2019年5月19日12時47分にNHK三重から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前3時前、鈴鹿市北長太町にあるパチンコ店だった建物の2階から「男性が転落した」と消防に通報があった。
警察によると、転落したのは鈴鹿市長太旭町に住む18歳の会社員の男性で、病院に運ばれたが全身を強く打っていて、およそ2時間後に死亡した。
男性は、友人たち4人と19日午前1時半ごろから建物の中を探検していて、外部につながる2階の観音開きの扉を開けた際、足場がないのに気がつかずに約8mの高さからアスファルトに落下したとみられるという。
この建物は今は使われていないが、正面の出入り口にはカギがかかっていなかったということで、男性たちはここから中に入ったとみられるという。
警察は、一緒にいた友人たちから話を聞くなどして詳しい状況を調べている。
出典
『元パチンコ店“探検中”に転落死』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20190519/3070001486.html
5月19日12時52分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前2時半ごろ、三重県鈴鹿市北長太町のパチンコ店の廃屋で、同市の男性会社員(18)が2階から転落した。
男性は全身を強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。
警察によると、男性は吹き抜けになっている荷物搬入用スペースで足を踏み外し、約7~8mの高さから1階の駐車場部分に落ちたとみられる。
兄や友人らと自宅で遊んでいて、同日未明に「探検」と称して5人で廃屋を訪れたという。
廃屋は施錠されていなかった。
出典
『パチンコ店廃屋で転落死 18歳男性会社員、三重』
https://www.sankei.com/affairs/news/190519/afr1905190009-n1.html
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の1コマ。
真ん中に映っている搬入扉を開けた際に転落したらしい。
2019年5月18日14時34分に高知新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【松山市は普及 大人が率先】
18歳以下の子どもは自転車に乗る際にヘルメットをかぶってもらおう、という高知県自転車安全条例が、施行から1カ月半過ぎた。
しかし、高知市で朝夕の通学路や街を見渡すと、ヘルメット姿の子どもはほとんど見掛けない。
なぜ?
春の全国交通安全運動を控えた10日。
午前7時半、高知市梅ノ辻の鏡川に架かる「潮江橋」では、登校する中高生の自転車がぐんと増えてきた。
そのほとんどが・・・ノーヘルだ。
ヘルメットをかぶっている生徒を数えてみた。
8時までの30分間に橋を渡った生徒283人のうち、わずか16人。
高校3年男子は、「周りにもほとんどいない。かぶった方がいいと知ってるけど、自分だけ『浮く』のはちょっと」。
2年女子は、「ママチャリやき。スポーツ用ヘルメットはかっこ悪いき」。
1年男子は、「なんで18歳以下だけ? 大人だって事故のリスクは同じだと思うけど」。
そう言い残し、すいーっと去っていった。
4月1日の施行後も変わらない風景。
普及しない理由の一つに、子どもを取り巻く「ルール」の構造がある。
【高校校則はゼロ】
県条例11条にはこうある。
「保護者は、児童らが自転車を利用するときはヘルメットを着用させるよう『努めなければならない』」
あくまで保護者に対して、その子どもにかぶらせよう、という内容。
いわゆる努力規定で、罰則などもない。
校則はどうか。
自転車通学を認めている県内の小学校64校(高知市1校)は、全て着用を義務化している。
中学校では76校が義務化しているが、高知市内は3校だけ。
高校に至っては、全47校でゼロ。
県警が4月の施行直後に行った調査では、中学生の着用率は高知市が5.9%と、本紙記者が潮江橋で数えた調査とほぼ同じだが、同市以外は74.9%。
つまり、高知市が「着用ルール」の網からすっぽり抜けている。
市内の県立高で交通安全を担う教諭がつぶやく。
「毎年、生徒の事故が起きてるし、かぶってほしいが・・・。お金もかかるし、義務でもないし。施行後すぐ校則に、ともいかない」
【縛り方次第?】
一方、同じ「努力規定」でも、街の風景が一変した自治体もある。
お隣の愛媛がそうだ。
愛媛は2013年7月に条例を施行。
高知と違うのは、着用を求める対象を「自転車を利用する全ての人」としたこと。
その結果・・・。
16日、松山市の愛媛県庁。
出勤する職員を本紙記者がチェックした。
150人のうち、かぶっていたのは実に148人。
近くを登校する中高生も、500人まで数えたが、非着用はたった4人。
街を行くヘルメットはカラフルでデザインも多様。
むしろ、かぶってない方が「浮いて」いた。
愛媛も、ここまで来るのに曲折があった。
13年の施行後、県職員の着用率は11.5%と低迷した。
だが15年2月、県職員が率先してかぶる「着用宣言」を採択し、状況は一変する。
わずか3カ月で県庁で100%を達成するとともに、そのすぐ後には県立高生の全員にヘルメットを無償配布し、校則で着用を促した。
今年4月時点の全世代の着用率は69.1%だったという。
記者が見る限り、通勤・通学が一段落した午前8時半以降は着用率はぐんと下がり、高知市とさほど変わらない風景に戻った。
子どもと公務員が先行し、率先している格好だ。
記者は10日朝、高知県庁でも調べた。
出勤した215人のうち、着用は5人。
県民生活・男女共同参画課の担当者は、「強制できない。職員の自主性に任せている」とする。
高知で条例制定に動いた県議らは、着用の進まない現状に、「努力」の対象を広げる改正も視野に入れているという。
問われているのは、「18歳以下」ではないのかもしれない。
出典
『なぜ増えない?生徒のヘルメット 自転車条例施行1カ月半の高知市』
https://www.kochinews.co.jp/article/277748/
2019年5月18日8時7分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月5日、モスクワの空港で、ロシアの航空会社の旅客機が着陸に失敗して機体が激しく炎上し、乗客乗員78人のうち41人が死亡した。
ロシア国営テレビの映像には、脱出した多くの乗客が大きなスーツケースやカバンを持っている様子が映されていて、現地では、手荷物の持ち出しが脱出の遅れにつながったという指摘が出ている。
これを受けて国交省は、旅客機から緊急脱出する時の注意点を改めてホームページに掲載し、手荷物を持つと自分の脱出の遅れだけでなく、ほかの乗客の妨げになるとして、荷物の持ち出しをしないよう呼びかけている。
緊急時の脱出をめぐっては、日本でも平成28年に新千歳空港や羽田空港で起きた事故の際、客室乗務員が手荷物を持たないよう繰り返し指示したにも関わらず、多くの乗客が荷物を持ち出し、避難・誘導に支障が出た。
運輸安全委員会によると、平成28年2月、新千歳空港で日本航空の旅客機のエンジンから火が出て、乗客らが緊急脱出した。
客室乗務員が手荷物を持たないよう指示したにも関わらず、多くの乗客が荷物を持ち出そうとしたため、置いてから脱出するよう指示し、操縦室の扉の前に荷物が積み上げられる結果となった。
このため、パイロット自身が客室に出られなくなり、避難・誘導に支障が出た。
また、同じ年の5月に、羽田空港で大韓航空の旅客機のエンジンから火が出て緊急脱出が行われた際も、多くの乗客が荷物を持ち出していたことが問題点として指摘された。
運輸安全委員会の前身の航空事故調査委員会が発足した昭和49年以降、脱出スライドを使った緊急脱出は15件行われ、中には、ほかの乗客が持ち出したスーツケースが手に当たって骨折する事故も起きている。
旅客機は、緊急時に、乗客が座席に座った状態から90秒以内に全員脱出できるよう設計されているが、手荷物を持たないことが前提となっている。
ヨーロッパの航空機メーカーのエアバスが行った緊急脱出の試験の映像では、乗客役の人たちが狭い通路を通って非常口に殺到したあと、脱出用のスライドから次々と滑り降りている。
このとき、荷物を持ち出そうとするとどのような影響が出るのか、全日空の訓練施設で再現してもらった。
座席の上の棚から荷物を取り出すためには、通路上に立たなければならず、ほかの乗客の妨げになる。
また、肩掛けカバンのような荷物も、ベルトが座席の手すりなどに引っかかり、避難に支障が出るおそれがある。
このほか、ハイヒールを履いたまま避難すると、脱出用のスライドを傷つけて中のガスが抜けてしまうおそれがあるため、必ず脱ぐよう求めている。
全日空は、こうした注意点が乗客の印象に残るよう、機内で上映する安全ビデオの内容を刷新するなどの取り組みを進めている。
全日空客室基準チームの西村リーダー(女性)は、「一刻も早く脱出する必要があり、手荷物は持たず、客室乗務員の指示に従ってほしい」と話している。
出典
『緊急脱出時は荷物持たないで!』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190518/0029824.html
事故報道初期の5月8日13時10分に産経新聞からは、避難時の機内の様子などに関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
生存者37人が、いずれも機体前方の乗客らで、犠牲者は機体後部に集中していたことが分かった。
ロシアのメディアが7日、報じた。
前方の一部乗客が棚の荷物を取り出し、後部乗客の逃げ遅れにつながった可能性が高まっている。
地元メディアが伝えた女性客室乗務員の話によると、アエロフロート機は緊急着陸の際に後部が炎上したが、停止した段階で機内に延焼はなかった。
この乗務員は同僚と前方にある左右の扉を蹴り開け、それぞれの緊急脱出シューターが避難経路となった。
通路は1本で、別の乗務員が機体後部のシューターを開こうとしたが、失敗した。
搭乗していたセベロモルスク市のエフメニコフ市長(47)は、「機内にパニックはなく、乗客は列になって前方の脱出口に進めるのを待っていた」と語った。
しかし、搭乗客によると、前方の複数の乗客が棚のスーツケースなどを取り出した上で機外に脱出したことが明らかになっており、犠牲拡大の一因ではないかと議論になっている。
航空燃料が炎上し高熱で窓が溶け出す中、機内の温度は一気に上昇していたという。
インタファクス通信は、捜査関係者の話として、機体が滑走路に着地した際に破損した車輪が左側の燃料タンクを直撃し、燃料に引火して火災が起きたとの見方を伝えた。
ロシア連邦捜査委員会によると、事故機のスホイ・スーパージェット100には乗客73人、乗員5人の計78人が乗っていた。
乗員の中で犠牲になったのは1人で、後部ドアを開けようとした男性乗務員(22)だった。
出典
『荷物取り出しで犠牲拡大か ロシア旅客機の炎上事故』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44513160Y9A500C1CR0000/
5月18日10時36分に産経新聞からは、機体の重量が過多だったため足回り部品が破損し火災につながった可能性ありという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国営ロシア通信は17日、事故原因を調査している露航空当局の文書を基に、着陸時の機体が重量過多だったことが事故の要因となった可能性があると伝えた。
ロシア通信が入手した文書によると、事故を起こしたロシア製旅客機「スホイ・スーパージェット100」の緊急着陸時の重量は42.6トンで、着陸許容重量を1.6トン上回っていた。
一方、着陸時の速度には問題はなかったという。
燃料が多く残った状態で緊急着陸を行う場合、機体重量を軽くするため,燃料投棄を行うのが一般的。
しかし,事故を起こした機体は燃料投棄を行わなかったとみられている。
この事故では、着陸時にシャーシやタイヤなど足回り部分が破損。
飛び散った部品が燃料タンクを損傷させ、燃料に引火したとされる。
足回り部分が破損した原因は、重量過多のためだった可能性が強まった。
事故は5日夕に発生。
同機は落雷で通信機器が故障し、離陸から約30分後に同空港に引き返したが、着陸に失敗。
乗客・乗員78人のうち41人が死亡した。
出典
『重量過多が要因か モスクワ旅客機着陸失敗事故』
https://www.sankei.com/affairs/news/190518/afr1905180008-n1.html
(ブログ者コメント)
〇以下は、NHK映像の1コマ。
荷物を持って逃げてきた複数の乗客が映っている。
〇平成28年の新千歳空港事例は、本ブログでも紹介スミ。
2019年5月19日18時37分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島県屋久島町で、大雨による土砂崩れのため孤立していた300人余りの登山者ら全員が、19日夕までに下山した。
町によると、大きなけがをした人はいないという。
当初はヘリコプターによる救助が検討されたが、天候が回復しないことなどから、県警が先導などする中、陸路で下山した。
気象庁によると、屋久島では非常に激しい雨が断続的に降り、19日午前7時40分までの24時間に446ミリの雨を観測。
町は町内全域に避難勧告を出していた。
土砂崩れは18日午後、島東部の複数箇所で発生。
登山者たちは、観光名所の縄文杉へと向かう登山口や、国の自然休養林「ヤクスギランド」などへ向かう道路沿いなどに足止めされ、観光バスの車内や小屋などで一夜を過ごした。
町は当初、孤立者は262人と説明していたが、確認を進めたところ、300人を超える登山者らが取り残されていた。
出典
『孤立者300人超、全員が無事下山 大雨の屋久島』
https://www.asahi.com/articles/ASM5M5SXGM5MTIPE01M.html
5月18日18時34分にNHK鹿児島からは、50年に1度クラスの大雨だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州南部は暖かく湿った空気の影響で、東側の斜面を中心に、発達した雨雲がかかっている。
屋久島町では、1時間に50ミリを超える非常に激しい雨が降り続き、屋久島町小瀬田では、午後6時までの6時間には370.5ミリの大雨となっている。
気象庁は午後6時、「屋久島町では、50年に一度の記録的な大雨となっている」という情報を発表した。
出典
『屋久島町「50年に一度の大雨」』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20190518/5050006412.html
5月19日20時7分に朝日新聞からは、大雨の予報は出ていたが登山中止の判断はガイドによって異なったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島県屋久島町で複数の土砂崩れが起き、山中に取り残された登山者らについて、町は19日、一時孤立した人が少なくとも計314人に上ったことを明らかにした。
天候不良が予想されていた中で登山を決めたガイドもおり、ルール整備などの課題が残りそうだ。
気象庁によると、18日の大雨は暖かく湿った風が屋久島を含む九州南部に流れ込んだことが原因だった。
大雨を事前に予測した鹿児島地方気象台は、17日午前の段階で、気象庁のサイトなどで確認できる「大雨に関する気象情報」を発表。
「屋久島などで18~19日に大雨の恐れがあり、土砂災害に警戒を」と呼びかけた。
気象台の担当者は、「週末で登山者も多いと考えられたので、早めの注意を心がけた」と話す。
世界遺産に登録されている屋久島の登山には危険な場所もあり、約200人いるガイドと入山する人が多い。
大雨の予報に、ガイドの判断は分かれた。
屋久島観光協会ガイド部会長の中馬さん(男性、46歳)によると、屋久島町などが定めたガイド向けルールでは、気象警報の発表時にはツアーを実施しないことになっている。
ただ、町に大雨警報が発表されたのは18日午後3時半ごろ。
それ以前のツアー出発はガイド個人の判断に任されていたという。
観光名所の縄文杉までの往復には10時間程度かかるといい、早朝に出発するツアーが大半とされる。
朝の時点で雨が降り、登山道脇の沢の流れが激しいとして途中でツアー中止を決め、引き返したガイドもいた。
一方で、計28人のガイドが同行したツアーの登山者が、18日中に下山できなかった。
ガイドとともにバスの車中で一夜を過ごした30代男性は、「(登山に出発した)18日早朝には、雨の影響についてガイドから何も言われなかった」と話した。
ガイドらは手分けして、倒木をノコギリで切ったり難所にロープを張ったりして、下山の誘導にあたった。
中馬さんは、「ガイドが連携できたことは良かったが、このような事態になった検証は必要だ。ガイド部会で話し合いたい」。
荒木・屋久島町長は朝日新聞の取材に、「今のところ、幸い、大きなけが人はいないが、ガイドの判断基準を見直す必要はあるかもしれない」と話している。
【波打つ濁流、緊迫の救出劇に記者が同行】
記録的豪雨による土砂崩れで、一時は300人を超す登山者らが孤立した屋久島町。
一夜明けた19日、自衛隊員らによる緊迫の救出劇に記者が同行した。
午後2時前、自衛隊員たちとともに、荒川三叉路と呼ばれる場所から南に数kmの地点にたどり着いた。
目の前には濁った激流が波打っていた。
幅5mほどの向こう岸には、100人超の登山者らが土砂降りの中、立ち尽くしていた。
周囲に転がる岩をたたきつける雨音と激流の音が大きすぎて、周囲の話し声もよく聞こえない。
両岸に分かれた自衛隊員らは、登山者たちを助け出す作業を始めていた。
登山者を救助するため用意されたのは脚立。
脚立を180°開いて上に板を乗せ、架設の「橋」を作っていた。
手すり代わりに、ロープを両岸の木に縛り付けていた。
まず、自衛隊員らが「橋」の上を何度も踏みしめて往復しながら強度を確認。
その後、登山者がロープを両手で握りしめ、横向きに少しずつ移動。
こわばった表情で激流を浴びながらゆっくり渡りきると、自衛隊員らに腕をつかまれ、体を引き寄せられた。
激流を渡り終わった登山者らは、バスが待つ場所にたどり着くと、ほっとした様子で仲間とハイタッチしていた。
出典
『大雨予報、分かれたツアー対応 警報前はガイドが判断』
https://www.asahi.com/articles/ASM5M45CNM5MTIPE00N.html
5月19日17時48分にNHK鹿児島からは、登山ルートなどに関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
屋久島観光協会によると、屋久島の山間部を通る主な登山ルートは11あるが、登山者の多くが、屋久島東部の山間部を通る県道592号線を経由して山に入っている。
この県道を進むと「荒川三差路」といわれる分かれ道があり、ここから北上すると「荒川登山口」に至る。
この「荒川登山口」からさらに島の中央部へ向かうと、登山者に人気の「縄文杉」がある。
一方、「荒川三差路」から南西にある自然休養林の「ヤクスギランド」にも、原生林の見学をしようと多くの人が訪れている。
「ヤクスギランド」からは、さらに西へ進んで宮之浦岳に向かった上で、「縄文杉」に向かう縦走するルートもある。
今回、孤立した人たちは、これらのルートからそれぞれの目的地に入った人たちだった。
・・・・・
出典
『1年間に約10万人が登山』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20190519/5050006429.htmlhttps://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20190519/5050006429.html
(ブログ者コメント)
ガイドとしては、せっかく屋久島まで来てくれたお客さんゆえ、少々の雨でツアーを中止するわけにはいかない・・・といった気持ちが働いたのかもしれない。
今後、行われるであろう検証では、そういったガイド個人でのツアー中止判断をできるだけ排除するような方策についても話し合われるかもしれない。
2019年5月17日5時0分に琉球新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
発がん性などのリスクが指摘される有機フッ素化合物PFOSについて、京都大医学部の小泉昭夫名誉教授、原田浩二准教授が沖縄県宜野湾市大山の住民を対象に4月に実施した血中濃度調査で、全国平均の4倍の値が検出されたことが16日分かった。
PFOSは米軍嘉手納基地や普天間飛行場周辺の河川で高濃度で検出され、基地が汚染源だと指摘されている。
また、コレステロール値や肝機能への悪影響が指摘され、規制に向けて国際的な議論が進んでいる有機フッ素化合物「PFHXS」に関しては、全国平均の53倍に上る血中濃度が検出された。
有機フッ素化合物のPFOSとPFOAは、国内の使用が原則、禁止されている。
宜野湾市大山では、農業用水にも使われてきた湧き水からも高濃度で検出されたことから、小泉、原田両氏は住民の要望を受けて、4月13、14日に調査した。
宜野湾市大山の住民44人と、比較するための対照地域として南城市民61人に対してPFOS、PFOA、PFHXSの血中濃度を測定した。
その結果、宜野湾市でPFOSが全国平均値の4倍に当たる1mℓ当たり13.9ngが検出された。
PFHXSは、宜野湾市が全国の53倍の16.3ng(※)に上り、南城は全国の12.5倍の3.9ng(※)だった。
PFHXSは2021年春にも、世界的に製造や輸出入、使用などの禁止が決まる可能性がある。
PFOS、PFOA、PFHXSによる汚染は、米軍の泡消化剤との関係が指摘されている。
宜野湾市では、PFOS、PFOA、PFHXSの全てについて、水道水を日常的に飲む人たちの血中濃度が飲まない人よりも高かった。
それに比べて南城市は、水道水を飲む人と飲まない人の値に大きな差はなかった。
宜野湾市の水道水は、嘉手納飛行場を通る河川水を使う北谷浄水場(7市町村に給水)が水源。
南城市の水道水は西原浄水場(9市町村に給水)が水源。
小泉、原田両氏は、「健康に与える影響は不明だが、全国との差からしても、宜野湾市の水道水の源泉(北谷浄水場の水源)は汚染されている」と指摘。
「国が責任を持つ基準の策定と順守が必要だ。汚染源は基地内と考えられ、国内法の下で厳重に管理する必要がある」とした。
出典
『水道水が汚染? 宜野湾市民の血中有害物質、全国の4倍 京大が調査 「米軍基地内に原因」』
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-919643.html
※印)
原文ではナノミリグラム表示になっていたが、それは聞いたことがない単位。
また、沖縄県HPの記事などを参照しても、測定結果は全てナノグラム。
(2019年4月26日 沖縄県HP
『平成30年度有機フッ素化合物環境中実態調査の冬季結果報告について』
https://www.pref.okinawa.jp/site/kankyo/hozen/mizu_tsuchi/water/pfos-pfoa_h30-winter-result.html
(2019年5月21日10時27分 琉球新報)
『有機フッ素化合物が嘉手納・大工廻川で最高値 沖縄県が数値を初公開 宜野湾市民からの血中高濃度検出で』
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-921902.html
よって、報道された原文はナノグラムの誤植ではないかと思い、本記事ではナノグラム表示とした。
(ブログ者コメント)
偶然?にも、この報道の2日前、5月15日夜のNHKのクローズアップ現代でも、この問題が放映されていた。
以下は、そのダイジェスト。(多数の写真付き)
焦げつかないフライパン、水をはじく衣類、消火剤・・・。
こうした便利な製品にかつて使われていた「有機フッ素化合物」の一つPFOA。
環境への蓄積性や発がん性などがあることが分かり、今月、国際条約で禁止された。
いま、日本の各地で河川などから検出されているが、基準がないために対策が遅れている。
便利な生活と隣り合わせの化学物質の問題とどう向き合えばよいのか考える。
今、ある物質によって飲み水が汚染される事態が世界各地で相次いでいます。
今月(5月)開かれた国連の会議。
汚染の原因となる物質の製造と使用の禁止が決議されました。
有機フッ素化合物の1つ「PFOA(ピーフォア)」。
20年ほど前まで、焦げ付かないフライパンや、水をはじく服など身近なものから、自動車、半導体まで、幅広い用途に使われていました。
自然界ではほとんど分解されないため、工場などから漏れ出したこの物質が、今も環境中に残り、水を汚染。
それを長期的に飲んだ人の中に、がんなどの健康被害を訴える人が出てきています。
水や油をはじく性質を持ち、熱に強いPFOA。
ご覧のような幅広い用途にかつて使われていました。
こうした製品からの人体への影響は小さいとされていますが、分解されることがほとんどないことから、永遠の化学物質「フォーエバー・ケミカル」とも呼ばれ、今も環境中に残っていることが問題になっています。
有機フッ素化合物は数1000種類あり、その中で特に毒性が明らかになったPFOAは、今月、国際条約で製造、使用が原則禁止されました。
同じような物質には、10年前に禁止された「PFOS(ピーフォス)」というものもあります。
今、その影響が国内外に広がっています。
今回の有機フッ素化合物、PFOAの禁止のきっかけの1つとなったのが、2000年にアメリカで起きた健康被害です。
大手化学メーカー「デュポン社」。
かつて、調理器具などを作るために、大量のPFOAを製造していました。
排水に混ざったPFOAが川に流され、飲み水を汚染。
周辺の住民の体内に取り込まれていったのです。
・・・・・
アメリカで深刻な健康被害をもたらした有機フッ素化合物、PFOAによる水の汚染。
日本国内ではどうなのか。
・・・・・
水道水にも影響が及んでいる地域があります。
沖縄です。
浄水場の取水源となっている河川で、PFOAなどの有機フッ素化合物が、最大でアメリカの勧告値の10倍近く検出されています。
沖縄県が汚染源の可能性があると考えているのが、アメリカ軍基地。
基地の周辺に濃度の高い場所が集中しているからです。
航空機事故に備えて基地に貯蔵されている、有機フッ素化合物を含む消火剤。
消火訓練などの際に、環境中に大量に放出されます。
さらに、消火剤がタンクから漏れ出す事故も繰り返し起きています。
那覇市などに飲料水を供給する沖縄最大の浄水場。
3年前から1億7,000万円をかけて、独自にPFOAなどの除去を行っています。
使っているのは活性炭です。
「活性炭というのは、無数の穴があいていて、その穴にPFOS・PFOAが入り込むことで除去される。」
こうして水道水に含まれる2つの有機フッ素化合物を、アメリカの健康勧告値のおよそ半分にまで減らしています。
・・・・・
出典
『化学物質“水汚染” リスクとどう向き合うか』
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4280/index.html
2019年5月18日19時45分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後4時50分ごろ、滋賀県草津市片岡町の水田で、近くの無職男性(68)が草刈り機の刃で太ももを切り、意識不明の重体となった。
警察によると、男性は別の男性2人とあぜ道の除草作業中で、うち1人の草刈り機と接触したという。
出典
『草刈り機の刃で太もも切る、68歳男性意識不明 滋賀のあぜ道』
https://this.kiji.is/502436323241641057?c=39546741839462401
2019年5月23日21時42分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横浜市は23日、収集中のごみ袋が路上に転がり、自転車で通り掛かった女性が乗り上げて転倒、約1カ月のけがを負った、と発表した。
市資源循環局によると、神奈川区の集合住宅で17日朝、同局の男性職員2人が可燃ごみを収集。
1人がごみ袋を敷地内の集積場所から道路脇まで、もう1人が道路脇から収集車まで運んでいた。
その際、道路脇に積んだ約10袋のうちの1袋が転がり、自転車で通り掛かった30代の女性が転倒、あごを骨折した。
同局神奈川事務所の事務所長らが女性に謝罪。
同局は全ての事務所に対し、収集方法の点検や安全確認の徹底を指示した。
出典
『収集中のごみ袋が転がり自転車乗り上げ 女性が転倒、骨折』
https://www.kanaloco.jp/article/entry-169679.html
5月23日付の横浜市記者発表資料(改行など一部、ブログ者が編集)は下記。
1 発生日時 令和元年5月17日(金)午前8時45分頃
2 発生場所 横浜市神奈川区栗田谷 34 番地47号付近
3 負傷の状況 30歳代女性 右側下顎骨骨折 (全治約1か月)
4 経過
資源循環局職員が集合住宅の敷地内に設置されたごみ収集ボックスから、ごみ袋を運び出している時に、運び出したごみ袋1袋が敷地から道路上に転がり出てしまいました。
その時に通行中の自転車がごみ袋に乗り上げて、バランスを崩したはずみで敷地内に駐車していた車両にぶつかり転倒し、自転車の運転者が負傷しました。
神奈川事務所の職員2名が事故発生場所へ急行して謝罪し、うち1名が事務所の車にて運転者と病院へ同行しました。
午後2時30分頃 運転者は病院で治療後、帰宅しました。
5 事故原因
ごみ袋をごみ収集ボックスから出した際に、歩行者などに注意を払うべきだったところ、それを怠ったため。
6 再発防止について
収集作業の緊急点検について、全事務所あて指示するとともに、収集作業中における周囲の状況の 安全確認の徹底について、注意喚起を行いました。
出典
『ごみ収集作業時における自転車転倒事故について』
(2019年5月31日 修正1 ;追記)
2019年5月30日付で東京新聞神奈川版から、職員が投げた袋が原因で、市は事故の当事者双方に状況を確認していなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
市は29日、袋はごみの収集作業をしていた職員が投げたものだったと明らかにした。
当初は、2段に積んでいたうち上段の袋が落ちて転がったと発表していた。
23日の発表後、女性から「事実と違う」と指摘があり、職員に聞くと、投げたことを認めた。
発表時に職員に確認せず、現場の写真から袋が転がったと判断していた。
市資源循環局神奈川事務所は、「調査不足により被害者に嫌な思いをさせて申し訳ない」と話している。
出典
『女性転倒のごみ袋、収集の職員投げる 横浜市「調査不足」』
https://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201905/CK2019053002000129.html
(ブログ者コメント)
当事者双方に状況確認せず公式発表するとは、まったく信じられない。
もしかして、職員にだけ事情聴取し、言い分を鵜呑みにして発表した?
当時の発表資料は既に削除されていて、新しい発表資料は見つからなかった。
今度こそはと時間をかけて調べ直しているのだろうか?
2019年5月16日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
園児2人が死亡した大津市の交通事故をきっかけに、地域特有とされる危険な運転が注目を集めている。
対向車がいるのに強引に右折するといった長野県松本市の「松本走り」について、菅谷市長は13日の定例記者会見で、「松本走りが根付いているなら残念。直していかなければならない」と話した。
全国でも、「茨城ダッシュ」「伊予の早曲がり」などが指摘されており、警察は注意喚起している。
「松本走り」とは、「対向車が左折するすきを見て、ほぼ同時に右折」などが特徴。
観光客から苦情が寄せられているといい、松本市は3月、広報誌に特集を掲載。
ルールの確認や譲り合う運転を呼び掛けた。
市によると、「松本走り」が当てはまる右折時の交通事故は、昨年、市内で78件発生している。
山梨県警は3年前、公式ツイッターで「山梨ルール」について言及。
「右折車が対向直進車のすきを突いて曲がる」、「横断歩行者がいても一時停止しない」ケースを挙げ、「重大事故につながる」と注意を呼び掛けた。
こうした危険な運転のほとんどは、右折時のものだ。
大津市の事故も、右折車が直進車と衝突したことで起きた。
同様の事故は昨年、全国で1万8712件発生。
うち死亡事故は130件だった。
危険な運転に地域性はあるのか。
長野県警幹部は、「市民の性格の問題ではないだろう」とみる。
「旧城下町の松本市は片側1車線の道路が多く、右折しようとすると渋滞になる。後続車に迷惑をかけないように早く右折する意識が強いのではないか」
愛媛県で聞かれる「伊予の早曲がり」や茨城県の「茨城ダッシュ」も、右折時の危険な運転だ。
いずれも、交差点で信号待ちをしていた車が青に変わった直後に急発進し、対向する直進の先頭車より先に右折するという。
「伊予の早曲がり」は、言葉が生まれた時期や経緯は定かでない。
他県より多いわけではないが、愛媛県内では昨年、道路横断中に歩行者がはねられる事故が相次ぎ、年間の死者59人中、22人が横断中だった。
「茨城ダッシュ」について茨城県警の担当者は、「一つの信号を早く通過できても、目的地への到着時間は大きくは変わらない」と話す。
16年連続で交通事故死者数が全国ワーストの愛知県では、ウインカーなしの車線変更や信号無視、無理な割り込みなどの危険な運転を「名古屋走り」と呼んでいる。
自動車保有台数が全国最多で、道幅が広く車線も多いことが「名古屋走り」を誘発しているとみられる。
愛知県警は、持ち運び可能な速度違反取り締まり装置を使った摘発や取り締まりを強化している。
【識者「意識変えられる」 】
危険運転を防ぐことはできるのか。
専門家は可能だと指摘する。
藤井聡・京都大大学院教授(交通心理学)は、「地域特有の運転文化が形成されるのは、若い運転手が周囲を模倣することで運転を学んでいくからだ」としたうえで、「例えば、日本で公共の場での禁煙が広まったように、こうした文化は教育や啓発活動を通じて意図的に変えられる。大津市の事故を機に、地域特有の運転の危険性を認識し、安全を最優先して文化の変容を目指すべきだ」と語った。
名古屋工業大の松井寛名誉教授(交通工学)は、「道路構造は簡単には変えられないので、ドライバーの意識を変えていくしかない。運転免許更新時の講習で、その街に特有の道路構造の問題点をドライバーに丁寧に周知してもらうことが求められる」と話した。
出典
『ご当地危険運転 なくそう 松本走り・茨城ダッシュ・山梨ルール・伊予の早曲がり これ全部、強引な右折』
https://mainichi.jp/articles/20190516/ddm/041/040/125000c
※「松本走り」については、上記報道の前日、2019年5月15日に信濃毎日新聞からも、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大津市で右折車が対向車に衝突し、園児らが巻き込まれた事故を受け、松本市に多いとされ、強引に右折しようとする危険運転の通称「松本走り」が注目を集めている。
城下町で狭い道が多く、右折レーンを設けにくいといった背景があるとされるが、悲惨な事故を機に、松本市は根絶に向けて改めて注意を呼び掛けている。
市交通安全・都市交通課によると、松本走りは交差点で対向車が接近しているにもかかわらず右折したり、後続車がいるのに左折する対向車に合わせて右折したりする危険運転。
いつから呼ばれるようになったかは不明だが、県外の観光客らが訪れる大型連休や長期休みが終わると、交通マナーの悪さを指摘する書面が届くこともある。
大津市の事故後にはインターネット上でも話題に。
「松本に行きたくなくなった」などの書き込みも出始めた。
「『おいおい』と思うタイミングで曲がってくる車がある」。
1カ月前に京都府から松本市に転勤してきた会社員男性(41)は話す。
歩行者の横断を邪魔するような運転もあったとし、「強引な印象は否めない」。
大阪府から1年前に転入した会社員男性(26)は、「右折専用レーンが少ない環境が問題」と指摘する。
松本市は今年3月、広報紙で「危険知っていますか?松本走り」と題して特集。
反則金の対象になる交通違反であることも紹介した。
担当者は、「痛ましい事故をきっかけに話題になるのは、市民にとっても悲しいこと。譲り合いの運転を心掛けてほしい」と求める。
菅谷市長は13日の定例記者会見で、「根付いているなら残念なことで、直していく必要がある」と述べた。
松本署によると、市内では今年、右折車と対向車の事故が10日までに19件起きた。
出典
『大津の事故で「松本走り」に注目 強引な右折根絶呼び掛け』
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190515/KT190514FTI090018000.php
(ブログ者コメント)
ブログ者の住んでいる市原市では、信号で右折する際、直前までウインカーを出さない、あるいは右折し始めてからウインカーを出すという車をしばしば見かける。
片側1車線の道路であればまだしも、片側2車線以上の、直進と右折の両方が可能なレーンでこれをやられると、後ろに並んでいた直進車はクソッと思ってしまう。(ブログ者だけかもしれないが)
その車をよけて前に進もうと車線変更する際に、左側車線を走ってきた車に追突される恐れもある。
これなど「市原曲がり」?
2019年5月16日22時55分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後2時55分ごろ、福岡県小郡市二森の宝満川で「小学生2人が溺れた」と119番があった。
2人のうち、近くに住む市立御原小3年、Mさん(男児、8歳)が約2時間半後、深さ約6mの川底に沈んだ状態で見つかったが、搬送先で死亡が確認された。
もう1人は近所の男性に救助され、命に別条はなかった。
市によると、2人は御原小の同級生。
3年生7人と1年生1人の計8人で集まり、うち6人が川で泳ぐなどしていた。
警察によると、現場は川幅30~40m。
堰がある。
Mさんが溺れ、助けようと近づいたもう1人も溺れたらしい。
現場では住民数10人が捜索の様子を不安そうに見守った。
70代男性は、「川で子どもが遊ぶのを見ることはほとんどなかったのに」と言葉を詰まらせた。
御原小によると、この日は午前の授業で終わり、児童は給食後に下校したという。
出典
『小学生2人溺れ1人死亡 福岡・宝満川』
https://mainichi.jp/articles/20190516/k00/00m/040/274000c
5月17日6時35分に西日本新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察や市教委によると、2人はクラスメートで、下校後にほかの同級生4人と、水深が膝下ほどになっているコンクリート製のせきの上で遊んでいたが、M君が足を滑らせて下流側に転落した。
救助された男児は、溺れたM君を助けようとして、自分も溺れたという。
下流側の川幅は30~40mで、水深は約6m。
川の周囲に柵はなく、遊泳禁止の場所ではなかった。
出典
『小3男児、川で溺れ死亡 助けに入った級友は救助 小郡市』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/510758/
5月18日7時28分に西日本新聞からは、堰付近では流れが変わるので危険など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
小郡市の宝満川で16日、小学3年の男児2人が溺れ1人が死亡した事故は、農業用の堰で起きた。
川に関する調査研究を行う河川財団(東京)によると、堰付近は流れが複雑で、全国で水難事故が多発している。
筑後地区には筑後川や矢部川、その支流やクリークもあり、水辺は身近な遊び場だ。
事故から子どもを守るため、専門家は、「川に潜むリスクを理解させる教育が重要」と指摘する。
小郡市によると、現場は農業用の「端間堰(はたまぜき)」。
周囲に柵はなく、護岸も緩やかで、児童の足で簡単に入ることができる。
だが、同市教育委員会は、子どもの遊び場になっていたことを事故後に把握したという。
警察や市教委によると、児童たちは水深が膝下程度の堰の上で遊んでいた。
亡くなった男児は足を滑らせ、急に深くなる下流側に転落。
救助された1人も、助けようとして溺れた。
河川財団の調査で、2003~17年、堰付近で発生した水難事故は128件。
同財団「子どもの水辺サポートセンター」の菅原主任研究員によると、流量が多い川の場合、堰の下流側では、水位の違いによる落差のため、強力な渦が生じることもあるという。
菅原主任研究員は、「一見すると浅いと思った場所が深かったり流れが速かったりすると、パニックになって溺れることが多い」と説明した。
小松利光九州大名誉教授(応用水理学)は、「堰や橋脚など河川の構造物の近くは、思わぬ危険が潜んでいる可能性がある」と指摘した上で、「学校教育などで子どもたちに危険箇所を伝えるだけでなく、自ら危険を感じ取る能力を育てることが望ましい」と話した。
市教委は、事故を受け17日朝、緊急の園長・校長会を開き、地域の危険箇所を再度確認し、今後はそうした場所では泳がないことなどを周知徹底するよう確認した。
◇ ◇
【遊泳禁止の根拠法なく】
男児が溺れて死亡した宝満川は、事故現場を含めて、遊泳禁止の措置はとられていなかった。
県河川管理課によると、「川は、原則、誰でも自由に使っていいもの。県の管理河川で県が遊泳禁止にしている区域はない」という。
一方で、地元では事故を受け、現場周辺を立ち入り禁止にするよう検討する動きも出ている。
同課によると、河川での遊泳を禁止する根拠となる基準や法律はない。
事故防止のために注意喚起を行う判断は、自治体や行政区、学校など、地元の関係者の判断に委ねられているのが実情だ。
例えば、「遊泳禁止」を決めて看板を河川敷に立てる場合、基礎工事などが必要なら管理者への占用許可申請をしなければならない。
しかし、宝満川を管理する久留米県土整備事務所は、「看板設置の申請はこれまでなかった」という。
一方、現場の端間堰を管轄する市農業振興課は、今後は堰に立ち入らないよう注意喚起する看板とフェンスを設置する方向で、関係者と調整を始めると明らかにした。
同事務所は、「地元から看板を立てたいという相談があれば、協力したい」としている。
出典
『堰付近の水難事故多発 小郡市の宝満川、小3死亡 深い水深、流れ速く
[福岡県]』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_chikugo/article/511047/https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_chikugo/article/511047/
2019年5月16日17時58分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後2時前、東京・品川区東五反田のホテルの建設現場で鉄の棒が落下して、歩道を歩いていた30代の女性の頭にあたった。
女性はけがをして病院に運ばれて手当てを受けたが、けがは軽いという。
警察によると、落下した鉄の棒は長さ42cm、重さ730gで、溶接に使うためのものだという。
警察は、当時の状況を確認するとともに、工事の担当者などから話を聞いて、安全管理に問題がなかったかなどを調べている。
現場はJR五反田駅前のロータリーのすぐ近くで、人通りが多い場所。
事故の瞬間を目撃したとツイッターに投稿した女性によると、突然、鉄の棒のようなものが、自分の前を歩いていた女性の頭の上に落ちてきたという。
この女性は、けがをして血を流し、首と頭を押さえていたということだが、周りの人も何が起きたのか状況が飲み込めない様子だったという。
出典
『建設現場で鉄の棒落下 女性軽傷』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190516/0029761.html
5月17日9時11分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
建築資材の鉄棒1本が足場付近から落下し、路上を歩いていた30歳代の女性の頭に当たった。
女性は病院に搬送されたが、命に別条はないという。
付近には資材の落下防止ネットが設置されていた。
出典
『路上歩く女性の頭に鉄棒落下、長さ40cm』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190516-OYT1T50326/
(ブログ者コメント)
〇以下は、NHK映像の1コマ。
落花した棒がどの程度の太さかは不明だが、落下防止ネットが張られていても、細い棒であれば網の目をすり抜ける、あるいはネットと壁の間から落ちることも考えられる。
〇同種事例としては、昨年に渋谷区のビル修繕現場で鉄パイプがシートの隙間から落下して通行人が負傷した事故が、また2016年に港区のビル修繕現場で足場パイプが落下し、通行人に刺さって死亡した事故が記憶に新しい。
(両事例ともに本ブログで紹介スミ)、
2019年5月16日17時25分にNHK茨城から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前11時すぎ、北茨城市中郷町日棚でコンクリート製品を製造する「N興業」の北関東工場で、従業員が機械の枠の下敷きになっているのを同僚の男性が見つけて消防に通報した。
消防や警察が現場に駆けつけたところ、この会社の従業員で高萩市の中野さん(男性、49歳)が下敷きになっていて、その場で死亡が確認された。
警察によると、当時、中野さんは住宅用のブロックを製造する機械のメンテナンスをしていて、近くで作業をしていた同僚の男性が「ドーン」という大きな音を聞いて駆けつけたところ、中野さんが金属製の枠の下敷きになっていたという。
金属製の枠は重さが650kgあり、2mほどの高さから落下したとみられるということで、警察が詳しい状況を調べている。
出典
『工場の機械部品が落下 男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20190516/1070006166.html
2019年5月17日8時57分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前10時15分ごろ、大津市御陵町の皇子山総合運動公園テニスコートで開かれていた滋賀県中学校春季総合体育大会のソフトテニス競技で「生徒が発疹やかゆみを訴えている」と、同市の中学校の教員が119番した。
観覧席にいた同市の中学校6校の女子生徒計62人が病院で手当てを受けたが、いずれも症状は軽いという。
警察などが原因を調べている。
大会本部などによると、同テニスコートでは大津市内の中学校7校の試合が行われていたが、午前10時すぎごろ、観覧席のベンチに座った女子生徒のひざやももなど下半身を中心に、かゆみや弱い痛みを伴う発疹ができた。
滋賀県教育委員会保健体育課によると、観覧席のベンチの塗装のはがれた部分から刺激のある素材に触れ、発疹やかゆみを引き起こした可能性が高いという。
午前11時過ぎには大津署員が駆けつけ、生徒を移動させてベンチの表面を調べるなど、一時、騒然とした。
同公園を管理する大津市は、ベンチの使用を禁止するとともに、市内の他の施設でも同じ素材を使ったベンチがないかなどを調べる。
大会本部は午後1時すぎに試合を中止した。
残りの試合については17日に市内の別の会場で開催する予定で、これに伴って17日に予定されていた県大会は18日に延期された。
出典
『女子中学生62人かゆみ訴え 大津、ベンチ原因?』
https://www.sankei.com/west/news/190517/wst1905170008-n1.html
5月16日22時17分に京都新聞からも同趣旨の記事が、塗装の一部がはげた状態のベンチの写真付きでネット配信されていた。
ベンチで応援していた市内の中学1~3年の女子生徒62人が体のかゆみや皮膚の腫れを訴え、病院で受診した。
大半の生徒の症状は同日中に治まったという。
県教育委員会や公園を管理する市によると、生徒らは午前8時40分ごろから観覧席のベンチに座り、午前9時以降、「太ももや膝の裏側がちくちくする」などと次々に訴え、刺激性皮膚炎と診断された。
ベンチは1987年に設置された繊維強化プラスチック(FRP)製で、劣化して塗料の一部がはがれていた。
塗料の破片などが皮膚に触れ、発疹を引き起こした可能性があるという。
市はベンチの使用を当面取りやめ、他の市管理施設に同様のものがないか調べる。
「ベンチが原因と明らかになれば、塗り替えなどの対策を行う」(公園緑地課)としている。
これまでに同様の症状の訴えはなかったという。
出典
『女子中学生62人がかゆみや腫れ訴え ソフトテニス応援中、滋賀』
https://this.kiji.is/501722877633184865?c=39546741839462401
5月16日19時45分に大阪日日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察や県教委によると、生徒らは観覧席に座り、座席の劣化したプラスチック部分に肌が触れていた。
出典
『女子中学生62人かゆみ訴え ソフトテニス大会中、大津』
https://www.nnn.co.jp/dainichi/knews/190516/20190516089.html
2019年5月16日19時56分に日テレNEWS24から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
徳島市末広にある石油の油槽所で石油タンク1基が爆発し、火災が発生した。
爆発があったのは徳島市末広1丁目のT石油末広油槽所。
10基ある石油タンクのうち、灯油専用の1基が爆発した。
警察と消防によると、16日午前7時40分ごろ、複数の周辺住民から「タンクが爆発した」との通報が相次いだ。
消防車など13台が出動して消火活動にあたり、火は約1時間45分後に消し止められた。
周囲の建物などに被害は確認されておらず、けが人もいなかった。
警察によると、出火当時、燃料を乗せた船が新町川の岸壁から地下パイプを通じてタンクに灯油を送っていたという。
爆発したタンクは高さ約9.1m、直径約8.8mで、最大500kℓの灯油が入る。
出火当時は、タンク半分ほどの灯油が入っていたという。
現場は住宅地に隣接した商業施設が集まる地域で、周辺道路は警察による交通規制や周辺住民に対する避難誘導がおこなわれ、一時、騒然となった。
警察と消防が爆発の原因を調べている。
出典
『徳島市で石油タンクが爆発 けが人なし』
http://www.news24.jp/nnn/news1629826.html
(ブログ者コメント)
以下は、映像中の4コマ。
(2019年11月6日 修正1 ;追記)
2019年11月5日18時14分にNHK徳島から、タンク内の配管を上部注入方式から下部注入方式に改修するなどの対策をとって操業が再開されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
ことし5月、徳島市の油槽所で起きたタンク火災をめぐり、消防などの調査をもとにタンクや配管など設備の改修が進められ、安全が確保できたとしてこのほど油槽所が操業を再開していたことがわかりました。
ことし5月、徳島市末広のT石油末広油槽所で灯油の入ったタンク1基が燃え、けが人はいませんでしたが、警察が周辺の住民に避難を呼びかけるなど現場は一時騒然となりました。
火災を受けて、T石油は油槽所の操業を停止していましたが、タンクや配管の改修工事を終え消防などのチェックを受けた上で安全が確保できたとして先月21日から操業を再開していたことがわかりました。
工事では、タンクの内部の配管を上部から注入する方式から下部から注入する方式に改修し、タンクの中で油の飛散や泡の発生を抑えて静電気の帯電を起きにくくする構造にしたということです。
また、船からタンクに油を注入する配管を、油の種類ごとに分けたり、油の逆流を防止するための弁を新たに設置するなど設備全体の安全対策を行ったということです。
T石油は「企業としての安全に対する意識と行動を刷新いたしました。安全面には十二分に留意の上で運営して参ります」とコメントしています。
今回の火災の詳しい原因はわかっておらず、徳島市消防局などは今後も検証を続けることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20191105/8020006133.html
(ブログ者コメント)
原因は特定できていないということだが、タンクに灯油を送っていた時に爆発したこと、灯油の注入方式を変えるなどして操業が許可されたことから考えると、流動帯電による静電気着火の可能性があると推定されているのかもしれない。
以下は、映像の5コマ。
2019年5月15日14時50分に京都新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
京都市左京区の市美術館別館の通風口(深さ約2m)で今月8日、小学3年の男児2人が転落し、1人が一時意識不明になっていたことが15日、分かった。
市は、「市側に過失があるかどうかは確認中」としている。
市美術館や消防などによると、8日午後4時50分ごろ、2人が同館別館の地下と外部をつなぐ通風口のネットに引っ掛かったボールを取ろうと進入したところ、ネットが外れて転落した。
1人が頭を強く打ち、一時意識不明となった。
現在も入院中という。
同館によると、ネットは落下物防止用で、人が乗る想定はしていなかった。
周囲には高さ約1.1mの柵を設け、「立入禁止」の貼り紙を掲示していたという。
事故を受け、3カ所ある通風口付近に注意を呼び掛ける貼り紙を増やした。
今後、安全対策を検討するという。
市文化市民局の別府局長は京都新聞の取材に対し、「今回の事故を重く受け止めている。けがをされた方やご家族にお見舞い申し上げ、誠実に対応したい」と話した。
出典
『京都市美術館で通風口に男児2人転落、1人一時意識不明』
https://this.kiji.is/501273638380176481?c=39546741839462401
5月15日12時0分にKBS京都からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
今月8日、京都市左京区にある京都市美術館別館で、通風口に小学生が転落し大けがをしていたことがわかった。
京都市美術館などによると、今月8日、左京区にある京都市美術館別館の玄関わきにあるドライエリアと呼ばれる通風口に小学生2人が転落したという。
ドライエリアの深さはおよそ2mで、落下物を防止するためのネットが張られていた。
小学生は近くで遊んでいて、ドライエリアに入ったボールを取ろうとしたところ、誤って転落してしまったという。
美術館別館にはドライエリアがあわせて3か所あり、美術館ではコーンなどを設置して人が近づかないように囲うなどの対応をとっているという。
出典
『京都市美術館別館 小学生が転落しけが』
https://www.kbs-kyoto.co.jp/contents/news/2019/05/news_190515120000_089272.htm
(ブログ者コメント)
今回のケースとはシチュエーションが異なるが、過去には小学校低学年の男児が車内後部座席のバスケットボールをとろうとして事故に遭った事例がある。
2017年3月15日掲載
『2017年3月8日 埼玉県川口市の住宅車庫で軽ワゴン車の後部座席からトランクにあるボールをとろうとした男児が逆さ状態となり窒息して死亡、壁との隙間狭で後部ハッチは開けられなかった』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6892/
2019年5月15日5時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が写真や図解付きでネット配信されていた。
校庭や園庭に置かれ、いつも子どもたちでにぎわう遊具。
遊びを通して挑戦を繰り返し、成長する場でもある。
だが、国の安全指針が浸透せず、点検が不十分な遊具も少なくない。
現場任せの安全管理を変える仕組み作りが求められている。
園庭で走り回って遊んでいた女児(当時3)は時折、フェンス越しの部屋をのぞいていた。
そこには前日に入所したばかりの0歳児の妹がいた。
2017年4月、香川県善通寺市の保育所。
女児はうんていの支柱とはしご(高さ約1m)との間にできたV字部分に首を挟まれた状態で見つかった。
保育士が気づいたのは約10分後。
救急搬送されたが、18年1月に亡くなった。
うんていは、妹のいる部屋のすぐそばにあった。
業務上過失致死容疑で捜査を受けた園長は今年1月に不起訴(嫌疑不十分)となったが、遺族が起こした民事訴訟は続く。
訴訟の資料では、うんていは子どもの成長に応じてはしご部分の高さを変えることができ、事故時はV字部分の角度は約44°だった。
遊具の安全をめぐっては、都市公園を所管する国交省が02年に指針を定め、日本公園施設業協会(東京、遊具メーカーなど約130社)が具体的な数値を盛り込んで安全基準を自主的に作成。
55°未満の上向きのV字部分を設けてはならないとしている。
保育所を運営する社会福祉法人は、年1回、業者に頼んで遊具の劣化などを点検していたが、安全基準を満たすかは調べていなかった。
理事長は取材に、「私も園長も、事故が起きるまで指針や基準を理解しておらず、危険な状態と認識していなかった。遊具を設置した責任はあり、大きな事故が起きたことは申し訳ない」と話す。
学校や幼稚園などにありながら、安全指針に沿って点検されていない遊具もある。
【総合遊具から3m下に落ちた】
神奈川県茅ケ崎市教育委員会は昨夏までに、市立小12校の総合遊具「アマゾンジャングル」を撤去した。
11年7月、市立西浜小からの連絡で母親(40)が駆けつけると、小学2年の息子は玄関前で寝かされ、意識もうろうとなっていた。
遊具から約3m下に落ち、頭の骨が折れるなどして1カ月近く入院した。
「安全なはずの学校で、こんな事故が起きるとは」と、母親は振り返る。
事故は、複数の高台やはしご、滑り台を組み合わせた総合遊具で起きた。
両親は男児とともに、設置や管理に瑕疵があったとして市を提訴。
協会に調査を依頼すると、安全基準の3mを上回る最高4m近くの高さから転落する可能性があり、頭を挟みかねない隙間も複数あった。
協会は、4段階評価で最も危険性が高いハザード3にあたり、使用不可と報告した。
17年7月、市が解決金を払い、遊具を撤去することで和解した。
市教委が他の11校にある同型の総合遊具を調べると、いずれもハザード3。
指針ができる前の1978~92年に設置され、点検では遊具の劣化しか調べていなかった。
市教委は取材に、「11校の総合遊具は調査でハザード3が判明し、老朽化も進んでいたため、速やかに使用禁止や撤去に踏み切った。国から活用を促された指針を点検にいかしてこなかったのは事実。残念に思う」と話す。
予算がなく、指針や基準に照らした点検をすべて行うのは難しいが、危険度の高いものから修繕などを始めているという。
【劣化点検のみで、安全基準調べない事例も】
90年代以降、子どもが箱ブランコと地面の間に挟まれて死亡する事故などが相次いだ。
都市公園を所管する国交省は、02年に遊具に関する安全指針を定め、これを受け、日本公園施設業協会が自主的に安全基準をまとめた。
学校と幼保を所管する文科省と厚労省は自治体に、施設内の遊具について国交省の安全指針などを活用するよう呼びかけているが、十分に浸透していないのが実情だ。
協会理事で安全基準作りの中心を担った遊具メーカー丸山製作所(東京都江東区)社長の丸山さん(53)によると、劣化点検のみを行い、基準について調べていないケースは少なくないという。
「子どもが一度の失敗で命を落としたり、障害を負ったりすることは大人の責任で防ぐべきだ」と話す。
津市教委は、市内すべての小中学校などで、安全基準に沿った点検を行っている。
ハザード3の遊具を優先的に修繕し、13年度は小学校の遊具の約35%もあったが、18年度は約13%まで減少。
日頃の点検に生かすため、教職員らは着眼点を協会の講習で学んでいる。
子どもの事故予防に取り組むNPO法人「Safe Kids Japan(セーフキッズジャパン)」の山中龍宏理事長(小児科医)は、「安全の指針がよく理解されていないようでは意味がなく、国は危険性が高いものから要点をまとめて周知するなどの工夫をすべきだ。自治体職員や現場の教員、保育士らによる管理には限界があり、国は、安全を満たしているかを専門業者が年1回は調べる仕組みをつくる必要がある」と話す。
◇
日本スポーツ振興センター(JSC)の14~16年度の学校事故をめぐる災害共済給付データを産業技術総合研究所が分析すると、遊具での事故は小学校で年間平均2万7000件超、幼保で1万3000件近く起きている。
落下が非常に多く、比較的重いけがでは頭のけがや腕の骨折が目立つ。
北村主任研究員は、「頭部は衝撃が大きいと重傷になる可能性があり、遊具からの落下に備えてゴムマットなどの軟らかい素材を敷いて衝撃を緩和する対策が必要だ」と提言する。
【事故が多い遊具】
□小学校
1 鉄棒 7171
2 うんてい 2635
3 ぶらんこ 2535
4 総合遊具・アスレチック 2154
5 すべり台 2136
□幼稚園・保育所など
1 すべり台 2040
2 総合遊具・アスレチック 1628
3 鉄棒 1337
4 砂場 1142
5 うんてい 1084
※小学校、幼保の管理下で起きた遊具ごとの事故件数。
JSCの2014~16年度のデータから3カ年平均を産総研が算出
【重い事故が起きやすい遊具】
うんてい 21.1%
総合遊具・アスレチック 13.6%
登り棒 13.2%
遊動円木 13.0%
ぶらんこ 12.7%
固定タイヤ 12.6%
鉄棒 12.4%
すべり台 12.4%
回旋塔 11.0%
ジャングルジム 10.8%
シーソー 10.4%
砂場 6.1%
※遊具ごとにみた重い事故の割合。
2014~16年度、小学校、幼保の遊具事故で、JSCの給付額1万円以上
から産総研が算出
出典
『うんていのすき間に挟まれ死亡 遊具の安全、なぜ不十分』
(ブログ者コメント)
善通寺事例は本ブログでも紹介スミ。
2019年5月15日19時55分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後、柏崎市の道路工事現場で作業をしていた51歳の会社員の男性が、トラックと建設用大型機械の間に挟まれ、死亡した。
死亡したのは柏崎市山室の会社員、山本さん(男性、51歳)。
警察によると、山本さんは15日午後1時半すぎ、柏崎市吉井の道路工事現場で、建設用の大型機械に乗り込もうとした際、坂道を下ってきた無人のトラックと大型機械の間に挟まれ、近くの病院に運ばれたが、胸を強く打っていて、およそ1時間半後に死亡が確認された。
現場は、ことし1月に起きた土砂崩れで通行止めとなっていた市道で、山本さんは、15日午前8時ごろから5人で、土砂などを取り除く作業をしていたという。
警察によると、トラックと建設用大型機械はおよそ5m離れていたということで、警察はトラックのブレーキが適切にかけられていたかどうかなど、事故の詳しい原因を調べている。
出典
『トラックと重機に挟まれ男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20190515/1030007760.html
2019年5月15日21時14分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前11時半ごろ、三沢市松原町の農業、河村さん(男性、65歳)の自宅の敷地内で、河村さんがトラクターに連結してあった、ごぼうを掘り起こすための回転刃に巻き込まれているのを妻が見つけた。
消防が駆けつけたが、その場で河村さんの死亡が確認された。
回転刃の直径はおよそ1m80cmほどで、トラクターの近くには水が出た状態のホースが置いてあったことから、警察は、河村さんがトラクターの洗浄中に誤って回転刃に巻き込まれたとみて、詳しい原因を調べている。
出典
『男性 回転刃に巻き込まれ死亡か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20190515/6080004742.html
(ブログ者コメント)
刃のアチコチについた泥を落とすため、刃を回転させながら洗浄していたということかもしれない。
2019年5月17日付で茨城新聞から下記趣旨の記事が、黒煙発生状況の航空写真付きでネット配信されていた。
常総市坂手町のリサイクル業者「R商事」の資材置き場で15日に発生した火災で、現場にあった廃家電の保管状況が廃棄物処理法の施行規則に違反しているとして、県が昨年8月に改善指導していたことが分かった。
県廃棄物対策課によると、この資材置き場の場合、規則により、野積みした廃家電などの高さを5mより低くしなければならなかった。
しかし、県が立ち入り検査したところ、実際には10mほどに達していた。
県が昨年8月に指導し、R商事は9月、約7カ月かけて保管量を減らすとの改善計画書を県に提出した。
その後、県は検査に入っていなかったというが、今月22日に状況を確認する予定だった。
警察の調べなどでは、出火当時、資材置き場では約2万m2の範囲で、高さ10~20mほどに電子レンジや冷蔵庫が積まれており、改善せずに被害拡大につながった可能性もある。
R商事の登記上の代表者の住所地にあるリサイクル会社は、本紙の取材に対し「担当者が不在で答えられない」と話した。
鎮火後の対応について、県の担当者は「消防や警察と連携し、多量保管の改善を引き続き求めていく」としている。
【2日目も鎮火せず 児童ら目の痛み訴え】
常総市坂手町の資材置き場の火災は、発生2日目の16日に入っても鎮火せず、黒煙を上げて燃え、市内の小学生ら約40人がのどや目の痛みを訴えるなどの影響が出た。
消防によると、16日は消防車19台のほか、県の防災ヘリが定期整備に入っていたため、栃木、埼玉両県の防災ヘリが出動。
山積みになった資材を崩すため、建設用重機も使った。
火勢は弱まって黒煙は減ったが、鎮火のめどは立っていない。
15日夜に続き、16日も徹夜で消火活動を続けるという。
常総市教育委員会によると、小中学生らには16日朝、配布したマスクをして登校してもらった。
朝に市内すべての小中学校と幼稚園で調査をしたところ、24人がのどの痛み、17人が目の痛みを訴えた。
現場は坂東市との市境付近にあり、風向きの影響で坂東市にも煙が流れた。
坂東市教委によると、マスクをして登校させたほか、小中学校計6校で終日、窓を閉め、体育や部活動などの屋外活動が中止された。
出典
『常総火災 廃家電保管で業者指導 県が昨夏、改善怠った可能性も』
https://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201905/CK2019051702000162.html
5月18日付で東京新聞からは、出火当日に風下1か所で国の基準を超えるベンゼンが検出されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は17日、火災当日に採取した大気を検査し、風下の1カ所で環境基準(1m3あたり0.003mg)の約10倍のベンゼンを検出したと発表した。
ただ、健康に影響を与えるレベルではないとする。
県によると、調査は現場から約2.5kmの範囲で風上1地点、風下5地点の計6地点で、有害大気汚染物質のベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロメタンを測定した。
このうち最も近い風下50mの一地点で、1m3あたり0.032mgのベンゼンを検出した。
健康影響がないとした理由に、県は、労安法に定められた屋内の労働者の健康を確保できるベンゼンの値は環境基準の約1000倍で、今回の測定値はその100分の1の濃度であることなどを挙げる。
出典
『常総火災で基準超ベンゼン検出 当日の大気中「健康に影響なし」』
https://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201905/CK2019051802000172.html
5月18日付で茨城新聞からは、出火3日目も県内各消防からの応援を受け消火活動中など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山積みされた廃家電の保管量は推定で約5万m3に上り、17日午後7時現在も炎と煙が上がっている。
火災が鎮火しないことを受け、常総広域消防本部は16日、県を通じ、広域応援を要請。
17日は16の消防本部が駆け付け、消防車両は計20台、人員は延べ約170人に増強された。
18日はさらに6消防本部が早朝から加わる予定。
現場では、大型重機2台で金属くずをかき出しながら消火活動を展開。
隊員は水分を補給しながら交代で活動に当たっている。
隊員の1人は、「煙でマスクが黒くなり、目も痛む。気温も高いので、体力的に厳しい」と汗を拭った。
常総、坂東両市教育委員会によると、この日も目や喉の痛みを訴える児童生徒が相次ぎ、17日朝の時点で両市合わせて計53人に上った。
常総市は、今回の火災で健康や農産物に不安を持つ市民、農家がいることから、18、19日の両日、市役所本庁舎1階市民ホールに相談窓口を設置することを決めた。
開設時間は両日とも午前8時半〜午後5時。
出典
『常総・廃材火災 応援入り消火続く 夜通し活動、隊員疲弊』
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15581061539188
(2019年5月29日 修正1 ;追記)
2019年5月24日付で茨城新聞から、出火原因は不明だが電池がショートした可能性もあるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察と消防は23日、合同で実況見分を行い、出火原因については「不明」と結論づけた。
ただ、炭化した状態の乾電池や充電池が大量にあったことから、電池がショートして発火した可能性もあるとしている。
実況見分は同日午前9時から始まった。
同社の関係者を立ち会わせて、火災が起きた時の状況を詳しく確認。
県廃棄物対策課と環境省、国立環境研究所の職員も加わり、現場の様子を記録した。
火災は15日午前6時ごろに発生。
警察によると、広さ約9400m2ある廃材置き場のうち、約5600m2部分で火災が起き、山積みされた廃家電のプラスチックくずや金属くずなどを焼いた。
現場では、がれきの温度を下げる放水作業が現在も続いている。
出典
『常総の廃材火災 出火原因は不明 警察、消防が実況見分』
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15586210481622
2019年5月28日付で東京新聞茨城版からは、火災発生13日目に鎮火したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
火災は、発生から13日目の27日に鎮火した。
常総広域消防本部が発表した。
消防本部によると、焼失面積は約5600m2。
高さ10~20mに積まれた廃品の電子レンジ、冷蔵庫などが燃えた。
夜通し消火作業を続け、20日夜に鎮圧状態になったが、プラスチックや金属の内部が熱を帯び、再び燃える可能性があったため、鎮火までさらに7日間の消火活動をしたという。
常総広域消防本部と市消防団のほか、応援で県内23カ所の消防本部や3県の防災ヘリが出動。
26日現在で、延べ260台、約1400人が消火活動をした。
出典
『鎮圧状態から7日 常総火災が鎮火』
https://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201905/CK2019052802000159.html
2019年5月14日18時10分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
霧島連山のひとつで宮崎県にある硫黄山の噴火以降、山から流れ出る川の水質が悪化している問題で、川のすべての水を石灰石と反応させる水質改善の実験が始まった。
この実験は、県と宮崎大学などが硫黄山に近いえびの高原で始めた。
山から流れ出る川のすべての水が、パイプで深さ1mの貯水槽に引き込まれ、敷き詰められたおよそ100トンの石灰石と反応してもとの川に戻る。
硫黄山のふもとの川では、去年4月の噴火から1年以上が経った現在でも、上流部で酸性度やヒ素の濃度などが基準を上回っていて、ことしもえびの市内のおよそ140haの田んぼで稲作ができない見通しだ。
ただ、県が去年9月から川の一部の水と石灰石を反応させる実験を行ったところ、酸性度やヒ素の濃度などを下げる一定の効果が確認されているという。
貯水槽付近でどれくらいまで酸性度などを下げれば、ふもとの稲作のための取水地点で基準を下回るのかわかっていないということだが、すべての水を反応させる今回の実験では、石灰石の量などを調整しながら、より効率的な方法を調べることにしている。
そして県などは、ことし10月ごろまで実験を行い、その後、実用化の段階に進みたいとしている。
宮崎県環境管理課の冨山課長は、「なるべく早く、安定的に農業用水として使えるレベルまで水質が改善できるよう取り組みたい」と話している。
出典
『水を石灰石と反応させる実験開始』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20190514/5060003241.html
5月17日16時8分に西日本新聞からも、より詳しい同趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
宮崎県えびの市の霧島連山・硫黄山(1317m)が昨年4月に250年ぶりに噴火し、硫黄山周辺の赤子川、下流域の長江川、川内川が白濁するなど水質が悪化した問題で、県は赤子川上流の水全量を、石灰石を敷き詰めた浄化用仮設水路に引き込み、水質改善の実証試験を始めた。
9月末まで実施し、下流域の酸性度やヒ素濃度など水質の改善状況を検証する。
14日に始めたのは、赤子川上流の沢の水を迂回させ、約100トンの石灰石を敷いた幅4m、長さ約18m、深さ約1mの水路を通して中和させる実験。
水素イオン指数(pH、数値が低いほど酸性)や、ヒ素やホウ素など重金属の濃度を下げる効果が期待でき、水は中和後、沈殿池を経由して沢に戻される。
県と宮崎大は、昨年9月から一部の水を利用した実験を行っており、酸性度やヒ素濃度の改善効果を確認したことから、今回の全量実験に踏み切った。
実験初日の計測では、仮設水路入り口でpH値1.8の強い酸性の水が、中和後の出口では同4.2の弱酸性となった。
環境基準は6.5~8.5だが、県は、水量が増える下流でさらに数値が改善されるとみている。
硫黄山があるえびの高原は日本有数の多雨地帯で、水量は季節によって変化する。
実験に協力している宮崎大国際連携センター伊藤健一准教授(地盤環境工学)は、「営農期や台風の時期なども中和の効果が持続することを期待している」と話した。
宮崎、鹿児島両県では、長江川や川内川などで環境基準を大きく上回る数値が検出され、昨季は約1100戸の農家が米作りを断念。
水質の改善は進んではいるが、一部では今も農業用水が利用できず、今季も両県で約500戸が米を作らない見通しとなっている。
出典
『上流の水全て石灰石で中和 硫黄山噴火 水質改善へ県と宮崎大実証実験 [宮崎県]』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/miyazaki/article/510882/
(2019年6月1日 修正1 ;追記)
2019年5月30日17時38分にNHK宮崎から、水質が大幅に改善されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
霧島連山のひとつで宮崎県にある硫黄山が去年噴火してから、ふもとの川の水質が悪化している問題で、火口にほど近い最上流部で、水質が大きく改善したことが県の調査でわかった。
今月始まった水質改善の実験の効果とみられ、順調に進めば、来年の農業用水としての利用に向け、弾みとなりそうだ。
この問題で宮崎県は、えびの市を流れる長江川と川内川の合わせて8か所で毎週、水質を検査し、今月22日に行った結果を30日公表した。
それによると、最も上流の「えびの橋」では、酸性度などが環境基準を依然として上回っているものの、大きく改善したほか、ヒ素の濃度が先週に続き、今週も基準内におさまった。
また、上流から2番目の地点では、川の水がやや強い酸性を示したが、3番目の「長江橋」より下流では、すべての項目で基準内だった。
これについて県は、硫黄山に近いえびの高原で今月14日、川のすべての水を石灰石と反応させる水質改善の実験を始めた効果と見ている。
えびの市内では、今シーズン、およそ140haの田んぼで稲作ができない見通しだが、今後、水質が順調に改善し、その状態が続けば、来年の農業用水としての利用に向け、弾みとなりそうだ。
県は、「今後、梅雨の時期でも効果が続くかなどを確認しながら、川の水を安心して使える水準に改善させたい」としている。
出典
『硫黄山麓の川 水質が大幅改善』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20190530/5060003380.html
2019年5月15日に掲載した第1報(2/2)がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報(2/2)は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9649/
(2019年5月21日 修正1 ;追記)
2019年5月14日7時0分に京都新聞からは、急ハンドルや急発進はなく前の右折車との間に一定の距離もあったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
直進の軽乗用車と衝突した右折車は、急発進などの運転はしていなかったことが13日、関係者への取材で分かった。
軽乗用車のドライブレコーダーに写っていたという。
警察は、さらに事故の状況と原因の分析を進める。
関係者によると、軽乗用車のドライブレコーダーは前方を写しており、衝突前から歩道奥で停車するまでの事故の一部始終が記録されていた。
事故をした乗用車は、ゆっくりと右折レーンから曲がり始めており、急発進や急ハンドルはなかった。
乗用車の前には別の車が右折していたが、一定の距離があり、連なるように右折したのではないという。
出典
『右折車、急発進や急ハンドルなし 直進車ドラレコ分析、大津』
https://this.kiji.is/500790405050418273?c=39546741839462401
5月17日23時12分に産経新聞westからは、右折車の運転手は考え事をしていた、時速10㎞で右折したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大津地検は17日、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)の罪で、同市一里山の無職、S容疑者(女性、52歳)を起訴した。
起訴状によると、S被告は8日午前10時15分ごろ、大津市大萱(おおがや)の県道交差点を、考えごとをしていて安全確認をせずに時速約10kmで右折し、対向車と衝突。
歩道で信号待ちをしていた保育園児らの列に対向車が突っ込み、園児2人を死亡させたほか、14人にけがをさせたとしている。
出典
『大津事故「考え事をしていた」 右折車の女を起訴』
https://www.sankei.com/west/news/190517/wst1905170033-n1.html
(2019年10月19日 修正2 ;追記)
2019年10月18日19時32分に産経新聞から、公判中に起こしたストーカー行為でもS容疑者が起訴されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
知り合いの男性に連絡を取るように執拗(しつよう)に迫ったとして、大津地検は18日、ストーカー規制法違反などの罪で、大津市一里山の無職、S容疑者(53)を起訴した。
起訴状によると、S被告は8月27日、男性の携帯電話に「悪になる」「さらす」とのメッセージを送信して脅迫。
9月2日と同5日には男性の勤務先に電話をかけ、「こんなに好きやのに。苦しい。(男性の)写真は消さへんよ。2人で話したい」などと連絡をとるようにしつこく迫ったとしている。
S被告は5月、大津市の交差点で信号待ちをしていた保育園児らの列に車が突っ込み、16人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われ、大津地裁で公判中。
https://www.sankei.com/affairs/news/191018/afr1910180065-n1.html
※5月に事故を起こしたのに公判中の8月にストーカー行為?
調べてみると、あれだけの事故を起こした人間とは思えないような以下のような情報が見つかった。
(2019年10月1日19時54分 J-CASTニュース)
大津市内で保育園児2人が死亡するなどした事故で、原因となった右折車を運転していた無職の女(53)が地方公務員の男性(49)にストーカー行為をしたとして逮捕され、ネット上で驚きの声が上がっている。
公判中にも関わらずに事件を起こしていたからだ。
事故の被害弁護団からも、厳しい声が聞かれた。
【起訴事実認めた初公判、しかしそのときすでに... 】
「考えごとをしていた」。
女は2019年5月8日の事故当時、前をよく見ていなかったといい、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた7月17日の大津地裁での初公判では、「間違いありません」と起訴事実を全面的に認めた。
女は、このときすでに保釈されていたが、滋賀県警の捜査第1課にJ-CASTニュースが10月1日に聞いたところなどによると、この初公判前の6月下旬には、滋賀県内在住の男性と出会い系サイトで知り合っていた。
しかし、直接会ったことがないまま、男性が「連絡を止めましょう」と女にLINE上で伝えると、女は8月27日、男性とのやり取りをネット上などに晒すと、複数回にわたって脅迫した疑いが持たれている。
また、9月2、5日には、男性が勤める役所に計10回以上も電話し、「2ちゃんねる(5ちゃんねる)に写真を上げたらどうするの?」などと男性に話して連絡を取ることを強要しようとしたとも見ている。
女は、9月30日にストーカー規制法違反などの疑いで逮捕され、県警の調べに「間違いない」と容疑を認めているという。
公判中に起こした事件だけに、ネット上では、大きな話題になっている。
「事故後にこういう事をするとは信じられません」「本当に反省してたのかな?と感じてしまう」「ご遺族の気持ちを考えるといたたまれない」と疑問や批判の声が次々に上がった。
【ヒラヒラの着いた服を着て、被害者側に頭下げず】
一方、「事故を起こして精神的に辛かったのかもしれない」「自暴自棄になってやってしまった?」といった憶測も出ていた。
事故の被害弁護団の広報をしている石川弁護士は10月1日、初公判のときの女の様子について、取材にこう話した。
「法廷に入って来たときは、検察官席近くにいる被害者の皆さんに頭を下げることなく、被告人席に歩いて行きました。会釈をするのが普通だと思っていましたが、見向きもしなかったですね。服は肩にレース状のヒラヒラが着いた白いブラウスを着ており、髪も内側にカールしておめかしした姿で、ちょっと感覚がおかしいのではないかと思いました。法廷を出るときも、被害者の方を見向きもしなかったので、呆気に取られましたね。被害者の皆さんからは、『反省の態度が見られない』との声が上がっていました」
初公判前には、女の代理人弁護士から「謝罪の手紙を送りたい」との連絡はあった。
拒否せずに受け取った被害者もいたが、「ありふれた反省の言葉が並んでいました。弁護士の指導を受けて、無難な内容になっていたのだと思います」。
女は、被害者の住所を知らなかったため謝罪などに来なかったというが、「顔も見たくない」という被害者がほとんどだそうだ。
女が初公判前に出会い系サイトを利用していたことを報道で知り、「聞いたときはびっくりしました」と石川弁護士は言う。
「精神的に辛いなどというのは、言い訳にはなりません。裁判官は、被告が反省と悔悟の日々を送っていると思っています。被告への心証が悪くなるのは、間違いないと思います」と話した。
2回目の公判は、10月8日に予定しているが、女が事件を起こしたことで証人尋問や被告人質問はなくなり、併合審理にするのかといった公判の進め方を確認することになるという。
https://www.j-cast.com/2019/10/01369031.html?p=all
(2019年11月11日 修正3 ;追記)
2019年11月8日14時46分にNHK滋賀からは、事故後の横展開対応状況に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
県や大津市では補正予算を組み、一部ではガードレールや防護柵が設置されるなど整備が始まっています。
一方で、周辺の住民との調整が必要なうえ、工事をするには入札が必要なことなどからほとんどで整備が進んでいないということで安全対策の対応が終わるには時間がかかる見通しです。
【行政の対策は】
事故を受け、国は保育園や幼稚園などの周辺の道路の緊急点検を求め、9月末時点で国と県、それに市と町が管理する道路808か所で早急な安全対策が必要とされています。
このうち、県が管理する道路では、今年度中におよそ3億5000万円かけて、50か所で防護柵を、377か所で歩道と車道を区切るブロックの設置や横断歩道の補修が行われることになっています。
一方、大津市では、国道や県道、それに県警が管理する横断歩道などを除く697か所について、およそ9億円かけて、歩道にガードレールなどを新たに設置したり、小学校の通学路に歩道を整備したりする工事を行うことにしています。
工事は先月末までに24か所で始まり、今年度中にすべて完了する予定です。
このほか、市では、ことし7月に全国に先駆けて、市内4か所の保育園とこども園の周辺に「キッズゾーン」を設置しました。
「キッズゾーン」は、小学校の通学路に設けられている「スクールゾーン」のように、道路にペイントするなどして近くに保育施設があることをドライバーに知らせ注意を促そうというものです。
市では効果を検証しながら、市内の保育施設187か所の周辺でも設置を検討しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20191108/2060003777.html
(2020年2月19日 修正4 ;追記)
2020年2月17日18時53分に朝日新聞からは、被告に実刑判決という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
裁判所は「安全確認という基本的なことを怠ったことで、幼い命や未来が突如、奪われた」と指摘し、禁錮4年6か月の実刑判決を言い渡しました。
・・・・・
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200217/k10012288851000.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。