教委によると、事故が起きた高校グラウンドには防護ネットがなく、ハンマー投げの練習時は、投てきする生徒が周囲に注意を呼びかける決まりだった。
重傷を負った部員は約4カ月入院。
現在は回復し、部活動に参加しているという。
同庁は4月13日、防護ネットが設置されていなかったことを重く見て、消費者安全法に基づく「重大事故」として同庁ホームページで公表。
県教委は事故を公表しておらず、非公表の理由を「生徒や家族の人権、心情に配慮する必要があった」としている。
県教委は事故直後、県内の中高で防護ネットの設置状況を調査し、設備点検の徹底を促した。
また、各市町村教委や県立高に向けて、防護ネット未設置場所で投てき練習を禁止するよう通知した。
県教委によると、県内中高で投てき種目を練習する陸上部は県立高38校、私立高11校、中学校4校。
このうち、半数の学校では防護ネットを設置していなかった。
県教委は「防護ネットを設置していたら防げていた事故。安全性への注意が足りなかった。再発防止に努めている」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec4b78801a2199f76f00c282aaa1fec0ca6f255c
(ブログ者コメント)
同種事例はこれまで藤岡市や滝沢市などでたびたび起きており、本ブログでも何件か紹介スミ。
今回の高校でそういった他校事例を知っていたのか調べてみたが、その点に言及した記事は見つからなかった。
一方、過去に事故が起きた学校の対応を確認したところ、防護ネット設置といったハード対応はとらず、教員監視下での練習などソフト対応にとどめた学校もあった。
2022年10月10日18時30分にYAHOOニュース(THE DIGEST)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
文字通りハイスピードの争いが繰り広げられるF1にあっては、ほんのちょっとした出来事が、大事に至る場合がある。
10月9日に開催された日本グランプリの決勝では、そのリスクが垣間見えるシーンがあった。
【動画】いったいなぜ? コース上にあった回収車を回避したガスリーの走行シーン
あいにくの雨の中でスタートしたこの日は、ウェットコンディションだった影響からレースも“荒れ模様”に。
1周目にカルロス・サインツJr.(フェラーリ)のクラッシュによって、セーフティカーが出され、後に赤旗中断となる展開となった。
そのなかで命の危機に苛まれたのは、アルファタウリのフランス人レーサー、ピエール・ガスリーだ。
この日、1周目にサインツJr.のクラッシュによって飛ばされた看板にぶつかり、新しいフロントウイングに交換するためにピットインを余儀なくされていた彼は、序盤から大きく後れをとっていた。
それでも2周目に隊列に追いつこうとしたガスリーはサインツJr.の起こしたクラッシュ現場に差し掛かった際に、車の回収にあたっていた作業車と衝突しかける事態に遭遇。
悪天候による視界不良のなかでのハプニングに、25歳は無線を通して「おい! あのトラクターはなんだ! なんでコース上にトラクターがいるんだ!」と怒りを露わにしていた。
もっとも、ガスリーが問題の場面を通過した際には赤旗が出ていた。
にもかかわらず、最大で251キロのスピードで走行していたため、最終的にフランス人ドライバーはF1競技規則の第57.2条(中断のシグナルが出されたら、すべての車両はピットレーンまでゆっくりと進む)に違反したと判断され、レース結果に20秒が加算されるペナルティーを受けた。
だが、当のガスリー本人は、英衛星放送『Sky Sports』などの取材に対し、「スピードは問題ではない」として、走行中の車両がいる間の回収作業は不必要だったと主張。
そして、「僕らは8年前にジュールを失った。素晴らしい男であり、ドライバーをね。それも今日と同じレース場、同じコンディションで、クレーン(回収車)と衝突して、だ」と、2014年の日本グランプリで不慮の事故に遭い、他界したジュール・ビアンキに想いを馳せながら、こう続けた。
「今日はどうなっていただろう。いったいどうしてクレーンがコース上にいる必要があるんだい? それが僕には全く理解できない。もちろん恐かったよ。あの場面でぶつかっていたら、スピードが200キロだろうが、100キロだろうが関係ない。僕はそのまま死んでいた。ジュールにも、彼の家族にも、そして僕たちF1レーサーにも失礼なことだ」
「僕らは常に命懸けなんだよ。世界一の仕事をしているという自負もある。だからこそ、お願いしたいのは、僕らの安全を守ってほしいということだけ。普通に走るだけでも十分に危険なんだからね」
最終的にペナルティーも響いて18位でレースを終えたガスリー。
まさに間一髪で九死に一生を得た彼の訴えは切実だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8b2faff8aa139505da2720ed04e6b12a5f1339f
10月9日18時19分にYAHOOニュース(auto sports)からはコース脇に重機が出ていたなど、下記趣旨の記事が水煙を上げながら走るレーシングカーの写真付きでネット配信されていた。
日本GP決勝当日は、正午過ぎから雨が降り始め、午後2時のスタート時点では雨足がさらに強くなってきた。
同じくウエットだった初日よりも、明らかに雨量は多い。
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ガスリーはサインツの跳ばしたロレックスの看板をもろに被って、前方がまったく見えない状態に。
最下位18番手でピットに戻った。
スペアパーツがないため、ガスリーは旧型ノーズに付け替えた。
「ウエットウェザー」が宣言され、全車深溝のフルウエットタイヤ装着が義務となった。
14時50分からSC先導のローリングスタートの予定だったが、雨足は衰えずに延期。
マシンの上に再びテントが組み立てられ、ドライバーたちはマシンを降りた。
なおSC導入中にコース脇に重機が出てきて、事故車を処理しようとしたことに対し、ガスリーが猛然と抗議した。
2014年の鈴鹿で、親友だったジュール・ビアンキを失ったルクレールの状況が、いやおうなく思い出されたのだろう。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/59c0062ec9bd23b2ad241f2efac70ccaf5ac60ae
10月9日18時40分にYAHOOニュース(THE DIGEST)からは、コース上にいたトラクターにぶつかりそうになった、など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3年ぶりに開催された鈴鹿サーキットでの日本GP。
その決勝レースでのあるワンシーンが波紋を広げている。
10月9日に行なわれたF1第18戦、日本GPの決勝は、雨脚が強まった影響から、2周を終えたところで赤旗中断になった。
もっとも、コース上のウェットコンディションもあって、ほとんどのドライバーが視界不良を余儀なくされ、1レース目からカルロス・サインツJr.(フェラーリ)がスピンするなど、各所でクラッシュが多発していた。
そんなドライバーたちにとって“最悪”なレースにあって、物議を醸したのはアルファタウリのピエール・ガスリー。
角田裕毅のチームメイトとしても知られる26歳のフランス人は、1周目の途中にサインツJr.の事故で外れた広告板が車に直撃し、フロントウイングを損傷。
さらに、そのフロントウイングを取り換えて臨んだ2周目の終盤には、クラッシュしたマシンを回収していた作業用トラクターにぶつかりそうになりながらも、なんとか追い越していた。
ただでさえ視界不良。
そのなかで2度も“外的要因”に巻き込まれたガスリーは憤慨。
無線を通じて、「おい! あのトラクターはなんだ! なんでコース上にトラクターがいるんだ!」と語気を強めて、こう続けた。
「僕はその隣を通り過ぎたぞ」
「こんなことは受け入れられない。何が起こったかをもう忘れたのか。信じられない」
ガスリーの言う「もう忘れたのか」とは、2014年の鈴鹿でのレースでのジュール・ビアンキの悲劇的な事件を指す。
当時25歳だったフランス人レーサーは、雨の中で実施された決勝で、マシントラブルでコースアウト。
その際に車両回収の重機に追突し、帰らぬ人となった。
赤旗による中断後も、アルファタウリのスタッフに「死ぬところだったんだぞ!」と怒り、動揺した素振りを見せたガスリー。
そんな彼の振る舞いには、周囲からも同情の声が上がっている。
米放送局『FOX Sports』のルイス・マヌエル・ロペス氏は、「運営が何も学んでいないなんて信じられない。実に許しがたい」と非難した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e60108800bfe4f543cbb2220a7f8f09cbca9a7da
(ブログ者コメント
8年前の死亡事故の教訓が生かされていないとの指摘に対し、鈴鹿サーキット側の話しがないか調べてみたが、見つからなかった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。