2021年11月6日10時28分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、葉っぱの比較写真5枚付きでネット配信されていた。
大分県は5日、佐伯市の60代女性が、サトイモやハスイモに似た有毒植物クワズイモを食べ、唇や舌が痛む食中毒になったと発表した。
茎のような「芋茎(ずいき)」ではハスイモなどと判別が難しく、県は「判断がつかない植物は食べないで」と呼びかけている。
県食品・生活衛生課によると、女性は3日午後5時ごろ、庭に生えていたクワズイモの芋茎を、ハスイモと勘違いして塩もみして味見。
口の中に激痛が走ったため、はき出した。
翌日も痛みが引かず、市内の医療機関を受診。
県が調査し、クワズイモに含有するシュウ酸カルシウムの針状の結晶(長さ0・1ミリ未満)が確認された。
女性は重症ではないが、5日現在も痛みがあるという。
クワズイモは葉に光沢があり深緑色、地下の芋は棒状。
サトイモやハスイモは葉の裏の筋が白く、芋は塊状になっているが、芋茎では見分けられないという。
食べた場合は、嘔吐(おうと)や下痢、マヒなどの症状が出るほか、触って皮膚炎になることもあるという。
https://www.asahi.com/articles/ASPC572XKPC5TPJB001.html
11月5日19時19分にYAHOOニュース(大分放送)からは、一口味見しただけで激痛が走ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分県によりますと、大分県佐伯市に住む60代女性は3日、自宅の庭に生えていたイモの茎を採取し塩もみしました。
ひと口味見したところ口の中に激痛が走ったため、4日、市内の病院を受診し、食中毒と診断されました。
女性は快方に向かっていますが、現在も、くちびると舌に痛みが残っているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ef3e3641a3e490665e4d35a54bc7dc1bcf0643c
11月6日8時50分に毎日新聞からは、シュウ酸カルシウムの針状結晶が口の中で刺さるため強い痛みを感じるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
クワズイモにはシュウ酸カルシウムが針状の結晶となって含まれており、誤って食べると口の中に結晶が刺さり強い痛みを感じる。
葉柄は食用のハスイモや里芋と酷似しているが、葉の色が濃く、光沢がある点で違いがある。
https://mainichi.jp/articles/20211106/k00/00m/040/042000c
2021年10月19日18時46分に読売新聞から下記趣旨の記事が、パンの大きさがわかる写真付きでネット配信されていた。
国民生活センターは19日、沖縄県の生後10か月の男児が2020年3月、乳幼児用に市販されているパンを喉に詰まらせて死亡する事故が起きていたと発表した。
21年6月にも、静岡県の生後11か月の男児が同じパンを喉に詰まらせていたが、命に別条はなかった。
同センターによると、事故があった商品は、K製菓(大阪府)が製造する「かぼちゃとにんじんのやさいパン」。
パンの大きさは縦3センチ、横3・5センチ、厚さ2センチだった。
沖縄県の男児は、このパンをおやつとして食べていたが、母親が一瞬、目を離した隙に、一つを丸ごと口に入れてのみ込もうとして窒息した。
ふやけたパンが喉の奥まで詰まっていたという。
同社は、事故を受けて、パッケージに記載していた対象年齢の「10ヶ月頃から」を「1才頃から」とし、「あくまで目安」と注意を添えた。
また、パンの大きさも、丸ごとのみ込めないように改善するという。
同センターは、「窒息事故は当該商品以外でも起こりうる。1歳前後の子どもに食べ物を与える際は、小さく切って水などを飲ませ、のみ込むまで目を離さないでほしい」と注意を呼びかけている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211019-OYT1T50174/
10月20日15時37分に毎日新聞からは、母親は口に手を入れたものの、わずかしか取り出せなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国民生活センターによると、パンは1個が2~3センチ大。
沖縄の男児は、母親が目を離した隙(すき)に丸ごとのみ込もうとした。
母親は口に手を入れたが、わずかしかパンを出すことはできず、苦しみだし、救急搬送された。
静岡の男児はベビーカーに乗った状態でパンを食べ、呼吸ができなくなった。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20211020/k00/00m/040/139000c
10月19日17時34分に朝日新聞からは、過去のこんにゃくゼリー事故時も安全基準について議論されたが、個人差があるなどの理由で基準化は見送られ、その代わりに安全指標が定められたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
乳幼児向けの「かぼちゃとにんじんのやさいパン」をのどに詰まらせて1歳未満の男児2人が窒息し、1人が死亡した事故で、国民生活センターは19日、パンの大きさや水分量が窒息のリスクを高めたとする調査結果を公表した。
子どもに与えるときは小さくちぎり、飲み込むまで目を離さないよう呼びかけた。
パンは、K製菓(大阪府河内長野市)が製造。
センターによると、サイズは一口大(縦約3センチ、横約3・5センチ、厚さ約2センチ)。
実験で、人工唾液(だえき)の中で、5分間、頻繁に容器に当たるようにかき混ぜたところ、形状が保たれたままだった。
水分量は食パンの半分ほどで、類似品に比べて、人工唾液の吸収スピードが15~20倍速かったという。
1件目の事故では、昨年3月に沖縄県で生後10カ月の男児が丸ごと口に入れ窒息し、死亡した。
いつもは、男児が自分でかじって食べることができていたという。
今年6月には静岡県で11カ月の男児が詰まらせたが、命に別条はなかった。
同社は、対象月齢を10カ月ごろとしていたが、死亡事故を受け、今年2月から「1歳頃からご利用いただけますが、月齢はあくまで目安」などとパッケージに記載している。
同社社長は、「お子さんが1個丸ごと食べることは想定していなかった。申し訳ない」と話しており、来年1月以降、パンを軟らかくし、口の中に丸ごと入らないよう大きくするという。
また、センターは会見で、事故防止のために業界に働きかけることを消費者庁に求めた。
ただ、食品の形状などに関する乳幼児向けの国の基準はなく、センターの担当者は、「のどに詰まる要因には、食べる人の発達具合も関係しているので、食品だけに安全を担保する基準を設けることは難しい」と述べた。
子どもの事故に詳しいNPO法人「Safe Kids Japan」の山中龍宏理事長(小児科医)は、基準がない理由に、データの蓄積不足を挙げる。
「どんな硬さ・大きさ・粘着性・崩れやすさなら事故が起きやすいのかのデータを、事故が起きる度に取って社会で蓄積していく仕組みが必要。知見が積み上がれば、基準も作りやすくなる」と指摘する。
【過去に「こんにゃく入りゼリー」でも同様の議論】
食品の窒息事故を巡っては、基準作りの困難さが繰り返されてきた。
1995~2010年に20件以上の死亡事故が起きた「こんにゃく入りゼリー」では、法規制の議論が起きたものの、「何を食べても窒息事故は起きる」などの意見も出て、「安全指標」にとどまった経緯がある。
一口サイズでカップから吸い込んで食べるこんにゃく入りゼリーは、95~96年に死亡事故が続出。
国民生活センターは96年、素材を軟らかくしたり形を小さくしたりする要望を業界団体に出していた。
ただ、当時は消費者庁発足前で、所管する省庁がなかったこともあり、法規制の議論にまではつながらなかった。
しかし、2007年に当時7歳の男児がのどに詰まらせて亡くなると、議論が再燃。
09年に同庁が発足し、10年6月に食品安全委員会が、ゼリーの危険性について「餅に次いであめと同程度」と答申。
同庁は「重症となる確率は餅やあめより高い」とし、法整備の可能性にも踏み込んだ。
しかし、一連の議論では、「何を食べても窒息は起こりうる。危ないから流動食だけ食べていなさい、という議論になってしまう」などの指摘が出るなど、意見が割れ、法規制は見送られた。
最終的に、
▽弾力性を下げる
▽ゼリーを直径5センチ以上に大きくするか、子どもの気道に合わせて1センチ以下にする
といった「安全指標」が定められた。
https://digital.asahi.com/articles/ASPBM5JV2PBMUTFL002.html
2021年7月28日17時30分に北國新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月、富山市内の小中学校や保育施設で発生した食中毒で、市保健所は28日、牛乳に含まれていた下痢原性大腸菌が原因とみられると報告した。
下痢原性の大腸菌による集団食中毒はこれまで記録がなく、国内初とみられる。
国や県の研究機関での解析により、患者の検便と食中毒の原因となった牛乳の両方から、同じ型の大腸菌が検出された。
牛乳を製造した業者の製造機器が故障し、殺菌する際の温度が十分に上がっていなかったことなどが原因とみられる。
28日、保健所で専門家会議が開かれた。
発症者は中間報告より684人増えて、1896人と報告された。
https://www.hokkoku.co.jp/articles/tym/482039
7月28日19時19分にNHK富山からは、2日前の落雷で殺菌機の温度センサーが故障していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富山市内で6月に、学校給食などで牛乳を飲んだ子どもたちの集団食中毒が発生した問題で、富山市保健所は、原因が大腸菌だと推定されると明らかにするとともに、市内の牛乳製造業者に出していた営業禁止の処分を8月上旬に解除する方針を示しました。
富山市では6月17日以降、小中学生や園児を中心に、あわせて約1900人が下痢や腹痛などの症状を訴え、保健所は学校給食などで出された牛乳が原因の集団食中毒と断定し、牛乳を製造した富山市の「U乳業」を、期限を定めずに営業禁止の処分にしています。
この問題を受けて保健所は、28日専門家会議を開き、国立医薬品食品衛生研究所などが行った原因の調査状況を報告しました。
会議は非公開で行われましたが、終了後、出席した県医師会の馬瀬大助会長が取材に応じ、患者の便と牛乳から検出された大腸菌の型が一致したことから、食中毒の原因は下痢を引き起こす大腸菌と推定されると保健所から報告されたと明らかにしました。
原因の大腸菌に病原性があるかどうかは、国立医薬品食品衛生研究所などが引き続き調査することにしているということです。
保健所によりますと、食中毒発生2日前の落雷で殺菌機の温度センサーが故障し、十分に牛乳を殺菌できていなかったことが主な原因とみられるということで、「U乳業」が温度センサーを修理し、その後、試作した牛乳からは大腸菌群が検出されなかったことなどから、保健所は「U乳業」に出していた営業禁止の処分を8月上旬にも解除することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20210728/3060008023.html
※1ケ月ほど前、2021年6月23日12時42分にYAHOOニュース(北日本新聞)からは、食中毒を起こさない大腸菌群が検出された、パイプの洗浄が一部不十分だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富山市内の小中学校や保育施設の1200人超が食中毒症状を訴えた問題で、市は23日、原因と断定した牛乳を納めたU乳業(同市四方)の製品から大腸菌群を検出したと明らかにした。
食中毒を起こさない大腸菌群なため、原因物質ではないが、食品として検出されてはならず、衛生管理に問題があったとみている。
23日の市議会厚生分科会・委員会で、保健所の鈴木生活衛生課長が説明した。
製造日は各校に提供された15、16両日で、どの工程で入り込んだか不明。
牛乳が通るパイプの洗浄が一部不十分だったことも分かったという。
原因物質の特定に至っておらず、国の研究機関が牛乳や被害者の検便、パイプに残っていた異物を調べていると報告。
「毒素の分析は難しく、特定に時間がかかると聞いている」と説明し、今後、大規模な食品製造業者に対する検査回数を増やし、検査内容を強化する方針も示した。
市や市教委、富山大付属小によると、23日に小中学校や保育施設を欠席・早退した人は計48人で、前日より18人減った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6486bafc44da5f6571dc7281ee0f8999e181b13a
(ブログ者コメント)
温度センサーの故障、即、中毒発生となるような設備では、安心して飲めないような気がする。
保健所は営業禁止を解除する方針とのことだが、温度センサーがまた故障しても今度は中毒を発生させないために、どのような対策をとったのだろうか?
(2021年8月28日 修正1 ;追記)
2021年8月27日20時13分にNHK富山からは、U乳業が慰謝料などを支払うことになったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
U乳業では、被害者に法的な賠償責任を果たす必要があるとして、8月25日付けの書面を保護者らに通知し始めました。
具体的には、症状はあったものの医療機関を受診しなかった人には、お見舞い金として5000円を支払うとしています。
また、症状があって医療機関を受診した人には治療費や慰謝料なども支払うとしています。
また、高校生以上の人については、治療費などに加え、慰謝料として、入院した人には1日あたり1万6000円、通院した人には1日あたり8000円、それぞれ日数に応じて支払うとしています。
なお、この支払いをもって示談による解決になるとしています。
内田乳業は「被害に遭われた皆さま、保護者に心からおわびを申し上げます。二度と今回のような食中毒を発生させることがないよう社員一同、細心の注意を払いお客様の健康を守るよう全身全霊を傾けて誠心誠意を尽くして安全な牛乳を提供して参ります」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20210827/3060008334.html
2021年7月8日15時41分にYAHOOニュース(テレビ新潟)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐渡市の小学生で7日正午すぎ、児童が給食のパンをのどに詰まらせる事故がありました。
佐渡市教育委員会によりますと、市内の小学校で、5年生の男子児童が給食時間に米粉パンを食べていたところ、口にほおばった状態で具合が悪そうにしていたといいます。
異変に気付いた担任教師が、パンを吐き出させたところ、数分後に倒れたといいます。
男子児童は救急車で佐渡市内の病院へ搬送され、その後、新潟市内の病院にヘリコプターで運ばれています。
男子児童はパンによる窒息と診断され、心拍、脈拍はありますが、意識不明の重体ということです。
佐渡市教育長は、「児童の1日も早い回復を祈っています。再発防止に向けて、給食の食べ方について改めて各学校で指導を行い、安全な給食に努めていきたい」とコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf1a2b23779708ebd299c6a6100fac7f7f85b6d1
7月8日17時59分にNHK新潟からは、担任はパンを吐き出させることができなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
児童は担任の教諭やクラスメートと一緒に給食をとり始めましたが、直後の午後0時20分ごろ、パンをのどに詰まらせたということです。
このため担任が背中をたたいたり腹部を圧迫したりする応急手当てをしたものの、パンを吐き出させることができず、学校側は午後0時25分ごろに消防に通報するとともに、心臓マッサージを続けたということです。
佐渡市教育委員会によりますと、給食に出されたのは直径10センチほど、厚さおよそ3センチの丸い形をした米粉のパンで、平成22年度から市内の小学校で給食に出されているということです。
市教育委員会によりますと、これまでに児童がパンをのどに詰まらせる事故は起きていないということです。
https://www3.hk.or.jp/lnews/niigata/20210708/1030017456.html
7月8日19時8分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、ドライフルーツが入った米粉パンだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
児童は異変に気付いた担任に応急処置され、病院に運ばれましたが、意識不明の重体だということです。
食べていたのは、ドライフルーツが入った丸い形の米粉パンだったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d53a0dd1e489f1d9d83bc320e769e7c4840e105e
7月8日19時24分にYAHOOニュース(新潟総合テレビ)からは、一口で食べようとしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐渡市教育委員会によりますと、米粉パンは10cm~12cmほどの大きさで、児童は一口で食べようとパンを口に入れていたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/565d68f76384556d6e54cd9e5f789a2a5c5f1a6c
7月9日20時46分にNHK新潟からは、一口で食べようとしたわけではないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日夜、佐渡市教育委員会は会見を開き、担当者が事故のいきさつについて説明しました。
それによりますと、男子児童はパンを半分ほど食べた段階で、のどに詰まらせたと見られるということです。
児童はやや多い量のパンを食べていたとみられるが、「一口で食べようとしたわけではない」としています。
また、事故を受け、全ての小中学校に、「一度にたくさんの食べ物を口に入れないようにすること」、「水分が少ないパンなどは、飲み物などと一緒に食べること」など、指導を徹底するよう通知を出したということです。
一方、米粉のパンについては、製品自体には問題ないとして、今後も給食に提供する方針だということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20210709/1030017468.html
7月11日21時23分に朝日新聞からは、男児は死亡した、パンをどのように食べていたかは不明など、下記趣旨の記事が給食で出されたパンの写真付きでネット配信されていた。
市教育委員会は11日、男児が同日死亡したと発表した。
当時、教室には21人の児童と担任教師1人がいた。
各児童は、それぞれの机で前を向いて食べるよう指導されていた。
亡くなった男児がどのようにパンを食べていたか分かっていないという。
パンは楕円(だえん)形で長さ約12センチ、厚さ約4センチ。
異変に気付いた教師が、男児をうつぶせにして背中をたたいたり、仰向けにして胸骨を圧迫したりして吐かせようとした。
男児は少し吐き出したが、まもなく気を失った。
救急車が到着するまで養護教諭が心肺蘇生を試みたが、意識は戻らなかったという。
https://www.asahi.com/articles/ASP7C73HLP7CUOHB003.html
(ブログ者コメント)
先日、アメリカで独立記念日恒例のホットドック早食い競争が催されたとテレビで報じられていた。
それからほどなくしての事故。
もしかすると、テレビを真似て・・・・ということだったのかもしれない。
2021年5月21日19時0分にNHK長崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長崎市の市立中学校で提供された給食の「千草焼き」にフライパンの取っ手の一部が混入しているのが見つかり、市教育委員会は混入したいきさつを調べています。
長崎市教育委員会によりますと、21日午後1時前、市立中学校の3年生の生徒が給食で提供された「千草焼き」を口に入れた際、違和感を覚え、プラスチック片が入っているのに気付きました。
生徒は、このプラスチック片を吐き出したため、けがなどはありませんでした。
「千草焼き」は市内の共同調理場で作られていましたが、縦2センチ、横2.5センチ、厚さ8ミリほどのこのプラスチック片は、「千草焼き」の調理に使われたフライパンの取っ手の一部と特定されました。
また、長崎市教育委員会が、同じ調理場から給食を提供している市内の小・中学校を調査した結果、ほかに異物の混入は確認されなかったということです。
長崎市教育委員会は、「給食への異物混入はあってはならないことだ。調理器具の管理はもとより、調理方法についても検証を進め再発防止に努めたい」とコメントしてします。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20210521/5030011503.html
5月21日21時6分にYAHOOニュース(長崎文化放送)からは、今後は配送前に器具に欠損がないことの確認を徹底するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市によりますと、大釜で調理した具材をこのフライパンに移す時に混入したとみられます。
市は、今後給食を学校に配送する前、器具に欠損がないか確認を徹底するとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/997b0c57d7d0518fc5c754c7967b9e5ab4c35d2b
2021年5月12日19時51分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日、富山市八尾町にある飲食店で、野草のおひたしを食べた60代の男性が一時、意識を失ったほか、70代の女性が、おう吐や下痢などの症状を訴えました。
2人は料理を食べた直後に異常を訴えて病院に運ばれましたが、いずれも快方に向かっていて、12日までに退院しました。
保健所が調べたところ、野草のおひたしには、食べた場合、呼吸不全などの重い症状を引き起こし死亡することもあるトリカブトの葉が含まれていました。
保健所では、飲食店の店主が山で採取した山菜のモミジガサの中にトリカブトが誤って入っていて、そのままおひたしに混ざったことが原因の食中毒として、この飲食店を13日までの2日間、営業停止にしました。
保健所では、毒を持つ野草のなかには食べられる野草と若葉の形が似ているものもあるので、食べられると確実に判断できない場合は採らないことや、口にしないことを徹底してほしいとしています。
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https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20210512/3060007344.html
5月12日16時56分に毎日新聞からは、残ったおひたしなどを分析した結果、2つの葉っぱが混在していたことが判明したなど、下記趣旨の記事が2つの葉っぱの比較写真付きでネット配信されていた。
富山市保健所は12日、市内の飲食店で野草を食べた60~70代の男女2人が、意識障害や嘔吐(おうと)、下痢などの症状を訴えて入院し、トリカブトによる食中毒とみられると発表した。
2人とも既に退院し、快方に向かっているという。
富山県生活衛生課によると、記録の残る2013年以降、県内でトリカブト食中毒は発生していなかった。
市保健所によると、2人は今月10日、同市の飲食店で、店主が採取し、調理した野草のおひたしを食べた。
残ったおひたしと調理前の野草を県中央植物園(同市婦中町上轡田)で分析した結果、トリカブトと、食用野草のモミジガサが混在していたことが判明。
市保健所は店主が間違えてトリカブトも採取したと判断し、同店を12、13日の2日間、営業停止処分とした。
厚生労働省によると、トリカブトは有毒物質アコニチンを含み、体内に取り込むと重篤な症状に陥ることもある。
早春から初夏にかけて、トリカブトの芽生え期の葉と、モミジガサの葉は酷似しており、中毒事故も多いとして注意喚起している。
市保健所は「山菜採りは十分な知識を持つ経験者とともに行い、確実に判断できない場合は採らない、食べない、売らない、人にあげないことを徹底してほしい」と呼びかけている。
https://mainichi.jp/articles/20210512/k00/00m/040/173000c
(ブログ者コメント)
〇富山市保健所提供となっている2つの葉っぱの比較写真を見てみたが、酷似しているようには見えない。
以下は東京都薬用植物園提供の芽生え時の葉っぱ比較写真だが、この写真でも同様だ。
ただ、1枚1枚比較するからそう思うのであって、多数の葉の中に数枚が紛れ込んだような場合には、判別しにくいのかもしれない。
〇トリカブトの誤食事例は、本ブログでも何件か紹介スミ。
2021年3月31日16時1分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都八王子市の認定こども園で2020年9月、男児(4)が給食で出されたブドウを喉に詰まらせ死亡した事故を受け、市が設置した重大事故検証部会は30日、検証報告書を公表し、事故原因として国や市が作成した事故防止指針が園の職員側に十分伝わっていなかったことなどを挙げた。
報告書では、指針は市から園側に通知されていたとした上で、園側の対応について「通知類の情報量が多いためか、詳細を点検し、必要な情報を抽出する作業が行われなかった」と指摘。
給食施設を持たない幼稚園が認定こども園に移行した際に、給食業務を外部委託業者に依存してしまっていたことも背景にあるとした。
また、男児は喉の既往症があったものの、新型コロナウイルス感染症の影響で手術が延期されていた。
のみ込みにくかった可能性があるが、職員による男児の体調チェックが不十分だった可能性にも触れた。
報告書を受け、市は対応策に
〈1〉市内の全教育・保育施設を対象とした危機管理
マニュアルを策定する
〈2〉幼児教育・保育センターの施設職員を対象とした
研修を一括管理する
などを掲げた。
報告書によると、事故当日、男児は給食で出された直径3センチ程度のブドウ(ピオーネ)を喉に詰まらせ、体調の急変に気づいた職員らが除去、救急措置を試み、到着した救急隊員も措置を施し、病院に搬送したが死亡した。
窒息死とみられる。
国が16年に公表した保育施設などの事故防止指針では、ブドウやサクランボは窒息につながりやすいとして、給食での提供を避けるよう求めている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210331-OYT1T50101/
3月30日17時0分に朝日新聞からは、市は通知することで周知されたと考えていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都八王子市の私立認定こども園で昨年9月、男児(当時4)が給食のブドウ(直径約3センチ)をのどに詰まらせて死亡した事故で、市は30日、有識者による事故検証報告書を公表した。
国のガイドラインが現場で周知されず、給食も外部業者任せだったなどと指摘した。
報告書はA4判で13ページ。
事故があった園や給食の委託業者へのヒアリングなどを基にまとめた。
それによると、園には国の食品事故防止のガイドラインなどが市から通知されていたが、職員や給食の委託業者、栄養士に内容を周知していなかった。
市は通知することで周知されたと考え、研修などをしていなかった。
ガイドラインには、吸い込みによる危険がある食品の事例として、ブドウやプチトマトなどが挙げられていた。
市作成の危機管理マニュアルは公設公営施設向けで、認定こども園や幼稚園、民間保育所などには共有されていなかった。
また、園は献立作りや食育の啓発などを外部業者に任せて、給食会議や検食をせず、業者に依存していたと指摘した。
市は今後、200以上ある市内全ての保育施設などに新たなマニュアルを配り、研修を実施。
毎年9月を「事故防止月間」とし、啓発にも取り組むという。
https://www.asahi.com/articles/ASP3Z5HH3P3ZUTIL01Z.html
4月5日8時0分にYAHOOニュースからは、本ブログでもしばしば登場いただいている山中医師の解説的寄稿文?が下記趣旨でネット配信されていた。
・・・・・
通知量が多いなら、たとえば「給食での使用を避ける食材」を大きな一枚の絵入りポスターにして、園の給食室や保育士の控室、委託業者の調理室などに貼る、小さいポスターも作成して保護者に毎年配布する、といった方法をとればよい。
危機管理マニュアルは、数ページのわかりやすい冊子にして、公立・私立を問わず、毎年改定してすべての教育・保育施設に配布すればよい。
報告書には「幼稚園型認定こども園における給食に関しては、立ち入り調査の権限が市にはなく、指導監査の基準がない」と記載されている。
補助金の有無による対応の差なのかもしれないが、子どもには差はないのだから、すべて同じ対応が必要なのではないか。
すべての教育・保育施設に対して指導監査する権限を行政に付与するよう、条例を整備する必要がある。
これまで、教育・保育管理下での死亡例の検証報告書は何編も出されているが、それによって何かが変わり、予防効果があったという報告は見当たらない。
検証報告書を見ると、思いつくことのすべてを列記して、「○○すべきである」と指摘することが委員会の役割と考えられているようである。
今回の報告書も同じである。
報告書の提出先は死亡例が発生した自治体で、他の地域や国全体のことは考えられていない。
検証委員会は、報告書で指摘すれば、保育関係者や行政の担当部署は、「指摘されたことに対処する」と思い込んでいるようであるが、保育士も行政官も毎年異動し、指摘したことが実現することは極めて少ない。
検証報告書の提言が実施されたか検証することが不可欠である。
・・・・・
できない理由を受け入れるのではなく、予防につながる具体的な提案を示すのが検証委員会の本来の役割であろう。
・・・・・
https://news.yahoo.co.jp/byline/yamanakatatsuhiro/20210405-00230820/
※事故当時の報道は下記参照。
(2020年9月8日20時59分 YAHOOニュース;共同通信)
東京都八王子市の私立幼稚園で7日、4歳の男児が給食で食べたブドウを喉に詰まらせ死亡したことが8日、警視庁高尾署への取材で分かった。
窒息死とみられ、同庁は幼稚園関係者に事情を聴くなどして、業務上過失致死容疑を視野に、当時の状況を調べている。
高尾署や八王子市によると、7日午後1時半ごろ、男児は給食で出された直径約3センチのブドウ「ピオーネ」を食べていた際、苦しそうな表情で急に立ち上がった。
職員が吐き出させようとしたが出てこず、119番。
男児は搬送先の病院で間もなく死亡した。
給食では3粒出され、男児の喉からは皮がむかれた状態の1粒が病院で見つかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f848f309172f6fdcb22828c71949619223ee78e
(2020年9月8日16時49分 時事ドットコム)
7日午後1時半ごろ、給食中の男児が苦しそうにしているのを幼稚園の職員が見つけ、通報した。
男児は搬送先の病院で、間もなく死亡が確認された。
同署などによると、ブドウは直径約3センチで、丸ごと1粒が男児の喉から見つかった。
当時、男児を含む25人の園児が一緒に給食を食べており、職員2人が監督していたという。
同署は業務上過失致死容疑も視野に、園の管理体制が適切だったか調べる。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020090800777&g=soc
(ブログ者コメント)
〇文書配布イコール周知ではない・・・そんな事例の一つとして紹介する。
〇豆やグミなどを誤嚥した事例については、本ブログでも過去に何件か、対策と共に紹介している。
2021年3月11日21時55分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
平成26年7月に静岡市で開かれた花火大会の露店で冷やしキュウリを食べて食中毒になったとして、31人が露店の男性や、大会に補助金を交付した静岡市などに損害賠償を求めた訴訟の判決で、静岡地裁は11日、露店の男性に対し、26人に計約1167万円を支払うよう命じた。
市などへの請求は棄却した。
小池あゆみ裁判長は判決理由で、男性はキュウリを漬けるバケツを洗う際に洗剤を使わず、水で流してアルコールスプレーを吹き付けるだけだったなど、衛生管理が不十分で、キュウリに腸管出血性大腸菌O(オー)157が付着したと指摘した。
市については、この露店が加入する組合を対象にした出店説明会で衛生上の注意喚起をしており、食中毒発生は予見できなかったと判断した。
判決によると、26年7月26日の安倍川花火大会後、510人が嘔吐(おうと)や下痢といった症状を訴え、市と保健所は、露店の冷やしキュウリが原因と断定した。
https://www.sankei.com/affairs/news/210311/afr2103110071-n1.html
3月12日12時44分に静岡新聞からは、露天商男性は金がないので賠償は難しいと述べていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
判決理由で小池あゆみ裁判長は「食中毒を発生させないよう細心の注意を払ってキュウリを加工すべきだったのに怠った」と露天商の賠償責任を認めた。
一方、市については集団食中毒を具体的に予見できる事情はなく、露天商を行政指導する義務は無かったと判断した。
「大会の実質的主催者だ」との原告側の主張も退けた。
組合と大会本部の安全配慮義務違反も否定した。
静岡市の田辺信宏市長は「市の主張が認められた妥当な判決」などとコメントした。
露天商の男性は20年8月の本人尋問で謝罪した上で、賠償について「気持ちはあっても金が無く、現状では難しい」と述べていた。
https://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/869774.html
※事故発生当時の報道は下記参照。
(2014年8月18日12時49分 日本経済新聞)
静岡市の花火大会の露店で売られた浅漬けの冷やしキュウリによって腸管出血性大腸菌O157の集団食中毒が発生し、発症者は過去10年間の食中毒で最多の481人となった。
浅漬けによる食中毒では、2年前に8人が死亡。
厚生労働省が原材料を塩素消毒するよう衛生規範を全面改正していたが、露天商には徹底されていなかった。
7月26日夜、静岡市葵区で開かれた安倍川花火大会。
午後8時でも気温は30度を下回らず、氷で冷やされたキュウリに涼を求め、見物客らが長い列をつくった。
キュウリは同市駿河区の男性(38)が販売。
男性と家族ら5人が午後1時半ごろから約500メートル離れた場所に止めたワゴン車内で皮をむき、浅漬け液に漬けていた。
客の好みで塩、みそ、マヨネーズを付け、1本200円で千本を売り切った。
食べた人たちが腹痛や血便などの症状を訴えるようになったのは31日ごろから。
8月に入り患者が急増した。
食べた人の約半数が発症し、市保健所は汚染がかなり深刻だったとみている。
県食品衛生法施行条例では、お好み焼きなどの調理が必要なものは保健所の許可が必要だが、綿菓子や焼き芋など加工が単純なものは不要。
冷やしキュウリも許可が要らない食品に該当する。
浅漬けは加熱殺菌されず、塩分濃度も低いことから、他の漬物よりも菌が繁殖しやすいとされる。
2012年には、札幌市の食品会社の浅漬けを食べた160人以上が食中毒を発症し、4~102歳の女性8人が死亡。
厚労省は漬物の衛生規範を全面的に見直し、塩素系溶液での殺菌や、原材料を流水で十分に洗浄し10度以下で保存することなどを盛り込んだ。
駿河区の男性は調理にアルコール消毒した手袋や皮むき器を使用したものの、キュウリの洗浄にはペットボトルの水を使い、塩素消毒していなかったとみられる。
静岡市保健所の検査で調理器具から菌は検出されず、調理に当たった6人の検便で1人から菌が検出されたが、当該人物は「キュウリを食べた」と証言。
感染経路の解明は難しい状況だ。
県や市は今後、冷やしキュウリは浅漬けであると判断し、再発防止に向け、露店業者にも漬物の改正規範を守るよう指導していく方針だ。
食の安全に詳しい消費者問題研究所の垣田達哉代表は、「そもそも露店で売られているものは衛生面で心配なものが多い。子どもには非加熱のものを食べさせないなど注意が必要」と話している。
〔共同〕
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG1800Q_Y4A810C1CR0000/
(ブログ者コメント)
〇汚染原因は特定できなかった模様。
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000078249.pdf
〇2012年の札幌市事例については、本ブログでも紹介スミ。
2021年3月13日18時41分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、当日の給食の写真付きでネット配信されていた。
埼玉県の朝霞市教育委員会は13日、市立朝霞第五小学校(児童数956人)で、11日昼の学校給食で出した皿うどんの麺が硬かったため、1~5年の児童6人と教師1人の歯の一部が欠けるなどしたと発表した。
児童3人が病院で治療を受けた。
6人とは別に、口の中が傷ついた児童が数人いたという。
市教委によると、11日のメニューは皿うどん、春雨サラダ、カステラ、牛乳。
同校にある給食室で皿うどんを調理する際、麺を揚げる油の温度が下がったことから、給食時間に間に合わない恐れが出てきた。
このため、1回に揚げる麺の量を増やして、揚げる時間も10分ほどに延ばしたところ、硬くなったという。
児童に配膳する前に検食(試食)した教頭が、少し硬いが問題ないと判断したという。
同小では10日の給食でも、県学校給食会が納入した期限切れのドーナツを提供して児童2人が食べてしまうトラブルがあった。
https://www.asahi.com/articles/ASP3F6427P3FUTNB00G.html
3月13日23時59分に読売新聞からは、一度に多くの麺を入れたため温度が下がり、揚げ時間がわからなくなったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同校の施設で調理員が麺を揚げる際、提供時間に間に合わせようと1度に多くの麺を油に入れたところ、油の温度が下がり、揚げ時間がわからなくなって揚げすぎたという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210313-OYT1T50192/
3月13日10時0分にNHK埼玉からは、マニュアルには揚げ時間が記載されていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この小学校では学校内で給食を調理していて、栄養士が作る「調理指示書」では適切な揚げ時間が記載されておらず、担当した調理業者のスタッフ2人が「揚げ不足だ」と判断してしまったということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/20210313/1100011049.html
3月15日21時1分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、最初は2つの釜で40人分の麺を2~3分かけて揚げていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市の教育委員会によると、問題の皿うどんは、業者から仕入れた蒸し麺を学校内の給食室で調理し、提供したものだった。
児童と教職員合わせて、計1,013食分の麺を揚げるため、調理員は180度の油が入った釜2つで、40人分の麺を約2~3分の時間で揚げる方法を繰り返していた。
ところが、途中で提供時間に間に合わないと思い、より多くの麺を釜に投入。
すると油の温度が下がったため、麺の量を減らすなど試行錯誤。
それでも温度が上がらないため、最終的に揚げる時間を本来の5倍以上の約10分に延ばして調理。
その結果、麺が硬くなってしまったという。
この麺を食べ、歯を痛めたのは、1~5年生の児童6人と教師1人。
そのうち教師と3年生の児童1人は永久歯が欠け、5年生の1人は乳歯が抜けたという。
実際に食べた児童はこう話している。
実際に給食を食べた児童: みんな「硬い」と言っていたけどおいしかったです。
一方で保護者は、こんな話を聞いていた。
保護者: 中華餡がかかってふやけていてもなお硬かったと言っていたので、相当硬かったんじゃないかと思います。
皿うどんがメニューにある飲食店「ちゃんぽん由丸 品川港南店」からは、今回の事態に驚きの声が聞かれた。
ちゃんぽん由丸 品川港南店 金子店長: 正直言ってびっくり。ありえないことだなと。(揚げ時間が長くなると)麺に入っている水分が出てしまって硬くなったのでは。
https://news.yahoo.co.jp/articles/95b83094fc1cc3ff3c2a545d752f4923fdd4c6c5
(ブログ者コメント)
朝日新聞掲載写真を見れば中太麺。
色は黄色につき、揚げた現物ではなく、生麺ではないかと思われる。
それにしても、揚げた麺を食べて歯が欠けるとは・・・。
思いもつかないことが起きるものだ。
2020年1月3日18時32分にYAHOOニュース(山陽新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広島県福山市は3日、自宅で調理したフグを食べた50代男性と80代女性の親子2人が食中毒を起こしたと発表した。
めまいやふらつきなどの症状を訴え救急搬送されたが、現在は回復しつつあるという。
市によると、男性が昨年12月26日にフグを釣り、同30日ごろ、市内の女性宅で身の部分を刺身や鍋にして2人で食べたが、異常はなかった。
2日夜、冷凍にしていたフグの皮を煮て再び2人で食べると症状が現れたという。
市内でのフグによる食中毒は2019年6月以来。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ddf5a143ce93822c18c31b289e5916170fe02d0?source=rss
1月3日16時20分にYAHOOニュース(テレビ新広島)からは、午前2時ごろから中毒症状が出て午前10時ごろに救急搬送されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広島県福山市の発表によりますと、きょう3日午前10時ごろ、市内の医療機関から「『テトロドトキシン』と呼ばれるフグの毒による食中毒患者2人を診察した」と福山市保健所に連絡が入りました。
患者のうち50代の男性は、きのう2日に釣って冷凍保存していたフグを、夜になって80代の母親の自宅で調理。
フグの皮を煮て親子2人で食べたということです。
2人はきょう3日午前2時ごろから、めまいやふらつき、歩行困難などの症状があり、午前10時ごろに医療機関に救急搬送されました。
2人は医療機関で経過観察中で、回復傾向にあるということです。
福山市は「フグを家庭で調理することは極めて危険なので、絶対にしないで下さい」と注意を呼び掛けています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/07a3763c9ef2bcb9df463b59bf8f5b6dbe603078
(ブログ者コメント)
テレビ新広島の記事中、「きのう2日に釣って冷凍保存していたフグを・・・」というくだりは「きのう2日に、釣って冷凍保存していたフグを・・・」ということだと思われる。
2020年12月10日10時5分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡市は8日、JAくるめ(本店・福岡県久留米市)が出荷したシュンギクから、基準値の180倍の農薬が検出されたと発表した。
健康被害の恐れがあるとして、卸売会社などが回収を進めている。
対象のシュンギクは久留米市内の農家が栽培し、外装に「T次郎の贈りもの」と記載されている。
7日からの2日間で福岡市内のI(東区)、A(城南区)、H(博多区)、M(南区)、Fマート6店舗(いずれも東区)の、計10店舗で計113束が販売された。
福岡市やJAくるめによると、シュンギクからは殺虫剤として使われるイソキサチオンが、基準の0・05ppmに対して9ppm検出された。
タマネギ畑で散布した農薬の余りを、ビニールハウス内で栽培するシュンギクにも誤って使用したことが原因とみている。
これまでに健康被害は出ていないが、市は吐き気やけいれんなどを起こす恐れがあるとして、絶対に食べないよう呼びかけている。
https://www.asahi.com/articles/ASNDB3698ND9TIPE00K.html
12月10日8時40分に西日本新聞からは、タマネギの場合は土にまくため問題ないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JAくるめは9日、一軒の組合員農家が、タマネギ栽培で使う害虫駆除のための農薬を、誤って春菊に使用したためと明らかにした。
福岡市の検査結果を受けてJAが行った農家への聞き取りで、畑でタマネギを栽培している農家が、余った農薬を隣のビニールハウスで栽培している春菊に使用したと認めたという。
JAくるめによると、イソキサチオンはタマネギの場合、土にまくため食べる部分には着かず、収穫までの間に分解もされる。
だが、春菊は葉の部分に農薬が付着するため、高濃度になり得るという。
営農事業部の原部長は、「農薬の使用基準に沿って使うよう、注意喚起する」と話した。
この農家は5~8日にかけ、23ケース(1ケース25袋)程度をJAくるめに出荷。
JAが福岡市中央卸売市場の卸売会社「福岡D青果」に出荷し、福岡市内の青果店やコンビニエンスストアに流通したという。
市は、販売店舗をホームページで公表している。
D青果は、流通分の自主回収を急いでいる。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/671866/
12月9日12時0分にテレビ西日本からは、この春菊を20g食べると中毒症状が出る恐れありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
農薬は「イソキサチオン」という殺虫剤で、福岡市の検査で基準値の180倍にあたる9ppmが検出されました。
体重60キロの人がこの春菊を20グラム食べると、よだれが垂れたり吐いたりする症状が出る恐れがあるということです。
https://www.tnc.co.jp/news/articles/NID2020120908901
本件、12月9日付で福岡県HPに、福岡市が行った残留農薬のスクリーニング検査で問題が発覚したという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
福岡市食品衛生検査所が福岡市青果市場でしゅんぎくの残留農薬検査を実施したところ、スクリーニング検査で基準値を大幅に超えた農薬(イソキサチオン)が検出されました。
対象品は絶対に食べないようお願いします。
また、販売店にて自主的に回収を行っていますので、お手元に対象品をお持ちの方は販売店に連絡してください。
食べて体調に異変がある場合は、医療機関を受診してください。
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/shunngiku.html
(ブログ者コメント)
抜取り検査によっても、100%ではないが食品の安全が担保されている、一つの事例として紹介する。
(2020年12月19日 修正1 ;追記)
2020年12月18日10時10分に毎日新聞からは、家庭菜園で余った農薬だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
JAくるめ(福岡県久留米市)から出荷された春菊から、基準値を大幅に超える農薬が検出された問題で、森光組合長らが17日、久留米市内で記者会見し、「ご迷惑とご心配をおかけし、深くおわび申し上げる」と陳謝した。
出荷した約570袋のうち約270袋が未回収。
健康被害の情報はないが、多くの苦情が寄せられ、他の野菜も影響を受けているという。
8日、福岡市の検査で発覚。
久留米市内の生産者が家庭菜園で余った農薬を、本来、春菊に使ってはいけないと知らずに散布。
福岡市の市場に出荷され、福岡市や飯塚市などの14店舗で販売された。
春菊の価格が急落し、同じ包装だが無関係の商品が店頭から撤去されるなどしたという。
JAくるめは、生産者に対し農薬の安全講習会を開く。
また、農薬の使用を含む生産履歴の提出を求め、全品目で残留農薬の調査をするなどの再発防止策をとる。
https://mainichi.jp/articles/20201218/k00/00m/040/047000c
2020年12月4日10時9分にNHK秋田から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「あきたこまち」を改良して有害なカドミウムをほとんど吸収しないコメの開発に秋田県などが成功し、「あきたこまちR」と名付けて品種登録を出願したことがわかりました。
令和7年のデビューを目指していて、県では「あきたこまちR」を普及させることで、カドミウム対策にかかるコストや農家の負担を軽減していきたいとしています。
カドミウムは自然界に広く存在し、全国各地の土壌に含まれていますが、濃度の高い食品を長期間にわたって摂取すると、腎臓などに障害を起こすおそれがあります。
このため県内でも、2割ほどの田んぼでは稲がカドミウムを吸収しないための特別な栽培方法がとられているほか、これらの田んぼのコメは検査が行われ、一定の濃度を超えたものは県がすべて買い取って流通させない対策をとっています。
こうした対策にかかるコストや農家の負担軽減を図ろうと、県は平成24年から国の研究機関と共同で、カドミウムを土壌からほとんど吸収しない稲の開発に乗り出していました。
その結果、「秋系861」というコメの開発に成功し、これを「あきたこまちR」と名付けて、ことし6月、品種登録を出願したことがわかりました。
県によりますと、「あきたこまちR」はカドミウムの吸収に関係する遺伝子の働きを抑えた品種で、通常の方法で栽培してもカドミウムをほとんど吸収しない一方、味や耐性は「あきたこまち」とほぼ変わらないということです。
県農業試験場の高橋主任研究員は、「Reborn、生まれ変わりといった、新しいあきたこまちをイメージして名前をつけた。
特性を十分に発揮できるような栽培方法を確立し、農家の負担軽減につなげたい」と話しています。
県では、令和7年のデビューを目指していて、令和7年以降、カドミウム対策を行っている田んぼで「あきたこまちR」の作付けを進めていきたいとしています。
【開発の背景や検査の状況】
「あきたこまちR」は、カドミウム対策にかかる農家の負担や、カドミウムが一定以上含まれるコメを県が買い取る費用の軽減を目指して開発されました。
県によりますと、稲が作付けされる県内の田んぼのうち、2割ほどに当たるおよそ1万7900ヘクタールでは、コメが地中のカドミウムを吸収しないよう、稲がよく成長する穂が出る時期の前後3週間、田んぼに水を張り続ける「湛水管理」と呼ばれる栽培方法がとられています。
水を張り続けることで、カドミウムを根から吸収されにくい状態に変化させる有効な対策ですが、水の管理を行う必要があるため、農家に負担がかかるほか、田んぼがぬかるむことで収穫作業の効率に影響が出ることもあるということです。
「湛水管理」を行う田んぼから収穫したコメは、JAなどで、含まれるカドミウムの濃度を測る検査が行われ、濃度が国の基準の0.4ppmを超えたものや基準に近いものは県がすべて買い取って処理し、市場に流通させない対策をとっています。
買い取りや処理には多額のコストがかかっていて、去年生産されたコメで県が買い取ったのは646トン、処理も含めた費用はおよそ1億6200万円にのぼっています。
また、県内のカドミウムの濃度が高い農地では新たに盛り土などをして濃度を下げる対策も昭和48年から行われてきましたが、これまでにおよそ300億円がかかっているということです。
県では現在、カドミウム対策をとっている田んぼで令和7年以降、「あきたこまちR」を作付けすることで、対策にかかるコストや農家の負担を軽減していきたいとしています。
【Rの意味とは】
「あきたこまちR」はコシヒカリを変異させたことで生まれた、ほとんどカドミウムを吸収しない品種と、「あきたこまち」を交配させて開発されました。
もとになったのは国の研究機関が開発した「コシヒカリ環1号」という品種で、この品種はカドミウムの吸収に関係する遺伝子の働きが抑えられているため、通常の栽培方法で育ててもカドミウムをほとんど吸収しません。
県は、この品種の特性を「あきたこまち」に持たせようと、平成24年に「あきたこまち」と「コシヒカリ環1号」の交配を始め、得られたコメと「あきたこまち」の交配をその後も繰り返した結果、カドミウムをほとんど吸収しない一方、味や暑さなどへの耐性の面で「あきたこまち」とほぼ変わらない「秋系861」の開発に成功し、これを「あきたこまちR」と名付けて、ことし6月に品種登録を出願しました。
県では今後、「あきたこまちR」に適した栽培方法を研究し、栽培のマニュアル作りを進めることにしています。
「あきたこまちR」の「R」には、更新や生まれ変わり、令和、それに「カドミウムを減らす」という4つの意味が込められているということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20201204/6010008886.html
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、火山国のわが国では稲のカドミウム吸収は全国的な問題であり、上記以外にも、各地で様々な対策がとられていた。
2020年11月30日17時6分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都は30日、大田区の男性(76)が自ら釣ったフグを自宅で調理し、食中毒にかかったと発表した。
ろれつが回らないなどの症状が出た男性は一時、意識不明となったが、現在は快方に向かっているという。
都によると、都内で家庭でのフグの食中毒が発生したのは2003年以来。
都は「フグを素人判断で調理するのはとても危険」と呼びかけている。
都によると、男性は25、26の両日、神奈川県内で釣ったフグの白子をゆでてあぶり、ポン酢しょうゆをつけて食べた。
27日から歩行が困難になり、医療機関に運ばれたという。
尿を検査したところ、フグ毒を検出したため、フグの白子による食中毒と断定した。
都の担当者は、「フグを食用になるよう調理にするには、専門的な知識や技術が必要。素人が生半可な知識で調理したことにより、多くの食中毒が起きている」と注意喚起を促している。
https://www.asahi.com/articles/ASNCZ5K0LNCZUTIL037.html
(ブログ者コメント)
〇フグといえばトラフグ。
その白子が無毒なことから、フグ全般の白子が無毒だという誤認識が広まっているのかもしれない。
かくいうブログ者も、その一人。
〇関連情報調査結果、1年前に新潟市の飲食店で、除毒処理した白子を食べた人が中毒症状を呈していた。
(2019年10月11日 にいがた経済新聞)
10月5日午後3時半頃に新潟市内の飲食店で、フグの白子の軍艦巻きを食べた家族3人のうち2人(60歳代男性、30歳代女性)が、同日午後5時半頃から口唇の渇き、舌や手足先のしびれ、下肢の脱力感、嘔吐の症状を呈し、医療機関を受診した旨の連絡が新潟市保健所にあった。
調査した結果、この食品に使用されたフグの白子は佐渡市内の魚介類加工施設「K冷蔵」から仕入れたものであった。
そこで佐渡保健所が、K冷蔵を調査した結果、患者が食べたフグの白子は、K冷蔵が5月から6月にかけて除毒処理し、加工したものだった。
佐渡保健所は、「フグ毒を含む可能性のある食品を食べる機会が、この食品に限られること」、「(新潟市保健所の調査から)新潟市内の飲食店がフグ毒による汚染の可能性がないこと」、「患者の尿中からフグ毒が検出されたこと」、「医師から届け出があったこと」などから、K冷蔵を原因とする食中毒と断定した。
なお、患者は全員快方に向かっている。
フグ毒は、テトロドトキシンと呼ばれ、1~2mgで人を死亡させる。
また、フグ毒は熱に強いため、通常の調理方法では無毒化できないという。
このため、県では専門知識のない人はフグ調理をしないよう、呼びかけている。
一方、今年10月11日現在の新潟県内の食中毒発生状況は件数23件(昨年同期は15件)、患者数406人(昨年同期は123人)となっている。
2020年11月27日6時0分にラジオ関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
姫路市保健衛生所は26日、市内在住の60代の夫婦が釣ったフグを食べ、食中毒になり入院したと発表した。
夫婦は25日午後に姫路市白浜町の海岸で約25cmのフグ1匹を釣り上げた。
その場で皮や内臓を取り除いて身の部分のみを自宅に持ち帰り、夕方にフライにして食べたところ、約20分後に妻のくちびるや舌がしびれる神経症状が出た。
夫婦そろって医療機関を受診したが軽症。
すでに回復しているが、「身の部分なら大丈夫だと思った」と説明しているという。
姫路市では1989(平成元)年以降、 今回の件を含め、9人がフグの毒による食中毒に。
保健衛生所の担当者は、「フグの毒は煮ても焼いても消えない猛毒で、時には死に至ることがある。素人がフグの種類を見極め、有毒部位を正しく取り除くことは困難で、必ず適正な処理ができる飲食店などで適正に処理・調理したものを食べてほしい」と注意を呼びかけている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f20baa9087d7e080737480082acbd3e4ba31b30
11月26日17時42分に神戸新聞からは、身にも毒があるフグがいるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2人はフグの調理資格を持っていなかった。
市保健所の担当者は、「内臓だけでなく身にも毒を持つ種類がある」と注意を呼び掛けている。
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202011/0013893986.shtml
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、東京都福祉保健局から、身に毒があるフグの例が写真付きで配信されていた。
『食用にできないふぐ(例示)』
次に掲げるふぐは、筋肉が有毒で食用にならないものまたは毒性が不明な種類です。
中毒事故の原因となっているものもあるので、絶対に食用にしないでください。
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/smph/itiba/suisanbutu/fugufuka.html
2020年11月11日13時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月11日は、鮭の日です。
漢字の「鮭」のつくりが「十一十一」に分解できることにちなむそう。
秋鮭が旬を迎えています。
「秋鮭(生)」。
スーパーでこのように表示されたサケを買って、生で食べた30代の男性がアニサキス食中毒になりました。
先月、千葉県船橋市でのことです。
男性は「生と書いてあったから、生で食べた」といいます。
表示の読み違えなのですが、調べてみると、この手の勘違いは意外と日常に潜んでいそうなのです。
船橋市保健所によると、男性はルイベ風に食べようと、買った切り身をしばらく冷凍庫に入れてシャリッとさせた後、調味液に浸し、一口大に切って食べたとのこと。
生で食べられると思っての行動であったことがうかがえます。
しかし、この表示は「生で食べられる」という意味ではなく、切り身は加熱用でした。
販売したスーパーは保健所に対し、「冷凍物ではないという意味で(生)と表示した」と答えています
https://www.city.funabashi.lg.jp/kenkou/eisei/001/p085389.html
食品表示法では、、パック詰めされている魚介類について、生のまま食べることができるものには「生食用」「刺し身用」「そのままお召し上がりになれます」といった文言で、生食用であることを表示するよう義務づけています。
一方、加熱が必要な魚介類に「加熱用」と表示する義務はありません(※)。
「生」という表現は、新鮮であることを強調する際や、塩サケ、塩サバなどの塩蔵物と対比する意味で使われます。
スーパーの表示はルールの範囲内だったと言えます。
ただ、食中毒になった男性は、表示の意味するところを説明されても「それは分からなかった」と、納得がいかない様子だったといいます。
また、保健所が市内の魚屋やスーパーなどに注意喚起をしたところ、いくつかの店から「同じような勘違い例がたまにある」と反応があったそう。
「生」という表示をやめて「加熱用」の表示に変更しているという店も。
担当者は「表示誤認による食中毒事例は市内で初めてのことでしたが、実際には『生』が生で食べられるの意味だという誤認が一定数発生しているようです」と話します。
さて、ここまで読んで「サケはそもそも生食厳禁。生で食べるならサーモンなのでは」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、天然物のサケにはアニサキスなどの寄生虫がいることがあるため、基本的に生では食べられません。
ただ、問題は「サケ」、「サーモン」という呼び名。
刺し身やすしだねなど生で食べる養殖物がサーモン、天然物をサケと呼ぶ傾向があるものの、「サーモン」が生食用を意味すると決まっているわけではありません。
この二つの名称についての明確な規定はなく、同じサケ科の魚でも、場合によって商品名が「サケ」だったり「サーモン」と名乗ったりします。
「サーモン」の表示が、即、生食の目安にはなりません。
間違いを防ぐポイントは、「生食用」「刺し身用」など、生のままで食べられるとはっきり書いてあるものを選ぶこと。
こうした表示のない魚介類は、「生」だけの表示のものも含め、加熱調理して食べてください。
実は、この食中毒事件の話を最初に聞いた時には、「『生』を生食用と勘違いするなんて、そんなことがあるのか!」と驚いたのです。
でも取材をしてみて、「表示のルールを知らなければ、あり得ること」とも思えてきました。
食品表示は複雑で、買い物の経験を通じて知識を得ていく人が多いと思うのですが、普段は台所仕事をせず食品を買い慣れていない人や、日本語が堪能でない人もいます。
知識を前提にせず、誰が買うにしてもなるべく誤解を起こさないという視点からすると、「生」表示には工夫の余地がありそうです。
※例外として、生かきは生食用か加熱用かを表示するよう
義務づけられています。
https://digital.asahi.com/articles/ASNCB4TRCNCBUCFI005.html?pn=5
(ブログ者コメント)
〇本ブログでは以前、軽自動車だから軽油を給油した・・・そんな人もいるという情報を紹介したことがあるが、それ以来の「こんな人もいる」的情報だ。
〇また、「静電気安全指針は、どんな人が見るかわからないからガチガチの内容にしている」という情報をブログ者コメントとして記載したこともあるが、その意味を改めて認識した。
『2012年1月24日 神戸市の居酒屋で複数のカセットボンベに金槌で穴を開けていて爆発、客や通行人など8人が重軽傷』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1294/
2020年11月16日18時53分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都は16日、墨田区内の保育園で給食を食べた1~6歳の園児28人に、一時的に腕や顔に発疹などの症状が出たと発表した。
都によると、墨田区保健所は、きつねうどんのスープから検出された化学物質「ヒスタミン」が原因の食中毒と断定。
給食の調理業者が、ヒスタミンが入っていた市販のだしパックをメーカーによって定められた調理法よりも長く煮て、抽出された可能性があるとみている。
都によると、ヒスタミンは赤身魚などで繁殖する菌によって生成されるといい、使用済みのだしパックから微量が検出された。
だしパックのメーカーは煮る時間を10分間としていたが、給食の調理業者は45分間煮ていた。
都は「記載されている用法を守ってほしい」と呼びかけている。
保育園では、11日昼にきつねうどんなどの給食を提供。
園児75人を含め91人が食べた。
園児28人に発疹などが出たが、1時間ほどで収まり、いずれも軽症だった。
https://www.sankei.com/affairs/news/201116/afr2011160029-n1.html
※以下は、ネタ元と思われる東京都の発表資料。
(2020年11月16日 福祉保健局)
【探知】
11月11日(水曜日)午後2時15分、墨田区内保育園の園長から墨田区保健所に「給食喫食後、園児20名から30名が腕や顔に発疹の症状を呈している。」旨の連絡があった。
【調査結果】
墨田区保健所は、探知後ただちに食中毒の調査を開始した。
・患者は、同園の園児28名で、11月11日(水曜日)午前11時00分から給食を喫食したところ、同日午前11時10分から午後0時20分にかけて、顔や腕に発疹を呈していた。
・患者の共通食は同園で提供された給食のみで、全員がきつねうどんを喫食していた。
・同園で提供された給食についてヒスタミンの検査をしたところ、検食(きつねうどん、きざみ揚げ)から8mg/100g、20mg/100gを検出した。
残品(だしパック)は5mg/100g未満であった。
【決定】
墨田区保健所は、本日、以下の理由により、本件を11月11日(水曜日)に同園で調理、提供された給食のきつねうどんを原因とする食中毒と断定した。
・患者の共通食は保育園の給食のみで、全員がきつねうどんを喫食していた。
・同園で提供された給食についてヒスタミンの検査を実施したところ、検食(きつねうどん、きざみ揚げ)から8mg/100g、20mg/100gを検出した。
・患者の症状及び潜伏期間が同物質によるものと一致していた。
・医師から食中毒の届出があった。
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/pressshokuhin201116.html
(2020年12月14日 修正1 ;追記)
2020年12月12日15時0分に朝日新聞からは、煮だし時間は無関係、加工前の魚の管理に問題があった可能性ありという識者の意見などが、下記趣旨でネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
11月半ば、東京都墨田区の保育園の給食で食中毒が起きた。
発疹など症状は軽かったが、原因の可能性がある食材として浮上したのが「だしパック」だったことから、関係者に議論を呼んでいる。
都の食品監視課によると、当日のメニューはきつねうどん、カボチャサラダ、バナナ、麦茶。
午前11時ごろから食事を始め、10分後から1時間20分後にかけて、園児28人の顔や腕に発疹が現れた。
いずれも軽症で1時間ほどで回復。同じ給食を食べた職員らに発症はなかったという。
【ヒスタミンを検出】
症状からヒスタミンによる食中毒を疑い、都が検査をしたところ、きつねうどんから100グラムあたり8ミリグラムのヒスタミンを検出(スープ、麺、具すべてを含めた値)。
この日のメニューでヒスタミンを含み得るものは、だしに使われたカツオ節のほかにないため、都ではだしパックのカツオ節が原因食材の可能性があるとして、流通状況などを調べている。
保育園の給食を調理した事業者によると、使用しただしパックは継続的に使ってきたメーカーのもので、これまでに問題はなかったという。
ヒスタミンとは何か。
藤井建夫・東京家政大学大学院客員教授(食品微生物学)によると、マグロやカツオなどの赤身魚に多く含まれるアミノ酸の一種が、漁獲後に、魚に付着している細菌の作用で変化して生成される。
漁獲後の魚の温度管理が不適切だったりすると、細菌が繁殖してできる。
他の多くの食中毒は加熱によって防げるが、ヒスタミンはいったん生成されると調理の加熱程度では分解されない。
厚生労働省の統計では、ヒスタミン食中毒は2011年~19年に94件発生。
ただ、症状は比較的軽く、死者は出ていない。
症状は似ているが、体質によって免疫の仕組みでヒスタミンができて起きる食物アレルギーとは別物だ。
今年5月には大津市の保育施設で「サバのカレー焼き」、2月には大阪府東大阪市の子ども関連施設で「ウルメイワシ」などでも起きている。
藤井客員教授によると、成人が発症するほどの量が含まれている場合は、食べたときにピリピリとした刺激を感じることが多いという。
食品安全委員会の資料では、成人では、最も少ない例で22ミリグラムの摂取で食中毒が報告されている。
ただ、少なくとも過去2年の食中毒は、いずれも魚肉を食べた例だ。
乾物のカツオ節で食中毒が起こりうるのか。
製造業者や流通業者などでつくる日本鰹節(かつおぶし)協会によると、カツオ節の原料となるカツオは通常、遠洋での漁獲後すぐに船上で冷凍され、その後の水揚げも加工場までの運搬も、すべて冷凍された状態で行われるという。
藤井客員教授は、「原料の魚が加工されるまでの過程のどこかで温度管理がうまくいかなかったことが考えられなくはないが、カツオ節で食中毒というのは聞いたことがない」と話す。
【煮出し時間は無関係】
また今回は、だしパックを15分煮出した後、鍋にそのまま30分漬け置いており、一部に調理時間の長さの関連を疑う報道もあった。
しかし、藤井客員教授は、ヒスタミンは熱に強く、長く煮るほど毒性が高まるという性質のものではないと指摘。
「調理法の問題ではない」とする。
だし殻をこす必要がないだしパックは近年人気を集めており、調査会社の富士経済は、販売量が24年に11年比で200%近い伸びになると予測する。
だしをしっかり取ってうまみを利かせると、薄味でもおいしい料理が作れることから、給食現場でも活用が進む。
調理を担当した事業者は、「いずれにしてもヒスタミン食中毒を発生させたことは事実で、園児や保護者には大変申し訳なく思っている。原因究明のため、都の調査に最大限協力する」と話す。
現在はだしパックは使わず、昆布でだしを取っているという。
一色賢司・北海道大学名誉教授(食品衛生学)によると、例えば衛生管理の悪い海外の漁船で取った魚が混ざったり、流通のどこかで冷凍施設が壊れていたりすれば、可能性はゼロではないが、国内に流通するだしパック一般の衛生管理は行き届いている、という。
原因がだしパックというのが事実なら、極めて特異な事例と指摘。
「漁船から加工までの管理状況を詳しく調べる必要があるが、今回の事例で消費者がカツオ節やだしパックの使用を控える必要はないだろう」という。
2020年 地域 原因食材(一部推定) 発症者
1月 東京都 ブリの照り焼き(飲食店) 11人
1月 埼玉県 ブリの照り焼き風(中学校) 8人
2月 大阪府 ウルメイワシ(子ども関連施設) 46人
3月 熊本県 サバのオーブン焼き(福祉施設) 30人
5月 滋賀県 サバのカレー焼き(保育施設) 15人
6月 愛知県 マグロハンバーグ(飲食店) 2人
8月 鳥取県 あぶりガツオ(飲食店) 3人
8月 鹿児島県 カジキマグロの刺し身(弁当) 4人
https://digital.asahi.com/articles/ASNDC3QR2NCSUTFL00P.html?pn=5
2020年10月8日11時12分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
綾町の農産物などの直売所で先月、毒性のある「クワズイモ」が食用の芋がらと誤って販売され、男女8人がのどの痛みなどを訴えていたことが分かりました。
販売された一部は、まだ購入した人がわかっていないということで、県は心当たりがある人は直売所などに届け出てほしいと呼びかけています。
県によりますと、綾町の直売所「Aほんものセンター」で、先月26日と27日に毒性のあるサトイモ科の植物「クワズイモ」が、食用の「芋がら」と誤って販売されました。
購入して食べた宮崎市と西都市の40代から80代の男女8人が、のどの痛みや口のしびれなどの症状を訴えたということです。
このうち、2人は病院で診察を受けましたが、入院はしていないということです。
「クワズイモ」はシュウ酸カルシウムを含んでいるため、おう吐や下痢などを引き起こしますが、葉や茎がサトイモとよく似ていて、誤って採取されることがあります。
今回、誤って販売された「クワズイモ」は11袋で、6袋についてはまだ購入した人がわかっていないということです。
県では、心当たりがある人は県や購入した直売所などに届け出てほしいと呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20201008/5060007601.html
10月8日10時29分に毎日新聞からは、中毒症状が出たのは5家族で1袋づつ購入していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宮崎県は7日、綾町南俣の直売所「Aほんものセンター」で、サトイモの「芋がら」と誤認して販売された有毒観葉植物・クワズイモを食べた5家族の男女8人(47~84歳)が喉の痛みや口内のしびれなど食中毒症状を呈したと発表した。
全員快方に向かっているという。
出荷者は町内の「手作り工房K」で、9月26、27日に計11袋を販売。
5家族は1袋ずつ購入し、みそ汁や煮物にして食べたという。
残り6袋の販売先が不明で、県は「心当たりのある人は保健所に連絡を」と呼びかけている。
https://mainichi.jp/articles/20201008/k00/00m/040/042000c
2020年10月1日7時14分にmsnニュース(山形新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鶴岡市教育委員会は30日、同市豊浦中の給食に出された瓶入り牛乳1本に異物が混入していたと発表した。
体長約5センチの小動物の死骸で、ネズミとみられる。
開封前に発見し、生徒が牛乳を口にすることはなかった。
県庄内保健所が製造業者に職員を派遣し、原因を調べている。
市教委によると、3年の生徒が同日午後0時50分ごろ、200ミリリットル入りの瓶の中に浮いている黒い異物に気付き、教員に伝えた。
連絡を受けて駆け付けた業者は瓶が未開封であることを確認。
ふたを開けて中を確かめると、小動物の死骸が見つかった。
干からびた状態だったとみられる。
牛乳は業者が直接学校に納入している。
学校は異物発見後すぐ、牛乳を飲まないよう校内放送で連絡。
他に異物の混入はなかった。
生徒と教員計10人が全部か一部を飲んでいた。
市教委の聞き取りに、業者は製造過程で混入した可能性を認め、原因として瓶の保管体制や製造中の目視確認の不十分さが考えられるとした。
布川教育長らが同日夜に記者会見し、経緯を説明した。
この業者は同校を含む豊浦地区と温海地域の小中計5校に納入しており、市教委は当面、各校での牛乳の提供を見合わせる。
一方、市総務部は契約上、衛生管理の条項に抵触する可能性があるとして「保健所の調査結果を踏まえて厳正に対応する」としている。
10月1日14時20分に日テレNEWS24からは、この日は学校だけで622本納入されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
納入業者から30日、豊浦中を含めて市内の小・中学校5校で、あわせて622本が納入されたほか、鶴岡市内の旅館とホテル4施設に納入されていた。
https://www.news24.jp/nnn/news88710594.html
10月2日8時18分に山形新聞からは、瓶の数が足りなかったので蓋なし段ボール箱で保管していた予備の瓶も使った、業者は廃業するなど、下記趣旨の記事が段ボール箱の写真付きでネット配信されていた。
使用された瓶は封のない箱で保管されていたことが1日、製造業者への取材で分かった。
隙間からネズミが入り込み、死骸は洗浄作業でも除去されなかった。
製造したA酪農協業組合(同市)は不十分な管理を陳謝し、廃業する考えを示した。
同組合によると、異物混入が見つかった牛乳は9月29日に製造した。
通常は回収瓶を再利用しているが、この日は数が足りず、予備の瓶を充当した。
3年ほど前に購入し、倉庫兼車庫で保管していた。
予備の瓶は上面のない段ボール箱に入っており、箱の上に段ボール紙を載せてふたにしていた。
隙間からネズミが入り、中で干からびたとみられる。
瓶は全て牛乳を充填(じゅうてん)する前に機械で洗浄・消毒しているが、死骸は除去されなかった。
工程は3人で担当し、瓶に触れたり、目視したりする機会は複数回あったが、気付かなかった。
今野代表理事は、「児童生徒、保護者の皆さんに大変申し訳ない」と陳謝。
県庄内保健所からは原因の究明と改善まで営業自粛の指導を受けたとする一方、「信用回復は難しく、廃業する」と語った。
スーパーなどに出荷した紙パック製品の回収も進めている。
同組合は1955年の設立で、旧温海町時代から学校給食に牛乳を納めてきた。
庄内地域で給食用に瓶の牛乳を提供しているのは同組合だけだった。
https://www.yamagata-np.jp/news/202010/02/kj_2020100200024.php
2020年9月14日16時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
コロナ禍で、めっきり増えた生活習慣といえば、手洗いでしょう。
職場で、食事の前に、帰宅して……。
洗浄イコール清潔。
何を今さら当たり前と思われますか?
でも逆に、洗わない方が衛生上望ましいこともあります。
8月、食品安全委員会はフェイスブックで「食肉は洗わない」という投稿をしました(※1)。
食中毒予防のためには、洗わない方が良いというのです。
【肉を洗わない理由とは】
生肉の表面には、カンピロバクターや腸管出血性大腸菌、サルモネラなど、食中毒を起こす細菌が付いている可能性があります。
肉を生のままで食べないよう呼びかけられるのは、このためです。
厚生労働省によると、市販の鶏肉を調べた複数の調査結果では、カンピロバクターが20~100%という高い割合で見つかりました(※2)。
肉を洗うと、肉に付いている食中毒菌が水しぶきと共に飛び散り、周りに置いてある調理器具や他の食品に付いてしまう恐れがあるのです。
こうして細菌をばらまいてしまうと、食中毒を引き起こすリスクも高くなります。
肉の表面に水分や血が浮いていたり、ドリップが出ていたりして、気になることもあります。
「そんな時は、キッチンペーパーでふき取り、そのペーパーはすぐにゴミ箱へ捨ててください」と、同委員会の香西委員は話します。
「肉に付いた食中毒菌は十分に加熱すれば殺菌できますから、生の肉を洗う必要はありません。洗う時にこすったりすると、肉の表面が傷つき水溶性成分の流出もあるでしょうし、肉が水っぽくなり、食味にも影響します」
「肉を洗わないで」という呼びかけは、米国農務省や英国食品基準庁も行っています(※3)。
【魚や貝の場合は? 】
一方、一匹丸ごとの魚や殻付きの貝を調理する時は、最初に流水でしっかり洗う。
魚介類に付く代表的な食中毒菌は、腸炎ビブリオ。
この細菌は海水に生息し、真水には弱い性質があり、水道水で洗い流すのが有効です。
切り身の魚は、すでにさばいてある状態なので、洗う必要はありません。
ここで香西委員が調理のコツを一つ。
「魚に塩をふってしばらく置くと、生臭い臭い成分などを含んだ水分が出てきます。焼く前にふき取る方が良いです」
肉も魚も、調理に使った包丁とまな板はすぐに洗うことが大切。
洗った後に熱湯をかけると消毒効果があります。
野菜は流水でしっかり洗うことが基本。
土をよく落とし、葉物野菜は葉を1枚ずつはがして丁寧に洗い、付いている細菌をできるだけ落とします。
ふり洗いすると効果的。
肉と比べ付着している細菌の量はぐっと少ないので、洗って周りに菌を広げるリスクは少なく、洗い落とすメリットが大きいと言えます。
野菜は生で食べるものも多いので、なおのこと。
サラダにする場合は、洗った後に水気をきっちり除くとドレッシングのなじみがよくなり、おいしく仕上がります。
野菜、丸ごとの魚や貝類は洗い、生の食肉は洗わない。
取材して、洗うという下ごしらえをなぜするのか、理由を改めて考えてみると、食材によって取り扱いが異なることが納得できました。
まだ気温が高い日が続きます、
夏の疲れが出る頃ですし、お気をつけください。
そうそう、手洗いは食中毒防止でも重要です。
料理の前にはせっけんを使って手を洗うことをお忘れなく。
※1 食品安全委員会のフェイスブックアカウント
(https://www.facebook.com/cao.fscj
※2 厚生労働省「カンピロバクター食中毒予防について(Q&A)」
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000126281.html
※3 米国農務省「食品の洗浄:それは食品安全を促進するのか?」
英国食品基準庁「台所を効果的に清潔にし、食品へ有害な細菌を広げないためのアドバイス」
(https://www.food.gov.uk/safety-hygiene/cleaning
https://digital.asahi.com/articles/ASN9C350VN9BUCFI004.html?pn=10
2020年8月24日7時11分にYAHOOニュース(NATIONAL GEOGRAFIC)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【エタノールの逼迫がもたらした、思わぬ弊害】
昏睡状態に陥る人もいれば、意識があっても吐き気や嘔吐を催す人、腎不全や視覚障害になる人もいた。
彼らの視界は、受信状態の悪いテレビ画面のようになり、やがて完全に視力を失った――。
2月下旬、イラン各地の病院に、こうした患者がぽつぽつと現れ始めた。
首都テヘランにあるログマン・ハキム病院の臨床中毒学者ホセイン・ハッサニアン=モハダム氏は、この症状を以前にも見たことがあった。
メタノール中毒である。
新型コロナウイルスがイラン全土で猛威を振るうなか、この第2の病は、3月中旬までには国中にまん延した。
理由は「度数の高いアルコールを飲めば、体内のウイルスが死滅する」というデマが広まったことだ。
家族を守ろうと、普段は酒を飲まない人たちでさえ、飲料用アルコールの代表的成分であるエタノールを探し始めた。
すぐさまエタノールの供給は逼迫し、手っ取り早く金を稼ぎたい悪徳業者によって、イランはメタノールを混ぜた毒の酒であふれ返った。
イラン国内では、メタノール中毒により2月23日から5月2日までの間に5876人が入院し、800人以上が死亡した。
患者数、死者数ともに過去最大規模である。
ハッサニアン=モハダム氏によれば、患者のなかには幼い子どもまでいたという。
親が心配のあまり、感染予防になればと与えたアルコールにメタノールが混入していたのだ。
イランだけではない。
国境なき医師団(MSF)が集計したデータによれば、2020年に入ってから、すでに世界で7000例近くのメタノール中毒が発生した。
死者は1607人に上り、年間の死者数としては過去最多ペースとなっている。
それでも、明らかになっているのは氷山の一角に過ぎないと、ノルウェー、オスロ大学病院の医師で、メタノール中毒の世界的第一人者でもあるクヌート・エリック・ホブダ氏は言う。
「メタノール中毒は著しく認知度が低い問題で、診断に至る例はごくわずかなのです」
メタノールは工業溶剤に使われており、非常に安価で、性質はエタノールとよく似ている。
そのため悪徳業者は、より高価なアルコールをメタノールで薄めることがよくある。
この問題は、規制が緩い国や、闇市場で酒が流通している国で特に多い。
コロナ禍による混乱に乗じて、混ぜ物をした安酒と手指消毒液があふれた結果、メタノール中毒が急増した。
「市販のアルコールの多くにメタノールが混入していました」と、ハッサニアン=モハダム氏はイランの状況を説明する。
「安いアルコールを求める人が、それほど多かったのです」
【メタノール中毒の仕組み】
メタノールとエタノールは、極めてよく似た化学物質だ。
炭素原子がエタノールには2つあり、メタノールには1つしかない。
どちらも揮発性の高い透明な液体で、味も似ている。
しかし、飲むとなると話は違う。
高濃度エタノールをショットグラスで1杯飲めば、多くの人は高揚感を味わえる。
だが、同量のメタノールを飲めば、朝までに死んでいるかもしれない。
肝臓は、酵素を用いて、弱毒性であるエタノールを無害な酢酸に変換する。
メタノールも酵素によって分解されるが、これが問題の始まりだ。
メタノールは、無害な酢酸ではなく、有毒なギ酸に代謝されるのだ。
ギ酸は、細胞がエネルギーを作り出す能力を阻害する。
これは、エネルギーを大量に消費する視神経にとっては大問題であり、メタノール中毒患者の失明を引き起こす。
さらには、メタノールが分解されると体内の酸塩基濃度に不均衡が生じる。
「メタノール中毒の場合、ギ酸が蓄積することで均衡が崩れるのです」と、米ニューヨーク州、アーノット・オグデン医療センターの救命救急医フランク・エドワーズ氏は説明する。
基本的な血液検査で手がかりが得られることも多いとはいえ、メタノール中毒の診断を下すのは容易ではない。
体内の酵素は、エタノールをすべて分解し終わってからメタノールの分解を始めるため、飲んだエタノールとメタノールの量によっては、中毒症状が現れるまでに数日かかることもあるからだ。
そのため患者は、今の症状がまさか過去の飲酒にあるとは思いも寄らないこともあるし、医師もまた、いつでも原因を見抜けるとは限らないと、酒の安全性や偽造酒を調査する非営利団体「SafeProof.org」の創設者ケマル・カンラー氏は言う。
「米国では、こうした事故は自動的に、飲みすぎやアルコール中毒に分類されています」と氏は話す。
「メタノール中毒かどうかの検査も究明も行われないのです」
【密造酒が原因に】
メタノール中毒の診断が難しい理由の一つに、文化的な側面がある。
アルコールが違法であるイランなどのイスラム諸国では、患者がその後の影響を恐れ、酒を飲んだことを隠すことが多いとハッサニアン=モハダム氏は言う。
車のウォッシャー液など、メタノールを含む製品を故意に摂取した人も同様だ。
また、メタノール中毒は意識レベルを低下させることが多いため、患者に経緯を直接聞くことが不可能な場合もある。
だが、医師が早期に診断できれば、治療で命を救うことができる。
処方薬のホメピゾールは、アルコール脱水素酵素に結合し、メタノールがギ酸になるのを防ぐ。
ホメピゾールが利用できない場合は、エタノールを投与する。
いずれの場合も、メタノールがギ酸になる前に体外に排出されるのを助ける。
密造酒の問題は、近年、メディアの注目を集めている。
インドネシア、メキシコ、ドミニカ共和国で、メタノールの混入した酒を飲んだ海外旅行客が、病気になったり死亡したりした例があったからだ。
アルコールの販売が禁止されている国では、酒を入手するには、密造酒がはびこる闇市場で買うしかない。
一方で、密造酒への転換を防ぐ目的で、工業用に販売されている純エタノールにメタノールが添加されている場合もある。
だが、これが裏目に出て、今回のような問題が起きている可能性もあると、ハッサニアン=モハダム氏は言う。
【消毒液にもメタノール混入】
アルコールの販売と流通に関する規制が厳しい米国では、メタノール中毒は他国よりはるかに少ない。
だが米国では、貧困層やマイノリティーに偏ってメタノール中毒患者が発生していると、米ニューメキシコ州毒物・薬物情報センターのスーザン・スモリンスケ所長は言う。
スモリンスケ氏や米疾病対策センター(CDC)の疫学者らのチームが、ニューメキシコ州とアリゾナ州で調査したところ、5月1日から6月30日までの間に15例のメタノール中毒が発生していたことがわかった。
このうち4人が死亡、3人に視覚障害が残った。
7月にはニューメキシコ州で、さらに4人が入院した。
全ての例で、メタノールが混入したメキシコ製のエタノール系手指消毒液が関係していた。
背景にはコロナ禍がある。
新型コロナのパンデミックが起きたことで、すでに逼迫していたエタノールは手指消毒液に転用された。
さらに両州がロックダウン(都市封鎖)されたせいで、普通に酒を購入することがさらに難しくなったアルコール依存症の人たちは、街角の店やガソリンスタンドで見つけた安い手指消毒液を飲むに至ったのだ。
先ほどのメタノール中毒患者のほぼ全員が、アルコールの問題を抱えた21~60歳の男性だった。
メタノールの混入した消毒液を皮膚に付けるだけでは、おそらく大した問題にはならないことを踏まえると、危険なのは主に経口摂取した場合だと、スモリンスケ氏は付け加える。
「100%のメタノールに(手を)完全に浸した場合でも、有毒な量を吸収するまでには、約6時間もかかります」
ハッサニアン=モハダム氏によると、イランにおけるメタノール中毒の壊滅的な大流行は、ここ数週間で鈍化した。
だが、メキシコ、インド、インドネシア、ドミニカ共和国をはじめ、世界の他の場所ではメタノール中毒が急増している。
SafeProof.orgのカンラー氏が収集した報道からは、カンボジアからトルコや南アフリカに至るまで、様々な場所で密造酒の押収が増えている実態が浮かび上がる。
その多くが、メタノールが混入した偽造品だ。
大学病院のホブダ氏は、今回の出来事でメタノール中毒に対する注目が世界的に高まることを願っている。
また、メタノールが混入したアルコールを調べるための、安価で信頼性の高い検査器具の生産に拍車がかかることも期待している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9334e28cd72ad3cd08c7aff6a1bbfe0cf03602e
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。