2019年11月21日11時59分に山陽新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
車間距離を極端に詰めるなど社会問題となっている「あおり運転」の摘発や抑止に役立てようと、岡山県警は21日、インターネットを通じて、悪質な運転を繰り返す車の映像などの情報提供を受ける専用サイト「岡山県あおり110番鬼退治ボックス」の運用を始めた。
県警によると、映像提供を求めるサイトは全国の警察で初めてという。
サイトは県警ホームページ内に開設した。
情報提供者は、自身の名前や連絡先とともに、あおり運転や飲酒、無免許運転に関する情報を専用フォームに入力。
県警は情報を精査の上、必要があればドライブレコーダーやスマートフォンの映像を送信してもらう。
悪質なケースは道交法違反や暴行容疑などでの摘発につなげる。
24時間受け付ける。
この日は午前10時から運用開始。
県庁内でデモンストレーションが行われ、情報提供者のパソコンから「後ろの車にあおられた」などの文面と動画が送られると、県警交通指導課の担当者が映像を確認していた。
サイトを紹介するちらし約3万枚をコンビニや高速道路のサービスエリアなどに配布して周知を図る。
あおり運転を巡っては、2017年に高速道路上で無理やり停止させられた車の夫婦が後続車にはねられて死亡する事故を契機に問題化。
赤埴交通指導課次長は、「映像は危険な運転を取り締まる証拠となり、抑止効果もある。危ないと感じたら、ちゅうちょせずにサイトを利用して」と呼び掛けている。
県警によると、あおり運転に関する今年の通報件数は10月末現在、県内で約1500件。
既に昨年1年間を上回っているという。
https://www.sanyonews.jp/article/960401
※以下は、岡山県警HPの該当記事(抜粋)。
あおり運転等の危険な行為により、命を落とす重大な事件が発生したり、暴行・傷害事件に発展するなど全国的に大きな問題になっています。
また、悪質ドライバーによる飲酒運転や無免許運転などの危険な運転が後を絶たない状況です。
そこで、岡山県警では、道路利用者の安全を確保するため、あおり運転や飲酒運転、無免許運転、暴走行為等危険な運転に関する情報を受け付けています。
また県警への情報提供に併せて、車両のドライブレコーダーやスマートフォン等の動画の提供もお願いします。
お寄せいただいた情報は担当部署で、今後の交通安全対策に活用させていただきます。
【情報提供をしていただく方へのお願い】
・・・・・・
http://www.pref.okayama.jp/site/kenkei/632194.html
(2019年12月7日 修正1 ;追記)
2019年12月5日10時36分に山陽新聞から、強引な割り込みをした大型ダンプが摘発第1号になったなど下記趣旨の記事が、割り込み時の写真付きでネット配信されていた。
岡山県警は5日、「あおり運転」などの摘発や抑止につなげるため、11月から運用している情報提供サイト「岡山県あおり110番鬼退治ボックス」で寄せられた情報を基に初めて、危険な運転を行ったドライバーを摘発したと発表した。
県警によると、11月16日午後4時ごろ、倉敷市内の国道2号で浅口市の50代男性が運転する軽乗用車を追い抜いた大型ダンプカーの40代男性=倉敷市=が、方向指示器を出さずに急に進路変更し、幅寄せをして割り込んだ。
軽乗用車の男性が同26日にサイトに情報を提供し、県警がドライブレコーダーの動画を確認。
今月2日に大型ダンプカーの男性から事情を聞き、相手に危険を伴う進路変更をしたとして、交通反則切符(青切符)を交付した。
男性は「入れると思い込み、後方を確認していなかった」と話しているという。
サイトへの情報提供は、11月21日の運用開始以降、31件。
うち17件で動画を確認した
https://www.sanyonews.jp/article/964673
2019年11月8日12時51分にFNN PRIME(岡山放送)から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
8日、岡山市北区の産業廃棄物中間処理場で木材チップが燃える火事の消火活動中に活動に使っていた重機が転落し、男性消防士2人に直撃しました。
2人は重傷の模様です
7日午前7時半頃、岡山市北区御津河内にある第一リサイクルセンターで、木材チップが燃えて白い煙が上がっていると119番通報がありました。
消防によりますと400平方メートルにわたって積み上げられた木材チップが燃えていて、出火から28時間以上経った今も消火活動が続いています。
また、8日午前4時50分頃、木材チップをかき分けるため使われていた重機が転落・横転し消火活動中の35歳と20歳の男性消防士に直撃しました。
2人は腰椎や肋骨の骨折の疑いで病院に搬送されましたが、命に別条は無いということです。
現場は山の中で、建物や山林への類焼はありませんが消防による懸命な消火活動が続いています。
https://www.fnn.jp/posts/5448OHK
2019年11月6日23時38分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がフェレットの写真付きでネット配信されていた。
大分県警大分中央署で交番勤務だった2002年に通報を受けて捕獲を試みたフェレットに手をかまれ、感染症の治療を続けていた県警の男性警部補が今年1月に41歳で死亡していたことが、県警への取材で判明した。
地方公務員災害補償基金県支部は7月、警部補の死亡を公務災害と認定した。
県警によると、警部補は大分市の大分駅前交番で勤務していた02年6月26日早朝、「近くの公園にフェレットがいる」と110番を受けて出動。
捕獲作業中に手をかまれ、3カ月後に感染症の蜂窩織炎(ほうかしきえん)を発症した。
警部補は入退院を繰り返して治療を続けたが、今年1月18日に同県別府市の病院で死亡した。
警部補の遺族から公務災害の申請を受けた地方公務員災害補償基金県支部は、かまれたことと警部補の死亡に因果関係があるとして7月26日付で公務災害と認定した。
フェレットは体長30~50センチほどのイタチ科の肉食性動物で、ペットとしても人気。
獣医師の佐伯久・おおいた動物愛護センター所長(61)は「フェレットも野生化すれば、野良猫などと同様、かまれた傷口から雑菌が体内に入って広がる可能性がある」と指摘する。
県警によると、当時の記録が残っていないため、フェレットがペットだったか野生かは不明。
捕獲されたかどうかも分からないという。
https://mainichi.jp/articles/20191106/k00/00m/040/304000c
11月7日17時40分にNHK大分からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
17年前、大分市内の公園でイタチ科の動物、フェレットを捕獲中に手をかまれ、感染症の治療を続けていた大分県警察本部の男性警察官が、ことし1月に亡くなっていたことが警察への取材でわかりました。
男性はことし7月、民間企業の労災にあたる公務災害に認定されました。
警察によりますと、亡くなったのは大分県警の地域課に所属していた41歳の男性警部補です。
男性警部補は大分駅前交番に勤務していた17年前の平成14年、市民からの通報をもとに大分市末広町の公園でフェレットを捕獲しようとしたところ、両手をかまれ3か月後に感染症を発症しました。
その後、休職と復職を繰り返して治療を続けましたが、ことし1月に別府市内の病院で亡くなったということです。
地方公務員災害補償基金県支部は、ことし7月民間企業の労災にあたる「公務災害」と認定しました。
獣医師でおおいた動物愛護センターの佐伯久所長は、「フェレットは歯がとがっているため、かまれると皮膚の奥まで細菌が入る可能性がある」と指摘しています。
そのうえで「野良のフェレットは野良犬などと同じように細菌を持っているので、外で見たときは近づかずに、万が一、かまれたりひっかかれたりした場合は、すぐに病院に行くようにしてほしい」と話しています。
フェレットは、体長30センチから40センチほどのイタチ科の肉食のほ乳類で、愛くるしい姿からペットとして人気を集めています。
ペットショップの関係者によりますと、主にケージに入れて室内で飼うフェレットは、外に散歩に行く必要がないなど手間がかからないため、1人暮らしの人から人気が高いということです。
また、野生化しても繁殖しないようペットショップでは、去勢や避妊の手術を済ませたフェレットを販売し、購入後も年1回、ワクチンを接種するよう呼びかけているということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20191107/5070005217.html
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の1コマ。
2019年10月13日23時56分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京消防庁は13日、福島県いわき市平で、台風19号の救助活動に当たっていた消防ヘリ「はくちょう」の救助隊員が77歳の女性を誤って落下させる事故が起きたと発表した。
女性は心肺停止状態で同市内の医療機関に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。
同庁によると、13日午前10時ごろ、女性の夫からの要請で浸水地域に到着したヘリから2人の救助隊員が地上に降下。
孤立住宅の玄関先で待っていた女性にハーネスを付け、隊員1人が抱きかかえた状態で引き上げられたが、ヘリに女性を収容する際、誤って高度約40メートルから落下させたという。
引き上げ時、ハーネスの取り付け具がフックにかけられていなかったといい、地上で付け損ねたまま引き上げたとみられる。
通常は救助者を地面に座らせて作業するが、今回は50センチほど浸水していたため、隊員が抱きかかえた状態で作業したことからミスが生じた可能性があるという。
同庁の清水次長は13日夕、記者会見を開き「救助中の手順を誤った。大変申し訳ない。再発防止と信頼回復に全力を尽くす」と謝罪した。
https://mainichi.jp/articles/20191013/k00/00m/040/111000c
10月13日18時25分にFNN PRIMEからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
福島・いわき市で、台風19号の救助活動中に、東京消防庁のヘリコプターから救助されていた女性(77)が、およそ40メートル下に転落し、心肺停止の状態。
13日午前10時すぎ、いわき市平地区で、FNNのカメラが捉えた東京消防庁による救助活動の様子。
救助隊員が、高齢の女性を抱えてつり上げられているが、ヘリの中に収容する直前に、女性だけ落下した。
女性は、40メートルの高さから地上に落ち、心肺停止の状態。
通常、救助者にはつり上げるためのホイストと呼ばれる装置と金具で固定されることになっているが、今回、この金具が取り付けられておらず、東京消防庁は「救助活動の手順を誤った」としている。
https://www.fnn.jp/posts/00425551CX/201910131825_CX_CX
10月13日20時12分に朝日新聞からは、本来は2人で分担する作業を足場が悪いため1人で実施したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京消防庁によると、13日午前10時ごろ、いわき市平地区で、浸水が約50センチある自宅の玄関先で夫とともに孤立していた女性(77)をヘリに収容しようとしたが、女性を支えるハーネス(安全ベルト)のフックをヘリのワイヤに付け忘れたまま隊員が抱えて引き上げ、ヘリの中にいた別の隊員に引き渡す際に落下させてしまったという。
女性は水面に転落し、全身を強く打ったとみられるという。
救助は、本来は2人でハーネスの取り付け役と確認役とを分担する。
今回は浸水で足場が悪く、隊員1人で女性を引き上げるなどしたため、確認を怠った可能性があるという。
同庁は会見で女性の家族に謝罪し、「再発防止に全力を尽くす」として経緯を説明した。
https://www.asahi.com/articles/ASMBF5G6KMBFUTIL04Z.html
(ブログ者コメント)
以下は、FNN PRIME映像の2コマ。
ナレーションから考えると、上側のコマのシーンの後、事故が起きたのかもしれない。
(2019年12月11日 修正1 ;追記)
2019年12月10日19時46分にNHK福島から、隊員2人が書類送検されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし10月13日、いわき市では台風19号による豪雨で浸水被害が相次ぎ、平地区ではヘリコプターで救助されていた77歳の女性が、高さおよそ40メートルから落下して死亡しました。
救助活動を行っていたのは、東京消防庁の「エアハイパーレスキュー」と呼ばれる部隊の隊員で、東京消防庁によりますと、30代の消防隊員2人がつり上げる際に、女性の体を支える救助装置のフックを付け忘れ、取り付ける際の手順も守られていなかったということです。
警察は、こうしたミスが事故につながったとして、隊員2人を10日、業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
亡くなった女性の関係者によりますと、女性の夫は告別式で、「懸命な救助活動を行ってくれたことには感謝している。隊員の厳しい処罰は望んでいない」と話していたということです。
東京消防庁は、隊員が書類送検されたことを受けて、「消防活動において一般の方を死亡させる事故を起こしたことについて、あらためて深くおわび申し上げるとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りします」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20191210/6050008263.html
(2020年3月29日 修正2 ;追記)
2020年3月27日19時1分にNHK福島から、隊員2人は不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福島地方検察庁いわき支部は26日づけで2人を不起訴処分にしました。
検察は不起訴の理由について明らかにしていませんが、「ご遺族の気持ちや事故後の対応などを総合的に判断した」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20200327/6050009520.html
(2020年9月26日 修正3 ;追記)
2020年9月25日12時18分に朝日新聞からは、女性を抱えた隊員が吊り上げ途中にフック忘れに気付いたが両手が塞がっていて連絡できなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京消防庁は25日、原因の調査結果と再発防止策をまとめ、発表した。
同庁によると、事故の原因は、女性を支える安全ベルトのフックをヘリのワイヤにつけ忘れたことだった。
地上に2人の隊員が降りて装着と安全確認を分担する決まりだが、約70~80センチの浸水があり、1人が女性を両手で抱えていたことや周囲の警戒に気を取られたことなどから、分担がうまくできなかったという。
その上、女性を抱えた隊員は上空でフックのつけ忘れに気付いたが、両手をふさがれ、地上や機上の隊員らに伝えられなかったという。
同庁ではこれまで、ヘリによる浸水現場からの救助は想定しておらず、訓練も実施していなかった。
両手をふさがれた状態でも意思疎通ができる、ハンズフリー式の無線も配備されていなかったという。
同庁は再発防止策として、
▽訓練内容の見直し
▽フック装着の確認の徹底
▽機上の隊員による地上の隊員への声かけ
などを挙げた。
ハンズフリー式の無線の導入も目指すという。
https://www.asahi.com/articles/ASN9T3VTQN9TUTIL00G.html
9月25日17時27分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東京消防庁が設置した有識者らの委員会が25日、調査報告書を公表した。
フックの掛け忘れが原因で、背景にヘリを使った訓練時間の不足があると指摘。
ダブルチェックの徹底や地上との連携強化などの再発防止策を盛り込んだ。
報告書によると、昨年10月13日、浸水で孤立状態の女性を救助するためヘリで急行。
男性消防士長2人がヘリから下ろしたワイヤでつり上げ作業に当たったが、安全確認担当の1人が担架にフックを掛け忘れた。
女性を抱きかかえていたもう1人が上空で気付いたが、他の隊員に伝えられずに力尽き、女性は高さ約40メートルから落下。
指揮したヘリの部隊長もミスに気付けなかった。
https://www.sankei.com/affairs/news/200925/afr2009250021-n1.html
2019年9月21日付で中日新聞から下記趣旨の記事が、当該器具を使った訓練風景の写真付きでネット配信されていた。
延焼による大火を防ぐため、金沢市消防局中央消防署は今夏、迅速に大量の消火用水を注げる「補水支援器具」を開発した。
市の要請を受けて消防現場に水を運ぶコンクリートミキサー車に補水する器具で、従来の方法よりも満水までの時間が五分の一に短縮され、消火用水をピストン輸送できる。
中央消防署によると、全国初の器具という。
器具は重さ十八キロ、長さ四メートルで、排水用の塩化ビニールパイプで製作。
六月末に完成し、全国消防長会東近畿支部消防研究会奨励賞を受けた。
性能を確認する消防訓練が二十日、市消防局(泉本町)であった。
木造住宅が密集する「特別消防対策区域」で火災が発生し、強風による延焼が危ぶまれ、民間業者に補水を要請したとの想定で実施した。
二〇一六年十二月の新潟県糸魚川市であった大火を受け、一七年に消火用水の供給に関する協定を市と結んだ金沢地区生コンクリート協同組合が参加。
開発した器具を使い、高さ三・五メートルのミキサー車二台に五トンずつ補水した。
消防士ら約四十人は仮設の防火水槽組み立てや放水の流れも確認した。
従来、ミキサー車への補水は消防士一人がホースを担ぎ、計四人態勢で行っていた。
安全性のため毎分二百リットルが限界だったが、開発した器具を使えば毎分千リットルの補水を二人で行える。
中央消防署の担当者は「大量に、安全に、速く、補水できる。ミキサー車の高所から消防士が転落する危険性もない」と強調した。
https://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20190921/CK2019092102000048.html
2019年9月17日11時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北アルプスで山岳救助中だった岐阜県の防災ヘリ「若鮎Ⅱ」が墜落し、乗員3人が死亡した事故から10年。
事故後の調査で、北アルプスでの救助訓練の経験がなかったことが判明。
事故で亡くなった後藤さん(男性、当時34歳)の遺族は「なぜ、出動を止めることができなかったのか」と問い続けている。
同県笠松町の救急隊員だった後藤さんは事故当時、県防災航空隊に出向。
防災ヘリで空からの救助や消防活動にあたっていた。
事故があった2009年9月11日。
県防災航空センターは、北アルプス奥穂高岳の難所・ジャンダルムで「男性が登山中に倒れた」と119番通報を受けた高山市消防本部から、救急要請を受けた。
防災ヘリは現場付近で活動中に機体の一部が岩壁に接触して墜落したとみられる。
切り立った尾根が続く複雑な地形は気流の変化も激しく、難所として知られていた。
岐阜県の山岳救助は通常、110番で要請があれば県警航空隊のヘリ、119番なら県の防災ヘリという分担だった。
ただし、北アルプスでの救助は高度な操縦技術が必要とされ、練度が高い県警のヘリが担当していた。
この日は隊長らが不在ですぐに出動できず、防災ヘリが出動した。
事故後、驚くべき事実が次々と発覚した。
防災ヘリのパイロットは、2500メートル超の北アルプスで訓練をしたことが一度もなかったのだ。
一方の県警のヘリは過去12年間で、314回もの訓練をしていた。
なぜ、経験のない場所へ出動したのか――。
防災ヘリの出動は、何人もの管理職がいながら、実際にはパイロット1人の判断で決まっていた。
出動の可否を最終決定する県防災航空センター長は、ヘリに関する専門知識を持たない県の一般職員で、パイロットの判断を追認するだけ。
県警は、県に北アルプスへの飛行をやめるよう求めたが、離陸後のパイロットに伝えられないままだった。
いくつものミスが重なった末の惨事だった。
【ダブルパイロット制を義務化】
度重なるヘリの事故を受けて、総務省消防庁は10月から、自治体に防災ヘリの運用に関する順守義務を初めて課す。
操縦士を2人搭乗させるダブルパイロット制を義務化するほか、新たに導入する機体には、飛行状況を記録するフライトレコーダーや、操縦士の交信を記録するボイスレコーダーを搭載。
安全対策を徹底するほか、事故が起きても原因究明ができることを目指す。
岐阜県は事故後、マニュアルを見直し、ダブルパイロット制を徹底。
運航の可否についてセンター長に助言できる立場の専門職員を配置するなどした。
「若鮎Ⅱ」の事故後も、全国で防災ヘリの墜落は相次いだ。
10~18年に埼玉、長野、群馬県の防災ヘリが飛行中に墜落し、操縦士や隊員ら計23人が亡くなった。
【近年の防災ヘリの墜落事故】
2010年7月
埼玉県の防災ヘリ「あらかわⅠ」が同県秩父市の山中で救助活動中に墜落。乗員5人が死亡
2017年3月
長野県の防災ヘリ「アルプス」が山岳救助訓練のため飛行中に同県松本市の山中に墜落。乗員9人が死亡
2018年8月
群馬県の防災ヘリ「はるな」が登山道の視察のため飛行中に同県中之条町の山林に墜落。乗員9人が死亡
【補記】
奥穂高岳のジャンダルム(標高3163メートル)で、岐阜県の防災ヘリが墜落し、県防災航空隊に所属していた機長で操縦士の朝倉さん、整備士の三好さん、副隊長の後藤さんが亡くなった。
岐阜県警は2011年3月、機長ら4人を業務上過失致死の疑いで書類送検し、岐阜地検が不起訴処分とした。
https://digital.asahi.com/articles/ASM9B2TJZM9BOHGB001.html?rm=593https://digital.asahi.com/articles/ASM9B2TJZM9BOHGB001.html?rm=593
2019年9月10日14時30分に紀伊民放から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
和歌山県串本町消防本部は9日、同町古座の動鳴気漁港で夜間潜水訓練をした。
潜水隊10人と古座消防署第2警防班4人が参加し、有事に備えた。
新しい隊員が入ったことから、視界の悪い夜の海中を経験してもらい、潜水技術の向上を図ろうと5年ぶりに実施した。
ウエットスーツに空気ボンベを背負った隊員たちは2班に分かれ、岸壁から海へ飛び込んだ後、水深5~7メートルまで潜り、水中ライトで海底を照らしながら目的物を検索する訓練をした。
地上隊との連携の確認や、マスクとベルトを海中で外して着け直す訓練やボンベを外して呼吸を止める訓練もした。
消防隊員のうち、適性検査を通過し、潜水士の免許を取得した消防隊員が潜水隊員になっている。
同本部には11人おり、月2回、昼間の通常訓練をしている。
海や川の事故で行方不明になった人の捜索や海に車が転落した際などに出動しているが、管内では釣り人の救助で出動することが多いという。
潜水隊は通常、視界が悪く危険を伴う夜間は活動しないが、水の透明度があり、水の流れがないなど、安全が確保できていると隊長が判断した場合は、夜間でも活動するという。
https://www.agara.co.jp/article/22447/
9月10日11時54分にNHK和歌山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
夜間の水の事故を想定した潜水訓練が9日夜、串本町の漁港で行われ、串本町消防本部の隊員、10人が参加しました。
訓練は、夜間の視界が悪い状態での潜水技術の向上を目的に行われたもので、串本町消防本部が夜間の訓練を行うのは5年ぶりです。
訓練は、動鳴気漁港の水深およそ7メートルの地点で行われ、潜水隊員は、まず、ボンベを背負わずに海に飛び込み、海底まで潜る訓練を行いました。
続いて、海底に沈んだものを見つける訓練では、ボンベを背負った隊員が、海中で円を描くように泳ぎ、ライトで海底を照らしていました。
初めてこの訓練に参加したという隊員は、「日中と比べて視界が悪かった。災害は昼夜問わず起こるので、これからも訓練に励んでいきたい」と話していました。
串本町消防本部の寺島消防長は、「我々は、長い海岸線や大きな川を管轄しているので、訓練を重ねていきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20190910/2040003697.html
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の2コマ。
2019年9月8日22時15分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後4時ごろ、兵庫県宝塚市の消防隊員用の訓練場で、市内の西消防署に所属する30歳の救助隊員の男性が、訓練中に高さおよそ7mの足場から地面に転落した。
警察によると、この事故で隊員は病院に搬送されたが、体を強く打ち、意識不明の重体となっている。
警察や消防によると、当時、訓練場では川の中州に取り残された人の救助を想定した訓練が行われていて、隊員は現場に組まれた2つの足場の1つから、おもりのついたロープをもう1つの足場に向けて投げた際、バランスを崩して地面に転落したという。
足場と足場の間には転落防止用のネットが張られていたが、足場の真下には何も敷かれていなかったという。
警察は、安全管理に問題がなかったか、詳しい状況を調べている。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190908/2000019957.html
9月8日22時27分に神戸新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後4時30分ごろ、兵庫県宝塚市安倉北1の同市消防訓練場で「訓練塔から男性隊員が落ちた」と110番があった。
警察と消防によると、高さ約7mの訓練塔から男性救助隊員(30)が地面に転落し、頭などを強く打って意識不明の重体という。
消防によると、訓練場では当時、16人の隊員が二つの塔の間にロープをかけ、川の中州に見立てた救助訓練をしていた。
救助隊員は反対側の塔にロープを投げる際に転落したとみられるという。
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201909/0012682584.shtml
(2019年9月22日 修正1 ;追記)
2019年9月21日23時40分にNHK関西から、重体だった隊員が死亡したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
隊員は体を強く打って意識不明の重体になり治療が続けられていましたが、消防によりますと21日午後、死亡したということです。
警察と消防によりますと当時、川の中州に取り残された人の救助を想定した訓練中で、現場に組まれた足場の真下には転落防止用のネットなどがなかったということで、警察が安全管理に問題がなかったか詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190921/2000020307.html
2019年8月25日12時33分にNHK岡山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
全国の消防のレスキュー隊員が集まって日頃の訓練で培った救助技術を披露する大会が岡山市で開かれ、岡山市の隊員は、西日本豪雨を教訓に新たに開発した器具を使った救助に取り組んでいた。
この大会は全国の消防で作る団体が開き、各地の大会を勝ち抜いたレスキュー隊員、およそ1000人が参加した。
開会式では岡山市の大森市長が、「去年の西日本豪雨で、レスキュー隊員らの活躍により、多くの人が救出された。日ごろの訓練の成果を存分に発揮してください」と激励した。
大会で岡山市のレスキュー隊員は、屋根に取り残された住民を救出する様子を披露した。
隊員がロープを伝って住民役の人に近づいて、ロープでつり上げるための器具を備えたライフジャケットを使って救出していた。
これは去年の豪雨の際、住民にライフジャケットを着せたうえでつり上げるためのロープを装着するのに時間が掛かった教訓から新たに開発したという。
岡山市消防局特別高度救助隊の今田副隊長は、「豪雨の教訓をもとに取り組んできた訓練の成果を披露できてよかった。市民の命を守ることができるよう、今後も訓練に取り組みたい」と話していた。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20190825/4020003520.html
(ブログ者コメント)
以下は映像の1コマ。
開発された器具で吊り上げられているものと思われる。
その器具がどのようなものか気になり、岡山市消防局HPなどで調べてみたが、見つからなかった。
2019年8月25日20時18分にNHK茨城から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午前4時すぎ、かすみがうら市の国道で、茨城県鉾田市の廣瀬さん(男性、74歳)が運転する軽自動車が乗用車と正面衝突し、廣瀬さんが死亡した。
軽自動車の助手席には妻(75)が乗っていたが、消防隊員が気づかず、搬送しなかった。
現場での調査のあと、軽自動車を土浦警察署に運び、車内の確認をしていたところ、事故から6時間後に助手席でうずくまっていた妻が見つかり、病院に運ばれたが、すでに死亡していたという。
消防のトップにあたるかすみがうら市の坪井透市長は、「車両が大破していたとはいえ、救助できなかったことは遺憾であり、詳しい状況を調査し、再発防止に努めます」とのコメントを出している。
土浦警察署は、「事故現場における確認を徹底し、再発防止に努めます」とのコメントを出している。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20190825/1070007178.html
8月26日0時46分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察や消防によると、助手席側のボンネットやドアの損傷が激しく、荷物が散乱していたという。
妻の見落としにつながった可能性がある。
https://www.asahi.com/articles/ASM8T7K4QM8TUJHB007.html
8月26日7時43分に読売新聞からは、事故の詳細状況が下記趣旨でネット配信されていた。
25日午前4時15分頃、茨城県かすみがうら市戸崎の国道354号で、乗用車が対向車線にはみ出し、鉾田市徳宿、広瀬さん(74)の軽乗用車と正面衝突した。
車はともに大破し、広瀬さんと助手席の妻(75)が死亡。
警察は、乗用車を運転していた少年(19)を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死)容疑で調べている。
少年と同乗の男女3人(いずれも19歳)の計4人も、脚や腕に軽傷。
発表によると、現場は左カーブで、当時は雨が降り、路面がぬれていたという。
消防などによると、この事故では、かすみがうら市消防本部が、広瀬さんと19歳の4人の計5人を現場から救急搬送。
妻は、広瀬さんの車が土浦署にレッカー移動された後、車内を調べた土浦署員に約6時間半後に発見された。
車内は荷物で埋まっていたという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190825-OYT1T50238/
8月27日付で茨城新聞からは、助手席が下になった形で横転していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
軽乗用車は横転し、助手席側を下にして大破した状態だった。
横転したまま、散乱した荷物を出し、運転席側ドアから運転の男性を引き出した後、車内外を目視で確認したが、助手席に閉じ込められていた女性を見落とした。
雨貝消防長は発見が遅れた経緯について「現場確認した隊員6人に詳しく聞き取りしている」とし、検討委員会を開いて再発防止を図る考えを示した。
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15668213199224
8月31日付で茨城新聞からは、横転した車を元に戻して探さなかったことが問題だとする報告書がまとまったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市消防本部の雨貝消防長らが30日、記者会見を開き、要因を「横転した車を元に戻して探さなかったこと」とする最終報告書の内容を説明し、改めて謝罪した。
同本部は27日、現場に駆け付けた隊員を含め、職員58人で検討委員会を開催。
隊員から聞き取りした結果、横転した車の内外を投光器を使って探したが発見できず、捜索を終了したという。
同本部は、「横転した車を元に戻してさらに捜していれば、見つかった可能性はある」と結論付けた。
同本部は今後、細かな検証結果を市に報告する。
再発防止策として対応マニュアルを作成し、訓練を進める。
雨貝消防長は、「亡くなった方、ご遺族におわびする。再教育の徹底を図る」と話した。
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15671643437427
8月30日18時3分にNHK茨城からは、今後はできるだけ車を起こして内部確認するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
かすみがうら市消防本部は、当時の活動についての検証結果を30日公表し、その中で、軽乗用車は上下が逆さまになって大破して助手席が押しつぶされていて、隊員は空間をくまなく捜索し、呼びかけを行うなど適切に対応したと結論づけた。
その一方で、軽乗用車を起こしてから、機械を使ってスペースを広げ、人が残されていないか確認することもできたとして、今後、横転事故などが起きた場合は、できるかぎり車両を起こして内部の確認を徹底するなどとした再発防止策をまとめた。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20190830/1070007225.html
2019年8月18日19時24分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
18日午後1時半ごろ、熊本県氷川町高塚の九州道で、走行中の消防車が横転した。
追い越し車線をふさいだため、約3時間にわたり通行が規制された。
お盆直後の日曜日ということもあり、事故現場を先頭に最大で約10kmの渋滞が発生した。
県警高速隊によると、現場は2車線で、宇城氷川スマートインターチェンジ付近の直線部分。
同隊は右後輪のパンクが原因とみて調べる。
運転していた20代男性が首に、同乗の20代と30代の女性2人が左肩にそれぞれ痛みを訴えて病院に搬送されたが、軽傷とみられるという。
消防車は同県大津町の消防団の車両。
同日朝から八代市内で開催されたポンプ操法を競う大会に参加し、ポンプやホースなどの機材を積んで、同町に戻る途中だった。
https://www.asahi.com/articles/ASM8L5RG9M8LTLVB008.html
(ブログ者コメント)
詳細不明だが、定期点検不良あるいは、ちょっと前に消防車の過積載が問題になった、そういったことも関係しているのではないかと感じた。
2019年8月16日付で埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
人口減少が進む中、災害時に素早く、手厚い体制で対応するため、埼玉県や国が推進している複数の消防本部を統合する広域化の取り組みが遅れている。
埼玉県は現在27ある消防本部を統合し、7ブロックへ広域化する計画を立てている。
5選不出馬の上田清司知事は、定例会見などで、「(将来的に)市町村消防は一元化し、埼玉消防庁にしたらいい」と、全県1消防を提唱。
5人の新人が出馬している知事選(25日投開票)では、治水対策やテロ対策に言及する候補者はいるが、消防本部の広域化までは踏み込んでおらず、論戦は深まっていない。(知事選取材班)
【実現は1ブロックだけ】
県消防防災課は、広域化のメリットとして、消防力の強化による住民サービスの向上や消防体制の基盤強化を挙げる。
具体的には、消防車や救急車の出動態勢の充実、現場への到着時間の短縮、通信指令や事務部門を含む効率的な人員配置、財政の効率化などが期待できるという。
2006年の消防組織法の改正により、都道府県に広域化計画の策定が義務付けられた。
県は08年度、県内36カ所(当時)の消防本部を、12年度を期限に、7ブロックに広域化する計画を策定したが、本部の設置場所や財政負担を巡る調整が難航。
予定通りに広域化が実現したのは、第4ブロックの埼玉西部(所沢市、飯能市、狭山市、入間市、日高市)だけ。
第7ブロックも、当初の枠組みから羽生市と蓮田市が抜け、埼玉東部(加須市、久喜市、幸手市、白岡市、宮代町、杉戸町)にとどまっている。
【策定期限は再延長】
全国的に広域化が進まないことから、計画の策定期限は13年度から5年間延長され、さらに24年4月1日まで延長されている。
同課は、「県内でも、地域によって人口規模にばらつきがあり、小規模自治体の消防本部は、現状のままでは維持が難しくなる。広域化のメリットは市町村側にも理解されているはず」と話す。
広域化を促すため、国は優先的に財政支援を行う重点地域指定を導入。
広域化の機運が高い管轄人口10万人未満の消防本部の自治体を知事が指定する。
県内では14年に草加市と八潮市、上尾市と伊奈町をそれぞれ指定。
草加市と八潮市では16年に広域化したが、上尾市、伊奈町はまだ実現していない。
同課は、地元から危機管理の中枢機能がなくなることへの不安や財政、業務負担増への懸念、大規模災害発生時の消防団との連携を不安視する声などがあることから、広域化が進まないとみている。
上尾市消防本部は、「(上尾市と伊奈町の)両首長、職員を含めて協議を進めている。
両消防本部の業務範囲などの相違や課題など細かい部分を詰めて、なるべく早く実現したい」としている。
【広域化対象市町村の組み合わせ】
第1ブロック=さいたま、上尾、伊奈、県央広域(鴻巣・桶川・北本)
第2ブロック=川口、蕨、戸田
第3ブロック=川越地区(川越・川島)、比企広域(東松山・滑川・嵐山・小川・吉見・ときがわ・東秩父)、県南西部(朝霞・志木・和光・新座)、入間東部地区(富士見・ふじみ野・三芳)、坂戸・鶴ケ島(坂戸・鶴ケ島)、西入間広域(毛呂山・越生・鳩山)
第4ブロック=埼玉西部(所沢・飯能・狭山・入間・日高)
第5ブロック=熊谷、深谷、行田、秩父(秩父・横瀬・皆野・長瀞・小鹿野)、児玉郡市広域(本庄・美里・神川・上里)
第6ブロック=春日部、越谷、三郷、草加八潮(草加・八潮)、吉川松伏(吉川・松伏)
第7ブロック=羽生、蓮田、埼玉東部(加須・久喜・幸手・白岡・宮代・杉戸)
http://www.saitama-np.co.jp/news/2019/08/16/09_.html
※以下は、全国的に広域化が難航しているという昨年の日経記事。
(2018年2月13日 日本経済新聞夕刊)
総務省消防庁は、複数の消防本部を統合して広域化する取り組みの期限を4月1日から6年延長し、2024年4月1日までにする。
再編が十分に進んでいないためだ。
今後、10年後の消防体制や広域化の進め方を再検討するよう、都道府県に要請。
統合に伴う費用の財政支援は継続する。
消防庁は当初、12年度末を期限に、本部ごとの管轄人口を30万人以上とする目標を掲げていたが、本部の設置場所や財政負担を巡る調整が難航。
期限を今年4月まで延ばし、管轄人口に関係なく広域化を進めたものの、今でも約730ある本部のうち、管轄人口10万人未満は全体の約6割を占める。
広域化は、災害時の大量動員、機材の効率的な更新がしやすくなるメリットがある。
人口減少が進む中、消防庁は「将来も持続できる体制の確立には、広域化が最も有効」としている。
各消防本部は今夏までに、人員や施設の現状を分析。
都道府県単位で消防本部のあり方を議論し、19年度中に広域化推進計画を改定する。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO26826580T10C18A2CR0000/
2019年8月2日18時4分にNHK鹿児島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年2月、「県下一周駅伝」の開催中、霧島市国分野口北の交差点で軽乗用車と乗用車が衝突し、乗用車の助手席でチャイルドシートに座っていた生後6か月の女の子が車の外に放り出されて死亡したほか、1人が重傷、2人が軽いけがをした。
現場は信号機のある交差点だったが、駅伝のため警察官が1人で交通整理を行っていて、手信号で軽乗用車に向かって発信を許可したという。
このため交差点に進入したところ、左から乳児が乗っていた車が直進し、衝突した。
調べを進めてきた警察は、当時、交通整理をしていた巡査部長(37)が、安全確認を十分にしないまま発進の指示を出したのが事故の原因だと判断し、2日、業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
また、軽自動車を運転していた霧島市に住む88才の男性についても、注意義務を怠ったとして、過失運転致死傷の疑いで書類送検した。
鹿児島県警察本部の吉國交通部長は、「交通整理中の警察官の過失により交通事故を発生させたことは、ご遺族をはじめ、けがをされた方や県民のみなさまに改めておわび申し上げます。再発防止のため、より一層職員の指導を徹底して参りたい」とコメントしている。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20190802/5050007514.html
8月2日20時4分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県警交通指導課によると、巡査部長は同年2月21日午後0時45分ごろ、県内を1周する駅伝のため交通規制していた市道交差点へ乗用車が近づいているのに、交差する道路で停止していた軽乗用車に発進するよう指示。
現場は片側1車線で、事故は駅伝走者が通過する10分ほど前だった。
https://www.asahi.com/articles/ASM8255PGM82TLTB00B.html
※事故発生当時の報道は下記参照。
(2018年2月21日20時19分 朝日新聞)
21日午後0時45分ごろ、鹿児島県霧島市国分野口北の市道交差点で、無職・池田さん(男性、87歳)の軽乗用車と、会社役員・篠原さん(37)=いずれも市内=の乗用車が出合い頭に衝突。
篠原さんの車の助手席にいた長女(6カ月)が車外に放り出され、死亡した。
チャイルドシートは使用していたという。
県警交通規制課によると、現場は県下一周市郡対抗駅伝競走大会のために交通規制中。
霧島署の30代の男性巡査部長が交差点の角に立ち、池田さんの前にいた車2台を左折させた。
その直後に池田さんの車が直進して、事故が起きた。
巡査部長は、「直進車を止めるつもりだった」という趣旨の話をしているといい、県警が詳しい状況を調べている。
現場は片側1車線。
先頭走者が近付いていて規制しており、篠原さん側の車線は常に青信号、池田さんの車線は赤信号だった。
池田さんと妻(84)、篠原さんの3人も軽いけがをした。
https://www.asahi.com/articles/ASL2P5VV9L2PTIPE021.html
(2020年1月20日 修正1 ;追記)
2020年1月14日19時31分にNHK鹿児島から、交通整理していた警察官に罰金100万円という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし2月、「県下一周駅伝」の際に起きた乳児が死亡する事故で、当時、手信号で交通整理をしていた巡査部長が業務上過失致死などの罪で略式起訴され、裁判所から罰金100万円の略式命令を受けました。
略式命令を受けたのは、鹿児島中央警察署に所属する30代の巡査部長です。
おととし2月の県下一周駅伝の際、霧島市国分野口北の交差点で車同士が衝突する事故が起き、生後6か月の女の子が車の外に放り出されて死亡しました。
その後、警察は、事故当時、手信号で交通整理をしていた巡査部長が安全確認を怠り、車に発進の指示を出したのが事故の原因だとして、業務上過失致死などの疑いで書類送検していました。
この巡査部長について、鹿児島区検察庁は、先月27日付けで業務上過失致死などの罪で略式起訴し、鹿児島簡易裁判所は、今月9日付けで、罰金100万円の略式命令を出しました。
県警察本部は今後、巡査部長の処分について検討するとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20200114/5050009033.html
※キーワード;ヒューマンエラー、人的エラー
2019年7月30日5時22分にNHK長崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日、佐世保市消防局が119番通報を受けた際、救急車のカギが所定の置き場所になかったため、最寄りの救急隊が出かけられず、出動に遅れが出ていたことがわかった。
同局によると、28日午後5時24分、佐世保市内にある老人福祉施設の職員から、「80代の入所者の女性の意識と呼吸がない」と119番通報があった。
これを受けて、中央消防署の最寄りの出張所に救急車と消防車の出動指令が出された。
しかし、救急車のカギが所定の場所になかったため出動できず、改めて本署の救急車を出動させたため、先に現場に到着していた消防車に比べて7分遅れて到着したという。
消防車が現場に駆けつけた時には、女性は心肺停止の状態で、消防隊が救命措置を行ったが、病院に搬送後に死亡が確認されたという。
同局によると、救急車のカギは置き場所が決まっているが、この日は、隊員が前の出動で使った道具を消毒する際に、消毒室にカギを置いたことを忘れていたという。
また、通常は3人の救急隊員それぞれに1本のカギを渡しているが、この日は代用車を使っていたため、カギが1本しかなかったという。
同局は、女性が死亡したことと救急車が遅れたこととの関連について、今後、調査するとともに、代用車を使う場合でも3人の救急隊員全員にカギを渡すことにしている。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20190730/5030004693.htmlhttps://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20190730/5030004693.html https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20190730/5030004693.html
2019年7月17日11時43分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岡山県警察学校(岡山市北区)で昨年12月、訓練中に教官の男性警部補がサバイバルナイフで新人巡査だった男性を誤って刺したとして、業務上過失傷害罪で今年3月に略式起訴され、罰金50万円の略式命令を受けていたことが判明した。
刺された巡査は今年1月に依願退職した。
県警は翌2月、男性警部補を所属長訓戒処分にしたが、「発表する対象の事案ではない」として明らかにしていなかった。
県警などによると、昨年12月10日に凶器を持った犯人を1対1で取り押さえる訓練を実施した際、警部補が模造刀を持って犯人役を担当。
説得を受けて模造刀を手放した後にもみ合いになり、隠し持っていた本物のサバイバルナイフを出して元巡査の胸を2回刺し、うち1回は肺の一部に達した。
元巡査は数日間入院した。
サバイバルナイフは別の授業で使ったもので、訓練に使う予定はなかったが、男性警部補は県警の調べに対し、「緊張感を出すために本物のナイフを出した。刺すつもりはなく、寸前で止める予定だった」と説明しているという。
元巡査は6月に県を相手取って、慰謝料など550万円を求めて岡山地裁に提訴した。
県警監察課は、「県として誠実に対応していく」とコメントした。
出典
『岡山の警察学校教官、訓練中にナイフで巡査刺す 「緊張感出すために本物を」』
https://mainichi.jp/articles/20190717/k00/00m/040/059000c
7月17日10時54分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
訓練では本来、模造刀を使う運用だが、警部補は銃刀法違反を説明する別の授業で使った本物のナイフを持ち込んでいた。
元巡査側の主張では、模造刀をいったん置き、ナイフを持ち出したという。
県警は、警部補が「けがをさせるつもりはなかった」との趣旨の説明をしたとしているが、なぜ持ち込んだのかは明らかにしていない。
元巡査は1月、依願退職。
警部補は現在も県警に在籍している。
出典
『警察学校の教官、巡査刺す 訓練なのに本物のナイフ使う』
https://digital.asahi.com/articles/ASM7K32FGM7KPPZB00C.html?rm=342
7月17日10時24分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ナイフの刃の部分には、カバーのようなものが付けられていた。
出典
『警察学校教官が誤ってナイフで巡査刺す 訓練中』
https://www.sankei.com/affairs/news/190717/afr1907170005-n1.html
(2019年7月26日 修正1;追記)
2019年7月25日13時40分に毎日新聞から、元巡査は刺した警部補が逮捕されないことに怒っており、県に損害賠償を求め提訴したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
元巡査の男性(19)が毎日新聞の取材に応じ、「何も知らないまま刺された。一般人なら逮捕されるのに、(警部補は)なぜ逮捕されないのか」と、県警の対応の甘さに怒りをあらわにした。
元巡査は県(県警)を相手取り、慰謝料など550万円の損害賠償を求めて岡山地裁に提訴しており、26日に初弁論が開かれる。
元巡査は、高校卒業後の昨年4月、警察学校に入り、警察官の道へ。
昨年7月の西日本豪雨で大きな被害を受けた同県倉敷市真備町地区で人々を助ける機動隊員を見て、「柔道で鍛えた体力を生かして機動隊員になり、人を助けたい」と夢を描いていた。
訴えなどによると、訓練は昨年12月10日に実施。
模造刀を持って暴れる犯人を説得し、捨てさせる想定だった。
元巡査が、犯人役の警部補に刃物を捨てるよう呼びかけると、一旦応じたが、直後に警部補は腰に隠し持っていた本物のサバイバルナイフを取り出して元巡査に突進し、胸を2回刺したという。
元巡査は、何が起こったか分からないまま、病院に運ばれた。
刺し傷は肺に達し、入院したが、3日後に退院。
翌日に警察学校に復帰すると、警部補はいつも通り学校にいたという。
元巡査は不信感が募り、精神的にも落ち込んだ。
今年1月に退職、県警に被害届を提出した。
県警によると、警部補は「緊張感を出すためだった」と理由を語ったというが、元巡査が県警から理由を聞かされたのは退職後だった。
男性は、その後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、「嫌がらせされるかも」との不安から、県外に引っ越すつもりだという。
警部補は業務上過失傷害罪で4月に罰金50万円の略式命令を受けた。
また、県警は2月、警部補を所属長訓戒としたが、7月に報道陣の取材を受けるまで公表していなかった。
【ジャーナリストの大谷昭宏氏の話】
「これは本物だぞ」といって緊張感を出すのはまだ分かるが、いきなり刺しておいて、それが本物だったというのでは、「緊張感を出すため」という理由は通らない。
極めて悪質な事案である可能性があり、県警が公表しなかったのは隠蔽と言われても仕方がない。
警部補は50万円の罰金が確定したのに、懲戒免職にならないのもおかしい。
出典
『なぜ逮捕されないのか」訓練中、警部補に刺された元巡査が怒り 賠償提訴、岡山地裁で第1回弁論へ』
https://mainichi.jp/articles/20190725/k00/00m/040/091000c
(2010年2月6日 修正2 ;追記)
2020年2月5日11時8分に読売新聞から、和解が成立したという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県に慰謝料など550万円を求めた訴訟が岡山地裁であり、県が解決金200万円を支払うことで和解した。
1月21日付。
解決金はすでに支払われた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200205-OYT1T50120/
2019年7月3日7時2分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
上越地域消防事務組合が火災の原因調査について学べるアプリを開発し、火災の予防に積極的に取り組んだことが評価され、最優秀賞にあたる消防庁長官賞を受賞した。
受賞したのは、上越市と妙高市を管轄する上越地域消防事務組合。
同組合は、去年夏、職員の提案で、火災の出火原因などを調べる「火災調査」を学べるアプリを開発した。
このアプリには、1000枚以上の火災現場のCG映像が使われ、さまざまな現場を見ながら、どんな調査が必要か、何が原因と考えられるかなどを選択肢から正解を選ぶ形式で学ぶ仕組みになっている。
このアプリは、判断が的確かどうかも採点される仕組みで、消防学校や県内の消防署の研修などで教材として活用されているという。
総務省消防庁によると、こうした研修はこれまでにほかに例がないということで、同組合は、このほど消防庁の表彰の最優秀賞にあたる消防庁長官賞を受賞した。
同組合の伊藤消防長は、「最高位の表彰をいただき、感極まっている。火災や被害者を出さないことが最重要な課題なので、全国の消防職員にアプリを利用していただいて、1件の火災、1人の被害者を減らすように役立ててほしい」と話している。
出典
『火災原因学べるアプリで最優秀賞』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20190703/1030008465.html
6月3日17時59分に上越タウンジャーナルからは、より詳しい下記趣旨の記事がネット配信されていた。
上越地域消防事務組合は、火災の原因などを様々な角度から調べる「火災調査」業務をゲーム感覚で学べる「火災調査シミュレーションアプリ」を開発した。
担当した同組合消防本部予防課火災調査係長の入村さん(男性、39歳)は、「消防本部の垣根を越えて、全国の消防職員に教材として活用してほしい」と話している。
※アプリ説明動画(7分弱)
入村係長は2014年4月、同課に配属され、消防大学校火災調査課で学んだ。
「全国水準の火災調査を叩き込まれた。火災調査について『みんなに伝えなければいけない』という義務があった」と当時を振り返る。
伊藤消防長の「人の胸に届く新しい仕事をやろう」という言葉を胸に、周囲の助けを得ながらアプリ制作に没頭した。
これまで学んだ火災調査の知識や書類作成に必要なもの全てを盛り込み、1000枚以上の火災のCGを作成。
ストーリーは原稿用紙400枚以上にものぼった。
火災調査で長い経験を持つ先輩にも監修を依頼した。
入村係長は、「みんなが調査の目を持ち、みんなの知恵を結集して判定者にパス(渡す)することができればと思い、続けてきた」。
アプリ「火災調査 もう一つの火災現場へ」は、架空のアパートにおける火災調査を通して、実際の調査手順を踏みながら、必要な情報を学び、原因判定までを行う内容。
数多くの選択肢や見分箇所を自ら選んで物語を進める仕組みだ。
「火災調査の知識がないと、ゲームオーバーになる。無事に物語の結末にたどり着いたプレーヤーは教本の基礎知識が身に付くよう設計した」と入村係長。
アプリ制作を手伝った同じ予防課の清水さん(男性、31歳)は、「笑いもあるし、涙がでるほどに感動する話になっているんです」と話す。
現在は、同組合の職員全員がこのアプリで学んでおり、特に経験の少ない若い職員の知識向上などに役立っているという。
アプリは現在、全国の消防職員に“無期限貸与”も行っており、入村係長は、「同じ悩みを抱える人たちの役に立つ。日本の消防のためになるアプリだと思っている。消防に携わる多くの人たちに利用してもらいたい」と話している。
▼アプリの貸出規定はこちら(上越地域消防事務組合)
【消防庁長官賞を受賞】
同アプリが消防本部の予防業務における優れた取り組みになったとし、全国で最高賞「消防庁長官賞」を受賞した。
選考会議では、56団体の応募の中から選考委員が審査。
同組合が長官賞4団体の一つに選ばれた。
選考委員は、「消防庁でも大都市消防本部でも手をつけてこなかったシミュレーション訓練に、中規模本部が『アプリ開発』という形で挑戦し、結果に結びついたところが素晴らしい」と評価された。
出典
『上越消防が火災調査アプリ開発 消防庁長官賞を受賞』
https://www.joetsutj.com/articles/83865926
(ブログ者コメント)
〇アプリ説明動画は、ちと展開が早く、文字など読み取りにくいが、このアプリがどういうものかは理解できる。
〇貸出規程には、一般公開用ではなく、消防職員専用と書かれて
いる。
2019年6月23日19時33分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋市千種区の住宅街で不発弾が見つかったことを受け、23日、周辺に住む住民3300人余りが避難する中、不発弾を処理する作業が行われた。
6月6日、名古屋市千種区の住宅街で重さおよそ250キロの不発弾が見つかったことを受け、23日午前10時すぎから、陸上自衛隊が不発弾を処理する作業を行った。
作業に先立って、不発弾が見つかった場所から半径およそ300mの範囲の住民3300人余りが避難し、消防隊員などが住宅を回って、残っている人がいないかを確認していた。
また、作業にあわせて、一時、名古屋市営地下鉄や名古屋高速道路の一部の区間が運休や通行止めとなり、地下鉄桜通線の吹上駅では、人が立ち入らないよう出入り口のシャッターがおろされた。
そして、不発弾の処理作業は午前11時半すぎに終了し、住民の避難や交通機関の規制が解除された。
不発弾処理隊の西山・3等陸佐は、「爆弾自体はさびているが、へこみやゆがみがなく非常に状態がよかったので処理が順調に進んだ」と話していた。
撤去された不発弾は自衛隊の施設に運ばれ、後日、爆破して処分されることになっている。
出典
『千種区の住宅街で不発弾処理』
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20190623/3000005329.html
(ブログ者コメント)
○以下は映像の一部。
周辺道路は通行止めとなり、近くの小学校には自衛隊や消防などの合同対策本部が設立されていた。
不発弾の処理がこれだけ詳細に映像として報じられるのは珍しいかと思い、紹介する。
○不発弾が見つかった経緯などについては下記記事参照。
2019年6月14日掲載
[昔] 2019年5月31日 沖縄県宜野湾市の畑周辺で子供たちが石ころのようなものを見つけ投げて遊んだりしていたが、実は手投げ弾だった、愛知や鹿児島でも不発弾発見の報道
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9736/
2019年6月14日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前9時45分ごろ、栃木県壬生町の北関東自動車道壬生パーキングエリア(PA)に停車中の航空自衛隊の車両から「積んでいた弾薬が荷ずれしたようだ」と、東日本高速道路に連絡があった。
警察や空自によると、荷台に積んでいた短距離地対空誘導弾の実弾8発(1発約190kg)の一部が動いていた。
誘導弾は信管が外され、爆発の恐れはなかったという。
警察などによると、誘導弾は点検のため、茨城県小美玉市の百里基地から石川県小松市の小松基地に輸送中だった。
ベルトで固定していたが、運搬中に誘導弾が動いた気配がしたため、車両は同日午前8時過ぎに同PAに入った。
別の車に移して百里基地に戻したという。
警察は、同PAへの車両の進入を約1時間40分にわたり規制した。
出典
『空自 車両積載、誘導弾荷ずれ 北関東自動車道』
https://mainichi.jp/articles/20190614/ddm/041/040/079000c
6月13日12時0分にFNN PRIMEからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
栃木県の北関東自動車道で、自衛隊の車両が荷崩れを起こしたという。
車に積まれていたのが、弾薬だとみられている。
13日午前11時50分現在、パーキングエリアの中で積み直し作業が行われているもよう。
出典
『【速報】弾薬か? 自衛隊車両荷崩れ 北関東自動車道』
https://www.fnn.jp/posts/00419187CX/201906131200_CX_CX
6月13日15時56分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北関東自動車道を走行中、荷崩れを起こした航空自衛隊車両の弾薬積み直し作業は13日午後、終了した。
作業による栃木県壬生町の壬生パーキングエリア(PA)の車両進入規制は、1時間40分で解除された。
空自や警察によると、積んでいたのは短距離地対空誘導弾の実弾8発で、弾薬は1発当たり190kg。
壬生PAで確認したところ、3段にして積んでいた実弾の一部が動いていた。
茨城県の百里基地に配備されており、定期整備のため整備機材がある石川県の小松基地に向けて運搬中だった。
弾薬には起爆しない処理がされており、路上に落下しても暴発の恐れはなかったとしている。
出典
『地対空誘導弾の積み直し終了 北関東道の規制解除』
https://www.sankei.com/affairs/news/190613/afr1906130036-n1.html
(ブログ者コメント)
FNN PRIMEの掲載写真には、荷崩れを起こした車両からケースを積み替え、赤いベルト状のもので荷台に固定しているらしき様子が写っている。
2019年6月7日6月7日18時3分にNHK香川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後6時40分すぎ、高松市丸亀町にある焼き肉店の従業員から「換気扇から火が出ている」と、消防に通報があった。
消防車両13台が駆けつけて放水を行い、消防は現場の温度などを計測したうえで、およそ1時間半後の午後8時すぎに鎮火を宣言した。
警察によると、この火事で1階の厨房にある換気扇のダクトやコンロが焼けたものの、当時、店内にいた客と店員、合わせて11人は全員、店の外に避難したため、けが人はいなかったという。
その後、焼き肉店は営業を取りやめ、入り口を閉鎖していたが、7日午前0時すぎ、近くを通りかかった人が、同じ店から煙が出ているのを見つけて消防に通報した。
駆けつけた消防が、店内の一部から火が出ているのを確認して再び放水し、7日午前9時すぎになって店のオーナーなどの立ち会いのもと、再び鎮火を宣言した。
警察と消防は、同じ店で立て続けに火事が起きた原因について、詳しく調べている
出典
『同じ焼き肉店で2度火事』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20190607/8030003838.htmlhttps://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20190607/8030003838.html
(ブログ者コメント)
鎮火宣言後、しばらくして再度火が出た事例は、今年5月に小浜市であったばかりだ。(本ブログ掲載スミ)
2019年6月7日19時37分にNHK島根から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月5日、救急出動の要請を受けた大田市の大田市消防本部で119番通報を知らせる受信機の音が鳴らず、4分にわたって見逃していたことがわかった。
大田市消防本部によると、今月5日の午前4時ごろ、市内の住宅から「家族の男性の意識がない」と救急車の出動を要請する119番通報があった。
消防本部の通信指令室にある119番の受信機は、通常、電子音と緑色のランプの点滅で通報が入ったことを知らせるが、この時は機器の音が鳴らず、当直の職員は見逃したという。
男性の家族は119番に電話をかけ続け、通信指令室の職員は最初の通報から4分後の5回目の通報でようやくランプの点滅に気づき、救急車に現場へ向かうよう指示したが、男性は心肺停止の状態で病院に搬送され、搬送先の病院で死亡が確認された。
医師の診断の結果、男性は最初の通報よりも前に死亡していたことが確認されたということで、大田市消防本部では「死亡との因果関係はない」としているが、遅れについて遺族に謝罪したという。
受信機が鳴らなかった原因については調査中ということだが、大田市消防本部では、受信機を点検に出すとともに予備のものに交換し、現在は正常に作動しているという。
大田市消防本部の幸村消防長は、「市民の皆様に多大なご迷惑をお掛けし申し訳ございません。こうしたことを二度と起こさないよう、再発防止と原因究明を徹底して参ります」と話している。
出典
『救急要請4分にわたって見逃し』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/20190607/4030002897.html
(ブログ者コメント)
当直の職員は1人だけだったのだろうか?
また4分の間、どこで何をしていたのだろうか?
もし、通報に備えて所定の席で待機していたが、そこからはランプの点滅が見えなかった・・・ということであれば問題だ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。