2023年11月3日20時45分にYAHOOニュース(HTB)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北見市の消防署で、はしごを使った訓練をしていた男性隊員が高さおよそ8.5メートルから落下し、腕を骨折しました。
消防署救助課に所属する25歳の男性隊員は、3日午後4時ごろ、北見市にある消防訓練所の訓練塔ではしごを使った救助訓練を行っていた際に、高さおよそ8.5メートルから落下しました。
男性隊員は、すぐに救助されましたが、左腕を骨折し入院しました。
北見地区消防組合消防本部によりますと、訓練は、マンションなどの3、4階に要救助者がいる想定で、消防車に備えられている専用のはしごをベランダにかけて行っていました。
男性隊員は、3階から4階に移る際にはしごと一緒に落下したということです。
消防本部は、落下の原因について、はしごが先に外れたのか確認できていないため現時点で分からず、調査中としています。
訓練は5人で行っていて、男性隊員は、ヘルメットを着用し命綱もつけていましたが、およそ8.5メートル下の地面まで落下しました。
消防本部は、安全対策が十分だったのかや落下した原因を、警察も交えて調べています。
山田消防長は、「この度の事故を重く受け止め、訓練中の安全管理を徹底するとともに、再発防止に努めてまいります」とコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/91b1f68814e0eab8f02c4e7e0b850c85b4d1b9f2
11月4日21時37分に北海道新聞からは、訓練塔にかけていたはしごが外れた、自己確保ロープは身に着けていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北見地区消防組合消防本部は3日夜、北見市広明町にある同組合消防訓練所の訓練塔での高所救助訓練中、男性消防士長(25)が転落し、左腕を骨折したと発表した。
同本部によると、消防士長は3日午後4時ごろ、塔の3階から4階へはしごを掛けて登っている最中、高さ8・5メートルに設置していたはしごが塔から外れ、その勢いで地面に転落した。
意識はあり、命に別条はないという。
命綱の自己確保ロープは身に着けていた。
同本部は、はしごが外れた原因を調べている。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/936364/
(ブログ者コメント)
北見市の消防署が訓練塔で引揚救助訓練している様子を、㈱伝書鳩さん(暮らしの情報発信や広告などを行っている会社)がユーチュブにアップしていた。
当該訓練では、隊員が降下する直下の地面に分厚いマットレスが敷かれている。
おそらくは今回の訓練でも同様のマットレスが敷かれており、また命綱の装着もあって、9m高さから落下しても左腕骨折程度で済んだものと推察する。
https://www.youtube.com/watch?v=RAWhYj4qdKA
2023年10月30日18時42分にYAHOOニュース(新潟放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日までの3日間、柏崎刈羽原発の事故を想定した新潟県の防災訓練が行われました。
18年ぶりに国と一体となって行った今回の訓練。
様々な課題が浮かび上がったようです。
今回の訓練は、新潟県の上・中越沖を震源とする地震で柏崎刈羽原発7号機の炉心が冷やせなくなり、放射性物質が放出されるという想定で行われました。
岸田総理 ;
「原子力緊急事態宣言を発出いたします」
国と一体での訓練は18年ぶりです。
屋内退避も含めると、住民およそ16万5000人が参加する大規模な訓練です。
原発から5キロ圏内の住民が避難のために使ったのは、海上自衛隊のエアクッション型揚陸艇=「LCAC」です。
この船は2021年の訓練でも登場しましたが、波が高く、住民を乗せるのは断念していました。
記者リポート ;
「住民を乗せたLCACが海上へと出ていきました。
そして、沖合4~5キロほどのところに泊っている輸送艦に船体ごと入り、住民を移すということです」
住民はその後、直江津港まで移動しました。
「船での避難」に住民は… 。
住民;
「海が荒れた時がちょっと不安かなと思います」
「本当に放射性物質があるところに自衛艦が迎えに来てくれるのか」
「自動車もありますし、わざわざ船に乗ってこれだけ時間がかかると放射能浴びる可能性があるので、早く抜けたいと思えば車で逃げるか…その方が早いのかな」
今回の避難訓練には、他にもヘリコプターを使った避難や自家用車、バスを使った避難も訓練も行われました。
「左手に放射性物質が付着している可能性がありますので、隣で簡易除染を受けていただきます」
車で避難した住民は『スクリーニングポイント』に立ち寄り、体や車などの表面に付着した放射性物質を検査。
15秒ほどで2人が同時に検査できる新たな機器も使って検査の流れを確認しました。
また避難所での本人確認では、新潟県が開発したアプリを使い、作業が効率的に進むかも確認しました。
住民 ;
「避難の方はスムーズにできるかと思います。今回のでだいぶ手順が理解できましたので」
一方で、「車の避難」には、こんな不安も…。
住民;
「車で移動している時は、情報を受け取る方法があるのかないのかが心配ですね」
「ほとんどみんな自家用車になるじゃないですか。
その場合に、果たしてスクリーニングポイントなどに全員が通過していけるのかどうか…。
逃げたい一心になれば、そういうところを飛ばしていくということもありますよね」
また、懸念されているのが、冬の大雪など悪天候が重なった場合の避難です。
今回、悪天候に対応する訓練は非公開の机上訓練のみで終わりました。
住民;
「去年の柏崎の大雪で国道止まりましたよね。
ああいう時はどうするのかなっていう細かいところが計画に組んでないので、避難経路だけはわかったですけども、交通状況は把握していない感じ。
そういうところはちょっと心配でした」
「一斉に動いたらどうなるのとちょっと疑問」
視察した花角知事は、「繰り返し行う中で防災意識が高まる」と訓練の意義を強調しました。
花角知事;
「例年県がやってきたものに比べれば、はるかに規模が大きくなって、言うならば『より実際に近いもの』になってきていると思います。
訓練を重ねる中で、非常に効率的なものになっていくとは思います」
新潟県は3日間の訓練で得た教訓を国や自治体などと共有し、今後の対応に役立てるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b4c73981f4318c4fc191454e69f703c297133b2
10月30日19時14分にテレビ新潟からは、初日は海自と空自も出動しての避難訓練、2日目は放射性物質が放出された後の避難住民の汚染検査や簡易除染などが行われたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力・柏崎刈羽原発での重大な事故を想定し、10月28日と29日の2日間、住民の避難訓練が行われました。
国がかかわり、さまざまな訓練が行われる中、課題も浮き彫りとなりました。
《防災行政無線》
「西中通地区に避難指示が発令されました」
10月28日、柏崎市の西中通地区。
住民たちが一時集合場所となる地元の小学校に続々と集まってきました。
始まったのは原子力防災訓練です。
〈参加した住民〉
「やっぱり身近に感じていなとダメだと思っている」
「福島の事故をみてますので、自分たちもいつそういうことが起きるのか不安はどこかにはあります」
首相官邸には岸田首相をはじめ、閣僚たちの姿が…
〈岸田首相〉;
「東京電力・柏崎刈羽原発において事故が発生したことから、原子力緊急事態宣言を発出し、関係自治体への避難等の指示を行いました」
訓練は、震度6強の地震が起き柏崎刈羽原発7号機の原子炉が自動停止、その後、原子炉を冷やすための非常用の冷却機能が喪失し全面緊急事態に至ったとの想定です。
国が柏崎刈羽原発を対象に訓練を行うのは2005年以来、18年ぶりです。
被ばくを防ぎながら住民をどう安全に避難させるのかが訓練のテーマです。
初日は原発から5キロ圏内の住民が参加しました。
住民を乗せたバスが向かった先は原発をのぞむ柏崎市の海水浴場。
沖合から水しぶきをあげて向かってくる2隻の船…自衛隊のホーバークラフトです。
地震によって道路が寸断されたり渋滞が起きたりした場合を想定し、海上からの避難を試みます。
〈参加した住民〉 ;
「ちょっと恐ろしいです…今まで経験したことないので」
「大きな音がするので、これからどれくらい大きな音がするのか不安です」
住民は沖合で輸送艦に乗り換え、上越市へ向かいました。
このほか、自衛隊のヘリコプターを使い、空からの避難も行われました。
ただ雨天候のため、予定されていた一部のヘリの飛行は中止となりました。
◇ ◇
訓練2日目は5キロから30キロ圏内の住民が対象で、放射性物質が放出されたあと避難を始めた想定です。
柏崎市の住民は上越市の公園に到着しました。
《訓練》
「これからワイパーの方を測定します。エンジンを切ってお待ちください」
行なわれていたのは、放射性物質が付着していないか調べるスクリーニング検査です。
住民たちが乗った車やバスの放射線量を調べ、汚染されていないか確認していきます。
《訓練》
「左ワイパー基準値未満です」
「基準値未満了解です」
基準値を超えた場合は、住民の検査に移ります。
放射線量の高いか所を調べ、簡易除染が行われました。
スクリーニング検査を終え、上越市の避難経由所に到着しました。
住民が手にしているのはスマートフォン。
時間の短縮や効率化を図ろうと専用のアプリを使い、オンラインでの受付が行われました。
ただ…
〈職員〉;
「ダメだ。大変申しわないです。こちら読め取れなくて。あちらの紙に書いていただいて」
うまく受付ができないケースも。
また、扱いに不慣れな高齢者からは。
〈参加した住民〉 ;
「年をとっているとこれ、スマホで出せないという人はこれ(名札)を町内会でつくってくれた。逆にね、時間がかかってますね」
柏崎市や刈羽村など、7市村から約880人の住民が参加した避難訓練。
住民からはさまざまな声が聞かれました。
〈参加した住民〉;
「若い人はアプリがいいだろうしお年寄りは携帯のない人もいますし」
「受付から滞ってみなさんやっぱり登録が難しいのかと感じました」
「私たちの訓練というよりどちらかというと県の主催者側の訓練のような気がして、(自分が)実際に動けるのかなって不安はすごくあります」
とくに不安の声があがったのが…
〈参加した住民〉;
「逆にもう家に閉じこもっていた方がよっぽど安全かと、“真冬”は」
「実際に“冬道”だったらしかもあの大型バスなので路面悪ければこの道通れないとかもう少し時間かかるのではないかと感じた」
原子力災害と大雪が重なる複合災害。
去年12月には、大雪の影響で柏崎市を通る国道8号が38時間にわたって通行止めとなる事態が起きました。
訓練を視察した花角知事は。
〈花角知事〉;
「訓練というのはいろんな角度でやるべきものでありますので。さまざまな機会をとらえてできるだけシナリオのパターンをつくって訓練することは重要だと思う。それが対応力の向上につながると思います」
県は課題を洗い出し、今後の訓練や県の広域避難計画に反映させていくとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6fc9b5cec2fe8ac9003d4a8461d8bd62d140fca7
10月30日13時22分にYAHOOニュース(新潟テレビ)からは、避難バスがパンクするトラブルもあったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
柏崎刈羽原発での重大事故を想定した新潟県の原子力防災訓練は29日、3日間にわたる日程を終了しました。
3日目は原発から30キロ圏内(UPZ)の住民が避難先への移動を体験し、一部の住民は自家用車を使って避難しました。
上越市の直江津港南ふ頭緑地公園では、放射性物質による汚染の有無を確認するスクリーニングと除染作業を訓練し、花角知事も視察。
避難車両の放射線量を測ったほか、日本原子力研究開発機構の体表面測定車による人体のスクリーニングも実施しました。
訓練中には、会場内で避難住民を乗せたバスのタイヤがパンクし、急遽、別のバスを用意するアクシデントもありました。
避難経由所となったユートピアくびき希望館(上越市)では、避難者の本人確認と避難先の指示に県が開発したDXアプリを活用しましたが、住民がパスワードを忘れるなどして手続きに時間がかかったケースがありました。
花角知事は訓練後に報道各社の取材に応じ、「訓練を通してより合理的・効率的な避難になると安全安心につながる」と述べましたが、DXアプリについては職員の作業に不慣れな点もあったとして「住民への周知と職員の習熟が必要」と述べました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dbbbc492556da5dea5dc7399ee4431db5bd6ab77
(ブログ者コメント)
避難バスのパンクなど、想定外のことがいろいろ起きたということで、訓練の目的の一つは達成されたようだ。
あとは避難マニュアル?にどう落とし込むか・・・というところだろう。
2023年10月25日19時4分にNHK三重から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
津市では、救急車が現場に到着するまでの間に、近くにある事業所の人たちに、応急手当を行ってもらう仕組みを、全国で初めて導入することになりました。
これは、25日開かれた会見で津市の前葉泰幸市長が明らかにしたものです。
津市によりますと、市内での去年の救急車の出動件数は1万7589件と過去最多で、現場への平均の到着時間も約10分と、ここ数年遅くなる傾向にあり、熱中症などが多発する夏の時期は救急車がひっ迫するケースもあるということです。
こうした中、津市は、救急要請があった現場近くの事業所の人たちに、救急車が到着するまでの間、応急手当を行ってもらう仕組みを、11月から全国で初めて導入することになりました。
具体的には、津市消防本部から出された出動指令を受け、登録した事業所の担当者が、AEDなどで救命作業を行ったり、大規模災害発生時の避難誘導などをしたりするということです。
事業所は、救急や火災などに関する講習や訓練を一定期間受けたあと、現場で活動できるということです。
市によりますと、11月、津中央郵便局の14人が登録する予定で、令和8年度までには100人程度に増やしたい考えです。
津市の前葉市長は、「人の命を助けるという社会貢献につながるので、ぜひ登録し、活躍してほしい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20231025/3070011582.html
2023年7月19日18時51分にYAHOOニュース(東北放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防隊員たちが、日ごろの訓練の成果を披露しました。
水難事故を想定した消防隊員の救助技術を競い合う大会が19日、宮城県利府町で開かれました。
利府町で開かれた大会には、新潟県と東北各県にある16の消防本部から隊員およそ80人が出場し、7つの種目で競い合いました。
このうち、人命救助の種目では、3人一組となった隊員の1人が、ロープを体に巻き付けてプールに飛び込み仲間の隊員と協力して溺れた人を引き上げるまでの確実性や速さを競いました。
仙台市消防局 永田消防士長:
「1分1秒を徐々に削っていくが、そこでミスをしないことを意識してやった。非常時にあっては、いかに冷静でかつ失敗せず迅速に動くことを意識して動いていきたい」
19日行われた各種目で上位入賞した隊員は、8月25日に北海道で開かれる全国大会に出場します。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6dd6b7cbf55fcd83733ed0c0f839ed3f75d48829
(ブログ者コメント)
ロープ付き浮き輪を持った紫帽隊員がプール対岸で待機していた赤帽隊員(遭難者役)のところまで泳いでいき、赤帽隊員は浮き輪につかまり、3人目の隊員が力強くロープをたぐりよせて救助する、という競技だった。
2023年5月16日20時21分にYAHOOニュース(新潟放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟県長岡市で16日、長岡消防署の救助隊が河川敷での救助訓練中に発射したロープが付近を走っていた車に接触し、車の一部が壊れる事故がありました。
けが人はいませんでした。
事故があったのは、長岡市下山町のフェニックス大橋です。
長岡市消防本部によりますと、16日午前10時半ごろ、長岡消防署救助隊が、フェニックス大橋の下を流れる渋海川の河川敷で川に流された人を助ける訓練を行っていました。
対岸にロープを渡すために「救命索発射銃」という圧縮した空気を使ってロープを飛ばす救助器具を使ってロープを発射したところ、誤って河川敷の上にかかるフェニックス大橋に向かってロープが発射され、橋を走行していた車にロープが接触しました。
車には1人が乗っていて、けがはありませんでしたが、車のライトなどが壊れました。
ロープが誤った方向に発射された原因について、長岡市消防本部は、発射に必要な圧力の設定を誤ったことや銃の持ち手の固定が甘く発射の反動で銃口が上を向いたことが要因と見ています。
長岡市消防本部の近藤消防長は、「今後、このような事案が発生しないように職員に再発防止を徹底させ、市民からの信頼回復に努める」としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0d93e2b31293f9e10e46952cb789f504f9119149
(ブログ者コメント)
同様の事故は昨年8月にも宮城県登米市で起きている。(本ブログでも紹介スミ)
2023年3月27日19時26分にNHK茨城から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後4時すぎ、南消防署住吉出張所の炊事室で、フライパンの油から火が上がっているのを調理係の男性消防士が見つけました。
男性消防士がガステーブルのスイッチを切ったところ火は消えたということで、換気扇とフライパンが焼けましたが、けが人はおらず、消火活動も行わなかったということです。
市消防局によりますと、消防士は調理係として夕食をつくるため、サラダ油を注いだフライパンを火にかけていたところ、ほかの消防士が倉庫で片付け作業をしていたことに気づき、手伝おうと数分間、炊事室を離れてしまったということです。
南消防署の猿田署長は「消防局としてあってはならないことで、再発防止と信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20230327/1070020407.html
2023年3月23日17時46分にYAHOOニュース(山陰中央テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月11日に出雲市の交差点で、パトカーが軽乗用車と衝突した事故で、警察はパトカーがサイレンを鳴らさず交差点へ進入したことが事故の原因だったとして、運転していた女性巡査を書類送検しました。
道交法違反の疑いで書類送検されたのは、出雲警察署の24歳の女性巡査です。
警察によりますと、3月11日午後1時ごろ、パトカーで緊急走行をしていた際に出雲市白枝町の赤信号の交差点にサイレンを鳴らさずに進入し、青信号で直進してきた軽乗用車と衝突したということです。
この事故によるけが人はいませんでした。
警察によりますと、女性巡査の運転するパトカーは、事故の起きた交差点に「人が倒れている」との通報を受けてサイレンを鳴らし、赤色灯をつけて緊急走行していたものの、現場である交差点に近づいた際に、同乗していた19歳の男性巡査が交差点に進入する前に判断を誤ってサイレンを止めたということです。
このため、パトカーに気付くのが遅れた軽乗用車と衝突したということです。
調べに対し、女性巡査は「間違いありません」と容疑を認めているということです。
出雲警察署は、「市民を守る立場の警察官が事故を起こしたことは、指導が至ってなかった。再発防止に向け指導、教養に努めて参ります」とコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a67e6b5387d469fda53225fd8745a9081717bace
3月23日20時24分にYAHOOニュース(山陰放送)からは、事故前に停止ボタンの操作に関する会話や指示はなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故は3月11日に市内の交差点で発生し、パトカーは通報を受けて緊急走行していました。
しかし、本来は赤色灯を点灯させると共にサイレンを鳴らしながら交差点に入る必要がありましたが、助手席の19歳の男性巡査が、通報現場だった交差点に入る直前に停止ボタンを押してサイレンを止めていました。
現場に到着し緊急走行の必要がなくなればサイレンは鳴らさないことになっているものの、この事故では、その前に停止ボタンが押され、パトカーは緊急走行の要件を欠いた状態で交差点に進入したことになり、道路交通法違反の赤信号無視が成立するとしています。
事故の前に男性巡査と女性巡査との間で停止ボタンの操作に関して会話や指示はなかったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd5b461990862a80bb3fd44da617119e76a67328
(ブログ者コメント)
運転していた女性巡査に連絡もせず、勝手に停止ボタンを押した男性巡査の過失による事故。
運転していた女性巡査も、いくら緊急走行中だといっても、赤信号の交差点に進入する場合は速度を緩め、周囲に注意を払っていたはずなのだが・・・。
2023年3月19日14時42分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉県八千代市消防本部は、装着型のカメラで撮影した現場映像を本部でリアルタイムに確認できるシステムを4月から運用する。
インターネットを使って通話もできる仕組みで、現場と本部との連携を円滑にし、迅速な人命救助につなげる。
現場映像や音声の同時発信を可能にするのは、クラウド録画サービス最大手「セーフィー」(東京都品川区)が開発したウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2」。
市消防本部では、2021年11月から様々な現場での実証実験を重ね、本格導入を決めた。
救助活動などにあたる隊員が小型カメラ(縦8・4センチ、幅5・5センチ、厚さ3センチ、重さ約160グラム)を胸に装着して火災現場に入ることで、燃えさかる建物の様子などが本部にリアルタイムで伝わる。
スマートフォンを利用した映像発信では、隊員1人が撮影に専念することになるうえ、現場を多角的に捉えることが難しかったという。
市消防本部では6日、新しいシステムを使った訓練が行われ、建物に入った隊員のカメラから送られてくる映像が本部の大型モニターに映し出された。
本部では、中継映像や隊員の声を確認しながら現場に指示を送った。
市消防本部によると、こうしたシステムの利用は建設現場などで広がっているが、消防への導入は全国でも珍しいという。
4月から本部や市内の五つの消防署に計7台を配置し、ドローンによる上空からの映像と合わせた活用も進める。
市消防本部警防課の担当者は、「将来的には、医療機関との情報共有も検討していきたい」と話した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230314-OYT1T50248/
3月6日18時1分にNHK千葉からは、6日に行われた訓練の様子について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防隊員が撮影した現場の映像を消防本部がリアルタイムで確認できるシステムを千葉県八千代市が導入することになり、6日、システムを使った訓練が公開されました。
このシステムは、現場と司令室をインターネットで結び、映像のほか通話も同時にできる仕組みで、千葉県八千代市は来月1日から市内の5つあるすべての消防署に導入することになりました。
これを前に、6日はシステムを使った災害訓練が行われ、参加した隊員はカメラが付いた専用の機器を胸に装着して火災現場に入り、通話機能を使って現場の状況を報告していました。
消防本部の司令室では、現場から届けられる報告と映像を確認しながら、周囲に危険が潜んでいないかなど、指揮にあたっていました。
八千代市消防本部によりますと、映像だけでなく通話も同時にできる今回のようなシステムの導入は全国でも珍しいということです。
八千代市消防本部警防課の池部副主幹は、「リアルタイムで把握できるので、現場の支援に非常に有効だ。隊員の安全を確保することで、いち早い人命救助にもつなげていきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20230306/1080020125.html
2023年3月10日16時56分にYAHOOニュース(瀬戸内海放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前7時30分ごろ、香川県高松市の県道で、救急車を止めて病人を搬送中の高松南消防署の救急隊員と自転車が衝突しました。
警察によりますと、救急隊員は体調不良の女性を救急車に運び、運転席に乗り移るため車から外に出たところ、路肩を走ってきた自転車とぶつかったということです。
この事故で、救急隊員(47)と自転車に乗っていた男性(27)が足に軽いけがをしました。
体調不良の女性は、代わりの救急車で市内の病院に搬送されました。
体調の急変などの情報は入っていないということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/feb2383a09f08b12138b39c478a0c6600707ea45
3月10日10時54分にYAHOOニュース(山陽放送)からは、後部座席を降りたところ接触したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きょう(10日)午前7時30ごろ、高松市室新町の県道で、体調不良の女性を病院に搬送するために停車していた救急車の救急隊員(47)が、運転席に移動しようと後部座席を降りたところ、路肩を走ってきた自転車の男性(27)と接触しました。
この事故で、救急隊員と自転車の男性2人が転倒し、ともに足に軽いケガをしました。
体調不良の女性は、別の救急車で病院に搬送されたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/96380eaac9e22dd26cd11af44e6063dec5f0a0bd
3月10日13時43分にNHK香川からは、署員には車から降りる際には周囲を確認するよう注意喚起していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きょう午前7時半すぎ、高松市室新町の県道の路肩で、急病人を搬送しようとしていた救急隊員の男性が救急車から降りようとしたところ、路肩を進んできた自転車と衝突しました。
警察と消防によりますと、この事故で、救急隊員の男性と自転車に乗っていた男性は、それぞれ軽傷の見込みだということで、搬送中だった急病人も別の救急車で病院に搬送され、容態に変化はなかったということです。
救急隊員が所属する高松南消防署によりますと、署員には救急車と消防車から降りる際には、周囲を確認し安全を確保するよう注意喚起をしていたということで、今回の事故を受けて、改めて注意喚起を行ったということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20230310/8030015409.html
(ブログ者コメント)
詳細状況は不明だが、周囲を確認しなかった消防隊員よりも、救急活動中の救急車の横をスーッと通り抜けようとした自転車のほうに非がありそうに感じた。
2022年8月20日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正5として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/12672/
(2023年1月30日 修正5 ;追記)
2023年1月23日21時16分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、初期消火に当たった店舗関係者は消防に対し見取り図で示しながら説明したが消防はその記録映像を公開していないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(以下は約8分にわたる報道の全文)
2022年8月、消防隊員1人が殉職した静岡市葵区呉服町のビル火災をめぐり、初期消火に当たっていた店舗関係者がメディアに対し、初めて証言しました。
「火災の火元を伝えたのに、消火活動に活かされなかった」。
この関係者と静岡市消防局とのやりとりを記録した映像は公開されず、「不都合な情報を隠している」と指摘する声もあります。
2022年8月、消防隊員1人が殉職した静岡市葵区呉服町のビル火災で隊員がつけていたカメラの映像です。
<消防士>:
「煙の色変わった?」
「ちょっと白っぽくなりました」
「了解」
この緊迫した消火活動の様子は、静岡市への情報公開請求によって開示されました。
しかし、この映像には”肝心な記録”が抜け落ちているといいます。
<火元となった店で働いていたAさん>:
「僕は、はっきり、自分が見た範囲で、『火元はここですよ』という説明は、見取り図で『ここが燃えていました』という話は(現場で)させてもらっている」
初めてインタビューに答えた火災の火元となった店舗で働いていたAさん。
初期消火にもあたっていたAさんは、「火元の場所を伝えたのに、それが生かされなかった」と、当時の消防の対応を疑問視します。
<火元となった店で働いていたAさん>:
「給湯室があって『一番熱の温度が高いんだけど、ここって何かありましたか』と聞かれたときに、『火元はそこじゃないと思います、完全にこっちですね』と、僕ははっきり指している」
火災現場の見取り図をみると、Aさんが消防の現場本部に伝えたビル火災の火元は、店舗奥の倉庫兼休憩室だったと話します。
しかし、消防は、Aさんの情報とは異なる店舗入り口付近を火元と推定。
先行部隊が、給湯室など誤った場所の確認に時間を費やし、結果、火元の特定に1時間もかかったのです。
現場の状況が変化する中、3番目の部隊が火元を特定。
しかし、その部隊の男性隊員が何らかの理由で逃げ遅れ、死亡しました。
なぜ、火元の情報がありながら、別の場所から調査に入ったのか。
静岡市消防局は事故調査委員会を設置し、経緯を検証していますが、協議はすべて非公開。
火元を知らせたというAさんと消防とのやり取りは、個人情報の保護を理由に公開されていません。
<火元となった店で働いていたAさん>:
「正直、僕としても納得いかない。間違っていることは間違っていることだし、しっかり正すという意味であれば(映像を)使っていただいて構わないし、逆に隠しているのであれば、見せていただいた方が解決するのであれば出していただいて構わない」
SBSでは、本人の許可をもとに、Aさんとのやりとりが記録された映像の公開を静岡市に求めました。
しかし…
<静岡市消防局 警防課 坪井参事>:
「誰がどういう理由であっても開示できないものは開示できない。映されている個人の許可を得ている場合についても同様に開示できない」
Q.判断のミスがあったと公表してもいいのでは?
「別区画から活動した理由についても事故調査委員会の回答を待っているので、差し控えます」
情報公開制度に詳しい専門家は、消防局の対応に疑問を呈します。
<情報公開制度に詳しい 同志社大学 小黒純教授>:
「個人が特定できる可能性があるとして不開示の理由、要するに公開できない理由にするのはかなり無理がある。不都合な情報があって隠しているんじゃないかと感じてしまいます。感じること自体も市のやっていることとしてはあまりいいことじゃない。行政と市民との間の信頼関係が生まれない」
静岡市消防局をめぐっては、この1年間だけでも、患者搬送中の救急車があおり運転を受けていた事案や訓練中に落下した隊員が重傷を負った事故などを公にしてこなかった経緯があります。
Q.消防局の体質としてオープンにすることを極端に避ける傾向にあるように見受けられるが、市長にはどう映る?
<静岡市 田辺信宏市長>
「私もそういう体質があると、記者の問題意識と同感です。静岡市消防の在り方に非常に危機感を持っています」
消防の広域化によって、現在、静岡県島田市を含む3市2町も管轄する静岡市消防局。
2020年には、吉田町の工場火災で3人が殉職しましたが、そのうち2人は元々は島田消防署採用の隊員でした。
消防局に対して、島田市の染谷市長は…。
<島田市 染谷絹代市長>:
「(吉田町工場火災の)2人の遺族から『うちの夫は島田消防署勤務だったなら、こんな目にはあわなかった』と言われた時に、もう本当に守ってあげられなかったことに自らを責めたし、二度とこういうことは起こさないと。ところが、2年も経たずして、この8月に、また事故がありました。(ビル火災で殉職した)男性隊員の奥さんは、2歳のお子さんとまだ6月に生まれたばかりの赤ちゃんを抱いての葬儀でした。ご遺族は何が一番してほしいかと言えば、真実を知りたいんです。なんで、私の夫は亡くならなければならなかったのかということです」
男性隊員はなぜ、亡くなったのか。
火元の情報を提供したAさんは、消防が現場の状況を複合的に見て判断した可能性に理解を示しつつも、真実を明らかにしてほしいと願います。
<火元となった店で働いていたAさん>:
「誰にでも間違いはあるので、それが組織だろうが、会社だろうが、人間だろうが、間違いは間違いなので、間違いを認めてもらって、しっかり今後、そういうことがないようにしてもらえれば、僕は何も望むことはないです」
https://news.yahoo.co.jp/articles/28dc44be4a081a5fd09b082d9dc43dbf7ae83c4f
(ブログ者コメント)
情報伝達ルートあるいは指揮命令系統に問題があったのではないか?と思わせる報道だ。
大事なのは責任追及ではなく再発防止。
事故原因究明を使命の一つとする消防は、どこに問題があったのかを詳らかに検証し、他の消防にも教訓として情報提供してほしいものだ。
(2023年2月13日 修正6 ;追記)
2023年2月12日8時42分にYAHOOニュース(静岡新聞)からは、退避の意味のジャスチャーが伝わっていなかった可能性あり、広域化後に局内でジェスチャーの統一したルールはなかった、退出時に命綱替わりのホースが引かれたため手元からホースが離れた可能性もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
行方不明になる直前に同僚隊員と交わした帰還などを意味するジェスチャーについて、意図が伝わらなかった可能性を示唆する意見が事故調査委員会で出ていることが11日、関係者への取材で分かった。
解釈の食い違いから、結果的に男性がはぐれてしまった可能性がある。
関係者によると、男性と同僚隊員2人は屋内進入後に3階飲食店倉庫が火元であることを特定し、倉庫の扉近くの廊下で帰還指示を受けた。
先頭にいた男性は、2番手の隊員が送った、入り口方向に手を動かすなどの退出の意思表示や、命綱でもあった消防ホースを床に置くジェスチャーなどに対し、うなずいたが、その後に行方不明になったという。
同局は16年に3市2町を管轄として広域化した。
同局によると、局内でジェスチャーに関する統一ルールはなく、屋内進入の訓練では応用としてジェスチャーを交える機会はあるものの、顔面を覆うマスクに搭載された拡声器による口頭での意思疎通が基本という。
男性に近い関係者は、「本人は生前、了解の場合は必ず親指を立てるハンドサインをするようにしていると言っていた」と証言する。
「(行方不明直前に他の隊員と交わしたとされる)うなずきは了解の意味だったのか?煙で視界が悪い中、ジェスチャーの意図が正しく伝わったのか?」と疑問の声を上げる。
有識者による事故調査委員会は、現場を退出できなかった原因を洗い出し、そこに至る背景的要因を分析しているという。
男性の当時の心理状態や日頃の訓練方法なども確認し、ジェスチャーで共通理解が図れる状態だったのか、慎重に検証しているとみられる。
火災は2月13日に発生から半年を迎える。
【命綱失った可能性も】
男性と同僚隊員2人は消防ホースを命綱代わりにしていたが、3階入り口付近で待機していた駿河特別高度救助隊の現場隊長が3人に帰還命令を出した後、「よれを直すためにホースを一度引っ張った」と話していることが11日、関係者への取材で分かった。
退出時に最後尾にいた男性は、命綱代わりのホースが手元から離れていた可能性もある。
隊長は帰還命令の直後にホースを引いたと述べているという。
一方、関係者によると、同僚隊員のうち1人は「ホースをたどって退出している途中に、ホースが動いた感覚がある」と証言しており、ホースを引いたタイミングは食い違っている。
3人は進入時、原則とされる互いを結ぶロープを装着していなかった。
事故調査委員会はホースが引かれた事実について把握しているといい、同局が当時の状況を詳しく調べているとみられる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/831eb5170da5ba1fa0363b828e4dec9908e01bd9
(2023年3月8日 修正7 ;追記)
2023年3月7日19時11分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、タバコの火の不始末が原因だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関係者によりますと、消防による火災調査の結果、従業員のたばこの吸い殻が十分に消火されないまま、ごみ箱に捨てられたことで出火したと結論付けられたということです。
これまでに、建物西側にある倉庫が火元であることがわかっていたほか、この倉庫内の特に焼損が激しい場所からたばこの吸い殻が見つかっていました。
また、倉庫は、従業員が休憩などで利用していたということで、冷蔵庫や段ボール、それに衣類などが置かれていたということです。
警察は、出火当時店内にいた客や従業員らから聞き取りを行うなどし、業務上失火の疑いなどを視野に調べを進めています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea2479bbb50da4547e6c83da84291a1b0aafb7e9
(2023年8月2日 修正8 ;追記)
2023年8月1日18時39分にNHK静岡からは、「安全よりも迅速性と効率性が優先された可能性あり」などと指摘された事故報告書が公表された、死亡した隊員はホースをつたって退出する方法の訓練を受けていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故調査委員会は、1日、報告書を市に提出しました。
報告書によりますと、3人は当時、消防局の活動基準で定められている隊員どうしをロープでつなぐ手法はとらず、地面に置いたホースをつたって退出しようとしましたが、山本さんはこの退出方法を訓練した経験がなかったということです。
報告書では、事故の要因については本人が亡くなっていることから「特定できなかった」とした上で、現場でとられた退出方法について、「安全よりも迅速性と効率性が優先された可能性がある」などと指摘しました。
その上で、今後の再発防止策として、「手順が明確に定まっていない方法や訓練経験のない方法が現場で安易に選択されないよう、安全意識を徹底することが求められる」と提言しました。
静岡市消防局は、1日午後、この報告書を市のホームページで公表しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20230801/3030021050.html
8月1日付でテレビ静岡からは、死亡した隊員はホースの筒先を持たず1人で火元の部屋に入ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
今回の調査では、事故原因の特定には至らなかったということですが、要因として3点をあげています。
・死亡した隊員がホースの筒先を持たずに1人で火元の部屋に入ったこと。
・退出命令が出た時に、他の隊員が退出していないことに気付かなかったこと。
・気付いた後にすぐに隊員を見つけ出せなかったこと。
そして、これらの背景に
「『安全』よりも『作業性や効率性』を優先していた」
「隊員同士の意思統一が図られていなかった」
「活動方針の伝達が十分でなかった」、
これらの可能性が指摘されています。
https://www.sut-tv.com/news/indiv/22893/
※以下は訓練要領の問題点に関する報告書の記述。(p87/116)
https://www.city.shizuoka.lg.jp/000987833.pdf
(2023年8月18日 修正9 ;追記)
2023年8月15日19時46分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、事故当時に現場で活動していた元隊員は調査委員会の検証結果に疑問を呈しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
殉職した消防士と一緒に消火活動に当たった元消防隊員は、事故調査委員会の検証結果について疑問の声を上げています。
「間違いなくいえるのは、僕らが行った行動に間違いがいまのところは僕は見当たらない」
確信をもって当時の状況を振り返るのは、1年前のビル火災の現場で殉職した隊員と同じ3人組のチームで活動していた元消防隊員です。
男性隊員が亡くなった原因について、静岡市消防局の事故調査委員会は、男性隊員が行方不明になっていることを同僚の隊員が気づかなかったことなど、複数の要因が重なって起こったと結論付けました。
しかし、男性隊員と同じチームで消火活動を行っていた元消防士は、屋内への進入や退出の判断について間違いはなかったはずだと主張しています。
<男性隊員と一緒に進入した元消防隊員> :
「(退出の際に)この距離で細かくうなづいているのを知っているんで、間違いなく意思統一ができたと感じた。
最終的には何があったのかって、本当にそこはわからない。
わからないですよね」
その上で、報告書では現場で行われた消火活動の検証が十分に行われていないと指摘しました。
事故調査委員会の報告書によりますと、男性隊員らの前に進入した隊は、活動環境を整えるため、煙を外に出そうと火元の対角線上に位置する給湯室に入り、東側の窓を開けたとしています。
一方、元消防隊員は、この窓を開けたことで、火元の煙や火がさらに中央の通路に広がった可能性があると指摘。
火元のすぐそばの呉服町通り側から排煙するべきだったと主張します。
<男性隊員と一緒に進入した元消防隊員> :
「間違いなく進言はしているんですよ。ここ開けられないんですかって。
ここを開けることは火災を助長させる行為の1つにつながる可能性は少なからず(ある)」
こうした意見に対し、静岡市消防局は排煙する場所は「給湯室側の窓」以外になかったと反論します。
<静岡市消防局 長井警防課長>
Qそこをそもそも空気を逃がすために、開けるという選択肢はなかった?
「なかった。
南側のビルの関係者からこちらの建物の中に進入できるという情報を得たものですから、そちらを検索途中にこちらの扉があることを確認している。
北東側の給湯室の窓以外に煙などを逃がす開口部はございません」
休みの日にも公園で筋トレをし、管内にある消火栓の位置を確認するなど、消防に対して熱心に向き合った男性隊員。
<男性隊員と一緒に進入した元消防隊員>
「間違いなく、このままだったら絶対に絶対に事故が起きます。
もうちょっと現場の声を聞いたほうがよいと思いますよ」
9か月かけて検証した「事故調査報告書」は、男性隊員に胸を張って報告できるものなのか。
二度と同じような被害を繰り返さないために、組織内でのコミュニケーションを増やし、組織の風通しをよくする必要がありそうです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/014df27540aefa39c853caa3050d42eee81baa42
2023年1月14日8時2分にYAHOOニュース(徳島新聞)から下記趣旨の記事が、課題取り組み中の写真付きでネット配信されていた。
ロープを使った救助技術「ロープレスキュー」の国際競技会「GRIMPDAY(グリンプデイ)」で、徳島県内の消防士5人が所属する日本代表チーム「JAPAN WEST 9PM」が初優勝した。
2度目の出場で、日本勢では初の栄冠。
中心選手の一人として活躍した板野東部消防組合消防本部の岸本さん(39)=北島町江尻=は、「今まで取り組んできたことが評価された」と喜んでいる。
競技会は2022年9月7~10日、ベルギー各地の遊園地や博物館、採石場などで行われた。
さまざまな事故を想定した11の課題が当日会場で発表され、各チームが救出する速さや正確さを競った。
欧米やアジアの24チームが出場した。
日本代表は中四国の13人で構成し、うち県人は5人。
岸本さんは要救助者の元に向かい、森さん(34)=徳島市川内町金岡=はロープを引き上げるシステム構築を担当。
藤川さん(35)=吉野川市鴨島町山路=は要救助者役を務めた。
辻さん(44)=北島町鯛浜=と森岡さん(34)=徳島市国府町和田=は、飲食料調達などのサポート役を担った。
岸本さんの任務はレスキュアーと呼ばれる。
救出方法を考え、現場で機敏な判断を求められる中心選手だ。
遊園地の遊具が地上50メートルの高さで止まった想定の課題では、遊具の上から垂らされたロープを伝って遊具に到達。
強風の中、遊具と自身を別のロープで固定するなど工夫し、要救助者を安全に運び出した。
チームの総得点は、平均の約800点を大きく上回る998点。
2位の英国代表とは6点差だった。
競技会には17年に西日本と東日本の2チームが初出場。
その時の西日本チームにいた辻さんらの影響で、県人メンバーが増えた。
チーム名の「9PM」は中四国9県の集まりを意味する。
各県のキャンプ場や廃校などで訓練を重ね、下位に沈んだ前回の課題を克服した。
岸本さんは「競技会出場を通じ、日本ではなかなかできない実践的な訓練ができた。身に付けた技術の普及に努めるとともに、災害時の救出活動に生かしたい」と意気込んでいる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ca024ee551d5426ea0c4f67e44b2d6d7a65c8e8
2023年1月9日7時23分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警視庁は9日、東京空港署警備課長代理の女性警部(56)が、東京都大田区の署内で誤って実弾1発を発射したと発表した。
左わき下に装着したホルスターから拳銃を取り出そうとして作業台に拳銃をぶつけ、暴発させたという。
近くに同僚1人もいたが、けが人はいなかった。
署によると、女性警部は勤務を終えた9日午前0時20分ごろ、署地下1階の職員用通路に設置された作業台の前で、拳銃から弾を抜くため拳銃をホルスターから取り出そうとしたところ、勢い余って拳銃を台の角にぶつけて発射。
拳銃に安全装置はなく、発射された実弾は通路内で見つかった。
警部は「ホルスターが固く、拳銃を取り出そうと力を入れてしまった」と説明しているという。
署は「拳銃の適正な取り扱いについて指導を徹底し、再発防止に努めたい」とコメントした。
https://www.asahi.com/articles/ASR192DYHR19UTIL001.html
2022年12月30日7時10分にYAHOOニュース(くるまのニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【消防車が救急現場に来ることもある】
「火事ですか? 救急ですか?」
119番に電話を掛けると、まずこのように質問されます。
「救急です」と答えると、救急隊がこれから向かう場所や、急病やケガの状況などを聞かれます。
そして通報後、しばらくするとサイレンが聞こえてきますが、実際には赤い消防車(ポンプ車)が先に来たり、白い救急車と一緒に消防車が駆け付けることがあります。
火事ではないのに、なぜ消防車まで来るのでしょうか。
救急要請を受けて消防車が出場することがありますが、これはPA連携や救急支援活動と呼ばれるものです。
Pは消防ポンプ車(Pumper)、Aは救急車(Ambulance)を指します。
消防隊と救急隊が連携して救急活動にあたるというものです。
救急隊は通常、3人1組で活動しますが、3人では手が足りなくなることがあります。
例えば多くの救急資器材が必要になる場合や、足場が不安定な山道だったり狭い階段だったりと搬送しにくい場所、安全の確保が必要な事件・事故、野次馬の整理に追われる繁華街などの現場では、救急隊員3人だけだと活動が難航することがあります。
このような状況が通報の時点で想定される場合、消防隊も駆け付けるようにしているのです。
また、救急隊がすぐ現場へ向かうのが難しいとき、代わって近くの消防隊が先に駆け付けるケースもあります。
総務省消防庁の『令和3年版 消防白書』によると、2020年の全国の救急出動件数は593万3277件でした。
これは平均すると1日およそ1万6211件で、約5.3秒に1回の割合で出動したことになります。
この救急出動件数は、2020年は前年から1割ほど減ったものの、長期的に見ると高齢化を受けて増加傾向が続いており10年前と比べると約8.6%増に。
一方の救急隊もそれにあわせて増設が続いていますが、10年前と比べると約7.6%増にとどまっています(2021年は5302隊)。
言うまでもありませんが、救急隊員も救急車も数に限りがあるのです。
その上、現在は、新型コロナウイルス感染症の流行で受け入れ病院の選定に時間がかかる「救急搬送困難事案」も増加。
救急隊は搬送を終えるまで傷病者に付きっきりとなるため、昼夜を問わず“出ずっぱり”の状態になることもめずらしくありません。
PA連携は、そんな多忙な救急隊の負担を軽減し、かつ、傷病者のもとにいち早く駆け付ける取り組みなのです。
【救急出動のうちPA連携は何割?】
では、実際にどのくらいの割合がPA連携の出動なのでしょうか。
東京消防庁の場合、2021年中の救急件数74万3703件のうち、PA連携はおよそ2割弱の13万4144件でした。
ちなみに消防隊にも救急技術の資格を持った隊員が配置されているため、基本的な救護処置は、消防隊でも可能です。
救急要請がありPA連携で出動した場合、基本的には消防隊だけでなく救急隊も現場に向かいますが、東京消防庁によると、消防隊が先着した時点で傷病の事実がなかったり、本人が搬送を頑なに辞退したりする場合は、救急隊を途上で引き揚げさせることもあるといいます。
このように、忙しい救急隊の負担を軽減し、現場到着時間を少しでも短縮する取り組みのPA連携ですが、12月に入り、状況は再び逼迫(ひっぱく)してきています。
厚生労働省の専門家会議(新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード、第112回、12月28日開催)の資料では、次のように指摘されています。
「救急医療について、冬場は通常でも医療提供体制に負荷がかかるところ、全国的に救急搬送困難事案数は増加しており、今夏の感染拡大のピークを超えている。
年末年始の救急医療提供体制の確保には注意が必要」
これを裏付けるかのように、東京消防庁は2022年12月26日、公式ツイッターで「救急車の出動率が95%を超えているため、現在非常編成した救急車31台を含む310台で運用していますが、通報を受けてから救急車の到着までに時間を要する場合があります」とツイート。
ウェブサイトでは「コロナ禍で大変な今こそ救急車の適正利用にご協力を」と呼び掛けています。
こうした状況は、東京に限らず、横浜消防局や大阪市消防局などでも同様であり、各地で「救急逼迫」が起きています。
東京消防庁管内では、2021年度に救急搬送された人の51.4%は、軽易で入院を要しない軽症でした。
救急車を呼ぶか迷ったら、救急安心センター(♯7119、一部地域で実施)に電話したり、全国版救急受診アプリ「Q助」を活用したりしましょう。
本当に病院に行く必要のある人のもとに救急車が一刻も早く到着できるよう、一人ひとりの普段からの感染予防と理解・協力が必要とされています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fecce7557046dfd40de02862fb88379a2f730797
2022年12月3日9時2分にYAHOOニュース(FNN PRIME;福島テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ドラマ「silent」は、耳が聞こえなくなった元恋人と再会した女性を中心とした人間模様を描いたラブストーリーだ。
この人気ドラマをきっかけに、消防隊員が“手話”をいかした新たな取り組みを始めている。
【障がい者の安心に】
「誰1人取り残さない」…
その決意の下、郡山消防本部では3年前から隊員が手話の研修を受け、耳の不自由な人をスムーズに救急搬送できるよう、対応力を強化してきた。
郡山消防本部・吉田さん:
「現場で直接、聴覚障がい者の方とコミュニケーションが取れることで、より安心をして頂ける事に繋がるのではないか。」
【ドラマをきっかけに新たな取り組み】
郡山消防本部では2022年11月から、手話を交え、火災への注意などを呼びかける動画の配信を始めた。
そのきっかけとなったのが、ドラマ「silent」。
耳が聞こえなくなった元恋人と再会した女性が、現実と向き合いながら寄り添い、乗り越えていこうとするラブストーリーだ。
ドラマのヒットを追い風に、手話を使った救急の取り組みを知ってもらい、聴覚障がい者には防火への意識を高めてもらうのが狙い。
消防隊員に手話を指導する渡邉さんも、この取り組みに期待を寄せている。
郡山市障がい福祉課・渡邉手話通話士:
「火事の時にどういう風に動いていいかも分からないと思いますし、そういった時に消防職員からの”大丈夫”というような手話の声かけがあるだけでも、心強く感じると思いますし、安心に繋がると思います。
(聴覚障がい者が)こういったことを知る事で、日々の生活で気を付ける事が増えてくると思いますし、大事故とか火災に繋がらないように心構えも出来ると思いますので、すごく良い効果だと思います。」
【救助・防火に手話を生かす】
新たに撮影した動画は、郡山消防本部の公式ユーチューブチャンネルで順次アップする予定。
郡山消防喜久田基幹分署・蛭田さん:
「この手話が、救急・救助など何らかの現場でいきてくれば良いかなと思います。
障がいをお持ちの方にも、全員に火災予防を伝えられたらなと思います。」
【通報システム導入も進む】
郡山消防本部では、聴覚障がいがある人から通報を受ける際の対応も強化している。
文字で救急要請などの通報ができる専用のアプリ「NET119緊急通報システム」を2年前から導入している。
※消防本部に事前申請が必要。
現在は、福島県内のほとんどの消防で導入されていて、このシステムを活用し、救急・事故・火災などの対応にあたっている。
命を守る情報は、すべての人に届くものでないといけない。
駆け付けた隊員と手話でコミュニケーションが取れたり、文字で緊急通報ができるということは、耳の不自由な人の安心にもつながりそうだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa5fc939b11381c7b5fe4037d4252c30c24cd6f7
2022年12月4日8時57分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡県警田川署は2日、署内で総務課の男性警部補(44)が拳銃の手入れをしている際に、誤って銃弾1発を発射したと発表した。
けが人はいなかった。
署によると、警部補は2日夕、拳銃格納所で拳銃の実弾を外した後、分解して部品の点検をした。
その後、組み立てて弾を詰めたが、その前に引き金を引かなければならなかったことに気づき、弾を外して、上に向けて引き金を引いた。
しかし、弾は1発残っていて発射され、天井近くの壁に当たり、穴が開いた。
警部補は「銃弾は全て抜いたと思っていた」と話しているという。
https://www.asahi.com/articles/ASQD42P7RQD2TIPE01H.html
12月2日23時37分に九州朝日放送からは、複数の拳銃の定期点検を2人で行っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡県田川市の警察署で、拳銃の点検をしていた警察官が誤って銃を発射する事故がありました。
田川警察署によりますと、2日午後5時半ごろ、署内の拳銃格納所で40代の男性警部補が銃の手入れを行っていたところ、誤って一発発射しました。
発射された弾は室内の壁にあたり、穴が開きました。
部屋にはもう一人警察官がいましたが、けがはありません。
田川署では、2日午後4時半ごろから定期的な点検を行っていて、2人は管理する複数の銃を組み立て直し、動作確認を繰り返し行っていました。
そして当該の銃の点検の際、弾を抜くのを忘れていたということです。
田川署では「拳銃の安全管理を徹底し、再発防止に努める」とコメントしています。
https://kbc.co.jp/news/article.php?id=9405298&ymd=2022-12-02
2022年11月20日11時12分にYAHOOニュース(乗りものニュース;軍事フォトライターの寄稿文?)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【ブロアー車全国配備のきっかけとなった大事故】
2022年11月12日と13日に、静岡県で行われた「第6回緊急消防援助隊全国合同訓練」では、実に多彩な緊急車両が登場したのですが、その中にひときわ目を引く消防車両がありました。
それが「大型ブロアー車」および「特別高度工作車(ブロアー車)」です。
【まるでリモコン戦車!】全国唯一、那覇市消防のみが保有する「ハイパーミストブロアー車」ほか
これらブロアー車は、車体後部に超大型の扇風機を搭載しているのが特徴です。
あまり見かけない消防車両ですが、東京消防庁を始めとして横浜市や川崎市、京都市や大阪市など、大都市を守備範囲とする消防局に配備されています。
ある意味、とても特殊な消防車両といえるブロアー車ですが、なぜ、大都市の消防局だけに配備されているのでしょうか。
その背景には、2005(平成17)年に発生した「JR福知山線脱線事故」の教訓がありました。
2005(平成17)年4月25日午前9時18分頃、兵庫県尼崎市にあるJR福知山線の塚口駅と尼崎駅の区間で、速度超過したJR福知山線がカーブを曲がり切れず、脱線しました。
レールから外れた列車は、線路に隣接していたマンションに激しくぶつかり、乗客と運転手合わせて107名もの死者を出し、562名が負傷するといった大惨事を引き起こします。
尼崎市消防局は、この事故の10年ほど前に発生した阪神淡路大震災の教訓から、迅速な救助活動を実施、さらには異常を感じた近隣住民の多くが救助活動を支援しています。
しかし、現場ではマンションの駐車場などに停めてあった自動車などからガソリン漏れが発生し、気化した可燃性ガスが充満している環境でした。
そのため、押しつぶされた列車に閉じ込められた乗客が二酸化炭素で酸欠に陥ったほか、消防隊員らも溶断用のガスバーナーや火花を散らすエンジンカッターといった救助用の装備が使えず、被災者の救出活動は困難を極めたのです。
【東京ドームを膨らますことも可能な性能とは?】
こうしたJR福知山線脱線事故の教訓から、総務省消防庁によって、東京および一部の政令指定都市の特別高度救助隊に、まず「大型ブロアー車」が、その後、ほかの政令指定都市などに「特別高度工作車(ブロアー車)」が配備されるようになりました。
これらブロアー車ですが、一例によると最大送風能力は1時間あたり21万立方メートルもの送風量を持っているとか。
これがどのくらいの性能かというと、ペチャンコに潰れた東京ドームを5時間で膨らませることができる規模だといわれています。
また、大型ブロアーが発生させる強力な送風力を活かして、閉鎖空間に向けて、外部から強制的に新鮮な空気を送り込むことが可能です。
これにより、閉鎖空間の中に充満した煙や有毒ガス、蒸気、熱気などを排出・換気することができ、前出のJR福知山線脱線事故で起きたような可燃性ガスが充満した場所でも、迅速かつ安全に救助活動を実施できるようになりました。
さらに、この大型ファンは、ホースを接続することで霧状の水を噴霧放水することもできるため、爆発的に延焼する「フラッシュオーバー」と呼ばれる火災現象を抑制することもできます。
その一方で、長く伸びる地下街やトンネル、高層ビルなどでは、いくら巨大なファンだとしても遠くまで風を届けることは困難です。
そこで登場するのが、車両中央に搭載している可搬式の小型ファンです。
まず大型ファンで陽圧換気を行ったあとに、この小型ファンを奥へ設置することで、より広い面積の陽圧換気を行うことができるといいます。
「万が一の事故の際、困難な現場であっても、可能な限り犠牲者を少なくする。一人でも多く助け出す」。
こうした消防士たちの思いが形になったものの1つが、この大型ブロアー車ならびに特別高度工作車だといえるでしょう。
ちなみに、2019年にはこれらブロアー車の進化系ともいえる、自走式大量噴霧放水大型ブロアー車、通称「ハイパーミストブロアー車」というのが沖縄県の那覇市消防局に配備されています。
武若雅哉(軍事フォトライター)
https://news.yahoo.co.jp/articles/08b594184001faaefc2192a560b9baff8fd1651d
(ブログ者コメント)
静岡県で実施された訓練の概要は本ブログでも紹介スミ。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/12877/
また、ハイパーミストブロワー車についても2019年に紹介している。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9471/
2022年11月19日12時17分に毎日新聞から下記趣旨の記事が、過去に押収したミニチュア銃の写真付きでネット配信されていた。
神奈川県警は18日、銃の取り扱いの講習会の準備をしていた県警の男性職員が全長約7センチのミニチュア銃を誤って発射する事故があり、職員が手にけがをしたと発表した。
県警によると、発射できない状態だという認識で取り扱っていたという。
事故は18日午後3時ごろ、科学捜査研究所(横浜市中区)の会議室で起きた。
銃の取り扱いを学ぶ講習会の準備をしていた同所の男性技術職員(32)が、ミニチュア銃を両手で扱っていた際、誤って弾が発射された。
左の手のひらをけがして救急搬送されたが、命に別状はないという。
県警によると、銃は過去の事件の押収品で、研修で使うために保管していた。
キーホルダーのような見た目で全長は約7センチ。
装てんできる弾の口径は2ミリで、殺傷能力がある。
弾は入っていたが、県警は事前に鑑定し、発射できない状態だと判断していたという。
県警薬物銃器対策課は「鑑定が誤っていたわけではない」とした上で、「安全管理を徹底して再発防止に努める」とコメントした。
今回の事故との関連は不明だが、県警が2020年に摘発した事件で押収されたミニチュア拳銃2丁は回転弾倉式を模しており、全長は73ミリ~75ミリ。
直径2・8ミリ程度の鋼球が弾倉に込められ、県警の検証ではベニヤ板(厚さ2・5ミリ)7枚を貫通した。
この事件で銃刀法違反容疑で逮捕された人物は、インターネットでロシアから購入したと話したという。
https://mainichi.jp/articles/20221119/k00/00m/040/069000c
2022年11月17日17時5分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後、埼玉県越谷市の消防署で、訓練中の隊員が消防車のはしごに両足首を挟まれ、 大ケガをする事故がありました。
消防によりますと、午後1時40分ごろ、越谷市消防局・谷中分署で「はしごに足が挟まった」と本部に連絡がありました。
谷中分署では17日、5階建ての建物で火災から逃げ遅れた人を救出する訓練が行われていました。
その際、はしごの伸縮を操作していた別の隊員が操作を誤り、20代の男性隊員がはしごに両足首を挟まれたということです。
男性は当時、地上から高さ10メートルほどの場所で救助した人を建物から下ろして誘導する役をしていたということです。
男性はその後、ドクターヘリで病院へ搬送され、両足首を骨折したとみられるということです。
消防などは公務災害とみて、事故の原因を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4689865dbdcd5fc5e6838bb2fb8f4c933e48203
11月19日8時38分にYAHOOニュース(埼玉新聞)からは、はしご車に乗って建物に近づいていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県越谷市は17日、男性消防隊員(27)が救助訓練中、はしご車に両足首を挟まれ、骨折する重傷を負ったと発表した。
市消防局によると、男性隊員は17日午後1時40分ごろ、市消防署谷中分署で、5階建て建物の火災から逃げ遅れた人を救助する訓練に参加。
高さ約15メートルに延ばしたはしご車に乗って建物に近づき、救助人の誘導役を担っていた。
その際に何らかの原因ではしご車が縮み、両足首が挟まれたという。
男性はドクターヘリで埼玉医科大学総合医療センター(川越市)に搬送された。
市消防局は、事故原因や当時の様子を詳しく調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3b2678c66d4ea5a73d126d09fc6766f874152ae
2022年11月16日6時12分にYAHOOニュース(乗りものニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【静岡で17年ぶり2度目の開催】
2022年11月12日と13日、静岡県において「第6回緊急消防援助隊全国合同訓練」が行われました。
これは、1995(平成7)年に発生した阪神・淡路大震災を契機として創設された緊急消防援助隊、通称「緊援隊(または緊消隊)」の消火や救助技術、そして指揮や連携活動などの能力を向上させるため、おおむね5年に1度のペースで行われている大規模な実動訓練です。
とはいえ、新型コロナの影響などから実施が延期されたことで、前回(第5回)から7年空いての開催となりました。
6回目となった今大会は、発生が危惧されている南海トラフ地震を想定した内容で、静岡県内で開催されるのは2005(平成17)年以来、17年ぶり2回目とのこと。
すべての都道府県から約700隊、計3000人超の隊員が参加したほか、消防団や警察、自衛隊、海上保安庁、そしてDMAT(災害派遣医療チーム)などの機関も参加するなど、過去最大の規模で実施されました。
また、今回は土砂災害や風水害の機動支援を行う消防部隊や、化学剤や生物剤、放射能汚染といった、NBC災害に対応した特殊部隊なども多く参加していたのが特徴です。
なぜ、全国の消防機関が1か所に集まって、これだけ大規模な訓練を行う必要があるのか。
それは、近年多発する自然災害に対して、いかに迅速に行動することができるか、どれだけの部隊を一斉に投入できるのか、投入された部隊をいかにして効率的に稼働させ、迅速な人命救助に繋げるのか、こういった点を演練し、問題の洗い出しを行うのが目的だからです。
ほかにも今大会では、会場に訪れることができない市民にも消防の救助活動を知ってもらえるよう、消防の全国訓練では初となるYouTubeでのライブ配信が行われるなど、新たな取り組みも行われていました。
まず12日のサブ会場となった遠州灘海浜公園では、想定上の津波被害にあった静岡県磐田市を舞台にした訓練が行われました。
その内容は救助だけではなく、化学系の部隊まで投入され、かなり臨場感のあるものでした。
【津波災害なのに有毒ガスを想定 なぜ?】
ここでは、想定する発災から24時間が経過し、海水が引いたという状況から訓練が開始されます。
まずは、地元の磐田市消防による有毒ガスなどの検知活動です。
なぜ、有毒ガス検知から開始されるのかといえば、多くの家屋が津波に流された場合、可燃性のガスやその他の有毒物質も漏洩している可能性があるからです。
この危険な環境に部隊を投入することは、二次災害を発生させる可能性があるため、まずは救助隊の安全を確保するという観点から訓練が始まりました。
説明によると、仮にこの有毒ガス検知作業中に要救助者を発見しても、検知作業に係る隊員は少数であるため、要救助者の情報を本部に伝達するのみで、彼らが直接救助活動にあたることは稀だそうです。
これは要救助者を見捨てているワケではなく、増援に来る多くの部隊を受け入れ、一斉に救助活動に当たる方が、より効率的で安全に多くの要救助者に対処することが可能であると考えられているからです。
とはいえ、緊急を要する場合には、ガス検知作業を中断して人命救助にあたる場合もあるとのハナシでした。
こうした検知作業と平行して行われているのが、ドローンによる局地的な被害状況の確認と、増援部隊の受け入れです。
発災から既に24時間以上経過しているため、続々と現地に到着する遠方の部隊を、次々と指定された駐車スペースへと誘導します。
遠方から集まった救助隊の隊長などに対して行われるのが、その段階での被害状況の報告と、担当する救助作業の割り振りです。
これは想定上の被害地域である磐田市消防が音頭を取って行われます。
ここでポイントとなるのは、たとえ上位組織である総務省消防庁の職員が駆け付けたとしても、指揮を執るのは地元消防だという点です。
総務省消防庁の職員は、あくまでも地元消防のサポートに徹するそうです。
各救助隊に必要な指示が与えられると、各隊はそれぞれの救助活動場所へと向かっていきます。
ただ、近年の地震災害を受けての想定といえたのが、救助活動中に2度目の地震を検知するという点でした。
次々と搬出される想定上の被災者たちを救急車に乗せ、病院などへと後送している最中に新たな地震を検知、これにより二次災害の恐れがあるとして、全救助隊へ一時退避命令が発令されたところで、初日の訓練を終えました。
【あえて遠方部隊同士でチーム組ませる意義とは?】
他方で、この津波被害への対応訓練を行っている会場の隣では、地震によって発生した大規模な火災への対応訓練も行われていました。
想定上、次々と延焼する住宅火災。
取り残された住民を助け出しますが、トリアージの結果、助けるのが難しいと判断されることも。
それでも、住民基本台帳に基づいて、残る全ての住民を探し出します。
時を同じくして、住宅の延焼火災とは異なる原因で、大規模な工場からも火が出ます。
出火を確認した磐田市消防は、地上からの放水に加え、ヘリコプターからの空中消火を要請。
静岡空港を仮の拠点としていた各地の防災・消防ヘリコプターが次々と燃え上がる工場へと放水し、大ごとになる前に鎮火させていました。
2日目となる13日は、静岡空港の西側にある県有地において、南海トラフ地震で発生した「多重衝突事故」「地下施設での火災」「列車の脱線事故」「土砂災害」など多くのシナリオが想定され、これらに対処するための救助活動が一斉に行われました。
全国から集結した緊急消防援助隊は、このように指定された現場での救助活動に従事したのですが、今回の訓練の肝ともいえる「連携」に関して興味深い調整がされていました。
それが「遠方の救助隊同士でチームを組ませて救助に当たらせる」ということです。
たとえば、近隣の救助隊同士であれば、日頃の訓練でも連携しやすいため、大きな問題は発生しません。
それに対して、たとえば北海道の部隊と九州の部隊は、普段接する機会がありません。
そのため、今回の訓練では、あえて遠方の部隊をワンチームにすることで、お互いに連携方法を模索させていたのです。
ちなみに、これだけ大規模な訓練が行われるということから、静岡県に設置された訓練会場付近には多くの市民が集まっていました。
なかには遠方から駆け付けたと思われるファンの姿も。
なにせ、全国の緊急車両が一堂に会するため、これ以上の撮影機会はないでしょう。
また、将来の消防士になるかもしれないチビッ子たちも多く見に来ており、老若男女問わず、普段はなかなか見ることができない消防士らの活動に目を輝かせていたのが、印象的でした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6507a61a31766c4be2bbdcdcb556448c94267ab2
(ブログ者コメント)
4ケ月前、この訓練が行われることになった経緯や今回の訓練計画などが消防庁からユーチューブにアップされていた。(13分)
https://www.youtube.com/watch?v=hv59fwnHpIY
2022年10月13日19時1分にYAHOOニュース(宮崎放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
110番通報の新たなシステムについてです。
通報する人が現場の映像や画像を警察に送信できるというシステムの試験運用が、今月から全国で始まっています。
【写真を見る】110番通報が変わる 映像・画像の送信が可能に 記者が体験
県内で、1日におよそ160件、年間およそ6万件の通報がある110番。
今月から、新しいシステムの試験運用が始まっています。
(宮崎県警察本部通信指令課 岡本理事官) :
「通報者の目の前で起きている現場の状況について、映像や画像の送信を受けることで、視覚による現場の確認や情報収集を行うことが可能になります」
110番通報を受けた警察が映像などが必要と判断すると、通報者のスマホにショートメッセージが届きます。
そこから通報者が映像や画像を送信するシステムです。
(長友記者) :
「目の前で事故が起きたという想定で、110番通報をしてみます」
目の前の状態やけが人の有無などを伝え、警察が映像が必要だと判断すると・・・
(通信指令室) :
「110番で映像を送っていただけると助かります。ご協力をいただけますか?」
(長友幸生記者)
「はい」
スマートフォンに「警察です」と書かれたショートメッセージが届き、URLが送られてきました。
そして、伝えられたアクセスコードを入力し、「GPS機能で通報者の位置情報を取得すること」などに同意すると、映像の送信が始まります。
(通信指令室) :
「今、事故現場の状況が届いております。もう少し右を映していただけますか」
これまでの音声だけではなく、映像や画像を送ることができるこのシステム。
通報者が撮影した映像は、通信指令室だけではなく、現場に向かう警察官にもリアルタイムで共有されます。
(宮崎県警察本部通信指令課 岡本理事官) :
「より迅速、かつ的確に現場状況を把握し、必要な警察力を現場に投入し、早期に事件・事故への対応を図ろうという趣旨で導入されました。警察が初動対応をする多くの現場での活用が期待できます」
事故だけではなく、災害や行方不明者の捜索など、多くの現場での活用が期待されるこのシステム。
来年4月から本運用が始まります。
(スタジオ)
撮影に夢中になって事故などに合わないように、通報者自身の安全確保にも注意しなければいけません。
また、リアルタイムでの撮影だけではなく、通報前に撮っていた写真や映像も送ることができるようになっています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b80f75ae109eb8da674f294be2b8fdb3c8f90d43
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。