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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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今回報道された「アニサキスライト」だが、2023年発売開始だというのに、すでにネットでは様々な種類の製品が売られていた。

以下は元記事。

20241480分にYAHOOニュース(ねとらぼ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

SNS上で注目を集めた投稿について、その背景をあらためて取材する「バズ投稿のウラ話」。

今回は、202311月に宮崎大学医学部の寄生虫学分野が公式XTwitter)に投稿し話題を呼んだ「アニサキス発見ライト」のその後を聞きました。

 【画像】ライトを当てた結果

 

【こんなにいるのか……】

魚介類などに潜むアニサキスは、体内に入ると激痛を引き起こすことで知られる寄生虫。

宮崎大学医学部の寄生虫学分野は、サバに寄生したアニサキスをライトで探すという学生実習の際、「アニサキスライト」という製品を用意しました。

2023年に発売された「アニサキスライト」は、特定の波長の光に反応して光るアニサキスの性質を利用して作られたブラックライト。

波長や光量はアニサキスの確認に特化したものになっています。

開腹したサバにライトを照射すると、恐ろしいまでの効果を発揮。

おびただしい量のアニサキスを、青白い光でくっきりと照らし出してしまいました。

知りたくはなかったけれど、目を背けてはならない事実……!  

ゾワゾワする実習結果は、「泣きそう」、「ゾワっとした」、「こんなにいるのか……」、「このライトで(アニサキスの)事故防止できそう」などと話題に。

用いられたサバは実習後にX担当者が自宅に持ち帰り、サバミソにして美味しく食べたそうです。

熱に弱いアニサキスは十分に加熱すれば死滅するので、これで一安心ですね。  

ねとらぼ編集部では投稿への反響や、その後のライトの活用方法などを宮崎大学医学部の寄生虫学分野に聞きました。

 

【投稿の「その後」は】

Q.「アニサキスライト」のポストを投稿した理由をあらためてお教えください。

A.宮崎大学医学部寄生虫学分野:
「毎年医学生向けの寄生虫学実習でサバの解剖と寄生しているアニサキスの観察を行っているのですが、あるとき釣り好きの教員が「アニサキスライト」というのを売っている、ということで実習用に購入したのがきっかけでした。
実際に照らしてみたら予想を遥かに上回る見やすさで大興奮(教員側が)だったので思わずXに投稿しました。 」

Q.アニサキスライトは2023年に発売された新商品でした。実際に実習で試されてみて、どんな印象を抱きましたか

A.宮崎大学医学部寄生虫学分野:
「細かい隙間に隠れている個体や筋肉表層に潜っている個体も見つけやすく、自分で魚をさばく人には良い商品だと思いました。」

Q.投稿の反響に対する感想をお教えください。

A.宮崎大学医学部寄生虫学分野: 
「投稿後、各種メディアからの取材依頼が相次ぎ、寄生虫学に特別興味がなくてもアニサキスに対しては関心が高いことに驚きました。
「かわいい」「おもしろい」という反応もあって寄生虫の不思議さを少しだけですが伝えられたかと思います。
あと、アニサキスライトを販売されている津本式の津本さん本人から連絡をいただきました。() 
それと、後日談ですがアニサキスライトを購入した釣り好きの教員が釣具屋で事の顛末を話したところ、店員さんが非常に喜んでいたそうです。」

Q.今もライトは研究に活用されているのでしょうか?

A.宮崎大学医学部寄生虫学分野: 
「研究ではなく(上記の通り)医学生向けの実習に使用しています。
2024
年もサバの解剖とアニサキスの観察を行った際にライトを使いましたが、学生に大好評でした。
特に2024年に購入したサバではアニサキスの寄生数が少なかったのでとても役立ちました。
ちなみに、当分野で扱っている別の寄生虫も照らしてみましたが、その子たちは光りませんでした。」

Q.その後、寄生虫に関する研究としてはどのようなものを行っているのでしょうか?

A.宮崎大学医学部寄生虫学分野: 
「寄生虫が体内を移行する経路を調べたり、寄生虫に注射をして遺伝子組換えを試みたり、ヒトの寄生虫症の診断をしたり、あとは寄生虫の検出目的に野生動物の糞便を集めたりカニを大量にさばいたり………
色々やっています。」

 (画像提供:宮崎大学医学部寄生虫学)

https://news.yahoo.co.jp/articles/eba7b50c18837a85f7dfafe0bb7f4e9019d9b808

 

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20241220755分にYAHOOニュース(ブラジル日報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

南部パラナ州クリチバ市の軽食屋で13日、客がコシーニャ(ブラジル風チキンコロッケ)にかぶりついた瞬間に突然爆発し、軽度の火傷を負うという事故が発生した。

店主によると、コシーニャは通常通り作られ、揚げたての状態だったという。

店内の防犯カメラには、生地が飛び散り、蒸気が立ち上る衝撃的な瞬間が記録されており、SNSで拡散され話題を集めた。

18日付G1などが報じた。

店主のクリスチアン・デ・ソウザ・アマラルさんば「まるでタイヤが破裂するような音だった。彼の顔に生地がくっつくのを見てショックを受けたよ。まるで爆弾のようだった」と振り返った。

映像では、コシーニャが爆発した際に、生地や中の具が勢いよく飛び出し、四方八方に飛び散る様子が確認できる。

店主によれば、破片はカウンターやシンク、さらには天井にも飛び散ったという。

コシーニャから蒸気が出ているのも映像で確認できる。

クリスチアンさんによると、問題のコシーニャは通常通り作られたものであり、なぜ爆発が起きたのかは不明。

「いつも通りに油で揚げた後、カウンター横の保温器に入れた。その様子をお客さんが見ていて、『そのコシーニャ美味しそうだね』と言って注文したんだ。揚げた後、大体5分くらい保温器に入っていたけど、提供時にはまだ熱々の状態だった」と語った。

店のスタッフは客に応急処置を施し、医師の診察を受けるよう促した。

翌日、その客は再び店を訪れ、軽度の火傷のみで済んだことを報告したという。

生物科学の専門家ラウラ・マリーゼ氏によれば、食品が爆発した原因の一つは製造工程にある可能性が高いという。

その説明によると、コシーニャを成形する際、具材と生地の間に少量の空気が閉じ込められることがあり、この空気が揚げる際に加熱され、膨張して内部に圧力を生じさせた可能性があるという。

コシーニャのバッター液には小麦粉も使われており、グルテンが多く含まれているため非常に強度が高い。

そのため、圧力がすぐに生地を破壊することはなく、口に入れて噛んだ瞬間に突然圧力が解放され、爆発が起きたと考えられる。

こうした事故を防ぐため、料理人ルイ・モルシェル氏は、コシーニャを食べる前に手で少し開いて蒸気を逃がすことを勧めている。

「パステル(ブラジル風揚げ餃子)を食べる時と同じだ。まず手で少しちぎって蒸気を逃がせば、口を火傷する心配もない」と説明した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6fc30ddf22bbc87593f73a0e19c7e4daa516427c 

 

 

 

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20241191834分に新潟放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

新潟県佐渡市の商店が発送した干物により「ヒスタミン」による食中毒が発生したと新潟県が発表しました。

県によりますと、6日午後5時半頃、新潟県佐渡市の「U商店」が発送した干物を大阪府内の自宅で食べた2人に、皮膚が赤くなったり、頭痛、悪寒等のアレルギー症状があったと大阪府から新潟県に連絡がありました。

その後の大阪府による検査で、食べた人の家に残っていた干物から食中毒の原因となる「ヒスタミン」が検出されたということです。

食べたのは1011日にU商店が製造した魚介類の干物「あじ・みりん干し」です。

佐渡保健所が調査を行うことができた購入者8人のうち6人が干物を口にしていて、そのうち3人に食べてから1時間以内に同様の症状が出ていたことが判明。

これらのことから、新潟県は干物による食中毒と断定しました。
食中毒にかかったのは50代男性が1人、10代と50代の女性が2人で、いずれも現在は回復しているということです。

佐渡保健所はU商店に9日から11日まで営業停止処分をし、従事者に対して衛生教育を行う予定です。

■ヒスタミンによる食中毒とは

県によりますと、ヒスタミンはアミノ酸の一種である「ヒスチジン」からヒスタミン産生菌の酵素の働きにより生成されるということです。

ヒスタミン産生菌は海水の中に存在し、魚を獲ったときに付着していることがあるそうです。

ヒスタミンは一度生成されると加熱しても減ることはないということです。

食べてから1時間以内に顔の特に口の周りや耳たぶが紅潮し、頭痛やじんましん、発熱などを引き起こします。

■予防には
県によりますと、魚を捕獲してから食べるまで一貫した温度管理が重要で、特に「ヒスチジン」が多く含まれる赤身魚を購入した際は常温に放置せずに速やかに冷蔵庫で保管し、できるだけ早く食べることが重要だとしています。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1543827?display=1

 

119日付で新潟経済新聞からは、患者宅の干物からは一般的な発症濃度の45倍のヒスタミンが検出されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

116日午後530分頃、大阪府から新潟県へ、佐渡市内「U商店」が発送した「あじ・みりん干し」を大阪府内の自宅で喫食した2人が、発赤、頭痛、悪寒等のアレルギー様症状を呈した旨の連絡があった。

大阪府による検査で、患者宅に残っていた当該干物から、調理済品で5,000μg/g、未調理品で4,400μg/gのヒスタミンが検出された。

佐渡保健所の調査によると、当該干物は20241011日に「U商店」が製造したもので、調査できた購入者4グループ8人のうち、113日および6日に当該干物を喫食した2グループ6人中、2グループ3人が喫食後1時間以内に発赤、頭痛、悪寒等の症状を呈していたことが判明した。

佐渡保健所は、患者全員が同施設で製造された干物を喫食していること、患者宅の干物から内閣府食品安全委員会が一般的に発症するとしている1,000μg/g以上の45倍となるヒスタミンが検出されたこと、医師から食中毒の届出があったことから、同施設が製造した「あじ・みりん干し」を原因とする食中毒と断定した。

患者は全員回復している。

佐渡保健所は原因施設に対し、2024119日から11日までの3日間の営業停止処分を行った。

https://www.niikei.jp/1274058/https://www.niikei.jp/1274058/

 

(ブログ者コメント)

〇本ブログでは過去にサバやサンマ、マグロやシイラのヒスタミン中毒事例を紹介しているがアジは初めて。

U商店の温度管理のどこが悪かったのだろう?
佐渡ということで、獲りたてのアジを加工しているというイメージがあるのだが・・・。

 

 

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20248162214分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

大分県は16日、由布市の「旅館K」が運営する飲食店で今月発生し、客の一部からノロウイルスが検出された集団食中毒について、嘔吐などの症状を訴えた人が計458人に上ったと発表した。

重症者はおらず、いずれも既に快方に向かっている。

食事はせず、提供された湧水を飲用した客からもウイルスが検出され、県は湧水が汚染されていた可能性があるとみて調べている。

県によると、「K」の近くから湧き出ている水をポンプでくみ上げ、調理や持ち帰り用の水として利用しているという。

大分県によると、458人のうち年齢が確認できたのは325人で、1~78歳の男女だった。

少なくとも18の都府県から訪れていた。

県は13日、このうち5~9日に食事した東京都の高校生ら計28人が症状を訴えたと発表し、調査を進めていた。

K」は13日から3日間の営業停止命令を受け、その後も営業を自粛している。

https://www.sankei.com/article/20240816-5HNO75VO5VKKBLFSCGFTSE2S4A/

 

816214分に毎日新聞からは、定期的な水質検査を実施していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

県食品・生活衛生課によると、12日までの10日間に利用した506人のうち、178歳の325人を含む458人が下痢や嘔吐(おうと)、発熱の症状を訴えた。

旅館ではそうめんや地鶏焼きを提供しており、調理には炭酸が含まれる湧き水を使っていたという。

患者の中には、この水だけを飲んだ人も含まれていたことから、同課は湧き水がノロウイルスに汚染されていた可能性があるとみている。

同課によると、旅館では湧き水などの使用に当たって、食品衛生法が求めている定期的な水質検査を実施していなかったという。

店は原因究明などを終えるまで営業を自粛する。

https://mainichi.jp/articles/20240816/k00/00m/040/309000c

 

(ブログ者コメント)

〇今回の飲食店は山奥にあり、案内看板には「採水口あります」とか、沢山並んだ蛇口の写真などが掲示されていた。


〇調べたところ、ノロウイルスの感染源は動物ではなく、主として人間ならびにカキなどの二枚貝らしい。

ということは、人間が感染源?

〇どのような場所から湧き水をポンプアップし、一旦どこかに溜めているかなど、調べてみたが、情報は見つからなかった。

〇ちなみに、ブログ者が定期的に水を汲みに行っている久留里の湧き水は、動物などが接触しないよう、湧いている場所をボックス的なもので囲い、年に1回の水質検査証を掲示している。
また、「囲いの内部を清掃するため、××日は水汲みできません」という貼り紙を何回か見たことがある。

   

    ※2枚とも写真はグーグルストリートビュー。


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20248131110分にYAHOOニュース(BUSINESS INSIDER)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

アメリカで販売されている水のペットボトルには、平均で24万もの微小なプラスチックが含まれていることがわかった。

ナノプラスチックは非常に小さく、血液、細胞、臓器の中にまで入り込む。

健康への影響を評価するには、さらなる研究が必要だが、接点を減らす方法はある。

ペットボトルに入った水1リットルには平均で24万のプラスチックが含まれ、そのうちの一部は微小なため、血液や細胞、心臓や脳などの臓器にも入りこむ可能性があることが最新の研究でわかった。

米国科学アカデミー紀要に18日に発表された内容によると、レーザーによってサンプルの化学物質を分析するツールによって、ペットボトルの水にはこれまでの研究で述べられていたよりも最大で100倍ものプラスチック粒子が含まれていることがわかったという。

マイクロプラスチックやナノプラスチックとして知られる微小サイズに砕けたプラスチックは、海、エベレストの山頂などで見つかり、近年は人間の血液からも見つかっている。

マイクロプラスチックの大きさは、5ミリメートルから1マイクロメートル(100万分の1メートル)だ。

ちなみに、人間の髪の毛は直径が約70マイクロメートルだ。

ナノプラスチックは1マイクロメートルよりさらに小さく、1億分の1または10億分の1メートル(ナノメートル)だ。

 

■主要3ブランドの水から数十万のマイクロプラスチックが見つかる

研究者は、名前は挙げなかったが、アメリカで販売されている3つの人気ブランドのペットボトルの水について試験を行い、100ナノメートルまでの大きさの粒子について分析した。

その結果、1リットルあたり11万から37万個、平均で24万個のプラスチック粒子が見つかった。

その90%はナノプラスチックで、残りはマイクロプラスチックだった。

「この研究で使われた精緻化されたツールは、目に見えないナノプラスチックの世界を明らかにするため、新しい扉を開けるものだ」と、この研究の共著者でコロンビア大学ラモント・ドハティ地球観測所の環境科学者、ベイザン・ヤン(Beizhan Yan)はBusiness Insiderにメールで語った。

プラスチック粒子によって引き起こされる可能性のある健康上のリスクは不明だが、専門家はさらなる解明を急いでおり、それまでの間はプラスチックの使用を減らすことを勧めている。

これらは毒素や合成物質を体内にもたらし、血管、内分泌、生殖器官などに炎症やその他の問題を引き起こす可能性があると懸念されている。

「プラスチック粒子による急性の影響があるなら、すでにそれが起きているはずだ。我々はその粒子に生涯にわたってさらされているので、特定の病気を引き起こすレベルまで体内に蓄積している可能性がある」と、オランダのアムステルダム大学とユトレヒト大学で水質と健康の名誉教授であるディック・ヴェターク(Dick Vethaak)はBusiness Insiderに語った。

 

■プラスチック粒子の接点を減らす方法

現在はまだ、ナノプラスチックに関する知見に欠落があるが、ナノプラスチックはマイクロプラスチックよりも有害であることは広く受け入れられている。

なぜなら、ナノプラスチックはその大きさゆえに体内に浸透しやすく、表面積と体積の比率が大きいため、汚染物質を吸収するスペースが大きいからだとヴェタークは語った。

人々はマイクロプラスチックとナノプラスチックに目を向け、プラスチックの使用を減らす対策をとるべきだと彼は言う。

彼が勧めるプラスチック粒子との接点を減らす3つの方法は次のとおりだ。

▽使い捨てプラスチックで包装された食品や飲み物を避ける。
飲み物はガラス容器から飲む。

▽プラスチック容器に入ったものは温めない。
プラスチックを加熱すると、大量の粒子が放出される可能性がある。

▽マイクロプラスチックやナノプラスチックは空気中やホコリの中に存在する可能性があるため、自宅をよく換気する。

この研究の著者は、ペットボトルに入っているナノプラスチックを心配するなら、水道水などの代替品を考えるべきだとしている。

ただし、脱水のリスクがナノプラスチックによる影響を上回る可能性があるので、必要なときにはペットボトルの水でも飲むほうがよいという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2c0ea636ca4827820a7e558dce6a80e7ddf81f9c 

 

 

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20247161624分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

東京都大田区の都立六郷工科高校で16日、激辛ポテトチップスを食べた生徒らが体調不良を訴え、14人が搬送された問題で、生徒らが食べたのは茨城県の菓子メーカーが製造した「18禁」と書かれた銘柄のポテトチップスとみられることが捜査関係者への取材で分かった。

この製品を製造している会社のホームページでは、

「18禁!辛すぎますので、18歳未満の方は食べないでください」
「高血圧、体調不良、胃腸の弱い方は絶対に食べないでください」
「辛さに弱い方はもちろん、強い方も注意してお召し上がりください」などと警告している。

警視庁蒲田署などによると、男子生徒1人が持ち込み、生徒約30人が16日午前8時半ごろから1人1枚程度を分けて食べたあと、一部が「口が痛い」「胃が痛い」「気持ちが悪い」などと体調不良を訴えた。

学校が「辛いお菓子を食べた生徒が体調不良を訴えている」と119番通報した。

ポテトチップスを食べた生徒のうち、15人が体調不良を訴え、男性生徒1人と女子生徒13人の計14人が近くの病院に搬送された。

いずれも症状は軽いという。

https://www.sankei.com/article/20240716-JTYAQ7OPBFMPTEIR3ALHZMETEM/

 

716172分に産経新聞からは、カプサイシンの過剰摂取が原因とみられる、辛みを緩和するのに水は逆効果で乳製品が有効など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

激辛のポテトチップスを食べた都立高校の生徒15人が16日、体調不良を訴え、複数人が病院に搬送された。

チップスに含まれる唐辛子の辛味成分「カプサイシン」の過剰摂取が原因とみられる。

昨年9月には、激辛トルティーヤチップスを我慢しながら食べるSNS上の挑戦企画に参加した米国の少年=当時(14)=が死亡しており、激辛チップスの危険性が改めて浮き彫りとなった。

 

■メーカーは注意喚起

近年はSNS上で激辛料理に挑戦する企画なども多く、触発された若者がその危険性を認知せずに激辛料理を食べる例も増えているという。

16日に体調不良を訴えた高校生らが食べた激辛チップスについても、メーカー側が「食べすぎるとおなかが緩くなる場合がある」などと注意喚起をしていた。

だが、そうした注意する表記が、かえって若者の挑戦心を煽った側面もありそうだ。

激辛チップスを食べて昨年9月に亡くなった米国の少年について、検査当局は今年5月、カプサイシンを大量に摂取し、心臓に異常が起きたことが死亡原因と報告した。

チップスには大人用で子供は食べないように注意が書かれていたが、子供も購入できる状態だった。

死亡した少年の他にも病気になったり、病院に搬送されたりした子供の報告があったという。

日本でも、令和元年7月に長野市の高校の生徒9人が、文化祭で食べた激辛料理が原因で病院に搬送された例もあるなど、各国で同様の事例が散見される。

 

■辛味緩和に牛乳など効果

農林水産省によると、カプサイシンはカプサイシノイドと呼ばれる炭素、水素、酸素、窒素からなる天然の有機化合物の一つで、唐辛子などに含まれる辛みをもたらす成分であると説明。

舌の感覚神経を刺激して、辛みを感じさせ、水にはほとんど溶けず、油やアルコール、酢には溶けやすい性質を持つとしている。

強い辛味を感じた際、多くの人が水を飲むことで対処するが、カプサイシンは水では溶けにくく、その成分を洗い流すことはできず、「かえって逆効果」(スナック菓子を製造・販売するジャパンフリトレー)という。

農水省は、カプサイシンの辛味を緩和するには乳製品が有効で、乳製品に含まれている成分が舌に接触するカプサイシンを吸着してくれるという。

辛いものを食べる際には、ヨーグルトや牛乳などの乳製品を一緒に食べることを推奨しており、ジャパンフリトレーは「冷凍バターは、バターの乳成分と冷凍による冷却効果で辛さを和らげる」と薦めている。

https://www.sankei.com/article/20240716-BUN2F6SFJVHBTNF4XUL3WQNOXY/  

 

7171828分に毎日新聞からは、ブットジョロキアと呼ばれるカプサイシンを多く含んだ世界一辛いとされる唐辛子が使われていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

この商品「18禁カレーチップス」を製造するI商事(茨城県鉾田市)は17日、ホームページで「お客様はじめ、関係各位に多大なるご迷惑をおかけし申し訳ございません」と表明した。

商品回収はしないという。

このチップスには「ブットジョロキア」と呼ばれる唐辛子が使用されていた。

「世界一辛い」として2007年から11年までギネス世界記録に登録されたこともある,非常に刺激的な唐辛子だ。

原産地は北東インドで、ゴーストペッパー(幽霊の唐辛子)とも呼ばれる。

世界中の激辛料理の愛好家に支持される香辛料の一つだ。

唐辛子の辛み成分「カプサイシン」を多く含み、辛さの度合いを示すスコビル値(SHU)は約100SHU

農林水産省によると,タバスコソースが16005000SHUなので、とてつもない辛さだ。

専門店に尋ねたところ、唐辛子は食欲増進や塩分摂取の抑制、血行促進、むくみ改善などが期待できるという。

一方で、食べ過ぎると胃腸が荒れたり、血圧が上がって息切れしたりするリスクがある。

専門店は「何でも取り過ぎは良くない。(辛さに慣れるまでは)徐々に辛みを増やすとか、大人数で食べる時は辛さに弱い人に合わせるとか工夫が必要」と指摘する。

食べ過ぎて口の中の辛さを緩和させたいときには,牛乳などの乳製品や、油を含む食べ物を取るのがいい。

カプサイシンには油に溶けやすい性質があるためで、水を飲むのは逆効果という。

消費者庁によると、食品表示基準では辛さについての表示のルールはない。

I商事はホームページで「辛すぎますので、18歳未満の方は食べないでください」「手、指にキズのある方は素手では食べないでください」など10項目の「警告」を記していた。

今回の高校生の救急搬送について、I商事は取材に対し「法律に違反した商品を製造しているわけではないので商品回収はしない」と説明した。

https://mainichi.jp/articles/20240717/k00/00m/040/252000c 

 

 

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2024629641分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

長野市保健所は28日、市内の60歳代夫婦が自宅で栽培したウリ科「ユウガオ」を食べて、食中毒になったと発表した。

食用のウリ科植物にまれに含まれる自然毒「ククルビタシン」が原因とみられる。

市保健所食品生活衛生課によると、夫婦は27日朝、前日に収穫したユウガオを汁物に調理して食べたところ、強い苦みを感じ、食後30分ほどから嘔吐や下痢、腹痛の症状が出た。

夫は症状が回復し、妻は入院したが快方に向かっているという。

市は調理前に果肉をなめて苦みを確認することや、食べて苦みを感じたらすぐ廃棄するよう呼びかけている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20240628-OYT1T50157/

 

(ブログ者コメント)

〇調べたところ、ユウガオの毒性については結構多くの情報があった。

参考までに、長野県HPに掲載されていた情報を紹介する。

『激しい苦みのあるウリ科植物にご注意ください』

・ユウガオはウリ科のつる植物で、煮物や漬物などとして古くから食べられてきた夏野菜です。

・しかし、ごくまれに大変苦みの強いユウガオがあり、食べると食中毒になることがあります。

・これは、ユウガオの苦味成分「ククルビタシン類」によるものです。
食べる際は、調理前に実や茎を切って軽く味見をし、苦味がある場合は食べないようにしましょう。

・また、ユウガオはスイカ等を栽培する際に、接ぎ木の台木として使用されることがあります。
この台木からとれるユウガオの実はククルビタシン類を多く含むことがありますので、食べるのは避けましょう。

・ウリ科にはきゅうり、かぼちゃ、ズッキーニ、メロンなどがありますが、これらを食べて激しい苦みがある場合には、「ククルビタシン類」が含まれている可能性がありますので、食べないようにしてください。

【症状】    唇のしびれ、吐き気、おう吐、下痢

【潜伏期間】 数分~数時間

【関連情報へのリンク】
◆厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル:高等植物:ユウガオ」

https://www.pref.nagano.lg.jp/shokusei/kenko/shokuhin/shokuchudoku/yugao.html


〇また、ニガウリを好む沖縄の男性が自家栽培ユウガオを、苦みが強かったものの、こらえて4~5切れ食べて3日入院したという昭和60年事例の報文も見つかった。
ちなみに、妻はあまりの苦さに食べるのを止めたため、中毒を免れたという。

https://www.pref.okinawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/006/581/s20_113-115.pdf

 

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2024625211分にNHK山梨から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

25日、富士吉田市内にある公立小学校や中学校11校で、センターが提供した給食を食べた児童や生徒あわせて126人がのどの痛みや目のかゆみなどのアレルギー症状を発症しました。

このうち3人はじんましんや腹痛の症状もあったため、近くの病院で治療を受け、1人が入院したということですが、いずれも命に別状はないということです。

給食センターは、市内の公立の小中学校や保育園に原則、同じメニューの給食を提供していて、25日はパントマト味の煮込み料理サラダコーンポタージュそしてびわだったということです。

センターは子どもの食物アレルギーに対応した給食を提供しているということですが、25日は、びわを除いて同じメニューを提供していた保育園でアレルギーの症状が出なかったことや、びわについてはアレルギーに関する対応をしていなかったことなどから、びわがアレルギー症状の原因と見て調べています。

富士吉田市教育委員会の渡邊教育長は、「児童や生徒ならびにその保護者の皆さまに多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことを深くおわびします。今後も細心の注意を払い、よりいっそうの安心で安全な学校給食を提供して参ります」とコメントしています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20240625/1040023611.html

 

6251925分に読売新聞からは、特産地を知ってもらう食育の観点などから11校に3500食を提供したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

ビワは香川県と愛媛県産で、センターで洗浄した後、市内の11校に約3500食を提供した。

特産地を知ってもらう食育の観点などから出したという。

担当者は「良い機会だと思ったが、(アレルギーの発生は)予想外だった」と話し、今後、ビワの提供はしないとしている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20240625-OYT1T50135/  


 
6261910分に朝日新聞からは、びわはアレルギー食材リストの対象外だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

この日は給食の果物として、市内の11校にビワを11個ずつ約3500人分を提供した。

入院した子どもは翌日退院し、全員が快方に向かっているという。

同センターによると、ビワについては、アレルギー対策として提供しない食材リストの対象外だったという。

担当者は「旬の食材でビタミン類も豊富なので、食育としても適しているとして選んだ」と話しているが、「今後の提供については慎重にならざるをえない」としている。

https://www.asahi.com/articles/ASS6V32ZBS6VUZOB003M.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n  


(ブログ者コメント)

びわの種に有害物質が含まれているという情報は2017年に本ブログで紹介したことがあるが、実を食べてアレルギー症状が出るとは初耳だ。

調べてみると、以下のような注意喚起記事が見つかった。

今回事例での発症率は126/3500ということで3.6%
これを多いとみるか・・・少ないとみるか・・・。

 

【管理栄養士監修】びわアレルギーに注意!症状や原因、対処法や予防法を詳しく解説

2024.05.15 JA長崎せいひ)

びわを食べてアレルギー症状が出る可能性があることをご存じでしょうか?

びわは美味しい果物ですが、食べると口の中や喉に痒みや腫れなどの症状が出ることがあります。

これは口腔アレルギー症候群の症状で、花粉症と関係があるのです。

びわだけでなく、他の果物や野菜にも同じような反応を示すことがあります。

この記事では、びわアレルギーの原因や対処法、注意点などを詳しく解説します。

びわアレルギーに悩んでいる方や、びわを食べる際に気をつけたい方はぜひ読んでみてください。

びわによるアレルギーとは、どのようなメカニズムで起こるアレルギーなのでしょうか。

ここでは、びわを食べて起こるアレルギーの症状や原因などについて見ていきましょう。

 

■びわで起こるアレルギーは「口腔アレルギー症候群」

びわを食べると口の中がイガイガしたり痒みが出たり、喉が詰まるような症状を引き起こしたりすることがあります。

このような症状を引き起こすのが「口腔アレルギー症候群」です。

基本的には口の中から喉にかけての症状が現れるアレルギーですが、鼻水や目の充血、咳、じんましん、下痢や腹痛などの消化器症状などが生じることもあります。

 

■びわでアレルギーが起こる仕組みとなりやすい人

口腔アレルギー症候群と深い関わりがあるのが花粉症です。

なかでも「カバノキ科」のハンノキやオオバヤシャブシの花粉症がある方は、びわでアレルギーを起こしやすいといわれています。

アレルギーを持つ花粉と似た形のたんぱく質を含む果物や野菜を食べることが、花粉症の方が口腔アレルギー症候群を引き起こす原因です。

 

■びわを食べてアレルギー症状が出た場合の対処法

口腔アレルギー症候群の症状は、ほとんどの場合時間とともに消失します。

しかし、まれにアナフィラキシーショックという重篤な症状を起こすこともあるため、びわを食べて体調に変化があった場合は念のため医療機関を受診しましょう。

びわがアレルゲンだと特定された場合は、食べるのを避けるようにするのが基本です。

加熱すれば食べられる場合もありますが、症状にもよるため主治医に確認するようにしてくださいね。

 

■びわを食べる際にアレルギー以外に注意すべきこと

びわは甘くて美味しい果物ですが、食べ過ぎや体質によっては体に悪影響を及ぼすこともあります。

ここでは、びわの食べ過ぎによる影響やアレルギーなどについて解説します。

 

■食べ過ぎはお腹の不調につながることも

びわの食べ過ぎは食物繊維や水分の摂り過ぎを招き、腹痛や下痢、消化不良を引き起こす可能性があります。

また、便秘解消が期待できる食物繊維も、摂り過ぎるとかえって便秘を悪化させてしまうことも。

びわの1日あたりの適量は56個が目安。

せっかくの美味しいびわで体調不良にならないように適量を目安に食べるようにしましょう。

 

■種は絶対に食べない

びわの種の中心にある「仁(じん)」という部分には、有害物質「アミグダリン」が含まれています。

アミグダリンが体内で分解されると「青酸(せいさん)」とよばれる高い毒性を持つ物質が発生します。

青酸の多量摂取は頭痛やめまい、嘔吐などの中毒症状を引き起こし、最悪の場合は死に至ることもあるため、絶対に食べないようにしましょう。

アミグダリンは有害物質であるにもかかわらず「健康に良い成分である」「がん細胞を攻撃する」などと謳われ、インターネット上で流通していることが確認されています。

実際にこのような製品を購入し摂取したことによって重篤な症状に陥ったケースも報告されています。

魅力的なキャッチフレーズに惑わされ購入して利用したり、自分でびわの種子を粉末にして摂取したりすることは絶対に避けましょう。

 

■まとめ

びわによるアレルギーは、主に口や喉に不快な症状を引き起こす口腔アレルギー症候群です。

口腔アレルギー症候群は花粉症と関連しており、花粉と似たたんぱく質を含むびわを食べることで症状を引き起こします。

口腔アレルギー症候群の症状は時間とともに消失しますが、まれに重い症状を引き起こすことも。

もしびわを食べて何かしらの症状が出た場合は、念のため医療機関を受診しましょう。

びわはアレルギー症状だけではなく、食べ過ぎるとお腹の不調につながる可能性があります。

美味しいびわを安全に味わうためにも、体質を考慮したり食べ過ぎに注意したりすることを忘れないようにしましょう。

https://ja-nagasakiseihi.sanchoku-prime.com/blog/biwa-allergy 

 

 

 

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2024516 72分にYAHOOニュース(マネーポストEB)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

42日、台湾のメディアは日本から輸入したいちご約472kgとキンカン約102kgの残留農薬が規定値を超えていたとして、すべて廃棄または積み戻しすることを発表した。

国内でも、2月に福島県産の小松菜が、3月には高知県産のにらが、残留農薬の規定値を大幅に超過していたとして回収されている。

 【表】海外で使用禁止の国もある食品添加物

現在、日本で認可されている農薬は4000種類以上に及び、使用量も世界的にみてトップクラスだという。

国産食品が安心・安全を標榜するブランドだったのは、いまや昔。

われわれが気づかぬうちに、警戒すべき“危険食品”になり始めているのだ。

 

【国産食品の不都合な真実・前後編の後編。前編から読む】

 

【農薬が多い作物は病気になりやすい】

世界各国が危険視しているにもかかわらず、日本では漫然と使用されている農薬のひとつとして、『本当は危ない国産食品』の著書があるジャーナリストの奥野修司さんは、除草剤「グリホサート」をあげる。

 

「アメリカでは健康被害に関する訴訟がいくつも起きており、今年に入ってからも、グリホサートでがんになったと主張する人に対して、企業側に約23億ドルの支払いを命じる評決が出ました。
日本では一部の団体が残留基準の見直しを要請しているものの、使用規制はありません」

日本が“寛容”なのは、基準値だけに留まらない。

立命館大学生命科学部教授の久保幹(もとき)さんが解説する。

 

「農薬の扱いについても、諸外国よりかなり緩い。
例えば、塩素系の殺虫剤『クロルピクリン』は、アメリカでは扱える人が限られているうえ、防護服に専用のマスクをつけてまくことが義務付けられていますが、日本では現状、厳しい制約なしに使うことができる。
それゆえ、使用法を誤って救急車で運ばれたり、命を落とすような事故も起きています」
(久保さん・以下同)

農薬まみれの作物は、外からの害にも弱い。

 

「私たちの調査によって、農作物全体から抗酸化物質である『ファイトケミカル』が減っていることが明らかになっています。
植物がファイトケミカルを作るのは、害虫などから身を守ることが目的であるため、農薬によって駆逐されれば生成する必要がなくなります。
しかし、ファイトケミカルの少ない農作物は病気になりやすく、収穫後も腐りやすい。
給食の国産小麦から基準値を超えたカビ毒が検出されたのも、農薬や化学肥料で育ったことも一因と考えられます」

農作物をも弱らせ、世界中で問題視されている農薬が、なぜ日本では堂々と使われているのか。

 

「日本における農業の発展は、農薬を作る化学メーカーのバックアップなしには実現しなかった。
官民一体となって成長してきており、切っても切れない関係です。
加えて、いちごやメロンなどにブランド名をつけて出荷するためには、定められた農薬を規定通りに使う必要があるのです。
加えて、日本人は見た目が整った虫のついていない野菜や果物を好む傾向にあり、有機栽培であっても、形の悪い農作物には買い手が付きづらい。
消費者のニーズに応えるためにも農薬が必要と考える作り手も少なくありません」

 

【代替品が亡い限り危険でも使い続ける】

世界と比較して規制が甘いのは、食品添加物も同様。

食品ジャーナリストの郡司和夫さんが語る。

 

「インスタント食品や総菜パンなど、手軽に手に入る食べ物の多くに、諸外国が“NO”をつきつけた添加物が使われています。
その中でも特に危険視されているのは、保湿剤の『プロピレングリコール』。
生麺や餃子の皮などに使われますが、ドイツでは腎臓障害を起こすリスクがあるので使用に規制がかけられています。
パンのふくらみを増すために利用される『臭素酸カリウム』も、発がん性が指摘され、EUでは使用が禁じられています」
(郡司さん・以下同)

危険な添加物が使われ続ける理由は、日本における添加物対策に「予防的視点」が抜け落ちているためだと郡司さんは指摘する。

 

EUでは、リスクがあると明らかになった時点で、実際に健康被害が出る前段階であっても禁止しますが、日本では被害がない限り、代替品が見つかるまで使い続ける。
パーム油などに使用される酸化防止剤のBHAも、1982年に名古屋市立大学の実験でラットに発がん性が認められました。
しかし、人間への被害が確認できていないことを理由に、いまだに使われています。
さらにやっかいなのは、日本の食品表示では、『香料』『調味料』といった形で、食品添加物の『一括表示』が認められていて、複数の添加物が組み合わされていても個別の名称を表示しなくていい仕組みになっていること。
そのため、見抜くことができないケースも少なくありません」

 

【安全な食品を売っている場所で買う】

農作物も加工食品も“国産”が安全を担保するブランドではなくなったいまの日本で、少しでも体にいい食品を手に入れるためにはどう行動すべきか。

 

「国産食品すべてが危険というわけではありません。
無農薬栽培をしている農家や、添加物を使用していないメーカーは数多くある。
心がけるべきは、安全な食品を売っている場所で買うこと。
例えば、野菜や果物は商業施設などのマルシェを利用したり、近隣の農家と直接取引したりするといい。
生協などでも、農薬や化学肥料の使用を減らした食品を販売しています」

久保さんは「残留農薬の多い食品から切り替えるべし」とアドバイスする。

 

「お茶やきゅうりなど、農薬が残りやすいものから、無農薬を選ぶように意識するといい。
また、農薬や化学肥料で育った葉物野菜ほど緑の色が濃く、安全で栄養価が高いものほど色が薄い。
見分ける際の一助としてください。
形が多少いびつでも、農薬にまみれていないものを積極的に選ぶ消費者が増えれば、使用制限へ大きなうねりが起こるかもしれません」
(久保さん)

あなたの選ぶ食品が、未来を変えるかもしれない。


※女性セブン2024523日号

https://news.yahoo.co.jp/articles/f284a40627c9bd6a60728f8d6e78d5419f03c3de 

 

 

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20244301555分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

宮城県内の小中学校で給食の牛乳を飲んだ児童生徒ら600人超が体調不良を訴えた問題で、この牛乳から体調不良を起こす原因菌は、製造会社側の調査では見つからなかったことがわかった。

工場がある仙台市の保健所がさらに調べている。

牛乳を製造したのは東北森永乳業(仙台市)で、調査にあたった親会社の森永乳業(東京都港区)が30日、朝日新聞の取材に明らかにした。

問題となったのは425日の給食の牛乳。

宮城県内の12市町の小中学校で提供され、複数の学校から「いつもと違う味がする」と指摘があった。

朝日新聞の取材では、仙台、岩沼、名取、多賀城の各市などの600人超が腹痛や吐き気などを訴えた。

森永乳業が学校から引き取った牛乳や保存サンプルを調べたところ、こうした症状を引き起こす大腸菌群や黄色ブドウ球菌とも「陰性」で、製造工程や製造設備にも普段と異なる点がなかった。

学校までの輸送状況も調べたが、温度管理も普段と同じだったという。

同社は取材に対し、「自社でできる検査は終了した。ご迷惑とご心配をおかけし、申し訳ない」と改めてコメントした。

一方、仙台市保健所は25日以降立ち入り調査を実施している。

児童生徒に検便を求めるなどして、原因を調べている。

https://www.asahi.com/articles/ASS4Z1R7PS4ZUNHB007M.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n

 

(ブログ者コメント)

牛乳の味に違和感を覚えたが原因は分からなかったという事例は過去にも起きている。
本ブログでも何件か紹介スミ。

それにしても、タマに報じられる牛乳異変。
以下の一般社団法人Jミルクのリーフレットでは出荷前に検査しているということだが、味の確認はしていないのだろうか?
 https://www.j-milk.jp/findnew/chapter2/0201.html

 

 

 

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20243261846分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

小林製薬の「紅麹」成分が入ったサプリメントを巡る健康被害問題を受け、にわかに関心が高まっている機能性表示食品は、過去5年で健康ブームにも乗って市場が3倍以上に急成長した。

多くの人が気軽に利用するようになった一方、安全性の担保は〝企業任せ〟の部分もあり、専門家は消費者にリスクを確認するよう呼び掛けている。

 

【目のピント調節も】

機能性表示食品は健康の維持や増進に役立つことが期待できるとされ、その内容は「脂肪の吸収抑制」から「精神的ストレスの緩和」、「目のピント調節作用のサポート」まで多岐にわたる。

形状も錠剤や食用油などさまざまで、脂肪や糖の吸収を和らげる「ノンアルコールビール」もある。

民間調査会社の富士経済などによると、機能性表示食品の市場規模は平成30年が2153億円だったが、令和5年は6865億円に上る見込み。

販売中の商品は3千種類を超える。

消費者庁への届け出制で、事業者は自らの責任で効能について科学的根拠を示すことが義務付けられている。

「審査は一切していない」(消費者庁の担当者)という。

 

【手軽さでトクホ逆転】

同種の制度として、先に設けられた消費者庁の審査・許可が必要な「特定保健用食品」がある。

富士経済によると、審査には時間やコストがかかるため、各社において規制緩和で誕生した機能性表示食品への切り替えが進展。

市場規模は新型コロナウイルス禍の2年に機能性表示食品が逆転して上回った。

ただ、機能性表示食品の申請経験がある北海道大の山仲勇二郎准教授(生活健康学)によると、申請段階で効能のエビデンス(根拠)に対する信頼性のチェックは厳しく、「3~4回は差し戻された」と話す。

その上で、「エビデンスは誰でも閲覧できる。年齢や性別など(効能の)対象が明記されているか、うたっている効能が申請内容を逸脱していないかの確認など、消費者にもできることはある」と指摘している。

https://www.sankei.com/article/20240326-NON65XOSFVKQTJB7TZ4BUVHQY4/

 

3271348分にNHK NEWS WEBからは、既知の毒成分「シトリニン」は検出されなかったが未知の成分が検出されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・

「紅麹(べにこうじ)」は米などの穀類に紅麹菌を繁殖させてつくられたもので、古くから食品の着色料などとして使われてきました。

紅麹の「ロバスタチン」という成分にはコレステロールを低下させる作用があるとされ、紅麹由来の健康食品などが多く販売されています。

一方、紅麹菌の中には「シトリニン」というカビ毒をつくるものもあり、腎臓の病気を引き起こすおそれがあるとされています。

国の食品安全委員会によりますと、ヨーロッパでは紅麹由来の健康食品による健康被害が報告されていて、EU=ヨーロッパ連合は健康食品に含まれる「シトリニン」の基準値を設定しているということです。

小林製薬によりますと、今回の報告を受けて成分を分析したところ、「シトリニン」は検出されなかったということです。

一方で、「シトリニン」とは別の未知の成分の存在を示す分析結果が得られたということで、「意図しない成分が含まれている可能性が判明した」としています。

・・・

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240327/k10014403771000.html

 

3272018分に産経新聞からは、平成28年にグンゼから事業を譲渡され伝統的な固体培養法で製造していた、食品用はサプリ用とは別種類で未知の成分は含まれていないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・

小林製薬は平成28年にグンゼから紅麹事業の譲渡とともに譲り受けた紅麹菌株を使い、大阪工場(大阪市)でコメに紅麹菌を植え付けて培養する伝統的な「固体培養法」を採用。

紅麹を粉末状にして出荷していた。

液体の中で麹菌を繁殖させる「液体培養法」のような成分の濃縮が起こらないため、安全としてきた。

小林製薬は「シトリニンをつくらないことが確認できた菌株を選定した」としており、健康被害の報告を受けた原料検査でもシトリニンは検出されなかった。

ただ、一部で「未知の成分」が含まれていた。

「細かな構造が把握できないが、カビから生成されるものと似ている」という。

企業向けに出荷した原料のうちサプリメント用からはこの未知の成分を検出したが、食品用には別の種類の原料を出荷しており、この成分が含まれないことを確認した。

https://www.sankei.com/article/20240327-EG7RSTNXWZNGZCMDUFUC3QG5DE/

 

329167分に産経新聞からは、グンゼから事業譲渡されるまで麹の製造をやったことはなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

同社は29日の記者会見で、紅麹を含む麹の製造に関し、平成28年にグンゼから事業譲渡を受けるまで「やったことはない」と明らかにした。

グンゼの技術については、「長い間確立されており、手順書に落として引き継ぐことで継承できるだろうと考えていた」と説明した。

会見で、素人に近い状態で紅麹を製造する危険性をどう判断していたのかを問われた小林社長は、「技術者にも一緒に入社していただいたので、その点は大丈夫だと認識していた」と述べた。

別の幹部は、グンゼの製造工程に問題があったかどうかについて、「われわれが評価するものではない」と回答を控え、譲渡に際し、グンゼから健康被害を引き起こすリスクがあるとは聞いていなかったとした。

https://www.sankei.com/article/20240329-4FYU4HPXYRIQZKFGUTT5TALMTY/

 

3291919分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、未知の成分として青カビから作られる「プベルル酸」が検出されたが原因物質かどうかは不明、現時点で5人死亡114人入院など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

「未知の成分」について小林製薬は、一般的に青カビからつくられる天然化合物で、毒性が非常に高いとされる「プベルル酸」の可能性があると、厚生労働省に報告していることが明らかになった。

「プベルル酸」は、一般的に青カビからつくられる天然化合物で、抗生物質の特性を持つことが知られていて、毒性が非常に高いという。

ただ、腎臓に対する障害は現時点では明らかになっていないとしていて、あらゆる可能性を検討し調査を進めことにしている。

小林製薬は29日の会見で「『プベルル酸』は『紅麹』から生成しにくい」と説明していて、製造過程でカビが入る所がないか、混入の可能性も含めて総点検を行っているとしている。

また、今後は小林製薬1社で判断するのではなく、国の研究機関にデータを提供しながら迅速な解明を進めていく方針だ。

これまでに、小林製薬の「紅麹原料」を使ったサプリ「紅麹コレステヘルプ」を摂取していた70代~90代の5人が死亡、114人が入院したことが明らかになっている。

因果関係は分かっておらず、小林製薬などが調査している。

「未知の成分」が含まれているサプリの製造時期は去年4月から10月、出荷時期は去年7月から12月だということだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8c2f8f048a8c013c56a743feeabdac525d7091cf

 

3271717分にYAHOOニュース(PRESIDENT Online)からは、アベノミクス規制緩和の一環として始まった機能性表示食品制度は制度創設時から問題点が指摘されていた、成分濃縮サプリを毎日長期にとると大量摂取につながる、有名なのは死者3人を出したアマメシバ事件、今回製品の安全データを筆者がチェックするとあまりにも低レベルだったなど、下記趣旨の記事(科学ジャーナリスト松永氏の寄稿文?)がネット配信されていた。

・・・

機能性表示食品は、国が審査するのではなく、企業が自身の責任で安全性を確認して機能性を表示する制度です。

2013年、当時の安倍晋三首相が規制改革の一環として「世界で一番企業が活躍しやすい国の実現」を高らかにスピーチして制度創設を宣言し、15年から制度が始まりました。

当初から安全性や機能性の根拠の弱さなどが指摘されていましたが、今回の“事件”は、問題点が端的に表面化したようにも思えます。

・・・

健康食品・サプリメントの場合に一般的な食品と決定的に異なるのは、摂取する量です。

たかだか1日に数粒でしょう……と思われがちですが、それは外見の印象に過ぎません。

特定の成分が抽出濃縮されている粒やカプセル状のサプリメントは、とくに大量摂取につながりがちなのです。

それに、一般的な食品なら、穀物にしても野菜にしても、食べる種類や品種、食べる量などが日々変わるのが普通です。

ところが、サプリメントは特定の製品を毎日、長期に摂取します。

その中に、有害性の高い成分が含まれていたら? 

容易に過剰摂取につながります。

もっとも有名なのは、アマメシバ事件でしょう。

厚生労働省が2003年、アマメシバの粉末等を販売禁止にしています。

マレーシアなどで普通に野菜として炒め物などにして食べられていた野菜アマメシバが、乾燥濃縮されて粉末の健康食品として売られ、閉塞性細気管支炎を招きました。

最終的に日本で被害者8人のうち3人が死亡し、1人が肺移植につながりました。

普通の野菜が、粉末化と大量摂取により、極めてリスクの高い食品になってしまいました。

内閣府食品安全委員会なども、乾燥や抽出、濃縮して毎日食べる健康食品・サプリメントは容易に多量を摂ってしまいやすく健康を害するリスクが高まる、として注意喚起していました。

ところが、「天然だから」「健康によいとして売っているから」「医薬品に似ているから」などのイメージにより、消費者に安全性が高いと勘違いされがちです

・・・

消費者庁の「機能性表示食品の届出情報検索」を調べれば、同社が届け出た情報をだれでも見ることができます。

私は事件発覚後、チェックしてみて驚きました。

あまりにも低レベルの“安全性確認”でした。

・・・

安全性評価シートには、マウスに大量に投与した急性経口毒性試験や、ラット90日間反復投与毒性試験、遺伝毒性を調べた試験、ヒトでの臨床試験の結果が記載されていました。

しかし、これらの試験に用いた動物の数や、投与する量の設定などは、OECD(経済協力開発機関)が定めたテストガイドラインから大きく逸脱しており、信頼度の低い試験でした。

ヒト試験も行われていますが、被験者数は少なく、参考程度にしかなりません。

結局のところ、もし同じデータがトクホや農薬・食品添加物等の審査に出されていたら、安全だとは到底認められないような内容しか、提示されていませんでした。

・・・

https://news.yahoo.co.jp/articles/dcee2f82a51e637117bb29acbbca07ef9514028f

 

(2024年7月27日 修正1 ;追記)

20247231823分にNHK関西からは、検証委員会の報告書が公表された、工場でタンク内側に青カビが付着していると品質管理担当に伝えたが、ある程度混じることがあると告げられた、紅麹原料が乾燥されないまま放置されることもあったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

小林製薬は、今回の問題についての会社側の対応を検証するため、ことし4月から外部の弁護士3人で構成する「事実検証委員会」で調査を進めていて、結果をまとめた報告書を23日、公表しました。

それによりますと、紅麹原料を製造していた工場についての聞き取り調査で、紅麹を培養するタンクの内側に青カビが付着していたと品質管理の担当者に伝えたところ、青カビはある程度混じることがあると告げられたという証言が得られたということです。

また、工場内の乾燥機が壊れ、紅麹原料が一定期間乾燥されないまま放置されていたという証言もあったということで、報告書では「今回の問題の原因かは不明であるものの、製造ラインの品質管理は現場の担当者にほぼ一任する状況で人手不足が常態化していた」と指摘しています。

また、ことし1月中旬から2月上旬にかけて健康被害が疑われる事例が相次いで報告されたものの、問題の公表までに2か月以上かかったことについては、「消費者の安全を最優先に考えることができていなかった。遅くとも2月上旬以降、被害の公表や製品回収に力点を置く姿勢が強く求められた」などと指摘しています。

・・・

原因究明については、ことし5月に厚生労働省と国の研究所が「工場内の青カビが培養段階で混入して、『プベルル酸』などの化合物がつくられたと推定される」と公表していて、現在も原因物質を特定するための調査が続いています。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20240723/2000086222.html

 

 

 

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20242282135分に上毛新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

群馬県は28日、川場村の川場スキー場内のレストラン「P」で食事をした茨城、神奈川、埼玉の3県に住む2040代の男女8人が腹痛や下痢などの症状を訴え、一部の客と従業員からノロウイルスが検出されたと発表した。

群馬県は同店が原因の食中毒と断定し、31日まで3日間の営業停止処分とした。

同スキー場では同じ時期に別の飲食店でもノロウイルスによる食中毒が発生しており、関連を調べている。

県食品・生活衛生課によると、1415の両日に同店を利用した2グループ10人のうち、8人が発症した。

カレーやまぜそば、とんかつなどを食べ、15日正午ごろから症状が出始めた。

3人が医療機関を受診したが、入院した人はいないという。

同店はコース中腹にある。

県は22日、同スキー場の別の飲食店「T」で、計19人が不調を訴えるノロウイルスの食中毒が発生したと発表。

食事した日が同じ1415日であることから、関連を調べている。

2店舗で発症が確認されたのは計27人となった。

https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/425511

 

2291430分に読売新聞からは、2つの店舗は運営会社が同じで従業員同士の接触で感染が拡がったらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・

飲食店「P」では、調理従事者と発症者の一部からノロウイルスが検出された。

同スキー場では15日以降、別のレストランの利用客も食中毒になっていた。

両店舗は運営会社が同じで、県は従業員同士の接触で感染が広がったとみて調べている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20240229-OYT1T50054/

 

※飲食店「T」の事例は下記参照。

20242231130分 上毛新聞)

群馬県は22日、川場村の川場スキー場のレストラン「T」で食事をした東京都や前橋、高崎両市の1040代の男女計19人が下痢や嘔吐(おうと)、発熱などの症状を訴え、一部の客と従業員からノロウイルスが検出されたと発表した。

県は同店が原因の食中毒と断定し、24日まで3日間の営業停止処分とした。

県食品・生活衛生課によると、1415の両日に同店を利用した2グループの24人中19人が発症。

カレーやラーメン、唐揚げを食べ、15日午後5時ごろから症状が出始めた。

他に県外の複数の利用者について居住地の保健所が調査を進めている。

原因の食品は特定されていないが、共通していたのは同店の食事のみだった。

https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/423014

 

 

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202311301211分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

茨城県は29日、大子町小生瀬の観光果樹園「Tりんご園」で試食用のリンゴを食べた客12人が体調不良を訴え、腸管出血性大腸菌(O157)による集団食中毒が起きたと発表した。

このうち6歳の男児と70歳代の女性の2人が重症とみられ、集中治療室(ICU)に入院している。

残る10人は軽症だという。

県によると、試食用のリンゴは園で収穫されたもので、5日正午から午後3時ごろにかけて園内で提供された。

あらかじめ従業員がカットして紙コップに入れた状態だったといい、リンゴ狩りなどに来ていた客47人が食べ、3歳~80歳代の12人に腹痛や下痢、発熱などの症状が出た。

医療機関からの届け出を受けて13日に集団食中毒の疑いが判明。

収穫したリンゴを専用カッターで切って紙コップに入れるまでの作業中に菌が入り込んだ可能性があるといい、県は詳しい感染経路を調べている。

園内での感染拡大は確認されていないが、園は16日からリンゴの試食を中止しているという。

https://www.asahi.com/articles/ASRCZ3PZYRCYUJHB00C.html

 

1130116分にNHK茨城からは、16等分できるカッターで切り分けていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

今月5日、大子町の果樹園、「Tりんご園」で試食用のりんごを食べた観光客47人のうち、6歳から80代の12人が下痢や腹痛などの症状を訴えました。

このうち3人が入院していて、6歳の男の子は集中治療室で人工透析を受け人工呼吸器をつけていて、70代の女性も集中治療室にいるということです。

保健所が調べたところ、患者は、園の従業員がりんごを16等分できる専用カッターで切り分けたものを食べたとみられ、検査の結果、患者や従業員の便から腸管出血性大腸菌O157が検出されたということです。

Tりんご園では今月16日から試食としてのりんごの提供を取りやめたということです。

県はりんごを提供する過程が原因の食中毒と断定し、保健所を通じ、県内の観光果樹園に使用する器具の衛生管理や調理の前に手を洗うことなど注意を呼びかけています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20231130/1070022869.html

 

 

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202392670分にYAHOOニュース(withnews)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

飲食店で漂白剤の入った水が提供され、客が中毒を起こしたことがニュースになりました。

誤って中毒を起こす物質を食べたり飲んだりしてしまったとき、どのように対応をするべきでしょうか。

専門家を取材しました。

【イラスト解説】食べたり飲んだり以外の危険な“中毒” 命にかかわる一酸化炭素、対処法は?

 

【漂白剤の入った水が客に…】

9月初旬、東京都内の飲食店で、漂白剤の入った水を客に提供、飲んだ客が中毒を起こしたことがニュースになりました。

飲食店の運営会社の発表によれば、水に入っていたのは次亜塩素酸ナトリウムという化学物質でした。

中毒の原因になるような物質を摂取してしまったとき、どのように対応をするべきでしょうか。

主に家庭などで事故が起きた場合、公益財団法人日本中毒情報センターは、公式サイトの「中毒事故が起こったら(家庭でできること、やってはいけないこと)」で、「まず、何を飲んだのか、何を吸ったのか、中毒の原因物質を確認」するべきとしています。

これは、医療機関を受診する場合や同センターの運営する「中毒110番」(※)に相談する場合にも、必要な情報です。

※一般(非医療関係者)専用、電話で36524時間対応。
利用料は無料。
化学物質や動植物の毒などによって起こる急性中毒について、実際に事故が発生している場合に限り情報提供。
大阪中毒110番 :072-727-2499
つくば中毒110番:029-852-9999

中毒事故が発生するところを見ていなかった場合、「散らかっている空き瓶や空き箱など、周囲の状況から原因物質を特定しなければならないこともあります」、「残っている量から飲んだ量を推定することも重要なポイントです」。

意識があり、呼吸も脈拍も異常がない場合に、応急処置を行います。

もし意識がない、けいれんを起こしているなど、重篤な症状がある場合は、「直ちに救急車を呼びます」と呼びかけています。

 

【吐かせてはいけないものも】

食べたり、飲んだりした場合の応急処置は、摂取した物質によってその方法が異なります。

同センターは、「中毒110番にご相談ください」とした上で、次のように説明しています。

まず、「慌てずに、口の中に残っているものがあれば取り除き、口をすすいで、うがいをします」
「難しい場合は濡れガーゼで拭き取ります」。
なお、「家庭で吐かせることは勧められていません」と注意喚起しています。
「吐物が気管に入ってしまうことがあり危険」だからです。
「特に吐かせることで症状が悪化する危険性のあるものの場合は絶対に吐かせてはいけません」とします。
吐かせることで症状が悪化する危険性のあるものとは、
「石油製品(灯油、マニキュア、除光液、液体の殺虫剤など)」
「容器に『酸性』または『アルカリ性』と書かれている製品(漂白剤、トイレ用洗浄剤、換気扇用洗浄剤など)」
「防虫剤の樟脳(しょうのう)、なめくじ駆除剤など」
が挙げられています。

石油製品は、もし気管に入れば肺炎を起こし、酸・アルカリは食道から胃にかけての損傷をよりひどくしてしまうことがあり、防虫剤等はけいれんを起こす可能性がある、ということです。

 

【何も飲ませてはいけない場合】

「刺激性があったり、炎症を起こしたりする危険性があるものの場合は、牛乳または水を飲ませます」と同センター。

これは、「誤飲したものを薄めて、粘膜への刺激を和らげる」ため。

「飲ませる量が多いと吐いてしまうので、無理なく飲める量にとどめます。
(多くても小児では120mL、成人では240mLを超えない)」

同センターが牛乳または水を飲ませた方がいいものの例として挙げるのは、
「容器に『酸性』または『アルカリ性』と書かれている製品(漂白剤、トイレ用洗浄剤、換気扇用洗浄剤など)」
「界面活性剤を含んでいる製品(洗濯用洗剤、台所用洗剤、シャンプー、石けんなど)」
「石灰乾燥剤、除湿剤」
など。

その他のものの場合は、「飲ませることで症状を悪化させる恐れがあるものもありますので、何も飲ませないようにします」。

牛乳や水を飲ませることで症状を悪化させる恐れがあるものの例は、
「石油製品(灯油、マニキュア、除光液、液体の殺虫剤など)」。
「吐きやすくなり、吐いたものが気管に入ると肺炎を起こす」
「牛乳に含まれる脂肪に溶けて、体内に吸収されやすくなる」
ため。

「たばこ、たばこの吸殻」も、「たばこ葉からニコチンが水分に溶け出し、体内に吸収されやすくなる」ためNG

「防虫剤(パラジクロルベンゼン、ナフタリン、樟脳(しょうのう))」も、「牛乳に含まれる脂肪に溶けて、体内に吸収されやすくなる」ため、牛乳はNG
水はどちらでもないということでした。

 

【外食時にできることはある?】

では、外食など家庭の外で、このような異変を感じた場合、どう対応すればいいのでしょうか。

中毒を専門にする、国際医療福祉大学成田病院救急科講師で医師の千葉拓世さんを取材しました。

千葉さんは、家庭のように原因を検索することが難しいシーンで起きた以上、「あまりできることはないというのが正直なところ」だとします。

「『おかしい』と思ったら、それ以上は食べたり飲んだりしない、口をすすぐ、無理に吐こうとするなどしない、ぐらいかと思います。
中毒情報センターの情報発信からもわかるように、原因物質によって対応は異なりますし、何が原因かわからない場合には対応は難しいです。
症状があれば、病院を受診するようにしてください」

家庭の中で中毒を防ぐための対策としては、

「何が毒になるのかを認識する」
「危険なものは子供の手の届かない鍵のかかる棚にしまう」
「もともとの容器にしまう(農薬を飲料用ペットボトルに入れたりしない)」
「食べ物と食べ物でないものを同じ棚に片づけない」
「子どもの前で薬を飲むことを避ける」

ことを紹介します。

また、中毒センターについて、その存在や電話番号を知っておくことも大事だとしました。

ちなみに牛乳については、飲ませるとかえって状態を悪化させる原因物質もあるため、千葉さんとしては「あまり積極的に勧めるものではない」とのこと。

原因も対策もさまざまであるため、あらかじめ相談先などの知識を身につけておくことが、一番の予防になりそうです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a48783eb87badd676efbbab77b0745c82075ded9

 

 

 

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20239251448分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

創業から130年を超える青森の老舗「Y屋」の弁当を食べた人が、腹痛や嘔吐などの症状を訴えている問題。

青森・八戸市保健所は、弁当から食中毒の原因となる菌が検出されたことなどから、食中毒と断定し、23日付で期限を設けず営業のすべてを禁止処分としました。

被害は全国に波及。
9
21日までに、八戸市保健所には21都県270人の被害が報告されており、他にも被害を訴えている人がいるため、今後さらに増えると見られています。

老舗店で起きた、食中毒問題。
一体、何があったのでしょうか? 

 

【専門家「あり得ない話」食中毒の原因は?】

Y屋の弁当や、体調不良を訴える人から発見されたのは、黄色ブドウ球菌と、セレウス菌。

食品安全教育研究所代表の河岸宏和氏によると、この二つの菌が発見されることは、通常なら「あり得ないこと」だといいます。

河岸宏和氏:
「ブドウ球菌というのは、髪の毛、鼻の周り、手のケガとか爪の中に入っているのです。
弁当工場では、必ず帽子をかぶって、マスクをして手袋をしていますから、ブドウ球菌がお弁当の中に入るというのはあり得ないんですよ。
普通の工場だと、入りません。
それに反して、セレウス菌というのは、どうしてもお米を炊いたときには残ってしまうので、それを制御するというのが大事になります。
ご飯を炊いてからすぐに冷やす、盛り付けまでの時間、また販売までの時間。消費期限のうちにセレウス菌によってご飯が納豆のように糸を引くというのは、これもまたあり得ない話です。」

行政処分を受け、Y屋は、ホームページ上で原因について発表。

「当社は連休を前にして、注文に対応するべく、一部の食材(具体的には、米飯)を県外の委託業者より仕入れ、当該食材を用いて一部の弁当を製造いたしました。
その際、当社において、当該食材の受入れに当たって必要とされる作業を十分に行いませんでした。
その結果、当該食材に付着していた菌が増殖するなどして、製造された商品に含まれることとなったと考えております。」

――十分に作業をしていなかったとはどういう事が考えられますか?

河岸氏:
「お弁当にとって、ご飯というのは非常に大切な食材になります。
そのご飯を仕入れるにあたって、どんなところで作っているかという監査をまずすること。
次は細菌検査、保存検査、消費期限までの検査をしていく必要があります。
その検査さえ行われていれば、起きなかったと思います。
私は防げた事故だと思います。」

 

【自社の能力を超え、外部発注か】 

実際に当該の弁当を食べた人によると、「弁当のご飯が納豆のように糸を引いていた」といいます。

河岸氏は、仕入れ業者とY屋それぞれ単体では問題が起きていない事から、業者からY屋へ運搬する際の、温度と時間に問題があったのではないかといいます。

 

【今回、Y屋が外部に委託したご飯は700㎏以上】
運搬時は、発砲スチロールの箱に袋を入れ、袋の中に10㎏ずつ米飯を詰めてトラックで運搬していました。

Y屋は、この際、30℃以下での運搬を依頼していましたが、河岸氏によると、一般的な弁当工場ではご飯を炊いたら真空冷却器で冷却してすぐ盛り付けるため、今回、炊飯から盛り付けるまでの保管温度が高く、時間も長すぎることが、問題につながった可能性も。

さらに、Y屋は普段、平日1日約6000個を製造していましたが、連休前日の15日はその約3倍の18816個が製造・納品されており、河岸氏は、「自社の能力を超えた発注を受け、生産管理のできない工場がいいかげんに作った結果ではないか」と指摘します。

 

【弁当59種中 回収したのは12種のみ】 

食中毒の疑いが発生し、16日には流通を停止。
17
日には弁当の製造を自粛していたY屋ですが、回収対象としたのは59種類ある弁当の内、12種類のみでした。

――調査結果が出る前から、Y屋は原因がご飯にあると分かっていたのでしょうか?

河岸氏:
「これだけ大きなトラブルというのは、いきなり起きないと思います。
というのは、今まで炊飯能力を超えたときに、同じように仕入れたご飯を使っていた経験があると思うんですね。
そのときに、何か例えば糸を引くとか、異臭がするというクレームを受けていたはずなんですよ。
そうすると、今回もこういうクレームが来たときに、外から仕入れたご飯が危ないというのは、その瞬間に気づいたと思うんです。
ご飯が糸を引くというのは、温度と時間のかけ算なんです。
700
㎏たまるまで、仕入れ業者で炊く時間がある。
トラックの時間がある。
盛り付ける時間がある。
普通の弁当工場では、ご飯を仕入れるというのがあり得ないんです。
炊いたご飯をすぐ冷却して、すぐもりつける。
それで消費期限ギリギリまで持たせる。
これが基本ですから、注文があるからといって、一番大切なご飯・酢飯・炊き込みご飯を仕入れるというのは、私は違うのではないかと思います。」

(めざまし8 925日放送)





https://www.fnn.jp/articles/-/591024

 

 (2023年10月19日 修正1 ;追記)

20231017756分に読売新聞からは、岩手の業者から2728℃で納品予定のところ45℃で納品された、配送外箱を殺菌せず盛り付け室に搬入した、製造記録や臨時従業員の健康記録を残していなかったため原因は断定できなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

Y屋の駅弁を原因とする集団食中毒は、市保健所が16日、「推定」と位置づけた原因を明らかにし、一つの節目を迎えた。

Y屋が岩手県の業者に製造を委託した米飯が、注文時の指示より高い温度で搬入されたにもかかわらず受け入れ、冷却までに菌が増殖した可能性がある――などとする「推定される主な原因」は、5点に及んだ。

市保健所によると、Y屋に9月14、15日、製造を委託していた岩手県の業者から計約1・5トンの米飯が搬入された。

事前の指示書では、茶飯27度、酢飯28度で納品予定だったが、14日は、搬入から3時間後の時点で45度と、15度以上も上回っていた。

翌日も搬入時点で約10度上回っていたが、自社で冷却し、弁当に使用した。

さらに、委託業者が配送で使った発泡スチロール製の外箱を、Y田屋が殺菌せずに盛り付け室に搬入したため、米飯や具材に菌が付着した可能性もあるとしている。

Y屋は、この米飯と自社炊飯分の冷却を同時に行った際の製造記録や、臨時従業員に対する健康状態の確認についての記録を残しておらず、手指の消毒や手袋の交換が適切に行われなかったり、衛生管理が徹底されていなかったりした可能性があるという。

市保健所は、同社から一部の販売店へ回収の連絡が届かず、16日製造分の一部が販売されたことも、患者増につながった要因の一つと指摘した。

事前に回収時の販売店への連絡方法を定めていなかった。

市保健所は、Y屋への聞き取りや検体の検査結果などを分析してきた。

16日に記者会見した市保健所の石井副所長は、菌が増殖した原因の断定にまで至らなかった理由について、記録が残っていないことや、原因菌が検出されていないことが、菌が付着していない理由にはならないことなどを挙げた。

9月23日から命じられている営業禁止は、今後、Y屋が改善報告書を保健所に提出し、立ち入り検査で改善が確認された後、解除される見通し。

Y屋は10月16日時点で、読売新聞の取材に応じていない。

市保健所は9月17日、福島県内の保健所から「Y屋の弁当を食べて体調不良を訴えている人がいる」との連絡を受けて調査を開始。

症状を訴えた人の便や未開封の弁当から、黄色ブドウ球菌とセレウス菌が検出され、弁当を原因とする食中毒と断定した。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20231016-OYT1T50257/

 

 

 

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202398193分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

漂白剤の次亜塩素酸ナトリウムが入った水を誤って客に提供したとして、東京都の中央区保健所は8日、百貨店「銀座M」内の天ぷら店「銀座T」を11日までの営業停止処分とした。

店は5日から自主休業している。

同保健所などによると、客は831日午後6時ごろ、同店で出された水を飲んだあと、のどの痛みなどを訴えて救急搬送された。

2日後に退院したが、次亜塩素酸ナトリウムによる食中毒と診断された。

店を運営する「T」(東京都中央区)は取材に対し、「天つゆを入れる容器を漂白剤で洗浄していたところ、飲料水と取り違えて提供してしまった」と説明。

営業時間中は漂白剤でつけ置きする洗浄作業をしない、というルールが守られていなかったという。

天つゆを入れる容器と飲料水を入れる容器はいずれもステンレス製で見た目が似ており、今回の取り違えを受け、運営する全店で飲料水の容器の素材を変更したという。

Tの担当者は「再発防止のため、指導を徹底していきたい。お客様の信頼を裏切ってしまい、申し訳ない」と話している。

https://www.asahi.com/articles/ASR9864L2R98OXIE039.html

 

91662分にYAHOOニュース(FLASH)からは、飲んだ直後から客は異変を訴えたが店員らの対応はひどかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

99日の土曜日。
東京・銀座は歩行者天国となり、外国人観光客で賑わっていた。

百貨店「銀座M」のレストラン街でも順番待ちの列ができていたが、天ぷらの老舗「銀座T 銀座Mレストラン店」は閉店したままだった。

 【画像あり】店頭に設置されていたお詫び文  

その理由は、漂白剤が入った水を客に提供して食中毒を起こし、中央区の保健所が、98日から4日間の営業停止処分を科したためだ。  

Tは1930(昭和5)年に創業。
作家の武者小路実篤ら白樺派がサロンとして愛用するなど、国内外の文化人、そして政財界の重鎮が御用達とした名門だ。

現在は銀座本店をはじめとして、帝国ホテルなどにも出店、全国で29店舗を運営している。
ランチのコースが1万円を超える高級店だ。  

食中毒が起きたのは831日の夕方のことだった。

経営コンサルタントの男性が、席を予約した上で、午後6時ごろに夫婦で訪れた。  

2人はカウンター席に案内され、まず男性の妻が、喉が渇いていたため氷なしの水を所望した。

水は届かないまま、夫婦は料理を注文して、さらに飲み物を注文した後、ドリンクメニューを持って厨房へ戻ろうとする中年の女性店員に、妻が再度、「お水が先ですよ、お願いします」と声をかけた。  

この女性店員が水1杯とウーロン茶2杯を持って来て、妻が水を一気に飲んだが、この水に漂白剤が入っていたのだ。

夫婦を怒らせたのは、T側の対応だった。

「水を飲んだ妻がすぐに異臭に気づいて、カウンターの中の料理人(男性店長)に『これ、おかしいです!』と叫んだのに、何も反応しませんでした。
妻が振り向くと、水を持ってきた女性店員がいたため、女性店員にも再度『おかしいです』と言ったのに、女性店員も反応しなかったのです。  
そして、妻が改めてコップの水の臭いをかぐと、明らかな刺激臭がしました。
私にそれを伝えているとき、女性店員が、あろうことか無言でコップを持ち去り、厨房へ向かったのです」
(経営コンサルタントの男性)  

妻は、喉の痛みを感じ始めていたが、コップを持って行かれればコトがうやむやにされてしまうと思い、女性店員を追いかけて厨房に行った。

すると女性店員は、厨房入口の洗い場でコップの水を捨てようとしていたため、妻がコップを奪い返し、カウンターに戻って来た。  

妻に促されて男性もコップの臭いをかぐと、強烈な塩酸のような臭いがした。

妻は、対処しない店員を横にして携帯電話で110番通報したが、ノドの痛みが激しくなったため夫に携帯電話を預け、指を口に突っ込んで吐こうとした。

 「その時、別の女性店員が来て、『ここでやると迷惑なので、トイレに移ってください』と言ったのです。
妻はそれどころではありませんでした。
また、このやり取りを見ていたカウンターの料理人も、さも迷惑そうな顔で見ていたのです」
(コンサルタントの男性)  

男性が電話で事情を説明し、築地警察署の警官が急行すると聞いて電話を切ると、妻のノドの痛みはさらに増し、カウンターにうつ伏せになって苦しむようになった。

ここでようやくT側も事態を認識して、テーブルポットの水をコップに入れて来て、ノドをすすぐように促し始めたのである。  

しかし、コンサルタントの男性の怒りはさらに増した。

「私が、『この水はどこの水を注いだのか?』と男性店員に聞くと、『このテーブルポットの水を注ぎました』と答えましたが、テーブルポットには氷が入っていて水は冷たく、無臭。
妻が飲んだのは常温の水で、明らかに嘘でした」  

憤慨した男性が立ち上がって厨房に向かうと、洗い場の脇にステンレス製のピッチャーが置かれ、フタを開けて臭うと強烈な刺激臭がした。

男性を追って来た女性店員を問い詰めると、このピッチャーの水を入れたことを認めたという。  

こうして、男性にとってはT側の“証拠隠滅”の行為を追及した後、カウンターへ戻ると、妻は「喉が焼けるように痛い」と言って、氷入りの水を飲んでは吐くを繰り返していた……。  

漂白剤入りの水を出した原因は、女性店員が容器を間違えたことだ。  

T銀座M店では、ステンレス製ピッチャーに天つゆを入れており、洗浄する際には、業務用漂白剤を水で薄めて漂白していた。

女性店員は、飲料水が入ったテーブルポットと、無造作に置かれた漂白中のピッチャーを取り間違え、漂白剤の入った水をコップに注いでしまったという。

「しかし、ステンレス製ピッチャーは全面がステンレス製で、1.79リットル入り。
テーブルポットは、胴部はステンレス製ですが、上部と取っ手が黒のプラスチックで、05リットル入り。
この2つは、形状も大きさも明らかに異なるので、おいそれと間違えるとは思えないのです」
(男性)  

午後645分ごろ、築地警察署の警官45人が到着した。

T側が呼んだ救急車が到着したのは、1時間近く過ぎた午後720分ごろだった。  

妻は東京医科歯科大学病院に搬送された。

救急医の所見によれば、「漂白剤に含まれる次亜塩素酸ナトリウムの誤飲による急性中毒であり、腐食性食道炎や食道穿孔の危険があり、集中治療のうえ、経過観察のために3日~5日の入院を要する」とのことだった。

しかし、その後のTの対応は、男性をさらに呆れさせるものだった。

「これほどの重過失を起こしたのに、Tは翌日も営業していました。
『営業は構わない』と警察に言われたとのことですが、中央区の保健所に報告したのは、3日後の93日だったのです。
私たちはTの対応を許すことはできず、築地警察署に業務上重過失傷害等で被害届を出しました」
(コンサルタントの男性)  

Tに、容器を取り違えた原因、店員の言動などについての認識を聞くと、運営会社である株式会社Tの社長が、こう回答した。

「このたびは大変申し訳ありませんでした。
今後、体調を崩されたお客様のご回復と心のケアを第一に、誠心誠意尽力してまいります。
飲料水は、テーブルポットのほかに、ステンレスピッチャーにも入れていました。
天つゆを入れているステンレスピッチャーと飲料水を入れているステンレスピッチャーの大きさは異なりますが、形状が似ているために取り違えてしまいました。
現在、飲料水はテーブルポットを専用として、置き場所を固定するなど、再発防止のための改善を実施しました。  
また、店員の言動等につきましては、警察の捜査に全面協力しているところで、回答は差し控えさせてください。
銀座M店は保健所の許可を得て、91311時から営業を再開しました」

Tのホームページでは、《このひと時を楽しむお客様と、もてなす側の心のハーモニー》と、ホスピタリティの高さを強調しているが、今回生じた不協和音は、容易に治まりそうにない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3da19c347b9dc36a2262a107d6009e39f1110e49 

 

(ブログ者コメント)

本件と直接の関係はないが、ブログ者は銀座の有名天ぷら店2軒にランチしに入り、2回ともガッカリさせられた経験がある。

1軒は8丁目にある店。
「お昼天丼」を頼んだが、着丼まで5分程度という短さ。
天ぷらはネチャっとしていて、おそらくは作り置きだったのだろう。

もう1軒は3丁目にある店。
当時3300円のコースを頼んだのだが、サクサク感はなく油がしつこい感じだった。

まあ、今回の事例と併せ、銀座の有名店といってもこの程度か・・・という感を新たにした。

 

 

(2023年9月21日 修正1 ;追記)

2023919716分にYAHOOニュース(中央日報)からは、被害者は韓国の人、韓国人と知ってわざとやったと主張しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

東京の飲食店で出された漂白剤入りの水を飲み、韓国人客が入院する事件が発生した。

飲食店側は「店員の間違いだった」という趣旨で釈明したが、被害を受けた韓国人客は「韓国人であることを知ってわざとやったこと」と主張し、飲食店を警察に通報した。

16日の日本メディアの報道によると、事件は東京の繁華街である銀座のデパート内にある高級飲食店で先月31日に発生した。

・・・

カンさんはJTBCのインタビューで、「高級レストランなので(お客がくれば)いすを引いてくれるが、私にはしなかった。顔付きや言葉のイントネーションで私が韓国人であることがわかっただろう」と主張した。

合わせてカンさんは「夫が厨房で確認したら、飲料水が入ったテーブルポットと漂白中のピッチャーは分けられていたため、間違いやすくはなかった」という立場も明らかにした。

現地警察は同店の故意性の有無などを含めて捜査中だ。

一方、日本の飲食店で韓国人を相手に問題のある料理を提供して騒ぎになったのは初めてではない。

昨年にも、銀座のある有名寿司店が韓国人客にわさびを大量に入れた寿司を出して炎上している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c38f4dcbe7c6eed1eac5a4cc1fc57df93b6d3d92

 

9201725分にYAHOOニュース(女性自身)からは、短期間で営業を許した百貨店にも厳しい目が向けられているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

T」は13日付で、公式サイトに「化学物質による食中毒事故発生に関するお知らせとお詫び」と題する声明を掲載。

まず8日付で、所轄の中央区保健所から営業停止の行政指導を受けたと報告。

12日まで営業を停止していたが、13日から再開したという。

また再発防止策として、《漂白作業は営業終了後に行うこととし、漂白作業の場所を決めるとともに、作業中であることを一目でわかるようにしました》との対策をはじめとする6項目を発表した。

そして18日には、テナント先である百貨店「銀座M」が公式サイトで「食中毒事故発生に関するお詫びとお知らせ」と題するコメントを発表。

《体調を崩されたお客さまとそのご家族の方々には、多大なる苦痛とご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。銀座Mといたしましては、当該レストランはもちろんのこと、店内すべての食における衛生体制を一層強化し、安全・安心の確保に努めて参ります》と、謝罪した。

だが「T」及び「銀座M」が発表した声明には、客が告発した“不誠実な接客態度”についての説明はなされなかった。

そんななか、思わぬ側面から、“とある疑惑”が浮上したのだ。

韓国メディア「聯合ニュース」は19日、東京都内の飲食店で韓国人客に漂白剤が入った水が出されたとして、韓国外交部の当局者が現地警察に捜査を要請したと報じた。

被害者は6日に在日韓国大使館に連絡したという。

・・・

こうした続報にSNSでは困惑の声や、短期間で営業再開を許した三越にも「甘い」との指摘が寄せられている。

《銀座Mの対応にもガッカリだよ 何が食中毒だよ…》

・・・

https://news.yahoo.co.jp/articles/bb6bd94ed49734201b63d02a6c6163423b100c38 

 

9201915分にYAHOOニュース(女性自身)からは、当該店は過去の口コミでも接客の悪さを指摘する声があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

今回騒動のあった銀座M店の評判は――。

「’195月にオープンした銀座M店のGoogleマップの口コミの評価は3.6と、あまり高くありません。同じ銀座にある銀座本店の評価は4.2で、だいぶ差がついています。
『久々にうまい天ぷらを食べれて満足でした』と好意的なコメントもありますが、『焦げっぽく全く美味しくなかった』、『天一とは思えない、美味しくない』などの厳しい意見も……。
また定員の接客についても、『大人なお店なので、接客もよく静かな雰囲気でよかったです』といった声があがる一方で、『スタッフの愛想も悪く、上着も預からない』、『食べ終わったと同時にサッと下げに来る接客の非常識さにも驚く』といったコメントがありました」
(全国紙記者)

98日付けで所轄の中央区保健所から行政指導を受けて12日まで営業を停止し、13日から再開した「銀座 T」銀座M店。

再発防止策の徹底にくわえて、サービスも改善しているのだろうか――。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2b9fcc7f50973f21a18a5db5d837c387bcce90c4

 

(ブログ者コメント)

営業再開がスピーディーだった点は、ブログ者も感じていたところだ。

 

 

 

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2023911925分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

絶景を眺めながら楽しめる「O流しそうめん」で8月中旬に食中毒が発生しました。

患者の数が少なくとも93人に上っていることが分かっています。

石川県には他にもおよそ500人から相談があり、調査が進められています。

 

【 “絶景流しそうめん” 93人食中毒】  

高さ15メートルから落ちる迫力の滝。

石川県津幡町の観光名所の一つ、木窪大滝。

その滝を眺めながら楽しめるのが、湧き水を利用した「流しそうめん」。

これを目当てに年間1万人の観光客が訪れるほど人気だったといいます。

しかし、1日は川底に落ち葉が散乱し、辺りは閑散としています。  

先月、この施設で食事を取った24人が腹痛や下痢などの食中毒症状を訴えた問題。

食中毒の原因について、保健所はそうめんやイワナの塩焼き、かき氷、ウィンナーなどの食事と判断しています。

その後も相談が次々と寄せられ、患者は93人まで増加。

さらに県は、相談があったおよそ500人についても調査しています。

 

【湧き水原水から「カンピロバクター」】  

食品問題評論家 垣田達哉さん:
100人、何百人規模の食中毒はあまり例がない」  

そう話すのは、食品問題に詳しい垣田さんです。

今回、施設が使用していた湧き水の原水から検出されたのは細菌・カンピロバクター。  

食品問題評論家 垣田さん:
「どこにでもいる。海とか川でも。食中毒菌はいると思っていただければいい」

調理に使用していたのは、山からの湧き水。

津幡町によると、この施設では普段は塩素で殺菌処理をしていて、これまでにカンピロバクターが検出されたことはなかったといいます。

なぜ今年に限って食中毒が起きたのでしょうか。  こ

れは食中毒が発生する2週間前にそうめんを食べた男性が撮影したものです。

そこには「滝の水に負けじとそうめんが流れてくる」というテロップと、勢いよく流れるそうめんの映像が。

流しそうめんを撮影した男性:
「滝のあった津幡町が豪雨で滝の水も多く…」

 

【湧き水で? 大雨被害で「検査せず」】  

異例の集団食中毒。

石川県を襲った大雨の影響で、水質検査をしていなかったことが分かりました。  

食中毒が起こる2週間前に家族とそうめんを食べたという男性は…。  

流しそうめんを撮影した男性:
「(Q.体に変化は?)大丈夫でした。何回か食べたことがあり、大丈夫だと…」  

また、コロナ禍を経て4年ぶりの再開だったこともあり、食べる箸とそうめんをすくう箸が違うなど、感染対策もされていたといいます。

そして男性は、こんな異変に気が付きました。  

流しそうめんを撮影した男性:
「滝のあった津幡町が豪雨で滝の水量も多く…7月の豪雨で大変だったと思うと複雑な気持ち」  

道中の道路も崩落していました。

施設側は食中毒の原因について、「年に1度以上、実施すべきである水質検査を、7月中旬に発生した線状降水帯による被害の影響から、営業開始前に行わなかったことが今回の事態を招いてしまった」と話しています。

712日、石川県内で発生した線状降水帯。

流しそうめんの施設がある津幡町でも甚大な被害が発生しました。

このため、水質検査をせず、例年より数日遅らせて723日から営業を開始したといいます。  

施設がある木窪地区 加藤区長:
「本当に大雨の被害は相当ひどかったみたいなので。ぱたぱたと急だったせいもあるんですかね」  

水質と線状降水帯の関係について、専門家は。  

食品問題評論家 垣田さん:
「従来と水の流れ・水質が変わっている可能性が高い。大雨があった時ほど水質検査しなければいけないのに、今回それをしていなかったのは非常に大きなミス」  

施設は現在、夏の営業を終了しています。






https://news.yahoo.co.jp/articles/45204a334dd3c12720cbcf8ac977319215bcaf64 

 

9250分に北國新聞からは、81112日の食事で発症した、いつどこから湧き水に侵入したかは特定できない、7月の大雨で塩素投入装置が被災していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・

県によると、8月11、12日に店で、そうめんなどを食べた2歳~50代の男女24人が腹痛や下痢、発熱などの症状を訴えた。

その後、店で食事をしたほかの人も同様の症状を訴え、患者は1歳~70代の93人に増えた。

石川県内のほか、富山、や長野、福井県から訪れていた。

入院者はおらず、全員既に回復している。

保健所が8月18日に実施した現地調査で、流しそうめんに使用している湧き水からカンピロバクターが検出された。

湧き水に細菌が混入した原因については「いつ、どこから侵入したかは分からず、特定できない」(県薬事衛生課)という。

湧き水は流しそうめん以外にも調理に利用していた。

・・・

店のホームページによると、7月中旬の線状降水帯による大雨の影響で塩素投入装置が被災し、復旧させたが、営業を優先して、営業開始前に水質検査を行わなかったという。

・・・

県内で発生した食中毒の患者数として、平成以降では、2002年11月に志賀町で確認されたウェルシュ菌での食中毒540人が最多。

過去10年間では、15年3月に金沢市でノロウイルスが原因の食中毒が発生し、94人が感染した。

 

★カンピロバクター 

鶏や牛、豚など家畜の腸管内に生息する細菌で、食べ物を介して人間の体内に入ると、1~7日の潜伏期間の後、発熱や下痢、腹痛といった胃腸炎症状、倦怠感、頭痛、目まいなどを引き起こす。

まれに、呼吸困難に陥る「ギラン・バレー症候群」を発症することもある。

75度以上の熱を1分以上加えれば死滅するため、十分な加熱が予防となる。

https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1170069 

 

 941513分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、湧き水を引いているホースの継ぎ目から水が噴き出ている場所があり、そんなところから菌が侵入した可能性も考えられる、涼しくなって気が緩む9月こそ食中毒に要注意、特に煮物冷却時に増殖するウェルシュ菌には注意が必要など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

なぜ涌き水に細菌が混入したのかを追跡すると、ある可能性が浮かび上がってきた。

 【画像39枚】取水口の近くで出くわした檻にかかったイノシシ…湧き水の「管」を徹底追跡

 

【カンピロバクターによる集団食中毒】

「O観光流しそうめん」は、石川・津幡町で30年以上続く夏の名物だ。

週末には大行列ができるその賑わいをFNNが取材したのは、812日。

まさか、この日、そうめんを流す湧き水に危険が潜んでいたとは知る由もなかった。

・・・

細菌感染症に詳しい、東京医科大学の中村明子兼任教授は、「カンピロバクターの場合は、普通の食中毒よりも熱が出るということから言うと、症状が重いと言ってよろしいかと思います」との見解を示した。

 

【管から水が噴出…檻にかかったイノシシも】

本来、カンピロバクターは、野生動物や家畜などが持っている細菌で、鶏肉などを加熱が不十分な状態で食べた時などに下痢や腹痛、発熱などの症状を引き起こすという。

それがなぜ湧き水に混入していたのか。

現地を取材すると、流しそうめんの営業は終わっていたが、山から伸びている黒い管からは冷たい湧き水が出ていた。

管をたどっていくと、水が噴き出ている箇所を発見した。

現場の映像を東京医科大学の中村兼任教授に見てもらったところ、「ここから水が噴き出しているということは、ここに外部から菌が混入する場所だと考えてもおかしくない」と指摘。

「野生(動物)のふん便の中にカンピロバクターが存在していないと言えませんよね。小さなピンホールみたいなとこから菌っていうのは自由に出入りしますから」と説明した。

野生動物の腸内にいるカンピロバクターは、ふん便にも含まれる。

自然に24時間さらされた管の隙間から、細菌が湧き水に入り込んだ可能性が考えられるという。

また、地上に見えていただけでも約100mある湧き水の管についても、中村氏は「(管が)長いとそれだけリスクが大きい。地中に埋めた方が安全で、外に出してるとやっぱり野生の動物がかじったり。流しそうめんの場合は、水がやっぱり重要な一つの材料になるわけで、水の管理というのがちょっとお粗末な気がします」と疑問を呈した。

管が地中に埋まっていた地点から約500メートル山頂側に向かうと、湧き水の取水口だという場所にだどりついた。

その近くでは、檻にかかった3匹のイノシシに出くわした。
身近に野生動物がいることがわかる。

中村氏は、「やっぱり、こういった野生動物の腸には(カンピロバクターが)存在していると考えて間違いないと思います」と話した。

 

【営業優先し水質検査せず】

・・・

水質検査は時期を問わず、年に1回以上行えばルール違反にはならないという。

石川県健康福祉部・事業衛生の出雲担当課長も、「食品衛生法では、営業者は1年に1回以上、水質検査を含めた衛生管理を行う必要がある。(実施する時期の指定は)ない」としている。

 

9月も食中毒に厳重警戒】

夏休み終盤を揺るがした集団食中毒。

しかし、専門家は8月以上に、9月こそが一般的な食中毒の危険な時期だと指摘する。

中村氏は、「真夏の暑い時は『食中毒を起こしちゃいけない』とすぐ残り物を冷蔵庫にしまうとか、室温に放置するなんてことはしないのに、9月ぐらいになると朝晩はちょっと涼しくなり、食品の扱いがちょっとずさんになる。(9月は)食中毒にむしろ気をつけなければいけない月」だと注意を促す。

やりがちなことで特に注意が必要なのが、カレーやシチューなどの煮込み料理の管理だ。

鍋に置いたままにしておくと、冷める際に食中毒の原因となる「ウェルシュ菌」が増殖する。

ウェルシュ菌は、100℃で1時間の加熱にも耐え、一度菌が繁殖してしまうと再加熱しても死滅しないため、作り置きのカレーなどを食べる際は、粗熱が取れた状態で小分けにし、冷蔵庫に入れることが大切だという。

(「Mr.サンデー」93日放送より)






https://news.yahoo.co.jp/articles/603b304037467ecb3dde5f0d055cbb8631423186  

 

991553分に毎日新聞からは、店は廃業するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

同店を経営する大滝観光は9日までに、損害賠償を終了した時点で廃業するとホームページで明らかにした。

ホームページは5日付で更新。

現在、損害賠償の支払いを進めており、終えた時点で廃業すると報告した。

その上で発症した人や関係者に「心より深くおわびするとともに、回復を祈念している」と謝罪している。

https://mainichi.jp/articles/20230909/k00/00m/040/144000c

 

 

 

 

 

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20236162116分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

埼玉県警川口署に約9か月勾留された40歳代の男性が、留置施設の弁当の野菜が極端に少なく、ビタミン不足で脚気になったとして、県を相手取り1000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が16日、さいたま地裁であった。

沖中康人裁判長は男性の請求を一部認め、慰謝料など55万円の支払いを県に命じた。

判決などによると、男性は2017年11月に詐欺容疑で逮捕され、同署に勾留。

朝はパン、昼・夕は弁当を食べていたが、18年5~6月、筋力低下などを訴え、8月に入院。

一時は危篤状態となり、ビタミンB1不足による脚気と診断された。

県警は19年11月、同署で勾留された別の4人がビタミンB1欠乏症になったとして、納入業者との契約を打ち切った。

ただ、それ以前は栄養不備がわからなかった上、長期収容を想定しない留置施設では栄養よりもカロリー確保が求められるなどと主張し、争っていた。

判決では、ビタミンB1の不足が脚気の原因になることは広く知られているとし、「(県警が)注意義務を怠った」と結論づけた。

県警の佐藤・首席監察官は「判決内容を十分に精査し、関係部署と協議して対応したい」とコメントした。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230616-OYT1T50229/

 

616 2030分に朝日新聞からは、19年に外部機関の定期検査で複数回、ビタミンB1が摂取量目安を下回っていたことからB1不足を認識できたはずなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

埼玉県警川口署の留置場に勾留されていた東京都の40代男性が、留置場の食事が原因で脚気になったなどとして、県に損害賠償を求めた訴訟の判決が16日、さいたま地裁であった。

沖中康人裁判長(鈴木和典裁判長代読)は、食事に健康上必要な量のビタミンB1が含まれていなかったことを発病の原因と認め、県に55万円の支払いを命じた。

男性は201711月に詐欺容疑で逮捕され、川口署の留置場に勾留された。

187月の健康診断で手足のしびれを訴え、8月に病院で脚気と診断された。

一方、県警は1911月、同署の留置場で2030代の男性4人が栄養不足による脚気と診断されたと公表。

越谷市の弁当業者が3食を納めており、外部機関の定期調査で複数回、ビタミンB11849歳の男性の摂取量の目安を下回っていたことを明らかにしていた。

判決は、食事を管理する県警の担当者について「食事に健康上必要なビタミンB1が含まれていなかったことを認識できたはずなのに、そうした注意義務を怠った」などと指摘。

県に慰謝料の支払いを命じた。

県警は判決を受け、「判決内容を検討し、関係部署と協議の上、適切な対応をして参りたいと考えております」とコメントした。

https://www.asahi.com/articles/ASR6J6R5TR6JUTNB00Z.html

 

6162120分にNHK埼玉からは、県は業者から弁当の試作品提出を受け、仕様書どおりの品質だと判断し契約していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

都内に住む40代の男性は、埼玉県警の川口警察署に勾留されていた平成30年の5月から6月にかけて手足のしびれを感じ、「かっけ」などを発症して、一時、危篤状態になったのは、出された弁当にビタミンB1が不足していたためだなどとして、県に1000万円の賠償を求めていました。

これに対し県は「業者から弁当の試作品の提出を受け、仕様書の内容の品質が順守されていると判断して契約した。ビタミンB1の不足が体調不良の原因だとは認識しえなかった」などと主張していました。

16日の判決で、さいたま地方裁判所の沖中康人裁判長は、「かっけは、過去に国民病と言われ、原因は広く知られている」としたうえで、「被告はビタミンB1が欠乏しないよう注意すべき義務を怠った結果、原告がかっけになったと認められる」として、県に55万円の賠償を命じました。

警察は、原告に弁当を提供していた業者とはすでに契約を解除しているということです。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/20230616/1100016879.html

 

 

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20233201955分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、球根の写真付きでネット配信されていた。

茨城県は20日、阿見町の10歳未満~40代の男性3人がスイセンの球根を誤って食べて腹痛やのどの痛みを訴え、食中毒と断定した、と発表した。

県生活衛生課によると、家族のうち1人が、知人から観賞用としてスイセンの球根を譲り受けたが、その情報を共有していなかった。

18日午後045分ごろ、別の1人がタマネギと間違えてカレーの具材として調理し、家族4人で食べたという。

午後1時ごろに3人が腹痛やのどの痛みを発症。

保健所が残ったカレーや球根を調べたところ、有毒成分リコリンが検出された。

3人の症状はいずれも軽症で、既に回復しているという。

厚生労働省によると、スイセンは、タマネギの他にもニラ、ノビルと間違えやすく、食後30分以内で吐き気や頭痛などの症状が出るという。

201221年に62件の食中毒が発生し、死亡に至ったケースも1件あった。

同課の担当者は「確実に食用と分からないものは食べないでほしい」と話している。

https://www.asahi.com/articles/ASR3N5KJHR3NUJHB00M.html

 

(ブログ者コメント)

スイセンの葉をニラと間違えて食べてしまう事例は本ブログでも何回か紹介スミ。
その中には、スイセンの球根をタマネギと間違えて食べて中毒する事例も結構多いという情報もあった。
ただ、具体的な事例を紹介するのは初めてだ。

 

 

 

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202317173分に産経新聞から、下記趣旨の記事が売られていたフグの写真付きでネット配信されていた。

千葉県は7日、南房総市富浦町青木、Tマート物産館内「M総合水産」が有毒部分を除去していないフグを店頭で販売していたと発表した。

昨年9月ごろから今月6日まで販売した。

安房保健所長がフグを回収するなど指導した。

県によると、販売されていたのはコガネフグ。

同水産は「売ってはいけないことを知らなかった」、「安くておいしく、珍しいので売れた」と説明している。

近隣の市場から購入していた。

15~20センチの小さいものは20円、大きいものは100円で販売されていた。

6日に保健所に「(皮やヒレなどを除去していない丸のままの)丸フグが販売されている」との通報があり、店頭販売が確認された。

6日に7尾を販売したが、それ以前は販売記録がなく、わからないという。

同水産は、有毒部分を除去したものでなければ食用として販売してはならないとの県の「ふぐの取り扱い等に関する条例」に違反しているという。

県は「現時点で当該品による健康被害はない」としている。

フグの毒は、テトロドトキシンと呼ばれ、毒力が大変強い。

有毒部分を食べると20分~3時間後に口や指先のしびれが始まり、まひが全身に及び、呼吸困難で死亡することがある。

https://www.sankei.com/article/20230107-BYJZ4JWFXRLLRMOBUZ3BZE4MXA/  

 

18918分に読売新聞からは、コガネフグはシロサバフグの別名など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

千葉県は7日、南房総市のTマート物産館内にある「M総合水産」で、有毒部分を除去していないシロサバフグ(別名コガネフグ)が販売されていたと発表した。

県は同社に商品の回収を指示し、購入者には食べずに返品するよう呼びかけている。

発表によると、同社は昨年9月頃から、店頭で処理されていないシロサバフグを販売していた。

今月6日には7匹が購入され、いずれも未回収という。

同日、買い物客から安房保健所に「フグが丸ごと売られている」との通報があった。

県衛生指導課によると、今のところ健康被害は確認されていない。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230107-OYT1T50229/

 

(ブログ者コメント)

〇厚労省資料によれば、シロサバフグの場合、筋肉や皮、精巣は無毒だが、肝臓や腸、卵巣は有毒だ。

https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/animal_01.html 

〇千葉県条例は下記。
鮮魚のプロなのに「処理していないフグを売ってはいけないことを知らなかった」というのは信じられない。
(取扱い等の制限) 第三条
ふぐは、処理したものでなければ、食用として販売してはならない。
ただし、販売にあつては、生ふぐをそのままの形体で、営業者又はふぐ処理師に販売するとき、及び食品衛生法第五十二 条第一項の規定による魚介類競り売り営業の許可に係る施設内において卸売業者、仲卸業者又は売買参加者に販売するとき、並びに加工され、又は料理されたふぐを販売するときは、この限りでない。
https://www.pref.chiba.lg.jp/eishi/tetsuzuki/350/documents/fugujourei.pdf 

〇南房総市にしばしば鮮魚を買いに行くブログ者。
見かけていたら、鮮魚店で売られているのなら問題ないだろうと思い、買っていたかもしれない。
さすがに内臓は食べないだろうが・・・。

 

 

 

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魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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