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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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202013170分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

JA東びわこ(滋賀県彦根市)が2016年に開いたおにぎりの早食い競争で、参加した滋賀県甲良町の男性=当時(28)=が喉を詰まらせ死亡したのは、主催者側の注意義務違反が原因だとして、男性の両親が損害賠償約8300万円を同JAに求めた訴訟の第1回口頭弁論が30日、大津地裁(西岡繁靖裁判長)で開かれた。

JA側は請求棄却を求めた。

 

訴状によると、男性は1611月、同JAが同市で開いた農産物PRイベント「ふれあいフェスティバル」に花の販売で訪れた際、おにぎり5個の早食い競争に参加した。

 

最後の1個を口に入れ、手を上げて完食を訴えたが、司会に「まだ口に入っているので飲み込んでください」と促された後、喉に詰まらせ、呼吸不全などで3日後に亡くなった。

 

早食いの危険性は同種の死亡事故などで広く認知されていたにもかかわらず、同JAは競争を企画し、誤嚥(ごえん)防止のルール策定など安全対策も怠った、としている。

 

JA東びわこは京都新聞社の取材に、「事故があったのは確かだが、落ち度などについては係争中なのでコメントを控える」とした。

 

https://this.kiji.is/595735602220713057?c=39546741839462401

 

 

※事故当時の記事は下記記事参照。

 

20161122日 110分 産経新聞)

 

JA東びわこ(滋賀県彦根市)が13日に開いた農産物PRイベントで、おにぎりの早食い競争に参加した同県甲良町の男性(28)が、おにぎりをのどに詰まらせて救急搬送され、3日後に死亡していたことが22日、JA東びわこへの取材でわかった。

 

5個を3分以内にどれだけ食べられるか

 

JA東びわこによると、イベントは同市安食中町の彦根総合地方卸売市場で開催。

早食い競争には小学校高学年~40代くらいまでの男女15人が参加。

5個のおにぎりを、3分以内にどれだけ食べられるかを競うルール。

 

男性は5個目を口に入れ終わった後に倒れ、現場に偶然居合わせた医師や看護師が応急処置をして救急搬送されたが、16日に亡くなった。

死亡した原因については確認していないという。

 

JA東びわこは事故を受けて、午後のイベントを中止。

14日付で「アクシデントが発生し、午後のイベントを中止した」とする「お詫び」をホームページに掲載していた。

 

 

【お茶を用意したり、食べやすい大きさにしたが…】

 

担当者は、「遺族には誠心誠意対応している。遺族の方の心情を慮り、公表する予定はなかった」とし、事故については、「お茶を用意したり、食べやすい大きさのおにぎりにするなど、安全に配慮したと考えており、運営に問題はなかった」としている。

 

滋賀県彦根市で13日に開かれた農産物PRのイベントで、おにぎりの早食い競争に参加した同県甲良町の男性(28)が、おにぎりを喉に詰まらせて救急搬送され、3日後に死亡したことが22日、イベントを主催したJA東びわこへの取材で分かった。

 

JA東びわこによると、県特産の近江米のPRとして開催。

参加者15人がおにぎり5個を3分以内に食べ、スピードや量を競った。

 

男性は5個目を口に入れた後に倒れた。

たまたま現場にいた医師や看護師が救護をして搬送されたが、16日に死亡した。

おにぎりは市販されているようなこぶし大の大きさ。

 

JA東びわこは取材に、「お茶を用意し、慌てさせないよう、安全に配慮していたが、結果として、重く受け止めている」としている。

 

https://www.sankei.com/west/news/161122/wst1611220035-n1.html

 

 

 

 

 

 

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20201251741分にYAHOOニュース(南日本放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

出水保健所の管内で、有毒種の魚・アオブダイを食べた80代の夫婦が食中毒になっています。

鹿児島県によりますと、食中毒になっているのは出水保健所管内に住む83歳の夫と80歳の妻の2人です。

 

2人は今月22日に知人が海で釣ったアオブダイを譲り受け、自宅であら炊きや刺身にして家族らと6人で食べました。

 

その2日後に、筋肉痛や呼吸困難などの症状が出て医療機関を受診したところ、アオブダイによる食中毒との診断を受けました。

 

2人は今も入院していますが、症状は快方に向かっているということです。

アオブダイは、パリトキシン様毒と呼ばれる毒素が体内に蓄積される場合があり、食べた人が食中毒で死亡した事例もあります。


アオブダイによる食中毒は、1998年以降、県内では3件目です。

県は、種類が分からない魚や見慣れない魚は食べず、体調が悪くなったらすぐに医療機関を受診するよう呼びかけています。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200125-00040203-mbcnewsv-l46

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

ネットで関連情報を調べたところ、アオブダイによる食中毒はそこそこ起きている。

 

中には、真偽不明だが、毒があるのは内臓だけで肉は大丈夫、ただ内臓を傷つけた包丁で肉を切ると、毒は加熱処理しても分解しないので中毒する・・・という情報もあった。

 

 

 

 

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201912211718分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

札幌市保健所は20日、札幌市南区のイタリア料理店で食事をした30~70歳代の男女6人が、発熱や発疹などの症状を起こしたと発表した。

 

患者の血清から寄生虫の旋毛虫の抗体が検出されたことなどから、食中毒と断定し、食品衛生法に基づき、同店を3日間の営業停止処分にした。

 

加熱が不十分だったクマ肉料理が原因とみられる。

 

旋毛虫による食中毒は、札幌市内では1979年以来40年ぶり。

 

市保健所によると、同店で11月10日に食事をした男女8人のうち6人が、11月下旬から今月上旬にかけて、発疹などの症状を訴えた。

うち1人が一時入院したが、全員が快方に向かっている。

 

クマ肉は、同店の知人が4年前に入手した冷凍肉だった。

 

https://www.yomiuri.co.jp/national/20191221-OYT1T50110/

 

 

12202124分に北海道新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

札幌市保健所は20日、札幌市南区のイタリア料理店「J」(澄川3の2)で、クマ肉のローストを食べた6人が、旋毛虫による食中毒を発症したと発表した。

市保健所は同店を同日から3日間の営業停止処分にした。

 

市によると、旋毛虫による食中毒が市内で発生したのは40年ぶり。

 

市保健所によると、旋毛虫は動物などに寄生する線虫の一種で、体長は雌で約3~4ミリ。

旋毛虫が潜む肉を人が食べて1~2週間たつと、腹痛、発熱などの症状が起き、重症の場合は死亡することもある。

 

国内では、食用家畜から旋毛虫が検出された例はないという。

 

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/376895/

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

旋毛虫による食中毒は201611月に水戸市でも起きている。(本ブログでも紹介スミ)

 

一方、今回の事例を機に関連情報を調べ直したところ、以下の詳細な情報も見つかった。

 

2018115130分 日本経済新聞)

 

クマの肉を食べたことで旋毛虫症を発症した事例が、相次いで3例発生したことが報告された。

 

いずれも同じ1頭のクマの肉が原因食品で、うち2例はローストして食べ、1例はカツにして食べていた。

 

市立札幌病院感染症内科の児玉文宏氏らが、第67回日本感染症学会東日本地方会学術集会(2018102426日、東京)で報告した。

 

同氏らは、野生鳥獣肉(ジビエ)ブームの中、旋毛虫症などの感染症リスクが高まっているとし、一般消費者へのさらなる啓蒙が必要と指摘している。

 

症例1の経緯はこうだ。

 

特記すべき既往歴のない北海道在住の40歳代男性で、2018年春にハンターから譲渡された狩猟直後のクマ肉を1週間程度、冷蔵保存。

その後、自宅でロースト調理し食べたという。

 

喫食から22日後に発熱。

その後、かゆみを伴う全身発疹が現れ、咳、呼吸困難感、口唇腫脹、四肢筋肉痛も出現した。

 

近医を受診し、アレルギーとして治療後、いったん呼吸困難感や発疹は改善したが、その後、かゆみが悪化したため市立札幌病院を受診した。

 

白血球の一種である好酸球数が多く、また患者からローストしたクマ肉を食べたことが聴取できていたことから、旋毛虫感染症を疑い、治療を開始した。

 

その結果、次第に改善し、クマ肉を食べてから10週後に完全に消失した。

 

治療開始と並行して寄生虫検査も行ったが、当初は抗旋毛虫の抗体価が低く、喫食37日後に陽性となった。

 

また、喫食翌日から冷凍保存されていた同じ個体のクマ肉から旋毛虫が検出され、旋毛虫症と確定した。

 

患者からの聞き取りで、食べたクマ肉は塊ごと約10分間表面を焼き、その後余熱で加熱していた。

表面以外の内部の肉は「赤いまま」だったことが分かっている。

 

症例230歳代女性で、症例1と同じ日に、同じローストしたクマ肉を食べていた。

 

喫食20日後に症例1とほぼ同様の症状、所見を呈した。

 

同じような経過をたどり、症例1と同様の治療により、症状が消失した。

 

クマ肉の喫食が原因で旋毛虫症を発症した事例が2例と続いたことから、同じクマ肉を食べた人を追跡調査したところ、症例2の母(症例3)が、抗旋毛虫抗体価が陽性となった。

 

症例3は、生のクマ肉をカツにして食べていた。

 

1カ月ほどして発熱、四肢・体幹筋肉痛、発疹が出現したが、その後、数日で症状は自然消失していた。

治療はしていない。 

 

児玉氏は、2016年に茨城県で旋毛虫による集団食中毒が発生したことを受けて、厚生労働省が「クマ肉による旋毛虫(トリヒナ)食中毒事案について」を発信し、改めて「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針」(厚労省、2014年)の順守を求めたことに言及。

 

しかし、今回、3例の旋毛虫症例が相次いで発生した背景には、「シカ肉と同様に、ローストすればクマ肉も安全との誤解があった」と指摘。

 

ジビエ食による感染症リスクの認識やその予防法が広まっていない可能性があるとし、さらなる啓蒙が必要とまとめた。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37361080V01C18A1000000/

 

 

文中、「「シカ肉と同様に、ローストすればクマ肉も安全との誤解があった」との表現がある。

 

その理由について調べたところ、水戸市の事例が詳述された文献に、以下の記述があった。

思うに、旋毛虫はシカには寄生していないのかもしれない。

 

12ページ)

. 旋毛虫による食中毒

8. 国内における感染動物

わが国では家畜から旋毛虫が検出された記録はないが、クマ(ツキノワグマおよびヒグマ)以外の野生動物からも、旋毛虫は検出されている。

動物種および検出された地域は、キツネ(北海道)、タヌキ(北海道、山形県)、アライグマ(北海道)である 5, 9, 13

また、イヌ(北海道)からも旋毛虫が検出されている 5

しかし、ジビエとして積極的な利用が図られつつあるイノシシ 14およびシカ 15の肉からは、現時点で検出報告はない。

 

ただ、シカには旋毛虫以外の寄生虫が寄生しているとのこと。

やはり、十分に加熱するに越したことはなさそうだ。

 

14ページ)

. 肺吸虫による食中毒

肺吸虫の幼若虫の寄生率・寄生数は、シカよりもイノシシの方が相当に高く、肺吸虫の感染源としてイノシシには、引き続き十分な注意が必要である24, 25

しかし、シカ肉もイノシシ肉と同様に、人体肺吸虫症の感染源となる可能性があると証明されたため、 肺吸虫感染が疑われるような症例に関しては、淡水産カニあるいはイノシシ肉だけでなく、シカ肉の喫食についても、問診する必要がある 22

 

 

『野生鳥獣肉が関わる寄生虫症 杉山広』

(モダンメディア 6422018[話題の感染症] 37

http://www.eiken.co.jp/modern_media/backnumber/pdf/2018_02/003.pdf

 

 

 

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201912121737分に産経新聞westから、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。

 

ミカン出荷量日本一の和歌山県で、地元の財団法人と栽培農家が協力して今年、ミカンの腐敗を抑える新装置を開発した。

 

紫外線を照射して抗菌物質を増やす仕組みで、すでに試作機では性能が証明されている。

 

来秋には実用化し、全国のミカンの産地にも導入を促す。

 

国内での流通効率を上げるだけでなく、近年本格化している輸出の後押しにもなりそうだ。

 

 

装置を開発したのは、和歌山市の一般財団法人「雑賀技術研究所」。

 

果物の糖度計測や品質選別の機器を手掛けてきたが、ミカン農家から腐敗に悩む声が多く寄せられ、考案した。

 

コンベヤーにミカンをのせ、装置の中で数秒間、紫外線を照射することで、抗菌物質「スコパロン」を増やす。

 

スコパロンは酸化防止効果のあるポリフェノールの一種で、ミカンが紫外線などの外部ストレスを受けると、果実を保護するため皮に生み出される物質だ。

 

これまでにも、ミカンの皮に紫外線を照射し殺菌する製品は存在したが、産地で大規模に導入されることはなかった。

 

照射後に雑菌が付くと数日後に腐敗が進むなど、効果が限定的だったからだという。

 

 

【産地同士でも協力】

 

研究所は平成29年、同じミカン産地の静岡県などと協力し共同開発に着手。

 

全国各地のミカン約3万5千個を使い、照射する紫外線の波長や時間、強度などの条件を変えて繰り返し実験し、試作機を仕上げた。

 

照射したミカンと照射しないミカンを同じ条件で約1カ月保存した結果、未照射の腐敗率は42%、照射の腐敗率は19%で、効果が実証できた。

 

担当者は、「紫外線をあて過ぎると皮が変色するため、照射後も表面の鮮度を保つ苦労を重ねた」と明かす。

 

今年9月下旬には、和歌山県有田(ありだ)市のミカン選果場に地元農家を集め、装置の実演会を開催。

 

性能を目の当たりにした農家は、「救世主のような装置」、「選別作業も楽になる」と歓迎の声を上げた。

 

参加したミカン農家、沢崎さん(44)は、「傷の付いたミカンを出荷しないよう、常に目を光らせているが、小さな傷を見過ごして箱詰めしてしまい、青カビが広がるケースもある。多少の傷があっても腐りにくくなる装置があれば重宝する」と話し、実用化に期待を込める。

 

 

【輸出強化へ後押し】

 

研究所は、将来的には海外輸出の後押しも狙う。

 

和歌山県では5年ほど前から、東南アジアを中心に海外輸出を強化。

 

県農業協同組合連合会によると、平成30年産の海外出荷は約75トンだったが、令和元年産以降は当面、年約180トンを目標に掲げる。

 

輸出先も、現在はマレーシアとシンガポールの量販店向けが主だが、将来的には米国やカナダへの販路拡大も目指している。

 

海外の販路拡大では、船舶や航空機で輸送中の腐敗を抑えるのが課題だが、今回性能を実証した新装置があれば弾みが付きそうだ。

 

和歌山県の担当者は、「甘みと酸味のバランスが絶妙な和歌山ミカンが品質を保ったまま海外でも消費されれば、県の農産物全体のアピールにもつながる」と話している。

 

https://www.sankei.com/west/news/191212/wst1912120022-n1.html

 

 

※半年前、20196121816分に和歌山放送からは、海外の研究論文に着目して開発が始まったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

和歌山市の雑賀技術研究所(さいかぎじゅつけんきゅうしょ)や静岡県などの研究グループは、このほど、ミカンの皮に特殊な紫外線を当ててカビなどの腐敗を防ぐ装置を開発し、この秋(2019年)、和歌山県内のミカン農家などで実験を行うことになりました。

 

近年、果物の流通は、海外の輸出機会が増える一方、輸送中にコンテナの中でカビたり腐ったりすることが問題となっていて、出荷する生産者の負担に繋がっています。

 

そこで、雑賀技術研究所と静岡県農林技術研究所、それに浜松市の「JAみっかび」が共同で、おととし(2017年)からミカンの腐敗防止装置の開発に着手したものです。

 

これまで、ミカンに紫外線を当てて殺菌する装置はありましたが、皮の表面に付いた菌を死滅させるだけで、効果は一時的でした。

 

研究グループは、90年代に海外の研究者が発表した「紫外線を柑橘類の皮に当てるとスコパロンという抗菌物質が発生し、病害防除に効果が期待できる」とする論文に着目し、殺菌装置とは異なる波長や強さの紫外線をミカンに当てる実証実験を行い、皮の中にスコパロンを発生させる装置を開発しました。

 

その結果、スコパロンを発生させたミカンの方が、何もしないミカンよりもカビや腐敗が少なくなったことが確認され、紫外線を当てたことによる品質の影響もみられませんでした。

 

雑賀技術研究所では、大規模な選果場向けの大きい照射装置と、個人農家向けの小さい装置を開発するとともに、この秋、県内のミカン農家での実験も予定していて、「これまで、選果場の糖酸度計(とうさんどけい)の開発と販売を行ってきたが、腐敗防止装置の効果が実証されれば、ミカン農家や消費者にとって、農薬使用量の減少などコスト削減や安全性の向上につながる」と話しています。

 

https://wbs.co.jp/news/2019/06/12/134420.html 

 

 

 

 

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20191128851分に秋田魁新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

スイスに拠点を置く世界的な認証機関の日本法人・SGSジャパン(横浜市)は27日、食品の製造工程での意図的な異物混入を防ぐ「SGS食品防御認証」を秋田県大潟村あきたこまち生産者協会(大潟村)に交付した。

 

認証は11日付で、国内第1号となった。

同認証制度はSGSジャパンが2018年11月にスタート。

 

認証基準は、警備大手セコム(東京)と共同で策定した。

認証には、ビデオによる監視や作業場への出入管理などが必要になる。

 

セコムによると、偶発的な異物混入を防ぐ認証は既に存在するものの、意図的な混入への対策を求める認証は世界的に珍しいという。

同生産者協会は、消費者や取引先からの信頼を高め、商品の付加価値を向上させようと、取得を目指した。

 

涌井社長は認証を受け、「輸出に取り組む上で大きな武器になる。安全安心な商品を秋田から発信し、国内外でさらに販路を拡大したい」と語った。

認証を取得したのは八つある工場のうち、製粉工場とアレルギー対応食品工場。

セコムの助言を受け、入室時の指の静脈認証システムや、工場内に高性能カメラなどを導入した。

投資額は約3千万円だという。

大潟村の同生産者協会で27日、認証式を実施。

SGSジャパン・サステナビリティサービスセールス担当の一蝶(いっちょう)さん(48)は涌井社長に証書を手渡し、「異物混入問題は消費者の関心が高い。認証の取得により、国内外の市場からの信頼が増し、発展することを願う」と述べた。

 

https://www.sakigake.jp/news/article/20191128AK0011/ 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

SGSグループのプロファイルは下記。(HPより)

 

SGSは、検査、検証、試験および認証業界において世界的にもトップ企業です。

また、弊社は品質や高潔性の面でも国際的な水準として認められています。

 

現在では世界の2,600以上のオフィスおよび研究所で94,000名を超える社員が活躍しています。

弊社の主要サービスは次の4つのカテゴリーに分けることができます。

 

・検査: 世界トップクラスの検査および検証サービス(積み替え時の貿易商品の状態と重量の確認など)によって、数量および品質を管理し、さまざまな地域や市場全体において該当するあらゆる規制要件に適合できるようにお客様を支援します。

・試験: 知識豊富で経験を積んだ人材を配置した試験設備の国際的なネットワークによって、リスクを低減し、市場投入への時間を短縮し、該当する健全、安全性、および規制基準に対する製品の品質や安全性および性能などを試験できます。

・認証: 認証を通して、お客様の製品、プロセス、システム、またはサービスが、国内外の規格や規制、またお客様が規定した基準などに対する適合性を実証することができます。

・証明 : 製品やサービスなどが世界標準および地域の規制に沿っていることを保証します。

また、事実上すべての産業の中で専門的知識や無類の経験でグローバルの適応範囲との組み合わせで、SGSは原料から最終消費材まで全サプライ・チェーンをカバーします。

 

・・・・・

 

https://www.sgsgroup.jp/ja-jp/our-company/about-sgs/sgs-in-brief

 

 

今回報道された認証制度の概要は下記。(HPより)

 

SGS 食品への意図的な異物混入防御のための物理的対応評価サービス

 

国内外問わず食品への異物混入は消費者および社会の関心事項となっています。

 

特に、悪意を持った者による意図的な異物混入を防止するためにセキュリティレベルを上げることは、喫緊かつ重要な課題となってきています。

 

悪意を持った者による意図的な食品への異物混入行為を防止するためには、脆弱性評価を踏まえて従事者の管理および力量を担保し、また外部からの侵入の監視・防止にも注意を払う必要があります。


本基準は、以下の設置状況およびオペレーション状況について、SGSが評価スキームに基づいて物理的対応を評価するために策定しました。


・全般
・監視カメラ
・人の出入管理
・車両の出入管理
・機械警備
・その他

 

・・・・・

 

http://certificationservices.jp/sgs/service/food/CPPIC.html

 

 

 

 

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201911252335分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

今月、千葉県市川市の青果店で毒のある植物をニラと間違えて販売し、購入して食べた家族3人がおう吐などの症状を訴えていたことが分かりました。

 

保健所は業者に回収を命じるとともに、買った人は絶対に食べないよう注意を呼びかけています。

 

千葉県によりますと、今月21日、市川市の住民から、「青果店で購入したニラを家族3人で食べたら全員がおう吐した」と、市川保健所に連絡が入ったということです。

保健所が調査したところ、市川市東菅野の青果店「T屋」で今月11日から14日ごろにかけてニラとして販売されたものが有毒のスイセンだったことが分かったということです。

これは青果店近くの雑木林で刈り取られたもので、市川保健所は25日、販売業者に回収を命じましたが、9束のうち5束が回収できていないということです。

千葉県は、このスイセンを買った人は絶対に食べないこと、もし、おう吐などの症状が出ている場合には、すみやかに医療機関を受診するよう呼びかけています。

 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191125/k10012191051000.html

 

 

11252319分に産経新聞からは、残った料理からスイセンの有毒成分が検出されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

千葉県衛生指導課は25日、同県市川市の八百屋で有毒のスイセンとみられる植物がニラとして販売され、購入客のうち調理して食べた女性3人が嘔吐(おうと)したと発表した。

 

店主が近くの雑木林でニラと間違えて採取してきた物で、県は回収を命じた。

 

同課によると個人経営の店で、11月11~14日ごろ、店頭で9束販売した。

 

吐いた3人は家族で、食べたその日のうちに気分が悪くなった。

命に別条はないという。

 

連絡を受けた保健所が調査し、残った料理からリコリンなどスイセンに含まれる有毒成分を検出。

 

他にも食べた客がいるが、現時点で健康被害は確認されていない。

 

植物は「新鮮やさい」などと書かれたテープが貼られ売られていたという。

 

https://www.sankei.com/affairs/news/191125/afr1911250040-n1.html

 

 

11262013分にNHK千葉からは、スイセンは青果店店主が雑木林で見つけて採取してきたものだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

千葉県市川市の青果店でニラと間違えて販売された9束のスイセンのうち5束は、午後6時半現在、まだ見つかっていません。

スイセンには有毒成分が含まれていることから、保健所では引き続き、購入した人は絶対に食べないよう呼びかけています。


千葉県によりますと、今月21日、市川市の住民から「青果店で購入したニラを家族3人で食べたら、全員がおう吐した」と、保健所に連絡が入りました。


ニラは、うどんに入れて食べ、食後まもなく症状が出たため、スイセンによる食中毒を疑って連絡を行い、病院には行かなかったということです。


スイセンを販売したのは、市川市東菅野の青果店「T屋」で、80歳の経営者が近くの雑木林を通りかかった際に生えていたスイセンをニラだと思い込み、刈り取って販売したということです。


この店でこうした販売を行ったのは、今回が初めてだと話しているということです。


スイセンは、今月11日から14日にかけ、1束100円の価格で合わせて9束が販売され、保健所からの連絡を受けた店側が店頭に回収を知らせる張り紙をしたところ、3束を購入した1人が申し出ました。


しかし、残る5束の行方は午後6時半現在、いまだに分かっていないということです。


スイセンは球根のある多年生の植物で、有毒成分のアルカロイドを含むため、誤って食べた場合には30分以内におう吐や下痢、頭痛などの症状が出ることがあるということです。


千葉県は、このスイセンを買った人は絶対に食べないことと、もし、おう吐などの症状が出た場合には、速やかに医療機関を受診するよう呼びかけています。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20191126/1080009165.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

本ブログでは過去に、一般人が間違えた事例以外、秋田市のスーパー産直コーナーで販売されていた事例1件も紹介している。

 

 

 

 

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20191115841分に高知新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

今年初めから10月23日までに報告された寄生虫「アニサキス」による食中毒のうち、カツオが原因とみられる事例は全国で計10件で、報告件数が急増した昨年同時期の約10分の1にとどまっていることが分かった。

アニサキスは長さ2、3センチの糸状で、生魚の内臓や筋肉に付く。

人がのみ込むと、激しい腹痛を引き起こすことがある。

2018年は春を中心に、全国で報告が相次いだ。

10月までに99件に上り、食品別の原因としてカツオが最多に。

 

2017年以前は、年間10件以下で推移していた。

2017年春は芸能人がアニサキスによる食中毒体験を発信し、スーパーが生カツオの販売を控えるなどの事態があった。

 

水揚げ地での取引価格が下がり、高知県のカツオ一本釣り漁業者などにも相当な影響を及ぼした。

2019年は東京都での報告が最多で4件、宮崎県2件、宮城県、愛知県、大阪府、高知県が各1件。

 

カツオを含めた全体では計142件で、しめさばによる食中毒が多かった。

カツオへのアニサキス寄生を調査している目黒寄生虫館(東京)によると、今年は1匹当たりの寄生数が大きく減少。

 

厚生労働省の担当者は「昨年は特殊な状況だった。今年は特にカツオを避ける必要はなく、従来通り新鮮な魚を選び、目視や冷凍、加熱で食中毒を防いでほしい」としている。


【昨年が特殊 寄生数は例年の4倍 専門家が調査報告】


2018年、カツオによるアニサキス食中毒が急増したことを受け、寄生虫の専門家が厚生労働省の助成を受けて、増加要因を調査した。

 

このほど公表された研究報告は、漁獲海域や餌の影響で1匹当たりの寄生数が例年の4倍以上に跳ね上がっており、「全国に流通したカツオの筋肉(身)に多くアニサキスが寄生していた」と結論付けた。

研究費587万円で、目黒寄生虫館の小川和夫館長ら、専門家3人が調査を担当。

 

日本近海で2018年秋などに漁獲されたカツオ150匹(太平洋側120匹、日本海側10匹、南西諸島付近20匹)を調べ、漁業者らへの聞き取りも行った。

身の背面からライトを当てるなどして検査したところ、9割以上のカツオの内臓で寄生を確認。

身からアニサキスが見つかったカツオは22匹だった。

アニサキスは魚の死後に内臓から身に移るとも言われてきたが、今回の調査によると、いずれもカツオが生きている間に身に侵入しており、死後の流通段階で内臓から身に移った例はなかった。

例年との大きな違いは、1匹当たりの寄生数だった。

 

昨年5月のカツオでは平均10・9匹で、8~11月は6・2匹。

東京都健康安全研究センターが2012~16年に調べた際の1・5匹から大幅に増えていた。

漁業関係者への聞き取りでも異変が判明。

 

2018年春は今まで例のなかった三宅島周辺が大漁場になり、例年以上に脂が乗ったカツオが全国に出回った。

三宅島周辺は黒潮の大蛇行により海水温が高く保たれ、南下するはずの群れが長くとどまり、アニサキスの中間宿主であるオキアミなどを大量に捕食した可能性があるという。


報告書は対応策も提示

 

調査したカツオでは腹側のみでアニサキスが見つかったとし、「(寄生が多い年には)背側を生食用とし、腹側は冷凍することで食中毒の多くが防止できる。消費者がカツオの生食を楽しむことに大きな問題はない」としている。

 

https://www.kochinews.co.jp/article/324263/

 

 

 

 

 

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2019111390分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。

 

食べ物などをのどに詰まらせて窒息して亡くなる人は年間9千人を超える。

息が止まれば一刻を争う。


心肺蘇生と同じように、救命には、のどに詰まった異物をいかに早く取り除けるかが重要になる。

 

観光名所の浅草寺に近い浅草ビューホテル(東京都台東区)。

昨秋の昼ごろ、1階ラウンジでサンドイッチを食べていた女性(84)がのどを詰まらせ、一緒にいた長女がフロントに助けを求めた。

 

従業員はすぐに119番通報。

総務課の赤澤マネージャー(36)が駆けつけた。

赤澤さんは救命講習の講師になれる応急手当普及員の資格を持ち、地域の消防団にも所属する。

 

女性の顔は蒼白(そうはく)で、テーブルに突っ伏してのどから「くぅー」と音を出し、苦しんでいた。

 

赤澤さんは、長女に状況を聞きながら、のどに詰まった物を取り出すために、女性の背中の肩甲骨の間を手のひらの付け根で強くたたく「背部叩打(こうだ)法」を開始。

続けて、腹部を手で圧迫する「腹部突き上げ法」を繰り返した。

 


【救急隊到着前の気道確保を】

 

だが、窒息はなおらず、女性は5分ほどすると意識を失った。

全身の力が抜け、それまで固く閉じていた口の力が緩んだ。

 

赤澤さんはすぐに手袋を付け、手を口の中に入れ、のどにへばりついていたパンのかけらを指でかき出した。

女性の顔にみるみると血色が戻った。

 

119番通報から10分後、救急隊が到着。

女性は隊員の声に受け答えできるほど回復していた。

運ばれた医療機関で検査を受け、問題はなかったという。

 

年をとると、かむ力やのみ込む力が衰えて、食べ物をのどに詰まらせるリスクが高まる。

 

日本医科大病院など8施設のデータによると、気道が塞がっている状態が5分以内では、死亡は6%。

6~10分だと、死亡または意識が戻らない状態が、合わせて42%に上った。

 

救急隊の現場到着時間は2017年で平均8・6分。

10年前より1分36秒延びている。

 

救急隊の到着を待っていては、助けられないケースもある。

 

日本医科大学高度救命救急センターの五十嵐豊助教(救急医学)らが、08~14年に同センターに運ばれた食べ物による窒息患者155人を調べた。

 

救急隊の到着前に詰まった気道が再び通っていれば、7割が重い障害を残さずに回復していた。

到着後では3割、病院に搬送後では1割だった。

 

五十嵐助教は「死亡や重い障害を防ぐには、周りの人の積極的な助けが重要だ」と指摘する。

 

 

【子どもは豆類に注意】

 

腹部突き上げ法をすると、内臓の損傷や肋骨(ろっこつ)骨折が起きることもある。

実施したことを到着した救急隊に伝えたり、速やかに医師の診察を受けてもらったりすることが重要だ。

 

一方、日本蘇生協議会の指針では、異物が取り出せずに患者が意識を失えば、すぐに心肺蘇生を始めるべきだとしている。

 

目で見て気道に固形の異物が認められる場合は、指で取り出してもいいとしている。

 

五十嵐助教によると、中には掃除機で取り出せた事例もあり、「どのような方法がよいのか、医学的な根拠は少ない。何が有効なのかデータを集めて検証する必要がある」と指摘する。

 

異物による窒息は、乳幼児でも起きている。

 

日本小児呼吸器学会の気道異物ワーキンググループが昨年、15歳以下の子どもを対象にした全国調査結果の論文を発表した。

 

事故時に患者がとっていた行動は、食べ物を口に入れた状態でふざける、むせる、転ぶという回答が目立った。

 

気道に入った食べ物は、ピーナツ(40%)が最多で、節分の豆を含む枝豆・豆類(25%)、アーモンド・ナッツ(11%)が続いた。

 

調査グループの今井丈英・山口小児クリニック院長は「事故が起きなくても、ひやりとした場面を経験している家族の人は少なくない。どのような食事や行動が事故につながりやすいか、リスクを知ることが予防には大切だ」と話している。

 

https://www.asahi.com/articles/ASMBZ52H1MBZULBJ009.html

 

 

 

 

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201994102分に琉球新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

8月30日に沖縄県浦添市の浦添共同調理場が市内10の小中学校に提供した給食で、シイラの魚フライを食べた生徒ら50人余りが唇や舌のしびれを訴えていたことが、3日までに分かった。

 

専門家によると、不適切な温度管理によるヒスタミン食中毒の可能性が高いとみられる。

 

生徒らの症状は軽く、しびれは食後1時間ほどで治まったという。

同調理場は市内10の小中学校に約8000食を提供。

8月30日のメニューは沖縄そば、肉野菜炒め、シイラの魚フライだった。

 

生徒から「シイラを食べた後、舌がピリピリした」との訴えがあり、港川中が同調理場に連絡。

全校に調査したところ、3日までに児童生徒50人、教職員2人の計52人から同様の症状が確認された。

保健所によると、しびれの原因はヒスタミン食中毒の可能性がある。

解凍時などの不適切な温度管理で、青魚に多く含まれるアミノ酸「ヒスチジン」が増殖。

ヒスタミンに変わる。

 

この食中毒では、口などのしびれのほか、顔や目が赤くなることがある。

症状は比較的軽度で、数時間以内に治まるという。

シイラは衣の付いた状態で同調理場に納入されており、納入業者を含め、市教育委員会が原因を調査中。

 

保護者への2日付のおわび文書で、嵩元教育長は「安全衛生管理の徹底に努める」としている。

 

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-983245.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

ヒスタミン食中毒については、過去にも本ブログでマグロ、サバ、サンマ(干物)の事例を紹介している。

 

 

 

(2019年9月22日 修正1 ;追記)

 

2019921730分に琉球新報から、ヒスタミンがシイラから検出されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

8月30日の給食でシイラのフライを食べた浦添市内の児童生徒らが唇や舌のしびれを訴えた問題で、同市教育委員会は19日、原因を「ヒスタミン食中毒」と発表した。

 

同市教委が県南部保健所に調査を依頼していた。

しびれを訴えた児童生徒、教職員は計62人に上った。

 

県南部保健所が調査したところ、提供されたシイラから、食中毒の原因となるヒスタミンが検出された。

卸業者など複数の流通過程があり、どの段階でヒスタミンが発生したかは特定できなかったという。

市教委は19日、市ホームページで経過を報告。

嵩元教育長名でおわびするとともに「材料調達から調理過程までの流れを再確認する」などと再発防止を強調している。

 

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-993485.html

 

 

 

 

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2019791722分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

9日正午すぎ、宝塚市立美座小学校から、「けさ掘り出したジャガイモを食べたところ、子どもたちが体調不良を訴えた」と消防に通報があった。


消防が医師などとともに駆けつけたところ、小学5年生の男女あわせて13人に吐き気や腹痛など食中毒とみられる症状が確認され、市内の病院に救急搬送された。


市教委によると、いずれも快方に向かっていて、重症の子どもはいないという。


学校では9日、校内の畑で収穫した50個ほどのジャガイモを使った調理実習が行われ、午前10時ごろから児童30人が「粉吹きイモ」などを食べたという。


実習の指導は家庭科専任の50代の女性教諭が担当していたということで、市教委はジャガイモの調理についてどんな説明をしていたかなど、いきさつを詳しく調べている。


市教委の橘学校教育部長は、「ご心配をおかけして、たいへん申し訳ない。原因をしっかり究明し、再発防止に努めたい」と話している。



【「ソラニン」に注意】


兵庫県などによると、子どもたちが学校で栽培したジャガイモを食べて食中毒になるケースは全国で相次いでいるという。


ジャガイモの芽や緑色に変色した部分には、「ソラニン」という有毒成分が含まれていて、食べた場合、吐き気や腹痛、めまいなどを起こす場合があるという。


「ソラニン」は、加熱しただけでは除去できないということで、兵庫県生活衛生課は、「ジャガイモを食べる際は、必ず芽の部分を取り除き、少しでもえぐみやしぶみを感じたら食べるのをやめてほしい」と呼びかけている。

 


【食中毒に詳しい専門家は】


ジャガイモを食べた小学生が食中毒とみられる症状を訴えて集団で搬送されたことについて、食中毒に詳しい大阪市立大学大学院生活科学研究科の西川禎一教授は、「ジャガイモは芽の部分や光が当たって緑色になった皮の部分に、ソラニンという自然毒が含まれている。こうした部分を食べると下痢やおう吐、それにめまいなどの症状を起こすので注意が必要だ」と指摘している。


また、関西では今の時期にジャガイモを収穫することが多く、食中毒が発生しやすいということで、西川教授は、「ソラニンは熱に強いため、加熱調理をしても完全に無くすのは難しく、調理する際、芽や緑色の皮をしっかり取り除くことが重要だ」と指摘している。


また、小さい芋に比較的ソラニンが多く含まれているとして、家庭菜園や学校で食中毒を防ぐためには、栽培段階で芽を間引くことで小さな芋がたくさん実るのを防ぐことや、芋に光が当たらないよう、しっかり土をかぶせるなどの対策をとってほしいと呼びかけている。

 

出典

『ジャガイモで児童13人食中毒か』

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20190709/2020004288.html 

 

 

791813分にmBS NEWSからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

実習を行っていた30人のうち、10歳から11歳の児童13人が病院に搬送され、うち8人が入院が必要と判断された。

体調不良は食中毒が原因とみられている。

 「入院している8人についても、未入院の5人についても、症状は安定して快方に向かっていると聞いている。」(市教委 橘部長)

市教委は、児童の精神的ケアのため、学校に臨床心理士を派遣するとしている。

 

出典

『育てたジャガイモ食べて食中毒か 小学校から児童13人搬送 兵庫・宝塚市』

https://www.mbs.jp/news/kansainews/20190709/GE000000000000028578.shtml

 

 

7121914分に神戸新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

兵庫県宝塚健康福祉事務所(保健所)は12日、ジャガイモに含まれる毒素「ソラニン類」による食中毒と断定した。

 

同事務所によると、搬送されなかった3人を含む5年生16人は9日、校内で栽培したジャガイモを食べた後、症状を訴えた。

 

8人が入院したが、11日には全員が登校。

 

同じ畑のジャガイモからは通常の2.5倍の毒素が検出されたという。

 

出典

『ジャガイモ食べ児童13人搬送 食中毒と断定 宝塚』

https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201907/0012509123.shtml

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

2016年11月、この手の事故は、今後、特段のものでない限り、掲載を割愛すると書いた。

 

ただ、今回、多数のメディアから、同じような事故が相次いでいると報じられ、またジャガイモの毒成分についても解説されていたが、なぜ同じ事故が繰り返し起きているのか?という切り口から報じているメディアは、ブログ者の知る範囲では、一つもなかった。

 

その点に違和感を覚えたので、本事例を紹介する。

 

市教委と同校が合同で記者会見を開いていたので、その席で、以下のような質問が飛んだと思うのだが、なぜか報道されてはいない。

・この学校では、他校で同種事例が相次いで起きていることを知っていたのか?

・知っていたなら、どのように注意していたのか?

・注意していたなら、何が悪くて事故が起きたのか?

 

 

 

 

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20196112047分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

生卵とゆで卵で日持ちするのはどっちだと思いますか? 


梅雨で食べものの傷みが気になる今、卵の保存についても情報更新しておきましょう。

 

食と料理の新常識を探る「ごはんラボ」で調べました。

 

     ◇

 

卵には、生卵の方が熱を通したものより日持ちするという「パラドックス」がありました。

 

日本養鶏協会アドバイザーで元東京農業大学教授の信岡誠治さんによると、生卵の賞味期限は各メーカーが決めていますが、産んでから21日間が標準。

 

卵かけごはんのように生卵を好む日本の食習慣に合わせて、生で安全に食べられる期間として設定されています。

 

理由は、殻の中で卵黄を包んでいる生の卵白には殺菌作用があり、雑菌をシャットアウトしてくれるから。

 

これが、ゆで卵になると働かなくなります。

傷みやすくなるというわけです。


「殻ごと冷蔵庫に入れても、できれば当日中に食べていただき
 たい」

 

ここで気になったのは、コンビニで人気のパック入りのゆで卵です。


「半熟トロトロ」をうたう商品に表示された賞味期限を見ると、要冷蔵とはいえ、2週間先の日付になっています。

 

メーカーに理由を聞くと、「サルモネラ菌による食中毒につながる心配がないように、原料の卵のチェックからゆでてパック詰めするまで、衛生管理した工場内で製造し、低温で流通させるからです」との答え。

 

同じに見えるゆで卵でも、食品工場と雑菌のある家のキッチンの環境はまるで違うというわけです。

 

では、冷凍保存はどうでしょう。

 

信岡さんは、「やはり衛生面から、家庭での生の卵の冷凍は勧められません」。

 

冷凍後に解凍した卵黄の、水分が抜けた食感を利用したレシピがインターネットなどで見られますが、冷凍中にひび割れた殻からサルモネラ菌など食中毒の原因菌が入り、解凍中に増殖するなどリスクが防ぎきれません。

 

卵黄だけ、卵白だけを分けて冷凍する場合も同じです。

 

出典

『生卵とゆで卵、日持ちするのどっち? 冷蔵しても要注意』

https://www.asahi.com/articles/ASM6C4215M6CULZU006.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

関連情報を調べたところ、日本卵業協会のHPに、生卵の殻を洗うと逆効果など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

Q1 卵の賞味期限はどれくらいですか?


A:時期により異なりますが、卵の賞味期限は、安心して
  「生食」できる期限を表示しています。

 

サルモネラ菌の増殖が起こらない期間は、卵の保存温度によって決まります。

 

英国のハンフリー博士の研究に基づいて算出され、家庭で冷蔵保存する7日間を加えたものです。

 

夏期(7~9月)が産卵後16日以内、春秋期(4~6月、10~11月)が産卵後25日以内、冬季(12~3月)が産卵後57日以内とされています。

 

実状は、パック事業者と量販店、バイヤーの話し合いで決めており、パック後2週間(14日)程度を年間を通して賞味期限としている所が多いようです。

 

日卵協ホームページ「表示とタマゴの安心」を参考にして下さい。

 

 ・・・

 

Q14 家庭では、卵は洗わないほうが良いのですか?

 

A:現在、卵のほとんどはGPセンター(洗卵選別包装施設)というところで、お湯(30℃以上で卵温より5℃以上高いこと)で洗卵してから出荷されています。

 

しかし、汚れが殻の表面に残っていることがあり、それを気にして再度洗う人もいますが、洗うと気孔という殻にある穴から雑菌が水と一緒に卵の中に入ったりしてしまいます。

 

できれば、目に付くような汚れは、洗わずに拭き取ったほうが鮮度を保てます。

 

 ・・・

 

Q17 ゆで卵の保存方法と賞味期限を教えて下さい。

 

A:ゆでる条件によって異なり、ゆでた後の保存温度や殻の割れの有無によって異なります。


株式会社 光琳 発行の「卵-その化学と加工技術」によれば、硬くゆでた場合、5℃で2~3ヶ月、10℃では3週間、室温(25℃以上)3~7日間程度の期限であるとされています。

 

殻を剥いた場合は、殻付きの3分の1から2分の1程度とありますが、家庭では硬くゆでた場合、10℃保管で殻にヒビのない場合3~4日、いつヒビが入ったかわからないものは食べるのを控え、殻を剥いたものはその日のうちに食べることをお勧めします。

 

出典

『タマゴQ&A 品質・保存編』

http://www.nichirankyo.or.jp/qa/hinshitsu.htm

 

 

 

 

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20196102145分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

横浜市立小学校で10日、給食時に米飯が提供されないトラブルがあった。

製造工場でネズミの死骸が見つかったため。

 

提供されなかったのは、給食を実施する351校のうち153校の約7万7000人にのぼった。

 

横浜市教委などによると、同市金沢区の業者が午前10時ごろ米飯製造を終え、炊飯機器の清掃と点検をしたところ、米を湯に浸す槽の横の溝にネズミの死骸を発見。

この工場で製造した米飯約6.2トンの提供を中止した。

 

業者は、毎日午前中に製造を終えた後、点検と清掃をしていたが、開始前は点検してこなかったという。

 

この業者はネズミの侵入経路などが明確になるまでは製造を中止する方針といい、再開のめどは立っていない。

 

当面は他の業者が米飯を提供するが、一部の学校では代わりにパンが提供されるという。

 

出典

『給食つくる工場にネズミ死骸 児童7万人超に米飯出せず』

https://www.asahi.com/articles/ASM6B6KB9M6BULOB012.html 

 

 

611143分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

回収が間に合わなかった1校で5、6年生計18人が米飯を食べたが、体調に異常はないという。

 

同日午前10時頃、米飯製造後のベルトコンベヤー式炊飯器(長さ10m、幅2m、高さ2.5m)を清掃中の従業員が死骸に気づいた。

 

7日の業務後に炊飯器を清掃した際には、異常はなかったという。

 

出典

『給食用炊飯器にネズミの死骸…横浜、米飯食べた18人異常なし』

https://www.yomiuri.co.jp/national/20190610-OYT1T50182/  

 

 

61150分に神奈川新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

市教育委員会は11日、1校で回収が間に合わず、計70人の児童が米飯を食べたと明らかにした。

現時点で健康被害の報告はないという。

 

10日午前10時ごろ、調理員が製造終了後にスチーム式コンベヤー炊飯器を清掃・点検した際、米を浸すために使う水槽の横で発見した。

 

出典

『ネズミ死骸を発見 給食用米飯の提供を中止に 横浜』

https://www.kanaloco.jp/article/entry-173797.html 

 

 

 

(2019年6月20日 修正1 ;追記)

 

20196182127分に神奈川新聞から、ドア下の隙間から入ったらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

市教委は18日、中止している同業者による米飯の提供を19日から再開すると発表した。

ネズミの侵入経路が特定され、再発防止策が取られたためという。

市教委によると、死骸が見つかったのは、S組合(同市金沢区)の工場内のスチーム式コンベヤーの炊飯機器内。


10日午前の製造終了後、調理員が、米に水分を吸収させる水槽の横で発見した。

同組合は13日、市保健所などに報告書を提出。


専門業者が点検した結果、工場内の3つのドアの下にあった1~2cmの隙間が侵入経路とされ、侵入防止器具などを設置した。

 

テスト炊飯を行い、問題がないことが確認されたという。

出典

『ネズミの侵入経路特定 横浜市教委、給食調理機から死骸』

https://www.kanaloco.jp/article/entry-175673.html 

 

 

619日12時44分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

市教委によると、専門家が工場設備を確認した結果、ネズミは扉のわずかな隙間から建物内に侵入したとみられるという。

 

市は、粘着性のワナの増設や赤外線監視カメラの設置などで対策を強化した。

 

ネズミは10日午前10時頃、横浜市S組合(横浜市金沢区)の工場で、ベルトコンベヤー式炊飯器内の米をお湯に浸す水槽の横で発見された。

 

同工場は、給食として提供予定だった米飯計約13.6トンを回収。

 

11日以降は、市内256校にパンや別業者の米飯などが提供されていた。

 

出典

『炊飯器ネズミ死骸、扉隙間から侵入か…ワナ増設』

https://www.yomiuri.co.jp/national/20190619-OYT1T50208/ 

 

 

 

 

 

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201966日付で河北新報から、下記趣旨の記事が調査結果のグラフ付きでネット配信されていた。

 

寄生虫のアニサキスによる食中毒を起こしたスーパーや鮮魚店は、起こしていない店舗に比べ、魚介類の搬入から調理までにかかる時間が長いことが福島県の調査で分かった。

 

県は、昨年のアニサキス食中毒発生件数が全国2位だったことを踏まえ、汚名返上に向け、早めの調理を各店舗に呼び掛けている。


アニサキスは魚介類の内臓に寄生し、時間がたつにつれて筋肉に移動する。

 

速やかに内臓を取り除けば食中毒は減少するとされる。


県は各店舗の処理実態を調べるため、県内で過去に食中毒を起こした19店と起こしていない51店を訪れ、搬入から調理までの所要時間を聞き取って比較した。


結果はグラフの通り。

 

食中毒を起こしていない店舗は所要時間が短い傾向があり、0~2時間と2~4時間がともに19.6%に上った。

 

これに対し、食中毒を起こした店舗は、10.5%と5.2%にとどまった。


食中毒を起こした店舗は所要時間をルール化していない割合が68.4%で、起こしていない店舗の41.1%を大きく上回った。

 

県食品生活衛生課は、「ルールを設けていない店舗は、すぐに調理する意識が乏しく、魚を放置して食中毒が起きやすくなる」と指摘する。


県によると、2018年のアニサキス食中毒発生件数は58件で、全国トップの東京都(78件)に次ぐ多さだった。

 

全国的に被害は増加傾向だったが、なぜ福島が増えたのかは分からないという。


同課の担当者は、「すぐに内臓を取り除き、零下20℃以下で冷凍処理すれば、食中毒被害は確実に減る。各店舗には適切な処理を呼び掛けていきたい」と話す。

 

出典

『アニサキス食中毒、素早い調理が防ぐ 発生全国2位の福島県が各店舗に呼び掛け』

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201906/20190606_63021.html

 

 

 

 

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2019523日付の毎日新聞夕刊紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。

 

『どうすれば安全安心 Dr.白澤 100歳への道』

 

【添加物の二酸化チタン】

 

二酸化チタンは白色で、自動車の塗装、塗料、プラスチック、印刷インキ、食品添加物、・・・と用途は幅広い。

 

食品添加物でも白色着色剤としてチューインガム、脱脂粉乳、チーズ、・・・などに使われている。

 

しかし、二酸化チタンは発がん性が指摘され、国際がん研究機関(IARC)は、二酸化チタンを「ヒトへの発がん性がある可能性がある」グループ2Bの物質に分類。

 

フランス政府は2020年1月1日から二酸化チタンを含む食品の市場投入を禁止すると先月(4月17日)発表し、安全性に対する懸念が広がっている。

 

 

【気になる脳、認知症への影響】

 

中国・広州市の南方医科大のビン・ソン博士によれば、食品添加物に使われている二酸化チタンはナノ粒子という非常に小さい粒に調整されているので、脳血液関門を通過して脳に到達し、神経毒性を示す可能性があるという。

 

実際、二酸化チタンを投与したネズミ実験に関する13本の研究論文を詳細に評価したところ、経口投与、静脈注射、皮下注射、鼻腔投与のいずれの方法でも脳内に到達し、神経細胞に対する酸化ストレスや神経毒性、さらに空間記憶や学習などの認知機能障害が報告されているとし、安全性に対する警鐘を鳴らす。

 

また、そのうち3本の研究では、二酸化チタンを妊娠ネズミに投与し子孫への影響を検討しているが、胎盤を通過して胎児の発育を阻害し、子孫で精神神経発育障害が認められた。

 

二酸化チタンは日本でも使われているが、認知症が急増している時代背景を考慮すると、認知機能に影響を及ぼし得る食品添加物については、長期的な健康影響を再評価する新規評価軸も必要になるだろう。

 

 (白澤卓二・お茶の水健康長寿クリニック院長)

 

 

 

※フランス政府の動向詳細は、下記記事参照。

 

2019426日 パリ発 ジェトロ ビジネス短信)

 

政府は4月17日、フランス独自の規制として、2020年1月1日からナノマテリアルである二酸化チタン(TiO2/E171)を含む食品の市場投入を禁止すると発表した。

 

二酸化チタン(TiO2/E171)は、EUでは食品添加物(白色着色料)として認可されており、チューインガム、歯磨き粉、日焼け止めクリームなどの食品、化粧品、医薬品に使用されているが、食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は、二酸化チタンがナノ粒子のため生体組織を通過しやすく、発がん性物質の可能性があるとしている。

 

政府は、2018年10月に成立した「農業と食品部門における商業関係の均衡、健康的、持続的で全ての人にアクセス可能な食品のための法律(通称:食品法)」で、「重大、または緊急の危険がある場合、二酸化チタン(TiO2/E171)および二酸化チタンを含む食品の市場投入を停止するアレテ(執行的決定)を発布する」と規定し、ANSESに二酸化チタンの毒性の再評価を付託していた。

 

ANSESは、4月15日、政府に提出した意見書で、「二酸化チタンの発がん性のリスクに対する疑いを排除する新たな情報はない」、「データ不足のため、許容一日摂取量(ADI:Acceptable Daily Intake)を定めることができない」として、「ナノマテリアルを含まず、機能、有効性において同程度で安全な製品を奨励することにより、労働者、消費者、環境の被害を制限することを推奨する」と結論付けた。

 

今回の決定は、「EUが充分な対策を講じていないと判断する場合、加盟国は独自に緊急措置を取ることができる」とする、EUの一般食品法(欧州議会・理事会規則178/2002)第54条に基づく措置。

フランスは2018年2月、潜在的なリスクの存在を明らかにした新たな研究発表を考慮し、欧州食品安全機関(EFSA)が完全な再評価を実施するまで二酸化チタン(TiO2/E171)の認可を停止するよう、欧州委員会に求めていた。

 

食品添加物の二酸化チタン(TiO2E171)を2020年から禁止 (フランス)』

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/04/e76813f0a19fd209.html

 

 

 

 

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201955日付で秋田魁新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

秋田県生活衛生課は4日、東京から秋田県仙北市に帰省中の30~40代の夫婦2人が有毒のスイセンをニラと間違えて調理して食べ、食中毒を発症したと発表した。

2人とも症状は回復している。

 

スイセンとニラを間違えて起きた食中毒は、今年に入って県内2件目。

同課によると、2人は3日午前9時ごろ、実家裏の土手に生えていたスイセンを卵と炒めて食べた。

 

調理した妻が味見で苦味を感じ、夫も一口食べてやめたが、2人とも30分ほどで嘔吐や下痢の症状が出て、同市の病院を受診した。

病院から連絡を受けた大仙保健所が同日午後に調査した結果、妻に頼まれて畑のニラを採りに行った夫が、誤って土手のスイセンを採っていたことが分かった。

県内では4月にも、秋田市の60代女性がスーパーの産直コーナーでニラと誤って販売されたスイセンを食べて食中毒を発症した。

同課は、「スイセンの葉とニラは似ているが、ニラには特有の匂いがあり区別できる。食用と確信が持てない植物は採らない、食べない、人にあげない、売らないようにしてほしい」と呼び掛けている。

 

出典

『スイセン食べ夫婦が食中毒 仙北、ニラと間違える』

https://www.sakigake.jp/news/article/20190505AK0001/ 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

4月の事例は本ブログでも紹介スミ。 

それにしても、スイセンが味見とか一口食べただけで発症するほどの毒性を持っていたとは知らなかった。

 

 

 

 

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2019531138分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

山形県は、同県鶴岡市の40代女性が、知人からもらった野草モミジガサ(シドケ)に猛毒のトリカブトが混入していることに気付かないまま食べ、手足のしびれや嘔吐、呼吸困難などを訴えて入院したと発表した。

 

県によると、女性は野草を調理したおひたしを食べた直後から手足のしびれと呼吸困難などを発症。

医療機関を受診し、そのまま入院した。

 

庄内保健所が調べた食べ残しからトリカブトの葉が見つかった。

 

トリカブトとモミジガサは葉の形が似ており、野草を譲り渡した知人は「近くにトリカブトが生えていたことに気付かなかった」と話しているという。

 

平成元年以降、同県内では有毒植物による食中毒が相次いでいる。

 

ニリンソウと有毒のトリカブトの誤食による死亡事故は14件22人(死亡者1人)、そのほかニラとスイセン、ヤマゴボウとヨウシュヤマゴボウなどの誤食が目立っており、山菜収穫期を迎え、県は、野草が有毒かどうか判断できない場合、食べたり譲ったりしないよう注意を呼び掛けている。

 

出典

トリカブト誤食で女性入院 山形

https://www.sankei.com/affairs/news/190503/afr1905030003-n1.html 

 

 

531153分にYAHOOニュース(さくらんぼテレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

患者の女性は2日昼、知人からシドケとして譲り受けた野草をおひたしにして食べた所、直後から手足のしびれや呼吸困難などの症状が出た。

女性は医療機関を受診し、入院した。

県内では4月24日にも鶴岡市の夫婦がニリンソウに混じっていたトリカブトを食べ食中毒になった。

 

県は、調理する前に不安を感じる植物が混じっていないか確認し、安易にあげたりもらったりしないよう呼び掛けている。

 

出典

トリカブトで食中毒・もらったシドケに混入 県は「安易にあげたりもらったりしないで」 山形・鶴岡市

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190503-00010001-sakuranbo-l06 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

4月の事例は本ブログでも紹介スミ。

 

 

 

 

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20194281055分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

北海道小樽市保健所は26日、有毒のトリカブトを山菜のコジャクと間違えて食べた同市の70代の夫婦が食中毒を発症したと発表した。

今季の山菜による食中毒は、道内では初めて。

 

同保健所によると、夫婦は25日午前10時ごろ、積丹町で群生しているコジャクを採り、トリカブトが混入していたことに気づかず、自宅でおひたしにして食べたという。

 

夫婦は嘔吐やしびれを訴え、一時入院したが現在は退院し、快方に向かっている。

 

同保健所によると、セリ科のコジャクはトリカブトと見間違われることもあるという。

 

誤食を避けるため、食用かどうか確実に判断できない場合、採取や譲渡しないよう注意を呼びかけている。

 

出典

『トリカブト誤食、小樽の夫婦中毒 山菜のコジャクと間違える』

https://mainichi.jp/articles/20190428/k00/00m/040/018000chttps://mainichi.jp/articles/20190428/k00/00m/040/018000chttps://mainichi.jp/articles/20190428/k00/00m/040/018000c 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

トリカブトによる食中毒については、前日の424日に鶴岡市でニリンソウと間違えて食べた事例が起きたばかりだ。
(本ブログ掲載スミ)

 

 

 

 

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2019425218分にNHK山形から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

24日午後11時ごろ、鶴岡市に住む50代の男性と40代の妻が手足のしびれや嘔吐などの症状を訴えて、市内の病院を受診した。


病院から「食中毒の疑いがある」と連絡を受けた保健所が、夫婦が食べた夕食の残りを調べたところ、有毒のトリカブトが見つかったという。


夫婦は入院したが、命に別状はないという。


夫婦は、このトリカブトを知り合いから山菜のニリンソウとして譲り受け、自宅でおひたしにして食べた直後に体調が急変したという。


トリカブトはニリンソウと葉の形が似ているため、誤って食べてしまう人があとを絶たず、県内でも平成に入って以降、19人が食中毒を起こして、このうち1人が死亡している。


県は、山菜を食べる場合は、見た目やにおいで安易に判断せず、もしも食後に吐き気やしびれなどを感じたらすぐに医療機関を受診するよう呼びかけている。

 

出典

トリカブト誤って食べ夫婦が入院

https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20190425/6020003524.html 

 

 

42630分に朝日新聞山形版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

トリカブトによる食中毒は2013年以来といい、県は「山菜は食用と毒のあるものが混ざって生えていることがある。安易に配ったりもらったりしないで」と呼びかけている。

 

県によると、夫婦は、知人が鶴岡市内の山で採取した山菜を「ニリンソウ」として22日にもらい、24日夜におひたしにして食べた。

 

直後から口や手足がしびれ、嘔吐したため、同日深夜に市内の病院に行き、そのまま入院した。

 

出典

ニリンソウと間違えトリカブト誤食 鶴岡で入院

https://www.asahi.com/articles/ASM4T6CYQM4TUZHB017.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

以下は、映像の1コマ。
左がニリンソウで右がトリカブト。

葉の大きさは違うものの、形はよく似ている。

 

 

 

 

 

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201944650分に秋田魁新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

秋田市保健所は3日、同市のスーパーの産直コーナーで有毒のスイセンがニラと誤って販売され、同市の60代女性が食べて食中毒を発症したと発表した。

 

保健所は同市の生産者の男性に回収を命じた。

女性は快方に向かっている。

女性は先月下旬、Gマート手形店の産直コーナーで、「ニラ苗」と表示されたビニールポット入りのスイセン苗を1個購入。

 

2日朝、葉を刻み、チャーハンの具材として調理し食べた。

間もなく嘔吐の症状が出て、保健所に連絡。

調査の結果、スイセンと判明した。

生産者の男性は先月16日以降、手形店のほか、泉店、外旭川店の計3店の産直コーナーにスイセン苗9個を陳列、販売した。

 

購入者全員と連絡が付き、女性以外の健康被害は確認されていない。

生産者の男性は保健所の聞き取りに対し、「ニラだと思って栽培していたものがスイセンだった。申し訳ない」と話した。

保健所は、スイセンには嘔吐や下痢などの症状を引き起こす有毒成分ヒガンバナアルカロイドが含まれ、葉がニラ、球根がタマネギと類似しているとして、注意を呼び掛けている。

 

出典

『スイセンをニラと販売、秋田市のスーパー 女性、食中毒に』

https://www.sakigake.jp/news/article/20190404AK0001/ 

 

 

46日付で秋田魁新報からは、販売されていたポット入り苗の写真付きで、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。

 

・・・・・

 

スイセンは、嘔吐や下痢などを引き起こす有毒成分ヒガンバナアルカロイドを含む。

 

厚労省によると、2008~17年の10年間でスイセンによる食中毒が47件発生しており、有毒植物の食中毒としては最も多かった。

他県では死亡例もある。

植物の生態に詳しい東京都薬用植物園の中村耕主任研究員は、スイセンの葉はニラと似ており、「見て判別するのは難しい」と説明。

スイセンが無臭なのに対し、ニラは特有の匂いがあるため、「匂いを確かめると分かる場合がある」と話す。

県生活衛生課によると、県内で有毒植物による食中毒は平成に入って12件ある。

 

山菜のシドケ(モミジガサ)やニリンソウと誤認し、有毒のトリカブトを食べて発症したケースが9件と最も多く、このうち2人が命を落とした。

 

このほか、アジサイの葉やチョウセンアサガオの実が原因となった事例もあった。

 

時期は4~6月に集中した。

本格的な山菜シーズン到来を前に、特に気を付けたいのがシドケやニリンソウと、トリカブトの誤認だ。

 

トリカブトは茎や葉、根など全体に猛毒のアコニチン系アルカロイドを含み、重篤な中毒になりやすいとされる。

秋田市民市場(同市中通)で山菜などを取り扱う「藤原商店」によると、シドケは例年4月中旬に出回り、5月上旬までがピーク。

今年は雪解けが早かった影響などで、シーズンが昨年より1週間ほど早いという。

藤原代表は、シドケとトリカブトは葉の形がよく似ている上、山林の同じような場所に群生していることがあり、混同しやすいと指摘。

「見つけても、(シドケだと)自信がないなら手を出さない方がいい」と注意を促す。

東京都薬用植物園の中村主任研究員によると、ニリンソウとトリカブトも葉の形が似ているが、花の色で見分けられるという。

ニリンソウは3~5月に白い花、トリカブトは8月以降に紫色の花を咲かせるとし、「白い花を確認して採取するとよい」としている。

県の担当者は、「食用と確実に判断できない場合、『採らない、食べない、売らない、人にあげない』を徹底してほしい」と強調。

有毒植物の危険性に気を配りつつ、自然の恵みを存分に味わってほしいとしている。

 

出典

『春の有毒植物に要注意 スイセンとニラ誤り食中毒、死亡例も』

https://www.sakigake.jp/news/article/20190406AK0008/ 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

○本ブログでは、畑にニラを採りにいってスイセンを採ってしまい、食べて中毒になった事例を過去に何件か紹介しているが、店で売られていたものを食べての中毒は初めてだ。

 

○この生産者の方、なぜ間違ったのだろう?

ニラ栽培の経験が浅かったということだろうか?

 

 

 

 

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201943日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

香辛料のナツメグを大量に摂取すると中毒を起こすらしいと、最近、耳にした。

 

約15g入りの瓶が数100円で売られるスパイスに、一体、どんな危険が潜んでいるのか。

 

 

数年前の夏の明け方だった。

顔面蒼白で冷や汗をかき、手足が冷たくなった男性(30)が川崎市立川崎病院に救急搬送されてきた。

男性は落ち着かない様子で「自分は大丈夫か」と繰り返し訴えた。

 

8時間前に自宅で牛肉の炒めものを作って食べた。

塩やコショウ、カレー粉などの調味料とともに、刺激を楽しもうとナツメグを一気に10g加えた。

 

食べて3時間後に手の震えや発汗、口の乾きがあり、落ち着かない気分に襲われた。

ネットで調べるとナツメグ中毒とあった。

 

大量の水を飲み嘔吐を繰り返したが良くならず、自ら119番した。

 

「初めてでした。我々もそんな中毒があるとは知らず、医学書や国内外の論文を調べ対応しました」。

当直だった白川医師が振り返る。

 

文献に当たると、確かにナツメグ中毒のようだ。

治療薬はなく、病院で安静にしていると症状がやわらぎ、男性は約7時間後に歩いて帰宅した。

 

ナツメグは東南アジア原産の常緑樹「ニクズク」の種の核を乾燥させ粉末にした香辛料で、肉の臭み取りなどに使われる。

 

公益財団法人日本中毒情報センターによると、5~15gの摂取で1~8時間後に頻脈や口の乾き、嘔吐などのほか、興奮や不安、幻覚など中毒症状が表れる。

 

身近な香辛料による珍しい症例だとして、川崎病院の藤綱医師らは昨年12月、論文「ナツメグ中毒の1例」を「日本救急医学会関東地方会雑誌」に発表した。

 

それによると、ナツメグ中毒は1981年以降、同病院を含め国内で8例確認され、すべて安静にすることで回復した。

 

欧米では19世紀以降、死亡例が2例あるという。

 

白川医師は、「中毒原因として認知度が低いが、適量を使い、大量に入れたら絶対に食べないでほしい」と話す。

 

ナツメグ大量摂取で幻覚や興奮などの精神症状が表れるのはなぜか。

 

筑波大の内藤裕史名誉教授(中毒学)によると、ナツメグが体内で分解されると、合成麻薬などに似た成分ができる。

欧米では昔から幻覚を味わおうと乱用され、国内でも中毒8例中、4例が幻覚や興奮目的だった。

 

内藤さんは警告する。

「香辛料や薬味の多くは摂取しすぎると何らかの副作用があるが、ナツメグは特に症状が激しい。過去の事例を見ると、幻覚作用を楽しむ目的で大量摂取した人の多くが中毒から回復後に『二度と経験したくない』と語っているようです」

 

出典

『ナツメグで中毒? 大量摂取、幻覚・嘔吐』

https://mainichi.jp/articles/20190403/ddm/012/040/058000c 

 

 

ちょっと前、201934185分にハフポストからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

ナツメグは、コショウ、シナモン、クローブとならぶ4大香辛料の1つ。

インドネシアのモルッカ諸島原産のナツメグの木の種子の胚乳を乾燥したものだ。

 

小学館の「食の医学館」によると、ナツメグは甘くエキゾチックな香りと、まろやかなほろにがさが特徴。


その風味は挽き肉料理と相性がよく、ハンバーグやミートローフなどに欠かせないほか、クッキーやドーナツにも、好んで用いられている。

 

ナツメグの分量について、エスビー食品のレシピでは、ハンバーグ2人前で「小さじ1/4」と記載している。

 

このように少量では問題ないが、ナツメグを大量に食べるのは危険な場合がある。

というのも,ナツメグは大量に摂取すると強力な幻覚作用や興奮作用を示し、逆に有毒となる例があるからだ。

 

日本中毒情報センターの報告によると、成人の場合、ナツメグのヒト経口中毒量は5g~10g。

呼吸困難になるとともに、めまい、幻覚、嘔吐などの症状に陥ることもある。

通常は24時間以内で回復するが、2~3日かかることもあるという。 

 

同センターでは、ナツメグの実2個を食べた8歳男子が24時間後に死亡した事例があるので、小さい児童の場合は少量でも受診を勧めた方が無難だとしている。

 

歌手・作詞家の新良エツ子さんも2017年7月に、ナツメグの大量摂取で病院に緊急搬送されたことを公式ブログで明らかにしていた。

 

美味しいスパイスも、分量を誤ると大変なことになる。

ナツメグの入れすぎにご注意を!

 

出典

ナツメグ中毒の恐怖とは? 食べる時は分量に注意が必要 呼吸困難、めまい、幻覚、嘔吐などの症状になる恐れ

https://www.huffingtonpost.jp/entry/nutmeg_jp_5c7ba3f6e4b0614614daf5f1 

 

 

昨年、2018724日に日本テレビから放映された「ザ!世界仰天ニュース」でも、以下のような内容が報じられていた。

 

去年の夏のこと。
明日、仕事が休みということで友人とお酒を飲んでいた、新良エツ子さん。
朝まで楽しく飲んで帰宅した。


帰宅後、お腹が空き...作ったのはハヤシライス。
そこにいつも欠かさず入れていたのが...ナツメグだった。


ナツメグは、木の種を乾燥させた香辛料の一種。
ハンバーグやカレーなど、肉の臭みを消したり、味を引き立たせるためによく使われる。
このナツメグが、彼女にある悲劇をもたらす!!


すべて美味しく平らげると、眠ってしまった。
すると、1時間後...突然、異変が!


呼吸が苦しくなり、冷や汗も。
周りの景色が歪んで見え、手足にも力が入らない。


お酒で酔っている感覚とも違うため、最初は熱中症かインフルエンザを疑った。
熱を計るが、どうやら違う...異変を感じすぐに救急車を呼んだ。


しかし電話先で住所を伝えようと思っても、
なぜか言葉がうまく出てこない。


なんとか住所を伝え、助けてもらえるよう外に出ようと体を動かした。
すると...なぜか急に症状が和らいだ。


とはいえ、念のため病院に搬送してもらった。
一応、血液検査などを行ったが、異常は見つからなかった。


大事を取って入院し、点滴していると、
数分から数十分おきにさきほどのような症状が現れた。


症状が落ち着いている時に、会社の同僚に入院したことを報告すると
何か変なもの食べたのではないか?という指摘が。


新良さんには思い当たることがあった...それはナツメグを多く入れ過ぎたこと。
実はこの日、お酒に酔っていたこともあり普段から多めに入れていたナツメグを
なんと丸々、ひと瓶も入れてしまった。そして、お腹が空いていたのでおかわりもした。


すると、症状について調べてくれた会社の同僚からメールが。
原因は、ナツメグ中毒だった!!

 


【大量に摂取すると危険な香辛料】

 

・・・・・

 

実は、ナツメグの他にも、ウコンやシナモンなどでも、多量に摂取すると健康障害が出る可能性が報告されている。


香辛料を多めに使う際は量に注意を!!

 

出典

命をおびやかすスパイスの真実

http://www.ntv.co.jp/gyoten/backnumber/article/20180724_04.html 

 

 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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