2018年7月1日21時10分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
震度6弱を記録した大阪北部地震の当日、緊急参集の対象となった府庁職員約8000人のうち、地震発生から約1時間後の午前9時までに出勤できたのは、2割に満たない1369人だったことが1日、府への取材で分かった。
多くが、公共交通機関が停止した影響を受けたとみられる。
府は、「初動時の態勢としては、対応可能な数だった」とするが、今後、職員の参集状況のデータを精査し、初動態勢の検証などに活用する方針だ。
地震は、週明けの月曜日だった6月18日午前7時58分ごろに発生した。
ほとんどの公共交通機関が停止したため、職員の多くは、徒歩や自転車で順次参集。
府のまとめによると、18日午前9時時点では、緊急参集対象となる約8000人のうち、1369人(速報値)が配置についた。
職員の一部は被災対応のため、勤務管理システムに入力できておらず、今後、増える可能性もあるという。
府危機管理室の担当者は、「大規模災害時には、交通まひや多数の職員の被災が想定されるため、職務可能な職員を最大限集めることを目的に、『全員参集』と定めているが、実際には物理的に難しい」と話す。
実際、通勤ラッシュと重なった今回の地震では、JR西日本の在来線と大手私鉄などの234本で駅間停車が発生。
一時、約20万人が列車内に閉じ込められ、出勤途中の職員の多くも巻き込まれたとみられる。
松井知事も、地震発生から約1時間半後に開かれた第1回災害対策本部会議には、渋滞の影響で間に合わず、午前10時10分ごろ府庁に到着。
府では、3人の副知事が防災当直を1週間交代で担い、発生約30分後には登庁するシステムを導入しており、知事が到着するまでの間は、副知事や危機管理監らが代行した。
危機管理室の課長級以上の職員9人も30分以内に全員参集し、酒井災害対策課長は、「災害時の初動対応としては、スムーズに動けたと認識している」と話す。
府は今後、南海トラフ巨大地震への対応を強化する方針で、新たに設置する委員会で、初動対応のあり方も含めた議論を行う。
【高槻市でも課題】
今回の地震で大きな被害を受けた大阪府高槻市でも、早期参集が課題となった。
震度5強以上を観測した場合、約半数の職員1314人の本庁舎への参集を規定する高槻市は、当日午前11時時点で、約7割にあたる938人が出勤。
全職員のうち、半数近くが市内に住んでおり、公共交通機関がほぼストップする中、徒歩や自転車で出勤したという。
市危機管理室は、災害対応への影響の有無は、現時点で分からないとしながらも、「全職員が出勤していたとしても、災害時に人員が足りるという状況はあり得ない。今後、さまざまな課題を検証したい」としている。
災害発生から1時間以内に全職員(1915人)の約16%にあたる315人の職員が出勤すると定める茨木市では、午前9時時点で、全体の約43%にあたる823人が参集。
市の担当者は、「地震への対応に影響はなかった」としている。
出典
『発生1時間、大阪府職員の出勤2割未満…交通まひ影響 初動態勢を検証』
http://www.sankei.com/west/news/180701/wst1807010053-n1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
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