2025年1月10日7時48分にYAHOOニュース(ブラジル日報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
アマゾン川中流、アマゾナス州都マナウスから西に356キロ離れたパリンチンス地方マウエス市のムクラ川沿いナベガンテス地区で5日、サッカーのトーナメント試合中にゴールキーパーを務めていたエジソン・ロペス・ガマさん(16歳)がペナルティキックのボールの直撃を胸に受けて死亡した。
CNNブラジルやグローボ、地元ノルチ・アマゾナスTV局など現地メディアが報じた。
事故は6日深夜1時ごろに起きた。
その場に居合わせた目撃者は、その場でエジソンさんの蘇生を試みたが命を取り留めることができなかったと話す。
少年の姉妹エリジア・ロペス・ガマさんによると、エジソンさんが病院に着いたのは事故発生11時間後の12時15分だったという。
処置が遅れた原因として、事故が発生した地域は都市部から離れており、しかも河川が干ばつで、病院がある町まで運ぶのが困難だったことがある。
遺族は死因を確認するため、医師の診断結果を待っている。
エジソンさんは特に心臓疾患はなかったが、今回の試合の際は始まる前から胸に痛みがあると訴え続けていたという。
そのため、胸の痛みに関係する部位にボールが偶然ぶつかってしまったか、今までの打撃の蓄積が原因だと考えられる。
エリジアさんは、以前からトーナメント戦中に少年がボールを胸で受けていた蓄積で今回、亡くなったのではないかと疑っている。
エジソンさんの胸にボールが当たり、地面に倒れて助けを求める瞬間が撮影され、SNSに投稿されている。
この動画をSNSにあげた「Maués 24 horas」には多くのコメントが寄せられた。
ジョゼ・オランダさんから「このトーナメント戦ではゴール位置とボールを蹴る距離に規則を定めるべきだ。プロの試合と比較にもならない試合だ」と注意を喚起するコメントがされていると地元メハダル・アマゾニコ(RADAR AMAZONICO)が取り上げた。
エリジアさんは「エジソンは負傷しても、毎回欠かさず試合に参加し、ボールに人生を注いでいたが、皮肉にもボールが彼の命を奪った」と悲しんだ。
エジソンさんの死に遺族は動揺しており、特にエジソンさんの母親は立ち直れないでいるという。
エリジアさんは「エジソンと母はいつも一緒にいました。それにエジソンは、愛情深い少年で愛されていました」と語った。
8日付アマゾナス州のテレビ局「R7」ニュースは心臓科医コッタ・ジュニオル氏に取材し、「心臓疾患の初期症状がある部位に、電撃的なショックが加わった場合に心臓停止が起こることがある。世界中のサッカー選手10万人に一人程度の非常に稀な事例」と解説した。
エジソンさんは7日10時に、彼が住んでいた地域に埋葬された。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f0c7436112dc8ff898530672a9f1d88fd6d15f86
(ブログ者コメント)
今回報道された「アニサキスライト」だが、2023年発売開始だというのに、すでにネットでは様々な種類の製品が売られていた。
以下は元記事。
2024年1月4日8時0分にYAHOOニュース(ねとらぼ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
SNS上で注目を集めた投稿について、その背景をあらためて取材する「バズ投稿のウラ話」。
今回は、2023年11月に宮崎大学医学部の寄生虫学分野が公式X(Twitter)に投稿し話題を呼んだ「アニサキス発見ライト」のその後を聞きました。
【こんなにいるのか……】
魚介類などに潜むアニサキスは、体内に入ると激痛を引き起こすことで知られる寄生虫。
宮崎大学医学部の寄生虫学分野は、サバに寄生したアニサキスをライトで探すという学生実習の際、「アニサキスライト」という製品を用意しました。
2023年に発売された「アニサキスライト」は、特定の波長の光に反応して光るアニサキスの性質を利用して作られたブラックライト。
波長や光量はアニサキスの確認に特化したものになっています。
開腹したサバにライトを照射すると、恐ろしいまでの効果を発揮。
おびただしい量のアニサキスを、青白い光でくっきりと照らし出してしまいました。
知りたくはなかったけれど、目を背けてはならない事実……!
ゾワゾワする実習結果は、「泣きそう」、「ゾワっとした」、「こんなにいるのか……」、「このライトで(アニサキスの)事故防止できそう」などと話題に。
用いられたサバは実習後にX担当者が自宅に持ち帰り、サバミソにして美味しく食べたそうです。
熱に弱いアニサキスは十分に加熱すれば死滅するので、これで一安心ですね。
ねとらぼ編集部では投稿への反響や、その後のライトの活用方法などを宮崎大学医学部の寄生虫学分野に聞きました。
【投稿の「その後」は】
Q.「アニサキスライト」のポストを投稿した理由をあらためてお教えください。
A.宮崎大学医学部寄生虫学分野:
「毎年医学生向けの寄生虫学実習でサバの解剖と寄生しているアニサキスの観察を行っているのですが、あるとき釣り好きの教員が「アニサキスライト」というのを売っている、ということで実習用に購入したのがきっかけでした。
実際に照らしてみたら予想を遥かに上回る見やすさで大興奮(教員側が)だったので思わずXに投稿しました。 」
Q.アニサキスライトは2023年に発売された新商品でした。実際に実習で試されてみて、どんな印象を抱きましたか
A.宮崎大学医学部寄生虫学分野:
「細かい隙間に隠れている個体や筋肉表層に潜っている個体も見つけやすく、自分で魚をさばく人には良い商品だと思いました。」
Q.投稿の反響に対する感想をお教えください。
A.宮崎大学医学部寄生虫学分野:
「投稿後、各種メディアからの取材依頼が相次ぎ、寄生虫学に特別興味がなくてもアニサキスに対しては関心が高いことに驚きました。
「かわいい」「おもしろい」という反応もあって寄生虫の不思議さを少しだけですが伝えられたかと思います。
あと、アニサキスライトを販売されている津本式の津本さん本人から連絡をいただきました。(笑)
それと、後日談ですがアニサキスライトを購入した釣り好きの教員が釣具屋で事の顛末を話したところ、店員さんが非常に喜んでいたそうです。」
Q.今もライトは研究に活用されているのでしょうか?
A.宮崎大学医学部寄生虫学分野:
「研究ではなく(上記の通り)医学生向けの実習に使用しています。
2024年もサバの解剖とアニサキスの観察を行った際にライトを使いましたが、学生に大好評でした。
特に2024年に購入したサバではアニサキスの寄生数が少なかったのでとても役立ちました。
ちなみに、当分野で扱っている別の寄生虫も照らしてみましたが、その子たちは光りませんでした。」
Q.その後、寄生虫に関する研究としてはどのようなものを行っているのでしょうか?
A.宮崎大学医学部寄生虫学分野:
「寄生虫が体内を移行する経路を調べたり、寄生虫に注射をして遺伝子組換えを試みたり、ヒトの寄生虫症の診断をしたり、あとは寄生虫の検出目的に野生動物の糞便を集めたりカニを大量にさばいたり………
色々やっています。」
(画像提供:宮崎大学医学部寄生虫学)
https://news.yahoo.co.jp/articles/eba7b50c18837a85f7dfafe0bb7f4e9019d9b808
2025年1月4日21時12分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前8時50分ごろ、相模原市緑区のキャンプ場で、街路灯の修理作業をしていた自営業、萩原さん(男性、88歳)がショベルカーの先端部から転落し、搬送先の病院で死亡が確認された。
神奈川県警によると、萩原さんは別の男性が運転していたショベルカーの、通常、土砂などの掘削に使われる先端部に乗って作業していた。
萩原さんはキャンプ場の運営に携わっていたとみられる。県警が詳しい経緯を調べる。
https://www.sankei.com/article/20250104-NS6M3TI36VKVRIMKXMQ7HKTSPA/
2024年2月28日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第4報修正7として掲載します。
元記事の第3報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/13726/
(2025年1月11日 修正7 ;追記)
(ブログ者コメント)
今回の情報と関連あるかどうかは不明だが、修正4追記時に、救急車や消防車両約100台が制限区域外で待機を余儀なくされていたという情報を紹介している。
以下は新情報。
2025年1月2日19時58分にNHK首都圏からは、医療関係者を緊急参集させる目安となるアラートレベルを国交省が決定したのは事故から44分後だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故は、旅客機の乗客乗員379人全員が脱出して「奇跡」とも言われましたが、医療関係者がどの程度、緊急参集するかの目安となる「アラートレベル」を国土交通省が決定するまでに40分あまりかかるなど、初動に多くの課題があったことがわかりました。
事故の初動対応についてNHKが取材したところ、医療関係者がどの程度、緊急参集するかの目安となる「アラートレベル」を国土交通省が決定したのは事故が起きた午後5時47分から44分後の午後6時31分だったことがわかりました。
「アラートレベル」は空港近くの10の病院と医師会に示す羽田独自の取り組みで、けが人の状況に応じて「レッド」と「オレンジ」の2段階あり、去年の事故の際は原則、全員参集の「レッド」と決定されました。
国土交通省によりますと、病院などに参集を求めるメールを出したあと、レベルについても空港から病院などに電話で伝えることになっていましたが、決定が遅くなったこともあって連絡よりも先に医師から問い合わせが相次いだということです。
国土交通省は決定が遅れた理由について、けが人の状況の把握に時間がかかったことが影響したとしています。
このため、けが人の状況に応じてレベルを決定するとしていたのを改め、脱出用スライドの使用の有無などで決めることにしたということです。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20250102/1000112704.html
(2025年1月19日 修正8 ;追記)
2025年1月19日5時0分に読売新聞からは、機長が簡素化して復唱した実際のやりとりや、それ以外にも基本動作からの逸脱が繰り返されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
運航中の機長と副操縦士は、主に操縦を行う「PF(パイロット・フライング)」と管制官との交信など操縦以外を担う「PM(同モニタリング)」を分担する。
海保によると、昨年1月の事故当時、海保の航空機運用規程は管制官とPMの交信内容について、「交信終了後、PFは簡素に復唱等して内容を(PMと)相互に確認する」と定めていた。
事故ではC滑走路への進入直前、交信を担った副操縦士(当時41歳、死亡)が「滑走路手前の停止位置C5まで走行。ナンバーワン、ありがとう」と管制官に英語で復唱した。
これを受け、PFの海保機長(40)は、離陸順1番の情報提供にあたる「ナンバーワン」と口にし、続けて「C5、問題なしね」と復唱確認した。
しかし、「滑走路手前の停止位置まで走行」という管制指示を声に出して確認せず、副操縦士も完全な復唱確認を求めないまま「問題なしです」と返答。
海保機は滑走路に誤進入した。
海保は事故を受け、昨年7月末、運用規程から「簡素に復唱等」という文言を削除し、「管制指示の内容を声に出して確認を行う」と改めた。
中でも滑走路への進入・接近時や離陸時には、指示が「滑走路進入可」と「手前で待機」のいずれなのか、文言を声に出して相互確認するよう特記した。
・・・
一方、海保機内ではC滑走路への誤進入時以外にも、基本動作からの逸脱が繰り返されていた。
運輸安全委員会が音声記録から再現した「操縦室内の様子」によると、管制官から
〈1〉B滑走路の横断許可
〈2〉A滑走路の横断許可とその後の走行指示
〈3〉誘導路C末端のC滑走路手前停止位置への走行指示
を受けて副操縦士が復唱した際、機長は必要な復唱確認をせず、副操縦士もそれを指摘しなかった。
ほかにも、操縦室内での離陸打ち合わせを途中で打ち切るなどしており、ある民間パイロットは「終始一貫して、基本動作にルーズな印象は否めない」と話した。
・・・
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250119-OYT1T50004/
1.総括
産業安全とは関係ないので記事化は割愛したが、2024年で特筆すべきはなんといっても1月1日に起きた能登半島最大震度7の大地震だ。
また翌1月2日には羽田空港で地震救援に向かおうとした海保機とJAL機の衝突事故が発生。
暗いスタートを切った1年だった。
能登半島では、地震に追い打ちをかけるように豪雨災害まで発生し、地震には辛うじて耐えた建物も損壊するなど、被害が大きく拡大してしまった。
そして3月には紅麹サプリを摂取していた複数の人が死亡、大勢の人が健康被害を訴えるという事案も発覚。
国民生活という観点からは、不安と心配が絶えない1年だった。
2.2022年の事故・トラブルの傾向
※以降、カッコ内は記事掲載日
特段の傾向はなかったものの、作業中の感電事故が例年より目立った感がある。
・大宮駅付近で架線トラブル対応中、垂れ下がった電線に触れて死亡(1月31日)
・広島市でビル解体のため足場設置中、近くの電線に触れて死亡(5月5日)
・平取町で電気設備定期点検中に負傷、左腕や太腿などに感電痕(5月15日)
・JR鹿部駅構内で街路灯電線交換中、高圧電線に触れて死亡(6月2日)
・栗原市で送電線近くの竹を遠ざける作業中、3人が負傷(6月9日)
・広島市で電柱工事中にクレーンが電線に触れ、電柱上の作業員が死亡(7月26日)
・今治市の造船所で濡れた鉄板上で電動工具を使いパイプ研磨中、意識不明(8月25日)
・広島市のビルで台風に備え足場など確認中、高圧線に触れて死亡(9月5日)
・新居浜市で銅の精製作業中、電解槽のアルミバーに触れて?意識不明(9月9日)
・沖縄市で電柱上の電気設備を点検中、送電部分に触れて負傷(9月11日)
3.ブログ者の印象に残った『狭義』の産業事故
・オレゴン州でボーイング機のドアプラグが吹き飛ぶ(1月13日)
・伊勢原市の農業トンネルで塗装中に6人がシンナー中毒、6台あった換気装置が基準不適合?(3月13日)
・神戸市で会社から出たトラックコンテナの上に置き忘れていた鉄カゴが落下し通行人が右目失明(4月18日)
・関西万博(元は廃棄物埋め立て地)のトイレ建設現場で溶接中、床ピットに溜まっていたメタンガスが爆発、けが人なし(4月5日)
・石巻港で前日に続き船にヤシ殻を積み込むため船倉に降りた2人が酸欠で死傷、ヤシ殻は酸素を吸収する(5月28日)
・石狩市のバイオマス発電所で燃料ペレットをダンプから槽に搬入中、搬入口で爆発、1人負傷(7月27日)
・苅田市のセメント工場で原料の土を運んできた船のハッチを開けようとガシャガシャしていた時に爆発、3人重傷(7月18日)
・名護市辺野古で移設工事反対女性を制止しようとした警備員が出ようとしたダンプに轢かれて死亡(7月7日)
・韓国のリチウム電池製造工場で連鎖的に火災爆発、28人死亡(7月3日)
・大津市の消防署で救助訓練中、転落して安全マットの上に落ち、そのはずみでマット外に落ちて頭を打って死亡(8月9日)
・相模原市の雨水下水管の中で工事中、にわか大雨で逃げ遅れた2人が死亡、無線故障などの不備あり(9月26日)
・四国で36万戸の大規模停電、送電作業中に四国側と本州側で作業内容の認識に齟齬があった(11月17日)
4.ブログ者の印象に残った『広義』の産業事故
・羽田空港で着陸JAL機が地震救援に向かおうとして滑走路上にいた海保機に衝突。海保機長は復唱を簡素化(マニュアルどおり)していた。(1月2日)
・一昨年に2回大規模火災が起きた小倉駅近くの木造店舗密集地でまた大規模火災(1月11日)
・川西市のホールで修繕工事中に赤外火災検知器の前に20秒以上立っていたためスプリンクラー作動(3月8日)
・みやま市の小学校で給食に出たうずらの卵を喉に詰まらせて死亡、需要激減で卵生産者に大打撃(3月3日)
→その後、全国生産の6割を占める愛知県では県や市の職員が積極的に購買して支援する動きが広がっている。(個別記事紹介は割愛)
・高崎市の第4種踏切で犬を追いかけていた女児が列車に轢かれて死亡、4種踏切廃止の動きが加速されつつある(4月24日)
・市原市の国道16号で4車線道路がすべて陥没し地域の大動脈が一時不通(9月12日)
・広島市の中心地で道路陥没、建物8棟に被害、地下30mでトンネルを掘っていた(10月4日)
・瀬戸大橋の上で立ち往生した列車の救援用渡り板が置き場所を変え訓練時も使っていなかったため見つからず救援遅れ(11月28日)
5.これまでさほど聞いたことがない事故トラブル
・シドニー発の旅客機でCAが座席スイッチを押したためパイロットが操縦桿に押し付けられ機体急降下(3月25日)
・福山市のメッキ工場で六価クロム槽に落ちたネコが走り去り死亡(3月19日)
・宮崎市の高校でサッカー練習中、予兆なく雷が落ち18人が被雷(4月10日)
・紅麹サプリを摂取した5人が死亡、多数の健康被害者、原因は青カビ由来のプペルル酸(4月3日)
・北富士演習場で自衛隊員が手榴弾の投擲訓練中、身を守る姿勢をとりきれず破片が当たって死亡(6月6日)
・天草市の滝で水遊びした大勢の人がノロウイルス中毒、水量不足で水が滞留していた(8月28日)
・高速回転させて遊ぶコマが破損して目にケガ、販売停止に(8月10日)
・根室市の高校で校舎全体をシートで覆っていたところお盆休み中にカビが大発生(9月6日)
・宮崎空港の滑走路近くでJAL機が通った数分後に不発弾が爆発(10月10日)
・ブラジルでサッカー試合中断直後にピッチに落雷、1人死亡、帰りかけた選手7人も倒れる(11月11日)
6.ブログ者の印象に残った、その他の情報&トピックス
・ボパールの有毒ガス流出事故から40年。関連記事を2回紹介した。
*事故の概要や安全上の問題点など(3月27日)
*いまだ後遺症に苦しむ人や先天性疾患をもって生まれた子どももいる(12月9日)
・自動車事故で女性の死傷率が高いのは衝突実験に男性体格のダミー人形が使われていたからかも(3月16日)
・最近の車のヘッドライトが眩しすぎるのはLED化されたため(4月11日)
・液体窒素容器を運搬するエレベータには人が同乗しないなどの酸欠防止対策がとられている(5月10日)
・水害時に冠水道路を走ってはダメ、沿線の住宅に二次被害を与える(8月16日)
・博多~釜山間の高速旅客船が亀裂浸水を隠し運航、アルミ船ゆえ補修困難、同路線は廃止された。(8月18日)
7.読者の方とのコミュニケーション
なし。
8.ブログ作成上の特記事項(変化点、工夫点、配慮点など)
なし。
以上
2025年1月4日10時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月31日に熊本市中央区花畑町で起きた市電の脱線事故について、市交通局は3日、レールと枕木をとめる釘が緩んでレール幅が広がっていたと発表した。
事故の影響で運転見合わせが続いていた一部区間(水道町―辛島町)も含め、3日朝から全線で運行を再開した。
会見した市交通局によると、事故が起きた区間(約20メートル)を挟んだ前後の場所では、昨年秋の定期検査で、基準を最大十数ミリ超えるレール幅が確認され、昨年12月に幅を調整する工事をした。
その後、今回脱線した区間のレールに両側から力が加わってひずみが生じ、さらに普段の電車の振動もあって、レールと枕木をとめる釘が緩み、レール幅が基準より数センチも超え、脱線につながったとみられるという。
脱線区間のレール幅を調整した上で3日始発から運転を再開。当面は同区間は時速15キロに制限する。
また、定期検査で数ミリ超えている場所が7カ所あり、来年度予定だった補正工事を今年度内に前倒しして対応するとしている。
会見した井芹・交通事業管理者は、「年末年始に大変ご不便をおかけしました。現在実施している安全対策がこのままでよいのかと感じた。信頼回復に努めたい」と謝罪した。
https://www.asahi.com/articles/AST1344JHT13TLVB001M.html
1月3日12時2分にNHK熊本からは、熊本市電では1年間の事故トラブルが今回で16件目など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本市交通局によりますと、線路の幅が基準よりも広がっている場所は、脱線事故が起きた現場以外にもこれまでに7か所で確認されているということです。
市交通局は、いずれも広がりの幅はわずかで、ただちに車両が脱線する危険性はないとしていますが、今回の事故を受けて、この7か所の点検を強化するとともに、来年度に予定していた線路の幅を直す工事を今年度中に前倒して始めることにしています。
熊本市電は、去年1年間に起きた事故やトラブルが今回で16件目となり、熊本市交通局の井芹和哉交通事業管理者は「トラブルが度重なり、安全対策が不十分だったと反省している。現在実施している安全対策を精査し、1日も早い信頼回復に努めたい」と陳謝しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20250103/5000024176.html
※熊本市電で事故が多発しているという件、約3ケ月前の2024年9月21日10時0分に朝日新聞からは、トラブルが10件になった時点で交通局は九州運輸局から教育や管理体制見直しなどの改善指示を受けたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
脱線やドアが開いた状態での走行など、今年に入ってからトラブルが相次いでいる熊本市電。
運行する市交通局が、九州運輸局から運転士への教育や管理体制の見直しなどの改善指示を受ける事態となった。
20日、福岡市博多区の九州運輸局で改善指示文書を受け取った市交通局の井芹・交通事業管理者は「その都度改善してきたが、それでも同じ事象が重なり、食い止めることができなかったのは申し訳なく思っている。熊本市電の信頼回復に努めたい」と話した。
その上で、度重なるトラブルの要因について、退職者が多く出たことによる運転士不足と車両の老朽化を挙げ、「車両と人が疲弊したものと思っている。それがすべての要因ではないが、皆さんの声を聞きながら改善していきたい」と語った。
市交通局は10月21日までに改善措置の内容について九州運輸局に報告が求められている。
市交通局によると、今年になってトラブルは計10件。
車両をつなぐ連結棒が走行中に外れたり、運転士が赤信号を見落としたりするなどインシデントは7件で、そのうちドアを開けたまま走行した3件は重大インシデントに認定された。
他にも脱線事故が1件あり、人身事故も2件あったという。
相次ぐトラブルを受け、九州運輸局は7、8月に保安監査を実施した。
その結果、運転士に必要な教育が行われず、技能が基準に達していないケースのほか、視力が片目0.7以上、両目1.0以上の基準に達していないのに運転業務に就いていたケースなどが明らかになったという。
また、就業前後の点呼を実施していないのに完了した記録が記入されていたほか、軌道(線路)の間隔が基準値よりも広かったり狭かったりした箇所が複数見つかった。
https://www.asahi.com/articles/ASS9N53THS9NTIPE00PM.html
2024年12月30日7時33分にNHK京都から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
有毒のガス、硫化水素を人工の化合物で無毒化することにマウスによる実験で成功したと同志社大学などの研究グループが発表しました。
グループでは、将来的に硫化水素中毒の解毒剤として救急現場での実用化が期待されるとして、安全性などの確認を進めていくことにしています。
硫化水素は腐った卵のような刺激臭のある有毒ガスで、火山や温泉などの自然界や石油やガスの生産現場で発生し、濃度が高ければ急性中毒で死亡するおそれがあります。
同志社大学理工学部の北岸宏亮教授らの研究グループは、硫化水素に強く結合する特殊な人工の化合物に注目し、急性中毒を再現したマウスで化合物の効果を確かめる比較実験を行いました。
その結果、化合物を与えなかったマウスはおよそ8割が5分程度で死んだのに対し、与えたマウスはおよそ8割が回復し、解毒作用が確認されたということです。
化合物は尿を通じて体外に排出され副作用は確認されず、研究グループでは、将来的に解毒剤として救急現場での実用化が期待されるとしています。
北岸教授は、「患者が安心して治療を受け、医師が安心して患者に投与できるよう、安全性などの確認をさらに進めたい」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20241231/2010021628.html
以下は2024年12月10日付で同大からプレスリリースされた内容(抜粋)。
同志社大学の研究グループでは、2023年2月に、一酸化炭素(CO)およびシアン中毒の同時解毒剤として、hemoCD-Twinsの開発に成功しています(2023年2月プレスリリース、図1)¹⁾。
今回はこのhemoCD-Twinsの構成成分であるhemoCD-PおよびhemoCD-Iのそれぞれについて、硫化水素に対する結合性能を調査し、その結果hemoCD-Iが生体内の硫化水素の結合部位(ヘモグロビンなど)よりも約10倍程度優れた結合性能を示すことが新たに判明し、中毒の解毒剤として応用できることを明らかにしました。
・・・
本研究成果は、火災などで発生するガス中毒の治療薬シーズとして開発を進めているhemoCD-Twinsの治療適用範囲を拡大するものです。
・・・
https://www.doshisha.ac.jp/news/detail/001-0a8KBt.html
2025年1月7日18時5分にYAHOOニュース(pen online)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
のどかだったケニアの村に、巨大な金属製の物体が宇宙から飛来。
住民たちは突然の爆発音に恐怖を感じ、一部の人々はいまだに眠れぬ夜を過ごしているという。
【動画】大きい!ケニアの村に落ちてきた、重さ400kg超の金属製リング
物体は現地時間12月30日の午後、轟音と共に落下した。
リング状で歯車のような形をしており、直径は人間の背丈よりも大きい。
色はムラのある暗褐色だ。
落下地点はマクク村付近の樹木が生い茂る一帯で、けが人などは現時点で確認されていない。
ロイター通信は、当局が実施した初期段階の調査の結果、物体の重量は1000ポンド(約453キログラム)超、直径約8フィート(約240センチメートル)に及ぶことが判明したと報じている。
専門家らは、ロケットの打ち上げによって生じた宇宙ゴミである可能性が高いとみている。
破片の回収と分析にあたったケニア宇宙機関(KSA)のアロイス氏は、「金属製のリング状の形をした宇宙物体の一部で、おそらくロケットの分離段階のものである」との見解を示している。
大気との摩擦で生じた熱により、落下直後は高温になっていたとみられる。
ユーロ・ニュースによると地元住民らは、物体は「赤く、熱かった」と証言している。
■「爆発かと思った」住民が語る落下の衝撃
この地域の住民であるジョセフ・ムトゥア氏は、ニューヨーク・タイムズ紙に対し、「牛の世話をしていたら大きな爆発音が聞こえた。車の事故かと思い道路沿いを確認したが、事故は見当たらなかった」と当時の状況を語る。
ムトゥア氏はまた、ケニアのNTVニュースチャンネルの取材に、「爆弾かと思ったが、何もかもわからず、ただここに落ちてきた」と当時の混乱を振り返る。
「もし物体が民家に落ちていたならば、大惨事になっていただろう」とも語っている。
別の住民のポール・ムシリ氏は、地元テレビの報道陣に対し、「この物体が落下して以来、私たちは眠れていない。誰もが何が起きているのか不安に思っている」と恐怖を語る。
ムシリ氏は加えて、物体の所有者は土地所有者に対して補償を行うべきとの私見を示した。
現時点で落下物による死傷者は確認されておらず、重大な物的損害も生じていないという。だが、今回のような落下事故のリスクを懸念する声が専門家の間で広がっている。
欧州宇宙機関の上級宇宙ゴミ低減アナリスト、スティン・レメンス氏は、ニューヨーク・タイムズ紙に対し、「現在、(宇宙ゴミに関する)対策の導入は遅れており、問題が拡大している」と警告する。
■昨年も相次いだ宇宙ゴミ問題
2024年3月には、国際宇宙ステーションから約730グラムの破片が落下。
フロリダの住宅の屋根を貫通した。
同年4月にはさらに、スペースX社のカプセルに由来する大型の金属片が、カナダの農場で発見されている。
スウィンバーン工科大学の宇宙物理学者サラ・ウェブ氏らの分析によると、地球の低軌道上の物質量のうち、約3分の1が宇宙ゴミであるという。
ニューヨーク・タイムズ紙は、少なくとも4インチ(約10センチ)以上の物体が4万500個以上軌道上に存在し、さらに小さな破片は数百万個に上るとの分析を取り上げている。
こうした破片が人工衛星と衝突すれば、壊滅的な被害を引き起こす可能性がある。
衝突によって新たなデブリが生まれ、連鎖的反応(ケスラー・シンドローム)に至る恐れがある。
KSAは今後の対応方針を策定するため、すでに本格的な調査に着手している。
ロイターによると同機関は、「この宇宙物体の所有者を特定し、宇宙条約に基づき国際法の下で責任を追及する」との方針を示している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1945e331e0f354c54b2b33fe21db399bd228470
1月2日17時44分にYAHOOニュース(中央日報)からは、人が住んでいない地域に落ちるよう設計されていたかもなど、下記趣旨の記事が金属製リングの写真付きでネット配信されていた。
ケニア南部のある村に500キログラム近いスペースデブリ(宇宙ごみ)が落ちたと米CBSが1日に報道した。
ケニア宇宙局(KSA)によると、先月30日に同国マクエニ郡ムクク村に直径約2.4メートル、重さ499キログラムの金属製のリング形の物体が落ちてきた。
KSAは、この物体がロケットから分離したリングで大気圏に再突入する時に燃焼したり人が住んでいない地域に落ちるよう設計されたとみられると明らかにした。
KSAは落ちた破片を回収して追加調査を行っている。
ただ、墜落した物体が公共安全を脅かすことはないとみている。
スペースデブリの落下事故はたまに発生している。
2022年にはスペースXのドラゴンカプセルの一部がオーストラリア南部の羊農場に落ちた。
昨年2月には重さ2.3トンの地球観測衛星ERS2が寿命を終え大気圏に再突入して欧州宇宙局(ESA)が緊張した。
続けて3月には米フロリダ州の住宅にスペースデブリとみられる物体が落下し家主が米航空宇宙局(NASA)を相手取り訴訟を起こしている。
6月にも中国が打ち上げたロケットから落ちたと推定される物体が中国南西部の村に落下し住民たちが避難する騒動が起きた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/edd7b01bdb5a4ff4b4687c35daee83d256102b3c
2024年12月29日11時30分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
シートベルトを着用して車に同乗し事故死した子供の死因を調べたところ、小学生は「腹部」に致命傷を負う割合が中高生らよりも約3倍高かった――。
そんな調査結果を公益財団法人交通事故総合分析センター(東京)がまとめた。
児童は体格によって正しい位置でシートベルトを着用できないことが一因とみられ、研究員は「ベルトの位置次第で命に関わる可能性がある」と警鐘を鳴らす。
2000年施行の改正道路交通法で、6歳未満の子供にはチャイルドシートの使用が義務付けられた。
6歳以上は未使用でも違反にならないが、単純に年齢で区切るだけでは事故死の危険を軽減できない可能性が浮かび上がった。
分析センターは、警察庁から提供された過去10年間(13~22年)の交通事故記録を基に、シートベルトを着用して車に同乗し事故死した6~19歳の子供計64人が、体のどの部位に致命傷を負ったかを調べた。
いずれもチャイルドシートや、座高を上げるジュニアシートは使用していなかった。
小学生(6~12歳)と、体格が大人に近づく中高生ら(13~19歳)の2グループに分けて比べたところ、両グループとも「頭部」が4割前後を占めて最多だった。
割合に差が出たのは「腹部」で、中高生らは51人中5人(9・8%)にとどまったのに対し、小学生は13人中4人(30・8%)で3倍超だった。
胸部や頸(けい)部ではグループ間で大きな差はなかった。
分析した研究員の菱川さんは腹部の致命傷について「全員とは言えないが、腰ベルトにより損傷を受けた人が含まれているはずだ」と指摘。
「飛行機の離陸前に『ベルトは腰の低い位置で締めてください』とアナウンスされるように、車でも腰ベルトは太ももに近い位置を巻くように正しく着用しないと意味がない。小さな体格の児童はシートベルトが正しい位置にかからないことがあるため、6歳以上であってもジュニアシートなど補助装置を使ってほしい」と話す。
福岡市では24年8月、シートベルトが凶器となった可能性がある痛ましい事故が起きた。
8月18日午前11時10分ごろ、福岡市早良区の国道263号で西鉄の路線バスと軽乗用車が正面衝突し、軽乗用車に乗っていた7歳と5歳の姉妹が死亡した。
福岡県警によると、2人はシートベルトを着用していたが、チャイルドシートやジュニアシートは使用していなかった。
2人とも死因は出血性ショックで、腹部の内出血が激しく、シートベルトにより強く圧迫された可能性がある。
日本自動車連盟(JAF)は24年9月、チャイルドシートの使用推奨基準を身長140センチ未満から150センチ未満に引き上げた。
身長はあくまで目安で、シートベルトが首や腹部にかからないことが重要だという。
注意点として、
▽肩ベルトは鎖骨の中央、胸骨、あばら骨の3カ所の硬い骨を通す。
▽腰ベルトは骨盤(腰骨)を押さえる。
ことなどを挙げる。
JAFの担当者は、「大人は子供のシートベルトが正しく締められているかを十分確認してほしい」と呼びかける。
https://mainichi.jp/articles/20241227/k00/00m/040/373000c
(ブログ者コメント)
〇画面右のほうに見えるのが衝突した壁かもしれない。
〇この事故では、空港立地&管理上の問題、航空機自体の問題、運航会社の経営姿勢の問題など、様々な要因がメディアの俎上に上っている。
原因究明はこれからの話になるが、大事故というもの、複数の原因が絡み合って起きるもの。
その典型的な事故のように思えた。
以下は、主だった報道を抜粋したもの。
【事故の概要】
(2024年12月30日8時9分 YAHOOニュース;ハンギョレ新聞)
務安(ムアン)国際空港で乗客181人を乗せたチェジュ航空の旅客機が着陸中に滑走路「ローカライザー」(着陸誘導安全施設)と外壁に衝突、火災が発生し、乗務員2人を除いた179人が死亡する大惨事が発生した。
今回の惨事は、韓国国内で発生した航空機事故のうち最も多くの人命被害を出した事故として記録されることになった。
29日の国土交通部と消防庁などの説明を総合すると、この日の事故は午前9時3分頃、務安空港に着陸途中、チェジュ航空7C2216便の航空機が滑走路を離脱した後、ローカライザーと衝突して火災が発生。
この旅客機はタイのバンコクから出発して務安に入国した旅客機で、乗客175人と乗務員6人の計181人が乗っていた。
今回の事故は航空機のエンジンや胴体に鳥の群れが衝突する「バードストライク」で発生した可能性が提起されている。
務安空港の管制塔がチェジュ航空の旅客機に着陸直前の午前8時57分頃、バードストライクに注意するよう警告信号を送り、そのわずか2分後に機長が緊急遭難信号の「メーデー」を要請をしたと国土交通部は明らかにした。
事故機は当初着陸予定だった1番滑走路から方向を逆に変え、19番滑走路の方向で着陸を試み、わずか3分後の9時3分頃にランディングギアなしで着陸途中に衝突した。
務安空港は、滑走路を拡張する工事の環境アセスメント(環境影響評価)の協議過程で、バードストライクの懸念が提起されていた。
全羅南道は大型旅客機も離着陸できるよう、従来の滑走路2800メートルをさらに360メートル増設し、3160メートルに拡張する工事を2023年1月に着工、来年12月末の完工を目標に進めている。
滑走路の拡張工事に関する環境部の環境アセスメントの協議で「絶滅危惧種(ヒシクイ・コウノトリ)など多様な鳥類が確認されており、航空機のバードストライクおよび鳥類の棲息地低減への対策を樹立、履行しなければならない」と摘示されている。
しかし、ランディングギアがまともに作動しなかったという点で、機器の故障と運行の不備などの可能性も排除できない。
国土交通部傘下の航空鉄道事故調査委員会(航鉄委)は、飛行記録装置を回収して分析するなど、正確な事故原因を把握している。
胴体着陸をした事故機は機尾を除いて全焼した。
搭乗者181人のうち、30代の男性乗務員と20代の女性乗務員の2人を除いた179人が死亡。
生存した乗務員は「(飛行機の機尾にある)片方のエンジンから煙が出て爆発した」と政府当局に供述した。
チェジュ航空は、8日に務安空港からタイのバンコクを行き来する定期国際線の運航を開始してから21日で大型事故が起きた。
2007年に開港した務安空港には17年ぶりに定期国際線が復活し、今月に入って格安航空会社のジンエアーとチェジュ航空の2社が9カ国に18本の国際線を運航している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fbbf22bd54b7d46baaafb546114883cc7bd35ec3
【生存者2人は衝突時に切り離された胴体後部にいた】
(12月30日14時5分 中央日報日本語版)
後方で乗客サービスを行っていた2人は旅客機衝突過程で胴体後部が切り離されて奇跡的に助かった。
2015年米国週刊誌「ザ・ウィーク(The Week)」は2007年科学専門誌「Popular Mechanics」の研究結果を引用して「統計的に最も安全な座席は通常は飛行機後方」と伝えた。
ザ・ウィークによると、飛行機事故の約80%は離陸後3分、着陸前8分の間に発生する。
https://japanese.joins.com/JArticle/328015
【ブラックボックスも衝撃時のダメージが少ない後部にある】
(12月29日18時35分 産経新聞)
旅行事業を展開するエアトリは、「機体の前方や胴体部分は、不時着の衝撃を先に受けやすく、その分、後方のダメージが低くなるため」と説明している。
事故調査で重要となるフライトデータや操縦席での音声データの記録装置を内蔵したブラックボックスは、「念を入れて後部に収められている」という。
https://www.sankei.com/article/20241229-24G46UFWUJDVJCKIMZSFTZKUNU/
【バードストライク警報が出た2分後に遭難信号】
(12月29日17時58分 YAHOOニュース;TBS NEWS )
務安空港の管制室は午前8時57分、旅客機に対し、鳥類への注意をよびかける「衝突警報」を出したということです。
その2分後に旅客機は遭難信号を意味する「メーデー」を宣言し、午前9時3分ごろに滑走路への着陸を試みたものの、失敗し、炎上したという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/018f33cabfffa981a44cffdbace7ae62a8ae9d6a
【鳥の群れと正面衝突した後、右エンジンから炎、左エンジンからも微細な煙】
(12月30日6時50分 YAHOOニュース;中央日報)
務安空港近くの海辺で釣りをしていたチョンさん(50)は、聯合ニュースとのインタビューで、「旅客機が下降する途中、反対側から飛んできた鳥の群れと正面衝突した」とし、「(その後)ごう音とともに右側のエンジンから炎が見えた」と話した。
務安国際空港の付近には113.34平方キロメートルの大規模な務安干潟湿地保護区域が位置している。
この干潟には渡り鳥の餌が多く、休息するところも多く、長距離を移動する渡り鳥の中間寄着地の役割を果たす。
元機長のAさんは「事故当時の映像を見ると、航空機の右側のエンジンだけでなく、左側のエンジンにも微細な煙が出ており、二つのエンジンともに異常が発生したものとみられる」と述べた。
さらに「ボーイング社の航空機の場合、エンジン二つがいずれも故障すればAPU(補助動力装置)が作動するまですべての電子機器が作動しない」と説明した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/223979bdfcbfb4ad5a93977c6f8ee0a1652e74d3
【巨大規模の鳥の群れに遭遇し相当数を吸い込んだか?】
(1月5日9時22分 YAHOOニュース;中央日報)
事故直前に、機体の10倍ほどの規模の鳥の群れが旅客機と衝突したと推定される場面がとらえられた。
チェジュ航空の事故機は先月29日午前8時57分ごろ、務安(ムアン)空港管制塔から鳥類衝突(バードストライク)の警告を受けた。
続けて2分後に事故機の操縦士は1度目の着陸を試みていたところをバードストライクにともない遭難信号の「メーデー」を宣言した後に復行を試みた。
その後2度目の着陸で胴体着陸し、ローカライザーを設置したコンクリート製構造物にぶつかり爆発した。
韓国SBSテレビは4日、当時の状況を示す防犯カメラの映像を公開した。
映像をみると、事故機周辺に黒い雲状の物体が写っている。
映像を見た法映像分析研究所のファン・ミング所長は「ひとまず雲や煙ではない可能性がとても高い。これが自由飛行をしながら形態を変え続けて飛び回るのがみられるため鳥の群れである可能性がとても高い」と推定した。
事故当時、旅客機は鳥類との衝突後に両側のエンジンともに異常が生じたものと推定される。
これに伴い、鳥1~2羽がエンジンに吸い込まれたのではなく、巨大な規模の鳥の群れのうち相当数が吸い込まれた可能性が大きいとSBSは伝えた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f396dde2da0b7769d6797a4642533f943e0a13e8
【2つのエンジンともほぼ停止した可能性あり】
(1月5日13時6分 YAHOOニュース;TBS NEWS )
航空評論家・小林宏之さん :
「着陸をやり直した直後に、2つのエンジンがほぼ停止状態になったと考えられる。
着陸装置(車輪など)が出ない場合は、上空で旋回しながら車輪を下ろすことを試したり、胴体着陸のときは燃料が少ない方がいいので、旋回しながら燃料を消費することを通常は行うが、それもしないで即着陸したということは、非常に差し迫った緊急事態」
両方のエンジンが鳥を吸い込み停止した可能性があるというのです。
エンジンが全て停止すると、油圧システムで動かす装置も使えません。
自動で車輪が出せないうえ、着陸前に減速して飛び続けるための「フラップ」や「スラット」などの装置も操作できないといいます。
小林さん :
「フラップとスラットが出てないのが分かる。
出てないので、接地した速度が300キロぐらいだと思う。
操縦系統あるいは着陸(の装置)については、油圧がないと何も(操作)できない」
通常は時速約200キロで着陸するところ、今回は約300キロで着陸したとみられる旅客機。
減速機能が正常に作動しないまま、滑走路を滑り続けたのです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8abf968c58e0daeaba99638b93f631badc1a94d6
【翼に挟まった鳥もいた】
(12月29日14時3分 YAHOOニュース;KOREA WAVE)
搭乗者の家族は「(機内にいた)家族から午前9時ごろ、『航空機に問題が生じた。鳥が翼に挟まり、着陸ができない』とのメッセージを受け取った。その後、連絡が途絶えた」という。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c06536dfbd4ef2424469ff9291901f2084b25c5
【務安空港は韓国で最もバードストライクの発生率が高い】
(12月30日5時22分 YAHOOニュース;共同通信)
韓国メディアは鳥がエンジンに衝突するバードストライクの発生率が全国14空港のうち務安空港が最大だと報じた。
報道によると、現在空港で進められている滑走路拡張工事に先立って環境調査が行われ、担当業者は20年にまとめた報告書でバードストライクの危険性が大きいと指摘していた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d8efc1d441158a057fcf2152c1fc5c391e69ddf
【韓国の国内空港には鳥探知レーダーがない、熱探知機も3空港のみ】
(12月30日9時16分 YAHOOニュース;中央日報)
国内空港には鳥探知レーダーがない。
韓国空港公社が運営する14空港のうち、熱画像探知機が設置されたのは金浦(キンポ)・金海(キムへ)・済州(チェジュ)だけだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/01dfaa5430b2242bff85320da4c00a20c5edd223
【日本の空港では年間1000件超のバードストライクが発生】
(12月29日15時59分 産経新聞)
国土交通省によると国内の空港では年間1千件超のバードストライクが発生。
新型コロナウイルスの影響で令和2年の発生件数は972件だったが、3年は1075件、4年は1421件、5年は1499件となっている。
事故が起きるタイミングとしては着陸滑走中の事故が最も多く全体の約27%、次いで、離陸滑走中の事故が約21%となっている。
関西エアポートでは、今年3月から高周波の音波を使った装置の試験運用を始めた。
https://www.sankei.com/article/20241229-XYOUHR7K6JOOBLNSFMIQVQVUTM/
【ランディングギアが作動していなかった】
(12月30日7時6分 YAHOOニュース;時事通信)
韓国メディアは、「バードストライク」の影響で着陸時にブレーキの役割を果たす車輪(ランディングギア)が故障し、減速できなかったとの見方を伝えた。
片方のエンジンが壊れても、残る1基が無事ならランディングギアを動かすことはできる。
油圧システムもバックアップ用の補助装置を備えており、作動しなかった理由は不明だ。
韓国航空大学のキム・インギュ飛行教育院長は聯合に「(機首と左右主翼下の)3カ所のランディングギアが全て出なかったのは非常に珍しい。鳥類衝突だけで起きたと考えるのは難しい」と分析した。
27日に事故機を利用した乗客は韓国メディアに「(離陸時のエンジン)始動に数回失敗して不安になり、乗務員に話したが、特に問題ないという反応だった」と証言した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/38604245fea39d9f4ba56d43af4b35f79e806066
【ノルウェーでも同種事故、滑走路外で停止した】
(12月30日7時53分 YAHOOニュース;中央日報)
ノルウエーでも同じ機種の旅客機が最近、油圧装置またはランディングギア故障問題を起こしていたことが分かった。
旅客機は非常着陸には成功したが、滑走路を外れて芝生地帯で停止した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b56c20d80283c018d400de4cc0beacb7c6c0e861
【事故機のB737には燃料放出機能がなかった】
(12月30日10時5分 YAHOOニュース;中央日報)
事故旅客機が燃料を捨てないまま胴体着陸後、速度を落とすことができず、空港の外壁にぶつかり大きな火災が発生し、人命被害をさらに増大させたという分析が出ている。
事故旅客機のようなボーイング737機種は製作の時から、上空で燃料を任意に捨てられる「燃料放出(Fuel Dumping)」機能がないことが分かった。
このため、非常時には引き続き同じ区間を回転しながら燃料を自然に消耗しなければならない。
しかし、今回の事故のようにエンジンの異常など、様々な非常状況が重なった場合には、燃料を消耗するほどの時間的余裕がなかったものとみられる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/878d50ad98a92f26706d42e35aacc8543f62a76c
【務安空港では着陸直前に空港との交信周波数を変更する】
(12月30日7時49分 YAHOOニュース;中央日報)
事故当時、空港管制塔が事故の可能性を認知したが、空港消防隊の出動を遅れて指示した情況がある。
管制塔は航空機が午前9時3分に滑走路の外壁に衝突した直後の9時4分に空港消防隊に出張を指示した
消防隊は出動受け付け後の午前9時5分、現場に出動した。
操縦士のメーデー(遭難信号)の通信時刻は、消防隊の出動時点より6分前の午前8時59分だ。
カトリック関東(クァンドン)大学航空運航学科のチョン・ユンシク教授は「務安空港の場合、操縦士が光州(クァンジュ)空港と交信し、着陸直前に務安空港に周波数を変更する空港なので、突発状況に対処する時間が足りなかった可能性もある」と話した。
一般に、航空機の機体欠陥で胴体着陸を試みれば、該当空港では特殊製作された泡を滑走路に撒き、着陸時に衝撃を減らす。
しかし、今回の事故にはこのような手続きがなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a220825044e9d19805ac44e4a6dc60fb1d7f235
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
【急成長した運航会社だが安全スコアは最下位】
(12月30日6時2分 YAHOOニュース;東洋経済)
2005年設立のチェジュ航空は、韓国のLCCとして最大規模に成長した。
2024年第3四半期(7~9月)の韓国国内線での累積輸送実績は、計2万724便・乗客約361万人。
シェアでは15.4%となり、韓国最大手・大韓航空に次ぐ2位となっている。
2021年、チェジュ航空は韓国の航空会社の中で総合安全度スコア最下位を記録し、韓国・国土交通省は同社に対し航空安全監督官を2倍に増やして管理監督を強化したことがある。
当時、チェジュ航空は補助翼の損傷を見つけられないまま運航した機体があり、これについて政府からの制裁を受けている。
2019年には韓国プサン・金海(キムヘ)国際空港から離陸した金浦空港行きの旅客機が、離陸5分後に機体ソフトウェアの不具合がわかり金海空港に引き返す事件も発生した。
さらに、チェジュ航空が保有する航空機の平均稼働時間が他社に比べて長く、機体の老朽化が早いという指摘もある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e10f248a65746c74b4690b6dd46b75477345fe87
【整備環境が劣悪などと証言する職員もいる】
(12月30日10時12分 YAHOOニュース;KOREA WAVE)
事故を起こした格安航空会社(LCC)「済州航空」の職員らが、匿名コミュニティで「今回の惨事は予想されていた」と書き、波紋を呼んでいる。
オンラインコミュニティなどには、済州航空の整備環境が劣悪で、以前から機体の欠陥が相次いでいたという証言が寄せられている。
会社員匿名コミュニティ「ブラインド」に今年2月、「済州航空に乗るな」と投稿した同社職員は「最近は、何かあるたびにエンジンの欠陥だ。いつ落ちるかわからない。いつ落ちるかわからない」と書き、「社長一人を間違って迎えたせいで、整備、運航、財務のすべてがめちゃくちゃになった」と指摘した。
同社の整備士も「整備士は夜間に13~14時間働く。食事時間の20分余りを除けば休憩時間そのものがない。(乗客は)他の航空会社に比べて1.5倍多い仕事量と休息なしに疲れきって待遇を受けられない人が整備する飛行機に乗るのだ。いつ大きな事故が起きてもおかしくない」と訴えていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8880d5228ff4477a38c54c88afbedb1c7704f65d
【事故機は直前48時間で13回運航】
(12月31日14時33分 YAHOOニュース;KOREA WAVE)
航空当局などによると、HL8088は事故直前の48時間で13回運航していた。
民間航路追跡業者によれば、空港間の離陸準備時間はわずか1~2時間程度だった。
通常、乗客が降りて再び搭乗するのに約30分かかることを考慮すると、今回の事故機が離陸整備に費やした時間は短くて30分、長くても1時間30分と推定される。
国土交通省は航空機ごとに「離陸整備の最短時間」を定めている。
事故機B737の場合、この時間は「28分」とされている。
「28分」は航空業界で「収益最大化時間」と呼ばれている。
整備を含む離陸準備時間を1時間以内に抑えることで、少ない機材で最大限運航して収益性を高めるためだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/75957f5e2abb1bd4458dee3807758ed32f9f2d3a
【務安空港の滑走路は他空港に比べ短かった】
(12月29日17時21分 YAHOOニュース;KOREA WAVE)
同空港の滑走路が他の空港と比べて短いことが、胴体着陸のリスクを高めたとの指摘が出ている。滑走路がもっと長ければ、今回のように高速で外壁に衝突することはなかったとの分析も出ている。
務安空港の滑走路の長さは約2.8㎞で、他の空港と比べて800~900mほど短い。
全羅南道もこの問題を認識しており、開港当初から滑走路延長を要請していたが、たびたび頓挫してきた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c52f92b3c94e898a2d5b1308edef504cb1004cb9
【衝突したローカライザーはコンクリート製だった】
(12月30日22時51分 読売新聞)
韓国メディアはこの日、滑走路近くにある航空機を誘導する「計器着陸装置」の構造を問題視する専門家の見解を相次いで報道した。
計器着陸装置は滑走路から約200メートル離れた場所にあり、数メートルの土とコンクリートでできた盛り土のような構造物に支えられていた。
胴体着陸した旅客機は盛り土に衝突して大破、炎上しており、中央日報は「コンクリート製の『丘』がなければ被害は少なかった可能性がある」という専門家の見方を伝えている。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20241230-OYT1T50093/
【ローカライザーは着陸機に滑走路の中心を正確に伝えるためのもの】
(12月31日7時36分 YAHOOニュース;中央日報)
被害を拡大させたとみられる丘型の「計器着陸装置」(ローカライザー)に対し、空港設計を担当したエンジニアリング社の高位関係者は「国内外の基準と規定から外れていない」と明らかにした。
この関係者は30日、中央日報の取材陣に対して「議論になっているローカライザーは滑走路端安全区域の外にある施設なので特別な制約条件がない」とし「これは現在も特に変わっていない」と説明した。
航空機進入方向と反対側の滑走路末端付近に設置されるローカライザーは滑走路の中心線の延長上にアンテナが設置されていて、着陸する航空機に滑走路の中心を正確に伝える役割を果たす。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f78692be30d51f224c6a2709eb499a44c1166424
【ローカライザーは昨年交換され基礎も補強された】
(12月30日16時15分 YAHOOニュース;聯合ニュース)
同空港は昨年、旅客機を滑走路に誘導するアンテナの一種であるローカライザーが耐用期限(15年)を迎えたため、交換するとともに基礎を補強した。
ローカライザーが設置された構造物は、滑走路の端から約300メートル離れた場所にある。
構造物の高さは2メートルで、コンクリートの構造物の上に盛り土がされており、ローカライザーを含めると高さは4メートルになる。
務安国際空港は滑走路の端から先が斜面となっており、盛り土をして水平にしたことでできた高さ2メートルの丘の上にローカライザーが設置されたとみられる。
国土交通部は「麗水空港や清州空港にもコンクリート構造物形態の方位角施設がある」と説明した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f994546e8e5ca4e92bdaa650e5133f4609fd98f
【滑走路から200m離れた位置に強固な物体があるのは見たことがない】
(12月30日13時12分 YAHOOニュース;中央日報)
英国の航空安全分野の専門家が179人の命を奪った務安(ムアン)空港惨事に関連し、滑走路の端の壁との衝突が災難の決定的な原因だと指摘した。
リアマウント氏は「状況を考慮すると、操縦士はとても立派に飛行機を着陸させた」とし、「飛行機がかなり速い速度で移動していたが、地面を滑るように降りてきた」と説明した。
氏は「滑走路から200メートル離れたところに強固な物体があるというのは今までどこにも見たことがない」と話した。
務安空港の滑走路の端から外壁までの距離は323メートルだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b931b818443f52705f15d33a29852bc78519e86
【コンクリート土台の違法性については見解が分かれている】
(1月1日11時15分 YAHOOニュース;朝鮮日報)
滑走路端安全区域内の施設は「航空機の危険性を最小限にするため破壊されやすい材質とし、最低限の重量と高さで設置しなければならない」との規定が適用されるため、務安空港のコンクリートの土台は違法になる。
これに対して国土交通部は「一連の規定の前提は『精密進入用滑走路』だが、務安空港は事故当時、延長工事などで(ローカライザーなどが)作動していなかったため、『非精密進入用滑走路』に変更されていた。そのため一連の規定は適用されない」と主張する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4832a8b769133657d7d13a99bf78b655d551d02e
【務安空港を利用したことがあるパイロットは土盛りだと思っていた】
(1月3日7時25分 YAHOOニュース;中央日報)
「聯合ニュース」によると、7年間務安空港を利用したという飛行教官でありパイロットのAさんは2日、「数年間離着陸をしながら上空から目だけで丘を確認したが、てっきり土盛だと思っていた。まさかコンクリート材質だったとは想像だにしていなかった」と話した。
Aさんは「高さ2メートル・厚さ4メートルのコンクリートの塊ということが空港チャートなどにも書かれておらず、案内を特に受けたこともないので他のパイロットも知らずにいた」とも話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e3228c25650df41023c0626295f23def92c2bf1
【昨年までに実施した改良工事でコンクリート天板まで加わった】
(1月3日11時55分 YAHOOニュース;朝鮮日報)
韓国空港公社は2020年からローカライザー改良工事に着手し、昨年初めまで工事を行った。
問題は、この過程で既存のコンクリート構造物に「コンクリートの天板」まで加わり、コンクリート構造物がさらに硬くなったということだ。
このコンクリートの天板を作れと指示したのが誰なのかを巡り、韓国空港公社、設計士、施工会社などは異なる見解を示している。
設計士は「設計したのはローカライザーだけだ。コンクリートの天板は設計していない」と、韓国航空公社は「壊れやすく設計するよう指針を下した」と言っている。
しかし、2020年に作られた設計業者の図面には、コンクリートの天板があるとのことだ。
この工事監理をした業者は「設計図面にコンクリートの天板があった。施工会社はこれに従って工事を行い、コンクリートの天板を加えたものだ」と話した。
韓国航空公社側も設計図面にコンクリートの天板があったことを認めた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/81b2e4972ea83577403aaefedd1c6e8e2f88bd4e
【1年前の航空機事故訓練設定が今回事故と酷似】
(1月4日10時12分 YAHOOニュース;KOREA WAVE)
1年前に同様の状況を想定した訓練映像が注目されている。
行政安全省が2023年12月12日にYouTube「安全韓国訓練」チャンネルに公開したもので、「2023年10月26日、務安国際空港でスカイ航空のB737型機がランディングギアの故障により滑走路を逸脱、外壁に衝突し火災が発生した」という設定で訓練が進められた。
ネットユーザーらは、この映像が今回の事故と驚くほど類似しているとコメントしている。
訓練で想定された事故状況と実際の事故において、ランディングギアの故障、ボーイング737型機、外壁との衝突という共通点があり、「予見された惨事ではないか」との声が広がっている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/481ba9c858f4a178f8cd92616208be2db72f53d8
【務安空港は需要予測なしに政治論理で作られた】
(1月5日6時4分 YAHOOニュース;現代ビジネス)
韓国社会では雨後の筍のように乱立している地方空港に対する否定的な世論が形成されている。
日本の面積の3分の1の大きさの韓国には仁川空港をはじめ、全国に15の空港が存在する。
このうち、仁川空港、金浦空港(ソウル)、金海空港(釜山)、済州空港の4つの空港を除いた11の地方空港は慢性的な赤字に苦しんでいる。
他空港の地理的近接や徹底した需要予測なしに、選挙シーズンに地域住民の票を得るための政治論理で押し付けた空港だからだ。
務安空港も2007年の開港当時には年間990万人の利用客を予想したが、アクセスなどの問題により実際の利用客は年間25万人水準だった。
赤字幅が地方空港の中では飛び抜けて高くて慢性的な赤字に苦しみ、財政悪化によって普段から安全管理などに万全を期することができなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5928e97157a03a1182640675ba93a64a8501d8d4
(2025年1月12日 修正1 ;追記)
2025年1月11日17時3分にYAHOOニュース(KOREA WAVE)からは、韓国には盛り土型ローカライザーが他の空港にもあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
コ・ギドン行政安全相代理は10日、「全国13カ所の空港に設置されている航行安全施設に対する特別点検を8日に完了し、その結果を現在分析中だ」と説明した。
そのうえで、国内11のすべての航空会社を対象に、盛り土型ローカライザーが設置された空港に就航する際、経験豊富な操縦士を中心に運航し、毎回の運航ごとに特別教育を実施するよう緊急安全措置を講じたという。
済州航空機事故原因として指摘された盛り土型ローカライザーの構造物は、無安国際空港のほか、麗水空港や光州空港にも設置されていることが確認されている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f78d2ac07ba17cdbd9473c2100eb8b14a8e0c18
1月13日11時35分にYAHOOニュース(朝鮮日報)からは、両エンジン停止で電源が落ちたためかフライトレコーダーとボイスレコーダーに衝突前4分間が記録されていなかった、2018年以降はボイスレコーダーに補助バッテリー非常装置が付けられるようになったが事故機は2009年製だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故機のブラックボックス(フライトデータレコーダー=FDRとコックピットボイスレコーダー=CVR)に最後の4分間のデータが保存されていないことが分かった。
事故直前に機長が発信した遭難信号「メーデー」も記録されていなかった。
専門家らは、航空機のエンジンが2基とも損傷し、電気系統に深刻な問題が発生したため、ブラックボックスへの情報送信機能もマヒしたのではないか、と推定している。
航空機のエンジンが2基とも故障し、ブラックボックスも作動しなかったケースは、専門家らも「聞いたことがない」と話すほど、非常にまれなケースだ。
ブラックボックスは1000℃以上の熱や水深6000メートルでも耐えられるように作られており、航空機が原形をとどめないような事故でも、ブラックボックスはその形をほぼ保つ。
1983年の旧ソ連による大韓航空機撃墜事件で乗客・乗員269人全員が死亡した時も、ブラックボックスは作動して記録を残した。
航空機にはエンジンとは別に補助動力装置(APU)があるが、別途に稼動させなければならないうえ、一部の装置電源とだけつながっており、ブラックボックスに対する情報送信まではできない。
事実、航空機が自らの位置や速度などを外部に送る電波信号である放送型自動従属監視(ADS-B)信号も午前8時58分を最後に送出を停止した。
これは、ブラックボックスが動作しなくなった時間とほぼ同じだ。
この信号も電源供給に問題が生じると作動しなくなる。
また一部には、ブラックボックスの電源供給そのものに問題が生じた可能性を指摘する声もある。
ブラックボックスに電気が供給されず、同装置が作動しなかったということだ。
2018年からはCVRに補助バッテリーの役割をする非常装置を付けることになっている。
しかし、2009年に製造されたチェジュ航空機の事故機(機種B737-800)のブラックボックスには、こうした役割をする装置がなかったとのことだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/55cc875a18fe5015bda9a922e3cca57df6d51341
2024年12月28日7時0分にYAHOOニュース(中国新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広島市安佐北区亀山南で18日朝、民家の一室を焼いた火災は、ガスファンヒーターを使っていた部屋で漏れたガスに引火、爆発したとみられ、住人の80代男性が死亡した。
安佐北署によると、男性は亡くなる前に「異臭に気付き換気した」と話していたという。
空気より重いプロパンガスが床付近に残り、爆発につながった可能性が指摘される。
「父は注意深い人だったが、足元の臭いまで気付かなかったか」。
男性の長女(59)は肩を落とす。
民家には80代の両親が2人で暮らしていた。
爆発があった2階の部屋(約13平方メートル)は男性がパソコンなどの趣味で使っていたという。
同署や関係者によると、男性の話では、ヒーターの点火スイッチを入れて30分ほどたって部屋に戻ると、壁のガス栓からホースが外れていた。
ガス臭が充満していたため窓を開けて換気。
ホースをつなぎ直して再びスイッチを入れると爆発したという。
窓は三方にあり、いずれも腰から上の位置にある。
プロパンガスは空気の1・5~2倍の重さで低い所にたまる性質があるとされる。
どの程度、換気したかは不明だが、男性は下半身に大やけどを負った。
当初は意識があったが、搬送先の病院で息を引き取った。
経済産業省ガス安全室は「ガス臭を感じたら、すぐにガス事業者に連絡して」と強調する。
ガス漏れが起きて換気する際は、窓や戸を大きく開けてほうきなどで掃き出し、扇風機など電化製品は決して使わないようくぎを刺す。
民家で同様の爆発事故が起き、死者が出るケースは多くて年2、3件という。
事故があった亀山エリアでは広島ガス(南区)が拠点となる大型タンクを構え、地中管を通じて約1100戸にプロパンガスを供給している。
広報室は「開栓時や法定点検の際にガス臭がした時の対応を各戸に説明している。今後も周知していく」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b86f7acbaa2229fb9676536c9e80b1fd18de39b2
2024年12月28日20時36分に読売新聞から下記趣旨の記事が、全焼した工場の航空写真付きでネット配信されていた。
28日午後4時頃、大阪府門真市殿島町の「M塗装工業」の工場で爆発があり、鉄骨2階建て約300平方メートルがほぼ全焼した。
10歳代後半~40歳代とみられる従業員男性3人がやけどで重傷を負った。
いずれも救急搬送時は意識があったという。
府警門真署と消防が詳しく経緯を調べる。
同署によると、負傷した3人のうち少なくとも2人はベトナム国籍とみられ、他の従業員は「(3人は)工場内で年末の大掃除をしていた」と説明しているという。
爆発時に現場付近を歩いていたという40歳代の会社員男性は「突然『ボーン』と地響きのような音がした。黒煙が上がり、風下で怖くなってすぐに近くの自宅に避難した」と話した。
現場は京阪門真市駅の南約1キロで、大型商業施設「ららぽーと門真」や近畿自動車道門真インターチェンジの近く。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20241228-OYT1T50094/
2024年12月26日16時50分にNHK滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月19日、竜王町で、県が管理する配水池への送水管が破損し、水が道路にあふれ出し、一時、水道が断水したり、濁ったりするなどの影響が出ました。
県と竜王町が原因を調べた結果、町の職員が、送水管のバルブを閉めた直後、水圧の値が、4倍以上に跳ね上がっていたことがわかったということです。
バルブを急いで閉めたため、水の流れを急に止めた際に起こる「ウォーターハンマー」と呼ばれる現象が発生し、配管内の圧力が急激に変化したことで亀裂が入ったものとみられるということです。
竜王町上下水道課は、「丁寧にバルブを閉めたつもりではあったが、このような事態になってしまい申し訳ない。再発防止に努めたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20241226/2060017314.html
12月27日19時12分にYAHOOニュース(京都新聞)からは、排水池の工事にともない弁を閉めた、操作前に県に連絡はなかった、管は設置後約50年だったなど、下記工事に趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県竜王町岡屋で19日に水道管に穴が開いて漏水が発生し、一時町内で断水の恐れがあった問題で、町へ送水をしている滋賀県企業庁は26日、配水池の工事に伴い、町職員が管の弁を急激に閉じたことがきっかけで漏水が生じたと発表した。
県によると、町職員は約1分間かけて弁を閉める操作を行ったが、管内の圧力が通常の4倍以上の0・9メガパスカルに上昇し、破損したと考えられるという。
弁を閉める前、町側から事前に連絡がなかったことで、相互に連携も図れなかったという。
穴が開いた水道管は県の送水管で、設置から約50年がたっていた。
町は管の圧力を逃がす対策を取ったが足りなかったといい、「再発防止に努める」としている。
漏水に伴い、町内の一部で水道水に濁りが出たため、24日夕まで給水車を配備した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/93914940999c1725f5ae814b35f5aff86fb221c8
トラブルの翌日、12月20日15時55分にNHK滋賀からは、管の側面に直径5cmほどの穴が開いたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
県によりますと、漏水が発生したのは近江八幡市の浄水場から竜王町の配水池へとつながる送水管で、何らかの原因で側面に直径5センチほどの穴があき、水が漏れ出たということです。
この配水池からは、町内のほぼ全世帯に水が送られますが、県は、復旧工事を行うため19日午後8時半ごろから送水管の水を止めました。
町内には、20日午前3時ごろに配水池に残っていた水がなくなったため、近隣の自治体の応援ももらって給水車が対応にあたりました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20241220/2060017272.html
2024年12月27日18時43分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後3時半ごろ、神戸市中央区下山手通5丁目のタワー式の立体駐車場で「車が落下して作業員が下敷きになった」と作業員から119番通報があった。
兵庫県警生田署によると、男性作業員2人が巻き込まれ、このうち下敷きになった1人の死亡が確認された。
もう1人(29)も搬送されたが、命に別条はないという。
事故当時、3人の作業員が駐車場の定期点検にあたっていた。
作業員の1人が、車を載せた台座をリモコン操作で動かした際、何らかの原因で約8メートルの高さから台座ごと落下し、2人が巻き込まれたとみて、署は詳しく調べる。
車には誰も乗っていなかった。
https://www.asahi.com/articles/ASSDW347SSDWPIHB00WM.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n
12月27日16時8分にYAHOOニュース(読売テレビ)からは、下で作業していた2人が巻き込まれた、17段ある構造だったが何段目から車が落ちたかは不明など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市中央区で27日午後、立体駐車場の車が落下し、点検作業中の作業員が下敷きになり、男性1人が心肺停止の状態で見つかり、死亡が確認されたほか、1人が救急搬送されました。
▼【画像】車が落下し作業員が下敷きになった立体駐車場、警察や消防による救出活動
現場は神戸市中央区下山手通の立体駐車場で、27日午後3時半すぎ、「立体駐車場から車が落下し作業員が下敷きになりました」と、同僚の男性から消防に通報がありました。
警察などによりますと、約8メートルの高さからプリウスが落下し、下で作業をしていた2人が巻き込まれたということです。
1人は20代男性で下敷きにはならず、救急搬送された時点で意識はあったということですが、もう1人の50代の男性は、午後5時すぎに救出されたものの心肺停止状態で搬送はされませんでした。
立体駐車場は17段ある構造で、いわゆる「タワー式」でしたが、車が何段目から落ちたかはわかっていません。
当時は定期メンテナンス中で、車は金属製の台に載った状態で落下したとみられています。
車の中に人は乗っておらず、警察は当時の詳しい状況を調べています。
現場は、JR元町駅から西に約200メートル、神戸市営地下鉄県庁前駅から南に約100メートルの人通りの多い繁華街です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/53b097604d9a0a8e32dabdf8a7a3dce9324d2189
12月27日17時48分にYAHOOニュース(共同通信)からは、車を載せた台を上昇させる途中に落下したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県警などによると下敷きになった50代男性が死亡。
もう1人の20代男性が全身を打ち負傷した。
命に別条はないという。
県警によると現場では別の1人を含む3人で点検作業していた。
車を載せた台を上昇させる途中、約8メートルの高さから車が落ちたという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc61cf55daa9b79c1305ed13e9a143688818e31c
2024年12月26日20時57分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後1時半ごろ、東京都江戸川区松江5丁目の工場で「化学物質が燃えて作業員が吸い込んだ」と119番があった。
警視庁小松川署によると、作業員ら男女24人が、のどの痛みを訴えて病院に搬送された。
いずれも軽症。
作業員が午前11時ごろ、金属を削っていたところ火花が飛び散り、ポリ袋に入れていた粉末状の研磨剤に引火。
ガスが発生したとみられる。
署が業務上過失傷害の疑いも視野に経緯を調べている。
現場は都営新宿線船堀駅から北に約300メートルのマンションや住宅が立ち並ぶ一角。
救急車や警察車両が集まり、消防隊員らが工場に出入りしていた。
https://www.47news.jp/11956055.html
12月26日16時20分にFNNプライムオンラインからは、燃えたのは2kgほどの二硫化モリブデンだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京・江戸川区の工場で26日午後、化学物質が燃えてガスが発生し、約20人が目などに痛みを訴えています。
午後1時半ごろ、江戸川区松江の工場で、化学物質が燃える火事により、煙やガスが発生しました。
化学物質は2kgほど燃えたとみられ、煙やガスの影響で作業員ら約20人が目などに痛みを訴えて、現場で東京消防庁の救急隊員から処置を受けているということです。
全員、意識ははっきりしているということです。
https://www.fnn.jp/articles/-/807798
12月26日17時43分に東京新聞からは、5人が金属の研磨作業をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後1時30分ごろ、東京都江戸川区松江の工場の機械製造会社「F製作所」の工場で、「化学物質が燃えて作業員が吸い込んだ」と119番があった。
東京消防庁と小松川署によると、従業員の男女24人が目やのどの痛みを訴えて病院に搬送された。
いずれも軽症という。
署によると、午前11時ごろ、作業員5人が金属の研磨作業をしていたところ、使用していた化学物質「二硫化モリブデン」に火花が当たってガスが発生し、従業員が吸い込んだとみられる。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/376110
2024年12月25日10時48分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県三木市の窟屋(いわや)大橋橋梁(きょうりょう)耐震補強工事で、橋げたと橋脚や橋台をつなぐ鋼製の受け台(ブラケット)について、ボルト穴のあけ間違いを隠すため、請負業者が穴の位置があわない箇所を溶接でふさぎ、再度穴をあけ直していたことが分かった。
県が24日、発表した。
震度7クラスの地震が起きた際、ブラケットの一部が壊れて段差ができる可能性があり、県は同様の補強工事をしている県内約170カ所の橋の緊急点検を始めた。
問題になっているのは、同市の志染川にかかる県道平野三木線窟屋大橋の耐震補強工事。
2023年度に完成したが、粗雑施工が行われたとの投書があり、県が調査していた。
県道路保全課によると、ブラケットのボルト穴の位置について、施工図作製時に記載ミスがあり、工場で製作する際も修正されなかった。
現地で設置する際に、請負業者は穴のあけ間違いに気づいたが、県監督員に無断で、間違えた穴をふさいだり、正しい位置にあけ直したうえで塗装して分からないようにしたりしていた。
県の調査に、下請けのT工業(姫路市)と元請けのF建設(小野市)は事実関係を認めたという。
粗雑施工が確認されたのは、この橋に設置された44個のブラケットのうちの9個で、124カ所にのぼるという。
同様の補強工事をしている橋は県内約170カ所にあるが、県はこのうち、両社が携わった計6カ所を優先的に調査するという。
同課は「初歩的な図面の作製ミスを隠蔽(いんぺい)しており、かなり悪質。発注者として見抜けなかったのは残念であり、再発防止に努めたい」としている。
https://www.asahi.com/articles/ASSDS3W9VSDSPIHB007M.html?iref=com_rnavi_arank_nr03
12月25日16時5分に読売新聞からは、地震で段差が生じるのを防ぐための工事だった、不適切施工だが震度7レベルの地震でも橋が落ちることはないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県は24日、三木市志染町の志染川にかかる「県道平野三木線 窟屋大橋」の耐震補強工事で、施工業者が粗雑な工事をしながら 隠蔽 していたと発表した。
震度7レベルの地震でも橋が落ちることはないが、10~20センチ程度の段差が生じる恐れがあるといい、県は施工業者に鋼材の取り換えなどの対策をさせるとともに、処分を検討している。
発表では、施工業者は「F建設」(小野市)と下請けの「T工業」(姫路市)。
2022年10月~23年6月、地震で段差が生じるのを防ぐための工事で、橋桁と橋脚などをつなぎ留める鋼材を固定するボルトの穴の位置を間違えたため、穴をあけ直したり、間違えた穴を溶接で塞いで塗装で隠したりし、県にミスを報告せずに工事を完了した。
23年9月、匿名の投書があり、県が調査した結果、計124か所でミスを確認。
同様の工事が行われた県内169橋の緊急点検を始めた。
県は「隠蔽を見抜けず反省している。再発防止に努めたい」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20241225-OYT1T50032/
(ブログ者コメント)
今回紹介されたロボットは、テレ朝映像によれば歩くことはもちろんのこと、しゃがんだりジャンプしたり後ろ足だけで立ったりしている。
開発内容の詳細は、NTTデータ社の報道発表資料参照。
記事中、パイプ振動検知については以下のように記されている。
パイプの異常振動は、劣化や破損の兆候を示す重要なデータです。
これまで作業員が目視や音で判断していた点検作業は、作業員の熟練度に依存しており、見落としや誤判断のリスクの軽減を進める必要があります。
本検証では、人工的に発生させたパイプの振動が、ロボットが撮影した映像から精度高く解析されるかの検証を行い、遠隔操作と映像解析共に設定していた目標値を達成する結果となりました。
また、遠隔操作については以下のように記されている。
現場作業員の負担を減らすため、高速かつ超低遅延、広帯域の通信を可能とするIOWN APNの強みを生かした遠隔地からロボットを巡回させる仕組みや、リアルタイムな映像を用いたパイプの異常を検知する仕組みを検証しました。
具体的には、お台場-五反田間注4を120km離れたAPN環境として構築し、複数のデバイスから高画質な映像を低遅延で遠隔地に送信し、AI解析による設備の異常検知を検証しました。
https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2024/122000/
以下は元記事。
2024年12月25日にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
深刻な人手不足などに対応するため、熟練の作業員に代わって工場内の設備点検ができる小型の犬型ロボットが公開されました。
この犬型ロボットは連続4時間稼働し、人の目では判別が難しい工場内のパイプのわずかな振動などを検知することができます。
パイプの振動は、ガス漏れなど重大な事故につながる可能性があり、日々の点検が欠かせません。
このロボットによって、人手不足や作業負担の軽減効果が期待されています。
またロボットを遠隔操作し、リアルタイムの映像をAIが解析するしくみも検証しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b31e5bcb1fe49bfefe5b1d9eb681eed322518600
今年1年、拙ブログをご覧いただき有難うございました。
振り返れば、正月1日には能登半島で巨大地震が起こり、翌2日には羽田から救援に向かおうとしていた海保機に日航機が衝突するという大事故まで起きてしまいました。
海保機事故については、「復唱は簡素に」というマニュアルも事故の一端だったようです。
そういうことで、この1年、どうなることかと思っていたところ、なんと9月には能登半島で追い打ちをかけるような豪雨被害が発生。
また年末には隣の韓国で、胴体着陸したものの減速できず、滑走路を越えたところにあった壁に衝突して179人が死亡するという大事故まで起きてしまいました。
狭義の産業安全的には特段の大きな事故はありませんでしたが、能登の巨大地震ならびに年始と年末に大きな航空機事故が起きてしまったことが印象に残る1年でした。
来年こそは平穏な年でありましように。
それでは皆様、良いお年を。
新年は1月4日から再開します。
ブログ者
2024年12月24日16時45分にYAHOOニュース(くるまのニュース)から下記趣旨の記事が、超巨大岩塊撤去工事の概要説明ユーチューブやピックアップ画像付きでネット配信されていた。
NEXCO東日本の公式Xは2024年12月23日、工事で採れた「石」を先着100名に配ると明らかにしました。
一体どういうことなのでしょうか。
今回のNEXCOの投稿には配られる予定の石の写真が添付されていますが、ぱっと見はグレーの“単なる石”のように見えます。
しかし、この石には「不落石」という名前がつけられており、そこら辺に転がっている石とは大きく違う、タダモノじゃないエピソードがあるのです。
石の“原産地”は、上信越自動車道の松井田妙義IC~碓氷軽井沢IC間、「北野牧トンネル」(群馬県松井田町)近くの斜面です。
ここには、高さ70m・体積9万5000平方メートルという凄まじいスケールの岩塊が存在します。
上信越道開通後も長い間、動くことなく放置されていましたが、1996年に北海道のトンネルで大規模な岩盤崩落が発生し、20人が犠牲になる大事故が起きました。
この岩塊も、万が一少しでも滑り落ちてきたら上信越道に甚大な被害を与えることから、最終的に撤去が決定。
2017年に着工しました。
ものすごいサイズの岩塊除去ということもあって、工事も2029年完成予定という、世紀の大プロジェクトになります。
準備にも6年を費やし、岩を崩したときに小石が飛んでこないようにする道路のシェードや大規模な足場が組み立てられ、足場パイプによる圧巻の“要塞”が出現し、大きな話題になりました。
その後、NEXCO東日本の公式YouTubeチャンネル「E-NEXCO driveplaza」では2024年8月に工事の様子を動画で公開。
SNSなどで大きな反響が寄せられています。
さらに、6月と11月には現場での見学会を実施するなど、高速道路の利用者や地元の人以外からの関心も寄せられています。
配布される石は、そんな大工事の現場で発生したもの。
「不落石」という名前の通り、「落ちない石」ということで、受験生のお守りに最適だということです。
また、石の性質が火成岩のひとつである「安山岩(あんざんがん)」であることから、「安産」とかけて、出産予定の人へのお守りや、工事が上手く進んでいることの“象徴”として、旅行する人の「安全」のお守りにも向いているといいます。
不落石は2024年12月24日から、横川SA上下線のインフォメーションコーナーで、先着100個が配布されます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff85047ebeb2c1715c09cac5767f8888a0be47e4
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。