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2016年4月27日21時57分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高知県須崎市の海岸沿いの堤防で、高知市の小学5年の女児(10)が円柱状の器具に触れたところ暴発し、顔に重傷を負っていたことが、27日、分かった。
警察によると、破片などから、器具は、船が救助を求める際に使用する信号弾とみられる。
警察は、現場に放置されていた可能性があるとみて、所有者や経緯を調べている。
警察によると、25日午後2時45分ごろ、家族で釣りに来ていた女児が堤防の上で器具を見つけ、手に取ると暴発した。
女児は鼻を骨折し、顔に裂傷を負うなどの重傷で、父親が病院に運び、26日に警察へ届け出た。
器具は、暴発によって破片しか残っていないが、警察によると、長さ約18cm、直径約2.5cmの信号弾に似ているという。
信号弾は、船舶救命設備規則で、船への装備が義務づけられている。
農林水産省によると、使用期限切れなどで捨てられたとみられる信号弾が海岸に漂着することもあり、2006年5月には、石川県の海水浴場で信号弾を拾い上げた男性が、暴発で顔にけがをする事故が起きている。
出典
『女児重傷 放置信号弾が暴発 高知・須崎の堤防』
http://mainichi.jp/articles/20160428/k00/00m/040/095000c
4月23日に「前兆かも」という意見を紹介したが、その後、それを否定する意見などが報道されたので、紹介する。
4月23日付の第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5839/
(2016年4月24日9時15分 産経新聞 ;図解付き)
発生から24日で10日を迎えた熊本地震。
西日本の南海トラフで起きる地震の前兆ではないかと心配する声もネット上などでみられるが、専門家は、「無関係」と否定している。
熊本地震は九州以南の特異な地殻変動と関連しており、沖縄地方の地震活動に影響を与える可能性も懸念されている。
南海トラフでは、フィリピン海プレート(岩板)が陸のプレートの下に沈み込んでいる。
この影響で、西日本の陸地は北西方向に押されてひずみが蓄積しており、マグニチュード(M)8級の南海トラフ地震が近づくと活断層が動いて、内陸の直下型地震が増えることが知られている。
昭和19年の東南海地震では、発生前の数十年間に、鳥取地震(M7・2)などの直下型が多発。
平成7年の阪神大震災(M7・3)も、次の南海トラフ地震の準備過程の一つとみられる。
では、今回も“前兆”なのか。
名古屋大の山岡耕春教授(地震学)は、「内陸で地震が活発化するのは中国、四国地方までで、九州は関係ない。熊本地震が南海トラフ地震の引き金になることもない」と否定する。
九州南西沖から沖縄地方の海域には、「沖縄トラフ」と呼ばれる海底盆地が伸びている。
ここは、南海トラフと違って海溝ではなく、海底を南北に引っ張り拡大するような力が働く。
この影響は九州中部にも及んでいるとされ、熊本県などに「別府・島原地溝帯」という溝状の地形を形成。周辺に多くの活断層ができた。
熊本地震は、こうした大規模な地殻変動を背景に起きたもので、気象庁も、「南海トラフ地震とは仕組みが異なり、影響を与えることはない」とみている。
地震活動は、今後、さらに東西へ拡大するのか。
地溝帯の東側には、16世紀に広範囲で連動した中央構造線断層帯という長大な活断層が隣接しているが、東大地震研究所の古村孝志教授(地震学)は、「発生間隔は2000~3000年で、次の地震のエネルギーはまだ十分にたまっておらず、影響する可能性は低い」と話す。
一方、西側の沖縄トラフはどうか。
琉球大の中村衛教授(地震学)は、「熊本から遠い上、多数の細かい断層の集まりのため北部を除いて影響しない」とみる。
古村教授は、「沖縄トラフ北東端に近い鹿児島県の甑(こしき)島周辺では、昨年11月から今年にかけて、最大M7級の地震が続いていた。これらが逆に熊本地震に影響を与えた可能性もある。沖縄トラフの今後の地震活動は分からないが、津波を伴うM7級が発生する恐れがあり、警戒を怠ってはならない」と指摘している。
出典
『「熊本」は「南海トラフ」の引き金にはならない…専門家指摘も「沖縄」の地震活動には影響か』
http://www.sankei.com/affairs/news/160424/afr1604240010-n1.html
一方、関係があるかもしれないという意見も報道されていた。
(2016年4月21日 ダイヤモンドオンライン ;図解付き、長文の一部のみ紹介)
『地球物理学(地震学)の専門家、島村英紀・武蔵野学院大学特任教授の話し』
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災を引き起こした)や、東海地震、南海トラフ巨大地震などは海溝型。
一方、熊本地震は活断層が起こした内陸型(直下型)。
地震発生のメカニズムが違う。
ただ、私は、熊本地震が起こった背景には、南海トラフに関係するプレートによる圧力が働いた可能性がある、と考えている。
南海トラフは、静岡の駿河湾から九州の宮崎沖まで続く海底の溝(トラフ)で、フィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込む場所。
熊本地震が南海トラフ巨大地震の引き金になるとは思えない。
小が大に影響を及ぼすことはないから。
しかし、逆に、南海トラフでの動きが九州の活断層に影響を与え、その結果として熊本地震が起きた可能性はある。
出典
『熊本地震と阿蘇山噴火、南海トラフは関連するのか』
http://diamond.jp/articles/-/89997
(ブログ者コメント)
他にも、以下の報道があったが、転載は省略する。
『熊本地震 半月 地震、やまぬ連鎖 回数は1000回超』
(2016年4月30日6時15分 毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20160430/k00/00m/040/118000c
2016年4月24日18時33分に愛媛朝日テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月24日10時43分にNHK松山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前1時ごろ、松山市中村の国道11号で、工事現場の交通整理をしていた警備員の男性(62歳)が、バックしてきた作業中のトラックにはねられた。
男性は市内の病院に運ばれたが、腰などを強く打っていて、およそ7時間後に死亡した。
現場は片側3車線の直線道路で、事故当時、1車線を規制して水道の配管工事が行われていたという。
トラックを運転していた会社員の43歳の男性は、警察の調べに対して、「ぶつかるまで気づかなかった」などと話しているということで、警察は、当時の状況を詳しく調べることにしている。
出典
『警備員がトラックにはねられ死亡』
『工事現場で警備員はねられ死亡』
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20160424/4811491.html
2016年4月23日付で読売新聞青森版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
八戸工業大学の武藤一夫・機械情報技術学科准教授(60)は、12日、橋やトンネルの崩落や建築物が壊れる前兆となる微細な音でも検知できる、高精度のデジタル式のセンサーを開発したと発表した。
武藤准教授は、「笹子トンネル天井板崩落事故や航空機の圧力隔壁に亀裂が入るような事故も、未然に防げるはずだ」として、老朽化が社会問題となっている橋やトンネルなど、様々な社会インフラの点検現場での普及を目指す。
開発したのは「デジタル式音響コム型AEセンサ」。
AEとは「アコースティック・エミッション」(音響放射)の略語で、外からの力で固体が変形したり壊れたりする際に出る特徴的な音波のことだ。
身近なAEの例は、割り箸を割ったり、茶わんが割れたり、雪の重みで家屋の柱がきしんだりする音などがある。
今回開発したデジタル式のセンサーは、トンネルや橋、建築物などが壊れる前兆となる音を見つけ、事故が起こる前に、補修工事などを行う現場での活用が期待される。
オルゴールのように長さを変えた20本のセンサーが音波を電気信号に変えてアンプで増幅する仕組みで、長さで音程が変わる木琴をヒントに、音を周波数ごとに細かく分解し、人間が聞こえる20~2万ヘルツよりも高い30万ヘルツまでの音波を検知できるという。
従来のアナログ式では、音波の周波数解析や信号処理に大がかりな装置が必要で、性能も大幅に劣っていた。
デジタル式なら、製造コストは10分の1以下になるとしている。
熱にも強く、安定した材料を使っているため、原子炉やロケットなどの高圧力容器やタービンなどの回転機器にも使え、小型化も可能としている。
開発には、高精度センサーなどを製造する多摩川精機(本社・長野県)など、八戸市に事業所がある民間3社も加わった。
夏には、岩手県内の風力発電所で、破損しがちな風車の軸受けにセンサーを使う計画も進められている。
武藤准教授は、「橋やトンネルなどの老朽化対策は喫緊の課題だが、改修には費用も時間もかかる。このセンサーなら大事故の防止だけでなく、改修の優先度を判断する際にも役立つはずだ」と話している。
出典
『音で崩落の予兆検知…八戸工大准教授が開発』
http://www.yomiuri.co.jp/local/aomori/news/20160422-OYTNT50353.html
4月19日付で毎日新聞青森版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
センサーは、個体が変形したり壊れたりする際に発生する音波をリアルタイムで明確に検知する。
輸送機器や老朽化したトンネルや高速道路などに設置すれば、不具合の予兆把握に活用でき、保守点検に役立つと期待されている。
AEセンサーは、従来のアナログ式と異なり、広い周波数帯域から精密に検知できる。
既存の半導体装置で製造できるため、アナログ式の10分の1程度の価格に抑えられるメリットがあり、高度の音波解析装置も不要だ。
実用化に向けては、検知した音波がどのような状況を示すのかなどのデータベース化が課題になる。
武藤准教授は、「このセンサーを将来はカード方式にして無線で流せるようにしたい。大きな監視効果を発揮できる」と期待していた。
出典
『デジタル式センサー 開発 建造物の異常、音波で検知 国内初、3社と共同で実用化へ 八戸工大・武藤准教授が発表』
http://mainichi.jp/articles/20160419/ddl/k02/040/281000c
4月13日9時0分にgooニュース(デーリー東北)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
デジタル方式のAEセンサーは国内初で、2〜3年後の実用化が目標。
老朽化により倒壊などが懸念されるトンネルや橋梁といったインフラの維持・管理をはじめ、幅広い分野での活用を視野に入れる。
AEの検知は、建造物を壊さずに検査し、適切な保全対策を講じるために不可欠な技術。
武藤准教授は、30年にわたってAEセンサーの研究に取り組んでおり、豊橋技術科学大学(愛知県)から赴任後の2014年8月から、八戸市内に本社や事業所を置く広和計装、多摩川精機など3社と共同で開発を進めてきた。
従来のセンサーはアナログ方式で、得られる信号の詳細が不明瞭だったが、新たに開発したのは高感度の素材を使用した、くし形の構造。
変形などの異常があった場合に発生する音波(振動)を、15〜300キロヘルツの広い周波数帯域で精密に検知できる。
出典
『高性能AEセンサーを開発 八工大・武藤准教授』
http://news.goo.ne.jp/article/dtohoku/region/dtohoku-35114477.html
2016年4月23日19時17分にNHK長崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長崎港では、短い周期で海面が上下する「副振動」が23日朝から観測されていて、気象台は、船舶などの被害に注意するよう呼びかけている。
長崎地方気象台によると、23日午前8時ごろから、長崎港を中心に短い周期で海面が上下する「副振動」、地元で「あびき」と呼ばれる潮位の変化が観測されている。
午前9時50分ごろには、海面の上下の差はおよそ1mを観測し、周期はおよそ40分となっている。
長崎港での満潮の時刻は、23日が午後9時6分、24日が午前8時51分となっており、消防などによると、これまでのところ、浸水の被害などは報告されていないということだが、長崎港では、今後も大きな海面の変動や強い流れが繰り返し起きるおそれがあるとして、気象台は、船舶などの被害に注意を呼びかけている。
出典
『あびき発生 船舶被害に注意を』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5034796891.html?t=1461448459270
(ブログ者コメント)
「あびき」に関しては、長崎地方気象台のHPに、下記趣旨の説明があった。
あびきとは、長崎湾で発生する副振動のことをいい、30~40分周期で海面が上下振動します。
過去には、大きなあびきで、係留していた船舶の流失や低地での浸水被害が発生しています。
あびきの語源は、早い流れのため魚網が流される「網引き」に由来すると言われています。
現在は、長崎に限らず、九州西方で発生する同様な現象に対して、広く用いられるようになっています。
副振動とは、数十分周期の港湾の振動で、長方形の容器に水を入れ、一方の端を持ち上げて少し傾けてから元に戻すと、しばらく水全体が左右に振動するのと同じ現象です。
http://www.jma-net.go.jp/nagasaki-c/kaiyo/knowledge/abiki/
また、発生機構に関しては、日本海洋学会誌から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長崎湾内で通例は冬期にしばしば見られるあびきが, 1979年3月31日に長崎海洋気象台観測史上最大の規模で発生した.
これを例として,数値シミュレーションを行ない, その発生機構について, 定量的な考察を試みた
その結果、発生の過程については,
1) 東シナ海大陸棚上での気圧波との共鳴的カップリングによる海洋長波の振幅10cmに及ぶ増幅
2) 長崎湾内での浅水増幅および反射干渉による増幅
3) 長崎湾の固有振動系と, 五島灘領域の振動系との干渉による共鳴増幅効果
など, 数段階の増幅作用が絡んでおり, これらによって生成された約35分周期の一連の波によって, 同湾の固有周期に相当する36分および23分周期で共鳴的に増幅されたことが,定量的に結論づけられた。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kaiyou1942/38/3/38_3_172/_article/-char/ja/
2016年4月23日7時4分にNHK松山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた
22日午後6時半ごろ、今治市のI社で、建造中の6,300トンの輸送船の内部で塗装作業を行っていた塗装工の男性(34歳)が船内で倒れているのを、同じ作業をしていた男性が見つけた。
通報を受けた消防が駆けつけたところ、男性は、すでに心肺停止の状態だったということで、搬送先の今治市内の病院で死亡が確認された。
警察によると、男性は、もう1人の作業員の男性と2人で、船内で塗装作業をしていたという。
船内は、作業に使われた塗料に含まれているガスが充満している可能性があるということで、警察は、船内の状況を確認しながら、詳しい原因を調べることにしている。
出典
『造船所で塗装作業中の男性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20160423/4790581.html
(2017年11月30日 修正1 ;追記)
2017年11月28日11時15分にNHK愛媛から、エアラインマスク?を使わせなかった容疑で現場責任者らが書類送検されたが社長は否定しているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
今治労基署は、新鮮な空気を得るために必要なマスクを男性に使用させなかったとして、27日、男性が勤めていた松山市に本社がある会社と現場責任者の書類を松山地検へ送った。
書類送検されたのは、松山市に本社がある船の塗装工事を請け負う会社の「H工業」と、38歳の男性の現場責任者。
同署によると、去年4月22日、今治市吉海町本庄の「I造船」の建造中の貨物船で、当時34歳の塗装工の男性が、周囲が鋼板で囲まれた区画内で床や天井などに吹き付け塗装を行っていたところ、その後、区画内で倒れているのが見つかり、死亡が確認された。
この事故について今治労基署は、男性が勤めていた「H工業」と現場責任者が、法令に基づき、ホースなどを通じて区画外から新鮮な空気を送り込み呼吸を保護するためのマスクを男性に使わせなければならなかったのに使わせなかったとして、きのう,書類を松山地検に送った。
これについて「H工業」の社長は、「従業員が亡くなったことについては責任を感じている。ただ、当時、マスクは使用させており、現場では最善の対応を取っていたと考えている。処分までに時間がかかりすぎて納得できない部分もあり、監督署の対応には不服がある」とコメントしている。
出典
『塗装工事請負会社を書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20171128/3071961.html
2016年4月23日付で朝日新聞茨城版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前11時半ごろ、水戸市の金属原料卸解体会社「K」の作業場で爆発があったと、事務員の女性から119番通報があった。
ガスバーナーで金属の溶断作業をしていた会社員のMさん(男性、23歳)が頭部を損傷して死亡し、近くにいた作業員の男性が左腕に軽いけがをした。
警察は、作業中に何らかの爆発があったとみて、調べている。
警察によると、当時、作業場では、4人の作業員がいたが、Mさんは一人で作業をしていたという。
別の作業員の男性が「ドーン」という破裂音を聞いて駆け付け、Mさんが倒れているのを発見したという。
(2/3から続く)
『橋桁事故1週間 工事異例の手順、重心などに影響か』
(4月29日6時55分 神戸新聞)
橋桁を一時的に支えていた仮設台の撤去を異例の手順で進めていたことが、28日、関係者への取材で分かった。
この手順が橋桁の重心などに影響を与えた可能性があり、警察は、落下との因果関係を慎重に調べる。
橋桁は、4月1日までに西側の「橋台」から東側の「橋脚」に向けて延ばされ、西側は土台に載せたジャッキ4基で、東側は仮設の台で支えられていた。
事故発生の約30分前、西側は橋桁をゲート型つり設備でつり上げるのに必要な鋼鉄製の資材3本(1本当たり25トン)を取り付け、同設備に仮留めする作業を終えていた。
一方、反対の東側は既につり上げられ、仮設台の撤去が進められていた。
同様の架橋工事を統括した経験のある男性技術者によると、こうした場合、橋桁の両側をつり設備で同時に持ち上げ、バランスを保った上で仮設台やジャッキを取り除き、橋脚や橋台まで降下させるのが一般的。
今回のように片側だけを先につり上げるのは「安全面で怖い」と指摘する。
実際、現場で工事に携わっていた別の関係者も、神戸新聞の取材に「これまでに経験したことのない手順で、橋桁が安定しないため不安に感じていた」と証言する。
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201604/0009034175.shtml
『橋桁 土台の支柱の一部壊れる』
(4月29日19時30分 NHK関西NEWS WEB)
橋桁は、落下した際、東側がクレーンでつり下げられ、西側が4本のジャッキで支えられていたが、これまでに、ジャッキが乗っていた土台の支柱の一部が激しく壊れていたことがわかった。
NHKが入手した、事故の5時間ほど前に撮影された写真では、緑色の複数の支柱で組まれた土台の上に、オレンジ色のジャッキが設置されている。
一方、29日に撮影された現場の映像では、支柱の一部が押しつぶされているのがわかる。
警察は、土台やジャッキを回収する作業を進めていて、強度や構造に問題がなかったか詳しく調べている。
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20160429/4927751.html
(1/3から続く)
『橋桁落下 2つのジャッキ崩落』
(4月23日19時13分 NHK神戸)
NEXCO西日本によると、橋桁の東側の部分はクレーンでつり下げられ、西側は橋脚の上の四隅に設置された4つのジャッキで支えられていたが、警察によると、このうち南側の2つが崩れ落ち、北側の2つは橋脚の上に残ったままになっていたという。
警察は、何らかの理由で橋桁がバランスを崩してジャッキとともに南側に倒れたと見て、事故の原因を調べている。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2024787991.html?t=1461446208926
『重傷者7人に』
(4月24日付 毎日新聞東京版朝刊)
兵庫県警は、23日、これまで軽傷としていた男性作業員4人のうち3人(36〜68歳)は、詳しい診断の結果、重傷と判明したと発表した。
事故による死傷者は死亡2人、重傷7人、軽傷1人となった。
http://mainichi.jp/articles/20160424/ddm/041/040/168000c
『仮支え台の一部、支柱つぶれる 橋桁落下、業者事務所など捜索』
(4月24日21時9分 共同通信)
落下した橋桁西側を支えるジャッキ4基を載せた「ベント設備」と呼ばれる仮支え用の台の一部が、支柱ごと押しつぶされた状態になっていた
http://this.kiji.is/96769022291116033?c=39546741839462401
『75トン設備 十分固定されず』
(4月25日7時29分 NHK関西NEWS WEB)
セッティングビーム3基は、1基につき2か所をボルトで固定することになっていたが、当時は、あわせて6か所のうち、少なくとも3か所が固定されていない状態で橋桁に乗せられていたことが、関係者への取材で新たに分かった。
警察は、重い設備が不安定な状態で置かれていたことで橋桁のバランスが崩れた可能性がないか、調べることにしている。
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20160425/4822251.html
『橋桁落下 事故前にずれ認識…工事関係者が証言』
(4月27日17時51分 毎日新聞)
落下した橋桁の東端は門型クレーンでつられた状態で、西端はジャッキ4台と土台で支えていた。
関係者によると、東側の門型クレーンが約2cm沈んでいることが、事故前に現場の調査で判明。
西側の土台も、定位置より東方向に約18cmずれていることが分かった。
さらに、落下していない下り線の橋桁も東側が沈んでいたという。
工事関係者らは、地盤が沈下したとみて対応を協議したが、作業は進められた。
事故当時は周辺で約50人が作業し、死傷した10人は東西の橋桁の上や足場にいたという。
http://mainichi.jp/articles/20160427/k00/00e/040/235000c
『西側土台、強度不足か 工事関係者が指摘していた』
(4月28日13時30分 産経新聞west)
工事関係者が、落下した西側の橋桁を支える土台の強度不足を指摘していたことが、28日、分かった。
西日本高速道路などによると、鉄製の支柱を組み合わせた「ベント設備」と呼ばれる土台の上に4基のジャッキを乗せ、西側の橋桁を支えていた。
橋桁の落下に伴い南側のジャッキ2基が崩落し、土台の一部が支柱ごと押しつぶされた状態になっていた。
関係者によると、土台の強度を不安視していたとの証言があったという。
http://www.sankei.com/west/news/160428/wst1604280038-n1.html
(3/3へ続く)
2016年4月23日付で毎日新聞東京版朝刊から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
4月25日6時0分と4月28日17時15分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後4時半ごろ、神戸市北区道場町平田の新名神高速道路の工事現場で、建設中の鋼鉄製橋桁が約120mにわたって、約20m下の国道176号に落下した。
消防などによると、32歳と37歳の2人が鋼材に挟まれるなどして死亡、19〜35歳の4人が重傷、20〜68歳の4人が軽傷を負った。いずれも男性作業員。
警察は、業務上過失致死傷の疑いがあるとみている。
警察などによると、工事は中国、山陽両自動車道の神戸ジャンクション(JCT)と接続するためのもので、「有馬川橋」(仮称)の建設中だった。
橋は、有馬川と国道をまたぐ形で東西に架けており、橋桁2本のうち北側にある橋桁(長さ約124m、重量約1350トン)の西端が落ちた。
橋桁は地上で事前に組み立て、西側から東側に移動させて国道などの上に通す「送り出し架設工法」で、一旦、架けられた。
この日は、東側の橋桁をつり上げ設備(クレーン)でつり、橋桁を支えていた仮の台を取り外す作業をしていた。
西側の橋桁はジャッキの上に置かれた状態で、後日同様の作業をする予定だった。
工事は西日本高速道路の発注で、三井住友建設(東京都中央区)と横河ブリッジ(千葉県船橋市)の共同企業体(JV)が請け負い、橋桁が落下した工区は横河ブリッジが担当していた。
この日は、横河ブリッジの社員と下請けの汐義建設工事の作業員計約50人が従事し、死傷者10人は、橋の上や足場などで作業していた。
国道176号は交通量が多かったが、巻き込まれた車両はなかった。
三井住友建設によると、橋全体の長さは、上り線476m、下り線492mで、幅員はいずれも11m以上あった。
西日本高速道路は、事故を受け、新名神高速道路の全工事を中止すると発表、23日から一斉点検を行う。
横河ブリッジは、1997年9月、今回と同じ送り出し架設工法を用いた北海道横断自動車道千歳ジャンクション(千歳市)でも、橋桁(長さ約110m、重さ約420トン)を落下させる事故を起こしたことがある。
橋桁をジャッキで持ち上げ、台車で移動させる作業中、ジャッキの位置がずれているにもかかわらず作業を進めたため、橋桁が横にずれて落下し、作業員5人を死傷させたとして、業務上過失致死傷容疑で社員3人が書類送検された。
橋桁の横ずれを防ぐ措置も取っていなかったという。
建設中の橋桁が落下する事故は、後を絶たない。
広島市安佐南区では、平成3年、新交通システムの架設中の橋桁(長さ約63m、重量約72トン)が、高さ約10mから路上に落下。信号待ちの車など11台を押しつぶし、市民ら15人が死亡、8人が重軽傷を負った。
橋桁を支えるジャッキの位置やジャッキ架台のH形鋼の組み方が適切でなく、落下防止策が講じられていなかった。
10年には、今治市沖の来島海峡大橋の建設工事で、仮設の桁(長さ約18m、重さ約47トン)が落下。作業員が約60m下に転落して7人が死亡し、1人が重傷を負った。
桁をつる作業に、計画にはなかった安全装置のない油圧式ワイヤ降下装置(クランプ)を使用。
作業員が、ワイヤロープを締め付ける上下2カ所のクリップを同時に緩めたため、ロープが一気に滑り落ち、桁が落下した。
出典
『橋桁落下 工事中の新名神、2人死亡 8人重軽傷 神戸』
http://mainichi.jp/articles/20160423/ddm/001/040/138000c
『神戸・橋桁落下 ごう音、土煙「逃げろ」 作業員ら絶叫 重い建材、救出難航』
http://mainichi.jp/articles/20160423/ddm/041/040/125000c
『「橋桁落下は想定外」 専門家らの原因究明本格化』
http://www.sankei.com/west/news/160425/wst1604250012-n1.html
『過去の橋桁事故、安全対策怠ったことが原因に』
http://www.sankei.com/west/news/160428/wst1604280052-n2.html
(報道量が多いので、以下、ポイントのみ転載する)
『橋桁落下 当時の作業は…』
(4月23日18時1分 NHK関西NEWS WEB)
22日は、橋桁を橋台に固定する今月30日からの作業に向けて、準備段階の工事が進められていた。
具体的には、橋桁の西側部分に、クレーンでつり下げる際に使う、「セッティングビーム」と呼ばれる鋼鉄製の設備3基を据え付ける作業が行われていた。
「セッティングビーム」は1基の重さが25トンで、3基で75トンある。
据え付け作業が完了したのは22日の午後4時すぎで、その直後の午後4時半ごろに橋桁が落下したという。
「セッティングビーム」を据え付けたことで、ジャッキにかかる重みも増したが、NEXCO西日本によると、重みが増すのは想定内だとしている。
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20160423/4788031.html
(ブログ者注)
どのテレビ局だったか、以下は「セッティングビーム」の解説趣旨。
地形上、橋桁の西側部分をつり下げるクレーンを少し遠くに設置せざるをえなかった。
そのままでは橋桁の西端がクレーンの真下にこないので、橋桁を長くするために取り付けた部品。
(2/3へ続く)
2016年4月22日23時33分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後3時50分ごろ、岐阜県高山市清見町夏厩(なつまや)の東海北陸道で、「N社」の高速バスが走行中にオーバーヒートを起こし、外国人観光客ら、乗客15人が足首をやけどするなどした。いずれも軽傷という。
県警高速隊やN社によると、オーバーヒートでエンジンの冷却液が沸騰。水蒸気が後列の座席の足元にある暖房の送風口から噴き出し、乗客のひざ下にかかった。
負傷者のうち13人は、イスラエルや中国などから来た外国人だった。
県警は、オーバーヒートの原因を調べている。
同社によると、バスには運転手1人と乗客51人が乗車。
同県白川村の白川郷から、高山市の高山濃飛バスセンターに向かう途中だった。
故障したのは、飛驒清見インターチェンジの料金所の手前。
22日朝の点検では異常はなかった。
バスには、温まった冷却液をパイプで循環させ、車内の暖房に使う仕組みがあるという。
高山赤十字病院(高山市)で、知人が手当てを受けた乗客の台湾人女性は、「煙がいっぱいで、ほとんど何も見えなかった」と話した。
出典
『「煙いっぱい、何も見えず」 15人負傷の高速バス故障』
http://digital.asahi.com/articles/ASJ4Q7SBJJ4QOIPE02C.html?rm=110
4月22日19時32分にNHK岐阜から、4月22日23時28分に毎日新聞からは、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
22日午後4時前、高山市の東海北陸自動車道、飛騨清見インターチェンジ出口で、高速バスが停車し乗客が出てくるのを、近くで取締りをしていた警察官が見つけた。
N社によると、運転手は「エンジンが突然オーバーヒートして、11列あるバスの座席のうち、中央より後ろ付近の7列目の足元付近から高温になったエンジンの冷却水が突然吹き出し、乗客にかかった」と話しているという。
バスの窓から飛び降り、けがをした人もいたという。
バスは1999年製。
3月28日に点検した際は、異常はなかったという。
出典
『N社バスから煙17人けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/3084778371.html?t=1461362688041
『東海北陸道 バス車内で水蒸気噴出、乗客15人けが…岐阜』
http://mainichi.jp/articles/20160423/k00/00m/040/101000c
(2016年10月11日 修正1 ;追記)
2016年10月7日付で朝日新聞(聞蔵)から、警告灯が点灯したのに走行を続けたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜県警は、6日、同県飛騨市の男性運転手(51)を、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで書類送検した。。
容疑を認めているという。
県警高速隊によると、運転手は飛騨トンネル(全長約10km)内を走行中、バスがオーバーヒートしていることを示す警告灯が点灯しているにもかかわらず、走行を継続。
約20分後、約19km先の高山市清見町夏厩で冷却水が通る配管が破裂。
暖房の送風口から熱水と水蒸気が噴き出し、乗客にやけどなどの重軽傷を負わせた疑いがある。
10月6日18時49分にYahooニュース(CBCテレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
今年4月、岐阜県高山市の東海北陸自動車道で、走行中のバスの車内で高温の水蒸気が噴き出し、乗客14人が軽いやけどをした事故で、警察は6日、バスの運転手を過失運転傷害の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、N社の男性運転手(51)。
警察によると、男性運転手は今年4月、白川郷発高山行きの路線バスを運転していたが、高山市の東海北陸道・飛騨清見インター付近でエンジンがオーバーヒートし、車内に噴き出した高温の水蒸気で、乗客14人にやけどなどの軽いけがをさせた過失運転傷害の疑いがもたれている。
運転手は、オーバーヒートが起きた約19km手前で、エンジンの異常を知らせる警告音が鳴ったにも関わらず、途中にある退避所やパーキングエリアに停車しなかったという。
警察の調べに対し、運転手は「オーバーヒートを認知した時に停止すべきだった」と、容疑を認めているという。
出典
『走行中に水蒸気噴出 バス運転手を書類送検』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161006-00000738-cbcv-soci
(ブログ者コメント)
警告灯が点灯したまま、なぜ走行し続けたのだろう?
調べてみたが、情報は見つからなかった。
2016年4月22日19時3分にNHK徳島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前11時半ごろ、徳島市寺島本町西の立体駐車場の解体工事現場で、「人が転落した」と消防に通報があった。
転落したのは、現場で作業をしていた会社員の男性(36)で、敷地の内側に倒れているのが見つかり、病院に運ばれたが、全身を強く打っていて、まもなく死亡が確認された。
警察の調べによると、男性は、高さおよそ20mの立体駐車場の頂上部分で、解体するタワーの金属を切断する作業をしていたという。
警察は、解体作業を請け負っていた会社や周りで作業をしていた人に話を聞くなどして、転落の原因や安全管理の状況などを詳しく調べている。
出典
『立体駐車場解体現場で転落死』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/8024773251.html?t=1461363929817
2016年4月21日19時49分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「ニュースほっと関西」で4月21日(木)に放送したリポートです。
107人が死亡したJR福知山線の脱線事故から、4月25日で11年になります。
ニュースほっと関西では、21日から3回にわたって、鉄道の安全の課題や遺族の思いをお伝えしていきます。
事故の最大の原因は、運転ミスでした。
JR西日本は、人のミス=「ヒューマンエラー」を、罰によってなくそうとしてきましたが、その企業風土があだになったとも指摘されています。
JR西日本は、事故のあと、方針を180°転換。
今月から、「ヒューマンエラー」を懲戒処分の対象にしないという新たなルールを導入しました。
全国の鉄道会社で初めてのルールです。
出典
『脱線事故11年 “ヒューマンエラーは非懲戒”JRが新ルール』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20160421/4502671.html
一方、2016年4月24日10時20分に読売新聞からは、JR西を含む鉄道事業者6社が、原則、ヒューマンエラーを懲戒処分の対象から外しているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故やトラブルなどを招いた運転士の人的ミスを、原則、懲戒処分の対象から外す鉄道事業者が全国で6社あることが、読売新聞社の調べでわかった。
JR福知山線脱線事故を起こしたJR西日本も、今年4月に導入。
処分を恐れず事故の危険因子を報告してもらう狙いがあり、国内の航空会社で常識となっている考え方が、鉄道にも広がりつつある。
今年3~4月に、JRと全国の都市圏で鉄道を運営する46社に対し、不注意などの人的ミスによる事故や誤操作などの考え方についてアンケートし、45社から回答を得た。
その結果、JR西を含む6社が「原則処分しない」とし、「(処分しないことを)検討課題としたい」も1社あった。
JR西以外は、2012年にJR貨物、14年にはJR北海道が導入。京王電鉄(東京)、つくばエクスプレスを運行する首都圏新都市鉄道(同)、新京成電鉄(千葉)も実施していた。
出典
『鉄道6社、ミスは懲戒対象外…事故など報告促す』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160424-OYT1T50014.html
(ブログ者コメント)
○NHKの番組中、社員対象の安全研修風景の映像に重ねる形で、「ミスの責任を追求しないかわりにミスを隠さず報告してもらうことで再発防止につなげる方針ということを伝えています。」というナレーションが流されていた。
○JR西が、このようなルールを採用した経緯などの詳細は、下記記事参照。
2015年12月12日掲載
2015年12月4日報道 JR西日本では、人的エラーで事故が起きても悪質などのケースを除き懲戒処分の対象から外す制度を来年4月から導入、現在、線引き基準作り中 (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5458/
4月21日11時58分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本地震で災害時の電力の確保が課題となる中、横浜市は、災害などが起きた時に港の物流拠点の電力を維持するため、水素を使って発電する新しい設備を導入した。
横浜市が導入した新しい設備は、大手電機メーカーの「東芝」が開発し、横浜市鶴見区の大黒ふ頭にある港から陸揚げした貨物の物流拠点に設置された。
この設備は、水道水から水素を発生させてためておくタンクや、水素を化学反応させて発電する燃料電池などが備わっている。
横浜市などによると、この設備は、大地震や津波などで停電しても、タンクに貯めておいた水素で発電することで、周辺のビルの機能を最大で3日間、維持できるという。
横浜市は、今後、水素を発生させる過程に太陽光発電を活用することで、設備から二酸化炭素を発生させないようにすることも検討している。
横浜市港湾局政策調整課の林総担当課長は、「熊本地震で電力の確保や物流機能を維持する重要性を再認識しました。水素を活用する取り組みを一歩ずつ進めていきたい」と話していた。
出典
『災害に備え水素発電装置を導入』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160421/4634951.html
2016年4月21日16時12分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東芝は21日、横浜市港湾局の横浜港流通センター向けに受注した自立型水素エネルギー供給システムが運転を開始したと発表した。
このシステムは、太陽光発電や水素を活用し、二酸化炭素(CO2)を排出せず、電力を安定的に供給できる。
横浜市は、このシステムを災害時の非常用電源として活用する実証実験などを行っていく。
東芝が提供するシステムは、水電解水素製造装置、水素貯蔵タンク、燃料電池、蓄電池、貯湯タンクから構成されている。
太陽光発電から供給される電力で製造した水素を水素タンクに貯蔵。
災害時にライフラインが寸断した場合に、タンクの水素を使用して燃料電池で発電する仕組みとなっている。
雨が降って太陽光発電が利用できない場合でも、72時間分の電力を供給できるという。
また、平常時には事務所内の使用量電力を制御し、エネルギー効率を高めた運用も可能だ。
東芝は、横浜市のほか、JR東日本やハウステンボスからも、自立型水素エネルギー供給システムを受注している。
災害対策用のほか、電力事情の悪い地域で活用が期待されており、大田・次世代エネルギー事業開発プロジェクトチーム統括部長は、「今後、アフリカや中央アジアなどでも供給したい」と述べるなど、海外展開も視野に入れている。
出典
『東芝の水素発電システム、横浜市が導入 災害時の非常用電源として期待』
http://www.sankei.com/economy/news/160421/ecn1604210030-n1.html
2016年4月22日8時1分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後1時20分頃、宮城県南部で約8万9900戸が最大2時間にわたり停電した。
柴田町の変電所で作業中に起きた事故が原因。
JRの在来線が運休したり、エレベーターに人が閉じ込められたりした。
県内では、1日にも10万戸近くの停電が発生しており、県民からは相次ぐ停電に不満の声も上がった。
東北電力によると、停電したのは白石、角田、岩沼、名取の4市と大河原、柴田、丸森、亘理、山元、福島県新地の6町。
柴田町の仙南変電所でクレーンを使って変圧設備の撤去作業をしていたところ、作業員が地上約20mの避雷用ワイヤを誤って切断し、落下したワイヤによって送電設備がショートしたという。
JR東日本仙台支社によると、停電の影響で、上下線合わせて21本が運休、7本が最大2時間10分遅れ、約6760人に影響した。
白石市に住む常盤木学園高3年の女子生徒(17)は、下校中、JR仙台駅で遅れに巻き込まれた。「塾に行って受験勉強したいのに間に合わない。どうして何度も停電が起きるのか」と話していた。
亘理消防署などによると、亘理町の下茨田南災害公営住宅で、40歳代の女性1人が約50分間エレベーターに閉じ込められた。けがはなかった。
同町役場では、一時、マイナンバーカードの発行などの窓口業務ができなくなった。
県南部では、広範囲にわたって信号がつかない状態になった。
柴田町船岡の同町役場近くの県道交差点では、大河原署員らが手信号で交通整理にあたった。
県内では、1日にも変電所内の鳥の巣が原因で、仙台市宮城野区など3市3町で約9万7000戸の停電が発生した。
東北電の戸田・宮城支店長は、「痛恨の極み。再発防止に努めたい」と陳謝した。
出典
『変電所でワイヤ誤切断、9万戸停電・JR運休も』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160422-OYT1T50002.html?from=ycont_top_txt
4月21日付で河北新報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東北電力宮城支店によると、仙南変電所(柴田町)で設備撤去の作業中、クレーンが約18mの高さにある避雷用のワイヤを誤って切断。
落下したワイヤが高圧送電線に接触し、ショートによる過電流と漏電が発生したという。
出典
『<宮城県南停電>ワイヤ誤切断、ショートが原因』
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201604/20160421_13071.html
(ブログ者コメント)
東北電力HPにも、下記趣旨のお詫び記事が掲載されていた。
停電の原因は、仙南変電所(柴田町)内で設備撤去作業中に、クレーンが架空地線(避雷用ワイヤー)を切断し、母線に接触したためです。
http://www.tohoku-epco.co.jp/information/1191679_821.html
2016年4月21日21時46分にTBS News iから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟県の柏崎刈羽原発で21日午後、電気設備の蓄電池から希硫酸が吹き出し、消防隊が出動する騒ぎとなった。
放射性物質の漏洩はないという。
トラブルがあったのは、6号機、7号機の脇にある廃棄物処理建屋の地下1階で、21日午後1時50分ごろ、電気設備から煙が出ているとの通報があり、所員が消火活動にあたった。
東京電力によると、実際には煙ではなく、蓄電池の中に含まれる希硫酸が霧状に噴出したという。
このトラブルで、所員6人がのどに違和感を訴えたが、業務に復帰したという。
柏崎刈羽原発は、再稼働に向け、審査が進められている。
出典
『柏崎刈羽原発で蓄電池から希硫酸が噴出』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2755771.html
4月21日17時42分にNHK新潟からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後2時すぎ、柏崎刈羽原発の6号機と7号機のタービン建屋の間にある「廃棄物処理建屋」という建物の地下1階で、歩いていた関連企業の作業員が電源盤から煙のようなものが出ていると通報した。
東京電力によると、電源盤は作業員が連絡を取り合うための通信設備の電源で、中にはバッテリーが入っているという。
この通報を受け、緊急事態に備えて消防車など8台が出動したが、詳しく調べた結果、バッテリーの中の液体が漏れ出ていたことが分かり、煙や火は確認されなかった。
放射性物質が外に漏れ出るなどの異常もなく、消防などでは、液体が霧状に漏れ出たのが煙のように見えたのではないかとしている。
柏崎刈羽原発を巡っては、重要なケーブルが不適切に敷設されていたほか、5号機で原子炉内の制御棒が勝手に動きだすなど、トラブルが相次いでいる。
出典
『柏崎刈羽原発の建物で煙』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034741771.html?t=1461276339408
(ブログ者コメント)
NHKの映像によれば、収納庫の中に、映されている範囲だけで2段3列にバッテリーが収納されている。
そのバッテリーには、23とか24とかの番号が記されているため、相当数のバッテリーが収納されているのかも。
2016年4月21日21時55分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前3時15分ごろ、室蘭市仲町、新日鉄住金室蘭製鉄所から、「高炉からのガス漏れで、作業員を病院に搬送した」と室蘭署に通報があった。
製鉄所の救急車で6人が搬送され、一酸化炭素中毒とみられるが、いずれも軽症。
製鉄所は、ガス漏れのあった配管の使用を止め、周囲への被害はなかった。
同署などによると、搬送されたのは、構内の「鉄道輸送センター」に詰めていた関連会社の4人と製鉄所の救助隊員2人。
午前1時ごろに輸送センターの1人が「頭が痛い」と訴えたため、別の1人がガス検知器を持って屋外に出たところ、ガスの反応があり、製鉄所の保安センターに連絡。
救助隊員が駆け付けた。
製鉄所では、鉄を溶かす際に発生する一酸化炭素が主成分のガスを、複数のガス管を通して別の施設に送っている。
ガス管は、鉄道輸送センターから数10m離れた場所に設置されていた。
構内のガス警報機は作動しなかった。
発生から通報まで遅れたことに、新日鉄住金広報担当は、「搬送作業に手間取ったため」と説明している。
出典
『ガス漏れ6人軽症 新日鉄住金室蘭製鉄所』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0261874.html
4月21日8時25分に時事通信からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、19~55歳の作業員4人は、同日午前1時ごろ、製鉄所内の輸送センターで、溶けた鉄を運ぶため待機していたときに、ガスを吸ったという。
ガス管から漏れたのは一酸化炭素を主成分とする「転炉ガス」で、警察は、詳しい事故原因を調べている。
出典
『新日鉄住金製鉄所でガス漏れ=6人搬送、命に別条なし―北海道』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160421-00000030-jij-soci
4月21日8時49分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6人のうち4人は作業中で、ガス漏れを示す検知器で異常を知り、駆けつけた保安センターの2人も気分が悪くなったという。
転炉ガスは回収して、構内の燃料などに使われているという。
出典
『ガス漏れで作業員ら6人搬送…新日鉄住金室蘭』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160421-OYT1T50015.html?from=ycont_top_txt
4月21日20時31分にNHK北海道NEWS WEBからは、ガス漏れの原因に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前1時ごろ、室蘭市仲町の新日鉄住金室蘭製鉄所で、製鉄所内の配管から燃料として使われる一酸化炭素が主成分の「転炉ガス」と呼ばれる有毒なガスが漏れ出した。
関連会社の作業員4人と、救助で駆けつけた自営救急隊2人のあわせて6人がガスを吸って病院に搬送され、いずれも症状は軽いものの、1人が入院したという。
ガスが漏れた配管は、転炉ガスに混じる不純物を取り除くためのもので、配管の先を水槽の中に入れ、水圧によってガスが漏れ出ないような構造になっていたが、その後の製鉄所などの調べで、水槽の一部が腐食して穴が開いているのが見つかったという。
このため、製鉄所では、この穴から水が抜けだして水圧が下がったことが原因でガスが漏れ出したとしている。
製鉄所では、同様の設備をすべて点検して、再発防止に努めることにしている。
出典
『ガス漏れ 原因は水槽に穴』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160421/4728293.html
(2016年5月19日 修正1 ;追記)
2016年4月22日付の北海道新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
同製鉄所は、同日、ガスを送る際に発生する水分の回収容器に穴が空いていたことが原因だったと発表した。
同製鉄所によると、製鉄過程で生じる一酸化炭素を主成分とするガスは、燃料として再利用するため、配管を通って製鉄所内の各施設に送られる。
この時に発生する余分な水分を別の配管を通じて地面の下に置いた容器で回収するが、容器に直径5mmの穴が空いていた。
通常は容器内を水で満たし、水圧でガスが漏れるのを防いでいるが、穴から水が漏れて水圧が下がり、ガス漏れが起きたという。
同製鉄所は、「老朽化による腐食が原因とみられる」としている。
6人はいずれも軽症だったが、1人は経過観察で入院した。
2016年4月20日16時48分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ショッピングセンターなどの商業施設にある子どもの遊戯施設で、骨折などの重傷事故が2014年度に少なくとも88件起きていたことが、内閣府消費者委員会の調査で分かった。
経済産業省は、19日、事業者向けに安全確保のガイドラインを作る方針を明らかにした。
早ければ、5月にまとめる。
ショッピングセンターや飲食店、家電量販店などでは、利用客が買い物に連れてきた子どもを遊ばせることができる施設を設置する所が増えている。
それに伴い、滑り台やアスレチック遊具、ボールプールなどで子どもが転倒、落下するなどしてけがをする例も出てきた。
消費者委は、528施設を運営する16事業者から、事故情報を聞き取り調査した。
その結果、14年度の1年間で88件の重傷事故があったことを確認した。
こうした遊戯施設は、指導監督にあたる行政庁が定められておらず、安全基準もない。
事故情報の収集も、十分に行われていなかった。
経産省は、今月25日、事業者や専門家などによる検討会を設け、ガイドラインづくりに着手する。
事故防止策や事故発生時の対応、事故情報の通知方法などを検討する。
出典
『商業施設遊具で重傷事故88件 経産省が安全指針策定へ』
http://www.asahi.com/articles/ASJ4M5QS3J4MUTFL00L.html
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。