2022年3月14日11時55分にNHK島根から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
益田市にある石見空港に、航空機と鳥が衝突する「バードストライク」を防ぐため、高い周波の音を活用した新しい装置が設置されました。
この装置は、岡山理科大学の辻維周教授が民間の会社と協力して開発したもので、12キロヘルツから15キロヘルツの高い周波の音を半径200メートルの範囲で出すことで、カラスなどの鳥を近づかせない効果があるということです。
航空機と鳥の衝突は「バードストライク」と呼ばれ、機体が損傷したりエンジンが停止したりするなど、深刻な事態を招くおそれがあり、新しい装置によって、空港の職員が滑走路をパトロールするこれまでの対策より効率的な対応ができることが期待されています。
岡山理科大学の辻教授は、「高周波で鳥を近づかせないという仕組みは全国的にも珍しいと思うので、この装置で少しでも事故の危険性が下がれば、新たな可能性も見えてくると思う」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/20230314/4030015502.html
(2023年4月7日 修正1 ;追記)
2023年4月6日23時14分にYAHOOニュース(Aviation Wire)からは、設置した翌日から鳥の侵入がほぼなくなった、2週間経っても同様、鹿やイノシシ、クマ用の装置もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
島根県の萩・石見空港で、バードストライク対策として鳥が近寄らないよう、高周波を発する装置「鳥ソニック」の試験運用が行われている。
岡山理科大学教育推進機構ロードエコロジー研究室の辻維周(つじ・まさちか)教授がT.M.woks(山梨・南都留郡)と共同開発したもので、辻教授によると設置翌日から鳥の侵入がほぼなくなったという。
鳥ソニックの原型となった装置は、シカなどの野生動物が道路で自動車にひかれて亡くなる交通事故「ロードキル」を防ごうと開発された「鹿ソニック」。
動物が嫌がる高周波を発生させ、自動車に近づかないようにする装置で、T.M.woksが開発し、ロードキル対策を研究してきた辻教授が2018年から協力している。
高周波を発する鹿ソニックと鳥ソニックのほか、低周波を使ったイノシシ用「いのドン」、クマ用「くまドン」も誕生している。
萩・石見空港には、ターミナルビル屋上に鳥ソニックを3月14日に1基設置し、午前7時から午後7時まで運用。
農地に飛来するカラスや、海苔(ノリ)の芽を食べてしまうカモ対策として開発したものを、バードストライク対策に転用できるかを検証している。
鳥ソニックの電源はソーラーパネルで、高周波を出すスピーカーは1ユニット2個入りのものを4ユニット設置。
有効距離は120度200メートルで、周波数12khzから15khzの高周波をランダムに発射する。
辻教授は「設置型はどうしても(動物や鳥に)“音慣れ”が発生しますが、周波数や発射パターンを変更して対応します。人体やペットなどにも影響はないことを確認しています」と話す。
試験運用の開始から2週間ほどたったが、「設置翌日から鳥の侵入がほぼなくなり、今ではバードスイープ(鳥の追い払い)も不要になったそうです」(辻教授)と、手応えを感じているといい、検証を続けている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f07015bccec5d7ddc9cbd26fafe70bc549ab95f
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。