2016年10月10日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6362/
(2017年10月14日 修正2 ;追記)
2017年10月13日17時51分に日本経済新聞から、製造時に台車の枠と補強板の溶接が不十分だったため亀裂が入り車輪が浮き上がって脱線したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
東武鉄道は13日、製造時の台車の溶接が不十分で亀裂が入り、車輪が浮き上がったのが原因とみられるとの調査結果をまとめた。
東武鉄道によると、脱線したのは5両目後部にある台車で、1989年に住友金属工業(現新日鉄住金)が製造。
台車の枠と、それを補強する鉄製の板の溶接が適切な形になっていなかった。
数mm程度の範囲で強度に問題はないが、一部に力がかかりやすい状態になっており、亀裂が入った。
このため台車のバランスが悪くなり、車輪が浮いて脱線したという。
脱線した台車は現在製造されていないが、東武鉄道は新日鉄住金に調査結果を知らせ、同種の不具合が起きないよう、再発防止を求めた。
出典
『溶接不十分で台車に亀裂 東武東上線の脱線事故』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22234280T11C17A0CC1000/
10月13日21時44分に産経新聞からは、当該溶接部分で過去に亀裂の発生はなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東武鉄道によると、亀裂は台車を構成する空洞状のはりと内部の補強板の溶接部分で発生。
台車の別の溶接がいびつな形状になっているのが複数見つかったことから、亀裂部位にも溶接不具合があったとの見方を示した。
負荷がかかるようになったため、亀裂が発生したと推定した。
過去に亀裂の発生はなく、再発防止策として重点的な検査項目に含める。
台車は平成元年に住友金属工業(現新日鉄住金)が製造。
新日鉄住金は、「(同社が実施した)検証では、溶接の不具合は亀裂に進展しないという結果が出ている」とコメントした。
出典
『昨年の東武脱線事故で「台車溶接に不具合」製造元は反論』
http://www.sankei.com/affairs/news/171013/afr1710130032-n1.html
10月13日10時55分に毎日新聞からは、台車枠の類似部分で数mmの溶接不良が見つかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東武鉄道は、車体を支える鋼鉄製の台車枠と枠内部にある板状の補強用鋼材の溶接不良で亀裂が生じ、台車がバランスを崩して脱線した可能性があると発表した。
調査では、亀裂部分の溶接状況は判明しなかったが、台車枠の類似部分で数mm程度の溶接不良が見つかったという。
東武鉄道は、「亀裂部分でも溶接不良があり、一部に負荷が集中しやすくなって振動などで亀裂が生じた可能性がある」としている。
出典
『東武東上線脱線 鋼材溶接不良が原因か 昨年5月事故』
https://mainichi.jp/articles/20171014/k00/00m/040/053000c
10月13日19時56分にNHK首都圏からは、亀裂発生場所は亀裂検査の対象外だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この台車は平成元年に製造されたもので、同じ台車の部品にわずかな溶接の不具合が見つかったが、亀裂ができた箇所は破損したため、最終的に不具合は確認できなかったという。
また、4年に1度の亀裂検査で、今回亀裂ができた箇所は対象になっておらず、東武鉄道はこれまでに同じ構造のおよそ2000の台車を調べ、異常は見つかっていない。
出典
『東武の脱線 台車溶接不十分か』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20171013/0001798.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。