川崎市は16日、同市多摩区宿河原6丁目を流れる二ケ領用水に、コンクリートの成分が混じったアルカリ性の強い工事排水約35トンが流出した、と発表した。
影響で、コイなどの魚約300匹が死んだという。
工事は、市発注の「宿河原駅跨線人道橋エレベーター設置等工事」。
市によると、工事は15日午前から行われ、業者がエレベーター設置予定場所の地面を約5m掘削し、基礎となるコンクリートを流し込んでいた際、湧き出した地下水にコンクリートの成分が混入。側溝を経由し約50m先の二ケ領用水に流れ込んだという。
市によると、15日正午ごろ、住民から「ニケ領用水に魚が浮いている」と通報があった。区道路公園センターが確認したところ、排水口から白い液体が同用水に流入しており、排水口から下流へ約1kmにわたり死んだ魚が浮かんでいた。
15日に合流地点の水質を検査したところ、pH12.43と強いアルカリ性を示した。
16日はpH9.35まで低下した。
廃棄物処理法ではpH12.5を超えると特別管理廃棄物として処理する必要がある。
市によると、同様のケースでは通常、排水をタンクにためて産業廃棄物として処分するが、業者はタンクなどは用意せず、ポンプで道路の集水ますへ排水していたという。
市は、コンクリートの成分が混じった排水について、側溝の洗浄などを行い適切に処理するとしている。
市によると、同用水は現在、飲用や農業用に使われておらず、健康被害の恐れはないという。
出典URL
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1210160039/
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121016-00000578-san-soci
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20121017ddlk14040240000c.html
11日に紫波町の川でおよそ100匹の魚が死んでいるのが見つかった問題で、県が行った水質調査の結果、川の水が高いアルカリ性になっていることがわかり,県は、上流にある生コンクリート工場の排水が原因ではないかと見て詳しく調べている。
これは、11日に紫波町南日詰の滝名川でサケやニゴイなどおよそ100匹が死んでいるのが見つかったもので、県は現場の川の水を採取して水質に問題がないか検査を進めていた。
その結果、川の水から国が定めた環境基準を超えるpH8.8の値が検出され、高いアルカリ性になっていることがわかった。
県は、現場からおよそ1km上流にある生コンクリート工場の排水口から高いアルカリ性が検出されたことから、工場の排水設備の不具合で高いアルカリ性の排水が川に流れ出た可能性があると見て、詳しく調べている。
滝名川は北上川に合流しているため、下流にある花巻市の高円万寺浄水場では11日から北上川からの取水を取りやめているが、他の水源からも取水しているため、断水のおそれはないという。
岩手県環境保全課総括課長は、「前回の立ち入り検査では工場の施設に異常はなかった。今後、工場の施設を検査し安全性を確保するよう指導を行いたい」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/morioka/6045695551.html?t=1350075548513
瑞浪市土岐町で9月23日、豪雨による倒木で電柱が倒れ、変圧器2台から絶縁油計約60ℓが漏れた事故に関し、中部電力は4日、近くの寺沢川に流出した絶縁油から廃掃法の指定基準値の約840倍にあたる発がん性物質、PCBが検出されたと発表した。
70年製の変圧器(絶縁油40ℓ入り)の絶縁油から1kg当たり420mgの高濃度のPCBが検出され、87年製の変圧器(同20ℓ入り)の絶縁油からも微量のPCBを検出したという。
魚などへの影響や人の健康被害は報告されていないという。
中電は9カ所にオイルフェンスを設置するとともに、土壌の入れ替えを行う。
出典URL
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20121005ddlk21040033000c.html
(2012年12月2日 修正1 ;追記)
2012年11月29日付で朝日新聞岐阜全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中部電力岐阜支店は28日、周辺の農地など44ケ所の土壌の成分を調べたが、PCBは検出されなかったと発表した。
絶縁油が漏れた約10m2の土壌の入れ替えも完了した。
8月中旬、人が寝静まる深夜の小倉北区の市街地で、硫化水素を含む気体が発生した。
発生から1カ月近くになるが、発生源を特定できず、原因も分からないまま。
なぜ、小倉の中心部近くで硫化水素を含む気体が発生したのか。その謎を追った。
■硫黄のにおい
小倉北区の中心市街地に、消防車両のサイレンが鳴り響いた。
市消防局に問い合わせたら「ガスのにおいがする、と通報があったようです」。
大型商業施設や住宅が立ち並ぶ現場付近に駆けつけると、消防車両や警察車両が停車し、物々しい雰囲気だ。
車から降りると、確かに卵が腐ったような、硫黄っぽい独特のにおいが鼻につく。
付近では、側溝をのぞくようにして発生した場所を探す消防隊員の姿も見られた。
硫化水素は無色の気体で、腐卵臭が特徴。今回は最大で約200ppmが検出された。約1時間吸い続けて、気分が悪くなる濃度だ。
今回はただちに健康に影響が出る濃度ではなかったというが、高濃度になれば死に至ることもある。
■歴史が背景?
警察などによると、建物内で硫化水素自殺があった場合、外に気体が漏れることもあるが、今回はそのような痕跡もないという。
火山ガスや温泉に含まれることはあるようだが、どうして小倉の市街地中心部で検知されたのか? 仮説を立ててみた。
(1)公害の名残説
かつて、深刻な公害問題に悩んだ北九州市。洞海湾の海底には、いまだにダイオキシン類が残るとの話もある。街中の硫化水素も、その名残なのか。
小倉北区役所に尋ねると「今回のように一時的な発生の仕方はしないのでは」と否定された。
(2)化学工場説
では、化学工場が近くにあるのではないか。地図を眺めてみるが、それらしきものは見当たらない。
過去にさかのぼっても、「そういった施設はなかったと思います」(同区役所)。
■汚泥原因説も
興味深い話が聞けたのは、小倉北消防署を訪れたときだった。
今回の原因が特定されたわけではないと前置きした上で、「不純物の混じった汚泥に何らかの液体が流れると、硫化水素が発生する可能性はある」と担当者が話してくれた。
担当者によると、例えば硫黄を多く含む入浴剤などが下水道管に流れ、そこに塩酸の入った液体が流れ込むと硫化水素が発生することもあり得るという。
ただ、下水道管の水量や気温、湿度などの条件がそろうことが必要なようだ。
対策はあるのだろうか。
下水道などの維持補修をする、小倉北区役所まちづくり整備課に聞くと、「これから硫化水素が発生したメカニズムについて調査する段階。原因が分からないので、対策の取りようがありません」とごもっともなお答えをいただいた。
ただ、小倉北消防署の担当者はこう注意を促す。
「外からにおいを感じたら、すぐに窓を閉めて通報してください」
出典URL
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/323160
(ブログ者コメント)
どのくらいの範囲に、どのくらいの時間、異臭が漂ったのか定かではないが、そもそも硫化水素濃度200ppmというのは、どのような場所で測定した数値なのだろうか?
溝などの閉空間ではなく、道路上などの開空間での測定値だったとすれば、結構高い数字だ。
一般的に言えば、最大濃度を示した場所付近に発生源がありそうなものだが・・・。
2012年8月30日15時40分に京都新聞から、8月30日21時43分に読売新聞から、8月31日2時25分にmsn産経ニュース滋賀から、8月31日3時0分に朝日新聞デジタルから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
近江鉄道が鉄軌道上に7月下旬に散布した除草剤が周辺の水田に広がり、稲穂が枯れる被害が出ていることが30日分かった。
同社の調査で一部の稲穂から基準値を上回る農薬を検出した。
滋賀県は、いずれも収穫前のため、市場には流通していないとしている。
関係者によると、被害面積は彦根市や東近江市、近江八幡市などの沿線数十ヘクタールに及ぶとみられる。
同社などによると、除草剤散布は毎年行っており、今年は7月9~31日、委託業者が全長約60kmの全線で実施した。
8月4日以降、農家から「沿線の水田で稲穂の先が枯れている」などの苦情や相談が近江鉄道に寄せられた。
同社が調べたところ、稲穂から、除草剤に含まれる「テブチウロン」が、食品衛生法の基準値(玄米)の4倍余りにあたる0.09ppm検出された。
県は被害農家にコメの出荷自粛を求めた。健康への影響はないという。
施工業者のカーリット産業(本社・渋川市)によると、トラックに積んだタンクからホースを延ばし、下向きのノズルで薬剤を吹きつける方法で、風速3m以下のときに作業したという。
過去にも同鉄道やJR西日本から同様の方法で請け負い作業をしたが、問題はなかったとしている。
出典URL
http://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20120830000080
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120830-OYT1T01183.htm
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120831/shg12083102250001-n1.htm
http://www.asahi.com/national/intro/OSK201208300214.html?id1=2&id2=cabcaidb
(2012年9月13日 修正1 ;追記)
2012年9月7日22時54分にNHK滋賀から、除草剤を例年より高い位置から多目に散布したことが原因か?といった趣旨の記事がネット配信されていた。
この問題を受けて、県が線路周辺の77の地点で農作物に残留する薬剤を調査した結果、基準値を超えていたのは線路から10mまでの範囲にある1か所だけで、線路から100mを超えた所では薬剤の成分は検出されなかったという。
近江鉄道は、被害が出た原因として、薬剤の散布作業が例年より1か月ほど遅れたため雑草が伸びてしまい、除草剤を例年より高い位置から多めにまいたことが考えられると説明した。
近江鉄道は、線路から100mの範囲にある田んぼや畑の農作物をすべて買い取ることにしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/otsu/2064856791.html?t=1347058730466
(2012年9月27日 修正2 ;追記)
2012年9月25日19時1分にNHK大津から、今後への影響はないという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この問題を受けて県は今月、被害を受けた2つの田んぼから土を採取して調査をした結果、薬剤の成分は検出されなかった。
また、その土で麦やかぶの種が育つかどうか実験をおこなったところ、9割以上が発芽したという。
県は、薬剤の散布から2か月がたち、土壌の中で分解が進んだため、今後の作付けに影響はないものとみられるとしている。
この結果を受けて嘉田知事は「今後、農家の皆さんには農作物の作付けを安心して進めてもらえると思います。消費者の皆さんも安心して近江米など滋賀県産の農作物を食べて欲しい」とコメントした。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/otsu/2065263981.html?t=1348606443914
27日午後、堺市全域で「ゴムの腐ったような臭いがする」などの通報が相次いだ。
堺市消防局によると、通報は36件で、消防車が12カ所に出動したが、原因は不明。
気分不良などで病院に搬送された人もいなかったという。
同消防局によると、通報があったのは同日午後5時20分ごろから午後6時45分ごろまでの間。堺区や北区、東区など市内のほぼ全域から寄せられ、ゴム以外にも「ガスのような臭い」との通報もあった。
臨海地域には製油所や産廃処理業者などの工場が立ち並んでおり、市によると、同様の異臭騒ぎは年に数回発生。比較的気温の高い時期に多いという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120827/waf12082723310017-n1.htm
(ブログ者コメント)
過去の堺市での異臭騒ぎを調べたところ、2007年5月に石油工場のフレアースタックの種火が消え、未燃のパイロットバーナー用プロパンガスが拡散して160件の通報があった、という記事が見つかった。
今回の騒ぎとは無関係だろうが、参考情報として記す。
岐阜市教委は20日、同市立東長良中学校のプールから高濃度の塩素消毒剤が近くの天神川へ流出し、魚約500匹が死んだと発表した。
塩素消毒剤は通常排水の20倍以上という。
市内の小中学校のプール排水ミスは3年連続4回目。
今年は6月にも、岐阜清流中のプール排水で早田川の魚が大量に死んでいる。
体育科の男性主任(30代)と女性教諭(20代)が19日午後6時ごろ、プールの藻を取り除くため塩素消毒剤の顆粒10kgを入れ、また水位も低下していたため注水もした。そして2人は、注水量を減らしてそのまま帰宅した。
一方、自動ろ過機は、夜間に停止して早朝に自動で逆流して装置内部を洗浄する仕組みになっていたが、その設定を止めるのを怠ったため、市の排水目安の50倍の塩素を含む水3トンが排出された。
2人は自動ろ過機の仕組みを理解していなかったとみられるという。
また注水したままだったことから、プールの水もあふれて排水された。
市教育長は「学校側に毒物を扱っている認識がなく、前回の失敗が生かされなかった。指導が足りなかったことを反省している」と陳謝した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20120821ddlk21040141000c.html
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20120821/CK2012082102000024.html
(ブログ者コメント)
2人が注水量を減らしたままバルブを閉めずに帰宅した理由やいかに?
バルブを閉めるのを忘れた?
もう1人が閉めただろうと思った?
翌朝まで水はあふれないだろうと思った?
16日午後8時40分ごろ、関西電力大飯原子力発電所3、4号機の海水淡水化装置で、作業員がアルカリ性の水約2トンがあふれているのを発見した。
放射性物質は混じっておらず、周辺環境への影響はない。同原発の運転にも影響はないという。
関電などによると、同装置の排水槽の計器の不具合で、排水ポンプが水位の低い状態で作動。
点検用の酸性の水を中和するためのアルカリ性の薬品(水酸化ナトリウム)の注入が続いたため、排水がアルカリ性に変化した。
さらに、水位計の点検用に水の注入を続けたため、排水2トンがあふれたとしている。
同装置は14日にも配管から海水漏れで停止し、15日に再起動させたばかりだった。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120818/fki12081802040003-n1.htm
さらに詳しい状況(図解付き)は、以下の関電HP参照。
http://www.kepco.co.jp/pressre/2012/0817-2_1j.html
新潟市は26日、同市の新津クリーンセンターで5月に採取した排ガスのばいじん濃度が大防法で定める基準値を超えていたことについて、バグフィルターの遮蔽板に穴が開き、排ガスから集塵する濾布1本に損傷が生じたことが原因だと発表した。
同市では年2回、外部の業者が排ガス濃度を調査している。
5月24日に採取された2号焼却炉の排ガスを調べたところ、同31日、基準値の1m3当たり0.15gを超える同0.39gが検出された。
市は原因について、バグフィルターに穴が開いていたこと、また、今年2月に行った定期整備で、ばいじん濃度計の出力チャンネルの設定変更にミスがあり、高濃度のばいじんを事前に確認できなかったことにより、ばいじん濃度が高くなっていることを確認できなかったとしている。
1、2号炉を交互に運転しており、2号炉は4月中旬からの運転後、穴が開いたとみられる。
市は今月17日までに補修や整備をした。
市は今月1日から2号炉を停止し、1号炉で運転をしているが、来月2日から2号炉の運転を再開、同4日に改めてばいじん濃度の測定をする。
出典URL
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20120627ddlk15040037000c.html
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120626/ngt12062619340004-n1.htm
飯田市は25日、同市鼎切石の妙琴(みょうきん)浄水場の汚泥処理施設の池で24日午後にイワツバメ31羽の死骸が見つかったと発表した。
この施設には汚泥処理池が3つ並んでおり、昨年7月にも隣の池でイワツバメ約250羽の死骸が見つかったが、原因不明のまま。
市は、死骸を北海道酪農学園大▽山階鳥類研究所▽県環境保全研究所−−の3カ所に送り、調査を依頼した。
死骸は体長10〜15cmの成鳥。2羽は生きていたが、その後、1羽は死んだ。
池(長さ35m、幅15m、深さ1.8m)は、川の水から水道水を取水した後の汚泥を天日干しする場所。
前日23日に汚泥7トンを重機で搬出し、池の中は取り残しの泥だけの状態だった。
浄水施設とは約70m離れており、水道水の水質には異常はないという。水道水は通常通り供給している。
鳥インフルエンザは簡易検査では陰性だった。
水道局では鳥が近づかないように池の上にカラーテープを張る。
水道局長は「専門機関に直ちに送ったので昨年はできなかった細菌や寄生虫の検査もできるはず。原因究明に力を注ぎたい。水道水には異常はないので安心してほしい」と話した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20120626ddlk20040089000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/news/20120625-OYT8T01264.htm
(2012年7月19日 修正1 ;追記)
2012年7月18日付で読売新聞長野版から、大量死の原因に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市は17日、粘り気が強くて取れにくい汚泥が付着して身動きが取れなくなり、体力を消耗するなどして死んだ可能性がある、との見解を発表した。
ウイルス感染など特異な病状はなかったという。
市から調査を依頼された酪農学園大(北海道江別市)によると、イワツバメは、同施設で使う「ポリ塩化アルミニウム」という薬品で粘り気が強まった汚泥に落ち、泥の吸引による気道病変や体力の消耗、体温低下などで死んだと考えられる。一部の個体の首が裂けていたが、ウイルス感染など特異な炎症はなかったという。
同大の浅川満彦教授は「汚泥は固まり方が均一で、ツバメにとっては自然界ではないレベルのものだったのだろう」と、いったん付着した泥が取れにくかった理由を説明している。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/news/20120717-OYT8T01354.htm
(ブログ者コメント)
某ネットを見ると、水浴びする9羽のイワツバメの写真が掲載されていた。
汚泥を水浴びできる泥地と勘違いして舞い降り、足が抜けなくなって・・・ということだろうか?
(2012年8月31日 修正2 ;追記)
2012年8月30日付で毎日新聞長野版から、餌をとっていて抜け出せなかったことが原因という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市は、鑑定を依頼した山階鳥類研究所(千葉県)の解剖所見を発表した。
「餌を取っていた若鳥が汚泥の水面から抜け出せないうちに泥などを飲み込み、窒息死した」としており、市が既に発表した酪農学園大の「汚泥に体を絡め取られ、体温低下などで衰弱死した」との所見と、直接的な死因を除き、ほぼ一致した。
研究所は雄1羽、雌4羽の計5羽を解剖。5羽とも巣立ったばかりの若鳥で、いずれも皮下脂肪が多く健康で胃の中に餌の昆虫類があった。外傷や、打撲による皮下出血はないが、口の中に汚泥が入り込んでいたという。
市は、浄水場の上に鳥よけのカラーテープを張る対策を取っており、以降はツバメの死骸は見つかっていないという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20120830ddlk20040078000c.html
21日午前10時半ごろ、三原市にある県立三原東高校の2年生のクラスで、授業中の生徒と教師あわせて23人が吐き気や頭痛などの症状を訴え、教師の車で病院に搬送された。
県などによると、このうち生徒8人は病院で簡単な治療を受けたが症状は軽く、全員がそのまま帰宅したという。
当時、同校では、校舎の耐震改修のため、外壁の補強用の鉄骨に、さび止めの塗料を塗る作業が行われていて、教室の窓が開け放たれていたという。
県などでは、生徒などは、さび止めの塗料のにおいをかいで気分が悪くなったものとみて調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/hiroshima/4003011102.html
(ブログ者コメント)
□学校での異臭騒ぎは、6月13日に西宮の中学校で起きたばかりだ。
これからの季節、近くで化学物質を使った作業が行われている、あるいは行われた時には、窓の開放にはご用心。
□それにしても、学校での異臭騒ぎといい、先日掲載した水産関係の死亡事故2件といい、滅多に報道されない種類の事故が、起きる時には続けて起きてしまう・・・。不思議なものだ。
岐阜市教委は18日、市立岐阜清流中学校のプールから通常の排水の2000倍以上の塩素消毒剤が流出し、隣接する早田川の魚約1000匹が死んだと発表した。
同中は統廃合前の旧明郷中時代の10年9月にもプール排水により魚が300匹死んでいる。昨年6月には同じ校区の市立城西小でも同様の塩素流出で魚が500匹死んでおり、早田川の塩素流出事故は3年連続。
市教委によると、自動塩素投入機はプール内に高濃度の塩素の水を送る装置で、バルブで排水と循環を切り替える。
この日は、午前7時30分から男性教諭(50)が約2kgの塩素を投入して機械を作動させたが、バルブが循環設定にしっかり閉まっていなかったため、約4時間にわたり高濃度の塩素を含んだ水がプール脇の側溝を通じて早田川に流れ込み、約430m下流域にわたってシラハエやドジョウなどが死んだという。
下流約240mでは通常の約10~20倍となる1ℓ当たり1~2mgの残留塩素が検出された。
市教委は「周辺住民にご迷惑をおかけして申し訳ない。より厳しく指導を徹底させ、再発防止に努めたい」と陳謝した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20120619ddlk21040108000c.html
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20120619/201206190918_17333.shtml
①2012年5月19日1時25分に読売新聞から、概略の汚染状況が、下記趣旨でネット配信されていた。
千葉、埼玉県の利根川水系にある3か所の浄水場で18日、水道水として供給する処理済みの水から、発がん性のある化学物質ホルムアルデヒドが、国の基準値(1ℓあたり0.08mg)の最大約2倍の濃度で検出された。
埼玉県などは「家庭に供給された水を飲んでも健康に問題はない」としているが、濃度が上昇する可能性もあるとして、計3か所の浄水場は取水を停止した。供給は続けるものの、生活への影響も懸念される。
東京都、群馬、茨城県など利根川水系の各地の浄水場でも、基準値を下回るものの、通常より高い濃度で検出された。
化学物質が上流部の河川に漏出し、処理過程で発生した疑いがあるという。
基準値を超えたのは、千葉県の上花輪(野田市)、埼玉県の行田(行田市)、庄和(春日部市)の3浄水場。
上花輪浄水場では1ℓあたり0.135mgが検出され、同日午後3時55分に江戸川からの取水が停止された。
行田、庄和両浄水場でもそれぞれ1ℓあたり0.168mg、0.100mgが検出され、行田浄水場は同日夜、取水を停止した。
高台などの一部地域で断水の可能性もある。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120518-OYT1T01181.htm
②2012年5月19日付の朝日新聞(聞蔵)から、国交省が実施した緊急対策について、下記趣旨でネット配信されていた。
国交省関東地方整備局は、利根川水系にあるダムや貯水池などから緊急放流を始めた。
水量は最大で毎秒計55トンで、できるだけ希釈して下流に押し流すためだという。
③2012年5月20日0時55分に毎日新聞から、同じ利根川水系でも新型の浄水場では基準を超えなかったと、下記趣旨でネット配信されていた。
ホルムアルデヒドの濃度が基準値を超えたとして取水を停止した5カ所の浄水場は、いずれも従来型の浄化法を採用していた。
同じ流域で取水しても基準を超えなかった浄水場は新型の高度処理技術を導入しており、浄水法の新旧が住民の生活を大きく左右した。
千葉県などによると、通常の浄水処理は取水した水に薬剤を入れて異物を沈殿させ、砂によるろ過や塩素消毒後に配水する。
高度浄水処理はこの処理に加え、水中にオゾンを発生させて有機物などを分解、生物活性炭で細かい異物も取り除く。
松戸市には、ちば野菊の里浄水場と栗山浄水場があり取水口は同じだが、高度処理できる野菊の里は浄水後の濃度が検出限界以下だった。
しかし栗山は基準値以下に処理できない恐れがあったため、取水口の濃度が高くなるたびに取水停止を繰り返した。
埼玉県の行田浄水場(行田市)も高度処理できず、処理後の水が基準を超えてしまった。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20120520k0000m040098000c.html
④2012年5月19日付の毎日新聞夕刊紙面に、ホルムアルデヒドの有害性に関する、下記趣旨の記事が掲載されていた。
WHOの飲料水水質ガイドラインでは、気化したホルムアルデヒドを長期間吸引した場合には発がん性が認められるが、水溶液を飲んだ場合は発がん性は無いと考えれらる、としている。
国の水質基準は、WHOの基準(1ℓあたり0.9mg)より厳しい数値となっている。
富山大の田口客員教授(環境計測学)は「ホルムアルデヒドは分解されやすく体内に蓄積されにくい。今回のような事態が長引けば問題はあるかもしれないが、短期的には摂取しても心配する必要はない」としている。
⑤2012年5月20日付の毎日新聞朝刊紙面「なるほドリ」と5月21日付の朝刊紙面に、ホルムアルデヒド発生原因に関する、下記趣旨の記事が掲載されていた。
□ホルムアルデヒドはアミン類が塩素と反応すると発生する。
行田浄水場では、03年11月にも検出されている。埼玉県が調べたところ、上流にある化学工場から流れ出た有機物質が、浄水場で入れる塩素と反応したことが原因だった。
□高崎市の井野川沿いで、塩素と反応するとホルムアルデヒドになる化学物質「ヘキサメチレンテトラミン」を年間1トン以上取り扱っている1企業から提供を受けた工場排水も調べたが、0.41mgで、県が条例で定める排水基準(10mg)を下回った。
県は「調査時点では流出が止まっていた可能性もある」としているが、この企業の担当者は「心当たりがない」と県に説明しているという。
□東京大の滝沢教授(都市工学)は「国内で今回ほど長時間、広範囲の水質事故は聞いたことがない」、「上流の工場などから一時的に相当大量の原因物質が流れたのではないか」と推察する。
⑥2012年5月20日14時25分に朝日新聞から、原因は特定できなかったが今後とも継続監視するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬県は20日、利根川水系の水から検出されたホルムアルデヒドの汚染源を探すため行った支流の烏川流域の測定結果を発表した。
7地点のホルムアルデヒドはいずれも国の水道水の基準値(1ℓあたり0.08mg)を大きく下回り、会見した県の環境保全課長は「(汚染源の)特定は難しい。今後は定点観測をしていく」と述べた。
県の測定では、7地点の水と別に、同県高崎市の化学工場の排水が基準値を上回る0.41mgとなったが、すぐ川下の地点が0.017mgと基準値を大きく下回り、同課は「この工場は問題ではない」と説明した。
いずれの測定も、浄水のように塩素を添加して測った。
県は今後、烏川の上下流、井野川、利根川、神流川の計5地点で毎日、定点監視を続け、結果を公表するという。
排水を測定された化学工場は、塩素を加えるとホルムアルデヒドができる化学物質の取り扱いを、法律により届け出ている県内3社のうち烏川沿いにある1社。
この会社は20日、朝日新聞の取材に「県が問題ないと言っており、これ以上、私たちが言うことはない」と話している。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0520/TKY201205200120.html
⑦2012年5月22日付で読売新聞埼玉版から、20日にまた濃度が上昇したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は21日、新たに上流部5か所で採水検査を実施し、検出限界値未満だったと発表した。
しかし、原因物質の排出は続いている可能性があり、県は引き続き警戒している。
5か所の採水検査は、利根大堰(行田市)で20日午前9時~午後7時の10時間、低減していた検出値が再び上昇し、一時は基準値に迫ったことから、県水環境課が20日夜、利根川本流や烏川、小山川など埼玉県と群馬県の5か所で急きょ実施した。
再上昇の原因について、県は「まったく想像がつかない。(原因物質を排出しているであろう事業所が)10時間だけ操業してやめたのか、意図的に出しているのか、わからない」と話した。工場の配管や設備が壊れていて、事業者が気づかずに排出している可能性もある。
県は、ホルムアルデヒドを生成する化学物質「ヘキサメチレンテトラミン」を扱う県内2か所の事業所に、排出に問題がないかを既に確認。今後、ほかの事業所にも立ち入り調査を行う。上流部の採水検査も続ける考えだ。
一方、急激な測定値上昇を受けて、国土交通省関東地方整備局は20日深夜、利根川水系上流の藤原ダム(群馬県)の放流量を2.6倍に増やした。
利根大堰での検出値が下がったのは、その影響も考えられる。
この時期のダムは貯水量に余裕があるが、「ダムの放流量には限界がある」(国交省)ため、今後もダム放流による希釈効果が期待できるわけではない。
利根大堰の測定値は20日午後8時以降、再び検出限界値未満となっている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20120521-OYT8T01486.htm?from=osusume
⑧今後の方針に関する報道は下記。
(2012年5月21日20時25分 読売新聞)
厚生労働省と環境省は21日、原因究明に向けた連絡会議を開き、原因物資や流出源を突き止めるため調査することを決めた。
両省によると、ホルムアルデヒドは、原因物質が消毒用に入れられている塩素と反応して生成されたと考えられる。
ただ、塩素と反応してホルムアルデヒドになる化学物質は膨大な種類があり、特定には時間がかかるという。
両省は、各浄水場で検出された濃度や川の水の流量から逆算し、流れ込んだ原因物質の重量を試算する。
また、流域の工場や事業所の取り扱い化学物質をチェックし、原因物質となりうる物質を絞り込む。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120521-OYT1T01043.htm
(2012年5月22日1時30分 msn産経ニュース)
群馬県警が水質汚濁防止法と廃棄物処理法違反容疑で捜査を開始したことが21日、分かった。河川の汚染源を特定し、同容疑での立件を目指す。
県警生活環境課は、何者かが河川に廃棄物を不法に廃棄した可能性もあるとみて、捜査している。
同課の調べによると、県内の浄水場の施設に有害物質が散布された形跡はなかった。
同課は、ホルムアルデヒドを生成する数百種類以上もある化学物質の特定も急いでいる。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120522/crm12052201310000-n1.htm
(2012年5月22日11時9分 msn産経ニュース)
細野環境相は22日の記者会見で「原因が明らかにならない中で、規制ができるのかどうかも含めて、判断できる材料がない」と述べ、原因物質の法規制は現時点では難しいとの考えを示した。
環境省によると、浄水場で消毒に使う塩素と化学反応してホルムアルデヒドになる物質に対する規制はない。
埼玉県は21日、原因物質の河川への排出基準を法律で明確に定めるなどの対応を、国に求める方針を決めている。
細野環境相は「国民的な関心が高く、非常に広域で検出された極めて重大な案件」とした上で「自治体の要望を聞いた上でさまざまな検討をしていきたい」と話した。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120522/dst12052211100002-n1.htm
(ブログ者コメント)
□コンマいくつというppmオーダーの濃度でこのような反応が起きるとは・・・。
塩素の強力な酸化作用を改めて認識した。
□あの膨大な水量の利根川に、何がどれだけ流れ込んだのだろうか?
ドラム缶1本や2本の話ではないはずだ。
今の時代、これだけの量を流していて県の調査に虚偽報告する工場があるとも考え難い。
記憶にあいまいな部分はあるが、以前、不法投棄された化学物質が大雨で土手が崩れるかなにかした時に川に流出し、川の色が変わったという事件があった。
現時点で想像できる原因といえば、その程度だ。
(2012年5月31日 修正1 ;追記)
2012年5月25日21時56分にmsn産経ニュースから、流出原因が判明したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県は25日、原因物質ヘキサメチレンテトラミン(HMT)の排出元は群馬県高崎市の産廃処理業者で、同社にHMTを含む廃液処理を委託したのは「DOWAハイテック」(本庄市)だと公表した。
県は、DOWA社が廃液にHMTが含まれていることを産廃業者に告げなかったことが廃棄物処理法に抵触する可能性もあるとみて「道義的責任がある」と主張するが、DOWA社は「法的責任はない」と真っ向から反論している。
「DOWA社には過去の経験もあったし、知見もあったはず。適切に処理できるか事前に確認していれば、流出の可能性に気づいて当然だった」
25日朝、県庁で開かれた記者会見で、県水環境課の課長はやや強い口調でDOWA社の対応を非難した。
同社は平成15年11月にもHMTを川に排出し、浄水場からホルムアルデヒドが検出される事故を起こしているからだ。
それ以降、同社では廃液に含まれる含有物質と水分の分離処理を行い、上澄み分は川に排出、残りは産廃業者に処分を委託して再発を防止していたという。
しかし、5月中旬ごろ、業者側のトラブルなどで一時的に代替業者が必要になり、廃液は高崎市内の産廃業者2社に臨時に委託することになった。
このうち、1社は焼却処理したが、もう1社は通常の中和処理で対応、HMTの十分な排除には至らなかった。
中和処理で対応した業者は県に対し、「DOWA社から提出された成分分析値の報告書にHMTは表記されていなかった」と証言したという。
県水環境課の課長も「もし知らされていれば、この業者は受託しなかったと考えられる」と述べた。
県はDOWA社の行為が廃棄物処理法に基づく告知義務違反に当たる可能性があると判断し、事実確認を開始。「断水などを引き起こした結果は重大」として、法律違反が確認されていない段階での実名公表にも踏み切った。
一方、DOWA社は産経新聞の取材に対し、報告書でHMTを表記しなかったことを認めた上で「主成分でない物質まで細かく表記する義務がそもそもない。今回の件に全く責任がないわけではないが、少なくとも法的責任はない」と主張している。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120525/stm12052522000007-n1.htm
2012年5月26日付で朝日新聞群馬版から、産廃処理会社側の言い分などが、下記趣旨でネット配信されていた。
「報道で『烏川』『井野川』などと出てきても、ひとごとだと思っていた」
「DOWAハイテック」からアルカリ廃液の処理を請け負っていた高崎市内の産廃処理業者は、朝日新聞の取材にこう話した。
DOWA側から約60トンの廃液処理の委託を受けた。24項目の化学物質の成分を調べ、国の基準に従って適正に処理したという。
「それ以外の物質が含まれる時は、排出者が告知しないといけない」
今回、処理しきれなかったヘキサメチレンテトラミンが利根川水系に流出したとみられているが、処理業者は、その責任はDOWA側にあると主張している。
また、埼玉県は19日に調査に来て、残っていた廃液を持ち帰ったが、翌20日には高崎市を通じ、「操業を続けて問題はない」という連絡があったとした。
念のため、自分たちでも検査を依頼したが、高濃度のホルムアルデヒドは検出されなかったという。
廃棄物処理法では、委託された処理業者が処理方法を判断できるように、排出元の企業などが廃棄物の詳細な中身を明示するよう義務づけている。
ただ、ヘキサメチレンテトラミンは同法の有害物質にあたらず、水質汚濁防止法の排水規制も対象外。
この物質を明示しなかった場合にどこまで非難されるべきなのかも、定まらない面がある。
このため、DOWAハイテックも「これまで特記していなくても問題は発生してこなかった」と説明している。
一方、高崎市は25日、県と連携して、処理業者に対し調査を始めた。委託契約書などについて29日までの報告を求め、立ち入り調査も随時行う方針だ。
調査では、DOWA側が委託したホルムアルデヒド換算で37%の高濃度の廃液を処理する能力がこの業者の施設にあるかを検証。
また、ヘキサメチレンテトラミンが委託契約の中でどのように扱われていたかなども明らかにする方針。
出典URL
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000001205260002
2012年5月29日21時32分にmsn産経ニュース埼玉から、DOWAハイテック側の言い分などが、下記趣旨でネット配信されていた。また5月29日付で親会社のDOWAホールディングスHPにも、同趣旨で該社側の言い分が掲載されていた。
「DOWAハイテック」が29日、廃棄物処理法に基づく埼玉県の求めに応じて関係書類を県に提出した。
県によると、DOWA社が提出したのは産廃業者計5社との委託契約書と産業廃棄物管理票。
同社は県担当者に対し、産廃業者には廃液のサンプルと成分表を渡し、処理できるとの回答を得た上で委託したと説明したという。
一方、DOWAホールディングスのプレスリリースには、全窒素の情報は処理会社に提供しており、HMTは全窒素を構成する多数の窒素化合物の一つ。全窒素を排水基準値以下に処理する過程で、HMT等も十分に低減される、という主張が掲載されていた。
県は「契約書ではHMTについて説明されていなかった。業者とのやり取りも運搬業者任せという印象を受けた」としている。
DOWA社の取締役は取材に対し「起きたことは大変遺憾。業者にはHMTなどについて十分に情報提供した」と釈明した。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120529/stm12052921320011-n1.htm
http://www.dowa.co.jp/jp/ir/pdf/news2012/release120529.pdf
(ブログ者コメント)
DOWAホールディングスのプレスリリースを読む前は、DOWAハイテック側に分はないと思っていたが、どうも、そう簡単な話でもなさそうだ。
しかし、それでも、過去に問題となった物質を濃縮した廃液なのだから、中和処理後の水は川に流すであろう会社に処理可否を打診する際、一言、こういう物質を含んでいますと注意書きしておくべきだった。
(2012年6月6日 修正2 ;追記)
2012年5月31日5時41分に朝日新聞から、千葉県水道局が埼玉県からの汚染情報を流域の浄水場に伝えていなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉県水道局が上流の埼玉県側から得た汚染情報を流域の浄水施設に伝えていなかったことが分かった。
情報がなかった野田市の浄水場は取水を続け、汚染水の影響で復旧まで4日間休止した。
千葉県水道局によると、汚染情報は17日午後8時20分、埼玉県企業局から千葉側の夜間連絡先となっていた、ちば野菊の里浄水場(松戸市)にファクスで届いた。
行田浄水場(埼玉県行田市)の取水口で採取した原水を塩素処理して検査し、基準の約2倍の1ℓあたり0.175mgのホルムアルデヒドを検出したとの内容だった。
だが、千葉県水道局は翌18日午前11時半、その情報には触れず、県内の浄水場では基準を下回っていることだけを流域の浄水場にファクスで伝えた。
このため、行田市の約65km下流にある上花輪浄水場(野田市)は18日夕まで取水し、汚染水が施設に入った。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0531/TKY201205310009.html
また、2012年6月1日21時3分に共同通信から、処理会社からの排出量などに関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬、埼玉両県は1日、原因物質を含む廃液処理を委託された高崎金属工業が、約52m3を利根川に合流する同市内の排水路に放出したのを確認したと発表した。
一方、埼玉県によると、高崎金属工業には原因物質ヘキサメチレンテトラミン(HMT)を処理できる設備があったことも新たに判明。
ただ、廃液にHMTが含まれていることは直接知らされていなかった。
両県は、どのような工程で処理したかなど詳しく調べる。
出典URL
http://www.47news.jp/CN/201206/CN2012060101002427.html
(2012年6月14日 修正3 ;追記)
①2012年6月8日付で読売新聞群馬版と埼玉新聞から、また同日0時3分に朝日新聞から、同日0時37分にmsn産経ニュースから、群馬県などが両社の法的責任追及を断念したなどといった、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬、埼玉両県と高崎市は7日、「DОWAハイテック」から排出された原因物質HMTを含む廃液が「高崎金属工業」で中和処理されたものの、十分に処理されず利根川支流に放流されたことが原因として強く推定されると結論付けた。
ただ、当時の排水が現存しないため「断定できない」とし、廃掃法や水濁法に照らして法的責任を問うのは難しいとの判断を示した。
埼玉県などは当初、D社が産廃会社に対してHMTの混入を十分に説明していなかったことが廃掃法の告知義務違反にあたる可能性があるとみて調べていたが、同法の施行規則は告知すべき物質名を定めていないし、D社は廃液の全窒素の濃度などは示していた。
また、HMTは水濁法の規制対象外でもあるため、行政処分を断念したり、立件を困難と判断したりした。
埼玉県は、D社に対し、「産廃業者にHMTの注意事項を伝えるべき立場にあった」として、排出事業者としての責任を果たすよう求める行政指導にとどめることにし、7日、文書で再発防止を求めた。
一方、高崎市長は7日の定例記者会見で、産廃会社について「市として行政処分は考えていない。(業者側に)過失があるとまでは言えない」と述べて、業者の法的責任を問うことは困難との認識を示した。
同市は今後、産廃会社に対し、処理を請け負う場合は、廃液の成分について排出事業者に十分確認するよう行政指導することを検討している。
また、群馬県などは7日、産廃会社が利根川水系の烏川に流した廃液の処理水の可能性が高いと発表した。
群馬県などによると、産廃会社は5月10~18日、D社から推計で10.8トンのHMTを含む廃液65.91トンを受け入れたが、群馬、埼玉両県が今月、産廃会社による廃液の中和処理を再現する実験を行った結果、HMTは最大で4割程度、窒素分は2割程度しか分解されないことが判明。
HMT約6トン分が烏川に排出したとみられるという。
群馬県は今後、関東地方知事会を通じて、国に対してHMT排出を規制する法整備を要望する。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20120607-OYT8T01525.htm
http://www.saitama-np.co.jp/news06/08/02.html
http://www.asahi.com/national/update/0607/TKY201206070740.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120608/crm12060800380001-n1.htm
②2012年6月11日21時35分にmsn産経ニュース埼玉から、また6月13日付で毎日新聞千葉版から、埼玉県や流山市などがDOWAハイテックに対し損害賠償訴訟を検討しているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
上田埼玉県知事は11日の定例記者会見で、原因とみられる廃液を排出した金属加工業「DOWAハイテック」を相手取り、損害賠償訴訟を検討していることを明らかにした。
県が損害としているのは、問題発生時に水道水のホルムアルデヒド濃度を減らすために使った粉末活性炭(約1400万円)、一連の問題で行った検査費(約50万円)、職員の人件費(費用算定中)など。
会見で知事は、「(DOWA社は)極めて大きな問題を起こした。法的責任が問えないなら、何らかの形で社会的責任を負っていただきたい」と語った。
ただ、この問題とDOWA社の廃液との因果関係について、県は断定していない。
知事は、「仮に負けて費用だけかかれば県民に迷惑がかかるので、現在、弁護士と相談しているところ。しかし、社会正義のためには負けても提訴することは必要だ」と“大義”を主張した。
また、流山市も12日、DOWAハイテックなどへの損害賠償請求の意向を明らかにした。
市は「(県北西部へ給水する)北千葉広域水道企業団などでも検討が行われていて、状況を確認しながら進めていきたい」とし、県などと協調していく姿勢を示した。
断水以後に濁り水などが出たため、同市では全市6万8500世帯に対し一律1m3の上下水道の料金を減免することを決めている。
請求する損害賠償額は、この減免措置で発生する1900万円の損失や、断水が休日に発生したことに伴う時間外の人件費などが含まれる見込み。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120611/stm12061121360008-n1.htm
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20120613ddlk12040113000c.html
(2012年6月22日 修正4 ;追記)
2012年6月16日付で毎日新聞埼玉版から、埼玉県がHMTに関する指導要綱を策定したという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は15日、原因物質を取り扱う事業所に対し、四半期ごとの処理状況の報告などを求める指導要綱を策定し、即日施行した。
環境省が原因物質とみられるアミン類の化学物質を法規制対象とするか検討中のため、県は当面、独自の要綱に基づいて指導徹底を先行させ再発防止を図る。
対象物質は、今回の原因とみられるHMTだけとし、今後も必要に応じて追加する。
対象者は、
(1)HMTの年間取扱量が500kg以上の事業所
(2)HMTを含む廃液の処理の委託を受けた産業廃棄物処理業者。
県によると、(1)は「DOWAハイテック」を含む9カ所がある。
産廃として処理を委託する場合、ホルムアルデヒドが生成されることなどを契約書に明記することや、処理状況の確実な確認、各環境管理事務所への報告を求めている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20120616ddlk11040212000c.html
(2012年7月25日 修正5 ;追記)
2012年7月24日20時31分に朝日新聞から、4都県がDOWAハイテックに損害賠償を求める方針という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県の上田知事は24日、DOWAハイテックに対し、流域の東京都、千葉県、茨城県と共同で損害賠償を求める方針を明らかにした。
埼玉県企業局は、同県の損害額を、水質浄化の活性炭購入や人件費など約4千万円と算出。
都は約1500万円、茨城県は数百万円と見込む。
被害の大きかった千葉県の水道局は「精査中」としており、4都県の合計額は億単位に膨らむ可能性がある。
埼玉県によると、4都県は7月中にDOWA社と協議し、それぞれの請求額を示す予定。
賠償に応じない場合は、提訴も検討するという。
ホルムアルデヒドの原因物質「ヘキサメチレンテトラミン」(HMT)は法規制の対象外だが、「DOWA社は9年前にもHMTを流出させており、今回の問題は予見できた」(埼玉県企業局)として、賠償請求が可能と判断した。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0724/TKY201207240501.html
松山市で1日夜、「異臭がする」との通報が相次いだ。市が原因を調査している。
消防によると、1日午後7時50分ごろ、同市須賀町の男性から「化学薬品のにおいがする」との119番通報があった。その後、午後10時25分ごろまで、市西部を中心に同様の通報が6件あった。
約50台の消防車や救急車が出動し、体調不良を訴える住民もいたという。
(ブログ者コメント)
地図で見ると、須賀町は港のすぐそば。南西1kmくらいからは工場地帯が広がっている。
気象庁のデータベースで松山市の1日のデータを見てみると、南西の風平均風速1.4m/秒。
これらのことから考えると、どこかの工場からパージガスなどが大気に出たのかもしれない。
あるいは、沖合を通ったケミカル船。
ちなみに、異臭は2~3時間漂っていたらしいが、発生源が工場あるはケミカル船だとすれば、それほど長時間出っ放しということも考え難い。数字では平均1.4m/秒となっているが、当時は無風に近かったのかもしれない。
西目屋村の古い鉱山の廃水処理施設から亜鉛などを含む廃水があふれ出し、弘前市の水道水などの水源の目屋ダムに流出する事態が続いている。
弘前市の検査では、これまでのところ異常は確認されていないという。
廃水があふれ出すトラブルがあったのは、尾太鉱山の廃水処理施設。
尾太鉱山は古い銅の鉱山ですでに閉山して現在は掘り出していないが、亜鉛やマンガンなどが地下水にしみこむため、地下水をくみ上げて、廃水処理施設で浄化して300mほど下流の目屋ダムへ流している。
しかし、廃水をためて処理する貯水槽に土砂がたまって15日昼すぎから地下水がくみ上げられなくなり、処理をしていない廃水があふれ出て、推定で1時間あたり48トンが目屋ダムに流れ込んでいるという。
2つある貯水槽のうち、深さ2mほどの貯水槽には1.8mの土砂が積もり、鉱山を管理する県では、雪どけで土砂が混ざった水が貯水槽にたまった可能性もあるとしている。
現場では、16日朝から土砂を袋に詰めて取り除く作業が行われ、早ければ17日にも終了する見通し。
目屋ダムの水は、弘前市の水道水などに利用され、弘前市では、ダムの下流の岩木川沿いの取水口で水質検査を行っているが、これまでのところ異常は確認されていないという。
弘前市は、「県からの連絡を受けて、1時間に1回の頻度で水質の検査をしているが、現在のところ異常は確認されていない。鉱山で廃水の流出が止まっても、水質検査を行っている浄水場に水が流れてくるまでにはおよそ6時間かかる。そのことを考慮して水質検査を継続し、安全性を確認した上で供給するので安心して水道水を使って欲しい」と話していた。
尾太鉱山は銀や銅などを産出。昭和53年に閉山したが、平成20年にも坑道と処理施設を結ぶ管が破損、廃水が流れ込んだ目屋ダムの放水を一時中止したことがある。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/aomori/6084468841.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120416/dst12041600260003-n1.htm
また、4月17日と18日付の毎日新聞青森版から、上記では報じられていない情報が下記趣旨でネット配信されていた。
廃水にはマンガンや亜鉛など微量の金属を含むが、排水基準を満たしており、水質や環境への影響はないという。
県によると、廃水は10本の集水管(太さ約10cm)を通り、導水管(同150〜180cm)を経てピットにため、土砂を沈殿させてポンプで汲み上げて処理する。
しかし、集水管1本が雪解け水の圧力などで外れ、大量の土砂が入り込んだ結果、ポンプ1台が停止。予備の1台も故障したため、県は残る1台も停止してピット内の土砂の撤去を始めた。
県は、「土砂は定期的に取り除いているが、今年は雪解け水が多く、流れ込む量が多かったのでは」、「集水管にフィルター処置を施す一方、ピット内の土砂をかき出し、18日をめどに正常化させたい」と説明する。
出典URL
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20120417ddlk02040516000c.html
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20120418ddlk02040086000c.html
16日午前11時半ごろ、篠山市の下水処理施設「大山浄化センター」で、処理前の汚水がタンクから流出し、施設外の水路を経て篠山川へ流れているのを定期点検で訪れた市職員が見つけた。
市によると、流出は13日夕方以降に始まったとみられ、流出量は約600トンと推定。
市は「動物や魚などへの影響は確認されていない」とし、民間業者に篠山川の水質検査を依頼している。
同センターは市が管理し、同市大山地区から出る、し尿を含む生活排水を1日に平均約300トン処理している。
市によると、汚水をタンクから次の工程へ送るポンプ2台のうち、当時使われていた1台が劣化。処理しきれなくなった排水が施設内の排水管を逆流したため、屋外にある直径約20cmのふたが水圧で5カ所前後外れ、側溝から流出したという。
施設は普段無人で、異常発生時は市の担当職員に異常を知らせる通報装置が作動するはずだったが、同装置は昨年12月に故障し、修理を依頼しているところだった。
職員は、前回点検のあった13日から16日の点検まで気づかなかった。
市によると、施設外へは約500トンが流出したとみられ、16日午後、施設外部への流出を食い止めるために側溝を密閉した。水路と篠山川との合流点付近にある4カ所で大腸菌の数などを調べる水質検査を行っており、26日ごろまでに結果が出るという。
篠山市からの連絡を受け、丹波市も山南町谷川などにある取水用の井戸3カ所で水質検査をしている。
市は、バキューム車で施設内の汚水を吸引するとともに、施設から篠山川までの水路約200mを清掃。ポンプや通報装置の修理を急ぐとともに、施設の点検をこれまでの週2回から毎日1回に増やす。
市の上下水道部長は「適切な施設管理ができず、多くの人に迷惑を掛けた」と陳謝した。
出典URL
http://www.kobe-np.co.jp/news/tanba/0004750735.shtml
http://mainichi.jp/area/hyogo/archive/news/2012/01/18/20120118ddlk28040458000c.html
※ポンプの故障状況に関し、上記は一番記事量の多かった神戸新聞の記述を採用したものだが、他の新聞からは若干、ニュアンスの違った、以下のような記事がネット配信されていた。
毎日新聞但馬版
汚水槽の2台のポンプのうち1台のポンプが故障した。
通常の2台での交互運転から、残る1台のポンプの運転に切り替えたところ処理能力が低下して、生活排水を処理できなくなった。
18日付の朝日新聞三田版(聞蔵)
汚水槽内にあるポンプ2台のうち、1台の逆流を防ぐ弁が故障。処理能力が低下し、汚水槽に押し戻されるような形になって溢れたという。
(ブログ者コメント)
□普段だと、異常時には通報装置が作動するので週2回の点検でよかったのだろうが、その拠り所となる通報装置が故障したのであれば、点検頻度を上げてしかるべきだった。
□なお、朝日新聞には、同装置から複数の職員に通報される旨の記述があった。
2011年12月25日付の朝日新聞三河版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JESCO豊田事業所は24日、施設内でPCBを含んだ洗浄液が漏れたと発表した。
排気を含め、外部への漏出はないという。
事業所によると、同日午前10時半ごろ、保守作業員がトランスなどの絶縁紙を洗う「撹拌洗浄エリア」で漏出を発見した。
漏れた液は約260ℓ。PCB濃度は38.2ppmと、基準(0.5ppm)の約76倍だった。
洗浄槽のドラムを回して液を搾る工程で、ふたの隙間から漏れ出たという。
同じエリアでは、今月1日にも漏出があった。
(2012年1月20日 修正1 ;追記)
2012年1月17日付で朝日新聞三河版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JESCO豊田事業所は16日、原因は機器の動作不良で、機器を交換するなどの対策をとったと発表した。
同所によると、事故はトランスなどの絶縁紙を洗う撹拌洗浄槽のふたの隙間からPCBを含む洗浄液が漏れた。
漏れた原因は、洗浄液の排出後に作動する機器が、液が排出されていないのに作動し、次の工程に進んで洗浄かごが高速回転したためという。
2011年12月4日2時7分に、msn産経ニュース兵庫から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前11時ごろ、神戸市垂水区で、「ガスのような臭いがする」と119番があり、消防が現場を確認したが、ガスは検知されなかった。
その後、臭気は徐々に東に移動したとみられ、大阪ガスには同様の通報が神戸、芦屋、西宮各市の住民から午後4時ごろまでに100件以上寄せられた。けが人はなかった。
大阪ガスによると、ガス管などに異常はなく、空気中からガスが検知されなかったため、ガス漏れではないと判断。
国道2号と同43号に挟まれた地域からの通報がほとんどだったといい、大阪ガス広報部は「原因は不明だが、ガスのような臭いを発する物質を、車などの移動物で国道に沿って運んだ可能性がある」としている。
出典URL■■■
(ブログ者コメント)
ブログ者の住んでいる千葉県でも、過去に何度か同じような異臭騒ぎがあった。
その原因の一つと考えられたのが、タンカーからのガス抜き作業だ。
平成13年には、県から公害防止協定締結工場宛、船舶のガスフリー作業などで異臭が発生しないよう依頼する文書が発せられている。
以下、事例2件の概要を記す。
平成13年9月19日付 千葉日報 紙面
「千葉市の小学校 ガス臭 4人が入院」
18日午後4時ごろ、千葉市花見川区の小学校から、「ガスのような悪臭がして児童6人が気分が悪いと訴えている」と消防に通報があった。計8人が病院に運ばれ、うち4人が入院。
また、同日午後2時15分ごろから3時にかけ、千葉市や船橋、習志野市の住民から異臭がするとの通報が計57件寄せられていた。
同じような苦情は、県によると今年8回目。 県は、タンカーのガス抜きの可能性が高いとみて調べている。
平成7年5月12日付 朝日新聞千葉版 紙面
「浦安中心に異臭騒ぎ」
「変なにおいがする」。浦安市を中心とする広い地域で10日深夜から11日未明にかけ、異臭を感じた人からの通報が消防などに相次いだ。 発生源は特定されていないが、県は「似たような異臭は15年ほど前から問題になっている」という。
発生源の一つと考えられているのが、東京湾臨海部の工場などに化学物質を下ろしたタンカーが、タンク内に残ったガスを排出する「ガスフリー」と呼ばれる作業だ。
2011年12月2日付の朝日新聞三河版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JESCO豊田事業所は1日、施設内でPCBを含んだ廃液が漏出したと発表した。施設外への漏出はないとしている。
同事業所によると、同日午前6時20分ごろ、清掃中の作業員が、トランスなどの電気部品の絶縁体を洗浄する「撹拌洗浄エリア」で漏出を発見。
廃液のPCB濃度は基準(0.5ppm)の約4倍の2.1ppmで、量は約30ℓだった。廃液は回収済という。
同事業所は昨年11月以降、漏出事故などが相次ぎ、今年1月から2ケ月間、操業を停止して作業手順や組織体制を見直したが、8月にも廃液の漏出事故が起きていた。
同事業所では「トラブルを繰り返し、申し訳ない」と話している。
(ブログ者コメント)
過去の漏出事例については、本ブログに掲載済。
(2011年12月11日 修正1 ;追記)
2011年12月9日付の朝日新聞三河版(聞蔵)から、漏洩原因などに関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JESCO豊田事業所を監視する市のPCB処理安全監視委員会が8日開かれ、事業所は、1日に見つかった施設内でのPCB漏出事故は、人為ミスが原因だったことを明らかにした。
事業所によると、11月の定期点検でトランスなどの絶縁体を洗浄するラインの排液バルブの弁を交換したが、バルブの組み立てが不適切だったため、30日夕から工程を動かしたことで弁の一部が破損し、PCBを含んだ液が漏れたという。
また、ポリタンクに亀裂が入り、保管していた高濃度のPCBを含んだ廃液約1ℓが漏れた8月の事故では、ポリタンクが2008年にリコール対象だったのに気付かず使用していた。
6月には、蒸留施設に熱を供給するボイラーの壁に穴が開き、操業を休止していた。
断熱材の施工が不適切で、ボイラーの壁が異常に熱せられたという。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。