2017年1月11日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6644/
(2017年1月21日 修正1 ;追記)
2017年1月13日19時57分に朝日新聞から、操業再開が長引くので他社に生産を委託するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月13日10時15分に日本経済新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
新日鉄住金は、13日、火災で停止中の大分製鉄所の厚板生産ラインについて、操業再開が9月になりそうだと発表した。
同製鉄所の厚板生産工場は、新日鉄住金の厚板の5割弱を生産する基幹拠点。
西日本の造船会社を中心に製品を納め、火災前はほぼフル稼働だった。
製品や中間製品の在庫が約半月分あるが、供給不足は避けられない。
このため、新日鉄住金は、君津製鉄所(千葉県君津市)や鹿島製鉄所(茨城県鹿嶋市)などで代替生産するが、圧延設備や品質規格の認証には時間がかかる。
そこで、JFEスチールと神戸製鋼所に生産委託することを決めた。
JFEスチールは、西日本製鉄所福山地区(広島県福山市)で生産するとみられる。
出典
『大分製鉄所の生産ライン、操業再開は9月 新日鉄住金』
http://www.asahi.com/articles/ASK1F5WFQK1FULFA021.html
『新日鉄住金、JFEなどに代替生産要請 大分工場火災』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ13H4D_T10C17A1000000/?n_cid=NMAIL001
(ブログ者コメント)
安全は経営と不可分・・・・そういった情報の一つとして紹介する。
(2017年2月13日 修正2 ;追記)
2017年2月13日5時30分に日本経済新聞から、事故は会社の成長戦略にも影を落としているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新日鉄住金の経営陣を悩ます問題が、再び浮上した。
1月5日に発生した大分製鉄所(大分市)の厚板工場での火災だ。
操業再開までは約8カ月かかる見通し。
復旧工事や、君津製鉄所(千葉県君津市)など他拠点への振り替え生産による費用増で、2018年3月期までに、合わせて300億円の減益要因になる。
同社で相次ぐ生産現場での事故は、業績回復の足取りを重くさせるだけでなく、成長戦略にも影を落とす。
・・・・・・
大分の影響額は、今期、経常段階にとどまらず、設備関連の特損100億円を加えた200億円になる。
来期も減産や振り替え生産が続き、100億円の減益要因として残る。
・・・・・
同社では、14年にも、名古屋製鉄所(愛知県東海市)で停電や爆発火災などの事故が相次いだ。
「製鉄所の設備入れ替えと、作業手順の明確化や人材教育などの両輪がうまくかみ合っていない」(商社)、「新日鉄住金の現場力が落ちているのではないか」(大手自動車メーカー)との指摘もある。
頻発する事故は経営の不安定リスクとなるだけに、安全対策費用を積み増さざるを得ない。
・・・・
出典
『新日鉄住金、製鉄所火災が脅かす成長戦略』
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO12775360Q7A210C1000000/?n_cid=NMAIL001
2017年1月6日付で大分合同新聞から、下記趣旨の記事が遠景写真付でネット配信されていた。
1月5日22時17分に読売新聞から、1月6日7時19分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前2時ごろ、大分市西ノ洲の新日鉄住金大分製鉄所内の厚板工場から出火。
厚板工場の機材を制御するための装置やケーブルが設置されている主電気室(約900m2)が燃え、厚板工場の運転を停止した。
室外への延焼、けが人は確認されていない。
工場は24時間態勢で稼働しており、出火当時、室内は無人だった。
探知機の警報で駆けつけた従業員が火災に気付き、119番した。
火災発生後、主電気室の中は、50cm先を見通すのも困難なほど煙が立ち込めていたという。
煙と熱気で室内に入ることができず、離れた場所から放水したものの、室内まで届かなかった。
5日午前中は、延焼を防ぐため、霧状の水を工場に噴射する冷却作業に当たった。
午後、同室の外壁上部に重機で穴を開けて、排煙を促した。
排煙作業を終え、午後5時ごろから室内に入り、放水を始めた。
主電気室は鉄骨で、地上2階、地下1階。
地上部分は消防車で対応したが、地下部分への放水が難しく、工業用水を使い水没させることを決めた。
6日午前5時までに配管工事を終え、地下に水を流し込む方針。
同製鉄所によると、約3カ月周期で主電気室を点検している。
最後に点検した昨年10月6日に、異常は確認されなかった。
出典
『煙と熱気、消火難航 新日鉄住金火災』
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/01/06/JD0055349868
『大分の新日鉄住金で火災、消火活動は難航』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170105-OYT1T50174.html
『大分の新日鉄火災、消防隊員近づけず消火難航 出火から丸1日』
http://www.sankei.com/west/news/170106/wst1701060021-n1.html
1月5日22時53分に日本経済新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
厚板は造船などに使われる鋼材で、同製鉄所は主力拠点の一つ。
サプライチェーン(供給網)に影響がでる恐れもある。
出火したのは厚板工場の電気系統を制御する「主電気室」で、圧延機械などにつながる多くの配線や配電盤が燃えた。
電気制御できないため、機械を動かせない状態になっているという。
厚板は、船体ブロックのほか、建設機械や橋梁などに使われる。
同製鉄所からは、主に九州や瀬戸内海沿岸にある造船所に出荷している。
被災規模の大きさから、稼働停止が長引けば君津製鉄所(千葉県君津市)などから振り替え出荷することも検討する。
大分製鉄所では、2014年にも所内の高濃度酸素を作る施設で爆発が発生。飛散した金属が建屋を壊す被害が出た。
出典
『新日鉄住金の大分製鉄所で火災 造船向けに影響も 』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ05HRR_V00C17A1TJC000/
1月7日付で朝日新聞大分全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火災は6日午後1時ごろ、発生から約35時間後にようやく鎮火した。
配線設備の保守の点から、主電気室内には、自動で散水する設備はなかった。
(ブログ者コメント)
〇2014年の事例は下記参照。
製鉄所構内のグループ会社での事故だった。
2014年12月19日掲載
『2014年12月12日 大分市の工場で液体酸素などを自然蒸発させるタンクにまた水が入ったため、液体酸素などの移送作業時に水が凍り、今回はタンクが破裂 (第1報;修正1)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4502/
〇同製鉄所では昨年、4件の死亡事故が起きている。
『2016年ブログまとめ』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6638/
2016年12月18日19時4分にNHK熊本から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月19日10時21分にYahooニュース(西日本新聞)から、12月19日13時26分に西日本新聞から、12月18日17時22分に共同通信から、12月20日付で朝日新聞熊本全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前3時40分ごろ、熊本市役所の防災センターの職員から、「10階から黒煙が出ている」と消防に通報があった。
火は、およそ2時間後に消し止められたが、10階西側の健康福祉政策課の机にあった書類やパソコンなど、フロアの4分の1にあたる約300m2が焼けたほか、消火作業により、10階のほか、下の9階にも水が漏れ、水浸しになった。
けが人はいなかった。
熊本市によると、10階で残業していた同課とは別の課の20代女性職員が火災に気付き、防災センターに通報した。
「パチパチという音とオレンジ色の炎が上がった」と話しているという。
防災センターの職員が駆けつけたときには、フロア全体に煙が充満していたという。
当時、本庁舎には女性職員のほか、守衛4人、防災センター職員1人の計6人がいた。
18日午前0時ごろ、守衛が健康福祉政策課周辺で見回りした際には、異変はなかったという。
市によると、10階には、健康福祉政策課など健康福祉局の5つの課が入居。
約170台のパソコンが使えなくなったほか、同課が保管していた市営墓地への埋葬申請書類が焼損している可能性がある。
同課は、熊本地震に伴う罹災証明書の発行業務の指導をしているが、データは県外のサーバーに保管しており、申請受け付けや発行業務に支障は出ないという。
10階には火の気がなく、コンセント付近が激しく燃えていることから、消防局は、電気系統が原因の失火とみて調べている。
大西市長は19日に記者会見し、出火原因について、「コンセントに差し込んだ電源プラグの隙間にほこりがたまって発火するトラッキング現象か、配線のショートによる電気系統の不具合の可能性が高い」と説明した。
また、火災を発見した20代の女性職員が未明まで1人で勤務していたことについて、「今の時期は、議会対応、予算編成などで多忙。本人の責任感から出勤していた」と説明。
震災対応の業務の影響で、通常業務を含めてしわ寄せが出ているとして、1人の職員に負担がいかないよう、業務改善を指示したと明らかにした。
熊本市は、19日、全庁舎でタコ足配線になっていないか、ホコリがたまっていないかなどを点検し、清掃した。
本庁舎では、消防職員による巡回もあった。
出典
『熊本市役所の火事 火の気なく漏電が原因か』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161218/k10010811421000.html
『熊本市役所で火災 漏電など電気関係のトラブル原因か』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161219-00010001-nishinpc-soci
『熊本市役所火災から一夜明け 臨時窓口を開設』
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/296606
『熊本市役所の10階で火災 約300平方メートル焼く』
http://this.kiji.is/183119379288637449?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
〇2016年12月18日19時53分に朝日新聞からネット配信された記事には現場写真が3枚掲載されており、それらを見ると、部屋全体が全焼状態のように見える。
出典
『熊本市役所で火災、パソコンや書類が焼ける』
http://www.asahi.com/articles/ASJDL2604JDLTLVB002.html
〇「女性職員が気付いた」ということから考えると、火災感知器が作動しなかった可能性があるが、その点に関し、ブログ者の知る範囲では、何も報道されていない。
(2017年2月26日 修正1 ;追記)
2017年2月22日17時0分にNHK熊本から、机に圧迫されていた電気コードが半断線したことが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月25日12時4分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
去年12月、熊本市役所で起きた火災は、電気コードが机に圧迫されてコード内部の銅線の一部が切れる「半断線」という状態になっため発熱し出火したことが、消防の調査で分かった。
これは、22日に開かれた熊本市議会の委員会の中で、市が明らかにした。
去年12月、熊本市役所で起きた火災では、10階の一部、およそ300m2が焼けたほか、書類やデータなども焼失し、10階のフロアは、いまも使用出来ない状態となっている。
消防が調査した結果、10階のフロアにあった電気コードの内部でショートした跡が見つかり、そこから出火したことが分かった。
市消防局によると、電気コードはいくつもの細い銅線を集めて作られているが、長い間下敷きになったり、折れ曲がったりすると、中の銅線の一部が切れる「半断線」という状態になり、その状態で使い続けると、残った芯線に過大な電流が流れて局所的に過熱し、周囲のものを発火させる恐れがある。
現場からは、一部が切れている延長コードの銅線が見つかっており、机と机の間に挟まって圧迫された状態で使われていた結果、内部の銅線の一部が切れて「半断線」となったことから発熱し、出火したと結論づけた。
出典
『市役所火災 原因は「半断線」』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5004140351.html?t=1487798406044
『熊本市役所の火災、延長コードの「半断線」原因』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170224-OYT1T50124.html
2016年11月21日18時54分にテレビ朝日から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日未明、札幌市の住宅の車庫から火が出て、住宅が全焼した。
周りの住宅や店舗3棟の壁なども焼けたが、けが人はいなかった。
近所の人:「1発、ドンという大きい音が鳴った」
「屋根の上2~3m、火柱が上がっている感じ」
警察によると、直接、充電できる「プラグインハイブリッド車」の充電中にケーブルから火が出たのを住人が見つけたものの、消し止められなかったという。
出典
『ハイブリッド車充電中に出火か 札幌市で住宅全焼』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000088311.html
11月21日18時52分に北海道新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前3時15分ごろ、札幌市東区の不動産業Yさん(57)方の1階車庫から出火、木造2階建て住宅延べ約140m2を全焼したほか、隣接する住宅3棟の外壁の一部にも延焼した。
けが人はいなかった。
警察によると、Yさんは5人暮らし。
出火当時は全員が室内にいたが、逃げて無事だった。
車庫にはプラグインハイブリッド車(PHV)が止めてあり、充電中だったという。
出火直前、住人が充電設備付近から火花が出ているのを目撃しており、警察は、壁などに引火した可能性があるとみて調べている。
出典
『PHV充電設備出火か 住宅全焼、けが人なし』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0340534.html
(ブログ者コメント)
ブログ者にとって初耳事例だ。
テレビ朝日の映像を見ると、住宅1階の一部が車庫になっている。
ということは、屋外駐車場であれば火災にならなかったかもしれない。
そう考えると、過去に充電時の火花事例はあったが報道されなかっただけ・・・そんなこともあるのかもしれない。
2016年11月14日23時18分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後6時48分ごろ、名古屋市中区のデパートから「煙が出てにおいがする」と、119番通報があった。
けが人はおらず、店内にいた約25人を避難させたという。
警察とデパートによると、午後6時38分ごろ、7階催事場にある分電盤とブレーカーをつなぐコード3本から、高さ10cmほどの火が出た。
その場に居合わせた社員が消火器で消した。
催事場の一角と近くの階段を通じて、8階の一部に煙が広がったという。
この日は物産展が開かれ、出火時は撤収作業をしていた。
当時、催事場は閉場していたが、隣の子供服売り場と8階にいた客約25人を、安全のために別の場所に誘導したという。
出典
『催事場で出火、消火器で消す 名古屋のデパート』
http://www.asahi.com/articles/ASJCG6GZJJCGOIPE041.html
11月14日20時57分に共同通信からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、7階催事場で同日夕まで開催していた物産展「あいちの農林水産フェア」の片付け中に電化製品のアースがショートし、電気設備から煙が出たとみられる。
電気設備の近くに客はおらず、7階の別の売り場にいた人たちに避難を呼び掛けたという。
出典
『名古屋のデパートで発煙騒ぎ けが人なし』
http://this.kiji.is/170865384180811259?c=39546741839462401
2016年11月12日付で朝日新聞島根版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2016年11月11日付で山陰放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前6時ごろ、自動車部品などを製造するⅮ社(出雲市)で、電気室から黒煙が出ているのを従業員が見つけ、守衛が119番通報した。
室内の大型コンデンサーが燃え、約5時間後に鎮火した。
出火当時、近くには男性従業員5人がいたが、逃げて無事だった。
警察によると、電気炉の電気盤が異常を示す信号を示して、従業員が確認したところ、異常は見つからず、スイッチを入れなおすと、電気炉から「ボン」という音がして煙が出たという。
電気室がある溶解建屋には電気炉が4つあり、それぞれ電源となる電気室が備わる。
当時は、出火した電気室の炉を含め、3炉が稼働し、鉄を溶かしていたという。
出典
『自動車部品工場で火事 約5時間燃え続ける』
11月12日付の山陰中央新報紙面には、下記趣旨の記事が掲載されていた。
金属を溶かす低周波誘導炉を制御する機械を焼いた。
2016年10月18日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
(1/3)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6381/
(2/3)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6380/
(3/3)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6379/
(2016年11月12日 修正1 ;追記)
2016年11月4日20時55分にNHKさいたまから、漏電警報と同時に油圧が急低下していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東電は外部の有識者を加えた検証委員会を設け、4日の会合で、これまでの調査の状況が報告された。
それによると、現場の18本のケーブルは内部に満たした油を絶縁体とするタイプで、ケーブルごとに油が漏れていないか油圧監視装置が取り付けられていたが、残されていた記録を調べたところ、火災の通報の直前、このうちの1本で漏電を知らせる警報とほぼ同時に、油圧が急激に低下していたことがわかった。
ほかのケーブルは、その後、順次油圧が低下していったということで、東電は、最初の漏電によって出た火が漏れた油に引火してほかのケーブルにも燃え広がったとみて、さらに詳しい原因を調べることにしている。
出典
『漏電の火が漏れた油に引火か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106020411.html?t=1478298774891
一方、2016年11月5日7時11分に読売新聞からは、数年前にケーブルの劣化兆候がみられたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月5日9時14分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
燃えたケーブルの劣化状況を示す数値が、停電の数年前に上昇していたことが分かった。
東京電力が、4日、記者会見で明らかにした。
東電では、ケーブルの劣化を調べるため、ケーブル内を流れる油に含まれるアセチレンガスの量と可燃性ガスの総量を、3年に1回、点検している。
ケーブルが設置された1981年以降、いずれのガス量も大きな増減はなかったが、2011年12月の点検で、アセチレンガス量が通常の5倍、可燃性ガス総量も2倍の値を示した。
数値上昇後は頻度を上げて監視を強化したが、いずれの数値もわずかに減少。
14年7月の時点で、アセチレンガス量は通常の2倍、可燃性ガス総量は1.5倍だったが、ケーブルの改修の基準としている数値を下回っていたため、問題ないと判断したという。
絶縁紙の劣化が進むと可燃性ガスが増え、劣化が止まると減るという。
担当者は、「過去のデータから、劣化したとは判断しなかった。判断の妥当性は、今後、検討する」と説明した。
出典
『劣化」数値、数年前上昇…ケーブル火災大停電』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161104-OYT1T50113.html?from=ycont_top_txt
『地下送電ケーブルの劣化、8年前から兆候 検証委が報告』
http://www.sankei.com/affairs/news/161105/afr1611050005-n1.html
11月10日12時31分に産経新聞から、ケーブル接合部で漏電が起きたことが原因と推定されるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月10日10時55分にNHK首都圏NEWS WEBから、11月10日13時40分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(この新情報に基づき、第1報ともどもタイトルを修正した)
東電は、10日、ケーブル接続部で漏電が起き、絶縁油の入ったパイプが破裂したことで出火したと推定する報告書を経済産業省に報告し、公表した。
漏電した原因の一つとして、東電は経年劣化をあげているが、燃えたケーブルを解体するなどして、年内をめどに原因を特定する。
東電によると、現場の地下トンネルには3本1束のケーブルが6束あり、接続部では1本ずつに分かれている。
このうち、漏電が起きたケーブルでは、前後のケーブル同士をつなぐ部分を覆っていた銅製のパイプが裂けて大きくゆがんでいて、接続部の内部から膨張して破裂したとみられるという。
ケーブルは、金属線に絶縁紙を巻き付け、油を染み込ませた旧式タイプだった。
漏電により約3万アンペアの高電流が流れたことで高圧状態になり、パイプが破裂。
同時に、漏電による火花が油に引火したことで出火したと推定されるという。
接続部は、敷設時に異物が入り込んだりケーブルの伸び縮みで負荷を受けたりして、異常が発生しやすい箇所だという。
出典
『地下送電ケーブル火災は接続部で漏電、パイプ破裂により出火か 東電が経産省に報告』
http://www.sankei.com/affairs/news/161110/afr1611100012-n1.html
『ケーブル火災「接続部の漏電」』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161110/4270561.html
『ケーブル接続部が破裂して発火 東電、大規模停電の推定原因報告』
http://this.kiji.is/169305606019432451?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
東京電力パワーグリッド社から発表された内容は、下記参照。
http://www.tepco.co.jp/pg/company/press-information/press/2016/1336104_8622.html
2016年10月27日9時6分にNHKさいたまから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大地震のあと、電力が復旧したときに起きる「通電火災」を防ごうと、さいたま市と東京電力は、各家庭を訪問して安全が確認された住宅から電力の供給を再開することなどを盛り込んだ協定を、来月、全国で初めて締結することになった。
阪神・淡路大震災では、停電が復旧した際に、スイッチが入ったままだった電気ストーブから火が出るなどの「通電火災」が相次ぎ、被害が拡大したと指摘されている。
このため、首都直下地震などの大規模な災害に備えて、さいたま市と東京電力の埼玉総支社は、災害時の電力の復旧について、来月、協定を結ぶことになった。
協定では、東京電力の社員が各家庭を訪問して、安全が確認された住宅から電力の供給を再開することや、必要な人員や機材を集める拠点が必要な場合には、さいたま市が東京電力に土地を無償で貸与することが盛り込まれることになっている。
東京電力などによると、東日本大震災では、各電力会社が自主的に安全確認をしていたが、電力会社と自治体が事前に協定を結んで安全な電力の復旧を目指すのは、全国で初めてだという。
出典
『「通電火災」防止で協定締結へ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106017701.html?t=1477604882660
2016年9月22日5時28分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後7時すぎ、室蘭市陣屋町にある「JXエネルギー室蘭製造所」の発電施設から煙が出ていると、従業員が消防に通報した。
JXや消防によると、火が出ていたのは、ガソリンや灯油を製造する工場に電気を送る配電盤と呼ばれる電気設備の1つで、放水作業が難航したため、火はおよそ7時間半にわたって燃え続けたという。
このトラブルで、JXでは製造所の安全を確認するため発電施設の運転を緊急停止し、すべての施設でいまも停電が続いているという。
けが人はいなかった。
JXによると、この発電施設は昭和47年から稼働しているもので、この春に2年に1度の定期検査を行った際には異常は見あたらなかったという。
消防で原因を詳しく調べている。
出典
『JX室蘭の発電施設で火災』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160922/5891941.html
9月23日7時0分に北海道新聞からは、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
火災は、出火から約7時間半後の22日午前2時40分ごろ、鎮火した。
高圧配電盤や電気ケーブルなどが焼けており、消防と同製造所は、電気系のトラブルが原因とみて調べている。
同製造所は、火災に伴う停電で操業を停止。
復旧の見通しは立っていない。
同製造所は、主にペットボトルや化学繊維の原料などの石油化学製品を製造している。
出典
『配電室での火災7時間半で鎮火 JX室蘭製造所』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0319039.html
9月26日18時36分にNHK札幌からは、思わぬところに事故の影響が広がっているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火災の影響で、工場内の停電が続いていることから、室蘭市内の工場夜景を見て回る観光ツアーが中止になるなど、影響が広がっている。
室蘭市では、市内の工場夜景をバスなどで見て回る観光ツアーが人気を集めていて、中でも「JXエネルギー室蘭製造所」の夜景は、工場の規模や照明の多さから、人気のスポットとなっている。
しかし、今月21日に工場の発電施設で起きた火災の影響で停電が続いていて、操業が停止し、工場の照明はすべて消えたままとなり、復旧の見通しは立っていないという。
この影響で、室蘭観光協会などが毎週土曜日に運行している「夜景観光バスツアー」は、24日は中止となり、来月1日も中止を検討しているという。
観光協会では、「10月末まで予定されているツアーが、停電の復旧に時間がかかれば、今シーズンはこのまま終了してしまう可能性がある」と話している。
また、船の上から工場の夜景を楽しめる「ナイトクルージング」を行っている会社でも、火災が起きてから予約の8割にキャンセルが出ているということで、工場の停電は地元の観光業にも大きな影響を与えている。
出典
『工場停電で夜景観光に影響』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160926/5983491.html
(2017年3月4日 修正1 ;追記)
2017年3月2日19時42分にNHK札幌から、宙に浮いたケーブル中間接続部が破損したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
会社側は2日、火災の原因について調査結果を発表した。
それによると、火は、工場内に電気を送るケーブルを延長させるためケーブル同士をつなぐ「中間接続部」という部分から出ていたという。
中間接続部は本来、平らな場所に設置されるが、出火場所では高さが40cmのついたての上に設置され、中間接続部が宙に浮く形になっていたことから両端に負荷がかかり、この部分が破損して出火したとみられるという。
ケーブルの延長工事は去年5月、委託された外部業者が行ったということで、JXエネルギー室蘭製造所は、業者と工事の手順を確認して再発防止に努めることにしている。
出典
『JX火災 ケーブル破損で出火か』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20170302/4398651.html
(ブログ者コメント)
JXのHPを調べてみたが、本件に関するプレスリリースなどは見つからなかった。
2016年8月31日22時38分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午後3時ごろ、滋賀県米原市梅ケ原のヤンマー中央研究所1号館から出火。コンクリート造3階建て2階の研究室の一室約110m2が全焼した。
出火当時、室内には研究員4人がいたが、けがはなかった。
この火事で、研究員ら約600人が、一時、屋外に避難した。
警察や同研究所によると、室内は仕切で二分され、当時無人だった側で突然「ポーン」という音がしたのを、もう一方にいた研究員が聞き、見に行くと、実験に使うバッテリーから黒煙と炎が上がっていたという。
バッテリーは出火の約1時間前まで充電が行われていたが、研究員の1人が終了を確認し、電源も切ったといい、出火原因を調べる。
出典
『ヤンマー研究所で火災 滋賀・米原 600人が一時、避難』
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20160831000170
9月1日付で朝日新聞滋賀全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
火は約2時間15分後に消し止められた。
警察によると、当時、研究室では、社員3人が電気機器のモーターを動かすリチウム電池の充電と放電の実験をしていた。
実験が終了し、16個の電池を2段に重ねて置いておいたところ、黒煙が上がったという。
2016年1月28日13時36分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月28日19時36分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
電気製品の電源コードが繰り返し折り曲げられ、断線したことなどが原因で火災などが発生した製品事故は、全国で去年3月までの5年間に900件以上にのぼることが分かり、NITE=製品評価技術基盤機構は、電源コードは丁寧に取り扱うよう注意を呼びかけている。
製品事故を調査しているNITEによると、去年3月までの5年間にメーカーから報告された、電源コードや延長コードが発火したり発熱したりした事故は、全国であわせて947件にのぼっている。
このうち、459件で住宅などの火災が発生し、28人が死亡したという。
製品別では、「延長コードや、複数のコンセントを接続できるテーブルタップ」262件、「アイロンやヘアドライヤーなど手に持って使う電気製品のコード」188件、「電気ストーブやこたつなど電気暖房機器のコード」113件などの順に多かった。
事故の原因を詳しく見ると、電源コードが繰り返し折り曲げられたり、机やいすの下敷きになったりして、コードの内部が断線したケースが最も多くなっている。
また、電源プラグとコンセントの間にほこりや水、洗剤などが付着して火花が発生したケースや、定められた消費電力を超えてテーブルタップを使用し、発熱したケースなどが目立っているという。
このため、NITEは、電源コードは丁寧に取り扱うことや、電源プラグのまわりは定期的に掃除をしてほこりを取り除くことなど、注意を呼びかけている。
NITEの池谷課長は、「生活に身近な電源コードは危険性を感じにくいものだが、扱いを誤れば重大な事故につながるデリケートなものなので、丁寧に扱うことが大切です」と話している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160128/5409911.html
http://this.kiji.is/65351172715169276?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
NITEのHPに「配線器具等による事故にご注意ください」というタイトルのプレスリリースが1月28日付で掲載されていた。
http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2015fy/prs16012801.html
当該記事中、具体的な事故事例や事故防止のための対策などが詳細に記された資料が添付されている。
主な事故事例として挙げられているのは、下記6件。
① 電源コードに過度な繰り返しの引っ張りや屈曲・荷重等の負荷が加わったため、断線 してショート、発火
② 電源コードの改造・修理で不適切な接続(ねじり接続等)を行ったため、接触不良が 生じ異常発熱
③ ほこりの付着や水分、洗剤等の浸入によってトラッキング現象が生じて発火
④ 電源プラグ栓刃の根元に導電性の異物が接触したため、ショートしてスパークが発生
⑤ 接続可能な定格を超えて電気製品を使用したため、電源コードが異常発熱
⑥ 電源プラグ栓刃が変形・破損したため異常発熱
2016年1月25日20時45分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後3時ごろ、北海道旭川市宮下通のJR北海道の電気施設で「爆発音がして煙が上がった」と110番があった。
警察とJR北によると、施設の架線が焼け焦げていたが、けが人はなかった。
近くの介護施設の壁には爆発で飛び散ったとみられる破片が刺さっていたといい、女性職員(24)は、「バンという爆発音が2回して、建物が揺れた」と話している。
現場の電気施設はJR旭川駅に近く、同駅周辺で送電が止まったため、旭川と札幌を結ぶ特急2本を含む列車10本が、運休や部分運休した。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/160125/afr1601250054-n1.html
1月25日22時21分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後3時ごろ、北海道旭川市のJR宗谷線旭川駅~北旭川駅(貨物駅)間で、近くの住民から「送電線付近から爆発音がした」と119番があった。
その後、列車に送電できなくなり、JR北の作業員が現場を確認したところ、送電ケーブルの一部が焼損していたという。けが人はいなかった。
JR北海道は、原因を調べている。
このトラブルで特急2本を含む10本が運休し、約2000人に影響した。
旭川市内では昨年12月、函館線の嵐山トンネル内で送電トラブル後に火災が発生。復旧までに3日かかった。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20160126/k00/00m/040/096000c
2016年1月17日20時23分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
阪神・淡路大震災では、地震直後の火災だけでなく、地震から時間がたって発生した火災が相次ぎ、大きな被害が出た。
NHKが、専門家と共同で、地震から1時間後以降に発生した火災を分析した結果、その40%余りが、電気の復旧に伴って電気器具などから出火する「通電火災」の可能性が高いことが、新たに分かった。
平成7年の阪神・淡路大震災では、地震発生の当日だけで205件の火災が発生し、およそ550人が死亡した。
このうち92件の火災は、地震から1時間たった以降に相次いで発生し、当時、電気の復旧に伴って電気器具などから出火する「通電火災」が疑われた。
通電火災は、地震で倒れた電気ストーブなどの電気製品に電気が通り出火する火災だが、大規模な火災の多くは火元の特定ができず、消防は、その多くを原因不明としていた。
NHKは、これらの火災について、防災が専門の山梨大学の秦康範准教授と火災が専門の東京理科大学の関澤愛教授と共同で、通電との関係を改めて分析した。
分析では、秦准教授が入手した、地域ごとの電気の復旧時間のデータを地図上で示した。
電柱が倒壊して電気が通らない場所もあるが、電気の復旧がどのように行われたか、見ることができる。
(ブログ者注;以下は、放映されたCGの説明)
黄色は電気が復旧した地域。
火災の発生場所を時系列で重ね合わせ、その関係を詳しく検証した。
分析をすると、兵庫県西宮市やその周辺では、電気が復旧しておよそ10分で9件の火災が相次いで発生した。
2人は、電気の復旧から2時間以内に発生した火災は通電火災の可能性が高いとしていて、分析の結果、1時間後以降の火災の40%余りに当たる39件が通電火災の可能性が高いことが、新たに分かった。
このうち6件は、住宅などが焼けた面積が1000m2以上の大規模火災だった。
通電火災の対策には、地震の揺れを感知すると自動的にブレーカーが落ちて電気を元から止める「感震ブレーカー」の設置が有効とされている。
山梨大学の秦康範准教授は、「大規模な火災の中に通電火災の可能性の高い火災が多く含まれていたことがわかり、対策の重要性が示された。今後、感震ブレーカーの設置など、対策を進めていくことが求められる」と話している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20160117/4869241.html
2015年12月29日19時21分にNHK長崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月29日20時46分に西日本新聞から、12月30日8時59分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前11時半すぎ、雲仙市国見町にあるそば店の駐車場で、観光バスから火が出ていると、巡回中の警察の交通機動隊員から警察に通報があった。
消防車3台が出動し、火はおよそ30分後に消し止められた。
当時、バスには運転手と一部の乗客あわせて9人が乗っていたが、すぐに避難したため、けがはなかったという。
警察によると、昼食を終えた乗客8人が乗り込み、バスの運転手がエンジンをかけたところ、突然、爆発音がして、トランクルームやバッテリーがある中央部の車体下部付近から火が出たということで、警察が出火原因を調べている。
このバスは、長崎市の警備会社が熊本県への1泊2日の慰安旅行のため貸し切り、社員とその家族あわせて27人が参加していて、そば店での昼食を終えて出発するところだったという。
乗客の男性は、「バスに乗ろうとしたら煙が出ていて、一気に炎が出た。いきなり燃えたのでびっくりしました」と話していた。
また、別の乗客の男性は、「バスに乗っていたら煙のにおいがしたので、急いで降りました。運転手が荷物置き場を開けたら煙が上がっていて、しばらくするとドンと音がなり火が上がり始めました」と話していた。
バス会社の出発前の点検で、車体に異常はなかったという。
運転手は、「バッテリーが爆発したのではないか」と話しており、警察が詳しい原因を調べている。
この観光バス(定員45人)を運行していた「L社」は、「担当者が出火現場にいるため詳細を把握しておらずコメントできない」と話している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5034697201.html
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/nagasaki/article/215737
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151230-OYT1T50011.html
(ブログ者コメント)
今回事例の原因は不明だが、バッテリーの液量が不足していた場合、内部で発生した水素に着火し爆発することがある旨、電池工業会のHPに記されている。
http://www.baj.or.jp/frombaj/10.html
ただ、観光バスともなれば、バッテリーの液量は定期的にチェックしていると思うのだが・・・。
2015年12月28日12時59分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午前8時45分ごろ、東京都豊島区池袋2丁目の路上に停車していた観光バスから出火、座席の大部分や屋根が激しく燃え、東京消防庁が約40分後に消し止めた。
乗客はおらず、運転手にもけがはなかった。
警察によると、20代の男性運転手が、前方の座席付近の天井蛍光灯から火花が出ているのに気がつき、車内の消火器で消そうとしたが火勢は収まらず、車外に出たところさらに燃え上がったという。
警察は、電気系統のトラブルが原因とみている。
現場はJR池袋駅の北西約600m。JR池袋駅西口の東京芸術劇場近くで団体客を乗せるために待機中で、群馬県内のホテルに向かう予定だった。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASHDX42RRHDXUTIL00H.html
(ブログ者コメント)
蛍光灯からの出火パターンには、下記などがある。
○安定器の寿命、劣化
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-akasaka/common/doc/annteikikasaiyobou.pdf
○グローランプの異常放電でソケットの樹脂部が熱影響を受けた。
http://www.bousaihaku.com/cgi-bin/hp/index2.cgi?ac1=B311&ac2=&ac3=6540&Page=hpd2_view
○ハンダ不良によりインバーター基板上でトラッキング現象
http://www.isad.or.jp/cgi-bin/hp/index.cgi?ac1=IB17&ac2=56spring&ac3=175&Page=hpd_view
(2016年2月19日 修正1 ;追記)
2016年2月18日9時17分に産経新聞から、天井裏の蛍光灯配線老朽化が原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
東京・池袋の路上で昨年12月末、停車中の観光バスが炎上した火災で、バスは平成5年製で平均使用期間を10年以上超過し運行していたことが、17日、捜査関係者への取材で分かった。
警察は、天井裏の配線が老朽化し出火したとの見方を強めている。
背景に、中国人観光客の“爆買い”などでバス業界が特需に沸くなか、老朽バスも運行せざるを得ない事情があるとみられ、国土交通省は、バスの運行会社の調査結果を基に、詳細な火災の経緯を分析する。
火災は、昨年12月28日午前8時半ごろ発生。
約1時間前に千葉県を出発し池袋の路上に停車中、突然出火した。
乗客はなく、運転手も避難し、けが人はなかった。
運転手は警察の聴取に、「焦げ臭いと思って後ろを見たら、客席の上から火花が出て蛍光灯のプラスチックカバーがたれてきた」と話したという。
警察の調べで、バスは5年に製造され、運行会社が26年に中古で買い取ったものと判明。
同型バスの平均車齢は10年前後といい、大幅に上回っていた。
出発前の点検でバスに異常はなかったことから、警察は、天井裏の配線が老朽化し、突然発火した可能性が高いとみている。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/160218/afr1602180008-n1.html
2015年12月19日19時11分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月19日5時9分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日未明、北見市にあるNHK北見放送局の2階の一部が焼けた火事で、消防は、現場の状況などから、事務室内の配線が火元となった可能性が高いとみて調べている。
NHK北見放送局では、19日午前0時半ごろ、火災報知機が鳴ったため、同局の1階にいた警備員が2階を確認し、火災に気付いて119番した。
2階の窓から煙が上がり、消防車7台が消火活動にあたり、火は3時間半あまりで消し止められた。
この火事でけがをした人はいなかったが、2階の事務室およそ470m2が焼けた。
消防と警察が現場検証をした結果、事務室にあった鉄製の棚付近の配線がとくに激しく燃えているという。
消防は、現場の状況などから、この配線が火元となった可能性が高いとみて、詳しい原因を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20151219/4459321.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151219-OYT1T50009.html
12月21日0時48分に産経新聞からも、以下の続報的記事がネット配信されていた。
19日に火災のあった北海道北見市の北見放送局が、21日から通常通り、テレビ、ラジオの放送をする。
19、20日は放送予定がなかったため、火災の影響はなかった。
火災は19日未明に発生。
スタジオがある2階の事務室約470m2を焼いた。
札幌放送局によると、放送に使う機材や備品が焼損し、21日は、被害のなかった機材で放送するという。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/151221/afr1512210004-n1.html
2015年12月1日21時30分に新潟日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月2日付で朝日新聞新潟全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後6時前、上越市港町2、新日鉄住金直江津製造所で「電気室から炎が上がっている」と、作業員から119番通報があった。
火は午後7時半すぎに鎮火。
警察によると、消火作業に当たった作業員1人が気分が悪くなり、市内の病院に搬送された。
同製造所によると、電気室は鉄骨平屋建てで床面積は約540m2。
隣接する建屋内の金属圧延機に電気を供給する設備がある。
出火当時は無人で、圧延機は稼働していなかった。
隣のステンレスの薄板をつくる棟にいた従業員が、火災に気付いた。
現場は、直江津港に近い工業地帯。
一時、大きな煙が上がり、10台以上の消防車が消火活動をした。
同製造所は、金属板などを製造。
警察によると、2013年1月にも製造ラインで金属くずが発火し、一部を焼く火事があった。
同製造所の総務室長は、「大きな騒ぎを起こしてしまい、大変申し訳ない。原因を究明し、万全の対策を取りたい」と語った。
出典URL
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20151201220818.html
(ブログ者コメント)
隣の棟にいた従業員が火災報知器が鳴っているのに気付いた、ということだろうか?
それとも、煙とか臭いで気付いた、ということだろうか?
いずれにせよ、報道された内容からは、たまたま隣の棟にいた従業員が気付いた・・・というニュアンスしか伝わってこない。
集中管理室とか警備室といったところで、遅滞なく火災を感知できるようにはなっていないのだろうか?
2015年11月2日付で朝日新聞青森全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後2時10分ごろ、五所川原市栄町の五所川原署内の駐車場で、事故車として保管していた軽乗用車のエンジンルームから出火した。
消防署員が約15分後に消し止めた。
けが人はいなかった。
同署によると、車は10月28日にあった死亡事故でトラックと正面衝突し、前部がつぶれて自走できない状態で、ビニールシートを掛けて保管していた。
近くで作業していた署員が車から煙が出ているのを見つけ、119番通報した。
同署は、事故の影響で自然発火したとみて、原因を調べている。
(ブログ者コメント)
事故後、4日も経ってから火が出たとは・・・。
同じような事例がないかザッと探してみたが、見つからなかった。
原因は不明だが、とりあえず電気火災カテゴリーに分類しておく。
(2015年11月14日 修正1 ;本文修正)
11月3日付の東奥日報紙面に掲載されていた内容を、本文に追記修正した。
2015年8月19日17時15分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日夜、東京・立川市のJRの高架下を通っているケーブルから火が出て停電が発生し、JRと西武鉄道のあわせて5つの路線で運転を見合わせ、およそ7万9000人に影響が出た。
JRによると、火が出た場所は3m50cmの高さの高架から送電ケーブルが、いったん分岐のために地表部分に下りているところで、JRが調べたところ、ケーブルは高架下から地表までの4m近くにわたって、広い範囲で焼けていることがわかった。
このケーブルは4年前に敷設され、ことし2月から4月までに行われた点検では異常はなかったということで、JRは今後、ケーブルを取り外して、火が出た場所や原因を詳しく調べることにしている。
このトラブルを受け、JR東日本は19日、同様のケーブルが敷設された15か所で緊急の点検を行った。
このうち小金井市の配電所では、JRの社員などが高架下からケーブルが伸びる場所を中心に、破損しているケーブルがないかなどを確認していた。
JR東日本八王子支社の三谷設備部長は、「比較的新しい設備から火が出たので、何が原因なのかしっかり調べたい」と話していた。
JR東日本では、8月4日に横浜市内の京浜東北線で架線が切れて停電し、首都圏のJR各線で運転見合わせが相次ぐトラブルが起きている。
JR東日本は、「重大なトラブルが続けて起き多大な迷惑、心配をおかけして申し訳ありません。原因の解明に努めて再発防止に全力をあげたい」とコメントしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20150819/4248881.html
8月20日19時57分に共同通信からは、下記趣旨の記事が掲載されていた。
警視庁立川署は20日、現場検証の結果、電気系のトラブルが原因で出火した可能性があると明らかにした。
ただ確定的な原因は分からず、JR東日本は引き続き調査する。
立川署によると、ケーブルには溶けた跡があり、ショートなど電気系のトラブルが疑われるという。
第三者が故意に火を付けた痕跡はなく、事件性はないと判断した。
出典URL
http://www.47news.jp/CN/201508/CN2015082001001606.html
(2015年9月1日 修正1 ;追記)
2015年8月31日17時53分にNHK首都圏NEWS WEBから、関連情報として、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月、東京都内のJRの線路脇のケーブルなどであわせて7件相次いだ不審火で、警視庁は捜査本部を設置し、6件について放火の疑いが強いとみて捜査を始めた。
警視庁の調べで、少なくとも3件の現場で焼けたペットボトルやその一部が見つかっていたことが分かり、犯人につながる痕跡がないか詳しく調べている。
立川市の高架下のケーブルから出火し、青梅線など5つの路線が運転を見合わせたトラブルについては、ケーブルが焼損していて、警視庁は事件性は薄いとしているが、改めて現場の状況を調べることにしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20150831/4548091.html
2015年7月4日8時37分に産経新聞westから、「エアコン洗浄で火災!? 5年間で35件、神戸市消防局など注意呼び掛け」というタイトルで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
エアコンの室内機に使う洗浄液が原因で火災になることがあるとして、消防などが注意を呼び掛けている。
節電効果が見込まれ、暑さが本格的になる前に洗浄する人が増える。
消防関係者は、「エアコンの構造をちゃんと理解した上で使って」と強調している。
製品評価技術基盤機構(NITE)によると、平成21~25年度に洗浄液などの液体がエアコン内部に残って発火した事例が全国で35件あった。
フィルターの奥にある熱交換器に詰まったほこりやカビを取ることで、熱効率の改善による節電や送られる風がきれいになる効果が期待される。
だが、洗浄の際に電源の基板や配線に液が付くと弱い電気が流れるようになり、電気の流れ道が炭化して発熱し、発火につながる恐れがある。
洗浄後、長期間たって起きることもあり、エアコンを使っていない時でも発火する可能性がある。
神戸市では、23~26年に洗浄液が原因のエアコン火災が2件あった。
市消防局予防課の担当者は、説明書をよく読み、熱交換器にのみ洗浄液がかかるよう注意を促した上で、「異変を感じたら、すぐにメーカーに連絡してほしい」と話している。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/150704/wst1507040018-n1.html
(ブログ者コメント)
平成27年4月13日付で神戸市HPに、「エアコン洗浄が起因する火災」というタイトルの下記記者発表資料が掲載されていた。
「概要」
日ごろのメンテナンスや省エネ対策としてエアコンの洗浄をおこなっているご家庭も多いと思いますが、エアコンの洗浄は、専門的知識、経験が必要で、誤った洗浄方法により火災も発生しています。
このエアコンの洗浄は、梅雨や夏を控えた春ごろから初夏にかけて実施されることが多く、この時期に注意喚起の広報をおこないます。
「火災事例」
(1)平成20年7月 22時ごろ 自宅寝室にて就寝中、居室内の運転中エアコンから異音 がしたため目を覚まし、その後異臭、炎が上がったもの。
(2)平成23年6月3時ごろ自宅にて就寝中、運転中のエアコンから「ポン」という異音と共に異臭がしたためすぐにコンセントを抜いた。
(3)平成26年8月4時ごろ自宅居室の使用していないエアコンから異音がし、白煙が上がってきたもの。
いずれの事案も発見が早く、家人により適切な初期消火がおこなわれたため、幸いエアコン周辺のみの火災で済んでいますが、就寝中やエアコンを使用していなくても火災が発生していることが分かります。
「火災原因」
これらの火災の原因は、うち1件がリコール該当製品でしたが、いずれもエアコン内のファンモーターの端子付近が強焼しており、高圧端子間においてのトラッキング現象と判明しました。
さらに、その端子周辺の炭化物等にはアルカリ性反応(エアコンの洗浄液に含まれる成分)が確認され、いずれも過去に個人や業者にてエアコンの洗浄をおこなっていました。これはエアコン洗浄の際、内部の電気部品周辺に洗浄液が掛からないように養生していない、又はしていても不十分であったため火災に至ったものです。
「類似火災を起さないために」
(1)ご家庭のエアコンがリコール該当製品かどうかを確認して下さい。リコール該当製品や使用時の機器に異常がありましたら直ちに使用をやめ、電源プラグを抜いて、販売店や修理相談窓口に相談してください。
(2)室内機を市販の洗浄剤などを利用して内部洗浄するときは、取扱説明書に従って正しく使用してください。
(3)業者による内部洗浄で起きた事故もあります。異変を感じたら購入店やメーカーに連絡してください。
また、エアコン洗浄を実施する業者にありましても、下記に掲載している関係機関のホームページをご覧の上、引き続き細心の注意を払ったエアコン洗浄に努めてください。
(参考)
News Release(平成26年6月26日)によりますと、平成20年度から24年度までの5年間にエアコンによる事故が347件報告されており、そのうち「洗浄液や結露水等の液体が電源基板等に付着し、トラッキング現象が発生して発火」事故が32件、うち火災により被害拡大したものは4件あります。
出典URL
http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2015/04/20150413910201.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。