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従業員の方が機械に巻き込まれ悲惨な死に方をした会社の方から、今年10月、下記趣旨のメールを頂戴しました。
事故を起こしたことは深く反省している。
悔やんでも悔やみきれない。
ただ、ブログを見た人からの問い合わせが後を絶たず、通常の業務に支障をきたしている。
従業員の中には、個別に嫌がらせの電話を受けているものもおり、精神的苦痛を訴えている。
記事の削除あるいは社名を非表示にすることは可能か?
こんなことになっている会社があるなど、全く知りませんでした。
予想だにしなかった事態です。
問い合わせ程度ならまだしも、本ブログが原因で嫌がらせの電話まであったとは・・・。
ただちにお詫びメールを返信し、当該記事から社名などを削除しました。
※これまで、たまに2チャンネル的なコメントが書き込まれることがあり、それらは全て非公開扱いにしてきましたが、今になって思えば、その時点で、こういった事態を予測しておくべきだったのかもわかりません。
本件、ブログ者は記事作成上、『忘れられる権利』についても配慮してきたつもりであり、それゆえ個人名は、有識者などを除き、匿名あるいは名字だけを記載するようにしてきました。
ただ、会社名は、それほどのこともあるまいと思い、実名報道のまま紹介してきたのですが、それでは甘かったようです。
よって、10月以降の記事はもちろんのこと、過去記事についても、関係者に迷惑をかけそうなものについては、想定される迷惑のグレードに応じ、以下などの対応をとることにしました。
・社会的責任や影響の大きい大会社、公的機関などを除き、会社名は秘す。
・会社名が特定されそうな地名も削除する。
・名字だけ記載してきた名前も、アルファベット記載に変える。
できるだけ具体的に記された情報のほうが事例を身近に感じることができ、再発防止に有用だ・・・そう思う気持ちに変わりはありませんが、背に腹は代えられないということです。
ただ、記事数が多いので、過去記事の見直し・修正には、あと数ケ月はかかりそうです。
ブログ者の対応はそういうことですが、読者の方にもお願いがあります。
それは、記事を見たからといって、発災会社などに問い合わせしないでいただきたいということです。
気になる事故について、もう少し詳細な状況や原因などを知りたい・・・・その気持ちは大いにわかるのですが、問い合わせるほうは一人でも、受けるほうは大勢を相手にすることになり、特に、規模の小さい事業所では業務妨害になってしまう恐れがあります。
事情、お汲み取りの上、よろしくご配慮のほど、お願い申し上げます。
※本ブログに繰り返しアクセスいただいている方に、そのような方はいらっしゃらないとは思いますが、念のため。
追記)
以前から、なぜ表に出る事故情報は少ないのだろう?と思っていましたが、今回のようなことも、その一因になっているのかもしれません。
(2018年5月13日 修正1 ;追記)
2018年5月12日にmasayukiさんから、本記事に関し、以下のコメントを頂戴しました。
無条件に、社名を隠すのは良くないのではないでしょうか?
会社が 原因を考えて改善したのなら隠すとか、そういうふうにしないと、何も改善されないと思います。
被害者の方が報われません
無条件に会社名を隠していたら、被害者のかたは無駄死にですよ。
逆に改善した ということがまた、明記されれば、「この会社はちゃんと改善してる」と印象は良くなると思います。
以下は返信。
チト長文になりましたので、コメント欄ではなく、この記事に追記することにしました。
(返信)
ブログ者は、ほぼ毎日、以下のネット情報を閲覧しています。
朝日、読売、毎日、産経の全国紙社会面
共同通信の地方版とNHK47地方局
そして気になった事例については、図書館に行き地方紙の記事に目を通すなどして、より詳しい情報の入手にも努めています。
そういった事例・情報収集作業を行ってきて感じたこと。
それは、メディアでは、事故が起きたことは報じられても、大きな事故とか世間に注目された事故でない限り、その後のフォロー報道はさほどされないということです。
したがって、事故を起こした会社が深く反省し、十分な安全対策をとったとしても、そのことが報道されることはほとんどなく、その会社は事故を起こしたことだけが事実として、いつまでもネット上に残っている・・・これが現状です。
事故を起こしても反省せず、再発防止策もとらない・・・。
そのような会社もあるかもしれませんが、あっても、それは、ほんの一握りでしょう。
ほとんどの会社は、消防や労基などの指導・命令のもと、事故の再発防止に真摯に取り組んでいる・・・ブログ者はそのように考えています。
今回ご意見いただいた趣旨は、改善した会社としていない会社を区別し、後者については会社名を明記すべき、ということだと解釈しました。
しかしながら、どの会社が改善していないかは、よほどのことがない限り、報道されることはありません。
そういった理由がありますので、今後とも、原則、会社名は匿名のまま続けることにいたします。
ご意見、有難うございました。
2016年11月14日23時18分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後6時48分ごろ、名古屋市中区のデパートから「煙が出てにおいがする」と、119番通報があった。
けが人はおらず、店内にいた約25人を避難させたという。
警察とデパートによると、午後6時38分ごろ、7階催事場にある分電盤とブレーカーをつなぐコード3本から、高さ10cmほどの火が出た。
その場に居合わせた社員が消火器で消した。
催事場の一角と近くの階段を通じて、8階の一部に煙が広がったという。
この日は物産展が開かれ、出火時は撤収作業をしていた。
当時、催事場は閉場していたが、隣の子供服売り場と8階にいた客約25人を、安全のために別の場所に誘導したという。
出典
『催事場で出火、消火器で消す 名古屋のデパート』
http://www.asahi.com/articles/ASJCG6GZJJCGOIPE041.html
11月14日20時57分に共同通信からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、7階催事場で同日夕まで開催していた物産展「あいちの農林水産フェア」の片付け中に電化製品のアースがショートし、電気設備から煙が出たとみられる。
電気設備の近くに客はおらず、7階の別の売り場にいた人たちに避難を呼び掛けたという。
出典
『名古屋のデパートで発煙騒ぎ けが人なし』
http://this.kiji.is/170865384180811259?c=39546741839462401
2016年11月14日21時50分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月14日18時50分に毎日新聞から、11月15日2時6分に共同通信から、11月18日6時49分にNHK福岡NEWS WEBから、11月21日5時30分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後2時50分ごろ、福岡市南区の認可保育園「K」から、「男の子が溺れたようだ」と119番通報があった。
警察によると、園に通う市内の1歳7カ月の男児が敷地内の排水溝に頭を突っ込んで動かなくなっているのを保育士が見つけ、病院に搬送されたが、意識不明の重体という。
警察によると、排水溝は雨水を流すためのもので、直径約30cm、深さ約35cmの円筒形。
地下の排水管とつながっていて、雨水を流すため地面に縦に埋め込まれており、水が7cmほどたまっていた。
通常はプラスチック製の蓋がかぶせてあるが、発見時は外れた状態で、男児のそばにあったという。
この蓋に関し、園が「少なくとも1年ほど前から、排水溝のふたが危ないと思っていた」と警察に説明したことが、捜査関係者への取材でわかった。
警察は、園が危険性を認識していたのに適切に対応しなかった疑いがあるとみて、業務上過失致傷容疑で調べている。
園や捜査関係者によると、現在の園の施設は3年前に建てられ、園庭には排水溝が約10カ所作られた。
排水溝は当初、子どもが入れないような大きさで、はめ込み式で外れにくいふたがついていた。
ところが、水はけが悪かったため、現在の円筒形の排水溝に変え、ふたは置くだけのものになったという。
子どもでも開けられる重さのプラスチック製で、園児がふたを外すなどしていたため、危険だと思った保育士らが、状況に応じてふたの上に土囊を置いていた。
だが、つまずくおそれがあったため、最近になって土囊は取り除かれていた。
男児は0歳児クラスに所属。
自力で歩くことができ、この日は、昼食後に1階の保育室で昼寝をする姿が確認されていた。
午後2時ごろから園児らが順次起きて遊んでおり、発見10分前の14日午後2時40分ごろに、男児が1階の保育室から部屋の前の園庭に出ようとしていたのを、保育士が確認している。
保育士が見ていなかった約10分間に、男児が園庭に出て排水溝に落ちた可能性が高いという。
捜査関係者によると、男児が見つかった排水溝は保育室からは死角になっていて、見えにくいという。
園の説明では、当時は0歳児クラスの園児9人に対し、3人の保育士が対応していた。
市によると、同園は2003年に市の認可を受けた。
出典
『保育園で1歳男児が意識不明 福岡、園内の排水溝で発見』
http://www.asahi.com/articles/ASJCG5V9RJCGTIPE03F.html
『福岡保育園 1歳男児が排水溝に頭の状態で見つかり重体』
http://mainichi.jp/articles/20161115/k00/00m/040/026000c
『排水溝に頭、男児意識不明 福岡の保育園、溺れたか』
http://this.kiji.is/170823357564157954?c=39546741839462401
『排水溝のふた以前も危険性指摘』
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20161118/4503051.html
『「排水溝、危ないと認識」男児重体の保育園が説明』
http://www.asahi.com/articles/ASJCN4DKJJCNTIPE009.html
11月20日19時17分にNHK福岡NEWS WEBから、他に危険個所がないか安全点検したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今回の事故を受け、保育所を運営する社会福祉法人では、施設の設計者などとともに安全委員会を設け、20日、施設内にほかにも危険なところがないか確認するための安全点検を行った。
点検には、建築士や保護者などあわせておよそ30人が参加し、2時間あまり保育室やホールなどをまわって点検したあと、参加者からは、排水溝のふたを簡単にはあけられないように変える必要があるとか、園児の手の届く位置に備品を入れる物入れの鍵があるので場所を変えるべきだ、といった意見が出たという。
社会福祉法人の理事長は、「二度とこのような事故を起こさないためにも、20日の意見を踏まえて、できるところから再発防止策を講じていく」と話している。
出典
『保育所の安全委員会が点検』
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20161120/4546481.html
(ブログ者コメント)
NHKの映像によれば、土でできた園庭の中に一つだけポツンと、保育園の建屋から1m程度離れた場所にマンホールのようなものが設置されている。
そこの蓋を外して、頭を突っ込んだ模様。
(2016年11月30日 修正1;追記)
2016年11月29日18時59分にNHK福岡NEWS WEBから、男児は意識が回復したという記事がネット配信されていた。
出典
『排水溝事故 男児の意識回復』
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20161129/4809651.html
(2017年6月2日 修正2 ;追記)
2017年5月31日19時30分にNHK福岡から、園長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも若干修正した)
警察によると、保育所では以前にも「雨水升」のふたが外れ、職員から危険だという指摘が出ていたという。
警察は、56歳の園長が危険性を認識していながら升のふたが開けられないよう対策をとっていなかったうえ、30代から60代の保育士3人も男の子の見守りを怠ったとして、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
警察によると、園長は調べに対し「業務が多忙で、対策を後回しにしてしまった」と供述し、容疑を認めているという。
これについて保育園では、「責任者が不在でコメントできない」としている。
出典
『保育所事故で園長ら書類送検』
http://www.nhk.or.jp/fukuoka-news/20170531/3871011.html
2016年11月14日16時43分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後1時10分ごろ、東京都中野区中央の工事現場で「クレーン車が倒れて、下敷きになっている人がいる」と、110番があった。
警察が駆け付けると、くい打ち機が倒れており、40代の男性作業員の足が挟まれていた。
意識はあり、重傷とみられる。
警察によると、この日は午前8時から、男性を含めた作業員3人がくい打ち機で穴を掘り、セメントを流し込む作業をしていた。
男性は、くい打ち機を操作するため、そばで作業していたといい、警察が詳しい原因を調べている。
現場は、東京メトロ新中野駅から北に約400mの住宅街。
出典
『くい打ち機倒れ男性けが、東京 中野の工事現場』
http://this.kiji.is/170783341805520379?c=39546741839462401
11月14日18時13分にTBS News iからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
午後1時10分ごろ、中野区中央の住宅の工事現場で、「作業車が倒れて下敷きになっている」と110番通報があった。
警察などによると、杭を打つ作業車が横転して、近くにいた作業員の40代の男性が下敷きになり、病院に運ばれたが、骨盤骨折の重傷。
事故が起きた時、男性はリモコンを使って作業車を操縦し、地面に穴をあけていたということで、警察が当時の状況を詳しく調べている。
『中野の住宅工事現場で作業車横転、作業員挟まれ重傷』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2914664.html
2016年11月14日18時38分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後0時半ごろ、小樽市花園3丁目の工事現場で、「足場の上で20代の男性作業員が意識を失った」と、別の作業員から消防に通報があった。
警察によると、倒れていたのは札幌市白石区の建設作業員の男性(26歳)で、心肺停止の状態で病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。
現場は国道5号線沿いにある3階建ての空きビルで、男性は、ビルを解体するため外壁に足場を組む作業をしていて、当時、高さ8mほどの4段目の足場の上にいたという。
4段目の近くには電線があることや、同僚が、バチバチッという音を聞いていることから、警察は、男性が電線に触れて感電したとみて、詳しい状況を調べている。
出典
『作業員死亡 電線に触れ感電か』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161114/4389691.html
(ブログ者コメント)
映像では、電線から数cmしか離れていない場所に足場が組まれているようにも見える。
2016年11月14日17時12分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月14日19時15分にBSN新潟放送;gooニュースから、11月14日19時44分にテレビ新潟;日テレNEWS24からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前9時40分ごろ、長岡市黒津町の信濃川で、測量をしていた作業員から「同僚1人の姿が見えなくなった」と警察に通報が入った。
行方がわからなくなったのは長岡市の測量会社の作業員の男性(28)で、警察などが捜索した結果、およそ1時間半後に250mほど下流で見つかったが、病院で死亡が確認された。
警察によると、男性は14日朝から同僚2人とともに、川にかかる北陸自動車道の橋の下で水深を測る作業を行っていたという。
当時、男性は測量用のポールを持ち、川に入って水深を測っていたが、川岸にいた別の作業員によると、突然姿が見えなくなったという。
ライフジャケットは着用していなかったという。
作業を委託した信濃川河川事務所によると、現場の信濃川は川幅がおよそ1kmほどあり、流れも比較的穏やで、雨も降っていなかったため、水量もふだんと変わらなかったという。
作業現場の水深はひざ丈ぐらいだが、場所によっては深い所もあるということで、警察は、男性が川の深みにはまり溺れたとみて、詳しく調べている。
河川事務所は、「二度とあってはいけない事故で、警察などに協力して原因を究明したい」としている。
出典
『信濃川で測量作業員流され死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034383702.html?t=1479154782889
『測量中に川に流され男性死亡』
http://news.goo.ne.jp/article/bsn/region/bsn-kennai20161114-7207961.html
『信濃川で測量作業員が流され死亡』
http://www.news24.jp/nnn/news88210736.html
2016年11月13日に掲載した第1報がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
(1/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6464/
(2/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6463/
(2016年11月21日 修正1 ;追記)
2016年11月13日7時1分にNHK関西NEWS WEBから、消防が白熱球におがくずをかける再現実験を行ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京・新宿区のイベント会場で、11月6日、木くずを敷いたジャングルジムのような木製の展示物が焼け、男児(5)が死亡した。
これを受けて大阪市消防局は、11月10日に市内の施設で白熱灯の燃焼実験を行った。
実験では、500Wの白熱灯におがくずをかけて変化を確かめた。
3分後には白い煙があがり始め、6分30秒後には、おがくずが炭に変わって火が出て、一気に炎が大きくなった。
大阪市消防局によると、大阪市内では平成23年以降、白熱灯などの照明器具の熱が原因で周りのものが燃える火事が毎年5件程度起きていて、ことしは先月末までに6件起きている。
このため、消防局は、白熱灯などの照明器具の取り扱いには十分注意するよう、呼びかけている。
出典
『照明器具原因の火事に注意を』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20161113/4333161.html
(ブログ者コメント)
大阪市のHPには、実験映像ならびに以下の火災事例が掲載されている。
・倉庫の天井に設置されているダウンライトの熱により、荷物が出火
・クローゼットのダウンライトの熱で布団圧縮袋が溶けて、圧縮していた布団が膨張し、ダウンライトに布団が接触し出火
・白熱電球の照明を点けたまま眠っている間に、白熱電球と布団が接触したままの状態となり、布団が出火
出典
『照明器具による火災に注意してください』
http://www.city.osaka.lg.jp/shobo/page/0000381677.html
2016年11月13日付で沖縄タイムスから、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
沖縄県の米軍普天間飛行場でことし6月に起きた航空燃料の流出事故は、壊れた安全装置を修理せず放置していたことが原因だったことが分かった。
本紙が証拠の写真を入手した。
写真を提供した内部の専門家は、海兵隊の事故防止対策について、「怠慢で、ばかげている」と厳しく批判した。
事故は6月15日、飛行場北東部の燃料貯蔵地区で発生し、航空燃料6908ℓが流出したことが既に判明している。
本紙が情報公開請求で入手した内部文書によると、燃料を移し替える先のタンクを間違え、あふれさせていた。
本来、タンクにはバルブで燃料の流れを遮断する安全装置があり、作動すれば、注ぎ過ぎてもあふれることはない。
だが、写真では安全装置に結束バンドが巻かれ、無効化されている。
写真は、普天間などの在日米軍基地で10年以上働いてきた専門家が提供した。
「安全装置は壊れていた。海兵隊員は、修理ではなく迂回することを選んだ」と批判する。
この事故について在日米軍は、沖縄防衛局に、安全装置故障の放置ではなく「バルブの誤調整」が原因だったと伝えていた。
通報内容が事実と異なっていたことも、浮き彫りになった。
本紙は今回、12秒のビデオも入手。
芝生に覆われ、内部に燃料タンクがある山のような構造物が写る。
斜面の排出口からは多量の燃料があふれて白く見え、地面を経て排水口に流れ込んでいる。
専門家によると、監視要員がいなかったことも事態を悪化させた。
「普天間の海兵隊員にとっては、典型的な事故だ。安全基準を無視し、過去の教訓にも学ばない。率直に言って彼らの仕事は怠慢で、ばかげた行動を取る」と語った。
同タンクでは、2009年3月にも燃料757ℓの流出事故が起きており、専門家は兵員教育の欠陥を指摘。
さらに、燃料貯蔵地区の火災への備えが「とても貧弱」と懸念を表明した。
これらの指摘や「政治的に注意を要する事故」は日本側に通報しないと命じていた過去の本紙報道について、海兵隊は取材に回答していない。
出典
『普天間飛行場で燃料6908リットル流出 故障放置が原因だった』
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/70768
2016年11月17日21時17分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月18日12時9分に神戸新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
「Hバス」宝塚営業所(兵庫県宝塚市)の50代の男性運転手が、路線バスで終点に到着後、寝ている客を乗せたまま、喫煙しながら営業所まで運転していたことがわかった。
さらに、車庫に入れたバスに乗客を置き去りにして帰宅したという。
県と国交省によると、路線バス内での喫煙は県の受動喫煙防止条例で禁止され、乗客がいる場合は、国の規則にも違反する。
同社は、運転手を「厳正に処分する」としている。
同社が車内を映すドライブレコーダーなどを調べたところ、バスは12日午後11時15分ごろ、宝塚市内の終点の停留所に到着。
運転手は、車内点検を怠ったため乗客に気づかず、営業所までの10数分間、たばこを吸いながら、制限速度を最大14km上回って走行していたという。
車庫に入れた際も、車内を点検せずに扉を施錠して帰宅。
約5分後、見回りの営業所員が扉をたたく客に気づいた。
運転手は、「少しでも早く帰りたかった。たばこは1本ならいいだろうと思った。生活態度を直す」と話しているという。
同社は「業務手順を徹底的に周知させ、再発防止に努める。運転手を厳正に処分する」としている。
出典
『寝ていた乗客に気付かず喫煙、車庫に置き去り』
http://www.asahi.com/articles/ASJCK5FYCJCKPTIL020.html
『乗客置き去り、喫煙、速度超過・・・Hバス運転手』
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201611/0009676889.shtml
(ブログ者コメント)
このトラブルの3日前、11月9日にも、広島市で、車内確認を怠り寝ていた乗客をバス内に置き去りにしたトラブルが起きたばかりだ。(本ブログでも紹介済)
ただ、その報道は11日の夕方。
仮に、今回トラブルを起こしたH社が、他社のトラブル情報を自社での再発防止に役立てるシステムを持っていたとしても、時間的に、広島の情報は現場までは伝わっていなかっただろう。
そこまでのシステムを持っているかどうかは別にして、フト、そんなことを考えてしまった。
2016年11月11日11時22分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トラックから落ちた積み荷などの落下物が、昨年度までの5年間、全国の高速道路で160万件以上回収されていたことが、NHKの取材でわかった。
落下物が周りの車に衝突する事故なども相次いでいて、高速道路会社は、積み荷などの落下防止対策を徹底するよう、呼びかけている。
ことし4月、福井市で走行中のトラックの積み荷の木材が落下して対向車線の乗用車に直撃し1人が死亡した事故など、落下物が周りの車に衝突したり、落下物に乗り上げて転倒したりする事故が相次いでいる。
NHKが、全国の高速道路会社6社に落下物の状況を取材したところ、落下物の回収件数は、昨年度までの5年間で、合わせておよそ166万件に上ることがわかった。
回収件数は、平成23年度のおよそ34万9000件をはじめ、いずれも年間30万件を超え、昨年度はおよそ31万6000件だった。
落下物は木材や鉄くずといった資材や廃材が多く、大きな物ではプレハブ小屋や簡易トイレが落ちていたケースもあったという。
高速道路会社は、落下物が重大な事故につながるおそれがあるとして、出発前や休憩の時に積み荷の状況を点検するなど、落下防止対策を徹底するよう、呼びかけている。
高速道路会社は、落下物が重大な事故につながるおそれがあるとして、24時間態勢で回収作業にあたっている。
NEXCO西日本の大阪・茨木市にある事務所には、名神高速道路など4つの道路のおよそ160kmの区間で、今月4日までの1週間に回収された落下物が集められていた。
落下物の中には、角材や金属製の足場、アルミ製のドアなどがあり、このうち脚立は大きくねじ曲がり、多くの車が乗り上げたと見られている。
これまでに、簡易トイレやベッドのマットレス、それにひつぎが落ちていたこともあったという。
NEXCO西日本の管内で回収された落下物は、昨年度11万件余りに上り、およそ5分に1件、どこかで落下物が発生している計算になる。
落下物による事故の危険性を伝えるチラシを作ったり、横断幕を掲げたりして、積み荷などの落下防止を呼びかけているが、なかなか減らないのが現状だという。
NEXCO西日本の管内でパトロールを担当している保杉さんは、「小さな落下物でも、スピードが出ていると非常に危険で、大事故になる危険がある。荷物の積み方への認識を高め、落下の予防をしてほしい」と話している。
出典
『高速道路の落下物 5年間で166万件』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161111/k10010764911000.html
(ブログ者コメント)
福井市の事例は下記参照。
2016年5月4日掲載
2016年4月26日 福井市の国道でトラックから過積載木材が落下し、対向車線を走ってきた乗用車の運転席に6本が突き刺さって運転男性が死亡、現場はきついカーブだった
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5879/
2016年11月11日8時45分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神奈川県を中心に、冷凍メンチカツによる病原性大腸菌O157の集団食中毒が発生した問題で、今回のカツのように油で揚げる調理手順などを残して販売される「そうざい半製品」が、国の衛生基準の対象から外れていることが感染拡大の背景にあることが、分かってきた。
厳密な基準のある冷凍食品と混同される恐れもあり、事態を重くみた厚労省は、新たな基準策定などに着手する方針を固めた。
そうざい半製品は、ギョーザやカツ、コロッケなどが一般的で、材料の準備や味付けの手間をかけずに出来立てを食べられるのが特長。
冷凍食品と似たパッケージで、同じコーナーで販売されることが多いが、冷凍食品のように、細菌数の上限や保存温度などの基準はない。
今回、食中毒が出た食肉加工会社Y社(静岡県沼津市)の冷凍メンチカツと、食品会社I社(神奈川県平塚市)の冷凍メンチカツも、そうざい半製品だ。
被害は、10日までに50人超に拡大している。
厚労省生活衛生・食品安全部は、「消費者にとって冷凍食品と区別しづらく、調理時の生肉加熱処理がおろそかになりやすい」と問題視。
冷凍食品と同様に衛生基準を設けたり、そうざい半製品という名称の使用を禁じて冷凍食品に統合させたりする措置を検討する。
冷凍メンチカツによる集団食中毒の患者に対し、被害の最も多い神奈川県が聞き取り調査を始めたところ、「生っぽかった」、「割った面が赤かった」との声が上がっていることが分かった。
病原性大腸菌O157は、75℃で1分以上加熱すれば死滅するが、被害者らは肉の中心部まで火を通していなかった可能性があり、県は、全患者への調査を続ける。
I社のメンチカツは、包装の裏面に「凍ったまま、170℃~175℃の油で6分間揚げてください」と小さな文字で調理方法が記されている。
神奈川県は表示が不十分だとし、「加熱が十分でないものを家庭で食べることがないよう、具体的表示をすべきだ」と、同社に改善を指導した。
ただ、今回の商品に限って集団食中毒が起きていることから、神奈川県の担当者は、「特定の日に作られた商品が高濃度に汚染されていた可能性がある」と疑い、静岡県は、問題の冷凍メンチカツを製造した同県沼津市の食品加工卸会社T社を4日間立ち入り調査し、原材料や製造ラインに汚染がなかったか調べている。
また、10日には「食べてから、半生に気づいても手遅れです!!」として、ひき肉製品は中心部までしっかり加熱するようにと、危機管理情報を発表した。
新潟薬科大の浦上弘教授(食品安全学)は、「一部の商品は調理法の記載が足りず、文字も小さくて配慮に欠ける。だれもが温度を適切に測って揚げ物をするわけではなく、安全確保の責任を消費者に負わせ過ぎている。間違えない手立てを二重三重に講じなくてはならない」と指摘。
淑徳大学の石井克枝教授(調理学)は、安全な調理法として「解凍してから揚げると中まで熱が伝わりやすい。油は初めは150~160℃に抑え、そこから170~175℃くらいまで上げていく」とアドバイスする。
出典
『そうざい半製品 冷凍食品にあらず 衛生基準、国が策定へ』
http://mainichi.jp/articles/20161111/k00/00m/040/184000c
2016年10月29日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6410/
(2016年11月20日 修正1 ;追記)
2016年11月11日3時0分に朝日新聞から、県の対策案が了承されたという下記趣旨の記事が、現場道路の図解付きでネット配信されていた。
11月10日付で朝日新聞秋田全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
事故の対策会議が10日、秋田市内であった。
県警から、軽乗用車は流入路と流出路の平面交差から逆走して流出路に入った可能性が高いことが報告された。
会議の冒頭で、県警高速隊が、管理カメラの映像の解析結果として報告した。
軽乗用車が事故に遭った本線下り線に逆走して進入したルートとしては、
①国道105号から逆走して流出路に入り、JCTへ進入
②本線下り線への流入路から平面交差を左折して流出路に入って逆走
の2つが想定されていた。
この日の報告は、このうち、立体交差なら起こりえない②のルートを通った可能性が高いことを示すもので、平面交差の危険性が改めて浮き彫りになった形だ。
対策会議は、学識経験者や国交省、県や県警などの担当者8人で構成される。
この日の会議では、
▽JCTに入った際に左奥にある行き先を示す案内看板を現在より100m手前にも新設
▽国道とJCTを結ぶ自動車専用道に、流入路と流出路を分けるゴム柱の「分離ガード」を設置
▽上下3カ所に進行方向を示す矢印塗装
平面交差では
▽道路両脇に進入方向を誘導する点滅柱を設置
▽流出路と流入路を色分け塗装
などの県が示した対策案が了承された。
会議座長で秋田大理工学部の浜岡秀勝教授が、会議後、「問題を共有できた。即応的に早く対応したい。しっかりフォローもして、安全性をしっかり確認したい」と話した。
今後、対策の現場確認や、他に新たな施策が必要ないかを話し合う予定。
国道から自動車道の上り線を利用しようとしてJCTに入った車が左奥にある今の案内看板を見落として下り線の流入路に入ってしまうと、本線に入る前に、(逆走の可能性がある)平面交差を通ることになる、などの指摘があるという。
出典
『秋田)逆走、平面交差を左折か 大内JCT事故対策会議』
http://digital.asahi.com/articles/ASJCB2SMGJCBUBUB001.html?rm=389
(2017年11月2日 修正2 追記)
2017年10月31日に読売新聞から、大内JCTでは対策として道路塗り分けが終了したが、秋田県の類似箇所では逆走が後を絶たないなど、大内JCTの道路塗装写真付きで、下記趣旨でネット配信されていた。
秋田県由利本荘市の日本海沿岸東北自動車道(日沿道)で軽乗用車に乗っていた高齢者3人が死亡した逆走事故から1年が過ぎた。
運転者が進入路を誤ったことが原因とみられ、国や県、県警は、類似箇所に「進入禁止」の表示を設けるなどして安全対策を講じているが、悲惨な事故につながりかねない逆走事案は後を絶たない。
県警高速隊のまとめによると、県内では今年に入ってからも、高速道路での逆走に関する通報が14件(29日時点)あり、うち3件では、駆けつけた同隊員が運転者を停車させるなどして保護した。
このうち、今月7日午後6時頃、秋田自動車道で逆走した70歳代男性は同隊員に止められ、「慣れない土地で道に迷い、慌てて引き返した」と話した。
男性は、横手ICの手前で方向を間違えたことに気づいてUターンしたという。
9月14日午後5時頃には、60歳代後半の女性が秋田道の秋田南IC入り口付近まで入り、間違いに気づいて車をバックさせた。
7月2日午後7時頃には、秋田道の河辺JCT付近の追い越し車線で70歳代男性が車を進行方向と逆向きに停車させていた。
昨年10月、高齢者3人が死亡した逆走事故が起きた日沿道の大内JCTは、国道から高速道の上り線に向かって上がる進入路と、高速道の下り線から国道へ降りる進入路が近くにある「平面交差」と呼ばれる構造。
上り線への進入口を行き過ごし、下り線の降り口へと間違って入ってしまう危険をはらんでいる。
県道路課によると、同JCTは国の事業費削減を受け、進入路が区分される立体交差としての整備が見送られた経緯がある。
日沿道では、ほかに仁賀保IC、金浦ICの2か所も同様の構造を持つ。
国交省秋田河川国道事務所や県は、大内JCTと仁賀保IC、金浦ICで、進入口付近に、誤って進入しないよう注意を促す大型看板や、正しい進路を示す矢印看板を設置。
進入路を「赤」「青」で色分けする舗装を施すなどの対策を実施した。
全国でも、平面交差のJCTやICは少なくない。
例えば、首都高などを接続する美女木JCT(埼玉県戸田市)や、北陸自動車道の片山津IC(石川県加賀市)では、信号機を取り付けて交通整理をすることで、逆走防止を図っている。
秋田県警と同事務所は18日、大内JCTの地元の交通安全協会に所属する高齢者ら約20人をバスに乗せ、逆走防止の対策箇所を案内する説明会を実施した。
参加者からは、「路面を色分けしたことで分かりやすい」といった受け止めや、「夜中や雪の日は見えづらい」と改善を求める声が聞かれた。
視力や運動能力の衰えもあり、判断、操作を誤りがちな高齢ドライバーによる高速道での逆走は後を絶たない。
県警高速隊は、「対策を講じているとはいえ、予断は許さない。今後も粘り強く事故防止を訴えたい」としている。
高齢者の運転に詳しい秋田大の水戸部一孝教授(人間情報工学)は、「(ハード面の)対策後も誤って進入する構造は解消されていない。夜間や雪の日などに再発しかねない。バーを設置するなど、物理的な防止策が望まれる」と、抜本的な対策を求めている。
出典
『ミス誘発「平面交差」、高齢者の高速逆走相次ぐ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171031-OYT1T50060.html
2016年11月12日3時5分に西日本新聞から、図解付きで下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前5時42分ごろ、福岡県筑紫野市のJR鹿児島線で架線が破断して停電が発生し、同8時ごろには、佐賀県江北町や吉野ケ里町の長崎線でも架線の部品が損傷しているのが確認された。
この影響により、JR九州は、鹿児島線の門司港-鳥栖間で最大約10時間、長崎線の鳥栖-諫早間で最大約5時間、運転を見合わせ、約11万人以上に影響が出た。
JR九州によると、筑紫野市内の天拝山-原田間にある、架線の電気を分ける絶縁部分で、「デッドセクション」と呼ばれる直径16mm、長さ8mの繊維強化プラスチック製のパーツが破断していた。
さらに、長崎線の吉野ケ里公園駅や肥前山口駅の架線でも、損傷が見つかった。
車両を調べたところ、破断した筑紫野市の架線を通過した列車4本で、パンタグラフの損傷を発見。
通過していない別の列車1本でも、損傷が見つかった。
JR九州は、通過した列車の1本が長崎線を運行した際に、異常があるパンタグラフで架線を傷つけ、別の列車は、その架線で損傷したとみている。
この事故の影響により、午後2時半時点で、鹿児島、長崎両線の上下線で特急108本、普通284本が運休した。
長崎線で同2時7分、鹿児島線で同3時40分に全区間で運転が再開されたが、列車の大幅な遅れは続き、久大線や佐世保線、日豊線でも運休や遅れが出ていることから、影響人員は大きく増える見込み。
事故を受けてJR九州は記者会見を行い、福永・取締役運輸部長が、「早朝より、大規模な輸送障害を発生させてしまいました。ご利用のお客さまに大変ご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございませんでした」と謝罪した。
出典
『JR不通11万人超影響 長崎、鹿児島線、架線損傷で停電 392本運休』
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/288540
(2016年12月6日 修正1 ;追記)
2016年11月29日1時38分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
JR九州の青柳社長は28日の記者会見で、今月2度にわたって停電で大規模トラブルを起こしたことについて、「大変ご迷惑をおかけした」と陳謝した。
また、最初に起こした11日の事故は、想定していなかった部品劣化が原因だとし、来年9月までに管内54カ所で部品を交換する方針だ。
11日の事故は、JR鹿児島線の天拝山―原田の架線のうち、電気を通さない「デッドセクション」と呼ばれる約8mの部分が破断。
通過した列車のパンタグラフが壊れ、その列車が鹿児島線と長崎線の架線を損傷。568本が運休し、約17万人に影響が出た。
JR九州によると、デッドセクションは繊維強化プラスチック(FRP)製の線を樹脂のカバーで覆った架線を使っていたが、何らかの原因で隙間ができ、内部に水が入った。
FRPに含まれる化学物質と水に電気の火花が加わり、内部で化学変化が起き、劣化。
架線にかかる力も加わって、破断したと考えられるという。
担当者は、「経験もなく、想定もしていない損傷だった」という。
JR九州管内にはデッドセクションが83カ所あり、うち計54カ所で同じFRPを使っていた。
来年9月までに、すべて別の部品に取り換える。
JR九州は、22日にも約6万5千人に影響が出るトラブルを起こした。
仮設の架線を設置する際に、必要な部品の取り付けを忘れたことが原因だった。
出典
『化学変化で架線が劣化 JR九州、11日の破断原因説明』
http://www.asahi.com/articles/ASJCX527CJCXTIPE01L.html
2016年11月11日21時5分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月12日付の北海道新聞紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
11日午後2時20分ごろ、鷹栖町にあるゴルフ場「S」から、「従業員が散水車のタンクの下敷きになっている」と119番通報があった。
消防隊員が駆けつけたところ、鷹栖町に住む派遣社員の男性(63歳)が散水車に取り付ける金属製のタンクの下敷きになった状態で倒れていて、近くの病院に運ばれたが、全身を強く打っていて、まもなく死亡が確認された。
警察などによると、ゴルフ場はいまは営業しておらず、当時、男性は敷地内にある倉庫の中で、1人で散水車後部からタンクを取り外す作業をしていたという。
警察は、作業中に誤って下敷きになったとみて、詳しい状況を調べている。
出典
『散水車のタンクの下敷きで死亡』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161111/4337651.html
2016年11月11日14時6分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月11日13時3分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前11時ごろ、大阪市の米映画テーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)でジェットコースターが緊急停止し、利用客約30人が、一時、座席に取り残された。
発進した直後の、坂を上っている途中に、客の男子高校生が、持ち込みを禁止されている携帯電話をズボンのポケットから取り出したため、係員が緊急停止させたという。
けが人はいなかった。
USJによると、宙づりのような体勢で乗る「ザ・フライング・ダイナソー」と呼ばれるアトラクション。
ジェットコースターは上り坂で止まった状態になり、係員が付き添って1人ずつ降ろし、約50分後に運転を再開した。
USJでは、手荷物の落下防止のため、携帯電話などを持ち込まないよう指導している。
男子生徒は学校行事でUSJを訪れていたといい、退園処分となった。
出典
『USJでコースターが緊急停止 高校生が禁止の携帯持ち込み』
http://this.kiji.is/169666481712742408?c=39546741839462401
『USJの人気ジェットコースター緊急停止、32人取り残される 男子高校生が携帯持ち込みで退園処分』
http://www.sankei.com/west/news/161111/wst1611110048-n1.html
(ブログ者コメント)
〇緊急停止させた係員、携帯電話取り出しをよくぞ見逃さなかったものだ。
安全確認について日ごろから教育訓練を受けていた成果が現れた、ということではないかと感じた。
〇これは、1人の軽率な行為が他人に大迷惑をかけた事例。
同じような事例は、前日の11月10日、鹿児島発日航機内でも起きている。(本ブログでも紹介スミ)
2016年11月12日付で朝日新聞島根版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2016年11月11日付で山陰放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前6時ごろ、自動車部品などを製造するⅮ社(出雲市)で、電気室から黒煙が出ているのを従業員が見つけ、守衛が119番通報した。
室内の大型コンデンサーが燃え、約5時間後に鎮火した。
出火当時、近くには男性従業員5人がいたが、逃げて無事だった。
警察によると、電気炉の電気盤が異常を示す信号を示して、従業員が確認したところ、異常は見つからず、スイッチを入れなおすと、電気炉から「ボン」という音がして煙が出たという。
電気室がある溶解建屋には電気炉が4つあり、それぞれ電源となる電気室が備わる。
当時は、出火した電気室の炉を含め、3炉が稼働し、鉄を溶かしていたという。
出典
『自動車部品工場で火事 約5時間燃え続ける』
11月12日付の山陰中央新報紙面には、下記趣旨の記事が掲載されていた。
金属を溶かす低周波誘導炉を制御する機械を焼いた。
2016年11月12日0時35分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月11日22時15分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡市は、11日、同市西区の弁当店が製造した弁当に誤って洗浄剤が混入し、うち83食が、同店が入居するスーパーで午前中に店頭販売されたと発表した。
食べて体調に異常を感じた場合は、水や牛乳を飲んだ上で医療機関を受診するよう、呼び掛けている。
市などによると、炊いたご飯を移し替える際、消毒用のアルコールをおひつに噴霧するところを、誤って同じ形状の加熱調理器用洗浄剤(アルカリ性の界面活性剤)を噴霧したという。
午前11時半すぎ、ご飯の色が黄色いことに従業員が気付き、西保健所に連絡したが、のり弁やカツ丼など10種類が販売済みだった。
市によると、洗浄剤が付着したご飯を食べると口の中や食道がピリピリし、炎症を起こす可能性があるという。
出典
『弁当に洗浄剤混入 西区の店が83食販売』
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_toshiken/article/288563
『ご飯に誤って洗浄剤噴霧、83食販売 福岡市の弁当店』
http://www.asahi.com/articles/ASJCC62S6JCCTIPE041.html
2016年11月10日18時33分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
人身事故でダイヤが乱れた近鉄奈良線の駅で、乗客に対応していた車掌が突然、高架線路から飛び降りるという異例の事態があった。
ネットでは、車掌を擁護する声が盛り上がった。
なぜなのか。
大阪府東大阪市の東花園駅。
近鉄秘書広報部によると、車掌の男性(26)が飛び降りたのは、9月21日午前11時すぎのことだ。
30分前に別の駅で人身事故が起き、ホームは多くの客で混乱していた。
車掌は客に対応していたが、制服の上着や帽子を脱ぎ捨てて高架線路の柵から7m下に飛び降り、腰と胸の骨が折れる重傷を負った。
当時、何があったのか、近鉄は「本人の心理的負担を考慮し、公表は差し控えたい」としている。
だが、ツイッターでは、目撃者の情報として、車掌が乗客に取り囲まれて強い口調で責められ、10分ほどしたころに叫んで飛び降りたという情報が拡散。
行きすぎたクレームがあったのではないかという見立てが広がり、「お客様は神様だから、パワハラを我慢しなければならないの?」、「クレーマーから社員を守るのも企業の責任」と、同情の声が次々に書き込まれた。
ネット上では、車掌への寛大な処遇と心のケアを求める嘆願書への署名活動が始められ、賛同者は5万7千人を超えた。
署名を呼びかけた千葉県浦安市の電気技師の男性(40)は、「状況ははっきりわからないが、職場放棄というより、限界に達した末の出来事ではないか。お客様第一主義が行きすぎ、クレーマーがモンスター化している状況への警鐘になると思う」と話した。
鉄道係員への過剰なクレームは、以前から問題になっていた。
暴力行為も高止まり。
日本民営鉄道協会によると、大手私鉄16社の鉄道係員への暴力行為は、2001年度は81件だったが、08年度以降は200件を超える状況が続く。
15年度は225件だった。
鉄道業界だけではない。
学校現場では「モンスターペアレント」の存在が問題となり、医療現場でも、院内暴力が深刻化している。
「カレー専門店なのに、味がちっとも専門的でない」、「後から来た客に先に料理が運ばれた」。
クレームの問題に詳しい池内裕美・関西大教授が消費者に調査したところ、こんな理由で店員に激しく苦情を言った経験を挙げる人がいた。
池内教授によると、クレームを受けることが多い仕事を「感情労働」と呼ぶことがある。
肉体労働、頭脳労働に次ぐ概念で、フライトアテンダントや飲食業、介護・福祉職などが代表的だ。
感情を押し殺して対応し、ストレスをため込んでしまう。
「揚げ足を取るようなクレームの問題がメディアでも取り上げられるようになり、誰もが思いあたる節がある。それが今回の擁護の声につながっているのでは」
感情労働を支えるには、従業員同士で語り合うなど、横のつながりで助けあうことが有効だが、「それだけでは足りない」と池内教授。
日本では、客を最優先にすることを当たり前ととらえる風潮が強い上、最近はSNSであおられる傾向があり、「クレーム社会」ぶりが過熱していると池内教授はみる。
「消費者も謝罪を受け入れる寛容さや、『自分だったら』と想像する力が必要。過剰なサービスを再考する時期に来ている」
飛び降りた車掌は退院し、通院治療中。
寛大な処分を求める声が多く届いた近鉄は、「鉄道従事者は可能な限り安全優先に努めるのが義務で、制服を脱ぎ捨て線路に直行する行為は許されない。ただ、寄せられた声も考慮し、当時の状況などを聞いた上で、精神的なケアも含めて今後の対応を検討する」としている。
出典
『飛び降りた車掌に同情論 モンスター生むクレーム社会』
http://digital.asahi.com/articles/ASJC97RMPJC9UTIL04R.html?rm=750
(ブログ者コメント)
ブログ者も、何回か、駅員に激しく詰め寄る乗客の姿を見て、「あの駅員に細かい情報は入ってないはず・・・文句を言っても仕方がないのに・・・」などと思いながら通り過ぎたことがある。
一方、たまに乗客に暴力をふるわれることもある由。
駅員さんも大変だ。
顧客と直接コンタクトする企業にとって、社員をトンデモ客から守ることも「安全確保」の一つではないかと感じた事例につき、紹介する。
関連報道として、以下が目についたので、タイトルのみ紹介する。
(2016/10/ 5 11:30 週間朝日)
『近鉄車掌飛び降りで浮かぶ「お客様は神様か?」問題』
https://dot.asahi.com/wa/2016100400204.html
(2016.11.2 10:00 産経新聞west)
『何が追い詰めたのか? 職務放棄して高架から飛び降りた近鉄車掌、寛大処分求める署名運動も』
http://www.sankei.com/west/news/161102/wst1611020005-n1.html
2016年11月10日13時13分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月11日付で朝日新聞播磨版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県姫路市の「H」中学校で、2012年、トイレの扉に足を挟まれ指を切断したとして、当時中学1年だった女子生徒(17)が9日までに、市を相手取り、慰謝料など約450万円の損害賠償を求める民事訴訟を神戸地裁姫路支部に起こした。
提訴は10月13日付。
訴状によると、女子生徒は同年7月、部活動を終え、顧問の指示で体育館にある女子トイレの窓の施錠を確認。
出入り口でスリッパから靴に履き替えた際、鉄製の扉が勢いよく閉まり、扉と敷居の間に右足を挟まれ、人さし指の先端を切断する大けがを負ったとしている。
トイレは1989年に設置され、扉の上部には、緩やかに開閉するよう調整する「ドアクローザー」が設置されていたが、長年の使用で部品が劣化して、急に扉が閉まる状況が頻発していた。
生徒側は、「中学校は、点検を長年にわたり十分に行わず、点検や部品交換などの安全対策に必要な措置が講じられていなかった」などと主張している。
生徒側は示談を検討したが、市が提示した約90万円の賠償金額に「足の見た目の悪化など精神的苦痛が考慮されていない」と不服を訴えていた。
市は、「誠意を持って対応してきたつもりだが、非常に残念。司法の判断を仰ぎたい」としている。
出典
『中学のトイレ扉で足指切断 被害生徒が姫路市提訴』
http://this.kiji.is/169213284374447608
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。