2022年8月14日18時40分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日夜10時ごろ、静岡市葵区呉服町のビルの3階の飲食店から火が出て、ビルの3階と2階の一部が焼け、3階から1人が遺体で見つかりました。
飲食店の従業員や客は無事でしたが、消防によりますと、消火活動をしていた静岡市消防局駿河消防署の消防司令補、山本さん(男性、37歳)と連絡が取れなくなっていて、亡くなったのは山本さんと見られ、警察は身元の確認を急ぐとともに、詳しいいきさつを調べています。
消防によりますと、山本さんは消火活動のため、午後10時50分に2人の消防隊員と一緒にホースを持ってビルに入りましたが、およそ10分後に退出命令が出た直後に連絡がとれなくなったということで、当時の対応に問題がなかったか検証するとしています。
この火事を受けて、14日夕方、田辺市長が会見し、「2年前に別の場所で起きた火災で職員が殉職し、安全管理に努めてきたなかで、このような事故が起きてしまったことを重く受け止めている。徹底的に原因を究明するよう指示した」と話しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20220814/3030016960.html
8月14日23時8分に読売新聞からは、隊員3人が3階で火元調査し15分後に戻ろうとしたところ最後尾にいた山本さんの姿が見えなくなったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同消防局によると、午後10時頃に隊員らが到着。
火元を特定するため、山本さんは他の隊員3人と午後10時50分頃に進入した。
1人が3階のエレベーター近くで待機し、山本さんを含む3人が周辺を調べた。
約15分後に戻ろうとしたところ、最後尾にいた山本さんの姿が見えなくなったという。
14日午前2時25分頃、3階で1人の遺体が発見された。
市消防局の管内では、2020年7月に吉田町の工場倉庫で発生した火災で、消防隊員ら4人が殉職した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220814-OYT1T50192/
8月14日21時7分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、ビルは感知器不足などの不備を指摘されていたが改善報告は出されていないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ビルは、2016年に消防が行った立ち入り検査の際、階段部分の感知器不足など不備があったことが確認されていますが、消防はこれまでに改善の報告を受けていなかったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/af79403ebe4804e151baf47461096a0918d98f0b
8月17日18時56分にNHK静岡からは、遺体は奥の倉庫の中で見つかった、通常はロープで隊員同士をつなぐが、今回は足元の視界が確保されていたためロープは使わなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察が、DNA鑑定などで確認を進めた結果、遺体は、現場で消火活動にあたり連絡が取れなくなっていた静岡市消防局駿河消防署の消防司令補、山本さん(37)と確認されました。
死因は焼死でした。
消防によりますと、山本さんは、飲食店の奥にある従業員の更衣室などに使われていた倉庫の中で見つかったということです。
また、山本さんは2人の隊員と一緒に消火活動に入りましたが、通常はロープで隊員同士を繋ぐのに、今回は足元の視界が確保されていたためロープは使わなかったということです。
この倉庫の焼け方が激しかったと見られることから、警察は、出火原因とともに、消防の当時の安全管理や指揮などに問題がなかったかなど調べることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20220817/3030016985.html
8月17日20時17分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、遺体が見つかった倉庫が火元らしい、急に激しくなった火に巻き込まれた可能性ありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性隊員は別の隊員2人と火元を確認するため、火災発生からおよそ1時間後にビル内に入っていました。
男性隊員の遺体が見つかったのは、ビル3階の一番奥にある倉庫。
ここは飲食店の倉庫兼更衣室で実況見分の結果、最も損傷が激しく、今回の火事の火元とみられています。
発見された遺体の状況などから、警察や消防は退避命令が出た後、1人で現場に取り残された男性隊員が何らかの理由で急に激しくなった火に巻き込まれた可能性もあると分析しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c98edda37646c00bcbdf863d8bb822ef41e36d93
8月17日19時4分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からは、火の不始末だったらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
倉庫は従業員の着替えや休憩に使われていて、同じビルの別の飲食店の店長は「更衣室が火元だった」と聞いていたということです。
同じビルの別の飲食店・店長:
「(火元となった)上の飲食店の人からは更衣室の火の不始末と聞いています。注意不足としか言いようがないですね。こんなこと起こると思わなかったので、自分たちも気をつけなきゃいけないですね」。
出火当時店内にいた客はテレビ静岡の取材に対し、「火災報知器が鳴って焦げたにおいがしたあと煙が漂ってきた。店員の指示に従い階段を使って外に避難した」と話しています。
当時店内にいた店員やおよそ30人の客は避難して無事でした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/81de743b7a484c388d7900430590f7f07a1b5e7f
8月18日付でテレビ静岡からは、火元とみられる倉庫兼休憩室でタバコの吸い殻が複数見つかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡市消防局のこれまでの調べで、火元は山本さんが見つかった倉庫兼休憩室で、この部屋から紙タバコの吸い殻が複数見つかったことがわかりました。
また、部屋には段ボールや従業員の衣類など燃え移りやすいものも置かれていました。
静岡市消防局は、吸い殻が見つかった付近が特に激しく焼けていたことから、出火原因はタバコの不始末とみて、山本さんが死亡した経緯などについて調べを進めています。
また、静岡市消防局は消防隊員が死亡した状況や出火原因を特定した上で報告書をとりまとめ、再発防止に生かしていく方針です。
https://www.sut-tv.com/news/indiv/17660/
(2022年8月27日 修正1 ;追記)
2022年8月25日18時38分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、消火活動時はロープで隊員同士をつないでいたが、火元確認時は視界が確保されていたため消防ホースをたどるだけだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
これまでに、出火からおよそ1時間後に火元確認のためビルに入った3人の隊員は、基準となっている「隊員同士をロープで結ぶ」という手法を取らず、消防ホースをたどって進入と退出の経路を確保する手法をとったことが分かっています。
一方で、消火活動のため2度ビル内に入った、亡くなった消防士らとは別の3人の隊員らは、基準通りに隊員同士をロープでつなぎ、はぐれないようにしていたことが新たにわかりました。
静岡市消防局は、火災発生後の会見で…。
静岡市消防局:
「今回はある程度床面付近での視界が確保出来ていたと解釈されるため、(ホースを)退出に利用していた。現時点では、活動に対しては問題は無かったと理解している」
手法については問題がなかったとしていますが、今後、判断が正しかったか検証を進める方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/78c0829c898471d0ce6cb8a984ddc33b91d45c3b
(2022年9月4日 修正2; 追記)
2022年9月2日20時45分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、吉田町の倉庫火災殉職事故を教訓につくられた支援隊との情報連携がうまくいってなかったかもという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡市消防局は、関係者から火元の情報を聞いていたにもかかわらず、別の部屋を検索していたことがわかりました。
その提言をしたのは、2020年、3人の隊員が殉職した工場火災を受けてつくられた安全管理に特化した部隊でした。
<火災現場を見た人>
「従業員の消し忘れかなんかで燃えちゃった。(現場では)『更衣室でタバコの消し忘れがあって』と言っていた」
静岡市消防局によりますと、当時、飲食店の関係者から火元は倉庫兼休憩室と聞き取り、現場部隊に伝えていたと言います。
ところが、亡くなった男性隊員の部隊より先に到着し、2度の火元確認を試みた先行の救助隊は、いずれも出火元とは逆の位置=入り口付近にある給湯室やトイレ付近の確認作業をしていたことがわかりました。
結果、火元が確定しないまま、火災発生から1時間が経過。
男性隊員の部隊が3度目の進入で火元を特定するも、何らかの理由で男性隊員1人が火災に巻き込まれました。
火元の情報がありながら、別の部屋の確認に時間を費やした消火活動。
関係者によると、その活動指針を現場本部に提言したのは、災害機動指揮支援隊でした。
2020年7月、静岡県吉田町で起きた大規模な工場火災では、静岡市消防局の隊員3人が殉職。
この火災を教訓につくられたのが、現場の安全を俯瞰的に見て、消火活動の助言をする災害機動指揮支援隊でした。
静岡市消防局は、屋内進入の判断の経緯などは事故調査委員会で検証するとコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/733c3abf4255fcd98413174e42622322dad3f997
(2022年10月6日 修正3 ;追記)
2022年10月5日18時47分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、退出前に隣の隊員が身体に触れ退出と声をかけていた、動きが無くなると95dBの音が鳴る警報器を携帯していたが鳴らなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日、市議会企業消防委員会で市消防局は現場の図面を示し、経緯などについて説明しました。
それによりますと、山本さんの隊の3人は、山本さんを先頭に青の線の経路で現場に進入。
午後10時55分ごろ、火元を発見し放水。
およそ5分後、指示を受け退出をする際、真ん中にいた隊員が山本さんの体に触れ、「退出」と声をかけましたが、その3分後の午後11時3分、山本さんがいないことに気が付いたということです。
山本さんは、所有者に一定時間動きがなかった場合、走行中の電車内より大きい95デシベルの音が鳴る警報器を携帯していましたが、捜索にあたった隊員らは音を確認していないと言います。
警報器が何らかの理由で作動していなかった可能性があります。
市消防局は13日に外部の有識者らで作る事故調査委員会を設置し、2023年1月をめどに原因などについてまとめた報告書を公表するとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc05c44d8540e01540cbf08943f78b10e7f29400
10月5日20時3分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からは、警報器は45秒以上静止していると大きな音が出るようになっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
こちらは火災のあった飲食店が入るビル3階の見取り図です。
消防はまず、1隊目と2隊目が煙や熱気が確認された建物東側に進入しましたが、火元は確認できませんでした。
その後、南側にある倉庫兼休憩室が火元との情報があり、山本さんを含む3隊目が火元の近くまで進入し放水を開始しました。
しかし、隊長から退出の指示が出たため、隊員はホースを辿りながら来た通路を戻りましたが、山本さんは戻らなかったということです。
・・・
警報機は45秒以上静止しているなど、異常を感知すると大きな音が出るようになっています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/88c42b75ba9f66b99efe0ac9a33d7efc3f7ccb9b
10月5日20時9分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、警報器は高温が続いても鳴る、鳴っていれば外にいた隊長にも聞こえていたはずなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
<長沼静岡市議> :
「45秒停止したり、高温の状態が長時間続くと(音が)連続するというようにカタログに書いてありますけども」
<静岡市消防局警防課長>
「今回の火災対応の時の距離からすれば、建物の外で待機している隊長には聞こえる距離だと判断しております」
火元への進入前、身に着けた警報器が作動することを確かめていたものの、隊員が行方不明になった際、警報器の音は確認できませんでした。
このため、居場所が分からず、8月13日午後11時頃からあわせて16回捜索を行い、約3時間半後、心肺停止の状態で隊員が見つかったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5cdb01e35f553a67b74c81205d301c5913f1d48b
(2022年11月15日 修正4 ;追記)
2022年11月14日18時46分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、ビル地下にあった居酒屋では押し寄せた消火の水で店内がメチャメチャになり、3ケ月たった今でも営業再開が危ぶまれる状態だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
梅田記者:
「火災があったビルの地下にある居酒屋。
消火活動による水が流れてきて、今も休業状態が続いている。
片づけ作業も進んでいるが、壁には大量のカビがある」
火災の影響は、3カ月たった今も色濃く残っていました。
ビルの地下1階に店を構えていた「府中かしわで」では、消火活動の水が店内に押し寄せたそうです。
府中かしわで オーナー 市川さん:
「(消火後にきたときは)どこもかしこも店中、隅から隅まで雨が降っているようなそんな状況。
ぽたぽたではなく、カッパ着るかしてないと濡れちゃうような状況。
一体いつまで続くんだという。
自分もまさかというか、状況を受け入れるのには時間がかかった」
浸水で家電や電気系統は全て故障し、地下ということで十分な換気もできず、店内の至るところにはカビが発生しています。
水を吸った床もゆがんでしまい、現状の被害総額は5000万円以上にも上るそうです。
姉妹店舗や新規店舗の応援を得て、営業再開に向け準備し、雇用も何とか維持しようとしていますが、営業再開には店を一度解体しなければならないといいます。
府中かしわで オーナー 市川さん:
「本当にここに戻れるかどうかも今心配なところ。
ちゃんと全額保険で出るのかというのが、明確になっていない不安は大きい。
そろそろ賃料も発生してきてしまいそうな流れにもなっていて、どうしていっていいか分からない」
火災で生じた店存続の危機。
今後の方針は12月中にも決めたいということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/abde1de6effa9d3239b5336bce855941fc1c2cbb
2022年8月14日18時30分にYAHOOニュース(仙台放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後3時10分ごろ、登米市消防本部の駐車場で、職員5人が要救助者にロープや浮き輪を渡すための「救命索発射銃」と呼ばれる銃を使った訓練をしていたところ、銃が暴発しました。
弾は幅が63ミリ、長さが100ミリのゴム製で、敷地と道路を越えて、およそ80メートル離れた場所に駐車していた散水車にあたりました。
散水車に人はおらず、けがをした人はいませんでしたが、助手席のドアとガラスが破損しました。
登米市消防本部は、「歩行者等の有無の安全確認は行っていたものの、一歩間違えれば、大事故につながる」とした上で、「原因の調査を進め、再発防止に努めたい」としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4177e0cc74a73eaf583f8478af2d7034db1be9e9
8月14日16時58分に産経新聞からは、空気圧の調整や発射角度が不適切だった可能性がある、この訓練は年に2~3回、飛距離50mで実施していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宮城県登米市消防本部は14日、救命索発射銃の訓練で誤ってゴム弾を敷地外まで約80メートル飛ばし、近くにある会社の車のガラスとドアを破損させたと発表した。
空気圧の調節や発射角度が適切でなかった可能性があるという。
13日午後3時10分ごろ、消防本部の駐車場で署員5人が訓練中、口径63ミリの救命索発射銃を発射。
ロープの付いたゴム弾が飛びすぎ、駐車されていた工事車両の助手席のガラスが割れ、ドアがへこんだ。
救命索発射銃は水難事故などで使われ、遠方や高所にロープを付けたゴム弾を飛ばす。
登米市では年2~3回、約50メートルの飛距離で訓練している。
https://www.sankei.com/article/20220814-VSG42BGXWRPCHCMHZB3SCLXNBM/
8月15日7時42分にYAHOOニュース(読売新聞)からは、訓練時は空気圧を調整し70m以上は飛ばないようにしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宮城県登米市消防本部は14日、救助用のロープを遠方に届ける空気銃を訓練で使用した際、ゴム製の弾が敷地を飛び越え、隣接する会社に止めてあった車を破損したと発表した。
けが人はなかった。
発表によると、13日午後3時10分頃、同本部の駐車場で同市消防署の職員が銃を使用。
ゴム製の弾が約80メートル先の道路工事の散水車に当たり、助手席側のドアとガラスを破損した。
お盆期間で工事は行われておらず、周囲に人はいなかった。
訓練時は銃の空気の圧力を下げ、弾の飛距離が70メートルを超えないようにしていた。
弾が飛びすぎた原因はわかっておらず、同本部で調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1ee2291e3e51f98fa2267c737c98c59d3ac489d
(ブログ者コメント)
情報を総合すると、青ルートで飛ばすところ赤ルートで飛んでしまった、ということかもしれない。
2022年8月9日9時10分にYAHOOニュース(くるまのニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新型コロナウイルスの感染の再拡大や熱中症などで、地域によって救急車の稼働率が90%を超える日があるなど、ひっ迫した状況となっています。
そんななか、SNSでは救急車に関して、あるユーザーの投稿が話題に。
どういった内容なのでしょうか。
バク@精神科医/新刊発売中!!(@DrYumekuiBaku)さんは、精神科専門医としてさまざまな分野の精神科領域の治療に従事しています。
そんなバクさんは、救急車が来たときの一般車両の対応について、SNSに以下のように投稿。
「救急車が来た時減速して避けつつハザードたくと救急車からしたら『あのクルマはめっちゃ譲る気満々やな!安心して横抜けれるやで!』と思えるらしいので、運転中に道を緊急車両に譲る時はハザードたいてあげてください。
(情報元は関西の救急隊員さん。地域差あるかもですが後続車にも伝わるし良いと思う)」
この投稿を読んだユーザーからは、「めっちゃ分かります」「私もハザードします」といった共感や、「なるほど、今まで端に寄ってたけどハザードたくようにします」という声が寄せられています。
実際に救急車を運転しているというユーザーからは、「救急車に気づいてるか気づいていないかは本当に重要です」との意見も見られました。
また、救急車についての対応を知らないドライバーもいるようで、「これをやると後続車に抜かれるのでモヤモヤする」との声も見られています。
今回の投稿の経緯について、バクさんは以下のように話します。
「最近緊急車両を見る機会が非常に増え、過去同乗していたドクターカーで聞いた記憶から投稿しました。実際車内から見ているとわかりやすかったです」
投稿の反響はさまざまだったようで、これについて以下のように話します。
「『もちろんそうしている』という意見がかなり多かったのですが、『ハザードは逆に危険』『停車より徐行の方が良い』などのご意見もありました。怖いなと思ったのは『緊急車両に道を譲ったら後続車にすごい勢いで抜かされた』という内容です。救急車の事故を招きかねず譲ることの難しさを感じました」
本来、救急車が接近してきた際は、道路交通法40条で、道路の左側に寄って一時停止しなければいけないと定められています。
ハザードランプの本来の使用方法については、夜間に幅5.5m以上の道路に駐停車するときと、通園通学バスの乗降時のために駐停車させているときに用いられることが定められており、これは道路交通法第18条、26条にて規定されています。
では、今回の投稿のようなケースではどうなのでしょうか。
元警察官のBさんは以下のように話します。
「緊急車両が近づいてきたときにハザードを点灯させるというのは正直なところ法律で定められたものではないので、良いとは言い切れないかと思います。ただし、特に罰則などもありません」
法律上だけで見ると、救急車が近づいてきた際のハザードの使い方は本来の目的ではないといえます。
しかし、救急車が接近してくるなどお互いの意思疎通が必要な状況では、ハザードランプで合図を示すのも大切な行動のひとつといえるでしょう。
※ ※ ※
今回の反響があった投稿を受け、バクさんはユーザーに向けて以下のような想いを話しています。
「コロナ禍の昨今、移動手段を公共交通機関から自家用車へ変えた人もいると思います。 道路は常に流動的で緊急車両が来た時の対応として徐行か停車かなどの最善は、その時々で変わります。しかし最善でなくとも少しの配慮で十分だと思います。 『お先にどうぞ』というゆとりの気持ちを持ち、元気&無事故で走行することで支援される医療がとても多くありますので、気をつけてもらえますと幸いです」
https://news.yahoo.co.jp/articles/20de8024b228288f142186c8aa14acaccd544590
(ブログ者コメント)
ブログ者は房総半島の山の中の410号線で1ケ月ほど前、後ろにピタリとつかれたことがある。
せっつかれるのはイヤなので、見通しの良い直線道路に出た際、対向車がいないことを確認したうえで、お先にどうぞとハザードを点滅しながら減速した。
しかし後続車は追い抜くことなく、一緒に減速している。
ん・・・?
意図が伝わってないかな?と思っていると、気が付いたらしく、数秒後に追い抜いて行った。
あの車も当初、前の車がハザードをチカチカさせた意味を理解できていなかったのかもしれない。
2022年7月25日15時47分にYAHOOニュース(J-CASTニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
出版取次大手のT社(東京都新宿区)は、2022年7月21日深夜に発生した物流センターでの漏水事故によって書籍約2万冊が水に濡れ、書店への配送に遅れが生じたとした。
25日、同社広報がJ-CASTニュースの取材に明かした。
■スプリンクラー水道管が破裂
漏水が起きたのは同社の西台雑誌センター(東京都板橋区)。
担当者によると、同センターでは月刊誌を中心に一日約100万冊の取り扱いがある。
7月21日深夜、施設内のスプリンクラー水道管が破裂。
設備は22日午後までに復旧したものの、23日発売の雑誌など約2万冊の書籍が水に濡れた。
書籍の汚損と復旧作業の影響で、書店への配送遅れや配送冊数の変更などが生じた。
22日以降、書店側には事故の影響について個別に連絡。
また、汚損した雑誌分については、出版社から新たに仕入れるなどの対応をしている。
ツイッター上では全国の書店の公式アカウントが、今回の事故の影響で雑誌の入荷が遅れるという報告を相次いで投稿していた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d902bf4efe657239fc83ffe47784c97b21d046ed
(ブログ者コメント)
報じられた記事は、これ一つしか見つからなかった。
T社のHPにはトラブルが起きたという情報のみ。
破裂原因は不明だ。
2022年7月21日6時38分にNHK沖縄から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日、沖縄県伊良部島の港に接岸していた巡視船で、機関砲の実弾8発が誤って発射された問題で、船長が機関砲に実弾が装てんされていない状態だと思い込んで訓練の実施を指示していたことなどから、宮古島海上保安部は、船長と乗組員の意思疎通に問題があったとみて調べています。
この問題は、19日の午前11時10分ごろ、伊良部島の長山港に接岸していた巡視船「しもじ」で、船首付近に搭載された20ミリ機関砲から実弾8発が陸側に向かって誤って発射されたものです。
海上保安部によりますと、その日の朝、乗組員7人が機関砲の点検を行い実弾を装てんしていましたが、船長は別の乗組員に対し、実弾を使わない「空撃ち」と呼ばれる射撃訓練を行うよう指示したということです。
この時、機関砲の照準は港の北側のやぶにあわせていて、弾はその一帯に着弾したとみられていますが、これまでの捜索では見つかっていません。
船長が機関砲に実弾が装てんされていない状態だと思い込んで「空撃ち」を行うよう指示していたことなどから、海上保安部は船長と乗組員の意思疎通に問題があったとみて、詳しく調べています。
海上保安部では、再発防止策が徹底されるまで、同様の訓練や洋上での射撃訓練を中止するとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20220721/5090019216.html
7月20日18時46分に毎日新聞からは、弾薬箱と機関砲をつなぐレールに実弾を入れていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
沖縄県の離島・伊良部(いらぶ)島(宮古島市)の港に停泊中の巡視船「しもじ」(200トン)から20ミリ機関砲の実弾8発が陸側に誤射された問題で、巡視船が所属する宮古島海上保安部は20日、男性船長(52)が、弾がセットされている認識がないまま「空撃ち」の訓練を指示したのが原因と発表した。
海保によると、20日の洋上射撃訓練に備え、乗組員7人が19日午前8時半ごろから船内で点検や訓練を実施。
その際に乗組員が弾薬箱と機関砲をつなぐレールに実弾を入れ、操舵(そうだ)室内のスイッチを押せば発射される状態だった。
しかし船長は装塡(そうてん)に気付かないまま、弾は使わず射撃の動作を確認する「空撃ち」の訓練を指示。
港北側の崖に8発が発射されたという。
けが人はいないが、港に止めていた海保職員の車に、誤射で破損し飛散した砲口の栓によるものとみられる傷が確認された。
宮古島海保の福本部長は、「一歩間違えば大変な惨事になっていた。前代未聞の事態を引き起こし、言い訳も弁解も通用しない」と陳謝した。
再発防止策が徹底されるまで、20ミリ機関砲の取り扱い訓練や洋上射撃訓練は控えるという。
https://mainichi.jp/articles/20220720/k00/00m/040/302000c
7月20日12時40分に沖縄タイムスからは、通常の訓練では発射前に弾薬箱から砲身までの連結を切らないといけないという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福本部長は誤射の原因について、操法(取り扱い)訓練で弾薬箱に実弾を入れた乗組員と、発射の指示を出す船長の意思疎通が取れていなかったと説明した。
通常の操法訓練では、発射の際に弾薬箱から砲身までの連結を切らないといけないが、発射できる状態のまま船長が確認せず発射の指示を出したという。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/994585
7月21日7時52分に沖縄タイムスからは、細かな作業についてマニュアルに書かれているか海保が精査中など、下記趣旨の記事が機関砲の概略構造図付きでネット配信されていた。
発射の際、砲口に取り付けていた金属製の栓が壊れて飛散し、駐車場の車両のフロントガラスにひびが入るなど、同保安部職員の車両2台とオートバイ1台に被害があった。
民間施設への被害は確認されていない。
誤射は19日午前11時過ぎに発生。
点検整備を終え、20日の洋上射撃訓練に備えて乗組員が弾薬箱へ実弾を入れた。
その後、船長の一等海上保安正(52)の判断で機関砲の操法訓練を実施したが、船長は弾薬箱から砲身までの連結が解除された状態と誤認識し、確認しないまま、別の乗組員に発射ボタンを押す指示を出した。
船長や乗組員の細かな作業についてマニュアルに書かれてあるのか、同部で精査している。
実弾での誤射は海上保安庁全体でも初めて。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/994963
(ブログ者コメント)
万一の場合を考慮し、空撃ちする時は砲身を海のほうに向けておく・・・といった対応は、これまでとられていなかったのだろうか?
(2022年7月27日 修正1 ;追記)
2022年7月26日18時51分に産経新聞からは、陸側に砲を向けないなどの対策が発表された、発射音が違っていたため射撃を中止したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
第11管区海上保安本部(那覇)は26日、「陸側に砲を向けない」などの再発防止策を発表した。
着弾場所は現在も分かっていない。
その他には、訓練前に実弾がないことの確認徹底や、武器担当者による研修実施を挙げた。
マニュアルの手順が守られなかったとして、法令違反についても調査していることも明らかにした。
11管によると、誤射は19日午前に発生。
意思疎通の不足により、実弾が装塡されていることを認識していなかった船長の指示で、陸側に向けて発射した。
模擬弾にはない発砲音がしたため、射撃を中断したという。
https://www.sankei.com/article/20220726-MLXKCBPEWZLWHIB4FQPVJ7DYCQ/
7月26日18時2分にNHK沖縄からは、当日?手順の確認だけでなく実射撃訓練も行うと変更されたが、ブリーフィングは実施されなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
問題の発生から1週間となった26日、海上保安庁は、原因や再発防止策などについて明らかにしました。
それによりますと、翌日に予定していた洋上訓練を前に、船長から乗組員に対し、機関砲の取り扱いについて、手順の確認だけではなく、実際に射撃訓練を行うと変更が指示されましたが、その際、ブリーフィングが実施されなかったということです。
この時、機関砲には実弾が連結され発射できる状態になっていましたが、船長は、その事実を認識していなかったということです。
このため、乗組員の意思疎通の不足などが原因だったとして、海上保安庁は再発防止に向け、全国の海上保安本部などに対し、訓練前のブリーフィングの実施の徹底や陸側に機関砲を向けないことなどを呼びかけました。
宮古島海上保安部は、本庁がまとめた再発防止策を踏まえ、近く独自の対策をとりまとめ、公表することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20220726/5090019299.html
(ブログ者コメント)
NHK沖縄の報道から考えると、変更管理に問題があったということかもしれない。
(2022年8月2日 修正2 ;追記)
2022年7月30日6時24分にYAHOOニュース(琉球新報)からは、「しもじ」では過去にも訓練マニュアル違反があったが、他の巡視船ではなかった、今後は9隻の巡視船が個別に定めていた訓練マニュアルを統一するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同巡視船で訓練手順のマニュアル違反が常態化していた。
29日、宮古島海上保安部が「今回も含めて3回、マニュアルを守らず訓練前日に実弾を給弾していた」と発表した。
同部によると、巡視船しもじの現船長の乗船期間(3年目)中に実施した洋上射撃訓練で、今回を含めて3回、乗組員が「訓練当日の作業を軽減するため」との理由で、前日に実弾を給弾していた。
洋上射撃訓練の実施総数について、「詳細は答えられないが、少なくとも年に1回以上実施している」とした。
同部では、しもじを含め同型巡視船が9隻所属しているが、しもじ以外での訓練前日の実弾の給弾は「なかった」とした。
また、しもじでの過去2回の前日の給弾が今回の乗組員と同じ人物かについては「確認できていない」とした。
同部によると、巡視船しもじのマニュアルでは、実弾について「必要な時以外に弾薬庫から弾薬を出さない」と定めており、本来は訓練当日に給弾するべきものだった。
同部は改めて、誤射原因として「マニュアル不順守と意思疎通の不足、機関砲の構造の理解不足があった」と説明した。
その上で、海上保安庁が26日に発表した再発防止策
(1)実弾有無や命令内容確認とブリーフィングの徹底
(2)砲身を陸地側に向けないことなどをマニュアルに反映
(3)訓練に関わる緊急点検、構造・操作に関わる研修の実施
に加えて、独自策として、弾薬庫に実弾を格納することを含めて「所属巡視船の着岸中の実弾給弾を全面的に禁止する」とした。
また、現在、同部所属の巡視船9隻がそれぞれ訓練手順マニュアルを定めている状態にあることを説明し、「乗組員の異動で混乱をきたす」として、各マニュアルを統一化するとした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b12805fad6a0bf33b27eed40476dce03e1f003f
(2022年12月24日 修正3 ;追記)
2022年12月23日19時22分に毎日新聞からは、翌日の射撃訓練に備え実弾も装填したが、実弾装填を船長に報告していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
海上保安庁は23日、当時の船長ら3人を停職などの懲戒処分にした。
第11管区海上保安本部(那覇)の一條本部長ら2人については、厳重注意などの説諭処分とした。
一條本部長は記者会見で「前代未聞の重大事故。信用を失墜させ深くおわびする」と謝罪し、再発防止の徹底を強調した。
誤射は7月19日に発生。
乗組員が20ミリ機関砲を点検し、翌日の海上射撃訓練に備えて模擬弾と実弾を装塡(そうてん)した。
その後、実弾の装塡を報告されていなかった船長の指示で、訓練前に別の乗組員が陸側に発射。
模擬弾にはない発砲音に気づき、射撃を中断したという。
実弾は見つかっていないが、近くの林に着弾したとみられ、被害は確認されていない。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20221223/k00/00m/040/331000c
2022年7月18日9時1分にYAHOOニュース(神戸新聞)から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
神戸市消防局は17日深夜、市内で同日昼間にあった団地の火災で心肺停止状態の女性(56)を3階の部屋から救助中、約5メートルの高さから地上に落下させる事故を起こしたと発表した。
女性は搬送先の病院で死亡が確認された。
事故との因果関係は不明だが、同消防局は「あり得ないミス」とする。
一体何があったのか。
同消防局と兵庫県警神戸北署によると、火災は午後4時すぎ、同市北区君影町1のUR都市機構鈴蘭台第5団地7号棟(5階建て)の3階の一室で発生。
同40分ごろ、はしごでベランダから進入した消防隊員が、心肺停止状態の女性を室内で発見したという。
近くに住む30代の女性は火災当時を振り返り、「バチン、バチンと音がしたので避難した。振り返ると、(出火した)部屋のベランダから黒色の煙が上がり、灰が舞っていた」と話す。
同消防局と同署によると、まだ火が完全に消えていない中、3階のベランダにいた隊員2人と地上の2人が協力して地上への救助を試みる。
女性にハーネス型の救助器具を装着し、ロープと接続して活動を開始。
1メートルほど降ろしたところで、女性の足が建物の壁に接触し、バランスが崩れて救助器具から抜け、下半身から芝生に落ちたという。
その後、すぐに病院に搬送されたが、落下から約1時間後に死亡が確認された。
事故との因果関係は「司法解剖の後に確定するため不明」とするが、同消防局の担当者は「要救助者を落下させることはあってはならない不手際で、今までにもなかった。原因を究明し、再発防止に努める」と話した。
神戸北署によると、検視の結果、女性は右太ももの骨折と右側頭部に約5センチのすり傷を負っていたという。
司法解剖し、詳しい死因を調べる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d6510d2f5225d498534cd72ffe698179f15739e2
7月21日17時42分にYAHOOニュース(mBS NEWS)からは、縛帯という器具を女性の体に装着して降ろしていた、死因は焼死だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市消防局によりますと、心肺停止状態だった住人の50代の女性をベランダから救助する際に、縛帯という器具を女性の体に装着して降ろしていたところ、女性の左足が壁にあたってバランスが崩れ、約5m下の地面に落下したということです。
女性はその後、病院で死亡が確認されました。
司法解剖の結果、死因は焼死で、落下事故は原因ではないと判明しましたが、神戸市消防局は7月21日に改めて事故について謝罪しました。
(神戸市消防局 濱田警防部長) :
「救助活動中に要救助者を落下させることはあってならないことで、お亡くなりになられた女性とご遺族にお詫びを申し上げます」
神戸市消防局では今後、検証委員会を立ち上げ、事故原因をさらに詳しく調べるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5254e8a204592c0443d581ea6474e941e9c5f3a0
7月21日17時25分にYAHOOニュース(神戸新聞からは、縛帯が外れたため落下した、今後は落下制止器具も併用するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同消防局によると、降下する際に女性の足がバルコニーの下部に接触してバランスを崩し、取り付けたハーネス型の救助器具「縛帯」が何らかの原因で外れたという。
当時は部屋と地上で計4人の隊員が救助に当たっていた。
神戸北署によると、検視の結果、女性には右脚を骨折するなどの外傷があったが、同消防局は「現時点で落下によるけがの有無は確認していない」とした。
同消防局は事故の原因を分析するため、8月に救助の専門家らによる検証委員会を立ち上げるほか、今後は縛帯に加え、落下を制止する器具も併用して救助活動を行うという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/528748a655975fc72b3fb2ae914e8d3be4f141ab
(ブログ者コメント)
バランスが崩れた際に両腕がスポッと抜けた、あるいは器具の取り付けミスといった原因が考えられそうだ。
(2022年11月30日 修正1 ;追記)
2022年11月29日20時6分にYAHOOニュース(サンテレビ)からは、事故報告書がまとまった、推定原因は火傷の影響で臀部とハーネスがずれたことや圧迫しないようハーネスを少し緩めて締めたことだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2022年7月、神戸市北区君影町の共同住宅で起きた火事では、消防が建物の3階部分から心肺停止状態の女性(56)を救助する際に落下させる事故がありました。
女性の死因は焼死で、落下事故とは直接の関係はありませんでしたが、神戸市消防局は大学教授などでつくる検証会を開き、事故原因を分析してきました。
3回の会合を経て検証会がまとめた報告書によりますと、女性が負ったやけどの影響で臀部と救助用ハーネスの間が滑りズレが生じたことや、ベルトを締める際、圧迫しないよう少し緩めて締めたことなどが落下原因と推定されるということです。
検証会は再発防止に向けて「要救助者の状態に応じた活動を実施する」としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f1a49aeb7daed0cc8513f54cc7eaf798d3fecc9c
11月29日17時17分にNHK兵庫からも同趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受けて、市消防局は再発防止策などを検討するための検証会を設置し、当時の状況を再現した落下実験などを重ねてきましたが、このほど報告書がまとまり、29日に公表されました。
それによりますと、落下した原因として、女性を持ち上げる時の動きや火事によるやけどの影響で固定していたでん部と救助器具がずれたことや、女性の肩や股にベルトを締める際、圧迫しないよう少し緩めて締めたことなどが推定されるとしています。
その上で、再発防止に向けて、救助する人の意識の有無ややけどの程度など、状況に応じた救助活動ができるよう、さらに訓練を重ねることや、より安全性の高い救助器具を民間の事業者とともに開発していくことなどを挙げています。
市消防局は、「刻々と変化する現場での危険の予知を今まで以上に行えるよう、訓練や研修を充実させ、再発防止につなげたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20221129/2020020293.html
2022年7月8日12時15分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が大会写真付きでネット配信されていた。
岐阜県高山市桐生町の高山消防署で5日、第68回バケツ注水大会が開かれ、市内の事業所や町内会、学校などから男女18チーム、約120人が参加した。
火災発生時の初期消火として誰でもできるバケツの水による消火の技術向上や市民の防火意識を高めるため、毎年開かれてきた恒例行事。
新型コロナウイルス感染拡大のため2020年と21年は中止され、今年は3年ぶりに開催された。
参加者たちは、ドラム缶に入った水をバケツでくんで、約10メートル離れた注水塔まで運び、規定時間内に的となる穴にどれだけ多くの水を入れられるかを競った。
出場35回を数え、うち26回の優勝を誇る飛驒産業女子チームのメンバーとして初参加した洞口さん(23)は、「プレッシャーはあったが、メンバーがバケツを飛ばしてしまったことで、リラックスして楽しくできた」と笑顔で話した。
女性の部は高山市消防団女性部、学生の部は高山西高校、町内会の部は本郷町内会、事業所の部は柳瀬電気が、それぞれ優勝した。
https://mainichi.jp/articles/20220708/k00/00m/040/092000c
(ブログ者コメント)
このような大会もあるということで紹介する。
2022年6月28日19時53分にYAHOOニュース(東日本放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
海難事故の最前線で救助活動を行う、海上保安庁の機動救難士です。
4月に仙台航空基地に配属された2人の新人。
訓練の日々に密着しました。
仙台航空基地機動救難士・安発さんの訓練。
「下がってきたぞ安発!上げろ水位!」
仙台航空基地機動救難士・宮島さんの訓練
「休憩場所ちゃうぞ!」
「休むな!」
宮城県名取市閖上の港に響く男たちの声。
この日、第二管区海上保安本部仙台航空基地の2人の新人機動救難士が訓練を行っていました。
千葉県出身の安発さん(男性、26歳)と、埼玉県出身の宮島さん(男性、29歳)です。
3月まで、潜水士として活動していましたが、その素質が評価され、4月に機動救難士に任命されました。
仙台航空基地機動救難士・安発さん:
「内容一つひとつが格段にレベルアップし、今まで潜水士としてやってきた知識やレベルでは、到底追い付かないレベル」
仙台航空基地機動救難士・宮島祥さん:
「知識や体力、判断力、全てが求められているので、一つひとつの訓練が潜水士の時と比べて、かなり高度というか難しいものばかり」
機動救難士は潜水士の中から選抜され、海での事故や船内で急病人が発生した場合、ヘリコプターで出動し、救助や救命活動を行う、いわゆる空飛ぶ救急隊です。
東北の海を管轄する二管本部には、仙台航空基地にのみ、9人が配置されています。
2021年1年間で51件出動。
常に危険と隣り合わせの現場。
人命を守るため、厳しい訓練を積み重ねます。
ロープを使ったレンジャー訓練。
崖での救助を想定し、途中でロープを継ぎ足して降下し、再び上がってくるという想定です。
安発さんが挑戦。
いかに迅速にロープを継ぎ足せるのか、そして安全確保のため体を支えている器具を継ぎ足したロープにうまくかけ替えることができるのかがポイントです。
安発さんは約15分でクリアしました。
続いて宮島さん。
思うように体を支えているロープをかけ替えることができません。
「宮島あと何分かかるの?」
「あと3分!」
「3分?本当に間に合うのか3分で?」
「間に合わせます!」
熟練した隊員なら8分30秒ほどでクリアできる訓練ですが、宮島さんは30分以上かかってしまいました。
1分1秒を争う海難事故の現場。
機動救難士は2人1組での出動が基本です。
そのため、一人ひとりが素早く、適切な行動を取らなければ、救える命が救えなくなってしまいます。
仙台航空基地機動救難士宮島さん:
「これがもし現場だったら、私は上ったり下りたりできず、どこかでそのままになって、そのままだったと思います」
訓練の中でも最も過酷とされる潜水訓練を迎えました。
海でおぼれたダイバーを捜索し、救助するという想定です。
安発さんと宮島さん、2人で挑みます。
濁った水の中、ダイバー役の先輩隊員を発見、ロープを使って岸壁の上へ引き上げます。
しかし。
「上げますよ!」
「よし!」
「1、2、3!」
「確保!」
「詰める!」
「おい!落としてるぞ要救!(要救助者)」
要救助者の体重を支えることができず、引き上げる直前で海面に取り落としてしまいました。
先輩隊員A:
「何で落としたの、要救(要救助者)を?要救(要救助者)は物か?」
先輩隊員B:
「残念でしかないっていうか、もはや救助活動ではなかった。想定訓練した意味なし」
仙台航空基地機動救難士宮島さん:
「実力不足をどれだけ自分で予習したり、今までのことを復習して、次につなげられるかというところだったが、それがまだ全然できていなかった」
まだまだ学ぶことばかり。
訓練は続きます。
以前、基地の中で行ったレンジャー訓練。
今回は、実際の崖を使います。
ロープを使った降下は2人とも無事成功。
崖下に転落したけが人を救助する訓練では、張り出した岩を越えることができず、時間切れで打ち切られてしまいました。
仙台航空基地上席機動救難士・榎木隊長:
「できなかったことに対して、次はうまくやってやろうという気持ちは感じるが、まだ努力が足りていない」
2人は、今後も訓練を重ね、10月には現場任務に就く予定です。
仙台航空基地機動救難士・安発さん:
「基礎訓練、普段のレンジャー訓練やヘリレスキューの訓練を一つひとつ着実にこなしていって、今後どんどんどんどん知識を高めていって一人前と先輩に言われるような機動救難士になっていきたい」
仙台航空基地機動救難士・宮島さん:
「どんな海難が発生しても迅速に要救助者を救い出せるような高度な技術を持った機動救難士になり、絶対に助けるぞという熱い気持ちを持った機動救難士になりたい」
※以下は訓練風景のユーチューブ映像。
https://www.youtube.com/watch?v=fUv7mF9aKC0
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e5b2a7ad15630207a39483b22b09bbe0d231988
2022年6月27日18時4分に産経新聞から下記趣旨の記事が、多数の写真や動画付きでネット配信されていた。
警視庁は27日、川や海の水難事故や風水害などでの救助活動にあたるための技術を確認する「水難救助技能検定」を、初めて報道陣に公開した。
参加した機動隊員らは、これまでの訓練を発揮しようと真剣な表情で検定に臨んだ。
警視庁の水難救助技能検定は、風水害や水難事故現場などで水難救助隊員として活動するために、昭和51年から行っている。
毎年春と秋ごろに行われ、今回は22~45歳の災害対策課特殊救助隊員と機動隊員35人が、実技と学科試験を受験した。
初級から上級まであり、初級を合格すると、水難救助現場で活動することが可能となる。
初級受験段階で、全員が潜水士の資格を取得している。
特殊救助隊によると、実際の活動現場となる海や川では、視界が悪かったり、流れがあったりして、過酷な環境の中で作業しなければならないという。
水難救助技術の速さや正確さだけではなく、体力や精神力も必要となる。
検定では、潜水機の点検や組み立てなどのほか、水深5メートルのプールに潜水したり、水中でロープの結索をしたりした。
溺れた人を助けるための泳法や、救助、心肺蘇生(そせい)法なども確認した。
受検者の中で唯一の女性だった特殊救助隊の萩原巡査長(35)は、「部隊の一員となって活動したい。今後も訓練を重ねて、救助ができる隊員になりたい」と力を込めた。
田浦・災害対策課長は、「水難救助は自分の命を守りながら水と戦い、人の命を助けるという過酷な任務を課されている。現場はセンスとスピード。皆さんの臨場を待っている人がいる」と激励した。
※以下はユーチューブ配信された記事。
https://youtu.be/UOJUMB1HJ9M
https://www.sankei.com/article/20220627-ZZPKT5P4NZKCFFTKVQKIDSVWXM/
2022年6月9日に静岡新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡市消防局の駿河消防署の20代男性消防職員が訓練中に高所から転落し、骨盤骨折などの大けがを負っていたことが8日、同局への取材で分かった。
訓練中の事故で、一般市民への影響はないとして、公表しない方針という。
同局などによると、事故は5日午後4時15分ごろ発生。
訓練棟の3階まで三連はしごを伸ばし、さらに4階に進入するためのはしごをベランダに掛ける訓練を実施中、男性職員が体勢を崩し、約8メートルの高さから転落した。
命綱を装着していたが固定されておらず、ロープごと落下した。
事故発生から約5分後に救急隊が到着した時点では意識不明だったが、病院に搬送中に意識が回復した。
骨盤骨折と外傷性くも膜下出血の重傷を負ったという。
同局消防総務課の担当者は、「事故当時の状況や安全策に不備はなかったかを調査し、再発防止につなげたい」と話した。
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1077995.html
6月9日17時20分に毎日新聞からは、3階までハシゴで登り、さらに4階ベランダにハシゴをかけようとしていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
訓練中の事故で重傷です。
静岡市消防局の駿河消防署によりますと、5日、20代の男性消防職員が訓練棟の3階まではしごで登り、さらに4階のベランダにはしごをかけようとして体勢を崩し、8mの高さから転落しました。
原因は命綱が固定されていなかっためとみられています。
職員は転落直後、意識がもうろうとしていましたが、搬送中に意識が戻り、骨盤骨折と外傷性くも膜下出血で重傷です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/df22fec9a16e2506aab15283df0bd2621acf7158
6月9日付で静岡朝日テレビからは、安全マットのない場所に転落したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡市消防局の消防士が、訓練中に高さ8メートルのはしごから転落し、一時、意識不明となる重傷を負っていたことが分かりました。
静岡市消防局によりますと、6月5日、駿河消防署で行われた訓練で、20代の男性消防士が高さ8メートルのはしごから転落し、一時意識不明となりました。
消防士の意識は間もなく戻り、命に別状はないということですが、骨盤骨折と外傷性くも膜下出血の重傷を負いました。
消防士は命綱を付けていましたが、固定されておらず、安全マットのない場所に転落したということです。
https://look.satv.co.jp/_ct/17547409
2022年5月25日19時8分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、該当する消火用具の写真付きでネット配信されていた。
「火元に投げて簡単消火!」などとうたった消火用具の表示は合理的な根拠がないとして、消費者庁は25日、景品表示法違反(優良誤認)で、販売する5社に広告の表示をやめることなどを求める措置命令を出したと発表した。
命令は24、25日付。
命令を受けたのは、栄徳(愛知県西尾市)▽エビス総研(東京都中央区)▽ファイテック(愛知県大口町)▽ボネックス(埼玉県新座市)▽メディプラン(岡山市中区)。
発表によると、消火用具は投てき型と呼ばれ、火元に投げるとプラスチック製の容器が割れて消火剤が流れ出て、消火できると称するもの。
消火器などのように消防法制の規制対象となる消火用具ではない。
5社は2010年以降、それぞれ自社のウェブサイトや動画広告などで、天井に炎が届く規模の火災を一つの商品を投げ込むだけで消すことができるように表示していた。
消費者庁が根拠となる資料の提出を求めたところ、5社が提出したのは少量の油をまいて起こした火を消す映像などで、実際の火災を一つの商品で消火する効果の裏付けとは認められないと判断したという。
https://www.asahi.com/articles/ASQ5T5WZCQ5TUTFL01C.html
(ブログ者コメント)
〇対象となった消火用具について、ウィキペディアには以下のように書かれている。
「消火弾」
「小形消火具」
消火弾は、ガラス瓶、または、プラスチック製の容器の内部に塩化アンモニウム、炭酸ナトリウムなどの薬剤を充填し密封している。
第二次世界大戦中に日本で生産された製品の中には、毒性のある四塩化炭素を充填したものも存在する。
また戦時中に製造された製品は容器にガラスを使用した。
火元に投げ入れることで、容器が壊れて薬液が流れ出す仕組みであるが、薬液が直接火災を消火する冷却消火法ではなく、火災時の熱で薬液が消火性ガスとなり酸素を遮断し消火できる(窒息消火法)[4]。
火元に消火弾を投擲すると、衝撃でガラス製またはプラスチック製などの割れやすい容器が破壊され、内部に充填された塩化アンモニウム、炭酸ナトリウムが飛散、火災の熱で反応して消火ガスが発生する。
このガスが酸素の供給を絶ち、火災を止める。
ただし窒息消火法であるため、屋外、風通しの良い室内、室内の上方などは消火が難しい。
一時的にガスが酸素の供給を絶ったとしても、ガスが消失した後に余熱を持った燃料が発火点に達していると再燃する。
戦時中の使用上の指摘では、消火弾は必ず水と併用する必要があるとされた[5]
〇以下は、命令が出されたうちの1社のPR動画の一部。
2コマ目の真ん中上部に、小学生が投げた青い消火用具が映っている。
これだけを見ると、効果抜群のように思えるが、小さなヒシャクで灯油?を撒いた程度の火災で、しかも開口部が1方向にしかない、密閉状態に近い空間だったから消えた・・・という解釈もできるのかもしれない。
2022年5月21日6時45分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神奈川県藤沢市は、災害時の消火活動の際に海や川から直接、水をくみ上げて放水できる最新型の消防車を導入しました。
藤沢市が先月新たに導入したのは、「遠距離送・排水システム車」です。
この消防車は、通常の2倍以上の太さのホースを使い、海や川から直接、水をくみ上げて放水することができ、ホースは最大で1キロメートルまでのばせます。
また、台風や豪雨などで浸水被害が起きた際には、大量の水をくみ上げて排水することもできるということです。
価格はおよそ1億6000万円と、通常の消防車に比べて高価ですが、藤沢市が海に面し、市内を2つの川が流れていることから、広い範囲で活用できるとして導入を決めたということです。
市によりますと、「送・排水システム」を備える消防車を導入するのは全国で初めてだということです。
藤沢市消防局警防課の白井消防司令は、「大きな災害が起きると通常の消火栓や防火水槽が使えなくなることも考えられる。災害時を中心に有効に活用していきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20220521/1050016915.html
2022年4月5日18時57分に産経新聞から下記趣旨の記事が、機構図付きでネット配信されていた。
東京消防庁は4月、消防や救急の活動での重大事故を防ぐための専門部署「安全推進部」を新たに設置した。
新たな部の創設は平成19年の企画調整部以来となるという。
約50人体制で構成され、組織を横断し事故原因の検証や再発防止策の充実強化に取り組み、活動中のヒューマンエラー(人為的ミス)を減らすといった安全対策を推進する。
【全国初の専門部署】
安全推進部の創設は、令和元年に福島県いわき市沖で台風19号の救助活動中に起きた事故が契機になったという。
東京消防庁のヘリコプターでつり上げていた女性=当時(77)=を機体に収容する際、上空約40メートルで誤って落下させ、女性は搬送先の病院で死亡。活動中に手順を誤っていたことが原因と判明した。
また、平成31年には八王子市の火災現場で活動中に消防士1人が建物内に取り残されて殉職する事故も発生。
さらに、昨年は渋谷区で現場急行中の消防車が横転する事故も起きた。
こうした事故の発生を受け、東京消防庁は、重大事故を生む〝芽〟を摘むには、各担当部門の垣根を越えた安全対策が必要だと判断。
部の創設に踏み切った。
部は本部に設置され、安全推進課と安全技術課で組織。
装備部や救急部など各担当部門の業務に精通した計47人を集め、これまで縦割りで取り組んできた安全対策を、組織横断的な観点から改善点を探り、対策を練る。
消防の職務上での事故防止に特化した専門部署を設けるのは、全国の消防本部で初の試みだという。
担当者は、「都民の安全や安心を守り、高めるためにも、職員の安全確保も必要になってくる」と創設の意義を強調する。
【外部有識者と連携】
安全対策の推進のためには、組織の縦割りの打破のほか、外部の知見も有効になる。
このため、安全推進課では、消防署での具体的な事故対策や実践的な取り組み方法の検討に加え、外部有識者と連携。
既存の対策の定期的な評価の実施や、事故原因の究明も行うとしている。
一方、安全技術課は検証実験を通じ、科学的に事故原因や背後要因の分析、安全確保や効果的な活動を行うための研究を担う。
昨年度に廃止された東京消防庁の研究機関「消防技術安全所」を課に取り込み、研究技術や業務内容を引き継ぐ形だという。
安全技術課も外部有識者と連携。
共同研究にも力を入れ、技術改良などの再発防止策を講じる。
担当者は「重大事故を防ぐためにも、安全性の向上に努めたい」と意気込みを語った。
https://www.sankei.com/article/20220405-JAD3MAV27BOIXGGUVNQOCB7334/
2022年4月6日11時29分にYAHOOニュース(テレビ岩手)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岩手県の防災ヘリが山林火災の消火作業中、上空から撒いた水が地上の消防団員に直撃して重傷を負っていたことがわかり、国土交通省は調査官の派遣を決めた。
国土交通省によりますと、3日、岩泉町安家で発生した山林火災の消火作業で、岩手県の防災ヘリが上空30メートルからまいた大量の水が地上の消防団員に直撃し、背骨を折る重傷を負ったという。
国土交通省は5日、詳しい経緯を確認し、消防団員のけがが重傷であることなどから、航空事故にあたると判断した。
6日午後、運輸安全委員会の調査官2人が花巻市にある県の防災航空隊で聞き取りなどの調査を行い、7日、岩泉町の事故現場を調査する予定。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e4f56f2dd7399ada7ffd2ed599e96401a8dcdc8
4月6日11時54分にYAHOOニュース(岩手朝日テレビ)からは、30m上空から撒いた700ℓの水が一度に当たった可能性もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月3日、岩手県岩泉町で発生した山火事の消火活動にあたっていた消防団員の男性が県の防災ヘリからの大量の水があたって大けがしたことが分かりました。
県などによりますと、事故は3日午後3時半ごろ、岩泉町安家で発生した山火事の消火活動中に県の防災ヘリが上空から水をまいた際に、下にいた岩泉町消防団員の50代の男性が背骨などを折る大けがをしたということです。
事故は痛みを訴えた男性からの申し出で発覚し、防災ヘリが高度30メートルの上空からまいた700リットルの水が一度にあたった可能性もあるとみられています。
事故を受けて国土交通省はきのう、航空事故に認定しました。
6日は運輸安全委員会の調査員2人が花巻市の防災航空センターで聞き取りを実施し、7日現場を調査するということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9593775c9e89a39b5497be7c0c4ac1f67196b5f
4月4日付で岩手日報からは、直前に高齢男性が野焼きしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前11時10分ごろ、岩泉町安家字大平の牧草地から出火し、山林に延焼した。
宮古地区消防本部などによると、消防署員や消防団員約90人と県防災ヘリが消火に出動。
午後4時20分に鎮圧した。
けが人は確認されていない。
現場は旧大平小中の近く。
地元住民が、山に火が燃え広がっていると119番通報した。
直前に近くの高齢男性が野焼きをしていたといい、岩泉署が原因や焼失面積を調査中。
https://www.iwate-np.co.jp/article/2022/4/4/112867
4月6日16時44分にNHK岩手からは、ヘリから避難の呼びかけがあったが残り火を消そうと活動していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
防災ヘリコプターは水をまく際、地上にいた消防団員などに無線や拡声器などで水が当たるおそれがあるエリアから避難するよう呼びかけていたということです。
けがをした男性は「避難の呼びかけを知っていたが、残り火があったので消そうと思い、ほかの団員と離れて活動していた。すぐに待避できず水を避けられなかった」と説明しているということです。
県消防安全課の田端総括課長は、「けがをされた男性などには心からお見舞い申し上げます。国の調査には真摯に対応し、調査結果を踏まえて再発防止策を検討したい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20220406/6040013945.html
(2023年2月17日 修正1 ;追記)
2023年2月16日18時50分にYAHOOニュース(岩手めんこいテレビ)からは、ヘリと地上の連絡不十分などとした報告書が公表されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
国の運輸安全委員会は2月16日「地上とヘリとの連携不足」が原因とする調査報告書を公表しました。
この事故は2022年4月、岩泉町安家で起きた林野火災で、地上にいた50代の男性消防団員が県の防災ヘリからまかれた水に当たり、背骨を折る大けがをしたもので、運輸安全委員会が原因を調査してきました。
16日に公表された報告書では、当時の状況について「鎮火が近づいていた中でヘリと地上消防隊が同じ場所で活動していた」と分析。
本来、ヘリと地上で必ず事前に連携を取るべきなのに、それが不十分だったため、水が消防団員を直撃したと結論付けています。
県 消防安全課 田端総括課長:
「(県の)マニュアルに情報共有のやり方が詳細には書かれていなかった。報告書の内容を確認のうえ必要な対応を行うこととしていて、防災ヘリコプターのさらなる安全運航に努めていきたい」
県では2022年6月、ヘリから散水する際は地上との情報共有を確実に行うことを各消防本部に通知していましたが、今回の報告書を受けて、さらに検討を重ね、3月中をめどにマニュアルを改訂する方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e47a4320c9b85922b8a91ffef43510e3d2b76cbd
※以下は、運輸安全委員会報告書の主要点抜粋。
くすぶっている同じ場所で地上と上空から消火活動していた、低速で散水したため水が拡散しなかった、樹木が密集していて上空からは人が見えにくかったなどと記されている。
(p16/17)
・・・
負傷した消防団員は、同機が上空を飛行していない間に図7の黄色の経路を移動して、くすぶった倒木の消火活動を行っていたと考えられる。
15時23分に同機が火災現場上空を飛行した際、副操縦士は、火災は収まりつつあり、火は見えなかったと述べていることから、火災が鎮火に近づき延焼区域が狭い範囲になっていたと考えられる。
その後、同機は700ℓ を給水し、15時31分40秒ごろ、煙が出ていた箇所に誘導され散水したが、同機と地上消防隊との間で十分な連携が行われず、くすぶっていた同じ箇所に対して、同機と負傷した消防団員が重複して消火活動を行ったものと考えられる。
・・・
事故発生時、火災が収まりつつあり、消火範囲が狭くなっていたため、機長はホイストオペレーターが誘導しやすく、かつ効率的な消火を行うため低速で散水を行ったと考えられる。
地速度4ktの低速で散水したことにより、拡散せずに大量の水が散水されたことから、散水の直撃を受けた消防団員への衝撃を増加させた可能性が考えられる。
・・・
事故が発生した場所付近では、樹木が密集しているため、斜め方向から人影を視認することは困難であったと考えられる。
したがって、事故発生時の誘導中は、同機から負傷した消防団員を斜め上方向から地上を視認することになることから、早期に発見することは困難である。
さらに、負傷した消防団員は、樹木が密集している中で同機を直前に視認したため、同機を視認後に安全な場所へ退避することは、空間的かつ時間的な余裕がなく困難であったと考えられる。
・・・
http://www.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/rep-acci/AA2023-1-1-JA10TE.pdf
2022年4月1日9時22分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐賀県唐津市消防本部の救急隊員が3月30日、救急搬送した唐津市内の女性(90歳代)を病院のベッドに移す際、後頭部を約1メートル下の床に落とし、約1週間のけがを負わせた。
青山消防長らは唐津市内の家族に謝罪。
31日に同市内での記者会見で公表した。
発表によると、30日午前、玄海町内の医療機関から女性の転院搬送の119番があった。
女性は肺炎を患い、胸部に水がたまっていた。
呼吸をしやすくするため、医師は救急隊員3人に対し、女性を水平に寝かせず上半身を起こした状態での搬送を指示した。
隊員はストレッチャーで唐津市内の病院に転院搬送。
ベッドに移す際、3人は女性の頭部、腰部、脚部をそれぞれ抱え持った。
頭部と腰部を受け持った隊員は女性の下に敷いたタオルケットの四隅をつかんでいた。
ところが、腰部を担当した隊員がベッドと女性との間に立っていたため女性をベッドに移せず、隊長はいったん離れるよう指示。
隊員がタオルケットを握っていた両手を離したため、女性の上半身はタオルケットから滑り落ち、フローリング床で後頭部を打ったという。
女性は後頭部を縫うけがを負い、急性硬膜下血腫、外傷性くも膜下出血と診断された。
搬送前と意識レベルに変化はなく、血腫や出血の増大はみられないという。
青山消防長は「命を守るべき消防職員が市民にけがを負わせるあってはならない事故」と謝罪した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220331-OYT1T50365/
4月1日13時31分にYAHOOニュース(佐賀新聞)からは、腰を支えていた隊員がベッドに挟まれたため隊長の指示で手を離したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午前11時40分すぎ、市内の90代女性を東松浦郡玄海町の医療機関から市内の病院のベッドに運ぶ際、高さ1メートルのストレッチャーから転落させた。
容体は安定し、意識はあるという。
消防本部によると、隊長ら3人が、女性の頭から腰付近まで下に敷いていたタオルケットと、女性の足をそれぞれ持っていた。
腰を支えていた隊員が移動先のベッドに挟まれたため、隊長の指示で女性から手を離した。
その際、女性が後頭部から床に滑り落ちた。
消防本部は「隊員全員がどこを支えているか認識できておらず、安全管理が不徹底だった」と説明した。
青山消防長は「あってはならない事故」と陳謝、隊員への処分は検討中とした。
同本部では2016年にも担架から男性が転落してけがをするなど、同様の事故が今回を含め3件発生している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f3bd5f348a1b8893614802d8705e8f94e15b88eb
3月31日19時6分にNHK佐賀からは、誤って手を離した、今後は搬送の障害となるものを移動して動線確保を徹底するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
唐津市消防本部によりますと30日正午ごろ、唐津市の病院で、救急隊員3人が90代の女性を搬送用のストレッチャーから入院用のベッドに移そうとした際に、誤って女性をおよそ1メートルの高さから床に転落させたということです。
隊員2人がタオルケットで女性の頭を支え、もう1人が脚を抱えていましたが、女性をベッドに移す際に隊員1人が誤ってタオルケットから手を離し、女性が転落したということです。
女性は頭を8針縫ったほか、頭がい骨の線状骨折など、全治1週間のけがをしました。
消防本部は、病室が狭く、ストレッチャーをベッドの横に置くことができなかったことなどが事故の原因だとして、患者を搬送する際は障害となるものを移動して、動線の確保を徹底するなど再発防止に努めるとともに、職員の処分を検討するとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20220331/5080011384.html
(ブログ者コメント)
2016年の事例については本ブログでも紹介スミ。
2022年3月15日17時45分にYAHOOニュース(静岡新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「緊急走行中の救急車が遅くてイライラ… そんな経験はありませんか?」―。
袋井消防本部がツイッターなど会員制交流サイト(SNS)で発信したメッセージが話題を呼んでいる。
一般のドライバーに救急搬送への理解、協力を呼び掛ける内容で、ネット上であっという間に広がった。
思いがけない反響の大きさに、担当者は驚きながらも「消防業務への理解を深めるきっかけになれば」と願う。
注目されているのは、緊急走行なのに「なぜ遅いか」を説明した2月27日の投稿。
緊急走行時の救急車の車内では不安定な状況で処置が行われ、傷病者の症状によっては揺れに細心の注意を払って運転しなければならないことを動画付きで紹介している。
ツイッターでは、これまでに1万件超のリツイートと、2万件以上の「いいね」を集め、ユーザーから「救急隊員さんいつもありがとう」「この情報が広まりますように」とのコメントが寄せられた。
同本部では、市民へのアピールの手段として2020年からSNSを活用し、各消防署の担当職員を中心に日々の活動を発信している。
救急車の投稿を企画したのは袋井消防署の三谷消防副士長。
昨年も、ため池での水難事故を注意喚起する投稿を企画し、反響を呼んだ“アイデアマン”だ。
消防業務には市民に知られていない活動が多いと感じていた三谷副士長。
救急車の緊急走行もその一つで、「より安全な搬送につながれば」と提案した。
構成から撮影、編集まで一手に担い、走行中の救急車の揺れを再現するなど、見る人を冒頭から引きつけられるような演出を意識したという。
反響について三谷副士長は、「消防への期待の表れと感じている。応援のコメントも届き、励みになった」と感謝する。
今後は外国人向けの投稿も予定している。
同消防署救急係によると、管内(袋井市、森町)では毎年3千件以上の救急出動があり、年々増加しているという。
柴田係長は、「一分一秒を争う事案も多い。一般ドライバーの皆さんの協力は迅速な搬送の支えになっている」と話す。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac4c186dffa1bb48bbd504ffcf4ed818065f10ad
2022年3月13日15時2分にYAHOOニュース(千葉日報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉市で昨年10月、救急搬送中の投薬を誤ったため患者が一時、心肺停止状態になった事故で、千葉市消防局は11日、救急救命士の知識不足や医師の不適切な対応が原因とする第三者委員会の報告書を発表した。
同局によると、昨年10月、食物アレルギーによるアナフィラキシーを起こした若葉区の10代女性を救急車で搬送中、20代男性救急救命士が本来は使用が認められていない心停止患者用の薬剤「アドレナリン」を誤投与。
女性は致死的な不整脈を起こし、一時、心肺停止状態となった。
事故を受け、市は救急救命の専門家ら外部有識者で第三者委員会を設置し、事故原因を調査。
報告書によると、男性救急救命士は、アナフィラキシー症状を緩和する薬剤「エピペン」がない場合、応急処置としてアドレナリンを投与できると誤認していた。
さらに、報告を受けていた市消防局指令センターの常駐医師も搬送先の医師からの指示だと思い込み、不審に思ったがそのまま放置したことが事故につながったと結論づけた。
同局は、常駐医師と救急隊の通信をモニタリングする専任職員の配置も検討するなどして再発防止を図るとした。
誤投与された女性は既に退院。
同救急救命士は救急車の乗務を外れているという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/74509416264ead0e450f2f205437a4ae814e772f
3月17日付で毎日新聞千葉版からは、救命士と搬送先医師間の会話が主語省略や音声不明瞭で情報が正確に伝わっていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2021年10月に食物アレルギーでアナフィラキシー症状を起こした10代女性を救急搬送する際、アドレナリン剤の誤投与により女性が一時心停止の重体に陥った事故で、千葉市は11日、救急救命士と医師の知識不足や理解不足、コミュニケーションエラーを指摘する第三者委員会による調査・検証報告書を公表した。
報告書は、
▽救急救命士の資格を持っていなかった救急隊長のリーダー
シップの欠如
▽誤投与した救急救命士のアドレナリンに関する知識不足
▽指令センター常駐医師は搬送先の医師が処置を指示した
ものと都合良く解釈した
ことなどを指摘した。
また、救急救命士と搬送先の医師の間では、主語を省略した会話が音声不明瞭な通話によって交わされ、情報が正確に伝わらず、それぞれが疑問や違和感を持ちながら誰もチェックできていなかったという。
対策として、研修の強化やマニュアル・手順の修正を提言した。
https://mainichi.jp/articles/20220317/ddl/k12/040/192000c
(ブログ者コメント)
千葉市が11日に公表したという報告書を探してみたが、見つからなかった。
2022年3月12日17時31分にFNN PRIME(東海テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場に居合わせた看護師の救急処置で運転手が一命をとりとめた事故が、愛知・豊橋市であった。
しかし、現場にかけつけた救急隊員が懲戒処分となる事態となっている。
いま、豊橋市が行った救急隊員へのある処分を巡り、議論が巻き起こっている。
2021年8月、豊橋市内の交差点で乗用車がガードレールに衝突する事故が発生。
運転手が心肺停止になったが、偶然、その後ろの車には看護師が乗っていた。
看護師は、とっさに運転手への応急手当を開始。
その後、現場に到着した消防の救急隊から「静脈路確保」をするよう指示を受けて処置を続け、運転手は一命をとりとめた。
偶然現場に居合わせた看護師に医療行為を指示し、患者の命を救った男性消防士。
しかし、これが不適正な業務として、消防士の男性は処分された。
搬送中の救急車の中で看護師の人が行ったのは「静脈路確保」。
治療に必要な薬剤を静脈に入れるため血管に針を刺す行為で、本来なら現場で医師からの指示を受けた消防の救急隊が行わなくてはいけない任務だ。
しかし、いったいなぜ、現場にいた看護師の人が処置したのか。
<消防隊員(53)>
「自分でやるより看護師に任せた方が確実だと思った。」
さらに救急隊員は「自分が処置をした」と虚偽の報告をし、豊橋市は減給10分の1、6カ月の懲戒処分とした。
とっさの判断で命を救った今回の救護措置。
処分されたことについて市民は… 。
豊橋市民A:
「とっさに人を救うという正義感が出て、やむを得ない状態。公式な処分というのは、ちょっと酷じゃないかなと感じます。」
豊橋市民B:
「本当は本人がやらなきゃいけないことを、看護師さんがやってくれたという対応は良くないなと。(処分は)妥当と言えば妥当だけど。」
豊橋市民C:
「(減給)6カ月はさすがにかわいそうですね、長すぎ
ます。」
豊橋市民D:
「自分でしなかったことを「自分でした」と言っちゃったのは、やっぱり良くないことだと思うので、処分は仕方ないことだと思います。
豊橋市消防本部の担当者は取材に対し、「厳正に処分しないと組織として救急業務が成り立たなくなる行為だった」とコメントしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4cb7a7d660f89b6b4fce666290748e7b00140120
2022年3月5日13時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県犬山市で2020年7月、心肺停止状態の80代男性に救急隊が救命処置をした際、救急車に載せていた自動体外式除細動器(AED)のバッテリー残量が不足し、電気ショックを継続できない事態が起きていたことが分かった。
男性は搬送先の病院で死亡したが、消防側は「死亡との因果関係は認められなかった」として、バッテリー切れだったことを当時、遺族に説明していなかった。
犬山市消防本部の説明によると、20年7月、男性の妻からの119番通報を受けて市消防署北出張所から救急車が出動。
救急救命士らが男性の自宅で心臓マッサージや人工呼吸をしながら、AEDで電気ショックを4回実施した。
継続して5回目を試みたが、作動しなかった。
予備バッテリーも充電できておらず、電気ショックを続けられなかった。
AEDの心電図は電気ショックを継続すべき波形を示していたという。
救急隊は、こうした状況を医師に連絡しながら、男性を救急車で搬送。
妻に対し、電気ショックを継続できないと言ったものの、バッテリー切れとは説明しなかったという。
市消防本部は当時、救急隊の対応と男性の死亡との因果関係を検証したという。
水野・消防次長兼消防署長は4日、朝日新聞の取材に対し、「搬送先の医師は電気ショックを継続していても蘇生できなかったと判断し、因果関係を否定した。搬送は早くしており問題ないと考えた」と答えた。
当日朝に隊員がバッテリーを確認したが、残量を見誤ったとみられる。
今月、報道機関の取材を受けた消防本部は、男性の自宅に電話で連絡し、搬送時に不手際があったと伝えたが、それ以上の説明は不要と言われたという。
https://www.asahi.com/articles/ASQ346WFYQ34OBJB00P.html
3月4日10時51分に中日新聞からは、バッテリーの充電は毎朝確認しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
犬山市消防本部で二〇二〇年夏、八十代男性を心肺停止状態で救急搬送する際、救急車に積んでいた自動体外式除細動器(AED)のバッテリーが途中で切れて使えなくなっていたことが、同本部への取材で分かった。
男性は搬送先の病院で亡くなった。
水野署長は本紙の取材に「フル充電状態でなかった点は、管理が甘かった」と答えた。
当時、医師からは死亡との因果関係について指摘は受けなかったという。
取材を受け、同本部は三日に遺族に謝罪した。
同本部の説明では、二〇年七月、「人が倒れている」との一一九番通報で出動。
到着時は男性は心肺停止状態で、救急隊員がAEDで電気ショックを四回行い、さらに五回目をしようとしたところで充電が切れた。
予備バッテリーも充電不足で作動しなかった。
同本部によると、バッテリーの充電は毎朝確認しているが、この時は出動や訓練で残量が減ったままになっていた可能性がある。
予備バッテリーも充電状態を確認していなかった。
その後は確認を徹底するようにしたという。
水野署長は「電気ショックを四回行っての社会復帰はなかなか難しい。当時検証したが、問題なかったと判断した」と話した。
https://www.chunichi.co.jp/article/428641
(ブログ者コメント)
救急車AEDのバッテリー切れが報道されたのは、ブログ者が知る限り、今年これで3例目だ。
前の2例は本ブログでも紹介スミ。
2022年2月6日付で毎日新聞千葉版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
成田市消防本部は4日、心肺停止状態の70代女性の救急活動中、自動体外式除細動器(AED)がバッテリー切れで作動しなかったと発表した。
女性は搬送先の病院で死亡が確認された。
消防は、AEDが作動しなかったことと女性の死亡との因果関係を調べている。
消防によると、4日午後1時20分、市内の70代女性が不調を訴えて手のひらから出血していると、近くの住民から119番があった。
救急車が9分後に到着し、女性が途中で意識を失ったため、車内に乗せた。
午後2時10分ごろ、車両に配備のAEDを作動させようとしたところ、電源が入らなかった。
作動しない原因が不明なまま搬送を優先し、病院に到着するまで約10分間にわたって電気ショックを行えず、移動中に心臓マッサージを続けた。
消防は毎日午前中にAEDなどの機器の日常点検をしている。
この日は別の救急出動と重なり、作動しなかったAEDの点検をできていなかった。
消防は「女性と親族にお悔やみ申し上げます。日常点検を徹底させる。このような事案を二度と発生させないよう再発防止の徹底を図り、信頼回復に努める」とのコメントを出した。
https://mainichi.jp/articles/20220206/ddl/k12/040/059000c
2月4日23時1分にYAHOOニュース(時事ドットコム)からは、朝の資機材点検時に救急出動が入り、戻った後も点検しなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
救急隊は4日午後1時半ごろ、成田市内の女性宅に到着。
意識がなくなったため救急車に乗せ、病院に到着するまでの約10分間で電気ショックを実施しようとしたが、AEDが作動しなかった。
同日朝に行うはずだった資機材の点検時に救急出動が入り、戻った後も点検を怠ったことが原因としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad9761af4df3b7047c499e5af6a47c8470ff89ca
2月5日5時0分に千葉日報からは、車内に予備バッテリーはあったが、不作動原因が電池切れとは分からなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
成田市消防本部によると、同日午後1時半ごろ、女性が体調不良になったとの近隣住民からの119番通報を受け、救急隊が女性宅に到着。
女性は搬送を拒み、約30分後に心肺停止状態となった。
救急車内で電気ショックを行おうとしたが、AEDが作動しなかった。
車内に替えのバッテリーは装備してあったが、隊員は作動しない理由が電池切れとは分からなかった。
救急出動が重なり、朝の点検を怠っていたという。
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/902621
2月5日17時20分に読売新聞からも、若干表現が異なる同趣旨の記事がネット配信されていた。
消防本部によると、4日午後1時20分ごろ、女性の自宅近くの住民から「(女性の)具合が悪く出血している」と119番があった。
救急隊の到着時に女性は意識があり、搬送を拒否。
救急隊による説得中に、女性は突然意識を失った。
午後2時10分ごろ、搬送を開始。
女性は心肺停止状態となり、救急隊が車内のAEDを使おうとしたが作動せず、約10分後に病院に到着した。
消防本部では毎日午前に機材を点検するが、4日は救急搬送が重なり、この救急車のAEDは点検できなかったという。
https://www.sankei.com/article/20220205-STVJT6AZR5NYVATZM4AUH6MYPM/
(ブログ者コメント)
〇4日前に丸の内消防署でも、救急車のAEDにバッテリーを装着し忘れていた事例があった。(本ブログで紹介スミ)
続く時には続くもの?
それとも、報道されるのはごく一部?
〇緊急事態でテンパっている時、意外と電池切れには気付かないのかもしれない。
ブログ者も最近、昨日まで問題なかったパソコンが急にネットにつながらなくなり、アタフタした挙句、ふと見ればWiFi機器の電源プラグが抜けていた・・・そんなことを経験していることだし・・・。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。