







2025年2月25日19時19分にNHK岐阜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年12月10日の午前5時前、下呂市萩原町の国道で救急車が道路脇に衝突して炎上し、医師と看護師、救急隊員のあわせて3人がけがをしました。
下呂市消防本部によりますと、救急車は下呂市の病院から転院する患者を約50キロ離れた高山市の病院に搬送して戻る途中で、運転していた職員は前日の朝に出勤したあと、出動が重なって、仮眠がほとんど取れず、注意力が散漫になっていたということです。
このため、市は再発防止策として、2月から救急車の運転員を原則、2人体制にして交代で休憩をとれるようにしています。
また、こうした体制をすべての消防署で確保できるよう、職員の定員を4人増やして、97人とする条例の改正案を25日に開会した市議会に提出しました。
下呂市では脳神経外科の常勤の専門医が4年前にいなくなったことなどから、去年は市外への救急搬送が566件とその10年前の2倍以上に増えています。
下呂市消防本部は「2度と同様の事故が起きないよう、今後も職員の負担軽減など再発防止策に努め、市民の安心安全のためにまい進します」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20250225/3080015297.html
昨年2024年12月13日21時0分にFNNプライムオンライン(東海テレビ)からは、事故時の状況などが下記趣旨でネット配信されていた。
岐阜県下呂市の国道41号で12月10日早朝、救急車がガードパイプに衝突して炎上し、乗っていた救急隊員など男女3人がケガをしました。
運転していた29歳の隊員はほぼ仮眠なしで20時間連続の勤務をしていて、背景に「医師不足」を指摘する声があがっています。
■救急車が黒コゲに…早朝の国道で救急車が事故を起こし炎上
12月10日午前5時前、下呂市萩原町上呂の国道41号で、市の中消防署の救急車がガードパイプに衝突し、激しい炎を上げて燃えました。
現場のガードパイプには今でもはっきりと焼け焦げた跡が残っています。
患者は乗っていませんでしたが、救急隊員ら6人のうち、助手席にいた救急隊長で34歳の男性、31歳の男性医師、51歳の女性看護師の3人が、足や肩を打撲するケガをしました。
目撃した人:
「火はだいぶ高く上がっていたと思います。2~3mぐらいですかね。ケガをされたお医師さんたちが震えていたので、家から温かいコーヒーを持ってきて飲んでもらって。」
■運転していた隊員は「ほぼ仮眠なし」で「約100キロの運転」
警察が過失運転致傷などの疑いを視野に捜査していますが、事故から3日が経ち、経緯もわかってきました。
下呂市消防本部によると、救急車を運転していたのは29歳の男性隊員でした。
前日の午前8時半から24時間の勤務に入り、深夜の0時半から朝7時までは仮眠をとる予定でした。
しかし、仮眠時間に入った直後の午前0時50分に出動要請が入り、心疾患の男性患者(57)の自宅へ急行。
一旦、市内の下呂温泉病院へ搬送したものの、症状が重くて対応できず、およそ50キロ離れた高山赤十字病院まで転院させることになりました。
事故が起きたのは、そこから下呂市内へ戻ってきたところ。
ほぼ仮眠なし、20時間連続勤務の隊員による運転でした。
下呂市消防本部の遠藤消防長:
「こういった夜間における長距離の救急搬送は数年前からずっとありまして、それを知りながらほかっておいたわれわれ管理職の責任は大きいと思っております。仮眠も取れずに休憩もできずに、そのまま業務にあたった。救急隊員が3人乗っていたわけですけども、3人についてはみんな同じで、みんな寝ていない。」
■市議が議会で指摘した「地域の医師不足」の声
13日に開かれた下呂市議会で、市議が事故について発言しました。
鷲見市議:
「今回の事故は、医師不足により下呂温泉病院の機能が十分発揮されず、市外への転院搬送が増え、隊員の負担が増していることも一因のようです。」
事故の背景に、地域の医師不足があると指摘の声が上がりました。
下呂市消防本部の遠藤消防長:
「重症度が高いものは、市外の3次救急医療機関である高山赤十字病院や中濃厚生病院。現場到着から病院収容までに要する平均時間は約34.4分となっております。」
下呂市では、深夜の連続出動を抑える対策や、転院先の病院から戻るなど今回の事故と同様のケースがあった場合には30分おきの休憩を義務化するなど、再発防止策を早急に検討するとしています。
https://www.fnn.jp/articles/-/801821
(ブログ者コメント)
〇想定の2倍の量の火薬を使った理由については、調べた範囲では情報は見つからなかった。
〇2021年の同種事例(火薬の量を間違えて迫撃砲の弾が演習場の外に飛び出した)については本ブログでも紹介スミ。
当該事例の対応としては、砲弾の火薬量を事前に減らし最大4kmしか飛ばない状態で搬入するなどと報じられていた。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/11992/
以下は今回情報の元記事。
2025年2月4日17時52分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
陸上自衛隊は、3日午後、滋賀県にある演習場で、訓練中に発射した砲弾1発の落下場所が確認できていないと4日、発表しました。
想定よりも2倍の量の火薬を使用して発射したということで、演習場の外に落下した可能性も否定できないとして、確認を進めています。
陸上自衛隊によりますと、3日午後2時40分ごろ、滋賀県高島市にある饗庭野演習場で、訓練中に発射した砲弾のうち1発が目標地点を外れて、落下場所が確認できていないということです。
砲弾は、射程が20キロ以上ある「155ミリりゅう弾」で、演習場の外の山林に落下した可能性も否定できないとしています。
訓練は、岡山県にある日本原駐屯地に所属する中部方面特科連隊が行い、演習場の東側からおよそ4キロ先の西側の目標地点に向けて発射していたということです。
訓練を撮影した映像などから、発射の際に使用した火薬の量が想定の2倍だったことが確認できたということで、飛距離が伸びた可能性があるとしています。
また、今回の訓練で使用した砲弾は、地面に落下した時に爆発する設定でしたが、実際に爆発したかどうかは確認できていないということです。
これまでのところ、けが人など被害に関する情報は入っていないということです。
陸上自衛隊はこの演習場での射撃を中止し、関係自治体に説明するとともに、数百人態勢で砲弾の捜索を行っています。
饗庭野演習場は、高島市役所から北西に5キロ余り離れた広さおよそ2400ヘクタールの演習場で、2018年と2021年には迫撃砲の射撃訓練中に砲弾が演習場の外に落下する事故が起きています。
今回の訓練を管轄する陸上自衛隊中部方面隊の小林総監は「このような事案が起きてしまい、国民の皆様にご迷惑とご心配をおかけして申し訳ありません。同様の事案の再発防止に努めてきたところですが、今後、このようなことがないよう抜本的な再発防止に努めてまいります」とコメントしています。
【防衛省報道官「極めて深刻に受け止め」】
防衛省の安居院報道官は記者会見で「これまでのところ、部外から被害の連絡はないが、地元の皆さまにご心配をおかけしていることを、大変、申し訳なく思っている」と述べ、陳謝しました。
そのうえで「同じような事案の再発防止に努めてきた中で、このような事案が起き、何らかの不十分な点があったと認識しており、極めて深刻に受け止めている。原因を究明して、再発防止を徹底していく」と述べました。
【饗庭野演習場とは】
饗庭野演習場は、近畿や中国地方などを管轄する陸上自衛隊中部方面隊の管内では唯一、大型の砲弾の射撃訓練ができる演習場です。
頻繁に射撃訓練が行われ、高島市がホームページに掲載している訓練予定では、先週から今週にかけてほぼ毎日、射撃訓練が行われる予定になっていました。
一方で、東西の直線距離は8キロほどと、北海道などの演習場と比べると手狭で、演習場の外に実弾が落下する事故がこれまでに2回、起きています。
このうち2018年11月には、迫撃砲の弾1発が演習場の外を通る国道付近に落下し、衝撃で飛び散ったアスファルトなどの破片が車にぶつかり、窓ガラスが割れるなどの被害が出ました。
また、2021年6月にも、迫撃砲の射撃訓練中に砲弾1発が演習場の外に飛び、国道を越えて道路工事現場の近くに落下しました。
この事故について、陸上自衛隊は、確認が不十分なまま本来より火薬の量が多い弾薬を使ったのが原因だとする調査結果を公表し、再発防止のため安全教育の徹底を図るとしています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20250204/2000091337.html
(ブログ者コメント)
先日、「ライブ119」の使い方情報を本ブログで紹介したばかり。
「ライブ118」の使い方も「ライブ119」と同じだ。
以下は元記事。
2025年1月18日13時33分にYAHOOニュース(時事通信 )から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
海上保安庁は18日、海の事件や事故を海保に知らせる「118番」通報を受けた際、通報者がスマートフォンで撮影した動画を受信したり、救命救急に必要な動画を通報者に送信したりできるシステムの運用を開始した。
ただ、118番は間違いや無言電話が99%を占めており、認知度アップが課題となっている。
システムの名称は「Live(ライブ)118」。
通報を受けた後、海保から通報者にURLをショートメッセージで送り、専用サイトにアクセスしてもらう仕組みで、送信する動画は、やけどの手当や止血、気道異物除去など9種類ある。
担当者は「救命率の向上につなげたい」と意気込む。
運用開始に先立ち、本庁で行われた訓練では、プレジャーボート上で急病人が発生したとの想定で、通報者から急病人の様子を撮った動画を受け取る一方、心肺蘇生法を解説した動画を送り、「正しく圧迫できています」などと呼び掛けていた。
118番は、海難事故での迅速な救助につなげるほか、社会問題となっていた密航や密輸、不審船の情報提供を募ろうと、2000年5月にスタートした。
ただ、有効な架電件数は年間5000件程度と横ばいの一方、非有効件数は毎年全体のおよそ99%を占めている。
24年は、有効が4792件に対し、非有効は約39万5000件に上った。
時報の「117」や、消費者ホットライン「188」との混同が一因とみられるが、詳しい原因は不明で、担当者は「認知度アップに努めるしかない」。
海保は、毎年1月18日を「118番の日」と定め、各地で周知活動に取り組んでいる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4c542dbb135322a7e86b03dc17a400291c5dc7a
2025年1月17日17時55分に中国放送から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
広島県江田島市の海上自衛隊の射撃場で17日、爆破訓練の最中に林に火が燃え移った可能性のある火事があり、付近の山林に延焼しています。
警察と消防によりますと 17日午前9時40分ごろ、広島県江田島市江田島町津久茂の山林で「山手から炎が見える」と通報がありました。
海上自衛隊第一術科学校によりますと、午前9時半ごろ、長浜射撃場で隊員が、機雷の除去をする想定で少量の爆薬を用いて爆破をする訓練をしていたところ、山林に火が燃え移った可能性があるということです。
現在、詳細を調査しているとしています。
消防によりますと、日中は約20台の消防車やヘリコプターが消火活動にあたりましたが、火の勢いはおさまっていないということです。
日没後は隊員の安全が確保できないとして、山に入っての消火活動は18日午前8時から再開する予定です。
ただ、民家などへ延焼する可能性がある場合には、夜間でも消火活動を行うということです。
ヘリコプターでの消火活動も夜間は取りやめるとしています。
広島県の危機管理課によりますと、湯崎知事が午後0時半に自衛隊に災害派遣を要請しました。
日中には自衛隊や県のヘリコプターも上空から消火活動をおこないました。
江田島市によりますと、山火事の延焼を受け、自主避難を受け入れるために現在、江田島町の宮ノ原交流プラザに避難所を開設しています。
また、現場の山に近い特別養護老人ホームの約150人が、市内の別の施設に避難しています。
これまでにけが人の情報は入っていません。
海上自衛隊第一術科学校長の小杉海将補は「火災発生についてご迷惑をお掛けした江田島市民および関係者に対し、大変申し訳なく思っています。原因究明を行うと共に再発防止に努めていきます」とコメントしています。
※海上自衛隊第一術科学校は、使用していた爆薬について当初ダイナマイトと発表していましたが、ダイナマイトではないことが判明したと発表しました。
記事内容を修正しています。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1672840?display=1
(ブログ者コメント)
「ライブ119」は119番通報時、消防が必要と判断した場合にはスマホ保有の有無を尋ねられ、持っていると答えればショートメールが送られてくるので、それを開いてメッセージ通りに操作する。
詳細は東京消防庁HPの下記記事参照。
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/119/live119.html
今年1月20日に放映されたフジテレビのドラマ「エマージェンシーコール」でも、その手順どおりに進められる場面があった。
以下は元記事。
2025年1月14日19時42分にYAHOOニュース(テレビユー山形)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月、山形市で起きた車両火災が発生した交通事故で、その場を通りかかり救護活動を行った3人に、きょう、山形市消防本部から感謝状が贈られました。
【写真を見る】車両火災での ”とっさの判断”と”世代を超えた連携” 負傷者を救護した「半歩の勇気」(山形)
3人のとっさの行動とは。
山形市消防本部から感謝状が贈られたのは、山形明正高校3年の佐藤さん(男性、18歳)と 安孫子さん(男性、17歳)、そして山形市の会社員、井上さん(男性、55歳)の3人です。
3人は去年12月3日の午前8時20分ごろ、山形市白山で起きた車2台が絡む事故で、救護活動を行いました。
井上さん:
「いきなりドーンという音が後ろから聞こえたので、振り向いたら、交差点で車が衝突したらしくて、(車)1台は炎上していて、これはまずいと思って」
事故当時、徒歩で通勤途中だった井上さん。
すぐに乗っている人を確認するために車へ駆け寄り、その場に居合わせた通学途中の佐藤さんや安孫子さんも加わって、車に乗っていた幼児に服をかけてあたためるなどして、救護活動を行いました。
■世代を超えた「連携」
井上さん:
「使い方がよく分からなかったので、一応彼らに聞いて、そしたらちゃんと作動して・・・」
スマートフォンに不慣れだという井上さん。
現場の様子を確認するために、消防から状況をリアルタイムで消防に送る映像伝送サービス「Live(ライブ)119(いちいちきゅう)」を使うよう指示を受けましたが、そこで手助けをしたのが、佐藤さんでした。
佐藤さん:
「Live119の特集を見たことがあってそれが頭にあったので、あの時もそんなに慌てずにカメラを作動できたのかなと思います」
安孫子さん:
「結構、寒くて、小さい子なんかは泣いていたりしていたので、少しでもお手伝いすることができました」
■「半歩の勇気を持って」
幸いにも車に乗っていた4人は軽傷で済みましたが、炎上した車はその後、全焼。
山形市消防本部は、一歩遅ければ、乗っていた人が火災に巻き込まれていた可能性もあったとして、3人の行動をたたえました。
井上さん:
「その半歩の勇気を持って、大きい一歩である必要はないので、1センチでも1ミリでもいいので、小さい半歩を大事にしてほしいなと」
https://news.yahoo.co.jp/articles/56f1565e9442f468f948cb23a52fa3addd5528af
2024年11月24日14時29分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
茨城県大洗町は、町中心部で導入の準備を進めていたAI(人工知能)搭載のカメラによる火災監視システムの試験運用を開始し、14日、報道陣に公開した。
24時間稼働で火災の発生を迅速に捉え、迅速な消火活動につなげるのが狙いで、来年1月に本格運用を始めるという。
町などによると、AIによる火災検知システムの導入は県内自治体では初。
消防本部に火災のライブ映像が直接送信されるシステムの導入では全国初という。
カメラは先月、町役場に近い町消防本部の訓練塔の最上部(高さ約18メートル)に設置された。
半径800メートルの範囲を360度撮影でき、高さ30センチほどの炎や煙でも認識できるのが特長。
AIが炎や煙を検知すると、町消防本部のモニターにライブ映像と地図上の位置が表示される。
導入費は1500万円。
この日、式典後に行われたデモンストレーションでは、消防本部の敷地でたいた発煙筒の煙をカメラが感知。
すると、クローズアップした映像が消防本部のモニターに表示され、警報音が鳴り響いた。
町内では、夜間に留守宅や空き家などが火元となって近隣に被害が広がるケースが起きている。
2018年には一度に6軒が、21年には8軒が、それぞれ焼ける火災があった。
システムの本格運用に向け、国井町長は「人口が減少する中、AIを活用して地域を見守る取り組みの意義は大きい。住民や観光客の安全安心をさらに高めることができる」と話す。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20241114-OYT1T50176/
2024年11月6日12時23分にYAHOOニュース(読売新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大牟田市消防本部(福岡県)は5日、救急用薬剤「アドレナリン」を一時紛失し、点検を怠ったとして、同本部警防課の消防司令補の男性を同日付で戒告の懲戒処分にした。
発表によると、救急救命士でもある消防司令補は10月23日夜、アドレナリン容器(1ミリ・リットル入り)3本を収納したポーチをウエストバッグに入れて、急病者の搬送に出動。
その際、ポーチを落とした。
消防司令補はその後も出勤していたが、始業時と退勤時の点検を怠っていたため、紛失に気付いたのは29日だった。
搬送した急病者の家人に確認したところ、急病者方の近くの溝でポーチを見つけ保管していたことが分かった。
未使用の状態で回収したという。
桑畑消防長は「今後は再発防止を徹底し、信頼回復に向け業務に精励していく」とおわびした。
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20241106-OYTNT50065/
11月5日22時34分にNHK福岡からは、今後は必要と判断された場合のみ現場に携行するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防本部では、業務終了後にはアドレナリンを専用の保管庫で保管し、業務開始時と終了後に点検することになっていますが、職員はこの確認を怠っていたということです。
6日後の10月29日に紛失に気付き、出動先を探したところ、この家の住民が道路の側溝に落ちていたポーチを拾い、保管していることが分かり、その日のうちに3本すべてを回収しました。
消防本部では今後は業務中はアドレナリンを救急車内の鍵付きの収納庫で保管し、必要と判断された場合のみ、現場に携行するなど再発防止に努めるということです。
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20241105/5010026113.html
(ブログ者コメント)
上記事例の情報調査中、今年だけで同様な事例2件が報じられていた。
(2024年08月30日 10時32分 十日町タウン情報)
※包装状態アドレナリンの写真付き
十日町地域消防署南分署で、救急車に積載する救急用薬剤「アドレナリン」1本が紛失したことが29日(木)に分かりました。
消防本部では薬剤を発見した際は、開封せずに本部警防課救急室まで連絡するよう呼び掛けています。
消防本部によりますと、8月26日(月)の午前9時30分、南分署の救急自動車点検のときに、通常10本積載している「アドレナリン注0.1%シリンジ(1ml)」が9本しかないことが分かり、薬剤管理表や資機材在庫状況から1本紛失していることが確認されました。
消防では現在も捜索していますが、発見には至っていません。
アドレナリンは医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保に関する法律で劇薬に指定されていて、救急車積載数を毎朝点検するとともに、心肺停止事案等の出動後にも確認することとされています。
・・・
https://tokamachi.yukiguni.town/l-news/210190.html
(2024年8月15日(木) 19時58分 TBS NEWS ;中国放送)
東広島市消防局は15日、救急車に保管されていた劇薬「アドレナリン」を紛失したと発表しました。
紛失が確認されたのは、東広島消防署東分署の救急車内に保管していた救急用薬剤「アドレナリン」1本です。
市消防によりますと、14日の点検時に6本あるはずの「アドレナリン注 0.1%シリンジ(1ml)」が5本しかないことに気付き、在庫を確認したところ、1本の紛失が発覚したということです。
アドレナリンは、心肺停止状態の患者に使用する薬剤で、「劇薬」に指定されています。
市消防によりますと、アドレナリンは、救急車内のカギが付いた棚に保管されていました。
7月22日に2本使用した後、補充をしたことまでは確認できているということですが、それ以降、毎朝行う点検で薬剤の本数を数えておらず、いつ紛失したのかは分かっていないということです。
市消防は15日に東広島警察署に紛失届を提出するとともに、管内の救急車の薬剤保管状況を緊急点検。
ほかの救急車から同様の紛失は確認されていないとしています。
・・・
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1361380?display=1
2024年6月6日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/13911/
(2024年10月24日 修正3 ;追記)
2024年10月16日8時2分にYAHOOニュース(東洋経済オンライン:軍事ジャーナリストの寄稿文)からは、ヘルメットの頭頂部を爆発方向に向けるよう指導していなかったのではないか、今もって旧式の手榴弾を使っていることも問題だなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
7月に出た報告書では、2曹が手榴弾の破片が飛び散る際の軌道や防護の体勢を正しく認識しておらず、指揮官も指導していなかったことが原因と結論づけた。
だが、述べられている対策ではさらなる事故が起こる可能性がある。
・・・
報告書には触れていない事実が存在する。
掩体壕に隠れても、破片は放物線を描いて飛んでくるので被弾する。
このため他国の軍隊では手榴弾の投擲訓練では掩体壕に隠れるだけではなく、退避壕の中でもヘルメットの頭頂部を手榴弾の爆発する方向に向けることによって頭部、顔面、頸部を保護する。
これを行っていれば、件の2曹の被弾は顔面と頸部だったので防げたはずだ。
これは必ずしも遮蔽物がない実戦でも有用な防御方法だ。
だが、このような指導を陸自では行ってこなかった。
陸自では教範を見直すといっているが、現状どうなるは不明だ。
この事故で使用されたのは、米軍でも使用されていたM26破片型手榴弾だ。
M26は50年代に開発され米軍で採用された。
陸自では昭和62年度から豊和工業が製造したものを調達しているが、現在では調達されていない。
米軍はすでに、その後継のM67手榴弾を採用して、M26は現在では使用されていない。
M26は全方位に、一定範囲で均一に軽量な破片が飛び散るように設計されている。
軽量な破片は空気抵抗で急速に速度低下するので、投擲者は爆発から充分な距離を保つことができて安全が確保されるように設計されている。
これは、その前に使用されていたMk2に問題があったから改良された結果だ。
だが陸自ではそのもっと旧式なMk2を大量に保有し、訓練でも使用している。
これは極めて危険だ。
Mk2手榴弾は陸自では「MK2破片手榴弾」の名称で採用され、その形状から通常パイナップルと呼ばれている。
一般の人間がイメージする手榴弾だ。
アメリカ軍では第1次世界大戦の直後に採用されて、第2次世界大戦でも使用された。
1950年代にM26手榴弾が開発された後もベトナム戦争でも使用されたが、危険であるために米軍ではベトナム戦争後に使用を停止した。
・・・
ところが先述のように、陸自ではその危険な手榴弾を大量に保有し、現役に留めている。
しかも製造は60年以上は前であり、炸薬や信管も劣化している可能性がある。
その意味でも危険であり、本来処分すべき代物だ。
今後、手榴弾投擲訓練でこれを使用し続けるならば、さらなる被害者が出る可能性がある。
また掩体壕がない実戦において隊員が死傷する可能性も高くなる。
・・・
しかも面妖なのは、陸幕広報によるとMk2は米国製だけでなく国内でも製造されたが、ライセンス生産かどうか、わからず、M26もライセンス生産ではないという。
ライセンス生産とはメーカーの同意を得て、設計図や仕様書を得、使用料を払って生産するものだ。
陸自のMk2やM26は単にコピーしたものである可能性がある。
そうであればオリジナルより劣っている可能性がある。
それが今回の事故の原因に影響している可能性も否定できない。
Mk2は全部廃棄処分にして、新型の手榴弾を導入し、米軍や諸外国の教範を研究して安全対策を抜本的に見直す必要がある。
同様にM26も廃棄し、相互運用互換性の面からは米軍と同じM67破片手榴弾、あるいは同等のものの採用が求められる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/aa22b9fd8e9a4c9b57164ebd3d405cade658e5ee
2024年10月4日19時40分に時事通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長年の射撃訓練で難聴を発症し、その後聴力が低下し続けたのは、国が適切な予防措置や指導を行わなかったためだとして、陸上自衛隊北部方面総監部(札幌市)所属の中村1等陸尉(男性、50歳)=北海道恵庭市=が4日、国に約9200万円の損害賠償を求める訴訟を札幌地裁に起こしたと明らかにした。
提訴は7月25日付。
訴状などによると、中村1尉は1993年の入隊後、2022年まで毎年射撃などの騒音を伴う業務に従事していた。
入隊時、聴力に異常はなかったが、97年から耳鳴りが始まり、21年9月には同僚の話が聞き取れないほど悪化したため、病院を受診。
国から公務災害と認定された。
記者会見した中村1尉は、公務災害と認定されていない21年より前の難聴症状について、陸自が聴力が低下した隊員に受診を促したり、十分な教育・啓発を行ったりしていなかったためだと主張。
「自覚症状が乏しい隊員も多い。訴訟を通じて若い隊員に(難聴になる危険性を)知ってほしい」と訴えた。
陸上幕僚監部広報室の話:
「係属中の訴訟に関することはお答えできない。」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024100400997&g=soc
10月4日20時32分に毎日新聞からは、原告は隊員に対する年2回の精密健診を求めている、騒音業務隊員に対し遮音率の高い耳栓が支給されていないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日に札幌市内で記者会見した中村さんは、「周囲でも職業性難聴を患う隊員は多い。隊員が年2回の精密な健診を受け、適切な配慮を受けられるようになってほしい」と訴えた。
訴状などによると、中村さんは1993年に入隊後、射撃訓練の衝撃音で耳鳴りを覚えはじめ、2021年に後遺障害9級相当と診断され公務災害の認定を受けた。
現在は補聴器なしでは生活が難しいというが、陸自は射撃など騒音業務を行う隊員に対し必要な検査を怠り、遮音率の高い耳栓を支給せず、被害防止の教育も不十分だとしている。
https://mainichi.jp/articles/20241004/k00/00m/040/250000c
2024年9月1日16時3分にYAHOOニュース(KOREA WAVE)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ソウルのアパートや宿泊施設に設置されている緊急脱出用の「緩降機」が、正しく管理されていないことが多く、市民の多くはその使用方法さえ知らない現状が浮き彫りとなった。
特に最近、富川市(プチョンシ)のホテル火災で19人が死傷した事故後、緩降機の重要性に注目が集まっている。
緩降機は高層建築物で火災が発生した際、ロープを使用して安全に降下するための装置だが、多くの市民は普段は目にする機会が少なく、使用方法についても詳しく知らない。
緩降機が設置されていても、しばしば収納家具の奥やカーテンの後ろに隠れているなど、緊急時にすぐ取り出せない場所に保管されていることが多い。
記者が訪れたソウル市内の宿泊施設では、緩降機の保管場所がテーブルの下にあり、ホコリが積もっていた。
宿泊客の多くはその存在すら知らず、実際に使用しようとすると、ロープを取り出し、壁のフックにかけるだけで数分を要した。
火災時の「ゴールデンタイム」である7分以内に脱出することは困難なようだ。
また、緩降機のフックを窓際の固定リングに取り付ける際、長期間使用されていないためリングが緩んでおり、力を入れて回さなければしっかりと固定されなかった。
一部の市民は、法的に緩降機を設置することが義務付けられていても、実際に使用できなければ意味がないと指摘している。
消火器やAED(自動体外式除細動器)と同様に、学校や職場での緩降機使用訓練の機会が必要だとの声も上がっている。
専門家は、緩降機を利用する際にはいくつかの重要なステップがあることを強調している。
使用前には支柱がしっかりと固定されているか確認し、降下中には腕を上げずに体を支えるようにする必要があると警告している。
また、緩降機は常に目立つ場所に設置し、緊急時に迅速に取り出せるよう管理されるべきだとしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e448cfe72f145898832f6bdb8f651cc6241335b
(ブログ者コメント)
〇数えたことはないが、おそらくブログ者はこれまで100軒以上のホテルに泊まっている。
しかし、ベランダに下の階に降りる非常口があるのを目にしたことはあるが、緩降機に意識が向いた記憶はない。
室内にあれば、邪魔だなあ・・・とか、これは何だ?という気になると思うので、室内には設置されていなかったのかもしれないが・・・。
〇そこで緩降機とはいかなるものか調べたところ、以下の記事が見つかった。
御参考まで。
(2023年3月29日 NHK首都圏;多数の写真付き)
みなさん、ちょっと思い出してください。
マンションのベランダや、ビルの屋上などで見たことがある「避難〇〇」と書かれたアレ。
「避難するときに使うんだよね」
そう、その通りです。
では、その「避難○○」の使い方、知っていますか?
私は知りませんでした。
「その時」が来たら使うんだろう程度で…
火災が起きて、マンションなどの高い建物から避難するとき、もし階段が炎に包まれていたら…
もう1つの避難手段、それが「避難器具」になります。
「使い方を知ることが、あなたの命を救う」
ハラハラ・ドキドキの体験で感じたことをお話します。
■こんにちは! 5分以内に脱出してください
アナウンサー(原)みずから防災体験をする「#防災やってみた」
このシリーズの怖いところは、本当に何も知らされずに体験現場に向かうことです。
案内されたのは、都内のとある施設の2階。
迎えてくださったのは、都市防災の専門家 工学院大学の村上正浩教授です。
そこで、いきなりの指示が…
・・・
■避難器具 その(1)「避難はしご」
・・・
■避難器具 その(2) 「緩降機(かんこうき)」
今回の体験は意外とイケるかも!と思った原を、真のハラハラ・ドキドキが待っていました。
村上)こちらも避難器具なんですが、気が付きました?
原)なんでしょう、この「私の部屋にある、使われていないフィットネスバイクのようなもの」は。
村上)見慣れないかもしれませんが、こちらは『カンコウキ』と呼ばれる避難器具です。
“緩”やかに “降”りる“機”械で『緩降機』
意識しないと気付きませんが、都内では約3万2千棟に設置されているそう(総務省消防庁による)。
飲食店などが入る商業用ビルやホテルなどに多く設置されているそうです。
街を探してみると…
カラオケボックスのこれ、居酒屋のこれ、ホテルのこれも…実は緩降機です。
村上)では原さんも、この緩降機を体験してみましょう。隣のビルで。
この2階建ての施設からではないの!?
そして、連れていかれたのは、一瞬想像したけれど信じたくなかった、ビルの屋上…
・・・
■避難器具 その(3)「救助袋」
・・・
■使い方を知ることが、あなたの命を救う
4階の高さから身ひとつで降りる…もう一度したいとは思いませんが、いざというときには冷静に避難できそう、という自信がついたのは事実です。
今回体験したのは、あくまでも1つの避難経路が塞がれてしまった場合の「代替手段」。
階段などでの避難ができない時の、いわば最後の手段です。
使う可能性は非常に低いと思いますが、火災の時に避難できる方法が目の前にあるのに、知らないがために使えない。
そんな状況にならないためにも、まずは使い方を知っておくことが大切だと感じました。
では、もう一度聞きますね。
あなたの近くにある「避難○○」の使い方、知っていますか?
https://www.nhk.or.jp/shutoken/shutobo/20230329a.html
2024年8月26日12時33分にYAHOOニュース(KOREA WAVE)から下記趣旨の記事が、視聴者撮影の現場写真付きでネット配信されていた。
韓国・京畿道(キョンギド)富川市(プチョンシ)のホテル火災の際、救助のために使用された空気安全マット(エアマット)がその役割を果たせなかった。
命を救う「最後の砦」として信頼されていたエアマットに対する信頼が揺らぎ、今後、誰がエアマットに身を投じるのかという懸念が広がっている。
今回の事故では、男女の宿泊客がエアマットを「命のマット」と信じて飛び降りた。
しかし、女性宿泊客は跳ね返され、エアマットがひっくり返る事態が発生し、続いて飛び降りた男性も死亡した。
専門家からはエアマットの転覆が極めて異例だと指摘され、設置ミスや有効期限切れのマット使用など、さまざまな疑惑が浮上している。
22日午後7時34分ごろ、京畿道富川市の9階建てホテルの7階客室(810号)で火災が発生した。
同じ階に宿泊していた2人の宿泊客は、炎を避けるために消防が設置したエアマットに飛び降りたが、命を落とすことになった。
富川市消防署は、火災通報を受けてから4分後の午後7時43分ごろに現場に到着し、その5分後の午後7時48分にホテルの外にエアマットを設置した。
このマットは、横7.5メートル、縦4.5メートル、高さ3メートルのサイズで、10階以下の高さから飛び降りるために設計されている。
空気が注入されていない状態での重さは126キロという。
エアマットが設置されてから7分後の午後7時55分ごろ、女性が最初に飛び降りた。
だが、マットの中央ではなく端に落下した。
その瞬間、エアマットは反動でひっくり返った。
元の状態に戻す前に飛び降りた男性は、そのまま地面に落下し、二人は心肺停止の状態で病院に搬送され、その後、死亡が確認された。
専門家らはエアマットの転覆が異例だと口を揃える。
転覆の原因については、詳細な調査結果が出るまでわからないが、
▽マットが適切に設置されていなかった。
▽有効期限が過ぎたマットが使用された。
などの可能性が浮上している。
今回使用されたマットは2006年に支給されたもので、使用可能期限は最大7年とされている。
又石(ウソク)大学のコン・ハソン教授(消防防災学)は、「エアマットがひっくり返ることは非常に珍しい。通常はひっくり返らない。空気圧が過剰な場合や、エアマット自体に不具合があり圧力を均等に保てなかった場合、外部からの衝撃を受けてひっくり返る可能性がある」と説明した。
慶一(キョンイル)大学のイ・ヨンジュ教授(消防防災学)も、「マット自体がひっくり返る状況は本当に異例だ。消防隊員がエアマットを押さえているべきだ」と指摘する。
富川市消防署火災予防課長であるイ・サンドン氏は現場でのブリーフィングで、「最初はエアマットは正常に展開されていた。犠牲者が飛び降りる過程でひっくり返った」と釈明した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c34dd482eb07ad9f94e88f9967465fe31aed9fd
8月26日7時29分にYAHOOニュース(中央日報)からは、客室エアコンからの炎がベッドなどに燃え移った、フラッシュオーバーの可能性もある、2番目に飛び降りた客はマットがひっくり返ってできた床の空間に落ちた、スプリンクラーは法改正前の建物につき設置されていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日、7人が死亡し12人がけがした京畿道富川(キョンギド・プチョン)のホテル火災は、客室エアコンで起きた炎がベッドマットレスに落ち、火が急速に大きくなったことが分かった。
警察は、消防当局が通報受け付けから人命救助の過程まできちんと対応したのかも集中的に調べている。
25日、京畿南部警察庁は、刑事機動隊・科学捜査隊など計84人で構成した捜査本部を中心に、火災の原因と人命被害が大きかった理由などを捜査していると明らかにした。
消防庁が確保した閉回路(CC)テレビには、22日午後7時37分ごろ、810号で煙が始まってから約1分23秒で階全体がぼやけた様子が映っていた。
警察は、消防災難本部報告書などを土台に、客室内の壁掛け型エアコンから生じた炎がベッドのマットレスなど可燃物質に燃え移り、火災が急速に進んだと見ている。
周りの物体が発火温度まで加熱され、部屋全体で炎が爆発的に噴出する、いわゆる「フラッシュオーバー」現象が起きた可能性があるということだ。
エアコンの炎は、漏電など電気的要因で発生したものと推定している。
警察は、エアマットに飛び降りた2人が死亡したことに関連して、関連安全規則をきちんと守ったのかも調査中だ。
消防当局は当日午後7時43分に現場に到着し、約5分後の7時48分にエアマットを設置した。
その後、7時55分ごろ、ある女性がエアーマットの端に落ちてエアーマットがひっくり返り、まもなく飛び降りた男性はマットがひっくり返ってできた床の空間に墜落したと説明した。
警察は、エアマットが不良だったのか、空気量が十分だったのか、落下指示をきちんと行ったのかなどを調べる予定だ。
事故の通報者と受け付け要員間のコミュニケーションが円滑でなかった情況も確認された。
共に民主党のユン・ゴニョン議員室が公開した録音記録によると、初めての通報が受け付けられたのは午後7時39分20秒ごろだ。
受け付け要員は通報者に10回にわたってホテルの名前を聞いた後、出動指令を出した。
その後、「810号はどこ? ベッドや窓はどこ?」と、客室内の具体的な発火場所も尋ねた。
警察関係者は「消防対応の全般を捜査している」と明らかにした。
一方、事故が起きたホテルにスプリンクラーがなかったことについて、関連法の改正が必要だという意見も出ている。
消防施設の設置及び管理に関する法律施行令は2005年、11階建て以上の宿泊施設に対して全階にスプリンクラーを設置するようにした。
2017年には設置対象を「6階以上の宿泊施設」に拡大した。
しかし、改正前に建てられた宿泊施設には遡及適用することができなかった。
火災が起きた富川ホテルは2004年10月に使用承認を得た9階建ての建物だ。
専門家は、療養病院・保育園などのように、宿泊施設にもスプリンクラー設置規定を遡及適用する必要があると指摘する。
牧園(モグォン)大学消防防災学科のチェ・ジン教授は、「宿泊業者の場合、宿泊客が建物の構造を把握することは難しい」とし、「緩降機・エアマットは最後の避難手段であるだけで、火災の鎮圧はできないためスプリンクラーが絶対的に必要だ」と強調した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/284ebcb82493eadbead95c441d0232f7efd89d6d
2024年8月22日18時48分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡県島田市では地元の建設会社が持つ発電機を活用した、災害時の信号機の復旧訓練が行われました。
島田警察署は地元の建設会社23社でつくる島田建進会と、災害時に発電機を提供してもらう協定を結んでいます。
22日の訓練は災害時の大規模停電で、信号機が点灯しないことを想定して行われました。
栗田アナウンサー:
「建設業者によって発電機が運ばれてきました。これから信号機の電源ボックスにコードをつないでいきます」
警察官と建設業者が協力し、訓練開始からおよそ10分で信号機が点灯しました。
武田交通課長:
「どこが何をやるという確認をできたのは、非常に大きな成果」
栗田会長:
「一分一秒でも早く発電機を届けて、市民の皆様が安全に通れるように渋滞・交通事故のないように心がけていきたい」
大規模停電時には発電機およそ30個が信号機の復旧に 使われるということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5fe96ff1b7d3ec3cb75f642f80f8570750c96154
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、この訓練は2022年12月にも行われていた。
定期的に実施されているのかもしれない。
『消灯の信号機 復旧手順を確認 島田署と建進会』
(2022.12.7 静岡新聞)
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1161059.html
2024年8月18日7時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防士を夢見て福岡市の消防学校に今春入学した男性(26)が7月、立ち泳ぎの訓練中に意識を失い、死亡した。
同種の訓練で生徒が意識を失ったり、死亡したりする重大事故は過去10年で少なくとも2件起きており、国は各都道府県や政令市に注意喚起の通達も出していた。
救助のエキスパートである複数の消防士が見守る訓練で、なぜ事故は繰り返されたのか――。
■生かされなかった教訓
事故は7月9日、福岡市西区の市民プールで起きた。
市消防学校(早良区)の水難救助訓練があり、入校3カ月目の初任科生53人(18~29歳)が参加。
泳力に差がある生徒が同時に泳ぐと監視しにくいため、事前の自己申告や実際の泳ぎを見て5班に分け、飛び込みや溺れた人を抱えた想定での泳ぎ方などを訓練していた。
泳力に応じて、泳ぐ距離など、訓練の難度も変えていたという。
事故が起きたのは午後4時過ぎ、立ち泳ぎの訓練中だった。
深さ3・3メートルのプールで立ち泳ぎを5分間続けた後、プールサイドにつかまるなどして約2分間の休憩を挟み、再び1分間の立ち泳ぎを続ける内容。
監視役として水中にダイバー2人、水面に8人、プールサイドに8人の計18人の教員を配置していた。
ただ、他の訓練とは異なり、班分けはせずに52人(体調不良で1人不参加)が一斉に訓練を始めた。
市消防局によると、訓練終了を指示したところで、生徒の岡本さん(26)が沈んでいく様子にダイバーが気付いた。
すぐに水中から引き上げ、心臓マッサージを開始。
その後、岡本さんは救急搬送されたが、8日後に溺水による低酸素脳症で死亡が確認された。
なぜ、立ち泳ぎだけが生徒全員による一斉実施だったのか。
福岡市消防局は、当時は訓練時間を短縮させなければならない事情はなく、監視役の教員数などを考慮して実施したと説明。
岡本さんの泳力は5班のうち、下から2番目に位置するレベルと判断し、全く泳げないわけではなかったとした。
詳しい事故状況は「調査中」としたが、職員10人ほどでつくる検証委員会で訓練方法や生徒の班分けの判断が適切だったかなどを調べており、再発防止策をまとめる方針だという。
総務省消防庁によると、消防学校の訓練内容は各校の判断で決められている。
立ち泳ぎは必須ではないが、救助の際に溺れた人を見失わないことなどを目的に、訓練に盛り込む学校は全国に複数あるという。
ただ、立ち泳ぎの一斉訓練では、生徒の命にかかわる事故が過去にも繰り返されてきた。
静岡県消防学校では2014年、20代の男性2人が溺れ、一時意識不明となった。
山口県消防学校でも20年に、当時21歳だった男性が溺れて死亡した。
いずれの事故も初任科生の訓練で、50人前後で一斉に立ち泳ぎをしていた際に起きていた。
静岡県消防学校の事故について大学教授らがまとめた検証報告書によると、立ち泳ぎは複数の監視役がいても、溺れているかどうかの判断が難しいという。
顔を水面に常に出した状態で泳ぎ続けるのは体力を奪われるため、水中に潜ったり、再浮上して顔を出したりを繰り返すことがあるからだ。
報告書では、大勢いる生徒の安全をどう確保するか、監視者の役割分担が不明確だったことも事故原因の一つだと指摘した。
事故を教訓に、安全対策も見直された。
静岡県消防学校は現在も立ち泳ぎの訓練を継続するが、内容を一部変更。
生徒全員での一斉実施ではなく、ペアを組んだ学生がプールサイドから交互に監視するようにした。
山口県消防学校は事故後、立ち泳ぎを訓練から除外。
クロールや平泳ぎといった基本泳法を重視し、水難救助訓練に一度に参加する生徒数も30人までとした。
総務省消防庁は、山口県消防学校の事故後の20年7月13日、水難救助訓練の関連マニュアルを総点検することなどを求める通達を各都道府県や政令市に出した。
ただ、各校が実際にマニュアルを見直したかなどの追跡調査まではしておらず、水難救助訓練をする際の監視員の人数の基準も定めていないという。
福岡市消防局は毎日新聞の取材に対し、「通達後にマニュアルを再点検し、一部を改定したが、立ち泳ぎの訓練に変更はなかった」と回答した。
静岡大の村越真教授(リスク認知)は、「立ち泳ぎは相当な泳力が必要な上、水しぶきが上がり、1人で複数人を監視することが難しい。静岡県消防学校の事故を検証した際の報告書で生徒同士がペアを組んで監視する安全対策を提案したが、福岡の事故でこの教訓は生かされていなかった。事故情報や改善対策を共有する仕組みが必要だ」と話す。
https://mainichi.jp/articles/20240816/k00/00m/040/070000c
(ブログ者コメント)
2014年の静岡事例と2020年の山口事例は本ブログでも紹介スミ。
(山口事例は修正4と情報量が多い)
2024年8月2日7時11分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後3時20分ごろ、滋賀県大津市御陵町の大津市中消防署から、「署員が訓練中に約4.7メートルの高さから転落した」と、大津市消防局に通報がありました。
警察と消防によりますと、大津市中消防署に所属する青木さん(男性、31歳)は、建物に宙づりになっている要救助者に見立てた人形を2階のベランダに引き上げるために、宙づりになって、人形に器具を取り付ける訓練をしていました。
しかし、何らかの理由で、地上から4.7メートルの高さから落下。
地上には安全マットが敷かれていたということですが、青木さんは頭部を打ち、病院に搬送されました。
その後、午後8時過ぎに死亡が確認されました。
訓練には安全管理の担当者も立ち会っていたということで、警察が詳しいいきさつを調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4eba602706486b700873a359165abaa4f9ead219
8月2日18時21分にYAHOOニュース(びわ湖放送)からは、マットの上に落ちたが、はずみでマット外に出て頭を打ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後3時20分ごろ、大津市中消防署でロープを使って、要救助者を引き上げる訓練を行っていた消防職員の青木さん(31)がベランダから、およそ4・7メートル下の地面に落下。
病院に運ばれましたが、その後死亡が確認されました。
中消防署によりますと、青木さんは、地面に敷かれていた安全マットの上に落下したものの、はずみでマット外に出て頭を打ったということです。
中消防署では、訓練を行う際、落下防止装置を装着し、隊員同士で相互確認を徹底しているという事ですが、今回の事故で、マニュアル通りの対応が出来ていたかを含め、事故の詳しい原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0a35235ede3e35aa8a28eebfd58161e3e7f74208
8月3日11時30分にYAHOOニュース(読売新聞)からは、上の階のベランダから降りて人形を救助した後、ロープを使ってベランダに戻る途中で落下したなど、命綱は着けていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大津市消防局中消防署で1日、訓練中の消防士が約4・7メートルの高さから転落した事故で、滋賀県警大津署は2日、消防士が搬送先の病院で死亡したと発表した。
発表では、消防士は大津市南志賀の男性(31)。死因は脳挫滅だった。
市消防局によると、訓練は宙づりになった要救助者を、消防隊員が上の階のベランダから降りて救助するもの。
消防士は要救助者に見立てた人形を救助し、ロープを使ってベランダに戻る途中で約4・7メートル下の地上に落下。
頭部を強打したという。
訓練には、消防士を含めて4人の消防職員が参加。
地上には安全マットが敷かれ、消防士は命綱を着けていたという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fbc9793184693137c6e8716dd4faa5a9174f1081
2024年7月5日19時40分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
プールの中で、10人以上の人たちが水の中で両手と両足を前に伸ばし、じっと座って息を止めています。
さらに、ウェットスーツを着て、全員、目を開けたままです。
これは、海上保安大学校で全国から選抜された研修生たちが、潜水士になるために受ける潜水研修の様子です。
海難事故が発生した際に救助に当たる潜水士。
潜水士になるためには、2カ月間にわたる厳しい訓練を受ける必要があります。
ボンベが使用できなくなるなどの不測の事態に備えて長く息を止める、呼吸停止の訓練は、1日の初めに行う大事な訓練だったのです。
この訓練は、2分半もの間、息を止めているといいます。
ちなみに、なぜ目を開けたままなのかというと、訓練中、失神していないかを確認するためなんだそうです。
人々の命を守るため、日々、過酷な訓練に励む研修生たち。
厳しい訓練を乗り越え、立派な潜水士を目指しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a419a56ae822176a116ad61c896194e857386b5e
2024年5月30日23時30分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山梨県にある陸上自衛隊の北富士演習場で30日午前9時前、手りゅう弾を投げる“投てき訓練”を実施していたところ、隊員が投げた手りゅう弾の破片が、別の隊員の首に当たり、病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。
亡くなったのは、陸上自衛隊第1師団・第1普通科連隊第3中隊所属の山宮員(29)です。
森下陸上幕僚長:
「このような事案は、武器を扱う組織としては、決してあってはならないものであり、陸上幕僚長として非常に重く受け止めております」
過去に実施された別の部隊による手りゅう弾の投てき訓練の映像を見ると、隊員が手りゅう弾を投げると、すぐに、隊員は安全な場所に身を隠しています。
元陸上自衛隊東部方面総監・渡部氏:
「必ず投げた瞬間に、防護した場所に身を隠す。この処置をとらないと、破片が飛んできて、大変な状況」
実際の訓練場の主な配置です。
手りゅう弾を投げる“投てき手”と、その指導にあたる“射撃係”が横に並びます。
標的までの距離は25メートル以上。
さらに、そこから15メートル以上後方に“安全係”を配置。
手りゅう弾の爆発後、後方から安全係が確認したうえで、立ち上がるなど、次の動作に進む流れです。
亡くなった山宮隊員は、射撃係でした。
渡部氏:
「一つ考えられるのは、射撃係が、投てきした手りゅう弾を目標付近に行ったかどうか確認する動作をとったために、隠れるのが遅くなった可能性」
森下陸上幕僚長:
「手りゅう弾自体は、目標付近に投てきされて、正常に爆発したと。手りゅう弾自体は正常に作動しているという可能性が高いということ。
さらには、故意に誰かが起こしたという事案ではないというのが確認しているところであります」
陸上自衛隊では、今回の事態を受け、安全確認ができるまでの間、すべての実弾射撃訓練の中止を指示。
事故調査委員会を立ち上げ、事故原因の究明にあたる方針です。
渡部氏:
「これは本当に非常に残念なこと。事故が起きるときは、さまざまな不安定要素というのが、不安全状態というのがあって、徹底的になくす努力というのを、常に愚直にまで行う必要がある」
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a192b2ef6d88d054f0b32ed2dbe513d6ca03e71
5月30日18時17分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、訓練時は防弾チョッキを着ているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
亡くなったのは、射撃などを指導する隊員で、「原因は調査中」ということだが、目標付近に投てきされて、正常に爆発したという。
このニュースについて、元陸上自衛隊陸将の山下氏に話を聞く。
Q.正常に爆発したにもかかわらずということだが、陸幕長の話をどう受け止める?
A.調査中ですので断定したことは言えないですが、今のところ、安全管理体制がしっかり徹底されていなかったと。
それから、壕の中に、手りゅう弾を投げる投てき手とそれを指導する人が入っていたと思うが、投げていない方の隊員がけがをしているとなると、かがむ前に爆発してしまったということが考えられます。
別の駐屯地で行われた訓練の映像を見ると、隊員が手りゅう弾を遠くに投げてすぐに伏せると、数秒後に標的付近で爆発していた。
そして今回事故が起きた北富士演習場の映像を見ると、同じように身を隠す場所があることがわかる。
Q.取り扱いや訓練での安全管理に何か問題があった可能性はある?
A.もちろん、それが撤退されれば事故は起きないんですが、まず演習用の爆発しない手りゅう弾を投げて基礎訓練を徹底したあとで、しっかりとした動作で投げると。
もしかすると、射撃係が伏せるのに時間がかかってしまったと。
「投てき用意」でしっかり握る、「ピン抜け」で安全ピンを抜く、「投げ」で投てきする。
正しく動作はしてるはずですが、安全体制の規則がしっかり徹底されていなかったのかなと思います。
Q.破片が飛んできたという情報が入ってきているが、そういったものが飛んでくる可能性もある?
A.基本的には、投てきされた、落ちたところから5メートルから9メートルの範囲内が有効だといわれているが、飛び方によっては30メートル以上、破片が飛んできて、当たりどころが悪ければ、顔とのどと言っていますので、防弾チョッキなどを着ているが、顔とのどのところが出ているので、そこに当たったのかなと。
Q.今後、原因究明にどんなことが必要になってくる?
A.今から、捜査機関も入ってしっかりした態勢で、なぜけがをしたのか、投てきした、投てき手に起因するのか、あるいは射場勤務の中にいる射撃係に起因するのか、そこを徹底して2度と発生しないように改善することが必要。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4155a9b9320808c777c55919cd5e561c48e8f067
5月30日21時8分に毎日新聞からは、7回投げるうちの4回目に事故が起きたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
陸自によると、同連隊は27~31日の日程で、射撃能力を向上させることを目的に、迫撃砲や対人狙撃銃などの各種火器を用いて249人で野営訓練を実施していた。
このうち手りゅう弾の訓練には23人が参加。
1人が7回ずつ投げ、1回ごとに高さ約1メートルの防護壁に隠れて身を守る訓練だった。
30日は午前8時半に訓練を開始した。
別の隊員が4回目を投てきした際、隣にいた指導役の山宮3曹の首に飛び散った破片が当たった。
他にけがをした隊員はいなかった。
手りゅう弾は約30メートル先の目標に投げられ、正常に作動していたという。
手りゅう弾による隊員の死亡事例としては、1958年5月、福岡県久留米市の幹部候補生学校の教育中に起きた記録が残っている。
https://mainichi.jp/articles/20240530/k00/00m/040/365000c
5月30日18時13分に産経新聞からは、手榴弾の爆発威力など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
手榴弾は爆発時、半径10~15メートル範囲内にいる人に死亡か重傷を負わせるほどの高い殺傷力があるとされる。
最近は住宅街でも暴力団の抗争で使われる事件が発生。
戦時中の不発弾として見つかることもあり、注意が必要だ。
【飛び散る破片は高い殺傷力】
手榴弾は安全ピンを抜いて投げると4~5秒後に爆発する。
爆発力で対象を吹き飛ばすのではなく、高速で破片を飛ばすことで殺傷力を高める設計となっている。
戦時中に多く使われ、現在も国内の戦地や訓練場の跡地で不発弾として見つかることもある。
近年は暴力団の抗争で使用される事件も目立ち、暴力団関係者の多い自治体では、警察が注意を呼びかけている。
福岡県警では、「手榴弾に注意」とホームーページで注意喚起している。
威力は、手りゅう弾から「半径10~15メートル以内は死亡または重傷」、「半径50メートル以内は破片により重傷」、「半径200メートル以内は飛散した破片が到達」と説明する。
発見した場合は、「踏んだり、触ったり、蹴飛ばしたりしない」「早急に離れる」「物陰などに隠れて身の安全を確保する」の原則を守り、「すぐに警察に通報してほしい」と呼び掛けている。
【暴力団の抗争で利用】
こうした注意喚起をする背景には、身近で手榴弾に関連する事件が最近も起きていることがある。
4月18日には、岡山県倉敷市の住宅街で手榴弾の爆発により、女性が住むアパートのガラスが割れる事件が発生した。
女性宅には特定抗争指定暴力団池田組の組員が出入りしていたとされ、暴力団抗争の可能性が高いとされる。
昨年1月14日には、佐賀市中心部で指定暴力団浪川会幹部の自宅に手榴弾が投げ込まれ、爆発によりバルコニーなどが損壊した。
暴力団の抗争以外でも、手榴弾の被害が心配されるケースもある。
令和元年5月30日には沖縄県宜野湾市で小学生が不発の手榴弾を発見し、自転車かごに入れて持ち帰るなど、「あわや大惨事」という事案もあった。
https://www.sankei.com/article/20240530-DP55HG7XR5H25MWN7EQ2ZZSE7Y/
(2024年6月9日 修正1 ;追記)
2024年6月9日8時0分にYAHOOニュース(週プレNEWS)からは、手榴弾を投げるのは難しい、訓練前に模擬弾を投げる訓練を行うが、緊張のあまり真後ろに投げたりする人がいたことがあるなど、下記趣旨の自衛隊OBの寄稿文?がネット配信されていた。
その後、現時点(6月5日)に至るまで、新しい情報は発表されていません。
そこで、過去に同じ手榴弾訓練を受ける側としても教える側としても経験した者として、今回の事故について解説したいと思います。
【誰もが緊張する投てき訓練】
手榴弾は大人の手のひらに収まる大きさの球状の形をしており、ずっしりとした鉄の塊です。
今回の事件で使用された破片手榴弾は、安全ピンを抜くと4秒から8秒程度経過したのちに内部の爆薬が爆発し、外装の鉄の部分が破裂して飛び散り、周辺の人員を殺傷するものです。
自衛隊員が装備している小銃は直線的な射線であり、物陰に隠れている敵を射撃することが困難です。
そのような場合に、手榴弾が物陰を超えるように放物線を描いて投げ込まれることにより、隠れている敵を殺傷することが可能になります。
手元の細かいコントロールで様々な方向への投てきが可能な手榴弾は、野外、市街地や建物内部等の様々な場面における戦闘において活用される重要な兵器です。
そんな手榴弾の投てき訓練は、陸上自衛隊に所属するすべての隊員が受ける基本的訓練の一つです。
しかしこの訓練には、小銃の射撃訓練などと比べても、より大きな緊張が伴います。
小銃による射撃訓練は、小銃の銃身自体の向いている方向を観察することにより、射手の周囲にいる勤務員からも、その銃が安全な射撃方向を指向しているかどうか判断することが比較的容易です。
しかし手榴弾は投げられる瞬間まで、どの方向に飛んでいくか予想が難しいのです。
手元の些細なコントロールのミスにより、投げる目標以外にすっぽ抜けてしまう可能性もあります。
本物の手榴弾を使った投てき訓練の前には、模擬弾を使用した事前訓練が行われます。
私が臨んだ訓練においても、初めて投てきする隊員のなかには、緊張のあまり模擬の手榴弾を足元に投げつけたり、真上へ投げ上げたり、真後ろに投げ飛ばしたりしてしまう人もいました。
また、近年ではボールを投げた経験のない隊員も少なからずいて、いわゆる「女の子投げ」になってしまい、十分な遠投ができないケースも増えているようです。
【安全管理は徹底されているはずが・・・】
実弾を使った投てき訓練では、隊員は破片の飛散に耐えられる壕の中から外に向かって手榴弾を投げます。
その後、目標まで到達したかどうかを確認したら、手榴弾が爆発するまでに速やかに壕の中にしゃがみ、破片から身を守らなければなりません。
訓練を受ける隊員の側には、安全や投てき成果の確認のために「射撃係」と呼ばれる指導役の隊員が付き添います。
さらに万が一のことが起きた場合、射撃係には訓練を受ける隊員の命を守る責任があります。
イレギュラーな事態が発生した場合でも、自身と担当する隊員の安全を確保するための退避行動まで、頭と体に叩き込まれています。
その甲斐もあって、自衛隊の手榴弾訓練中の死亡事故は、昭和33年に福岡県久留米市の幹部候補生学校を最後に60年間起きていませんでした。
では、今回は一体何が起きたのでしょうか。
森下陸幕長による「手榴弾自体は目標付近に投てきされて正常に爆発した」との発表により、投てきの失敗や手榴弾の暴発などの可能性は否定されています。
そうなると考えられるのは、亡くなられた射撃係の隊員が手榴弾の爆発時に、壕の中に身を隠しきれていなかったという状況です。
ただ亡くなられた隊員は29歳の3等陸曹ということで、投てき訓練にも十分な経験があり、壕の外に出る危険性は十二分に認識していたはずです。
となると、残された可能性は、何か不測の事態が発生し、指導係の頸部が壕の外に出てしまっていたという状況ではないでいでしょうか。
身を隠しきれていなかった隊員を庇(かば)った?
他の隊員の破片が飛散?
詳細が発表されていませんので断定はできませんが、現在明らかにされている情報をもとにすると、亡くなられた指導係は、訓練を受ける隊員の命を守るという責務を立派に全うしたといえると思います。
防衛省は、特進や遺族補償を検討すべきですし、状況によっては国家賠償も必要な事案だと思います。
同時に、事故があった訓練に参加していた隊員のメンタルケアも行うべきです。
国防のために身を危険に晒して日々訓練に励む自衛隊員たちが使い捨てにされない自衛隊であってほしい。
それが、いちOBとしての願いです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee00cad103d491f0231ff68142bed91ff021ca41
(2024年7月23日 修正2 ;追記)
2024年7月18日18時25分に毎日新聞からは、破片が曲線軌道で飛散する危険性を部隊全体で認識していなかった、死亡した3曹は壁から3m離れた場所でしゃがんでいたなど、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
陸自は18日、原因などに関する調査結果を公表した。
手りゅう弾は正常に作動したものの、破片が曲線軌道で飛散する場合もあるとの危険性を部隊全体で認識しておらず、隊員は飛散に備えて的確に身を守れなかったと結論付けた。
また、連隊長ら幹部が必要な教育や指導をせず、職責を果たしていなかったと指摘した。
調査結果を踏まえ、陸自は教育内容の見直しなどの再発防止策を講じたうえで、事故後見合わせていた手りゅう弾の投てき訓練を再開する方針。
指揮監督や安全管理については、今後も問題の有無を調べ、関係者の処分を検討する。
警務隊も捜査しているという。
・・・
戦闘訓練の基礎基本をまとめた「教範」は、手りゅう弾の破片は直線ばかりでなく曲線の軌道で飛び散る場合もあるため、壕内では前方の壁にもたれるようにして頭を伏せ、身を守ることなどを定めている。
だが調査の結果、山宮3曹は前方の壁から2・87メートルの位置に、投てきした隊員も1・36メートル離れた位置にしゃがんでいたことが判明した。
破片は直線的に飛ぶもので、防護壁の内側に隠れていれば安全との思い込みが影響したとみられる。
・・・
https://mainichi.jp/articles/20240718/k00/00m/040/146000c
7月18日15時56分にNHK山梨からは、3曹は頭を伏せずにしゃがんでいた、指揮官は手順に基づいた指導を行っていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
訓練の手順書では、手りゅう弾が投げられたあと、現場にいる隊員は破片から身を守るために防護壁に体を密着させて頭を伏せるとされていますが、3等陸曹は防護壁から2メートル80センチあまり離れた場所で、頭を伏せずにしゃがんでいたところ、破片にあたったということです。
訓練には3等陸曹を含め24人が参加していましたが、部隊の指揮官は手順書に基づいた教育や指導を行っておらず、いずれの隊員も正しい手順を守っていなかったということです。
一方で、手順書の記述には分かりにくい部分があったとして、写真や図などを加えて分かりやすくするとともに、部隊での安全教育を徹底させるなどして再発防止を図るとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20240718/1040023822.html
2024年5月29日9時0分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
いつ見舞われるか分からない災害や事故では、知識の有無が、人の命に関わることもある。
警視庁災害対策課はX(旧ツイッター)で、なるべく力を使わずに倒れた人を助け起こす方法や、腕などから出血した際、身の回りにあるもので止血する方法を伝えている。
また、「非常口」の表示には2種類あることも紹介。
知っておけば、もしものときに役に立ちそうだ。
【力は使わず倒れた人を起こす】
《てこの原理を利用するので、ほとんど力は使いません》
同課特殊救助隊の大住巡査部長(34)は、倒れた人の起こし方を、こうXに投稿している。
まず、倒れた人の左側にしゃがみ、右手を首の下に差し入れて、左手はへその辺りをおさえることで、「尻を支点にして起こすことができる」(大住さん)。
すぐに自分の右ひざを立て、起こした人の背中を支えると、再び倒れるのを防ぐことができるという。
左手を、倒れた人のひざの下に入れて足を少し浮かせると、体の向きを楽に変えることができる。
大住さんは、消防関係者との情報交換でこの方法を知ったとき、「救命・救助の現場で、あまり力を使わずに助け起こしたり向きを変えたりできる」と感じたという。
日常生活でも、「起き上がれずに困っている人がいるときや介護をするときに活用できるのでは」と話した。
【外出時にはネクタイで応急止血】
外出先でけがをして出血した場合、まずは「止血」が必要になる。
同課の広重巡査部長(34)はXで、ネクタイを使うアイデアを紹介した。
「止血をせずに周囲の人に血がつけば、感染症につながる恐れもある。手で傷口を押さえると、その手が使えなくなるので布で縛るのが効果的」と話す。
自身も外出先で負傷し、思った以上に出血した経験があるといい、「清潔な布があれば一番だが、常に用意しておくわけにもいかない。身近にあるハンカチやネクタイを使えば、応急的な止血ができる」という。
Xではネクタイを使う場合について、《幅広の部分を患部に当てて巻き始めると止血効果が上がります》と説明。
《もしもに備えて身近なもので止血する訓練をしてみてはいかがでしょうか》とすすめる。
【背景の色で意味が異なる】
人が出口に駆け込んでいるようなピクトグラム(絵文字)で知られる「非常口」の誘導標識。
映画館や商業施設など、あらゆる場所で目にするが、実は2種類あることを知っているだろうか。
「背景が緑色のもの」と「白地に緑色で文字や矢印が描かれているもの」があり、《それぞれ意味が違います》と、Xで豆知識を紹介したのは、同課の石川警部補(43)だ。
石川さんによると、背景が緑色のものは「非常口がある場所」そのものを表し、背景が白色のものは「矢印の先に非常口がある」ことを意味する。
投稿しようと思ったのは、「意味を知らない人が非常に多いというだけでなく、2種類あるということも知られていないから」だと石川さん。
「建物内で急に避難が必要な状況になった際、それぞれの意味を知っておけば、より迅速に避難できるのでは」と狙いを説明した。
https://www.sankei.com/article/20240529-H462IYR43VOFTE6UEZRRHOWAGU/
2024年3月9日17時58分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後1時20分ごろ、東京都瑞穂町箱根ケ崎の物流会社「Tロジテック」の倉庫で、同社の従業員から火事を伝える119番通報があった。
東京消防庁によると、約28時間後の10日午後5時5分ごろに鎮圧し、2階建ての倉庫約7500平方メートルが全焼した。
警視庁福生署によると、逃げ遅れやけが人は確認されていない。
倉庫ではインターネット通販商品などが保管されているという。
10日午前5時40分ごろ、現場近くの国道ではスリップ事故が2件起きた。
走行中のトラックが急停止し、後続のトラックが追突。
バイクの単独での転倒事故も発生した。
けが人は確認されていないという。
署は、いずれも消化のための長時間の放水による路面凍結が原因とみて調べている。
現場はJR箱根ケ崎駅から北に約1・5キロの工場などが立ち並ぶ地域。
https://www.asahi.com/articles/ASS395WFNS39UTIL00S.html
3月10日18時32分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、交通事故は3件起きていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日昼過ぎから東京都瑞穂町にある物流会社の倉庫で火災が発生していましたが、27時間半ほどたってほぼ消し止められました。
東京消防庁などによりますと、9日午後1時半ごろ、瑞穂町の物流会社「Tロジテック」の倉庫で火災発生の119番通報がありました。
この火事で2階建ての倉庫7500平方メートルが全焼し、火は10日午後5時すぎ、ほぼ消し止められました。
この火事によるケガ人はいませんが、10日朝早くには、付近の道路で放水された水が凍り、交通事故が3件起きたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/576445c37bcf9b212fe3ae106571164504b2331d
2024年2月29日16時0分にYAHOOニュース(読売新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
救急車や消防車の緊急走行で、従来の「ピーポー」や「ウーウー」とは異なるサイレン音が広がっている。
「ギュイーン」という不協和音だ。
交差点への進入や渋滞時にドライバーや歩行者に気付いてもらうことを重視した「高警告サイレン音」で、事故防止につながるとして、全国の消防車両の約2割に導入されている。
堺市消防局の救急隊員が、消防車の運転席にある「交差点」「渋滞通過」と書かれたスイッチを押すと、「ギュイーン」という不快な音が、それぞれ10秒間、響き渡った。
同消防局では、救急車の半数の16台に導入している。
緊急車両のサイレンの鳴動は、道路交通法で義務付けられている。
自治省(現・総務省)消防庁が1970年に出した「電子サイレンに切り替える」との通知などを基に50年以上、救急車のサイレン音は「ピーポー」、消防車は「ウーウー」が主流だった。
ところが、消防隊員らから「通行を優先してもらえない」との声が上がるようになり、回転灯製造会社大手の「パトライト」(大阪市中央区)が2014年に新たな音を完成させた。
同社は
▽車の密閉性が向上して音がドライバーに届きにくくなった
▽耳が慣れ、緊急性を感じにくくなった
との社内の分析を踏まえ、「ウー」という音に特殊な音源を組み合わせることで、さらに高周波と低周波の音を同時に生み出した。
高周波音は歩行者に聞こえやすく、低周波音は車の窓ガラスが閉まっていても、ドライバーに届く。
同社西日本営業課の新宮課長は、「広範囲に届く上、人をイライラさせるので確実に認識してもらえる」と話す。
1基約10万~20万円で、年間1000台ほど出荷。
堺市や大阪市の消防局など全国約200の消防本部で導入され、全国の消防車両約5万台のうち2割の約1万台に搭載されているという。
福山地区消防組合消防局(広島県福山市)は21年度以降、消防団のポンプ車5台に導入。
「効果的に周囲に注意喚起でき、安全確保が図れる」として、23年度は救助工作車1台にも搭載した。
今後、台数を増やす。
社会科見学で訪れた小学生らに音を聞かせて認識してもらう啓発も行っている。
緊急車両による事故の多くは交差点で発生し、安全確保が課題となっている。
警察庁によると、13~22年に緊急車両が起こした事故は16~43件。
交差点が半数以上で、多い年は8割以上だ。
他の緊急車両への導入も進む。
高知県警はパトカーなど約20台に搭載。
新たなサイレン音の車に乗務した警察官の95%が「存在に早く気付いてもらえた」「道を譲ってもらえた」と前向きな効果を実感したという。
広島国際大の安田康晴教授(救急現場活動学)は、「緊急車両が近づいていても、音楽を聴いたり、会話をしたりしていれば気づきにくく、不快な音で認知させる試みは評価できる。ただし、音量は道路運送車両の保安基準(1951年策定)から見直されておらず、現代に適合していない。音量自体を大きくすることも検討すべきだ」と指摘する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3bac749085422bc6d0c5c5ee852b3570b1e3b82e
2024年2月5日22時37分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
石狩市新港西2で昨年7月に発生した倉庫火災で消火作業に当たっていた石狩消防署の消防司令の男性=当時(56)=が死亡した火災で、石狩北部地区消防事務組合の事故調査委員会は5日、調査報告書を公表した。
煙が充満する建物内で消火作業を行う際は隊員同士の体をロープでつなぐと内規で定めているが、消防司令と同僚はロープを付けておらず、消防司令が逃げ遅れた可能性があると結論付けた。
消防司令は、石狩市の高井さん。
報告書によると、高井さんは同僚との2人一組の隊長として、空気ボンベを背負い、倉庫2階の窓から進入した。
活動予定時間は20分間だったが、同僚は室内の熱気が強まり、活動継続は危険と判断して高井さんに退避を進言したが返答はなく、進入から約10分後には先に外に出た。
高井さんは1人で活動を続け、その後、無線交信が途絶えた。
同組合が定める「警防活動要領」は、煙が充満する建物内では2人以上の一組で活動し、ロープを装着すると定める。
1人で自由に動くことは原則、できないが、2人は未装着だった。
同組合は未装着だった理由について、進入当初は煙が充満しておらず、高井さんがロープが必要な状態と判断しなかった可能性があるとしている。
報告書では、活動予定時間を20分間としながら、2人が約25分間分のボンベ残量で進入したことについて、広い倉庫で退出に必要な時間を考慮すると、活動時間をより短く設定するべきだったと指摘した。
再発防止策として、ロープなど資機材の適正使用など7点を挙げた。
同組合の高橋消防長は、「二度と同じような痛ましい事故が起こらないよう再発防止に努める」とのコメントを出した。
道警によると、火災は昨年7月19日夕、鉄骨2階建ての運送会社倉庫で発生した。
高井さんは倉庫2階で遺体で見つかり、死因は窒息死だった。
道警は火災原因について、特定に至らなかったとしている。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/971991/
2月6日10時42分にYAHOOニュース(北海道放送)からは、延焼拡大の予測が十分でなく火勢が急激に増して身動きがとれなくなったらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年、倉庫火災で消火活動中の消防士が死亡したことを受けて、石狩北部地区消防組合は、再発防止策などをまとめた調査報告書を公表しました。
去年7月、北海道石狩市新港西の倉庫で起きた火災では、消火活動にあたっていた56歳の男性消防士が、火元の倉庫2階の部屋で死亡しました。
第三者委員会がまとめた調査報告書では、死亡した男性消防士が倉庫2階の部屋に入った際、火元を確認するために携帯していたホースから離れたことで退路を見失ったと推定。
さらに、延焼拡大の予測が十分ではなく、炎の勢いが急激に増したことで身動きが取れなくなり、退出できなくなったと指摘しました。
再発防止策としては、倉庫火災では中にある物の位置関係などの情報が確認できるまでは、消防隊の進入を制限することや、ロープとホースによる二重の退路確保などを徹底するとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b4ac4f7fcfd3dac02ef59e6d691d1e8d2d15604
2月6日17時58分にYAHOOニュース(HTB)からは、ホースが届く範囲よりも広範囲で火元をさがしていたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
報告書では、高井さんの遺体が倉庫の中でホースと離れた位置で発見されていることから、事故の原因はホースが届く範囲よりも高井さんが広範囲で火元を探し、退路を失い熱中症のような状態になったことが考えられるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/57e86b218f307356ddc3d96817c3f99d9d198fca


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。