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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年10月24日19時47分に、NHK広島から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

ことし4月25日の夜、大竹市にある三菱レイヨン大竹事業所で、従業員が、硫酸を側溝にため、カセイソーダなどの薬品で中和させる作業を行っていた際、側溝に入りきらなかった、カセイソーダなどの薬品を含んだ水を排水路に流した。
このため、アルカリ性の濃度が国の基準値を大きく超える排水およそ609トンが、付近の海に流れ出た。

岩国海保は、三菱レイヨンからの通報を受けて捜査を行い、24日、排水を行った従業員と監視にあたっていた従業員のあわせて3人と、法人としての三菱レイヨンを、水濁法違反の疑いで書類送検した。

調べに対し、排水を流した従業員は、「排水路には大量の排水が流れていたので、他の排水と混ざって濃度が薄まるだろうと思った」などと供述しているという。

これについて、本社の広報室は、「近隣のみなさまにご心配をおかけしてたいへん遺憾に思います。今後、管理体制の徹底を図っていきたい」と話している。


出典URL■■■



(2011年12月2日 修正1 ;追記)

2011年10月25日付の中国新聞紙面に、当時の状況が下記趣旨で詳しく掲載されていた。

岩国海保によると、書類送検された3人は、中和作業や監視業務に従事していた4月25日夜、県の排水基準を上回るph9.1~9.6の高アルカリ水約609.5トンを事業所付近の海域に流した疑い。

工場内では、当日、濃硫酸を廃棄するため、中和作業を実施。
苛性ソーダなどを過剰投与し発生した高アルカリ水を、うち2人が作業標準を守らず、排水路にそのまま流していた。
センサーが異常感知して緊急遮断弁を閉じたのに、残る1人が「ほかの排水と混ざり希釈されるだろう」と勝手に遮断弁を強制開放し、海に排出していたという。

現時点では、被害報告はないという。
同社広報室は「従業員の教育を徹底し、再発防止に努めたい」としている。



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2011年10月22日20時16分に上越ジャーナルから、また23日付で朝日新聞新潟全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

新潟県上越市の直江津地区を流れる天王川で2011年10月21日夕方から22日朝にかけて、魚約550匹が死んでいるのが見つかった。
市は、近くにある市立水族博物館が次亜塩素酸ナトリウムを使って巨大水槽を消毒した際、排水の中和が不十分な状態で川に流れ込んだのが原因とみている。

同市の発表によると、10月21日午後5時30分ごろ、市民から「天王川で多数の魚が死んでいる」と通報があった。
市職員が確認したところ、同川で体長5~10cm程度のマハゼやクロダイ、ウグイなどの死がいが多数見つかった。市は翌朝までに550匹を回収した。

同館では21日午後、イルカ用のプール、マリンスタジアムの清掃作業を行った。その際にプールの消毒用に次亜塩素酸ナトリウムを使用。
通常はプールの排水は調整室で中和されてから、側溝を通って天王川に排出されるが、今回、何らかの原因で中和が不十分なまま排水されたとみられる。

同館によると、22日に改めて調べたところ、川に泳ぐ多数の魚を確認したが、弱っている魚もいたという。
同館では、「今後、塩素の中和を徹底し、排水前に残留塩素の確認も徹底する」としている。


出典URL■■■



(ブログ者コメント)

□水濁法上、特定施設を有する事業場は、同法で定められた排出基準値以下であることを確認してからでないと、公共水域に排水してはいけないことになっている。
しかし、プールは特定施設には指定されていない。また、下水道法の対象とも見なされていないようだ。
よって、消毒後のプール排水は、自主基準で排出されているものと思われる。

□しかし、今回、どのように「中和が不十分だった」のだろうか?
PH管理くらいはしていたと思うが、そのPH管理すら今回は行わなかった・・・・そんなことだったのだろうか?




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2011年8月30日付でJESCOからプレスリリースがあり、また8月31日に毎日新聞愛知版から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

平成23年8月30日(火)午前9時30分頃、豊田PCB廃棄物処理施設1階蒸留エリアにおいて、定期点検時に計器洗浄に用いたPCB含有廃液が防液堤内に漏洩した。 (PCB濃度443mg/kg、漏洩量は1ℓ未満。)
漏洩した洗浄液はすでに回収しており、これによるPCB等の施設外への漏洩や作業員への影響はない。

1.5月に行った定期点検時に計器洗浄に用いたPCB含有廃液を順次処理していくため、蒸留エリアの防液堤内で一時的にポリタンクで保管していた。

2.8月30日午前9時30分の巡回点検の際、床に液だまりができているのを発見した。 このため、直ちに拭き取りによる回収作業を実施した。
なお、当該エリアは1日に3回巡回点検を行っており、それ以前の点検では異常は確認されていない。

3.漏れた廃液の量は1ℓ未満、PCB濃度は443mg/kg 。エリア外への漏出はなかった。
エリア内の空気中のPCB濃度についても、常時監視装置で異常は認められていないため、外部への漏洩はなく、周辺環境への影響はないことを確認している。

4.原因は、廃液を保管していたポリタンクにひび割れが発生し、そこから中の廃液が漏れたもの。

5.当事業所で保管している他のポリタンクについては、応急の措置として、シートで堰を造り、その中に保管することとした。
恒久対策については、早急に検討し実施する。

同事業所では昨年に廃液漏れ事故などトラブルが相次ぎ、約2カ月操業を停止。事故防止のための再生計画を作成し、3月4日に操業を再開していた。


出典URL■■■
            ■■■



(ブログ者コメント)

昨年11月19日に発生した排気管からの漏洩事故は、本ブログに掲載済。
今回の報道を機に、その後に起きたトラブルを含めた新情報を当該記事に追記した。



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2011年7月21日22時32分に、NHK山口から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

21日午前7時半頃、「周南市の神代川に魚が浮いている」と通りかかった人から市に通報があり、市が調べたところハヤなどおよそ200匹が死んでいた。
市では死んだ魚を回収するとともに原因を調べていたが、近くの永源山公園のプールの水の滅菌のために塩素を送りこんでいる送水管が破損して塩素を含んだ水が川に流れ込んだ可能性があることがわかった。

市では緊急用に設置してあった配管に切り替えて、これ以上塩素を含んだ水が神代川に流れ込まないようにした。
市では、送水管は地中に埋められていることから、プールの営業期間が終了したあとに改めて送水管を取り替えたいと話している。
また市はプールの運営を委託している指定管理者に対し、今後は細心の注意を払い適切に業務を行うよう指導した。


出典URL■■■
(NHKの記事は、1日か2日でアクセスできなくなりますので、御承知おきください)


(ブログ者コメント)

指定管理者への指導は、上記内容だけだったのだろうか?
もしそうだとすれば、具体性に欠けるので、再発防止にはならないだろう。
埋設配管腐食防止対策を再チェックさせるとか、シーズン前の配管気密テスト結果を報告させるとか、もっと具体的な指導が望まれる。


(2011年7月24日 修正1;追記)

2011年7月22日付の朝日新聞山口東版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

地中にしみ出した塩素が公園の排水管を通って川に流出したとみられる。 指定管理者は造園業者の協同組合。昨年の事業仕分けで、市は、老朽化した配管などの修繕、改修が必要と説明していた。

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(2010年12月8日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年12月7日11時32分に、msn産経ニュースから下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
豊田市にある「日本環境安全事業(JESCO)」豊田事業所で定期点検中にミスがあり、PCBを含む油が約5ℓ漏れていたことが、7日、分かった。
事業所は、当初、「外部への流出はない」として、豊田市に報告していなかった。市は立ち入り調査した。

事業所によれば、11月19日の点検でPCBの分解処理槽の気密性をテストするため、中の窒素を抜いたところ、排気管が外れており、施設内に試験用の油が漏れたという。油には基準値の約17倍のPCBが含まれていた。

JESCOは政府出資の機関で、全国に保管されているPCBを分解、無害化する事業を行っている。
 

 

(2011年9月2日 修正1 ;追記)

その後に報道された情報を下記する。

①「2010年12月23日 朝日新聞愛知版」

原因や対応に原則を破った判断ミスが重なっていたことがわかった。

□気密試験も窒素の抜き取りも、本来は事業所の指示で運転会社が操作する原則なのに、今回は運転会社が判断して実施した。
前日に試験をし、抜き取りは金曜日で、反応槽の点検業者がその週で帰るため、急いだという。

□配管が外れていたことは、運転会社も知っていた。
窒素を抜けば、室内で酸欠の危険があると判断し、バルブを開く前に退避した。
再入室時には、酸素濃度計で確認していた。

□漏出は二つの配管で起き、一方は少量のため布でふき取った。もう一方は、漏出油をバケツで受け止めた。
運転会社の作業主任はPCB濃度測定のため、缶に入れるよう部下に指示。ところが、「缶が見あたらなかった」との理由で漏出油は処理工程に回され、測定されなかった。

□同事業所も漏出油には、外部に出して良い濃度しかPCBは含まれていなかったと判断した。
配管内に付着したPCBの認識が甘く、「不明な場合は分析」という原則が守られなかった。
所長は「排気系という安全装置を外した状態で操作した。基本にはずれ、深刻だ」と話す。判断ミスの原因については「慣れからくる油断、過信の結果」と述べた。


出典URL■■■


②「2011年1月18日 赤旗」

□事故当時の対応をしたのが本来責任を負うべきJESCOの正社員ではなく、派遣社員だったこと、1日のうち16時間が派遣社員だけで作業していることが明らかになった。

□事故対応に当たった現場の指揮者は当初、PCBが含まれていないと判断。漏れていた液体をふき取り、配管下にバケツを置いただけだった。
作業員は全員派遣社員だった。  同事業所によると、JESCOの正社員は31人、運転会社の作業員は137人で、うち派遣社員は101人。12社から派遣されている。

□1日のうち正社員がいるのは日中の8時間だけ。日常的に違う派遣会社から派遣された作業員同士で指揮命令を行っており、労働者派遣法上も問題になる。

□視察した議員は「PCBは十分な知識と訓練を受けた人が管理すべきもの。職長まで派遣社員だというのは問題といわざるを得ない。JESCOは全国に5事業所あるが、派遣社員が多いという実態がある。処理方法も含めて処理のあり方を根本的に見直すべきではないか」と指摘した。


出典URL■■■


(ブログ者コメント)

一般の会社と違い、JESCOはPCB特措法に基づき、期限を区切ってPCBを処理するための組織だ。処理終了後は解散することになる.
そのような事情があるので運転は派遣社員に任せている・・・そういったことなのだろうか?



③「2010年12月24日 豊田市委員会議事録」

□11月19日の事故以外、2件の事故・トラブルの説明。  

その1)12月8日 遮蔽フード内における低濃度PCB油の漏洩事故

12月8日午後4時半頃、1階小型トランス解体エリア(遮蔽フード内)において、洗浄槽の洗浄液を分析するため、サンプリングラインに残留している不要な液を回収するポリタンクから、洗浄液約5Lが遮蔽フード内の床に漏れていることを確認した。
洗浄液は、直ちに回収し、PCBの外部への影響はなかった。
今後の対策として、暫定的には外部から確認できるよう、ポリタンクを透明なものに変更し、恒久的には、ポリタンクに回収しない方法へ変更する。  

その2)11月11日 非常排煙装置誤操作

11月11日午前11時頃、定期点検中に5階通路で天井裏を確認しようとして誤って非常用排煙口を開け、約20分間、排煙装置が作動した。
PCBがない通路部分の排煙装置であったため、施設外へのPCBの流出はなかった。
今後の対策として、開放しないことを改めて徹底すると同時に、開けないように表示をした。


□これらの事故・トラブルに関する、委員とJESCOの質疑応答や意見要望が記載され、また、事故概要も資料として添付されている。

出典URL■■■



(2011年9月9日 修正2 ;追記)

11月19日の事故に関し、当時、現場で勤務していた元社員の方から、報道は事実と違う、というメールを頂戴した。 その方が体験したという事故時の状況などは下記。(漏洩量はその方の実感)

・午前7時50分ごろ、同僚と一緒に反応槽(PCB分解槽)の気密試験の現場監視をしていたところ、反応槽の排気配管からPCBを含む廃液30~50ℓが目の前で漏洩した。
・中央制御室に連絡して指示を仰いだところ、応援1名が到着し、一緒に漏れたPCBを拭き取った。
・漏洩箇所は高さ4mを超える場所であり、中2階を挟んだ1階の床には常時、PCBが降り注ぐ状況であったため、自分を含む2名が廃液を浴びた。(化学防護服は現場に常備されていないので着用しなかった)
・上司の命令により、作業服を着替え、15時に帰宅した。
・話は違うが、タンクローリーから金属ナトリウムを圧送で施設に受け入れており、専門知識のない派遣社員が大量に取り扱っていることに危惧の念を抱いている。


(ブログ者コメント)

□拭き取り作業は廃液の漏洩が止まってから実施した筈。とすれば、架台などからしずくが垂れている状態で拭き取ったと思われるが、急いで拭き取らねばならない理由でもあったのだろうか? ポタポタが収まってから、あるいはどこかに常備している筈の防護服を取りに行き、それを着用してから拭き取ればよかったのに、と感じた。

□豊田事業所では、PCBと金属ナトリウムを反応槽に入れ、常圧下、50~320℃で反応させている。 そのようなプラントは、確かに、専門知識を持った人が運転すべきと思うが、はてさて派遣社員にどのような教育訓練を行っているのだろうか?
一方、緊急時の対応などを考えると、ある程度、化学プラントの運転経験のある人が望ましいのだが、ネットの「豊田市/PCB廃棄物処分場での機械運転業務(派)、3交替制」なる募集情報を見ると、採用条件としては「高卒以上、フォーク、乙四、クレーン」とあるだけで、スキル・経験は「不問」となっている。
そういった点が気になった。

□メールには内部告発的な内容も含まれていたが、それは本ブログの趣旨とは違うので、転記は割愛した。ただ、同じ内容が以下のHPで取り上げられている。
■■■


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(2011年2月8日 旧ブログ掲載記事)
 
2011年2月7日19時51分に、NHK高松から下記趣旨の記事がネット配信されていた。 
 
高松市の東京製鐵高松工場で、およそ20年前、重金属を含むダストペレットと呼ばれる産業廃棄物が埋め立て処分されていたことがわかり、高松市は、不法投棄にあたるとして撤去するよう指導した。
市によると、去年10月、「この工場の敷地に廃棄物を埋めていた」という匿名の通報が県に寄せられ、会社側も廃棄物が埋められていることを確認した。問題の廃棄物は鉄くずを溶かす際に出るばいじんを粒状にしたダストペレットと呼ばれるもので、鉛やカドミウムなどの重金属を含んでいる。
平成2年ごろに、推定でおよそ950トン埋めたとみられているが、工場の地下水の検査では、重金属はほどんど検出されなかったという。
一方、地下水の検査では、最高で環境基準の7倍を超える1ℓあたり5.9mgのフッ素が検出されたほか、ホウ素も、環境基準の1mgを上回る1.4mgが検出された。
廃棄物との関連はわかっていないが、市では、半径250mの範囲の住宅などをまわって井戸水を飲まないよう呼びかけるとともに、希望する人には、井戸水の検査を行うことにしている。

 

(ブログ者コメント)
 
□20年ほど前といえば、今ほどには環境に対する意識が強くなかった時代。コストダウンを図るため、最終処分場の許可を得ないまま埋めた・・・そんなことでもあったのだろうか?
□仮にそんなことがあったとすれば、当時コストダウンできた額の、恐らくは数百倍、数千倍といった費用が後始末として必要になった。
□この事例は氷山の一角。まだまだ同様な事例があるだろうことは想像に難くない。
□通報は正義感に燃える内部告発?それともリストラ者の報復?コンプライアンス違反をして隠しとおせる時代ではなくなったことを再認識させてくれた事例である。
□フッ素、ホウ素は、この程度の濃度であれば、自然由来の可能性もある。
 

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(2010年12月1日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年12月1日1時50分に、msn産経ニュース福井版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
福井県が発表した平成21年度の大気水質監視結果によると、鯖江市の黒津川水門で、環境省が定めた基準値(1ℓ当たり0.05mg)を上回る、0.29mgの「1,4-ジオキサン」が検出されていた。
流域の事業所の排水が原因とみられ、県の指導を受けて事業者が処理施設の設置を進めるという。
同川は飲用や漁業には使われておらず、数値は十分に低いため、万一、人体に入っても影響しないレベルとしている。
「1,4-ジオキサン」は有機溶剤として広く使われている物質で、発がん性や肝臓、腎臓に障害を引き起こす疑いがあるとされたため、環境省は、昨年11月、「水質汚濁に係る人の健康の保護に関する環境基準」に、1,2ジクロロエチレンなどとともに追加した。排水基準については審議中。
 
 


(ブログ者コメント)
 
上記案件に関し、昨年11月、環境省から発表された資料は下記。
 
 

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(2010年11月29日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年11月26日付で、下記趣旨の記事が山口新聞からネット配信されていた。
 
周南市のトクヤマ徳山製造所で、8月に石炭ボイラーの排ガスが漏れ、周辺地域にばいじんが飛散する事故が起きていたことが分かった。
自動車約200台に白い粉が付着する被害が出たが、有害性が低いため人体への影響は少ないという。25日に市内で開かれた市環境審議会で同製造所が報告し、陳謝した。
同製造所によると、工場内にある火力発電所の排ガス処理設備の一部に穴が開いたのが原因で、8月25日に付近住民から「自動車などに白い粉が付着している」と苦情が寄せられて判明した。
調査の結果、硫黄酸化物を処理する高さ約40mの吸収塔の上部にあるノズル付近に、縦3cm横1.5cmならびに直径5mm程度の穴が2ケ所見つかった。吸収塔内部に塗ってある対酸性樹脂が失われたことで本体の鋼材に腐食が発生したとみられる。材質の違う本体とノズルの熱伸び差や施工不良により、樹脂に亀裂などができたらしい。
飛散範囲は半径約800m。
 
 

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(2010年11月28日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年10月27日付のデーリー東北に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
 
東北電力青森支店は、七戸町の民有地にある電柱上の変圧器から、微量PCBを含む絶縁油が漏れていたと、26日、発表した。
既に変圧器は交換済。漏れた地点の土壌も入れ替えており、周辺環境への影響はないとしている。漏れた絶縁油の量は約37ℓ。変圧器の腐食で底に穴が開いたために漏れたとみられる。
 
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(2010年11月19日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年11月16日および17日付で、山口新聞より、以下の趣旨の記事がネット配信されていた。
 
中国電力下関発電所は、11月15日、冷却水から、県、市と締結している協定値を上回る濃度の残留塩素が検出されたと発表した。
同所では、冷却水として海水を使用しているが、機器や配管内に貝などが付着するのを防止するため、次亜塩素酸ソーダを注入している。
10月4日から始まった定期点検に合わせ、冷却水系統も停止したはずだったが、手動で閉めておくべき次亜塩素酸ソーダのバルブを閉め忘れていた。
古い確認マニュアルに従って操作したため、閉め忘れたらしい。
県と市は、16日、同所への立ち入り検査を実施した。
 
 
 

(ブログ者コメント)
 
記事に「古い確認マニュアル」とあるが、「古い確認チェックリスト」のことではないだろうか?安全意識の高い電力会社ともなれば、改定後の「旧版マニュアル」は、すぐに現場から撤去していると思うのだが・・・。
 

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(2010年11月15日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年11月13日付で、熊本日日新聞から、以下の趣旨の記事がネット配信されていた。
 
日本製紙八代工場は、12日、工場内で10日に実施した配管の清掃中にアルカリ性の強い薬液があふれ、川に流出したと発表した。同工場では11日、工場下流の川が数百mにわたって白濁し、魚が死んでいるのを確認。死魚70~80匹を回収していた。
同工場によると、10日午後、パルプ製造に使う「緑液」と呼ばれる薬液の配管を清掃のために取り外した際、「緑液」約150m3が溢れた。排水処理設備で中和させたが間に合わず、国の基準(pH8.6)を超える、最大10.7の排水が川に流れ込んだ。同工場は同日中に保健所などに届け出たという。
12日には通常の水質に戻ったといい、採取した川の水を分析して魚の死因を調べることにしている。
 
 

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(2010年11月10日 旧ブログ掲載記事)
 
11月9日19時50分に産経新聞から、以下の趣旨の記事がネット配信されていた。
 
三池海上保安部は、豆腐を作る際に出た排水を処理せず、直接、有明海に流したとして、水濁法違反容疑で11月9日までに、島原市の食品会社「尾崎食品」を家宅捜索した。
海保が排水を分析した結果、BODや油脂分が、基準値を大幅に超えていた。
海保によると、同社は「汚水処理施設が壊れていたので直接流していた」と説明しているという。
海保職員が、9月初旬、海に白濁した汚水が排出されているのに気づき、内偵開始。家宅捜索までに汚水を何度も流しているのを確認した。
 
 

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(2010年11月2日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年11月1日12時16分に共同通信から、同日12時42分に中日新聞から、同日12時49分に読売新聞から、以下の趣旨の記事がネット配信されていた。
 
新日鉄名古屋製鉄所の敷地内から強アルカリ水が海に漏れていた問題で、名古屋海保は、同製鉄所の環境防災グループリーダーと法人としての同社を、水濁法違反容疑で書類送検した。
送検容疑は、今年1月18日、社員から「護岸に亀裂があり排水が漏出している」と報告を受けたにもかかわらず、水質確認などを怠り、1月19日から2月1日まで、計7回、基準値(pH5.0~9.0)を超えるアルカリ濃度の水(pH12.10~12.30)を名古屋港に排出した件。
海保では、強アルカリ水は雨水が地下に浸透し、埋立材のスラグと反応して発生したと断定。同社が、排出水が基準値を超えていることに気付かず放置したと判断した。
リーダーは、「大したことではなく、検査は必要ないと判断した」と供述しているという。
 
(ブログ者コメント)

漏れの程度だが、共同通信の記事では、「岸壁で排水漏れを示すにじみがあるのを発見しながら・・・」となっている。とすれば、チョロチョロ以下の程度ではなかったのだろうか?まして、製鉄工程からの排水ではない。そんなことで水質検査を行わなかったのではないか?詳しい状況が分からないので何とも言えないが、これが書類送検されるほどに悪質なものだろうか?と感じた。



(修正1; 2010年11月6日 当時の新聞情報を追記)

 
2010年2月8日 朝日新聞夕刊(ネット;聞蔵)

 
1月18日に名古屋港を巡視していた海保が、護岸ブロックに白い固形物が付着しているのを発見。液体は当時、1日5000リットルが漏れていたが、魚が死ぬとか海の色が変わるという影響は報告されていない。人体に有害な物質も検出されていない。同社が護岸を補修し、今は漏れていない。 2010年2月9日 朝日新聞朝刊(ネット;聞蔵) 同社所長が8日、記者会見し、敷地内の埋め立てに使った製鋼スラグに地下水が触れて化学反応を起し、護岸の亀裂からにじみ出たものと推定されると説明した。初長によると、この場所の埋立は昭和30年代~40年代にかけてスラグが使われていた。スラグは石灰分を含み、水と反応するとphが10~12に上昇し、強いアルカリ性を示すという。同社の説明では、海保から2月1日に指摘される前の1月18日に、会社側の定期点検で、亀裂の一部を見つけていたが、スラグと反応した際にみられる白濁した水が確認できなかったため、漏出はないと判断。水質調査をしなかったという。


(ブログ者 再コメント)

1日5000リットルなら1時間に200リットル。家庭の浴槽が1時間.で満杯になる程度の漏れ量だ。チョロチョロと漏れていたのだろう。経緯について記事に矛盾があり、どちらが正かは不明だ。




(修正2;2011年5月26日 顛末追記)
 
2011年5月25日19時6分に、朝日新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新日本製鉄名古屋製鉄所の敷地内から基準値を超える強アルカリ水が名古屋港に漏出した問題で、名古屋地検は25日、水質汚濁防止法違反容疑で書類送検されていた同製鉄所安全環境防災部の環境防災グループリーダー(52)と法人としての新日鉄を起訴猶予とした。
地検は処分理由について「(問題発覚の)直後に補修工事をして拡大防止に努めている。排出量は少なく、健康や生活環境への実質的被害もない」などとしている。
  [時事通信社]
 

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 プロフィール Profile 
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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