2024年11月6日7時26分にYAHOOニュース(ブラジル日報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
フランスのスポーツ紙「レキップ」によると3日、ペルーのサッカークラブであるユベントゥ・ベジャビスタ対ファミリア・チョッカの試合中に、ディフェンダーのホセ・ウーゴ・デ・ラ・クルス・メザ選手(39歳)が雷に打たれて死亡するという悲劇が起こり、ペルーのサッカー界を震撼させた。
4日付のテラサイトやGEなどが報じた。
アマチュアリーグの試合に参加していた選手たちは、試合中に強い雷雨となったためにゲームを中断し、休憩のためピッチを離れて控室に行こうとしていた時に雷に直撃された。
落雷した瞬間、ホセ・ウーゴ選手は真っ白い光に包まれると同時に、近くにいた7人の選手がバタリと芝生に倒れ込んだ。
地元の報道によると、負傷者はすぐにカリオン病院に搬送された。
死亡したのはホセ・ウーゴ選手だけであったが、他に4人の選手も負傷した。
ゴールキーパーのファン・チョッカ選手(40歳)は重度の火傷を負って現在も重体で入院しており、16歳と19歳の若者2人と24歳の成人の容態は安定していると報道されている。
試合はペルーのフニン県ワンカヨのチチャ地区にあるコトコト・スタジアムで行われていた。
カメラは悲劇が起こった瞬間を捉えており、インスタグラムなどで世界中に配信されている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2e301c53482ac3fd967c0a2b27e54305ff0dae7
(ブログ者コメント)
映像を見ると、選手は全員ゆっくりと歩いていた。
落雷危険から身を守るために避難するという感じではなく、報道どおり、単なるゲーム中断という意識でベンチに帰っていたと思われる。
2024年9月20日16時41分にNHK宮城から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前8時20分ごろ、仙台市泉区将監で「住宅に雷が落ちて屋根に穴が空いている。一時的に黒い煙が見えた」と近くに住む人から消防に通報がありました。
消防が消火にあたり火はおよそ30分後にほぼ消し止められましたが、住宅の屋根などが焼けました。
この現場に近い仙台市泉区松森では午前8時半ごろ、住宅の外壁の一部が焦げる火事がありました。
警察によりますと、当時、外壁が焦げた住宅にいた人が「ドンという音を聞いて家の外に出ると煙が見えた」と話していたということです。
いずれの火事もけが人はいませんでした。
仙台管区気象台によりますと、当時、県内は前線や暖かく湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定となっていて、県内全域に雷注意報が発表されていました。
警察は、住宅の屋根や外壁が壊れている状況などから、落雷が原因とみて詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20240920/6000028836.html
2024年9月9日20時45分に下野新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
8日午後4時20分ごろ、真岡市下籠谷(しもこもりや)の井頭公園運動広場で開催していた野外ライブイベント「ベリテンライブ2024スペシャル」で、会場付近に複数回、落雷があった。
ステージ北側の仮設テント付近にも落ちたとみられ、テント内で待機していた清掃ボランティア9人が軽傷を負い、6人が救急搬送された。
当時は雨が強く降っており、感電による負傷とみられる。
主催者のエフエム栃木(レディオベリー)や真岡署によると、ライブは午前10時に開演。
雷雨などの情報収集をしていた中、強い雨に伴い午後3時40分ごろに演奏中断と保護エリアへの誘導を始めた。
落雷後に負傷者を確認し、救急搬送を要請。
ライブは中止した。
会場では3カ所、クレーン車で高さ約30メートルに避雷針を設置。
半径100メートルを避雷針保護エリアとしていた。
避難誘導で観客は保護エリアのステージ前方に移動。
身をかがめた安全姿勢で待機するなどしていた際、落雷があった。
避雷針やテント近くの木に雷が落ちたとみられる。
けがをした9人は18~28歳の男性5人と女性4人で、全員が小山市の専門学校生。
清掃ボランティアとして参加していた。
テント内にいた約20人のうち、パイプ椅子に座っていた9人が負傷した。
保護エリアに移動する直前だったという。
専門学校の教諭(27)は、「『バーン』という大きく地鳴りのような音と目の前がフラッシュのような光に包まれ、焦げた匂いがした。足がしびれて力が入らない、イスから転んで立てない学生が出た」と話した。
ライブは7、8の両日に開催。
主催者発表では2日間で2万1千人、
8日は1万2千人が来場していた。
レディオベリーは、「悪天候に対する対策に万全を期していたが、けが人が発生したことを心よりおわび申し上げる。早期の回復をお祈りする」としている。
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/959565
9月9日付でユーチューブ(FNN PRIME)からは、雷は2回落ち、1回目は保護エリア内、2回目が保護エリアギリギリの場所にあった木に落ちた、避難のためボランティアがテントに集まった、その時に運悪く落ちたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今回の野外音楽ライブでは、避雷針が3カ所に設置されていました。
クレーン車の先についていて、高さが約30メートル。
そこから半径約100メートルが、身を守る“保護エリア”になっていました。
この会場にあった避雷針の仕組みについて、湘南工科大学の成田知巳教授によりますと、「棒の部分が避雷針。棒と地面を電線で結び、電流を地中に逃がすようになっているのだろう」とのことです。
今回搬送されたスタッフがいたテントのそばの木に雷が落ちたということですが、こういった避雷針があったのに、なぜ周りの木に雷が落ちてしまったのか?
主催者に確認したところ、まず雷は2回落ちたそうです。
会場の3カ所に避雷針があって、その半径100メートルの3つの場所が保護エリアになります。
1回目は、観客が避難している保護エリアの中に落ちたそうなんですが、2回目がスタッフがいたテントの際、保護エリアに入るか入らないか、ギリギリの場所にあった林に落雷があったとのことです。
成田教授に「避雷針はどのくらいの範囲を守れるんですか?」と聞いたところ、「避雷針を設置する高さによって範囲は変わってきます。高ければ広範囲を守ることになる」と、必ずしも全てをカバーできるわけではないということです。
その他に、「避雷針以外の場所に落雷した理由は何ですか?」と聞いたところ、「落雷を100%受け止められるわけではない。自然現象ゆえばらつきがあります」と話しました。
過去には都庁の避雷針に落雷せず、その真横に落雷したケースもあったということでした。
――落雷の被害を受けたのはテントにいたスタッフだったということですが、テント内は危険性が高いということですか?
結論から言うと、テント内が危険というわけではないそうです。
今回の場合は、学生ボランティアが保護エリアに避難をしようとするために、一時的にテントに集まった時に、運悪く落雷があってしまったということです。
原因は、テントの近くに木があったことです。
この木から地面を伝って、テント内に来て感電してしまった。
あくまでもテントがというわけではなく、近くに高い木があることが非常に危険であるということになってきます。
落雷時の対処法の一つとして、耳をふさぎ、姿勢を低くして、両足を閉じ、膝を地面につけない姿勢で待機することなどが大事になってくるということです。
https://www.youtube.com/watch?v=4c6t2LzGvEA
9月9日付でユーチューブ(ANN)からは、雷鳴発生とともに主催者は避難エリアへの移動をアナウンスした、昼間は暑くて雨など降りそうにない天気だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
辺りにとどろく、雷鳴。稲妻がはっきりと確認できます。
アナウンス :
「お客様、大変申し訳ありませんが、中央の避難エリアの方に移動をお願いいたします」
8日、栃木県真岡市で行なわれたライブ会場で撮影された映像では、カッパを着て、しゃがみこむ大勢の観客に容赦なく打ち付ける激しい雨。
そして…。
ライブに訪れた人 :
「3時半ころからちょっと雨が降り出しまして、だんだん雨脚が強くなってきたところで、雷も鳴り始めたって状況でした」
・・・
ライブに訪れた人 :
「サンボマスターのライブが終わった瞬間に雷が鳴り始めて、スタッフさんのほうで『木のそばにいないでください』と、『雷注意報が出ています』っていうふうなことを言われまして、かなり近いところに3、4発大きいのがきて、救急車なんかもその後来てたので、びっくりしましたね。怖かったですね。今まで経験したことないくらい、でかかった」
・・・
ライブに訪れた人は、ここまでの雷雨になるとは全く想定していなかったと言います。
ライブに訪れた人 :
「お昼くらいは暑くて暑くてカラカラに暑かったですね。全く降らないと思っていました。雨具なんかも売ってたんですよ。雨具なんて、きょういらないじゃんって思いました」
https://www.youtube.com/watch?v=sWUVjEcg0aw
(ブログ者コメント)
主催者側としては、避雷針を複数設置して広い範囲に保護エリアを確保し、天候急変時には避難場所をアナウンス、電光掲示板に避難時の姿勢を掲示するなど、万全と思えるほどの雷対策を行っていた。
また、活字情報は見当たらなかったが、他のテレビでは気象情報も時々刻々と把握していたと報じられていた。
それなのに、保護エリアに入るか入らないかというギリギリの場所に落雷し、大勢が負傷した。
いくら万全の対策をとっていても、隙をつかれることがある・・・そのような事例ではないかと感じた。
2024年8月30日19時13分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
台所で食器を洗う女性に、まさかの事態が。
中国南部の広西チワン族自治区で撮影された映像。
轟音とともに閃光(せんこう)に包まれるキッチン。
女性は吹き飛ばされ、皿などが飛び散ります。
女性を襲ったのは、なんと落雷でした。
この日、中国では南部を中心に大荒れの天気に…。
広西チワン族自治区でも、雷雨への警戒が呼び掛けられていました。
幸いにも女性にけがはありませんでしたが、なぜ室内にいたにもかかわらず、落雷の被害を受けたのでしょうか。
専門家によると、水道管や排水管など金属製のパイプを伝って雷が室内まで侵入したのではないかということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a132788e543788bde5a84f2b08102b30fe45536
(ブログ者コメント)
〇落雷による建物火災はしばしば起きているが、その原因の一つは、こういうことかもしれない。
〇動画を見ればカメラは全くブレていない。
ということは固定カメラ。
防犯対策を徹底している家だったのだろうか?
2024年4月4日16時12分にYAHOOニュース(乗りものニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2024年4月3日、宮崎発羽田行きのJAL(日本航空)694便が飛行中、雷に2度直撃したため、関西空港へと目的地を変更しました。
乗客乗員は全員無事ではあったものの、機内で異臭が発生したことが目的地変更の要因と報じられています。
しかし、旅客機は雷に打たれても、このように着陸できるほか、機体に異常がないと判断されればフライトが続行されるのが一般的です。
なぜ飛行を継続できるのでしょうか。
旅客機には、引火性のジェット燃料や精密機械が詰まっています。
もし、これらにそのまま雷が直撃すれば、最悪爆発するのでは、そうでなくても機械が故障するのでは……などと思うかもしれません。
もちろん、そうならずに運航が継続できるよう、旅客機の設計には対策が施されています。
たとえば、客室の外殻と飛行機の内部は、電気を通すだけでなく、内部の電子機器の多くから電気の流れを隔離するように設計されていると報じている海外メディアもあります。
そして、フィンランドの航空会社フィンエアーは公式サイト上で、機体への落雷について次のように説明しています。
「雷は通常、飛行機のコックピットの前側に落ちます。
コックピットの窓の端が典型的な衝撃点となります。
航空機の(外板に使用されている)アルミニウムの胴体は電気をよく通し、雷が航空機内部に影響を与えることはありません。
放電は航空機の外面に沿って前方に進み、通常は航空機の主翼の先端や翼面、尾翼から再び空中に排出されます」
また、KLM航空によると、エアバスA350などのアルミニウム合金(複合材)ではない胴体ではない場合、超微細な銅メッシュ、または電気を伝導する特殊な種類のアルミニウム塗料が施されているとのことです。
また、フィンエアーによると、機体メーカーが航空機の実用化に不可欠な認証「型式承認」を得るため、メーカーは航空機の雷保護が十分であることを証明する必要があるともしています。
ただ一方で、被雷した機体はダメージが生じている可能性もゼロではないことから、到着後、入念な整備を行い安全を確認する必要もあるそうです。
現代の旅客機では、このような対策が練られているものの、過去には、雷雲を要因のひとつとし発生した航空事故も発生しています。
そうしたことから、パイロットは「雷雲を見たら避ける」というのがスタンダードになっています。
なお、フィンエアーでは「夜間飛行する場合、パイロットは落雷の可能性がある場合に備えて目を明るい光に慣れさせるために、コックピットの照明を明るいモードに調整します」とのことです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb9e53e38078ac54d5eadd7b4d99cc23ffb4bf4d
(ブログ者コメント)
宮崎発JAL機の事例は本ブログでも紹介スミ。
2024年4月3日23時32分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後2時半すぎ、宮崎市古城町にある高校が所有するサッカーグラウンドで「雷が落ちてけが人が複数出ている」と通報がありました。
18人が病院に搬送され、このうち2人が重症、16人もけがをしました。
現場のグラウンドは、宮崎産業経営大学に隣接する同じ学校法人が運営する鵬翔高校のサッカーグラウンドで、高校によりますと、当時、鵬翔高校と熊本県山鹿市の鹿本高校などのサッカー部の練習試合が行われていたということです。
気象庁によりますと、前線を伴った低気圧の影響で、九州南部などでは大気の状態が非常に不安定になっていて、当時、宮崎市には発達した雨雲がかかり雷注意報が出されていました。
鵬翔高校はNHKの取材に対し、「当時は雨も弱くなっていて、雷も鳴っていなかったことから、中止の判断にはならなかった」などと話しています。
警察などが当時の状況を詳しく調べています。
近くにあるスポーツジムの男性従業員は、「午後2時40分ごろに、何か破裂したようなドーンという大きな音がしました。今は大雨が降っていますが、きょうは雨が降ったりやんだりで、雷の音は1回しか聞こえませんでした」と話していました。
(ナレーション)
こちらの映像は午後2時半ごろの宮崎市の様子です。
10分ほどで周辺が真っ白になっていきました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240403/k10014411531000.html
4月3日21時58分に読売新聞からは、グラウンドは練習試合中、被雷した部員はピッチ脇でウオーミングアップしていた、3日早朝から局地的に積乱雲発生などと気象台からは発表されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鵬翔高によると、落雷時は同高サッカー部員同士の練習試合中で、鹿本高の部員たちはピッチ脇でウォーミングアップをしており、雷は同高部員たちの近くに落ちたとみられる。
宮崎地方気象台は2日夕、宮崎県内全域に3日明け方以降を対象とした雷注意報を発表。
3日早朝には、局地的に積乱雲が発達して落雷などの恐れがあると発表し、同日午後も注意報は継続されていた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240403-OYT1T50137/
4月3日19時1分にYAHOOニュース(宮崎放送)からは、現場には100人以上いた、予兆なく突然雷が落ちたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場にいた関係者によりますと、グラウンドにあるベンチの前の人工芝が黒くなっていたということです。
また、鵬翔高校によりますと、当時は2つの学校の関係者合わせて100人以上がいたとみられています。
学校では、「雷が鳴った際は練習を中断する」と安全対策マニュアルで決めていましたが、今回、予兆もなく、突然、雷が落ちたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/09fb29f8a23ea141b61f83bd4d95085a07da6651
4月8日11時20分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、雨が強くなったのでハーフタイムを10分延長していた、地面に落ちた雷が放射状に地面を伝い18人が感電した可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
雷が落ちたサッカーコート脇には、黒い跡のようなものが確認できる。
当時、宮崎県全域に雷注意報が出ていたが、監督やコーチは雷注意報を認識しておらず、雨も小降りで雷鳴などもなかったため試合を続行したという。
当時の状況について、鵬翔高校の富山教頭は、「雨が強くなったので、ハーフタイムを10分延長して、携帯アプリで雲の状況を見て試合を再開した。雷が落ちるその時の天候は、雨がぱらついてきたというぐらいの状況だった」、「落雷音が全くしなかったというところですね、いきなりドンと…」と説明。
予兆を感じることもなく、突然、雷が落ちたという。
運転中に落雷を目撃した女性は、「お昼ちょっと前ぐらいにいったんバーっとザーッと降ったりしてやんでっていう感じのちょっと変わった天気でした。いきなり雷が大きい音で1回ドンとなった」と話す。
雨がパラパラと降る中、突然雷が落ちていることが分かる。
いったいなぜ、18人もの生徒に被害が及んでしまったのか。
Mr.サンデーは、雷の被害を抑える研究をしている宮崎大学の迫田達也教授と共に、落雷の現場となったグラウンドを取材した。
現場の地形について、迫田教授は「少し丘みたいにね、ちょっと小高いところがありますけれども、もちろん向こうに落ちても不思議はないし、ここに落ちても不思議はないっていうような地形ですね」と指摘。
「大地に向けて雷が落ちて、落ちた雷による電流が大地を伝わって、それによって生徒さんが感電した恐れはあると思います」と説明する。
雷が大地に流れる様子を表した実験映像を見ると、雷が地面に落下した後、電流が放射状に広がっているのが分かる。
迫田教授によると、事故当時、グラウンドに落ちた雷が地面を伝い、周囲にいた生徒18人に到達したと考えられるという。
小雨の中、予兆を感じることもなく落ちてきたという雷だが、どうすれば察知することができるのか?
迫田教授は「たとえ雨が降ってなくても、あるいは小降りであっても、雷は落ちる可能性はあります。少し暗い雲が存在している、あるいは近づいてきている、あるいは少し湿気を含んだ生暖かい風が吹き出したとかですね。そういったところにも気をつけると方が良いかと思います」としている。
(画像)
https://www.fnn.jp/articles/gallery/682243?image=2
(「Mr.サンデー」4月7日放送)
https://www.fnn.jp/articles/-/682243
4月8日19時22分にYAHOOニュース(熊本朝日放送)からは、3時間前に遠くで雷鳴が響いていたが、その後はなかった、ウオーミングアップを始めた15分後に落雷があった、8日の時点で1人が意識不明のままなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本県教委は、8日、現地に派遣した職員らが聞き取った内容を明らかにしました。
当日の午前11時半すぎ、現地では雨が強まり、遠くで雷鳴が数回響くのが確認されていました。
その後、雨がやみ、雷鳴もなかったことから、午後2時20分ごろ、試合に出場予定だった鹿本高校の生徒13人ほどがグラウンドでウォーミングアップを始めました。
落雷があったのは、その15分後。
4人の生徒が倒れていたため、指導者らが応急手当に回ったとのことです。
宮崎市内では、前日2日から雷注意報が出されていましたが、指導者らは把握していませんでした。
また、国の指針では「雷ナウキャスト」などで落雷情報を確認するよう定めていますが、現地では晴れ間も見られたことから、チェックしていなかったとのことです。
病院に搬送された18人のうち1人は、意識不明の状態のまま、集中治療室で治療中です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb5afeddee256ec8cac44bf265fe93402228401b
4月3日19時12分に朝日新聞からは、広いグラウンドで部活中に被雷した事故は過去にもあった、文科省は18年に落雷事故防止文書を全国学校関係者に出しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
学校の部活動中に落雷事故が発生したケースはこれまでにも起きているが、どう備えればいいのか。
過去の被害も、広いグラウンドでの発生が目立つ。
1996年8月には、大阪府高槻市のサッカー大会に出場していた高校1年の男子生徒を落雷が直撃。
生徒は視力を失い、手足が不自由となる後遺症を負った。
2014年8月には愛知県扶桑町の高校グラウンドで、野球の練習試合中だった高校2年の男子生徒が落雷に遭い、死亡。
16年8月にも、埼玉県川越市の高校グラウンドで野球の練習試合中だった高校1年の男子生徒が落雷に遭い、心肺停止となった。
相次ぐ被害を受けて文部科学省は18年、屋外での教育活動における落雷事故防止について全国の学校関係者に文書を出した。
文書では、指導者は落雷の危険性を認識し、事前に天気予報を確認するほか、天候が急変した場合はためらうことなく計画の変更や中止といった適切な措置を講ずるべきだと示している。
さらに具体策として、気象庁のホームページで「雷注意報」の発表状況を確認するほか、雷発生の可能性を確認できる「雷ナウキャスト」といった情報を活用するよう訴える。
落雷に対する安全対策としては、
①厚い黒雲が頭上に広がった際、雷雲の接近を意識し、かすかな雷鳴でも危険信号であることを認識すること
②雷鳴が聞こえたときは、落雷を受ける危険性があるため、すぐに安全な場所(鉄筋コンクリートの建物、自動車、バス、列車などの内部)に避難する必要がある
と指摘している。
さらに、人体は同じ高さの金属像と同様に落雷を誘因するため、体に着けた金属を外したうえでゴム長靴やレインコートなどの絶縁物を身に着けていても落雷を阻止する効果はないと、注意を呼びかけている。
https://www.asahi.com/articles/ASS4333WVS43TIPE01GM.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n
4月3日21時55分に毎日新聞からは、「雷注意報」はあるが「雷警報」はない、「注意報」と「警報」は災害の規模によって差が付けられるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故当時、周辺では激しい雷が発生したとみられるが、出されていたのは「雷注意報」だった。
なぜ「雷警報」ではなかったのだろうと思いがちだが、実は「雷警報」はそもそも存在しないのだ。
気象庁や福岡管区気象台によると、災害の発生を予測して出される「注意報」には、
▽大雨
▽洪水
▽強風
▽風雪
▽大雪
▽波浪
▽高潮
▽雷
▽融雪
▽濃霧
▽乾燥
▽なだれ
▽低温
▽霜
▽着氷
▽着雪
の16種類がある。
一方、重大な災害が発生する恐れがある場合に出される「警報」は、
▽大雨(土砂災害、浸水害)
▽洪水
▽暴風
▽暴風雪
▽大雪
▽波浪
▽高潮
の7種類に限定される。
このほか、危険度の高まりなどに応じ、特別警報や早期注意情報もある。
同気象台によると、大雨といった、注意報と警報の両方が存在するものは、災害の規模によって差が付けられる。
これに対し、雷の場合、地上に落ちること自体がかなり珍しく、規模を事前に把握することもできないことから、警報が存在しないという。
雷注意報は、雷が発生すると予測される数時間前に発表される。
そこで参考になるのが、雷の「活動度」が分かる気象庁の「雷ナウキャスト」で、気象庁のホームページで確認できる。
活動度は4段階に分かれており、1が最も低く、4が最高。
1以上なら1時間以内に雷が発生する可能性があり、2~4では既に積乱雲が発生し、いつ落雷があってもおかしくない状況といい、気象庁は直ちに建物の中など安全な場所へ避難するよう呼びかけている。
https://mainichi.jp/articles/20240403/k00/00m/040/333000c
(ブログ者コメント)
扶桑町と川越市の事例は本ブログでも紹介スミ。
そのうち川越市の事例では、日が射して雷鳴もない中で被雷した。
『2016年8月4日 埼玉県川越市の高校で野球の練習試合中、グラウンドに雷が落ちて1塁手が心肺停止、雷注意報発令中だったが黒雲あれど空は晴れていて雷鳴も聞こえず突然の落雷だった』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6174/
2023年10月2日16時21分にYAHOOニュース(HTB)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北見市の公園に雷が落ち8人がけがをして病院に運ばれた事故で、2日午後、気象台が現地を確認しました。
鈴木記者;
「雷が落ちた木は、折れる危険性があることなどから、市が撤去しました。
公園は広々としていて、避難できるような安全な建物などはありません。
いくつも高い木が並んでいます。」
1日午後3時半すぎ、北見市とん田東町の常盤公園の木に雷が落ちました。
公園は北見北斗高校の伝統行事「強行遠足」のゴール地点で、校長などの学校関係者や保護者ら8人がけがをしましたが、いずれも軽傷です。
2日は、午後2時ごろから網走地方気象台の職員が現地を訪れ、雷が落ちた木の周辺などを確認しました。
網走地方気象台の職員;
「どこにでも起きる現象だと思っているので、今回は常盤公園に落ちてしまった」
落雷があった1日午後3時半ごろの北見市は活発な雨雲が通過し、雷注意報が出ていました。
けがをした人たちは木から2、3m離れた場所にいて、学校側は雷が落ちる前、「雷が危険なため木から離れるよう呼びかけていた」ということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a33db732108701ea53740304bb5c16c9bc0f498
10月1日18時16分にNHK NEWS WEBからは、午後3時すぎに強い雨が降り出したので生徒たちを休憩ポイントで休ませ、雷が鳴り始めたことで行事を中止したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場の公園は、1日に実施されていた北見北斗高校の伝統行事で、生徒たちが長距離を走る「強行遠足」のゴールになっていて、高校によりますと、当時は教師や保護者などが待機していたということです。
行事では、全日制と定時制の生徒あわせておよそ640人が、最長で71キロのコースを走っていましたが、午後3時すぎに強い雨が降り出したことから、生徒たちを途中の休憩ポイントで休ませ、雷が鳴り始めたことを受けて行事を中止したということで、生徒にけが人はいませんでした。
気象台によりますと、1日の北海道は寒冷前線が通過した影響で大気の状態が非常に不安定だったということで、警察は当時の詳しい状況を調べています。
北見北斗高校の中西副校長は、「急激な雨だったので、まず生徒たちを給水ポイントに避難させた。『雷は木に落ちるので離れてください』という注意喚起をしていた中で起きた事故で、非常に残念です」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231001/k10014212491000.html
10月2日16時39分にYAHOOニュース(HTB)からは、けがをした校長は足から電気が伝わってくるような間隔もあったと話しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
依田アナウンサー)
どんな状況だったのでしょうか
鈴木記者)
はい。
こちらの切り株木の部分からおよそ2、3メートル離れたところにいた校長先生保護者の方、そして運営のボランティアの方など8人が手足のしびれや耳の聞こえに違和感を感じたそうなんです。
そして、この8人のうち、5人が救急搬送されました。
搬送された方の中には一時意識がもうろうとした方もいたそうです。
学校によりますと、その方は元々設置していた救護用のテントに運ばれまして、待機していたボランティアの医師が応急処置をしたことによって、意識を取り戻したということでした。
8人がけがを負いましたが、命に別条はありません。
そして、けがをした人の中には、北斗高校の校長もいたわけですけれども、校長は足から電気が伝わってくるような感覚もあったと話していたということです。
落雷はどこにでも起こりうる現象です。
https://www.htb.co.jp/news/archives_22773.html
(2023年10月16日 修正1 ;追記)
2023年10月14日14時55分にYAHOOニュース(北海道新聞)からは、電撃を受けた人の体験談など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
被害者2人が衝撃の瞬間をあらためて振り返った。
事故現場の常盤公園は当時、北見北斗高の「強行遠足」のゴール地点で、職員や保護者、同校卒業生らがいた。
急な悪天候となり、落雷を避けるため、公園内の木々からは大勢が離れたり、テント内に入ったりしていたという。
「真っ白な光が広がったのと同時に、ドンという衝撃が来た」。
運営を手伝っていた40代男性は脚を中心に強いしびれを感じ、「落雷だ」と直感したという。
その直後、周囲に3人が倒れているのに気が付き、意識がもうろうとしていた女性に駆け寄った。
男性は「自分で気づいていなかったが、左目が充血していた。腹部と脚部にあざのようなものもできた」。
搬送されて「雷撃傷」と診断された。
病院に1泊して心電図も6時間測定し、異常がないことを確認した。
「まさか雷に打たれるとは。命があって良かった」と安堵(あんど)した。
【死んだと思った】
別の40代男性は「『ズバーン』という音が響き、顔の左側にレモンのような鮮やかな黄色の光が見えた」。
体が吹き飛ばされたような感覚で、地面にあおむけに倒れていた。
「正直、死んだと思った」。
近くで倒れていた人を抱えて運んだが、「その場面は記憶が飛んでいる。当日はずっとボーッとした感覚になった」と振り返る。
雷の衝撃からか、顔の左側に切り傷があったという。
男性は搬送されなかったが、「周囲の人には『体に電気が走ったのが見えた』と言われた。木から数メートル離れていたので助かったのかもしれない。高校生にも被害がなくて本当に良かった」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1aa55bbebd90c15fa6608307a7d7e6ec2d971d8f
2023年8月23日18時45分に山陽新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後0時20分ごろ、倉敷市潮通、ENEOS(エネオス)水島製油所B工場から「雷が落ちてタンクが燃えている」と消防に通報があった。
タンク付近から炎と黒煙が上がり、化学車や高所放水車など消防車18台が出て消火作業を行い、約3時間半後に鎮火した。
同社によると、消火活動中だった男性従業員(50)の顔にホースの水が当たり、軽いけが。
同社や水島署によると、タンクから重油や軽油を送り出す付属のポンプ設備付近に落雷し、出火したとみられる。
最寄りのタンクは点検中で空だった。
工場操業への大きな影響はないとしている。
岡山地方気象台によると、倉敷市には当時、大雨洪水警報や雷注意報が発表され、発達した雨雲が流れ込んでいた。
現場は市南部の水島コンビナートの一角。
工場東側に住む男性(55)は「大きな被害がなく良かった」とほっとした様子。
現場から2キロほど離れたコンビニの女性店長(63)は「爆発するのではと怖かった」と話した。
水島署と消防は24日、現場で実況見分を行い、当時の状況や出火原因を調べることにしている。
同製油所は1日30万バレル超の原油処理能力がある日本最大の製油所。
水島港を挟んだ西側にA工場、東側にB工場があり、燃料油、ナフサ(粗製ガソリン)などをコンビナート内外に供給している。
https://www.sanyonews.jp/article/1441755
8月23日16時14分にNHK岡山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後0時20分ごろ、倉敷市の水島コンビナートで原油を精製している「ENEOS」の工場の従業員から「雷が落ちてタンクが燃えている」と消防に通報がありました。
消防が消火活動にあたり、発生から3時間あまりたった午後3時44分に火は消し止められました。
警察と消防によりますと、これまでのところ、けがをした人はいないということです。
倉敷市の高台に設置されたNHKのカメラが午後1時すぎに撮影した映像では、タンクからは赤い炎と黒い煙があがっていて、近くには消防車が集まっている様子が確認できました。
警察と消防は、落雷の可能性もあるとみて、火災の原因を調べています。
気象庁によりますと、岡山県内では午前中から大気の状態が非常に不安定になっていて、水島コンビナートがある倉敷市付近には、昼前から発達した雨雲が流れ込んでいました。
岡山県には雷注意報が出されていて、昼前から昼過ぎにかけて落雷も観測されていました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20230823/4020017729.html
8月24日15時51分にNHK岡山からは、高さ1mほどの重油ポンプから出火したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日、会社は重油を保管しているタンクから数十メートル離れた場所にあるポンプから火が出たと発表しました。
会社によりますと、ポンプは高さが1メートル、幅と奥行きがそれぞれ2メートルほどで、タンクに保管する重油を別のタンクに移し替えるためのものだということです。
警察や消防はタンク付近への落雷で周辺の機器が炎上したものとみていますが、現在、タンクの付近は消火剤の泡が広がっているため、これを撤去して安全を確保したあと、詳しく調べることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20230824/4020017753.html
2023年8月1日17時8分にYAHOOニュース(あいテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛媛県松山市と今治市を結ぶ国道に抜かれた全長約2.8キロの水ヶ峠トンネル。
その名の通り山道の峠にあるトンネルで、6月27日には死亡事故が発生した。
【写真を見る】非常ボタン押したのは“神の手”ならぬ“雷の手” トンネルの火災報知器が1か月に3回も誤作動
そんな水ヶ峠トンネル内に設置された、火災を知らせる報知器が6月下旬以降、1か月間で3回も“誤作動”している。
消防が駆け付けても火事は確認されず、報知器のボタンが押された痕跡なども見当たらないことから、人為的ないたずらの可能性は無いという。
報知器を作動させているのは、一体何者なのか。
消防によると、トンネル内の報知器から火災通報があったのは、死亡事故があった次の日の28日午後1時ごろ、翌29日午後5時半ごろ、そして7月25日の午後4時ごろの合計3回。
特に事故翌日の“誤作動”には、背筋に冷たいものが走った。
報知器には非常ボタンと非常電話が設置されていて、これらが作動すると自動通報される仕組み。
“誤作動”は、3回とも非常ボタンからの通報だった。
「もし何者かがボタンを押した場合、ボタンをカバーするアクリル板が割れて外れることになるが、割れていなかった」
消防隊員は首をひねるし、我々も釈然としない。
そこで、トンネルを管理する愛媛県今治土木事務所にも確認すると…
「当日の悪天候で雷が発生していたことが、誤作動の原因と考えられる」
何と、雷が“落ち”て、“落(お)し”ていたのだ。
トンネルには「避雷器」と呼ばれる、雷の影響を避ける装置が設置されているが、老朽化などにより十分に機能しなかった場合、報知器などの回路を誤作動させることがあると指摘する。
あいテレビの気象予報士に、問題の3日の気象衛星画像を呼び出してもらったところ、確かにいずれの日も、水ヶ峠トンネルの上空には雲が掛かっている様子が見て取れた。(※赤い囲いの辺り)
「白色が濃い場所は、積乱雲が発達して、雷雨となっていた可能性が十分に考えられる」
県今治土木事務所の担当者は、3回の誤作動を受けて点検を実施。
後、部品交換などの対策を進めるという。
「水ヶ峠トンネル以外の場所でも、時々発生している現象のようだ。
消防などに迷惑を掛ける訳にはいかないので対策を講じていきたいが、自然現象にはかなわない部分もある」
https://news.yahoo.co.jp/articles/46091c00b9321bd1aaf392f0ce69844f951c7346
(ブログ者コメント)
付近に雷が落ちた際に地中を走った誘導電流が影響?
それとも空中を伝った電磁波の影響?
それとも・・・。
調べてみたが、確たる情報は見つからなかった。
2023年5月5日6時12分にYAHOOニュース(文春オンライン)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
ヒュッテ西岳に到着したのが8時半。
この先、水俣乗越(みなまたのっこし)を越えてヒュッテ大槍までは、梯子(はしご)やクサリ場が次々と現れる険しい尾根道が続く。
ほかのパーティや単独行の登山者と言葉を交わしながら抜きつ抜かれつしているうちに、進行方向に見えていた槍ヶ岳が少しずつ雲間に見え隠れしはじめた。
最後の鉄梯子を越え、東鎌尾根の核心部が終わったところで休憩をとり、昼食とした。
時刻は11時半。
明日下っていく予定の槍沢方面のルートがよく見えていた。
ところが、その直後に雨が落ちてきた。
最初はすぐにやむだろうと思っていたが、しだいにあたりが暗くなって雨足も強まってきた。
9人は慌てて昼食を切り上げて雨具を着込み、その先にあるヒュッテ大槍にとりあえず避難することにした。
雷がゴロゴロと鳴り出したのは、「ヒュッテ大槍まであと20分」と書かれた標識が現れたあたりだった。
それから雷雲に囲まれるまで、大して時間はかからなかった。
雨は本降りとなり、稲光が走って雷鳴が轟(とどろ)いた。
「いちばん安全なのは山小屋に避難することです。『どうしようかな』と思いましたが、周囲は低い木ばかりの灌木(かんぼく)帯で、身を隠せるようなところはありませんでした。だから『小屋まで行ってしまえ』と判断し、私が先頭になって先を急ぎました」 と越中は言う。
【雷に打たれ、記憶が途切れた】
「ヒュッテ大槍まであと10分」の標識があるところで時計を見たら12時ちょうどを指しており、「あともう少しだ」と思った。
途中、大きな岩があったが、落雷を避けられそうな安全な場所とはいえなかったので、そのまま小屋を目指した。
「もう完全に雷に取り囲まれちゃっていて、雷鳴も稲光もすごかった。頭の上でどんちゃかどんちゃか鳴っていたから、これは近いなと思いました。とにかく早く小屋に逃げ込むことだけを考えてました」
「ヒュッテ大槍まであと3分」の標識が現れると、灌木帯が途切れて背の低いハイマツ帯になった。
そのなかを、岩だらけの道が延びていた。
突然開けた場所に飛び出してしまい、越中は「あっ」と思ったという。
次の瞬間に、記憶がぷつんと途切れた。
9人のメンバーは、越中を先頭に一列縦隊で歩いていた。
その瞬間、2番目を歩いていた者は「両手にピピッときた」と言い、3番手の者は「ドスン」というような音を聞いた。
4番手の者は体の右側に大きな衝撃を感じ、前を見たら越中が倒れるところだった。
7番手の者は右手に強烈な衝撃を感じると同時に、ストックの先端から青い閃光が発せられるのを見た。
8番手の者は、全身に強烈な衝撃を受け、千切れたビニール片のようなものが見えた。
5番手と6番手および最後尾の者は、なにも感じなかった。
雷に打たれたのは越中ひとりだけで、幸い、ほかの8人は無事だった。
倒れた越中の状態を確認すると呼吸が認められたので、ツエルト(簡易テント)を被せて雨除けとし、男性メンバー2人が救助要請のためヒュッテ大槍へと走った。
ほかの者はそばにあった岩陰に避難した。
【仲間に声を掛けようとしたが…】
ヒュッテ大槍に駆け込んだ2人は、仲間ひとりが雷に打たれて意識を失っていることを報告し、救援を要請した。
しかし、現場周辺は雷雲の真っ只中にあるため、迂闊に飛び出していくと二次災害が起きる可能性が高く、すぐに動き出すことはできなかった。
被雷しておよそ10分後の12時20分ごろ、気がつくと越中は、雨の中で倒れていて、体にはツエルトが被されていた。
雷が落ちた瞬間の記憶はまったくなく、なんでツエルトが被されているのだろうと思った。
腰から下が麻痺していて動かせず、耳鳴りもひどかった。
とくに左耳は詰まったような感覚があって、なにも聞こえなかった。
首、背中と腰に痛みがあり、左胸にも苦しさを感じた。
しばらく朦朧(もうろう)としていたのち、ツエルトの空気穴から外をのぞいてみると、男性メンバーの顔が間近に見えた。
声を掛けようとしたが、思うように声が出ない。
越中が意識を取り戻したことに仲間が気づき、話し掛けられているうちに、ようやく声を出せるようになってきた。
話を聞いて、自分が雷にやられたこと、仲間がヒュッテ大槍へ救助要請に向かったことを知った。
二次災害の危険がほぼなくなった午後1時ごろになって、ヒュッテ大槍から小屋の支配人とスタッフひとりが救助に駆けつけてきた。
その間、仲間に動かない足を伸ばしたりしてもらっていたので、足の痺れはとれていた。
そこで「自力で歩けます」と言ったが、「いや、そのままで」と言われ、結局、支配人に背負われて小屋に収容された。
小屋ではホットココアを飲ませてもらい、毛布にくるまれて暖をとった。
仲間や小屋のスタッフが励ましの言葉をいろいろ掛けてくれたが、やたらと寒いうえ耳鳴りがひどく、背中、腰、胸も痛んだ。
小屋に搬送されたときは、周囲はガスで視界不良だったが、徐々に天候は回復してきていた。
午後3時に長野県警から連絡が入り、県警ヘリが松本を出たことを知らされた。
その10分後にヘリが飛来してきて、越中をピックアップした。
しかし、そのまま病院には直行せず、いったん涸沢で降ろされた。
およそ20分後にもどってきたヘリに再度乗り込むと、機内には登山者がひとり横になっていた。
越中同様、雷の直撃を受けた男性だった。
男性が横たわったままぴくりとも動かないのを見て、「この方はダメなのかな」と越中は思った。
【別パーティの被害者は落雷で飛ばされた】
越中が被雷した場所の目と鼻の先にある槍ヶ岳では、この日の朝のうちはやはり晴れていたものの、午前11時ごろになって突然大雨が降ってきて、じきに雷も鳴り出した。
山頂直下に建つ槍ヶ岳山荘には、通常よりも早い雷雨の襲来に、たくさんの登山者が避難してきた。
山荘内では設置していた襲雷警報器のアラームが鳴り響き、スタッフが「槍の穂先(頂上)には登らないように」と登山者に注意を呼び掛けていた。
雷雨のピークが過ぎ、雨が上がって青空がのぞきはじめたのが12時半ごろのこと。
しかし、まだ遠雷は聞こえていて、襲雷警報器のアラームも鳴り続けていたので、ほとんどの登山者は小屋の中に留まって様子を見ているような状況だった。
そんななかで、8人編成の1パーティだけが行動を開始し、槍ヶ岳の山頂に向かっていってしまった。
これに気づいた山荘のスタッフが、拡声器で「まだ危険だからもどってくるように」と呼び掛けたのだが、やがて姿が見えなくなった。
槍ヶ岳山荘の支配人がこう話す。
「こっちを振り向いたように見えた人もいましたが、声が耳に届いていたかどうかはわかりません。そのときにはもうけっこう上のほうに行っていましたから」
それから間もない午後1時10分ごろ、槍ヶ岳の山頂に一発の雷が落ちた。
その瞬間をたまたま目撃していた山荘のスタッフは、登山者が落雷で飛ばされるのを確認した。
ただちに長野県警に一報を入れたが、現場周辺ではまだ落雷の危険があったため、「我々が直接現場に向かうから、そちらは出動しないように」と釘を刺された。
しばらくすると遭難者の仲間が下りてきたので、山荘のスタッフが状況を聞いたところ、落雷を受けたのは67歳の男性ひとりだけで、被雷直後から意識不明に陥っているとのことだった。
越中がヘリの機内で見たのがその男性であり、のちに搬送先の病院で死亡が確認された。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c520f673a2d55683e0f72699b31a5d9a588e23f?page=3
5月5日6時12分にYAHOOニュース(文春オンライン)からは、雨でザックがビショ濡れ状態だったので電流が一旦そちらに抜け、心臓に流れなかったので一命をとりとめたらしいなど、下記趣旨の続き記事がネット配信されていた。
【直撃した場合の死亡率は80%】
県警ヘリで救助された越中は、午後3時50分に松本市内の病院に運び込まれ、検査と治療を受けた。
越中の仲間8人はヒュッテ大槍に泊まり、翌日、槍ヶ岳には登らず、槍沢を経由して上高地に下山した。
越中が落雷によって受けたダメージは、脳内出血、左鼓膜の破裂、中耳出血、蝸牛(かぎゅう)損傷、背中・尻・足の火傷など。
病院には4日間入院して8月22日に退院したが、入院中は胸と腕に筋肉痛のような痛みがあり、あまり眠れなかった。
また、飲み込む力が落ちていたようで、食事をとるときに食べ物や飲み物が喉に突っかかるような感じがしばらく続いた。
体の火傷や衣類の焦げ跡、ザックや登山靴に開いた穴などから、落雷は左側頭部を直撃し、電流は左の中耳を破壊して首筋から脊柱へ走り、いったんは背中から抜けてザックを通ったのち、再び尻から体内に入って下肢へ向かい、両足から靴を突き破り外へ流れ出たものと推測された。
化繊のアンダーウェアは、雷電流により溶けてしまってワカメのようにくしゃくしゃになっていた。
【崖に転落して命を落とす可能性も】
雷に直撃されたにもかかわらず、奇跡的に損傷が少なかったことに、担当した医師は驚いていた。
彼の見解によると、「雨でザックがびしょびしょに濡れていたから、雷電流がそちらのほうへ向かったのでしょう。心臓のほうに流れていたら助かっていなかったと思います」とのことであった。
事故後、越中が本で調べてみたら、ほとんどの落雷事故では強い電流が体を通るため、被害者は高い確率で死亡するということがわかった。
「直撃被害者の死亡率は80%だそうです。例外として、雷電流の一部が体外へ抜けたことで体内電流の割合が減少し、死亡を免れることがあるらしいです。たぶんこれでしょう。強運だったのかもしれませんね」
越中が雷に打たれて倒れた場所のすぐ横は、低いハイマツに覆われた崖になっていて、体の一部がハイマツに引っ掛かって転落を免れていた。
もし、もっと崖側に倒れ込んでいたら、雷電流が心臓を通っていなかったとしても、転落によって命を落としていた可能性もある。
そういう意味では、たしかに強運だったのだろう。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/17911f1050b1f9fc5b3d54d48befb38c7fe3dc2f
2023年4月20日21時17分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【感電した2人は一体何をしていたのか? 】
トルコで撮影された映像。
棒を持った男性が上を見ながら歩いている。
もう1人もやって来て、2人で棒を支え始めた次の瞬間…
【連続写真】感電し意識を失ったようにバッタリ倒れる2人(画像13枚)
足元が赤く光ったかと思うと…
2人とも同時に意識を失ったように突然バッタリと倒れてしまった。
持っていたのはアルミニウム製の棒。
長く伸ばして電線に近づけたところ感電してしまったのだ。
長い棒の先には網が付いていた。
一体何をしていたのかと言うと…
実は、逃げたオカメインコが電線に止まったため、網で捕まえようとしていた最中の事故だった。
【棒は電線には届いていなかったのに…】
近くで様子を見ていた人は…
目撃した人:
「まだ棒が電線に届いていませんでした。上から炎が出て、そのあと足元からも出たんです」
その後、2人は病院に搬送され、1人は退院、1人は治療中だという。
(イット! 4月20日放送より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0abd0e752ae2fd1162e219df77bdbb51ca0bbf90
(ブログ者コメント)
落雷の瞬間をとらえた写真や映像は、本ブログでも何点か紹介しているが、雷が人体から地面に抜ける瞬間の光が映っている映像は初めて見た。
それにしても2名とも、よく一命をとりとめたものだ。
2022年8月25日19時37分にYAHOOニュース(熊本県民テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
豪雨となった24日夜の熊本県内では、各地で雷も発生した。
そんな中、撮影された映像。
運転中に落雷に遭遇した車。
無事だったのか?
大気の状態が不安定となった24日夜の熊本県内。
熊本地方には一時、大雨・洪水警報が出され、熊本市内では稲光が続いた。
九州電力によると、24日夜から25日未明にかけて、雷雨の影響で県内約1400戸が一時停電した。
山鹿市鹿北で1時間に86.5mmと猛烈な雨を観測した午後10時ごろ。 1台の車が山鹿市の平山温泉方面に向かっていた。
助手席の男性が大雨の様子を撮影していた、次の瞬間…!突然、大きな音とともに目の前が真っ白に。
雷が直撃したのか?
撮影した男性(25) :
「ドーンって音にびっくりして車も揺れた。ナビの画面がチラチラして、初めて雷が怖いと思った」
車は慌ててその場から引き返したという。
あわや事故につながりかねない危険な落雷。
けが人はおらず、車に大きなキズなども見当たらなかったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/19e7522efdf5881ab445ca3f090a0900ee00fb17
(ブログ者コメント)
〇雷が車を直撃したかどうかは不明なようだが、雷鳴が轟いた場合の避難場所の一つとされる車の中は、実際に安全な場所だった・・・そんな事例として紹介する。
〇落雷時、車内では「ウワッ!ダメだ!」という声が上がり、撮影していたスマホ?は左方向に振れていた。
〇ユーチューブでは落雷時の様子が日テレから映像配信されている。
https://www.youtube.com/watch?v=O678sQH3WEk
2022年8月7日12時7分にテレビ朝日から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中米カリブ海の島国・キューバで石油タンクに雷が落ち、大規模な火災が発生しました。
現在も燃え続けています。
夜空をオレンジ色に染めるほどの巨大な火柱。
キューバ北西部マタンサスで5日夜、雷が石油タンクに落ち、大規模な火災を引き起こしました。
火は、ほかのタンクにも燃え広がり、新たな爆発も起きました。
懸命の消火活動が続いていますが、鎮火のめどは立っていません。
地元当局によりますと、これまでに少なくとも121人がけがをし、消防隊員17人が行方不明になっています。
キューバ政府は、鎮火に向けて周辺国などから支援を受けていると明らかにしました。
深刻なエネルギー不足に悩まされているキューバにとって、今回の火災がさらなる追い打ちとなりそうです。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000264246.html
8月7日11時29分にAFPからは、避雷針が故障していたという報道があるなど、下記趣旨の記事が複数枚の写真付きでネット配信されていた。
キューバ西部マタンサス(Matanzas)州の石油貯蔵施設で5日、落雷により大規模火災が発生した。
6日までに1人の遺体が収容され、121人が負傷、消防隊員17人が行方不明となっている。
現場は、首都ハバナの東方約100キロにある州都マタンサスの工業地帯。
石油貯蔵タンクの一つが雷の直撃を受け、爆発した。
6日未明までに火災は別のタンクにも延焼し、新たな爆発が起こった。
州当局によると、この火災で約1900人が避難した。
大統領府のツイッター(Twitter)によると、5人が重体、別の3人が非常に深刻な状態にある。
大統領府は6日、燃料問題に詳しい友好国に支援と助言を求めたと明らかにした。
ミゲル・ディアスカネル(Miguel Diaz-Canel)大統領は、メキシコ、ベネズエラ、ロシア、ニカラグア、アルゼンチン、チリからの物資の支援に謝意を伝えるとともに、「米国からの技術的助言にも感謝する」と述べた。
現場近くに住むラウラ・マルティネスさんはAFPに、「衝撃波のような爆風で、背中を押されたように感じた」と述べた。
ディアスカネル大統領は、消火には「時間がかかる可能性がある」としている。
キューバ石油公社(Cupet)幹部のアスベル・レアル(Asbel Leal)氏は、キューバ史上最大規模の火災だと語った。
キューバ共産党機関紙グランマ(Granma)は、「避雷針が故障し、放電のエネルギーに耐えられなかった」ことが火災の原因とみられると報じている。
https://www.afpbb.com/articles/-/3418184
2022年7月8日14時56分にNHK栃木から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後6時半すぎ、県が管理する那須塩原市の「北那須浄水場」に雷が落ち、ダムから取水した水を消毒して飲み水に変えるシステムが停止しました。
県や浄水場によりますと、場内の電気系統の設備には雷などの異常な電流を遮断する「絶縁変換器」と呼ばれる装置が設置されていますが、この装置が直接、雷の被害を受けた結果、システムに影響が及んだということです。
この浄水場は、県内の那須塩原市と大田原市に住むおよそ10万人に水を供給していて、一時、広範囲で断水が起こる可能性がありましたが、装置などの仮復旧を行った結果、28日午前2時前に浄水処理が再開されました。
県は今後、装置を新たなものに交換するとともに、再発防止策を検討することにしています。
落雷によって一時、浄水機能が停止した「北那須浄水場」の金子所長補佐によりますと、雷は浄水場の中央にある、浄化作業用の水をためておく高さ30メートルの「高架水槽」に落ちたということです。
当時の状況について、金子所長補佐は、「午後6時半ごろ、『高架水槽』にせん光が走り、水槽を包み込むように雷が伝い落ちるのが見えた」と話していました。
その後、異常を知らせるアラームが作動したため場内を点検したところ、ダムから取水した水を消毒して飲み水に変えるシステムから異臭が発生していて、複数設置している「絶縁変換器」のうち8台が熱で溶けて壊れているのが見つかりました。
金子所長補佐は、「落雷は現場で何度も見たことがあるが、きのう見た雷はちょっと違うなと感じた」と振り返りました。
その上で、「市民の協力のおかげで、浄水機能が停止していた間も断水することなく、継続して水を送ることができた。壊れた装置を適切に直し、再発防止として新しい技術を取り入れることも検討していきたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20220728/1090012936.html
7月29日10時45分に朝日新聞からは、市民にメールで節水を呼び掛けたことで断水しなかった、幾筋もの光が水槽を包み込むように地面に吸い込まれたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
那須塩原市の県営北那須浄水場で、27日夜に落雷があった。
水を消毒して飲み水にするシステムの運転を午後6時47分から停止し、翌28日午前1時46分に再開した。
水の供給を受けている那須塩原市と大田原市は、市民にメールで節水を呼びかけ、家庭などでの断水は起きなかったという。
宇都宮地方気象台によると、当時、那須塩原市を含む那須地区に雷注意報が出ていた。
同浄水場によると、敷地内の「高架水槽」(高さ約30メートル)に雷が落ち、屋上の避雷針から地中へと放電したが、近くの設備に障害が起きたという。
その後、すでに浄化を終えていた水の送水を続けたものの、数時間でなくなる量だったため、両市は市民あてに節水を呼びかけた。
金子所長補佐は、高架水槽の避雷針から幾筋もの光が高架水槽を包みこむように地面へと吸い込まれていくのを見たという。
故障設備の完全復旧を急いでいるが、「浄水に支障はない」としている。
https://www.asahi.com/articles/ASQ7X72J3Q7XUUHB006.html
2022年7月27日12時21分にYAHOOニュース(名古屋テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前1時すぎ、安城市東端町の無職の男性(68)の住宅から火が出ているのを男性が見つけ、一緒にいた長男が警察に通報しました。
警察によりますと、火は約2時間半後に消し止められましたが、木造平屋建ての住宅約800平方メートルが全焼しました。
けが人はいませんでした。
住人の男性は「雷の音を聞いた後、ブレーカーから出火した」と話しているということです。
「あんな音の雷はない、すごい音でした。かなり大きなボンボンという音がして寝られず。電気がポンっと落ちた」(近所の人)
出火当時、安城市など西三河南部には、大雨・洪水警報と雷注意報が発表されていて、非常に発達した雷雲が通過中でした。
また26日夜、三重県玉城町佐田でも木造2階建ての住宅が全焼する火事があり、住人の女性(81)が顔などにやけどを負いました。
警察は、落雷が出火原因の可能性があるとみて調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab317e4e6aa02803cce3de9b72a22074ce4a9e20
※玉城町の事例は下記参照。
(7月27日8時25分 NHK東海)
26日午後10時50分ごろ、玉城町佐田の住宅から火が出ていると、近くに住む人から消防に通報がありました。
消防車など11台が駆けつけ、火はおよそ4時間半後に消し止められましたが、木造2階建ての住宅が全焼し、この家に住む81歳の女性が病院に搬送されました。
警察と消防によりますと、女性は搬送時は意識がありましたが、全身にやけどを負っていて、詳しい容体はわかっていないということです。
気象台などによると、火災が起きた午後11時ごろは大気の状態が不安定になっていて、玉城町には雷注意報が出されていたほか、通報した人は「雷が落ちて外を見たら建物が燃えていた」と話していることから、消防では雷と火災との関連を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20220727/3000023902.html
玉城町の事例、周りに住宅が立ち並ぶ中、よりによって、自分の家に雷が落ちるとは・・・。
住人の方はやるせない気持ちいっぱいのことだろう。
2022年7月4日19時54分にYAHOOニュース(山陰放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後、島根県出雲市で、磯釣りをしていた岡山県の男性が雷に打たれ、死亡しました。
釣り竿にはカーボン製のものが多く、雷が落ちやすいとして、海上保安部などが注意を呼びかけています。
警察や海上保安部によりますと、3日午後3時ごろ、出雲市大社町日御碕付近の沖合350メートルほどの磯場で、釣り客を迎えにいった渡船業者から「男性客が海に浮いている」と消防に通報がありました。
午後3時半ごろ、男性は心肺停止の状態で救助されましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。
死亡したのは岡山県倉敷市の51歳の男性です。
この男性は午前5時ごろから、1人で磯場で釣りをしていたということです。
警察によると、検視の結果、落雷が原因で死亡したことが分かったということです。
3日の山陰地方は、南から暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となり、全域で雷注意報が出ていました。
境海上保安部によりますと、一般的に、釣り竿は長い上に、カーボン製のものが多いことから、特に雷が落ちやすいのだと言います。
海釣りはもちろんのこと、川でのアユ釣りでは、天気がさらに急変しやすい山あいに釣り場も多いことから、特に注意が必要としています。
釣り具メーカーのがまかつは、「カーボンロッドは避雷針のようなモノ。使用中、雷が発生したときは釣竿をただちに仕舞込むか、釣竿からすぐに離れるようにして下さい」として、ホームページなどでも落雷による感電事故への注意を呼びかけています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/302a58c61d5895ca712973cbde550f82b761ed1e
7月3日22時35分に山陰中央新報からは、死因は感電死だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後2時50分ごろ、出雲市大社町日御碕沖で岡山県倉敷市の型枠大工の男性(51)が浮いているのを、渡船業者が見つけた。
病院に搬送されたが、死亡が確認された。
境海上保安部によると落雷に遭ったとみられ、死因は感電死。
同保安部によると、男性は沖合の岩場で釣りをしていた。
昼過ぎから天候が荒れ始めたため、渡船が定時より早い午後2時ごろに迎えに行く途中で、浮いているのを見つけたという。
付近の同日午後3時ごろの天候はくもりで、南南東の風3メートルだった。
https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/232945
7月3日23時35分にYAHOOニュース(東日本放送)からは、雷に撃たれ岩場から転落したらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後3時ごろ、出雲市の沖合にある通称「沖のかつら石」と呼ばれる岩場で、釣り客を迎えに行った渡り船の業者から「釣り人が海中へ転落している」と消防に通報がありました。
事故当時、出雲地区には雷注意報が出ていて、警察は、男性が雷に打たれて岩場から転落したとみて調べています。
https://www.khb-tv.co.jp/news/14660221
7月3日21時46分に朝日新聞からは、早朝から雷注意報がでていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広島地方気象台によると、3日早朝から島根県全域に雷注意報が出ていた。
https://www.asahi.com/articles/ASQ7375PMQ73PTIB00J.html
2022年5月9日17時25分にNewsweekから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
米オクラホマ州のアパートで黒焦げになったトイレが発見され、ソーシャルメディア上で話題となっている。
オクラホマ州とテキサス州の一部地域は先週、激しい竜巻と雷雨に見舞われた。
消防士によると、タルサの南約65キロに位置するオクモルギーで雷が建物の屋根に落ち、換気扇や屋内のトイレが壊れたという。
ネット上に拡散された写真には、使い物にならなくなった便器と床に散らばった便座の破片が写っている。
天井には雷の作った黒い跡も。
部屋を見渡すと、トイレの他にほとんど被害がないことが分かる。
オクモルギー消防署のロッキー・モロー副署長はFOXに対し、「もう2度と見ることはないだろう。神の仕業のようだ」と語った。
アメリカ国立気象局(NWS)によると、米国では毎年約20人が落雷で命を落としている。
事故当時、この部屋は空室だったが、翌朝、新たな入居者に貸し出される予定だったという。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/05/post-98642.php
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、同じ米国で2019年、屋外浄化槽の埋設配管の真上に?落雷し、爆発が起きて便器が破損した事例が見つかった。
(2019年8月7日14時59分 CNN)
米フロリダ州でこのほど、家屋に雷が落ち、主寝室のトイレが「爆発」する出来事があった。
住居人の夫妻は後始末に追われている。
フロリダ州シャーロット郡に住むマリールー・ワードさんによれば、嵐の最中に夫や犬3匹とベッドで寝ていたところ、突然、ベッドから吹き飛ばされた。
ワードさんはCNN系列局WBBHの取材に対し、トイレに行ってみると便座がひっくり返っていたと振り返った。
配管業者によれば、家の浄化槽の近くに落雷したことで、爆発が発生したという。
業者によれば、こうした事例は人が雷に打たれるくらいまれだという。
https://www.cnn.co.jp/fringe/35141002.html
2021年7月26日17時51分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
米軍岩国基地(山口県岩国市)に配備されている最新鋭ステルス戦闘機F35B2機が13日、沖縄へ向かう飛行中に落雷に遭っていたことが26日、米軍などへの取材で分かった。
米軍によると、2機は鹿児島県の枕崎沖で落雷に遭ったが、安全に着陸し、パイロットにもけがはなかった。
米軍によると、今回は修理費用が250万ドル(約2億7500万円)を超えるとみられることから、米海軍安全センターは事故の深刻度を、4分類のうち最も重大な「クラスA」と判断した。
クラスAの事故は、200万ドル相当以上の被害や航空機の損壊、死者が出るなどした場合に認定される。
https://nordot.app/792309192460107776?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
飛行機は落雷に遭っても被害なし、と思っていたのだが・・・。
ステルス機特有の事情でもあったのだろうか?
2021年7月12日12時25分にFNN PRIMEから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
打ち放たれたゴルフボールに、雷が直撃。
稲妻が走り、辺りに鋭い光が広がった。
これは、アメリカ・テキサス州のゴルフ練習場で、ゴルフボールに雷が直撃した瞬間の映像。
18歳の男性が友人らと楽しんでいたところ、急に天候が悪化。
「最後のショット」として放ったボールに、雷が当たったという。
けが人はなく、ナイスショットならぬ稲妻ショットとなった。
地元メディアなどによると、男性が放ったボールのスピードは時速140km超え。
「雷が自分ではなく、ボールに当たって助かったよ」とコメントしている。
https://www.fnn.jp/articles/-/209099
(ブログ者コメント)
1秒程度の短い映像。
分解写真的に切り取ると、以下のようになった。
①打ったボールが映っているようにも見える。
②・・・と、その瞬間、辺りが真っ白になった。
ボールを打った男性は閃光に包まれている。
③しかし、男性に驚いた様子は見られない。
遠くに落ちた雷の閃光だったのか?
④すると、今度は右側から閃光が拡がってきた。
⑤閃光が辺り一面に拡がった。
男性の姿は先ほどよりクッキリしているので、ゴルフボールに落ちた時の閃光か?
⑥ボールに落ちた雷がハッキリ映っている。
⑦男性はビックリして後方に逃げ出した。
周辺は、もやっているようにも見える。
ちなみにボール直撃後、閃光は見られていない。
2021年7月12日23時15分にNHK滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午後3時半すぎ、守山市川田町の川田大橋の歩道上で男性がうつ伏せで倒れているのを、近くを通りかかった男性が見つけ、消防に連絡しました。
男性は意識不明の重体で、病院に搬送され治療を受けていましたが、12日夕方、死亡しました。
警察によりますと、男性は野洲市に住む47歳の会社員で、体内に高い電流が通ったことで起こるような傷がみられ、多臓器不全で死亡したとみられるということです。
また、気象台によりますと、守山市を含む滋賀県南部では、11日午後3時半すぎに竜巻注意情報が出されるなど、局地的に発達した雨雲がかかり、大気が非常に不安定な状態だったということです。
警察は、当時の状況などから、男性が雷に打たれた可能性があるとみて調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20210712/2060008103.html
7月12日22時35分に京都新聞からは、当時、守山市周辺では雷が観測されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午後3時40分ごろ、滋賀県守山市川田町の川田大橋の歩道に男性が倒れていると通行人から119番があり、男性は12日、搬送先の病院で死亡した。
滋賀県警守山署によると、体内を強い電流が流れた痕跡があり、雷に打たれた可能性があるとみて調べている。
同署によると、男性は野洲市の会社員(47)で、死因は多臓器不全。
大阪管区気象台によると、当時、滋賀県内には雷注意報が発令されており、守山市周辺では11日午後3時40分ごろから雷が観測されていた。
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/597100
(ブログ者コメント)
以下はグーグルアースで調べた川田大橋。
結構大きな橋で、右側には歩道も見える。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。